JPH04191373A - 硬質窒化ホウ素合成法 - Google Patents
硬質窒化ホウ素合成法Info
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- JPH04191373A JPH04191373A JP31798790A JP31798790A JPH04191373A JP H04191373 A JPH04191373 A JP H04191373A JP 31798790 A JP31798790 A JP 31798790A JP 31798790 A JP31798790 A JP 31798790A JP H04191373 A JPH04191373 A JP H04191373A
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Landscapes
- Physical Vapour Deposition (AREA)
- Chemical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は極めて硬く、また耐熱性に富む硬質窒化ホウ素
の合成法に関するものである。本発明による硬質窒化ホ
ウ素は、その硬度、耐熱性、耐酸化性化学的安定性とい
った優れた特性を要求される分野、例えば切削工具、耐
摩工具の材料などに有効に利用できる。
の合成法に関するものである。本発明による硬質窒化ホ
ウ素は、その硬度、耐熱性、耐酸化性化学的安定性とい
った優れた特性を要求される分野、例えば切削工具、耐
摩工具の材料などに有効に利用できる。
立方晶窒化ホウ素およびウルツ型窒化ホウ素といった、
いわゆる硬質窒化ホウ素はダイヤモンドに次ぐ硬度を有
し、かつダイヤモンドに比較すると耐熱性、耐酸化性、
さらには化学安定性に富むことから、切削工具、耐摩工
具などの工具材料としては理想の材料であると言っても
過言ではない。しかしながら、硬質窒化ホウ素の合成に
はダイヤモンド以上の超高圧・高温を必要とするため、
その製品形状が著しく制限されるほか、非常に高価な超
高圧発生装置を使用することから合成コストも高価とな
るため、その使用範囲は自ずと限られたものであった。
いわゆる硬質窒化ホウ素はダイヤモンドに次ぐ硬度を有
し、かつダイヤモンドに比較すると耐熱性、耐酸化性、
さらには化学安定性に富むことから、切削工具、耐摩工
具などの工具材料としては理想の材料であると言っても
過言ではない。しかしながら、硬質窒化ホウ素の合成に
はダイヤモンド以上の超高圧・高温を必要とするため、
その製品形状が著しく制限されるほか、非常に高価な超
高圧発生装置を使用することから合成コストも高価とな
るため、その使用範囲は自ずと限られたものであった。
最近、ダイヤモンドの場合と同様に、硬質窒化ホウ素を
超高圧・高温を用いず、気相より基材表面に析出させて
合成する方法が開発されている。この気相合成技術によ
れば、製品形状の制限は極めて少なく、また超高圧発生
装置を使用しないため、合成コストも非常に安価なもの
にできると考えられている。
超高圧・高温を用いず、気相より基材表面に析出させて
合成する方法が開発されている。この気相合成技術によ
れば、製品形状の制限は極めて少なく、また超高圧発生
装置を使用しないため、合成コストも非常に安価なもの
にできると考えられている。
硬質窒化ホウ素の気相合成技術としては、例えば■金属
ホウ素をHCD電子銃にて溶解蒸発させ、雰囲気中の窒
素プラズマと反応させて基板上に窒化ホウ素を析出させ
るイオンヒーム法、■金属ホウ素を水素もしくは窒素で
スパッタし、雰囲気中の窒素プラズマと反応させ基板上
に窒化ホウ素を析出合成させる反応性スパッタリングう
法、さらには■マイクロ波などの高周波プラズマ中にて
ジボランと窒素もしくはアンモニアと反応させ、基板上
に窒化ホウ素を析出合成させるプラズマCVD法、など
数多(の方法が提案されている。
ホウ素をHCD電子銃にて溶解蒸発させ、雰囲気中の窒
素プラズマと反応させて基板上に窒化ホウ素を析出させ
るイオンヒーム法、■金属ホウ素を水素もしくは窒素で
スパッタし、雰囲気中の窒素プラズマと反応させ基板上
に窒化ホウ素を析出合成させる反応性スパッタリングう
法、さらには■マイクロ波などの高周波プラズマ中にて
ジボランと窒素もしくはアンモニアと反応させ、基板上
に窒化ホウ素を析出合成させるプラズマCVD法、など
数多(の方法が提案されている。
しかしながら、上記したような従来法のいずれも、気相
から基板上に、単一相の立方晶窒化ホウ素もしくはウル
ツ型窒化ホウ素を所:P4さ亡℃合成することには成功
しておらず、全て立方晶やウルツ型の硬質窒化ホウ素と
熱力学的に低圧相である六方晶窒化ホウ素との混合物を
得るのみであった。六方晶窒化ホウ素は硬度が低いため
工具材料には適せず、従来技術による気相合成窒化ホウ
素は工具材料としては未だ実用に耐え得なかった。
から基板上に、単一相の立方晶窒化ホウ素もしくはウル
ツ型窒化ホウ素を所:P4さ亡℃合成することには成功
しておらず、全て立方晶やウルツ型の硬質窒化ホウ素と
熱力学的に低圧相である六方晶窒化ホウ素との混合物を
得るのみであった。六方晶窒化ホウ素は硬度が低いため
工具材料には適せず、従来技術による気相合成窒化ホウ
素は工具材料としては未だ実用に耐え得なかった。
本発明はこのような現状に鑑み、工具材料として実用に
耐え得るような硬質窒化ホウ素が、実質的に単一相とし
て基板表面に得られる新規な合成方法を目的としてなさ
れたものである。
耐え得るような硬質窒化ホウ素が、実質的に単一相とし
て基板表面に得られる新規な合成方法を目的としてなさ
れたものである。
〔課題を解決するための手段]
前記のように気相合成技術によって、単一相の硬質窒化
ホウ素を合成することを目的とする数多くの研究がなさ
れ、種々の提案がなされている。これらの提案はいずれ
も、如何にして化学熱力学的ににみて非平衡相である高
圧相の硬質窒化ホウ素を収率良く低圧下に合成させるか
、に終始していた。しかしながら未だ満足できる成果を
挙げた例は知られていない。
ホウ素を合成することを目的とする数多くの研究がなさ
れ、種々の提案がなされている。これらの提案はいずれ
も、如何にして化学熱力学的ににみて非平衡相である高
圧相の硬質窒化ホウ素を収率良く低圧下に合成させるか
、に終始していた。しかしながら未だ満足できる成果を
挙げた例は知られていない。
本発明者らは、このような従来法とは全く視点を代えて
、気相合成時に硬質窒化ホウ素の収率を向上させるので
はなく、共析出する六方晶窒化ホウ素を選択的に除去す
ることで実質的に硬質窒化ホウ素のみが基板表面に得ら
れると考えついた。そして、種々検討を加えた結果、気
相合成時にNe、 Kr、 Xeのうちの少なくとも1
つを含むガスを添加することにより、六方晶窒化ホウ素
を選択的にエツチングできることを見出し、本発明の全
く新規な方法に到達したものである。
、気相合成時に硬質窒化ホウ素の収率を向上させるので
はなく、共析出する六方晶窒化ホウ素を選択的に除去す
ることで実質的に硬質窒化ホウ素のみが基板表面に得ら
れると考えついた。そして、種々検討を加えた結果、気
相合成時にNe、 Kr、 Xeのうちの少なくとも1
つを含むガスを添加することにより、六方晶窒化ホウ素
を選択的にエツチングできることを見出し、本発明の全
く新規な方法に到達したものである。
すなわち、本発明は気相より基材表面に硬質窒化ホウ素
を析出させる硬質窒化ホウ素の合成法において、上記気
相中にNe、 Kr、 Xeのうちから選ばれる少なく
とも1つを含むガスを添加することを特徴とする上記方
法である。
を析出させる硬質窒化ホウ素の合成法において、上記気
相中にNe、 Kr、 Xeのうちから選ばれる少なく
とも1つを含むガスを添加することを特徴とする上記方
法である。
本発明において、硬質窒化ホウ素の気相合成は、公知の
いずれの手段によってもよい。
いずれの手段によってもよい。
本発明は上記したように、硬質窒化ホウ素の収率を向上
させるのではなく、気相合成時に硬質窒化ホウ素と必然
的に共析出してくる、化学熱力学的にみて平衡相である
低圧相の六方晶窒化ホウ素を選択的にエツチングして除
去することにより、結果として基板表面上には硬質窒化
ホウ素の単一相もしくはごく少量の六方晶窒化ホウ素が
混在する程度で実用上は差し支えない硬質窒化ホウ素を
気相合成するものである。
させるのではなく、気相合成時に硬質窒化ホウ素と必然
的に共析出してくる、化学熱力学的にみて平衡相である
低圧相の六方晶窒化ホウ素を選択的にエツチングして除
去することにより、結果として基板表面上には硬質窒化
ホウ素の単一相もしくはごく少量の六方晶窒化ホウ素が
混在する程度で実用上は差し支えない硬質窒化ホウ素を
気相合成するものである。
本発明者らの研究よれば、従来の気相合成の雰囲気にお
いては六方晶窒化ホウ素と硬質窒化ホウ素との選択的エ
ツチングは困難であるが、本発明に従い、Ne、 Kr
、 Xeのうぢ少なくとも1つを含むガスを添加するこ
とにより選択的エツチングが可能であることがわかった
。
いては六方晶窒化ホウ素と硬質窒化ホウ素との選択的エ
ツチングは困難であるが、本発明に従い、Ne、 Kr
、 Xeのうぢ少なくとも1つを含むガスを添加するこ
とにより選択的エツチングが可能であることがわかった
。
He、 Kr及び/又はXeによるエツチングによれば
、六方晶窒化ホウ素は硬質窒化ホウ素に比へ約10〜1
00倍のスビー1−でエツチングされるので、基板表面
に硬質窒化ホウ素の単一相もしくはごく少量の六方晶窒
化ホウ素が混在する程度で、実用上は差し支えない硬質
窒化ホウ素を、工業的にも充分な速度で合成することが
できる。
、六方晶窒化ホウ素は硬質窒化ホウ素に比へ約10〜1
00倍のスビー1−でエツチングされるので、基板表面
に硬質窒化ホウ素の単一相もしくはごく少量の六方晶窒
化ホウ素が混在する程度で、実用上は差し支えない硬質
窒化ホウ素を、工業的にも充分な速度で合成することが
できる。
Ne、 Kr及び/又はXeによるエツチングとは、硬
質窒化ホウ素気相合成時に気相中に導入したMe、 K
r、 Xeのうち少なくとも工つを含むガスを、放電現
象もしくは電子線照射などの方法により励起、イオン化
してNe、 Kr、 Xeなどのイオンを形成し、この
イオンを膜成長表面に入射させることにより、窒化ホウ
素中のBおよびNを物理的にエツチングする方法である
。具体的には、c−BN膜中のB−N結合強度(エネル
ギー)とh−BN膜中のB−N結合エネルギーのエネル
ギ差を利用した方法である。
質窒化ホウ素気相合成時に気相中に導入したMe、 K
r、 Xeのうち少なくとも工つを含むガスを、放電現
象もしくは電子線照射などの方法により励起、イオン化
してNe、 Kr、 Xeなどのイオンを形成し、この
イオンを膜成長表面に入射させることにより、窒化ホウ
素中のBおよびNを物理的にエツチングする方法である
。具体的には、c−BN膜中のB−N結合強度(エネル
ギー)とh−BN膜中のB−N結合エネルギーのエネル
ギ差を利用した方法である。
本発明は気相合成を行うと同時に選択的エツチングも行
う。また、気相合成と選択的工・ソチングを交互に行っ
ても同様な効果がある。さらにH原子を含むガスを原料
ガもしくは添加ガスとして、We、 Kr、 Xeなど
を含むガスと同時に用いれば、さらに効果的である。
う。また、気相合成と選択的工・ソチングを交互に行っ
ても同様な効果がある。さらにH原子を含むガスを原料
ガもしくは添加ガスとして、We、 Kr、 Xeなど
を含むガスと同時に用いれば、さらに効果的である。
本発明における気相合成は、例えばイオンビーム法、反
応性スパッタ法、プラズマCVD法などの公知のいずれ
の手段によってもよい。プラズマCVD法やイオンビー
ム法により硬質窒化ホウ素を気相合成する際に、同時に
Ne、 Kr。
応性スパッタ法、プラズマCVD法などの公知のいずれ
の手段によってもよい。プラズマCVD法やイオンビー
ム法により硬質窒化ホウ素を気相合成する際に、同時に
Ne、 Kr。
などを含むガスを原料ガスに添加する方法は装置が簡単
である。
である。
硬質窒化ホウ素の気相合成原料のガスとしては、例えば
B、Ha、 BClx、などのB源を含むガス、NHx
、NzなどのN源を含むガスを用いることかできる。
B、Ha、 BClx、などのB源を含むガス、NHx
、NzなどのN源を含むガスを用いることかできる。
なお、本発明におけるNe、 Kr、 Xeなどの添加
量は、□用いる気相合成技術により適宜型めることがで
きる。供給するNe、 Krなどの原子数が多すぎると
硬質窒化ホウ素の成膜速度が低下し工業的に好ましくな
く、また、該原子数が少なすぎると六方晶窒化ホウ素の
エツチングが不十分となり、六方晶が多く残存してしま
うため好ましくない。
量は、□用いる気相合成技術により適宜型めることがで
きる。供給するNe、 Krなどの原子数が多すぎると
硬質窒化ホウ素の成膜速度が低下し工業的に好ましくな
く、また、該原子数が少なすぎると六方晶窒化ホウ素の
エツチングが不十分となり、六方晶が多く残存してしま
うため好ましくない。
本発明に使用される基板は、この種の技術分野で通常使
用される公知材料のいずれでもよいが、例えばWCを主
成分とした超硬合金、サーメット、セラミックス、SL
などの半導体、金属等を挙げることができる。
用される公知材料のいずれでもよいが、例えばWCを主
成分とした超硬合金、サーメット、セラミックス、SL
などの半導体、金属等を挙げることができる。
実施例1および比較例1
第1図に示す平行平板高周波プラズマCVD装置!1を
用いて、本発明と従来法を比較した。
用いて、本発明と従来法を比較した。
基板ホルダー4にSi基板3を設置したのち、排気孔l
Oに接続された真空排気袋W(図示せず)の動作により
反応室2内を3 X 10 ’Torr以下に排気し、
Si基板3をヒーター7により700℃に加熱した。し
かる後、ガス導入口9よりジボランガスを0.23CC
m、、アンモニアガスを2sccIIl、H2ガスを1
00 secm、さらにKrガスを2008CCm、そ
れぞれ導入し、排気孔10に設けたコンダクタンスバル
ブ(図示せず)を調整して反応室2内の圧力を4 Q
Torrに保持した。
Oに接続された真空排気袋W(図示せず)の動作により
反応室2内を3 X 10 ’Torr以下に排気し、
Si基板3をヒーター7により700℃に加熱した。し
かる後、ガス導入口9よりジボランガスを0.23CC
m、、アンモニアガスを2sccIIl、H2ガスを1
00 secm、さらにKrガスを2008CCm、そ
れぞれ導入し、排気孔10に設けたコンダクタンスバル
ブ(図示せず)を調整して反応室2内の圧力を4 Q
Torrに保持した。
その後、下部電極5に接続した1 3.56 Ml(z
の高周波電源発振器8を動作させて300Wの高周波電
力を供給し、基板ホルダー4と下部電極間にプラズマを
形成した。さらに、基板ホルダー4に接続した直流電源
6を動作させ、基板ホルダー4に一400vの直流バイ
アス電圧を印加した。この状態で1時間窒化ホウ素を基
板に析出させた。
の高周波電源発振器8を動作させて300Wの高周波電
力を供給し、基板ホルダー4と下部電極間にプラズマを
形成した。さらに、基板ホルダー4に接続した直流電源
6を動作させ、基板ホルダー4に一400vの直流バイ
アス電圧を印加した。この状態で1時間窒化ホウ素を基
板に析出させた。
得られた被膜について、まず赤外吸収スペクトルを測定
したところ、六方晶窒化ホウ素による吸収は全く認めら
れず、立方晶窒化ホウ素による吸収のみが認められた。
したところ、六方晶窒化ホウ素による吸収は全く認めら
れず、立方晶窒化ホウ素による吸収のみが認められた。
次に透過電子線回折を行ったが、やはり立方晶窒化ホウ
素の回折線のみが観察された なお、上記の方法でKrガスの代わりにNeガスを用い
ても同様な結果が得られた。また、Xeガスを用いても
同様であった。さらに、これらKr。
素の回折線のみが観察された なお、上記の方法でKrガスの代わりにNeガスを用い
ても同様な結果が得られた。また、Xeガスを用いても
同様であった。さらに、これらKr。
Me、 Xeなどのガスを2種以上併用しても同様な効
果が得られた(実施例1)。
果が得られた(実施例1)。
比較として、上記実施例1の方法でNe、 Kr及び/
又はXeガスを導入しない以外は同様の条件で2時間基
板上に窒化ホウ素を被覆したものについて、同様な分析
を行ったところ、赤外吸収スペクトルでは立方晶窒化ホ
ウ素の吸収が主であったものの、六方晶の吸収も認めら
れ、透過電子線回折でも六方晶窒化ホウ素の回折線が確
認された(比較例1) 第4図は実施例1と比較例1で得られた被膜の赤外吸収
スペクトルを、比較して併記した図であり、同図の横軸
は波数(Cm−’)、縦軸は吸収量である。
又はXeガスを導入しない以外は同様の条件で2時間基
板上に窒化ホウ素を被覆したものについて、同様な分析
を行ったところ、赤外吸収スペクトルでは立方晶窒化ホ
ウ素の吸収が主であったものの、六方晶の吸収も認めら
れ、透過電子線回折でも六方晶窒化ホウ素の回折線が確
認された(比較例1) 第4図は実施例1と比較例1で得られた被膜の赤外吸収
スペクトルを、比較して併記した図であり、同図の横軸
は波数(Cm−’)、縦軸は吸収量である。
実施例2および比較例2
第2図に示す高周波イオンブレーティング装置を用い、
水冷るつは12に保持しまた金属ホウ素13を電子銃1
1にて溶角了、蒸発させた。なお真空容器21内は排気
孔20に接続された図示されていない真空排気装置によ
って3XIO−’Torrに排気しである。しかる後、
シャッター12を開け、ガス導入rl 19より窒素カ
スを2X 10−’TorrSHeガスを4 X 10
’Torrそれぞれ導入し、イオン化電極14は13
.56 MHzの第一の高周波電源発振器15と接続し
て該窒素ガス、Neガスをプラズマ化させた。Sjの基
板16はヒーター17によって600°Cに加熱してお
いた。なお、基板16にも13.56 Mt(z。
水冷るつは12に保持しまた金属ホウ素13を電子銃1
1にて溶角了、蒸発させた。なお真空容器21内は排気
孔20に接続された図示されていない真空排気装置によ
って3XIO−’Torrに排気しである。しかる後、
シャッター12を開け、ガス導入rl 19より窒素カ
スを2X 10−’TorrSHeガスを4 X 10
’Torrそれぞれ導入し、イオン化電極14は13
.56 MHzの第一の高周波電源発振器15と接続し
て該窒素ガス、Neガスをプラズマ化させた。Sjの基
板16はヒーター17によって600°Cに加熱してお
いた。なお、基板16にも13.56 Mt(z。
ioowの高周波を印加した。18は第二の高周波電源
発振器である。この状態で2時間窒化ホウ素を基板に析
出させた。
発振器である。この状態で2時間窒化ホウ素を基板に析
出させた。
得られた被膜について、まず赤外吸収スペクトルを測定
したところ、六方晶の窒化ホウ素による吸収は全く認め
られず、立方晶窒化ホウ素による吸収のみが認められた
。次に、透過電子線回折を行ったか、やはり立方晶窒化
ホウ素の回折線のみが観察された〈実施例2)。
したところ、六方晶の窒化ホウ素による吸収は全く認め
られず、立方晶窒化ホウ素による吸収のみが認められた
。次に、透過電子線回折を行ったか、やはり立方晶窒化
ホウ素の回折線のみが観察された〈実施例2)。
比較として、上記の方法でNeガスを導入]7ない以外
は同様の条件で2時間基板11に窒化ホウ素を被覆した
ものについて、同様な分析を行ったところ、赤外吸収ス
ペクトルでは立方晶窒化ホウ素の吸収が主であったもの
の、六方晶も多く、透過電子線回折でも六方晶窒化ホウ
素の回折線が観察された(比較例2)。
は同様の条件で2時間基板11に窒化ホウ素を被覆した
ものについて、同様な分析を行ったところ、赤外吸収ス
ペクトルでは立方晶窒化ホウ素の吸収が主であったもの
の、六方晶も多く、透過電子線回折でも六方晶窒化ホウ
素の回折線が観察された(比較例2)。
以上の例から、本発明の方法によれば、実質的に単一相
の硬質窒化ホウ素を筒中な装置で基板上に気相合成し得
ることがわかる。
の硬質窒化ホウ素を筒中な装置で基板上に気相合成し得
ることがわかる。
実施例3および比較例3
第3図に示すスパッタ装置を用い、本発明と従来法を比
較した。基板ホルダー21にSUS基板22を、下部電
極23にターゲットとして金属ホウ素24をそれぞれ設
置した後、排気孔25に接続された真空排気装置23(
図示せず)の動作により反応室26内を3 X l O
”Torr以下に排気し、SUS基板22をヒータ27
により650℃に加熱した。しかる後、ガス導入口28
より窒素ガスを2sccm、さらにXeガスを4sec
m、それぞれ導入し、排気口25に設けたコンダクタン
スバルブ29を調整して反応室26内の圧力を4 X
10−2Torrに保持した。その後、下部電極23に
接続した13.56MHzの高周波電源発振器30を動
作させて400Wの高周波電力を供給し、基板ホルダー
21と下部電極23の間にプラズマを形成した。さらに
、基板ボルダ−21に接続したDC電#31を動作させ
て、基板ホルダー21に一200■の直流バイアス電圧
を印加した。この状態で1時間、窒化ホウ素をSUS基
板上に析出させた。なお、金属ホウ素ターゲット24の
下部にはスパッタ効率向上のためマグネット32を設置
した。
較した。基板ホルダー21にSUS基板22を、下部電
極23にターゲットとして金属ホウ素24をそれぞれ設
置した後、排気孔25に接続された真空排気装置23(
図示せず)の動作により反応室26内を3 X l O
”Torr以下に排気し、SUS基板22をヒータ27
により650℃に加熱した。しかる後、ガス導入口28
より窒素ガスを2sccm、さらにXeガスを4sec
m、それぞれ導入し、排気口25に設けたコンダクタン
スバルブ29を調整して反応室26内の圧力を4 X
10−2Torrに保持した。その後、下部電極23に
接続した13.56MHzの高周波電源発振器30を動
作させて400Wの高周波電力を供給し、基板ホルダー
21と下部電極23の間にプラズマを形成した。さらに
、基板ボルダ−21に接続したDC電#31を動作させ
て、基板ホルダー21に一200■の直流バイアス電圧
を印加した。この状態で1時間、窒化ホウ素をSUS基
板上に析出させた。なお、金属ホウ素ターゲット24の
下部にはスパッタ効率向上のためマグネット32を設置
した。
得られた被膜について、まず赤外吸収スペクトルを測定
したところ、六方晶の窒化ホウ素による吸収は全く認め
られず、立方晶窒化ホウ素による吸収のみが認められた
。次に透過電子線回折を行ったが、やはり立方晶窒化ホ
ウ素の回折線のみが観察された(実施例3)。
したところ、六方晶の窒化ホウ素による吸収は全く認め
られず、立方晶窒化ホウ素による吸収のみが認められた
。次に透過電子線回折を行ったが、やはり立方晶窒化ホ
ウ素の回折線のみが観察された(実施例3)。
比較として、上記の方法でXeガスを導入しない以外は
同条件として1時間基板」二にに窒化ホウ素を被膜した
ものについて、同様な分析を行ったところ、赤外吸収ス
ペクトルでは立方晶窒化ホウ素の吸収が主であったもの
の、六方晶の吸収も認められ、透過電子線回折でも六方
晶の回折線が観察された(比較例3)。
同条件として1時間基板」二にに窒化ホウ素を被膜した
ものについて、同様な分析を行ったところ、赤外吸収ス
ペクトルでは立方晶窒化ホウ素の吸収が主であったもの
の、六方晶の吸収も認められ、透過電子線回折でも六方
晶の回折線が観察された(比較例3)。
以上のようにスパッタ装置による気相合成においても、
本発明の方法が有効であることかわかる。
本発明の方法が有効であることかわかる。
以上説明したように、本発明は気相合成技術によって硬
質窒化ホウ素を合成する際に、Ne。
質窒化ホウ素を合成する際に、Ne。
Kr、 Xeのうち少なくとも1つを含むガスを添加す
ることにより、共析出する六方晶窒化ホウ素を選択的に
エツチングすることにより、最終的にはほぼ単一相の硬
質窒化ホウ素を合成できるという新規かつ有利な硬質窒
化ホウ素合成法である。
ることにより、共析出する六方晶窒化ホウ素を選択的に
エツチングすることにより、最終的にはほぼ単一相の硬
質窒化ホウ素を合成できるという新規かつ有利な硬質窒
化ホウ素合成法である。
第1図乃至第3図はいずれも本発明の実施態様を説明す
る図であって、第1図は実施例1の平行平板高周波プラ
ズマCVD装置を用いて行う場合を、第2図は実施例2
の高周波イオンブレーティング装置を用いて行う場合を
、第3図は実施例3のスパッタ装置を用いて行う場合を
示す。第4図は実施例1および比較例1でそれぞれ得ら
れた被膜の赤外吸収スペクトルを比較して示したスペク
トル図である。
る図であって、第1図は実施例1の平行平板高周波プラ
ズマCVD装置を用いて行う場合を、第2図は実施例2
の高周波イオンブレーティング装置を用いて行う場合を
、第3図は実施例3のスパッタ装置を用いて行う場合を
示す。第4図は実施例1および比較例1でそれぞれ得ら
れた被膜の赤外吸収スペクトルを比較して示したスペク
トル図である。
Claims (1)
- 気相より基材表面に硬質窒化ホウ素を析出させる硬質
窒化ホウ素の合成法において、上記気相中にNe,Kr
,Xeのうちから選ばれる少なくとも1つを含むガスを
添加することを特徴とする上記方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31798790A JPH04191373A (ja) | 1990-11-26 | 1990-11-26 | 硬質窒化ホウ素合成法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31798790A JPH04191373A (ja) | 1990-11-26 | 1990-11-26 | 硬質窒化ホウ素合成法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04191373A true JPH04191373A (ja) | 1992-07-09 |
Family
ID=18094222
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31798790A Pending JPH04191373A (ja) | 1990-11-26 | 1990-11-26 | 硬質窒化ホウ素合成法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04191373A (ja) |
-
1990
- 1990-11-26 JP JP31798790A patent/JPH04191373A/ja active Pending
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