JPH04199489A

JPH04199489A - 紙幣処理装置

Info

Publication number: JPH04199489A
Application number: JP2333039A
Authority: JP
Inventors: Makoto Ukai; 鵜飼　眞; Kazumi Murata; 村田　和己
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1990-11-29
Filing date: 1990-11-29
Publication date: 1992-07-20
Anticipated expiration: 2013-08-27
Also published as: JP2791213B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）本発明は、紙幣の正損判別、計数、真偽判別等を行なう
紙幣処理装置に係り、特に、正損判別精度を改良した紙
幣処理装置に関する。

（従来の技術）金融機関の現金取引業務においては、紙幣処理装置を用
いて紙幣の金種判別、計数、正損判別、真偽判別等の各
種作業を行なう。紙幣処理装置では、紙幣を繰り出すた
めの紙幣供給部から紙幣を１枚ずつ繰り出し、紙幣の搬
送路上に設けた判別部で金種、正損、表裏、計数などを
判別した後に、振分は部で振り分け、各集積部に金種別
、正損別に紙幣をそれぞれ収納する。

このような紙幣処理装置の判別部では、同一金種の紙幣
の汚れ具合に応じて紙幣を判別する正損判別機能が要求
される。これは、判別部で紙幣の汚れ具合を判別した後
に、綺麗な紙幣（正券）は第１集積部に集積し、これを
釣り銭として再度使用する一方で、汚れた紙幣（損券）
は別の第２集積部に集積し、これを銀行へ戻すｆコめに
紙幣を選り分ける必要かあるからである。

従来の紙幣処理装置では、紙幣の全体の濃度を密着イメ
ージセンサ−により測定検出し、検出濃度値を所定の基
準値と比較して小さい（暗い）場合は一律に汚い紙幣と
判断し、大きい（明るい）場合は一律に綺麗な紙幣と判
断する方式を採用している。この場合に、基準値は、正
損判別のレベル設定により決められる所定値に相当する
。

（発明か解決しようとする課題）しかしながら、従来の紙幣処理装置においでは、通常の
紙幣を判別する場合には十分な精度を有するが、紙幣全
体の濃度に変調が存在する場合は誤判定か頻発する。例
えば、洗濯により印刷のはげ落ちた白っぽい紙幣はイン
クの濃度か薄く、濃度の積分値が大きく　（明るく）な
るので、正券と判断されやすく、一方、印刷されたばか
りの新しい紙幣はインクの濃度か濃く、濃度の積分値か
小さく　（暗く）なるので、損券と判断されやすい。

また、紙幣は紙の厚みか薄いことから、表面側の印刷の
無い位置の濃度データを非接触式の密着イメージセンサ
で読み取る場合に、その裏面側の印刷の有無、模様等の
影響によりｉｇ、度データに差か生じること、また、目
視によって選り分けられた綺麗な紙幣と汚い紙幣との濃
度を反射濃度計なとを用いて測定した場合の濃度差は非
常に小さく、その微小な濃度差に基つき正損判別を行な
う必要かあること、などの不都合か生していに。

そこで、表裏面ともに印刷の無い位置（紙幣の地色）か
どの程度の明るさをもって判別されるかを基準として、
紙幣の正損を判定する技術力１提案されている。しかし
ながら、高速で搬送されてくる紙幣の斜行（スキュー）
、搬送位置ずれ等の影響を受け、表裏面ともに印刷の無
い非常に狭い範囲の濃度データの抽出は困難であり、搬
送状態によっては読み取られた濃度データか印刷されて
いる部分の濃度データをも含むノイズの多い信号となる
ため、正損判別を正確に行なう二とか困難であった。

本発明は、上記の諸問題点を解決すへくなされたもので
あって、紙幣の正損判別を行なう際に、誤判定の発生率
の割合が少ない高信頼性の紙幣処理装置を提供すること
を目的とする。

［発明の構成］（課題を解決するための手段）本発明に係る紙幣処理装置は、紙幣の濃度情報を読み取
る読取り手段と、この読み取り手段で□得られた紙幣の
濃度情報に応じて紙幣を正券と損券とに振り分ける振分
は手段と、この振分は手段に紙幣を搬送する搬送手段と
、正券損券を判別するための判別基準値および前記読取
り手段により読み取るべき紙幣の判別指定領域を設定す
る手段と、この判別指定領域から得られた濃度情報と前
記判別基準値とを比較し判定する手段と、を有し、前記
比較判定手段により前記判別指定領域内の濃度の明るい
方から少なくとも最大値を含む複数の濃度情報の積分値
を求め、この積分値と濃度情報読み取り数とに基づき平
均濃度値を求め、この平均濃度値と前記判別基準値とを
比較することにより正損判別することを特徴とする。

この場合に、判別指定領域として紙幣の印刷の無い領域
を設定することか望ましい。

（作用）本発明に係る紙幣処理装置においては、判別指定領域の
濃度の明るい方から少なくとも最大値を含む濃度情報か
ら平均濃度値を求め、平均濃度値か判別基準値以下のと
きは正券と判定し、平均濃度値が判別基準値を越えると
きは損券と判定する。

（実施例）以下、添付の図面を参照しなから、本発明の実施例につ
いて具体的に説明する。

第２図に示すように、紙幣処理装置１０の最前列に紙幣
供給部１１か設けられ、この紙幣供給部１１を介して紙
幣Ｐか一枚ずつ機体内に取り込まれるようになっている
。紙幣供給部１１の後方には第１乃至第４の集積部１４
ａ〜１４ｄが続いている。これらの集積部１４ａ〜１４
ｄは、金種別、正損別に判別された紙幣Ｐをそれぞれ集
積するためのものである。なお、機体内にはＣＰＵを備
えたコントローラ１５か設けられ、紙幣Ｐの搬送動作及
び判別動作などが制御されるようになっている。

第３図に示すように、装置１０の機体内では、紙幣供給
部１１の下流側に判別部１２か設けられている。さらに
、判別部１２の下流側には振分は部１３が設けられ、判
別された後の紙幣Ｐか金種別、正損別に各集積部１４ａ
〜１４ｄに搬送され、それぞれ集積されるようになって
いる。第１集積部１４ａは損券を集積するためのりジエ
クト庫にあたり、第２乃至第４の集積部１４ｂ〜１４ｄ
のそれぞれは正券を金種別に集積し、釣り銭として再利
用するための金庫にあたる。

次に、第１図を参照しなから、判別部１２について説明
する。

判定部１２の内部には紙幣Ｐを搬送するための搬送路が
設けられている。搬送路のローラ３２゜３３により、紙
幣Ｐは一枚ずつ横向き（紙幣Ｐの長手か搬送方向に直交
する向き）に搬送されるようになっている。

２つのラインイメージセンサ３０．３１か紙幣搬送路の
適所に設けられている。各セシ・す３０゜３１は、投光
部および受光部を内臓する非接触式の密着センサてあり
、投光部には光源ランプを有し、受光部にはＣＣＤ素子
を有する。第１のセンサ３０の感度面は搬送中の紙幣Ｐ
の下面に相対するように設けられ、第２のセンサ３〕の
感度面は搬送中の紙幣Ｐの上面に相対するように設けら
れている。なお、紙幣搬送路にはでンサ３ｔＴ１．３１
の他にもイメージラインセンサ（図示せず）か設けられ
、搬送方向に対して紙幣Ｐの表裏および天地の判別が行
われるようになっている。

これらのセンサ３０，３１は、コントローラ１５の入力
部にそれぞれ接続され、紙幣Ｐからの反射光を濃度情報
としてコントローラ１５に入力する役割を有する。各セ
ンサ３０，３１は、それぞれの感度面か白色板（図示せ
ず）に相対しており、紙幣Ｐが通過していないときには
白色板に光を反射させて自己較正できるような構成とな
っている。

コントローラ１５の出力部は振分は部１３の入力側に接
続され、振分は部１３の出力側は各集積１１４ａ〜１４
ｄに接続されている。コントローラ１５の記憶部には、
判別基準値および判別指定領域がストアされている。判
別基準値は、正常な紙幣Ｐの印刷の無い領域からの反射
強度（明るさ）を用いて設定される。また、判別指定領
域は、金種に応して紙幣Ｐの表裏面にそれぞれ印刷の無
い領域を用いて設定される。この実施例では、２つの反
射光式センサを用いて紙幣Ｐの表裏面の濃度を別々に測
定して正損判別する例を示すか、必ずしもこれに限られ
ることなく、判別指定領域を紙幣Ｐの透かし部分に設定
することにより１つのみの透過光式センサを用いて正損
判別することも可能である。

次に、第４図乃至第６図を参照しなから、投入された紙
幣Ｐを正損判別する場合について説明する。

搬送ローラ３２により紙幣Ｐをセンサ部に搬送し、紙幣
Ｐの下面の印刷の無い領域に第１センサ３０の投光部か
ら光を照射し、その反射光を受光部で検出する。同杆に
、紙幣Ｐの上面の印刷の無い領域に第２センサ３１の投
光部から光を照り・ｊシ、その反射光を受光部で検出す
る。

第６図に示すように、紙幣Ｐは図中のに方向に搬送され
つつ、イメージラインセンサ３０．３１は図中の１方向
に移動して紙幣Ｐをスキャンする。

これらの読み取り検出信号を反射濃度データＤ１（ｉ、
ｋ）および反射濃度データＤ２　ｃｉ、ｋ）としてコン
トローラ１５に入力し、紙幣Ｐの全体の表裏面の濃度デ
ータとして記憶部にストアする。

濃度測定用の測定点エリアの大きさは１１１ｍ×１）角
平方程度である。また、測定点の数は、例えば紙幣片面
で１００個である。

このようにして紙幣Ｐの表裏全面の濃度データを得た後
に、他のセンサから得られた紙幣Ｐの表裏、天地の搬送
方向の結果に基つき、第１図に示すように、搬送されて
きた紙幣Ｐの搬送方向に応した表裏面ともに印刷の無い
領域２５を含む判別指定領域２３の濃度情報の範囲１１
〜ｉ２．ｋｌ〜に２、および上下いずれかのセ／す３０
．３１の濃度情報Ｄ１またはＤ２を用いるかを決定する
。

第４図に示すように、上述の情報に基つぎ、紙幣Ｐ上の
判別指定領域２３内の複数の測定点エリアの濃度データ
Ｄ　ｎ　（ｉ　、ｋ　）　　（ｉ　＝　ｉ　１−　ｉ　
２　。

ｋ−ｋｌ〜に２）を求める。このようにして得られた濃
度データＤｎ　（ｉ、ｋ）のうち明るいほうから最大値
を含む複数の濃度データを積算し、積算値をデータ数で
除算し、判別指定領域２３の範囲内で明るい点の濃度平
均値りを求める。この値は紙幣上の判別指定領域２３の
うちの明るい点の平均濃度にあたり、印刷の有る領域の
濃度は小さくなる（暗い）ため排除され、換言すれば紙
幣Ｐの表裏面ともに印刷の無い、地の白色の明るさを現
す値となる。

正損判別は、平均濃度りの値が定められた判別基準値と
比較して大きい（明るい）場合は正券と判定し、小さい
（暗い）場合は損券と判定する。

さらに、平均濃度値りが異常に大きい（明るい）場合に
は、紙幣上に白い塗料か付着していることや、紙幣に穴
か開いていることか考えられるために損券と判定する。

［発明の効果コ本発明によれば、正損判別性能の高い紙幣処理装置を提
供することかできる。例えば、搬送に伴う紙幣の斜行（
スキ二〜）、搬送位置すれか生した場合であっても、判
別指定領域の大きさをある程度大きめに設定していれば
、その範囲内に存在する紙幣上の明るい点を抽出できる
にめ、印刷インクの影響をまったく受けず、紙幣の地色
の明るさを基準に正損判別を行なうことができる。この
ため、紙幣処理装置の正損判別性能か大幅に向上する。

さらに、複数の判別指定領域を定め、各判別指定領域こ
とに正損判別を行ない、各々の平均濃度値りを基準値と
比較し、すべての指定領域で平均値りが基準値より大き
い（明るい）場合に正券と判別し、それ以外のものを屓
券と判別することにより、紙幣上の一部に汚れか付着し
ている場合にも対応することかできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に係る紙幣処理装置の一部を模
式的に示す斜視図、第２図は紙幣処理装置の全体概要を
示す斜視図、第３図は紙幣処理装置を側方から見た縦断
面図、第４図は装置の判別部における紙幣上のデータ取
得領域を説明するための紙幣表面図、第５図は紙幣の裏
面図、第６図は濃度データの配列を説明するための図で
ある。１２・・・判別部、１３・・・振分は部、１４ａ〜１４
ｄ・・・集積部、１５・・・コントローラ、３０，３１
・・イメージセンサ、Ｐ・・・紙幣出願人代理人　弁理士　鈴江武彦第２図第３図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）紙幣の濃度情報を読み取る読取り手段と、この読
み取り手段で得られた紙幣の濃度情報に応じて紙幣を正
券と損券とに振り分ける振分け手段と、この振分け手段
に紙幣を搬送する搬送手段と、正券損券を判別するため
の判別基準値および前記読取り手段により読み取るべき
紙幣の判別指定領域を設定する手段と、この判別指定領
域から得られた濃度情報と前記判別基準値とを比較し判
定する手段と、を有し、前記比較判定手段により前記判別指定領域内の濃度の明
るい方から少なくとも最大値を含む複数の濃度情報の積
分値を求め、この積分値と濃度情報読み取り数とに基づ
き平均濃度値を求め、この平均濃度値と前記判別基準値
とを比較することにより正損判別することを特徴とする
紙幣処理装置。