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JPH04198303A - 重合開始剤および重合方法 - Google Patents

重合開始剤および重合方法

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Publication number
JPH04198303A
JPH04198303A JP32739490A JP32739490A JPH04198303A JP H04198303 A JPH04198303 A JP H04198303A JP 32739490 A JP32739490 A JP 32739490A JP 32739490 A JP32739490 A JP 32739490A JP H04198303 A JPH04198303 A JP H04198303A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
formula
substituted
polymers
initiator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32739490A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Osumi
辰也 大隅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Chemical Industries Ltd filed Critical Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority to JP32739490A priority Critical patent/JPH04198303A/ja
Publication of JPH04198303A publication Critical patent/JPH04198303A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、リビングラジカル重合開始剤、それを用いた
ビニルモノマーのリビングラジカル重合方法及び、重合
により得られるブロック及び/またはグラフト型重合体
からなる重合体組成物に関する。
[従来の技術] リビングラジカル重合開始能を有する重合開始剤として
は、フェニルアゾトリフェニルメタンに関する研究報告
 [大津ら、 ネ°リマー ブレティン(Polyme
rBulletin) 18巻、277−284頁(1
98G)コ、及びテトラエチルチウラムジスルフィド等
に関する研究報告[大津ら、  ネ゛リマー ブレティ
ン(Polyver  Bulletin)  7巻、
45−50頁(1982)]がある。画画報中では、各
開始剤を用いて、アルキルメタクリレートとスチレンと
のブロック共重合体を合成したことが報告されている。
[発明が解決しようとする課題] 上記、各開始剤を用いるリビングラジカル重合の場合、
■分子量が大きい重合体を目的とする場合、分子量分布
が広くなる、■重合体の末端に導入できる官能基はフェ
ニル基、トリフェニルメチル基及びジエチルジチオカル
バミル基のみであり、機能性高分子としての選択の幅が
狭い、■重合速度があまり大きくない、■グラフト体が
得られない、■ビニルモノマーどうし以外のブロック体
が得られない、などの問題があった。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは上記問題点がなく、且つリビングラジカル
重合開始能を有する重合開始剤及びそれを用いたビニル
モノマーのリビングラジカル重合方法について鋭意検討
した結果、本発明に到達した。即ち本発明は、下記[1
コ〜[4コにより構成されている。
[1コラジカル重合開始剤: 一般式 一般式 一般式 または一般式 口上記名式中、R1は(置換)脂肪族炭化水素基、(置
換)脂環式訃巷善炭化水素基または(置換)芳香族炭化
水素基を、R2,R3,R’は各々(置換)芳香族炭化
水素基を表す] で示されるラジカル重合開始剤。
[2]ビニル七ツマ−の重合方法: [1コのラジカル重合開始剤を用いるビニルモノマーの
重合方法。
[3コ高分子型ラジカル重合開始剤ニ 一般式 一般式 −0−CR3(8) 一般式 [上記各式中、R2,R3,R−は各々一般式(1)中
のR2,R”、  R’と同様の基を表す]または一般
式 %式%(10) [式中、R6,R6は各々、一般式(10)中のRs 
、 R6と同様の基を表すコ で示される基を末端及び/または側鎖に一個以上有する
重合体からなることを特徴とする直分子型ラジカル重合
開始剤。
[4コブロツク及び/またはグラフト重合体組成物の製
造方法: [3コの高分子型ラジカル重合開始剤とビニルモノマー
を反応させることを特徴とするブロック及び/またはグ
ラフト型重合体からなる重合体組成物の製造方法。
本発明において、一般式(1)〜(4)において、R+
で示される基としては、以下の■〜■に例示するものが
あげられる。
■炭素数1〜30の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基
(メチル基、エチル基、イソプロピル基、デシル基、2
−エチルヘキシル基、ステアリル基、インプロペニル基
、1−インブテニル基、1−ドデセニル基2−エチルヘ
キサ−2−イルJl)。
■炭素数3〜30の飽和または不飽和脂環式炭化水素基
(シクロプロピル基、シクロヘキシル基、ノルボルニル
基、エチリデンノルボルニル基、2−シクロヘキシルエ
チル基、3−シクロへキセニル基等)。
■炭素数6〜30の飽和または不飽和芳香族炭化水素基
[フェニル基、4−エチルフェニル基、2.4−ジメチ
ルフェニル基、ナフチル基、ベンジル基、4−メチルベ
ンジル基、ナフチルメチル基、ベンジル基、3−フェニ
ルプロピル基、ジフェニルメチル基、2,2−ジフェニ
ルプロピル基、トリフェニルメチル基、トフェニルメチ
ルエチル基、 トリ(4−メチルフェニル)メチル基、
ジフェニル(4−メチルフェニル)メチル基、 トリ(
4−メチルフェニル)メチルプロピル基等]。
■置換脂肪族炭化水素基、 [カルボキシメチル基、1
.2−ジカルボキシエチル基、ナトリウムカルボキシル
メチル基、1,2−ジ(ナトリウム カルボキシル)エ
チル基、2−パーオキシカルボキシル−2−メチルエチ
ル基、ジチオカルボキシルエチル基、1−チオカルボキ
シル−2−カルボキシルエチル基、2−スルホニルエチ
ル基、2−ナトリウムスルホニウムエチル基、無水1゜
2−ジカルボキシルエチル基、メトキシカルボニルエチ
ル基、1−エトキシカルボニル−2−カルボキシル基、
ホルミルエチル基、クロロホルミルメチル基、カルバモ
イルメチル基、N、  N−ジメチルカルバモイルメチ
ルL  N、N−ジエチルジチオカルバモイル基、シア
ノエチル基、1. 2−ジシアノエチル基、6−イツシ
アノヘキシル基、シアナトメチル基、6−インジアナト
ヘキシル基、チオシアナトエチル基、チオイソシアナト
エチル基、ホルミルプロピル基、2−チオホルミルエチ
ル基、エチルカルボニルエチル基、エチルチオカルボニ
ルエチル基、2−ヒドロキシルエチル基、2.3−ジヒ
ドロキンプロピル基、メルカプトメチル基、ヒドロベル
オキシルブチル基、アミノエチル基、ジメチルアミノエ
チル基、マレイルイミノエチル基、3−(2−プロペナ
ミノ)プロピル基、ニトロプロピル基、メトキシエチル
基、グリシジル基、2,3−ジグリシジルプロピル基、
アセチルアセトキシル基、エチルメルカプトエチル基、
ブロモプロピル基、イソプロピルジアゾプロビル基、プ
ロピルヒドラジノエチル基、フェノキシエチル基、フェ
ニルメルカプトメチル基、カルボキシルフェニルプロピ
ル基、ジフェニルメトキシメチル基、フェノキシメチル
基、3−()リフェニルメトキシ)プロピル基、 トリ
フェニルアミノプロピル基、ジフェニルメチルメルカプ
トエチル基、トリフェニルメチルメルカプトエチル基、
2−フェノキシカルボニルエチル基、トリ(4−二トロ
フェニル)メチルメルカプトエチル基、トリ(4−スル
ホニルフェニル)メチルメルカプトエチル基、トリ(4
−ナトリウム スルホニウムフェニル)メチルメルカプ
トエチル基、ジフェニルナフチルメチルメルカプトエチ
ル基、2,3−ビス(トリフェニルメチルメルカプト)
プロピル基、2−ニトロ−3−()リフェニルメチルメ
ルカプト)プロピル基、3. 6. 9−)リス(トリ
フェニルメチルメルカプト)デシル基、5−トリフェニ
ルメチルメルカプト−3−トリフェニルメチルメルカプ
トメチルペンチル基、2. 3. 4−トリス[トリ(
4′−二トロフェニル)メチルメルカプトコブチル基、
等コ。
■置換脂環式炭化水素基[カルボキシシクロヘキシル基
、インシアノシクロヘキシルメチル基、2.5−ジイソ
シアナトシクロヘキシル基、メトキシシクロへキシルプ
ロピル基、4−トリフェニルメチルシクロヘキシル基、
2,5−オキサシクロヘキシル基、2−メトキシノルボ
ルニル基、トリ(4−ニトロフェニル)メチルメルカプ
トシクロヘキシル基、等コ。
■置換芳香族炭化水素基[4−トリフェニルメチルメル
カプトフェニル基、ジフェニルナフチルメチルメルカプ
トエチルベンジル基、4−カルボキシフェニル基、トリ
(4−カルボキシフェニル)メチル基、トリ(4−ナト
リウム カルボキシニウムフェニル)メチル基、4−パ
ーオキシカルボキシルベンジル基、ジチオカルボキシル
フェニルL  4−スルホニルベンジル基、トリ(4−
スルホニルフェニル)メチル基、4−ナトリウム スル
ホニウムフェニル基、トリ(4−ナトリウムスルホニウ
ムフェニル)メチル基、メトキシカルボニルフェニル基
、2−フェニルオキシカルボニルメチルフェニル基、4
−ホルミルフェニル基、クロロホルミルベンジル基、カ
ルバモイルフェニル基、4−シアノフェニル基、2. 
4−ジシアノフェニル基、ジフェニル(4−シアノフェ
ニル)メチル基、 トリ(4−シアノフェニル)メチル
基、4−インシアノベンジル基、シアナトフェニル基、
4−インシアナト−3−メチルフェニル基、チオシアナ
トフェニル基、チオイソシアナトフェニル基、4−ホル
ミル−2−エチルベンジル基、2−チオホルミルエチル
フェニル基、エチルカルボニルフェニル基、エチルチオ
カルボニルベンジル基、4−グリシジルフェニルエチル
基、2−ヒドロキシルフェニル基、3−ヒドロキシナフ
チル基、メルカブトフェニル基、ヒドロベルオキシルベ
ンジル基、アミノフェニル基、ジメチルアミノエチルベ
ンジル基、4−ニトロフェニル基、3−メトキシフェニ
ル基、4−ジ(4−ニトロフェニル)フェニルメチルメ
ルカプトエチルフェニル基、 トリ(4−ニトロフェニ
ル)メチル基、3. 5−ジメトキシフェニル基、フェ
ノキシフェニル基、フェノキシメチル基、エチルメルカ
プトフェニル基、フェニルメルカプトベンジル基、ブロ
モフェニル基、トリフェニルメチルメルカプトエチルベ
ンジルL  2.4−ジクロロベンジル基、 トリ(4
−ブロモフェニル)メチル基、トリ(4−クロロフェニ
ル)メチルメルカプトヘキシル基、イソプロピルジアゾ
メチルフェニル基、トリフェニルメチルメルカプトフェ
ニル基、ビス(トリフェニルメチルメルカプト)フェニ
ル基等コ。
これらのR’で示される基として■〜■に例示したもの
のうち好ましいものは、下記(イ)〜(ハ)である。
(イ)■〜■に例示したもののうち、カルボキシル基、
スルホニル基、スルホニウム基、無水カルボキシル基、
ジチオカルバモイル基、シアノ基、イソシアナト基、ヒ
ドロキシル基、アミノ基、ニトロ基、ハロゲン、グリシ
ジル基、フェニル基、ナフチル基、 トリフェニルメト
キン基、 トリフェニルメチルメルカプト基の中から選
ばれる一種以上の置換基一個以上を有するもの。
(ロ)■〜■に例示したもののうち、 一般式 一般式 −0−CR”     (8) 一 一般式 %式% [上記各式中R2,R”、  R’は各々、一般式(1
)中のR2,R3,RJと同様の基を表すコまたは一般
式 [式中R6,Reは各々、一般式(10)中のR’、R
e と同様の基を表すコ で示される基のうちのいずれか一種以上の基、−種以上
の置換基により置換されたもの、特に好ましいものは、
R2r  R”+  R’  それぞれが、フェニル基
、ナフチル基、及びこれらのニトロ基、スルホニル基、
スルホニウム基、シアン基、カルボキシル基、カルボキ
シニウム基及びハロゲン原子の中から選ばれる一種以上
の置換基の一個以上により置換された、フェニル基もし
くはナフチル基のいずれかである場合。
(ハ)■または■に例示したもののうち、一般式 %式%(3) [式中R2,R”、  R’は各々、一般式(1)中の
R’、  R”、  R’と同様の基を表すコで示され
る(置換)芳香族炭化水素であるもの、特に好ましくは
R2,R”、  R’  それぞれが、フェニル基、ナ
フチル基、及びニトロ基、スルホニル基、スルホニウム
基、シアン基、カルボキシル基、カルボキシニウム基、
及び、ハロゲン原子の中から選ばれる一種以上の置換基
の一個以上により置換された、フェニル基、もしくはナ
フチル基のいずれかである場合。
本発明において、一般式(1)〜(9)中、R2゜R”
、  R’で示される(置換)芳香族炭化水素基は1つ
だけ異なるかまたは全て異なっていても構わない。
R2,Ra、  R’で示される(置換)芳香族炭化水
素基を例示すると下記(a)〜(d)があげられる。
(a)無置換芳香族炭化水素基(フェニル基、ナフチル
基、アントラニル基、ベンジル基、1−フェニルエチル
基、4−フェニルブチル基等)。
(b)fll換フェニル基(4−メチルフェニル基、3
−イソプロピルフェニル基、4−フェニルフェニル基、
4−カルボキンフェニル基、ジチオカルボキシフェニル
基、4−スルホニルフェニル基、4−ナトリウムスルホ
ニウムフェニル基、メチルオキシカルボニルフェニル基
、2−フェニルオキシカルボニルメチルフェニル基、カ
ルバモイルフェニル基、4−シアノフェニル基、L  
4−ジシアノフェニル基、シアナトフェニル基、4−イ
ンシアナト−3−メチルフェニル基、チオシアナトフェ
ニル基、チオイソシアナトフェニル基、2−チオホルミ
ルエチルフェニル基、エチルカルボニルフェニル基、2
−ヒドロキシルフェニル基、メルカプトフェニル基、ア
ミノフェニル基、4−ニドoフェニル基、3−メトキシ
フェニル基、3. 5−ジメトキシフェニル基、フェノ
キシフェニル基、エチルメルカプトフェニル基、ブロモ
フェニル基、イソプロピルジアゾメチルフェニル基等)
(C)置換ナフチル基(3−メチル−1−ナフチル基、
6−カルボキシ−2−ナフチル基、5,8−ジスルホニ
ル−1−ナフチル基、6−ニトロ−1−ナフチル基等)
(d)その他の芳香族炭化水素基(カルボキシルベンジ
ル基、ジチオカルボキシルフェニルエチル基、4−スル
ホニルベンジル基、4−ナトリウムスルホニウムベンジ
ル基、2−フェニルオキシカルボニルエチル基、クロロ
ホルミルベンジルL4−シアノベンジル!、4−ホルミ
ル−2−エチルベンジル基、エチルカルボニルベンジル
基、エチルチオカルボニルベンジル基、ヒドロベルオキ
シルベンジル基、ジメチルアミノエチルベンジル基、4
−ニトロベンジル基、フェノキシベンジル基、)、エノ
キシメチル基、フェニルメルカプトメチル基、フェニル
メルカプトベンジル基、2,4−ジクロロベンジル基等
)。
これらのうち好ましいものは、(a)のうちフェニル基
、ナフチル基、並びに、置換フェニル基(b)及び置換
ナフチル基(C)であり、特に好ましいものは、フェニ
ル基、ナフチル基、及び置換基、すなわちニトロ基、ス
ルホニル基、スルホニウム基、シアノ基、カルボキシル
基、カルボキシニウム基及びハロゲン原子の中から選ば
れる一種以上の置換基の一個以上で置換された、フェニ
ル基もしくはナフチル基である。
ラジカル重合開始剤[1コの代表的な合成法を例示する
と、下記反応式(a)〜(g)の方法があげられる。な
お、各式においてR1−R1は一般式(1)中のR1−
R4と同様であり、又はハロゲン原子を表し、MはL 
It  M gt  Cd+  N a、  K+  
A 1等の金属、nは1〜3の整数を表す。
(a)の方法では(11)と(12)との脱ハロゲン化
金属反応、(b)の方法では(13)と(14)との脱
ハロゲン化金属反応を各々行うことにより一般式(1)
で示される本発明の開始剤[1コが得られる。
(c)の方法では(11)と(15)との脱ハロゲン化
金属反応、(d)の方法では(16)と(14)との脱
ハロゲン化金属反応を各々行うことにより一般式(2)
で示される本発明の開始剤[1コが得られる。
(e)の方法では(17)と(12)との脱ハロゲン化
金属反応、(f)の方法では(13)と(18)との脱
ハロゲン化金属反応を各々行うことにより一般式(3)
で示される本発明の開始剤[1コが得られる。
(g)の方法では(19)と(12)との脱ハロゲン化
金属反応を行うことにより一般式(4)で示される本発
明の開始剤[1コが得られる。
各説ハロゲン化金属反応は通常、塩基性溶媒中、あるい
は塩基性触媒存在下、適当なを機溶媒中で行われる。塩
基性溶媒の具体例としては、ピリジン、メチルピリジン
、 トリエチルアミノ、ジメチルホルムアミド等があげ
られる。塩基性触媒の具体例としては、ジメチルピリジ
ン、ジメチルアミノピリジン、DBU、DBN、  水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムメトキシ
ド等があげられる。適当な有機溶媒の具体例としては、
ベンゼン、 トルエン、キシレン、エタノール、ジメチ
ルスルホキシド、テトラヒドロフラン、ジオキサーン、
アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、ヘ
プタン、灯油、ジメチルホルムアミド等があげられる。
上記(a)、(b)の方法における反応条件は特に限定
されず、原料の種類、使用される溶媒の種類、濃度等に
よって種々変化する。例えば、重合温度は、通常、−8
0〜250℃、好ましくは0〜120℃であり、反応圧
力は、通常、1〜3気圧、好ましくは、1気圧である。
反応時間は、通常、0.5〜36時間、好ましくは、1
〜24時間である。反応濃度は、通常、1〜90%、好
ましくは、 10〜60%である。
高分子型ラジカル重合開始剤[3コは、種々の重合体か
ら導かれる。重合体としては、■ポリオレフィン系重合
体、■ポリビニル系重合体、■オレフィンービニル共重
合体、■ポリアルキレンオキシド系重合体、■ポリエス
テル系重合体、■ポリアミド系重合体、■ポリイミド系
重合体、■ポリウレタン系重合体、■ポリウレア系重合
体等が例示される。
■ポリオレフィン系重合体としては、オレフィン系モノ
マーの単一、2元、または多元重合体及びそれらの変性
物等があげられる。オレフィン系モノマーの具体例とし
ては、エチレン、炭素数1〜30のオレフィン(プロピ
レン、ブテン、4−メチルペンテン−1、ヘプテン、ノ
ネン、イソデセン、エイコセン等)、脂環式オレフィン
(シクロペンテン、シクロヘキセン、3−メチルシクロ
ヘプテン、シクロオクテン、ノルボルネン、2−エチル
ノルボルネン等)、ジエン(ブタジェン、イソプレン、
シクロペンタジェン、エチリデンノルボルネン)等があ
げられる。
■ポリビニル系重合体としては、ビニル系モノマーの単
一、2元、または多元重合体及びそれらの変性物等があ
げられる。ビニル系モノマーの具体例としては、スチレ
ン、置換スチレン(p−スチレンスルホン酸ナトリウム
、α−メチルスチレン、p−エチルスチレン等)、(メ
タ)アクリロイル基含有モノマー[(メタ)アクリロニ
トリル、(メタ)アクリルアミド、 (メタ)アクリル
酸、(メタ)アクリル酸ナトリウム、 (メタ)アクリ
ル酸の炭素数1〜30のアルコールによるエステル、 
(メタ)アクリル酸と炭素数1〜30のアミノによるア
ミド、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、グリシ
ジル(メタ)アクリレート、N。
N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、(メ
タ)アクリル酸及びヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ートのアルキレンオキシド(エチレンオキシド及び/ま
たはプロピレンオキシド及び/またはスチレンオキシド
等)1〜100モル付加物、N−ビニルピロリドン、マ
レイン酸系モノマー(無水マレイン酸、無水マレイン酸
の炭素数1〜30のアルコールによるハーフおよびジエ
ステル、無水マレイン酸の炭素数1〜30のアミノによ
るモノアミドおよびジアミドおよびイミド、塩化ビニル
、酢酸ビニル、アリルアルコール、アリルアルコールの
アルキレンオキシド1〜100モル付加物、ジビニルベ
ンゼン、ビニル(メタ)アクリレート等があげられる。
■オレフィンービニル共重合体としては、■で例示した
オレフィン系モノマーと■で例示したビニル系モノマー
との共重合体等があげられる。
■ポリアルキレンオキシド系重合体としては、アルキレ
ンオキシド類の単一、2元、または多元重合体等及びそ
れらの変性物があげられる。アルキレンオキシド類の具
体例としては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド
、スチレンオキシド、グリシジル(メタ)アクリレート
、エピクロルヒドリン、グリシドール、グリシジルエー
テル類(ブチルグリシジルエーテル、フェニルグリシジ
ルエーテル、ポリエチレングリコールのモノまたはジグ
リシジルエーテル)、ポリテトラメチレンオキシド等が
あげられる。
■ポリエステル系重合体としては、多塩基酸と多価アル
コールとによるポリエステルあるいは、カプロラクトン
によるポリエステル等、及びそれらの変性物等があげら
れる。多塩基酸の具体例としては、2価の酸(シュウ酸
、コハク酸、アジピン酸、ピメリン酸、セバシン酸、4
−プロピル−2−ペンテン酸、マロン酸、マレイン酸、
無水マレイン酸、フマル酸、フタル酸、無水フタル酸、
テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、キノリンニ酢
酸等)及び/または3価以上の酸(グリセリン、1. 
2. 3−ブタントリカルボン酸、ブタン−1,2,3
,4−テトレカルビン酸等)があげられる。多価アルコ
ールの具体例としては、2価のアルコール(エチレング
リコール、1. 4−ブタンジオール、3−メチル−1
,5−ベンタンジオール、1,8−オクタンジオール、
)Aイドロキノン、ビスフェノールA等、およびこれら
のアルキレンオキシド付加物、ポリブタジェンジオール
、水素化ポリブタジェンジオール、ポリイソプレンジオ
ール、ポリスチレンジオール等)及び/または3価以上
のアルコール(グリセリン、ポリグリシトール、ペンタ
エリスリトール、およびこれらのアルキレンオキシド付
加物等)があげられる。カプロラクトンの具体例として
は、γ−カプロラクトン、ε−カプロラクトン等があげ
られる。
■ポリアミド系重合体としては、■で例示した多塩基酸
と多価アミノによるポリアミド、あるいはカプロラクタ
ムによるポリアミド等、及びそれらの変性体等があげら
れる。多価アミノの具体例としては、エチレンジアミノ
、トリエチレンテトラミン、工、4−ジアミノシクロヘ
キサン、1゜4−ジアミノベンゼン、1,4−ジアミノ
メチルベンゼン等があげられる。カプロラクタムの具体
例としては、γ−カプロラクタム、ε−カプロラクタム
等があげられる。
■ポリイミド系重合体としては、■で例示した多価アミ
ノと一分子内に2個以上の酸無水物基を有する化合物(
無水ピロメリット酸等)によるポリイミド等、及びそれ
らの変性体等があげられる。
■ポリウレタン系重合体としては、■で例示した多価ア
ルコール及び/または■ポリアルキレンオキシド系重合
体及び/または■ポリエステル系重合体等と、多価イン
シアネートによるポリウレタン等、及びそれらの変性体
等があげられる。多価インシアネートの具体例としては
、2.8−)リレンジイソシアネート、4.4’−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサ
ンジイソシアネート、1,6−ヘキサンジイソシアネー
)、1. 3. 5−ベンゼントリイソシアネート等が
あげられる。
■ポリウレア系重合体としては、■で例示した多価アミ
ノと■で例示した多価イソシアネートによるポリウレア
等があげられる。
これら重合体は、種々の官能基によって修飾あるいは、
変性されることが可能である。これら重合体のうち好ま
しいものは、上記■〜■のうち■ポリオレフィン系重合
体、■ポリアルキレンオキシド系重合体、■ポリエステ
ル系重合体、■ポリアミド系重合体及び■ポリウレタン
系重合体テある。
これら重合体の重量平均分子量は重合体の種類によって
変化するが、通常500〜100万である。
高分子型ラジカル重合開始剤[3コの代表的な合成法と
しては、下記(イ)〜(ト)の方法等を例示すことがで
きる。なお、各式においてR1〜R’は一般式(1)中
のR1−R’と同様であり、Xはハロゲン原子を表し、
MはLi、  Mg、  cci。
Na、)(、A1等の金属を表す。
(イ)末端及び/または側鎖にカルボン酸基を有する重
合体の一〇〇〇)lを−coXに変換後、一般式 %式%(14) で示される化合物と反応させる方法: 末端及び/または側鎖にカルボン酸基を有する重合体と
しては、例えば、上記重合体のうち、■ポリアルキレン
オキシド系重合体または■ポリエステル系重合体または
■ポリウレタン系重合体と、多塩基酸との反応物、■ポ
リビニル系重合体のうちのカルボン酸基含有ビニル系モ
ノマー[(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸の炭素数
1〜30のアルコールによるハーフエステル等コの共重
合体、リビングアニオン重合可能なビニルモノマー[ス
チレン、メチル (メタ)アクリレート、ブチル(メタ
)アクリレート、アクリロニトリル、ブタジェン、イソ
プレン等コをリビングアニオン重合によって重合した後
、二酸化炭素と反応させることによって末端にカルボン
酸基を導入した重合体、及び種々の変性によってカルボ
ン酸基を導入した重合体があげられる。変性によって重
合体にカルボン酸基を導入する方法としては、■ポリビ
ニル系重合体のうちの無水マレイン酸の共重合体を加水
分解する方法、■ポリオレフィン系重合体に、ビニル系
モノマーのうちのカルボン酸基含有モノマーをグラフト
付加する方法等があげられる。
7C00Hを−COXに変換する方法としては例えば、
ハロゲン化チオニルまたはリンハロゲン化物と反応させ
る方法等があげられる。
(イ)の方法によって一般式(7)で表される基を有す
る高分子型ラジカル重合開始剤[3コが得られる。
(ロ)末端及び/または側鎖に水酸基を有する重合体の
水酸基を公知の方法で一〇Mに変換した後、一般式 %式%(12) で示される化合物と反応させる方法: 末端及び/または側鎖に水酸基を有する重合体としては
、例えば、上記重合体のうち、■ポリアルキレンオキシ
ド系重合体、■ポリエステル系重合体、■ポリウレタン
系重合体および、■ポリビニル系重合体のうちの水酸基
含有ビニル系モノマー(アリルアルコール、ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート等)の共重合体、リビング
アニオン重合可能なビニルモノマー[スチレン、メチル
(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、
アクリロニトリル、ブタジェン、イソプレン等コをリビ
ングアニオン重合によって重合した後、酸素またはエチ
レンオキシド等と反応させることによって末端に水酸基
を導入した重合体、及び種々の変性によって水酸基を導
入した重合体があげられる。変性によって重合体に水酸
基を導入する方法としては、■ポリビニル系重合体のう
ちのグリシジル(メタ)アクリレートまたは酢酸ビニル
等の共重合体を加水分解する方法、■ポリビニル系重合
体のうちのカルボン酸含育モノマー[(メタ)アクリル
酸、マレイン酸等コの共重合体にアルキレンオキシド等
を付加する方法、■ポリオレフィン系重合体に、ビニル
系モノマーのうちの水酸基含有モノマーをグラフト付加
する方法等があげられる。
水酸基を公知の方法で一〇Mに変換する方法としては、
例えば、金属ナトリウム、金属リチウム金属カリウムと
反応させる方法等があげられる。
(ロ)の方法によって一般式(8)で表される基を存す
る高分子型ラジカル重合開始剤[3]が得られる。
(ハ)二重結合含有重合体の二重結合に、一般式 (R”は、脂肪族炭化水素基または芳香族炭化水素基、
Zはo、c=o、cssのいずれか)で示される化合物
を熱付加させる方法:二重結合金宵重合体の具体例とし
ては、上記重合体のうち、■ポリオレフィン系重合体の
うちのポリブタジェン、ポリイソプレン、オレフィン系
モノマーとジエン類との共重合体及び■ポリオレフィン
系重合体の熱減成体、■ポリエステル系重合体及び■ポ
リアミド系重合体及び■ポリウレタン系重合体のうち、
不飽和二重結合を有する多塩基酸(4−プロピル−2−
ペンテン酸、マレイン酸、フマル酸等)を用いて合成さ
れたもの等があげられる。
(ニ)■〜■のいずれかの重合体に、 一般式 (R7は、脂肪族炭化水素基または芳香族炭化水素基、
Zはo、C=0.C8Sのいずれか)で示される化合物
を、パーオキシド触媒存在下、ラジカル付加せる方法: パーオキシド触媒としては、ベンゾイルパーオキシド、
ジクミルパーオキシド、ジターシャリブチルバーオキシ
ド等があげられる。パーオキシド触媒の使用量は、一般
式(20)で示される化合物に対して、通常0.01〜
5%、好ましくは0.1〜3%である。
(ハ)及び(ニ)の方法によって一般式(7)〜(8)
で表される基を宵する高分子型ラジカル重合開始剤[3
コが得られる。
(ホ)末端/側鎖に水酸基を有する重合体の水酸基を−
Xに変換した後、 [R6、R” ハ各々、一般式(10)中17)R’、
R”と同様の基を表すコ と、反応させる方法: 末端及び/または側鎖に水酸基を有する重合体としでは
、上記(ロ)で例示した重合体があげられる。水酸基を
−Xに変換する方法としては、ハロゲン化水素と反応さ
せる方法等があげられる。
(へ)二重結合含有重合体の2重結合に、[R”は、脂
肪族炭化水素基または芳香族炭化水素基、RS 、 R
@は各々、一般式(10)中のR’ +R6と同様の基
を表すコ で表される化合物を、重合体中の2重結合と熱付加させ
る方法: 二重結合含有重合体としては、上記(ハ)が例示される
(ト)■〜■のいずれかの重合体に、 [R?は、脂肪族炭化水素基または芳香族炭化水素基、
R6,Reは各々、一般式(10)中のR’IR6と同
様の基を表すコ を、バーオキイド触媒存在下、ラジカル付加させる方法
: パーオキシド触媒としては、ベンゾイルパーオキシド、
ジクミルパーオキシド、ジターシャリブチルパーオキシ
ド等があげられる。パーオキシド触媒の使用量は、一般
式(20)で示される化合物に対して、通常0.01〜
5%、好ましくは0.1〜3%である。
(ホ)〜(ト)の方法によって一般式(10)で表され
る基を存する高分子型ラジカル重合開始剤[3コが得ら
れる。
これら開始剤[3コを上記(イ)〜(ホ)に例示する方
法で合成する際の反応条件は、特に限定されず、原料の
種類、使用される溶媒の種類、濃度等によって種々変化
する。例えば、重合温度は、通常、−80〜250℃、
好ましくは0〜180℃であり、反応圧力は、通常、1
〜3気圧、好ましくは、1気圧である。反応時間は、通
常、0.5〜36時間、好ましくは、1〜12時間であ
る。反応温度は、通常、1〜90Vo1 好ましくは、
 10〜60%である。
本発明の方法[2]及び[4]における該ビニルモノマ
ーとしてはラジカル重合可能なビニルモノマーであれば
よく、特に限定はない。この具体例としては、例えば、
 [3コを構成する重合体の項■で例示した、ビニル系
モノマー及び、ブタジエイ、イソプレン等があげられる
。これらビニルモノマーは単独でも2N以上併用して使
用してもよい。
本発明の方法[2コ及び[4コにおいて、重合条件は特
に限定されず、開始剤[1コまたは[3コの種類、使用
量、ビニルモノマーの種類、使用量、必要に応じて使用
される溶媒の種類等によって種々変化する。
重合開始剤[lコまたは[3コの使用量は所望する重合
体の分子量等によって種々変化するが、通常モノマー1
モルに対して、0.0001〜2000ミリモル、好ま
しくは、 0.01〜100ミリモルである。
重合温度は、通常−80〜250℃、好ましくは50〜
180℃である。反応圧力は、通常−〇、1〜3000
気圧、好ましくは0.5〜50気圧である。反応時間は
、通常CL  5〜36時間、好ましくは1〜12時間
である。
溶媒は必要に応じて使用できる。該ビニルモノマーを溶
媒としてバルクで行・っても良い。溶剤を使用する場合
、ビニルモノマーの濃度は使用するモノマーの種類、目
的とする重合体の分子量、反応温度等により変化する。
この濃度は通常、3〜99%、好ましくは、30〜99
%である。
必要により用いる溶媒の種類について特に限定はない。
この具体例としては、通常使用される水系溶媒(水、水
/メタノールあるいは水/インプロピルアルコール混合
系等)、炭化水素系溶媒(ヘフタン、シクロヘキサン、
イソパラフィン、鉱物油、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、テトラリン等)、塩素系溶媒(エチレンジクロリド
、四塩化炭素、クロロベンゼン、塩素化パラフィン等)
等が挙げられる。これらの他、アルコール系溶媒(エタ
ノール、インプロパツール、ベンジルアルコール、エチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテト
ラメチレングリコール等)、エーテル系溶媒(ジエチル
エーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジフェニ
ルエーテル等)、ケトン系溶媒(アセトン、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン等)、エステル系溶
媒(酢酸エチル、ジブチルフタレート等)、アミド系溶
媒(アセトアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルホ
ルムアミド等)、スルホキシド系溶媒(ジメチルスルホ
キシド等)、酸性溶媒(酢酸、トリフルオロ酢酸、フェ
ノール、安息香酸等)、塩基性溶媒(トリエチルアミノ
、ピリジン等)等も使用可能である。
重合方法についても特に限定はなく、均−系での重合及
び、沈澱重合、乳化重合、懸濁重合、パー“ル重合等も
可能である。一種のビニルモノマーによるホモ重合体を
得ること、並びに2種以上のビニルモノマーによるラン
ダム共重合体及び、−種ノヒニルモノマーを重合せしめ
た後に別のビニルモノマーを重合させることによるブロ
ック共重合体を得ることもできる。上記開始剤[4コを
製造する際の条件で例示したものと同様の条件があげら
れる。
本発明の方法[2コにおいて、一種のビニルモノマーを
用いた場合、ホモ重合体を含む重合体組成物が得られ、
2種以上のビニルモノマーを同時に用いた場合、ランダ
ム共重合体を含む重合体組成物が得られる。また、一種
のビニルモノマーを重合せしめた後に別のビニルモノマ
ーを重合させることによってビニルモノマーどうしのブ
ロック重合体を含む組成物が得られる。
本発明の方法[4コにおいて、開始剤[3コのうち、一
般式(7)〜(10)のいずれかで示される基を重合体
の主鎖の末端のみに有するものからはブロック重合体を
含む重合体組成物が得られ、一般式(7)〜(10)の
いずれかで示される基を重合体の側鎖に一個以上をする
ものからはグラフト共重合体が得られる。
本発明の方法[2コのうちの一種のビニルモノマーを重
合せしめた後に別のビニルモノマーを重合させる方法、
及び本発明の方法[4コによって得られる組成物は、ポ
リマー成分として、ブロック及び/またはグラフト体と
、ブロック及び/またはグラフト化反応にあずからなか
ったホモポリマーの混合物から成っている。ただし、こ
のホモポリマーは精製除去することもできる。従って本
組成物におけるポリマー成分中のブロック及び/または
グラフト体の含量は、通常40〜100%であり、好ま
しくは70〜100%である。ブロック及び/またはグ
ラフト体の分子量は、特に制限はないが、通常500〜
200万、好ましくは、100〜50万である。
本組成物からブロック及び/またはグラフト重合体の純
品を取り出す場合の精製方法については特に限定はなく
、■溶剤への溶解性の差を利用した方法(溶剤抽出、溶
剤沈澱、カラムクトマト等)■分子量に差を利用した方
法(分取ゲルパーミエ−シUン、膜透析等)等があげら
れる。
本組成物には、ポリマー成分以外に1種々の溶剤を含ん
でいてもよい。溶剤としては、上記本発明の方法[2]
または[4コで例示した反応溶剤等があげられる。溶剤
の含量は、通常3〜99%、好ましくは、30〜99%
である。
なお、本組成物中、一般式(6)で示される基を育する
ものは、ラジカル重合能を有しており、本発明の開始剤
[4コとしても使用され得る。
本発明の開始剤[1]を用いてビニルモノマーを重合さ
せる方法[2]によると、従来の方法では得られなかっ
た、分子量分布が狭い重合体を得ること、重合体の主鎖
または側鎖の末端に種々の官能基を有する重合体を高収
率で得ること、が可能である。また、開始剤[1コのう
ち、一般式(5)〜(9)で示される基を3個以上有す
る開始剤を用いると、高分子量の重合体を短時間で得る
こと、スターポリマーを合成すること、が可能である。
本発明の方法[2コのうちの一種のビニルモノマーを重
合せしめた後に別のビニルモノマーを重合させる方法、
及び本発明の開始剤[3コを用いてビニルモノマーを重
合させる方法[4コにより、ブロック及び/またはグラ
フト重合体組成物を与える。この場合、ブロック及び/
またはグラフト重合体を高収率で得ること、非相溶系セ
グメントどうしのブロック及び/またはグラフト体を得
ること、ができる。この場合、一般式(7)〜(10)
で示される基を重合体の主鎖の末端のみに有する開始剤
[3コからはブロック共重合体が得られ、一般式一般式
(7)〜(10)で示される基を重合体の側鎖に1個以
上膏する開始剤[3コからはグラフト共重合体が得られ
る。特に、開始剤[3]のうち、ポリビニル系重合体以
外の重合体に基づく開始剤を用いると、従来の方法では
得られなかった、非ビニル−ビニルブロック及び/また
はグラフト共重合体が高収率で得ることができる。
[実施例コ 以下、製造例及び実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれに限定されない。以下において部は重
量部を表し、%は重量%を表す。
製造例1 窒素置換されたガラス製反応器に無水トルエン30部、
塩化トリフェニルメチル5.6部を仕込み、室温でブチ
ルリチウムの15%ヘキサン溶液9部を約30分間で滴
加した。滴加と共に自沈が生成した。滴加後、1時間撹
拌し、濾過によって自沈を除去し、濾液を水洗した後、
トルエンと反応原料、副生成物を減圧留去することによ
り本発明の開始剤[1コであるブチルトリフェニルメタ
ン(BuTPM)5.1部を得た。
製造例2 ブチルリチウムの15%へキサン溶液9部の代わりに、
ベンジルマグネシウムプロミド3.9部を加えたほかは
製造例1と同様におこない、本発明の開始剤[1コであ
るベンジルトリフェニルメタ7 (BzTPM)5.2
部を得た。
製造例3 ブチルリチウムの15%へキサン溶液9部の代わりに、
ジメチルオキサレート−2−ナトリウム15%ヘキサン
溶液21部を加えたほかは製造例1と同様におこない、
本発明の開始剤[エコであるジメチル−2−トリフェニ
ルメチルオキサレー) (MTPMO)E3.5部を得
た。
製造例4 塩化トリフェニルメチル5.6部の代わりに、塩化トリ
(4−クロロフェニル)メチル7.5部を加えたほかは
製造例1と同様におこない、本発明の開始剤[1コであ
るブチルトリ(4−クロロフェニル)メタン(BuTC
PM)Ei、0部を得た。
製造例5 塩化トリフェニルメチル5.6部の代わりに、m化)す
(4−ニトロフェニル)メチル8.5部を加えたほかは
製造例2と同様におこない、本発明の開始剤[1コであ
るベンジルトリ(4−ニトロフェニル)メタン(BzT
NPM)9.2部を得た。
製造例6 ブチルリチウムの15%へキサン溶液9部の代わりに、
エチレンビスマグネシウムプロミドのエチレンジクロリ
ド15%溶液15.8部を加えたほかは製造例4と同様
におこない、本発明の開始剤[1コであるビス[トリ(
4−クロロフェニル)メチル]エチレン(BTCPME
)6.5部を得た。
製造例7 窒素置換されたガラス製反応器にトルエン30部、トリ
フェニル酢酸クロリド6.1部を仕込み、室温でジブチ
ルカドミウムの15%へキサン溶液14.3部を約30
分間で滴加した。滴加と共に自沈が生成した。滴加後、
1時間攪拌し、濾過によって自沈を除去し、濾液を水洗
した後、トルエンと反応原料、副生成物を減圧留去する
ことにより本発明の開始剤[1コであるブチルトリフェ
ニルメチルケト7 (BuTPMK)5.941Bを得
た。
製造例8 ジブチルカドミウムの15%ヘキサン溶液14.3部の
代わりに、ジベンジルカドミウム2.9部を加えたほか
は製造例7と同様におこない、本発明の開始剤[1コで
あるベンジルトリフェニルメチルケトン(BzTPMK
)6.8部を得た。
製造例9 ジブチルカドミウムの15%ヘキサン溶液14.3部の
代わりに、ジ(メチルオキシカルボニルエチル)カドミ
ウム2.9部を加えたほかは製造例7と同様におこない
、本発明の開始剤[1コであるメチルオキシカルボニル
エチルトリフェニルメチルケトン(OCTPMK)8.
5部を得た。
製造例10 トリフェニル酢酸クロリド6.1部の代わりに、トリ(
4−メトキシフェニル)酢酸クロリド7.9部を加えた
ほかは製造例7と同様におこない、本発明の開始剤−[
1コであるブチルトリ(4−メトキンフェニル)メチル
ケトン(BTCPMK)6.7部を得た。
製造例11 ジブチルカドミウムの15%ヘキサン溶液14.3部の
代わりに、トリ(4−ニトロフェニル)メチルマグネシ
ウムプロミドの30%ジエチレンクロリド溶液32.0
部を加え、トリフェニル酢酸クロリド6.1部の代わり
に、2−シアノ酢酸プロミド3.0部を加えたほかは製
造例7と同様におこない、本発明の開始剤[1コである
2−シアノメチルトリ(4−二)ロフェニル)メチルケ
トン(CENPMK)9.9部を得た。
製造例12 2−シアノ酢酸プロミド3.0部の代わりにグルタル酸
ジブロミド2.6部を加えたほかは製造例11と同様に
おこない、本発明の開始剤[1コであ61.3−ビス[
トリ(4−ニトロフェニル)メチルカルボニル]プロパ
ン(BTNPCP)9.5部を得た。
製造例13 窒素置換されたガラス製反応器にトルエン30部、塩化
トリフェニルメチル5.6部を仕込み均一に撹拌混合後
、ナトリウムドデシラートの15%THF溶液27.7
部を、室温で15分間で消石した。消石終了後、自沈が
生成した。1時間、室温で撹拌後、濾過によって自沈を
除去し、濾液からピリジンと反応原料とを減圧留去する
ことにより本発明の開始剤[1コであるドデシルトリフ
ェニルメチルエーテル(DTPME)6.5部を得た。
製造例14 ナトリウムドデシラートの15%THF溶液27.7部
の代わりに、ナトリウムベンジルアルコラード1巳 かは製造例13と同様におこない、本発明の開始剤[1
コであるベンジルトリフェニルメチルエーテル(BTP
ME)E3.0部を得た。
製造例15 ナトリウムドデシラートの15%THF溶液27、7部
の代わりに、ナトリウムメチルオキシカルボニルエチラ
ートの15%THF溶液16、8部を加えたほかは製造
例13と同様におこない、本発明の開始剤[1コである
メチルオキシカルボニルエチルトリフェニルメチルエー
テル(OETPME)6.3部を得た。
製造例16 塩化トリフェニルメチル5.6部の代わりに、塩化トリ
(4−クロロフェニル)メチル7、  5mを加えたほ
かは製造例13と同様におこない、本発明の開始剤[1
]であるドデシルトリ(4−クロロフェニル)メチルエ
ーテル(DTCPME)8、  0部を得た。
製造例、17 塩化トリフェニルメチル5.6部の代わりに、塩化トリ
(4−ニトロフェニル)メチル8.5部を加えたほかは
製造例14と同様におこない、本発明の開始剤[1コで
あるベンジルトリ(4−二トロフェニル)メチルエーテ
ル(BTNPME)8、2部を得た。
製造例18 ナトリウムベンジルアルコラード1巳 溶液17.3部の代わりに、ジナトリウムエチレングリ
コラートの15%THF溶液1.1部を加えたほかは製
造例17と同様におこない、本発明の開始剤[1コであ
るビス[トリ(4−ニトロフェニル)メトキシコエチレ
ン(BTNPMO)7、6部を得た。
製造例19 窒素置換されたガラス製反応器にトルエン30部、塩化
トリフェニルメチル5.6部を仕込み均一に撹拌混合後
、ナトリウム ジチオラウリル酸塩5.1部を加えた。
自沈が生成した。1時間、室温で撹拌後、濾過によって
自沈を除去し、濾液から溶剤と原料とを減圧留去するこ
とにより本発明の開始剤[1]であるトリフェニルメチ
ルジチオラウレート(TPMDL)6.8部を得た。
製造例20 ナトリウム ジチオラウリル酸塩5.6部の代わりに、
ナ) IJウムジチオ安息香酸塩3.5部を加えたほか
は製造例19と同様におこない、本発明の開始剤[1コ
であるトリフェニルメチル ジチオ安息香酸エステル(
TPMDB)5.0部を得た。
製造例21 ナトリウム ジチオラウリル酸塩5.6部の代わりに、
ナトリウム メチルオキシカルボニルエチルジチオ酢酸
塩3.5部を加えたほかは製造製造例19と同様におこ
ない、本発明の開始剤[1コであるトリフェニルメチル
 メチルオキシカルボニルエチルジチオ酢酸エステル(
TPMMOA)3.8部を得た。
製造例22 塩化トリフェニルメチル5.6部の代わりに、塩化トリ
(4−クロロフェニル)メチル7.5部を加えたほかは
製造例19と同様におこない、本発明の開始剤[1コで
あるトリ(4−クロロフェニル)メチル ジチオラウリ
ル酸塩(TCPMDL)7.1部を得た。
製造例23 塩化トリフェニルメチル5.6部の代わりに、塩化トリ
(4−ニトロフェニル)メチル8.5部を加えたほかは
製造例20と同様におこない、本発明の開始剤[1コで
あるトリ(4−二)ロフェニル)メチル ジチオ安息香
酸エステル(TNPMDA)8.8部を得た。
製造例24 ナトリウム ジチオ安息香酸塩3.5部の代わりに、ビ
ス(ナトリウム ジチオカルボキシニウム)エタンの2
0%THF溶液8.1部を加えたほかは製造例23と同
様におこない、本発明の開始剤[1コであるビス[トリ
(4−ニトロフェニル)メチル ジチオカルボキシニウ
ム]エタン(BTNPCB)8. 1部を得た。
製造例25 ポリプロピレングリコール(分子量1000)10部を
トルエン30部に溶解、脱水後、金属ナトリウム0.5
部を加えて、室温で5時間反応させた。ここに、塩化ト
リフェニルメタン11.2部を加え、5時間反応させる
ことにより、本発明の開始剤[3コであるトリフェニル
メトキシ基含有ポリプロピレングリコール(PGTO)
18部を得た。
製造例26 アジピン酸とブタンジオールのポリエステルにアジピン
酸を反応させて得られた末端に一000Hを有するポリ
エステル(分子量2000) 10部をトルエン30部
に溶解後、塩化チオニル10部を加え、50℃で8時間
反応させた。100℃で脱塩化チオニルを行なった後、
塩化トリ(4−メチルフェニル)メチルカドミウム4.
4部を加え、室温で5時間反応させた。水洗、脱トルエ
ンにより、本発明の開始剤[3コであるトリ(4−メチ
ルフェニル)メチルカルボニル基含有ポリエステル(E
MTC)14部を得た。
製造例27 末端に一〇Hを有する水添ポリイソプレン(分子量25
00)10部をトルエン30部に溶解後、室温で臭化水
素ガスを500m1/mjn、  の速度で1時間吹き
込みながら撹拌した。減圧下、脱水、脱臭化水素した後
、ナトリウム トリ(4−ナトリウム スルホニウムフ
ェニル)メチラート2.9部を加え、100℃で2時間
反応させた。
水10部により水洗後、脱トルエンすることにより、本
発明の開始剤[3コであるトリ(4−ナトリウム スル
ホニウムフェニル)メトキシ基含有水添ポリイソプレン
(IPSO)12.51Bを得た。
製造例28 アジピン酸とブタンジオールのポリエステル(分子量1
000)とトリレンジイソシアネートのポリウレタン(
分子量5000)20部をトルエン30部に溶解後、室
温で臭化水素ガスを500m1/min、  の速度で
1時間吹き込みながら撹拌した。減圧下、脱水、脱臭化
水素した後、金属マグネシウム0. 2部を加えリフラ
ックス下2時間反応させた後、0℃で二硫化炭素2.0
部を滴下し5時間室温で反応させた。脱二硫化炭素後、
塩化トリ(4−クロロフェニル)メチル3.1部を加え
室温で2時間反応後、脱トルエンすることにより、本発
明の開始剤[3コであるトリ(4−クロロフェニル)メ
チルメルカプトチオカルボニル基含有ポリウレタン(P
UCTC)24.7部を得た。
製造例29 エチレン−プロピレンランダム共重合体(エチレン含量
45%、分子量15万)10部をトルエン100部に加
熱溶解後、窒素シール下、トリフェニルメトキシエチル
マレイミド3.8部と、ベンゾイルパーオキシド0.0
1部をトルエン10部に溶解した溶液を、110℃で1
時間かけて滴下した。さらに、トルエンリフラックス下
、3時間撹拌し、反応液をメタノール中に注ぐことによ
って、本発明の開始剤[3コであるトリフェニルメトキ
シ基含有ヱチレンープロピレン共重合体(EPTO)1
3.5部を得た。
製造例30 ポリプロピレングリコール(分子量1000)10部を
トルエン30部に溶解後、室温で臭化水素ガスを500
m1/min、  の速度で1時間吹き込みながら撹拌
した。減圧下、脱水、脱臭化水素した後、ジフェニルジ
チオカルバミン酸ナトリウム2.8部を加え、100℃
で2時間反応させた。水10部により水洗後、脱トルエ
ンすることにより、本発明の開始剤[3]であるジフェ
ニルジチオカルバモイル基台をポリプロピレングリコー
ル(PGPC)11部を得た。
製造例31 エチレン−プロピレンランダム共重合体(エチレン含量
45%、分子量15万)10部をトルエン100部に加
熱溶解後、窒素シール下、トリ(4−ニトロフェニル)
メトキシエチルマレイミド2.6部と、ベンゾイルパー
オキシド0.01部をトルエン10部に溶解した溶液を
、110”Cで1時間かけて滴下した。さらに、トルエ
ンリフラックス下、3時間攪拌し、反応液をメタノール
中に注ぐことによって、本発明の開始剤[3]であるト
リ(4−ニトロフェニル)メトキシ基含有エチレン−プ
ロピレン共重合体(EpNp、o)13、3部を得た。
製造例32 トリ(4−ニトロフェニル)メトキシエチルマレイミド
2.6部の代わりに、 トリ(4−クロロフェニル)メ
チルカルボニルプロピルマレイミド2.6部を用いた他
は製造例31と同様に行い、□本発明の開始剤[3コで
あるトリ(4−クロロフェニル)メチルカルボニル基含
有エチレン−プロピレン共重合体(RPCPC)13.
6部を得た。
製造例33 トリ(4−ニトロフェニル)メトキシエチルマレイミド
2.6部の代わりに、ジシクロへキシルジチオカルバモ
イルエチルマレイミド2. 8部ヲ用いた他は製造例3
1と同様に行い、ジシクロへキシルジチオカルバモイル
基を側鎖に有するエチレン−プロピレン共重合体(EP
CHTC)13.5部を得た。
実施例1〜24 表1.2に示す各実施例のとおり、製造例1〜24で製
造した各化合物を本発明のラジカル重合開始剤として用
いた。又、表1.2に示す各実施例のとおり、ビニル系
モノマーとして、スチレン(S t)またはメタクリル
酸メチル(MMA)を各々用いた。各実施例とも、ビニ
ル糸上ツマー1モルに各開始剤0.5ミリモルを窒素置
換されたガラス製反応器に加えた。次いで反応器内を脱
気後、窒素シール下、80℃で6時間各々重合反応させ
た。この重合反応後、各反応溶液をメタノール中に注ぐ
ことによってポリマーを単離した。
得られた各ポリマーの収率、GPCにより求めた重量分
子量(My)及び分子量分布(My/Mn)を表1に示
す。なお、NMRにより、いずれのポリマーにも末端に
各重合開始剤の残基が確認された。
表1 表2 実施例25〜37 表3に示す各実施例のとおり、製造例25〜34で製造
したラジカル重合性官能基を有する重合体及び、実施例
6. 12. 18.24で得られた重合体(順に、N
PM−MMA、PCP−MMA、PMO−3t及びPC
E−5tと略記)を用いた。また、表3に示す各実施例
のとおり、ビニル系モノマーとして、スチレンC3t)
またはメタクリル酸メチル(MMA)を用いた。各実施
例とも、 トルエン50%中、ビニル糸上ツマー1モル
にラジカル重合性官能基を有する重合体を、その官能基
が5ミリモル当量になる量だけ、窒素置換されたガラス
製反応器に加えて脱気後、窒素シール下、80℃で6時
間各々重合反応させた。この重合反応後、各反応溶液を
メタノール中に注ぐことによってポリマーを単離した。
得られたブロック及び/またはグラフト共重合体(実施
例25〜26.28.30及び34〜37ではA−B−
Aブロック体、実施例27ではブロック/グラフト体、
実施例29及び31〜33ではグラフト体)の、GPC
により求めた重量平均分子量(MY) 、及び分子量分
布(My/1lIn)、溶剤分別によって求めたブロッ
ク及び/またはグラフト体の含有百分率(ブロック率)
を表3に示表3 [発明の効果コ 本発明のラジカル重合開始剤[1コ及び高分子型ラジカ
ル重合開始剤[3コは、リビングラジカル重合開始能を
有している。開始剤[1コを用いる本発明の方法[2コ
により、従来のリビングラジカル重合開始剤であるフェ
ニルアゾトリフェニルメタン等を用いた場合と比較して
、■得られる重合体の分子量が大きい場合でも分子量分
布が狭い重合体を得ること、■末端に種々の官能基が導
入された重合体を得ること、■スターポリマーを合成す
ること、ができる。
開始剤[3コを用いる本発明の方法[4]により、■ブ
ロック及び/またはグラフト重合体を高収率で得ること
ができ、■非相溶系セグメントどうしのブロック及び/
またはグラフト体を得ることも可能である。特に開始剤
[3コのうち非ビニル系重合体に基づく開始剤を用いる
と、■従来の重合開始剤では得られなかった非ビニル系
ポリマーとビニル系ポリマーとのブロック及び/または
グラフト重合体を高収率で得ることできる。
本発明は、上記効果を表すことから本発明のラジカル重
合開始剤を用いる本発明の方法により得られる重合体組
成物は、高機能性重合体として非常に有用であり、種々
の成形材料及びその添加剤、高分子活性剤、バインダー
、接着剤、増粘剤、粘度指数向上剤、凝集剤、吸水剤、
相溶化剤、分散剤、などに使用でき1、また、末端官能
基を有する重合体として、種々の樹脂合成原料、相溶化
剤などにも使用できる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(1) [式中、R^1は(置換)脂肪族炭化水素基、(置換)
    脂環式炭化水素基または(置換)芳香族炭 化水素基、R^2、R^3、R^4は各々(置換)芳香
    族炭化水素基を表す] で示されるラジカル重合開始剤。 2、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(2) (式中、R^1、R^2、R^3、R^4は各々、請求
    項1記載のR^1、R^2、R^3、R^4と同様の基
    を表す。)で示されるラジカル重合開始剤。 3、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(3) (式中、R^1、R^2、R^3、R^4は各々、請求
    項1記載のR^1、R^2、R^3、R^4と同様の基
    を表す。)で示されるラジカル重合開始剤。 4、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(4) (式中、R^1、R^2、R^3、R^4は各々、請求
    項1記載のR^1、R^2、R^3、R^4と同様の基
    を表す。)で示されるラジカル重合開始剤。 5、R^2、R^3、R^4各々が(置換)フェニル基
    または(置換)ナフチル基である請求項1〜4のいずれ
    か記載の開始剤。 6、R^1がカルボキシル基、スルホニル基、スルホニ
    ウム基、無水カルボキシル基、ホルミル基、シアノ基、
    イソシアナト基、ヒドロキシル基、アミノ基、ケチミン
    基、ニトロ基、ハロゲン原子、グリシジル基、トリフェ
    ニルメチルオキシ基及びトリフェニルメチルメルカプト
    基から選ばれる一種以上の基で置換された、脂肪族炭化
    水素基、脂環式炭化水素基または芳香族炭化水素基であ
    る 請求項1〜5のいずれか記載の開始剤。 7、R^1が、下記一般式(5)〜(10)で示される
    基のうちのいずれか一種以上の基、一個以上で置換され
    た、脂肪族炭化水素基、脂環式炭化 水素基または芳香族炭化水素基である請求項1〜6のい
    ずれか記載の開始剤。 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(5) 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(6) 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(7) 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(8) 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(9) [(5)〜(9)の各式中、R^2、R^3、R^4は
    各々、請求項1記載のR^2、R^3、R^4と同様の
    基を表す。]一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(10) [式中、R^5、R^6は各々、(置換)脂肪族炭化水
    素基、(置換)脂環式炭化水素基または (置換)芳香族炭化水素基を表す。] 8、R^1が、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(6) (式中、R^2、R^3、R^4は各々、請求項1記載
    のR^2、R^3、R^4と同様の基を表す。)で示さ
    れる基である請求項1〜6のいずれか記載の開始剤。 9、R^2、R^3、R^4各々が、ニトロ基、スルホ
    ニル基、スルホニウム基、シアノ基、カルボキシル基、
    カルボキシニウム基及びハロゲン原子から選ばれる一種
    以上の基で置換された、フェニル基またはナフチル基で
    ある請求項1〜8のいずれか記載の開始剤。 10、請求項1〜9のいずれか記載の開始剤を用いて重
    合することを特徴とするビニルモノマーの重合方法。 11、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(7) (式中、R^2、R^3、R^4は各々、請求項1記載
    のR^2、R^3、R^4と同様の基を表す。)で示さ
    れる基を末端及び/または側鎖に一個以上有する重合体
    からなることを特徴とする高分子型ラジカル重合開始剤
    。 12、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(8) (式中、R^2、R^3、R^4は各々、請求項1記載
    のR^2、R^3、R^4と同様の基を表す。)で示さ
    れる基を末端及び/または側鎖に一個以上有する重合体
    からなることを特徴とする高分子型ラジカル重合開始剤
    。 13、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(9) (式中、R^2、R^3、R^4は各々、請求項1記載
    のR^2、R^3、R^4と同様の基を表す。)で示さ
    れる基を末端及び/または側鎖に一個以上有する重合体
    からなることを特徴とする高分子型ラジカル重合開始剤
    。 14、該重合体がポリオレフィン系重合体、ポリアルキ
    レンオキシド系重合体、ポリエステル系重合体、ポリア
    ミド系重合体及びポリウレタン系重合体から選ばれる一
    種以上の重合体である請求項11〜13のいずれか記載
    の開始剤。 15、R^2、R^3、R^4各々が(置換)フェニル
    基または(置換)ナフチル基である請求項11〜14の
    いずれか記載の開始剤。 16、R^2、R^3、R^4各々が、ニトロ基、スル
    ホニル基、スルホニウム基、シアノ基、カルボキシル基
    、カルボキシニウム基及びハロゲンの中から選ばれる一
    種以上の基で置換された、フェニル基またはナフチル基
    である請求項11〜15のいずれか記載の開始剤。 17、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(10) [式中、R^5、R^6は各々、(置換)脂肪族炭化水
    素基、(置換)脂環式炭化水素基または (置換)芳香族炭化水素基を表す。] で示される基を末端及び/または側鎖に一個以上有する
    重合体からなることを特徴とする高分子型ラジカル重合
    開始剤。 18、該重合体が、ポリオレフィン系重合体、ポリアル
    キレンオキシド系重合体、ポリエステル系重合体、ポリ
    アミド系重合体及びポリウレタン系重合体から選ばれる
    一種以上の重合体である、請求項17記載の開始剤。 19、R^5、R^6各々が、炭素数1〜10の炭化水
    素基である請求項17または18のいずれか記載の開始
    剤。 20、請求項11〜19のいずれか記載の開始剤とビニ
    ルモノマーを反応させることを特徴とするブロック及び
    /またはグラフト型重合体からなる重合体組成物の製造
    方法。
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