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JPH04178335A - ウイルス性下痢症治療剤 - Google Patents

ウイルス性下痢症治療剤

Info

Publication number
JPH04178335A
JPH04178335A JP2305667A JP30566790A JPH04178335A JP H04178335 A JPH04178335 A JP H04178335A JP 2305667 A JP2305667 A JP 2305667A JP 30566790 A JP30566790 A JP 30566790A JP H04178335 A JPH04178335 A JP H04178335A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
therapeutic agent
protease inhibitor
viral diarrhea
rotavirus
derived
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2305667A
Other languages
English (en)
Inventor
Ken Tsuda
津田 憲
Yasuhiko Torii
鳥居 康彦
Hajime Hatta
一 八田
Busaku Kin
武祚 金
Takehiko Yamamoto
山本 武彦
Takusaburou Ebina
卓三郎 海老名
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Kagaku KK
Original Assignee
Taiyo Kagaku KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Kagaku KK filed Critical Taiyo Kagaku KK
Priority to JP2305667A priority Critical patent/JPH04178335A/ja
Publication of JPH04178335A publication Critical patent/JPH04178335A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はウィルス性下痢症の治療剤に関する。
〔従来の技術〕
ウィルス性下痢症(胃腸炎)は日常ありふれた感染症で
ある。その原因ときれるウィルスとしてロタウィルス、
アデノウィルス、アストロウイルス、カリシウィルス、
ノーウオークウィルス、コロナウィルスが発見されてい
るが、大部分はロタウィルス性であることがわかってい
る。
羅患最多年齢は0〜24ケ月の乳幼児で、下痢。
嘔吐2発熱を主機とし、日本を含む温帯諸国では毎年、
冬期に集中して多発する。
下痢症は、発展途上国においては特に深刻な問題で、医
療設備の不備や低栄養状態と相まって現在でも乳幼児の
死亡主要原因であり、年間数百万Å以上の子供が下痢症
により死亡していると言われる。
このようなロタウィルス性下痢症に対して、弱毒化ウィ
ルスや異種動物ウィルスを用いたワタチン開発も進めら
れているが、その対象が免疫学的に未熟な乳幼児のため
、顕著な効果を上げるまでには到っていない。
また、本ウィルスに対する抗ウィルス剤も開発されてお
らず、有効な治療法はない。唯一対症療法として、経口
輸液や経静脈輸液により水と電解質の喪失を補い、体液
を補正しながら、自然治癒を待っているのが現状である
〔発明が解決しようとする課題〕
ロタウィルス感染による下痢の発症機序は今だ不明な点
が多い。感染により小腸上皮細胞及び消化にあずかる膜
微繊毛の変化が顕著であるが、感染後の細胞内でのウィ
ルス増殖の機構については何ら知見がない。
しかし、飲食物等を経て経口的に侵入し、腸管まで到達
したロタウィルスが、腸管細胞に吸着・感染し、次々に
近隣の細胞に伝播していくことが明らかとなっているた
め、侵入したロタウィルスの腸管細胞への吸着、あるい
は細胞内でのウィルスの増殖をブロックする薬剤の開発
が望まれている。
本発明は、以上のようなロタウィルス性下痢症に対して
ウィルスの細胞への吸着・感染または細胞間伝播を阻止
する薬剤を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
ロタウィルスは、内外2層のカプシドと呼はれる殻を持
っている。この内、外層カプシドはVB2及びVF6と
呼ばれる2種のタンパク質で構成されているが、VB2
は特定のプロテアーゼにより、きらにVF6とVF6の
タンパク質に開裂されることがわかっている。
細胞内で合成きれ、放出されたウィルス粒子が感染性を
獲得するためには、このVB2の開裂が必須であり、そ
の結果、ウィルスの細胞への侵入または脱穀が促進され
ると解きれている。(J、Virol、 、 39 :
 879〜888.1981/J、 Virol、、 
39 : 816〜822.1981 ) V P 4
開裂を担うプロテアーゼの1つがセリンプロテアーゼの
1種トリプシンである。
すなわち、経口的に侵入したロタウィルス、あるいは感
染細胞から放出されたウィルスは腸管的消化酵素として
存在しているトリプシンのようなプロテアーゼによりV
B2の開裂を受け、感染性を獲得し近隣細胞へ次々と伝
播・感染していくと考えられている。
本発明者らは、ロタウィルス性下痢症に対する経口薬剤
の開発を目的とし、鋭意研究した結果、VP4開裂をブ
ロックするプロテアーゼ阻害剤に顕著な治療効果を見い
出した。すなわち、すなわち、本発明の要旨は、 (1)  プロテアーゼ阻害物質を有効成分とするウィ
ルス性下痢症治療剤。
(り プロテアーゼ阻害物質が、卵白由来のシスタチン
である請求項(1)記載のウィルス性下痢症治療剤。
c3)  プロテアーゼ阻害物質が卵白由来のオボムコ
イドである請求項(1)記載のウィルス性下痢症治療剤
(4)請求項(1)記載のプロテアーゼ阻害物質が卵白
由来のオボインヒビターであるウィルス性下痢症治療剤
未発明のプロテアーゼ阻害物質の内、シスタチンは主と
してフィシン、パパインを、オボムコイドはトリプシン
を、オボインヒビターはトリプシン、キモトリプシンを
阻害する。
ロタウィルスが感染性を獲得するためには、VB2の開
裂が必要であるが、ロタウィルスの生活環には未解明な
部分が多いため、これらプロテアーゼ阻害物質がVP4
開裂以外にも、ロタウィルス増殖過程をブロックしてい
る可能性がある。
すなわち、腸管m胞におけるウィルス産生タンパク質の
プロセシングの阻害などが考えられる。
本発明の有機成分であるプロテアーゼ阻害物質は卵白か
らの精製品に限らずそれを含有する卵2卵白、あI;)
るは粗抽出物でもよい。
また、卵白由来のプロテアーゼ阻害物質を化学的に修飾
したものあるいは遺伝子組換え体より得られた卵白プロ
テアーゼ阻害物質も使用できる。
使用形態としては、同プロテアーゼ阻害物質を含む錠剤
、顆粒剤、経口輸液への添加という形の治療剤も可能で
ある。腸溶性のカプセルにすることはより効果的である
ロタウィルス性下痢症は、牛、ブタ、馬といった家畜に
おいても、その被害は深刻である。従って、ヒト以外に
幼若家畜の下痢症治療剤として、本プロテアーゼ阻害剤
の飼料あるいは飲料への添加が考えられる。
本プロテアーゼ阻害物質を含有するウィルス性下痢症治
療剤を、経口剤あるいは経口輸液としてヒト乳幼児に投
与する場合、1日2回、1回につき有効成分として10
〜500mgを投与するのが良い。
以下、試験例及び実施例により、本発明をさらに詳しく
説明する方が、本発明はこれらによって制限されるもの
ではない。
試験例1.(in  vitro における卵白由来プ
ロテアーゼ阻害物質によるロタウィルス増殖の抑制〉 M A 104細胞を試験管内にて単層となるまで培養
後、M、○、I=0.05の多重度でヒトロタウィルス
(MO株)を37℃、lhr、吸着許せ感染させた。l
hr後、MEM培地にて洗浄し、シスクチン、オボムコ
イド、オボインヒビターを各々100μg / m l
の濃度で含むMEM培地(アセチルトリプシン05μg
 / m /!金含有にて37℃、3日間回転培養した
得られた培養上清につき、螢光抗体法によりロタウィル
スの力価決定を行い、プロテアーゼ阻害物質を含まない
対照に対するロタウィルス増殖抑制効果を得た。
結果を表−1に示す。
以下余白 表−1卵白由来プロテアーゼ阻害物質によるロタウィル
ス増殖の抑制 試験例2.〈マウス感染実験における卵白由来プロテア
ーゼ阻害物質によるロタウィルス性下痢症治療効果〉 生後5日齢の乳飲みマウス(BALB/C)に対し、ヒ
トロタウィルスCMo株) IX 10” FCFUを
経口感染させた。
感染後、12時間及び24時間の2回に分けて、シスタ
チン、オボムコイド、オポインヒビターをマウス当たり
150μg経口的に投与し、その後の下痢発症の様子を
調べた。
その結果を表−2に示す。
以下余白 表−2卵白由来プロテアーゼ阻害物質による下痢症治療
効果感染2日後 以下余白 〔実施例〕 実施例1.〈卵白由来プロテアーゼ阻害物質の調製〉 (1)  シスタチンの精製 卵白に等量の水を加え、撹拌後、遠心し、その上清につ
き、50%硫安塩析を行った。塩析後の沈殿を集め脱塩
後、0.1Mリン酸Buffer(pH6,8)で平衡
化したCm−Papain−C。
11ulofineに吸着させた。
0.5 MN a C1を加え、撹拌溶出後、CM−C
el  1ulofineり40マド及び5ephad
exG−100ゲル3過分画を行い、精製した。
同操作により、卵白1kgより精製シスタチン10mg
を得た。
■ オボムコイドの精製 卵白を50%塩析した後、その上清につき、60%硫安
塩析を行った。その上清につき、きらに100%硫安分
析を行い、沈殿を透析、脱塩後、等量の10%TCA溶
液を添加し沈殿を除去後、上清につき、さらにクロマト
を行い、精製した。
以上の操作より、卵白1kgよりオボムコイド4gを得
た。
0) オボインヒビターの精製 卵白を50%塩析後、その沈殿につき、Cm−Papa
in−Collulofine処理し、未吸着画分を得
た。同画分に最終0.15MになるようにTCA溶液を
加え沈殿を集めて透析した。その後、最終60%のエタ
ノールで処理した後、CM−クロマトを行い、精製した
以上の操作により、卵白1kgよりオボインヒビター0
.4gを得た。
実施例2.〈卵白由来プロテアーゼ阻害物質を有効成分
とするウィルス性下痢症治療剤の調製〉精製シスタチン
またはオボムコイドまたはオボインヒビター各100m
g、乳糖294mg、ステアリン酸マグルシウム6 m
 gを混合後打錠しく打錠EE1.5t /cm’ )
ウィルス性下痢症治療剤を調製した。
実施例3.く卵白由来プロテアーゼ阻害物質を有効成分
とするウィルス性下痢症治療飲料の調製精製シスタチン
またはオボムコイドまたはオポインヒビター各100m
g果糖ブドウ糖液糖100mg、リンゴ果汁500gを
含むウィルス性下痢症治療用飲料1kgを調製した。
実施例4.く卵白由来プロテアーゼ阻害物質を有効成分
とする家畜用ウィルス性下痢症治療飼料の調製〉 粗精製シスタチンまたはオボムコイドまたはオボインヒ
ビター(純度者々5%)各100 g 、全脂肪乳10
kgを混合し、幼若期家畜用ウィルス性下痢症治療飼料
を調製した。
〔発明の効果〕
ウィルス性下痢症に対する即効性のある特異的治療剤は
ない。
本発明は、ウィルス性下痢症に対して、初めて特異的治
療剤を提供するものである。
ロタウィルス下痢症は、保育園、幼稚園等において集団
発生することが多い。−人の乳児が下痢を発症した場合
、近辺の子供においてもすでに感染が成立している可能
性が高い。このような場合感染はしたが、その後の発症
を抑えるあるいは軽度の発症で終えることのできる治療
剤を開発することの社会的意義は極めて大きい。
またロタウィルス性下痢症は、ヒトに限らず牛、ブタ、
馬の家畜においても甚大な被害を及ぼしている。
従って、発明のウィルス性下痢症治療剤は家畜産業にお
いても貢献すること大である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)プロテアーゼ阻害物質を有効成分とするウィルス
    性下痢症治療剤。
  2. (2)プロテアーゼ阻害物質が、卵白由来のシスタチン
    である請求項(1)記載のウィルス性下痢症治療剤。
  3. (3)プロテアーゼ阻害物質が卵白由来のオボムコイド
    である請求項(1)記載のウィルス性下痢症治療剤。
  4. (4)請求項(1)記載のプロテアーゼ阻害物質が卵白
    由来のオボインヒビターであるウィルス性下痢症治療剤
JP2305667A 1990-11-09 1990-11-09 ウイルス性下痢症治療剤 Pending JPH04178335A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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