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JPH0415254A - ポリエーテルケトン系樹脂組成物 - Google Patents

ポリエーテルケトン系樹脂組成物

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Publication number
JPH0415254A
JPH0415254A JP11944790A JP11944790A JPH0415254A JP H0415254 A JPH0415254 A JP H0415254A JP 11944790 A JP11944790 A JP 11944790A JP 11944790 A JP11944790 A JP 11944790A JP H0415254 A JPH0415254 A JP H0415254A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin composition
copolymer
polyether ketone
fluororesin
ketone resin
Prior art date
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Granted
Application number
JP11944790A
Other languages
English (en)
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JP2952294B2 (ja
Inventor
Fumitada Satoji
文規 里路
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NTN Engineering Plastics Corp
Original Assignee
NTN Engineering Plastics Corp
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Publication date
Application filed by NTN Engineering Plastics Corp filed Critical NTN Engineering Plastics Corp
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Publication of JPH0415254A publication Critical patent/JPH0415254A/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、エンジニアリングプラスチック材料として
優れた特性を有するポリエーテルケトン系樹脂組成物に
関する。
〔従来の技術] 従来、ポリエーテルケトン樹脂は、耐熱性、難燃性、耐
薬品性などに優れたエンジニアリングプラスチック材料
として、特に電気・電子機器類、自動車等の車輌機器類
などの分野において使用されて来た。しかしこの樹脂は
、非粘着性、摺動特性、高温剛性が満足できるものでな
く、これらの特性が要求される複写機等の事務機器類の
分野においては、適用できるものでなかった。また、ポ
リエーテルケトン樹脂に対して、ポリテトラフルオロエ
チレン、ポリテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロ
プロピレン共重合体、ポリテトラフルオロエチレン−パ
ーフルオロプロピレン共重合体などのフッ素樹脂を添加
することによる非粘着性および摺動特性の改良の試みが
なされている。
この場合、充分な非粘着性および摺動特性を前記樹脂組
成物に付与するためには、前記したフッ素樹脂をかなり
多く添加する必要があるが、あまり過量のフッ素樹脂を
添加すると、樹脂組成物の具備すべき機械的強度、特に
高温剛性が維持できなくなる。この欠点を補うためにガ
ラス繊維や炭素繊維などの繊維状強化網を併用すること
も考えられるが、前記した充分な強度を保持するために
は、これらを相当多量に添加せざるを得す、その場合に
は、繊維状強化側の配向に基づく異方性やそりが発生し
たり、摺動時に相手材が損傷し易く充分な潤滑性が得ら
れないという問題が新たに生ずる。
〔発明が解決しようとする課題〕
このように従来の技術においては、優れた耐熱性、難燃
性、耐薬品性などに加えて非粘着性に優れ、高温で機械
的強度が大きく、しかも摺動特性に優れたポリエーテル
ケトン系樹脂組成物は得られていないという問題があり
、これらを解決することが課題となっていた。
〔課題を解決するための手段〕
上記の問題を解決するため、この発明はポリエーテルケ
トン樹脂100重量部に対して、3,3.3− トリフ
ルオロ−2−トリフルオロメチルプロペンと1゜1−ジ
フルオロエチレンとの共重合体を10〜90重量部添加
してポリエーテルケトン系樹脂組成物とする手段を採用
したものである。以下その詳細を述べる。
まず、この発明で用いるポリエーテルケトン樹脂は、 一般式 −CO−^r、−Co−^r2(式中、Ar+
 およびArgは、ポリマー主鎖の一部を形成するジア
リールエーテル結合を少なくともその一つが有する芳香
族残基であり、Ar+および^rtは芳香族炭素原子を
介してカルボニル基に共有結合している。) で示される繰り返し単位を単独で、またはこの繰り返し
単位と、 で示される他の繰り返し単位とが、ポリエーテルケトン
樹脂本来の特性が失われない範囲で、具体的には50モ
ノマ一%未滴の量程度に共存した重合体である。そして
、好適なポリエーテルケトン樹脂としては、 などの繰り返し単位を有するものをあげることができ、
これらは、たとえば英国アイ・シー・アイ社から、ピク
トL/−/クス(VrCTREX)−PEEKまたはピ
クトレックス(VICTREX)−PEKとして市販さ
れている。なお、ポリエーテルケトンの製造方法は特開
昭54−90296号公報などに開示されている。
つぎに、この発明に用いられる3、3.3− トリフル
オロ−2−トリフルオロメチルプロペンと1.1−ジフ
ルオロエチレンとの共重合体は、式(1)で示される繰
り返し単位が単独で、またはこの繰り返し単位と共にC
HzCPzで示される繰り返し単位とが(1)式の共重
合体本来の特性が失われないように、20モノマ一%未
満の割合で共存する共重合体である。 3,3.3− 
)リフルオロ−2−トリフルオロメチルプロペンと1.
1−ジフルオロエチレンとの共重合体の製造方法は、特
公昭49−32785号公報などに開示されているよう
に、3.3.3− トリフルオロ2−トリフルオロメチ
ルプロペンと1.トジフルオ口エチレンとを所定溶媒中
で共重合することから製造され、その場合、両物質の配
合モル比は、1:9から9:1の範囲とし、約−15°
Cから約80°Cの温度範囲で共重合させる。このよう
な共重合体としては、たとえば、米国アウジモノト社製
: CM−Xを挙げることができる。
以上述べたポリエーテルケトン樹脂および3.33−ト
リフルオロ−2−トリフルオロメチルプロペンと1.1
−ジフルオロエチレンの共重合体を配合するにあっては
、ポリエーテルケトン樹脂100重量部に対してこの共
重合体をlθ〜90重量部配合置部。
なぜなら10重量部未満の少量では、優れた非粘着性、
摺動特性が得られず、90重量部を越える多量では、高
温剛性や機械的強度が非常に低くなるためである。
なお、この発明の樹脂組成物には、一般の合成樹脂に対
して配合し得る汎用の充填材をこの発明の目的を阻害し
ない範囲の量で適宜配合することができる、このような
充填材の具体例としては、シリコーン樹脂、ポリエーテ
ルサルホン樹脂、芳香族ポリエステル樹脂、ポリイミド
樹脂等の耐熱性高分子材料、耐熱性繊維補強材(たとえ
ば、ガラス繊維、炭素繊維、グラファイト繊維、チタン
酸カリウムホイスカー、ウオラストナイト、セラミック
繊維、マグふシウムホイスカー、ホウ酸アルミニウムホ
イスカー、鋼線、銅線、ステンレス銅線、炭化ケイ素繊
維その他の耐熱性無機質繊維または芳香族アミドなどの
耐熱性有機繊Ii)、熱伝導性改良材(グラファイト、
亜鉛、アルミニウム等の金属または酸化マグネシウム、
酸化亜鉛等のmI化合物の粉末)、断熱性向上剤(ガラ
スピーズ、シリカバルーン、珪藻土、炭酸マグネシウム
粉末、石綿等)、潤滑性向上側(二硫化モリブデン、グ
ラファイト、カーボン、マイカ、タルク等の固体潤滑材
)、着色材(酸化鉄、硫化カドミニウム、セレン化カド
ミニウムその他の無機顔料、カーボンブラック等)を例
示することができる。
この発明における上記した諸原料の配合、加熱、混合な
どの諸操作は、特に限定されるものではなく、たとえば
、ヘンシェルミキサー、タンブラ−ミキサー等の混合機
によって乾式混合した後に、直接、射出成形機や溶融押
出機に供給して成形してもよく、また、熱ロール、ニー
ダ−5溶融押出機などで溶融混合してもよい、このとき
の溶融温度は300〜400°C1好ましくは、320
〜380℃が適当である。この発明の組成物を成形する
にあたっては、その方法を特に限定するものではなく、
圧縮成形、押出成形、射出成形などが可能である。
また、この発明の樹脂組成物は、溶融混合した後、ジェ
ットミル、冷凍粉砕機等によって粉砕し、そのままもし
くは所望の粒径毎に分級した粉末とし、この粉末を用い
て、流動浸漬塗装、静電粉体塗装などを行うことができ
る。
〔作用〕
この発明におけるポリエーテルケトン系樹脂組成物は、
射出成形その他の手法で成形されると成形体表層部に、
3,3.3− )リフルオロ−2−トリフルオロメチル
プロペンと1.1−ジフルオロエチレンとの共重合体で
あるフッ素樹脂が高密度に分布するようになり、非粘着
性および優れた潤滑性、耐摩耗性を示すと共に、このフ
ッ素樹脂の強度、剛性によって、成形体全体が優れた強
度および高温剛性を示すようになると推定される。
〔実施例〕
実施例および比較例に使用した原材料を一括して示すと
つぎのとおりである。なお、〔〕内に略号を記入し、ま
た配合割合はすべて重量部である。
■ ポリエーテルケトン樹脂(英国アイ・シー・アイ社
製:ビクトレノクスーPEEに450P) (PEEK
I■ ポリエーテルケトン樹脂(英国アイ・シー・アイ
社製:ビクトレソクスーPEK 220G) [PEK
)■ 3,3.3− トリフルオロ−2−トリフルオロ
メチルプロペンと1.1−ジフルオロエチレンの共重合
体(米mアウジモノト社製: Cl1−X)  (CM
−X)■ ポリテトラフルオロエチレン(三井デエボン
フロロケミカル社製:テフロン7J) (PTFE)■
 ポリテトラフルオロエチレン−へキサフルオロプロピ
レン共重合体(三井デュポンフロロケミカル社製:FE
R100)  [FEP)■ ポリテトラフルオロエチ
レン−パーフルオロプロピレン共重合体(三井デュポン
フロロケミカル社製:PF^−340J)  [PFA
)■ グラファイト(日本黒鉛社製二ACP) (GR
P)第  1  表 実施例1〜5: 第1表に示す配合割合で配合し、よく混合した諸原料を
二輪溶融押出機(池貝鉄工社製: PCM−30)に供
給し、シリンダー温度365℃、スクリュー回転数11
00rpの条件で溶融混合すると共に、押出し造粒した
。得られたベレットをシリンダー温度380℃、射出圧
1200kg/d、金型温度200°Cの条件下で射出
成形し、摩擦摩耗試験片(内径17■、外径21■、長
さlO■)および曲げ試験片(ASTM−0790に準
拠)、引張り弾性率試験片(幅4■、長さ251、厚さ
Im)及び接触角試験片(直径10■、厚さ3腫)を作
製した。得られた試験片に対する各試験方法はつぎのと
おりである。
l)摩擦摩耗試験 スラスト型摩l!IN耗試験機により相手材を軸受鋼(
SUJ2)とし、滑り速度毎分32m、荷重6.25k
g/dの条件のもとに摩擦係数および摩耗係数(i−・
−)を求めた。
2)曲げ強震試験 157M−0790に準拠する方法を用いた。
3)引張り弾性率試験(弾性率の保持率)東洋精機製作
断髪の動的粘弾性測定装置を用いて周波数10七で引張
り応力を加え、温度変化に対する引張り弾性率の変化を
25℃および200℃で求めた。
4)非粘着性(水に対する接触角)試験エルマ光学社製
ゴニオメータ式接触角測定器G−1型を用いて水に対す
る接触角を求めた。
比較例1〜5: 諸原料を第1表に示す配合割合で混合した以外は、実施
例1と全く同じ操作を行なって試験片を作製して前記各
試験を行ない、得られた結果を第1表に併記した。
この表から実施例1〜5は、曲げ強度、引張り弾性率に
も優れると共に、非粘着性が著しく優れており、また摺
動性、耐摩耗性に大変優れている。
これに対して、CM−Xを添加していない比較例1は、
非粘着性、摺動性(*!I係数)、耐1111耗性の点
で劣、ていた、また、添加されるフッ素樹脂がそれぞれ
PTFE、 PEP 、 PFAである比較例2〜4は
、曲げ強度が小さく、また、高温剛性(200°Cにお
ける引張り弾性率)に劣り、潤滑性、耐摩耗性もあまり
良くない、さらに、フッ素樹脂(cM−X)を用いてい
るが、添加量が過量(100重量部)の比較例5は、曲
げ強度、高温剛性に劣り、耐摩耗性もあまり良くなかっ
た。
〔効果〕
この発明のポリエーテルケトン系樹脂組成物は、ポリエ
ーテルケトン樹脂本来の優れたII械的、熱的、電気的
特性を損なうことなく非粘着性に優れ、しかもきわめて
好ましい摺動特性を発揮するので、高温下で使用される
摺動部材として最適である。
したがって、その優れた非粘着性を活かして、潤滑およ
び非粘着性を必要とする用途、たとえば、付着性の強い
トナーに接触する複写機内の軸受、ヒートローラや感光
体のような回転体から複写紙を剥離する爪部材などの格
好の素材になり、この発明の意義はきわめて大きいとい
える。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリエーテルケトン樹脂100重量部に対して、
    3,3,3−トリフルオロ−2−トリフルオロメチルプ
    ロペンと1,1−ジフルオロエチレンとの共重合体を1
    0〜90重量部添加したことを特徴とするポリエーテル
    ケトン系樹脂組成物。
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