JPH0413877Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、プラグ付き電話機コードの試験器に
関し、詳しくはコードの良品、不良品を判定する
ための試験器に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、電話機コードの良品、不良品を判定する
場合、テスターにより１心線づつチエツクを行つ
ているが、金属接点部分がプラスチツク内部に細
く埋め込まれているため、テスターの測定端を心
線に接触させることが難かしく、かつ操作も複雑
であつた。従つて、プラグ付き電話機コードの修
理をプラグ圧着工具により現地で実施している
が、コードの試験が難かしいため、良品、不良品
の確認ができなかつた。

また、窓口で販売している電話機コードについ
ても、良品、不良品の確認をしないで販売してい
る。

〔考案が解決しようとする問題点〕

このように、従来、電話機の良品、不良品を判
定することが難しく、また試験に時間がかかるた
め高価になるという問題があつた。従つて、修理
の時や窓口で販売する時にも、良品、不良品の試
験を行つていない。そのため、修理後に不良品が
再発するおそれがあり、また窓口で販売した電話
機に対して、後日、顧客からクレームが起こる等
の問題があつた。

本考案の目的は、このような従来の問題を改善
し、コードの断線を全部一度に確認でき、かつ
時々断線する等の発見し難いものも確認できるプ
ラグ付き電話機コード試験器を提供することにあ
る。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的を達成するため、本考案のプラグ付き
電話機コード試験器は、２心および４心用の電話
機コードを接続できる２個のジヤツクを備え、電
話機コードの通電、断線、入違い等の確認を４個
の発光ダイオードの点灯状態により判定すること
に特徴がある。

〔作用〕

本考案においては、ジヤツクと発光ダイオード
を利用し、プラグ電話機コードをジヤツクに差し
込むだけで、コード心線全部を一度に確認でき、
また時々断線するような発見し難いものでも、手
で引張りながら確認できるようになつている。

〔実施例〕

以下、本考案の実施例を、図面により詳細に説
明する。第１図は、本考案の第１の実施例を示す
試験器の斜視図である。ほぼ、長方形の箱状の本
体１に、電源スイツチ２、電源チエツク用の発光
ダイオード３、電話機コード接続用ジヤツク４，
５、良品、不良品を判定する発光ダイオード６，
７，８，９が設けられている。第１図において
は、良品、不良品の判定を発光ダイオードの点灯
により行う。

第２図は、第１図の試験器の回路図である。

3Vの電源に直列に電源スイツチ２、並列に電
源チエツク用発光ダイオード３を、それぞれ接続
するとともに、ジヤツク４を介して試験コード
L₁，L₂，L₃、L₄のプラグを差し込み、コード他
端のプラグを、試験結果表示器側のジヤツク５に
差し込む。表示器では、コードL₁，L₂に対する
順方向の発光ダイオード６と逆方向の発光ダイオ
ード７とが並列に接続され、コードL₃，L₄に対
する順方向の発光ダイオード８と逆方向の発光ダ
イオード９とが並列に接続されている。

第５図は、本考案の試験結果表示の動作を示す
図である。第１図、第２図のプラグ付き電話機コ
ード試験器で電話機コードを測定する場合、２心
コードと４心コードの試験が可能であり、その結
果の表示は次のようになる。

(a) ２心コードの場合、 （ａ−１） コードが良好のとき……発光ダイ
オード６が点灯する。

（ａ−２） コードが断線のとき……発光ダイ
オード６は点灯せず。

（ａ−３） 心線の入違い……発光ダイオード
７が点灯する。

(b) ４心コードの場合、 （ｂ−１） コードが良好のとき……発光ダイ
オード６，８が点灯する。

（ｂ−２） コードが断線のとき……発光ダイ
オード６，８のいずれか一方、または両方が
点灯せず。

（ｂ−３） 心線の入違い……発光ダイオード
７と９のいずれか一方、または両方が点灯す
る。

(c) 電源のチエツク （ｃ−１） 電源が正常のとき……発光ダイオ
ード３が点灯する。

（ｃ−２） 電源が異常のとき……発光ダイオ
ード３が点灯しない。

このように、発光ダイオードLEDは２心用の
L₁，L₂に対応してダイオード６，７が割り当て
られ、４心用のL₁，L₂，L₃，L₄に対してダイオ
ード６，７，８，９が割り当てられている。ま
た、電源Ｐに対してダイオード３が割り当てられ
ている。

第３図は、本考案の第２の実施例を示す試験器
の斜視図であり、また第４図は第３図の回路図で
ある。第３図においては、やはり長方形の箱状の
本体１に、電源接続用ジヤツク４，５、良品、不
良品を判定する発光ダイオード６，７，８，９が
設けられている。第３図の試験器１では、良品、
不良品の判定を発光ダイオード６〜９の点灯によ
り行つている点で第１図と同じであるが、その電
源を局内電池とした点が第１図と異なつている。
すなわち、局内電池48Vにはコードとプラグ１２
により接続し、試験コードL₁〜L₄のプラグを試
験器１のジヤツク４，５に差し込むことにより、
発光ダイオード６〜９の点灯状態で良品、不良品
の結果が判定できる。第３図の試験器１の動作
も、第５図に示すとおりである。

このように、本実施例のプラグ付き電話機コー
ド試験器は、従来のテスターの目盛りの読み取り
による判定方法と異なり、ランプの点灯による判
断だけであるため、だれにでも使用できる。従つ
て、工事部門で修理等を行つた際に、試験器で確
認することにより再発を防止でき、また窓口で販
売する際に顧客の目の前で確認することにより、
後日、クレームが起きない等の利点がある。

〔考案の効果〕

異常説明したように、本考案によれば、ジヤツ
クと発光ダイオードを利用して、プラグ付き電話
機コードをジヤツクに差し込むだけで、コードの
心線全部を一度に確認することが可能であり、ま
た、時々断線するという発見し難いものに対して
も、手で引張りながら確認できるので、安価で簡
単にコードのチエツクができ、良品、不良品の判
定を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第１の実施例を示すプラグ付
き電話機コード試験器の斜視図、第２図は第１図
の回路図、第３図は本考案の第２の実施例を示す
プラグ付き電話機コード試験器の斜視図、第４図
は第３図の回路図、第５図は第１図、第３図の試
験器の動作を示す図である。 １……試験器、２……電源スイツチ、３……電
源チエツク用発光ダイオード、４，５……電話機
コード接続用ジヤツク、６，７，８，９……コー
ドの良品、不良品を判定する発光ダイオード、１
２……局内電池の接続コードとプラグ、L₁〜L₄
……試験コード。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電池または局内電池に接続され、２心および４
   心の電話機コードを接続する１対のジヤツクと、
   各ジヤツクを介して上記２心および４心の電話機
   コードにそれぞれ接続され、電話機コードの通
   電、断線、入違いの状態を表示する４個の発光ダ
   イオードとを具備し、該４個の発光ダイオードの
   点灯状態により良品、不良品を判定することを特
   徴とするプラグ付き電話機コード試験器。