JPH04138334U

JPH04138334U - コーナー用キヤビネツト

Info

Publication number: JPH04138334U
Application number: JP4717191U
Authority: JP
Inventors: 進吉田; 敏博小島
Original assignee: 日立化成工業株式会社
Priority date: 1991-06-21
Filing date: 1991-06-21
Publication date: 1992-12-25

Abstract

(57)【要約】【目的】設置時に隣接するキャビネット等に邪魔され
ず十分に開き収納物の出し入れに必要なスペースを最大
限確保できる構造の扉を備えたコーナー用キャビネット
を提供する。【構成】コーナー用キャビネット１の直交する前面１
ａに取付ける扉を、飾り材５に右蝶番６で右扉３を、左
蝶番７で左扉４を、左扉４の一端を前面１ａの一端にキ
ャビネット蝶番８で連結し、扉を閉じた場合には前面１
ａに沿ってＬ字状に、また開いた場合には略直線状とな
るまで折り曲げ可能のように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、Ｌ字形に配置された流し台のコーナー部分等に設置するコーナー用キャビネットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のコーナー用キャビネットとしては、図５の平面図（ａ）に示すように、コーナー用キャビネット１ｂの直角に交差する左右の前面１ｃに右扉３ａ、左扉４ａを夫々キャビネット用蝶番８、８で取付けたいわゆる観音開き式のものや、図６の平面図（ａ）に示すようにコーナー用キャビネット１ｄ左右の前面１ｅの交差部分に右扉３ｂ、左扉４ｂを夫々キャビネット用蝶番８、８で取付けたものがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら上記のコーナー用キャビネット１ｂ、１ｄにおいては、レンジフード２等上記コーナー用キャビネット１ｂ、１ｄより前面が突出するものが隣接して配置された場合には、図５（ｂ）のように右扉３ａを開いたときにこれがレンジフード２に接触するため左扉４ａを開いたとしてもコーナー用キャビネット１ｂ内の収納物（図示省略）の出し入れスペースＢの広さが十分でなく、また図６（ｂ）の場合には特に区画されている収納部Ｃにおける収納物（図示省略）の出し入れが狭いスペースＤのために難しくなるという問題点があった。

【０００４】本考案は上記のような欠点がなく隣接するキャビネット等に影響されることなく十分に開き、収納物の出し入れに必要なスペースを最大限確保できる構造の扉を備えたコーナー用キャビネットを提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、Ｌ字形であり、直交する前面に扉を取付けたコーナー用キャビネットにおいて、上記扉を、該扉を閉じた場合には上記前面に沿ってＬ字状に、また開いた場合には略直線状となるまで折り曲げ可能のように構成したことを特徴とするコーナー用キャビネットである。

【０００６】

【実施例】

図１は本考案によるコーナー用キャビネットの設置状態における斜視図、図２（ａ）は図１におけるコーナー用キャビネットの横断面図、（ｂ）は（ａ）のＡ部分の拡大図である。

【０００７】図２において、１ａはコーナー用キャビネット１における直交する前面であり、３、４は飾り材５と供に前面１ｂを閉じている右扉と左扉である。すなわち、右扉３と左扉４は飾り材５に支点を手前とした右蝶番６と支点を奥とした左蝶番７により連結し、左扉４はキャビネット蝶番８により前面１ａの一端に連結されている。

【０００８】上記構成による扉の開閉時の状態を図３、図４に基づき説明すると、図３（ａ）はコーナー用キャビネット１の扉を全閉とした場合であり、右扉３と右扉４とが前面１ａに沿ってＬ字状に折り曲げられている。右扉３を手前に引くと、図４（ａ）に示すように右蝶番６が開き、さらに手前に引くと図４（ｂ）に示すようにキャビネット蝶番８が開き右蝶番６は閉じる。扉を全開すると図３（ｂ）に示すように左蝶番７が開き右扉３と左扉４は略直線状となる。

【０００９】上記図３（ｂ）の場合には収納物の出し入れスペースＥが最大となる。

【００１０】なお、本実施例の場合、右蝶番６と左蝶番７は右扉３と飾り材５、および左扉４と飾り材５にはさまれているため扉を閉じた状態では目に入りにくく美観を損ねることがない。

【００１１】また、飾り材５はキャビネット１の直角部分の形状と同一であり隙間がないので防虫効果がある。

【００１２】

【考案の効果】

本考案によれば、隣接するキャビネット等に左右されることなく収納物の出し入れに必要なスペースを最大限に確保できるだけでなく、美観が損なわれず、且つ防虫効果を備えた扉を有するコーナー用キャビネットを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案におけるコーナー用キャビネットの設
置状態における斜視図である。

【図２】（ａ）は図１におけるコーナー用キャビネッ
トの横断面図、（ｂ）は（ａ）におけるＡ部分の拡大図
である。

【図３】（ａ）は本考案のコーナー用キャビネットの
扉を全閉とした状態の平面図、（ｂ）は右扉を手前に引
き扉を全開した状態を示す平面図である。

【図４】（ａ）は右扉を図３（ａ）の状態から手前に
引き右蝶番が開いた状態の平面図、（ｂ）は右扉をさら
に手前に引きキャビネット蝶番が開き、右蝶番が閉じた
状態を示す平面図である。

【図５】（ａ）は従来のコーナー用キャビネットであ
り、レンジフードに隣接配置され左右扉を閉じた状態の
平面図、（ｂ）は扉を全開にした状態を示す平面図であ
る。

【図６】（ａ）は従来の他のコーナー用キャビネットで
あり、レンジフードに隣接配置され左右扉を閉じた状態
の平面図、（ｂ）は扉を全開した状態を示す平面図であ
る。

【符号の説明】

１…コーナー用キャビネット１ａ…前面１ｂ…コーナー用キャビネット１ｃ…前面１ｄ…コーナー用キャビネット１ｅ…前面２…レンジフード３，３ａ，３ｂ…
右扉４，４ａ，４ｂ…左扉５…飾り材６…右蝶番７…左蝶番８…キャビネット蝶番

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】Ｌ字形であり、直交する前面に扉を取付
けたコーナー用キャビネットにおいて、上記扉を、該扉
を閉じた場合には上記前面に沿ってＬ字状に、また開い
た場合には略直線状となるまで折り曲げ可能のように構
成したことを特徴とするコーナー用キャビネット。