JPH04136870U - 圧接コネクタ - Google Patents
圧接コネクタInfo
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- JPH04136870U JPH04136870U JP1991044445U JP4444591U JPH04136870U JP H04136870 U JPH04136870 U JP H04136870U JP 1991044445 U JP1991044445 U JP 1991044445U JP 4444591 U JP4444591 U JP 4444591U JP H04136870 U JPH04136870 U JP H04136870U
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-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R13/00—Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
- H01R13/40—Securing contact members in or to a base or case; Insulating of contact members
- H01R13/42—Securing in a demountable manner
- H01R13/436—Securing a plurality of contact members by one locking piece or operation
- H01R13/4361—Insertion of locking piece perpendicular to direction of contact insertion
Landscapes
- Connections By Means Of Piercing Elements, Nuts, Or Screws (AREA)
- Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
- Multi-Conductor Connections (AREA)
- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動車用ワイヤーハネス等に用いる圧接コネ
クタにおいて、カバーを用いて電線および圧接端子を確
実に固定するようにする。 【構成】 1段状に端子収容室を並設した上下段ハウジ
ングとカバーとからなり、上記ハウジングをカバーを介
在させて重ね合わせ形成する圧接コネクタであって、上
記カバーの後端部の各端子収容室と対応する位置に、上
下両側に突出した突起を形成し、これら突起の上下両端
と2段状に配置した端子収容室の上下後端面との間で上
下両側の電線を前後方向より挟持すると共に、該突起の
前端面で圧接端子の後端肩部を係止し、各端子収容室の
壁面に形成した圧接端子係止部とで圧接端子を2重係止
する構成としている。
クタにおいて、カバーを用いて電線および圧接端子を確
実に固定するようにする。 【構成】 1段状に端子収容室を並設した上下段ハウジ
ングとカバーとからなり、上記ハウジングをカバーを介
在させて重ね合わせ形成する圧接コネクタであって、上
記カバーの後端部の各端子収容室と対応する位置に、上
下両側に突出した突起を形成し、これら突起の上下両端
と2段状に配置した端子収容室の上下後端面との間で上
下両側の電線を前後方向より挟持すると共に、該突起の
前端面で圧接端子の後端肩部を係止し、各端子収容室の
壁面に形成した圧接端子係止部とで圧接端子を2重係止
する構成としている。
Description
【0001】
本考案は圧接コネクタに関し、詳しくは、電線固定機能および端子係止機能を
有するカバーを備えたもので、特に、電子機器、自動車用ワイヤハーネス等の多
数の電線の圧接端子を収容する端子収容室を備えた圧接コネクタに好適に用いら
れるものである。
【0002】
従来、自動車用ワイヤハーネス等の多数の電線に接続した圧接端子を収容保持
する圧接コネクタにおいては、そのハウジング内に並設した多数の端子収容室内
に圧接端子を挿入し、端子収容室内に形成している端子係止部で圧接端子を係止
保持して後、ハウジングにカバーを取り付けて、端子収容室内の開口部を閉鎖し
ており、該カバーは、通常、絶縁の機能のみを有し、電線に対する固定機能は有
していない。
【0003】
そのため、電線の保持力が弱く、電線に引張り力が働くと、電線に接続した端
子が端子収容室内で移動し接触不良を起こすと共に、電線と共に端子が抜けだす
こともある。また、雄、雌コネクタの着脱の繰り返し等によって損傷が生じやす
い欠点もある。
【0004】
上記した欠点を解消するために、図5に示すように、圧接コネクタのハウンジ
ング1の後部上面開口部を閉鎖するようにしたカバー2の後端に下向きに突出し
た突起2aを設け、端子収容室1a内に収容した圧接端子3に取り付けた電線4
を、上記突起2aにより曲げ込んで固定しているものが提供されている。
【0005】
しかしながら、上記構成とした場合、電線5に図中矢印で示すように引張り力
が作用すると、電線5の曲げ部5aにカバー2を外そうとする矢印で示す力が働
き、カバー2に変形および離脱が生じる。よって、カバー2により電線5を確実
に固定できない欠点があった。
【0006】
また、図6に示す如き、コネクタ・ハウンジング1'の端子収容室1a'に収容
する圧接端子3'の圧接刃3a'がコネクタ嵌合面に垂直なタイプのものにおいて
は、該圧接端子3'に取り付けた電線5を、カバー2'の両側壁2b'により曲げ
込んで固定するようにしたものもある。
【0007】
しかしながら、上記圧接コネクタにおいても、電線5に作用する引張り力によ
って、カバー2'を外そうとする力が働き、カバー2'の変形離脱が起こり、電線
を確実に固定することが出来ない。
【0008】
また、上記図5および図6に示す圧接コネクタにおいては、いずれも端子収容
室内に収容する圧接端子の保持は、端子収容室の壁面に形成した係止部1b,
1b'のみにより行っていた為に、端子収容室内で端子を確実に係止できない欠
点があった。
【0009】
上記従来例はいずれも端子収容室を1層だけ並列したコネクタに関するもので
あるが、上下2層の端子収容室を形成した圧接コネクタに関するものとして、図
7と図8で示す構成が提案されている。(実開昭62-200252号公報)
該圧接コネクタはそれぞれ単層の端子収容室1a"を形成したハウンジング6A
,6Bを連結バンド7で連結して設けると共に、ハウンジング6A,6Bを重ねて
上下2層の端子収容室を形成する際に、これらハウンジング6A,6Bの間に介
在させる連結部材8を設け、このカバーに相当する連結部材8の後端部に電線固
定用の突起8a,8bを上下両面に設けている。
【0010】
上記構成の圧接コネクタにおいては、図8に示すように、端子収容室1a”の
底面(上面)に対して垂直方向に突出する連結部材の突起8a(8b)の間で、電線
5を上下同一方向から挟持した状態で固定しているため、電線5に作用する矢印
X方向の引張り力に対する抑止効果が少なく、電線を確実に固定できない欠点が
ある。
【0011】
さらに、上記圧接コネクタでは端子収容室1a”内に収容する圧接端子3の係
止は、端子収容室の底壁に形成した段部1c”のみにより行っている。そのため
、端子に対する係止保持力が弱く、電線5に引張り力が作用した場合には、上記
のように突起8bによる固定力が弱いことも併せて、圧接端子3が移動しやすく
、その場合には連結部材8に変形が生じる恐れがある。
【0012】
このように、従来の圧接コネクタにおいては、端子収容室が単層の場合および
複層の場合のいずれの場合も、カバーによる電線固定力は十分でなく、カバーの
変形および離脱が生じやすい欠点があった。
【0013】
本考案は上記した問題に鑑みてなされたもので、十分な電線固定機能を有する
と共に、圧接端子係止機能も有するカバーを備えた圧接コネクタを提供せんとす
るものである。
さらに、本考案のカバーを備えた圧接コネクタは、近時、自動車用ワイヤハー
ネス用等において多数の端子収容室が要求されることを鑑みて、基本的には上下
2層の端子収容室を備えた圧接コネクタに対して適用できるようにしたものであ
る。尚、上下2層のコネクタを積層することにより、上下4層、6層、8層等の
多重積層した端子収容室を有する圧接コネクタも提供せんとするものである。
【0014】
即ち、本考案は、1段状に端子収容室を並設した上段ハウジングと下段ハウジ
ングおよびカバーとからなり、上記ハウジングをカバーを介在させて重ね合わせ
上下2段の端子収容室を形成する圧接コネクタであって、
上記カバーの後端部の各端子収容室と対応する位置に、上下両側に突出した突
起を形成し、これら突起の上下両端が2段状に配置したハウジングの端子収容室
の上下後端面より後方に位置し、これら端子収容室の上下両端と突起の上下両端
の間にそれぞれ電線を前後両側より挟持する状態で固定する構成としていること
を特徴とする圧接コネクタを提供するものである。
【0015】
上記上段ハウジングに下面開口の端子収容室、下段ハウジングは上面開口の端
子収容室を並設していると共に、上記各端子収容室の左右の仕切壁を上面壁ある
いは下面壁より後方へ伸長して形成し、介在するカバーの突起先端より、下段端
子収容室では下面壁後端、上段端子収容室では上面壁後端が、 電線を押圧状態で
挟持する程度の隙間をあけて、前方に位置するように設定している。
【0016】
また、上段ハウジングの前部下面壁にアリ溝を形成すると共に、下段ハウジン
グの前部上面壁に上記アリ溝と係合する突起と突設する一方、上段ハウジングの
後端部の左右両側壁に後端面より切り込んだ係止溝を設け、かつ、下段ハウジン
グの左右両側外壁を内部仕切壁より上方へ突出させて形成する共にそれらの後端
部の上面に上記係止溝と係止する突起を設け、上下段ハウジングを上記前端部と
後端部とのスライド係合で、カバー挿入スペースをあけて互いに直接に着脱自在
に結合出来るようにしている。
【0017】
さらに、上記上下段ハウジングの端子収容室の上面あるいは下面開口部前端に
上記圧接端子係止部を突設けており、かつ、該係止部前端縁を面取りしてアール
形状としている。
このアール状とした係止部前端縁と組立時に摺接するカバーの平板部前端縁も
面取りしてアール状とし、組付性を良好とすると共に損傷の発生を防止している
。
【0018】
上記カバーは、上下段ハウジングを結合した時にその隙間に丁度嵌合される肉
厚の平板部を備え、該平板部の上下両面で上段の端子収容室の下面開口部および
下段の端子収容室の上面開口部を閉鎖するようにし、該平板部の後端部の上下両
面に上記した突起を備え、これら突起の先端に電線ガイド枠部を形成している。
また、上記平板部の後端縁に位置決め用の係止溝を設け、該係止溝を下段ハウジ
ングの中央仕切壁の後端縁に突設した突起と係止すると共に、平板部の前端部を
上下段ハウジングの下面壁と上面壁との間に挟持して、カバーをハウジングに位
置決め保持するようにしている。
【0019】
さらに、本発明では、上記した夫々単層の端子収容室を備えた上段ハウジング
と下段ハウジングとを重ね合せて上下2層の端子収容室を有する圧接コネクタを
形成することを基本としているが、この上下一対の上下段ハウジングからなる2
層の端子収容室を有する圧接コネクタ単体を、更に上下に積層し、4層、6層、
8層等の偶数層からなる多数の端子収容室を備えた圧接コネクタとしても良い。
その際、上下に接合するハウジングにアリ溝と該アリ溝に係合する突起を形成
して、着脱自在に積層出来るようにしても良い。また、バンド等を用いて一体に
結合しても良い。
【0020】
上記構成からなる本考案の圧接コネクタでは、各端子収容室内に圧接端子と接
続して取り付けられた電線は、上段側では端子収容室の上面後端縁とカバーの突
起上端縁との間で前後方向に挟持される一方、下段側では端子収容室の下面後端
縁とカバーの突起下端縁の間で前後方向に挟持される。よって、主として前後方
向に作用する電線の引張り力に対して抑止効果を有する。かつ、一方側の電線が
緩む方向に引張り力が作用すると、他方側では挟持力が大となるように作用し、
即ち、下段の電線に引張り力が作用してカバーに上向きの力が作用すると、上段
側の電線の挟持力が大となってカバーに下向きの反作用が生じ、カバーの変形が
抑止できて、結果的に上下両方の電線に対する挟持力が安定することとなる。
【0021】
また、各端子収容室に挿入する圧接端子に対して、端子収容室に設けた端子係
止部による係止と、カバーの突起前端面による係止の二重係止がなされるため、
端子は収容室の所定位置に確実に係止され、収容室内での端子のガタつき及び接
触不良の発生の防止、さらには端子の抜け止めが確実に行える。
【0022】
さらに、ハウジングとカバーとの摺接面を互いに面取りしたアール形状として
いるため、組立がスムーズに行えると共に、互いの当接時に発生しやすい損傷が
防止出来る。かつ、2段の端子収容室を有するコネクタに対して1個のカバーで
済むために、低コスト化が図れると共に、組立性が向上する。
【0023】
以下、本考案を図1から図4に示す実施例により詳細に説明する。
図中、10は上段コネクタ、11は下段コネクタ、12はカバーであり、上段
コネクタ10および下段コネクタ11には夫々1段状に並設した端子収容室13
,14を形成している。これら端子収容室13,14には、図2に示すように、そ
れぞれ電線Wを接続した圧接端子15を挿入して後、下段コネクタ11の上面に
カバー12を取り付け、ついで、図1中において、下面側を上向きにして図示し
ている上段コネクタ10を下向きとしてカバー12の上面に組み付け、(即ち、
図1の状態からは上段コネクタ10と下段コネクタ11とを背中合わせにカバー
12を介在させて組み立て)、上下2段の端子収容室を有する圧接コネクタを完
成している。
【0024】
上段コネクタ10はハウジング16の左右両側部に2個に端子収容室13を形
成している。各端子収容室13は夫々下面(図1中は上面)を後端より前部近傍に
かけて開口部20しており、前部は圧接端子15の電気接触部15aが挿着され
る空洞部17としている。各端子収容室13の左右側壁の一方はハウジング16
の左右外壁16a,16bから構成し、他方は中央仕切部16cの両側仕切壁
16d,16eにより構成している。かつ、各端子収容室13の上面19(図1中
、下面)は図3に示すように、その後端部19aが上記外壁および仕切壁より所
要間隔をあけて前方に位置するように形成している。
【0025】
さらに、上記端子収容室13の下面開口部20には、空洞部17の下面から端
子係止部21を突出させている。これら端子係止部21は平板部の後部に上向き
に突出させた係止爪部21aを有し、該係止爪部21aが圧接端子の電気接触部
15aの肩部後端15bに係止するようにしている。かつ、該端子係止部21の
後端21bを面取りしてアール状としている。
【0026】
上記上段コネクタ10を下段コネクタ11と直接的にスライド結合するための
係合手段をハウジング16の下面の前後両側に設けている。
即ち、ハウジング16の前部下面の左右2ケ所に、前端より後方に向けてアリ
溝22を形成し、かつ、左右両端に段状のストッパ面23aを設けた切欠部23
を形成している。また、ハウジングの左右外壁16a,16bの後端面に、図示
のように、下面より2段状に切り欠いた係止溝24を設けている。
【0027】
下段コネクタ11には図1に示すように、ハウジング30内に、上面に開口部
31を有する4個の端子収容室14を並設している。該端子収容室14は上段コ
ネクタの端子収容室13と同一の構成で、前部に空洞部32を有すると共に空洞
部32の上面から突出した端子係止部33を備え、該端子係止部33に係止爪部
33aを形成すると共に後端33bをアール状としている。また、端子収容室1
4の下面34の後端34aを左右仕切壁35(左右両端の端子収容室ではハウジ
ングの左右外壁30a,30bを含む)より前方に位置させている。
【0028】
該下段コネクタ11の上面の前部には、上段コネクタ10のアリ溝22と係止
する突起35を設けると共に左右両端に上記切欠部23と係合する突起36を設
け、該突起36の段面36aが上記ストッパ面23aと係止するようにしている
。また、ハウジングの左右外壁30a,30bの後端部の上面に2段状の突起3
7を形成し、上段コネクタの後端の係止溝24と係止するようにしている。
さらに、中央部の仕切壁35の後端の上部にカバー12を位置決め保持するた
めの突起38を突設している。
【0029】
カバー12は平板部40の後端の上面に2個の突起41を、下面に4個の突起
42を形成しており、これら突起41,42は上下段コネクタ10,11との組立
時に、各端子収容部13,14の後端開口部に位置するように設定している。
【0030】
上記平板部40は、組立時に上段コネクタ10の前部下面壁の後端に、その前
端縁40aが連続して配置され、左右両端縁40bは下段コネクタ11の左右外
壁30a,30bの内面に接して配置するようにしている。かつ、平板部40の
後端中央に係止溝43を設け、下段コネクタ11の突起38と係合して位置決め
保持するようにしている。
【0031】
上記突起41,42は上下逆向きの点だけが相違するため、上側の突起41に
ついてのみ説明し、下側の突起42については同様な符号を付して説明を省略す
る。
突起41は平板部40より直角方向に突出した前段部41a、該前段部41a
より後方に向けて傾斜したテーパ部41b、テーパ部41bの上端より後端に水
平に伸長させた後段部41c、後段部41cの後端上面に連続させた電線ガイド
部41dとよりなる。
【0032】
上記突起41の前段部41aの前端面は図2に示すように、組立時に圧接端子
15の電線圧着部15cの後端15dに係止するように設定し、該前端面を端子係
止面44として構成している。後段部41cの前端縁41eは図2に示すように
、端子収容室13の上面後端19aと所定間隔Lをあけた後方で、かつ、上面1
9より僅かに下方に位置するように設定している。この間隔Lは電線Wは挟持で
きる寸法としている。下側の突起42においても同様で、その後段部42cの前
縁42eと端子収容室14の下面後端34aと上記間隔Lをあけて位置決めされ
る。
【0033】
上下段コネクタの各端子収容室13,14に電線Wと接続して収容される圧接
端子15は、前部に電気接触部15a、 中間部に圧接刃(図示せず)を内蔵してい
る電線圧着部15c、後端に電線保持部15eを夫々基板部15fより突出させて
一体に形成した構成よりなる。該圧接端子15に対して電線Wは予め接続した状
態でコネクタ内に取り付けられる。
【0034】
次ぎに、上記上下段コネクタ10,11およびカバー12の組み立て方法につ
いて説明する。
上段コネクタ10及び下段コネクタ11の各端子収容室13,14内にそれぞ
れ電線Wを接続した圧接端子15を後端開口部から挿入する。その際、圧接端子
15の前部の電気接触部15aは端子係止部21,33を押し上げて挿入され、所
定位置まで挿入された時に電気接触部15aの後端15bが端子係止部の爪部21
a,33aで係止される。
【0035】
次いで、下段コネクタ11の上面に、カバー12をその後端の係止溝43を、
下段コネクタ11の突起38に係止させて取り付ける。該取付状態において、カ
バー12の平板部40の左右端面40bはハウジング外壁30a,30bの内面
に挟持され、かつ、前端面40aは突起35の後端面に当接される。該カバー
12の取付時に平板部40の前端面40aにアールを付けているため、接触部に
損傷が生じず、スムーズに取り付られる。
【0036】
上記カバー12を下段コネクタ11に取り付けることにより、下段コネクタの
端子収容室14の上面開口部31はカバー12の平面部40の下面で閉鎖される
と共に、カバーの突起42の前段部端面の端子係止面44が圧接端子の電線圧着
部15cの後端部15dに係止する。よって、端子収容室14に収容される圧接端
子15は2重係止されることとなる。
【0037】
また、該圧接端子15に圧着された電線Wは突起42のテーパ部41bに沿っ
て折り曲げられ、端子収容室14の下面後端34aと突起後段部42cの前端縁
42eの間で前後に挟まれた状態で固定され、突起42の電線ガイド42dのガ
イド穴より引き出された状態となる。
【0038】
下段コネクタ11へカバー12を取り付けた後、上段コネクタ10を図1に示
す状態より上下逆転して、下段コネクタ11の上方で且つ前方にずらせた位置か
らアリ溝22を突起35に係合しながら後方にスライドさせて結合する。該結合
時に、後端部では上段コネクタ10の係止溝24が下段コネクタの突起37と係
止し、かつ、前端部では切欠溝23のストッパ面23aが突起36の段面36a
と係止し、上段コネクタ10はカバー12を介在させた状態で下段コネクタ11
の上面に強固に結合される。
【0039】
上記結合により、上段コネクタ10の下向き開口となった端子収容室13の下
面開口部20はカバー12の平板部40の上面で閉鎖される。かつ、端子収容室
13に収容されている圧接端子の電線圧着部15cの後端15dがカバー12の
突起41の前段部前面の端子係止面44で係止され、端子係止部21とで圧接端
子15の2重係止がなされる。また、電線Wは突起テーパ部41bにそって上向
きに折り曲げられ、上面後端縁19aと突起後段部前端縁41eとの間で前後に
挟持された状態で引き出される。
【0040】
上記した組み立てにより、図2に示すように、上下2段の端子収容室13,
14を備えた1個の圧接コネクタが完成する。
上記圧接コネクタにおいては、背中合わせとした上下段コネクタ10,11の
中間にカバー12を介在させていることにより、端子収容室13,14に収容し
た圧接端子15の2重係止を行うことが出来る。かつ、カバー12の上下突起
41,42により上下電線Wを夫々上向きと下向きに折り曲げて、前後方向に電
線Wを挟持して固定することが出来る。
【0041】
上記の如く上下電線Wを固定した場合、下方の電線Wに矢印方向の引張り力が
作用し、カバー12に上方へ押し上げる力が働いた場合、上方の電線Wに対する
挟持力が強くなり、その反力でカバー12には下方の力が作用し、結果的に上下
電線Wに対する挟持力は安定したものとなる。上方の電線Wに引張り力が作用し
た場合も同様である。
【0042】
【考案の効果】
以上の説明より明らかなように、本考案に係わる圧接コネクタにおいては下記
に列挙する効果を有する。
上下2段の端子収容室に収容した圧接端子に接続された上下電線を1つのカ
バーにより挟持固定できる。しかも、該固定は一方の電線に引張り力が作用して
緩む方向にカバーに力が働くと、他方の電線の挟持力が増大して、カバーに逆方
向の力が作用し、カバーの変形・離脱が防止でき、結果的に上下両側の電線の挟
持力が安定し、確実に電線を固定出来る。かつ、電線に対する挟持が引張り力が
作用する前後方向からなされているため、単に上下方向から挟持する場合と比較
して、保持力が大きい。
【0043】
上下2段の端子収容室の開口部を1つのカバーで閉鎖でき、しかも、該カバ
ーの突起で圧接端子を係止でき、端子収容室の壁面に形成した端子係止部とで、
圧接端子を前後両側より2重係止することが出来る。よって、圧接端子が電線に
作用する引張り力で移動あるいは抜け出ることが防止でき、接触安定性を確保す
ることができる。
【0044】
上段コネクタと下段コネクタとは前部側ではアリ溝と突起で係止し、後部で
も係止溝と突起で、カバーを介在させて、直接的に係止するために、上下段コネ
クタとカバーとの強固な結合が得られる。この強固な結合で組み付けで、電線を
確実かつ容易に折り曲げることができると共に、この折り曲げた電線の上記挟持
が確実になされる。
【0045】
上記上下段コネクタのカバーを介在させた組み立ては、スライド結合により
、極めて容易に出来る。しかも、該組立時において、上下段コネクタとカバーと
の摺接面に互いにアールを設けているため、組み立てがスムーズに出来ると共に
損傷の発生を防止出来る。
【0046】
上記した一対の上下段ハウジングを結合して上下2層の端子収容室を形成す
る圧接コネクタを、さらに、上下に積層して、これらを一体に結合することによ
り、上下4層、6層、8層など多重積層の端子収容室を有する圧接コネクタを提
供することが出来る。
【図1】 本考案の圧接コネクタの構成部材の分解斜視
図である。
図である。
【図2】 上記構成部材の組み立てて完成した圧接コネ
クタの断面図である。
クタの断面図である。
【図3】 図2の一部平面図である。
【図4】 図2の一部底面図である。
【図5】 従来例を示す圧接コネクタの概略断面図であ
る。
る。
【図6】 同上
【図7】 従来例を示す圧接コネクタの分解斜視図であ
る。
る。
【図8】 図7の圧接コネクタの断面図である。
10 上段コネクタ
11 下段コネクタ
12 カバー
13,14 端子収容室
15 圧接端子
16,30 ハウジング
19 上面
20,31 開口部
21,33 端子係止部
22 アリ溝
24 係止溝
34 下面
35,38 係止用突起
40 平板部
41,42 突起
44 端子係止面
W 電線
Claims (2)
- 【請求項1】 1段状に端子収容室を並設した上段ハウ
ジングと下段ハウジングおよびカバーとからなり、上下
段ハウジングをカバーを介在させて重ね合わせ上下2段
の端子収容室を形成する圧接コネクタであって、上記カ
バーの後端部の各端子収容室と対応する位置に、上下両
面より突出した突起を形成し、これら突起の上下両端が
2段状に配置したハウジングの端子収容室の上下後端面
より後方に位置して、その間に夫々電線を前後両側より
挟持する状態で固定する構成としていることを特徴とす
る圧接コネクタ。 - 【請求項2】 上記上段ハウジングの前部下壁にアリ溝
を形成すると共に、下段ハウジングの前部上壁に上記ア
リ溝と係合する突起を突設する一方、上段ハウジングの
左右両外壁に後端面より切り込んだ係止溝を設けると共
に、下段ハウジングの左右両側壁を内部仕切壁より上方
へ突出させて形成すると共にそれらの後端部の上面に上
記係止溝と係止する突起を設け、上下段ハウジングを上
記前端部のアリ溝と突起および後端部の係止溝と突起と
のスライド係合で、カバー挿入スペースをあけて互いに
直接に着脱自在に結合出来る構成としている請求項1記
載の圧接コネクタ。
Priority Applications (2)
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JP1991044445U JP2592640Y2 (ja) | 1991-06-13 | 1991-06-13 | 圧接コネクタ |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991044445U JP2592640Y2 (ja) | 1991-06-13 | 1991-06-13 | 圧接コネクタ |
Publications (2)
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JPH04136870U true JPH04136870U (ja) | 1992-12-21 |
JP2592640Y2 JP2592640Y2 (ja) | 1999-03-24 |
Family
ID=12691692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP1991044445U Expired - Lifetime JP2592640Y2 (ja) | 1991-06-13 | 1991-06-13 | 圧接コネクタ |
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US5201674A (en) | 1993-04-13 |
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Legal Events
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