JPH04121545U - 複合材製デイスクロータ - Google Patents
複合材製デイスクロータInfo
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- JPH04121545U JPH04121545U JP3655591U JP3655591U JPH04121545U JP H04121545 U JPH04121545 U JP H04121545U JP 3655591 U JP3655591 U JP 3655591U JP 3655591 U JP3655591 U JP 3655591U JP H04121545 U JPH04121545 U JP H04121545U
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 鋳ぐるみ加工時に、摺接面を有する摺動部材
とディスクロータ主体の取付端面部の外周筒壁部の溶着
が十分であり、摺動部材が耐摩耗性で、全体が軽量であ
る複合材製ディスクロータを提供すること。 【構成】 ブレーキシューが摺接する円盤状のアウタお
よびインナの摺接面を有する摺動部材が耐摩耗性鋳鉄と
され、かつディスクロータ主体の外周筒壁部の鋳ぐるみ
部分である内周壁に、半径方向外方へ凹陥した複数の凹
溝と凹溝より更に凹陥した有底穴部が形成されており、
ディスクロータ主体の取付端面部と外周筒壁部とがJI
SH2117およびJISH2118に規定されている
アルミニウム合金であって前記摺動部材が前記ディスク
ロータ主体の外周筒壁部に鋳ぐるまれて固定されている
複合材による構成である。
とディスクロータ主体の取付端面部の外周筒壁部の溶着
が十分であり、摺動部材が耐摩耗性で、全体が軽量であ
る複合材製ディスクロータを提供すること。 【構成】 ブレーキシューが摺接する円盤状のアウタお
よびインナの摺接面を有する摺動部材が耐摩耗性鋳鉄と
され、かつディスクロータ主体の外周筒壁部の鋳ぐるみ
部分である内周壁に、半径方向外方へ凹陥した複数の凹
溝と凹溝より更に凹陥した有底穴部が形成されており、
ディスクロータ主体の取付端面部と外周筒壁部とがJI
SH2117およびJISH2118に規定されている
アルミニウム合金であって前記摺動部材が前記ディスク
ロータ主体の外周筒壁部に鋳ぐるまれて固定されている
複合材による構成である。
Description
【0001】
本考案は、車両のブレーキ装置に用いられるディスクロータの改良に関するも
のである。
【0002】
自動車等の車両におけるディスクブレーキのブレーキロータ用材料としては、
従来一般的に耐摩耗鋳鉄が用いられていたが、近年自動車等の車両の軽量化の要
望が高まるにつれてアルミニウム合金等が材料として使用されるようになってき
た。
【0003】
しかし、これらのディスクロータの材料は鋳鉄製においては重く、アルミニウ
ム合金においてはブレーキシューとの摺接面において耐摩耗性に劣るという欠点
があった。
【0004】
また車両の軽量化の一環として、鋳鉄製の摺動部材をアルミニウム合金等の軽
合金のディスクロータ主体に鋳ぐるんだディスクロータが知られているが、溶着
部分の強度が不十分であって、場合によっては剥離するという危険が内在されて
おり、軽量化の反面、強度の点で十分な効果が期待できないという欠点があった
。
【0005】
従来技術に内在する前記欠点に鑑み、本考案はブレーキシューとの摺接面を耐
摩耗性に富む鋳鉄製材料とし、ディスクロータ主体をアルミニウム合金とする複
合材の鋳ぐるみ部分の溶着強度を増大させ、剥離の危険性がなく、摺接面の耐摩
耗性が大で、軽量であり、かつ強度の大きい複合材製のディスクロータを提供す
ることを課題としている。
【0006】
前述の課題を解決するため、請求項1の考案では、ブレーキシューが摺接する
円盤状のアウタおよびインナの摺接面を有する摺動部材が、耐摩耗鋳鉄とされ、
該摺動部材がアルミニウム合金のディスクロータ主体における取付面部の外周筒
壁部に鋳ぐるまれて固定され一体となっているという構成とし、請求項2の考案
では、摺動部材が、ディスクロータ主体の外周筒壁部に鋳ぐるまれている主体部
分の内周壁部において周方向に間隔を存して半径方向外方へ凹陥した複数の凹溝
が形成され、該凹溝内に、半径方法外方へ更に凹陥した有底穴部が形成され、前
記凹溝および穴部を含む内周壁がディスクロータ主体の外周筒壁部に鋳ぐるまれ
ているという構成とし、請求項3の考案では、摺動部材が耐摩耗性鋳鉄であり、
ディスクロータ主体がアルミニウム合金JISH2117およびJISH211
8に規定される合金製とされているという構成としている。
【0007】
請求項1の構成によれば、ブレーキシューが摺接するアウタおよびインナの摺
接面を有する摺動部材が耐摩耗性に富む鋳鉄を使用し、ディスクロータ主体の取
付端面部と外周筒壁部とがアルミニウム合金を使用することにより軽量化が図ら
れ、また摺動部材の鋳ぐるみ部分がディスクロータ主体の取付端面部の外周筒壁
部とされているので、取付端面部の構造,強度に影響を及ぼすことなく、強固な
鋳ぐるみ構造を採用できる。
【0008】
また請求項2の構成では摺動部材がディスクロータの外周筒壁部に鋳ぐるまれ
ている主体部分の内周壁部に凹陥した複数の凹溝が形成され、更に該凹溝内に凹
陥した有底穴部が形成された鋳ぐるみ構造であるから、摺動部材とディスクロー
タ主体との結合強度が著しく向上する。
【0009】
また請求項3の構成によれば、摺動部材が耐摩耗製鋳鉄であり、ディスクロー
タ主体の取付端面部、外周筒壁部がアルミニウム合金JISH2117およびJ
ISH2118に規定されている合金製とされているから、請求項1の考案の奏
する機能を十分に発現される。
【0010】
図1〜図6は実施の一例を示しており、図示を省略したブレーキシューが摺接
する円盤状のアウタおよびインナの摺接面1,2を有する摺動部材3がディスク
ロータ主体4における取付端面部5の外周筒壁部6に鋳ぐるまれて一体に固定さ
れ、ディスクロータ7が形成されている。
【0011】
前記摺動部材3は耐摩耗性に富んだ鋳鉄製とされ、図3,図4に示されるよ
うに相対峙する前記アウタおよびインナの摺接面1,2間には、周方向に向かっ
て千鳥状に配置された複数のリブ10が、後述される空隙たる空気孔13を存し
て突設され、前記摺接面1,2の補強材として一体に形成されている。
【0012】
前記摺動部材3の溶着部分たる主体部分11の内周壁15には、周方向に間隔
Lを存して半径方向外方へ凹陥した複数の凹溝8が形成されており、該凹溝8内
に更に半径方向外方に向かって有底穴部9が凹陥され、図4に示されるごとく、
内側部12のリブ10に達し、該リブ10を底部としており、後述されるディス
クロータ主体4の鋳込み時には図6,図7に示されるごとく溶湯16の流入端は
前記リブ10に当接して阻止される形状とされている。
【0013】
前記凹溝8および有底穴部9を含む内周壁15を有する主体部11にディスク
ロータ主体4の取付端面部5の外周筒壁部6が鋳ぐるまれて一体に固定されてい
る。
【0014】
図4に示されるように内側部12および外側部14のリブ10は、それぞれ前
記内周壁15に沿って周方向に均等間隔に配設され、各リブ10間の空隙が冷却
用空気孔13として貫設されている。
【0015】
ディスクロータ主体1はアルミニウム合金JISH2117およびJISH2
118に規定された材質とされ、前記取付端面部5の外周筒壁部6が前記図5お
よび図6に示されるごとく、摺動部材3と鋳ぐるまれ、前記内周壁15の凹溝8
と有底穴部9との形状による作用で鋳ぐるみ固定が強固とされている。
【0016】
前述の摺動部材3はガス型工法で製造された砂型によって鋳造されるもので、
これを鋳肌のまま図7に示す方法でディスクロータ主体7における取付端面部5
の外周筒壁部6と一体に鋳ぐるみ鋳造される。
【0017】
本複合材製ディスクロータ7の製作工程としては、ガス型鋳造法,金型鋳造法
,ダイキャスト工法と各種手段にて製作することができる。
【0018】
実施例のものを図7に示すガス型工法にて詳細に説明すると、図7において下
型17はガス型工法で成形されたものであり、摺動部材3のインナ摺接面2に密
着する下型のロータインナ側面18ならびに摺動部材3の端面の受面19が形成
され、造型後前記摺動部材3が図7に示されるごとく下型17に嵌装される。
【0019】
下型17と同じくガス型工法で成形された上型20も下型17と同様に摺動部
材3のアウタ摺接面1に密接する上型のロータアウタ側面21ならびにディスク
ロータ主体4の外周筒壁部6に密接する側壁面22および取付端面部5に密接す
る受面23が形成される。
【0020】
下型17と上型20はディスクロータ主体4用の中子24を内装して組付けら
れる。またガス型工法で成形された湯口25が取り付けられ鋳ぐるみロータ型2
6が構成されている。
【0021】
次いで前述のJISH2117またはJISH2118に規定されたアルミニ
ウム合金の溶湯が前記湯口25に開設されている注口26の下部の堰27を通過
して、前記取付端面部5と外周筒壁部6のキャビティたる湾曲部位28に流入満
杯になると図5に示されるごとく溶湯16は摺動部材3の内周壁部15を満たし
、更に図6に示されるごとく前記内周壁部15の凹溝8および有底穴部9にまで
到達し、前記主体部分11において、ディスクロータ主体4の取付端面部5と外
周筒壁部6とが前記摺動部材3を鋳ぐるみ一体に結合して固化する。
【0022】
冷却後、湯口25ならびに注口25Aより流入固化した湯口棒29および堰2
7の除去を行い、次いでショットブラストによる仕上加工の工程を経て、鋳物素
材としてディスクロータ7が得られる。
【0023】
本考案は、以上説明した構成のものであり、摺接面を有する摺動部材を耐摩耗
鋳鉄とし、ロータ主体における取付端面部、外周筒壁部をアルミニウム合金とし
て鋳ぐるむ構造としたことにより、摺動部の摩耗を防ぎ、従来の鋳鉄製と同じ性
能を維持し、軽量化が図られる効果を奏しめるものである。
【0024】
また摺動部材がディスクロータ主体の外周筒壁部に鋳ぐるまれている主体部分
の内周壁に凹陥した複数の凹溝が形成され、更に該凹溝内に凹陥した有底穴部さ
れた鋳ぐるみ構造としたものであるから、摺動部材とディスクロータ主体との結
合強度を著しく向上する効果を有するものである。
【0025】
しかも、摺動部材はディスクロータ主体の外周筒壁部において鋳ぐるまれてい
るので、ディスクロータ主体の取付端面部の構造に影響を及ぼすことなく強固な
鋳ぐるみ構造を採用できる。
【図1】実施の一例のディスクロータの縦断面図であ
る。
る。
【図2】図1に示すものの平面図である。
【図3】実施の一例の摺動部材の縦断面図である。
【図4】図3に示すものの平面図である。
【図5】鋳ぐるみ部分の拡大部分断面図である。
【図6】凹溝および有底穴部を含む鋳ぐるみ部分の拡大
部分断面図である。
部分断面図である。
【図7】鋳造型の一例の縦断面図である。
1 アウタ摺接面
2 インナ摺接面
3 摺動部材
4 ロータ主体
5 取付端面部
6 外周筒壁部
7 ディスクロータ
8 凹溝
9 有底穴部
11 主体部分
15 内周壁
L 間隔
Claims (3)
- 【請求項1】 ブレーキシューが摺接する円盤形状のア
ウタおよびインナの摺接面を有する摺動部材が、耐摩耗
鋳鉄とされ、該摺動部材がアルミニウム合金製のディス
クロータ主体における取付端面部の外周筒壁部に鋳ぐる
まれて固定され一体となっている複合材製ディスクロー
タ。 - 【請求項2】 ディスクロータ主体の外周筒壁部に鋳ぐ
るまれている摺動部材における主体部分の内周壁に、周
方向に間隔を存して半径方向外方へ凹陥した複数の凹溝
が形成され、該凹溝内に半径方向外方へ更に凹陥した有
底穴部が形成されており、前記凹溝および穴部を含む内
周壁がディスクロータ主体の外周筒壁部に鋳ぐるまれて
いる請求項1記載の複合材製ディスクロータ。 - 【請求項3】 摺動部材が耐摩耗製鋳鉄であり、ディス
クロータ主体がアルミニウム合金JISH2117およ
びJISH2118に規定される合金製とされている請
求項1または請求項2記載の複合材製ディスクロータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3655591U JPH04121545U (ja) | 1991-04-22 | 1991-04-22 | 複合材製デイスクロータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3655591U JPH04121545U (ja) | 1991-04-22 | 1991-04-22 | 複合材製デイスクロータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04121545U true JPH04121545U (ja) | 1992-10-30 |
Family
ID=31918483
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3655591U Pending JPH04121545U (ja) | 1991-04-22 | 1991-04-22 | 複合材製デイスクロータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04121545U (ja) |
-
1991
- 1991-04-22 JP JP3655591U patent/JPH04121545U/ja active Pending
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