JPH04115527U - 回路基板加工用工具 - Google Patents
回路基板加工用工具Info
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- JPH04115527U JPH04115527U JP1993291U JP1993291U JPH04115527U JP H04115527 U JPH04115527 U JP H04115527U JP 1993291 U JP1993291 U JP 1993291U JP 1993291 U JP1993291 U JP 1993291U JP H04115527 U JPH04115527 U JP H04115527U
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- cutting edge
- cutting
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- shank
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Landscapes
- Milling, Broaching, Filing, Reaming, And Others (AREA)
- Manufacturing Of Printed Circuit Boards (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本考案は、切込み深さの調整が容易で、バリ
発生の少ない長寿命の回路基板加工用の工具を提供す
る。 【構成】 シャンク1の先端に、軸線に対して先端から
等角度αで後退する2つの傾斜状切刃6、6を形成し、
各切刃6、6がなす先端角2αを90度以下に設定す
る。また、各切刃6、6に、5度以上の逃げ角β、βを
設ける。切刃6、6の切込み深さと切削幅の増大の割合
が同程度になるので、微小な切削幅に対する深さ調整が
容易になる。また、大きな逃げ角により切刃と加工物の
摩擦が小さくなるため、切刃の摩耗とバリの発生が抑え
られる。
発生の少ない長寿命の回路基板加工用の工具を提供す
る。 【構成】 シャンク1の先端に、軸線に対して先端から
等角度αで後退する2つの傾斜状切刃6、6を形成し、
各切刃6、6がなす先端角2αを90度以下に設定す
る。また、各切刃6、6に、5度以上の逃げ角β、βを
設ける。切刃6、6の切込み深さと切削幅の増大の割合
が同程度になるので、微小な切削幅に対する深さ調整が
容易になる。また、大きな逃げ角により切刃と加工物の
摩擦が小さくなるため、切刃の摩耗とバリの発生が抑え
られる。
Description
【0001】
この考案は、基板上に切削加工により電子回路を形成するための工具に関する
ものである。
【0002】
基板に電子回路を作成する方法は、露光フィルムにプリントした回路を基板表
面に現像した後、その表面をエッチングする方法で行なわれているが、最近、試
作基板や少ロットの回路基板の作成において、図5に示すような基板加工機30
を用いて、CAD34で作図したデータを直接切削工具32により基板33上に
描画することが行なわれている。
【0003】
この種の電子回路用の基板は、紙フェノール樹脂や紙エポキシ樹脂などの樹脂
製板の上に、メッキ法などにより薄膜の銅箔を接着して形成されているが、基板
上に精度の高い電子回路を形成するためには、通常、切削幅が0.2mm程度で銅箔
の膜を削り落し、幅が0.1〜0.2mm程度のバリのないパターンを形成する必要が
ある。
【0004】
従来、このような基板加工に使用される切削工具として、図3(a)(b)に
示すAタイプの工具と、図4(a)(b)に示すBタイプの工具が代表的なもの
として知られている。
【0005】
上記Aタイプの工具は、回路パターンの溝を加工するためのもので、図5に示
すような基板加工機30の主軸31に着脱されるシャンク21の端部に、平行な
平坦面を有する切刃部22を形成し、その切刃部22の先端に、軸線に対して先
端から等角度で後退する2つの傾斜状切刃23、23を設けて形成されている。
【0006】
従来のこのタイプの工具は、切刃部の機械的強度を上げるために、2つの傾斜
状切刃23、23がなす先端角2αを、120〜130度の比較的大きな角度範
囲で設定し、かつ、切刃の逃げ角度を、加工物にぎりぎり干渉しない2〜3度程
度の極めて小さい角度に設定しているが、このように強度向上を重視した切刃形
状では、切込み深さの調整や仕上面精度に悪い影響が生じる問題がある。
【0007】
例えば、先端角2αが120度である場合、切刃先端の切込み深さに対して常
に切削幅が約3倍以上にもなるため、0.2mm程度の細い切削幅を得るためには、
極めて微小な切込み深さで設定する必要があり、調整に手間がかかる不具合があ
る。
【0008】
また、切刃の逃げ角度が小さいと、切刃自体の強度は大きくなるが、その反面
切れ味が落ち、切削抵抗が大きくなって、加工面にバリの発生が多くなるという
欠点があった。
【0009】
一方、図4に示すBタイプの工具は、非常に細い溝を精度良く切削するための
もので、円筒状のシャンク24の先端部に、横断面が半円形の軸線方向に延びる
切刃部25を設け、その切刃部25の先端に、微少な角度で傾斜する前逃げ面2
6を設けて形成されている。
【0010】
従来、このタイプの工具は、加工する溝側面の平行度を精度良く出すために、
切刃部25の両側辺を軸線に平行なストレートの形状で形成しているが、通常使
用される切刃部25の幅は、0.4〜0.5mm程度の大きさでしかないために、切刃
部の剛性が著しく小さくなり、切粉噛みなどの小さな衝撃によっても切刃部の破
損が生じやすいという欠点を有していた。
【0011】
この考案は、上述した回路基板加工用の工具がもつ課題に鑑みてなされたもの
で、上記のAタイプとBタイプの工具におけるそれぞれの問題点を解決して、高
い剛性と長寿命を具備する工具を提供することを目的としている。
【0012】
上記の課題を解決するため、この考案は、先ずAタイプの工具において、2つ
の傾斜状切刃がなす先端角を、90度以下に設定する構成としたものである。
【0013】
また、上記の構成に加えて、角傾斜状切刃に5度以上の逃げ角を設けた構造を
採用するものである。
【0014】
一方、Bタイプの工具に対して、この考案は、横断面が半円形の切刃部の両側
辺を、先端から後退する方向に幅広となるテーパ面で形成した構造としたもので
ある。
【0015】
また、上記の構造に加えて、切刃部の基部を、後退する方向に拡径する軸テー
パによりシャンクの外周に連続させた構造を採用するものである。
【0016】
上記Aタイプの工具に対する手段においては、切刃の先端角を90度以下と小
さくしたことにより、切込み深さに対する切削幅の増大量を小さくでき、微小な
切削幅に対しても切込み深さの調整が容易になる。
【0017】
また、切刃の逃げ角を大きくして、切刃部と加工物の間で発生する摩擦を小さ
くすることにより、切刃の摩耗を少なくでき、加工面のバリの発生を抑えること
ができる。
【0018】
一方、Bタイプの工具に対する手段においては、切刃部の両側面をテーパ面と
することにより、切刃部の根元の厚みが大きくなるため、切刃の剛性が向上し、
耐破損強度を大きくすることができる。
【0019】
図1の(a)(b)(c)は、Aタイプの工具の実施例を示している。
【0020】
図に示すように、この工具は、シャンク1の一方の端部に、図5に示すような
基板加工機30の主軸31に着脱自在に装着される円筒状の保持部2を形成し、
他方の端部に、テーパ部3を介して両面が平坦面4、4となる切刃部5を形成し
、その切刃部5の先端に、2つの傾斜状切刃6、6を設けて成っている。
【0021】
この2つの傾斜状切刃6、6は、シャンク1の軸線に対して先端から等角度α
で後退する直線状の切刃を形成しており、その両切刃6、6が交叉する先端角2
αは、約60度に設定されている。
【0022】
また、各切刃6、6の回転方向に対する背面側には、それぞれ逃げ面7、7が
形成され、その逃げ面7、7と、すくい面となる平坦面4、4とのなす逃げ角β
、βは、それぞれ10度程度に設定されている。
【0023】
上記の構造で成る工具においては、切刃の先端角2αが60度であるために、
切込み深さに対する切削幅の増大量は同じ割合となる。このため、微少な切削幅
に対しても切込み深さの調整を容易に行なうことができる。
【0024】
また、逃げ角β、βが大きいため、切刃6、6と加工物との間で発生する摩擦
が小さくなり、切刃摩耗が抑えられる。したがって、図3に示す従来構造に比べ
て、先端角2αを小さくしたことによる切刃強度の低下を、逃げ角による切刃摩
耗の抑制効果によって補うことができ、従来構造に比べて同等以上の工具寿命を
実現することができる。
【0025】
また、逃げ角を大きくしたことにより切れ味が向上するため、バリの発生が少
なくなり、良好な仕上面を得るこができる。
【0026】
一方、図2の(a)(b)は、Bタイプの工具の実施例を示している。
【0027】
この工具は、シャンク11の後端に円筒状の保持部12を設け、そのシャンク
11の先端部を、軸線から片側半分だけを削り落として、横断面が半円形となっ
た切刃部13を形成している。
【0028】
この切刃部13は、長さが加工対象となる溝深さよりわずかに大きいだけの寸
法に形成されており、その両側の側辺は、先端から後退方向に幅広となるテーパ
面14、14で形成されている。この各テーパ面14、14のシャンク軸線に対
する角度γ、γは、10度前後に設定され、一方、切刃部13前面の前逃げ角θ
は5度前後に設定されている。
【0029】
また、上記切刃部13の基部は、後退する方向に拡径する軸テーパ15により
大径の円筒部16に連続し、さらにその円筒部16の基部は、大径の軸テーパ1
7を介してシャンク11の保持部12外周に連続している。
【0030】
このように構成される実施例の工具においては、図4に示す従来のものと比較
した場合、テーパ面14、14によって切刃部13の根元の幅が大きくなると共
に、2つの軸テーパ15、17によって切刃部13と保持部12を連結する連結
部分の径が大きくなるため、切刃部13自体の剛性と、それを支持する支持部の
強度が著しく向上する。
【0031】
このため、その剛性と支持強度の向上分だけ切刃部13の厚みを従来より一層
小さく形成することが可能となり、非常に細い溝幅の加工を安定して行なわせる
ことができる。
【0032】
なお、切刃部13の両側面をテーパ面14、14としたことにより、加工され
る溝幅も変化するが、通常銅箔の加工で行なわれている0.1mm程度の小さい切込
み量では、テーパ面14、14によって溝側面に生じる幅の変化量は極めてわず
かなものとなるため、溝側面の平行度などの精度に与える影響は、ほとんど無視
することができる。
【0033】
以上のように、この考案は、Aタイプの工具において、切刃の先端角を小さく
し、切込み深さと切削幅の増大の割合を小さくしたので、切削幅に対する切込み
深さの調整が容易になり、微小な切削幅でも精度よく設定することができる。
【0034】
また、逃げ角を大きくし、切刃に生じる摩擦を小さくしたので、切刃の摩耗と
バリの発生を抑えることができ、長寿命化と仕上面精度の向上を図ることができ
る。
【0035】
一方、Bタイプの工具に対しては、切刃部の両側辺をテーパ面として剛性を向
上させたので、切刃部の小径化を可能とし、細い切削幅を安定して加工できる利
点がある。
【図1】aは実施例の正面図、bは側面図、cは底面図
【図2】aは他の実施例の正面図、bは側面図
【図3】aは従来例の正面図、bは側面図
【図4】aは他の従来例の正面図、bは側面図
【図5】基板加工機を示す正面図
1 シャンク
2 保持部
5 切刃部
6 切刃
7 逃げ面
11 シャンク
12 保持部
13 切刃部
14 テーパ面
15、17 軸テーパ
Claims (4)
- 【請求項1】 基板加工機の主軸に着脱されるシャンク
の先端部に、軸線に対して先端から等角度で後退する2
つの傾斜状切刃を形成した回路基板加工用工具におい
て、上記2つの傾斜状切刃がなす先端角度を90度以下
に設定したことを特徴とする回路基板加工用工具。 - 【請求項2】 上記各傾斜状切刃に5度以上の逃げ角度
を設けたことを特徴とする請求項1に記載の回路基板加
工用工具。 - 【請求項3】 基板加工機の主軸に着脱されるシャンク
の先端部に、横断面が半円形の軸線に沿って延びる切刃
部を設けた回路基板加工用工具において、上記切刃部の
両側辺を、先端から後退するに従って幅広となるテーパ
面としたことを特徴とする回路基板加工用工具。 - 【請求項4】 上記切刃部の基部を、後退する方向に拡
径する軸テーパによりシャンクの外周に連続させたこと
を特徴とする請求項3に記載の回路基板加工用工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993291U JPH04115527U (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 回路基板加工用工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993291U JPH04115527U (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 回路基板加工用工具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04115527U true JPH04115527U (ja) | 1992-10-14 |
Family
ID=31906102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993291U Pending JPH04115527U (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 回路基板加工用工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04115527U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015070221A (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-13 | 大日本印刷株式会社 | 太陽電池モジュール用集電シートの製造方法 |
JP2015072986A (ja) * | 2013-10-02 | 2015-04-16 | 株式会社ディスコ | ウエーハの切削方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5210565A (en) * | 1975-07-12 | 1977-01-26 | Seebach Juergen | Method of and device for manufacturing electric circuit board |
JPS54147478A (en) * | 1978-05-10 | 1979-11-17 | Chuo Meiban Kougiyou Kk | Printed circuit board and method of producing same |
JPS62221188A (ja) * | 1986-03-19 | 1987-09-29 | アエロスパテイアル・ソシエテ・ナシヨナル・アンダストリエル | 展開可能でない曲面上に導電ラインを形成するための方法及び装置 |
-
1991
- 1991-03-29 JP JP1993291U patent/JPH04115527U/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5210565A (en) * | 1975-07-12 | 1977-01-26 | Seebach Juergen | Method of and device for manufacturing electric circuit board |
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