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JP7622623B2 - 印刷装置 - Google Patents

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JP7622623B2
JP7622623B2 JP2021207691A JP2021207691A JP7622623B2 JP 7622623 B2 JP7622623 B2 JP 7622623B2 JP 2021207691 A JP2021207691 A JP 2021207691A JP 2021207691 A JP2021207691 A JP 2021207691A JP 7622623 B2 JP7622623 B2 JP 7622623B2
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Description

本発明は、印刷装置に関する。
従来、指の爪に印刷を施すネイルプリンタ等の印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この種の印刷装置においては、装置全体の小型化が進むにつれ、キャリッジの相対的な重量割合が大きくなる。そのため、装置本体の落下や壁などへの衝突等による衝撃がキャリッジの可動方向に加わると、キャリッジが動いてしまい、キャリッジ自身や駆動部等が破損するおそれがある。あるいは、キャリッジを左右で個別に駆動する駆動ベルトの歯飛びが生じてキャリッジが左右で傾いてしまい、印刷の色ずれといった印刷品位の低下を招くおそれがある。
特開2017-18456号公報
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、キャリッジ等の保護対象を好適に保護することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係る印刷装置は、印字ヘッドが設けられたキャリッジを移動可能に構成された印刷装置であって、段差が設けられたホルダー部材と、前記段差を乗り上げる方向に所定の大きさの慣性力が発生する衝撃を受けた場合に前記慣性力で前記段差を乗り上げることにより前記段差の下段側から上段側に移動するように構成された質量体と、前記下段側から前記上段側へ移動する前記質量体によって押し上げられることにより、前記ホルダー部材の上方に設けられたギヤであって前記キャリッジの移動に連動して回転するギヤの歯に係合する係止爪と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、キャリッジ等の保護対象を好適に保護することができる。
実施形態に係る印刷装置の要部外観構成を示す斜視図である。 実施形態に係る装置本体の要部を斜め前方から見た斜視図である。 実施形態に係る装置本体の要部を斜め後方から見た斜視図である。 実施形態に係る装置本体の要部を上方から見た平面図である。 実施形態に係るロック機構の斜視図である。 実施形態に係るロック機構の動作を説明するための図である。
図1から図6を参照しつつ、本発明に係る印刷装置の一実施形態について説明する。
なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
また、以下の実施形態では、印刷装置が手の指の爪を印刷対象としてこれに印刷するネイルプリント装置である場合を例に説明するが、本発明における印刷装置の印刷対象は手の指の爪に限るものではなく、例えば足の指の爪を印刷対象としてもよい。また、ネイルチップや各種アクセサリの表面等、爪以外のものを印刷対象としてもよい。
図1は、印刷装置1の要部外観構成を示す斜視図である。
なお、以下の実施形態において、上下、左右及び前後は、図中に示した向きをいうものとする。また、X方向は左右方向、Y方向は前後方向をいうものとする。
図1に示すように、印刷装置1は、ほぼ箱形に形成された筐体2を有している。
筐体2は、前面側(印刷装置1の正面側)の下側部分に、左右方向(印刷装置1の横方向)のほぼ全面に亘って形成された開口部21を有している。また、筐体2の左右方向のほぼ中央部には、開口部21の上側に連続して切り欠き部22が形成されている。切り欠き部22は、後述するカートリッジ7を装置に対して着脱する際の出入口として機能する。
なお、図示はしないが、筐体2は、開口部21や切り欠き部22を覆うカバー部材等を備えていてもよい。カバー部材は、筐体2とは別体に分離されたものであってもよいし、例えば筐体2に対してヒンジ等を介して開閉可能に取り付けられていてもよい。
また、筐体2の上面(天板)には、印刷装置1の操作部12が設けられている。操作部12は、例えば印刷装置1の電源をON/OFFする操作ボタン(電源スイッチボタン)である。
筐体2各部の形状や各部の配置等は、図示例に限定されず、適宜設定可能である。例えば、操作部12は、筐体2の上面ではなく側面や背面等に設けられていてもよい。また、筐体2にはその他各種の操作ボタンが操作部12として設けられていてもよいし、各種表示部やインジケータ等が設けられていてもよい。
筐体2の内部には、装置本体10が収容されている。
装置本体10は、基台11と、これに取り付けられた指配置部6、印刷対象の爪を撮影する撮影部50、印刷対象の爪に印刷を施す印刷部40等を備えている。
指配置部6は、基台11における装置前面側の左右方向のほぼ中央部に配置されており、印刷対象である爪を有する指(印刷指)を印刷に適した領域内に配置する。
指配置部6は、装置前面側に開口部61を有している。また指配置部6の内部には、指固定部材62が設けられている。指固定部材62は、開口部61から挿入された指を下側から押し上げ支持するものであり、例えば柔軟性を有する樹脂等で形成されている。
指配置部6の上面には開口部61から挿入され指固定部材62により保持された指の爪部分を露出させる窓部63が形成されている。
撮影部50は、筐体2の上面(天板)の内側であって指配置部6の窓部63の上方位置に設けられ、窓部63から露出する爪(爪を含む指)を撮影して爪の画像を取得する。
撮影部50は、例えば撮像カメラと、撮影対象の爪を照明する照明灯とを備えている(図示省略)。撮像カメラは、例えば、200万画素以上の画素を有するCCD(Charge Coupled Device)型やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型等の固体撮影素子とレンズ等を備えて構成された小型カメラである。照明灯は、例えば白色LED等である。
図2及び図3は、装置本体10の要部を斜め前方及び斜め後方から見た斜視図である。
これらの図に示すように、印刷部40は、印刷ヘッドとしての機能を有するカートリッジ7、カートリッジ7を保持するカートリッジホルダ71、カートリッジホルダ71をX方向に移動可能に支持するキャリッジ8、X方向移動モータ46及びY方向移動モータ48等を備えている。
カートリッジ7は、印刷ヘッドとして機能するカートリッジ一体型のヘッドであり、下面のインク吐出部から微滴化したインクを印刷対象に吹き付けて印刷を行うインクジェットヘッドである。本実施形態のカートリッジ7は、特に限定はされないが、例えば、シアン(C;CYAN)、マゼンタ(M;MAGENTA)、イエロー(Y;YELLOW)等の各色のインクを吐出可能となっている。
カートリッジホルダ71は、カートリッジ7を着脱可能に保持している。
カートリッジホルダ71は、X方向に移動可能なようにキャリッジ8の前部に支持されている。キャリッジ8には、左右方向に延在するX方向レール80が設けられるとともに、X方向移動モータ46が搭載されている。X方向レール80はカートリッジホルダ71の後部に挿通されている。カートリッジホルダ71は、X方向移動モータ46が駆動してX駆動ベルト72が回転することにより、X方向レール80に沿ってキャリッジ8上をX方向に移動可能となっている。
キャリッジ8は、本発明に係る印刷手段の一例である。キャリッジ8は、左右方向(X方向)に長尺な矩形箱状に形成され、左右両端部がそれぞれY方向レール81に支持されている。
各Y方向レール81は、Y方向に延在しており、キャリッジ8をY方向に移動可能に支持している。
キャリッジ8の左右両端部の各々には、ベルトクリップ82を介して歯付きのYタイミングベルト83が連結されている。
各Yタイミングベルト83は、Y方向に延在した状態で前後2つのプーリー84a、84bに張架されている。このうち前側のプーリー84aが従動プーリーであり、後側のプーリー84bが駆動プーリーである。
左右両側のYタイミングベルト83のうち、右側のYタイミングベルト83Rは主動(駆動)側であり、Y方向移動モータ48と連結されている。具体的には、右側のYタイミングベルト83Rを張架する後側のプーリー84b(駆動プーリー)は、一体的に構成された歯車86aを有し、当該歯車86aと噛合する中間歯車86bを介してY方向移動モータ48と連結されている。
一方、左側のYタイミングベルト83Lは従動側であり、X方向に延在して左右両側のプーリー84bを連結する連結シャフト87によって、主動側と回転速度及び回転量が連動(同期化)されている。左右2つのYタイミングベルト83と、これらを連結する連結シャフト87は、本発明に係る移動手段の一例である。
キャリッジ8は、Y方向移動モータ48が駆動することで後側のプーリー84bが回転し、これに伴ってYタイミングベルト83が回転することによって、Y方向レール81に支持された状態でY方向に移動可能となっている。
図4は、装置本体10の要部を上方から見た平面図である。
この図に示すように、カートリッジ7及びキャリッジ8の移動範囲のうちの後部右側は、非印刷時にカートリッジ7が待機するホームポジションA1となっている。ホームポジションA1には、カートリッジ7下面のインク吐出面を覆って乾燥等から保護するキャップ部(図示省略)が設けられている。
カートリッジ7及びキャリッジ8の移動範囲のうちの前側部分であって左右方向のほぼ中央部は、指配置部6の窓部63に対応する領域であって、印刷時においてカートリッジ7が印刷動作を行う印刷領域A3となっている。印刷領域A3の右側は、カートリッジ7が印刷動作の直前等に待機する印刷待機位置A4となっている。
カートリッジ7は、キャリッジ8上でのX方向の移動とキャリッジ8自体のY方向の移動とにより、少なくともホームポジションA1、印刷領域A3、印刷待機位置A4を含む領域をXY平面内で移動可能となっている。
続いて、キャリッジ8の移動を規制するロック機構90について説明する。
図5は、ロック機構90の斜視図であり、図6は、ロック機構90の動作を説明するための図である。
印刷装置1では、カートリッジ7のX方向移動機構等を搭載するキャリッジ8の重量が比較的に大きくなる。そのため、例えば非印刷時に単純停止させただけの状態のキャリッジ8に対し、装置の落下や壁などへの衝突等による衝撃力(慣性力)がキャリッジ8の可動方向(Y方向)に加わった場合、キャリッジ8が急加速でこの方向に動いてしまうおそれがある。その結果、キャリッジ8の駆動機構(Y方向移動モータ48、Y方向レール81、ベルトクリップ82等を含む、キャリッジ8を移動可能に構成する機構)やキャリッジ8自体が破損してしまうおそれがある。
そこで、本実施形態の印刷装置1は、図5及び図6に示すように、少なくともY方向への所定以上の衝撃力(慣性力)が作用した場合にキャリッジ8の移動を規制するロック機構90を備えている。
ロック機構90は、装置本体10のうち後部の左右中央に配置され、X方向に延在する連結シャフト87の回転動作を規制可能に構成されている。具体的に、各ロック機構90は、ラチェットギヤ91と、センサーホルダー92と、センサーウェイト93と、センサーアーム94とを備えている。
ラチェットギヤ91は、連結シャフト87を中心軸として回転する歯車部材であり、連結シャフト87に連結(固定)されている。ラチェットギヤ91は、左右方向に並設された第1ギヤ911及び第2ギヤ912を有している。
第1ギヤ911及び第2ギヤ912は、同じ外径サイズに形成され、中心軸回りに一体的に回動するように互いに固定されている。また、第1ギヤ911及び第2ギヤ912は、互いに係止方向が反対となるように周方向に傾斜した複数の係止歯をそれぞれの外周面全周に有している。具体的には、右側に配置された第1ギヤ911が、右方から見て時計回り方向に係止される複数の第1歯911aを有している。一方、左側に配置された第2ギヤ912は、右方から見て反時計回り方向に係止される複数の第2歯912aを有している。
センサーホルダー92は、ラチェットギヤ91の下方に配置され、センサーウェイト93を保持している。センサーホルダー92の上面には、センサーウェイト93を収容する2つの溝部92aと凹部92bとが形成されている。
凹部92bは、ラチェットギヤ91の中心の直下に設けられ、安息状態のセンサーウェイト93を収容する。「安息状態(定常状態)」とは、装置本体10が略水平に設置されているときに、少なくとも前後方向に作用する慣性力が所定値以下の状態をいう。なお、慣性力の大きさは、Y方向に少なくとも生じた加速度の大きさによって増減する。
2つの溝部92aは、凹部92bの前後両側に配置され、凹部92bと連通されている。また、各溝部92aは、凹部92bよりも底面が高く形成されている。
センサーウェイト93は、球状の慣性質量体であり、センサーホルダー92の凹部92b及び2つの溝部92a内で前後方向に揺動可能に保持されている。センサーウェイト93は、後述するように、安息状態においては凹部92b内に収容されており、所定値以上の慣性力が作用すると前側又は後側の溝部92a内へ移動(揺動)する。
センサーアーム94は、センサーホルダー92及びセンサーウェイト93の上方に配置されている。センサーアーム94は、その後側に配置された支持部材95により、左右方向に沿った軸回りに上下に回動(移動)可能に支持されている。センサーアーム94の下面には、センサーホルダー92の2つの溝部92a及び凹部92bの上側に位置し、センサーウェイト93の前後移動をガイドするガイド溝94aが形成されている。センサーウェイト93は、常に頂部がガイド溝94aの底面に接触した状態で前後に移動する。
センサーアーム94の上面には、第1係止爪941と第2係止爪942が設けられている。第1係止爪941は、第1ギヤ911の下側であってその前後中央よりもやや後側に配置され、第1ギヤ911の第1歯911aを係止する。第2係止爪942は、第2ギヤ912の下側であってその前後中央よりもやや前側に配置され、第2ギヤ912の第2歯912aを係止する。
以上の構成を具備するロック機構90では、図6(a)に示すように、装置本体10が略水平に設置され、前後方向への衝撃等も受けていない場合、センサーウェイト93が所定値以上の慣性力を受けていない安息状態(定常状態)にあり、センサーホルダー92の凹部92b内に位置している。このときには、センサーアーム94は持ち上げられておらず、その上面の係止爪941、942はラチェットギヤ91から離間している。そのため、連結シャフト87はその回転を規制されることなく左右2つのYタイミングベルト83を駆動(連動)させ、キャリッジ8は前後方向に移動可能となっている。
この状態において、装置本体10に前方への衝撃力が加わり、センサーウェイト93に少なくとも前方への所定値以上の慣性力が作用した場合、図6(b)に示すように、センサーウェイト93が凹部92bから前側の溝部92a内へ移動する。これに伴って、センサーウェイト93が前側の溝部92aの底面に乗り上げてセンサーアーム94を上方に押動し、第2係止爪942が第2ギヤ912の第2歯912aを係止する。これにより、連結シャフト87の前回りの回転が規制され、キャリッジ8の前方への移動が規制される。
一方、装置本体10に後方への衝撃力が加わり、センサーウェイト93に少なくとも後方への所定値以上の慣性力が作用した場合、図6(c)に示すように、センサーウェイト93が凹部92bから後側の溝部92a内へ移動する。これに伴って、センサーウェイト93が後側の溝部92aの底面に乗り上げてセンサーアーム94を上方に押動し、第1係止爪941が第1ギヤ911の第1歯911aを係止する。これにより、連結シャフト87の後回りの回転が規制され、キャリッジ8の後方への移動が規制される。
なお、実際にセンサーウェイト93が安息状態から前後いずれかの溝部92a内へ揺動したときには、タイミングのずれはあるが、センサーアーム94の第1係止爪941及び第2係止爪942の双方が、第1ギヤ911(第1歯911a)及び第2ギヤ912(第2歯912a)を係止する。そのため、連結シャフト87は各係止爪941、942が対応する係止歯911a、912aと接触する範囲内でしか回転できなくなり、キャリッジ8はこの範囲内でしか移動できなくなる。ただし、上述したように、衝撃力が作用した方向へのキャリッジ8の移動のみが規制されることとしてもよい。
以上のように、本実施形態によれば、上下方向と直交する方向に所定の大きさ(第1の大きさ)以上の慣性力が生じたときに、ロック機構90により、キャリッジ8を移動させる連結シャフト87の移動が規制される。
これにより、装置本体10の落下や壁などへの衝突等による予期し得ない衝撃がキャリッジ8の可動方向に加わった場合でも、キャリッジ8の移動を好適に規制できる。したがって、キャリッジ8を好適に保護することができる。ひいては、キャリッジ8及びその駆動機構の破損や、キャリッジ8を駆動するYタイミングベルト83の歯飛びによる印刷品位の低下を抑制することができる。さらには、従来では出荷用梱包としてキャリッジをテープや緩衝材で固定する場合があるところ、これらのテープや緩衝材、その梱包・開梱作業を不要にできる。
また、本実施形態によれば、ラチェットギヤ91は、互いの係止方向が反対であって一体的に回動する第1ギヤ911及び第2ギヤ912を有し、センサーアーム94は、第1ギヤ911を係止する第1係止爪941と、第2ギヤ912を係止する第2係止爪942とを有している。
これにより、センサーアーム94の回動によって、前後いずれの方向への衝撃力に対しても、キャリッジ8の移動を好適に規制することができる。
また、本実施形態によれば、センサーウェイト93を保持するセンサーホルダー92は、安息状態のセンサーホルダー92を収容する凹部92bと、凹部92bの少なくとも前後両側に連通され、凹部92bよりも底面が高い2つの溝部92aとを有している。
これにより、装置本体10に作用する衝撃力をセンサーウェイト93によって検知し、その移動によってセンサーアーム94を回動させてラチェットギヤ91を係止することができる。センサーウェイト93が反応する衝撃力(加速度)の大きさは、センサーウェイト93の重さや大きさ、凹部92bと溝部92aの底面の差等によって簡便に調整できる。すなわち、簡便な構成で好適に衝撃力を検知し、連結シャフト87の動作を規制することができる。
また、本実施形態によれば、センサーウェイト93が安息状態から前後いずれかの方向に揺動するに伴って、センサーウェイト93が2つの溝部92aのうちいずれかの底面に乗り上げてセンサーアーム94を上方に押動し、第1係止爪941及び第2係止爪942の双方が第1ギヤ911及び第2ギヤ912を係止する。
そのため、装置本体10に前後いずれかの衝撃力が加わった場合に、キャリッジ8は前後いずれの方向の移動も規制される。したがって、キャリッジ8及びその駆動機構の破損等をより確実に抑制することができる。
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、本実施形態では、ラチェットギヤ91に第1ギヤ911及び第2ギヤ912を設けることとしたが、いずれか一方のギヤだけを設けることとしてもよい。この場合、センサーアーム94の上面に設ける係止爪は、この一方のギヤを係止するものだけでよい。
また、センサーアーム94は、第1係止爪941と第2係止爪942が個別に回動するように分離させてもよい。この場合、例えば、センサーウェイト93が後方に揺動したときには第1係止爪941だけが、前方に揺動したときには第2係止爪942だけが、それぞれ上方に押動されるように構成すればよい。
また、センサーウェイト93が左右方向に移動した場合にも連結シャフト87の動作が規制されるように構成してもよい。具体的には、センサーホルダー92の凹部92bの左右両側にも溝部92aを設け、センサーウェイト93がこの左右の溝部92a内に揺動したときにもセンサーアーム94が上方に押動されるようにしてもよい。これにより、装置本体10に左右方向への衝撃が作用した場合にもキャリッジ8の移動を規制することができる。
また、第1ギヤ911の第1歯911a及び第2ギヤ912の第2歯912aは、Yタイミングベルト83の歯よりもピッチが小さいことが好ましい。これにより、衝撃作用時における連結シャフト87の回転を速やかに規制し、Yタイミングベルト83の歯飛びをより確実に抑制することができる。ただし、Yタイミングベルト83が張架されたプーリー84b等により、ラチェットギヤ91とYタイミングベルト83とで移動量(回転量)が変わる場合には、その変換比を含めたピッチに設定する必要があるのは勿論である。
また、上記実施形態ではキャリッジ8の移動を規制する場合を例示したが、本発明に係る印刷手段はキャリッジに限定されず、例えば印刷ヘッド等を含む。したがって、本発明は、キャリッジ8上で左右方向に移動するカートリッジ7の保護(移動の規制)にも適用可能である。
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
印刷対象に印刷をするための印刷手段と、
前記印刷手段を移動させることが可能な移動手段と、
前記移動手段に連動し、自装置に関する上下方向と直交する方向に第1の大きさ以上の慣性力が生じたときに、前記移動手段の移動を規制するロック機構と、を備える、
ことを特徴とする印刷装置。
<請求項2>
前記印刷手段は、前記自装置に関する上下方向と直交し前記自装置に関する前後方向である第1方向に移動が可能で、
前記ロック機構は、少なくとも前記第1方向に前記第1の大きさ以上の慣性力が生じたときに前記移動手段の移動を規制する、
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
<請求項3>
前記ロック機構は、
少なくとも前記第1方向に移動可能な質量体と、
前記質量体の上方に配置され、上部に係止爪を有し、上下に移動可能な回動体と、
前記回動体の上方に配置され、前記移動手段に連結されたギヤ部材と、
を備え、
前記質量体が定常状態から前記慣性力により前記第1方向に移動するに伴って、前記質量体が前記回動体を上方に押動し、前記係止爪が前記ギヤ部材を係止して前記移動手段の動作が規制される、
ことを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
<請求項4>
前記移動手段は、
前記印刷手段のうち、前記自装置に関する上下方向及び前記第1方向に直交する第2方向の両側部分に、個別に連結された2つの駆動ベルトと、
前記2つの駆動ベルトの間で前記第2方向に延在するよう配置され、前記2つの駆動ベルトを連結することで互いに連動させる連結軸と、
を有し、
前記ギヤ部材は前記連結軸に固定される、
ことを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
<請求項5>
前記ギヤ部材は、前記第2方向に並設され、前記第2方向に沿った中心軸回りに一体的に回動する第1ギヤ部材及び第2ギヤ部材を有し、
前記第1ギヤ部材は、前記中心軸回りの一方の回転方向に係止される複数の第1係止歯を有し、
前記第2ギヤ部材は、前記中心軸回りの他方の回転方向に係止される複数の第2係止歯を有し、
前記回動体は、前記係止爪として、前記第1ギヤ部材の前記第1係止歯を係止する第1係止爪と、前記第2ギヤ部材の前記第2係止歯を係止する第2係止爪とを有する、
ことを特徴とする請求項4に記載の印刷装置。
<請求項6>
前記質量体を支持するホルダー部材を備え、
前記ホルダー部材は、
前記定常状態の前記質量体を収容する凹部と、
前記凹部の少なくとも前記第1方向の両側に設けられる凸部と、
を有する、
ことを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
<請求項7>
前記質量体が前記定常状態から前記第1方向のうちの一方に移動するに伴って、前記質量体が前記凸部のうち一方に乗り上げることで前記回動体を上方に押動し、前記第1係止爪が前記第1ギヤ部材の前記第1係止歯を係止し、
前記質量体が前記定常状態から前記第1方向のうちの他方に移動するに伴って、前記質量体が前記凸部のうち他方に乗り上げることで前記回動体を上方に押動し、前記第2係止爪が前記第2ギヤ部材の前記第2係止歯を係止する、
ことを特徴とする請求項6に記載の印刷装置。
<請求項8>
前記質量体が前記定常状態から前記第1方向に移動するに伴って、前記質量体が前記凸部のうちのいずれかに乗り上げることで前記回動体を上方に押動し、前記第1係止爪及び前記第2係止爪が前記第1係止歯及び前記第2係止歯を係止する、
ことを特徴とする請求項6に記載の印刷装置。
<請求項9>
前記移動手段は、前記移動手段を移動させるための歯付きの駆動ベルトを含み、
前記複数の第1係止歯のピッチ及び前記複数の第2係止歯のピッチは、前記駆動ベルトの歯のピッチよりも小さい、
ことを特徴とする請求項5から請求項8のいずれか一項に記載の印刷装置。
1 印刷装置
7 カートリッジ
8 キャリッジ(印刷手段)
10 装置本体
82 ベルトクリップ
83 Yタイミングベルト(駆動ベルト)
87 連結シャフト(連結軸)
90 ロック機構
91 ラチェットギヤ(ギヤ部材)
92 センサーホルダー(ホルダー部材)
92a 溝部(凸部)
92b 凹部
93 センサーウェイト(質量体)
94 センサーアーム(回動体)
911 第1ギヤ(第1ギヤ部材)
911a 第1歯(第1係止歯)
912 第2ギヤ(第2ギヤ部材)
912a 第2歯(第2係止歯)
941 第1係止爪
942 第2係止爪

Claims (4)

  1. 印字ヘッドが設けられたキャリッジを移動可能に構成された印刷装置であって、
    段差が設けられたホルダー部材と、
    前記段差を乗り上げる方向に所定の大きさの慣性力が発生する衝撃を受けた場合に前記慣性力で前記段差を乗り上げることにより前記段差の下段側から上段側に移動するように構成された質量体と、
    前記下段側から前記上段側へ移動する前記質量体によって押し上げられることにより、前記ホルダー部材の上方に設けられたギヤであって前記キャリッジの移動に連動して回転するギヤの歯に係合する係止爪と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記ホルダー部材は、下段の両側に段差が形成されるように凹部が設けられており、
    前記係止爪は、それぞれが前記両側の段差のそれぞれに対応するように一対の係止爪として設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記ギヤは、それぞれが前記一対の係止爪のそれぞれに対応するように一対のギヤとして設けられている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記一対のギヤは、互いのギヤ間で歯の傾斜方向が異なるように構成されている、
    ことを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
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