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JP7616482B2 - 車載用遮断電流供給装置 - Google Patents

車載用遮断電流供給装置 Download PDF

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JP7616482B2 JP2024513663A JP2024513663A JP7616482B2 JP 7616482 B2 JP7616482 B2 JP 7616482B2 JP 2024513663 A JP2024513663 A JP 2024513663A JP 2024513663 A JP2024513663 A JP 2024513663A JP 7616482 B2 JP7616482 B2 JP 7616482B2
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Description

本開示は、車載用遮断電流供給装置に関する。
特許文献1には、パルストランスを用いた駆動回路が開示されている。特許文献1に開示される駆動回路は、負荷電力を制御するパワーMOSFETと、このパワーMOSFETの前段のゲート回路に設けられるMOSFETと、ゲート回路にPWM信号を入力するパルストランスと、を備える。
特開昭62-21322号公報
車両に搭載される電源システムでは、電力路を遮断可能な遮断器が搭載されるものがあり、この種の電源システムでは、遮断条件が成立した場合に信号発生回路によって遮断器に遮断信号を与えることで、遮断器に遮断動作を行わせる。
しかし、電力路に設けられた遮断器では、遮断動作時に遮断器付近にサージ電圧が発生する懸念があり、サージ電圧に起因する電圧が寄生的な容量成分を介して信号発生回路側に入り込むと、予期せぬ素子の破壊を招く懸念がある。このような問題に対する対策としては、特許文献1のように、信号発生回路側と遮断器側をトランス等によって絶縁する構成などが挙げられる。
しかしながら、ある程度の大きさの入力電流が入力された場合に遮断動作を行うような遮断器を駆動対象とする場合、信号発生回路側と遮断器側を絶縁するための部品が大型化する懸念がある。
本開示は、駆動部側と遮断器側との絶縁性を高めつつ遮断器を駆動可能な車載用遮断電流供給装置を、小型化しやすい技術を提供することを一つの目的とする。
本開示の一つである車載用遮断電流供給装置は、
電力路に設けられるとともに前記電力路とは絶縁された電流入力部を有する遮断器とスイッチとを備える車載用遮断装置に適用され、
適用対象の前記車載用遮断装置は前記スイッチのオン動作に応じて前記電流入力部に対する通電が許容されることにより前記遮断器が前記電力路の遮断動作を行うように動作する車載用遮断電流供給装置であって、
第1巻線部と第2巻線部とを有するトランスと、
前記第1巻線部への通電を許容する許容状態と前記許容状態を解除する解除状態とに切り替わる切替部と、
前記第2巻線部と前記遮断器との間の中間導電路に電気的に接続され、前記第2巻線部から電力を受けるコンデンサと、
前記遮断器とは異なる経路で前記コンデンサを放電させる放電回路と、
前記放電回路による前記コンデンサの放電を許可する許可状態と、前記放電回路による前記コンデンサの放電を阻止する阻止状態とに切り替わる阻止部と、
前記切替部と前記阻止部とを制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記切替部が前記許容状態と前記解除状態との切り替えを交互に繰り返すように制御する切替制御を行い、
前記切替制御が行われることに応じて前記第2巻線部側から前記コンデンサに対する充電電流が供給され、
前記スイッチのオン動作に応じて前記コンデンサの放電電流が前記電流入力部に供給され、
前記阻止部が前記許可状態に切り替わることに応じて前記コンデンサが前記経路で放電される。
本開示に係る技術は、駆動部側と遮断器側との絶縁性を高めつつ遮断器を駆動可能な車載用遮断電流供給装置を、小型化しやすい。
図1は、第1実施形態に係る車載用遮断電流供給装置を含む車載システムを概略的に例示するブロック図である。 図2は、車載用遮断電流供給装置が行う処理のフローチャートである。 図3は、第1実施形態に係る車載システムの動作を示すタイミングチャートである。 図4は、第2実施形態に係る車載システムの動作を示すタイミングチャートである。
以下では、本開示の実施形態が列記されて例示される。
〔1〕電力路に設けられるとともに前記電力路とは絶縁された電流入力部を有する遮断器とスイッチとを備える車載用遮断装置に適用され、
適用対象の前記車載用遮断装置は前記スイッチのオン動作に応じて前記電流入力部に対する通電が許容されることにより前記遮断器が前記電力路の遮断動作を行うように動作する車載用遮断電流供給装置であって、
第1巻線部と第2巻線部とを有するトランスと、
前記第1巻線部への通電を許容する許容状態と前記許容状態を解除する解除状態とに切り替わる切替部と、
前記第2巻線部と前記遮断器との間の中間導電路に電気的に接続され、前記第2巻線部から電力を受けるコンデンサと、
前記遮断器とは異なる経路で前記コンデンサを放電させる放電回路と、
前記放電回路による前記コンデンサの放電を許可する許可状態と、前記放電回路による前記コンデンサの放電を阻止する阻止状態とに切り替わる阻止部と、
前記切替部と前記阻止部とを制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記切替部が前記許容状態と前記解除状態との切り替えを交互に繰り返すように制御する切替制御を行い、
前記切替制御が行われることに応じて前記第2巻線部側から前記コンデンサに対する充電電流が供給され、
前記スイッチのオン動作に応じて前記コンデンサの放電電流が前記電流入力部に供給され、
前記阻止部が前記許可状態に切り替わることに応じて前記コンデンサが前記経路で放電される
車載用遮断電流供給装置。
上記の〔1〕の車載用遮断電流供給装置は、トランスの存在により、駆動部(切替部及び制御部)側と遮断器側との間で絶縁性を高めることができる。更に、この車載用遮断装置は、第2巻線部から直接的に供給される電流のみを電流入力部に入力するのではなく、コンデンサからの放電電流を電流入力部に入力することができる。よって、この車載用遮断装置は、トランスのサイズを抑えた構成と電流入力部にある程度の大きさの電流を入力し得る構成を両立することができ、駆動部側と遮断器側との絶縁性を高めつつ遮断器を駆動可能な車載用遮断電流供給装置を、小型化しやすい。しかも、この車載用遮断電流供給装置は、阻止部を許可状態に切り替えることで、遮断器とは異なる経路でコンデンサを放電させることができ、阻止部を阻止状態に切り替えることで、コンデンサの上記経路での放電を抑えることができる。
〔2〕前記電流入力部は、第1端子部と第2端子部とを有し、
前記中間導電路は、前記第2巻線部の一端と前記第1端子部との間に設けられる第1導電路と、前記第2巻線部の他端と前記第2端子部との間に設けられる第2導電路と、を有し、
前記コンデンサは、一方の電極が前記第1導電路に電気的に接続され、他方の電極が前記第2導電路に電気的に接続され、
前記放電回路は、前記第1導電路と前記第2導電路との間において前記コンデンサに対して並列に接続される抵抗部を有し、
前記阻止部は、前記コンデンサと前記抵抗部との間に設けられる第2スイッチを有し、前記第2スイッチのオン動作に応じて前記許可状態に切り替わり、前記第2スイッチのオフ動作に応じて前記阻止状態に切り替わる
〔1〕に記載の車載用遮断電流供給装置。
上記の〔2〕の車載用遮断電流供給装置は、遮断器とは異なる経路でコンデンサを放電させる構成を、より簡易に実現することができる。
〔3〕前記制御部は、前記切替制御を開始した後、前記コンデンサの充電電圧が閾値電圧を超えた場合に、前記切替制御を停止し、且つ前記阻止部を前記阻止状態に切り替える
〔1〕又は〔2〕に記載の車載用遮断電流供給装置。
上記の〔3〕の車載用遮断電流供給装置は、コンデンサを閾値電圧まで充電した後、コンデンサの放電を抑えることができ、第1巻線部に電力を供給するバッテリの消費電流を抑えることができる。
〔4〕前記制御部は、前記切替制御を開始した後、前記コンデンサの充電電圧が閾値電圧を超えた場合に前記切替制御を停止し、予め定められた再開条件が成立した場合に前記切替制御を再開する
〔1〕から〔3〕のいずれかに記載の車載用遮断電流供給装置。
上記の〔4〕の車載用遮断電流供給装置は、コンデンサの充電電圧が低下したまま放置されることを抑制することができる。
〔5〕前記制御部は、前記切替制御を停止した後、前記コンデンサの充電電圧が前記閾値電圧よりも小さい第2閾値電圧以下となった場合に前記切替制御を再開する
〔4〕に記載の車載用遮断電流供給装置。
上記の〔5〕の車載用遮断電流供給装置は、コンデンサの充電電圧を第2閾値電圧以上に維持しやすい。
〔6〕前記制御部は、前記切替制御を停止してから予め定められた待機時間が経過した場合に、前記切替制御を再開する
〔4〕に記載の車載用遮断電流供給装置。
上記の〔6〕の車載用遮断電流供給装置は、コンデンサの充電電圧が低下しすぎることを抑えることができる。
〔7〕前記制御部は、前記阻止部を前記許可状態としつつ前記切替制御を行う第1制御を行う
〔1〕から〔6〕のいずれかに記載の車載用遮断電流供給装置。
上記の〔7〕の車載用遮断電流供給装置は、第1制御を行った場合に、コンデンサの充電と並行して放電回路に電流を流すことができるため、充電時の電流の安定性を高めることができる。
〔8〕前記制御部は、前記阻止部を前記阻止状態としつつ前記切替制御を行う第2制御を行う
〔1〕から〔7〕のいずれかに記載の車載用遮断電流供給装置。
上記の〔8〕の車載用遮断電流供給装置は、第2制御を行った場合に、放電回路からの放電を阻止しながらコンデンサを充電することができるため、コンデンサの充電電圧を目標電圧まで到達させる時間を短縮しやすい。
〔9〕前記遮断器は、前記電流入力部に駆動電流が流れた場合に前記電力路を遮断する火工遮断器である
〔1〕から〔8〕のいずれかに記載の車載用遮断電流供給装置。
上記の〔9〕の車載用遮断電流供給装置は、電流入力部に駆動電流を供給して火工遮断器に遮断動作を行わせることができる。この種の火工遮断器は、遮断動作に伴って火工遮断器付近でサージ電圧が発生しやすいが、上記車載用遮断電流供給装置は、このようなサージ電圧の影響が駆動部側に及びにくい。
<第1実施形態>
1.車載システム1の概要
図1には、第1実施形態の車載用遮断電流供給装置10を備えた車載システム1が示される。以下の説明では、車載用遮断電流供給装置10は、遮断電流供給装置10とも称される。車載システム1は、車両100に搭載されるシステムであり、様々な負荷に電力を供給し得るシステムである。車載システム1が搭載される車両100は、例えば、電気自動車、ブラグインハイブリッド車、ハイブリッド車等の車両であり、その他の種類の車両であってもよい。
図1のように、車載システム1は、車両100に搭載されるシステムである。図1では、車両100の領域が一点鎖線の枠で概念的に示される。車載システム1は、バッテリ4、遮断電流供給装置10、遮断信号発生部40、車載用遮断装置2、始動スイッチ50などを備える。
始動スイッチ50は、例えば、車両100がブラグインハイブリッド車やハイブリッド車であれば、エンジンを始動するイグニッションスイッチが該当する。車両100が電気自動車であれば、EVシステムを始動するパワースイッチが該当する。
バッテリ4は、車載用の蓄電池であり、鉛蓄電池やリチウムイオン電池などの二次電池によって構成されてもよく、その他の種類の蓄電池によって構成されてもよい。バッテリ4は、満充電時に所定の直流電圧(例えば12V)を導電路5A,5B間に印加する。以下では、バッテリ4の出力電圧はV1とされる。
電力路9は、電力が伝送される導電路である。電力路9の用途は限定されないが、例えば、車載用の負荷に対して電力を供給する導電路として構成することができる。電力路9は、遮断器6の一方側に接続される第1電力路9Aと、遮断器6の他方側に接続される第2電力路9Bとを備える。第1電力路9Aと第2電力路9Bは、遮断器6が導通状態であるときに互いに短絡し、遮断器6が遮断状態であるときに互いに絶縁される。図1では、第1電力路9A及び第2電力路9Bにおける遮断器6とは反対側の接続先が省略されている。電力路9は、例えば、導電路5A,5B間に印加される電圧よりも高い電圧が印加される導電路である。
車載用遮断装置2は、電力路9を遮断するための装置である。車載用遮断装置2は、スイッチ30と遮断器6とを備える。
スイッチ30は、FET(Field Effect Transistor)などの半導体スイッチや機械式のリレーなどによって構成されている。スイッチ30は、自身がオン状態のときにコンデンサ25側から第1端子部7A側へ電流を流すことを許容し、自身がオフ状態のときにコンデンサ25側から第1端子部7A側へ電流を流すことを遮断する。具体的には、スイッチ30は、遮断信号発生部40が遮断信号(オン信号)を出力している場合にオン状態となり、遮断信号発生部40が解除信号(オフ信号)を出力している場合にオフ状態となる。そして、スイッチ30がオフ状態のときにはスイッチ30を介しての通電が双方向に遮断され、スイッチ30がオン状態のときにはスイッチ30を介しての通電が双方向に許容される。
図1の例では、遮断器6は、火工遮断器として構成される。火工遮断器としては、公知のパイロヒューズ(登録商標)などの火薬式ヒューズを好適に用いることができる。遮断器6は、電流入力部7と、導体部8A,8B,8Cと、点火器6Aと、変位部(図示省略)とを備える。電流入力部7は、第1端子部7Aと第2端子部7Bとを有し、スイッチ30がオン状態のときに第1端子部7Aから第2端子部7Bに向かう電流が流れる部分である。電流入力部7は、電力路9とは絶縁されている。導体部8Aは、第1電力路9Aに接続されるとともに第1電力路9Aに短絡する端子である。導体部8Bは、第2電力路9Bに接続されるとともに第2電力路9Bに短絡する端子である。導体部8Cは、導体部8Aと導体部8Bとの間を短絡する導体である。
点火器6Aは、第1端子部7Aから第2端子部7Bに向かって電流が流れた場合に小規模の爆発を生じさせ、この爆発によって変位部を移動させるように機能する部分である。変位部は、点火器6Aにおいて爆発が生じる前(導体部8A,8B,8Cが互いに短絡している状態のとき)は所定位置で保持され、点火器6Aで爆発が生じた場合にはこの爆発によって導体部8C側に変位し、導体部8Cを切断させて遮断するように機能する。
このように、車載用遮断装置2は、スイッチ30がオン状態に切り替わることによって電流入力部7に対する通電が許容されて電流入力部7に駆動電流が流れた場合(具体的には、第1端子部7Aから点火部を介して第2端子部7Bに流れた場合)に、遮断器6が電力路9を遮断するように動作する。
遮断信号発生部40は、信号発生装置41と第1絶縁素子42とを備える。信号発生装置41は、導電路44を介してスイッチ30に遮断信号(オン信号)を与える動作と、導電路44を介してスイッチ30に解除信号(オフ信号)を与える動作とを行い得る装置である。信号発生装置41は、導電路43に電気的に接続され、導電路43に対して遮断信号(オン信号)と解除信号(オフ信号)とを与えうる。遮断信号及び解除信号の一方は、ハイレベル信号であり、他方はローレベル信号である。第1絶縁素子42は、導電路43と導電路44とを絶縁しつつ、導電路43に与えられた信号を導電路44に伝送する素子である。第1絶縁素子42の絶縁方式は、オプティカル絶縁であってもよく、インダクティブ絶縁であってもよく、キャパシティブ絶縁であってもよい。いずれの場合でも、信号発生装置41から導電路43に対して遮断信号(オン信号)が出力された場合に、信号発生装置41とスイッチ30とが絶縁された状態でスイッチ30に対して遮断信号(オン信号)が与えられ、これに応じてスイッチ30がオン動作する。
信号発生装置41は、電力路9を遮断すべき所定条件が成立した場合に上記遮断信号(オン信号)を出力する。例えば、信号発生装置41は、電力路9を流れる電流の値が閾値以下である通常状態のときに上記解除信号(オフ信号)を出力し、電力路9を流れる電流の値が閾値を超える過電流状態となった場合に上記遮断信号(オン信号)を出力するように動作する。なお、電力路9を遮断すべき所定条件はこの例に限定されず、例えば、信号発生装置41は、車両100が衝突した場合に上記遮断信号(オン信号)を出力するように動作してもよい。
2.遮断電流供給装置10の構成
遮断電流供給装置10は、制御部13と、切替スイッチ14と、トランス20と、コンデンサ25と、抵抗部26と、第2スイッチ27と、電圧検出部28と、第2絶縁素子62と、を備える。抵抗部26と第2スイッチ27は、直列構成部29を構成する。直列構成部29は、抵抗部26と第2スイッチ27を互いに直列に接続した構成をなす。遮断電流供給装置10は、遮断器6に駆動電流を流すための供給源として機能する部分である。
制御部13は、制御装置を備える。この制御装置は、演算機能、情報処理機能を有する情報処理装置であり、例えば、CPUや記憶部などを有する。制御部13は、切替スイッチ14をオン動作させるためのオン信号と、切替スイッチ14をオフ動作させるためのオフ信号とを出力する。オン信号及びオフ信号のうちの一方は例えばハイレベル信号であり、他方は例えばローレベル信号である。
切替スイッチ14は、切替部の一例に相当する。切替スイッチ14は、自身がオン状態となることで、第1巻線部21への通電を許容する許容状態となる。切替スイッチ14は、自身がオフ状態となることで、許容状態を解除する解除状態となる。つまり、切替スイッチ14は、第1巻線部21への通電を許容する許容状態と、この許容状態を解除する解除状態とに切り替わる。切替スイッチ14は、例えばスイッチング素子によって構成され、より具体的にはFET(Field Effect Transistor)などの半導体スイッチ素子によって構成される。切替スイッチ14は、制御部13からオン信号が与えられているときにオン動作して、許容状態に切り替わる。切替スイッチ14は、制御部13からオフ信号が与えられているときにオフ動作して、解除状態に切り替わる。なお、切替スイッチ14は、FET以外のスイッチング素子(例えば、バイポーラトランジスタなど)であってもよい。
トランス20は、第1巻線部21と第2巻線部22とを有するトランスである。第1巻線部21及び第2巻線部22はいずれもコイルとして構成される。トランス20は、第1巻線部21において電流変化が生じた場合に、第1巻線部21の電流変化に応じた電圧を第2巻線部22に発生させる。第1巻線部21の巻数N1は、第2巻線部22の巻線部の巻数N2よりも大きくてもよく、小さくてもよい。切替スイッチ14が許容状態のときに第1巻線部21の両端にバッテリ4の出力電圧と同等の入力電圧Vinが印加される。第2巻線部22の両端電圧を出力電圧Voutとした場合、Vin/Vout=N1/N2である。つまり、切替スイッチ14が解除状態から許容状態に切り替わることに応じて、第2巻線部22には、Vout=Vin×N2/N1の出力電圧が発生する。
第1導電路51は、第2巻線部22の一端と第1端子部7Aとの間に設けられる導電路である。第2導電路52は、第2巻線部22の他端と第2端子部7Bとの間に設けられる導電路である。第2導電路52は、第2巻線部22の他端と、コンデンサ25の他方の電極と、直列構成部29の他端と、第2端子部7Bとに短絡する導体部である。第1導電路51は、スイッチ30よりも第2巻線部22側の部分が、第2巻線部22の一端と、コンデンサ25の一方の電極と、直列構成部29の一端とに短絡する。第1導電路51においてスイッチ30よりも遮断器6側の部分は、第1端子部7Aに短絡する。
コンデンサ25は、第2巻線部22と遮断器6との間の中間導電路である第1導電路51及び第2導電路52に電気的に接続され、第2巻線部22から電力を受ける素子である。コンデンサ25は、一方の電極が第1導電路51に電気的に接続され、他方の電極が第2導電路52に電気的に接続される。スイッチ30がオン状態のときには、第1導電路51を介してコンデンサ25から第1端子部7Aへ電流が流れ得る。
第3導電路53は、「遮断器とは異なる経路」の一例に相当する。第3導電路53は、第1導電路51と第2導電路52との間において、コンデンサ25に対して並列に接続されており、遮断器6に対して並列に接続されている。第3導電路53の一端は、第1導電路51に短絡しており、第3導電路53の他端は、第2導電路52に短絡している。
抵抗部26は、放電回路の一例に相当する。抵抗部26は、コンデンサ25を放電させる機能を有する。抵抗部26は、第1導電路51と第2導電路52との間においてコンデンサ25に対して並列に接続され、遮断器6に対して並列に接続される。抵抗部26は、第3導電路53に設けられる。
第2スイッチ27は、阻止部の一例に相当する。第2スイッチ27は、自身がオン状態となることで、抵抗部26によるコンデンサ25の放電を許可する許可状態となる。第2スイッチ27は、自身がオフ状態となることで、抵抗部26によるコンデンサ25の放電を阻止する阻止状態となる。つまり、第2スイッチ27は、抵抗部26によるコンデンサ25の放電を許可する許可状態と、抵抗部26によるコンデンサ25の放電を阻止する阻止状態とに切り替わる。第2スイッチ27は、例えばスイッチング素子によって構成され、より具体的にはFET(Field Effect Transistor)などの半導体スイッチ素子によって構成される。第2スイッチ27は、制御部13からオン信号が与えられているときにオン動作し、許可状態に切り替わる。第2スイッチ27は、制御部13からオフ信号が与えられているときにオフ動作し、阻止状態に切り替わる。なお、第2スイッチ27は、FET以外のスイッチング素子(例えば、バイポーラトランジスタなど)であってもよい。第2スイッチ27は、第3導電路53に設けられる。つまり、上述した直列構成部29は、第3導電路53に設けられる。
第2絶縁素子62は、第2スイッチ27と制御部13との間に設けられ、制御部13と第2スイッチ27とを絶縁する。制御部13は、導電路64を介して第2スイッチ27に許可信号(オン信号)を与える動作と、導電路64を介して第2スイッチ27に阻止信号(オフ信号)を与える動作とを行い得る。制御部13は、導電路63に電気的に接続され、導電路63に対して許可信号(オン信号)と阻止信号(オフ信号)とを与えうる。許可信号及び阻止信号の一方は、ハイレベル信号であり、他方はローレベル信号である。第2絶縁素子62は、導電路63と導電路64とを絶縁しつつ、導電路63に与えられた信号を導電路64に伝送する素子である。第2絶縁素子62の絶縁方式は、オプティカル絶縁であってもよく、インダクティブ絶縁であってもよく、キャパシティブ絶縁であってもよい。いずれの場合でも、制御部13から導電路63に対して許可信号(オン信号)が出力された場合に、制御部13と第2スイッチ27とが絶縁された状態で第2スイッチ27に対して許可信号(オン信号)が与えられ、これに応じて第2スイッチ27がオン動作する。
電圧検出部28は、コンデンサ25の充電電圧を検出する機能を有する。電圧検出部28は、例えば公知の電圧検出回路として構成される。電圧検出部28は、第1導電路51と第2導電路52との間の電圧を検出する。電圧検出部28は、検出対象の電圧を分圧してもよいし、分圧しなくてよい。電圧検出部28は、検出値を特定可能な信号を制御部13に出力する。
3.遮断電流供給装置10の動作
通常時、スイッチ30は、オフ状態で維持されており、遮断器6の電流入力部7には、駆動電流が供給されない状態となっている。遮断電流供給装置10の制御部13は、予め定められた開始条件が成立した場合に、図2に示される処理を行う。開始条件は、例えば、車両100を始動させる始動スイッチ50がオフ状態からオン状態に切り替わることである。制御部13は、開始条件が成立した場合、ステップS11にて、第2スイッチ27をオフ状態(阻止状態)からオン状態(許可状態)に切り替え、ステップS12にて、上記切替制御を開始する。制御部13は、上記切替制御を開始した時点で、第2スイッチ27を許可状態としつつ、切替制御を行う第1制御を行うこととなる。

制御部13は、切替制御において、切替スイッチ14に対してオン信号とオフ信号とを交互に繰り返すオンオフ信号を与える。具体的には、制御部13は、切替スイッチ14に対してハイレベル信号をオン信号としローレベル信号をオフ信号とするPWM信号を与え、切替スイッチ14をオンオフさせる。切替スイッチ14がオフ状態(解除状態)からオン状態(許容状態)に切り替わることに応じて第1巻線部21の両端には、バッテリ4の出力電圧相当の入力電圧Vinが印加され、切替スイッチ14がオン状態(許容状態)からオフ状態(解除状態)に切り替わることに応じて第1巻線部21の両端に対するバッテリ4からの電圧の印加が解除される。このようなオンオフ動作により、第1巻線部21の両端に出力電圧V1が印加される状態と第1巻線部21の両端への出力電圧V1の印加が解除される状態とが交互に切り替わる。このようなオンオフ動作に応じて、第2巻線部22には、最大でV1×N2/N1程度の出力電圧が発生する。このように、切替スイッチ14がオン状態(許容状態)とオフ状態(解除状態)との切り替えを交互に繰り返すことに応じて、第2巻線部22側からコンデンサ25に対して充電電流が供給される。また、第2スイッチ27がオン状態(許可状態)となっているため、抵抗部26に若干の電流が流れ得る。
コンデンサ25が充電されている状態でスイッチ30がオフ状態からオン状態に切り替わった場合、スイッチ30のオン動作に応じてコンデンサ25が放電され、電流入力部7に駆動電流が流れる。例えば、制御部13が上記切替制御を行っている状態でスイッチ30がオフ状態からオン状態に切り替わった場合、切替スイッチ14の動作に応じた電流が第2巻線部22から第1導電路51へと供給されている状態でコンデンサ25から電流入力部7へと放電される。このようにコンデンサ25から電流入力部7に対して駆動電流が供給された場合には、点火器6Aにおいて小規模の爆発が生じ、遮断器6が電力路9を遮断する。
本実施形態では、スイッチ30のオン動作に応じて電流入力部7に供給される駆動電流の最大値は、コンデンサ25の充電時にコンデンサ25に供給される充電電流の最大値よりも大きいことが望ましい。制御部13は、このような関係になるようにデューティを調整しつつ切替スイッチ14に対してPWMを与える。
制御部13は、切替制御(より具体的には、第1制御)を開始した後、ステップS13にて、コンデンサ25の充電電圧が閾値電圧Vth1を超えたか否かを判定する。閾値電圧Vth1は、0Vよりも大きい値であり、遮断器6を駆動するために必要な電圧(以下、「遮断器6の駆動電圧」ともいう)の最小値よりも大きい値である。
制御部13は、コンデンサ25の充電電圧が閾値電圧Vth1を超えていないと判定した場合(ステップS13にてNOの場合)、ステップS13の処理に戻る。つまり、制御部13は、コンデンサ25の充電電圧が閾値電圧Vth1を超えるまで、切替制御(より具体的には、第1制御)を継続する。これにより、コンデンサ25に充電電流が継続的に供給される。
制御部13は、コンデンサ25の充電電圧が閾値電圧Vth1を超えたと判定した場合(ステップS13にてYESの場合)、ステップS14にて、切替制御を停止し、ステップS15にて、第2スイッチ27を阻止状態に切り替える。つまり、制御部13は、第1制御を停止する。これにより、コンデンサ25への充電電流の供給が停止され、コンデンサ25から抵抗部26への放電も阻止される。
制御部13が切替制御を停止することで、切替スイッチ14は、オフ状態(解除状態)となる。切替スイッチ14がオフ状態(解除状態)を維持している状態でスイッチ30がオフ状態からオン状態に切り替わった場合、コンデンサ25から電流入力部7へと放電される。この場合、放電前にコンデンサ25が十分に充電されており、電流入力部7に十分な電流が供給されれば、点火器6Aにおいて小規模の爆発が生じ、遮断器6が電力路9を遮断する。
ところで、第2スイッチ27がオフ状態(阻止状態)であっても、コンデンサ25の充電電圧は低下し得る。その原因としては、例えば、第2スイッチ27のドレイン・ソース間で生じるリーク電流などが想定される。そこで、制御部13は、第1制御を停止した後、ステップS16にて、予め定められた再開条件が成立したか否かを判定する。
再開条件は、例えばコンデンサ25の充電電圧が第2閾値電圧Vth2以下となったことである。第2閾値電圧Vth2は、閾値電圧Vth1よりも小さい値である。第2閾値電圧Vth2は、0Vよりも大きい値であり、遮断器6の駆動電圧の最小値よりも大きい値である。
制御部13は、再開条件が成立していないと判定した場合(ステップS16にてNOの場合)、ステップS16の処理に戻る。つまり、制御部13は、再開条件が成立するまで、切替制御を停止し、第2スイッチ27をオフ状態(阻止状態)とした状態を維持する。
制御部13は、再開条件が成立したと判定した場合(ステップS16にてYESの場合)、ステップS11に戻る。つまり、制御部13は、コンデンサ25の充電電圧が閾値電圧Vth1を超えるまで充電した後、コンデンサ25の充電電圧が第2閾値電圧Vth2以下となるごとに、切替制御(より具体的には第1制御)を行い、コンデンサ25の充電電圧を閾値電圧Vth1よりも大きくする。
制御部13は、予め定められた終了条件が成立した場合、図2に示す処理を終了し、第2スイッチ27をオン状態(許可状態)に切り替えてコンデンサ25を放電させる。終了条件は、例えば車両100を始動させる始動スイッチ50がオン状態からオフ状態に切り替わることである。制御部13は、コンデンサ25を放電させた後、第2スイッチ27をオフ状態(阻止状態)に戻す。オフ状態に戻すタイミングは、コンデンサ25の充電電圧が0Vとなったときであってもよいし、放電を開始してから予め定められた放電時間が経過したときであってもよい。
次の説明は、遮断電流供給装置10の動作の具体例に関する。図3に示されるタイミングt0では、始動スイッチ50がオフ状態であり、第2スイッチ27がオフ状態(阻止状態)であり、切替制御が停止中であり、コンデンサ25の充電電圧は0Vであり、バッテリ4の消費電流は0Aである。その後、タイミングt1にて、始動スイッチ50がオン状態になると、開始条件が成立する。そして、タイミングt2にて、第2スイッチ27がオン状態(許可状態)に切り替わり、タイミングt3にて、切替制御が開始される。切替制御が開始されると、コンデンサ25の充電電圧が徐々に上昇する。また、コンデンサ25の充電電圧の上昇に伴い、バッテリ4の消費電流が徐々に上昇する。タイミングt4にて、コンデンサ25の充電電圧が閾値電圧Vth1を超えると、切替制御が停止され、バッテリ4の消費電流が0Aになる。また、タイミングt5にて、第2スイッチ27がオフ状態(阻止状態)に切り替わる。
切替制御が停止された後、コンデンサ25の充電電圧が徐々に低下する。タイミングt6にて、コンデンサ25の充電電圧が第2閾値電圧Vth2以下になると、再開条件が成立し、第2スイッチ27がオン状態(許可状態)に切り替わる。また、タイミングt7にて、切替制御が開始される。これにより、再度、コンデンサ25の充電電圧が上昇し、バッテリ4の消費電流が上昇する。その後、タイミングt8にて、コンデンサ25の充電電圧が閾値電圧Vth1を超えると、切替制御が停止され、バッテリ4の消費電流が0Aになる。また、タイミングt9にて、第2スイッチ27がオフ状態(阻止状態)に切り替わる。このように切替制御が間欠的に行われることで、バッテリ4の消費電流が抑えられ、コンデンサ25の充電電圧が第2閾値電圧Vth2以上に維持されやすくなる。
4.効果の例
遮断電流供給装置10は、トランス20の存在により、駆動部(制御部13及び切替スイッチ14)側と遮断器6側との間で絶縁性を高めることができる。更に、この車載用遮断装置2は、第2巻線部22から直接的に供給される電流のみを電流入力部7に入力するのではなく、コンデンサ25からの放電電流を電流入力部7に入力することができる。よって、この車載用遮断装置2は、トランス20のサイズを抑えた構成と電流入力部7にある程度の大きさの電流を入力し得る構成を両立することができ、切替スイッチ14側と遮断器6側との絶縁性を高めつつ遮断器6を駆動可能な遮断電流供給装置10を、小型化しやすい。
遮断電流供給装置10は、切替スイッチ14がオン状態(許容状態)とオフ状態(解除状態)との切り替えを交互に繰り返す駆動動作時には第1導電路51を介して第2巻線部22からコンデンサ25へと充電電流を供給することができる。そして、スイッチ30がオフ状態からオン状態に切り替わった場合にはコンデンサ25から第1導電路51を介して第1端子部7Aへと電流を流し、遮断器6に遮断動作を行わせることができる。
遮断電流供給装置10は、コンデンサ25を閾値電圧Vth1まで充電した後、コンデンサ25の放電を抑えることができ、切替スイッチ14を動作させることによる消費電流を抑えることができる。
遮断電流供給装置10は、コンデンサ25の充電電圧が低下したまま放置されることを抑制することができる。遮断電流供給装置10は、コンデンサ25の充電電圧を第2閾値電圧Vth2以上に維持しやすい。
遮断電流供給装置10は、第1制御を行うことで、コンデンサ25の充電と並行して抵抗部26に電流を流すことができるため、充電時の電流の安定性を高めることができる。
遮断電流供給装置10は、切替スイッチ14がオン状態(許容状態)とオフ状態(解除状態)との切り替えを交互に繰り返している状態では、コンデンサ25からの放電動作に加えて、第2巻線部22に基づく電流を合わせることができる。
遮断電流供給装置10は、電流入力部7に駆動電流を供給して火工遮断器(遮断器6)に遮断動作を行わせることができる。この種の火工遮断器は、遮断動作に伴って火工遮断器付近でサージ電圧が発生しやすいが、上記遮断電流供給装置10は、このようなサージ電圧の影響が駆動部(制御部13及び切替スイッチ14)側に及びにくい。
<第2実施形態>
再開条件(図2のステップS16参照)は、第1実施形態で説明した構成に限らない。第2実施形態では、再開条件の別の例を説明する。なお、第2実施形態の構成は、再開条件を除き、第1実施形態と同じである。
第2実施形態の再開条件は、図2のステップS14にて切替制御が停止されてから予め定められた待機時間Tが経過したことである。待機時間Tは、コンデンサ25の充電電圧が遮断器6の駆動電圧の最小値を下回らないように設定される。待機時間Tは、例えばコンデンサ25の容量と、遮断器6の駆動電圧の最小値と、第2スイッチ27がオフ状態(阻止状態)のときのドレイン・ソース間のリーク電流とに基づいて決定される。
次の説明は、第2実施形態の遮断電流供給装置10の動作の具体例に関する。図4に示されるタイミングt20では、始動スイッチ50がオフ状態であり、第2スイッチ27がオフ状態(阻止状態)であり、切替制御が停止中であり、コンデンサ25の充電電圧は0Vであり、バッテリ4の消費電流は0Aである。その後、タイミングt21にて、始動スイッチ50がオン状態になると、開始条件が成立する。そして、タイミングt22にて、第2スイッチ27がオン状態(許可状態)に切り替わり、タイミングt23にて、切替制御が開始される。切替制御が開始されると、コンデンサ25の充電電圧が徐々に上昇する。また、コンデンサ25の充電電圧の上昇に伴い、バッテリ4の消費電流が徐々に上昇する。タイミングt24にて、コンデンサ25の充電電圧が閾値電圧Vth1を超えると、切替制御が停止され、バッテリ4の消費電流が0Aになる。また、タイミングt25にて、第2スイッチ27がオフ状態(阻止状態)に切り替わる。
切替制御が停止された後、コンデンサ25の充電電圧が徐々に低下する。タイミングt26にて、切替制御が停止されてからの経過時間が待機時間Tを超えると、再開条件が成立し、第2スイッチ27がオン状態(許可状態)に切り替わる。また、タイミングt27にて、切替制御が開始される。これにより、再度、コンデンサ25の充電電圧が上昇し、バッテリ4の消費電流が上昇する。その後、タイミングt28にて、コンデンサ25の充電電圧が閾値電圧Vth1を超えると、切替制御が停止され、バッテリ4の消費電流が0Aになる。また、タイミングt29にて、第2スイッチ27がオフ状態(阻止状態)に切り替わる。タイミングt30にて、切替制御が停止されてからの経過時間が待機時間Tを超えると、再開条件が成立し、第2スイッチ27がオン状態(許可状態)に切り替わる。また、タイミングt31にて、切替制御が開始される。このように切替制御が間欠的に行われることで、バッテリ4の消費電流が抑えられ、コンデンサ25の充電電圧が遮断器6の駆動電圧の最小値以上に維持されやすくなる。
<他の実施形態>
本開示は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述又は後述の実施形態の特徴は、矛盾しない範囲であらゆる組み合わせが可能である。また、上述又は後述の実施形態のいずれの特徴も、必須のものとして明示されていなければ省略することもできる。更に、上述した実施形態は、次のように変更されてもよい。
上記各実施形態では、制御部が切替制御を行う際、第1制御を行う構成であったが、この構成に限らない。例えば、制御部は、阻止部を阻止状態としつつ切替制御を行う第2制御を行う構成であってもよい。あるいは、制御部は、第1制御と第2制御とを選択的に行う構成であってもよい。
図2のステップS11の処理と、ステップS12の処理とは、順序が逆であってもよい。図2のステップS14の処理と、ステップS15の処理とは、順序が逆であってもよい。
なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、今回開示された実施の形態に限定されるものではなく、請求の範囲によって示された範囲内又は請求の範囲と均等の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1…車載システム
2…車載用遮断装置
4…バッテリ
5A…導電路
5B…導電路
6…遮断器
6A…点火器
7…電流入力部
7A…第1端子部
7B…第2端子部
8A…導体部
8B…導体部
8C…導体部
9…電力路
9A…第1電力路
9B…第2電力路
10…車載用遮断電流供給装置
13…制御部
14…切替スイッチ(切替部)
20…トランス
21…第1巻線部
22…第2巻線部
25…コンデンサ
26…抵抗部(放電回路)
27…第2スイッチ(阻止部)
28…電圧検出部
29…直列構成部
30…スイッチ
40…遮断信号発生部
41…信号発生装置
42…第1絶縁素子
43…導電路
44…導電路
50…始動スイッチ
51…第1導電路
52…第2導電路
53…第3導電路
62…第2絶縁素子
63…導電路
64…導電路
100…車両
T…待機時間
Vth1…閾値電圧
Vth2…第2閾値電圧

Claims (13)

  1. 電力路に設けられるとともに前記電力路とは絶縁された電流入力部を有する遮断器とスイッチとを備える車載用遮断装置に適用され、
    適用対象の前記車載用遮断装置は前記スイッチのオン動作に応じて前記電流入力部に対する通電が許容されることにより前記遮断器が前記電力路の遮断動作を行うように動作する車載用遮断電流供給装置であって、
    第1巻線部と第2巻線部とを有するトランスと、
    前記第1巻線部への通電を許容する許容状態と前記許容状態を解除する解除状態とに切り替わる切替部と、
    前記第2巻線部と前記遮断器との間の中間導電路に電気的に接続され、前記第2巻線部から電力を受けるコンデンサと、
    前記遮断器とは異なる経路で前記コンデンサを放電させる放電回路と、
    前記放電回路による前記コンデンサの放電を許可する許可状態と、前記放電回路による前記コンデンサの放電を阻止する阻止状態とに切り替わる阻止部と、
    前記切替部と前記阻止部とを制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記切替部が前記許容状態と前記解除状態との切り替えを交互に繰り返すように制御する切替制御を行い、
    前記切替制御が行われることに応じて前記第2巻線部側から前記コンデンサに対する充電電流が供給され、
    前記スイッチのオン動作に応じて前記コンデンサの放電電流が前記電流入力部に供給され、
    前記阻止部が前記許可状態に切り替わることに応じて前記コンデンサが前記経路で放電される
    車載用遮断電流供給装置。
  2. 前記電流入力部は、第1端子部と第2端子部とを有し、
    前記中間導電路は、前記第2巻線部の一端と前記第1端子部との間に設けられる第1導電路と、前記第2巻線部の他端と前記第2端子部との間に設けられる第2導電路と、を有し、
    前記コンデンサは、一方の電極が前記第1導電路に電気的に接続され、他方の電極が前記第2導電路に電気的に接続され、
    前記放電回路は、前記第1導電路と前記第2導電路との間において前記コンデンサに対して並列に接続される抵抗部を有し、
    前記阻止部は、前記コンデンサと前記抵抗部との間に設けられる第2スイッチを有し、前記第2スイッチのオン動作に応じて前記許可状態に切り替わり、前記第2スイッチのオフ動作に応じて前記阻止状態に切り替わる
    請求項1に記載の車載用遮断電流供給装置。
  3. 前記制御部は、前記切替制御を開始した後、前記コンデンサの充電電圧が閾値電圧を超えた場合に、前記切替制御を停止し、且つ前記阻止部を前記阻止状態に切り替える
    請求項1又は請求項2に記載の車載用遮断電流供給装置。
  4. 前記制御部は、前記切替制御を開始した後、前記コンデンサの充電電圧が閾値電圧を超えた場合に前記切替制御を停止し、予め定められた再開条件が成立した場合に前記切替制御を再開する
    請求項3に記載の車載用遮断電流供給装置。
  5. 前記制御部は、前記切替制御を停止した後、前記コンデンサの充電電圧が前記閾値電圧よりも小さい第2閾値電圧以下となった場合に前記切替制御を再開する
    請求項4に記載の車載用遮断電流供給装置。
  6. 前記制御部は、前記切替制御を停止してから予め定められた待機時間が経過した場合に、前記切替制御を再開する
    請求項4に記載の車載用遮断電流供給装置。
  7. 前記制御部は、前記阻止部を前記許可状態としつつ前記切替制御を行う第1制御を行う
    請求項5に記載の車載用遮断電流供給装置。
  8. 前記制御部は、前記阻止部を前記阻止状態としつつ前記切替制御を行う第2制御を行う
    請求項7に記載の車載用遮断電流供給装置。
  9. 前記遮断器は、前記電流入力部に駆動電流が流れた場合に前記電力路を遮断する火工遮断器である
    請求項8に記載の車載用遮断電流供給装置。
  10. 前記制御部は、前記切替制御を開始した後、前記コンデンサの充電電圧が閾値電圧を超えた場合に前記切替制御を停止し、予め定められた再開条件が成立した場合に前記切替制御を再開する
    請求項1又は請求項2に記載の車載用遮断電流供給装置。
  11. 前記制御部は、前記阻止部を前記許可状態としつつ前記切替制御を行う第1制御を行う
    請求項1又は請求項2に記載の車載用遮断電流供給装置。
  12. 前記制御部は、前記阻止部を前記阻止状態としつつ前記切替制御を行う第2制御を行う
    請求項1又は請求項2に記載の車載用遮断電流供給装置。
  13. 前記遮断器は、前記電流入力部に駆動電流が流れた場合に前記電力路を遮断する火工遮断器である
    請求項1又は請求項2に記載の車載用遮断電流供給装置。
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