以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されているのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図してはいない。
(実施例1)
図1は、実施例1の掃除機システムを示す図である。
図1において、自律走行型掃除機(掃除機100)は、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)等の短距離無線通信により、ルーター200と無線接続することができる。
ルーター200は、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)等の短
距離無線通信により掃除機100と無線接続可能であり、更に、ルーター200は、例えば、TCP/IP(Transmisson Control Protocol/Internet Protocol)プロトコルを用いてネットワークNに接続することも可能である。
通信端末300は、例えば、スマートフォン等のようにタッチパネルにより操作が可能な通信端末や、携帯電話装置、パーソナルコンピュータ等の、通信ネットワークNと接続する機能を有する通信端末である。
サーバ400は通信ネットワークNに接続されており、掃除機100や通信端末300から送信される各種情報を受信、格納し、送信する機能を有している。
尚、掃除機100は、短距離無線接続を行う機能だけでなく、たとえばWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)(登録商標)といった長距離無線通信を行う機能を有していても良いし、ケーブルを介して通信ネットワークNに接続する機能を有していても良い。
図2は、本実施例装置である掃除機100の斜視図である。図2において、掃除機100の前側、後ろ側、左側、右側を夫々矢印で図示している。
図2において、掃除機100の筐体1は、上ボデー2と下ボデー3を有しており、筐体1の前方にはバンパ4が配置されている。このバンパ4の内側には1又は複数の衝突検出用のスイッチ(図示せず)が配置されており、バンパ4が障害物に衝突すると、バンパ4が筐体1内側に向けて移動すると共にスイッチがオンし、バンパ4が障害物に衝突したことが検出される。
筐体1の上面でかつバンパ4の後方には、カバー5が配置されている。このカバー5内部には集塵容器(図示せず)が配置されており、使用者がカバー5を押下するとカバー5の前方又は後方が外れ、筐体1から集塵容器を取り出すことができる。
カバー5の後方には、LIDAR(Light Detection And Ranging)6が配置されている。このLIDAR6は、LIDAR6の中心を軸として発光部と受光部を回転させることにより、筐体1の周囲の障害物等を検出することができる。また、このLIDAR6を用いることにより、部屋の地図を作成することも可能である。
図3は、本実施例装置である掃除機100の平面図である。図3において、掃除機100の前側、後ろ側、左側、右側を夫々矢印で図示している。
図3において、筐体1の前方には上から見て略コの字状の形状であるバンパ4が配置され、筐体1の後方には上ボデー2が配置されている。バンパ4と上ボデー2の間には、カバー5が配置されており、カバー5の後方にはLIDAR6が配置されている。
バンパ4は、内部に配置されているスプリング(図示せず)により、筐体1前方へと付勢されており、バンパ4と上ボデー2との間には隙間が存在する。バンパ4が障害物に衝突すると、バンパ4はスプリングの力に抗してこの隙間分、後方へと移動可能である。
図4は、本実施例装置である掃除機100の左側面図である。図4において、掃除機100の前側、後ろ側、上側、下側を夫々矢印で図示している。
筐体1の前方にはバンパ4が配置され、その後方には上ボデー2が配置されている。また、上ボデー2の左右側面には、排気口7が形成されており、上ボデー2の後方上面にはLIDAR6が配置されている。下ボデー3の前方にはサイドブラシ8が配置されており、後方には後輪9が配置されている。
図5は、本実施例装置である掃除機100の正面図である。図5において、掃除機100の上側、下側、左側、右側を夫々矢印で図示している。
バンパ4の前面には2つの超音波センサ10と、発光素子と受光素子を有する赤外線センサ11を2つ有している。又、下ボデー3の前方にはサイドブラシ8が配置されている。サイドブラシ8は、下ボデー3の前方右側と前方左側の両方に配置しているが、下ボデー3の前方右側か左側のいずれかに配置しても良い。
図6は、本実施例装置である掃除機100の底面図である。図6において、掃除機100の前側、後ろ側、左側、右側を夫々矢印で図示している。
図6において、下ボデー3の後方には後輪9が配置されており、この後輪9の前方には、例えばリチウムイオン電池等の二次電池からなるバッテリー18が配置されている。また、下ボデー3の略中央には右駆動輪19と左駆動輪20が配置されており、右駆動輪19と左駆動輪20夫々に車輪支持部材21が接続されている。この車輪支持部材21は、軸Aを軸として、筐体1の上下方向に移動可能である、また、2つの車輪支持部材21は夫々下ボデー3との間に車輪用のスプリング(図示せず)が配置されており、この車輪用のスプリングにより、車輪支持部材21と、右駆動輪19及び左駆動輪20は、床面に向けて付勢されている。
図6において、右駆動輪19と左駆動輪20との間にバッテリー18の一部が位置しているが、右駆動輪19と左駆動輪20よりも後方にバッテリー18を配置する構成としても良い。しかしながら、本実施例では、バッテリー18を筐体1の後方に配置することにより、筐体1の重心を筐体後方に来るように設計している。このため、2つの車輪支持部材21夫々の軸Aの間に少なくともバッテリー18の一部が位置することが好ましい。
図6において、バッテリー18よりも前方で且つ、右駆動輪19と左駆動輪20よりも前方には、集塵を吸い込むための吸込口22が形成されており、この吸込口22の内部には、メインブラシ23が回転可能に軸支されている。
この吸込口22の左右両側には夫々段差センサ24が配置されており、この段差センサ24は発光部と受光部を有しており、筐体1が段差にさしかかったことを検出する。
図6において、段差センサ24の先端は、メインブラシ23の回転軸の軸線上に位置するか、略同じ位置である。或いは、段差センサ24の先端を、メインブラシ23の回転軸の軸線よりも後方に配置しても良い。
段差センサ24は、図6に示す位置以外にも配置しても良い。例えば、下ボデー3の前方側に配置しても良い。
段差センサ24の前方には窪み25があり、この窪み25の略中央を軸にしてサイドブラシ8が配置されている。サイドブラシ8は、吸込口22に向けて回転する。このため、図6において、左側のサイドブラシ8は時計回りに回転し、右側のサイドブラシ8は反時計回りに回転する。
図7は、本実施例装置である掃除機100の前方下側から見た斜視図である。
図7において、下ボデー3前方の左右側には、夫々サイドブラシ8が配置された窪み25が形成されている。サイドブラシ8の長さは、この窪み25よりも筐体1外側に突出する長さである。
図8は、実施例1の掃除機100の機能ブロック図である。なお、通常の自律走行型掃除機の機能ブロックの内、本実施例と直接関係ない構成は省略している。
図8において、通信部101は、通信端末300やルーター200等と無線接続可能であり、例えば、Wi-Fi(登録商標)やBluetooth(登録商標)等の通信機能を有している。
格納部102は、例えば、フラッシュメモリのような不揮発性メモリからなり、制御部110が実行する制御プログラムや各種パラメータ等を格納する。
吸引モータ104は、吸引風を発生させるためのモータである。吸引モータ104と掃除機100の裏面に形成された吸込口22は連通しており、吸引モータ104によって吸込口22から外気と塵埃が吸引される。
右駆動部44は、右駆動輪19を駆動するためのモータである。左駆動部45は、左駆動輪20を駆動するためのモータである。
回転検出部103は、右駆動輪19と左駆動輪20夫々の回転方向、回転数、回転速度等を検出する。
センサ群105は複数種類のセンサを有している。段差センサ24は、掃除機100の裏面に配置され、床面の段差を検出するセンサである。この段差センサ24は、例えば発光素子と受光素子とを有する赤外線によるセンサである。
赤外線センサ11は、例えば発光素子と受光素子とを有する赤外線センサであり、掃除機100の前面に配置され、掃除機100の周囲にある障害物の有無や障害物までの距離等を検出する。尚、この赤外線センサ11は、掃除機100の前面だけでなく、右側面、左側面、後ろ面等に配置しても良い。
超音波センサ10は、超音波を発する出力部と、反射された超音波を検出する入力部と、を有する超音波センサであり、掃除機100の前面に複数配置され、掃除機100の周囲にある障害物の有無や障害物までの距離等を検出する。尚、この超音波センサ10は、掃除機100の前面だけでなく、右側面、左側面、後ろ面等に配置しても良い。
ジャイロセンサ12は、掃除機100の移動方向や移動速度等を検出するセンサである。
LIDAR(Light Detection and Ranging)6は、発光部及び受光部と、これらの素子を回転させるための回転機構及びモータを有している。
制御部110は、例えばCPU(Central Processing Unit)のようなマイクロコンピュータからなり、各回路の制御を司る。制御部110は、移動制御部111、位置情報算出部112、地図情報作成部113、を備える。
移動制御部111は、使用者によって清掃開始を指示されたとき、或いは清掃計画に従って清掃を実行する。例えば、移動制御部111は、設定された清掃開始時刻が到来したときに清掃動作を開始する。移動制御部111は、掃除機100の走行中に、メインブラシ23及びサイドブラシ8を回転駆動して床面を清掃し、吸引モータ104を駆動して塵埃を吸引する。
移動制御部111は、右駆動部44及び左駆動部45を制御して右駆動輪19及び左駆動輪20を駆動させることにより掃除機100を移動させる。清掃が開始されるとき、移動制御部111は、掃除機100をベースステーション(充電台)から離脱させる。移動制御部111は、例えば、格納部102に格納されている地図を参照しながら、所定の走行計画にしたがって、又は、ランダムに室内を走行する。清掃が終了すると、移動制御部111は、例えば、格納部102に格納されている地図を参照して、掃除機100をベースステーション(充電台)に帰還させる。
移動制御部111は、地図情報を作成する際に、右駆動部44及び左駆動部45を制御して右駆動輪19及び左駆動輪20を駆動させることにより掃除機100を移動させる。例えば、掃除機100を部屋の中でジグザグ走行や、部屋の壁に沿って走行させることにより、地図情報を作成することができる。
位置情報算出部112は、LIDAR6で検出された情報と回転検出部103で検出された情報等から自己位置の情報を算出する。回転検出部103で検出された情報は、例えば、駆動輪の回転角度と移動量等の情報である。本実施例では、充電台の位置を初期位置として、この所持位置からLIDAR6で検出された情報と回転検出部103で検出された情報から自己位置の情報を算出する。自己位置の算出方法としては、例えばオドメトリの手法により算出される。
尚、位置情報算出部112による、自己位置の情報は上記した方法に限らず、他の方法も考えられる。例えば、赤外線センサ11や超音波センサ10が検出した障害物に関する情報(障害物の有無と障害物までの距離等の情報)と、LIDAR6が検出した障害物に関する情報(障害物の有無と障害物までの距離等の情報)と、回転検出部103が検出した駆動輪の回転方向、速度、回転数等の情報と、を用いて、掃除機100が現在どの場所にいるかを示す情報を算出することもできる。
尚、ジャイロセンサ12が検出した、掃除機100の走行方向、速度等の情報も用いて、位置情報算出部112で、自律律走行型掃除機が現在どの場所にいるかを示す情報を算出しても良い。
地図情報作成部113は、例えば、赤外線センサ11や超音波センサ10が検出した障害物に関する情報(障害物の有無と障害物までの距離等の情報)と、LIDAR6が検出した障害物に関する情報(障害物の有無と障害物までの距離等の情報)とを用いて部屋の間取りに関する情報を含んだ地図情報を作成する。この地図情報には、主に部屋の壁の位置や障害物の位置が含まれる。また、地図情報を作成するにあたって、LIDAR6が検出した情報のみ使用することも可能である。
本実施例では、地図情報作成部113が作成した情報に基づいて、サーバ400或いは通信端末300側で地図を作成する。使用者は、スマートフォン等の通信端末300の表示部305に地図を表示させることにより、掃除機100が掃除する部屋の地図を確認することができる。また、使用者の操作により、以下のような設定を行うことが可能である。
例えば、掃除機100が掃除をするルートの設定、掃除機100が侵入すること或いは掃除を行うことを禁止する領域の設定、掃除機100が掃除を行う領域の設定、掃除を行う日時の設定、等である。
本実施例では、位置情報算出部112が算出した自律律走行型掃除機が現在どの場所にいるかを示す情報と、地図情報作成部113が作成した地図情報とを、後述するフレームに含ませ、通信部101を用いて通信端末300等に送信される。
図9は、サーバ400のブロック図である。
図9において、サーバ制御部401は、例えばCPU(Central Processing Unit)のようなマイクロコンピュータからなり、各回路の制御を司る。
サーバ通信部402は、例えば、TCP/IP(Transmisson Control Protocol/Internet Protocol)等の通信プロトコルを用いて、通信ネットワークNに接続する。サーバ格納部403は、サーバ通信部402により送受信する各種データ等を格納する。
図10は、通信端末300のブロック図である。
端末制御部301は、例えばCPU(Central Processing Unit)のようなマイクロコンピュータからなり、各回路の制御を司る。端末制御部301は、地図作成部302を有する。端末通信部303は、基地局と無線接続を行う。
短距離無線部304は、掃除機100等と無線接続可能であり、例えば、Wi-Fi(登録商標)やBluetooth(登録商標)等の通信機能を有している。尚、掃除機100にも同様に短距離無線部がある場合、この短距離無線部304を使用して掃除機100と直接接続することも可能である。
表示部305は、例えばタッチパネルの機能を有する液晶表示装置である。入力部306は、表示部305に搭載された例えば静電式のタッチパネルである。端末格納部307は、例えば、フラッシュメモリのような不揮発性メモリからなり、端末制御部301が実行する制御プログラムや各種パラメータ、地図情報、地図(表示部305に表示する地図)等を格納する。
図11は実施例1の掃除機システムにおけるシーケンス図である。図11で示す方法では、掃除機100からの地図情報を順次サーバ400へ送信し、サーバ400の格納部に格納する。その後、通信端末300からサーバ400に地図情報の要求があれば、サーバ400から通信端末300に地図情報を送信し、通信端末300側で受信した地図情報に基づいて地図を作成し表示するものである。尚、図11において掃除機100と無線接続されているルーター200は省略している。
図11の方法では、掃除機100からの地図情報を一旦サーバ400にまとめて格納し、通信端末300がサーバ400に格納された地図情報をまとめて受信し、地図を作成するものである。このため、掃除機100が走行を完了し、地図情報がまとまった時点で通信端末300の使用者が地図を見る事ができる。
図11において、掃除機100が運転を開始すると、運転中である旨の通知を掃除機100からサーバ400に行う。尚、本実施例では、掃除機100の状態が変化する度に掃除機100からサーバ400に状態通知を行っている。掃除機100の状態とは、例えば
、掃除の開始、終了、運転状態、動けなくなる等のエラーを含んでいる。
図11に示す、状態通知(運転中)とは、例えば、部屋の地図情報を作成する場合或いは、部屋の地図情報を作成後、清掃動作を行う場合等を含んでいる。
掃除機100は、所定の時間毎(例えば1秒毎)にフレームを作成している。フレームには、壁や床等の障害物に関する情報と掃除機100の軌跡に関する情報と、壁等を含む障害物の位置等に関する情報が含まれている。
具体的には、掃除機100の位置情報算出部112が算出した、自律律走行型掃除機がどの場所に存在したかを示す情報、掃除機100の軌跡に関する情報と、地図情報作成部113が作成した地図情報等が含まれる。
また、フレームには番号が付与されている。掃除機100が運転開始してから1番目に掃除機100からサーバ400に送信されるフレームはフレーム0であり、フレームが1秒毎に掃除機100から送信される度にフレーム1、フレーム2、フレーム3と番号が増加する。
掃除機100側でフレーム0が作成されると、掃除機100からサーバ400へフレーム0が送信され、サーバ400側のサーバ通信部402でフレーム0を受信すると、サーバ格納部403に格納する。続いて、掃除機100側でフレーム1が作成されると、掃除機100からサーバ400へフレーム1が送信され、サーバ400側のサーバ通信部402でフレーム1を受信すると、サーバ格納部403に格納する。このように、フレーム0から順に1秒毎にフレームデータが掃除機100からサーバ400へ送信される。
そして、掃除機100の運転が終了すると、掃除機100からサーバ400へその旨の情報が送信される。続いて、サーバ400はサーバ格納部403に格納された複数のフレームデータから地図情報を保存する。
通信端末300側で特定のアプリケーションソフト(例えば、部屋の地図を表示するアプリケーション)を起動する操作が行われると、サーバ400に対して、地図情報の送信要求を行う。これに対してサーバ400は、サーバ格納部403に格納されている地図情報を通信端末300へ送信する。
通信端末300は、サーバ400から受信した地図情報を用いて地図を作成し、表示部305に表示する。(例えば、図18に示すような地図)
尚、図11で示したシーケンス図に関して、掃除機100からサーバ400に対してフレームを送信している最中に、通信端末300がサーバ400に対して地図情報を要求した場合、その時点でサーバ400は、サーバ格納部403に格納されている地図情報を通信端末300に送信しても良いし、サーバ400が通信端末300に対して、地図情報の送信を拒否する旨の信号を送信しても良い。
また、掃除機100からサーバ400に送信された地図情報を、サーバ400に格納するのではなく、通信端末300の格納部に格納しても良いし、サーバ400の格納部と通信端末300の格納部の両方に格納しても良い。
図12は実施例1の掃除機システムにおけるもう一つのシーケンス図である。図12で示す方法では、掃除機100からの地図情報を順次サーバ400へ送信し、サーバ400の格納部に格納すると共に、サーバ400から通信端末300へ地図情報を送信する。通信端末300は、地図情報を受信する度に順次地図を作成する(未だ地図が作成されてい
ない領域を順次更新するように作成していく)ものである。このため通信端末300の使用者は、掃除機100の位置や次々に地図が作成されている様子をリアルタイムに見ることができる。
図12において、掃除機100が運転を開始すると、運転中である旨の通知を掃除機100からサーバ400に行う。尚、本実施例では、掃除機100の状態が変化する度に掃除機100からサーバ400に状態通知を行っている。掃除機100の状態とは、例えば、掃除の開始、終了、運転状態、動けなくなる等のエラーを含んでいる。
図12に示す、状態通知(運転中)とは、例えば、部屋の地図情報を作成する場合或いは、部屋の地図情報を作成後、清掃動作を行う場合等を含んでいる。
掃除機100は、所定の時間毎(例えば1秒毎)にフレームを作成している。フレームには、壁や床等の障害物に関する情報と掃除機100の軌跡に関する情報と、壁等を含む障害物の位置等に関する情報が含まれている。
具体的には、掃除機100の位置情報算出部112が算出した、掃除機100がどの場所に存在したかを示す情報、掃除機100の軌跡に関する情報と、地図情報作成部113が作成した地図情報等が含まれる。
また、フレームには番号が付与されている。掃除機100が運転開始してから1番目に掃除機100からサーバ400に送信されるフレームはフレーム0であり、フレームが1秒毎に掃除機100から送信される度にフレーム1、フレーム2、フレーム3と番号が増加する。
掃除機100側でフレーム0が作成されると、掃除機100からサーバ400へフレーム0が送信され、サーバ400側のサーバ通信部402でフレーム0を受信すると、サーバ格納部403に格納し、サーバ通信部402から通信端末300へフレーム0が送信される。通信端末300は、フレーム0を受信すると端末格納部307に格納する。尚、図12の例では、通信端末300は、フレーム0を受信する前にアプリを起動して地図を表示可能な状態になっているとする。但し、図12のシーケンス図を実行する際に、通信端末300は、アプリを起動していなくてもフレームを受信することができる。
続いて、掃除機100側でフレーム1が作成されると、掃除機100からサーバ400へフレーム1が送信され、サーバ400側のサーバ通信部402でフレーム1を受信すると、サーバ格納部403に格納し、サーバ通信部402から通信端末300へフレーム1が送信される。通信端末300は、フレーム1を受信すると端末格納部307に格納する。
このように、フレーム0から順に1秒毎にフレームデータが掃除機100からサーバ400へ送信される。
通信端末300は、フレームを受信する度に、地図作成部302が受信したフレームに含まれている地図情報から地図を作成し、表示部305が作成された地図を表示する。このようにして、次々に地図が作成或いは、更新される。
そして、掃除機100の運転が終了すると、掃除機100からサーバ400へその旨の情報が送信される。
このように、図11に示すシーケンス図或いは、図12に示すシーケンス図に従って動
作することにより、通信端末300の端末制御部301は、表示部305に地図を表示させることができる。
(実施例2)
次に実施例2について説明する。システム構成、掃除機100の構成等は実施例1と同じものを使用しているため説明を省略する。
実施例2では、掃除機100の地図情報作成部113からの情報を基に、通信端末300の地図作成部302が地図を作成し表示部305に地図を表示する際に、部屋の外側でLIDAR6等が検出した情報等は地図上に表示させない構成としている。
図13は、掃除機100のLIDAR6と超音波センサ10、赤外線センサ11の検出結果を用いて、通信端末300側で地図を作成した例である。部屋の壁等は、超音波センサ10等を用いて略作成することは可能であるが、更にLIDAR6の情報を加えることにより、より正確に地図を作成することが可能である。但し、LIDAR6からの光はガラス等を透過するため、あたかも水が氾濫したような、壁からはみ出した部分が表示されてしまう(図13中、丸で囲った2か所)。換言すれば、ガラスを透過した光により部屋の外側からの反射光を検出してしまい、このような情報をそのまま用いて地図を作成すると、部屋の外側で検出された情報までも地図に表示されてしまう。
本実施例では、地図を表示する際にLIDAR6の計測結果によりガラス等からはみ出した部分に関しては、地図に表示しない構成としている。その表示結果が図14である。このように表示することにより、使用者が、地図の部屋からはみ出している部分が何であるか疑問に思うこともなく、快適に地図を利用することができる。
図13及び図14は実際の実験結果であり、地図を表示した例であるが、説明をより分かりやすくするために、簡略化した図面である図15と図16を用いて説明する。
図15は、掃除機100のLIDAR6と超音波センサ10、赤外線センサ11の検出結果を用いて、通信端末300側で地図を作成した地図を簡略化した例である。部屋の壁等は、超音波センサ10等を用いて略作成することは可能であるが、更にLIDAR6の情報を加えることにより、より正確に地図を作成することが可能である。但し、LIDAR6からの光はガラス等を透過するため、あたかも水が氾濫したような、壁からはみ出した部分(図15の余分な情報)が表示されてしまう。換言すれば、ガラスを透過した光により部屋の外側からの反射光を検出してしまい、このような情報をそのまま用いて地図を作成すると、部屋の外側で検出された情報までも地図に表示されてしまう。
本実施例では、地図を表示する際にLIDAR6の計測結果によりガラス等からはみ出した部分に関しては、地図に表示しない構成としている。その表示結果を簡略化したものが図16である。このように表示することにより、使用者が、地図の部屋からはみ出している部分が何であるか疑問に思うこともなく、快適に地図を利用することができる。
尚、部屋の地図からはみ出した情報は、LIDAR6が検出した情報だけとは限らない。赤外線センサからの光がガラス等を透過して部屋の外の物体を検出する可能性もあり、他の障害物検出方法により部屋の地図からはみ出した情報が検出される可能性もある。実施例2では、このような部屋の地図からはみ出した情報を地図上に表示させないものである。
図17は通信端末300の動作を示すフロー図である。
S1ステップにおいて、端末制御部301は、入力部306から地図アプリの起動操作
があると判定すると、S2ステップへ処理を進める。
S2ステップでは、端末制御部301は、端末通信部303を制御することにより、サーバ400を介して掃除機100から地図情報を受信すると、受信した地図情報を端末格納部307に格納し、S3ステップで地図作成部302が地図の作成を開始する。
S4ステップでは、地図作成部302は、超音波センサ10等により作成された壁の情報と、LIDAR6により検出された情報に基づいて、部屋からはみ出た、LIDAR6の照射光より検出された部分(例えば、図15の余分な情報)があるか否かを判定する。あると判定すると、端末制御部301は、S5ステップへ処理を進める。
より具体的な例としては、地図作成部302は、部屋の壁に関する情報は超音波センサ10により作成された情報に基づいて作成し、壁から外側にLIDAR6が検出した障害物等の情報があると判定すると、その情報については地図上に反映させないように制御する。
S5ステップでは、地図作成部302は、壁からはみ出たLIDAR6の照射光より検出された部分(図15の余分な情報)を地図上に表示させないようにし、端末制御部301は、地図を表示部305に表示する(例えば、図16に示す表示)。
S6ステップでは、地図作成部302は地図を作成し、端末制御部301は、地図を表示部305に表示する(例えば、図16に示す表示)。
尚、S5ステップで表示部305に地図を表示した際に、地図作成部302の処理能力等の理由により、まだ部屋からはみ出た部分が存在すれば、使用者が入力部306を操作することにより、はみ出た部分を囲う、なぞる、等して削除可能としても良い。或いは、使用者の操作にもとづいて、地図上に壁を延長させる、障害物を配置する等の修正を行うようにしても良い。例えば掃除機100の障害物の検出精度が低い場合には、特にこのような機能は使用者にとって使いやすいものとなる。
また、S5ステップで地図作成部302が自動的に削除した領域や、使用者が削除した領域の情報を格納し、学習させることにより、はみ出た領域の削除をより確実に行わせることも可能である。その場合には、地図作成部の機能をサーバ400に搭載させ、その結果を通信端末300に送る構成としても良い。
更に、S6ステップでも表示部305に地図を表示した際に、使用者が入力部306を操作することにより、地図を修正可能としても良い。ここで修正とは、例えば、壁や障害物を消去、壁を延長させる、移動させる、障害物を配置させる等の処理である。
尚、この処理は、掃除機100が移動し、且つ、通信端末300側で地図を作成している際にリアルタイムに行っても良いし、通信端末300の操作に応じて行っても良い。換言すれば、掃除機100が移動している際にリアルタイムに地図を作成し、通信端末300の表示部305に地図を表示させるか、掃除機100が移動後或いは地図情報を取得後、通信端末300の表示部305に地図を表示させても良い。
実施例2で表示する地図には、地図を複数のグリッド或いはセルに分割して、そのセル毎にゴミの量を色の濃淡或いは色の違いにより分かるように表示する構成としても良い。この場合、掃除機にゴミを検出するゴミセンサを搭載させ、このゴミセンサにより検出されたゴミの量に関する情報を地図に反映させることになる。
また、図13~図16に示すような地図と、先ほど述べたゴミの量を色の違い等で表示画面を切り替え可能としても良いし、2つの画面を並べて表示させても良い。特に2つの画面を並べて表示させることにより、使用者は2つの画面を比較することができる。
第1、第2実施例及び以下の実施例では、通信端末が公衆回線と基地局を介してフレームをサーバから受信しても良いし、ルーターを介してサーバから受信しても良い。
(実施例3)
次に実施例3について説明する。システム構成、掃除機100の構成等は実施例1のものを使用しているため説明を省略する。
実施例3は、掃除機が走行中に何等かのエラー(例えば、バッテリー切れ、集塵容器が満タン、走行不能状態となる等)が発生すると、通信端末300の表示部305にそのエラーに対応するエラー表示(例えば、E101等のテキスト)を表示するものである(例えば、図18に示す表示)。
更に、実施例3では、通信端末300の表示部305にエラー表示を表示した後に、そのエラー情報が具体的にどのような内容であるかを示すガイダンス(現在の表示されているエラー情報がどのような内容であるかをより具体的に説明したテキスト等、例えば、「バッテリーが切れました。」)を表示部305に表示するものである(例えば、図19に示す表示)。
尚、ここで、エラー表示は、数字、英語、日本語、何等かの言葉の略語、アイコン等でも良い。エラーの内容をそのままテキスト(例えば、走行不能状態です。)で表示すると表示する文字数が多くなるため、仮に地図上に掃除機のアイコンを表示していると、テキストと掃除機のアイコンが重なる可能性が高くなり、掃除機が存在する位置が不明瞭になる可能性がある。このため、表示されるエラー表示は、短いものが好ましい。
また、掃除機のバッテリーを監視し、バッテリーの残量が所定以下となった時点で掃除機100から通信端末300にその旨を通知する構成とした方が好ましい。このような構成とすることにより、突然バッテリー残量がゼロとなり、通信自体ができなることを回避することができる。
図20のシーケンス図を用いて、実施例3のシステム動作を説明する。
掃除機100において、掃除機100の制御部110は、走行中に何等かのエラー(例えば、バッテリー切れ、集塵容器が満タン、走行不能状態となる等)が発生したと判定すると、発生したエラーに関する情報(例えば、エラーの種類、エラーの発生場所、発生時刻等)をフレームに含ませて、サーバ400に送信するように、通信部101を制御する(ステップS301)。尚、発生したエラーに関する情報を以下ではエラー情報と称して説明する箇所もある。
サーバ400において、サーバ通信部402は、掃除機から送信されたフレームを受信すると、サーバ制御部401が、受信したフレームに含まれている情報をサーバ格納部403に格納すると共に、サーバ通信部402を制御することにより受信したフレームを通信端末300へ送信する(ステップS302)。
通信端末300において、端末制御部301は、端末通信部303が受信したフレームに、エラー情報が含まれていると判定すると、表示部305にエラーが発生した旨のテキストデータを表示する(ステップS303)。
尚、ここで通信端末300に内蔵されているバイブレータを振動させることにより、或いは、スピーカから報知音を発生させること等により使用者にエラーが発生したことを報知する構成としても良い。
通信端末300において、端末制御部301は、表示部305に地図と共にエラー表示する。例えば、図18に示すように、地図上にエラーの種類を示すテキスト(例えば、E101)を表示する(ステップS304)。
使用者は、この表示を見ることにより、ロボット掃除機が掃除中に何等かのエラーが発生したことを知ることができる。その後、表示部305にエラーに関する詳細な説明(ガイダンス)を表示することができる。
次に、通信端末300側の動作を図21のフロー図を用いてより詳細に説明する。
まず通信端末300が待機状態において、ステップS311において、端末制御部301は、端末通信部303がフレームを受信し、フレームに発生したエラーに関する情報(例えば、エラーの種類、エラーの発生場所、発生時刻等)が含まれていると判定すると、ステップS312において、表示部305にエラーが発生した旨のテキストデータ(例えば、掃除機Error)を表示する。一方、端末通信部303がエラー情報を含んだフレームを受信しなければ、端末制御部301は、ステップS317に処理を進める。
尚、ステップS312において、通信端末300に内蔵されているバイブレータを振動させることにより、或いは、スピーカから報知音を発生させること等により使用者にエラーが発生したことを報知する構成としても良い。或いは、表示部305にテキストデータではなく、エラーが発生したことを示すアイコン等を表示させても良い。
ステップS313において、端末制御部301は、入力部306から地図を表示するアプリケーションの起動操作があると判定すると、ステップS314に処理を進め、そうでなければ通信端末300は待機状態を維持する。
ステップS314では、地図作成部302が端末格納部307に格納されている地図情報から地図を作成し、端末制御部301は、作成された地図と共にエラーが発生した場所にエラー表示を表示部305に表示する。例えば、図18に示すように、地図上にエラーが発生した場所にエラー表示(例えば、E101)を表示する。
使用者は、この表示を見ることにより、ロボット掃除機が掃除中にどの場所で何等かのエラーが発生したことを知ることができる。
ステップS315では、端末制御部301が、入力部306からガイダンス(現在の表示されている画面或いはアイコンに関連する操作説明)を表示する操作があると判定すると、ステップS316へ処理を進め、操作がなければ待機状態を維持する。
ステップS316では、端末制御部301が、表示部305にガイダンス(現在の表示されているエラーがどのような内容であるかをより具体的に説明したテキスト等、例えば、「バッテリーが切れました。」)を表示する。尚、この時にエラーに対して対応する方法を表示しても良い。また、このガイダンスは予め端末格納部307に格納しても良いし、サーバ400のサーバ格納部403に格納しサーバ400から受信しても良い。
ステップS317では、端末制御部301が、表示部305に地図を表示していると判定すると、ステップS318へ処理を進め、そうでなければ、待ち受け状態を維持しステ
ップS311へ処理を戻す。尚、ステップS317で述べている地図とは、ステップS314で表示するエラー表示が表示されていない状態である。ステップS311でエラー情報を含んだフレームを受信する前に、地図を表示するアプリケーションを既に起動させて表示部305に地図を表示しているか否かを端末制御部301がステップS317で判断している。
ステップS318では、端末制御部301が、入力部306からガイダンス(現在の表示されている画面或いはアイコンに関連する操作説明)を表示する操作があると判定すると、ステップS319へ処理を進め、操作がなければ待機状態を維持する。
ステップS319では、端末制御部301が、表示部305にガイダンス(現在の表示されている画面或いはアイコンに関連する操作説明)を表示する。図19はそのガイダンスを示す表示画面の一例である。
このように、第3実施例では、掃除中の掃除機100にエラーが発生すると、通信端末300の表示部305にエラーが発生した旨が通知され、使用者が地図を表示させると、地図上にエラーに対応するテキストが表示される。又、この状態で使用者がガイダンス表示の操作を行うと、表示されているテキストに関連するガイダンスが表示される。
また、通信端末300が待機中に、ガイダンスを表示する操作があれば、現在表示されている画面に関連する説明等のガイダンスが表示される(例えば、図22に示す表示形態)。
第3実施例では、通信端末300の使用者は、掃除機100が掃除中にエラーが発生したことを知ることが可能であり、又、使用者は発生したエラーが具体的にはどのような情報であるかを知ることが可能である。更には、エラーに対する対応方法も知ることができる。
また、地図とテキストを表示するのは、掃除機100にエラーが発生した際にリアルタイムに表示しても良いし、掃除機100による掃除が終了した後に表示させても良い。更に、地図やテキストを拡大表示できる構成としても良い。このような構成とすることにより、テキストが小さくて読めないことをできるだけ回避することが可能であり、更に、どの場所でエラーが発生したか使用者がより詳細に確認することができる。
地図情報やエラー情報等は、サーバ400のサーバ格納部403に格納しても良いし、通信端末300の端末格納部307に格納しても良い。
また、実施例3で表示する地図には、地図を複数のグリッド或いはセルに分割して、そのセル毎にゴミの量を色の濃淡或いは色の違いにより分かるように表示する構成としても良い。この場合、掃除機にゴミを検出するゴミセンサを搭載させ、このゴミセンサにより検出されたゴミの量に関する情報を地図に反映させることになる。
更に、エラーに対応するテキストを表示する画面と、先ほど述べたゴミの量を色の違い等で表示画面を切り替え可能としても良いし、2つの画面を並べて表示させても良い。特に2つの画面を並べて表示させることにより、使用者は2つの画面を比較することができる。
ガイダンスの例としては、例えば、「充電台が見つかりませんでした」、「タイヤが床面から離れました。確認してください」、「バッテリーが切れました」、「集塵容器が満タンです」、「走行不能状態です」等がある。
集塵容器が満タンである旨を報知する場合には、掃除機100が充電台で充電中に集塵容器内のゴミが所定の量以上であると、通信端末300に報知する構成としても良い。掃除機100が掃除中に集塵容器内のゴミが満タンになると、それ以降無理やり掃除機100を走行させてもゴミを収集することができないため、集塵容器が満タンであれば使用者が集塵容器内のゴミを捨てるまで掃除機100を充電台で待機した方が良いためである。
実施例3では、掃除機100でエラーが発生すると、通信端末300の表示部305にエラーが発生したことを報知する構成としたが、掃除機100でエラーが解除されると、通信端末300の表示部305のエラー表示を自動的に解除しても良いし、エラーが解除された旨を通信端末300の表示部305に表示しても良い。また、エラー発生及びエラー解除の履歴を掃除機100、サーバ400、通信端末300のいずれか又は複数の格納部に格納し、後程、通信端末300の表示部305で履歴を閲覧可能としても良い。
(実施例4)
次に実施例4について説明する。システム構成、掃除機100の構成等は実施例1のものを使用しているため説明を省略する。
実施例4では、掃除が終了した後に掃除機100が移動した軌跡を使用者が確認できるようにしたものである。より具体的には、通信端末300の使用者の操作に応じて、通信端末300の表示部305に地図を表示すると共に、掃除機100が移動した軌跡をアニメーションで表示するものである。図23は、実施例4における表示部305の表示例を示している。
図23において、通信端末300の表示部305には部屋の地図が表示されると共に、充電台と掃除機100のアイコンが表示され、充電台から掃除機100が移動した軌跡も表示されている。更に、画面下には操作アイコンが表示されており、中央のアイコンに使用者が触れると、掃除機100が充電台から移動を開始する。所謂再生ボタンである。使用者が、右側のアイコンに触れると、掃除機100が早送りで移動する。所謂早送りボタンである。使用者が、左側のアイコンに触れると、掃除機100が逆送りで移動する。所謂逆送りボタンである。
このように、実施例4では、使用者の操作に応じて掃除機100が移動した様子をアニメーションのように表示するものであり、使用者は掃除機100が移動した場所を確認することができる。また、掃除機停止用のアイコンを表示部に表示させても良い。
次に、通信端末300での動作について図24を用いて説明する。図24は、通信端末300の動作を示すフロー図である。
まず、待機状態において、端末制御部301が入力部306からアプリケーションの起動操作があると判定すると、ステップS412へ処理を進める(ステップS411)。
続いて、端末制御部301は、表示部305に図23に示すような地図とアイコンを表示する(ステップS412)。
ステップS413では、端末制御部301が、入力部306から再生のアイコンが操作されたと判定すると、ステップ414において、充電台から掃除機100が移動をするアニメーションを表示するように、表示部305を制御し、ステップS413へ処理を戻す。
ステップS415では、端末制御部301が、入力部306から早送り操作のアイコン
が操作されたと判定すると、ステップ416において、掃除機100が早送りで移動をするアニメーションを表示するように、表示部305を制御し、ステップS413へ処理を戻す。
ステップS417では、端末制御部301が、入力部306から逆送り操作のアイコンが操作されたと判定すると、ステップ418において、掃除機100が逆送りで移動をするアニメーションを表示するように、表示部305を制御し、ステップS413へ処理を戻す。
ステップS419では、端末制御部が、入力部306からアプリケーションの終了の操作があると判定すると、アプリケーションの終了を行い、待機状態となる。一方、操作がないと判定すると、ステップS413へ処理を戻す。
尚、言うまでもないがステップS411~S419までの処理において、通常の携帯端末のように着信があれば着信報知を行うといった他の制御も行われるが、ここでは説明を省略する。
実施例4では、掃除機100が移動した軌跡に関する情報を、サーバ400のサーバ格納部403に格納しても良いし、通信端末300の端末格納部307に格納しても良い。掃除が完了してからアニメーションを表示する構成とするためには、掃除機100から送信される掃除機100の位置情報を含んだフレームを全てサーバ格納部403或いは端末格納部307に格納する必要があるが、掃除機100が掃除を完了する前に掃除機100が移動した軌跡をアニメーションで表示する構成とするために、とりあえず、サーバ格納部403或いは端末格納部307に格納されている掃除機100の位置情報を読みだして掃除が完了する前のアニメーションを表示させても良い。
この場合、掃除機100が掃除を行っている様子をリアルタイムにアニメーションで表示できる。また、この場合、図12に示すシーケンス図の動作を行うことが好ましい。
このように、実施例4では、使用者の操作に応じて掃除機100が移動した様子をアニメーションのように表示するものであり、使用者は掃除機100が移動した場所や順序等を確認することができる。また、見落としたところを再度見るために逆送りすることや、早くアニメーションを再生させるために早送り操作を行うことも可能である。
また、実施例4で表示する地図には、地図を複数のグリッド或いはセルに分割して、そのセル毎にゴミの量を色の濃淡或いは色の違いにより分かるように表示する構成としても良い。この場合、掃除機100にゴミを検出するゴミセンサを搭載させ、このゴミセンサにより検出されたゴミの量に関する情報を地図に反映させることになる。
更に、図23に示す画面と、先ほど述べたゴミの量を色の違い等で表示画面を切り替え可能としても良いし、2つの画面を並べて表示させても良い。特に2つの画面を並べて表示させることにより、使用者は2つの画面を比較することができる。
(実施例5)
次に実施例5について説明する。システム構成、掃除機100の構成等は実施例1のものを使用しているため説明を省略する。
実施例5では、掃除機100は静音モードを有している。この静音モードの設定をオンとすると、掃除機100が掃除を行う際に、吸引モータ104のパワーを下げることや、ブラシの回転モーターパワーを下げることや、移動速度を下げることや、電子音(報知音)の出力を抑えるというものである。これらのいずれかを選択的に実行させる構成として
も良いし、全てを実行させる構成としても良い。
掃除機100を静音モードで走行させることにより、使用者が寝ている際に掃除機100の音で目が覚めることや、勉強中等に掃除機100の音で集中できなくなる、といった事態をできるだけ回避することができる。
また、実施例5では、使用者は掃除する領域や掃除を禁止する領域を設定できる。図25に表示部305に表示される画面の一例を示している。図25に示すように、表示部305には部屋の地図と、領域Aと領域Bが表示されている。領域Aは例えば、掃除機100に掃除させる領域であり、領域Bは掃除機100が移動を禁止する領域である。使用者は表示部上を指でなぞる動作や囲う動作等を行うことにより、掃除させる領域や移動を禁止する領域を設定できる。
更に、実施例5では、静音モードで走行する領域を設定できる。その設定は、掃除機100に掃除させる領域を設定させる際と同様に設定することが可能であり、例えば図24に示す領域Aや領域B等を静音モードで走行する領域として設定できる。
或いは、部屋毎に設定可能としても良い。例えば、寝室と勉強部屋は静音モードで走行する領域に設定し、キッチンは通常通り掃除機100が掃除を行う領域に設定し、トイレ等は掃除機100が移動を禁止する領域として設定することも可能である。
通信端末300側で設定された静音モードに関する情報は、フレームに含んでサーバ400を介して通信端末300から掃除機100に送信することにより、通信端末300から掃除機100へ遠隔で設定することができる。掃除させる領域や移動を禁止する領域、静音モードで移動する領域の設定も同様にして行うことができる。
(実施例6)
次に実施例6について説明する。システム構成、掃除機100の構成等は基本的には実施例1のものを使用しているため説明を省略する。実施例1と異なる点は、掃除機100がゴミを検出するゴミセンサを有している点である。
実施例6では、ゴミセンサが検出したゴミの量(例えば5段階であり、5が最も多く、1が最も少ない)に応じて、吸引モータの吸引力、走行速度、動作を変えている。図26はその表を示す一例であり、ゴミの量が5、4では吸引力は強、ゴミの量が3、2では吸引力は中、ゴミの量が1では吸引力は弱である。
また、ゴミの量が5、4、3では走行速度はゆっくりであり、ゴミの量が2、1では走行速度は通常である。更に、ゴミの量が5では掃除機100が前後に往復移動し、ゴミの量が4以下では走行の走行動作を行う。
このように、ゴミの量が多い場所では吸引モータの吸引力を上げると共に走行速度をゆっくりとし、逆にゴミの量が少ない場所では、吸引モータの吸引力を通常以下にすると共に走行速度を通常にする。
このような構成とすることにより、ゴミの多い場所では確実にゴミを掃除することができる。一方、ゴミの少ないところでは無駄な電力消費を回避することができる。
(全ての実施例に関して考えうる他の実施形態)
本実施例では、通信端末300の表示部305に地図を表示する実施形態としたが、掃除機100に表示部を搭載させ、掃除機100に地図を表示する実施形態としても良いし、ネットワークNと接続されたパーソナルコンピュータ等の表示部に地図を表示する実施形態としても良い。
通信端末300は、サーバ400からフレームを受信する際に、公衆回線網と接続された基地局から受信しても良いし、家庭内ルーター等と無線と接続してルーターを介して受信しても良い。
地図を作成する機能を通信端末300に搭載させたが、地図を作成する機能を掃除機100或いはサーバ400に搭載させ、通信端末300がサーバ400或いはサーバ400を介して掃除機100から地図を受信して表示する構成としても良い。
1回の掃除でゴミセンサが検知したゴミの量の総数を棒グラフで表示し、その棒グラフを複数表示しても良い。また、複数回の掃除でゴミセンサが検知したゴミの量の累計を棒グラフで表示しても良い。更に、1回の清掃でゴミセンサが検知したゴミの量の総数を棒グラフで表示し、その棒グラフを複数表示する場合には、使用者が棒グラフを選択すると、選択された棒グラフに対応する部屋の地図を表示可能としても良い。その場合、掃除機の走行軌跡や、部屋を複数のセルに分割し、各セルでのゴミの量を色の濃淡等で表示しても良い。
掃除機の現在の走行状態を表示部に表示可能としても良い。例えば、現在検知されているゴミの量と、走行速度、吸引力、動作等、図26に示す項目がどのような状態であるかを表示部に表示しても良い。この場合、テキストで表示しても良いし、掃除機のアニメーションやアイコン等で表示しても良い。
掃除機にカメラを搭載し、カメラで撮影された画像から人物を認識し、侵入者を検知すると、その旨を通信端末300に報知する構成としても良い。