以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態では遠隔共有を行う電子黒板装置の例を説明するが、電子黒板装置に限定するものではなく、PCなどの情報処理装置であってもよい。
[第1の実施形態]
<システム構成>
図1は、本実施形態に係る情報処理システムの一例の構成図である。図1の情報処理システム1は、ユーザ情報サーバ装置10と、機器管理サーバ装置11と、一つ以上の外部サービス群システム12と、複数の電子黒板装置14とが、インターネットやLANなどのネットワーク16を介して通信可能に接続されている。
ユーザ情報サーバ装置10と機器管理サーバ装置11と電子黒板装置14とは電子黒板システムを構成する。電子黒板システムは、電子黒板システム外部の外部サービス群システム12と連携して動作することで、電子黒板装置14に関連した機能を提供する。
外部サービス群システム12が提供する外部サービス群は、例えばユーザサービス、スケジュールサービス、ファイルサービス、共有サイトサービス等から構成されるOffice365(登録商標)等の統合サービスを指す。
外部サービス群はユーザサービス、スケジュールサービス、ファイルサービス、共有サイトサービス等のサービスを同一のユーザアカウントで利用できる形で提供される。外部サービス群システム12が提供する外部サービス群は、グループウェアとも呼ばれるものであり、同じ外部サービス群に属する各サービスが同じ認証情報(IDとパスワードの組み合わせ、アクセストークン等)で利用できるものである。
これらの外部サービス群は、ユーザ毎に異なるものであってもよく、一つもしくは複数あってもよい。なお、外部サービス群は、異なる主体(会社等)によって運営されていなくてもよく、ユーザサービス、スケジュールサービス、ファイルサービス、共有サイトサービス等のサービスを有していれば、外部サービスでなくてもよい。外部サービス群システム12は一台以上のコンピュータにより実現される。
ユーザ情報サーバ装置10は、後述するユーザ情報一覧などを保存し、電子黒板装置14から利用される。ユーザ情報サーバ装置10は複数台の電子黒板装置14で共用してもよく、同一ネットワークセグメント上になくてもよい。また、ユーザ情報サーバ装置10は電子黒板装置14に内蔵されていてもよい。ユーザ情報サーバ装置10は一台以上のコンピュータにより実現される。機器管理サーバ装置11は、後述する機器管理情報などを保存し、電子黒板装置14から利用される。機器管理サーバ装置11は、一台以上のコンピュータにより実現される。なお、図1の構成図ではユーザ情報サーバ装置10と機器管理サーバ装置11とが分かれている例を示したが、ユーザ情報サーバ装置10と機器管理サーバ装置11とを1つのサーバ装置で実現してもよい。
電子黒板装置14は例えば電子ペンや手により描画された画像を表示する。また、電子黒板装置14はUSBメモリ、ケーブルを介して接続されるPC、又は、外部サービス群システム12などから読み出した電子ファイルの画像を表示することもできる。電子黒板装置14は、表示している画像の画像データを遠隔接続先の他の電子黒板装置14と遠隔共有する機能を有する。遠隔共有は、電子黒板装置14が、板書内容やカメラ画像/マイク音声等を他の電子黒板装置14と共有するものである。また、電子黒板装置14はICカード認証や顔認証など、ユーザの認証を行う認証機能が設けられている。
電子黒板装置14は一例であり、例えば遠隔会議システム、ディスプレイ、プロジェクタ等、遠隔共有の機能を持つ情報処理装置であれば、どのような情報処理装置であってもよい。なお、情報処理装置が持つ遠隔共有の機能は、如何なる方法であってもよく、例えば機器同士が直接データの送受信を行ってもよいし、仲介サーバを介してデータの送受信を行ってもよい。このように、図1に示す情報処理システム1の構成は一例である。例えばユーザ情報サーバ装置10、機器管理サーバ装置11、及び外部サービス群システム12の機能の少なくとも一部は電子黒板装置14に備えるようにしてもよい。また、情報処理システム1はユーザ情報サーバ装置10、機器管理サーバ装置11、外部サービス群システム12、及び電子黒板装置14の機能の少なくとも一部を、ユーザ情報サーバ装置10、機器管理サーバ装置11、外部サービス群システム12、及び電子黒板装置14以外の他の情報処理装置で実現する構成であってもよい。
<ハードウェア構成>
《コンピュータ》
図1に示すユーザ情報サーバ装置10、機器管理サーバ装置11、及び外部サービス群システム12は、例えば図2に示すハードウェア構成のコンピュータ500により実現される。図2は、本実施形態に係るコンピュータの一例のハードウェア構成図である。
図2に示されているように、コンピュータ500はCPU(Central Processing Unit)501、ROM(Read Only Memory)502、RAM(Random Access Memory)503、HD504、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ505、ディスプレイ506、外部機器接続I/F(Interface)508、ネットワークI/F509、データバス510、キーボード511、ポインティングデバイス512、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ514、メディアI/F516を備えている。
これらのうち、CPU501は、プログラムに従ってコンピュータ500全体の動作を制御する。ROM502は、IPL等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。HD504は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ505は、CPU501の制御にしたがってHD504に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。
ディスプレイ506は、カーソル、メニュー、ウインドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。外部機器接続I/F508は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやプリンタ等である。ネットワークI/F509は、ネットワーク16を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。データバス510は、CPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
キーボード511は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス512は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。DVD-RWドライブ514は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW513に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、DVD-RWに限らず、DVD-R等であってもよい。メディアI/F516は、フラッシュメモリ等の記録メディア515に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
《電子黒板装置》
図3は本実施形態に係る電子黒板装置の一例のハードウェア構成図である。図3に示すように、電子黒板装置14は、CPU601、ROM202、RAM603、SSD(Solid State Drive)604、ネットワークI/F605、及び外部機器接続I/F606を備えている。
これらのうち、CPU601は、プログラムに従って電子黒板装置14全体の動作を制御する。ROM602はCPU601やIPL等のCPU601の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM603は、CPU601のワークエリアとして使用される。SSD604は、電子黒板装置14用のプログラム等の各種データを記憶する。
ネットワークI/F605は、ネットワーク16との通信を制御する。外部機器接続I/F606は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USBメモリ630、外付け機器(マイク640、スピーカ650、カメラ660)である。
また、電子黒板装置14は、キャプチャデバイス611、GPU612、ディスプレイコントローラ613、接触センサ614、センサコントローラ615、電子ペンコントローラ616、ICカードリーダ617、近距離通信回路619、及び近距離通信回路619のアンテナ619a、電源スイッチ622及び選択スイッチ類623を備えている。
これらのうち、キャプチャデバイス611は、外付けのPC670のディスプレイに対して映像情報を静止画または動画として表示させる。GPU(Graphics Processing Unit)612は、グラフィクスを専門に扱う半導体チップである。ディスプレイコントローラ613は、GPU612からの出力画像をディスプレイ680等へ出力するために画面表示の制御及び管理を行う。
接触センサ614はディスプレイ680上に電子ペン690やユーザの手H等が接触したことを検知する。センサコントローラ615は接触センサ614の処理を制御する。接触センサ614は、赤外線遮断方式による座標の入力及び座標の検出を行う。この座標の入力及び座標の検出する方法は、ディスプレイ680の上側両端部に設置された2つ受発光装置が、ディスプレイ680に平行して複数の赤外線を放射し、ディスプレイ680の周囲に設けられた反射部材によって反射されて、受光素子が放射した光の光路と同一の光路上を戻って来る光を受光する方法である。
接触センサ614は、物体によって遮断された2つの受発光装置が放射した赤外線のIDをセンサコントローラ615に出力し、センサコントローラ615が、物体の接触位置である座標位置を特定する。電子ペンコントローラ616は、電子ペン690と通信することで、ディスプレイ680へのペン先のタッチやペン尻のタッチの有無を判断する。
ICカードリーダ617はICカード700に埋め込まれたRFタグからICカード700に固有の識別情報を無線通信で読み取る。ICカードリーダ617は電子黒板装置14に内蔵されていても、電子黒板装置14に外付けされていてもよい。なお、ICカード700はスマートフォンなどのスマートデバイスが内蔵するものでもよい。また、電子黒板装置14はユーザを識別可能な識別情報を取得できるのであればICカードリーダ617以外を利用してもよく、生体認証装置(指紋、掌紋、虹彩、顔など)やバーコード読み取り装置等を利用してもよい。
また、近距離通信回路619はNFCやBluetooth(登録商標)等の通信回路である。電源スイッチ622は、電子黒板装置14の電源のON/OFFを切り換えるためのスイッチである。選択スイッチ類623は、例えば、ディスプレイ680の表示の明暗や色合い等を調整するためのスイッチ群である。
更に、電子黒板装置14はバスライン610を備えている。バスライン610は、図3に示されているCPU601等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
なお、接触センサ614は、赤外線遮断方式に限らず、静電容量の変化を検知することにより接触位置を特定する静電容量方式のタッチパネル、対向する2つの抵抗膜の電圧変化によって接触位置を特定する抵抗膜方式のタッチパネル、接触物体が表示部に接触することによって生じる電磁誘導を検知して接触位置を特定する電磁誘導方式のタッチパネルなどの種々の検出手段を用いてもよい。また、電子ペンコントローラ616が、電子ペン690のペン先及びペン尻だけでなく、電子ペン690のユーザが握る部分や、その他の電子ペンの部分のタッチの有無を判断するようにしてもよい。
<機能構成>
本実施形態に係る情報処理システム1は、例えば図4に示すような機能構成により実現される。図4は本実施形態に係る情報処理システムの一例の機能構成図である。図4の機能構成は、本実施形態の説明に不要な構成について適宜省略している。
図4の情報処理システム1は、ユーザ情報サーバ装置10と、機器管理サーバ装置11と、一つ以上の外部サービス群システム12と、複数の電子黒板装置14とを有する構成である。図4の外部サービス群システム12は、ユーザに提供する外部サービス群としてユーザサービス40、スケジュールサービス42、ファイルサービス44、及び共有サイトサービス46等から構成されている統合サービスを例示している。
外部サービス群システム12のユーザサービス40は例えば図5に示すサービスアカウント情報を保存している。図5はサービスアカウント情報の一例の構成図である。図5のサービスアカウント情報は、外部サービス群システム12を利用するユーザ(外部サービスのユーザ)のユーザID、名前及びメールアドレスを含む。
スケジュールサービス42は例えば図6に示すスケジュール予定情報の一例としての会議予定情報を保存している。図6は、会議予定情報の一例の構成図である。スケジュールサービス42は図6の会議予定情報により、ユーザの会議予定を管理する。
図6に示すようにスケジュールサービス42は、会議予定情報として、予定名、所有者ユーザ、開催時刻と期間、予定参加者一覧、及び添付ファイルを含む。予定名は、会議予定の識別情報の一例であって、会議予定の名称である。所有者ユーザは、その会議予定情報を所有するユーザを識別する情報の一例である。
開催時刻と期間は、会議予定が開始される予定日時と、会議予定が開始されてから終了されるまでの予定期間とを表す情報の一例であって、会議予定の開催予定時刻及び終了予定時刻(開始終了予定時刻)を表している。予定参加者一覧は、会議予定への予定参加者の一覧を表す情報の一例である。添付ファイルは、会議予定に添付された添付ファイルを表す情報の一例である。
ファイルサービス44はユーザのファイルを保存・読み出すことができ、例えば図7に示すストレージ情報を保存している。図7はストレージ情報の一例の構成図である。例えば図7のストレージ情報は、ファイルやフォルダの所有者ユーザ、ファイルやフォルダの種別、及び、ファイルやフォルダの名前を含む。このように、ストレージ情報はユーザ毎に所有するファイルやフォルダの種別、ファイルやフォルダの名前を管理している。
共有サイトサービス46は複数人のユーザで共有する(共同で利用する)サイト(共有サイト)を提供する。共有サイトでは、ユーザがファイルの読み込み/保存を行うことができる。また、共有サイトは目的毎に作成できる。共有サイトは、同じ目的のために作業を行う複数人のユーザ(グループ作業を行う複数人のユーザ)が、同じ共有サイトに対してファイルの読み込み/保存を行うことができる。
共有サイトサービス46は、例えば図8の共有サイト情報を保存している。図8は共有サイト情報の一例の構成図である。図8の共有サイト情報は、サイト名、ユーザ、ファイルやフォルダの種別、及びファイルや種別の名前を含む。サイト名は、共有サイトを識別する情報の一例である。ユーザは、種別及び名前により識別される共有サイトのファイルやフォルダを利用できるユーザの識別情報の一例である。
このように、図8の共有サイト情報により、共有サイト毎に、その共有サイトのファイルやフォルダを利用できるユーザを管理している。
ユーザ情報サーバ装置10はユーザ情報部20を有する構成である。ユーザ情報部20は図9に示すようなユーザ情報一覧及び図10に示すようなサービス情報一覧を保存している。図9はユーザ情報一覧の一例の構成図である。図10はサービス情報一覧の一例の構成図である。
図9のユーザ情報一覧は電子黒板システムにおいて管理されるユーザ(電子黒板システムのユーザ)のユーザID、名前、設定情報、サービス情報、及び識別情報を含む。図10のサービス情報一覧は電子黒板システムのユーザのユーザIDと外部サービスのユーザのユーザIDとを対応付ける情報であって、サービス情報、電子黒板システムのユーザID、アドレス情報、外部サービスのユーザID、及び外部サービスの認証トークンを項目として含む。
ユーザ情報一覧のサービス情報は図10のサービス情報一覧からサービス情報を特定するための情報である。識別情報は後述のICカード検出部64から入力されるユーザを識別するための識別情報である。例えば図9の識別情報「ICCARD-123」は、ICカード検出部64から入力されるICカード700に固有の識別情報の一例である。図9のユーザ情報一覧を利用することで、識別情報により識別されたユーザのサービス情報を図10のサービス情報一覧から特定できる。
図10のサービス情報一覧は、ユーザが外部サービス群システム12を利用するためのサービス情報の一覧である。サービス情報は、1人のユーザに対して外部サービス群ごとにアカウント(ユーザID、名前、メールアドレス)がある。各ユーザは、1以上の外部サービス群のアカウントを所持している。例えば1人のユーザが2つの外部サービス群を利用している場合は1人のユーザに対して2つのサービス情報が存在することになる。
つまり、サービス情報は、いずれの外部サービス群のアカウント情報か関係なしに、情報処理システム1を利用するすべてのアカウント情報を一意に識別するための識別子である。なお、アドレス情報、及び、外部サービスのユーザIDは、外部サービス群システム12への接続情報の一例である。外部サービスの認証トークンは外部サービス群システム12の認証情報の一例である。
図4の電子黒板装置14は、会議予定設定部50、ファイル読込部52、ファイル送信部54、共有サイト読込部55、参加者管理部56、黒板表示部58、遠隔接続部60、参加者設定部62、ICカード検出部64、カメラ66、及びマイク68を有する構成である。なお、会議予定設定部50、ファイル読込部52、ファイル送信部54、共有サイト読込部55はリソース選択受付部100として機能する。
ICカード検出部64は、ユーザのICカード700から識別情報を読み取る。参加者管理部56はICカード検出部64が読み取った識別情報をユーザ情報サーバ装置10に送信して、ユーザ情報サーバ装置10のユーザ情報部20から識別情報に対応するユーザのサービス情報を取得する。参加者管理部56はユーザ情報部20から取得したユーザのサービス情報を、会議予定設定部50、ファイル読込部52、ファイル送信部54、及び共有サイト読込部55に送信する。また、参加者管理部56は機器管理サーバ装置11に参加者を管理させるため、識別情報に対応するユーザのユーザIDを機器管理サーバ装置11に送信する。
会議予定設定部50は参加者管理部56から受信したユーザのサービス情報を用いてスケジュールサービス42から、そのユーザが予定参加者一覧に含まれる会議予定情報を取得する。また、会議予定設定部50は、取得した会議予定情報のスケジュール(選択候補のスケジュール)をユーザに選択させるユーザインタフェース(UI)を持つ。
会議予定設定部50は、取得した選択候補のスケジュールをユーザに選択させるUIを表示する前に、機器管理サーバ装置11から後述する機器管理情報を取得する。会議予定設定部50は取得した機器管理情報から、選択候補のスケジュールと同じスケジュールを選択している他の電子黒板装置14を検索する。会議予定設定部50は、選択候補のスケジュールと同じスケジュールを選択している他の電子黒板装置14があれば、その他の電子黒板装置14を遠隔接続先として表示する。
ユーザがスケジュールを選択すると、会議予定設定部50はユーザにより選択されたスケジュールと同じスケジュールを選択している他の電子黒板装置14があれば、その他の電子黒板装置14と後述するように遠隔共有を行う。
また、会議予定設定部50はユーザにより選択されたスケジュールの会議予定情報に含まれる添付ファイルの情報をファイル読込部52に送信し、外部サービス群システム12から添付ファイルを取得できる。なお、ユーザに選択されたスケジュールに必ずしも添付ファイルがある必要はない。ユーザにスケジュールが選択されたシーンでは、添付ファイルの情報の読み出し以外に、予定参加者一覧に含まれる参加者の情報を取得するようにしてもよい。会議予定設定部50はユーザにスケジュールが選択されると、機器管理サーバ装置11に、電子黒板装置14の識別子と、ユーザにより選択されたスケジュールの情報と、を送信する。
電子黒板装置14の識別子は電子黒板装置14を識別できる情報であればよく、例えばIPアドレスやMACアドレスなど、様々な情報が利用できる。スケジュールの情報はスケジュール名であってもよいし、スケジュールを指し示すIDであってもよい。
また、ファイル読込部52は参加者管理部56から受信したユーザのサービス情報を用いて外部サービス群システム12のファイルサービス44から電子黒板装置14にファイルを読み出す。ファイル読込部52は外部サービス群システム12のファイルサービス44から電子黒板装置14に読み出すファイル(選択候補のファイル)をユーザに選択させるUIを持つ。ファイル読込部52は選択候補のファイルをユーザに選択させるUIを表示する前に、機器管理サーバ装置11から後述する機器管理情報を取得する。ファイル読込部52は取得した機器管理情報から、選択候補のファイルと同じファイルを選択している他の電子黒板装置14を検索する。ファイル読込部52は、選択候補のファイルと同じファイルを読み出している他の電子黒板装置14があれば、その他の電子黒板装置14を遠隔接続先として表示する。
ユーザがファイルを選択すると、ファイル読込部52はユーザにより選択されたファイルと同じファイルを選択している他の電子黒板装置14があれば、その他の電子黒板装置14と後述するように遠隔共有を行う。
また、ファイル読込部52は読み込むファイルとしてファイルサービス44のファイルがユーザにより選択された場合、機器管理サーバ装置11に、電子黒板装置14の識別子とユーザにより選択されたファイルの情報とを送信する。ファイルの情報はファイル名やファイルパスであってもよく、ファイルを指し示すIDであってもよい。
共有サイト読込部55は参加者管理部56から受信したユーザのサービス情報を用いて外部サービス群システム12の共有サイトサービス46から電子黒板装置14にファイルを読み込む機能の他、チャット機能やホワイトボード機能を持つWebページを提供する機能を持つ。また、共有サイト読込部55は電子黒板装置14にファイルを読み出す外部サービス群システム12の共有サイトサービス46(選択候補の共有サイト)をユーザに選択させるUIを持つ。共有サイト読込部55は選択候補の共有サイトをユーザに選択させるUIを表示する前に、機器管理サーバ装置11から後述する機器管理情報を取得する。共有サイト読込部55は取得した機器管理情報から、選択候補の共有サイトと同じ共有サイトを選択している他の電子黒板装置14を検索する。共有サイト読込部55は、選択候補の共有サイトと同じ共有サイトを選択している他の電子黒板装置14があれば、その他の電子黒板装置14を遠隔接続先として表示する。
ユーザが共有サイトを選択すると、共有サイト読込部55はユーザにより選択された共有サイトと同じ共有サイトを選択している他の電子黒板装置14があれば、その他の電子黒板装置14と後述するように遠隔共有を行う。
共有サイト読込部55はファイル読込部52と同様、ファイルを読み出す共有サイトとして共有サイトサービス46の共有サイトがユーザにより選択された場合、機器管理サーバ装置11に電子黒板装置14の識別子とユーザにより選択された共有サイトの情報とを送信する。共有サイトの情報は共有サイトサービス46から取得できる識別子であればよく、サイト名、サイトID、url等であってもよい。
ファイル送信部54は電子黒板装置14の板書内容を黒板表示部58から取得し、板書内容のファイルを参加者管理部56から受信したユーザのサービス情報を用いてファイルサービス44又は共有サイトサービス46に送信して保存させる。
ファイル送信部54は、ファイルの保存先のフォルダ(選択候補の保存フォルダ)を選択させる画面と、保存フォルダにファイルを保存する画面とを含むUIを持つ。ファイル送信部54は選択候補の保存フォルダをユーザに選択させるUIを表示する前に、機器管理サーバ装置11から後述する機器管理情報を取得する。ファイル送信部54は取得した機器管理情報から、選択候補の保存フォルダと同じ保存フォルダを選択している他の電子黒板装置14を検索する。ファイル送信部54は、選択候補の保存フォルダと同じ保存フォルダを選択している他の電子黒板装置14があれば、その他の電子黒板装置14を遠隔接続先として表示する。
ユーザが保存フォルダを選択すると、ファイル送信部54はユーザにより選択された保存フォルダと同じ保存フォルダを選択している他の電子黒板装置14があれば、その他の電子黒板装置14と後述するように遠隔共有を行う。
ユーザは、例えば会議の開始時に、保存フォルダを選択しておき、会議が終了するタイミングでファイルの保存を行う。また、ファイル送信部54は保存フォルダが選択されると、機器管理サーバ装置11に、電子黒板装置14の識別子とユーザにより選択された保存フォルダの情報とを送信する。
黒板表示部58はファイル読込部52又は共有サイト読込部55がファイルサービス44又は共有サイトサービス46から読み込んだファイルを表示する。また、黒板表示部58はユーザの電子黒板装置14への書き込みを受け付け、その書き込みの板書内容を表示する。また、黒板表示部58はファイル読込部52又は共有サイト読込部55がファイルサービス44又は共有サイトサービス46から読み込んだファイルの内容、及び、ユーザの電子黒板装置14への書き込みの内容、を含んだ板書内容をファイル送信部54に提供する。遠隔接続部60はIPアドレスを利用し、電子黒板装置14同士で、板書内容やカメラ画像/マイク音声などの遠隔共有を行う。
図4の機器管理サーバ装置11は、機器管理部30及び機器管理情報部32を有する構成である。機器管理部30は会議予定設定部50、ファイル読込部52、ファイル送信部54又は共有サイト読込部55から受信した情報を、図11の機器管理情報に書き込む。機器管理情報部32は図11に示すような機器管理情報を保存している。図11は機器管理情報の一例の構成図である。
図11の機器管理情報は、スケジュール名、ファイル名、保存フォルダ、共有サイト情報、及び参加者等を、電子黒板装置14を識別できる情報の一例であるIPアドレス(機器IPアドレス)と対応付けて記憶している。なお、機器管理情報のスケジュール名は、ユーザにより選択されたものであってもよいし、ユーザの認証と時刻とによって自動的に選択されてもよい。機器管理情報のスケジュール名は必ずしもユーザにより選択される必要はなく、ユーザの何らかの操作(スケジュールの例では認証)によって特定されるリソースであれば、必ずしもユーザにより直接的に選択されたリソースでなくてもよい。自動的に選択されるリソースの例としては、スケジュール以外にも、ファイルやサイト等も特定のユーザ初期設定として予め決められたものがユーザの認証時に自動的に読み込まれるものであってもよい。
遠隔接続部60はIPアドレスを利用し、電子黒板装置14同士で、板書内容やカメラ画像/マイク音声などの遠隔共有を行う。
一の電子黒板装置14の遠隔接続部60は選択候補のスケジュール、ファイル、保存フォルダ、又は共有サイト(以下、単にスケジュール等と呼ぶ)からユーザにより選択されたスケジュール等と同じスケジュール等を選択している他の電子黒板装置14があれば、その他の電子黒板装置14のIPアドレスを遠隔接続先として遠隔共有を行う。
<処理>
図12は、本実施形態に係る情報処理システムの処理概要を説明する為の一例の図である。図12は「A会議室」に設置されている電子黒板装置14Aと「B会議室」に設置されている電子黒板装置14Bとで遠隔共有を行う例を示している。電子黒板装置14A及び14Bは、電子黒板装置14同士で板書内容やカメラ画像/マイク音声などの遠隔共有を行う機能を有している。なお、遠隔共有を行う機能は遠隔接続先の電子黒板装置14のIPアドレスがあれば可能であるとする。
本実施形態に係る情報処理システム1は、遠隔共有を行う電子黒板装置14A及び14Bが外部サービス群システム12の例えばスケジュールサービス42、ファイルサービス44、共有サイトサービス46などを利用することを前提としている。
例えば遠隔共有を行う電子黒板装置14A及び14Bは、スケジュールサービス42が管理する会議予定情報を選択させて、その会議予定情報の添付ファイルを読み込む機能を有している。また、遠隔共有を行う電子黒板装置14A及び14Bはファイルサービス44や共有サイトサービス46から読み込むファイルを選択させて、そのファイルを読み込む機能を有している。また、遠隔共有を行う電子黒板装置14A及び14Bは、板書内容のファイルを保存するファイルサービス44や共有サイトサービス46の保存フォルダを選択させて、その保存フォルダに板書内容のファイルを保存する機能を有している。
このように、電子黒板装置14A及び14Bで選択された会議予定情報、ファイル、保存フォルダ、及び共有サイト(外部サービスのリソース)は、電子黒板装置14の識別子と対応付けて機器管理サーバ装置11が機器管理情報として管理している。
電子黒板装置14は他の電子黒板装置14と遠隔共有を行う際、機器管理サーバ装置11が管理する機器管理情報を参照し、ユーザに提供可能な会議予定情報などの外部サービスのリソースを選択させる際に、その外部サービスのリソースと同じリソースを選択している(使用している)他の電子黒板装置14を検索する。同じリソースを選択している他の電子黒板装置14は遠隔接続先又は遠隔接続先の候補として表示する。
ここでは、図12の電子黒板装置14Aが先に会議予定情報、保存フォルダ、及び共有サイトを選択し、その後で電子黒板装置14Bが会議予定情報を選択する例について説明する。電子黒板装置14Aはユーザにより会議予定情報、保存フォルダ、及び共有サイトが選択された後、利用が開始される。また、電子黒板装置14Aはユーザにより選択された会議予定情報のスケジュール「Meeting01」と、保存フォルダ「DailyMeeting」と、共有サイト「A-Group-Site」とを自機のIPアドレス「192.168.0.2」と対応付けた機器管理情報を、機器管理サーバ装置11に管理させる。
電子黒板装置14Aの利用が開始された後、電子黒板装置14Bはユーザにより後述のスケジュール選択画面の表示を要求される。電子黒板装置14Bは、スケジュールサービス42から、ユーザの選択候補のスケジュール「Meeting01」を取得する。電子黒板装置14Bは機器管理サーバ装置11から取得した機器管理情報に基づき、選択候補のスケジュール「Meeting01」と同じスケジュールを選択している電子黒板装置14Aを検索する。電子黒板装置14Bは、検索した電子黒板装置14AのIPアドレス「192.168.0.2」を接続先候補としてスケジュール選択画面に表示する。
このように、本実施形態に係る情報処理システム1では、同じリソースを選択している他の電子黒板装置14を遠隔接続先又は遠隔接続先の候補として表示してユーザに提示できるため、遠隔接続先の他の電子黒板装置14を選択するユーザの手間を軽減できる。例えば遠隔接続の際に、IPアドレス等のユーザにとって特に意味のない数字の羅列を入力する場合は、入力ミス等の誤操作及び誤接続が起こってしまう場合がある。本実施形態に係る情報処理システム1では、スケジュール等のユーザが意図的に選択したリソースの選択に基づいて遠隔接続先又は遠隔接続先の候補を特定するため、誤操作及び誤接続を防ぐことができる。また、本実施形態に係る情報処理システム1では、単に電話帳のように接続先一覧を表示するような場合と比べても、遠隔接続先又は遠隔接続先の候補が絞られるため、誤操作及び誤接続の可能性を低下できる。
次に、遠隔共有の処理手順を説明する。図13は本実施形態に係る情報処理システムの処理の一例のフローチャートである。なお、図13は遠隔接続先を表示するリソースとして会議予定情報のスケジュールを用いる例を説明するが、遠隔接続先を表示するリソースとしてファイル、保存フォルダ、又は共有サイトを用いてもよい。
ステップS11においてユーザはICカード700を電子黒板装置14のICカード検出部64にかざす。ICカード検出部64はユーザのICカード700から識別情報を読み取る。
ステップS12に進み、参加者管理部56はICカード検出部64が読み取った識別情報を取得する。参加者管理部56は取得した識別情報をユーザ情報サーバ装置10に送信して、識別情報に対応するユーザのサービス情報を取得する。図9のユーザ情報一覧と図10のサービス情報一覧の場合、取得した識別情報が「ICCARD-123」であれば図9のユーザ情報一覧からユーザID「user001」が特定され、図10のサービス情報一覧から図14に示すサービス情報が特定される。図14は取得した識別情報から特定されたサービス情報の一例の構成図である。
ステップS14に進み、会議予定設定部50はICカード検出部64にICカード700をかざしたユーザのユーザIDと、自機のIPアドレスとを機器管理サーバ装置11に送信し、例えば図11の機器管理情報を更新させる。
ステップS16に進み、リソース選択受付部100の会議予定設定部50は、機器管理サーバ装置11の機器管理部30から図11の遠隔管理情報を取得する。ステップS18において、会議予定設定部50は参加者管理部56が取得したユーザのサービス情報を用いてスケジュールサービス42から、そのユーザが予定参加者一覧に含まれる会議予定情報を取得する。
また、会議予定設定部50は取得した会議予定情報及び遠隔管理情報に基づき、例えば図15に示すスケジュール選択画面1000を表示する。図15はスケジュール選択画面の一例のイメージ図である。スケジュール選択画面1000は参加者管理部56により特定されたユーザがスケジュールを選択する画面である。図15のスケジュール選択画面1000では、取得した会議予定情報のスケジュール(選択候補のスケジュール)と同じスケジュールを選択している他の電子黒板装置14があれば、その電子黒板装置14のIPアドレスと、その電子黒板装置14の参加者と、を遠隔接続先の電子黒板装置14の情報として表示されている。ユーザは図15のスケジュール選択画面1000の選択チェックボックス1002にチェックして、OK1006ボタンを押下することで、選択候補のスケジュールから一つのスケジュールを選択できる。
例えば図15のスケジュール選択画面1000はユーザID「user001」の「2010/04/05」のスケジュール例を示している。図15のスケジュール選択画面1000は図11の機器管理情報のようにIPアドレス「192.168.0.2」の電子黒板装置14でスケジュール名「Meeting01」というスケジュールが選択された状態で、且つユーザID「user001」「user002」「user004」が参加者である場合の遠隔接続先の例が示されている。
ステップS20に進み、会議予定設定部50はユーザが図15のスケジュール選択画面1000から選択したスケジュールの予定参加者一覧に含まれる外部サービスのユーザIDをユーザ情報部20に送信し、対応する電子黒板システムのユーザIDを参加者として追加する。
ステップS22に進み、会議予定設定部50はユーザにより選択されたスケジュールの情報と、自機のIPアドレスと、参加者とを機器管理サーバ装置11に送信し、例えば図11の機器管理情報を更新させる。
ステップS24において、遠隔接続部60はユーザにより選択されたスケジュールに遠隔接続先があり、チェックボックス1004にチェックすることで、その遠隔接続先が選択されていれば、ステップS26に進む。なお、ステップS24でユーザにより選択されるスケジュールは、例えば電子黒板装置14のICカード検出部64にICカード700をかざしてログインしたユーザのユーザIDによって特定される外部サービスのユーザの認証情報(例えば外部サービスの認証トークンなど)に基づいて取得される。遠隔接続部60はユーザにより選択されたスケジュールの遠隔接続先として表示されている他の電子黒板装置14との遠隔共有を実施できる。遠隔共有を行っている複数の電子黒板装置14はステップS28に進み、板書内容やカメラ画像/マイク音声を、共有しながらユーザに打ち合わせを実施させる。
ステップS24において、遠隔接続部60はユーザにより選択されたスケジュールに遠隔接続先がなく、又はチェックボックス1004にチェックしないことで、その遠隔接続先が選択されていなければ、ステップS26をスキップする。ステップS26をスキップした電子黒板装置14はステップS28に進み、板書内容やカメラ画像/マイク音声を共有せず、ユーザに打ち合わせを実施させる。このように、ユーザは同じスケジュールを選択しても遠隔共有を行いたくない場合に、チェックボックス1004を外せばよい。
ユーザが例えば会議終了ボタンを押し、会議を終了させると、参加者管理部56は機器管理サーバ装置11に更新命令を行い、自身の機器管理情報をリセットさせる。機器管理情報のリセットは、例えば図11の機器管理情報のスケジュール名、ファイル名、保存フォルダ、及び共有サイト情報を空にする処理である。参加者管理部56は黒板表示部58にも表示内容の破棄を命令する。
なお、ユーザが例えば会議終了ボタンを押した場合、電子黒板装置14はICカード700でログインしたユーザのログオフを合わせて行ってもよく、更にスリープや電源オフを行ってもよい。
遠隔接続先を表示するリソースとして、ファイル、保存フォルダ、及び共有サイトを用いる場合の画面イメージは例えば図16~図18に示すようになる。図16はファイル選択画面の一例のイメージ図である。図17は保存フォルダ選択画面の一例のイメージ図である。図18は共有サイト選択画面の一例のイメージ図である。
図16のファイル選択画面1100は、特定されたユーザがファイルを選択する画面である。図16のファイル選択画面1100では、選択候補のファイルと同じファイルを選択している他の電子黒板装置14があれば、その電子黒板装置14のIPアドレスと参加者と、を遠隔接続先の電子黒板装置14の情報として表示する。ユーザは図16のファイル選択画面1100の選択チェックボックス1102にチェックして、OK1106ボタンを押下することで、選択候補のファイルから一つのファイルを選択できる。
図17の保存フォルダ選択画面1200は、特定されたユーザが保存フォルダを選択する画面である。図17の保存フォルダ選択画面1200では、選択候補の保存フォルダと同じ保存フォルダを選択している他の電子黒板装置14があれば、その電子黒板装置14のIPアドレスと参加者と、を遠隔接続先の電子黒板装置14の情報として表示する。例えばユーザは図17の保存フォルダ選択画面1200の選択チェックボックス1202にチェックして、OK1206ボタンを押下することで、選択候補の保存フォルダから一つの保存フォルダを選択できる。
図18の共有サイト選択画面1300は、特定されたユーザが共有サイトを選択する画面である。図18の共有サイト選択画面1300では、選択候補の共有サイトと同じ共有サイトを選択している他の電子黒板装置14があれば、その電子黒板装置14のIPアドレスと参加者と、を遠隔接続先の電子黒板装置14の情報として表示する。
例えば図18の画面イメージでは、複数の選択肢(共有サイト)で接続先候補(遠隔接続先)が見つかった例を示しており、選択肢ごとに接続先候補を表示している。ユーザは例えば図18の共有サイト選択画面1300の選択チェックボックス1302にチェックして、OK1306ボタンを押下することで、選択候補の共有サイトから一つの共有サイトを選択できる。
また、図18の画面イメージでは、同じ選択肢(共有サイト)の中から1つ以上の接続先候補(遠隔接続先)を選択チェックボックス1304によりユーザが選択できる。例えば図18の画面イメージでは、共有サイト名「C-Group-Site」の選択候補の共有サイトを選択している他の電子黒板装置14として、既に遠隔共有を行っているIPアドレス「192.168.0.35」「192.168.0.52」の電子黒板装置14と、遠隔共有を行っていないIPアドレス「192.168.0.57」の電子黒板装置14と、を接続先候補とを表示している。
ユーザは選択チェックボックス1304にチェックすることで、既に遠隔共有を行っているIPアドレス「192.168.0.35」「192.168.0.52」の電子黒板装置14と遠隔共有を行うことができる。
以上、本実施形態の情報処理システム1によれば、電子黒板装置14で外部リソースを選択する際に、同じ外部リソースを既に選択している他の電子黒板装置14を遠隔接続先の候補として表示できるので、遠隔共有を行うユーザの遠隔接続先の検索や選択の手間を軽減できる。
本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。なお、本実施形態で説明した情報処理システム1は一例であって、用途や目的に応じて様々なシステム構成例があることは言うまでもない。ディスプレイ680は表示装置の一例である。
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
実施例に記載された装置群は、本明細書に開示された実施形態を実施するための複数のコンピューティング環境のうちの1つを示すものにすぎない。
ある実施形態では、ユーザ情報サーバ装置10や機器管理サーバ装置11は、サーバクラスタといった複数のコンピューティングデバイスを含む。複数のコンピューティングデバイスは、ネットワーク16や共有メモリなどを含む任意のタイプの通信リンクを介して互いに通信するように構成されており、本明細書に開示された処理を実施する。同様に、電子黒板装置14は、互いに通信するように構成された複数のコンピューティングデバイスを含むことができる。
さらに、ユーザ情報サーバ装置10、機器管理サーバ装置11、及び電子黒板装置14は開示された処理ステップを様々な組み合わせで共有するように構成できる。例えば、所定のユニットによって実行されるプロセスは、電子黒板装置14によって実行され得る。同様に、所定のユニットの機能は、電子黒板装置14によって実行することができる。また、ユーザ情報サーバ装置10と機器管理サーバ装置11と電子黒板装置14の各要素は、1つのサーバ装置にまとめられていてもよいし、複数の装置に分けられていてもよい。
電子黒板装置14は、例えばPJ(Projector:プロジェクタ)、デジタルサイネージ等の出力装置、HUD(Head Up Display)装置、産業機械、撮像装置、集音装置、医療機器、ネットワーク家電、自動車(Connected Car)、携帯電話、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、ウェアラブルPC等であってもよい。