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JP7521181B2 - データ処理装置、データ処理システム、データ処理方法、およびプログラム - Google Patents

データ処理装置、データ処理システム、データ処理方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、例えば複数のセンサによって別個に取得された複数のデータをまとめて表示するためのデータ処理装置、データ処理システム、データ処理方法、およびプログラムに関する。
グラフ関数電卓は、グラフの描画、連立方程式の計算、変数を用いた演算ができる電卓である。この種のグラフ関数電卓はまた、ディスプレイを有しており、ディスプレイ上に、複数行のテキストや、計算結果のグラフを表示することができる。このようにグラフ関数電卓は演算機能と表示機能とを備えている。
それに加えて、近年では、直接または間接的にセンサへの接続機能を備えたグラフ関数電卓も製造されている。この種のグラフ関数電卓では、例えば、センサが接続されたデータロガーが接続されると、必要な設定処理がなされた後、センサによって検出されたセンサデータを取得することも行われている。
さらに最近では、必要な設定処理を簡素化するために、センサが接続されたデータロガーがグラフ関数電卓に接続されると、設定処理を自動的に行う測定アプリも開発されている。例えば、特許文献1には、自動測定の制御、測定条件の読出し、編集、および送信等を行うデータロガーが開示されている。
さらに、この測定アプリによれば、センサによって検出されたセンサデータが取得されるのみならず、センサの種類も自動的に認識される。
このような測定アプリが搭載されたグラフ関数電卓は、例えば理科の実験のような教育現場において使用されることが想定される。
理科の実験では、先生は、各生徒、または複数の生徒からなる各班から送信される、実験時に取得されたセンサデータを自分の端末で受信し、各生徒または各班が行った実験の結果を確認することによって、実験が正しく行われたか否かを確認する。さらに、先生は、各生徒(あるいは、実験に参加している全生徒のうちの一部である複数の生徒)または各班による実験結果を、例えばセンサデータから作成されるグラフとして、端末のディスプレイ上に一覧表示させる。これによって、実験に参加している生徒は、他の生徒または自分が所属している班とは異なる他の班による実験結果をも確認および比較できるようになる。
このような効率的な授業を実現するために、各生徒または各班の代表者は、例えば前述したような測定アプリが搭載されたグラフ関数電卓を使って、センサによって検出されたセンサデータを取得し、さらに、取得したセンサデータを、先生の端末へ送信する。
このようなセンサデータの送信は、グラフ関数電卓自体が通信機能を備えていれば、グラフ関数電卓から先生の端末へダイレクトになされる。
一方、グラフ関数電卓が通信機能を有していない場合は、オンラインシェアリングの機能を有しているグラフ関数電卓であれば、センサデータに対応するQRコード(登録商標)を作成してスマートホンやタブレット端末に読み取らせ、QRコードを読み取ったスマートホンやタブレット端末によりセンサデータを先生の端末へ代理送信することでなされる。
特開2003-281671号公報
しかしながら、上述したような通信技術を活用した授業では、以下のような問題がある。
すなわち、このような授業を実現するためには、先生は、まず、生徒から送信されたセンサデータが、当該授業に関連するセンサデータであることを確認する必要がある。
例えば、先生は、別のクラスに対しても、同じテーマで実験する場合もある。このような場合、別のクラスの生徒から、同一テーマに関するセンサデータが送信されることになる。また、同じクラスであっても、別の日には、違うテーマで実験が行われる。このような場合、同じクラスの生徒から、別のテーマに関するセンサデータが送信される。
したがって、先生は、生徒からセンサデータが送信された場合、送信されたセンサデータが、どのクラスのどの授業で取得されたセンサデータであるかを確認する必要があり、この確認作業に、多大な時間および手間を要し、もって、効率的な授業の実現が阻害されてしまうという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、複数の送信元から送信されたセンサデータが、所望されるセンサデータであるか否かを自動的に判定し、判定結果に従ってそれらのセンサデータを同じグループへ分類することが可能なデータ処理装置、データ処理システム、データ処理方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明に係るデータ処理装置は、少なくとも1つのデータ出力装置から出力された1組以上のデータであって、当該データの各組が、センサによって取得されたセンサデータと、当該データを受信するべきデータ処理装置を特定する第1特定情報と、前記データ処理装置が接続する通信ネットワークを特定する第2特定情報とを含む、前記1組以上のデータを、通信ネットワークを介して受信し、前記第1特定情報及び前記第2特定情報を含む条件を設定し、受信した前記1組以上のデータに含まれる前記第1特定情報及び前記第2特定情報が、設定された前記条件を満たしているか否かを判定し、前記条件を満たしていると判定された前記1組以上のデータを同じグループへ分類し、前記同じグループへ分類した前記1組以上のデータに基づいて、出力ファイルを生成して出力する、制御部を備える。
本発明のデータ処理装置、データ処理システム、データ処理方法、およびプログラムよれば、複数の送信元から送信されたセンサデータが、所望されるセンサデータであるか否かを自動的に判定することが可能となる。
第1の実施形態に係る表示システムの構成例を示す概念図である。 第1の実施形態において、生徒用端末として使用されることが可能な電子機器の一例であるグラフ関数電卓の外観構成を示す正面図である。 第1の実施形態において、生徒用端末として使用されることが可能なグラフ関数電卓の電子回路の構成例を示すブロック図である。 複数のネットワーク識別情報を記憶しているネットワークデータベースのデータ構成を示す図である。 先生用端末の電子回路の構成例を示すブロック図である。 判定条件データベースのデータ構成を示す図である。 センサデータデータベースのデータ構成を示す図である。 同一の授業で取得されたセンサデータによって作成される各グラフを一覧表示した例を示す概念図である。 図8における生徒の情報(ユーザ情報)の他の表示例を示す図である。 第1の実施形態に係る表示システムの動作例を示すフローチャート(1/2)である。 第1の実施形態に係る表示システムの動作例を示すフローチャート(2/2)である。 第2の実施形態に係る表示システムの構成例を示す概念図である。 第2の実施形態において、生徒用端末として使用されることが可能なグラフ関数電卓の電子回路の構成例を示すブロック図である。 複数のグラフを、同伴する撮像データおよび撮像時刻情報とともに一覧表示した例を示す概念図である。 第2の実施形態に係る表示システムの動作例を示すフローチャート(1/2)である。 第2の実施形態に係る表示システムの動作例を示すフローチャート(2/2)である。 一般的な中和滴定実験の手順を示す模式図である。 複数のグラフを、同伴する撮像データおよび撮像時刻情報とともに一覧表示した例を示す概念図である。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る表示システムについて説明する。
図1は、第1の実施形態に係る表示システムの構成例を示す概念図である。
本実施形態では、表示システム1により、理科の実験においてA先生がBクラスの各生徒から実験データを受信する場合を例に挙げて説明する。
この場合、表示システム1は、例えばインターネットや校内イントラネットのような通信ネットワーク2を介して接続された先生用端末3および複数の生徒用端末4(#1~#n)からなる。なお、ここでいう先生用端末3とは、Bクラスの生徒が実験を行っている場合に、その実験を担当しているA先生が使用する端末である。また、ここでいう生徒用端末4(#1~#n)とは、Bクラスの生徒が実験中に使用する端末である。
生徒用端末4は、センサ50によって取得されたセンサデータ(センサ50による検出結果)を、通信ネットワーク2を介して、先生用端末3へ送信する端末であって、一例として、図2に示すグラフ関数電卓10のような電子機器によって実現することができる。
図2は、生徒用端末4として使用されることが可能な電子機器の一例であるグラフ関数電卓10の外観構成を示す正面図である。
以下では、生徒用端末4として、図2に示すようなグラフ関数電卓10を例に説明するが、生徒用端末4は、グラフ関数電卓10のような電子機器によって構成されるのに限定されず、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、スマートホン、携帯電話機、タッチパネル式PDA(personal digital assistants)、電子ブック、携帯ゲーム機等のような電子機器として構成することもできる。
なお、グラフ関数電卓10のような物理的なキー(ボタン)が実装されていないタブレット端末のような電子機器(図示せず)は、グラフ関数電卓10のキーと同様なソフトウェアキーボードを表示し、このソフトウェアキーボードに対するキー操作に応じて処理を実行する。
グラフ関数電卓10は、その携帯性の必要からユーザが片手で十分把持し片手で操作可能な小型サイズからなり、本体正面にはキー入力部11およびディスプレイ12が設けられる。
キー入力部11には、数値、数式、およびプログラム命令を入力したり、計算やプログラムの実行を指示したりするための数値・演算記号キー群111、各種の関数を入力したりメモリ機能を立ち上げたりするための関数機能キー群112、計算モードやアルゴリズムモードといった各種動作モードのメニュー画面を表示させたり、これら動作モードの設定を指示するためのモード設定キー群113、ディスプレイ12の下端に沿って表示された各種の機能を1回のキー操作で立ち上げるためのファンクションキー群114、ディスプレイ12に表示されたカーソルの移動操作やデータ項目の選択操作等を行うためのカーソルキー115が備えられる。
数値・演算記号キー群111としては、[0]~[9](数値)キー、[+][-][×][÷](四則記号)キー、[EXE](実行)キー、[AC](クリア)キー等が配列される。
関数機能キー群112としては、[sin](サイン)キー、[cos](コサイン)キー、[tan](タンジェント)キー等が配列される。
モード設定キー群113としては、[MENU](メニュー)キー、[SHIFT](シフト)キー、[OPTN](オプション)キー等が配列される。
ファンクションキー群114としては、[F1]キー~[F6]キーが配列される。
なお、数値・演算記号キー群111、関数機能キー群112、モード設定キー群113、ファンクションキー群114のキーは、[SHIFT]キーが操作された後に続けて操作されることで、そのキートップに記載されたキー機能ではなく、そのキーの上方に記載されたキーとして機能できるようになっている。例えば、[SHIFT]キー操作後に[AC]キーが操作(以下、[SHIFT]+[AC]キーと記す。)されると[OFF](電源オフ)キーとなる。[SHIFT]+[MENU]キーは[SET UP](セットアップ)キー、[SHIFT]+[F3]キーは[V-Window](ビューウインドウ:描画領域設定画面の表示を指示する)キーとなる。
ディスプレイ12は、例えばドットマトリクス型の液晶表示ユニットからなる。なお、生徒用端末4がタブレット端末である場合、ディスプレイ12は、タッチパネルを重ねて設けた液晶表示ユニットからなる。ディスプレイ12は、センサ50によって検出されたセンサデータに対して、データ取得プログラム(後述する図3に示すデータ取得プログラム22a)によってなされた演算結果をグラフ表示する。
図3は、グラフ関数電卓10の電子回路の構成例を示すブロック図である。
グラフ関数電卓10の電子回路は、キー入力部11およびディスプレイ12に加えて、コンピュータであるCPU21、メモリ22、記録媒体読取部24、通信部25、データ取得部26、およびネットワークデータベース27を備えている。
CPU21は、メモリ22に記憶されているデータ取得プログラム22aおよび情報付加プログラム22bに従い回路各部の動作を制御し、キー入力部11からのキー入力信号に応じた各種の演算処理を実行する。データ取得プログラム22aおよび情報付加プログラム22bは、メモリ22に予め記憶されていてもよいし、あるいはメモリカード等の外部記録媒体23から記録媒体読取部24を介してメモリ22に読み込まれて記憶されたものであってもよい。データ取得プログラム22aおよび情報付加プログラム22bは、ユーザがキー入力部11の操作によって書き換えできないようになっている。
メモリ22には、このようなユーザ書き換え不可能な情報の他に、ユーザが書き換え可能なデータを記憶するエリアとして、キー入力部11によりキー入力されたキーコードのデータが順次入力され、これにより構成される種々のデータや、データ取得プログラム22aおよび情報付加プログラム22bによってなされる処理で生成された中間データ等が記憶されるエリアである書込可能データエリア22cが確保されている。なお、メモリ22には、ユーザ情報保存エリア22dも確保されており、グラフ関数電卓10を使用する生徒の情報(ユーザ情報)を、例えば実験開始前に予め記憶させておくことができる。このユーザ情報は、例えば、生徒の名前、実験を行うグループ(生徒が所属している実験グループ)、所属しているクラス等のうち、少なくとも1つからなるものである。
このように構成されたグラフ関数電卓10(生徒用端末4)は、CPU21が、データ取得プログラム22aおよび情報付加プログラム22bに記述された命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウェアとハードウエアとが協働して動作することにより、以下に説明するような機能を実現する。
データ取得部26は、有線または無線によってデータロガー40と通信する。データロガー40には、1つまたは複数のセンサ50が接続される。センサ50の例は、温度センサ、電圧センサ、電流センサ、pHセンサ、音センサ、フォトゲートセンサ、圧力センサ等を含むが、これらに限定されない。
データロガー40は、1つまたは複数のセンサ50が接続されることが可能であり、センサ50が接続されると、接続された各センサ50のセンサ種類を認識し、認識結果であるセンサ種類情報を、データ取得部26へ送信する。また、各センサ50によって検出されたセンサデータを各センサ50から取得し、取得した各センサデータを、データ取得部26へ送信する。なお、データロガー40は、センサ50から取得したセンサデータをデータ取得部26へ送信する前に一旦記憶するための記憶機能(図示せず)を有していても良い。
データ取得部26は、データロガー40から送信されたセンサ種類情報およびセンサデータを受信すると、タイムスタンプを作成し、作成したタイムスタンプを、受信したセンサ種類情報およびセンサデータとともに、データ取得プログラム22aへ出力する。
センサ50によって検出されたセンサデータが、データロガー40を介してセンサ50からデータ取得部26へ送信されるまでに要する時間は、極めて短いので、タイムスタンプは、センサデータがセンサ50によって取得された時間を示す取得時間情報と見なすことができる。
なお、図3では、データロガー40は、グラフ関数電卓10の外部に設けられているが、グラフ関数電卓10に内蔵されていても良い。
また、データ取得部26がセンサ50によって検出されたセンサデータをセンサ50から直接取得可能であり、なおかつ、書込可能データエリア22cがこのセンサデータを蓄積できるのであれば、データロガー40を省略し、データ取得部26にセンサ50を直接接続しても良い。
ここで、実験を担当する先生については、例えば、実験を行うクラスが複数存在する場合、1人の先生(A先生)がすべてのクラスを担当することもあれば、複数の先生のうちどの先生がどのクラスを担当するかというように、全てのクラスを、複数の先生で分担することもある。すなわち、(A)実験を行う全てのクラスを、1人の先生(A先生)が担当する、(B)実験を行う全てのクラスを、複数の先生で分担する、の2つの場合が考えられる。また、Bクラスの生徒が実験を行う場所については、例えば、(C)実験を行うことができる教室が1ヵ所しかないこともあれば、(D)実験を行うことができる教室が複数あることもある(すなわち、Bクラスだけでなく他のクラスも含めて、複数のクラスが、それぞれのクラスを担当する先生の指導のもとで、同時間帯に並行して実験を行っている可能性もある)。また、通信ネットワーク2に関しては、(E)生徒が利用できる通信ネットワークが1つしかないこともあれば、(F)例えばインターネットや校内イントラネットなどのように、生徒が利用できる通信ネットワークが複数存在することもある。これらの点を考慮すると、所定のクラスが実験を行う際の、先生用端末3等の先生用端末と通信ネットワーク2との組み合わせは、複数考えられる。そこで、ネットワークデータベース27は、例えば、Bクラスの生徒が利用する通信ネットワーク2と、Bクラスの実験を担当するA先生の先生用端末3との組み合わせを設定するために、グラフ関数電卓10が通信する、予め定められた通信ネットワーク2と先生用端末3とを識別する1つのネットワーク識別情報を記憶しておけばよい。グラフ関数電卓10が通信する1つの通信ネットワーク2は、例えばA先生によって予め指定されることができる。
A先生によるBクラスの生徒への通信ネットワーク2の指定の仕方については、例えば、A先生およびBクラスの各生徒が実験中に使用する通信ネットワーク2(例えば、インターネットや校内イントラネットなど)について、A先生がBクラスの生徒に口頭や板書などで伝えればよく、この場合は、Bクラスの生徒が各自の生徒用端末4(#1~#n)で、実験中に使用する通信ネットワーク2を設定することになる。この他、Bクラスの各生徒の生徒用端末4(#1~#n)が例えばE-mailやメッセンジャー等によりA先生の先生用端末3との間で連絡事項のやり取りを行える状況であれば、A先生がE-mailやメッセンジャー等によりBクラスの各生徒の生徒用端末4(#1~#n)に、実験で使用する通信ネットワーク2(例えば、インターネットや校内イントラネットなど)に関する情報を配信することで、A先生からBクラスの生徒に、A先生およびBクラスの各生徒が実験中に使用する通信ネットワーク2を伝えればよく、この場合も、Bクラスの生徒が各自の生徒用端末4(#1~#n)で、実験中に使用する通信ネットワーク2を設定することになる。またさらに、Bクラスの生徒が各自の生徒用端末4(#1~#n)で、A先生から伝えられた通信ネットワーク2を設定する場合には、A先生から伝えられた通信ネットワーク2に関する情報を単にネットワークデータベース27に記憶させるだけでなく、Bクラスの生徒が手動操作により各自の生徒用端末4(#1~#n)をA先生に指定された通信ネットワーク2に接続して、先生用端末3にセンサデータ等の送信が可能な状態にしておいてもよい。なお、Bクラスの生徒が手動操作により各自の生徒用端末4(#1~#n)をA先生に指定された通信ネットワーク2に接続して、先生用端末3にセンサデータ等の送信が可能となった場合には、それ以降の、少なくともネットワーク識別情報を用いた生徒用端末4(#1~#n)と通信ネットワーク2との接続に関する処理(後述)は不要である。
また、ネットワークデータベース27は、例えば、Bクラスの生徒が利用可能な通信ネットワーク2が複数存在するような場合に、Bクラスの生徒が利用可能な通信ネットワーク2と、A先生の先生用端末3との任意の組み合わせに対応するため、グラフ関数電卓10が通信可能な通信ネットワーク2および先生用端末3を識別する複数のネットワーク識別情報を記憶していても良い。また、ネットワークデータベース27は、例えば、所定のクラスの生徒が利用可能な通信ネットワーク2と、実験を担当する複数の先生の先生用端末(A先生の先生用端末3だけでなく、他の先生の先生用端末も含めた複数の先生用端末)のうちのいずれか1つとの任意の組み合わせに対応するため、グラフ関数電卓10が先生用端末3等の所定の先生用端末および通信可能な通信ネットワーク2を識別する複数のネットワーク識別情報を記憶していても良い。なお、A先生によるBクラスの生徒への通信ネットワーク2の指定の仕方については、前述と同様にすればよい。Bクラスの各生徒は、A先生から実験中に使用する通信ネットワーク2に関する指示を受けた際には、先生用端末3等の先生用端末と通信ネットワーク2との複数の組み合わせのうち、該当するものを選択して設定してもよい。また、ネットワークデータベース27が複数のネットワーク識別情報を記憶している場合、後述のように、予め定められた判定基準に従って、A先生およびBクラスの各生徒が実験中に使用する通信ネットワーク2と先生用端末3との組み合わせを、生徒用端末4が自動的に決定して設定してもよい。
なお、ネットワークデータベース27には、所定のクラスが実験を行う際の、先生用端末3等の先生用端末と通信ネットワーク2との任意の組み合わせを予め記憶しておき、Bクラスの生徒がA先生から実験中に利用可能な通信ネットワーク2に関する指示を受けた場合に、Bクラスの各生徒が先生用端末3等の先生用端末と通信ネットワーク2との任意の組み合わせの中から該当する組み合わせを選択して設定してもよい。
データ取得プログラム22aは、データ取得部26から、センサ種類情報、センサデータ、およびタイムスタンプを取得すると、ネットワークデータベース27から、ネットワーク識別情報を取得する。ネットワークデータベース27が、予め定められた1つのネットワーク識別情報のみを記憶している場合、データ取得部26は、このネットワーク識別情報を取得する。
一方、ネットワークデータベース27が、複数のネットワーク識別情報を記憶している場合、データ取得プログラム22aは、予め定められた判定基準に従って、センサ種類情報およびタイムスタンプのうちの少なくとも何れかに基づいて、グラフ関数電卓10が通信すべき通信ネットワーク2および先生用端末3を決定し、対応するネットワーク識別情報を取得する。
判定基準としては、例えば、今日の2時間目(午前9:35~午前10:20)のA先生の授業で、電流電圧実験が行われる場合、タイムスタンプが今日の9:35~10:20の間であり、センサ種類情報が「電流電圧計」であれば、A先生の先生用端末3と、その専用の通信ネットワーク2とを指定しているネットワーク識別情報を、ネットワークデータベース27から取得すべきネットワーク識別情報とする、というようなものである。
図4は、複数のネットワーク識別情報を記憶しているネットワークデータベース27のデータ構成を示す図である。このようなネットワークデータベース27のデータ構成により、各生徒用端末4より受信したタイムスタンプおよびセンサ種類情報に基づいて、A先生の先生用端末3を特定する情報とBクラスの生徒が接続可能な通信ネットワーク2を特定する情報とを含むネットワーク識別情報を、取得すべきネットワーク識別情報として特定することができる。なお、タイムスタンプおよびセンサ種類情報の何れか一方に基づいて、ネットワーク識別情報が一意的に決定される場合、ネットワークデータベース27は、それらのうちの何れか他方の情報は、含まなくてよい。また、タイムスタンプおよびセンサ種類情報にかかわらず、ネットワーク識別情報が一意的に決定される場合、ネットワークデータベース27は、それらの両方の情報を含まなくてよい。さらに、特定されるネットワーク識別情報は、後述するグループを特定する際に最低限必要な情報のみ、例えば、A先生の先生用端末3を特定する情報を、少なくとも含んでよい。
データ取得プログラム22aは、このようにしてネットワークデータベース27からネットワーク識別情報を取得すると、さらにユーザ情報保存エリア22dからユーザ情報を取得し、取得したネットワーク識別情報およびユーザ情報を、センサ種類情報、センサデータ、およびタイムスタンプとともに、情報付加プログラム22bへ出力する。
情報付加プログラム22bは、データ取得プログラム22aから出力されたネットワーク識別情報、センサ種類情報、センサデータ、タイムスタンプ、およびユーザ情報を受け取ると、センサデータに、センサ種類情報、タイムスタンプ、ネットワーク識別情報、ユーザ情報を付加し、これらの情報が付加されたセンサデータを、通信部25へ出力する。
通信部25は、情報付加プログラム22bから出力されたネットワーク識別情報、センサ種類情報、タイムスタンプ、およびユーザ情報が付加されたセンサデータが出力されると、センサデータに付加されたネットワーク識別情報から、通信ネットワーク2および先生用端末3を把握する。そして、通信部25は、ネットワーク識別情報、センサ種類情報、タイムスタンプ、およびユーザ情報が付加されたセンサデータを受け取ると、把握した通信ネットワーク2を介して先生用端末3へ送信する。
図5は、先生用端末3の電子回路の構成例を示すブロック図である。
先生用端末3の電子回路は、コンピュータであるCPU31、記録媒体読取部32、ディスプレイ33、通信部34、キー入力部35、メモリ36、判定条件データベース37、およびセンサデータデータベース38を備えている。
先生用端末3も生徒用端末4と同様に、例えば、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、スマートホン、携帯電話機、タッチパネル式PDA(personal digital assistants)、電子ブック、携帯ゲーム機等のような電子機器として構成することができる。
メモリ36には、判定プログラム36a、分類プログラム36b、および表示制御プログラム36cが記憶されている。
CPU31は、判定プログラム36a、分類プログラム36b、および表示制御プログラム36cに従い回路各部の動作を制御し、キー入力部35からのキー入力信号に応じた各種の演算処理を実行する。判定プログラム36a、分類プログラム36b、および表示制御プログラム36cは、メモリ36に予め記憶されていてもよいし、あるいはメモリカード等の外部記録媒体39から記録媒体読取部32を介してメモリ36に読み込まれて記憶されたものであってもよい。判定プログラム36a、分類プログラム36b、および表示制御プログラム36cは、ユーザがキー入力部35の操作によって書き換えできないようになっている。
メモリ36には、このようなユーザ書き換え不可能な情報の他に、ユーザが書き換え可能なデータを記憶するエリアとして、キー入力部35によりキー入力されたキーコードのデータが順次入力され、これにより構成される種々のデータや、判定プログラム36a、分類プログラム36b、および表示制御プログラム36cによってなされる処理で生成された中間データ等が記憶されるエリアである書込可能データエリア36dが確保されている。
先生用端末3では、CPU31が、判定プログラム36a、分類プログラム36b、および表示制御プログラム36cに記述された命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウェアとハードウエアとが協働して動作することにより、以下に説明するような機能を実現する。
通信部34は、生徒用端末4から送信されたセンサデータを、通信ネットワーク2を介して受信する。生徒用端末4から送信されるセンサデータには、前述したようにセンサ種類情報、タイムスタンプ、ネットワーク識別情報、およびユーザ情報が付加されている。通信部34は、このようなセンサデータを受信すると、判定プログラム36aへ出力する。
判定条件データベース37は、例えば先生のような指導的立場にあるユーザによって予め作成された判定条件を記憶している。判定条件の作成例としては、例えば、A先生が、今日の2時間目(午前9:35~午前10:20)の授業で行われる電流電圧実験で得られたセンサデータを各生徒用端末4から収集したいのであれば、A先生は、先生用端末3のキー入力部35を操作することによって、各生徒用端末4が使用する通信ネットワーク2および先生用端末3に関する情報を含むネットワーク識別情報と、タイムスタンプの時間範囲(今日の午前9:35~午前10:20)と、センサ種類情報(例えば、「電流電圧計」)とを指定した判定条件を作成するという具合である。このようにして作成された判定条件は、判定条件データベース37に記憶される。
判定プログラム36aは、通信部34から、センサ種類情報、タイムスタンプ、ネットワーク識別情報、およびユーザ情報が付加されたセンサデータが出力されると、判定条件データベース37に記憶されている判定条件を参照することによって、センサデータに付加されたネットワーク識別情報と、タイムスタンプと、センサ種類情報とが、判定条件を満たしているか否かを判定する。
センサデータに付加されたネットワーク識別情報およびセンサ種類情報が、判定条件で指定されたネットワーク識別情報およびセンサ種類情報と一致し、センサデータに付加されたタイムスタンプが、判定条件で指定された時間範囲に含まれている場合、判定プログラム36aは、このセンサデータは、判定条件を満たしていると判定し、それ以外の場合、判定条件を満たしていないと判定する。
判定プログラム36aは、センサデータが判定条件を満たしていると判定すると、このセンサデータを、付加された情報とともに分類プログラム36bへ出力する。一方、判定プログラム36aは、このセンサデータが判定条件を満たしていないと判定した場合には、このセンサデータを、不当なものであるとみなし、破棄する。
分類プログラム36bは、判定プログラム36aから出力された各センサデータを、判定プログラム36aにおける判定で使用された判定条件の内容、すなわち、ネットワーク識別情報、取得時間情報、およびセンサ種類情報によって決定される、たとえば授業のようなグループに分類する。そして、判定プログラム36aから出力された各センサデータに、どのグループ(授業)に属するのかを指定した分類情報を付加して、センサデータデータベース38に記憶させる。
先生は、多くの授業を行う場合、先生用端末3には、授業が行われる毎に、多くの生徒用端末4からセンサデータが送信されることになる。したがって、先生は、通常、先生用端末3の判定条件データベース37に、多くの判定条件を記憶することになる。この場合、判定条件を満たすセンサデータであっても、どの授業で取得されたセンサデータであるかを識別する必要がある。このため、分類プログラム36bは、センサデータがどの判定条件を満たすのかを示す情報である分類情報をセンサデータに付加することによってセンサデータをグループに分類し、その後、分類したセンサデータをセンサデータデータベース38へ出力し、記憶させる。
図6は、判定条件データベース37のデータ構成を示す図であり、図7は、センサデータデータベース38のデータ構成を示す図である。判定条件データベース37は、判定条件を示す判定条件部371と、判定条件に合致した場合に分類されるグループを示す分類名称部372とを含み、これら情報は、先生によって予め作成される。このような判定条件データベース37のデータ構成により、各生徒用端末4より受信したタイムスタンプ、センサ種類情報、及び、取得したネットワーク識別情報に基づいて、分類すべきグループを特定することができる。なお、前述のように、タイムスタンプ及びセンサ種類情報にかかわらず、ネットワーク識別情報が一意的に決定される場合、かつ、ネットワーク識別情報が先生用端末3を特定する情報のみを含む、つまり、通信ネットワーク2を特定する情報を含まない場合、先生用端末3を特定する情報のみに基づいて、分類すべきグループを特定してよい。また、複数の生徒用端末4から受信した複数のセンサデータの各々を識別するセンサデータ識別情報(図7では生徒a,b…等と示す)と、特定したグループの識別情報(授業ID)とが互いに関連付けられて、図7に示すデータ構成のセンサデータデータベース38として記憶される。
表示制御プログラム36cは、センサデータデータベース38から、同一のグループに属するセンサデータ、すなわち、同一の分類情報が付加されたセンサデータを取得し、各センサデータによって作成されるグラフを、ディスプレイ12上に一覧表示させる。
図8は、同一の授業に属するセンサデータによって作成される複数のグラフを先生用端末3のディスプレイ33上に一覧表示した例を示す概念図である。
図8には、オームの法則を理解するために同一の授業で行われた電流電圧実験において、3人の生徒、すなわち、生徒α、生徒β、および生徒γによって取得されたセンサデータによってそれぞれ作成された3つの電流電圧グラフ(a)、(b)、(c)の例が図示されている。本実施の形態では、各生徒によって取得されたセンサデータおよびこのセンサデータに付加されたユーザ情報に基づいて、電流電圧グラフと生徒の情報(ユーザ情報)とが対応付けられて表示される。より具体的には、電流電圧グラフ(a)では、生徒αが測定した実験結果に対応する電流電圧グラフと、生徒αの情報(ユーザ情報)33aとが併せて表示され、電流電圧グラフ(b)では、生徒βが測定した実験結果に対応する電流電圧グラフと、生徒βの情報(ユーザ情報)33bとが併せて表示され、電流電圧グラフ(c)では、生徒γが測定した実験結果に対応する電流電圧グラフと、生徒γの情報(ユーザ情報)33cとが併せて表示される。なお、実験がBクラスの各生徒によって行われるのではなく、Bクラスの生徒がグループ分けされて、複数のグループによって行われるのであれば、図9に示すように、生徒αの情報(ユーザ情報)33a、生徒βの情報(ユーザ情報)33b、生徒γの情報(ユーザ情報)33cは、例えば、生徒用端末4を操作して先生用端末3にセンサデータ等を送信する生徒の名前だけでなく、その生徒が所属している実験グループも併せて表示するのが好ましい。以上のように、先生用端末3は、複数の生徒によってなされた実験の結果をディスプレイ33上に一覧表示させる。
次に、以上のように構成した本実施形態に係る表示システム1の動作例について説明する。
図10Aおよび図10Bは、第1の実施形態に係る表示システム1の動作例を示すフローチャートである。
ここでは、A先生が、Bクラスに対して、2018年XX月##日の2時間目(午前9:35~午前10:20)の授業において電流電圧実験を行い、それに対して、Bクラスの各生徒が、実験で取得したセンサデータを生徒用端末4から先生用端末3へ送信する場合を例に説明する。
この場合、先ず、A先生は、先生用端末3のキー入力部35を操作することによって、先生用端末3に関する情報と、A先生およびBクラスの各生徒が使用する通信ネットワーク2に関する情報とを含むネットワーク識別情報C、タイムスタンプの時間範囲(2018:XX:##:09:35:00:00~2018:XX:##:10:25:59:59)D、およびセンサ種類情報E(電流電圧計)を指定した判定条件を作成し、判定条件データベース37に記憶させる(S1)。
また、A先生は、先生用端末3の通信部34から、ネットワーク識別情報Cを、例えばE-mailやメッセンジャー等によりBクラスの各生徒のグラフ関数電卓10へ通知し、各生徒のグラフ関数電卓10のネットワークデータベース27に、ネットワーク識別情報Cを記憶させる。またあるいは、A先生がネットワーク識別情報Cを、例えば口頭や板書等でBクラスの各生徒に通知し、Bクラスの生徒は、各自のグラフ関数電卓10のネットワークデータベース27に、ネットワーク識別情報Cを記憶させる(S2)。これで、データ取得前の準備が完了する。なお、図10Aでは、ステップS1とステップS2とが、実験開始前に実施される例を示しているが、ステップS1とステップS2とは、センサデータを先生用端末3へ送信する前であれば、実験中または実験後に実施されても構わない。また、各生徒のグラフ関数電卓10のネットワークデータベース27に、ネットワーク識別情報Cを記憶させる手法は、上記に限定されず、その他、当業者に周知な適切な手法によってなされてよい。ここで、Bクラスの生徒が各自のグラフ関数電卓10のネットワークデータベース27に、A先生から通知されたネットワーク識別情報Cを記憶させた場合には、さらに、Bクラスの生徒が手動操作により、各自のグラフ関数電卓10をネットワーク識別情報Cに基づいて通信ネットワーク2(A先生から通知された通信ネットワーク2)に接続して、先生用端末3にセンサデータ等の送信が可能な状態としておいてもよい。
実際に実験が開始される場合には、先ず、グラフ関数電卓10(生徒用端末4)のデータ取得部26にデータロガー40が接続され、さらに、データロガー40に、センサ50が接続される(S3)。本例では、電流電圧実験がなされることから、データロガー40には、センサ50として、電流電圧計が接続される。
データロガー40にセンサ50(電流電圧計)が接続されると、データロガー40によって、接続されたセンサ50の種類が電流電圧計であることが認識され、認識結果であるセンサ種類情報(電流電圧計)が生成され、データ取得部26へ送信される(S4)。
さらに、センサ50(電流電圧計)によって、電流値および電圧値が検出されると、検出結果であるセンサデータが、センサ50(電流電圧計)から、データロガー40を介して、データ取得部26へ送信される(S5)。
データ取得部26では、データロガー40からセンサ種類情報(電流電圧計)およびセンサデータ(電流値および電圧値)が送信されると、タイムスタンプが作成され、作成されたタイムスタンプが、センサ種類情報(電流電圧計)およびセンサデータ(電流値および電圧値)とともに、データ取得プログラム22aへ出力される(S6)。
なお、センサ50によって検出されたセンサデータが、データロガー40を介してセンサ50からデータ取得部26へ送信されるまでに要する時間は、極めて短いので、タイムスタンプは、センサデータが、センサ50によって取得された時間を示す取得時間情報であると見なすことができる。
データ取得プログラム22aでは、データ取得部26から、センサ種類情報(電流電圧計)、センサデータ(電流値および電圧値)、およびタイムスタンプが出力されると、ネットワークデータベース27から、ネットワーク識別情報Cが取得される(S7)。
ここで、ネットワークデータベース27には、1つのネットワーク識別情報(例えば、ネットワーク識別情報C)のみが記憶されていることに限定されず、複数のネットワーク識別情報が記憶されている場合もある。複数のネットワーク識別情報が記憶されている場合、予め定められた判定基準に従って、データ取得プログラム22aによって、センサ種類情報およびタイムスタンプのうちの何れかに基づいて決定される通信ネットワーク2および先生用端末3が定義されたネットワーク識別情報が取得される。なお、前述のステップS2において、Bクラスの生徒が手動操作により、各自のグラフ関数電卓10をA先生から通知された通信ネットワーク2に接続して、先生用端末3にセンサデータ等の送信が可能な状態となっている場合には、この接続済みの通信ネットワーク2およびA先生の先生用端末3に関する情報を含むネットワーク識別情報が取得されればよい。
なお、判定基準としては、例えば、今日の2時間目(午前9:35~午前10:20)のA先生の授業で、電流電圧実験が行われる場合、タイムスタンプが今日の9:35~10:20の間であり、センサ種類情報が「電流電圧計」であれば、A先生の先生用端末3と、その専用の通信ネットワーク2とを指定しているネットワーク識別情報Cを、グラフ関数電卓10が取得すべきネットワーク識別情報とする、というようなものであればよい。
データ取得プログラム22aでは、ネットワーク識別情報Cが取得されると、さらにユーザ情報保存エリア22dからユーザ情報が取得され、取得されたネットワーク識別情報Cおよびユーザ情報が、対応するセンサ種類情報(電流電圧計)、センサデータ(電流値および電圧値)、およびタイムスタンプとともに、情報付加プログラム22bへ出力される。
情報付加プログラム22bでは、データ取得プログラム22aからセンサデータ(電流値および電圧値)、センサ種類情報(電流電圧計)、タイムスタンプ、ネットワーク識別情報C、およびユーザ情報が出力されると、センサデータ(電流値および電圧値)に、センサ種類情報(電流電圧計)、タイムスタンプ、ネットワーク識別情報C、およびユーザ情報が付加され、これらの情報が付加されたセンサデータ(電流値および電圧値)が通信部25へ出力される(S8)。
通信部25では、情報付加プログラム22bから出力されたセンサデータ(電流値および電圧値)に付加されたネットワーク識別情報Cから、A先生およびBクラスの各生徒が使用する通信ネットワーク2(例えば、インターネットや校内イントラネットなど)およびA先生の先生用端末3が把握される(S9)。そして、ネットワーク識別情報C、センサ種類情報(電流電圧計)、タイムスタンプ、およびユーザ情報が付加されたセンサデータ(電流値および電圧値)が、把握された通信ネットワーク2を介して、A先生の先生用端末3へ向けて送信される(S10)。なお、前述のステップS2において、Bクラスの生徒が手動操作により、各自のグラフ関数電卓10をA先生から通知された通信ネットワーク2に接続して、先生用端末3にセンサデータ等の送信が既に可能な状態となっている場合には、ここでのA先生およびBクラスの各生徒が使用する通信ネットワーク2およびA先生の先生用端末3を把握する処理は省略される。
A先生の先生用端末3では、Bクラスの各生徒の生徒用端末4から通信ネットワーク2を介して送信されたセンサデータ(電流値および電圧値)が、通信部34において受信される。このセンサデータ(電流値および電圧値)には、前述したようにセンサ種類情報(電流電圧計)、タイムスタンプ、ネットワーク識別情報C(通信ネットワーク)、およびユーザ情報が付加されている。このようなセンサデータは、通信部34からさらに、判定プログラム36aへ出力される。
通信部34からこのようなセンサデータ(電流値および電圧値)が出力されると、判定プログラム36aでは、判定条件データベース37に記憶されている判定条件が参照されることによって、センサデータ(電流値および電圧値)に付加されたネットワーク識別情報Cと、タイムスタンプと、センサ種類情報(電流電圧計)とが、判定条件を満たしているか否かが判定される(S11)。なお、ここでは、ユーザ情報は使用されない。
センサデータに付加されたネットワーク識別情報Cおよびセンサ種類情報(電流電圧計)が、判定条件で指定されたネットワーク識別情報Cおよびセンサ種類情報E(電流電圧計)と一致し、センサデータに付加されたタイムスタンプが、判定条件で指定された時間範囲Dに含まれている場合、判定プログラム36aでは、センサデータ(電流値および電圧値)に付加されたネットワーク識別情報Cと、タイムスタンプと、センサ種類情報(電流電圧計)とが、判定条件を満たしていると判定され、それ以外の場合、判定条件を満たしていないと判定される。
判定プログラム36aでは、判定条件を満たしている(S11:Yes)と判定されると、センサデータ(電流値および電圧値)が、付加された情報、すなわち、ネットワーク識別情報C、タイムスタンプ、センサ種類情報(電流電圧計)、およびユーザ情報とともに分類プログラム36bへ出力される(S13)。
一方、判定条件を満たしていない(S11:No)と判定されると、センサデータは、不当なものであるとみなされ、判定プログラム36aによって破棄される(S12)。
ステップS13の後、分類プログラム36bでは、判定プログラム36aから出力された各センサデータ(電流値および電圧値)が、判定プログラム36aにおける判定で使用された判定条件の内容、すなわち、ネットワーク識別情報C、取得時間情報、およびセンサ種類情報(電流電圧計)Eによって決定されるグループ(例えば、授業に)分類される(S14)。そして、判定プログラム36aから出力された各センサデータ(電流値および電圧値)に、どのグループ(授業)に属するのかを指定する分類情報が付加されて、センサデータデータベース38に記憶される。これによって、センサデータ(電流値および電圧値)は、どのグループに属するのかが識別された状態で、センサデータデータベース38に記憶されるようになる(S15)。
その後、表示制御プログラム36cによって、センサデータデータベース38から、同一の授業で取得されたセンサデータ(電流値および電圧値)、すなわち、同一の分類情報が付加されたセンサデータ(電流値および電圧値)が取得され、各センサデータ(電流値および電圧値)によって作成されるグラフが、例えば図8に例示するように、ディスプレイ33に一覧表示される(S16)。
図8は、例えば、同一の授業で取得されたセンサデータによって作成される複数のグラフをディスプレイ33に一覧表示した例を示す概念図である。
図8には、オームの法則を理解するために同一の授業で行われた電流電圧実験において、3人の生徒、すなわち、生徒α、生徒β、および生徒γによって取得されたセンサデータ(電流値および電圧値)によってそれぞれ作成された3つの電流電圧グラフ(a)、(b)、(c)が図示されている。ここでは、例えば、電流電圧グラフ(a)では、生徒αが測定した実験結果に対応する電流電圧グラフと、生徒αの情報(ユーザ情報)33aとが併せて表示され、電流電圧グラフ(b)では、生徒βが測定した実験結果に対応する電流電圧グラフと、生徒βの情報(ユーザ情報)33bとが併せて表示され、電流電圧グラフ(c)では、生徒γが測定した実験結果に対応する電流電圧グラフと、生徒γの情報(ユーザ情報)33cとが併せて表示される。なお、各生徒α、β、γの情報(ユーザ情報)は、生徒α、β、γがそれぞれ測定した実験結果に対応する電流電圧グラフの周辺部分、本実施形態では、上方に表示される。
この電流電圧実験では、生徒α、生徒β、生徒γにそれぞれ異なる抵抗値を有する抵抗器が与えられ、抵抗器を介して直列回路上を流れる電流と電圧とが、センサデータとして、センサ50である電流電圧計によって測定された。図8に例示する各電流電圧グラフ(a)、(b)、(c)は、このようにして測定されたセンサデータに基づいて作成されたものである。
上述したように、本実施形態に係る表示システム1においては、上記のような作用により、Bクラスの各生徒の生徒用端末4から送信されたセンサデータが同じクラスの同一の授業において取得されたセンサデータであることを、3つの条件、すなわち、ネットワーク識別情報、取得時間情報、およびセンサ種類情報に基づいて自動的に判定することができる。
従って、A先生は、Bクラスの各生徒の生徒用端末4から送信されたセンサデータが、同一の授業で取得されたものであるか否かを確認する手間から解放される。これによって、A先生は、貴重な授業時間を、センサデータの確認作業のために浪費することなく、実質的な授業のために活用することが可能となる。
さらにA先生は、Bクラスの複数の生徒それぞれによって取得されたセンサデータから生成される各電流電圧グラフを、ディスプレイ33に一覧表示させることによって、複数の電流電圧グラフを俯瞰的に確認できるようになる。その結果、例えば、表示されているユーザ情報から、どの生徒が正しく実験を実施できて、どの生徒が正しく実施できなかったのかを容易に把握することが可能となる。さらには、例えば、図8に示すようにディスプレイ33に一覧表示される複数の電流電圧グラフをBクラスの各生徒に見せることによって、Bクラスの各生徒に対して、オームの法則をより容易に説明できるようにもなる。
一方、Bクラスの各生徒としても、先生用端末3のディスプレイ33に表示される、図8に示すような一覧表示を見ることによって、直列回路では、電流と電圧とが比例関係にあること、また、その傾きは、抵抗器の種類(抵抗値)によって決定されることを容易に理解できるようになる。
このように、本実施形態に係る表示システム1によれば、先生の手間を省き、先生が実質的な授業に活用できる時間を増やすことを可能にするのみならず、生徒の理解を助けるために必要な情報を迅速かつ容易に提供することができるので、より効率的な授業の実現に貢献することが可能となる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係る表示システムについて説明する。
第2の実施形態は、第1の実施形態の変形例である。したがって、以下では、第1の実施形態で説明したことを繰り返し説明することは避け、第1の実施形態とは異なる点について説明する。そのため、同一の構成要素については、第1の実施形態と同一の付番を付している。
図11は、第2の実施形態に係る表示システム1の構成例を示す概念図である。
図12は、第2の実施形態において、生徒用端末4として使用されることが可能なグラフ関数電卓10の電子回路の構成例を示すブロック図である。
本実施形態では、図11に示すように、生徒用端末4に、例えばデジタルカメラのようなカメラ60が接続される。図12は、生徒用端末4の一例であるグラフ関数電卓10に、カメラ60が接続された構成を示している。
なお、図11は、生徒用端末4にカメラ60が接続されていること以外は、図1と同一である。また、図12は、データ取得部26にカメラ60が接続されていること以外は、図3と同一である。
カメラ60は、ユーザ(生徒)によってなされる操作に応じて静止画または動画を撮像し、撮像データに撮像時刻情報を付加して、データ取得部26へ出力する。なお、カメラ60は、データ取得部26に常時接続されている必要は無く、データ取得部26に撮像データを転送する場合にのみ、データ取得部26に接続されていれば良い。
これによって、データ取得部26へは、データロガー40からのセンサ種類情報およびセンサデータに加えて、カメラ60からの、撮像時刻情報が付加された撮像データも出力されるようになる。
データ取得部26は、センサ種類情報およびセンサデータを、タイムスタンプとともに、データ取得プログラム22aへ出力する場合、カメラ60からの、撮像時刻情報が付加された撮像データもあわせて出力する。
これによって、データ取得プログラム22aは、データ取得部26から、センサ種類情報、センサデータ、およびタイムスタンプに加えて、撮像時刻情報が付加された撮像データをも取得する。
データ取得プログラム22aはさらに、第1の実施形態で説明したように、ネットワークデータベース27からネットワーク識別情報Cを取得するとともに、ユーザ情報保存エリア22dからユーザ情報を取得し、取得したネットワーク識別情報Cおよびユーザ情報を、センサ種類情報、センサデータ、タイムスタンプ、および、撮像時刻情報が付加された撮像データとともに、情報付加プログラム22bへ出力する。
情報付加プログラム22bは、データ取得プログラム22aから出力されたネットワーク識別情報C、センサ種類情報、センサデータ、タイムスタンプ、ユーザ情報、および、撮像時刻情報が付加された撮像データを受け取ると、センサデータに、センサ種類情報、タイムスタンプ、ネットワーク識別情報、ユーザ情報を付加して、通信部25へ出力する。また、撮像時刻情報が付加された撮像データも、通信部25へ出力する。
通信部25は、第1の実施形態で説明したように、センサデータに付加されたネットワーク識別情報から、通信ネットワーク2および先生用端末3を把握する。そして、通信部25は、ネットワーク識別情報、センサ種類情報、タイムスタンプ、およびユーザ情報が付加されたセンサデータと、撮像時刻情報が付加された撮像データとを、把握した通信ネットワーク2を介して先生用端末3へ送信する。なお、第1の実施形態と同様に、Bクラスの生徒が手動操作により、各自のグラフ関数電卓10をA先生から通知された通信ネットワーク2に接続して、先生用端末3にセンサデータ等の送信が既に可能な状態となっている場合には、ここでのA先生およびBクラスの各生徒が使用する通信ネットワーク2およびA先生の先生用端末3を把握する処理は不要である。
A先生の先生用端末3では、図5に示すように、Bクラスの各生徒の通信部25から送信されたこれらの情報を通信部34において受信すると、通信部34は、ネットワーク識別情報、センサ種類情報、タイムスタンプ、およびユーザ情報が付加されたセンサデータを、撮像時刻情報が付加された撮像データとともに判定プログラム36aへ出力する。
判定プログラム36aは、第1の実施形態で説明したような処理を行う。この処理では、撮像時刻情報が付加された撮像データは使用されない。
分類プログラム36bでは、第1の実施形態で説明したように、判定プログラム36aから出力された各センサデータに、分類情報を付加して、センサデータデータベース38に記憶させる。本実施形態ではさらに、分類情報が付加されたセンサデータを、センサデータとともに通信部34によって受信された、撮像時刻情報が付加された撮像データとともに、センサデータデータベース38に記憶させる。
表示制御プログラム36cは、第1の実施形態で説明したように、センサデータデータベース38から、同一の分類情報を付加されたセンサデータを取得し、各センサデータによって作成されるグラフを、ディスプレイ33に一覧表示させる。本実施形態ではさらに、センサデータとともに通信部34によって受信された撮像データを、付加された撮像時刻情報とともに、グラフと対応付けてディスプレイ33に一覧表示させる。
図13は、同一の分類情報(例えば、同一の授業)が付加されたセンサデータによって作成された複数のグラフを、センサデータとともに通信部34によって受信された撮像データおよび撮像時刻情報とともに一覧表示した例を示す概念図である。
図13には、同一の授業で行われた中和滴定実験において、3人の生徒、すなわち、生徒α、生徒β、および生徒γによって取得されたセンサデータによってそれぞれ作成された3つの中和曲線(a-1)、(b-1)、(c-1)、実験中の撮像データ(a-2)、(b-2)、(c-2)、および撮像時刻情報(a-3)、(b-3)、(c-3)が表示された例が図示されている。なお、撮像データは、静止画または動画であり得る。撮像データが動画である場合、動画の再生位置を表すシークバー(a-4)、(b-4)、(c-4)が、撮像時刻情報(a-3)、(b-3)、(c-3)の周辺部分、例えば、撮像時刻情報(a-3)、(b-3)、(c-3)の下方に表示される。
次に、以上のように構成した本実施形態に係る表示システム1の動作例について説明する。
図14Aおよび図14Bは、第2の実施形態に係る表示システム1の動作例を示すフローチャートである。
図14Aおよび図14Bにおいても、図10Aおよび図10Bと同一の動作については、図10Aおよび図10Bと同一のステップ番号を付し、説明を簡略化する。また、図10Aおよび図10Bと類似する動作については、例えば「S3」に類似する動作を「S3A」のように示すことによって、図10Aおよび図10Bにおける対応する類似動作が明確になるようなステップ番号で示している。
ここでは、A先生が、Bクラスに対して、2018年XX月##日の2時間目(午前9:35~午前10:20)の授業において、少量のフェノールフタレイン溶液が添加された酢酸水溶液を、水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液で滴定する中和滴定実験を行い、それに対して、各生徒が、実験で取得したセンサデータ(pH)、および撮像時刻情報が付加された撮像データ(滴定中の動画データ)を、生徒用端末4から先生用端末3へ送信する場合を例に説明する。
以下に、一般的な中和滴定実験の手順について図15を用いて簡単に説明する。
図15(a)に示すように、先生によって指示された量の酢酸を、ホールピペット200で正確に取り、コニカルビーカ210に入れる。
次に、図15(b)に示すように、コニカルビーカ210内の酢酸溶液に、フェノールフタレイン溶液220を1~2滴加え、さらに、回転子230を入れる。
次に、図15(c)に示すように、コニカルビーカ210を、スターラ240の上に載せ、スターラ240を起動することによって、回転子230によって溶液をかき混ぜながら、ビュレット250から水酸化ナトリウム水溶液を、1滴ずつ滴下する。pHセンサ260は、コニカルビーカ210内の溶液のpHを測定する。
フェノールフタレイン溶液は、酸性溶液中では無色透明であり、アルカリ溶液中では、濃い赤色を呈する。したがって、溶液の色を観察することによって、中和反応の終了を確認することができる。カメラ60は、滴定中におけるコニカルビーカ210内の溶液の動画を撮像する。
A先生は、先生用端末3のキー入力部35を操作することによって、先生用端末3に関する情報と、A先生およびBクラスの各生徒が使用する通信ネットワーク2に関する情報とを含むネットワーク識別情報C、タイムスタンプの時間範囲(2018:XX:##:09:35:00:00~2018:XX:##:10:25:59:59)D、およびセンサ種類情報E(pHセンサ)を指定した判定条件を作成し、判定条件データベース37に記憶させる(S1A)。
A先生は、先生用端末3の通信部34から、ネットワーク識別情報Cを、例えばE-mailやメッセンジャー等によりBクラスの各生徒のグラフ関数電卓10へ通知し、各生徒のグラフ関数電卓10のネットワークデータベース27に、ネットワーク識別情報Cを記憶させる。またあるいは、A先生がネットワーク識別情報Cを、例えば口頭や板書等でBクラスの各生徒に通知し、Bクラスの生徒は、各自のグラフ関数電卓10のネットワークデータベース27に、ネットワーク識別情報Cを記憶させる(S2)。なお、ステップS1AとステップS2とは、第1の実施形態と同様に、センサデータを先生用端末3へ送信する前であれば、実験中または実験後に実施されても構わない。ここで、Bクラスの生徒が各自のグラフ関数電卓10のネットワークデータベース27に、A先生から通知されたネットワーク識別情報Cを記憶させた場合には、さらに、Bクラスの生徒が手動操作により、各自のグラフ関数電卓10をA先生から通知された通信ネットワーク2に接続して、先生用端末3にセンサデータ等の送信が可能な状態としておいてもよい。
実験が開始される場合には、グラフ関数電卓10のデータ取得部26にデータロガー40が接続され、さらに、データロガー40に、センサ50(pHセンサ)が接続される(S3)。
データロガー40にセンサ50(pHセンサ)が接続されると、データロガー40によって、接続されたセンサ50がpHセンサであることが認識され、認識結果であるセンサ種類情報(pHセンサ)が、データ取得部26へ送信される(S4)。
さらに、センサ50(pHセンサ)によって、溶液のpHが検出されると、検出結果であるセンサデータが、センサ50(pHセンサ)から、データロガー40を介して、データ取得部26へ送信される。また、ユーザ(生徒)は、カメラ60を操作することによって、実験中の静止画または動画を撮像することができる。ユーザ(生徒)がカメラ60を操作して、実験中の静止画または動画を撮像すると、カメラ60によって撮像データが作成され、さらに、撮像データに撮像時刻情報が付加される。撮像時刻情報が付加された撮像データは、カメラ60がデータ取得部26へ接続されると、カメラ60からデータ取得部26へ出力されることが可能となる(S5A)。
データ取得部26では、データロガー40からセンサ種類情報(pHセンサ)およびセンサデータ(pH)が送信されると、タイムスタンプが作成される(S6A)。作成されたタイムスタンプは、データ取得部26から、センサ種類情報(pHセンサ)およびセンサデータ(pH)とともに、データ取得プログラム22aへ出力される。また、撮像時刻情報が付加された撮像データも、データ取得プログラム22aへ出力される。
データ取得プログラム22aでは、データ取得部26から、センサ種類情報(pHセンサ)、センサデータ(pH)、およびタイムスタンプが出力されると、ネットワークデータベース27から、ネットワーク識別情報Cが取得される(S7)。
データ取得プログラム22aでは、ネットワーク識別情報Cが取得されると、さらにユーザ情報保存エリア22dからユーザ情報が取得され、取得されたネットワーク識別情報Cおよびユーザ情報が、センサ種類情報(pHセンサ)、センサデータ(pH)、タイムスタンプ、および、撮像時刻情報が付加された撮像データとともに、情報付加プログラム22bへ出力される。
情報付加プログラム22bでは、データ取得プログラム22aから出力されたネットワーク識別情報C、センサ種類情報(pHセンサ)、センサデータ(pH)、タイムスタンプ、ユーザ情報、および、撮像時刻情報が付加された撮像データを受け取ると、センサデータ(pH)に、センサ種類情報(pHセンサ)、タイムスタンプ、ネットワーク識別情報C、ユーザ情報が付加されて、通信部25へ出力される。また、撮像時刻情報が付加された撮像データも、通信部25へ出力される(S8A)。
通信部25では、情報付加プログラム22bから出力されたセンサデータ(pH)に付加されたネットワーク識別情報Cから、A先生およびBクラスの各生徒が使用する通信ネットワーク2(例えば、インターネットや校内イントラネットなど)およびA先生の先生用端末3が把握される(S9)。そして、ネットワーク識別情報C、センサ種類情報(pHセンサ)、タイムスタンプ、およびユーザ情報が付加されたセンサデータ(pH)と、撮像時刻情報が付加された撮像データとが、把握された通信ネットワーク2を介して、A先生の先生用端末3へ向けて送信される(S10A)。なお、前述のステップS2において、Bクラスの生徒が手動操作により、各自のグラフ関数電卓10をA先生から通知された通信ネットワーク2に接続して、先生用端末3にセンサデータ等の送信が既に可能な状態となっている場合には、ここでのA先生およびBクラスの各生徒が使用する通信ネットワーク2およびA先生の先生用端末3を把握する処理は省略される。
A先生の先生用端末3では、Bクラスの各生徒の生徒用端末4から通信ネットワーク2を介して送信されたこれらの情報が通信部34において受信される。さらに、通信部34から、ネットワーク識別情報C、センサ種類情報(pHセンサ)、タイムスタンプおよびユーザ情報が付加されたセンサデータ(pH)が、撮像時刻情報が付加された撮像データとともに判定プログラム36aへ出力される。
通信部34からセンサデータ(pH)が出力されると、判定プログラム36aでは、判定条件データベース37に記憶されている判定条件が参照されることによって、センサデータ(pH)に付加されたネットワーク識別情報Cと、タイムスタンプと、センサ種類情報(pHセンサ)とが、判定条件を満たしているか否かが判定される(S11)。
判定プログラム36aでは、判定条件を満たしている(S11:Yes)と判定されると、センサデータ(pH)が、付加された情報、すなわち、ネットワーク識別情報C、タイムスタンプ、センサ種類情報(pH)、およびユーザ情報とともに分類プログラム36bへ出力される(S13)。
一方、判定条件を満たしていない(S11:No)と判定されると、センサデータは、不当なものであるとみなされ、判定プログラム36aによって破棄される(S12)。
ステップS13の後、分類プログラム36bでは、判定プログラム36aから出力された各センサデータ(pH)が、ネットワーク識別情報C、取得時間情報、およびセンサ種類情報(pHセンサ)Eによって決定される例えば授業のようなグループとして分類され(S14)、センサデータデータベース38に記憶される。また、同一のグループとして分類されたセンサデータ(pH)が、センサデータ(pH)とともに通信部34によって受信された撮像時刻情報が付加された撮像データとともに、センサデータデータベース38に記憶される(S15A)。
その後、表示制御プログラム36cによって、センサデータデータベース38から、同一の授業で取得されたセンサデータ(pH)、すなわち、同一の分類情報が付加されたセンサデータ(pH)が取得され、各センサデータ(pH)によって作成されるグラフが、例えば図13の(a-1)、(b-1)、(c-1)に例示するように、ユーザ情報と対応付けてディスプレイ33に一覧表示される。本実施形態ではさらに、センサデータ(pH)とともに通信部34によって受信され、センサデータデータベース38に記憶された撮像データ(a-2)、(b-2)、(c-2)が、付加された撮像時刻情報(a-3)、(b-3)、(c-3)とともに、グラフと対応付けてディスプレイ33に一覧表示される(S16A)。
図13には、同一の授業で行われた中和滴定実験において、3人の生徒、すなわち、生徒α、生徒β、および生徒γによって取得されたセンサデータ(pH)によってそれぞれ作成された3つの中和曲線(a-1)、(b-1)、(c-1)、ユーザ情報33a、33b、33c、実験中の撮像データである(動画データ)(a-2)、(b-2)、(c-2)、および撮像時刻情報(a-3)、(b-3)、(c-3)が表示された例が図示されている。また、撮像データが動画データである場合、動画の再生位置を表すシークバー(a-4)、(b-4)、(c-4)も、撮像時刻情報(a-3)、(b-3)、(c-3)の周辺部分、本実施形態では、撮像時刻情報(a-3)、(b-3)、(c-3)の下方にそれぞれ表示される。
曲線(a-1)は、水酸化ナトリウムの滴定量が十分ではなく、中和する前に実験を終了させた例を示す。この場合、pHは約6までしか変化しておらず、実験中の動画データ(a-2)からは、溶液の色が、実験前から実験終了まで無色透明のままで変わらないことが確認される。
また、曲線(b-1)は、水酸化ナトリウムの滴定量(約10mL)が適切であり、中和した状態の例を示す。水酸化ナトリウム水溶液の滴定によって得られる中和点では、pHが約6から約12へと急激に変動する。曲線(b-1)は、そのことを表している。実験中の動画データ(b-2)からは、溶液の色が、実験前には無色であったが、最終的には、薄い赤色に変化することが確認される。
また、曲線(c-1)は、中和点になった後もさらに水酸化ナトリウムを滴下し続けたために、溶液がアルカリ性になった状態の例を示す。pHが約6から約12へ急激に上昇する水酸化ナトリウム水溶液の滴定量(約10mL)から、更に水酸化ナトリウムを滴下すると、それに応じてpHも上昇し、アルカリ性が強くなって行くことが確認される。
曲線(c-1)に対応する実験中の動画データ(c-2)からは、溶液の色が、実験前には無色であり、水酸化ナトリウムを(約10mL)滴下した時点で、薄い赤色になり、さらに水酸化ナトリウムの滴下を続けて行くと、赤色がだんだん濃くなることが確認される。
なお、動画データ(a-2)、(b-2)、(c-2)は、ともに、その周辺部分(その下方)に表示されるシークバー(a-4)、(b-4)、(c-4)が操作されることによって、操作後に再生開始すべき撮像時刻が任意に設定される。
A先生は、図13に例示されるように、Bクラスの複数の生徒それぞれによって取得されたセンサデータ(pH)から生成される中和曲線や、撮像データ等を、ユーザ情報とともにディスプレイ33に一覧表示し、俯瞰的に確認することによって、例えば、どの生徒が正しく実験を実施できて、どの生徒が正しく実施できなかったのかを確認することができる。さらには、例えば、図13に示すようにディスプレイ33に一覧表示される情報をBクラスの各生徒に見せることによって、より効率的な授業を提供できるようになる。
一方、Bクラスの各生徒としても、先生用端末3のディスプレイ33に一覧表示される図13に示すような情報を見ることによって、実験内容をより良く理解できるようになる。特に、本実施形態では、グラフのみならず、撮像データも併せて表示できるので、視覚的効果も加わることによって、Bクラスの各生徒は実験内容をより深く理解することが可能となる。
なお、上記では、撮像データが動画データである例について説明したが、撮像データを静止画データとした場合であっても、同様に実現することができる。この場合、シークバー(a-4)、(b-4)、(c-4)の表示は省略される。
撮像データを静止画データとする場合、1つの中和曲線に対応する静止画データは、1つに限定されるものではない。たとえば、前述した中和滴定実験のように、溶液の色の変化を確認することが重要な実験である場合、少なくとも、溶液の色の変化前と、変化後との2つの静止画データを撮像し、先生用端末3のディスプレイ12に表示することが望ましい。
このような場合、図16に例示するように、表示制御プログラム36cは、静止画データに付加された撮像時刻情報から、各静止画データが撮像された順序を把握し、対応する曲線(a-1)、(b-1)、(c-1)の周辺部分、ここでは、曲線(a-1)、(b-1)、(c-1)の下方に、各2つの静止画データ(a-2)、(b-2)、(c-2)を、時系列的に表示するようにしても良い。
あるいは、1つの中和曲線に対応して撮像された静止画データが多数あり、図16のように同時に表示することが困難である場合には、表示制御プログラム36cは、静止画データに付加された撮像時刻情報から、各静止画データが撮像された順序を把握し、対応する曲線(a-1)、(b-1)、(c-1)の周辺部分、例えば、曲線(a-1)、(b-1)、(c-1)の下方に、静止画データを時系列順にスライド表示するようにしても良い。
第2の実施形態に係る表示システム1によれば、上述したように、例えば、図13や図16に示すように、先生用端末3のディスプレイ33上に、実験で得られたセンサデータによって作成されるグラフのみならず、実験に関連する静止画や動画をも併せて表示することができるので、先生は、生徒に対して、より内容の濃い授業を提供することが可能となるのみならず、生徒もまた、実験の内容をより深く理解することが可能となる。
本願発明は、各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が異なる形態にして組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
少なくとも1つのデータ出力装置から出力された1組以上のデータであって、当該データの各組が、少なくとも1つのセンサによって取得されたセンサデータと、データ処理装置を特定する第1特定情報とを含む、前記1組以上のデータを、通信ネットワークを介して受信し、
受信した前記1組以上のデータに含まれる前記第1特定情報が、予め定められた条件を満たしているか否かを判定し、
前記条件を満たしていると判定された前記1組以上のデータを同じグループへ分類し、
前記同じグループへ分類した前記1組以上のデータに基づいて、出力ファイルを生成して出力する、
制御部を備えるデータ処理装置。
[2]
前記第1特定情報を含む、前記予め定められた条件を作成し、
前記判定にかかる処理において、受信した前記1組以上のデータの何れかの組のデータのうちの前記第1特定情報が、作成した前記予め定められた条件を満たすか否かを判定する、
[1]のデータ処理装置。
[3]
前記受信にかかる処理において、前記1組以上のデータであって、当該データの各組は、前記少なくとも1つのデータ出力装置のうちの当該データの1組を出力した1つの前記データ出力装置が接続する1つの通信ネットワークを特定する1つの第2特定情報をさらに含む、前記1組以上のデータを受信し、
前記作成にかかる処理において、前記第1特定情報及び前記第2特定情報を含む、前記予め定められた条件を作成し、
前記判定にかかる処理において、受信した前記1組以上のデータの何れかの組のデータのうちの前記第1特定情報及び前記第2特定情報が、作成した前記予め定められた条件を満たしているか否かを判定する、
[2]のデータ処理装置。
[4]
前記受信にかかる処理において、前記1組以上のデータであって、当該データの各組は、前記少なくとも1つのセンサによって前記センサデータが取得された時刻を示す少なくとも1つの取得時刻情報及び前記少なくとも1つのセンサの種類を示す少なくとも1つのセンサ種類情報の少なくとも何れかの情報をさらに含む、前記1組以上のデータを受信し、
前記作成にかかる処理において、時間の範囲を示す時間範囲情報及び前記センサの種類を示す前記センサ種類情報の少なくとも何れかの情報を含む、前記予め定められた条件を作成し、
前記判定にかかる処理において、受信した前記1組以上のデータの何れかの組のデータのうちの前記第1特定情報、前記取得時刻情報及び前記センサ種類情報が、作成した前記予め定められた条件を満たしているか否かを判定する、
[2]または[3]のデータ処理装置。
[5]
前記受信にかかる処理において、前記1組以上のデータであって、当該データの各組は、少なくとも1つの各々が撮像時刻情報を含む撮像データをさらに含む、前記1組以上のデータを受信し、
前記出力にかかる処理において、前記少なくとも1つのセンサデータが取得された時間を示す少なくとも1つの取得時刻情報と前記少なくとも1つの撮像データに含まれる少なくとも1つの前記撮像時刻情報とに基づいて、前記少なくとも1つのセンサデータと前記少なくとも1つの撮像データとを対応付けた前記出力ファイルを生成して出力する、
[1]から[4]の何れかのデータ処理装置。
[6]
データ処理装置の制御部によって実行される方法であって、
少なくとも1つのデータ出力装置から出力された1組以上のデータであって、当該データの各組が、少なくとも1つのセンサによって取得されたセンサデータと、前記データ処理装置を特定する第1特定情報とを含む、前記1組以上のデータを、通信ネットワークを介して受信し、
受信した前記1組以上のデータに含まれる前記第1特定情報が、予め定められた条件を満たしているか否かを判定し、
前記条件を満たしていると判定された前記1組以上のデータを同じグループへ分類し、
前記同じグループへ分類した前記1組以上のデータに基づいて、出力ファイルを生成して出力する、
ことを含む、データ処理方法。
[7]
データ処理装置の制御部によって、
少なくとも1つのデータ出力装置から出力された1組以上のデータであって、当該データの各組が、少なくとも1つのセンサによって取得されたセンサデータと、前記データ処理装置を特定する第1特定情報とを含む、前記1組以上のデータを、通信ネットワークを介して受信させ、
受信した前記1組以上のデータに含まれる前記第1特定情報が、予め定められた条件を満たしているか否かを判定させ、
前記条件を満たしていると判定された前記1組以上のデータを同じグループへ分類させ、
前記同じグループへ分類した前記1組以上のデータに基づいて、出力ファイルを生成して出力させる、
プログラム。
[8]
データ処理装置と、通信ネットワークを介して前記データ処理装置と通信可能に接続された複数の情報処理端末を含む、データ処理システムによって実行される方法であって、
前記複数の情報処理端末の各々が、
1組以上のデータであって、当該データの各組が、少なくとも1つのセンサによって取得されたセンサデータと、前記データ処理装置を特定する第1特定情報とを含む、前記1組以上のデータを、前記通信ネットワークを介して送信し、
前記データ処理装置が、
前記各情報処理端末から出力された前記1組以上のデータを、前記通信ネットワークを介して受信し、
受信した前記1組以上のデータに含まれる前記第1特定情報が、予め定められた条件を満たしているか否かを判定し、
前記条件を満たしていると判定された前記1組以上のデータを同じグループへ分類し、
前記同じグループへ分類した前記1組以上のデータに基づいて、出力ファイルを生成して出力する、
ことを含む、データ処理方法。
[9]
データ処理装置と、通信ネットワークを介して前記データ処理装置と通信可能に接続された複数の情報処理端末を含む、データ処理システムが備える複数の制御部を動作させるプログラムであって、
前記複数の情報処理端末の各々の制御部によって、
1組以上のデータであって、当該データの各組が、少なくとも1つのセンサによって取得されたセンサデータと、前記データ処理装置を特定する第1特定情報とを含む、前記1組以上のデータを、前記通信ネットワークを介して送信させ、
前記データ処理装置の制御部によって、
前記各情報処理端末から出力された前記1組以上のデータを、前記通信ネットワークを介して受信させ、
受信した前記1組以上のデータに含まれる前記第1特定情報が、予め定められた条件を満たしているか否かを判定させ、
前記条件を満たしていると判定された前記1組以上のデータを同じグループへ分類し、
前記同じグループへ分類した前記1組以上のデータに基づいて、出力ファイルを生成して出力させる、
プログラム。
1・・表示システム
2・・通信ネットワーク
3・・先生用端末
4・・生徒用端末
10・・グラフ関数電卓
11・・キー入力部
12・・ディスプレイ
22・・メモリ
22a・・データ取得プログラム
22b・・情報付加プログラム
22c・・書込可能データエリア
22d・・ユーザ情報保存エリア
24・・記録媒体読取部
25・・通信部
26・・データ取得部
27・・ネットワークデータベース
32・・記録媒体読取部
33・・ディスプレイ
33a・・ユーザ情報
33b・・ユーザ情報
33c・・ユーザ情報
34・・通信部
35・・キー入力部
36・・メモリ
36a・・判定プログラム
36b・・分類プログラム
36c・・表示制御プログラム
36d・・書込可能データエリア
37・・判定条件データベース
38・・センサデータデータベース
39・・外部記録媒体
40・・データロガー
50・・センサ
60・・カメラ
111・・数値・演算記号キー群
112・・関数機能キー群
113・・モード設定キー群
114・・ファンクションキー群
115・・カーソルキー
200・・ホールピペット
210・・滴定中におけるコニカルビーカ
210・・コニカルビーカ
220・・フェノールフタレイン溶液
230・・回転子
240・・スターラ
250・・ビュレット
260・・センサ
371・・判定条件部
372・・分類名称部

Claims (11)

  1. 少なくとも1つのデータ出力装置から出力された1組以上のデータであって、当該データの各組が、センサによって取得されたセンサデータと、当該データを受信するべきデータ処理装置を特定する第1特定情報と、前記データ処理装置が接続する通信ネットワークを特定する第2特定情報とを含む、前記1組以上のデータを、通信ネットワークを介して受信し、
    前記第1特定情報及び前記第2特定情報を含む条件を設定し、
    受信した前記1組以上のデータに含まれる前記第1特定情報及び前記第2特定情報が、設定された前記条件を満たしているか否かを判定し、
    前記条件を満たしていると判定された前記1組以上のデータを同じグループへ分類し、
    前記同じグループへ分類した前記1組以上のデータに基づいて、出力ファイルを生成して出力する、
    制御部を備えるデータ処理装置。
  2. 少なくとも1つのデータ出力装置から出力された1組以上のデータであって、当該データの各組が、センサによって取得されたセンサデータと、当該データを受信するべきデータ処理装置を特定する第1特定情報と、前記センサデータが取得された時刻または前記センサデータを取得したセンサの種類を示す第2特定情報とを含む、前記1組以上のデータを、通信ネットワークを介して受信し、
    前記第1特定情報及び前記第2特定情報を含む条件を設定し、
    受信した前記1組以上のデータに含まれる前記第1特定情報及び前記第2特定情報が、設定された前記条件を満たしているか否かを判定し、
    前記条件を満たしていると判定された前記1組以上のデータを同じグループへ分類し、
    前記同じグループへ分類した前記1組以上のデータに基づいて、出力ファイルを生成して出力する、
    制御部を備えるデータ処理装置。
  3. 少なくとも1つのデータ出力装置から出力された1組以上のデータであって、当該データの各組が、センサによって取得されたセンサデータと、前記センサデータが取得された時間を示す取得時刻情報と、当該データを受信するべきデータ処理装置を特定する第1特定情報と、撮像手段によって撮像された撮像データと、前記撮像データが撮像された時間を示す撮像時刻情報とを含む、前記1組以上のデータを、通信ネットワークを介して受信し、
    受信した前記1組以上のデータに含まれる前記第1特定情報が設定された条件を満たしているか否かを判定し、
    前記条件を満たしていると判定された前記1組以上のデータを同じグループへ分類し、
    同じグループへ分類した前記1組以上のデータにおける前記取得時刻情報および前記撮像時刻情報に基づいて、前記センサデータと前記撮像データとを対応付けた出力ファイルを生成して出力する、
    制御部を備えるデータ処理装置。
  4. 前記データ処理装置は複数存在し、
    それぞれの前記データ処理装置は、
    前記センサデータが取得された時間の範囲を示す時間範囲情報と、前記センサの種類を示すセンサ種類情報と、の異なる組み合わせのそれぞれに対応付けて分類すべきグループの情報を記憶し、
    前記センサデータとともに、前記時間範囲情報と前記センサ種類情報との組み合わせを示す情報を受信した場合に、受信した前記時間範囲情報と前記センサ種類情報との組み合わせを示す情報に対応して記憶されている前記グループの情報に基づいて、それぞれの前記データ出力装置から送信されてくる前記センサデータを複数のグループに分類し、
    前記データ出力装置は、
    前記時間範囲情報と前記センサ種類情報との異なる組み合わせのそれぞれに対応付けて、前記データ処理装置を特定する前記第1特定情報および前記通信ネットワークを特定する前記第2特定情報を含むネットワーク識別情報を記憶し、
    複数の前記ネットワーク識別情報が記憶されている場合には、前記時間範囲情報と前記センサ種類情報との指定された組み合わせに対応して記憶されている前記ネットワーク識別情報を選択し、選択した前記ネットワーク識別情報に対応する通信ネットワークを介して前記データ処理装置に対して、前記時間範囲情報と前記センサ種類情報との前記指定された組み合わせを示す情報とともに前記センサデータを送信する、
    請求項1に記載のデータ処理装置。
  5. センサデータを出力する複数のデータ出力装置と、前記センサデータを処理する複数のデータ処理装置と、を含むデータ処理システムであって、
    前記データ出力装置は、
    前記センサデータが取得された時間の範囲を示す時間範囲情報と前記センサデータを取得したセンサの種類を示すセンサ種類情報との異なる組み合わせのそれぞれに対応付けて、前記データ処理装置または通信ネットワークを特定する識別情報を記憶し、
    複数の前記識別情報が記憶されている場合には、前記時間範囲情報と前記センサ種類情報との指定された組み合わせに対応して記憶されている前記識別情報を選択し、選択した前記識別情報に対応する通信ネットワークを介して前記データ処理装置に対して、前記時間範囲情報と前記センサ種類情報との前記指定された組み合わせを示す情報とともに、取得した前記センサデータを送信し、
    前記データ処理装置は、
    前記時間範囲情報と前記センサ種類情報との異なる組み合わせのそれぞれに対応付けて分類すべきグループの情報を記憶し、
    通信ネットワークを介して複数の前記データ出力装置のそれぞれから、前記センサデータとともに、前記時間範囲情報と前記センサ種類情報との組み合わせを示す情報を受信した場合に、受信した前記時間範囲情報と前記センサ種類情報との組み合わせを示す情報に対応して記憶されている前記グループの情報に基づいて、それぞれの前記データ出力装置から送信されてくる前記センサデータを複数のグループに分類する、
    データ処理システム。
  6. データ処理装置の制御部によって実行される方法であって、
    少なくとも1つのデータ出力装置から出力された1組以上のデータであって、当該データの各組が、センサによって取得されたセンサデータと、当該データを受信するべきデータ処理装置を特定する第1特定情報と、前記データ処理装置が接続する通信ネットワークを特定する第2特定情報とを含む、前記1組以上のデータを、通信ネットワークを介して受信し、
    前記第1特定情報及び前記第2特定情報を含む条件を設定し、
    受信した前記1組以上のデータに含まれる前記第1特定情報及び前記第2特定情報が、設定された前記条件を満たしているか否かを判定し、
    前記条件を満たしていると判定された前記1組以上のデータを同じグループへ分類し、
    前記同じグループへ分類した前記1組以上のデータに基づいて、出力ファイルを生成して出力する、
    ことを含む、データ処理方法。
  7. データ処理装置の制御部によって、
    少なくとも1つのデータ出力装置から出力された1組以上のデータであって、当該データの各組が、センサによって取得されたセンサデータと、当該データを受信するべきデータ処理装置を特定する第1特定情報と、前記データ処理装置が接続する通信ネットワークを特定する第2特定情報とを含む、前記1組以上のデータを、通信ネットワークを介して受信させ、
    前記第1特定情報及び前記第2特定情報を含む条件を設定させ、
    受信した前記1組以上のデータに含まれる前記第1特定情報及び前記第2特定情報が、設定された前記条件を満たしているか否かを判定させ、
    前記条件を満たしていると判定された前記1組以上のデータを同じグループへ分類させ、
    前記同じグループへ分類した前記1組以上のデータに基づいて、出力ファイルを生成して出力させる、
    プログラム。
  8. データ処理装置の制御部によって実行される方法であって、
    少なくとも1つのデータ出力装置から出力された1組以上のデータであって、当該データの各組が、センサによって取得されたセンサデータと、当該データを受信するべきデータ処理装置を特定する第1特定情報と、前記センサデータが取得された時刻または前記センサデータを取得したセンサの種類を示す第2特定情報とを含む、前記1組以上のデータを、通信ネットワークを介して受信し、
    前記第1特定情報及び前記第2特定情報を含む条件を設定し、
    受信した前記1組以上のデータに含まれる前記第1特定情報及び前記第2特定情報が、設定された前記条件を満たしているか否かを判定し、
    前記条件を満たしていると判定された前記1組以上のデータを同じグループへ分類し、
    前記同じグループへ分類した前記1組以上のデータに基づいて、出力ファイルを生成して出力する、
    ことを含む、データ処理方法。
  9. データ処理装置の制御部によって、
    少なくとも1つのデータ出力装置から出力された1組以上のデータであって、当該データの各組が、センサによって取得されたセンサデータと、当該データを受信するべきデータ処理装置を特定する第1特定情報と、前記センサデータが取得された時刻または前記センサデータを取得したセンサの種類を示す第2特定情報とを含む、前記1組以上のデータを、通信ネットワークを介して受信させ、
    前記第1特定情報及び前記第2特定情報を含む条件を設定させ、
    受信した前記1組以上のデータに含まれる前記第1特定情報及び前記第2特定情報が、設定された前記条件を満たしているか否かを判定させ、
    前記条件を満たしていると判定された前記1組以上のデータを同じグループへ分類させ、
    前記同じグループへ分類した前記1組以上のデータに基づいて、出力ファイルを生成して出力させる、
    プログラム。
  10. データ処理装置の制御部によって実行される方法であって、
    少なくとも1つのデータ出力装置から出力された1組以上のデータであって、当該データの各組が、センサによって取得されたセンサデータと、前記センサデータが取得された時間を示す取得時刻情報と、当該データを受信するべきデータ処理装置を特定する第1特定情報と、撮像手段によって撮像された撮像データと、前記撮像データが撮像された時間を示す撮像時刻情報とを含む、前記1組以上のデータを、通信ネットワークを介して受信し、
    受信した前記1組以上のデータに含まれる前記第1特定情報が設定された条件を満たしているか否かを判定し、
    前記条件を満たしていると判定された前記1組以上のデータを同じグループへ分類し、
    同じグループへ分類した前記1組以上のデータにおける前記取得時刻情報および前記撮像時刻情報に基づいて、前記センサデータと前記撮像データとを対応付けた出力ファイルを生成して出力する、
    ことを含む、データ処理方法。
  11. データ処理装置の制御部によって、
    少なくとも1つのデータ出力装置から出力された1組以上のデータであって、当該データの各組が、センサによって取得されたセンサデータと、前記センサデータが取得された時間を示す取得時刻情報と、当該データを受信するべきデータ処理装置を特定する第1特定情報と、撮像手段によって撮像された撮像データと、前記撮像データが撮像された時間を示す撮像時刻情報とを含む、前記1組以上のデータを、通信ネットワークを介して受信させ、
    受信した前記1組以上のデータに含まれる前記第1特定情報が設定された条件を満たしているか否かを判定させ、
    前記条件を満たしていると判定された前記1組以上のデータを同じグループへ分類させ、
    同じグループへ分類した前記1組以上のデータにおける前記取得時刻情報および前記撮像時刻情報に基づいて、前記センサデータと前記撮像データとを対応付けた出力ファイルを生成して出力させる、
    プログラム。
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