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JP7513650B2 - ガスセンサおよびガスセンサによる濃度測定方法 - Google Patents

ガスセンサおよびガスセンサによる濃度測定方法 Download PDF

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JP7513650B2 JP2022058402A JP2022058402A JP7513650B2 JP 7513650 B2 JP7513650 B2 JP 7513650B2 JP 2022058402 A JP2022058402 A JP 2022058402A JP 2022058402 A JP2022058402 A JP 2022058402A JP 7513650 B2 JP7513650 B2 JP 7513650B2
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Description

本発明は、複数種類の検知対象ガス成分を検知し、それらの濃度を測定可能なマルチガスセンサに関する。
自動車の排ガスからの排出量を管理するための計測において、二酸化炭素(CO)の濃度を計測する技術が既に公知である(例えば特許文献1および特許文献2参照)。特許文献1および特許文献2に開示されたガスセンサにおいては、二酸化炭素(CO)成分に加え、水蒸気(HO)成分についても並行して測定することが可能となっている。
特許第5918177号公報 特許第6469464号公報
特許文献1および特許文献2に開示されたような構造のガスセンサについて、精度を維持しつつ構造を簡素化したいという一般的なニーズが存在する。構造が簡素であるほど、製造工数は低減され、センサの信頼性が増し、かつ、低コスト化にもつながる。
例えば、特許文献1および特許文献2に開示されたガスセンサに備わるセンサ素子の場合、貴金属を含む電極が5箇所に設けられてなり、これを削減することは構造の簡素化さらには低コスト化の点から望ましい。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、従来よりも構造が簡素化されたガスセンサを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、少なくとも水蒸気と二酸化炭素とを含む被測定ガスに含まれる、複数の検知対象ガス成分の濃度を測定可能なガスセンサであって、酸素イオン伝導性の固体電解質にて構成された構造体を有するセンサ素子と、前記ガスセンサの動作を制御するコントローラと、を備え、前記センサ素子が、前記被測定ガスが導入されるガス導入口と、相異なる拡散律速部を介して前記ガス導入口から順次に連通してなる、第1空室、第2空室、および第3空室と、基準ガスと接触してなる基準ポンプ電極と、前記第1空室に面して形成されてなる第1内側電極と、前記基準ポンプ電極と、前記第1内側電極と前記基準ポンプ電極との間に存在する前記固体電解質とから構成された第1ポンプセルと、前記第2空室に面して形成されてなる第2内側電極と、前記基準ポンプ電極と、前記第2内側電極と前記基準ポンプ電極との間に存在する前記固体電解質とから構成された第2ポンプセルと、前記第3空室に面して形成されてなる第3内側電極と、前記基準ポンプ電極と、前記第3内側電極と前記基準ポンプ電極との間に存在する前記固体電解質とから構成された第3ポンプセルと、を備え、前記第1ポンプセルは、前記ガス導入口から前記第1空室に導入された前記被測定ガスに含まれる水蒸気および二酸化炭素が実質的に全て分解されるように、前記第1空室から酸素を汲み出し、前記第2ポンプセルは、前記第2空室に酸素を汲み入れることによって、前記第1空室から前記第2空室へと導入された前記被測定ガスに含まれている、水蒸気の分解によって生成した水素を前記第2空室において選択的に酸化させ、前記第3ポンプセルは、前記第3空室に酸素を汲み入れることによって、前記第空室から前記第空室へと導入された前記被測定ガスに含まれている、二酸化炭素の分解によって生成した一酸化炭素を前記第3空室において酸化させ、前記コントローラは、前記第1ポンプセルにおいて前記第1内側電極と前記基準ポンプ電極との間に印加される電圧および印加時間を制御する第1ポンプセル制御手段と、前記第2ポンプセルにおいて前記第2内側電極と前記基準ポンプ電極との間に印加される電圧および印加時間を制御する第2ポンプセル制御手段と、前記第3ポンプセルにおいて前記第3内側電極と前記基準ポンプ電極との間に印加される電圧および印加時間を制御する第3ポンプセル制御手段と、前記第2ポンプセルによって前記第2空室に酸素を汲み入れる際に前記第2内側電極と前記基準ポンプ電極との間を流れる電流の大きさに基づいて、前記被測定ガスに含まれる前記水蒸気の濃度を特定する水蒸気濃度特定手段と、前記第3ポンプセルによって前記第3空室に酸素を汲み入れる際に前記第3内側電極と前記基準ポンプ電極との間を流れる電流の大きさに基づいて、前記被測定ガスに含まれる前記二酸化炭素の濃度を特定する二酸化炭素濃度特定手段と、を備え、前記第1ポンプセル制御手段は、前記第1内側電極と前記基準ポンプ電極との間に電圧が印加されていないときに前記第1内側電極と前記基準ポンプ電極との間に生じる非印加時起電力V1が、1000mV~1500mVなる範囲内の所定の目標値に保たれるように、前記第1ポンプセルを10ms以下のインターバルで断続的に作動させ、前記第2ポンプセル制御手段は、前記第2内側電極と前記基準ポンプ電極との間に電圧が印加されていないときに前記第2内側電極と前記基準ポンプ電極との間に生じる非印加時起電力V2が、250mV~450mVなる範囲内の所定の目標値に保たれるように、前記第2ポンプセルを10ms以下のインターバルで断続的に作動させ、前記第3ポンプセル制御手段は、前記第3内側電極と前記基準ポンプ電極との間に電圧が印加されていないときに前記第3内側電極と前記基準ポンプ電極との間に生じる非印加時起電力V3が、100mV~300mVなる範囲内の所定の目標値に保たれるように、前記第3ポンプセルを10ms以下のインターバルで断続的に作動させる、ことを特徴とする。
本発明の第2の態様は、第1の態様に係るガスセンサであって、前記第1内側電極は、前記構造体において前記第1空室を区画する面の1つにのみ形成されてなり、前記第2内側電極は、前記構造体において前記第2空室を区画する面の1つにのみ形成されてなり、前記第3内側電極は、前記構造体において前記第3空室を区画する面の1つにのみ形成されてなる、ことを特徴とする。
本発明の第3の態様は、少なくとも水蒸気と二酸化炭素とを含む被測定ガスに含まれる、複数の検知対象ガス成分の濃度を、ガスセンサにより測定する方法であって、前記ガスセンサが、酸素イオン伝導性の固体電解質にて構成された長尺板状の構造体を有するセンサ素子を備えるものであり、前記センサ素子が、前記被測定ガスが導入されるガス導入口と、相異なる拡散律速部を介して前記ガス導入口から順次に連通してなる、第1空室、第2空室、および第3空室と、基準ガスと接触してなる基準ポンプ電極と、前記第1空室に面して形成されてなる第1内側電極と、前記基準ポンプ電極と、前記第1内側電極と前記基準ポンプ電極との間に存在する前記固体電解質とから構成された第1ポンプセルと、前記第2空室に面して形成されてなる第2内側電極と、前記基準ポンプ電極と、前記第2内側電極と前記基準ポンプ電極との間に存在する前記固体電解質とから構成された第2ポンプセルと、前記第3空室に面して形成されてなる第3内側電極と、前記基準ポンプ電極と、前記第3内側電極と前記基準ポンプ電極との間に存在する前記固体電解質とから構成された第3ポンプセルと、を備えるものであり、a)前記第1ポンプセルによって、前記ガス導入口から前記第1空室に導入された前記被測定ガスに含まれる水蒸気および二酸化炭素が実質的に全て分解されるように、前記第1空室から酸素を汲み出す工程と、b)前記第2ポンプセルによって前記第2空室に酸素を汲み入れることにより、前記第1空室から前記第2空室へと導入された前記被測定ガスに含まれている、水蒸気の分解によって生成した水素を、前記第2空室において選択的に酸化させる工程と、c)前記第3ポンプセルによって前記第3空室に酸素を汲み入れることにより、前記第空室から前記第空室へと導入された前記被測定ガスに含まれている、二酸化炭素の分解によって生成した一酸化炭素を、前記第3空室において酸化させる工程と、d)前記第2ポンプセルによって前記第2空室に酸素を汲み入れる際に前記第2内側電極と前記基準ポンプ電極との間を流れる電流の大きさに基づいて、前記被測定ガスに含まれる前記水蒸気の濃度を特定する工程と、e)前記第3ポンプセルによって前記第3空室に酸素を汲み入れる際に前記第3内側電極と前記基準ポンプ電極との間を流れる電流の大きさに基づいて、前記被測定ガスに含まれる前記二酸化炭素の濃度を特定する工程と、を備え、前記工程a)においては、前記第1内側電極と前記基準ポンプ電極との間に電圧が印加されていないときに前記第1内側電極と前記基準ポンプ電極との間に生じる非印加時起電力V1が、1000mV~1500mVなる範囲内の所定の目標値に保たれるように、前記第1ポンプセルを10ms以下のインターバルで断続的に作動させ、前記工程b)においては、前記第2内側電極と前記基準ポンプ電極との間に電圧が印加されていないときに前記第2内側電極と前記基準ポンプ電極との間に生じる非印加時起電力V2が、250mV~450mVなる範囲内の所定の目標値に保たれるように、前記第2ポンプセルを10ms以下のインターバルで断続的に作動させ、前記工程c)においては、前記第3内側電極と前記基準ポンプ電極との間に電圧が印加されていないときに前記第3内側電極と前記基準ポンプ電極との間に生じる非印加時起電力V3が、100mV~300mVなる範囲内の所定の目標値に保たれるように、前記第3ポンプセルを10ms以下のインターバルで断続的に作動させる、ことを特徴とする。
本発明の第4の態様は、第3の態様に係るガスセンサによる濃度測定方法であって、前記第1内側電極は、前記構造体において前記第1空室を区画する面の1つにのみ形成されてなり、前記第2内側電極は、前記構造体において前記第2空室を区画する面の1つにのみ形成されてなり、前記第3内側電極は、前記構造体において前記第3空室を区画する面の1つにのみ形成されてなる、ことを特徴とする。
本発明の第1ないし第4の態様によれば、従来のガスセンサに比して電極の個数および面積が削減され、構造が簡素化され低コスト化が図られつつも、従来のガスセンサと同様に被測定ガス中の所定ガス成分の濃度を測定可能なマルチガスセンサが、実現される。
ガスセンサ100の構成の一例を概略的に示す図である。 コントローラ110において実現される機能的構成要素を示すブロック図である。 フィードバック制御の際の第1空室用センサセル80における起電力V1の時間変化を例示する図である。
<ガスセンサの構成>
図1は、本実施の形態に係るガスセンサ100の構成の一例を概略的に示す図である。ガスセンサ100は、センサ素子101によって複数種類のガス成分を検知し、その濃度を測定するマルチガスセンサである。本実施の形態においては、少なくとも水蒸気(HO)および二酸化炭素(CO)が、ガスセンサ100における主たる検知対象ガス成分であるとする。ガスセンサ100は、例えば、自動車のエンジンなどの内燃機関の排気経路に取り付けられ、係る排気経路を流れる排ガスを被測定ガスとする態様にて使用される。図1は、センサ素子101の長手方向に沿った垂直断面図を含んでいる。
センサ素子101は、酸素イオン伝導性の固体電解質からなる長尺板状の構造体(基体部)14と、該構造体14の一方端部(図面視左端部)に形成され、被測定ガスが導入されるガス導入口10と、構造体14内に形成され、ガス導入口10から順次に連通する緩衝空間12、第1空室20、第2空室40、および第3空室61を有する。緩衝空間12は第1拡散律速部11を介してガス導入口10と連通している。第1空室20は、第2拡散律速部13を介して緩衝空間12と連通している。第2空室40は、第3拡散律速部30を介して第1空室20と連通している。第3空室61は、第4拡散律速部60を介して第2空室40と連通している。
構造体14は、例えば、セラミックスよりなる複数層の基板を積層して構成される。具体的には、構造体14は、第1基板1と、第2基板2と、第3基板3と、第1固体電解質層4と、スペーサ層5と、第2固体電解質層6とよりなる6つの層が、下から順に積層された構成を有する。各層は、例えばジルコニア(ZrO)等の酸素イオン伝導性の固体電解質によって構成される。
ガス導入口10、第1拡散律速部11、緩衝空間12、第2拡散律速部13、第1空室20、第3拡散律速部30、第2空室40、第4拡散律速部60、および第3空室61は、構造体14の一方端部側であって、第2固体電解質層6の下面6bと第1固体電解質層4の上面4aとの間に、この順に形成されている。ガス導入口10から第3空室61に至る部位を、ガス流通部とも称する。
ガス導入口10と、緩衝空間12と、第1空室20と、第2空室40と、第3空室61とは、スペーサ層5を厚み方向に貫通するようにして形成されている。それらの空室等の図面視上部においては、第2固体電解質層6の下面6bが露出し、図面視下部においては第1固体電解質層4の上面4aが露出している。それら空室等の側部は、スペーサ層5あるいはいずれかの拡散律速部にて区画されている。
第1拡散律速部11、第2拡散律速部13、第3拡散律速部30、および、第4拡散律速部60は、いずれも2本の横長なスリットを備えている。すなわち、図面に垂直な方向に長く伸びた開口を図面視上部および下部に有している。
また、センサ素子101においてガス導入口10が設けられた一方端部とは反対側の他方端部(図面視右端部)には、基準ガス導入空間43が設けられている。基準ガス導入空間43は、第3基板3の上面3aとスペーサ層5の下面5bとの間に形成されている。また、基準ガス導入空間43の側部は第1固体電解質層4の側面で区画されている。基準ガス導入空間43には、基準ガスとして、例えば酸素(O)や大気が導入される。
ガス導入口10は、外部空間に対して開口している部位であり、該ガス導入口10を通じて外部空間からセンサ素子101内に被測定ガスが取り込まれる。
第1拡散律速部11は、ガス導入口10から緩衝空間12に導入される被測定ガスに、所定の拡散抵抗を付与する部位である。
緩衝空間12は、外部空間における被測定ガスの圧力変動によって生じる被測定ガスの濃度変動を打ち消すために設けられてなる。このような被測定ガスの圧力変動としては、例えば自動車の排ガスの排気圧の脈動等が挙げられる。
第2拡散律速部13は、緩衝空間12から第1空室20に導入される被測定ガスに、所定の拡散抵抗を付与する部位である。
第1空室20は、第2拡散律速部13を通じて導入される被測定ガスから酸素を汲み出し、さらには、被測定ガスに検知対象ガス成分として含まれているHOおよびCOを還元(分解)して水素(H)および一酸化炭素(CO)を生成させ、被測定ガスが酸素のみならずHO、COについても実質的に含まないようにするための空間として設けられている。係るHOとCOの還元(分解)は、第1ポンプセル21が作動することによって実現される。
第1ポンプセル21は、第1内側ポンプ電極22と、基準ポンプ電極42と、構造体14において両電極に挟まれた部分に存在する固体電解質とによって構成される、電気化学的ポンプセルである。
第1ポンプセル21においては、第1内側ポンプ電極22と基準ポンプ電極42との間に、センサ素子101の外部に備わる可変電源24によって電圧Vp1が印加されることにより、酸素ポンプ電流(酸素イオン電流)Ip1が生じる。これにより、第1空室20内の酸素を基準ガス導入空間43に汲み出すことが、可能となっている。
第1内側ポンプ電極22は、第1空室20を区画する第1固体電解質層4の上面4aの略全面にのみ、設けられている。
第1内側ポンプ電極22は、白金を金属成分として、例えば、白金とジルコニアとを含む平面視矩形状の多孔質サーメット電極として、設けられてなる。
基準ポンプ電極42は、第1固体電解質層4と第3基板3との間に形成された電極であり、例えば、白金とジルコニアとを含む平面視矩形状の多孔質サーメット電極として、設けられてなる。
基準ポンプ電極42の周囲には、多孔質アルミナからなり、且つ、基準ガス導入空間43につながる基準ガス導入層48が設けられている。基準ポンプ電極42の表面には、基準ガス導入空間43の基準ガスが基準ガス導入層48を介して導入されるようになっている。すなわち、基準ポンプ電極42は常に基準ガスと接触した状態となっている。
一方、第1内側ポンプ電極22と、基準ポンプ電極42と、構造体14において両電極に挟まれた部分に存在する固体電解質とはまた、第1空室用センサセル80を構成している。第1空室用センサセル80は、第1空室20内における雰囲気中の酸素分圧を把握するための電気化学的センサセルである。
第1空室用センサセル80においては、第1内側ポンプ電極22と基準ポンプ電極42との間に起電力(ネルンスト起電力)V1が発生する。後述するように、第1ポンプセル21の使用は断続的であり、第1ポンプセル21が使用されずそれゆえ可変電源24により電圧Vp1が印加されていないタイミングにおける起電力V1(非印加時起電力V1とも称する)は、第1空室20における酸素濃度(酸素分圧)と基準ガスの酸素濃度(酸素分圧)との差に応じた値となる。ただし、基準ガスの酸素濃度(酸素分圧)は基本的に一定であるので、非印加時起電力V1は、第1空室20における当該タイミングでの酸素濃度(酸素分圧)に応じた値となる。
第3拡散律速部30は、第1空室20から第2空室40に導入される、HおよびCOを含みかつHO、CO、および酸素を実質的に含まない被測定ガスに、所定の拡散抵抗を付与する部位である。
第2空室40は、第3拡散律速部30を通じて導入される被測定ガスに含まれているHおよびCOのうちHのみを選択的に全て酸化して再びHOを生成させるための空間として設けられている。係るHの酸化によるHOの生成は、第2ポンプセル50が作動することによって実現される。
第2ポンプセル50は、第2内側ポンプ電極51と、基準ポンプ電極42と、構造体14において両電極に挟まれた部分に存在する固体電解質とによって構成される、電気化学的ポンプセルである。
第2ポンプセル50においては、第2内側ポンプ電極51と基準ポンプ電極42との間に、センサ素子101の外部に備わる可変電源52によって電圧Vp2が印加されることにより、酸素ポンプ電流(酸素イオン電流)Ip2が生じる。これにより、基準ガス導入空間43から第2空室40内に酸素を汲み入れることが、可能となっている。
第2内側ポンプ電極51は、第2空室40を区画する第1固体電解質層4の上面4aの略全面にのみ、設けられている。
第2内側ポンプ電極51は、Pt-Au合金を金属成分として、例えば、係るPt-Au合金とジルコニアとを含む平面視矩形状の多孔質サーメット電極として、設けられてなる。
一方、第2内側ポンプ電極51と、基準ポンプ電極42と、構造体14において両電極に挟まれた部分に存在する固体電解質とはまた、第2空室用センサセル81を構成している。第2空室用センサセル81は、第2空室40内における雰囲気中の酸素分圧を把握するための電気化学的センサセルである。
第2空室用センサセル81においては、第2内側ポンプ電極51と基準ポンプ電極42との間に起電力(ネルンスト起電力)V2が発生する。後述するように、第2ポンプセル50の使用は断続的であり、第2ポンプセル50が使用されずそれゆえ可変電源52により電圧Vp2が印加されていないタイミングにおける起電力V2(非印加時起電力V2とも称する)は、第2空室40における酸素濃度(酸素分圧)と基準ガスの酸素濃度(酸素分圧)との差に応じた値となる。ただし、基準ガスの酸素濃度(酸素分圧)は基本的に一定であるので、非印加時起電力V2は、第2空室40における当該タイミングでの酸素濃度(酸素分圧)に応じた値となる。
第4拡散律速部60は、第2空室40から第3空室61に導入される、HOおよびCOを含みかつCOおよび酸素を実質的に含まない被測定ガスに、所定の拡散抵抗を付与する部位である。
第3空室61は、第4拡散律速部60を通じて導入される被測定ガスに含まれているCOを全て酸化して再びCOを生成させるための空間として設けられている。係るCOの酸化によるCOの生成は、第3ポンプセル41が作動することによって実現される。
第3ポンプセル41は、第3内側ポンプ電極44と、基準ポンプ電極42と、構造体14において両電極に挟まれた部分に存在する固体電解質とによって構成される、電気化学的ポンプセルである。
第3ポンプセル41においては、第3内側ポンプ電極44と基準ポンプ電極42との間に、センサ素子101の外部に備わる可変電源46によって電圧Vp3が印加されることにより、酸素ポンプ電流(酸素イオン電流)Ip3が生じる。これにより、基準ガス導入空間43から第3空室61内に酸素を汲み入れることが、可能となっている。
第3内側ポンプ電極44は、第3空室61を区画する第1固体電解質層4の上面4aの略全面に設けられている。
第3内側ポンプ電極44は、白金を金属成分として、例えば、白金とジルコニアとを含む平面視矩形状の多孔質サーメット電極として、設けられてなる。
一方、第3内側ポンプ電極44と、基準ポンプ電極42と、構造体14において両電極に挟まれた部分に存在する固体電解質とはまた、第3空室用センサセル82を構成している。第3空室用センサセル82は、第3空室61内における雰囲気中の酸素分圧を把握するための電気化学的センサセルである。
第3空室用センサセル82においては、第3内側ポンプ電極44と基準ポンプ電極42との間に起電力(ネルンスト起電力)V3が発生する。後述するように、第3ポンプセル41の使用は断続的であり、第3ポンプセル41が使用されずそれゆえ可変電源46により電圧Vp3が印加されていないタイミングにおける起電力V3(非印加時起電力V3とも称する)は、第3空室61における酸素濃度(酸素分圧)と基準ガスの酸素濃度(酸素分圧)との差に応じた値となる。ただし、基準ガスの酸素濃度(酸素分圧)は基本的に一定であるので、非印加時起電力V3は、第3空室61における当該タイミングでの酸素濃度(酸素分圧)に応じた値となる。
以上に加えて、センサ素子101は、第2基板2と第3基板3とに上下から挟まれた態様にて、ヒータ72を備える。ヒータ72は、第1基板1の下面1bに設けられたヒータ電極71を介して外部から給電されることにより発熱する。ヒータ72は、緩衝空間12から第3空室61に至る範囲の全域に亘って埋設されており、センサ素子101を所定の温度に加熱しさらには保温することができるようになっている。ヒータ72が発熱することによって、センサ素子101を構成する固体電解質の酸素イオン伝導性が高められる。
ヒータ72の上下には、第2基板2および第3基板3との電気的絶縁性を得る目的で、アルミナ等からなるヒータ絶縁層74が形成されている。以下、ヒータ72、ヒータ電極、ヒータ絶縁層74をまとめてヒータ部70とも称する。また、ヒータ部70には、圧力放散孔75が備わっている。圧力放散孔75は、第3基板3を貫通し、基準ガス導入空間43に連通するように設けられてなる部位であり、ヒータ絶縁層74内の温度上昇に伴う内圧上昇を緩和する目的で設けられてなる。
以上のような構成を有するセンサ素子101は、特に、種々の電極配置の点で、例えば特許文献1および特許文献2に開示されているような従来のガスセンサに備わるセンサ素子と異なっている。
具体的には、センサ素子101においては、第1空室20に備わる第1内側ポンプ電極22と第2空室40に備わる第2内側ポンプ電極51とがいずれも、第1固体電解質層4の上面4aの略全面にのみ設けられているが、従来のセンサ素子の場合、これらの電極に対応する電極は、少なくとも、それぞれの空室を区画する第2固体電解質層6の下面6bにも設けられていた。
また、センサ素子101においては、第1ないし第3内側ポンプ電極のそれぞれと、基準ポンプ電極42と、それらの電極間に存在する固体電解質とによって、ポンプセルが構成されている。そして、これらのポンプセルによって、第1ないし第3空室と基準ガス導入空間43との間で、酸素のポンピング(汲み出しまたは汲み入れ)が行われるようになっているが、従来のセンサ素子の場合、素子外面に外側ポンプ電極が別途設けられ、第1ないし第3内側ポンプ電極のそれぞれに対応する電極と、当該外側ポンプ電極と、それらの電極間に存在する固体電解質とによってポンプセルが構成され、係るポンプセルによって、第1ないし第3空室と外部空間との間で、酸素のポンピングが行われていた。また、センサ素子101における基準ポンプ電極42に相当する電極(基準電極)は、酸素のポンピングを担わず、単にそれぞれのセンサセルにおける電位の基準として用いられるに留まっていた。
すなわち、本実施の形態に係るガスセンサ100が備えるセンサ素子101においては、従来のガスセンサが備えていたセンサ素子に比して、ポンプ電極の個数および面積が削減されており、かつ基準電極の機能の複合化が図られている。ポンプ電極には白金等の貴金属が使用されることも踏まえると、本実施の形態に係るガスセンサ100は、従来のガスセンサに比して、低コスト化が図られているということができる。
ガスセンサ100はまた、センサ素子101の動作を制御するとともに、センサ素子101を流れる電流に基づいて検知対象ガス成分の濃度を特定する処理を担うコントローラ110をさらに備える。
図2は、コントローラ110において実現される機能的構成要素を示すブロック図である。コントローラ110は、例えば1つまたは複数のCPU(中央処理ユニット)と記憶装置等を有する1以上の電子回路により構成される。電子回路は、例えば記憶装置に記憶されている所定のプログラムをCPUが実行することにより、所定の機能的構成要素が実現されるソフトウェア機能部でもある。もちろん、複数の電子回路を機能に合わせて接続したFPGA(Field-Programmable Gate Array)等の集積回路等で構成してもよい。
なお、ガスセンサ100が自動車のエンジンの排気経路に取り付けられ、排気経路を流れる排ガスを被測定ガスとして使用される場合、コントローラ110の機能の一部または全部が、自動車のECU(電子制御装置)にて実現されるであってもよい。
コントローラ110は、CPUにおいて所定のプログラムが実行されることにより実現される機能的構成要素として、上述したセンサ素子101の各部の動作を制御する素子動作制御部111と、被測定ガスに含まれる検知対象ガス成分の濃度を特定する処理を担う濃度特定部112とを備える。
素子動作制御部111は、ヒータ72の動作を制御するヒータ制御部111Aと、第1ポンプセル21の動作を制御する第1ポンプセル制御部111Bと、第2ポンプセル50の動作を制御する第2ポンプセル制御部111Cと、第3ポンプセル41の動作を制御する第3ポンプセル制御部111Dとを、主として備える。
一方、濃度特定部112は、ガスセンサ100における主たる検知対象ガス成分であるHOおよびCOの濃度をそれぞれ特定する水蒸気濃度特定部112Cおよび二酸化炭素濃度特定部112Dを、主として備える。
<マルチガス検知と濃度特定>
次に、上述のような構成を有するガスセンサ100において実現される、複数のガス種の検知(マルチガス検知)と、検知されたガスの濃度の特定の仕方について説明する。以降においては、被測定ガスが酸素、HO、およびCOを含む排ガスであるとする。
本実施の形態に係るガスセンサ100が備えるセンサ素子101においては、ガス導入口10から素子内部へと取り込まれた被測定ガスが、緩衝空間12を経て第1空室20へと導入される。
第1空室20においては、第1ポンプセル21が作動することにより、導入された被測定ガスから酸素が汲み出される。これにより、被測定ガスに含まれているHOおよびCOの還元(分解)反応(2HO→2H+O、2CO→2CO+O)が進行し、HOおよびCOは実質的に全て、水素(H)および一酸化炭素(CO)と酸素とに分解され、これにより生じた酸素も汲み出される。なお、HOおよびCOが実質的に全て分解されるとは、HOおよびCOが第2空室40に導入されないことを意味する。
これは、第1ポンプセル制御部111Bが、第1ポンプセル21を断続的に作動させるとともに、第1空室用センサセル80における非印加時起電力V1の目標値(制御電圧)を1000mV~1500mVの範囲で所望する酸素分圧(酸素濃度)に応じて(好ましくは1000mVに)設定し、係る目標値が達成されるよう、可変電源24が第1ポンプセル21に印加する電圧Vp1および第1ポンプセル21の作動時間を実際の起電力V1の値と目標値との差異に応じてフィードバック制御することにより、行われる。係る場合において、電圧Vp1は、IR過電圧と反応過電圧との和である。
例えば酸素を多く含む被測定ガスが第1空室20に到達すると非印加時起電力V1の値が目標値から大きく変位するので、第1ポンプセル制御部111Bは、係る変位が減少するように、可変電源24が第1ポンプセル21に印加するポンプ電圧Vp1を制御する。
図3は、第1ポンプセル制御部111Bによるフィードバック制御の際の第1空室用センサセル80における起電力V1の時間変化を例示する図である。図3においては、時間Δta(1)、Δta(2)・・・においてそれぞれ、第1ポンプセル21に電圧Vp1(1)、Vp1(2)・・・が印加され、それらの時間Δta(1)、Δta(2)・・・のインターバルである時間Δtb(1)、Δtb(2)・・・においては第1ポンプセル21に対し電圧が印加されていないものとする。
図3に示す場合においては、時間Δta(1)、Δta(2)・・・において第1ポンプセル21に対し断続的に電圧が印加されることにより、第1空室20からの酸素の汲み出しが断続的に行われ、非印加時起電力V1が、時間Δtb(1)においてはV1(1)、Δtb(2)においてはV1(2)・・・と次第に増大する様子を示している。このような第1ポンプセル21に対する断続的な電圧の印加を、非印加時起電力V1の実測値に基づいて印加電圧および印加時間を適宜に調整しつつ繰り返すことで、非印加時起電力V1が目標値に近づき、やがては第1空室用センサセル80における酸素分圧が所望の値に保たれることになる。
なお、ガス導入口10からは連続的に被測定ガスが導入される一方で、第1ポンプセル21の動作は断続的であるため、第1ポンプセル21が作動しない間、ガス拡散により第1空室20における酸素分圧(酸素濃度)が変動する可能性がある。酸素分圧(酸素濃度)が変動すると、非印加時起電力V1が変動し、それゆえ、目標値への到達が困難となるおそれがある。
本実施の形態においては、この点を鑑み、第1ポンプセル21が動作しないインターバル時間(図3におけるΔtb(1)、Δtb(2)・・・)を各々10ms以下し、係るインターバル時間と第1ポンプセル21による電圧Vp1の印加時間との総和を10ms程度とする。これにより、ガス拡散による酸素分圧(酸素濃度)の変動が十分に小さいものとなり、さらには非印加時起電力V1の変動も抑制される。なお、10msというインターバル時間の上限値は、あらかじめ実験的に電極のコールコールプロットを得ることにより確認されたガス拡散の時定数が100msであることを、踏まえている。
結果として、非印加時起電力V1の目標値(制御電圧)が1000mV~1500mVなる範囲内の値に設定されることにより、第1空室20内の酸素分圧は十分に低められる。V1=1000mVの場合であれば、10-20atm程度となる。そして、第1空室20内の被測定ガスは、HおよびCOを含む一方でHO、CO、および酸素を実質的に含まないものとなる。係る被測定ガスは、第2空室40に導入される。
第2空室40においては、第2ポンプセル50が作動することにより酸素が汲み入れられ、導入された被測定ガスに含まれているHのみが酸化される。
係る酸素の汲み入れは、第2ポンプセル制御部111Cが、第2ポンプセル50を断続的に作動させるとともに、第2空室用センサセル81における非印加時起電力V2の目標値(制御電圧)を250mV~450mVの範囲で所望する酸素分圧(酸素濃度)に応じて(好ましくは350mVに)設定し、係る目標値が達成されるよう、可変電源52が第2ポンプセル50に印加する電圧Vp2および第2ポンプセル50の作動時間を実際の起電力V2の値と目標値との差異に応じてフィードバック制御することにより、行われる。フィードバック制御の具体的な態様は、汲み入れと汲み出しとの相違はあるものの、図3に例示した第1ポンプセル21の場合と同様である。すなわち、第2ポンプセル50は、インターバル時間を10ms以下とし、作動時間とインターバル時間との総和を10ms程度としつつ、断続的に作動させられる。
係る態様にて第2ポンプセル50が作動することで、第2空室40内においては、2H+O→2HOなる酸化(燃焼)反応が促進されて、ガス導入口10から導入されたHOの量と相関性を有する量のHOが再び生成される。なお本実施の形態において、HOあるいはCOの量が相関性を有するとは、ガス導入口10から導入されたHOあるいはCOの量と、それらの分解によって生じたHおよびCOが酸化させられることによって再び生成するHOあるいはCOの量とが、同量または測定精度の点から許容される一定の誤差範囲内にある、ということである。
非印加時起電力V2の目標値が250mV~450mVなる範囲内の値に設定されることにより、第2空室40の酸素分圧は、Hはほぼ全て酸化されるもののCOは酸化されない範囲の値に保たれる。例えば、V2=350mVの場合であれば、10-7atm程度となる。
また、非印加時起電力V2が目標値に保たれているときに第2ポンプセル50を流れる酸素ポンプ電流Ip2(以下、水蒸気検出電流Ip2とも称する)は、第2空室40におけるHの燃焼によって生成するHOの濃度に略比例する(水蒸気検出電流Ip2と生成するHOの濃度とが線型関係にある)。係る燃焼によって生成するHOの量は、ガス導入口10から導入された後、第1空室20においていったん分解された、被測定ガス中のHOの量と相関性を有する。よって、第2ポンプセル制御部111Cにおいて水蒸気検出電流Ip2が検出されることで、被測定ガス中のHOが検知されたことになる。
また、水蒸気検出電流Ip2と被測定ガスにおける水蒸気濃度の間には、線型関係が成立する。係る線型関係を示すデータ(水蒸気特性データ)は、水蒸気濃度が既知のモデルガスを用いてあらかじめ特定され、水蒸気濃度特定部112Cに保持されている。本実施の形態に係るガスセンサ100においては、第2ポンプセル制御部111Cにおいて検出される水蒸気検出電流Ip2の値を、水蒸気濃度特定部112Cが取得する。水蒸気濃度特定部112Cは、水蒸気特性データを参照し、取得した水蒸気検出電流Ip2に対応する水蒸気濃度の値を特定する。これにより、被測定ガスにおける水蒸気濃度が特定される。
なお、仮に、ガス導入口10から導入された被測定ガス中にHOが存在していなかった場合には、当然ながら第1空室20におけるHOの分解は生じず、それゆえ第2空室40にHが導入されることはないので、水蒸気検出電流Ip2はほぼゼロとなる。
が酸化されてHOとなることで、被測定ガスは、HOおよびCOを含みかつCOおよび酸素を実質的に含まないものとなる。係る被測定ガスが第3空室61に導入される。第3空室61においては、第3ポンプセル41が作動することにより酸素が汲み入れられ、導入された被測定ガスに含まれているCOが酸化される。
係る酸素の汲み入れは、第3ポンプセル制御部111Dが、第3ポンプセル41を断続的に作動させるとともに、第3空室用センサセル82における非印加時起電力V3の目標値(制御電圧)を100mV~300mVの範囲で所望する酸素分圧(酸素濃度)に応じて(好ましくは200mV)に設定し、係る目標値が達成されるよう、可変電源46が第3ポンプセル41に印加する電圧Vp3および第3ポンプセル41の作動時間を実際の起電力V3の値と目標値との差異に応じてフィードバック制御することにより、行われる。フィードバック制御の具体的な態様は、汲み入れと汲み出しとの相違はあるものの、図3に例示した第1ポンプセル21の場合と同様である。すなわち、第3ポンプセル41は、インターバル時間を10ms以下とし、作動時間とインターバル時間との総和を10ms程度としつつ、断続的に作動させられる。
係る態様にて第ポンプセル41が作動することで、第3空室61内においては、2CO+O→2COなる酸化(燃焼)反応が促進されて、ガス導入口10から導入されたCOの量と相関性を有する量のCOが再び生成される。
非印加時起電力V3の目標値が100mV~300mVなる範囲内の値に設定されることにより、第空室61の酸素分圧は、COがほぼ全て酸化される範囲の値に保たれる。例えば、V3=200mVの場合であれば、10-4atm程度となる。
また、非印加時起電力V3が目標値に保たれているときに第3ポンプセル41を流れる酸素ポンプ電流Ip3(以下、二酸化炭素検出電流Ip3とも称する)は、第3空室61におけるCOの燃焼によって生成するCOの濃度に略比例する(二酸化炭素検出電流Ip3と生成するCOの濃度とが線型関係にある)。係る燃焼によって生成するCOの量は、ガス導入口10から導入された後、第1空室20においていったん分解された、被測定ガス中のCOの量と相関性を有する。よって、第3ポンプセル制御部111Dにおいて二酸化炭素検出電流Ip3が検出されることで、被測定ガス中のCOが検知されたことになる。
また、二酸化炭素検出電流Ip3と被測定ガスにおける二酸化炭素濃度の間には、線型関係が成立する。係る線型関係を示すデータ(二酸化炭素特性データ)は、二酸化炭素濃度が既知のモデルガスを用いてあらかじめ特定され、二酸化炭素濃度特定部112Dに保持されている。本実施の形態に係るガスセンサ100においては、第3ポンプセル制御部111Dにおいて検出される二酸化炭素検出電流Ip3の値を、二酸化炭素濃度特定部112Dが取得する。二酸化炭素濃度特定部112Dは、二酸化炭素特性データを参照し、取得した二酸化炭素検出電流Ip3に対応する二酸化炭素濃度の値を特定する。これにより、被測定ガスにおける二酸化炭素濃度が特定される。
なお、仮に、ガス導入口10から導入された被測定ガス中にCOが存在していなかった場合には、当然ながら第1空室20におけるCOの分解は生じず、それゆえ第3空室61にCOが導入されることはないので、二酸化炭素検出電流Ip3はほぼゼロとなる。
以上のように、本実施の形態に係るガスセンサ100においては、水蒸気濃度および二酸化炭素濃度を好適に特定することが可能である。
加えて、ガスセンサ100においては、間接的ではあるが、被測定ガスに含まれる酸素の濃度を求めることも可能である。概略的にいえば、第1空室20から汲み出される酸素の濃度(これをC1とする)と、第2空室40および第3空室61へと汲み入れられる酸素の濃度(それぞれ、C2、C3とする)との差分値
C=C1-C2-C3 ・・・・(1)
が、ガス導入口10から導入された被測定ガス中の酸素の濃度に相当する。C1、C2、C3はそれぞれ、酸素ポンプ電流Ip1、Ip2、Ip3に略比例する値であるので、あらかじめC1とIp1、C2とIp2、C3とIp3との関係(比例定数)を特定しておけば、酸素ポンプ電流Ip1、Ip2、Ip3の検出値から被測定ガス中の酸素の濃度を求めることも可能である。
以上、説明したように、本実施の形態によれば、従来のガスセンサに比して電極の個数および面積が削減され、構造が簡素化され低コスト化が図られつつも、従来のガスセンサと同様に被測定ガス中の所定ガス成分(少なくとも水蒸気および二酸化炭素)の濃度を測定可能なマルチガスセンサが、実現される。
10 ガス導入口
11 第1拡散律速部
13 第2拡散律速部
14 構造体
20 第1空室
21 第1ポンプセル
22 第1内側ポンプ電極
24、52、46 可変電源
30 第3拡散律速部
40 第2空室
41 第3ポンプセル
42 基準ポンプ電極
43 基準ガス導入空間
44 第3内側ポンプ電極
50 第2ポンプセル
51 第2内側ポンプ電極
60 第4拡散律速部
61 第3空室
72 ヒータ
80 第1空室用センサセル
81 第2空室用センサセル
82 第3空室用センサセル
100 ガスセンサ
101 センサ素子

Claims (4)

  1. 少なくとも水蒸気と二酸化炭素とを含む被測定ガスに含まれる、複数の検知対象ガス成分の濃度を測定可能なガスセンサであって、
    酸素イオン伝導性の固体電解質にて構成された構造体を有するセンサ素子と、
    前記ガスセンサの動作を制御するコントローラと、
    を備え、
    前記センサ素子が、
    前記被測定ガスが導入されるガス導入口と、
    相異なる拡散律速部を介して前記ガス導入口から順次に連通してなる、第1空室、第2空室、および第3空室と、
    基準ガスと接触してなる基準ポンプ電極と、
    前記第1空室に面して形成されてなる第1内側電極と、前記基準ポンプ電極と、前記第1内側電極と前記基準ポンプ電極との間に存在する前記固体電解質とから構成された第1ポンプセルと、
    前記第2空室に面して形成されてなる第2内側電極と、前記基準ポンプ電極と、前記第2内側電極と前記基準ポンプ電極との間に存在する前記固体電解質とから構成された第2ポンプセルと、
    前記第3空室に面して形成されてなる第3内側電極と、前記基準ポンプ電極と、前記第3内側電極と前記基準ポンプ電極との間に存在する前記固体電解質とから構成された第3ポンプセルと、
    を備え、
    前記第1ポンプセルは、前記ガス導入口から前記第1空室に導入された前記被測定ガスに含まれる水蒸気および二酸化炭素が実質的に全て分解されるように、前記第1空室から酸素を汲み出し、
    前記第2ポンプセルは、前記第2空室に酸素を汲み入れることによって、前記第1空室から前記第2空室へと導入された前記被測定ガスに含まれている、水蒸気の分解によって生成した水素を前記第2空室において選択的に酸化させ、
    前記第3ポンプセルは、前記第3空室に酸素を汲み入れることによって、前記第空室から前記第空室へと導入された前記被測定ガスに含まれている、二酸化炭素の分解によって生成した一酸化炭素を前記第3空室において酸化させ、
    前記コントローラは、
    前記第1ポンプセルにおいて前記第1内側電極と前記基準ポンプ電極との間に印加される電圧および印加時間を制御する第1ポンプセル制御手段と、
    前記第2ポンプセルにおいて前記第2内側電極と前記基準ポンプ電極との間に印加される電圧および印加時間を制御する第2ポンプセル制御手段と、
    前記第3ポンプセルにおいて前記第3内側電極と前記基準ポンプ電極との間に印加される電圧および印加時間を制御する第3ポンプセル制御手段と、
    前記第2ポンプセルによって前記第2空室に酸素を汲み入れる際に前記第2内側電極と前記基準ポンプ電極との間を流れる電流の大きさに基づいて、前記被測定ガスに含まれる前記水蒸気の濃度を特定する水蒸気濃度特定手段と、
    前記第3ポンプセルによって前記第3空室に酸素を汲み入れる際に前記第3内側電極と前記基準ポンプ電極との間を流れる電流の大きさに基づいて、前記被測定ガスに含まれる前記二酸化炭素の濃度を特定する二酸化炭素濃度特定手段と、
    を備え、
    前記第1ポンプセル制御手段は、前記第1内側電極と前記基準ポンプ電極との間に電圧が印加されていないときに前記第1内側電極と前記基準ポンプ電極との間に生じる非印加時起電力V1が、1000mV~1500mVなる範囲内の所定の目標値に保たれるように、前記第1ポンプセルを10ms以下のインターバルで断続的に作動させ、
    前記第2ポンプセル制御手段は、前記第2内側電極と前記基準ポンプ電極との間に電圧が印加されていないときに前記第2内側電極と前記基準ポンプ電極との間に生じる非印加時起電力V2が、250mV~450mVなる範囲内の所定の目標値に保たれるように、前記第2ポンプセルを10ms以下のインターバルで断続的に作動させ、
    前記第3ポンプセル制御手段は、前記第3内側電極と前記基準ポンプ電極との間に電圧が印加されていないときに前記第3内側電極と前記基準ポンプ電極との間に生じる非印加時起電力V3が、100mV~300mVなる範囲内の所定の目標値に保たれるように、前記第3ポンプセルを10ms以下のインターバルで断続的に作動させる、
    ことを特徴とする、ガスセンサ。
  2. 請求項1に記載のガスセンサであって、
    前記第1内側電極は、前記構造体において前記第1空室を区画する面の1つにのみ形成されてなり、
    前記第2内側電極は、前記構造体において前記第2空室を区画する面の1つにのみ形成されてなり、
    前記第3内側電極は、前記構造体において前記第3空室を区画する面の1つにのみ形成されてなる、
    ことを特徴とする、ガスセンサ。
  3. 少なくとも水蒸気と二酸化炭素とを含む被測定ガスに含まれる、複数の検知対象ガス成分の濃度を、ガスセンサにより測定する方法であって、
    前記ガスセンサが、酸素イオン伝導性の固体電解質にて構成された長尺板状の構造体を有するセンサ素子を備えるものであり、
    前記センサ素子が、
    前記被測定ガスが導入されるガス導入口と、
    相異なる拡散律速部を介して前記ガス導入口から順次に連通してなる、第1空室、第2空室、および第3空室と、
    基準ガスと接触してなる基準ポンプ電極と、
    前記第1空室に面して形成されてなる第1内側電極と、前記基準ポンプ電極と、前記第1内側電極と前記基準ポンプ電極との間に存在する前記固体電解質とから構成された第1ポンプセルと、
    前記第2空室に面して形成されてなる第2内側電極と、前記基準ポンプ電極と、前記第2内側電極と前記基準ポンプ電極との間に存在する前記固体電解質とから構成された第2ポンプセルと、
    前記第3空室に面して形成されてなる第3内側電極と、前記基準ポンプ電極と、前記第3内側電極と前記基準ポンプ電極との間に存在する前記固体電解質とから構成された第3ポンプセルと、
    を備えるものであり、
    a)前記第1ポンプセルによって、前記ガス導入口から前記第1空室に導入された前記被測定ガスに含まれる水蒸気および二酸化炭素が実質的に全て分解されるように、前記第1空室から酸素を汲み出す工程と、
    b)前記第2ポンプセルによって前記第2空室に酸素を汲み入れることにより、前記第1空室から前記第2空室へと導入された前記被測定ガスに含まれている、水蒸気の分解によって生成した水素を、前記第2空室において選択的に酸化させる工程と、
    c)前記第3ポンプセルによって前記第3空室に酸素を汲み入れることにより、前記第空室から前記第空室へと導入された前記被測定ガスに含まれている、二酸化炭素の分解によって生成した一酸化炭素を、前記第3空室において酸化させる工程と、
    d)前記第2ポンプセルによって前記第2空室に酸素を汲み入れる際に前記第2内側電極と前記基準ポンプ電極との間を流れる電流の大きさに基づいて、前記被測定ガスに含まれる前記水蒸気の濃度を特定する工程と、
    e)前記第3ポンプセルによって前記第3空室に酸素を汲み入れる際に前記第3内側電極と前記基準ポンプ電極との間を流れる電流の大きさに基づいて、前記被測定ガスに含まれる前記二酸化炭素の濃度を特定する工程と、
    を備え、
    前記工程a)においては、前記第1内側電極と前記基準ポンプ電極との間に電圧が印加されていないときに前記第1内側電極と前記基準ポンプ電極との間に生じる非印加時起電力V1が、1000mV~1500mVなる範囲内の所定の目標値に保たれるように、前記第1ポンプセルを10ms以下のインターバルで断続的に作動させ、
    前記工程b)においては、前記第2内側電極と前記基準ポンプ電極との間に電圧が印加されていないときに前記第2内側電極と前記基準ポンプ電極との間に生じる非印加時起電力V2が、250mV~450mVなる範囲内の所定の目標値に保たれるように、前記第2ポンプセルを10ms以下のインターバルで断続的に作動させ、
    前記工程c)においては、前記第3内側電極と前記基準ポンプ電極との間に電圧が印加されていないときに前記第3内側電極と前記基準ポンプ電極との間に生じる非印加時起電力V3が、100mV~300mVなる範囲内の所定の目標値に保たれるように、前記第3ポンプセルを10ms以下のインターバルで断続的に作動させる、
    ことを特徴とする、ガスセンサによる濃度測定方法。
  4. 請求項3に記載のガスセンサによる濃度測定方法であって、
    前記第1内側電極は、前記構造体において前記第1空室を区画する面の1つにのみ形成されてなり、
    前記第2内側電極は、前記構造体において前記第2空室を区画する面の1つにのみ形成されてなり、
    前記第3内側電極は、前記構造体において前記第3空室を区画する面の1つにのみ形成されてなる、
    ことを特徴とする、ガスセンサによる濃度測定方法。
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