JP7584554B2 - 衛生装置 - Google Patents
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Description
本明細書が開示する技術は、衛生装置に関する。
特許文献1には、便器装置において、洗浄水に泡を混合させる技術が開示されている。
上記した技術では、便器本体の側方から便鉢に向けて泡が吐出される。しかしながら、泡を吐出する際の泡をどのように扱うかについては、何ら検討されていない。
本明細書では、便鉢に吐出される泡を適切に扱い得る技術を提供する。
本明細書で開示の技術は、衛生装置に関する。衛生装置は、泡を受け入れる鉢部と、界面活性剤を供給する供給部と、前記供給部から供給される前記界面活性剤を用いて前記鉢部に供給される前記泡を発生させる泡発生部と、前記鉢部での前記泡の発生によって開始される洗浄処理を実行する制御部と、を備え、前記制御部は、前記洗浄処理が実行されている間に、前記泡の態様を変化させてもよい。
(第1実施形態)
(便器装置10の構成)
図1に示すように、便器装置10は、水洗式の大便器である。便器装置10は、床面に固定されて使用される。便器装置10は、例えば、壁に固定されるいわゆる壁掛け式の水洗式大便器であってもよい。
(便器装置10の構成)
図1に示すように、便器装置10は、水洗式の大便器である。便器装置10は、床面に固定されて使用される。便器装置10は、例えば、壁に固定されるいわゆる壁掛け式の水洗式大便器であってもよい。
便器装置10は、便器部12と、便座14と、機能部16と、タンク18(図2参照)と、吐出部40と、制御部100と、着座センサ90と、を備える。図2は、便鉢22の左右方向の中央における左右方向に垂直な断面図を示す。図2に示すように、便器部12は、便器本体20と、上端フランジ部30と、を備える。便器本体20は、陶器である。便器本体20は、汚物を受け止める便鉢22を備える。便器本体20には、便器本体20の下端にタンク18が収容されている。タンク18は、便鉢22を洗浄する洗浄水を貯める。便器装置10は、吐出部40と電気的に接続される洗浄ボタン(図示省略)を備える。ユーザによって洗浄ボタンが操作されると、タンク18から吐出部40を介して、便鉢22に洗浄水が吐出される。機能部16は、ユーザの動作に合わせて、図示省略した便蓋を自動的に開閉する開閉機能、局部洗浄、温風乾燥、脱臭機能、等の機能を有してもよい。
便器装置10では、タンク18内の洗浄水は、洗浄ボタンの操作の他に、便器装置10に配置されるレバーの操作によって、便鉢22に供給されてもよい。洗浄ボタンは、吐出部40に有線及び無線の一方で電気的に接続されるリモートコントローラに配置されていてもよい。ユーザによる操作が無くても、タンク18内の洗浄水が便鉢22に供給されてもよい。例えば、センサによってユーザが非検知になった場合に、タンク18内の洗浄水が便鉢22に供給されてもよい。
便座14は、便器本体20に開閉可能に取り付けられている。便座14は、ユーザに着座される。便座14は、開口14aを有する。便座14には、着座センサ90が配置されている。ユーザが便座14に着座すると、便座14が下方に下がる。着座センサ90は、便座14の上下動を検知することによって、ユーザの着座及び脱座を検知する。変形例では、着座センサ90は、ユーザを直接的に検出する接触式のセンサ、赤外線センサ、静電容量式センサ等であってもよい。着座センサ90以外に、ユーザを検知する人感センサ(例えば赤外線センサ、カメラ等)であってもよい。
以下では、便座14と機能部16とが並ぶ方向を手前奥方向と称する。手前奥方向において、機能部16に対して便座14が配置されている側を手前奥方向の手前側と称し、その逆側を奥側と称する。手前奥方向と直交する水平方向を左右方向と称する。左右方向において、図1の紙面奥側を右側と称し、図1の紙面手前方向を左側と称する。左右それぞれの向きは、便器装置10に正対したユーザから見た左右と一致する。手前奥方向と直交する鉛直方向を上下方向と称する。上下方向において、便器本体20に対してタンク18が配置されている側を下側と称し、その逆側を下側と称する。
便鉢22は、全体的に下方に窪んだ形状を有する。便鉢22は、便鉢22の下端に配置される溜水部24を備える。便器本体20は、溜水部24に連通する排水管36と、溜水部24に開口する排水口34と、を備える。溜水部24には、水面WSの位置まで水が溜まっている。水面WSは、排水管36の湾曲位置36aと一致する。言い換えると、洗浄水が便鉢22に供給されていない状況で、水面WS以下の領域を溜水部24と称する。
溜水部24は、排水口34から排水管36に連通している。排水管36は、排水口34から上方に向かって延びる。排水管36は、湾曲位置36aで下方に曲がって、下方に向かって延びる。排水管36は、便器部12の外側まで延びている。
便鉢22の上端には、便鉢22の上端縁22aを一巡する上端フランジ部30が配置されている。上端フランジ部30は、便器本体20の上端に配置されている。上端フランジ部30は、便鉢22の表面に対向するように、上端縁22aから内周側に突出している。上端フランジ部30の下面30aは、上下方向に垂直に配置されている。
便鉢22では、溜水部24よりも上方の領域において、手前表面23と、側表面26と、奥表面25と、を備える。手前面23は、水面WSの手前側の端WS1よりも手前に位置する表面である。側表面26は、前方領域22の後端から水面WSの左右両端のそれぞれに沿って後方に延びる表面である。側表面26は、水面WSの奥側の端まで延びている。後方領域24は、図6において複数の平行な横線で描かれており、水面WSの後端WS2に沿って、左右両側の側方領域26の後端を結ぶ領域である。
手前表面23は、上端縁22aから下方に進むのに従って後方、即ち水面WSに向かって傾斜する直線形状23aと、直線形状23aの下端から水面WSまで、下方に湾曲する湾曲形状23bと、を有する。「下方に湾曲する湾曲形状」では、左右方向に垂直な断面において、湾曲形状の任意の2点の間に位置する面を表す線分が、当該任意の2点を結ぶ直線よりも下方に位置する。直線形状23aは、湾曲形状23bの接線方向に延びる。直線形状23aと湾曲形状23bとの境界は、段差が無く、滑らかに連続している。手前表面23は、前後方向の任意の位置における前後方向に垂直な断面において、下方に湾曲する湾曲形状を有する湾曲形状23bを有する。手前表面23では、便鉢22の左右方向の任意の位置における左右方向に垂直な断面において、同様である。手前表面23は、上方に膨らむ形状を有していない。
便鉢22の左右方向の中央における左右方向に垂直な断面において、溜水部24のうち、手前表面23の下方に位置する部分は、下方に進むのに従って奥方向に傾斜する直線形状を有する。
直線形状23aは、前後方向の任意の位置における前後方向に垂直な断面において、上端縁22aから下方に進むのに従って水面WSに向かって傾斜する平面を有する。湾曲形状23bは、前後方向の任意の位置における前後方向に垂直な断面において、直線形状22aの下端から水面WSまで、下方に湾曲する。
変形例では、便鉢22の左右方向の中央における左右方向に垂直な断面では、手前表面23は、直線形状23aと湾曲形状23b以外の形状を有していてもよい。例えば、手前表面23は、直線形状23aと、直線形状23aの下端から水面WSまでの中間位置において下方に湾曲する湾曲形状と、湾曲形状の下端から水面WSまで下方に進むのに従って水面WFに向かって傾斜する直線形状と、を有していてもよい。例えば、手前表面23は、上端縁22aから下方に湾曲する湾曲形状を有していてもよい。手前表面23では、曲率が異なる湾曲形状が連続して配置されていてもよい。手前表面23は、直線形状23aと湾曲形状23bとのいずれか一方の形状のみで構成されていてもよい。前後方向に垂直な断面における手前表面23も同様である。手前表面23が湾曲形状23bのみで構成されており、溜水部24が直線形状で構成されている場合、手前表面23の曲率半径は、溜水部24の曲率半径より小さい。変形例では、便鉢22の左右方向の中央における左右方向に垂直な断面において、溜水部24のうち手前表面23の下方に位置する部分は、下方湾曲する湾曲形状を有してもよい。この場合、便鉢22の左右方向の中央における左右方向に垂直な断面における手前表面23の曲率半径は、溜水部24の曲率半径より小さくてもよいし、等しくてもよい。
側表面26は、前後方向に垂直な断面において、手前部分と奥部分とで、形状が異なる。側表面26の手前部分は、手前表面23から連続して、下方に湾曲する湾曲形状を有する。湾曲形状は、水面WSを越えて溜水部24まで延びている。図4に示すように、側表面26は、奥部分では、前後方向に垂直な断面において、上端縁22aから下方に進むのに従って水面WSに向かって傾斜する直線形状26aと、直線形状26aの下端から水面WSまでの中間位置において下方に湾曲する湾曲形状26bと、湾曲形状26bの下端から水面WSまで上方に湾曲する湾曲形状26cと、を有する。湾曲形状26cは、水面WSを越えて、溜水部24まで延びている。湾曲形状26cを有する部分が後方部分であり、湾曲形状26cを有していない部分が前方部分である。前方部分と後方部分との境界は、手前奥方向における排水口34の位置であってもよい。
変形例では、側表面26は、全体に亘って、直線形状26aと湾曲形状26bとの少なくとも一方で構成されていてもよく、湾曲形状26cを有していなくてもよい。この場合、溜水部24のうちの側表面26の下方の部分は、上方に湾曲する湾曲形状を有していてもよい。
図2に示すように、便鉢22の左右方向の中央における左右方向に垂直な断面において、奥表面25は、上端縁22aから下方に進むのに従って前方、即ち水面WSに向かって傾斜する直線形状25aと、直線形状25aの下端から水面WFまでの中間位置において下方に湾曲する湾曲形状25bと、湾曲形状25bの下端から水面WSまで上方に湾曲する湾曲形状25cと、を有する。直線形状25aは、上下方向に平行であってもよい。奥表面25は、便座14の開口14aの後端縁よりも後方に位置している。これにより、ユーザから、奥表面25を視認し難くすることができる。
(吐出部の構成)
吐出部40は、タンク18内の洗浄水を、便鉢22に吐出する。吐出部40は、界面活性剤と水とを混合して生成される泡を、便鉢22に吐出する。図3に示すように、吐出部40は、ポンプ42と、連通管44と、切替弁46と、分岐管48a、48b、48c、48dと、吐出ノズル50、52と、吐出開口54と、泡吐出部61と、を備える。
吐出部40は、タンク18内の洗浄水を、便鉢22に吐出する。吐出部40は、界面活性剤と水とを混合して生成される泡を、便鉢22に吐出する。図3に示すように、吐出部40は、ポンプ42と、連通管44と、切替弁46と、分岐管48a、48b、48c、48dと、吐出ノズル50、52と、吐出開口54と、泡吐出部61と、を備える。
ポンプ42は、タンク18内の洗浄水を吸入して昇圧する。ポンプ42は、昇圧した洗浄水を、連通管44に送る。連通管44は、ポンプ42に連通している。連通管44は、洗浄水が流れる流路を画定する。連通管44は、切替弁46に連通している。切替弁46は、連通管44を、分岐管48a、48b、48c、48dの少なくとも1つの分岐管に連通させる。分岐管48aには、吐出ノズル50が連通している。連通管44が切替弁46を介して分岐管48aに連通されると、吐出ノズル50から洗浄水が便鉢22に吐出される。分岐管48bには、泡吐出部61の吐出部材60が連通している。連通管44が切替弁46を介して分岐管48bに連通されると、吐出部材60から洗浄水が便鉢22に吐出される。分岐管48cには、吐出ノズル52が連通している。連通管44が切替弁46を介して分岐管48cに連通されると、吐出ノズル52から洗浄水が便鉢22に吐出される。分岐管48dには、吐出開口54が連通している。連通管44が切替弁46を介して分岐管48dに連通されると、吐出開口54から洗浄水が便鉢22に吐出される。
図4に示すように、吐出ノズル50、52と吐出部材60とは、左右方向に並んで配置されている。吐出ノズル50は、便鉢22の上端付近に配置されている。吐出ノズル50は、上下方向に長い開口50aを有する。吐出ノズル52は、吐出ノズル50と左右対称に配置されている。図2に示すように、吐出開口54は、溜水部24内に開口している。吐出開口54は、手間側から奥側の排水口34に向けて開口している。吐出開口54から洗浄水が吐出されると、吐出開口54からの洗浄水とともに、溜水部24の洗浄水が排水管36に排水される。溜水部24内の汚物及び溜水部24内の溜水に浮かぶ物体も、排水管36から便器本体20外に排出される。
図3に示すように、泡吐出部61は、切替弁62と、エゼクタ64と、供給管65、66と、吐出部材60と、貯留タンク68と、を備える。エゼクタ64は、供給管65を介して、ポンプ42と連通している。供給管65には、切替弁62が配置されている。切替弁62は、供給管65を介してポンプ42とエゼクタ64とが連通している状態と、供給管65を遮断してポンプ42とエゼクタ64とが遮断されている状態と、を切り替える。
エゼクタ64には、貯留タンク68が連結されている。貯留タンク68には、洗剤等の界面活性剤が貯留される。貯留タンク68から延びる連通管68aがエゼクタ64に連通する。エゼクタ64には、通気管69(図6参照)が連通する。通気管69は、大気に連通している。エゼクタ64は、供給管65から供給される洗浄水の流路断面積を縮小することによって、エゼクタ64内に負圧を発生させる。エゼクタ64に発生する負圧によって、界面活性剤と空気とが、エゼクタ64内に引き込まれる。これにより、洗浄水と界面活性剤と空気とが混合され、泡が発生する。エゼクタ64の下流側には、エゼクタ64と吐出部材60とを連通する供給管66が連通されている。エゼクタ64において発生した泡は、供給管66を通過して、吐出部材60から便鉢22に吐出される。供給管66は、エゼクタ64の下流側で、分岐管48bと合流する。エゼクタ64の下流端には、分岐管48bからエゼクタ64に洗浄水が逆流しないように、逆止弁が配置されている。
図5及び図6には、吐出部40の各部の構成が表されている。吐出部40では、分岐管48d及び吐出開口54を除く各部が、便鉢22の奥側において、便器本体20に収容されている。便器本体20では、吐出部40の各部が小さいスペースに収められている。図5及び図6のそれぞれでは、見やすさを優先して、一部の構成が簡略化されている。
図7では、便器本体20の上端フランジ部30の下面30aの直下における上下方向に垂直な断面が示されている。吐出ノズル50は、便器本体20の収容空間70に収容されている。便器本体20には、吐出ノズル50の手前側に、吐水口70aが配置されている。吐水口70aは、収容空間70の手前端に配置されている。吐水口70aは、吐出ノズル50の開口50aの開口面積よりも大きい開口面積を有する。吐出ノズル50から吐出される洗浄水は、吐水口70aから便鉢22に供給される。吐出ノズル52は、吐出ノズル50と同様に、収容空間72に収容されている。収容空間72は、収容空間70と同様の吐水口72aを有する。
吐出部材60は、吐水口70a、72aよりも奥側に配置されている。吐出部材60から吐出される泡を、吐水口70a、72aよりも奥側から便鉢22に吐出させることができる。これにより、泡によって便鉢22の奥側端を洗浄することができる。
(吐出部材の構成)
図8から図11を用いて、吐出部材60を説明する。吐出部材60は、便鉢22の奥側の奥表面25に取り付けられている。吐出部材60は、便鉢22を貫通する貫通孔25aに挿入されている。吐出部材60は、ナット60xと噛み合うねじ山を有する。吐出部材60は、ナット60xとともに便鉢22を挟むことによって便鉢22に固定されている。吐出部材60は、奥表面25から便鉢22の内側に突出している。吐出部材60は、上面60aと、正面60bと、下面60cと、左右方向の側面60d、60eと、連結面60gと、で構成されている。
図8から図11を用いて、吐出部材60を説明する。吐出部材60は、便鉢22の奥側の奥表面25に取り付けられている。吐出部材60は、便鉢22を貫通する貫通孔25aに挿入されている。吐出部材60は、ナット60xと噛み合うねじ山を有する。吐出部材60は、ナット60xとともに便鉢22を挟むことによって便鉢22に固定されている。吐出部材60は、奥表面25から便鉢22の内側に突出している。吐出部材60は、上面60aと、正面60bと、下面60cと、左右方向の側面60d、60eと、連結面60gと、で構成されている。
図9に示すように、吐出部材60の上面60aには、2個の吐出口60f、60fが配置されている。吐出口60fは、上方に向かって開口している。上面60aは、便鉢22の奥表面25から手前側に向かって、下方に傾斜している。上面60aの手前端には、連結面60gが連結されている。連結面60gは下方を向いている。図8に示すように、連結面60gは、上面60aから奥側に折れ曲がって連結されている。図10に示すように、連結面60gには、6個の吐出口60j、60j、・・・が配置されている。吐出口60jは、下方に向かって開口している。
図8に示すように、連結面60gの奥端には、正面60bが連結されている。正面60bは、手前側を向いている。正面60bは、6個の吐出口60j、60j、・・・の下方に位置する。正面60bの左右両側のそれぞれには、側面60d、60eが配置されている。側面60d、60eは、上面60aの下方に位置する。図10に示すように、側面60d、60eのそれぞれには、吐出口60hが配置されている。吐出口60h、60hは、側面60d、60eのそれぞれの上端から下端まで延びている。側面60d、60eとは、下端において、下面60cで連結されている。吐出口60h、60hのそれぞれは、側面60d、60eのそれぞれの下端を越えて、下面60cの左右両端のそれぞれまで延びている。
下面60cは、下方を向いている。下面60cは、吐出口60h、60hの間に、吐出口60kが配置されている。吐出口60kは、下方を向いている。吐出口60f、60j、60h、60kのそれぞれは、吐出部材60の内側空間60mに連通している。図11に示すように、吐出部材60は、供給管66に連通する内側空間60mを画定する筒状部60nを有する。筒状部60nでは、奥側の端部が供給管66に挿入されている。内側空間60mは、供給管66の延長上に延びている。正面60bの奥側には、衝突面60pが配置されている。衝突面60pは、内側空間60mの手前端に配置されている。
図11の内側空間60m内の矢印で示されるように、供給管66から内側空間60mに流入する泡は、衝突面60pに衝突して、上下方向及び左右方向に広がる。衝突面60pに衝突した泡は、複数の吐出口60f、60j、60h、60kから便鉢22に吐出される。これにより、吐出部材60から吐出される泡を、複数の吐出口60f、60j、60h、60kから、上方、下方、左方、右方の複数の方向に吐出することができる。便鉢22の表面に行き渡らせ易くすることができる。
吐出口60j、60j、・・・から吐出される泡は、正面60bを下方に向かって流れる。これにより、泡によって、正面60bを洗浄することができる。正面60bは、便鉢22の奥表面25と同様に、便鉢22に向いている。正面60bの下方には、溜水部24の水面WSが位置している。使用者が便器装置10を利用すると、溜水部24の溜水が飛散することによって、正面60bに汚れが付着し易い。この構成によると、汚れが付着し易い正面60bを泡によって洗浄することができる。
上面60aは、吐出口60fから吐出される泡によって洗浄される。下面60cは、吐出口60h、60kから吐出される泡によって洗浄される。側面60d、60eのそれぞれは、吐出口60h、60hのそれぞれから吐出される泡によって洗浄される。吐出部材60では、吐出部材60から吐出される泡によって、便鉢22から露出している部分を洗浄することができる。
変形例では、吐出部材60の開口の位置及び個数は、限定されない。例えば、上面60aには、1個の開口及び3個以上の複数の開口のいずれかの個数の開口が配置されていてもよい。
(制御部による処理)
図1に示すように、制御部100は、便器本体20に収容されている。制御部100は、ポンプ42、切替弁46、62、機能部16、及び着座センサ90のそれぞれと通信可能に接続されている。制御部100は、ポンプ42、切替弁46、62、機能部16、及び着座センサ90を制御する。制御部100は、さらに、洗浄ボタン、リモートコントローラ等、使用者によって操作される操作部と通信可能に接続されている。
図1に示すように、制御部100は、便器本体20に収容されている。制御部100は、ポンプ42、切替弁46、62、機能部16、及び着座センサ90のそれぞれと通信可能に接続されている。制御部100は、ポンプ42、切替弁46、62、機能部16、及び着座センサ90を制御する。制御部100は、さらに、洗浄ボタン、リモートコントローラ等、使用者によって操作される操作部と通信可能に接続されている。
制御部100は、CPUとメモリとを含む。メモリは、揮発性及び不揮発性の格納部を有する。制御部100は、CPUがメモリに予め格納されているコンピュータプログラムに従って処理を実行することによって、ポンプ42、切替弁46、62、機能部16、及び着座センサ90を制御する。
制御部100は、ユーザによる操作等によって、洗浄水を便鉢22に供給すべき場合に、ポンプ42及び切替弁46を制御することによって、吐出ノズル50、52、吐出部材60及び吐出開口54から洗浄水を便鉢22に供給する。便鉢22内の汚物は、洗浄水によって便器本体20の外側に排出される。
制御部100は、洗浄水によって便鉢22を洗浄する以外に、泡によって便鉢22を洗浄する洗浄処理を実行する。洗浄処理は、便器装置10が使用されている間、継続的に実行される。
図12に示すように、洗浄処理では、S12において、制御部100は、洗浄条件が成立することを監視している。洗浄条件は、予め制御部100に格納されている。洗浄条件は、時間的条件を含む。洗浄条件は、例えば、便器装置10がユーザによって使用される可能性が低い時間帯(例えば早朝及び深夜の少なくとも一方)に設定される洗浄時刻に達することを含む。洗浄条件は、ユーザの使用回数、使用頻度(即ち所定期間における使用回数)を含んでいてもよい。
洗浄条件が成立する場合(S12でYES)、S14において、制御部100は、便器装置10が使用中であるか否かを判断する。具体的には、制御部100は、着座センサ90において、ユーザが着座していることが検出される場合に、便器装置10が使用中であると判断する(S14でYES)。制御部100は、着座センサ90において、ユーザが着座していることが検出されない場合に、便器装置10が使用中でないと判断する(S14でNO)。便器装置10が使用中であると判断される場合(S14でYES)、S12に戻る。便器装置10が使用中であると判断される場合(S14でYES)、制御部100は、S16以降の処理を実行しない。即ち、便鉢22に泡が吐出されない。この構成によると、便器装置10が使用中である場合に、泡が便鉢22に供給されずに済む。これにより、泡が供給された後で、排泄物によって便鉢22に汚れが付着することを防止することができる。
便器装置10が使用中でないと判断される場合(S14でNO)、S16において、制御部100は、ポンプ42を作動する。S16において、さらに、制御部100は、ポンプ42とエゼクタ64とを連通させる。具体的には、制御部100は、切替弁62を、ポンプ42とエゼクタ64とが連通する状態に切り替える。切替弁46は、連通管44と分岐管48a、48b、48c、48dのいずれもが連通しないように維持されている。この結果、タンク18内の洗浄水は、ポンプ42から供給管65を通過して、エゼクタ64に送られる。エゼクタ64では、洗浄水の流路が縮小されることによって発生する負圧によって、通気管69を介して空気がエゼクタ64に流入するとともに、連通管68aを介して界面活性剤がエゼクタ64に流入する。エゼクタ64では、洗浄水と界面活性剤と空気とが混合することによって、泡が発生する。泡は、供給管66を通過して、吐出部材60から便鉢22に吐出される。ポンプ42によってエゼクタ64に洗浄水が供給されている間、泡が便鉢22に吐出され続ける。
供給管66は、分岐管48bに連通している。しかしながら、分岐管48bとポンプ42とは、切替弁46によって遮断されている。このため、分岐管48bを通過してポンプ42に泡が侵入することを防止することができる。
S18では、制御部100は、泡の吐出を開始してから、即ち、ポンプ42を作動させてから、泡吐出期間が経過するまで待機する。泡吐出期間は、例えば、40秒である。泡吐出期間は、予め制御部100に格納されている。変形例では、泡吐出期間は、ユーザによって調整可能であってもよい。泡吐出期間が経過すると(S18でYES)、S20において、制御部100は、ポンプ42を停止させる。さらに、制御部100は、切替弁62を、ポンプ42とエゼクタ64とが遮断されている状態に切り替える。
S22では、制御部100は、第1待機期間が経過するまで待機する。第1待機期間では、泡が、便鉢22の溜水上に浮かんでいる。泡は、便鉢22の表面に付着する。これにより、便鉢22の表面に付着した汚れが、泡によって剥がされる。図13に示すように、泡が吐出される前では、溜水部24に水が溜まっている。図14に示すように、泡が供給されると、便鉢22に泡BLが溜まっていく。便鉢22を上方から見た場合に、泡BLは、便鉢22の表面の15%以上を覆っている。便鉢22を上方から見た場合に、泡BLは、便鉢22の表面の全体を覆っていてもよく、便鉢22の表面の80%以上を覆っていてもよい。泡BLは、便鉢22の表面の50%以上、40%以上、30%以上、20%以上のいずれかの割合で覆っていてもよい。
第1待機期間は、予め制御部100に格納されている。第1待機期間は、例えば、1分である。変形例では、第1待機期間は、ユーザによって調整可能であってもよい。変形例では、第1待機期間は設定されていなくてもよい。この場合、S22の処理は実行されず、S20に続いて、S24が実行される。第1待機期間が経過すると(S22でYES)、S24において、制御部100は、切替弁46によって、連通管44と分岐管48cとを連通することによって、洗浄水の流路を切り替える。制御部100は、さらに、切替弁46によって、連通管44と分岐管48bとを連通する。
S26では、制御部100は、ポンプ42を作動する。これにより、吐出ノズル52から便鉢22に洗浄水が吐出される。図15に示すように、吐出ノズル52から吐出される洗浄水は、便鉢22の表面に沿って、矢印の方向(即ち上方から見て時計回り)に流れる。これにより、便鉢22内の泡は、洗浄水によって、矢印の方向に旋回される。洗浄水は、吐出部材60からも吐出される。変形例では、切替弁46によって、連通管44と分岐管48bとが遮断されてもよい。この場合、洗浄水は、吐出部材60から吐出されない。制御部100は、ポンプ42の出力(例えばポンプ42の電流値)を調整することによって、吐出ノズル52に供給される分岐管48cの洗浄水の流速を、S16においてエゼクタ64に供給される供給管65の洗浄水の流速よりも速くする。これにより、泡の旋回速度を高くすることができる。泡によって便鉢22の表面の汚れを剥離させ易くすることができる。
S26では、制御部100は、予め決められた期間に亘って、吐出ノズル52から便鉢22に洗浄水を吐出させる。S30では、制御部100は、泡の旋回が完了したか否かを判断する。具体的には、制御部100には、予め泡を旋回させる回数(例えば4回)及び期間(例えば20秒)の一方が格納されている。制御部100に旋回させる回数が格納されている場合、制御部100は、S22でYESと判断されてから、予め格納済みの泡を旋回させる回数が終了した場合に、泡の旋回が完了したと判断する(S30でYES)。制御部100は、S22でYESと判断されてから、予め格納済みの泡を旋回させる回数が終了していない場合に、泡の旋回が完了していないと判断する(S30でNO)。旋回させる回数は、S26において吐出ノズル50、52の一方から洗浄水を吐出させる毎に、1回とカウントされる。
泡の旋回が完了していないと判断される場合(S30でNO)、S24に戻って、制御部100は、洗浄水の流路を切り替える。具体的には、制御部100は、切替弁46によって、連通管44と分岐管48aとを連通する。連通管44と分岐管48bとは連通されている。S26では、制御部100は、ポンプ42を作動する。これにより、吐出ノズル50から便鉢22に洗浄水が吐出される。図16に示すように、吐出ノズル50から吐出される洗浄水は、便鉢22の表面に沿って、矢印の方向(即ち上方から見て反時計回り)に流れる。これにより、便鉢22内の泡は、洗浄水によって、矢印の方向に旋回される。洗浄水は、吐出部材60からも吐出される。変形例では、切替弁46によって、連通管44と分岐管48bとが遮断されてもよい。この場合、洗浄水は、吐出部材60から吐出されない。
洗浄処理では、S30において泡の旋回が完了したと判断されるまで(S30でYES)、便鉢22内の泡を時計回りと反時計回りの交互に旋回させる。これにより、泡によって、便鉢22の表面に付着した汚れを、落とすことができる。上下方向において、便鉢22内の泡の上端は、泡が吐出されてから旋回されている期間に亘って、吐出部材60よりも上方に位置する。泡を便鉢22の上端付近まで溜めることによって、便鉢22内の泡を便鉢22の表面に広く接触させることができる。これにより、広範囲にわたって、便鉢22の表面に付着した汚れを、落とすことができる。
便鉢22の手前表面22、側表面26及び奥表面25では、泡の旋回を妨げるような形状が配置されていない。手前表面22、側表面26及び奥表面25の形状によって、泡をスムーズに旋回させることができる。
S24からS30の処理では、界面活性剤は、供給されない。これにより、便鉢22内の泡を旋回させる場合、界面活性剤が供給された便鉢22内の泡が増加することを予防することができる。便鉢22から泡が溢れることを防止することができる。
泡の旋回が完了したと判断されると(S30でYES)、S32において、制御部100は、ポンプ42を停止する。S34では、制御部100は、第2待機期間が経過するまで待機する。第2待機期間では、第1待機期間と同様に、泡が、便鉢22の溜水上に浮かんでいる。泡は、便鉢22の表面に付着する。これにより、便鉢22の表面に付着した汚れが泡によって剥がされる。第2待機期間では、第1待機期間と同様に、便鉢22を上方から見た場合に、泡BLは、便鉢22の表面の15%以上を覆っていてもよい。第2待機期間は、予め制御部100に格納されている。第2待機期間は、例えば、1分である。変形例では、第2待機期間は、ユーザによって調整可能であってもよい。変形例では、第2待機期間は、設定されていなくてもよい。この場合、S34の処理は実行されず、S32に続いて、S36が実行されてもよい。第2待機期間が経過すると(S34でYES)、S36において、制御部100は、切替弁46によって、連通管44と分岐管48dとを連通する。S38では、制御部100は、ポンプ42を作動する。洗浄水は、吐出開口54から溜水部24に吐出される。ポンプ42によって昇圧された洗浄水が吐出開口54から溜水部24に吐出されることによって、溜水部24に溜まっている水を、排水管36に押し流すことができる。これにより、便鉢22内の水位を下げることができる。
泡を便鉢22から便器本体20の外側に排出する場合、即ち、S36及びS38の処理では、洗浄水が吐出開口54から溜水部24に吐出された後、制御部100は、切替弁46によって、連通管44と分岐管48a、48b、48cとを連通し、連通管44と分岐管48dとを遮断する。これにより、洗浄水は、吐出ノズル50、52及び出部材60から溜水部24に吐出される。この結果、便鉢22の表面に付着した泡を、排出口34付近に集めることができる。次いで、制御部100は、切替弁46によって、連通管44と分岐管48a、48b、48cとを遮断し、連通管44と分岐管48dとを連通する。洗浄水は、吐出開口54から溜水部24に吐出される。ポンプ42によって昇圧された洗浄水は、排水口34付近に集められた泡を、洗浄水とともに排水管36に押し流すことができる。この結果、排水管36は、泡と洗浄水とによって満たされる。排水管36内の泡及び洗浄水は、サイフォン現象によって、排水管36に連通する配管に排出される。これにより、溜水部24に溜まった水と、便鉢22内の泡とを、排水口34、排水管36を介して、便器本体20の外側に排出することができる。
変形例では、吐出開口54に替えて、吐出ノズル50、52の少なくとも一方から洗浄水を吐出することによって排水口34付近に集められた泡を、洗浄水とともに排水管36に押し流してもよい。この場合、排水管36が泡と洗浄水とによって満たされて、排水管36内の泡及び洗浄水を、サイフォン現象によって排水管36に連通する配管に排出させることができる。変形例では、吐出開口54とともに、吐出ノズル50、52の少なくとも一方から洗浄水を吐出することによって排水口34付近に集められた泡を、洗浄水とともに排水管36に押し流してもよい。
変形例では、排水管36が曲がり位置及び曲がり方向が変化可能に構成されていてもよい。この場合、排水管36の曲がりを変化させることによって、便鉢22内の水位を下げてもよい。
S40では、制御部100は、ポンプを停止して、洗浄処理を終了する。制御部100は、切替弁46によって、連通管44と分岐管48a、48b、48c、48dとを遮断する。
便器装置10では、便鉢22の奥表面25に泡の吐出部材60が取り付けられている。これにより、吐出部材60から直接的に泡を便鉢22の奥表面25に吐出することができる。吐出部材60を奥側に配置することによって、泡を、便鉢22の最も奥の位置から便鉢22に供給することができる。
洗浄処理では、S16において、洗浄水に界面活性剤が含まれている状態で便鉢22に吐出される。S26では、界面活性剤を含まない洗浄水、即ち、界面活性剤の濃度0%の洗浄水が便鉢22に吐出される。洗浄処理では、便鉢22に供給される洗浄水の界面活性剤の濃度を変化させる。変形例では、S26において、界面活性剤を含む洗浄水が便鉢22に吐出されてもよい。この場合、S16における界面活性剤の濃度が、S26における界面活性剤の濃度よりも高くてもよい。
便器装置10は、洗浄処理以外のタイミングで、便鉢22に泡を吐出する。具体的は、制御部100は、便座14が開かれたタイミングで、便鉢22に泡を吐出する。制御部100は、切替弁62によってポンプ42とエゼクタ64と連通させ、ポンプ42に作動させる。これにより、便鉢22に泡が吐出される。便鉢22に吐出される泡の供給量は、洗浄処理よりも少ない。便鉢22に泡が吐出された後、制御部100は、使用者による操作等によって、洗浄水を供給すべきタイミングまで、洗浄水を便鉢22に供給しない。これにより、使用者が起立している状態で便鉢22に排尿する場合に尿が便鉢22及び溜水部24に溜まった水に衝突して撥ねることを抑制することができる。使用者による操作等によって、洗浄水を便鉢22に供給されると、泡は、便鉢22から排出される。制御部100は、S36及びS38の処理と同様の処理を実行して、泡を便鉢22から排出させる。
エゼクタ64が「泡発生部」の一例である。供給管65が「第1流水路」の一例である。連通管44、分岐管48a、48cが「第2流水路」の一例である。連通管44、分岐管48dが「第3流水路」の一例である。
(第2実施形態)
本実施形態の便器装置10について、第1実施形態と異なる点を説明する。本実施形態の便器装置10では、制御部100が実行する洗浄処理が異なる。S16において、制御部100は、泡吐出期間に亘って、泡の供給量を制御する。具体的には、泡吐出期間において、制御部100は、ポンプ42の出力を変動させる。制御部100は、ポンプ42に流れる電流の大きさを調整することによって、ポンプ42の出力を変動させる。制御部100は、泡吐出期間の初期において、ポンプ42に比較的に大きな電流を流すことによって、ポンプ42の出力を比較的に高くする。制御部100は、泡吐出期間の中間から終期に亘って、ポンプ42に流す電流を小さくすることによって、ポンプ42の出力を低下させる。ポンプ42の出力を比較的に高い期間では、エゼクタ64に流れる洗浄水のエネルギーが高くなる。エゼクタ64内に発生する負圧が大きくなる。この結果、エゼクタ64に供給される界面活性剤の供給量が増加して、泡に含まれる界面活性剤の濃度が上昇する。泡の供給量が多くなる。ポンプ42の出力が低下されると、エゼクタ64に流れる洗浄水のエネルギーが低くなる。これにより、エゼクタ64内に発生する負圧が小さくなる。エゼクタ64に供給される界面活性剤の供給量が減少して、泡に含まれる界面活性剤の濃度が減少する。これにより、泡の供給量が少なくなる。
本実施形態の便器装置10について、第1実施形態と異なる点を説明する。本実施形態の便器装置10では、制御部100が実行する洗浄処理が異なる。S16において、制御部100は、泡吐出期間に亘って、泡の供給量を制御する。具体的には、泡吐出期間において、制御部100は、ポンプ42の出力を変動させる。制御部100は、ポンプ42に流れる電流の大きさを調整することによって、ポンプ42の出力を変動させる。制御部100は、泡吐出期間の初期において、ポンプ42に比較的に大きな電流を流すことによって、ポンプ42の出力を比較的に高くする。制御部100は、泡吐出期間の中間から終期に亘って、ポンプ42に流す電流を小さくすることによって、ポンプ42の出力を低下させる。ポンプ42の出力を比較的に高い期間では、エゼクタ64に流れる洗浄水のエネルギーが高くなる。エゼクタ64内に発生する負圧が大きくなる。この結果、エゼクタ64に供給される界面活性剤の供給量が増加して、泡に含まれる界面活性剤の濃度が上昇する。泡の供給量が多くなる。ポンプ42の出力が低下されると、エゼクタ64に流れる洗浄水のエネルギーが低くなる。これにより、エゼクタ64内に発生する負圧が小さくなる。エゼクタ64に供給される界面活性剤の供給量が減少して、泡に含まれる界面活性剤の濃度が減少する。これにより、泡の供給量が少なくなる。
この構成によると、泡吐出期間の初期に多量の泡を便鉢22に供給することによって、短期間で、便鉢22に泡を供給することができる。泡吐出期間の終期における泡の供給量を抑えることによって、便鉢22から泡が溢れることを抑制することができる。
変形例では、貯留タンク68及び連通管68aの少なくとも一方に、界面活性剤をエゼクタ64に供給するためのポンプ及び切替弁の少なくとも一方が配置されていてもよい。貯留タンク68及び連通管68aの少なくとも一方にポンプが配置される場合、制御部100は、ポンプの出力及び作動期間の少なくとも一方を調整することによって、界面活性剤の供給量を調整してもよい。貯留タンク68及び連通管68aの少なくとも一方に切替弁が配置される場合、制御部100は、切替弁の開度及び貯留タンク68とエゼクタ64との連通機関の少なくとも一方を調整することによって、界面活性剤の供給量を調整してもよい。
変形例では、制御部100は、泡の供給量を変更してもよい。例えば、制御部100は、着座センサ90を用いて、便器装置10の使用回数をカウントしてもよい。制御部100は、前回の洗浄処理からの便器装置10の使用回数が所定回数以上である場合に、泡の供給量が比較的に多い多量モードで、洗浄処理を実行してもよい。制御部100は、前回の洗浄処理からの便器装置10の使用回数が所定回数未満である場合に、泡の供給量が比較的に少なく少量モードで、洗浄処理を実行してもよい。制御部100は、ポンプの出力、作動期間、界面活性剤の供給量のいずれか1つの調整することによって、泡の供給量を変更してもよい。便器装置10では、多量モードと少量モードとをユーザが選択可能であってもよい。制御部100は、ユーザの選択によって、多量モードと少量モードとのいずれかのモードで洗浄処理を実行してもよい。泡の供給量は、3段階以上に変更されてもよい。
泡吐出期間における界面活性剤の濃度及び泡の供給量の変動は、上記実施形態に限られない。例えば、初期では、泡に含まれる界面活性剤の濃度を小さくし、徐々に界面活性剤の濃度を大きくしてもよい。
(第3実施形態)
図17に示すように、本実施形態の衛生装置は、小便器装置310である。小便器装置310は、ユーザが立っている状態で小便器装置310を使用する。小便器装置310は、便器本体320と、吐出部340と、を備える。便器本体320は、陶器で作製されている。便器本体320は、上端壁332と、一対の側壁330と、奥側壁324と、便鉢322と、を備える。上端壁332は、便器本体320の上端に配置されている。一対の側壁330のそれぞれは、上端壁332の左右端のそれぞれから下方に向かって延びている。一対の側壁330のそれぞれは、下端において、便器本体320の左右中央に延びている。一対の側壁330は、便器本体320の下端において便器本体320の左右中央で連結されている。奥側壁324は、便器本体320の最も奥に配置されている。奥側壁324は、上端壁332と一対の側壁330とによって囲まれている。
図17に示すように、本実施形態の衛生装置は、小便器装置310である。小便器装置310は、ユーザが立っている状態で小便器装置310を使用する。小便器装置310は、便器本体320と、吐出部340と、を備える。便器本体320は、陶器で作製されている。便器本体320は、上端壁332と、一対の側壁330と、奥側壁324と、便鉢322と、を備える。上端壁332は、便器本体320の上端に配置されている。一対の側壁330のそれぞれは、上端壁332の左右端のそれぞれから下方に向かって延びている。一対の側壁330のそれぞれは、下端において、便器本体320の左右中央に延びている。一対の側壁330は、便器本体320の下端において便器本体320の左右中央で連結されている。奥側壁324は、便器本体320の最も奥に配置されている。奥側壁324は、上端壁332と一対の側壁330とによって囲まれている。
便鉢322は、上端壁332と一対の側壁330と奥側壁324とによって囲まれている。便鉢322は、便器本体320の上端壁332よりも下方の部分である。図18に示すように、便鉢322の下端には、排水口334を介して、排水管336が連結されている。排水管336には、溜水が溜まっている。
便器本体320の上端付近には、吐出部340が配置されている。吐出部340は、吐水部350と、吐出部材360と、を備える。吐水部350は、図示省略したタンクに貯留される洗浄水が便器装置10と同様にポンプによって昇圧されて、便鉢322に吐出される。吐水部350は、奥側壁324に取り付けられている。吐水部350から吐出される洗浄水は、吐水部350から下方に向かって奥側壁324に沿って左右に広がって流れていく。
吐出部材360は、吐水部350の上方に配置されている。吐出部材360は、奥側壁324に配置される。吐出部材360は、奥側壁324に配置される隙間に取り付けられる。吐出部材360は、奥側壁324の左右方向の略全長に亘って配置されている。吐出部材360は、便器装置10と同様に、吐水部350と同一のポンプから送られる洗浄水がエゼクタを通過することによって、界面活性剤と空気とがエゼクタ内に流入される。これにより、エゼクタ内で泡が発生する。泡は、吐出部材360の先端から吐出される。ポンプから延びる連通管には、ポンプと吐水部350とを連通する状態と、ポンプと吐出部材360とを連通する状態とに切り替える切替弁が配置されている。制御部100は、切替弁を制御する。
吐出部材360から吐出される泡は、奥側壁324上を下方に向かって流れる。泡が流れる範囲は、吐水部350からの洗浄水の流れる範囲よりも広い。泡が吐出された後、吐出部材360から洗浄水を吐出する。
変形例では、吐出部材360は、配置されていなくてもよい。吐水部350から洗浄水と泡と両方が吐出されてもよい。この場合、吐水部350は、便器装置10の吐出部材60と同様に、エゼクタから供給される泡を、上下方向及び左右方向に広げて、上下方向及び左右方向の複数の方向に吐出してもよい。
小便器装置310は、便器装置10の制御部100と同様の制御部を備える。制御部は、ポンプの出力、界面活性剤の濃度、及び界面活性剤の供給量によって、泡量を変更させてもよい。
図19に示すように、便鉢322に泡が供給されると、溜水の水面WS3上に泡BL3が溜まっていく。制御部は、泡を供給した後、吐出部材360から洗浄水を供給させる。この結果、図20に示すように、排水管336が洗浄水で充満する。排水管336の下流側には、下水管に延びる配管が設置されている。排水管336の洗浄水が配管に達すると、サイフォン現象によって、排水管336内の洗浄水とともに、泡BL3が排出される。この構成によると、便鉢322内の泡を排出するための専用の構成を別途配置せずに済む。
小便器装置310によると、泡によって便鉢322を洗浄することができる。吐出部材360を奥側壁324に配置することによって、泡の勢いを弱めずに、便鉢322に泡を吐出することができる。
変形例では、小便器装置310は、便鉢322を画定する上端壁332の下面に吐水部350が配置されていてもよい。吐水部350から、洗浄水と泡と両方が吐出されてもよい。この構成では、上端壁332は、一対の側壁330と奥側壁324と同様に、洗浄水及び泡が流れる。変形例では、上端壁332と奥側壁324とのそれぞれに吐水部350が配置されていてもよい。
(第4実施形態)
図21に示すように、本実施形態の衛生装置は、オストメイト用汚物流し装置410である。オストメイト用汚物流し装置410は、腹部などに排泄のための開口部を有するユーザの排泄に使用される。オストメイト用汚物流し装置410は、流し本体420と、吐出部440と、を備える。流し本体420は、陶器で作製されている。流し本体420は、内側が下方に窪んだ形状を有する。流し本体420は、鉢部422と、奥側壁424と、を備える。鉢部422は、流し本体420の周壁に囲まれている。奥側壁424は、鉢部422を囲む周壁に含まれる。奥側壁424は、周壁の最も奥に位置している。
図21に示すように、本実施形態の衛生装置は、オストメイト用汚物流し装置410である。オストメイト用汚物流し装置410は、腹部などに排泄のための開口部を有するユーザの排泄に使用される。オストメイト用汚物流し装置410は、流し本体420と、吐出部440と、を備える。流し本体420は、陶器で作製されている。流し本体420は、内側が下方に窪んだ形状を有する。流し本体420は、鉢部422と、奥側壁424と、を備える。鉢部422は、流し本体420の周壁に囲まれている。奥側壁424は、鉢部422を囲む周壁に含まれる。奥側壁424は、周壁の最も奥に位置している。
鉢部422は、流し本体420の上端から下端まで延びている。図22に示すように、鉢部422の下端には、排水口434を介して、排水管436が連結されている。排水管336には、溜水が溜まっている。
流し本体420の上端付近には、吐出部440が配置されている。吐出部440は、吐出部材460を備える。吐出部440は、吐出部材460以外に、便器装置10と同様に、ポンプ、連通管、エゼクタ及び切替弁を備える。切替弁は、切替弁62と同様に、エゼクタとポンプとの連通と遮断とを切り替える。吐出部材460は、図示省略したタンクに貯留される洗浄水が便器装置10と同様にポンプによって昇圧されて、鉢部422に吐出される。吐出部材460は、奥側壁424に取り付けられている。吐出部材460から吐出される洗浄水は、吐出部材460から下方に向かって奥側壁424に沿って左右に広がって流れていく。吐出部材460は、吐出部材60と同様の構成を有する。吐出部材460は、泡を、上下方向及び左右方向に広げて、複数の方向に吐出する。
吐出部材460は、便器装置10と同様に、洗浄水と同一のポンプから送られる洗浄水がエゼクタを通過することによって、界面活性剤と空気とがエゼクタ内に流入される。これにより、エゼクタ内で泡が発生する。泡は、吐出部材460の先端から吐出される。
吐出部材460から吐出される泡は、奥側壁424上を下方に向かって流れる。吐出部材460は、洗浄水と泡とを同一の吐出部材460のみから吐出する。変形例では、吐出部材460以外に、洗浄水及び泡のいずれか一方を吐出する吐出部を配置してもよい。この場合、泡は、鉢部422内において洗浄水よりも広範囲に広がるように吐出してもよい。
オストメイト用汚物流し装置410は、便器装置10の制御部100と同様の制御部を備える。制御部は、ポンプの出力、界面活性剤の濃度、及び界面活性剤の供給量によって、泡量を変更させてもよい。
鉢部422に泡BL4が供給されると、溜水の水面WS4上に泡が溜まっていく。制御部は、泡を供給した後、吐出部材460から洗浄水を供給させる。この結果、排水管436から洗浄水とともに泡BL4が排出される。
オストメイト用汚物流し装置410によると、泡によって鉢部422を洗浄することができる。吐出部材460を奥側壁424に配置することによって、泡の勢いを弱めずに、鉢部422に泡を吐出することができる。
以下に、本明細書に開示の技術の態様を列挙する。
第1の態様は、衛生装置である。衛生装置は、泡を受け入れる鉢部と、界面活性剤を供給する供給部と、前記供給部から供給される前記界面活性剤を用いて前記鉢部に供給される前記泡を発生させる泡発生部と、前記鉢部での前記泡の発生によって開始される洗浄処理を実行する制御部と、を備え、前記制御部は、前記洗浄処理が実行されている間に、前記泡の態様を変化させてもよい。
第2の態様は、上記第1の態様において、前記衛生装置は、前記泡発生部に水を流す第1流水路をさらに備え、前記泡発生部は、前記第1流水路に連通しており、前記供給部から供給される前記界面活性剤と前記流水路を流れる前記水とを混合することによって、泡を発生させ、前記制御部は、混合される前記界面活性剤の前記水に対する割合を変化させることによって、前記泡の前記態様を変化させてもよい。
第3の態様は、上記第1から第2の態様のいずれか一つにおいて、前記衛生装置は、前記鉢部に水を流す第2流水路を備え、前記制御部は、前記鉢部で前記泡が発生した後に、前記鉢部に水を流して前記鉢部の前記泡を前記鉢部で旋回させることによって、前記泡の前記態様を変化させてもよい。
第4の態様は、上記第1から第3の態様のいずれか一つにおいて、前記制御部は、前記洗浄処理において、前記鉢部を上方から見た場合に、前記鉢部の表面の面積のうちの15%以上の面が前記泡で覆われるように、前記鉢部に泡を発生させてもよい。
第5の態様は、上記第1から第4の態様のいずれか一つにおいて、前記衛生装置は、前記鉢部を有する便器装置を含み、前記便器装置は、前記鉢部の下方に水を溜める溜水部と、前記溜水部に連通する排水経路と、前記溜水部に溜められている前記水の中に吐出口を有する第3流水路と、をさらに備え、前記制御部は、前記洗浄処理において、前記第3流水路から前記水を前記溜水部に供給させることによって、前記鉢部の前記泡を、前記鉢部から前記排水経路に流してもよい。
第6の態様は、上記第1から第5の態様のいずれか一つにおいて、前記衛生装置は、前記鉢部を有する便器装置を含み、前記便器装置は、前記鉢部の下方に水を溜める溜水部と、前記溜水部に連通する排水経路と、を備え、前記制御部は、前記洗浄処理において、前記鉢部で前記泡が発生した後、前記溜水部に溜められている前記水面上に前記泡が存在する状態で、予め決められた第1期間が経過する場合に、前記鉢部の前記泡を、前記鉢部から前記排水経路に流してもよい。
第7の態様は、上記第1から第6の態様のいずれか一つにおいて、前記衛生装置は、前記泡発生部に水を流す第1流水路と、前記鉢部に水を流す第2流水路と、をさらに備え、前記制御部は、前記鉢部で前記泡が発生した後に、前記鉢部に水を流して前記鉢部の前記泡を前記鉢部で旋回させることによって、前記泡の前記態様を変化させ、前記泡を前記鉢部で旋回させる際に、前記泡を発生させる際の前記第1流水路の流速と異なる流速の前記水を、前記第2流水路に流してもよい。
第8の態様は、上記第1から第7の態様のいずれか一つにおいて、前記衛生装置は、前記泡発生部に水を流す第1流水路と、前記鉢部に水を流す第2流水路と、をさらに備え、前記泡発生部は、前記第1流水路に連通しており、前記供給部から供給される前記界面活性剤と前記流水路を流れる前記水とを混合することによって、泡を発生させ、前記制御部は、前記鉢部で前記泡が発生した後に、前記鉢部に水を流して前記鉢部の前記泡を前記鉢部で旋回させることによって、前記泡の前記態様を変化させ、前記泡を前記鉢部で旋回させる場合の前記鉢部に供給される前記水に対する前記界面活性剤の割合を、前記泡を発生させる場合の前記水に対する前記界面活性剤の割合よりも低くしてよい。
第9の態様は、上記第1から第8の態様のいずれか一つにおいて、前記衛生装置は、前記鉢部に水を流す第2流水路を備え、前記制御部は、前記鉢部で前記泡が発生した後に、予め決められた第2期間が経過する場合に、前記鉢部に水を流して前記鉢部の前記泡を前記鉢部で旋回させることによって、前記泡の前記態様を変化させてもよい。
第10の態様は、上記第1から第9の態様のいずれか一つにおいて、前記衛生装置は、前記泡発生部に水を流す第1流水路と、前記鉢部に水を流す第2流水路と、をさらに備え、前記制御部は、前記鉢部で前記泡が発生した後に、前記鉢部に水を流して前記鉢部の前記泡を前記鉢部で第1方向に旋回させる態様と、前記第1方向への旋回の後で、前記第1方向と異なる第2方向に旋回させる態様と、を実行してもよい。
第11の態様は、上記第1から第10の態様のいずれか一つにおいて、前記衛生装置は、前記鉢部の下方に水を溜める溜水部と、前記溜水部に連通する排水経路と、前記鉢部に水を流す第2流水路と、前記溜水部に溜められている前記水の中に吐出口を有する第3流水路と、を備え、制御部は、前記鉢部で前記泡が発生した後に、前記第3流水路から前記溜水部に水を吐出させることによって、前記溜水部溜められている前記水を前記排水経路に流し、前記第2流水路から水を吐出させて、前記鉢部の前記泡を前記便鉢の下方に流し、前記泡を、前記洗浄水を用いてサイフォン現象によって前記鉢部から前記排水経路を介して前記泡を排出させてもよい。
以上、本明細書が開示する技術の具体例を詳細に説明した。これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施形態の変形例を以下に列挙する。
(1)泡は、上方から見て時計回り及び反時計回り以外の方向で旋回させてもよい。例えば、泡は、上下方向、上下方向に垂直な面に対して傾斜する方向に沿って、旋回させてもよい。吐出部40は、泡を上下方向、上下方向に垂直な面に対して傾斜する方向に沿って、旋回させるために、洗浄水を吐出する吐出口を備えていてもよい。
(2)泡と泡を含まない洗浄水とは、共通の供給管を介して便鉢22に供給されてもよい。例えば、供給管65からエゼクタ64及び連通管66を介して、吐出部材60から泡と泡を含まない洗浄水との一方が吐出されてもよい。本変形例では、供給管65が「第1流水路」と「第2流水路」の一例である。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:便器装置、18:タンク、20:便器本体、22:便鉢、24:溜水部、40:吐出部、42:ポンプ、44:連通管、46、62:切替弁、48a、48b、48c、48d:分岐管、50、52:吐出ノズル、54:吐出開口、60:吐出部材、61:泡吐出部、64:エゼクタ、90:着座センサ、100:制御部、310:小便器装置、410:オストメイト用汚物流し装置
Claims (10)
- 泡を受け入れる鉢部と、
界面活性剤を供給する供給部と、
前記供給部から供給される前記界面活性剤を用いて前記鉢部に供給される前記泡を発生させる泡発生部と、
前記鉢部での前記泡の発生によって開始される洗浄処理を実行する制御部と、
前記泡発生部に水を流す第1流水路と、
前記鉢部に水を流す第2流水路と、を備え、
前記制御部は、
前記洗浄処理が実行されている間に、前記泡の態様を変化させ、
前記鉢部で前記泡が発生した後に、前記鉢部に水を流して前記鉢部の前記泡を前記鉢部で第1方向に旋回させる態様と、前記第1方向への旋回の後で、前記第1方向と異なる第2方向に旋回させる態様と、を実行する、衛生装置。 - 前記泡発生部は、前記第1流水路に連通しており、前記供給部から供給される前記界面活性剤と前記第1流水路を流れる前記水とを混合することによって、泡を発生させ、
前記制御部は、混合される前記界面活性剤の前記水に対する割合を変化させることによって、前記泡の前記態様を変化させる、請求項1に記載の衛生装置。 - 前記制御部は、前記鉢部で前記泡が発生した後に、前記鉢部に水を流して前記鉢部の前記泡を前記鉢部で旋回させることによって、前記泡の前記態様を変化させる、請求項1から2のいずれか一項に記載の衛生装置。
- 前記制御部は、前記洗浄処理において、前記鉢部を上方から見た場合に、前記鉢部の表面の面積のうちの15%以上の面が前記泡で覆われるように、前記鉢部に泡を発生させる、請求項1から2のいずれか一項に記載の衛生装置。
- 前記衛生装置は、前記鉢部を有する便器装置を含み、
前記便器装置は、
前記鉢部の下方に水を溜める溜水部と、
前記溜水部に連通する排水経路と、
前記溜水部に溜められている前記水の中に吐出口を有する第3流水路と、をさらに備え、
前記制御部は、前記洗浄処理において、前記第3流水路から前記水を前記溜水部に供給させることによって、前記鉢部の前記泡を、前記鉢部から前記排水経路に流す、請求項1から2のいずれか一項に記載の衛生装置。 - 前記衛生装置は、前記鉢部を有する便器装置を含み、
前記便器装置は、
前記鉢部の下方に水を溜める溜水部と、
前記溜水部に連通する排水経路と、を備え、
前記制御部は、前記洗浄処理において、前記鉢部で前記泡が発生した後、前記溜水部に溜められている前記水の水面上に前記泡が存在する状態で、予め決められた第1期間が経過する場合に、前記鉢部の前記泡を、前記鉢部から前記排水経路に流す、請求項1から2のいずれか一項に記載の衛生装置。 - 前記制御部は、
前記鉢部で前記泡が発生した後に、前記鉢部に水を流して前記鉢部の前記泡を前記鉢部で旋回させることによって、前記泡の前記態様を変化させ、
前記泡を前記鉢部で旋回させる際に、前記泡を発生させる際の前記第1流水路の流速と異なる流速の前記水を、前記第2流水路に流す、請求項1から2のいずれか一項に記載の衛生装置。 - 前記泡発生部は、前記第1流水路に連通しており、前記供給部から供給される前記界面活性剤と前記第1流水路を流れる前記水とを混合することによって、泡を発生させ、
前記制御部は、
前記鉢部で前記泡が発生した後に、前記鉢部に水を流して前記鉢部の前記泡を前記鉢部で旋回させることによって、前記泡の前記態様を変化させ、
前記泡を前記鉢部で旋回させる場合の前記鉢部に供給される前記水に対する前記界面活性剤の割合を、前記泡を発生させる場合の前記水に対する前記界面活性剤の割合よりも低くする、請求項1から2のいずれか一項に記載の衛生装置。 - 前記制御部は、前記鉢部で前記泡が発生した後に、予め決められた第2期間が経過する場合に、前記鉢部に水を流して前記鉢部の前記泡を前記鉢部で旋回させることによって、前記泡の前記態様を変化させる、請求項1から2のいずれか一項に記載の衛生装置。
- 前記衛生装置は、
前記鉢部の下方に水を溜める溜水部と、
前記溜水部に連通する排水経路と、
前記溜水部に溜められている前記水の中に吐出口を有する第3流水路と、を備え、
前記制御部は、
前記鉢部で前記泡が発生した後に、前記第3流水路から前記溜水部に洗浄水を吐出させることによって、前記溜水部に溜められている前記水を前記排水経路に流し、
前記第2流水路から水を吐出させて、前記鉢部の前記泡を前記鉢部の下方に流し、
前記泡を、前記洗浄水を用いてサイフォン現象によって前記鉢部から前記排水経路を介して前記泡を排出させる、請求項1から2のいずれか一項に記載の衛生装置。
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