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JP7583960B2 - ロボットシステム - Google Patents

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この開示は、ロボットシステムに関する。
従来、ワークに塗装する作業ロボットを備えるロボットシステムが開示されている。たとえば、特開2020-172006号公報では、作業ロボットと、セル内搬送装置とを備えるロボットシステムが開示されている。セル内搬送装置は、2本の旋回アームを有している。旋回アームは、水平面内で0°または180°の位置に旋回するとともに、ワークを保持するワーク保持装置を有する。特開2020-172006号公報では、ワーク保持装置は、鉛直方向に対して傾斜するようにワークを回動する。作業ロボットは、多関節ロボットからなり、ワーク保持装置に保持されたワークに塗装する。
特開2020-172006号公報
特開2020-172006号公報のロボットシステムでは、旋回アームがワークを配置する位置は、0°または180°の位置に限られるため、作業ロボットは、0°または180°に配置されるワークの正面に配置される。このため、ロボットシステムの配置のレイアウトが制約されるという問題点がある。
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この開示の1つの目的は、レイアウトの自由度を向上することが可能なロボットシステムを提供することである。
本開示の一の局面によるロボットシステムは、ワーク受渡位置およびワーク搭載位置に位置する複数のアーム部を有し、複数のアーム部が鉛直軸線周りに旋回するワーク保持装置と、ワーク保持装置のワーク受渡位置に位置するアーム部に保持されたワークを保持する搬送ロボットと、搬送ロボットに保持されたワークに対して作業する作業ロボットと、を備える。
この開示の一の局面によるロボットシステムは、上記のように、作業ロボットは、搬送ロボットに保持されたワークに対して作業する。これにより、作業ロボットおよび搬送ロボットは、搬送ロボットによりワークを搬送ロボットの正面以外の任意の位置に移動することができるとともに、ワークが任意の位置に移動された状態でも、作業ロボットは、ワークに対して作業することができる。このため、作業ロボット、ワーク保持装置および搬送ロボットなどの配置のレイアウトの制約が低減される。その結果、ロボットシステムのレイアウトの自由度を向上することができる。
本開示によれば、ロボットシステムのレイアウトの自由度を向上することができる。
一実施形態によるロボットシステムの平面図である。 一実施形態によるワーク保持装置と作業ロボットとを側方から見た図である。 一実施形態によるワーク保持装置を上方から見た図である。 一実施形態による搬送ロボットを側方から見た図である。 一実施形態によるロボットシステムの制御ブロック図である。 一実施形態によるロボットシステムの斜視図である。 一実施形態による搬送ロボットが移動する動作、および、搬入ロボットのワークを搬入する動作を示す図である。 一実施形態による搬送ロボットがワークを保持する動作を示す図である。 一実施形態による作業ロボットの作業を示す図である。 一実施形態による搬送ロボットがワークをワーク保持装置に移動する動作およびワーク保持装置の旋回の開始を示す図である。 一実施形態による搬送ロボットがワークをワーク保持装置に移動する動作およびワーク保持装置の旋回の完了を示す図である。 一実施形態による搬送ロボットがワークをワーク保持装置に移動する動作を示す図である。 変形例によるロボットシステムの平面図である。
以下、本開示を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1から図12を参照して、本実施形態によるロボットシステム100の構成について説明する。図1に示すように、ロボットシステム100は、ワーク保持装置10と、搬送ロボット20と、作業ロボット30と、搬入ロボット40とを備えている。
図2に示すように、ワーク保持装置10は、ワークWを各々傾斜させずに保持する複数のアーム部11を有する。複数のアーム部11は、図1に示すワーク受渡位置P1およびワーク搭載位置P2に位置する。複数のアーム部11は、鉛直軸線A1周りに旋回する。具体的には、アーム部11は、一対配置されている。なお、アーム部11の数は、3個以上でもよい。一対のアーム部11は、水平方向に沿って配置されている。図3に示すように、一対のアーム部11は、直線上に配置されている。一対のアーム部11の一方は、ワーク受渡位置P1に位置し、他方は、ワーク搭載位置P2に位置する。ワーク保持装置10は、基台12を有する。一対のアーム部11は、基台12に取り付けられている。アーム部11は、基台12の中心線である鉛直軸線A1周りに旋回する。アーム部11は、180°旋回する。
図1に示すように、ワーク受渡位置P1とは、作業ロボット30が、ワーク保持装置10からワークWを受け取り、ワークWに対して作業する位置である。具体的には、ワーク受渡位置P1は、作業ロボット30のY1方向側の位置である。ワーク搭載位置P2とは、搬送ロボット20がワーク保持装置10のアーム部11にワークWを搭載する位置である。具体的には、ワーク搭載位置P2は、作業ロボット30のY2方向側の位置である。
図2に示すように、アーム部11の先端には、ワークWが配置される部材13が配置されている。部材13は、アーム部11の上面に配置されている。ワークWは、支持棒Waに支持されている。支持棒Waが部材1に差し込まれることにより、ワークWがアーム部11に保持される。なお、ワークWが支持棒Waに支持されずに、ワークWそのものが部材13に配置されてもよい。部材13は、鉛直軸線A1に対して傾斜しない。部材13は、支持棒Waの中心軸線A2周りに回動しない。
図4に示すように、搬送ロボット20は、ワーク保持装置10のワーク受渡位置P1に位置するアーム部11に保持されたワークWを保持する。搬送ロボット20は、垂直多関節ロボットからなる。たとえば、搬送ロボット20は、6軸ロボットである。なお、搬送ロボット20の軸の数は、6以外でもよい。搬送ロボット20は、ロボットアーム21を含む。ロボットアーム21の先端には、ワークWを保持するハンド部22が取り付けられている。搬送ロボット20がワークWを支持する支持棒Waを保持することにより、ワークWがワーク保持装置10またはワーク搬入部210から取り外される。搬送ロボット20は、鉛直方向に沿って配置される支持部23に配置されている。
本実施形態では、図2に示すように、作業ロボット30は、搬送ロボット20に保持されたワークWに対して作業する。作業ロボット30は、垂直多関節ロボットからなる。たとえば、作業ロボット30は、6軸ロボットである。なお、作業ロボット30の軸の数は、6以外でもよい。作業ロボット30は、ロボットアーム31を含む。ロボットアーム31の先端には、ワークWに対して作業するツール32が取り付けられている。
本実施形態では、ワーク保持装置10は、作業ロボット30による作業が終了した後、旋回して、ワーク搭載位置P2に位置するアーム部11に保持されたワークWをワーク受渡位置P1に配置する。搬送ロボット20は、ワーク保持装置10のワーク受渡位置P1に位置するアーム部11に保持されたワークWを保持する。作業ロボット30は、搬送ロボット20に保持されたワークWに対して作業する。
本実施形態では、図5に示すように、作業ロボット30は、作業ロボット用制御部33を含む。作業ロボット用制御部33は、プロセッサ33a、記憶部33bおよび通信部33cなどを有する。搬送ロボット20は、搬送ロボット用制御部24を含む。搬送ロボット用制御部24は、プロセッサ24a、記憶部24bおよび通信部24cなどを有する。作業ロボット用制御部33と搬送ロボット用制御部24とが互いに通信しながら、作業ロボット用制御部33が、作業ロボット30のロボットアーム31とワーク保持装置10とを制御し、搬送ロボット用制御部24が、搬送ロボット20のロボットアーム21を制御する。なお、搬入ロボット40は、搬入ロボット用制御部41を含む。搬入ロボット用制御部41は、プロセッサ41a、記憶部41bおよび通信部41cなどを有する。搬入ロボット用制御部41は、搬入ロボット40のロボットアーム43を制御する。作業ロボット用制御部33、搬送ロボット用制御部24および搬入ロボット用制御部41が、各々、通信部33c、通信部24cおよび通信部41cを介して、互いに通信しながら、ロボットシステム100が動作する。ロボットシステム100の動作については、後述する。
本実施形態では、図1に示すように、作業ロボット30は、第1作業ロボット30aと、第2作業ロボット30bと、第3作業ロボット30cとを含む。ワーク保持装置10は、第1ワーク保持装置10aと、第2ワーク保持装置10bとを含む。第1作業ロボット30aは、基台34上に配置されている。図2に示すように、第2作業ロボット30bは、第1ワーク保持装置10aの基台12上に配置されている。アーム部11が旋回しても、第2作業ロボット30bは旋回しない。第3作業ロボット30cは、第2ワーク保持装置10bの基台12上に配置されている。アーム部11が旋回しても、第3作業ロボット30cは旋回しない。
図1に示すように、第1作業ロボット30aと、第2作業ロボット30bと、第3作業ロボット30cとは、X方向に沿って配置されている。第1ワーク保持装置10aと第2ワーク保持装置10bとは、X方向に沿って配置されている。
搬送ロボット20は、第1搬送ロボット20aと、第2搬送ロボット20bと、第3搬送ロボット20cとを含む。第1搬送ロボット20aと、第2搬送ロボット20bと、第3搬送ロボット20cとは、X方向に沿って配置されている。X方向において、第1作業ロボット30aと第2作業ロボット30bとの間に、第1搬送ロボット20aが配置されている。X方向において、第2作業ロボット30bと第3作業ロボット30cとの間に、第2搬送ロボット20bが配置されている。X方向において、第3作業ロボット30cのX2方向に、第3搬送ロボット20cが配置されている。第1作業ロボット30a、第2作業ロボット30bおよび第3作業ロボット30cは、第1搬送ロボット20a、第2搬送ロボット20b、および、第3搬送ロボット20cのY1方向側に配置されている。
図1に示すように、X方向に沿って、コンベア200が配置されている。コンベア200は、作業終了前のワークWと、作業終了後のワークWとを搬送する。コンベア200は、第1搬送ロボット20a、第2搬送ロボット20b、および、第3搬送ロボット20cのY2方向側に配置されている。
本実施形態では、図1に示すように、搬入ロボット40は、コンベア200に配置されたワークWを、ワーク搬入部210に搬入する。搬入ロボット40は、垂直多関節ロボットからなる。たとえば、搬入ロボット40は、6軸ロボットである。なお、搬入ロボット40の軸の数は、6以外でもよい。また、搬入ロボット40の構成は、搬送ロボット20の構成と同様である。搬入ロボット40は、コンベア200に配置された作業前のワークWを保持する。搬入ロボット40は、保持したワークWを、ワーク搬入部210に搬入する。ワーク搬入部210には、支持棒Waに支持されるワークWが配置される。ワーク搬入部210は、ワーク受渡位置P1に位置する。図6に示すように、搬入ロボット40は、鉛直方向に沿って配置される支持部42に配置されている。
本実施形態では、ワークWに対する作業は、塗装作業と溶接作業とのうちの少なくとも一方を含む。ワークWに対する作業が塗装作業である場合、作業ロボット30のツール32は、塗装ガンなどである。ワークWに対する作業が溶接作業である場合、作業ロボット30のツール32は、溶接トーチなどである。たとえば、ワークWに対する作業が塗装作業である場合、第1作業ロボット30aと、第2作業ロボット30bと、第3作業ロボット30cとは、1つのワークWに対して異なる塗装を行ってもよい。また、ワークWに対する作業が塗装作業である場合、第1作業ロボット30aと、第2作業ロボット30bと、第3作業ロボット30cとは、1つのワークWの異なる領域に同じ塗装を行ってもよい。
図6に示すように、ワーク受渡位置P1のY1方向側には、壁部220が配置されている。壁部220は、第1作業ロボット30a、第2作業ロボット30bおよび第3作業ロボット30cが配置される方向に沿って配置されている。つまり、壁部220は、X方向に沿うように配置されている。
(ロボットシステムの動作)
ロボットシステム100の動作について説明する。
図7に示すように、ワーク搬入部210には、作業前のワークW1が配置されている。第1ワーク保持装置10aのワーク受渡位置P1に位置するアーム部11にはワークW2が配置されている。第1ワーク保持装置10aのワーク搭載位置P2に位置するアーム部11にはワークW3が配置されている。第2ワーク保持装置10bのワーク受渡位置P1に位置するアーム部11にはワークW4が配置されている。第2ワーク保持装置10bのワーク搭載位置P2に位置するアーム部11にはワークW5が配置されている。
図7に示すように、第1搬送ロボット20a、第2搬送ロボット20bおよび第3搬送ロボット20cは、ワーク受渡位置P1にハンド部22を移動する。具体的には、第1搬送ロボット20a、第2搬送ロボット20bおよび第3搬送ロボット20cの各々のハンド部22が、ワークWの支持棒Waの近傍に移動する。
図8に示すように、第1搬送ロボット20aは、ワーク搬入部210に配置されたワークW1を保持する。第2搬送ロボット20bは、第1ワーク保持装置10aのワーク受渡位置P1に位置するアーム部11に保持されたワークW2を保持する。第3搬送ロボット20cは、第2ワーク保持装置10bのワーク受渡位置P1に位置するアーム部11に配置されたワークW4を保持する。具体的には、第1搬送ロボット20aのハンド部22が、ワークW1の支持棒Waを把持する。第2搬送ロボット20bのハンド部22が、ワークW2の支持棒Waを把持する。第3搬送ロボット20cのハンド部22が、ワークW4の支持棒Waを把持する。
図9に示すように、第1作業ロボット30aは、第1搬送ロボット20aに保持されたワークW1に対して作業する。第2作業ロボット30bは、第2搬送ロボット20bに保持されたワークW2に対して作業する。第3作業ロボット30cは、第3搬送ロボット20cに保持されたワークW4に対して作業する。搬入ロボット40は、コンベア200に配置された作業前のワークW6を保持する。
作業ロボット30による作業は、たとえば、以下のように行われる。作業ロボット30による作業中は、作業ロボット30のロボットアーム31が移動する。作業ロボット30による作業中は、ワークWを保持する搬送ロボット20のロボットアーム21は、静止している。作業を一旦終了した後、搬送ロボット20は、保持しているワークWを支持棒Waの図6に示す中心軸線A2に周りに180°回転させる。作業ロボット30は、再びワークWに対して作業する。なお、作業ロボット30による作業中に、ワークWを保持するロボットアーム21が移動してもよい。
図10に示すように、第1ワーク保持装置10aは、第1搬送ロボット20aが保持するワークW1への作業が終了した後旋回して、ワーク搭載位置P2に位置するワークW3をワーク受渡位置P1に配置する。第2ワーク保持装置10bは、第2搬送ロボット20bが保持するワークW2への作業が終了した後旋回して、ワーク搭載位置P2に位置するワークW5をワーク受渡位置P1に配置する。図11に示すように、第1ワーク保持装置10aおよび第2ワーク保持装置10bの旋回の角度は、180°である。図12に示すように、第1搬送ロボット20aは、ワークW1を第1ワーク保持装置10aのワーク搭載位置P2に位置するアーム部11に搭載する。第2搬送ロボット20bは、ワークW2を第2ワーク保持装置10bのワーク搭載位置P2に位置するアーム部11に搭載する。
図12に示すように、搬入ロボット40は、ワークW6をワーク搬入部210に搬入する。本実施形態では、第3搬送ロボット20cは、第3作業ロボット30cによる作業が終了したワークW4をコンベア200に搬出する。上記の動作が繰り返されることにより、複数のワークWに対する連続的な作業が行われる。第1作業ロボット30a、第2作業ロボット30bおよび第3作業ロボット30cは同時に作業してもよいし、作業のタイミングがずれていてもよい。第1搬送ロボット20a、第2搬送ロボット20bおよび第3搬送ロボット20cは同時に動作してもよいし、動作のタイミングがずれていてもよい。第1ワーク保持装置10aおよび第2ワーク保持装置10bは同時に旋回してもよいし、第1ワーク保持装置10aおよび第2ワーク保持装置10bの旋回のタイミングがずれていてもよい。
[本実施形態の効果]
作業ロボット30は、搬送ロボット20に保持されたワークWに対して作業する。これにより、作業ロボット30および搬送ロボット20は、搬送ロボット20によりワークWを作業ロボット30の正面以外の任意の位置に移動することができるとともに、ワークWが任意の位置に移動された状態でも、作業ロボット30は、ワークWに対して作業することができる。このため、作業ロボット30、ワーク保持装置10および搬送ロボット20などの配置のレイアウトの制約が低減される。その結果、ロボットシステム100のレイアウトの自由度を向上することができる。また、作業ロボット30および搬送ロボット20が垂直多関節ロボットからなるので、ワークWに対する作業範囲を大きくすることができる。
ワーク保持装置10は、作業ロボット30による作業が終了した後、旋回して、ワーク搭載位置P2に位置するアーム部11に保持されたワークWをワーク受渡位置P1に配置し、搬送ロボット20は、ワーク保持装置10のワーク受渡位置P1に位置するアーム部11に保持されたワークWを保持し、作業ロボット30は、搬送ロボット20に保持されたワークWに対して作業する。これにより、作業ロボット30は、ワーク受渡位置P1に位置していたワークWに対して作業した後、連続して、ワーク搭載位置P2に位置していたワークWに対して作業できる。
第1搬送ロボット20aは、ワーク搬入部210に配置されたワークWを保持し、第1作業ロボット30aは、第1搬送ロボット20aに保持されたワークWに対して作業し、第2搬送ロボット20bは、第1ワーク保持装置10aのワーク受渡位置P1に位置するアーム部11に保持されたワークWを保持し、第2作業ロボット30bは、第2搬送ロボット20bに保持されたワークWに対して作業し、第3搬送ロボット20cは、第2ワーク保持装置10bのワーク受渡位置P1に位置するアーム部11に配置されたワークWを保持し、第3作業ロボット30cは、第3搬送ロボット20cに保持されたワークWに対して作業する。これにより、3つのワークWに対して3台の作業ロボット30により同時に作業できるので、作業時間を短縮できる。
第1ワーク保持装置10aは、第1搬送ロボット20aが保持するワークWへの作業が終了した後旋回して、ワーク搭載位置P2に位置するワークWをワーク受渡位置P1に配置し、第2ワーク保持装置10bは、第2搬送ロボット20bが保持するワークWへの作業が終了した後旋回して、ワーク搭載位置P2に位置するワークWをワーク受渡位置P1に配置し、第1搬送ロボット20aは、ワークWを第1ワーク保持装置10aのワーク搭載位置P2に位置するアーム部11に搭載し、第2搬送ロボット20bは、ワークWを第2ワーク保持装置10bのワーク搭載位置P2に位置するアーム部11に搭載する。これにより、第1作業ロボット30aによる作業が終了したワークWが、第1ワーク保持装置10aのワーク搭載位置P2に位置するアーム部11に搭載される。第2作業ロボット30bによる作業が終了したワークWが、第2ワーク保持装置10bのワーク搭載位置P2に位置するアーム部11に搭載される。このため、作業が終了したワークWを一旦コンベア200などに配置することなく、第1作業ロボット30a、第2作業ロボット30b、および、第3作業ロボット30cは、ワークWに対して作業することができる。
搬送ロボット20は、作業ロボット30による作業が終了したワークWをコンベア200に搬出する。これにより、搬送ロボット20は、ワークWをコンベア200に搬出した後、ワーク保持装置10に保持された、次に作業されるワークWを保持することができる。
搬入ロボット40は、コンベア200に配置されたワークWを、ワーク搬入部210に搬入する。これにより、新たなワークWが搬入されるので、作業ロボット30は、複数のワークWに対して順次作業することができる。
作業ロボット用制御部33と搬送ロボット用制御部24とが互いに通信しながら、作業ロボット用制御部33が、作業ロボット30とワーク保持装置10とを制御し、搬送ロボット用制御部24が、搬送ロボット20を制御する。これにより、ロボットシステム100の全体を統括する制御装置を別途配置することなく、ロボットシステム100は動作することができる。
ワークWに対する作業は、塗装作業と溶接作業とのうちの少なくとも一方を含む。これにより、塗装作業と溶接作業とのうちの少なくとも一方を行うロボットシステム100のレイアウトの自由度を向上することができる。
ワーク保持装置10は、ワークWを各々傾斜させずに保持する。これにより、ワークWを傾斜可能に保持するワーク保持装置と異なり、ワーク保持装置10の構成を簡略化することができる。
[変形例]
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく請求の範囲によって示され、さらに請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
本実施形態では、作業ロボット30が3台配置され、搬送ロボット20が3台配置され、ワーク保持装置10が2台配置される例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、作業ロボット30が1台配置され、搬送ロボット20が2台配置され、ワーク保持装置10が1台配置されていてもよい。また、作業ロボット30および搬送ロボット20が3台以上配置され、ワーク保持装置10が2台以上配置されていてもよい。
本実施形態では、2台のワーク保持装置10がX方向に沿って直線上に配置され、3台の作業ロボット30がX方向に沿って直線上に配置され、3台の搬送ロボット20がX方向に沿って直線上に配置される例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、複数のワーク保持装置10、複数の作業ロボット30および複数の搬送ロボット20が、屈曲する線上に配置されてもよい。
本実施形態では、搬入ロボット40は、コンベア200から作業前のワークWを搬入する例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、搬入ロボット40は、箱に収容されたワークWや、バラ積みのワークWを搬入してもよい。
本実施形態では、第3搬送ロボット20cは、作業が終了したワークWをコンベア200に排出する例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、第3搬送ロボット20cは、作業が終了したワークWを箱に収容したり、バラ積みしてもよい。
本実施形態では、作業ロボット用制御部33と搬送ロボット用制御部24とが互いに通信しながら、作業ロボット用制御部33が、作業ロボット30とワーク保持装置10とを制御し、搬送ロボット用制御部24が、搬送ロボット20を制御する例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、図13に示すように、作業ロボット用制御部33と搬送ロボット用制御部24とを制御する制御装置50を配置してもよい。制御装置50からの指令に基づいて、作業ロボット用制御部33が、作業ロボット30とワーク保持装置10とを制御し、搬送ロボット用制御部24が、作業ロボット30を制御する。制御装置50により作業ロボット用制御部33および搬送ロボット用制御部24が制御されるので、作業ロボット30と搬送ロボット20とは、容易に協働できる。なお、制御装置50は、搬入ロボット用制御部41も制御する。制御装置50からの指令に基づいて、搬入ロボット用制御部41が搬入ロボット40を制御する。これにより、作業ロボット30と搬送ロボット20と搬入ロボット40とは、容易に協働できる。
本実施形態では、搬送ロボット20、作業ロボット30および搬入ロボット40が、垂直多関節ロボットからなる例を示したが、本開示はこれに限られない。たとえば、搬送ロボット20、作業ロボット30および搬入ロボット40が、水平多関節ロボット、パラレルリンクロボット、直交ロボット、または、双腕ロボットなどでもよい。
[態様]
上記した例示的な実施形態は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
(項目1)
ワーク受渡位置およびワーク搭載位置に位置する複数のアーム部を有し、前記複数のアーム部が鉛直軸線周りに旋回するワーク保持装置と、
前記ワーク保持装置の前記ワーク受渡位置に位置する前記アーム部に保持された前記ワークを保持する搬送ロボットと、
前記搬送ロボットに保持された前記ワークに対して作業する作業ロボットと、を備える、ロボットシステム。
(項目2)
前記ワーク保持装置は、前記作業ロボットによる作業が終了した後、旋回して、前記ワーク搭載位置に位置する前記アーム部に保持された前記ワークを前記ワーク受渡位置に配置し、
前記搬送ロボットは、前記ワーク保持装置の前記ワーク受渡位置に位置する前記アーム部に保持された前記ワークを保持し、
前記作業ロボットは、前記搬送ロボットに保持された前記ワークに対して作業する、項目1に記載のロボットシステム。
(項目3)
前記作業ロボットは、第1作業ロボットと、第2作業ロボットとを含み、
前記搬送ロボットは、第1搬送ロボットと、第2搬送ロボットとを含み、
前記第1搬送ロボットは、ワーク搬入部に配置された前記ワークを保持し、
前記第1作業ロボットは、前記第1搬送ロボットに保持された前記ワークに対して作業し、
前記第2搬送ロボットは、前記ワーク保持装置の前記ワーク受渡位置に位置する前記アーム部に保持された前記ワークを保持し、
前記第2作業ロボットは、前記第2搬送ロボットに保持された前記ワークに対して作業する、項目1または項目2に記載のロボットシステム。
(項目4)
前記作業ロボットは、第3作業ロボットをさらに含み、
前記搬送ロボットは、第3搬送ロボットをさらに含み、
前記ワーク保持装置は、第1ワーク保持装置と、第2ワーク保持装置とを含み、
前記第1搬送ロボットは、前記ワーク搬入部に配置された前記ワークを保持し、
前記第1作業ロボットは、前記第1搬送ロボットに保持された前記ワークに対して作業し、
前記第2搬送ロボットは、前記第1ワーク保持装置の前記ワーク受渡位置に位置する前記アーム部に保持された前記ワークを保持し、
前記第2作業ロボットは、前記第2搬送ロボットに保持された前記ワークに対して作業し、
前記第3搬送ロボットは、前記第2ワーク保持装置の前記ワーク受渡位置に位置する前記アーム部に配置された前記ワークを保持し、
前記第3作業ロボットは、前記第3搬送ロボットに保持された前記ワークに対して作業する、項目3に記載のロボットシステム。
(項目5)
前記第1ワーク保持装置は、前記第1搬送ロボットが保持する前記ワークへの作業が終了した後旋回して、前記ワーク搭載位置に位置する前記ワークを前記ワーク受渡位置に配置し、
前記第2ワーク保持装置は、前記第2搬送ロボットが保持する前記ワークへの作業が終了した後旋回して、前記ワーク搭載位置に位置する前記ワークを前記ワーク受渡位置に配置し、
前記第1搬送ロボットは、前記ワークを前記第1ワーク保持装置の前記ワーク搭載位置に位置する前記アーム部に搭載し、
前記第2搬送ロボットは、前記ワークを前記第2ワーク保持装置の前記ワーク搭載位置に位置する前記アーム部に搭載する、項目4に記載のロボットシステム。
(項目6)
前記搬送ロボットは、前記作業ロボットによる作業が終了した前記ワークをコンベアに搬出する、項目1から項目5までのいずれか1項に記載のロボットシステム。
(項目7)
コンベアに配置された前記ワークを、ワーク搬入部に搬入する搬入ロボットをさらに備える、項目1から項目6までのいずれか1項に記載のロボットシステム。
(項目8)
前記作業ロボットは、作業ロボット用制御部を含み、
前記搬送ロボットは、搬送ロボット用制御部を含み、
前記作業ロボット用制御部と前記搬送ロボット用制御部とが互いに通信しながら、前記作業ロボット用制御部が、前記作業ロボットと前記ワーク保持装置とを制御し、前記搬送ロボット用制御部が、前記搬送ロボットを制御する、項目1から項目7までのいずれか1項に記載のロボットシステム。
(項目9)
制御装置をさらに備え、
前記作業ロボットは、作業ロボット用制御部を含み、
前記搬送ロボットは、搬送ロボット用制御部を含み、
前記制御装置からの指令に基づいて、前記作業ロボット用制御部が、前記作業ロボットと前記ワーク保持装置とを制御し、前記搬送ロボット用制御部が、前記搬送ロボットを制御する、項目1から項目7までのいずれか1項に記載のロボットシステム。
(項目10)
前記ワークに対する作業は、塗装作業と溶接作業とのうちの少なくとも一方を含む項目1から項目9までのいずれか1項に記載のロボットシステム。
(項目11)
前記ワーク保持装置は、前記ワークを各々傾斜させずに保持する、項目1から項目10までのいずれか1項に記載のロボットシステム。

Claims (11)

  1. ワーク受渡位置およびワーク搭載位置に位置する複数のアーム部を有し、前記複数のアーム部が鉛直軸線周りに旋回するワーク保持装置と、
    前記ワーク保持装置の前記ワーク受渡位置に位置する前記アーム部に保持された前記ワークを保持する搬送ロボットと、
    前記搬送ロボットに保持された前記ワークに対して作業する作業ロボットと、を備える、ロボットシステム。
  2. 前記ワーク保持装置は、前記作業ロボットによる作業が終了した後、旋回して、前記ワーク搭載位置に位置する前記アーム部に保持された前記ワークを前記ワーク受渡位置に配置し、
    前記搬送ロボットは、前記ワーク保持装置の前記ワーク受渡位置に位置する前記アーム部に保持された前記ワークを保持し、
    前記作業ロボットは、前記搬送ロボットに保持された前記ワークに対して作業する、請求項1に記載のロボットシステム。
  3. 前記作業ロボットは、第1作業ロボットと、第2作業ロボットとを含み、
    前記搬送ロボットは、第1搬送ロボットと、第2搬送ロボットとを含み、
    前記第1搬送ロボットは、ワーク搬入部に配置された前記ワークを保持し、
    前記第1作業ロボットは、前記第1搬送ロボットに保持された前記ワークに対して作業し、
    前記第2搬送ロボットは、前記ワーク保持装置の前記ワーク受渡位置に位置する前記アーム部に保持された前記ワークを保持し、
    前記第2作業ロボットは、前記第2搬送ロボットに保持された前記ワークに対して作業する、請求項1に記載のロボットシステム。
  4. 前記作業ロボットは、第3作業ロボットをさらに含み、
    前記搬送ロボットは、第3搬送ロボットをさらに含み、
    前記ワーク保持装置は、第1ワーク保持装置と、第2ワーク保持装置とを含み、
    前記第1搬送ロボットは、前記ワーク搬入部に配置された前記ワークを保持し、
    前記第1作業ロボットは、前記第1搬送ロボットに保持された前記ワークに対して作業し、
    前記第2搬送ロボットは、前記第1ワーク保持装置の前記ワーク受渡位置に位置する前記アーム部に保持された前記ワークを保持し、
    前記第2作業ロボットは、前記第2搬送ロボットに保持された前記ワークに対して作業し、
    前記第3搬送ロボットは、前記第2ワーク保持装置の前記ワーク受渡位置に位置する前記アーム部に配置された前記ワークを保持し、
    前記第3作業ロボットは、前記第3搬送ロボットに保持された前記ワークに対して作業する、請求項3に記載のロボットシステム。
  5. 前記第1ワーク保持装置は、前記第1搬送ロボットが保持する前記ワークへの作業が終了した後旋回して、前記ワーク搭載位置に位置する前記ワークを前記ワーク受渡位置に配置し、
    前記第2ワーク保持装置は、前記第2搬送ロボットが保持する前記ワークへの作業が終了した後旋回して、前記ワーク搭載位置に位置する前記ワークを前記ワーク受渡位置に配置し、
    前記第1搬送ロボットは、前記ワークを前記第1ワーク保持装置の前記ワーク搭載位置に位置する前記アーム部に搭載し、
    前記第2搬送ロボットは、前記ワークを前記第2ワーク保持装置の前記ワーク搭載位置に位置する前記アーム部に搭載する、請求項4に記載のロボットシステム。
  6. 前記搬送ロボットは、前記作業ロボットによる作業が終了した前記ワークをコンベアに搬出する、請求項1に記載のロボットシステム。
  7. コンベアに配置された前記ワークを、ワーク搬入部に搬入する搬入ロボットをさらに備える、請求項1に記載のロボットシステム。
  8. 前記作業ロボットは、作業ロボット用制御部を含み、
    前記搬送ロボットは、搬送ロボット用制御部を含み、
    前記作業ロボット用制御部と前記搬送ロボット用制御部とが互いに通信しながら、前記作業ロボット用制御部が、前記作業ロボットと前記ワーク保持装置とを制御し、前記搬送ロボット用制御部が、前記搬送ロボットを制御する、請求項1に記載のロボットシステム。
  9. 制御装置をさらに備え、
    前記作業ロボットは、作業ロボット用制御部を含み、
    前記搬送ロボットは、搬送ロボット用制御部を含み、
    前記制御装置からの指令に基づいて、前記作業ロボット用制御部が、前記作業ロボットと前記ワーク保持装置とを制御し、前記搬送ロボット用制御部が、前記搬送ロボットを制御する、請求項1に記載のロボットシステム。
  10. 前記ワークに対する作業は、塗装作業と溶接作業とのうちの少なくとも一方を含む、請求項1に記載のロボットシステム。
  11. 前記ワーク保持装置は、前記ワークを各々傾斜させずに保持する、請求項1に記載のロボットシステム。
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JP2011235411A (ja) 2010-05-12 2011-11-24 Canon Inc ワーク搬送システム
JP2021174949A (ja) 2020-04-30 2021-11-01 日本電産サンキョー株式会社 搬送システム

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