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JP7580354B2 - 作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、スキッドステアローダ、コンパクトトラックローダ、バックホー等の作業機の油圧システムに関するものである。
特許文献1は、作業機において油圧アクチュエータに供給する作動油の流量を増加させる油圧システムを開示している。特許文献1に開示の油圧システムは、定容量型のポンプであって、作動油を吐出する第1油圧ポンプと、定容量型のポンプであって、作動油を吐出する第2油圧ポンプと、油圧アクチュエータと、前記第1油圧ポンプと前記油圧アクチュエータとを接続する第1油路と、前記第1油圧ポンプから前記第1油路に吐出された作動油を前記油圧アクチュエータに供給する第1供給位置と前記第1油路に吐出された作動油を前記油圧アクチュエータに供給しない第1停止位置とに移動可能なスプールを有し、且つ、前記スプールの移動によって前記第1油路に供給する作動油の流量を変更可能な第1制御弁と、前記第2油圧ポンプと前記第1油路とを接続する第2油路と、前記第2油圧ポンプから前記第2油路に吐出された作動油を前記第1油路に供給する第2供給位置と、前記第2油路に吐出された作動油を第1油路に供給しない第2停止位置とに切換え可能な第2制御弁と、前記第2制御弁が第2供給位置である場合において、前記スプールが第1供給位置から前記第1停止位置に移動する移動速度を第1移動速度、前記第2制御弁が第2停止位置である場合において、前記スプールが第1供給位置から前記第1停止位置に移動する移動速度を第2移動速度とした場合に、前記第1移動速度を前記第2移動速度よりも低下させる制御装置と、を備えている。
特開2020-26819号公報
特許文献1の作業機の油圧システムでは、制御弁の切換は油圧パイロット方式で行われている。つまり、油圧パイロット方式の油圧システムは、制御弁を操作するパイロット油の流れを制御するための専用の油圧回路が設けられている。この油圧回路には、パイロット油の流れを制御するための操作レバーなどを有する操作装置が設けられている。当該油圧回路は、操作レバーの操作など、操作装置の操作を通してパイロット油の流れを制御して制御弁を操作する構成となっている。しかし、特許文献1の作業機の油圧システムにおける操作装置は、当該制御弁の操作専用に設けられたものであり、当該制御弁を操作するための単一の操作パターンしか有していないといえる。言い換えると、特許文献1の作業機の油圧システムにおける操作装置は、当該油圧システムの他の切換弁や比例弁の操作に用いることはできない、つまり、操作パターンを変更できないという問題を有する。
本発明は、上記の従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、油圧パイロット方式を採用する作業機においても、操作装置(例えば、操作レバー)による操作パターンを変更することができる作業機の油圧システムを提供することを目的とする。
この技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、以下の通りである。
本発明の一態様の作業機は、作動油を供給する油圧ポンプと、操作量に応じてパイロット油を出力する操作装置と、前記作動油によって動作する油圧アクチュエータと、前記操作装置と接続するパイロット油路と、前記作動油を外部へ供給する油圧ポートと、前記パイロット油路と接続し、前記パイロット油によって動作することで前記油圧アクチュエータへ供給する前記作動油を制御する第1制御弁と、前記パイロット油によって動作することで前記油圧ポートへ供給する前記作動油を制御する第2制御弁と、前記第2制御弁を動作させるために、前記第2制御弁へ供給する前記パイロット油の量を変更する比例弁と、前記パイロット油路に設けられて当該パイロット油路の圧力を検知する圧力検知部と、前記圧力検知部が検知した圧力に基づいて前記比例弁を制御する制御装置と、前記操作装置と前記第1制御弁とを接続する前記パイロット油路を閉鎖可能な閉鎖切換弁と、を備え、前記圧力検知部は、前記操作装置と前記閉鎖切換弁との間に配置された圧力センサであって、前記制御装置は、前記閉鎖切換弁を動作させて前記パイロット油路を閉鎖すると、前記圧力センサが検出した圧力に基づいて、前記比例弁を制御する。
また、本発明の一態様の作業機は、作動油を供給する油圧ポンプと、操作量に応じてパイロット油を出力する操作装置と、前記作動油によって動作する油圧アクチュエータと、前記操作装置と接続するパイロット油路と、前記パイロット油路と接続し、前記パイロット油によって動作することで前記油圧アクチュエータへ供給する前記作動油を制御する第1制御弁と、前記パイロット油によって動作することで前記作動油の流れを制御する第2制御弁と、前記第2制御弁を動作させるために、前記第2制御弁へ供給する前記パイロット油の量を変更する比例弁と、前記操作装置と前記第1制御弁とを接続する前記パイロット油路を閉鎖可能な閉鎖切換弁と、前記パイロット油路に設けられて当該パイロット油路の圧力を検出する圧力センサであって、前記操作装置と前記閉鎖切換弁の間に配置された圧力センサと、
前記閉鎖切換弁を動作させて前記パイロット油路を閉鎖すると、前記圧力センサが検出した圧力に基づいて、前記比例弁を制御する制御装置と、を備え、前記比例弁が、前記第2制御弁へ供給する前記パイロット油の圧力を変更することで前記第2制御弁を動作させる。
また、前記比例弁が、第1比例弁と第2比例弁とを含み、前記第1比例弁と前記第2比例弁が、前記第2制御弁へ供給する前記パイロット油の量圧力を変更することで前記第2制御弁を動作させる。
また、前記操作装置は、第1方向と前記第1方向とは異なる第2方向へ操作可能であり、前記第1方向への操作量に応じて前記パイロット油を出力する第1出力ポートと、前記第2方向への操作量に応じて前記パイロットを出力する第2出力ポートと、を有し、前記パイロット油路は、前記操作装置の第1出力ポートに接続された第1パイロット油路と、前記操作装置の第2出力ポートに接続された第2パイロット油路とを有し、前記第1制御弁は、前記第1パイロット油路及び前記第2パイロット油路と接続し、前記第1パイロット油路及び前記第2パイロット油路から供給された前記パイロット油によって動作し、前記第2制御弁は、第3方向と前記第3方向とは異なる第4方向へ動作可能な切換弁であり、前記第1比例弁は、前記第2制御弁を前記第3方向へ動作させるために前記第2制御弁へ供給される前記パイロット油の量を変更し、前記第2比例弁は、前記第2制御弁を前記第4方向へ動作させるために前記第2制御弁へ供給される前記パイロット油の量を変更し、前記閉鎖切換弁は、前記操作装置の前記第1パイロット油路と前記第2パイロット油路を閉鎖可能であり、前記圧力センサは、前記操作装置と前記閉鎖切換弁の間で前記第1パイロット油路に設けられて前記第1パイロット油路の第1圧力を検出する第1圧力センサと、前記操作装置と前記閉鎖切換弁の間で前記第2パイロット油路に設けられて前記第2パイロット油路の第2圧力を検出する第2圧力センサと、を有し、前記制御装置は、前記閉鎖切換弁を動作させて前記第1パイロット油路と前記第2パイロット油路を閉鎖すると、前記第1圧力センサが検出した前記第1圧力と前記第2圧力センサが検出した前記第2圧力とに基づいて、前記第1比例弁及び前記第2比例弁を制御する。
た、前記制御装置は、前記閉鎖切換弁を動作させて前記第1パイロット油路と前記第2パイロット油路を閉鎖した後に、前記第1圧力センサが圧力の増加を検出すると、検出した圧力の大きさに従って前記第1比例弁を制御して、前記第2制御弁を前記第3方向へ動作させるために前記第2制御弁へ供給される前記パイロット油の量を変更し、前記第2圧力センサが圧力の増加を検出すると、検出した圧力の大きさに従って前記第2比例弁を制御して、前記第2制御弁を前記第4方向へ動作させるために前記第2制御弁へ供給される前記パイロット油の量を変更する。
上述の作業機は、前記油圧ポンプに油路を介して接続された電磁切換弁であって、前記制御装置から出力された制御信号に基づいて動作して前記閉鎖切換弁を動作させる電磁切換弁を備える。
上述の作業機は、前記電磁切換弁を動作させる指令を前記制御装置へ出力する操作パターンスイッチを備える。
上述の作業機は、アタッチメントを装着可能な作業装置を備え、前記第2制御弁は、前記作業装置に装着されたアタッチメントに装備された油圧アクチュエータに供給する作動油の流量を制御する。
本発明によれば、油圧パイロット方式を採用する作業機においても、操作装置(例えば、操作レバー)による操作パターンを変更することができる。
本発明の実施形態による作業機の油圧システムの概略図である。 本実施形態による作業系油圧システムの動作フローを示す図である。 本実施形態の変形例による作業機の油圧システムの概略図である。 本実施形態による作業機の一例であるスキッドステアローダを示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図4は、本発明の実施形態に係る作業機の側面図を示している。図4では、作業機の一例として、スキッドステアローダを示している。但し、本発明の実施形態に係る作業機はスキッドステアローダに限定されず、例えば、コンパクトトラックローダ等の他の種類のローダ作業機であってもよい。また、ローダ作業機以外の作業機であってもよい。
図4に示すように、作業機1は、機体2と、キャビン3と、作業装置4と、走行装置5とを備えている。本発明の実施形態において、作業機1の運転席8に着座した運転者の前側(図4の左側)を前方、運転者の後側(図4の右側)を後方、運転者の左側を左方、運転者の右側を右方として説明する。また、前後の方向に直交する方向である水平方向を機体幅方向として説明する。機体2の中央部から右部或いは左部へ向かう方向を機体外方として説明する。言い換えれば、機体外方とは、機体幅方向であって、機体2から離れる方向である。機体外方とは反対の方向を、機体内方として説明する。言い換えれば、機体内方とは、機体幅方向であって、機体2に近づく方向である。
キャビン3は、機体2に搭載されている。このキャビン3には運転席8が設けられている。作業装置4は機体2に装着されている。走行装置5は、機体2の外側に設けられている。機体2内の後部には、原動機32が搭載されている。原動機32は、電気モータ、エンジン等から構成されている。この実施形態では、原動機32はエンジンである。
作業装置4は、ブーム10と、作業具11と、リフトリンク12と、制御リンク13と、ブームシリンダ14と、バケットシリンダ15とを有している。
ブーム10は、キャビン3の右側及び左側に上下揺動自在に設けられている。作業具11は、例えば、バケットであって、当該バケット11は、ブーム10の先端部(前端部)に上下揺動自在に設けられている。リフトリンク12及び制御リンク13は、ブーム10が上下揺動自在となるように、ブーム10の基部(後部)を支持している。ブームシリンダ14は、伸縮することによりブーム10を昇降させる。バケットシリンダ15は、伸縮することによりバケット11を揺動させる。
左側及び右側の各ブーム10の前部同士は、異形の連結パイプで連結されている。各ブーム10の基部(後部)同士は、円形の連結パイプで連結されている。
リフトリンク12、制御リンク13及びブームシリンダ14は、左側と右側の各ブーム10に対応して機体2の左側と右側にそれぞれ設けられている。
リフトリンク12は、各ブーム10の基部の後部に、縦向きに設けられている。このリフトリンク12の上部(一端側)は、各ブーム10の基部の後部寄りに枢支軸16(第1枢支軸)を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。また、リフトリンク12の下部(他端側)は、機体2の後部寄りに枢支軸17(第2枢支軸)を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。第2枢支軸17は、第1枢支軸16の下方に設けられている。
ブームシリンダ14の上部は、枢支軸18(第3枢支軸)を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。第3枢支軸18は、各ブーム10の基部であって、当該基部の前部に
設けられている。ブームシリンダ14の下部は、枢支軸19(第4枢支軸)を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。第4枢支軸19は、機体2の後部の下部寄りであって第3枢支軸18の下方に設けられている。
制御リンク13は、リフトリンク12の前方に設けられている。この制御リンク13の一端は、枢支軸20(第5枢支軸)を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。第5枢支軸20は、機体2であって、リフトリンク12の前方に対応する位置に設けられている。制御リンク13の他端は、枢支軸21(第6枢支軸)を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。第6枢支軸21は、ブーム10であって、第2枢支軸17の前方で且つ第2枢支軸17の上方に設けられている。
ブームシリンダ14を伸縮することにより、リフトリンク12及び制御リンク13によって各ブーム10の基部が支持されながら、各ブーム10が第1枢支軸16回りに上下揺動し、各ブーム10の先端部が昇降する。制御リンク13は、各ブーム10の上下揺動に伴って第5枢支軸20回りに上下揺動する。リフトリンク12は、制御リンク13の上下揺動に伴って第2枢支軸17回りに前後揺動する。
ブーム10の前部には、バケット11の代わりに別の作業具が装着可能とされている。別の作業具としては、例えば、油圧圧砕機、油圧ブレーカ、アングルブルーム、アースオーガ、パレットフォーク、スイーパー、モア、スノウブロア等のアタッチメント(予備アタッチメント)である。
左側のブーム10の前部には、接続部材50が設けられている。接続部材50は、予備アタッチメントに装備された予備アクチュエータに接続されたパイプ等の管材が接続される部材である。
バケットシリンダ15は、各ブーム10の前部寄りにそれぞれ配置されている。バケットシリンダ15を伸縮することで、バケット11が揺動される。
左側及び右側の各走行装置5は、本実施形態では前輪5F及び後輪5Rを有する車輪型の走行装置5A,5Bが採用されている。なお、走行装置5A,5Bとしてクローラ型(セミクローラ型を含む)の走行装置5A,5Bを採用してもよい。
(油圧システム)
図1に示すように、作業機の油圧システムは、第1油圧ポンプP1と、第2油圧ポンプP2と、第3油圧ポンプP3とを備えている。
第1油圧ポンプP1、第2油圧ポンプP2及び第3油圧ポンプP3は、原動機32の動力によって駆動するポンプであって、定容量型のギヤポンプによって構成されている。第1油圧ポンプP1は、作動油タンク22に貯留された作動油を吐出可能である。第1油圧ポンプP1は、主に油圧アクチュエータを作動させる作動油を吐出する。第1油圧ポンプP1において作動油を吐出する吐出口(吐出ポート)には、第1油路40が設けられている。
第2油圧ポンプP2も、作動油タンク22に貯留された作動油を吐出可能であって、油圧アクチュエータに対して作動油を増量させるポンプである。第2油圧ポンプP2において作動油を吐出する吐出口(吐出ポート)には、第2油路41が設けられている。
第3油圧ポンプP3も、作動油タンク22に貯留された作動油を吐出可能である。第3ポンプにおいて作動油を吐出する吐出口(吐出ポート)には、第3油路43が設けられている。特に、第3油圧ポンプP3は、主に制御に用いる作動油を吐出する。説明の便宜上、第3油圧ポンプP3から吐出した作動油のことをパイロット油、パイロット油の圧力のことをパイロット圧という。
第1油路40には、ブーム制御弁56A、第1制御弁であるバケット制御弁(作業具制御弁)56B、第2制御弁である予備制御弁56Cが接続されている。ブーム制御弁56Aは、ブームを制御する油圧シリンダ(ブームシリンダ)14を制御する弁である。バケット制御弁56Bは、バケットを制御する油圧シリンダ(バケットシリンダ)15を制御する弁である。予備制御弁56Cは、油圧圧砕機、油圧ブレーカ、アングルブルーム、アースオーガ、パレットフォーク、スイーパー、モア、スノウブロア等の予備アタッチメントに装着された予備アクチュエータ(油圧シリンダ、油圧モータ)を制御する弁である。
ブーム制御弁56A、バケット制御弁56Bは、それぞれパイロット方式の直動スプール形3位置切換弁である。ブーム制御弁56A、バケット制御弁56Bは、パイロット圧によって、中立位置、中立位置とは異なる第1位置、中立位置及び第1位置とは異なる第2位置に切り換わる。
ブーム制御弁56Aには、油路を介してブームシリンダ14が接続され、バケット制御弁56Bには、油路を介してバケットシリンダ15が接続されている。
ブーム10、バケット11の操作は、運転席8の周囲に設けられた操作装置である操作レバー58によって行うことができる。操作レバー58は、中立位置から、前後、左右、斜め方向に傾動可能に支持されている。操作レバー58を傾動操作することにより、操作レバー58の下部に設けられた複数のパイロット弁(操作弁)59A、59B、59C、59Dを操作することができる。パイロット弁59A、59B、59C、59Dと第3油圧ポンプP3とは、第3油路43によって接続されている。
複数のパイロット弁(操作弁)59A、59B、59C、59Dと、ブーム制御弁56A及びバケット制御弁(作業具制御弁)56Bとは、複数の油路45a、45b、45c、45dによって互いに接続されている。具体的には、パイロット弁59Aは、油路45aを介してブーム制御弁56Aに接続されている。パイロット弁59Bは、油路45bを介してブーム制御弁56Aに接続されている。パイロット弁59Cは、操作レバー58(操作装置)の第1出力ポートに接続された第1パイロット油路である油路45cを介してバケット制御弁56Bに接続されている。パイロット弁59Dは、、操作レバー58(操作装置)の第2出力ポートに接続された第2パイロット油路である油路45dを介してバケット制御弁56Bに接続されている。パイロット弁(操作弁)59A、59B、59C、59Dは、それぞれ操作レバー58の操作に応じて出力する作動油の圧力が設定可能である。
詳しくは、操作レバー58を前側に傾動させると、下降用パイロット弁(操作弁)59Aが操作されて当該下降用パイロット弁59Aから出力されるパイロット油のパイロット圧が設定される。このパイロット圧は、ブーム制御弁56Aの受圧部に作用し、ブームシリンダ14が収縮して、ブーム10は下降する。
操作レバー58を後側に傾動させると、上昇用パイロット弁(操作弁)59Bが操作されて当該上昇用パイロット弁59Bから出力されるパイロット油のパイロット圧が設定される。このパイロット圧は、ブーム制御弁56Aの受圧部に作用し、ブームシリンダ14が伸長して、ブーム10は上昇する。
操作レバー58を右側(第1方向という)に傾動させると、バケットダンプ用のパイロット弁(操作弁)59Cが操作されて当該パイロット弁59Cの出力ポートである第1出力ポートから出力されるパイロット油のパイロット圧が設定される。第1出力ポートは、操作レバー58の第1方向への操作量に応じて作動油(つまり、パイロット圧)を出力する。このパイロット圧は、バケット制御弁56Bの受圧部に作用し、バケットシリンダ15は伸長して、バケット11がダンプ動作する。
操作レバー58を左側(第2方向という)に傾動させると、バケットスクイ用のパイロット弁(操作弁)59Dが操作され当該パイロット弁59Dの出力ポートである第2出力ポートから出力されるパイロット油のパイロット圧が設定される。第2出力ポートは、操作レバー58の第2方向への操作量に応じて作動油(つまり、パイロット圧)を出力する。このパイロット圧は、バケット制御弁56Bの受圧部に作用し、バケットシリンダ15は収縮して、バケット11がスクイ動作する。
(予備制御弁)
さて、作業機の油圧システムは、第1油路40から接続部材50を介して、上述の予備アッタッチメントの油圧アクチュエータ(以下、予備アクチュエータという)に供給する作動油の流量を制御する第制御弁を備えている。本実施形態では、第制御弁は、予備制御弁56Cであり、油圧アクチュエータは予備アクチュエータである。以降、第制御弁は予備制御弁56Cであるとして説明を進める。
第1油路40は、第1油圧ポンプP1と予備制御弁56Cとを接続する第1区間40aと、予備制御弁56Cに接続された少なくとも2つの第2区間40b、40cとを含んでいる。
予備制御弁56Cは、入力ポート(第1入力ポート)70と、入力ポート(第2入力ポート)102と、出力ポート71と、タンクポート(第1タンクポート)72と、タンクポート(第2タンクポート)101とを含んでいる。入力ポート70は、第1油路40の第1区間40aが接続され且つ第1油圧ポンプP1から吐出した作動油が供給されるポートである。入力ポート102は、入力ポート70と同様に第1油路40の第1区間40aが接続され且つ第1油圧ポンプP1から吐出した作動油が供給されるポートであって、入力ポート70とは異なるポートである。出力ポート71は、第1油路40の第2区間40b、40cが接続され且つ予備アクチュエータに作動油を供給するポートである。タンクポート72は、作動油を排出するポートであって、予備アクチュエータから予備制御弁56Cに戻ってきた作動油を排出するポートである。タンクポート72は、排出油路54が接続されている。排出油路54は、作動油タンク22に接続されていて、少なくとも予備制御弁56Cのタンクポート72から排出された作動油を作動油タンク22に排出する。
タンクポート101は、作動油を排出するポートであって、入力ポート100から予備制御弁56Cに導入された作動油の少なくとも一部を排出するポートである。タンクポート101は、排出油路54に接続されている。
また、予備制御弁56Cは、スプールを有する切換弁であって、例えば、パイロット方式の直動スプール形3位置切換弁である。予備制御弁56Cのスプールは、受圧部61a、61bのそれぞれに作用したパイロット圧によって、例えば第3方向及び第3方向とは異なる第4方向に移動して、予備アクチュエータへの作動油を供給する第1供給位置62a、62bと、予備アクチュエータへの作動油の供給を停止する第1停止位置(中立位置)62cとに移動可能である。予備制御弁56Cのスプールが、第1供給位置62a、62bのいずれかに移動することによって、当該予備制御弁56Cの出力ポート71から出力される作動油の流量を変更することができる。
予備制御弁56Cの受圧部61a、61bのそれぞれには、パイロット油路86a、86bが接続されている。パイロット油路86aには比例弁である第1比例弁60Aが設けられ、パイロット油路86bには比例弁である第2比例弁60B)が設けられている。比例弁(第1比例弁60A、第2比例弁60B)は、励磁によって開度が変更可能な電磁弁である。第1比例弁60A及び第2比例弁60Bには、第3油路43が接続されている。第1比例弁60A及び第2比例弁60Bには、第3油圧ポンプP3から、パイロット油が供給される。第1比例弁60A及び第2比例弁60Bの開度を変更することによって、予備制御弁56Cの受圧部61a、61bに作用するパイロット圧が変化し、これにより、予備制御弁56Cのスプールが任意の方向に移動する。
例えば、第1比例弁60Aを開くと、パイロット油はパイロット油路86aを介して予備制御弁56Cの受圧部61aに作用し、当該第1比例弁60Aの開度によって受圧部61aに付与(作用)するパイロット圧が決まる。受圧部61aに付与されたパイロット圧が所定値以上になると、予備制御弁56Cのスプールは、第1停止位置62cから第1供給位置62a側へ移動する。また、第2比例弁60Bを開くと、パイロット油はパイロット油路86bを介して予備制御弁56Cの受圧部61bに作用し、当該第2比例弁60Bの開度によって受圧部61bに付与(作用)するパイロット圧が決まる。受圧部61bに付与されたパイロット圧が所定値以上になると、予備制御弁56Cのスプールは、第1停止位置62cから第1供給位置62b側へ移動する。
比例弁60(第1比例弁60Aと、第2比例弁60B)の励磁等は、制御装置90で行う。制御装置90は、CPU等から構成されている。
図1に示すように、本実施形態による作業機の油圧システムは、特徴的な構成として、閉鎖切換弁100と、閉鎖切換弁を切り換える電磁切換弁110と、閉鎖切換弁と操作レバー(操作装置)58の間のパイロット圧を測定する圧力検知部である圧力センサ120a、120bと、を備えている。
(閉鎖切換弁)
閉鎖切換弁100は、操作レバー58とバケット制御弁56Bとを接続する油路(第1パイロット油路)45c及び油路(第2パイロット油路)45dの両方に亘って設けられている。閉鎖切換弁100は、油路45c、45dを閉鎖及び開放可能な弁である。
閉鎖切換弁100は、パイロット圧で作動する2位置切換弁である。閉鎖切換弁100は、パイロット圧によって2つの切換位置(閉鎖位置100aと開放位置100b)に切り換え可能ある。閉鎖切換弁100は、閉鎖位置100aで油路45c、45dを閉鎖し、バケット制御弁56Bへ流れるパイロット油の流量を零にする。
また、閉鎖切換弁100は、開放位置100bで油路45c、45dを開放し、バケット制御弁56Bへのパイロット油の供給を可能にする。言い換えると、閉鎖切換弁100は、閉鎖位置100aであるときは油路45c、45dを遮断し、開放位置100bであるときは油路45c、45dを連通させる。
従って、閉鎖切換弁100が閉鎖位置100aにあると、油路45c、45dにおいて操作レバー58のパイロット弁59C、59Dから出力されたパイロット油は閉鎖切換弁100でせき止められる。その上で操作レバー58の操作によってパイロット弁59C、59Dがパイロット油を出力すると、油路45c、45dにおいてパイロット弁59C、59Dから閉鎖位置100aまでの区間の油圧が上昇する。
(電磁切換弁)
電磁切換弁110は、第3油圧ポンプP3に油路を介して接続された電磁切換弁である。電磁切換弁110は、制御装置90から出力された制御信号に基づいて動作する。電磁切換弁110は、切り換わることによって閉鎖切換弁100を操作する弁であって、電磁式の2位置切換弁で構成されている。電磁切換弁110は、油圧ポンプP3から供給されたパイロット油(つまり、パイロット圧)を閉鎖切換弁100に加えて、閉鎖切換弁100を動作させるものである。電磁切換弁110は、第1位置110aと第2位置110bとに切換可能である。電磁切換弁110は、第3油路43に接続されている。電磁切換弁110が第1位置110aである場合には、閉鎖切換弁100の受圧部にパイロット圧を作用させ、閉鎖切換弁100を閉鎖位置100aにする。電磁切換弁110が第2位置110bである場合には、閉鎖切換弁100の受圧部にパイロット圧を作用させず、閉鎖切換弁100を開放位置100bにする。
電磁切換弁110における第1位置110a及び第2位置110bの切換は、制御装置90が行う。制御装置90には、ON/OFF可能なスイッチ等の操作パターンスイッチ95が接続されている。操作パターンスイッチ95は、電磁切換弁を動作させる指令を制御装置90へ出力するものである。操作パターンスイッチ95は、例えば、揺動自在なシーソ型スイッチ、押圧自在なプッシュ型スイッチ等の物理スイッチである。操作パターンスイッチ95がOFFである場合、制御装置90は、電磁切換弁110のソレノイドを消磁する。操作パターンスイッチ95がONである場合、制御装置90は、電磁切換弁110のソレノイドを連続的に励磁する。
操作パターンスイッチ95は、上述の物理スイッチでなくてもよい。操作パターンスイッチ95は、例えば、制御装置90が作業機1に設けられた表示装置等に表示するコンピュータソフトウェアで構成されたソフトスイッチであってもよい。制御装置90は、操作パターンスイッチ95を、タッチパネル(タッチスクリーンともいう)等で構成された表示装置のタッチパネル上に表示することができる。タッチパネル上に表示された操作パターンスイッチ95であっても、上述の通り、制御装置90は、ON/OFFによって電磁切換弁110のソレノイドを消磁したり励磁したりする。
電磁切換弁110のソレノイドが励磁されると、電磁切換弁110が第1位置110aに切換わり、閉鎖切換弁100の受圧部にパイロット圧が作用する。これによって、閉鎖切換弁100が閉鎖位置100aになる。電磁切換弁110のソレノイドが消磁されると、電磁切換弁110が第2位置110bに切換わり、閉鎖切換弁100の受圧部に作用するパイロット圧が解消する。これによって、閉鎖切換弁100が開放位置100bになる。
(圧力センサ)
第1圧力センサである圧力センサ120bは、第1パイロット油路である油路45cに設けられて、操作レバー58の右方向の操作に対応する油路45c内の油圧(第1圧力という)を検出し、検出した油圧を電気信号として出力するセンサである。圧力センサ120bは、操作装置である操作レバー58と閉鎖切換弁100の間に配置されて、制御装置90に電気的に接続されている。圧力センサ120bは、検出した油路45c内の油圧を、制御装置90へ出力する。
第2圧力センサである圧力センサ120aは、第2パイロット油路である油路45dに設けられて、操作レバー58の左方向の操作に対応する油路45d内の油圧(第2圧力という)を検出し、検出した油圧を電気信号として出力するセンサである。圧力センサ120aは、操作装置である操作レバー58と閉鎖切換弁100の間に配置されて、制御装置90に電気的に接続されている。圧力センサ120aは、検出した油路45d内の油圧を、制御装置90へ出力する。
(動作フロー)
このような閉鎖切換弁100、電磁切換弁110、圧力センサ120a,120bを備えた油圧システムにおいて、操作パターンスイッチ95がONに切り換えられると、制御装置90は、ブーム制御弁56A及びバケット制御弁56Bを操作する操作レバー58の操作対象を変更する。本実施形態では、この操作対象の変更を操作レバー58の操作パターンの変更という。この操作パターンの変更によって、予備制御弁56Cを操作レバー58で操作できるようになる。
図2を参照しながら、本実施形態による油圧システムにおける操作パターンの変更及び変更後の動作フローを説明する。図2は、本実施形態による作業系油圧システムの動作フローを示す図である。。
原動機32が駆動して作業機1が通常運転の状態にあるとき、操作パターンスイッチ95がONに切り換えられると、制御装置90は、操作レバー58の操作パターンを変更する(ステップS10)。
御装置90は、電磁切換弁110のソレノイドを連続的に励磁して、電磁切換弁110を第1位置110aへ切換える(ステップS20)。電磁切換弁110が第1位置110aへ切換えられると、閉鎖切換弁100の受圧部にパイロット圧が作用する。これによって、閉鎖切換弁100が閉鎖位置100aになり、油路45c、45dが閉鎖される。
ステップS20の後、制御装置90は、第2圧力センサである圧力センサ120aと、第1圧力センサである圧力センサ120bを起動する(ステップS30)。これによって、圧力センサ120a、120bは、それぞれ、油路45d、45c内の油圧計測を開始する。
ステップS30の後、制御装置90が、圧力センサ120bが検出した油路45c内の油圧(第1圧力)が増加し、圧力センサ120aが検出した油路45d内の油圧(第2圧力)が減少したことを検出すると(ステップS40、Yes)、制御装置90は、圧力センサ120bが検出した第1圧力に応じて、パイロット油路86aに設けられた第1比例弁60Aの開度を増加させる(ステップS50)。これによって、予備制御弁56Cの受圧部61aにパイロット圧が加わり、予備制御弁56Cのスプールが移動して、予備制御弁56Cが切り換わる。
制御装置90が、油路45c内の油圧(第1圧力)の増加も、油路45d内の油圧(第2圧力)の減少も検出しなければ(ステップS40、No)、処理は次のステップへ進む。
ステップS40の後、制御装置90が、圧力センサ120bが検出した油路45c内の油圧(第1圧力)が減少し、圧力センサ120aが検出した油路45d内の油圧(第2圧力)が増加したことを検出すると(ステップS60、Yes)、制御装置90は、圧力センサ120aが検出した第2圧力に応じて、パイロット油路86bに設けられた第2比例弁60Bの開度を増加させる(ステップS70)。これによって、予備制御弁56Cの受圧部61bにパイロット圧が加わり、予備制御弁56Cのスプールが移動して、予備制御
弁56Cが切り換わる。
制御装置90が、油路45c内の油圧(第1圧力)の減少も、油路45d内の油圧(第2圧力)の増加も検出しなければ(ステップS60、No)、処理は次のステップへ進む。
操作パターンスイッチ95がOFFに切り換えられると、制御装置90は、操作レバー58の操作パターンの変更を終了する(ステップS80、Yes)。
操作パターンスイッチ95がOFFに切り換えられなければ、制御装置90は、操作レバー58の操作パターンの変更を継続し(ステップS80、No)、処理をステップS40へ戻す。
ステップS50,S70において、制御装置90は、圧力センサ120b,120aが検出した第1圧力、第2圧力に応じて、第1比例弁60A、第2比例弁60Bの開度を増加させる。このとき、制御装置90は、第1比例弁60A、第2比例弁60Bの開度を、第1圧力、第2圧力の大きさに比例させてもよいし、第1圧力、第2圧力を変数とする所定の関数に従って制御してもよい。第1圧力、第2圧力と第1比例弁60A、第2比例弁60Bの開度の関係は、作業機1の特性や作業機1のオペレータの特性によって任意に決めることができる。
以上、本実施形態による作業機の油圧システムによれば、操作レバー58の操作対象を、ブーム制御弁56A及びバケット制御弁56Bから、ブーム制御弁56A及び予備制御弁56Cへ変更することができる。これを操作パターンの変更と呼んだが、操作パターンの変更は、上述の実施形態の構成に限定されるものではない。
本実施形態で示したように、パイロット油路を閉鎖切換弁100及び電磁切換弁110に相当する構成で閉鎖して、当該パイロット油路の油圧変化に基づいて第1及び第2比例弁60A、60Bに相当する構成を制御する技術及び思想は、作業機の油圧システムの様々な部分に適用可能である。
例えば、本実施形態では、閉鎖切換弁100が油路45c、45dにわたって設けられている。しかし、閉鎖切換弁100は油路45a、45bにわたって設けられてもよい。これに伴って、圧力センサ120a、120bは、油路45a、45bにおいて、操作レバー58と閉鎖切換弁100の間に設けることもできる。このように構成すれば、制御装置90は、操作レバー58の前後方向の操作によって、第1比例弁60A、第2比例弁60Bを制御することができる。
(変形例)
図3を参照して、本実施形態の変形例について説明する。図3は、本実施形態の変形例による作業機の油圧システムの概略図である。
図3は、図1に示す油圧システムの構成を若干変更したものである。図3に示す油圧システムでは、図1に示した閉鎖切換弁100及び電磁切換弁110の代わりに、電磁閉鎖切換弁130が設けられている。
(電磁閉鎖切換弁)
以下、電磁閉鎖切換弁130について説明する。
電磁閉鎖切換弁130は、操作レバー58とブーム制御弁56Aとを接続する油路(第3パイロット油路)45a及び油路(第4パイロット油路)45bの両方にわたって、且つ操作レバー58とバケット制御弁56Bとを接続する油路(第1パイロット油路)45c及び油路(第2パイロット油路)45dの両方にわたって設けられている。電磁閉鎖切換弁130は、油路45a、45b、45c、45dを閉鎖及び開放可能な弁である。
電磁閉鎖切換弁130は、電磁切換弁で構成された2位置切換弁である。電磁閉鎖切換弁130は、ソレノイドが励磁又は消磁されることで2つの切換位置(切換位置130aと開放位置130b)に切り換え可能である。
電磁閉鎖切換弁130は、切換位置130aで、油路45c、45dをパイロット弁59C、59Dとの間で閉鎖し、パイロット弁59C、59Dからバケット制御弁56Bへ流れるパイロット油の流量を零にする。
切換位置130aで、電磁閉鎖切換弁130は、パイロット弁59Aに接続された油路
45aを油路(第1パイロット油路)45cに接続する。これによって、パイロット弁59Aからバケット制御弁56Bへのパイロット油の供給が可能になる。さらに、切換位置130aで、電磁閉鎖切換弁130は、パイロット弁59Bに接続された油路45bを油路(第2パイロット油路)45dに接続する。これによって、パイロット弁59Bからバケット制御弁56Bへのパイロット油の供給が可能になる。
また、電磁閉鎖切換弁130は、開放位置130bで、油路45a、45bを開放してブーム制御弁56Aへのパイロット油の供給を可能にし、油路45c、45dを開放してバケット制御弁56Bへのパイロット油の供給を可能にする。言い換えると、電磁閉鎖切換弁130は、切換位置130aであるときは油路45a、45bの操作レバー58側を油路45c、45dへ連通させ、開放位置130bであるときは油路45a、45b、45c、45dを連通させる。
電磁閉鎖切換弁130が切換位置130aであるときは、ブーム制御弁56Aに繋がる油路45a、45bが電磁閉鎖切換弁130内で作動油タンク22、またはポンプP1、第2油圧ポンプP2および第3油圧ポンプP3の吸い込み口に連通するので、ブーム制御弁56Aに作用するパイロット圧はゼロ(零)になる。
従って、電磁閉鎖切換弁130が切換位置130aにあると、油路45c,45dにおいて操作レバー58のパイロット弁59C,59Dから出力されたパイロット油は電磁閉鎖切換弁130でせき止められる。その上で操作レバー58の操作によってパイロット弁59C,59Dがパイロット油を出力すると、油路45c,45dにおいてパイロット弁59C,59Dから切換位置130aまでの区間の油圧が上昇する。
さらに、電磁閉鎖切換弁130が切換位置130aにあると、パイロット弁59Aからバケット制御弁56Bへのパイロット油の供給が可能になるとともに、パイロット弁59Bからバケット制御弁56Bへのパイロット油の供給が可能になる。
なお、電磁閉鎖切換弁130における切換位置130a及び開放位置130bへの切換は、制御装置90が行う。制御装置90には、ON/OFF可能なスイッチ等の操作パターンスイッチ95が接続されている。操作パターンスイッチ95は、電磁切換弁を動作させる指令を制御装置90へ出力するものである。操作パターンスイッチ95がOFFである場合、制御装置90は、電磁閉鎖切換弁130のソレノイドを消磁する。操作パターンスイッチ95がONである場合、制御装置90は、電磁閉鎖切換弁130のソレノイドを連続的に励磁する。
電磁閉鎖切換弁130のソレノイドが励磁されると、電磁閉鎖切換弁130が切換位置130aに切り換わる。電磁閉鎖切換弁130のソレノイドが消磁されると、電磁閉鎖切換弁130が開放位置130bに切り換わる。
なお、第1圧力センサである圧力センサ120b及び第2圧力センサである圧力センサ120aの構成及び配置は、前述の実施形態で説明した構成及び配置と同様である。
上述した本変形例による油圧システムによれば、電磁閉鎖切換弁130が切換位置130aにあるときに、前述の実施形態と同様に、操作レバー58の操作対象を予備制御弁56Cへ変更することができる。これに加えて、電磁閉鎖切換弁130が切換位置130aにあれば、パイロット弁59Aからバケット制御弁56Bへのパイロット油の供給が可能になるとともに、パイロット弁59Bからバケット制御弁56Bへのパイロット油の供給が可能になるので、操作レバー58の操作対象を、ブーム制御弁56Aからバケット制御弁56Bへ変更することができる。
また、接続部材50は、接続部材50に接続された予備アタッチメントの切換弁を制御するための電源を供給する予備電源ポート(外部電源ポートともいう)を有している。予
備電源ポートの図示は省略する。
予備電源ポートは制御装置90と接続されており、制御装置90が、予備電源ポートへ付与する電圧を制御する。
この構成において、第1の動作態様として、電磁閉鎖切換弁130が開放位置130bにあるとき、第1比例弁60A及び第2比例弁60Bは、予備スイッチ96によって操作される。予備スイッチ96が操作されると、制御装置90は、予備スイッチ96の操作方向や操作量に応じて電圧を出力することで第1比例弁60A及び第2比例弁60Bを操作し、予備制御弁56Cを切り換える。
このとき、制御装置90は、圧力センサ120a及び圧力センサ120bの出力値を無視する。制御装置90は、圧力センサ120a及び圧力センサ120bの出力値を、第1比例弁60A及び第2比例弁60Bとは別の制御に用いてもよい。
第2の動作態様として、電磁閉鎖切換弁130が切換位置130aにあり、かつ制御装置90が予備スイッチ96の操作を検知していないとき、制御装置90は、既に述べた通り、圧力センサ120a及び圧力センサ120bの出力値に応じて第1比例弁60A及び第2比例弁60Bを制御する。
このとき、制御装置90は、予備電源ポートへ付与する電圧をゼロ(零)とする。
第3の動作態様として、電磁閉鎖切換弁130が切換位置130aにあり、かつ制御装置90が予備スイッチ96の操作を検知しているとき、制御装置90は、予備スイッチ96の操作方向や操作量に応じて電圧を出力することで第1比例弁60A及び第2比例弁60Bを操作し、予備制御弁56Cを切り換える。
これに加えて、制御装置90は、予備電源ポートへ電圧を付与する。予備電源ポートへ電圧を付与することによって、予備アタッチメントの切換弁が切り換えられて、当該切換弁に接続されたアクチュエータが動作する。
このように、第2の動作態様において予備電源ポートへ付与する電圧と第3の動作態様において予備電源ポートへ付与する電圧とを異ならせることで、予備アタッチメントに備えられた2つの油圧アクチュエータを、第1比例弁60A及び第2比例弁60Bで操作することができるように構成される。
なお、制御装置90は、第2の動作態様において予備電源ポートへ付与する電圧をゼロ(零)とし、第3の動作態様において予備電源ポートへ電圧を付与すると説明したが、第2の動作態様において予備電源ポートへ電圧を付与し、第2の動作態様において予備電源ポートへ付与する電圧をゼロ(零)としてもよい。この構成でも、予備アタッチメントに備えられた2つの油圧アクチュエータを、第1比例弁60A及び第2比例弁60Bで操作することができる。
ただし、制御装置90が予備スイッチ96の操作と圧力センサ120a及び圧力センサ120bの出力値とを検知した場合は、制御装置90は、第2の動作態様を優先的に実行する。
本実施形態および変形例で説明した構成によれば、制御装置90は、圧力センサ120a、120b、120cの圧力変化に基づいて、第1比例弁60A、第2比例弁60Bに例示される電磁比例弁だけでなく、電気的に制御される様々な構成部品を制御することができる。従って、本実施形態で説明した、操作パターンの変更は、本実施形態による作業系油圧回路だけでなく、走行系油圧回路にも適用可能である。
最後に、上述の実施形態の意図は、油圧パイロットの回路においてもパイロット圧の変化に応じて制御を変更することにより、本来操作対象であるもの以外を動かすことができるようになることである。例えば、予備制御弁をON/OFFする程度であればパイロット圧の検知手段は圧力センサでなくとも、圧力SWでもよい。また、閉鎖切換弁でパイロット油路を封止しているが、パイロット油路を封止せずに。操作レバーで本来操作すべきものを操作しながら別の操作(例えば、予備制御弁を動作させる比例弁等に電流を与える)を行ってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され
、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 作業
4 ブームシリンダ
15 バケットシリンダ
45a、45b パイロット油路
45c 第1パイロット油路
45d 第2パイロット油路
56A ブーム制御弁
56B バケット制御弁
56C 予備制御
58 操作レバ
0A 第1比例弁
60B 第2比例
0 制御装
5 操作パターンスイッ
00 閉鎖制御
10 電磁切換
20a 圧力スイッチ
120b 圧力スイッチ
130 電磁閉鎖切換
1 第1油圧ポンプ
P2 第2油圧ポンプ
P3 第3油圧ポンプ

Claims (8)

  1. 作動油を供給する油圧ポンプと、
    操作量に応じてパイロット油を出力する操作装置と、
    前記作動油によって動作する油圧アクチュエータと、
    前記操作装置と接続するパイロット油路と、
    前記作動油を外部へ供給する油圧ポートと、
    前記パイロット油路と接続し、前記パイロット油によって動作することで前記油圧アクチュエータへ供給する前記作動油を制御する第1制御弁と、
    前記パイロット油によって動作することで前記油圧ポートへ供給する前記作動油を制御する第2制御弁と、
    前記第2制御弁を動作させるために、前記第2制御弁へ供給する前記パイロット油の量を変更する比例弁と、
    前記パイロット油路に設けられて当該パイロット油路の圧力を検知する圧力検知部と、
    前記圧力検知部が検知した圧力に基づいて前記比例弁を制御する制御装置と、
    前記操作装置と前記第1制御弁とを接続する前記パイロット油路を閉鎖可能な閉鎖切換弁と、
    を備え
    前記圧力検知部は、前記操作装置と前記閉鎖切換弁との間に配置された圧力センサであって、
    前記制御装置は、前記閉鎖切換弁を動作させて前記パイロット油路を閉鎖すると、前記圧力センサが検出した圧力に基づいて、前記比例弁を制御する作業機。
  2. 作動油を供給する油圧ポンプと、
    操作量に応じてパイロット油を出力する操作装置と、
    前記作動油によって動作する油圧アクチュエータと、
    前記操作装置と接続するパイロット油路と、
    前記パイロット油路と接続し、前記パイロット油によって動作することで前記油圧アクチュエータへ供給する前記作動油を制御する第1制御弁と、
    前記パイロット油によって動作することで前記作動油の流れを制御する第2制御弁と、
    前記第2制御弁を動作させるために、前記第2制御弁へ供給する前記パイロット油の量を変更する比例弁と、
    前記操作装置と前記第1制御弁とを接続する前記パイロット油路を閉鎖可能な閉鎖切換弁と、
    前記パイロット油路に設けられて当該パイロット油路の圧力を検出する圧力センサであって、前記操作装置と前記閉鎖切換弁の間に配置された圧力センサと、
    前記閉鎖切換弁を動作させて前記パイロット油路を閉鎖すると、前記圧力センサが検出した圧力に基づいて、前記比例弁を制御する制御装置と、を備え、
    前記比例弁が、前記第2制御弁へ供給する前記パイロット油の圧力を変更することで前記第2制御弁を動作させる作業機。
  3. 前記比例弁が、第1比例弁と第2比例弁とを含み、
    前記第1比例弁と前記第2比例弁が、前記第2制御弁へ供給する前記パイロット油の量圧力を変更することで前記第2制御弁を動作させる請求項1又は2に記載の作業機。
  4. 前記操作装置は、第1方向と前記第1方向とは異なる第2方向へ操作可能であり、前記第1方向への操作量に応じて前記パイロット油を出力する第1出力ポートと、前記第2方向への操作量に応じて前記パイロットを出力する第2出力ポートと、を有し、
    前記パイロット油路は、前記操作装置の第1出力ポートに接続された第1パイロット油路と、前記操作装置の第2出力ポートに接続された第2パイロット油路とを有し、
    前記第1制御弁は、前記第1パイロット油路及び前記第2パイロット油路と接続し、前記第1パイロット油路及び前記第2パイロット油路から供給された前記パイロット油によって動作し、
    前記第2制御弁は、第3方向と前記第3方向とは異なる第4方向へ動作可能な切換弁であり、
    前記第1比例弁は、前記第2制御弁を前記第3方向へ動作させるために前記第2制御弁へ供給される前記パイロット油の量を変更し、
    前記第2比例弁は、前記第2制御弁を前記第4方向へ動作させるために前記第2制御弁へ供給される前記パイロット油の量を変更し、
    前記閉鎖切換弁は、前記操作装置の前記第1パイロット油路と前記第2パイロット油路を閉鎖可能であり、
    前記圧力センサは、前記操作装置と前記閉鎖切換弁の間で前記第1パイロット油路に設けられて前記第1パイロット油路の第1圧力を検出する第1圧力センサと、前記操作装置と前記閉鎖切換弁の間で前記第2パイロット油路に設けられて前記第2パイロット油路の第2圧力を検出する第2圧力センサと、を有し、
    前記制御装置は、前記閉鎖切換弁を動作させて前記第1パイロット油路と前記第2パイロット油路を閉鎖すると、前記第1圧力センサが検出した前記第1圧力と前記第2圧力センサが検出した前記第2圧力とに基づいて、前記第1比例弁及び前記第2比例弁を制御することを特徴とする請求項に記載の作業機。
  5. 前記制御装置は、前記閉鎖切換弁を動作させて前記第1パイロット油路と前記第2パイロット油路を閉鎖した後に、前記第1圧力センサが圧力の増加を検出すると、検出した圧力の大きさに従って前記第1比例弁を制御して、前記第2制御弁を前記第3方向へ動作させるために前記第2制御弁へ供給される前記パイロット油の量を変更し、前記第2圧力センサが圧力の増加を検出すると、検出した圧力の大きさに従って前記第2比例弁を制御して、前記第2制御弁を前記第4方向へ動作させるために前記第2制御弁へ供給される前記パイロット油の量を変更する請求項に記載の作業機。
  6. 前記油圧ポンプに油路を介して接続された電磁切換弁であって、前記制御装置から出力された制御信号に基づいて動作して前記閉鎖切換弁を動作させる電磁切換弁を備える請求項1~5のいずれか1項に記載の作業機。
  7. 前記電磁切換弁を動作させる指令を前記制御装置へ出力する操作パターンスイッチを備える請求項6に記載の作業機。
  8. アタッチメントを装着可能な作業装置を備え、
    前記第2制御弁は、前記作業装置に装着されたアタッチメントに装備された油圧アクチュエータに供給する作動油の流量を制御する請求項1~7のいずれか1項に記載の作業機。
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