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JP7567132B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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JP7567132B2 JP2020125503A JP2020125503A JP7567132B2 JP 7567132 B2 JP7567132 B2 JP 7567132B2 JP 2020125503 A JP2020125503 A JP 2020125503A JP 2020125503 A JP2020125503 A JP 2020125503A JP 7567132 B2 JP7567132 B2 JP 7567132B2
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Description

本発明は、吸収性物品に関する。
生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド等の吸収性物品においては、体液の横漏れを防止するための様々な構成が検討されている。例えば、特許文献1には、縦長の吸収性本体の長手方向に沿う両側部に形成された一対の立体ギャザーを備えた生理用ナプキンが開示されている。立体ギャザーは、吸収性本体の側部の肌対向面側に設けられたサイドシートと、当該サイドシートに伸長状態で固定された弾性部材とを備えている。
特開2013-85829号公報
立体ギャザーの構成は比較的複雑で、多くの場合、糸ゴム等の糸状の弾性部材が、接着剤等によって間欠的にサイドシートに接着されてなる。しかしながら、接着剤の塗布量、塗布位置等によっては、弾性部材のサイドシートへの固定が弱いこともある。その場合、装着状況によっては立体ギャザーの面方向に過剰な力が掛かかり、弾性部材がサイドシートから部分的に外れてしまうことがあり、ギャザーが起立できずに横漏れ防止機能を十分に果たすことができないことがある。よって、立体ギャザーに代わる、より簡単な構成を有する横漏れ防止手段が求められている。
本発明の一態様は、より簡単で堅牢な構成を有する横漏れ防止手段を備えた吸収性物品を提供することを課題とする。
本発明の第一の態様は、透液性のトップシートと、不透液性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に設けられた吸収体とを有する細長形状の本体を備えた吸収性物品であって、前記本体の幅方向の各端部のトップシート側に、前記幅方向に直交する前後方向に沿って配置された非伸縮性の横漏れ防止シートを備え、前記横漏れ防止シートは、前記幅方向の内側で折り返され、上層及び下層が形成されており、前記上層と前記下層が前方にて接合されてなる前方接合部と、前記上層と前記下層とが後方にて接合されてなる後方接合部と、前記前方接合部と前記後方接合部との間の前記上層と前記下層とが接合されていない非接合部とを有する。
上記第一の態様によれば、幅方向の内側で折り返されて上層及び下層が形成されてなる非伸縮性の横漏れ防止シートを備え、上層と下層とが、前方及び後方で接合され、その中間で接合されていない。そのため、吸収性物品の装着中、上層と下層とが接合されていない非接合部では、上層が下層から離れて動くことができる。また、横漏れ防止シートは、上層と下層とがシートの折り返しによって形成されているので、横漏れ防止シートには、折り返される前の状態に戻ろうとする応力が生じる。ここで、下層が本体に固定され、また横漏れ防止シートの折返し位置が幅方向内側にあるため、横漏れ防止シートの上層は、幅方向の内端縁を基点として肌に向かって持ち上がりやすくなる。これにより、横漏れ防止シートは、幅方向外方に向かって流れる体液を阻止する横漏れ防止手段として機能することができる。
また、本態様における非伸縮性の横漏れ防止シートは、簡単な構成を有し、堅牢である。従来の横漏れ防止手段である立体ギャザーは、例えばシートの面方向に過度な剪断力等が加えられて、伸長状態で固定された弾性部材とシートとの接着が外れた場合には、立体ギャザーが起立しなくなり、横漏れ防止機能が低下することがあった。これに対し、本態様では、横漏れ防止シートは、弾性又は伸縮性の材料を用いることなくシートの折返しによって形成された簡単な構成を有するので、横漏れ防止シートに過度な力が掛かってもその基本的な構成が壊れにくい。
本発明の第二の態様では、前記横漏れ防止シートの剛軟度が100mm以上である。
上記第二の態様によれば、横漏れ防止シートが所定の剛軟度を有するため、折り返された横漏れ防止シートに生じる、折り返される前の状態に戻ろうとする力が大きくなっている。そのため、折返しによって形成された上層が下層から離れて持ち上がる作用を、一層大きくすることができる。よって、横漏れ防止機能を向上させることができる。
本発明の第三の態様では、前記横漏れ防止シートが紙を含む。
上記第三の態様によれば、横漏れ防止シートが紙を含むことで、吸収物品の製造のための、又は廃棄時の環境への負担を低減できる。
本発明の第四の態様では、前記横漏れ防止シートが、複数のシートが積層されてなる積層シートからなり、前記積層シートが、剛軟度が100mm以上であるコアシートと、前記コアシートを被覆する被覆シートとを含む。
上記第四の態様によれば、横漏れ防止シートを積層シートとし、この積層シートが、比較的高い剛軟度のコアシートと、コアシートを被覆する被覆シートとが組み合わされてなる。そのため、横漏れ防止機能を発揮するための適切な剛軟度を確保しつつ、用途に応じた機能を有する別の材料で被覆された横漏れ防止シートを得ることができる。例えば、肌触りの良い柔らかな材料を被覆シートとすることで、横漏れ防止機能を確保しつつ、良好な肌触りを追加的に得ることができる。
本発明の第五の態様では、前記上層に、前記トップシート側からバックシート側へ凹んだ複数の上層凹部が形成されている。
上記第五の態様によれば、横漏れ防止シートの上層に凹部が設けられていることで、体液が横漏れ防止シートの上を幅方向外側に流れてきた際、横漏れ防止シートの表面に到達した場合に、体液を凹部で捕捉することができる。これにより、横漏れ防止シートの横漏れ防止機能を向上できる。
本発明の第六の態様は、前記下層に、前記バックシート側から前記トップシート側へ突出した複数の下層凸部が形成されており、前記上層凹部と前記下層凸部とが重なっている。
上記第六の態様によれば、上層凹部と下層凹部とが重なっているので、上層と下層との間に空間が形成され、上層と下層とが離れやすい。よって、吸収性物品の装着時に上層が持ち上がりやすくなり、横漏れ防止シートの横漏れ防止機能を向上できる。
本発明の一態様によれば、より簡単で堅牢な構成を有する横漏れ防止手段を備えた吸収性物品を提供できる。
本発明の一形態による吸収性物品の平面図である。 図1のI-I線断面図である。 図1のII-II線断面図である。 吸収性物品の変形例の平面図である。 図4のIII-III線断面の部分拡大図である。 上層凹部の変形例を示す。 積層シートである横漏れ防止シートの一例の拡大断面図である。 吸収性物品の別の変形例の平面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図面において、特に説明がない限り、同一の又は対応する構成については同一の符号を付して説明を省略する場合がある。また、図面は、発明の理解を助けるための模式的なものである。
(吸収性物品の基本構造)
まず、本発明の実施形態による吸収性物品の基本構造について、生理用ナプキンの例によって説明する。図1に、吸収性物品1の平面図を示す。また、図2に、図1のI-I線断面図を示し、図3に、図1のII-II線断面を示す。
図1~図3に示すように、吸収性物品1は、不透液性のバックシート2と、透液性のトップシート3と、バックシート2とトップシート3との間に配置された吸収体4とを備えた、扁平状の本体(吸収性物品本体)8を有する。吸収性物品1の装着時には、トップシート3側が肌に対向する側(肌側若しくは表側)となり、バックシート2側が下着に対向する側(下着側若しくは裏側)となる。図1の平面図は、吸収性物品1の肌側から見た図である。
また、本明細書においては、図1に示すように、吸収性物品1を装着した時に装着者の身体の前後方向に対応する方向を、吸収性物品1の前後方向D1とし、この前後方向D1に直交する方向を吸収性物品1の幅方向D2とする。本体8は、平面視で前後方向D1に長い細長形状を有しており、前後方向D1に所定の長さを有し、前後方向D1に直交する幅D2に所定の幅を有するものである。
図1に示す形態では、本体8は、前後方向D1に延びる中心線(前後方向中心線)CLに対して略線対称の平面視形状を有しているが、本体8の形状は線対称でなくともよい。また、吸収性物品1の形状も、前後方向中心線CLに対して略線対称であってよい。さらに、吸収性物品1及び本体8の形状以外の構成(吸収体4の厚みや密度、圧搾溝の大きさ及び位置、ウィングやフラップの形状及び大きさ等を含む)は、中心線CLを対称軸として略対称であってもよいし、非対称であってもよい。
吸収性物品1は、装着時に装着者の股間に主として対向させる中間領域Mと、中間領域Mの前方に隣接する前方領域Fと、中間領域Mの後方に隣接する後方領域Rとを有する。中間領域Mは、体液排出口対向領域Qを含む。体液排出口対向領域Qは、装着時に装着者の膣口、尿道口等の体液排出口に対向する領域である。体液排出口対向領域Qの中心は、長方向中心線CL上に位置し、その長さ(前後方向向D1の長さ)は10~50mm程度、その幅(幅方向D2の長さ)は5~40mm程度であってよい。体液排出口対向領域Qは、図1では、膣口に対向する領域として楕円状に描かれている。しかし、体液排出口対向領域Qの上述の大きさ及び形状は、本形態による吸収性物品1を説明するための例示にすぎない。
中間領域Mは、前後方向D2の外方に突出した一対のウィングWG、WGを有していてよい。ウィングWG、WGは、装着時に裏側に折り返して下着に貼着することができ、これにより、吸収性物品1を下着に確実に固定することができる。前方領域Fは、おおよそ、ウィングWGの前方の起点となる位置から前端縁までの領域であり、後方領域Rは、ウィングWGの後方の起点となる位置から後端縁までの領域であってよい。なお、吸収性物品1はウィングWG、WGのない形態であってもよい。
バックシート2は、少なくとも遮水性を有するシートであってよく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン樹脂製のシートであってよい。また、ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布や、さらには防水フィルムを介在させて実質的に不透液性を確保した不織布の積層シート等を用いることができる。また、ムレ防止の観点から透湿性を有するものが用いられることがさらに望ましい。このような遮水・透湿性シート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シート等を用いることができる。バックシート2は、吸収性物品1の外形形状と同じ外形形状を有するシートであってよい。
トップシート3は、経血、おりもの、尿等の体液を速やかに透過させる透液性のシートとすることができる。トップシート3としては、有孔又は無孔の不織布や多孔性プラスチックシート等が好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン、ポリエステル、ポリアミド等の合成繊維、レーヨン、キュプラ等の再生繊維、及びこれらの混紡繊維、並びに綿等の天然繊維を単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。また、不織布の加工法としては、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等が挙げられる。これらの加工法のうち、スパンレース法は柔軟性、スパンボンド法はドレープ性に富む不織布を製造できる点で好ましく、サーマルボンド法は嵩高でソフトな不織布を製造できる点で好ましい。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維、サイドバイサイド型繊維、分割型繊維等の複合繊維を用いることもできる。
吸収体4は、体液を吸収して保持できる材料であれば限定されないが、綿状パルプと吸水性ポリマーとを含むことが好ましい。吸水性ポリマーとしては、高吸水ポリマー粒状粉(superabsorbent polymer(SAP))、高吸水ポリマー繊維(superabsorbent fiber(SAF))、及びこれらの組合せを用いることができる。パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられる。化学パルプの原料材としては、広葉樹材、針葉樹材等が用いられるが、繊維長が長いこと等から針葉樹材が好適に使用される。
また、吸収体4には合成繊維を混合してもよい。合成繊維としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ナイロン等のポリアミド、及びこれらの共重合体を使用でき、これらのうちの2種を混合して使用することもできる。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維、サイドバイサイド型繊維、分割型繊維などの複合繊維も用いることができる。なお、疎水性繊維を親水化剤で表面処理し、体液に対する親和性を付与したものを用いることもできる。吸収体4は、積繊又はエアレイド法によって製造されたものが好ましい。
吸収体4は、バックシート2及びトップシート3から前後方向D1にはみ出ない形状及び大きさを有していてよい。そして、前後方向D1の両端縁においては、バックシート2の縁部とトップシート3の縁部とが、接着剤、ヒートシール等によって接合されていてよい。また、吸収体4は、少なくともバックシート2から幅方向D2にはみ出ない形状及び大きさを有していてよい。
なお、図1~図3に示す吸収性物品1には追加的に、本体8の幅方向D2の両端部のトップシート3側に、前後方向D1に沿って一対のサイド不織布が配置されていてもよい。サイド不織布が、中間領域Mにおいて幅方向D2外方へ突出し、同様に中間領域Mにおいて幅方向D2に突出したバックシート2と接合されて、上述のウィングWG、WGを形成することもできる。サイド不織布は、後述の横漏れ防止シート10の下に設けられていてよい。
(横漏れ防止シート)
本形態による吸収性物品1においては、本体8の両側部、すなわち幅方向D2の両端部のトップシート側に、前後方向D1に沿って延在する非伸縮性の横漏れ防止シート10、10がそれぞれ配置されている。本明細書において、「非伸縮性」とは、吸収性物品の使用者が手でシートを引っ張った場合に、伸長しない又はほとんど伸長しない性質を指す。
横漏れ防止シート10、10は、図1に示すように、吸収性物品1又は本体8の前端から後端にわたって、すなわち前後方向D1全体にわたって延在していることが好ましい。横漏れ防止機能を損なわないのであれば、吸収性物品1又は本体8の一部にわたって、例えば、少なくとも中間領域Mを含む領域にわたって、好ましくは中間領域M及び後方領域Rの一部を含む範囲にわたって、前後方向D1に延在していてもよい。
横漏れ防止シート10は、トップシート3に接合されていてよく、或いはトップシート3が吸収体4の幅方向D2の端部を覆っていない場合には、トップシート3及び吸収体4のトップシート側に接合されていてよい。本体8の両側部(幅方向D2の両端部)にサイド不織布が設けられている場合には、横漏れ防止シート10、10は、サイド不織布に全体的に又は部分的に接合されていてもよい。
横漏れ防止シート10は、図2及び図3に示すように、1枚のシートが幅方向D2の内側の折り線15で折り返されてなる。この折り線15での折返しによって、横漏れ防止シート10は、上層13及び下層14からなる2層構造となっている。下層14は、前後方向D1にわたって、本体8に接合され、固定されている。一方、上層13は、前方及び後方でのみ下層14に接合されている。より具体的には、図1に示すように、横漏れ防止シート10は、上層13と下層14とが前方にて接合されてなる前方接合部11fと、上層13と下層14とが後方にて接合されてなる後方接合部11rと、前方接合部11fと後方接合部11rとの間の、上層13と下層14とが接合されていない非接合部12とを有する。前方接合部11f及び後方接合部11rにおいては、上層13と下層14とは、例えば接着剤AD(図2)で接合されていてよい。
非接合部12は、前後方向D1で、少なくとも体液排出口対向部Qの範囲を含むような位置及び長さで形成されていることが好ましく、中間領域Mを前後方向D1で跨るように形成されていることが好ましい。例えば、非接合部12の前後方向D1の長さは、100~250mmであってよい。
横漏れ防止シート10の非接合部12では、上層13が下層14に接合していないので、上層13に、動きの自由度がある程度付与される。また、上層13及び下層14の2層の構造は、2つの別個の層を重ね合わせて形成されているのではなく、折り線15での折返しによって形成されていることから、横漏れ防止シート10には、折り返される前の状態、すなわち開かれた1層の状態に戻ろうとする応力が生じる。そのため、ある程度の動きの自由度を有する上層13は、幅方向D2の内端縁である折り線15を基点として、上方に持ち上がる傾向を有する(図3の矢印)。このような持ち上がった上層13によって、幅方向D2の外側に向かって流れてきた体液を阻止することができ、これにより、横漏れを効果的に防止することができる。
図1~図3に示すように吸収性物品1にウィングWG、WGが形成されている場合には、装着時に、本体8は幅方向D2の両端部でバックシート2側に、すなわち肌がから離れる方向に引っ張られる傾向がある。これに対し、本形態のように、上層13が肌に向かって持ち上がることができる横漏れ防止シート10を備えることで、下層14は肌から離れる方向に引っ張られたとしても、上層13は下層14に追随することなく、肌に近づくように持ち上がり得る。よって、本形態は、ウィングWG、WGを備えた吸収性物品において好適に用いられる。
また、本形態における横漏れ防止シート10は非伸縮性であって、弾性部材又は伸縮性部材を含まない。弾性部材又は伸縮性部材は多くの場合、合成ポリマーを含んでいるので、横漏れ防止シート10が弾性部材又は伸縮性部材を含まないことは、例えば吸収性物品1の廃棄時の環境への負担に鑑みると、好ましい。
上層13が弾性部材又は伸縮性部材を含まず、さらに前方接合部11f及び後方接合部11rにおいて下層14に接合されていることから、上層13が持ち上がる程度は制限されている。例えば、非接合部12において、上層13は、下層14に対して10°~60°の角度をなすように持ち上がり得る。上層13が下層14に対して大きく持ち上がらないことによって、吸収性物品1の装着時には、上層13は装着者の足の付け根付近の肌に、面で接触することができる。すなわち、本形態では、上層13の幅方向D2の外端13aは装着者の肌には当接しにくく、上層13の幅方向D2の外端13aから力が掛かって上層13が潰れる可能性が低減されている。
また、本形態における横漏れ防止シート10は、上述のように折返しという単純な工程によって得られる簡単な構造を有する。そのため、製造も煩雑でなく、製造コストを抑えることができる。さらに、横漏れ防止シート10に過度な力が掛かった場合、例えば横漏れ防止シート10の面方向に沿った剪断力が掛かった場合に、上層13と下層14とが面方向に相対的に多少ずれたとしても、横漏れ防止機能が損なわれることはない。このように、横漏れ防止シート10は、従来の横漏れ防止手段と比較して簡単で堅牢な構成を有する。
また、横漏れ防止シート10は、ある程度の剛性があることが好ましい。例えば、横漏れ防止シート10の、JIS L1096:2010、8.21に記載の45°カンチレバー法に準拠して測定された剛軟度は、100mm以上であると好ましく、105mm以上であるとより好ましい。横漏れ防止シート10が上記剛軟度を有することによって、折り返されて配置されている横漏れ防止シート10が折り返される前の状態に戻ろうとする応力がより大きくなる。そのため、折返しにより形成された上層13が下層14から離れて持ち上がる作用がより大きくなり、横漏れ防止シート10の横漏れ防止機能を向上させることができる。
横漏れ防止シート10を構成する材料は特に限定されないが、横漏れ防止シート10が、紙、不織布、織物、編物等の繊維含有シートを主たる材料として含むと好ましく、繊維含有シートからなると好ましい。また、これらのうち、製造時及び/又は廃棄時の環境への負担を軽減するという観点から、横漏れ防止シート10が、紙を主たる材料として含むと好ましく、紙からなっていると好ましい。なお、本明細書において、紙とは、植物繊維その他の繊維を膠着剤で膠着させて平板状にしたものを指すことができる。特に、植物繊維(パルプ)を主原料としたもの、例えば含有繊維のうち植物繊維が50%以上であるもの、好ましくは80%以上であるものを指すことができる。紙に含まれるパルプの種類としては、木材パルプ、非木材パルプ、古紙パルプが含まれていてよく、これらは、機械パルプ、化学パルプのいずれであってもよい。紙には、添加剤が添加されていてもよい。さらに、横漏れ防止シート10に用いられる具体的な紙の例としては、洋紙、和紙、加工紙、合成紙等の様々な種類の紙を挙げることができる。また、従来他の用途で使用されている紙、例えば、新聞用紙、印刷用紙(上質紙を含む)、筆記用紙、図画用紙、包装用紙、薄葉紙、雑種紙等と呼ばれる紙を未加工で又は加工して用いることもできる。
横漏れ防止シート10の材料として用いられる紙は、抄紙後に加工が施されたものであってもよい。上記加工とは、例えば、エンボス加工、クレープ加工、カレンダー加工、撥水加工、プライ加工、印刷加工等が挙げられる。
横漏れ防止シート10の材料として紙を用いた場合、その目付は、30~50g/mであってよい。また、紙の厚みは、30~70μmとすることができる。
横漏れ防止シート10として、異なる素材の複数のシートが積層されてなる積層シートを用いてもよい。その場合、少なくとも1つのシートの剛軟度が100mm以上であると好ましく、またその少なくとも1つのシートを紙とすることができる。例えば、横漏れ防止シート10を、剛軟度が100mm以上であるコアシートと、当該コアシートを覆う、コアシートと異なる特性を有する被覆シートとを積層させた積層シートとすることができる。或いは、横漏れ防止シート10を、3つのシートが積層されてなる積層シートとし、当該積層シートが、中央に配置された剛軟度が100mm以上コアシートと、コアシートの両面に配置された、コアシートと異なる特性を有する被覆シートとを有していてもよい。例えば、コアシートとしては紙を用い、被覆シートとして柔軟性の高い不織布を用いることができる。そして、被覆シートがトップシート側に配置されるようにすれば、コアシートを露出させないようにすることができる。これにより、横漏れ防止シート10の横漏れ防止機能を維持しつつ、肌触りの良さという特性を、横漏れ防止シート10に追加することができる。
図1に示す形態では、横漏れ防止シート10の上層13の幅と下層14の幅とは同じであるが、両者は異なっていてもよい。上層13の幅wは、前後方向D1にわたって一定であってもよいし、前後方向D1の位置によって変化していてもよい。例えば、横漏れ防止シート10の前方接合部11f及び後方接合部11rと非接合部12とで、幅wが異なっていてもよい。上層13の幅w(幅wが前後方向D1の位置によって変化している場合には幅の平均値)は、少なくとも非接合部12において、10~25mmであると好ましい。上記幅とすることで、十分な横漏れ防止機能を確保できるとともに、上層13が肌に接触する面積が過度に大きくなって違和感を生じさせることを防止できる。
(変形例)
図4に、変形例である吸収性物品1Aの、トップシート3側から見た平面図を示す。吸収性物品1Aの基本的な構成は吸収性物品1(図1~図3)の基本的な構成と同様であり、また横漏れ防止シート10の基本的な構成と同様である。但し、吸収性物品1Aの横漏れ防止シート10が平坦ではなく、少なくとも上層13に凹凸が形成されている点で吸収性物品1(図1~図3)と異なる。より具体的には、吸収性物品1Aの横漏れ防止シート10には、少なくとも上層13に複数の凹部21が形成されている。複数の凹部21は、図4に示すように、上層13の全体にわたって形成されていてよい。横漏れ防止シート10においては、さらに下層14にも凹凸が形成されていてもよい。
図5に、図4のIII-III線断面の部分拡大図を示す。図5に示す例では、上層13及び下層14の両方に凹凸が形成されている。より具体的には、上層13に、トップシート3側からバックシート2側へと窪んだ凹部21が形成されており、下層14に、バックシート2側からトップシート3側に突出する凸部22が形成されている。このような横漏れ防止シート10は、複数の凹部又は凸部を有する1枚のシートを形成しておき、折り線15にて、上層13がトップシート3側からバックシート2側へと窪んだ凹部21を有するように折り返すことによって形成することができる。
上層13に凹部21が形成されていることで、横方向D2外方に流れてきた体液が、横漏れ防止シート10の表面に達した時、凹部21に捕捉され得る。これにより、幅方向D2外方に移行する体液を凹部21において阻止するか、又は当該体液が移行する速度を低下させることができる。凹部21が上述のエンボス加工によって形成されている場合には、厚み方向に圧搾することによって凹部21が形成されているため、凹部21の密度が高くなっているので、毛細管現象によって凹部21に液体が集まりやすい。そのため、体液の捕捉作用を向上させることができる。
凹部21の深さ、すなわち凹部21の周縁の位置から凹部21の底部の位置までの厚み方向の長さd(図5)は、0.5~3mmであると好ましい。
また、上層13が、トップシート3側からバックシート2側へと窪んだ上層凹部21を有し、下層14が、バックシート2側からトップシート3側に突出する下層凸部22を有している場合、上層凹部21と下層凸部22とは平面視で重なっていてもよい(図5)。その場合、上層13と下層14との間に空間が形成されやすく、上層13と下層14とが離れやすい。そのため、図3の矢印に示す方向に上層13が持ち上がりやすくなり、横漏れ防止シート10の横漏れ防止機能を高めることができる。
なお、上層13の上層凹部21は、図4の例では平面視で楕円形を有するが、上層凹部21の平面視形状は図示のものに限られない。上層凹部21の平面視形状は、例えば図6(a)~(c)に示すように、円形、三角形、四角形等であってよい。図6に示すもの以外にも、四角形及び三角形以外の多角形、星形、ハート形、しずく形等の他の形状を有していてもよい。また、複数の凹部21は、図4及び図6(b)に示すように千鳥状に配置されていてもよいし、図6(a)及び(c)に示すように格子状に配置されていてもよい。
1つの凹部21の面積は、1~25mmであると好ましく、5~15mmであるとより好ましい。また、凹部21の面積率、すなわち凹部21が設けられている領域において、上層13全体の面積に対する複数の凹部21の面積の合計の割合は、20~60%であると好ましい。但し、上記面積率の算出で用いられる上層13の面積は、横漏れ防止シート10において前後方向D1で凹部21を設けない範囲がある場合には、そのような凹部21が設けられていない範囲を除く。
凹部21の形状、配置、及び1つ当たりの面積は、上層13全体にわたって均一であってもよいし、場所によって異なっていてもよい。例えば、異なる平面視形状の凹部が組み合わされて設けられていてもよいし、異なる面積の凹部が組み合わされて設けられていてもよい。
下層14の、バックシート2側からトップシート3側に突出する下層凸部22の平面視形状も、上述の上層凹部21の形状と同様であってよい。また、1つの下層凸部22の面積、並びに下層凸部22の配置及び面積率も、上述の上層凹部21と同様とすることができる。
なお、横漏れ防止シート10に形成される凹凸(凹部21及び凸部22)は、ロール対、プレス機等によるエンボス加工を施すことによって形成できる。例えば、凹凸は、凹部又は凸部を形成したい部分に対応する凸型又は凹型を表面にするロールと、表面に凹凸のない平坦なロールとを間に、シートを通すことによって形成できる。或いは、凹部又は凸部を形成したい部分に対応する凸型又は凹型を表面に有するロールと、当該ロールの凹凸を反転させた表面形状を有するロールとの間に、シートを通すことによって形成できる。そして、シートに凹凸を形成した後、所定位置で折り返すことで、上層13が凹部21を有し且つ下層14が凸部22を有する横漏れ防止シート10を得ることができる。このようにシートに凹凸を形成した後で折り返すことにより、上層13の凹部21と下層14の凸部22とを別工程で形成する必要はない。
吸収性物品1Aにおいても、横漏れ防止シート10は、特性の異なる複数のシートを積層させてなる積層シートとして構成することができる。図7に、3つのシートが積層されてなる積層シートとして構成し、さらに上層13に凹部21が形成され且つ下層14に凸部22が形成された横漏れ防止シート10の、幅方向D2で切った拡大断面図を示す。図7に示す横漏れ防止シート10は、コアシート130の両面に、第1被覆シート131及び第2被覆シート132が配置されてなる積層シートである。図7に示す例は、単層シートの場合(図5)と同様に、上層13の凹部21と下層14の凸部22とが平面視で重なっている。そのため、本例でも、上層13が下層14から離れて持ち上がりやすくなっている。
図8に、別の変形例である吸収性物品1Bの、トップシート3側から見た平面図を示す。吸収性物品1Bの基本的な構成は吸収性物品1(図1~図3)及び吸収性物品1A(図4)の基本的な構成と同様であり、また図8に示す吸収性物品1Bの横漏れ防止シート10の基本的な構成は、吸収性物品1A(図4)の横漏れ防止シート10の基本的な構成と同様である。図8に示す吸収性物品1Bの横漏れ防止シート10にも、少なくとも上層13に凹凸が形成されている。しかしながら、吸収性物品1Bにおいては、上層13に形成され凹部21は、非接合部12にのみ形成されている。すなわち、図8に示す吸収性物品1Bにおいては、上層13には、前方接合部11f及び後方接合部11rで凹部21が形成されていない。これにより、上層13が下層14と接触する面積が増え、前方接合部11f及び後方接合部11rにおける上層13と下層14との接着強度が大きくなるので、非接合部12の前後において上層13を確実に固定することができる。これにより、上層13が、装着者の肌に面で接触できる適切な角度で持ち上がり、潰れにくい堅牢な横漏れ防止手段をより確実に形成できる。
さらに、横漏れ防止シート10の下層14も、前方接合部11f及び後方接合部11rにおいて、凸部22を有しないことが好ましい。これにより、上層13と下層14との接触面積を増加させ、両層の接着強度を大きくできるので、上記の堅牢な横漏れ防止手段を形成する効果を向上させることができる。
1 吸収性物品
2 バックシート
3 トップシート
4 吸収体
10 横漏れ防止シート
11f 前方接合部
11r 後方接合部
12 非接合部
13 上層
13a 上層の外端
130 コアシート
131 第1被覆シート
132 第2被覆シート
14 下層
15 折り線
21 上層凹部
22 下層凸部
AD 接着剤
CL 前後方向中心線
D1 第1方向
D2 第2方向
Q 体液排出口対向領域
WG ウィング
w 横漏れ防止シートの幅

Claims (6)

  1. 透液性のトップシートと、不透液性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に設けられた吸収体とを有する細長形状の本体を備えた吸収性物品であって、
    前記本体の幅方向の各端部のトップシート側に、前記幅方向に直交する前後方向に沿って配置された非伸縮性の横漏れ防止シートを備え、
    前記横漏れ防止シートは、前記幅方向の内側で折り線にて折り返され、上層及び下層が形成されており、前記上層と前記下層と前方にて接合されてなる前方接合部と、前記上層と前記下層とが後方にて接合されてなる後方接合部と、前記前方接合部と前記後方接合部との間の、前記上層が当該上層の前記幅方向の全体にわたって前記下層と接合されていない非接合部とを有し、
    前記下層が、前記前後方向にわたって前記本体に接合され、固定されており、
    前記非接合部における前記上層は、前記折り線を基点として前記下層から離れて持ち上がり可能である、吸収性物品。
  2. 前記横漏れ防止シートの剛軟度が100mm以上である、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記横漏れ防止シートが紙を含む、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記横漏れ防止シートが、複数のシートが積層されてなる積層シートからなり、
    前記積層シートが、剛軟度が100mm以上であるコアシートと、前記コアシートを被覆する被覆シートとを含む、請求項2又は3に記載の吸収性物品。
  5. 前記上層に、前記トップシート側からバックシート側へ窪んだ複数の上層凹部が形成されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  6. 前記下層に、前記バックシート側から前記トップシート側へ突出した複数の下層凸部が形成されており、前記上層凹部と前記下層凸部とが重なっている、請求項5に記載の吸収性物品。
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