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JP7552543B2 - 情報処理システム、情報処理方法、プログラム - Google Patents

情報処理システム、情報処理方法、プログラム Download PDF

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JP7552543B2
JP7552543B2 JP2021151212A JP2021151212A JP7552543B2 JP 7552543 B2 JP7552543 B2 JP 7552543B2 JP 2021151212 A JP2021151212 A JP 2021151212A JP 2021151212 A JP2021151212 A JP 2021151212A JP 7552543 B2 JP7552543 B2 JP 7552543B2
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Description

本開示は、情報処理システム等に関する。
例えば、外部装置から車両で利用されるソフトウェアの更新データ(例えば、プログラムやプログラムで使用されるパラメータ等の更新データ)を車両に送信し、ソフトウェアの更新を実施させる技術が知られている(特許文献1参照)。
特許文献1では、評価シミュレータを用いて、ソフトウェアの更新前及び更新後の車両の動作評価が行われ、ソフトウェアの更新によって、車両の機能が望ましい方向に修正されることを確認した後に、ソフトウェアの更新が行われる。
特開2003- 34200号公報
しかしながら、更新データの適用対象の車両ごとに、その特性や使用条件等が異なる場合がある。そのため、車両の特性や使用条件等よっては、実際のソフトウェアの更新によって得られる効果が相対的に小さい可能性があり、その結果、それほど効果が得られないにもかかわらず、ソフトウェアの無駄な更新が実施される可能性がある。
そこで、上記課題に鑑み、車両で利用されるソフトウェアの更新をより適切に実施させることが可能な技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示の一実施形態では、
車両の所定の性能に関するデータを含む前記車両に関するデータを取得する取得部と、
前記取得部により取得されるデータに基づき、前記車両に相当する仮想モデルを生成する生成部と、
前記取得部により取得されるデータに基づき、前記仮想モデルを用いて、仮想シミュレーションを行うことにより、前記所定の性能を向上させるための、前記車両で利用されるソフトウェアの更新データが前記車両に適用されたときに得られる前記所定の性能に関する効果を予測する予測部と、
前記予測部により予測される前記効果が所定の基準を満足する場合、前記車両に前記更新データを配信する一方、前記予測部により予測される前記効果が前記所定の基準を満足しない場合、前記車両への前記更新データの配信を見合わせる配信部と、を備え
前記予測部は、前記更新データに基づく前記ソフトウェアの更新の内容に応じて、前記効果の予測の際の前記仮想シミュレーションの実施の有無を判断する、
情報処理システムが提供される。
また、本開示の他の実施形態は、
車両の所定の性能に関するデータを含む前記車両に関するデータを取得する取得部と、
前記取得部により取得されるデータに基づき、前記車両に相当する仮想モデルを生成する生成部と、
前記取得部により取得されるデータに基づき、前記仮想モデルを用いて、仮想シミュレーションを行うことにより、前記所定の性能を向上させるための、前記車両で利用されるソフトウェアの更新データが前記車両に適用されたときに得られる前記所定の性能に関する効果を予測する予測部と、
前記予測部により予測される前記効果が所定の基準を満足する場合、前記車両に前記更新データを配信する一方、前記予測部により予測される前記効果が前記所定の基準を満足しない場合、前記車両への前記更新データの配信を見合わせる配信部と、を備え、
前記取得部は、時間経過に応じて、前記車両の状態に関するデータを繰り返し取得し、
前記生成部は、前記取得部による前記車両の状態に関するデータの取得に合わせて、前記仮想モデルの生成及び更新を行う、
情報処理システムが提供される。
また、本開示の更に他の実施形態では、
車両の所定の性能に関するデータを含む前記車両に関するデータを取得する取得部と、
前記取得部により取得されるデータに基づき、前記所定の性能を向上させるための、前記車両で利用されるソフトウェアの更新データが前記車両に適用されたときに得られる前記所定の性能に関する効果を予測する予測部と、
前記予測部により予測される前記効果が所定の基準を満足する場合、前記車両に前記更新データを配信する一方、前記予測部により予測される前記効果が前記所定の基準を満足しない場合、前記車両への前記更新データの配信を見合わせる配信部と、を備え、
前記予測部は、ユーザが前記車両を今後利用する期間を考慮して、前記効果を予測する、
情報処理システムが提供される。
また、本開示の更に他の実施形態では、
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
車両の所定の性能に関するデータを含む前記車両に関するデータを取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得されるデータに基づき、前記車両に相当する仮想モデルを生成する生成ステップと、
前記取得ステップで取得されるデータに基づき、前記仮想モデルを用いて、仮想シミュレーションを行うことにより、前記所定の性能を向上させるための、前記車両で利用されるソフトウェアの更新データが前記車両に適用されたときに得られる前記所定の性能に関する効果を予測する予測ステップと、
前記予測ステップで予測される前記効果が所定の基準を満足する場合、前記車両に前記更新データを配信する一方、前記予測ステップで予測される前記効果が前記所定の基準を満足しない場合、前記車両への前記更新データの配信を見合わせる配信ステップと、を含
前記予測ステップでは、前記更新データに基づく前記ソフトウェアの更新の内容に応じて、前記効果の予測の際の前記仮想シミュレーションの実施の有無を判断する、
情報処理方法が提供される。
また、本開示の更に他の実施形態では、
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
車両の所定の性能に関するデータを含む前記車両に関するデータを取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得されるデータに基づき、前記車両に相当する仮想モデルを生成する生成ステップと、
前記取得ステップで取得されるデータに基づき、前記仮想モデルを用いて、仮想シミュレーションを行うことにより、前記所定の性能を向上させるための、前記車両で利用されるソフトウェアの更新データが前記車両に適用されたときに得られる前記所定の性能に関する効果を予測する予測ステップと、
前記予測ステップで予測される前記効果が所定の基準を満足する場合、前記車両に前記更新データを配信する一方、前記予測ステップで予測される前記効果が前記所定の基準を満足しない場合、前記車両への前記更新データの配信を見合わせる配信ステップと、を含み、
前記取得ステップでは、時間経過に応じて、前記車両の状態に関するデータを繰り返し取得し、
前記生成ステップでは、前記取得ステップでの前記車両の状態に関するデータの取得に合わせて、前記仮想モデルの生成及び更新を行う、
情報処理方法が提供される。
また、本開示の更に他の実施形態では、
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
車両の所定の性能に関するデータを含む前記車両に関するデータを取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得されるデータに基づき、前記所定の性能を向上させるための、前記車両で利用されるソフトウェアの更新データが前記車両に適用されたときに得られる前記所定の性能に関する効果を予測する予測ステップと、
前記予測ステップで予測される前記効果が所定の基準を満足する場合、前記車両に前記更新データを配信する一方、前記予測ステップで予測される前記効果が前記所定の基準を満足しない場合、前記車両への前記更新データの配信を見合わせる配信ステップと、を含み、
前記予測ステップでは、ユーザが前記車両を今後利用する期間を考慮して、前記効果を予測する、
情報処理方法が提供される。
また、本開示の更に他の実施形態では、
情報処理装置に、
車両の所定の性能に関するデータを含む前記車両の状態に関するデータを取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得されるデータに基づき、前記車両に相当する仮想モデルを生成する生成ステップと、
前記取得ステップで取得されるデータに基づき、前記仮想モデルを用いて、仮想シミュレーションを行うことにより、前記所定の性能を向上させるための、前記車両で利用されるソフトウェアの更新データが前記車両に適用されたときに得られる前記所定の性能に関する効果を予測する予測ステップと、
前記予測ステップで予測される前記効果が所定の基準を満足する場合、前記車両に前記更新データを配信する一方、前記予測ステップで予測される前記効果が前記所定の基準を満足しない場合、前記車両への前記更新データの配信を見合わせる配信ステップと、を実行させ
前記予測ステップでは、前記更新データに基づく前記ソフトウェアの更新の内容に応じて、前記効果の予測の際の前記仮想シミュレーションの実施の有無を判断する、
プログラムが提供される。
また、本開示の更に他の実施形態では、
情報処理装置に、
車両の所定の性能に関するデータを含む前記車両の状態に関するデータを取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得されるデータに基づき、前記車両に相当する仮想モデルを生成する生成ステップと、
前記取得ステップで取得されるデータに基づき、前記仮想モデルを用いて、仮想シミュレーションを行うことにより、前記所定の性能を向上させるための、前記車両で利用されるソフトウェアの更新データが前記車両に適用されたときに得られる前記所定の性能に関する効果を予測する予測ステップと、
前記予測ステップで予測される前記効果が所定の基準を満足する場合、前記車両に前記更新データを配信する一方、前記予測ステップで予測される前記効果が前記所定の基準を満足しない場合、前記車両への前記更新データの配信を見合わせる配信ステップと、を実行させ、
前記取得ステップでは、時間経過に応じて、前記車両の状態に関するデータを繰り返し取得し、
前記生成ステップでは、前記取得ステップでの前記車両の状態に関するデータの取得に合わせて、前記仮想モデルの生成及び更新を行う、
プログラムが提供される。
また、本開示の更に他の実施形態では、
情報処理装置に、
車両の所定の性能に関するデータを含む前記車両の状態に関するデータを取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得されるデータに基づき、前記所定の性能を向上させるための、前記車両で利用されるソフトウェアの更新データが前記車両に適用されたときに得られる前記所定の性能に関する効果を予測する予測ステップと、
前記予測ステップで予測される前記効果が所定の基準を満足する場合、前記車両に前記更新データを配信する一方、前記予測ステップで予測される前記効果が前記所定の基準を満足しない場合、前記車両への前記更新データの配信を見合わせる配信ステップと、を実行させ、
前記予測ステップでは、ユーザが前記車両を今後利用する期間を考慮して、前記効果を予測する、
プログラムが提供される。
上述の実施形態によれば、車両で利用されるソフトウェアの更新をより適切に実施させることができる。
ソフトウェア更新システムの一例を示す概要図である。 車両のハードウェア構成の一例を示す図である。 配信サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。 ソフトウェア更新システムの機能構成の一例を示す機能ブロック図である。 車両の変速機の変速マップの更新の一例を示す図である。 車両の原動機の切替マップの更新の一例を示す図である。 車両の変速機のシフトチェンジ(シフトアップ)に関する制御ロジックの更新前及び更新後のそれぞれについて、変速機のシフトチェンジ時における車両の状態の経時変化の仮想シミュレーションの結果の一例を示す図である。 車両の変速機のシフトチェンジ(シフトアップ)に関する制御ロジックの更新前及び更新後のそれぞれについて、変速機のシフトチェンジ時における車両の状態の経時変化の仮想シミュレーションの結果の他の例を示す図である。 配信サーバによる車両のソフトウェアの更新に関する処理の一例を概略的に示すフローチャートである。 解析サーバによる車両のソフトウェアの更新に関する処理の一例を概略的に示すフローチャートである。 セントラルECUによる車両のソフトウェアの更新に関する処理の一例を概略的に示すフローチャートである。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。
[ソフトウェア更新システムの概要]
図1を参照して、本実施形態に係るソフトウェア更新システム1の概要について説明する。
図1は、ソフトウェア更新システム1の一例を示す概要図である。
図1に示すように、ソフトウェア更新システム1(情報処理システムの一例)は、車両10と、配信サーバ20と、解析サーバ30と、ユーザ端末40とを含む。
ソフトウェア更新システム1は、車両10で利用されるソフトウェアの更新データを車両10に配信し、車両10のソフトウェアを更新させる。
車両10のソフトウェアには、例えば、後述のゲートウェイECU(Electronic Control Unit)12やECU13やセントラルECU19等の車両10に搭載されるコンピュータ(車載コンピュータ)で実行されるプログラムが含まれる。また、車両10のソフトウェアには、例えば、車載コンピュータで実行されるプログラムによる処理で利用されるパラメータ等の各種データが含まれる。
車両10は、ソフトウェアの更新対象であり、例えば、エンジンや電動機等の所定の原動機から、変速機、ディファレンシャル、及びドライブシャフト等の駆動系を介して駆動輪に伝達される動力で走行する。
車両10は、後述の如く、通信装置11を搭載し、所定の通信回線を通じて、例えば、配信サーバ20や解析サーバ30等の外部装置と通信可能に接続される。これにより、車両10は、配信サーバ20や解析サーバ30に情報信号を送信したり、配信サーバ20や解析サーバ30から制御信号や情報信号(例えば、ソフトウェアの更新データ)を受信したりすることができる。
所定の通信回線は、例えば、基地局を末端とする移動体通信網、通信衛星を利用する衛星通信網、インターネット網等の広域ネットワーク(WAN:Wide Area Network)を含む。また、所定の通信回線は、例えば、配信サーバ20や解析サーバ30が設置される施設のローカルネットワーク(LAN:Local Area Network)を含んでもよい。また、所定の通信回線は、例えば、WiFiやブルートゥース(登録商標)等の無線通信規格に基づく近距離通信回線を含んでもよい。以下、配信サーバ20と解析サーバ30との間の通信で利用される通信回線、及び配信サーバ20とユーザ端末40との間の通信で利用される通信回線等についても同様であってよい。
尚、ソフトウェア更新システム1に含まれる車両10は、一台であってもよいし、複数台であってもよい。後者の場合、ソフトウェア更新システム1に含まれる複数の車両10は、例えば、全て同じ車種であってもよいし、2以上の車種の車両10を含んでいてもよい。
配信サーバ20は、車両10で利用される各種データを車両10に配信する。具体的には、配信サーバ20は、車両10にソフトウェアの更新データを配信する。
配信サーバ20は、例えば、複数の車両10の状態等の監視を集中的に行う監視センタ等に設置されるオンプレミスサーバやクラウドサーバである。また、配信サーバ20は、例えば、車両10が主に走行する地域(例えば、法規上、車両10が登録されている地域)に設置されるエッジサーバであってもよい。この場合、配信サーバ20は、ソフトウェア更新システム1に含まれる全ての車両10に対して、複数設けられてもよい。以下、解析サーバ30についても同様であってよい。
配信サーバ20は、上述の如く、所定の通信回線を通じて、車両10と通信可能に接続される。これにより、配信サーバ20は、車両10から各種の情報信号を受信したり、車両10に各種の情報信号(例えば、ソフトウェアの更新データ)や制御信号(例えば、ソフトウェアの更新の指令)等を送信したりすることができる。
解析サーバ30は、例えば、車両10や車両10に関連する外部装置から車両10の状態を表す各種データ(以下、「車両データ」)を取得し、車両10に関する解析を行う。具体的には、解析サーバ30は、車両10のソフトウェアの更新によって得られる所定の性能に関する効果の解析を行う。取得対象の車両データには、ソフトウェアの更新によって向上すると予測される所定の性能に関するデータが含まれる。車両10に関連する外部装置は、例えば、車両10の製造時のデータを格納する工場等のサーバ装置を含む。車両10の製造時のデータには、例えば、車両10の部品ごとの製造時のばらつきに関するデータや車両10の部品の組み付け時のばらつきに関するデータ等の車両10の製造時のばらつきに関するデータが含まれる。
解析サーバ30は、上述の如く、所定の通信回線を通じて、車両10と通信可能に接続される。これにより、解析サーバ30は、車両10から各種の情報信号(例えば、車両データ)を受信したり、車両10に各種の情報信号や制御信号を送信したりすることができる。
また、解析サーバ30は、所定の通信回線を通じて、配信サーバ20やユーザ端末40と通信可能に接続される。これにより、解析サーバ30は、配信サーバ20やユーザ端末40に各種の情報信号や制御信号を送信したり、配信サーバ20やユーザ端末40から各種の情報信号や制御信号を受信したりすることができる。
尚、配信サーバ20及び解析サーバ30の機能は、1つのサーバ、例えば、配信サーバ20(情報処理装置の一例)に集約して実現されたり、3つ以上のサーバにより分散して実現されたりしてもよい。
ユーザ端末40は、車両10のユーザが利用(所持)する端末装置である。車両10のユーザは、例えば、車両10の所有者や車両10の所有者の家族等である。ユーザ端末40は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ラップトップ型のPC(Personal Computer)等の携帯型(可搬型)の端末装置である。また、ユーザ端末40は、例えば、デスクトップ型のPC等の定置型の端末装置であってもよい。
ユーザ端末40は、上述の如く、所定の通信回線を通じて、配信サーバ20と通信可能に接続される。これにより、ユーザ端末40は、配信サーバ20から送信される制御信号や情報信号を受信し、信号に含まれる情報をディスプレイやスピーカ等を通じて車両10のユーザに把握させることができる。また、ユーザ端末40は、ユーザからの入力に応じて、その入力内容に応じた制御信号や情報信号を配信サーバに送信し、ユーザからの入力内容に対応するユーザの要求を配信サーバ20に伝えることができる。
[ソフトウェア更新システムのハードウェア構成]
次に、図1に加え、図2、図3を参照して、ソフトウェア更新システム1のハードウェア構成について説明する。
<車両のハードウェア構成>
図2は、車両10のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2に示すように、車両10は、通信装置11と、ゲートウェイECU12と、ECU13と、センサ15と、入力装置17と、表示装置18と、セントラルECU19と、を含む。
通信装置11は、所定の通信回線を通じて、車両10の外部と通信を行う。通信装置11は、例えば、基地局を末端とする移動体通信網に接続し、外部と通信を行うことが可能な移動体通信モジュールであり、具体的には、DCM(Data Communication Module)であってよい。通信装置11は、車両10の内部の通信回線を通じて、ゲートウェイECU12やECU13やセントラルECU19等と通信可能に接続される。車両10の内部の通信回線は、例えば、一対一の通信線や車載ネットワークである。車載ネットワークは、例えば、CAN(Controller Area Network)、LIN(Local Interconnect Network)、FlexRay、車載イーサネット(Ethernet)等である。通信装置11は、例えば、ゲートウェイECU12から指令(要求)に応じて、所定の信号を外部に送信してよい。また、通信装置11により外部から受信される信号は、ゲートウェイECU12に取り込まれる。
ゲートウェイECU12は、車両10の外部の通信回線と、車両10の内部の通信回線(例えば、車載ネットワーク)との間のゲートウェイとして機能する。
ゲートウェイECU12は、その機能が任意のハードウェア或いは任意のハードウェア及びソフトウェアの組み合わせ等により実現されてよい。例えば、ゲートウェイECU12は、後述のセントラルECU19と同様のハードウェア構成を有し、補助記憶装置にインストールされるプログラムをメモリ装置にロードしCPU(Central Processing Unit)上で実行することにより、各種機能を実現してよい。以下、ECU13についても同様であってよい。
例えば、ゲートウェイECU12は、既知の方法を用いて、通信装置11により外部から受信された信号が正規の送信元からの送信された信号であり、且つ、改ざんがされていない信号であることの認証を行う。正規の送信元とは、予め送信元として登録されている送信元(例えば、配信サーバ20、解析サーバ30等)や相互通信により予め認証が得られている送信元等を意味する。ゲートウェイECU12は、通信装置11により受信される信号のうち、認証が成功した信号のデータのみを車両10の内部の通信回線を通じて、所定の車載機器(例えば、ECU13やセントラルECU19等)に送信する。
また、例えば、ゲートウェイECU12は、車両10の各種機器からの要求に応じて、所定の情報や指令(要求)等の内容を含む信号を生成し、通信装置11を通じて、所定の送信先(例えば、配信サーバ20や解析サーバ30)に送信する。
ECU13は、車両10に一又は複数搭載される。ECU13は、車両10の各種機能に関する制御を行う。例えば、複数のECU13の中には、車両10の動力源としてのエンジンを制御するECU13、車両10の動力源としての電動機(MG:Motor Generator)を制御するECU13、車両10の変速機のシフトポジションを制御するECU13等が含まれる。
センサ15は、車両10に一又は複数搭載される。センサ15は、車両10の状態に関する計測データを出力する。センサ15の出力(計測データ)は、車両10の内部の通信回線を通じて、セントラルECU19に取り込まれる。例えば、複数のセンサ15の中には、車両10の各車輪の車輪速を計測するセンサ15(車輪速センサ)が含まれる。また、例えば、複数のセンサ15の中には、車両10の前後方向や左右方向や上下方向の加速度を計測するセンサ15(加速度センサ)が含まれる。また、例えば、複数のセンサ15の中には、車両10の所定部位の温度を計測するセンサ15(温度センサ)が含まれる。温度センサには、例えば、車両10に搭載される駆動用のバッテリや補機用のバッテリの温度を測定する温度センサや各種機器の冷却水の温度を測定する水温センサや各種機器の潤滑油の油温を測定する油温センサ等が含まれる。また、例えば、複数のセンサ15の中には、車両10の位置を計測するセンサ15(GNSS(Global Navigation Satellite System)センサ)を含む。
入力装置17は、車両10の室内に設けられ、搭乗者からの各種入力を受け付ける。入力装置17は、例えば、ボタン、トグル、レバー、タッチパネル、タッチパッド等の搭乗者からの操作入力を受け付ける操作入力装置を含む。また、入力装置17は、例えば、マイクロフォン等、車両10の搭乗者の音声入力を受け付ける音声入力装置を含む。また、入力装置17は、例えば、車両10の室内の搭乗者の様子を撮像可能なカメラ等、車両10の搭乗者のジェスチャ入力を受け付けるジェスチャ入力装置を含む。入力装置17で受け付けられる入力の内容を表す入力信号は、車両10の内部の通信回線を通じて、セントラルECU19に取り込まれる。
表示装置18は、車両10の室内の運転席から視認し易い場所に設けられ、各種情報画面を表示する。表示装置18は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ等である。表示装置18は、車両10の内部の通信回線を通じて、セントラルECU19と通信可能に接続され、セントラルECU19は、表示装置18に制御信号を出力し、表示装置18に所定の情報画面を表示させることができる。
セントラルECU19は、例えば、車両10に搭載されるゲートウェイECU12及びECU13を含む各種ECUの上位の制御装置として、各種ECUの動作を統括制御したり、各種ECUで利用される各種データの登録先として機能したりする。
セントラルECU19の機能は、任意のハードウェア或いは任意のハードウェア及びソフトウェアの組み合わせ等により実現される。例えば、図2に示すように、セントラルECU19は、バスB1で接続される、補助記憶装置19A、メモリ装置19B、CPU19C、及びインタフェース装置19Dを含む。
補助記憶装置19Aは、不揮発性の記憶手段であり、インストールされるプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。補助記憶装置19Aは、例えば、フラッシュメモリ等である。
メモリ装置19Bは、例えば、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置19AのプログラムをCPU19Cが読み込み可能なようにロードする。メモリ装置19Bは、例えば、SRAM(Static Random Access Memory)である。
CPU19Cは、例えば、メモリ装置19Bにロードされるプログラムを実行し、プログラムの命令に従って、セントラルECU19の各種機能を実現する。
インタフェース装置19Dは、例えば、車両10の内部の通信回線に接続するためのインタフェースとして用いられる。インタフェース装置19Dは、接続する通信回線の種類に合わせて、複数の異なる種類のインタフェース装置を含んでよい。
セントラルECU19の各種機能を実現するプログラムは、例えば、可搬型の記録媒体19Eによって提供される。この場合、インタフェース装置19Dは、記録媒体19Eからのデータの読み取りや記録媒体19Eへのデータの書き込みのためのインタフェースとして機能する。記録媒体19Eは、例えば、DLC(Data Link Coupler)等の外部接続用のコネクタに着脱可能なケーブルで接続される専用ツールである。また、記録媒体19Eは、例えば、SDメモリカードやUSB(Universal Serial Bus)メモリ等であってもよい。また、プログラムは、所定の通信回線を通じて、車両10の外部の他のコンピュータ(例えば、配信サーバ20)からダウンロードされ、補助記憶装置19Aにインストールされてもよい。
<配信サーバのハードウェア構成>
図3は、配信サーバ20のハードウェア構成の一例を示す図である。
配信サーバ20の機能は、任意のハードウェア或いは任意のハードウェア及びソフトウェアの組み合わせ等により実現される。例えば、図2に示すように、配信サーバ20は、バスB2で接続される、外部インタフェース21、補助記憶装置22、メモリ装置23、CPU24、通信インタフェース26、入力装置27、及び表示装置28を含む。
尚、解析サーバ30やユーザ端末40についても配信サーバ20と同様のハードウェア構成を有してよい。以下、解析サーバ30やユーザ端末40のハードウェア構成の図示や説明を省略する。
外部インタフェース21は、記録媒体21Aからデータの読み取りや記録媒体21Aへのデータの書き込みのためのインタフェースとして機能する。記録媒体21Aには、例えば、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、SDメモリカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ等が含まれる。これにより、配信サーバ20は、記録媒体21Aを通じて、処理で利用する各種データを読み込み、補助記憶装置22に格納したり、各種機能を実現するプログラムをインストールしたりすることができる。
尚、配信サーバ20は、通信インタフェース26を通じて、外部装置から各種データやプログラムを取得してもよい。
補助記憶装置22は、インストールされた各種プログラムを格納すると共に、各種処理に必要なファイルやデータ等を格納する。補助記憶装置22は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)やSSD(Solid State Drive)やフラッシュメモリ等を含む。
メモリ装置23は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置22からプログラムを読み出して格納する。メモリ装置23は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)を含む。
CPU24は、補助記憶装置22からメモリ装置23にロードされた各種プログラムを実行し、プログラムに従って配信サーバ20に関する各種機能を実現する。
高速演算装置25は、CPU24と連動し、相対的に高い速度で演算処理を行う。高速演算装置25は、例えば、GPU(Graphics Processing Unit)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等を含む。
尚、高速演算装置25は、必要な演算処理の速度によっては、省略されてもよい。
通信インタフェース26は、外部機器と通信可能に接続するためのインタフェースとして用いられる。これにより、配信サーバ20は、通信インタフェース26を通じて、例えば、車両10や解析サーバ30やユーザ端末40等の外部機器と通信することができる。また、通信インタフェース26は、接続される機器との間の通信方式等によって、複数の種類の通信インタフェースを有してよい。
入力装置27は、ユーザから各種入力を受け付ける。
入力装置27は、例えば、ユーザからの機械的な操作入力を受け付ける操作入力装置を含む。操作入力装置は、例えば、ボタン、トグル、レバー、マウス、キーボード等を含む。また、操作入力装置は、例えば、表示装置28に実装されるタッチパネル、表示装置28とは別に設けられるタッチパッド等を含む。
また、入力装置27は、例えば、ユーザからの音声入力を受付可能な音声入力装置を含む。音声入力装置は、例えば、ユーザの音声を集音可能なマイクロフォンを含む。
また、入力装置27は、例えば、ユーザからのジェスチャ入力を受付可能なジェスチャ入力装置を含む。ジェスチャ入力装置は、例えば、ユーザのジェスチャの様子を撮像可能なカメラを含む。
また、入力装置27は、例えば、ユーザからの生体入力を受付可能な生体入力装置を含む。生体入力装置は、例えば、ユーザの指紋や虹彩に関する情報を内包する画像データを取得可能なカメラを含む。
表示装置28は、ユーザに向けて、情報画面や操作画面を表示する。表示装置28は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ等を含む。
[ソフトウェア更新システムの機能構成]
次に、図1~図3に加えて、図4を参照して、ソフトウェア更新システム1の機能構成について説明する。
図4は、ソフトウェア更新システム1の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
<車両の機能構成>
図4に示すように、ゲートウェイECU12は、機能部として、通信部121と、記憶部122とを含む。通信部121の機能は、例えば、ゲートウェイECU12の補助記憶装置にインストールされるプログラムをメモリ装置にロードしCPU上で実行することにより実現されてよい。また、記憶部122の機能は、例えば、ゲートウェイECU12の補助記憶装置等に規定される記憶領域により実現されてよい。
通信部121は、通信装置11を制御し、車両10の外部から受信される信号をゲートウェイECU12に取り込んだり、車両10の外部に信号を送信させたりする。
記憶部122には、ゲートウェイECU12で利用される各種データが記憶される。記憶部122には、例えば、ゲートウェイECU12(補助記憶装置)にインストールされた各種プログラムのデータが登録(記憶)される。また、記憶部122には、例えば、ゲートウェイECU12の各種プログラムによる処理で参照されるパラメータのデータ等が登録(記憶)される。
ECU13は、機能部として、記憶部131を含む。記憶部131の機能は、例えば、ECU13の補助記憶装置に規定される記憶領域により実現される。
記憶部131には、ECU13で利用される各種データが記憶される。記憶部131には、例えば、ECU13(補助記憶装置)にインストールされた各種プログラムのデータが登録(記憶)される。また、記憶部131には、例えば、ECU13の各種プログラムによる処理で参照されるパラメータのデータ等が登録(記憶)される。
セントラルECU19は、機能部として、車両データ取得部191と、ダウンロード処理部192と、記憶部193と、ソフトウェア更新部194と、記憶部195とを含む。車両データ取得部191、ダウンロード処理部192、及びソフトウェア更新部194の機能は、例えば、補助記憶装置19Aにインストールされるプログラムをメモリ装置19BにロードしCPU19C上で実行することにより実現されてよい。記憶部193,195の機能は、例えば、補助記憶装置19Aに規定される記憶領域により実現されてよい。
車両データ取得部191は、車両10の状態を表す車両データを取得し、解析サーバ30に送信する。
車両データ取得部191は、例えば、所定周期ごとに、車両10の状態を表す車両データを取得し、ゲートウェイECU12(通信装置11)を通じて、解析サーバ30に送信(アップロード)する。車両データ取得部191は、例えば、取得した車両データをリアルタイムに解析サーバ30にアップロードしてもよいし、取得した車両データをメモリ装置19Bや補助記憶装置19Aに蓄積し、所定のタイミングで蓄積された車両データをまとめて解析サーバ30に送信してもよい。
また、車両データ取得部191は、例えば、ゲートウェイECU12(通信装置11)を通じて受信される、解析サーバ30からの要求に応じて、最新の車両データを取得し、ゲートウェイECU12(通信装置11)を通じて、解析サーバ30に送信する。
送信対象の車両データは、例えば、センサ15から出力される計測データを含む。また、送信対象の車両データは、例えば、ゲートウェイECU12、ECU13、及びセントラルECU19等の各種ECUから出力される指令値や制御処理の過程での演算結果の値等の制御データを含む。
ダウンロード処理部192は、配信サーバ20からのソフトウェアの更新データのダウンロードに関する処理を行う。
記憶部193は、配信サーバ20からダウンロードされたソフトウェアの更新データを記憶する。
ソフトウェア更新部194は、記憶部193にダウンロード済のソフトウェアの更新データを用いて、ゲートウェイECU12やECU13やセントラルECU19等で利用されるソフトウェアの更新を行う。
記憶部195には、セントラルECU19で利用される各種データが記憶される。記憶部195には、例えば、セントラルECU19(補助記憶装置)にインストールされた各種プログラムのデータが登録(記憶)される。また、記憶部195には、例えば、セントラルECU19の各種プログラムによる処理で参照されるパラメータのデータ等が登録(記憶)される。
<配信サーバの機能構成>
図4に示すように、配信サーバ20は、機能部として、通知部201と、配信部202とを含む。通知部201及び配信部202の機能は、例えば、補助記憶装置22にインストールされるプログラムをメモリ装置23にロードしCPU24上で実行することにより実現される。
通知部201は、車両10で利用されるソフトウェアの更新データがある場合に、その車両10のユーザにソフトウェアの更新データの存在を通知する。ソフトウェア更新システム1に複数の車両10が含まれる場合、複数の車両10のうちの更新データによるソフトウェアの更新の対象の車両10のユーザだけにソフトウェアの更新データの存在を通知する。例えば、複数の車両10の中に2以上の車種の車両10が含まれる場合、車種ごとに、ソフトウェアの更新の有無や更新の内容が異なりうるからである。また、例えば、複数の車両10が全て同じ車種であっても、グレードによって、ソフトウェアの更新の有無や更新の内容に差異が生じうるからである。また、例えば、車両10のソフトウェアの更新に関するユーザとサービス提供者との間の契約内容によって、ユーザが受けることのできるサービス、即ち、対価(料金)に応じてユーザに提供されるサービスが異なり、ソフトウェアの更新の内容に差異が生じうるからである。
具体的には、通知部201は、更新データの配信対象の車両10について、ソフトウェアの更新による効果の予測を依頼する信号を解析サーバ30に送信する。この際、通知部201は、更新データの配信対象の車両10が複数存在するのであれば、複数の車両10ごとのソフトウェアの更新による効果の予測を解析サーバ30に依頼する。通知部201は、解析サーバ30からソフトウェアの更新による効果の予測結果のデータが受信されると、対象の車両10のソフトウェアの更新による効果が、ユーザが実感できると判断可能な所定の基準を満足するか否かを判定する。そして、通知部201は、対象の車両10のソフトウェアの更新による効果が所定の基準を満足する場合、ソフトウェアの更新データの存在を通知する信号をその車両10に送信する。これにより、車両10のセントラルECU19(ダウンロード処理部192)は、表示装置18を通じて、ソフトウェアの更新データの存在をユーザに通知することができる。また、この場合、通知部201は、車両10に代えて、或いは、加えて、車両10のユーザのユーザ端末40にソフトウェアの更新データの存在を通知する信号を送信してもよい。これにより、ユーザ端末40(通知部401)は、表示装置を通じて、ソフトウェアの更新データの存在を車両10のユーザに通知することができる。また、この場合、通知部201は、ソフトウェアの更新のためにユーザによる対価(料金)の支払いが必要なときに、ソフトウェアの更新のために必要な対価の額を含む、ソフトウェアの更新データの存在を通知する信号を車両10やユーザ端末40に送信してもよい。これにより、車両10のセントラルECU19(ダウンロード処理部192)は、表示装置18を通じて、ソフトウェアの更新に必要な対価の額と共に、ソフトウェアの更新データの存在を車両10のユーザに通知することができる。また、ユーザ端末40(通知部401)は、表示装置を通じて、ソフトウェアの更新に必要な対価の額と共に、ソフトウェアの更新データの存在を車両10のユーザに通知することができる。一方、通知部201は、対象の車両10のソフトウェアの更新による効果が所定の基準を満足しない場合、ソフトウェアの更新データの存在を通知する信号を対象の車両10やそのユーザのユーザ端末40に送信しない。これにより、配信サーバ20は、対象の車両10にとって相対的に効果が低い更新データの存在をユーザに通知しないことで、このような更新データに基づくソフトウェアの更新が実施されてしまうような事態を抑制することができる。そのため、配信サーバ20は、車両10で利用されるソフトウェアの更新をより適切に実施させることができる。
配信部202は、ソフトウェアの更新データを車両10に配信する。例えば、通知部201は、対象の車両10のソフトウェアの更新による効果が所定の基準を満足する場合、車両10或いはユーザ端末40から更新許可信号が受信されると、配信部202に更新データの配信指令を送信し、配信部202は、配信指令に応じて、対象の車両10に更新データを送信する。一方、配信部202は、対象の車両10のソフトウェアの更新による効果が所定の基準を満足しない場合、更新データの配信を見合わせる。これにより、配信サーバ20は、対象の車両10にとって相対的に効果が低いソフトウェアの更新を抑制することができ、その結果、車両10で利用されるソフトウェアの更新をより適切に実施させることができる。
<解析サーバの機能構成>
図4に示すように、解析サーバ30は、機能部として、車両データ取得部301と、車両データ記憶部302と、仮想車両モデル生成部303と、仮想車両モデル記憶部304と、シミュレータ部305と、効果予測部306とを含む。仮想車両モデル生成部303、シミュレータ部305、及び効果予測部306の機能は、例えば、解析サーバ30の補助記憶装置にインストールされるプログラムをメモリ装置にロードしCPU上で実行することにより実現される。仮想車両モデル記憶部304の機能は、例えば、解析サーバ30の補助記憶装置に規定される記憶領域によって実現される。
車両データ取得部301は、車両10や車両10に関連する外部装置から受信される車両データを取得する。
車両データ記憶部302は、車両データ取得部301により取得される車両データが格納(記憶)される。
仮想車両モデル生成部303(生成部の一例)は、車両10に相当する仮想モデル(以下、「仮想車両モデル」)を生成する。仮想車両モデルは、車両10の各種特性が仮想空間上で再現されたモデルである。仮想車両モデルは、例えば、車両10の全体の各種特性が再現されたフルビークルモデルであってもよいし、後述の効果予測の対象となる車両10の一部の特性(性能)だけが再現されたパーシャルビークルモデルであってもよい。また、仮想車両モデルは、車両10の一部又は全部の形状が再現された三次元モデルであってもよい。
例えば、仮想車両モデル生成部303は、同じ車種や同じ車種且つ同じグレードの車両10に汎用の仮想モデルに対して、車両データ記憶部302に記憶される最新の車両10の状態を表す車両データを反映させることにより、仮想車両モデルを生成する。汎用の仮想モデルは、例えば、車両10に相当する車種の開発段階で作成される、車両10に相当する車種やグレードの最終仕様のフルビークルモデルやパーシャルビークルモデルであってよい。
また、例えば、仮想車両モデル生成部303は、車両データ取得部301によって時系列で繰り返し取得される車両データに基づき、仮想モデルの生成及び更新を行う。具体的には、仮想車両モデル生成部303は、車両10に汎用の車両モデルをベースにして、車両10から繰り返しアップロードされる車両データに基づき、仮想車両モデルを生成及び更新してよい。これにより、仮想車両モデル生成部303は、車両10の経時変化、車両10の使用条件、及び車両10の構成要素の変化の少なくとも一つに合わせて、仮想車両モデルを生成(更新)することができる。そのため、仮想車両モデルに、車両10の経時変化や車両10の使用条件や車両10の構成要素の変化を反映させることができる。車両10の使用条件には、例えば、車両10が使用される環境に関する条件、車両10が使用されるときの走行条件、車両10が使用される頻度に関する条件等が含まれてよい。車両10の構成要素の変化には、例えば、車両10の部品等のハードウェアの変化、車両10のソフトウェアの変化、車両10で使用される冷却水や潤滑油の種類の変化等が含まれてよい。また、仮想車両モデル生成部303は、車両データ記憶部302に格納される車両10の製造時のばらつきに関するデータに基づき、仮想車両モデルを生成してもよい。これにより、仮想車両モデル生成部303は、車両10の製造時のばらつきを仮想車両モデルに反映させることができる。また、仮想車両モデル生成部303は、車両10から逐次アップロードされる車両データに基づき、リアルタイムに仮想車両モデルを更新することで、仮想車両モデルとしてのデジタルツインを生成してもよい。
仮想車両モデル記憶部304には、仮想車両モデル生成部303により生成された仮想車両モデルが記憶される。ソフトウェア更新システム1に含まれる車両10が複数である場合、複数の車両10ごとの仮想車両モデルが記憶される。
シミュレータ部305は、仮想車両モデル記憶部304に登録(記憶)されている車両10の仮想車両モデルを用いて、車両10に関する仮想シミュレーションを行う。車両10に関する仮想シミュレーションには、所定の走行条件下での車両10の走行シミュレーションが含まれる。
効果予測部306(予測部の一例)は、配信サーバ20からの依頼に応じて、車両10で利用されるソフトウェアの更新によって得られる効果を予測する。
効果予測部306は、例えば、ソフトウェアの更新の内容と、ソフトウェアの更新対象の車両10の車両データの履歴とに基づき、更新対象のソフトウェアの更新による効果を予測する(例えば、後述の図5、図6参照)。具体的には、効果予測部306は、ソフトウェアの更新によって変化する車両10の走行条件や使用環境に関する条件が、車両10の車両データに基づき認識される、車両10の使用実態とどの程度適合しているかを判断することにより、ソフトウェアの更新による効果を予測する。車両10の使用実態によって、ソフトウェアの更新の影響を受ける走行条件や使用環境に関する条件が成立する頻度が変化するからである。
また、効果予測部306は、例えば、シミュレータ部305に、車両10の仮想車両モデルを用いて、車両10に関する仮想シミュレーションを実施させることにより、ソフトウェアの更新による効果を予測してもよい(例えば、後述の図7、図8参照)。具体的には、仮想車両モデル生成部303は、効果予測部306からの指示に応じて、車両10の最新の仮想車両モデルをベースにして、ソフトウェアの更新が実施された場合に相当する仮想車両モデルを生成する。また、シミュレータ部305は、効果予測部306からの指示に応じて、ソフトウェアの更新後の車両10に相当する仮想車両モデルを用いて、所定の走行条件下での車両10の走行に関する仮想シミュレーションを実施する。車両10の仮想シミュレーションが実施される、所定の走行条件は、当然の如く、ソフトウェアの更新の内容によって可変される。そして、効果予測部306は、ソフトウェアの更新後の車両10に相当する仮想車両モデルを用いた仮想シミュレーションの結果に基づき、ソフトウェアの更新による効果を予測する。例えば、効果予測部306は、車両データ記憶部302に記憶される、最新の車両データと、ソフトウェアの更新後の車両10の車両データに相当する仮想シミュレーションの結果のデータとを比較することで、ソフトウェアの更新による効果を予測する。これにより、効果予測部306は、車両データ記憶部302に格納される、車両10の既存(最新)の車両データを更新前の車両10の状態と想定して、比較的簡易な方法で、ソフトウェアの更新による効果を予測することができる。また、例えば、効果予測部306は、ソフトウェアの更新前及び更新後のそれぞれの車両10に相当する仮想車両モデルを用いた仮想シミュレーションの結果を比較することで、ソフトウェアの更新による効果を予測してもよい。この場合、効果予測部306は、シミュレータ部305に、更新後の車両10に相当する仮想車両モデルを用いた仮想シミュレーションだけでなく、更新前の車両10に相当する仮想車両モデルを用いた仮想シミュレーションを同じ条件下で実施させる。これにより、効果予測部306は、比較対象のデータの前提となる走行条件等を略一致させることができる。そのため、効果予測部306は、より高い精度で効果を予測することができる。
効果予測部306は、例えば、ソフトウェアの更新によって改善される指標値が所定の基準を超えているか否かによって、効果の有無を予測してよい。また、効果予測部306は、ソフトウェアの更新によって改善される指標値に基づき、効果の度合いを予測してもよい。
また、効果予測部306は、例えば、ソフトウェアの更新の内容に応じて、効果の予測の方法を選択してもよい。具体的には、効果予測部306は、ソフトウェアの更新の内容に応じて、ソフトウェアの更新による効果の予測の際に、車両10に相当する仮想車両モデルに基づく仮想シミュレーションを実施するか否かを判断してもよい。仮想シミュレーションを実施するか否かは、例えば、更新データごとに予め規定されており、その規定された内容に応じて、自動的に判断されてもよい。また、仮想シミュレーションを実施するか否かは、例えば、更新データの内容、及びソフトウェアの更新による効果の項目等に基づき、テーブル情報等を用いて、判断されてもよい。
また、効果予測部306は、例えば、ユーザが今後車両10を利用する期間を考慮して、効果の有無や効果の度合いを予測してもよい。効果予測部306は、車両データ記憶部302に格納される、車両10の新車登録のタイミング、及び直近の車検タイミング等のデータを参照して、ユーザが今後車両10を利用する期間を予測してよい。例えば、ユーザが比較的近い時期で現在の車両10の乗り換え等を予定している場合、ソフトウェアの更新が行われても、その恩恵を受けられる期間が短く、実質的に効果が小さくなる可能性があるからである。具体的には、効果予測部306は、ユーザが今後車両10を利用する期間が短くなるほど、効果ありと判断するための所定の基準や効果の度合いを規定するための基準を相対的に高くなるように設定してよい。また、効果予測部306は、ユーザが今後車両10を利用する期間が所定の基準を下回ると、ソフトウェアの更新による効果なしと予測するようにしてもよい。
<ユーザ端末の機能構成>
図4に示すように、ユーザ端末40は、機能部として、通知部401を含む。通知部401の機能は、例えば、ユーザ端末40の補助記憶装置にインストールされるプログラムをメモリ装置にロードしCPU上で実行することにより実現される。
通知部401は、配信サーバ20から受信される上述の信号に基づき、表示装置を通じて、車両10のソフトウェアの更新データの存在をユーザに通知する。これにより、車両10のユーザは、車両10を利用中以外のタイミングでも、車両10のソフトウェアの更新データの存在を把握することができる。そのため、例えば、ユーザは、ユーザ端末40で、ソフトウェアの更新を許可する入力を行い、車両10の未使用のタイミングでソフトウェアの更新を完了させることができる。
[車両のソフトウェアの更新による効果の予測方法の具体例]
次に、図5~図8を参照して、効果予測部306による車両10のソフトウェアの更新による効果の予測方法の具体例について説明する。
<第1の具体例>
図5は、車両10の変速機の変速マップの更新の一例を示す図である。具体的には、図5は、横軸を車両10の車速とし、縦軸を車両10の要求駆動力とする座標系上において、車両10の変速機の1速と2速との間、2速と3速との間、及び3速と4速との間のそれぞれの切替条件を表す。
尚、車両10の要求駆動力は、例えば、車両10の運転者のアクセル開度に応じて決定される。また、図5中で、実線は、シフトアップ時の切替条件(変速線)を表し、点線は、シフトダウン時の切替条件(変速線)を表している。
図5に示すように、本例では、変速機のシフトポジションに関する制御を行うECU13のソフトウェアの更新によって、3速と4速との間の切替条件が変速線501から変速線502に変更されている。
例えば、車両10のユーザが動作点503を相対的に高い頻度で使用している場合を考える。変速線501を前提とすると、動作点503の状態では、変速機の3速から4速へのシフトアップが行われずに3速が維持され、その結果、エンジンや電動機等の原動機の回転数が相対的に高く維持される。そのため、車両10のエネルギ消費が相対的に大きくなる。一方、ソフトウェアの更新が実施され、切替条件が変速線502に更新されると、動作点503の状態では、変速機の3速から4速へのシフトアップが完了し4速が維持され、その結果、エンジンや電動機等の原動機の回転数が相対的に低く維持される。そのため、車両10のエネルギ消費が相対的に小さくなり、燃費や電費が改善される。よって、効果予測部306は、ソフトウェアの更新によるエネルギ消費改善の効果がある、或いは、効果の度合いが相対的に大きいと予測することができる。
また、例えば、車両10のユーザが動作点503と同じ車速域で且つ動作点503より小さい要求駆動力の動作点504を相対的に高い頻度で使用している場合を考える。この場合、変速線501,502に依らず、動作点504の状態では、変速機の3速から4速へのシフトアップが完了し4速が維持される。そのため、効果予測部306は、ソフトウェアの更新による効果がない、或いは、効果の度合いが相対的に小さいと予測することができる。また、例えば、車両10のユーザが切替条件の変更の影響を受ける車速域505を全く使用しない、或いは、その頻度が非常に少ない場合についても同様であってよい。
このように、本例では、効果予測部306は、車両10から逐次アップロードされる(車両データ記憶部302に蓄積される)、要求駆動力及び車速に関する車両データに基づき、ソフトウェア(変速マップ)の更新による効果を予測することができる。
尚、効果予測部306は、変速機のシフトチェンジの切替条件に関するソフトウェアの更新について、車両10の仮想車両モデルに基づく仮想シミュレーションの結果に基づき、ソフトウェアの更新による効果を予測してもよい。例えば、効果予測部306は、変速機のシフトチェンジの切替条件に関するソフトウェアの更新について、車両10の仮想車両モデルに基づく仮想シミュレーションによって、車両10の所定の走行条件における動力性能に関する効果を予測してもよい。
<第2の具体例>
図6は、車両10の原動機の切替マップの更新の一例を示す図である。本例では、車両10は、エンジン及び電動機の2つの原動機を切り替えて走行可能な、いわゆるハイブリッド車両である。具体的には、図5は、横軸を車両10の車速とし、縦軸を車両10の要求駆動力とする座標系において、エンジンを停止させて電動機(MG)のみで車両10を走行させる状態と、エンジンを始動させてエンジンで車両10を走行させる状態との切替条件を表す。
尚、エンジンで車両10を走行させる状態には、エンジンのみで車両10を走行させる状態と、エンジン及び電動機の双方で車両10を走行させる状態の双方が含まれうる。
図6に示すように、本例では、2つの原動機の動作状態を統合的に制御するECU13のソフトウェアの更新によって、電動機のみで車両10を走行させる状態とエンジンで車両10を走行させる状態とを切り替える切替条件が切替線601(細い実線)から切替線602(太い実線)に更新されている。
例えば、車両10のユーザが動作点603を相対的に高い頻度で使用している場合を考える。切替線601を前提とすると、動作点603の状態では、エンジンが始動されエンジンの動力で車両10が走行する。一方、ソフトウェアの更新が実施され、切替条件が切替線602に更新されると、動作点603の状態では、電動機のみの動力で車両10を走行させることができ、その結果、車両10の燃費が改善される。よって、効果予測部306は、ソフトウェアの更新による車両10の燃費改善の効果がある、或いは、効果の度合いが相対的に大きいと予測することができる。
また、例えば、車両10のユーザが動作点603と略同じ車速域で且つ動作点603より小さい要求駆動力の動作点604を相対的に高い頻度で使用している場合を考える。この場合、切替線601,602に依らず、動作点604の状態では、電動機のみの動力で車両10が走行する。よって、効果予測部306は、ソフトウェアの更新による車両10の燃費改善の効果がない、或いは、効果の度合いが相対的に小さいと予測することができる。また、例えば、車両10のユーザが切替条件の変更の影響を受ける動作領域605を全く使用しない、或いは、その頻度が非常に少ない場合についても同様であってよい。
このように、本例では、効果予測部306は、車両10から逐次アップロードされる、要求駆動力及び車速に関する車両データに基づき、ソフトウェア(原動機の切替マップ)の更新による効果を予測することができる。
<第3の具体例>
図7は、車両10の変速機のシフトチェンジ(シフトアップ)に関する制御ロジックの更新前及び更新後のそれぞれについて、変速機のシフトチェンジ時における車両10の状態の経時変化の仮想シミュレーションの結果の一例(タイムチャート700)を示す図である。具体的には、図7は、ソフトウェア更新システム1に含まれる一の車両10の仮想車両モデルに基づく仮想シミュレーションの結果を示す図である。タイムチャート700は、変速機のシフトチェンジ時における解放圧指令値、係合圧指令値、原動機(エンジン)の回転数、及び車両10の前後加速度のそれぞれの経時変化を表すタイムチャート701~704を含む。図8は、車両10の変速機のシフトチェンジ(シフトアップ)に関する制御ロジックの更新前及び更新後のそれぞれについて、変速機のシフトチェンジ時における車両10の状態の経時変化の仮想シミュレーションの結果の他の例(タイムチャート800)を示す図である。具体的には、図8は、ソフトウェア更新システム1に含まれる、上述の一の車両10と同じ仕様の変速機を搭載する他の車両10の仮想車両モデルに基づく仮想シミュレーションの結果を示す図である。タイムチャート800は、変速機のシフトチェンジ時における解放圧指令値、係合圧指令値、変速機の出力軸の回転数、及び車両10の前後加速度のそれぞれの経時変化を表すタイムチャート801~804を含む。
尚、解放圧指令値は、シフトチェンジによって係合状態から解放状態に移行する変速機の構成要素(例えば、ブレーキやクラッチ等)を作動させるための油圧の指令値を表す。また、係合圧指令値は、シフトチェンジによって解放状態から係合状態に移行する変速機の構成要素を作動させるための油圧の指令値を表す。また、図7、図8において、更新前及び更新後の変速機のシフトチェンジに関する制御ロジックは、同じである。そのため、制御ロジックに相当するタイムチャート701,702とタイムチャート801,802とは、同じである。
図7、図8に示すように、本例では、シフトチェンジ(シフトアップ)の開始(解放圧指令値の減少の開始)から終了(係合圧指令値の増大の終了)までの時間(変速時間)が短くなるように、変速機のシフトチェンジの制御ロジックが更新されている。
タイムチャート703では、制御ロジックの更新によって、変速機のシフトチェンジに伴う原動機(エンジン)の回転数の変化速度(時間経過に対する変化率)が相対的に大きくなっている。また、タイムチャート704では、変速機のシフトチェンジに伴う車両10の前後加速度の変動も相対的に大きくなっている。そのため、ユーザは、シフトチェンジの速度(変速速度)の向上を明確に実感することができる。よって、図7の一の車両10の場合、効果予測部306は、ソフトウェアの更新による変速速度の向上の効果がある、或いは、効果の度合いが相対的に大きいと予測することができる。
一方、タイムチャート803では、制御ロジックの更新の前後で、変速機のシフトチェンジに伴う原動機(エンジン)の回転数の変化速度(時間経過に対する変化率)が略変化していない。また、タイムチャート804では、制御ロジックの更新の前後で、変速機のシフトチェンジに伴う車両10の前後加速度の変動の大きさにほとんど変化がない。そのため、ユーザは、シフトチェンジの速度(変速速度)の向上を実感しにくくなる。よって、図8の他の車両10の場合、効果予測部306は、ソフトウェアの更新による変速速度の向上の効果がない、或いは、効果の度合いが相対的に小さいと予測することができる。
尚、同じ仕様の変速機を搭載する車両10によって制御ロジックの更新による効果に差異が生じる原因としては、例えば、変速機に使用されている潤滑油の粘度の影響が考えられる。例えば、変速機に工場出荷時に充填される潤滑油よりも高粘度の市販の潤滑油が使用されている場合、ユーザが変速速度の向上を実感しにくくなる可能性がある。また、同じ仕様の変速機を搭載する車両10によって制御ロジックの更新による効果に差異が生じる原因としては、例えば、変速機のクラッチパックのクリアランスの製造上のばらつきによる影響が考えられる。例えば、変速機のクラッチパックのクリアランスが製造上の許容範囲の中で下限付近にある場合、その上限付近にある場合よりもユーザが変速速度の向上を実感しにくくなる可能性がある。また、同じ仕様の変速機を搭載する車両10によって制御ロジックの更新による効果に差異が生じる原因としては、例えば、変速機の累積での変速回数による影響が考えられる。例えば、車両10の工場出荷後或いは変速機の新品への交換後の累積での変速回数が相対的に少ない場合、累積での変速回数が多い場合よりも変速機のクラッチパックのクリアランスが相対的に小さく、ユーザが変速速度の向上を実感しにくくなる可能性がある。また、同じ仕様の変速機を搭載する車両10によって制御ロジックの更新による効果に差異が生じる原因としては、例えば、変速機のクラッチやブレーキの係合及び解放を実行するソレノイドバルブのエア漏れの影響が考えられる。例えば、変速機のソレノイドバルブのエア漏れが相対的に小さい場合、エア漏れが相対的に大きい場合よりも変速速度が相対的に高くなることから、制御ロジックの更新が実施されても、変速速度の向上をユーザが実感しにくくなる可能性がある。また、同じ仕様の変速機を搭載する車両10によって制御ロジックの更新による効果に差異が生じる原因としては、例えば、車両10が使用されている温度環境の影響が考えられる。例えば、車両10が温度の非常に低い、いわゆる寒冷地で使用されている場合、比較的気温が高い状態で使用されている場合よりも潤滑油の粘度が高くなることから、制御ロジックの更新が実施されても、変速速度の向上をユーザが実感しにくくなる可能性がある。
このように、本例では、効果予測部306は、仮想車両モデルに基づく変速機のシフトチェンジに関する仮想シミュレーションの結果に基づき、ソフトウェア(変速機のシフトチェンジの制御ロジック関するプログラム)の更新による効果を予測することができる。
[ソフトウェア更新に関する処理]
次に、図9~図11を参照して、車両10のソフトウェアの更新に関する処理について説明する。
図9は、配信サーバ20による車両10のソフトウェアの更新に関する処理の一例を概略的に示すフローチャートである。図10は、解析サーバ30による車両10のソフトウェアの更新に関する処理の一例を概略的に示すフローチャートである。図11は、セントラルECU19による車両10のソフトウェア更新に関する処理の一例を概略的に示すフローチャートである。
図9のフローチャートは、例えば、所定の時間間隔ごとに、繰り返し実行される。図10のフローチャートは、配信サーバ20からソフトウェアの更新による効果予測の依頼が受信されると実行される。図11のフローチャートは、配信サーバ20からソフトウェアの更新データありの通知が受信されると実行される。
尚、図9のステップS110~S118の処理は、更新データの配信対象の車両10ごとに実施される。
図9に示すように、ステップS102にて、通知部201は、車両10のソフトウェアの更新データがあるか否か、具体的には、新たな更新データが登録されたか否かを判定する。通知部201は、車両10のソフトウェアの更新データがある場合、ステップS104に進み、車両10のソフトウェアの更新データがない場合、今回のフローチャートの処理を終了する。
ステップS104にて、通知部201は、対象の更新データの配信対象の車両10を確認する。更新データの配信対象の車両10を表すデータは、例えば、更新データと共に配信サーバ20に登録される。
配信サーバ20は、ステップS104の処理が完了すると、ステップS106に進む。
ステップS106にて、通知部201は、車両10のソフトウェアの更新による効果の予測依頼を解析サーバ30に送信する。送信される予測依頼には、効果の予測対象の車両10(即ち、更新データの配信対象の車両10)、更新データの内容、効果の予測対象の特性(性能)等を表すデータが含まれる。
配信サーバ20は、ステップS106の処理が完了すると、ステップS108に進む。
解析サーバ30は、ステップS106の処理で送信された予測依頼の信号が受信されると、図10のフローチャートを開始する。
ステップS202にて、効果予測部306は、配信サーバ20から受信される予測依頼の信号に含まれるデータに基づき、効果の予測対象の車両10を確認する。
解析サーバ30は、ステップS202の処理が完了すると、ステップS204に進む。
ステップS204にて、車両データ取得部301は、効果の予測対象の車両10に対して、最新の車両データの送信を要求する信号を送信する。この際、車両データ取得部301は、取得可能(要求可能)な全ての車両データを要求してよい。また、車両データ取得部301は、このうちの今回の効果の予測に必要な車両データ、即ち、対象の更新データによるソフトウェアの更新によって向上する車両10の所定の性能に関する車両データを含む一部のデータのみの送信を要求してもよい。
解析サーバ30は、ステップS204の処理が完了すると、ステップS206に進む。
ステップS206にて、車両データ取得部301は、効果の予測対象の車両10から受信される車両データを取得し、車両データ記憶部302に記憶させる。
解析サーバ30は、ステップS206の処理が完了すると、ステップS208に進む。
尚、通信障害等の何らかの理由で、ある程度の時間が経過しても、効果の予測対象の車両10から車両データが受信されない場合、解析サーバ30は、ステップS204に戻って、処理を繰り返してよい。また、車両10(車両データ取得部191)から比較的高い頻度で車両データが自動でアップロードされ、最新の車両データが車両データ記憶部302に既に格納されているような形態では、ステップS204,S206の処理は省略されてもよい。
ステップS208にて、効果予測部306は、ソフトウェアの更新による効果の予測ために仮想シミュレーションが必要か否かを判定する。効果予測部306は、ソフトウェアの更新による効果の予測のために仮想シミュレーションが必要な場合、ステップS210に進み、仮想シミュレーションが不要な場合、ステップS214に進む。
ステップS210にて、仮想車両モデル生成部303は、効果の予測対象の車両10ごとに、最新の車両データを反映した仮想車両モデルを生成する。例えば、仮想車両モデル生成部303は、上述の如く、車両10に相当する汎用の仮想モデルに対して、最新の車両データを反映させることにより、ソフトウェアの更新前の車両10に相当する仮想車両モデルを生成する。また、例えば、仮想車両モデル生成部303は、仮想車両モデル記憶部304に登録される直近で生成された仮想車両モデル(例えば、デジタルツイン)に対して、最新の車両データを反映させることにより、ソフトウェア更新前の車両10に相当する仮想車両モデルを生成する。そして、仮想車両モデル生成部303は、ソフトウェアの更新前に相当する仮想車両モデルをベースにして、更新データの内容を反映させることにより、ソフトウェアの更新後の車両10に相当する仮想車両モデルを生成する。
解析サーバ30は、ステップS210の処理が完了すると、ステップS212に進む。
ステップS212にて、効果予測部306は、効果の予測対象の車両10ごとに、ソフトウェアの更新に関する仮想シミュレーションをシミュレータ部305に実施させる。具体的には、シミュレータ部305は、仮想車両モデル生成部303により生成された、ソフトウェアの更新後に相当する仮想車両モデルを用いて、ソフトウェアの更新後に相当する車両10に関する仮想シミュレーションを実施する。また、シミュレータ部305は、上述の如く、仮想車両モデル生成部303により生成された、ソフトウェアの更新前に相当する仮想車両モデルを用いて、ソフトウェアの更新前に相当する車両10に関する仮想シミュレーションを実施してもよい。
解析サーバ30は、ステップS212の処理が完了すると、ステップS214に進む。
ステップS214にて、効果予測部306は、予測対象の車両10ごとに、ソフトウェアの更新による効果を予測する。例えば、ステップS208からステップS214に移行する場合、効果予測部306は、上述の如く、ソフトウェアの更新の内容と、ソフトウェアの更新対象の車両10の車両データの履歴とに基づき、更新対象のソフトウェアの更新による効果を予測する(例えば、図5、図6参照)。また、例えば、ステップS212からステップS214に移行する場合、効果予測部306は、上述の如く、最新の車両データと、ソフトウェアの更新後の車両10の車両データに相当する仮想シミュレーションの結果のデータとを比較し、ソフトウェアの更新による効果を予測する。また、効果予測部306は、上述の如く、ソフトウェアの更新前及び更新後のそれぞれの車両10に相当する仮想シミュレーションの結果を比較し、ソフトウェアの更新による効果を予測してもよい。
解析サーバ30は、ステップS214の処理が完了すると、ステップS216に進む。
ステップS216にて、効果予測部306は、更新データの配信対象の車両10のソフトウェアの更新による効果の予測結果を配信サーバ20に送信する。
解析サーバ30は、ステップS216の処理が完了すると、今回のフローチャートの処理を終了する。
図9に戻り、ステップS108にて、通知部201は、解析サーバ30から受信される、車両10のソフトウェアの更新による効果の予測結果を取得する。
解析サーバ30は、ステップS108の処理が完了すると、ステップS110に進む。
尚、通信障害等の何らかの理由で、ある程度の時間が経過しても、解析サーバ30から車両10のソフトウェアの更新による効果の予測結果が受信されない場合、配信サーバ20は、ステップS106に戻って、処理を繰り返してよい。
ステップS110にて、通知部201は、解析サーバ30から取得される予測結果に基づき、対象の車両10のソフトウェアの更新による効果が所定の基準を満足するか否かを判定する。例えば、上述の如く、効果予測部306によって、車両10のソフトウェアの更新による効果の有無が予測される場合、予測結果が効果あり場合、所定の基準を満足すると判定される。また、例えば、上述の如く、効果予測部306によって、車両10のソフトウェアの更新による効果の度合いが予測される場合、効果の度合いが所定の基準以上或いは所定の基準を超えている場合、所定の基準を満足すると判定される。通知部201は、対象の車両10のソフトウェアの更新による効果が所定の基準を満足する場合、ステップS112に進み、所定の基準を満足しない場合、ステップS118に進む。
ステップS112にて、通知部201は、ソフトウェアの更新データありの通知を車両10に送信する。
配信サーバ20は、ステップS112の処理が完了すると、ステップS114に進む。
尚、ステップS112にて、通知部201は、上述の如く、車両10に代えて、或いは加えて、車両10のユーザのユーザ端末40に通知の信号を送信してもよい。
車両10のセントラルECU19は、ステップS112の処理で送信された信号が受信されると、図11のフローチャートを開始する。
ステップS302にて、ダウンロード処理部192は、ソフトウェアの更新データの存在を通知する通知画面を表示装置18に表示させる。これにより、車両10のユーザは、ソフトウェアの更新データの存在を把握し、ソフトウェアの更新を行うかどうかを判断することができる。
セントラルECU19は、ステップS302の処理が完了し、入力装置17を通じてソフトウェアの更新の許否に関する入力が受け付けられると、ステップS304に進む。
ステップS304にて、ダウンロード処理部192は、ソフトウェアの更新を許可する入力が受け付けられたか否かを判定する。ダウンロード処理部192は、ソフトウェアの更新を許可する入力が受け付けられた場合、ステップS306に進み、ソフトウェアの更新を許可する入力が受け付けられなかった、即ち、ソフトウェアの更新を拒否する入力が受け付けられた場合、ステップS312に進む。
ステップS306にて、ダウンロード処理部192は、ゲートウェイECU12(通信装置11)を通じて、ソフトウェアの更新を許可する旨の信号(以下、「更新許可信号」)を配信サーバ20に送信する。
セントラルECU19は、ステップS306の処理が完了すると、ステップS308に進む。
図9に示すように、ステップS114にて、通知部201は、車両10でソフトウェアの更新を許可する入力が受け付けられたか否かを判定する。具体的には、通知部201は、更新データの配信対象の車両10から更新許可信号が受信されたか否かを判定する。通知部201は、車両10から更新許可信号が受信された場合、ステップS116に進む。
ステップS116にて、配信部202は、更新データを車両10に配信し、車両10(セントラルECU19)にソフトウェアの更新を実施させる。
配信サーバ20は、ステップS116の処理が完了すると、ステップS120に進む。
図11に示すように、ステップS308にて、ダウンロード処理部192は、ゲートウェイECU12(通信装置11)を通じて、配信サーバ20から配信される更新データをダウンロードする。
セントラルECU19は、ステップS308の処理が完了すると、ステップS310に進む。
ステップS310にて、ソフトウェア更新部194は、配信サーバ20から受信される、ソフトウェア更新の指令に応じ、記憶部193にダウンロード済の更新データを用いて、ソフトウェアの更新を実施する。
尚、ソフトウェア更新部194は、配信サーバ20からの更新データのダウンロード完了に応じて、自らの判断で、ソフトウェアの更新を実施してもよい。
セントラルECU19は、ステップS310の処理が完了すると、今回のフローチャートの処理を終了する。
一方、ステップS312にて、ダウンロード処理部192は、ゲートウェイECU12(通信装置11)を通じて、ソフトウェアの更新を拒否する旨の信号(以下、「更新拒否信号」)を配信サーバ20に送信する。
セントラルECU19は、ステップS312の処理が完了すると、今回のフローチャートの処理を終了する。
尚、上述の如く、配信サーバ20から更新データありの通知の信号がユーザ端末40に送信される場合、ステップS308,S310の処理を除く、図10のフローチャートと同様の処理がユーザ端末40(通知部401)により実行される。また、ユーザ端末40から配信サーバ20に更新許可信号が送信された場合、セントラルECU19は、配信サーバ20からの指令に応じて、図11のフローチャートのうちのステップS308,S310の処理のみを実行する。
図9に示すように、ステップS114にて、通知部201は、車両10から更新許可信号が受信されない場合、即ち、車両10から更新拒否信号が受信された場合、ステップS120に進む。
一方、ステップS118にて、配信部202は、ソフトウェアの更新データの配信を見合わせる旨を判断する。これにより、配信サーバ20は、上述の如く、相対的に効果が低いソフトウェアの更新を抑制することができ、その結果、車両10で利用されるソフトウェアの更新をより適切に実施させることができる。また、この際、配信部202は、対象の更新データの配信が特定の車両10に対して見合わせられた旨のデータ(例えば、フラグ)等を配信サーバ20の補助記憶装置22の所定の記憶領域に記録してよい。これにより、配信サーバ20は、事後的に、対象の更新データが特定の車両10に対して見合わせられたことを把握することができ、その結果、誤って、対象の更新データがその特定の車両10に送信されてしまうような事態を抑制することができる。
配信サーバ20は、ステップS118の処理が完了すると、ステップS120に進む。
ステップS120にて、配信サーバ20は、更新データの配信対象の車両10の全てについて、ステップS110~S118の処理が完了したか否かを判定する。配信サーバ20は、更新データの配信対象の車両10の全てについて、上記の処理が完了していない場合、ステップS110に戻り、更新データの配信対象の車両10のうちの処理が未完了の車両10について、ステップS110~S118の処理を実施する。一方、配信サーバ20は、更新データの配信対象の車両10の全てについて、上記の処理が完了している場合、今回のフローチャートの処理を完了する。
尚、ソフトウェアの更新の許否をユーザに確認する前に、更新データが車両10に配信されてもよい。この場合、配信サーバ20は、ステップS112の処理に代えて、ソフトウェアの更新データを対象の車両10に配信する処理を実施すると共に、ステップS116にて、ソフトウェアの更新を実施させる指令の信号を対象の車両10に送信する。また、この場合、セントラルECU19は、ソフトウェアの更新データのダウンロードが完了すると、図11のフローチャートを開始し、ステップS308に代えて、配信サーバ20からのソフトウェアの更新を実施させる指令の信号を受信する処理を実施する。また、この場合、セントラルECU19が自らの判断でソフトウェアの更新の有無を判断するのであれば、図11のステップS306,S308が省略される。
このように、本例では、ソフトウェア更新システム1は、ソフトウェアの更新による効果が所定の基準を満足しない場合、更新データの対象の車両10への送信を見合わせることで、車両10で利用されるソフトウェアの更新をより適切に実施させることができる。
[作用]
次に、本実施形態に係るソフトウェア更新システム1の作用について説明する。
本実施形態では、ソフトウェア更新システム1は、車両データ取得部301と、効果予測部306と、配信部202と、を備える。具体的には、車両データ取得部301は、車両10の所定の性能に関するデータを含む車両10に関するデータを取得する。また、効果予測部306は、車両データ取得部301により取得されるデータに基づき、所定の性能を向上させるための、車両10で利用されるソフトウェアの更新データが車両10に適用されたときに得られる所定の性能に関する効果を予測する。そして、配信部202は、効果予測部306により予測される効果が所定の基準を満足する場合、車両10に更新データを配信する一方、効果予測部306により予測される効果が所定の基準を満足しない場合、車両10への更新データの配信を見合わせる。
これにより、ソフトウェア更新システム1は、対象の車両10にとって相対的に効果が低いソフトウェアの更新が無駄に実施されるような事態を抑制することができる。そのため、ソフトウェア更新システム1は、車両10で利用されるソフトウェアの更新をより適切に実施させることができる。
また、本実施形態では、ソフトウェア更新システム1は、仮想車両モデル生成部303を備えてもよい。具体的には、仮想車両モデル生成部303は、車両データ取得部301により取得される車両データに基づき、車両10に相当する仮想車両モデルを生成してもよい。そして、効果予測部306は、仮想車両モデル生成部303により生成される仮想車両モデルを用いて、仮想シミュレーションを行うことにより、更新データが車両10に適用されたときに得られる効果を予測してもよい。
これにより、ソフトウェア更新システム1は、ソフトウェアの更新によって得られる効果を具体的に予測することができる。
また、本実施形態では、効果予測部306は、車両データ取得部301により取得される、所定の性能に関する最新の車両データと、更新データに基づくソフトウェアの更新後の状態の車両10に相当する仮想車両モデルに基づく仮想シミュレーションにより得られるデータとを比較し、効果を予測してもよい。
これにより、ソフトウェア更新システム1は、車両データ取得部301により取得される、既存(最新)の車両データを用いることで、より簡易的に、ソフトウェアの更新による効果を予測することができる。
また、本実施形態では、効果予測部306は、更新データに基づくソフトウェアの更新前及び更新後のそれぞれの状態の車両10に相当する仮想車両モデルに基づく仮想シミュレーションで得られるデータを比較し、効果を予測してもよい。
これにより、ソフトウェア更新システム1は、車両10のソフトウェアの更新による効果をより精度良く予測することができる。
また、本実施形態では、効果予測部306は、更新データに基づくソフトウェアの更新の内容に応じて、効果の予測の際の仮想シミュレーションの実施の有無を判断してもよい。
これにより、ソフトウェア更新システム1は、例えば、ソフトウェアの更新による効果を予測するための処理の簡素化と、ソフトウェアの更新による効果の予測精度の向上とのバランスを図り、その結果、処理の効率化を図ることができる。
また、本実施形態では、効果予測部306は、更新データに基づくソフトウェアの更新の内容に応じて、仮想シミュレーションの際の車両10の走行条件を変化させてもよい。
これにより、ソフトウェア更新システム1は、車両10のソフトウェアの更新によって影響を受ける走行条件に合わせて、車両10に関する仮想シミュレーションを実施することができる。そのため、ソフトウェア更新システム1は、車両10のソフトウェアの更新による効果をより精度良く予測することができる。
また、本実施形態では、車両データ取得部301は、最新の車両データを取得してもよい。そして、仮想車両モデル生成部303は、車両10に相当する汎用モデルに対して、車両データ取得部301により取得される車両データを反映させることにより仮想車両モデルを生成してもよい。
これにより、ソフトウェア更新システム1は、例えば、同じ車種の複数の車両10に共通の仮想モデル(汎用モデル)を用いて、ソフトウェアの更新による効果を予測することができる。そのため、ソフトウェア更新システム1は、例えば、ソフトウェアの更新による効果を評価するための仮想車両モデルの準備にかかる労力や時間を軽減し、より効率的にソフトウェアの更新による効果を予測することができる。
また、本実施形態では、車両データ取得部301は、時間経過に応じて、車両10の状態に関するデータを繰り返し取得してもよい。そして、仮想車両モデル生成部303は、車両データ取得部301による車両10の状態に関するデータの取得に合わせて、仮想車両モデルの生成及び更新を行ってもよい。
これにより、ソフトウェア更新システム1は、車両10の使用実態等の車両10ごとの固有の事情により即した仮想車両モデルを生成することができる。そのため、ソフトウェア更新システム1は、車両10のソフトウェアの更新による効果をより精度良く予測することができる。
また、本実施形態では、仮想車両モデル生成部303は、車両データ取得部301により取得される車両データに基づき、車両10の製造時のばらつきを反映させた仮想車両モデルを生成してもよい。
これにより、ソフトウェア更新システム1は、車両10に固有の事情としての車両10の製造時のばらつきを仮想車両モデルに反映させることができる。
また、本実施形態では、仮想車両モデル生成部303は、車両データ取得部301により取得されるデータに基づき、車両10の経時変化、車両10の使用条件、及び車両10の構成要素の変化の少なくとも一つを反映させた仮想車両モデルを生成してもよい。
これにより、ソフトウェア更新システム1は、車両10の固有の事情としての車両10の経時変化や車両10の使用条件や車両10の構成要素の変化等を仮想車両モデルに反映させることができる。
また、本実施形態では、仮想車両モデルは、車両10に相当するデジタルツインであってもよい。
これにより、ソフトウェア更新システム1は、車両10の最新の状態が常に反映された仮想車両モデル(デジタルツイン)を用いて、ソフトウェアの更新による効果を予測することができる。そのため、ソフトウェア更新システム1は、車両10のソフトウェアの更新によって得られる効果をより精度良く予測することができる。
また、本実施形態では、効果予測部306は、ユーザが車両10を今後利用する期間を考慮して、効果を予測してもよい。
これにより、ソフトウェア更新システム1は、ユーザにとっての固有の事情を考慮した形で、車両10のソフトウェアの更新によって得られる効果を予測することができる。
以上、実施形態について詳述したが、本開示はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された要旨の範囲内において、種々の変形・改良が可能である。
1 ソフトウェア更新システム(情報処理システム)
10 車両
11 通信装置
12 ゲートウェイECU
13 ECU
15 センサ
17 入力装置
18 表示装置
19 セントラルECU
19A 補助記憶装置
19B メモリ装置
19C CPU
19D インタフェース装置
19E 記録媒体
20 配信サーバ(情報処理装置)
21 外部インタフェース
21A 記録媒体
22 補助記憶装置
23 メモリ装置
24 CPU
25 高速演算装置
26 通信インタフェース
27 入力装置
28 表示装置
30 解析サーバ
40 ユーザ端末
121 通信部
122 記憶部
131 記憶部
191 車両データ取得部
192 ダウンロード処理部
193 記憶部
194 ソフトウェア更新部
195 記憶部
201 通知部
202 配信部
301 車両データ取得部(取得部)
302 車両データ記憶部
303 仮想車両モデル生成部(生成部)
304 仮想車両モデル記憶部
305 シミュレータ部
306 効果予測部(予測部)

Claims (16)

  1. 車両の所定の性能に関するデータを含む前記車両に関するデータを取得する取得部と、
    前記取得部により取得されるデータに基づき、前記車両に相当する仮想モデルを生成する生成部と、
    前記取得部により取得されるデータに基づき、前記仮想モデルを用いて、仮想シミュレーションを行うことにより、前記所定の性能を向上させるための、前記車両で利用されるソフトウェアの更新データが前記車両に適用されたときに得られる前記所定の性能に関する効果を予測する予測部と、
    前記予測部により予測される前記効果が所定の基準を満足する場合、前記車両に前記更新データを配信する一方、前記予測部により予測される前記効果が前記所定の基準を満足しない場合、前記車両への前記更新データの配信を見合わせる配信部と、を備え
    前記予測部は、前記更新データに基づく前記ソフトウェアの更新の内容に応じて、前記効果の予測の際の前記仮想シミュレーションの実施の有無を判断する、
    情報処理システム。
  2. 前記予測部は、前記取得部により取得される、前記所定の性能に関する前記車両の最新のデータと、前記更新データに基づく前記ソフトウェアの更新後の状態の前記車両に相当する前記仮想モデルに基づく前記仮想シミュレーションにより得られるデータとを比較し、前記効果を予測する、
    請求項に記載の情報処理システム。
  3. 前記予測部は、前記更新データに基づく前記ソフトウェアの更新前及び更新後のそれぞれの状態の前記車両に相当する前記仮想モデルに基づく前記仮想シミュレーションで得られるデータを比較し、前記効果を予測する、
    請求項に記載の情報処理システム。
  4. 前記予測部は、前記更新データに基づく前記ソフトウェアの更新の内容に応じて、前記仮想シミュレーションの際の前記車両の走行条件を変化させる、
    請求項乃至の何れか一項に記載の情報処理システム。
  5. 前記取得部は、最新の前記車両のデータを取得し、
    前記生成部は、前記車両に相当する汎用モデルに対して、前記取得部により取得されるデータを反映させることにより前記仮想モデルを生成する、
    請求項乃至の何れか一項に記載の情報処理システム。
  6. 車両の所定の性能に関するデータを含む前記車両に関するデータを取得する取得部と、
    前記取得部により取得されるデータに基づき、前記車両に相当する仮想モデルを生成する生成部と、
    前記取得部により取得されるデータに基づき、前記仮想モデルを用いて、仮想シミュレーションを行うことにより、前記所定の性能を向上させるための、前記車両で利用されるソフトウェアの更新データが前記車両に適用されたときに得られる前記所定の性能に関する効果を予測する予測部と、
    前記予測部により予測される前記効果が所定の基準を満足する場合、前記車両に前記更新データを配信する一方、前記予測部により予測される前記効果が前記所定の基準を満足しない場合、前記車両への前記更新データの配信を見合わせる配信部と、を備え、
    前記取得部は、時間経過に応じて、前記車両の状態に関するデータを繰り返し取得し、
    前記生成部は、前記取得部による前記車両の状態に関するデータの取得に合わせて、前記仮想モデルの生成及び更新を行う
    報処理システム。
  7. 前記生成部は、前記取得部により取得されるデータに基づき、前記車両の製造時のばらつきを反映させた前記仮想モデルを生成する、
    請求項に記載の情報処理システム。
  8. 前記生成部は、前記取得部により取得されるデータに基づき、前記車両の経時変化、前記車両の使用条件、及び前記車両の構成要素の変化の少なくとも一つを反映させた前記仮想モデルを生成する、
    請求項又はに記載の情報処理システム。
  9. 前記仮想モデルは、前記車両に相当するデジタルツインである、
    請求項乃至の何れか一項に記載の情報処理システム。
  10. 車両の所定の性能に関するデータを含む前記車両に関するデータを取得する取得部と、
    前記取得部により取得されるデータに基づき、前記所定の性能を向上させるための、前記車両で利用されるソフトウェアの更新データが前記車両に適用されたときに得られる前記所定の性能に関する効果を予測する予測部と、
    前記予測部により予測される前記効果が所定の基準を満足する場合、前記車両に前記更新データを配信する一方、前記予測部により予測される前記効果が前記所定の基準を満足しない場合、前記車両への前記更新データの配信を見合わせる配信部と、を備え、
    前記予測部は、ユーザが前記車両を今後利用する期間を考慮して、前記効果を予測する
    報処理システム。
  11. 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    車両の所定の性能に関するデータを含む前記車両に関するデータを取得する取得ステップと、
    前記取得ステップで取得されるデータに基づき、前記車両に相当する仮想モデルを生成する生成ステップと、
    前記取得ステップで取得されるデータに基づき、前記仮想モデルを用いて、仮想シミュレーションを行うことにより、前記所定の性能を向上させるための、前記車両で利用されるソフトウェアの更新データが前記車両に適用されたときに得られる前記所定の性能に関する効果を予測する予測ステップと、
    前記予測ステップで予測される前記効果が所定の基準を満足する場合、前記車両に前記更新データを配信する一方、前記予測ステップで予測される前記効果が前記所定の基準を満足しない場合、前記車両への前記更新データの配信を見合わせる配信ステップと、を含
    前記予測ステップでは、前記更新データに基づく前記ソフトウェアの更新の内容に応じて、前記効果の予測の際の前記仮想シミュレーションの実施の有無を判断する、
    情報処理方法。
  12. 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    車両の所定の性能に関するデータを含む前記車両に関するデータを取得する取得ステップと、
    前記取得ステップで取得されるデータに基づき、前記車両に相当する仮想モデルを生成する生成ステップと、
    前記取得ステップで取得されるデータに基づき、前記仮想モデルを用いて、仮想シミュレーションを行うことにより、前記所定の性能を向上させるための、前記車両で利用されるソフトウェアの更新データが前記車両に適用されたときに得られる前記所定の性能に関する効果を予測する予測ステップと、
    前記予測ステップで予測される前記効果が所定の基準を満足する場合、前記車両に前記更新データを配信する一方、前記予測ステップで予測される前記効果が前記所定の基準を満足しない場合、前記車両への前記更新データの配信を見合わせる配信ステップと、を含み、
    前記取得ステップでは、時間経過に応じて、前記車両の状態に関するデータを繰り返し取得し、
    前記生成ステップでは、前記取得ステップでの前記車両の状態に関するデータの取得に合わせて、前記仮想モデルの生成及び更新を行う、
    情報処理方法。
  13. 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    車両の所定の性能に関するデータを含む前記車両に関するデータを取得する取得ステップと、
    前記取得ステップで取得されるデータに基づき、前記所定の性能を向上させるための、前記車両で利用されるソフトウェアの更新データが前記車両に適用されたときに得られる前記所定の性能に関する効果を予測する予測ステップと、
    前記予測ステップで予測される前記効果が所定の基準を満足する場合、前記車両に前記更新データを配信する一方、前記予測ステップで予測される前記効果が前記所定の基準を満足しない場合、前記車両への前記更新データの配信を見合わせる配信ステップと、を含み、
    前記予測ステップでは、ユーザが前記車両を今後利用する期間を考慮して、前記効果を予測する、
    情報処理方法。
  14. 情報処理装置に、
    車両の所定の性能に関するデータを含む前記車両の状態に関するデータを取得する取得ステップと、
    前記取得ステップで取得されるデータに基づき、前記車両に相当する仮想モデルを生成する生成ステップと、
    前記取得ステップで取得されるデータに基づき、前記仮想モデルを用いて、仮想シミュレーションを行うことにより、前記所定の性能を向上させるための、前記車両で利用されるソフトウェアの更新データが前記車両に適用されたときに得られる前記所定の性能に関する効果を予測する予測ステップと、
    前記予測ステップで予測される前記効果が所定の基準を満足する場合、前記車両に前記更新データを配信する一方、前記予測ステップで予測される前記効果が前記所定の基準を満足しない場合、前記車両への前記更新データの配信を見合わせる配信ステップと、を実行させ
    前記予測ステップでは、前記更新データに基づく前記ソフトウェアの更新の内容に応じて、前記効果の予測の際の前記仮想シミュレーションの実施の有無を判断する、
    プログラム。
  15. 情報処理装置に、
    車両の所定の性能に関するデータを含む前記車両の状態に関するデータを取得する取得ステップと、
    前記取得ステップで取得されるデータに基づき、前記車両に相当する仮想モデルを生成する生成ステップと、
    前記取得ステップで取得されるデータに基づき、前記仮想モデルを用いて、仮想シミュレーションを行うことにより、前記所定の性能を向上させるための、前記車両で利用されるソフトウェアの更新データが前記車両に適用されたときに得られる前記所定の性能に関する効果を予測する予測ステップと、
    前記予測ステップで予測される前記効果が所定の基準を満足する場合、前記車両に前記更新データを配信する一方、前記予測ステップで予測される前記効果が前記所定の基準を満足しない場合、前記車両への前記更新データの配信を見合わせる配信ステップと、を実行させ、
    前記取得ステップでは、時間経過に応じて、前記車両の状態に関するデータを繰り返し取得し、
    前記生成ステップでは、前記取得ステップでの前記車両の状態に関するデータの取得に合わせて、前記仮想モデルの生成及び更新を行う、
    プログラム。
  16. 情報処理装置に、
    車両の所定の性能に関するデータを含む前記車両の状態に関するデータを取得する取得ステップと、
    前記取得ステップで取得されるデータに基づき、前記所定の性能を向上させるための、前記車両で利用されるソフトウェアの更新データが前記車両に適用されたときに得られる前記所定の性能に関する効果を予測する予測ステップと、
    前記予測ステップで予測される前記効果が所定の基準を満足する場合、前記車両に前記更新データを配信する一方、前記予測ステップで予測される前記効果が前記所定の基準を満足しない場合、前記車両への前記更新データの配信を見合わせる配信ステップと、を実行させ、
    前記予測ステップでは、ユーザが前記車両を今後利用する期間を考慮して、前記効果を予測する、
    プログラム。
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