以下、各図面に示す同一または類似の構成要素、部材、手順または信号には、すべての図面において同様の符号を付し、それによって重複する説明は適宜省略される。また、各図面の説明において重要でない一部部材は省略される。
ストリーミングプラットフォームの配信者(またはストリーマー)は、より高い報酬を得るために、可能な限り多くの視聴者と交流したいと考える。さまざまなタイプの配信者を適したオーディエンスに露出させることは、配信者を支援し、プラットフォームの運営を改善するために重要である。
図1は、本発明の一部の実施態様に基づくライブストリーミングシステム1の構成を示す概略図である。当該ライブストリーミングシステム1は、ストリーミングのストリーマー(ライバー、アンカー、配信者、ライブストリーマーとも呼ばれる)LVと視聴者(オーディエンスとも呼ばれる)AU(AU1、AU2...)に、リアルタイムで交流または通信するためのライブストリーミングサービスを提供する。図1に示すように、当該ライブストリーミングシステム1は、サーバ10と、ユーザ端末20と、ユーザ端末30(30a、30b...)を含む。一部の実施態様において、当該ストリーマーと視聴者は、集合的にユーザと呼ばれてもよい。当該サーバ10は、ネットワークNWに接続された、1以上の情報処理装置を含むことができる。当該ユーザ端末20、30は、例えば、スマートフォン、タブレット、ノートPC、レコーダー、携帯ゲーム機、ウェアラブル端末などのモバイル端末装置、あるいはデスクトップPCなどの据え置き型装置であってもよい。当該サーバ10、当該ユーザ端末20及び当該ユーザ端末30は、各種有線または無線ネットワークNWを介して相互に通信可能に接続される。
当該ライブストリーミングシステム1には、配信者LV、視聴者AU、及び当該サーバ10を管理する管理者(またはアプリプロバイダー、図示せず)が参加する。当該配信者LVは、自身のユーザ端末20でコンテンツを記録し、当該サーバ10に直接または間接的にアップロードすることにより、リアルタイムで当該コンテンツを配信する者である。当該コンテンツの例としては、当該配信者自身の歌、トーク、パフォーマンス、ゲームプレイ、その他あらゆるコンテンツであってもよい。当該管理者は、当該サーバ10上で当該コンテンツをライブストリーミングするためのプラットフォームを提供するとともに、当該配信者LVと当該視聴者AU間のリアルタイムの交流を仲介または管理する。当該視聴者AUは、自分のユーザ端末30で当該プラットフォームにアクセスし、所望のコンテンツを選択して視聴する。当該視聴者AUは、選択したコンテンツのライブストリーミング中に、当該ユーザ端末30を介してコメントや応援、贈り物の送信などの操作を実行する。当該コンテンツを配信している当該配信者LVは、それらのコメント、応援、または贈り物に対して応答してもよい。当該応答が、映像および(または)音声で当該視聴者AUに送信され、双方向のコミュニケーションが確立される。
「ライブストリーミング」という用語は、当該配信者LVのユーザ端末20で記録したコンテンツを、当該視聴者AUのユーザ端末30で実質的にリアルタイムに再生・視聴することを可能にするデータ伝送モードを指しても、そのような伝送モードにより実現されるライブブロードキャストを指してもよい。当該ライブストリーミングは、HTTPライブストリーミング、CMAF(Common Media Application Format)、WebRTC(Web Real-Time Communications)、RTMP(Real―Time Messaging Protocol)、RTMP(Real―Time Messaging Protocolなどの既存のライブストリーミング技術を利用して実現されてもよい。ライブストリーミングには、当該配信者LVによるコンテンツの記録と同時に、当該視聴者AUが所定の遅延をもって当該コンテンツを視聴でき伝送モードを含む。当該遅延の長さについては、当該配信者LVと当該視聴者AUの交流が成立可能な程度の遅延であってもよい。なお、当該ライブストリーミングは、当該コンテンツの全記録データを一度当該サーバに格納し、その後ユーザの要求に応じて当該サーバから当該ユーザに提供する、いわゆるオンデマンド配信と区別される。
ここでいう「映像データ」とは、当該ユーザ端末20または30の撮像機能を用いて生成された画像データ(映像データとも呼ばれる)と、当該ユーザ端末20または30の音声入力機能を用いて生成された音声データとを含むデータを指す。当該映像データは、当該ユーザがコンテンツを視聴できるように、当該ユーザ端末20、30で再生される。一部の実施態様において、当該配信者のユーザ端末における映像データの生成と当該視聴者のユーザ端末における映像データの再生との間に、当該映像データに対して圧縮、展開、符号化、復号化、トランスコーディングなど、その形式、サイズ、またはデータの仕様を変更する処理が行われると想定される。しかし、そのような処理の前後で、当該映像データが表す当該コンテンツ(例えば、映像や音声)は実質的に変化しないため、本明細書においては、そのような処理後の当該映像データを、そのような処理前の当該映像データと同一ものと表現している。すなわち、当該配信者のユーザ端末で映像データが生成された後、当該サーバ10を介して当該視聴者のユーザ端末で再生される場合、当該配信者のユーザ端末で生成された当該映像データ、当該サーバ10を通過する当該映像データ、および当該視聴者のユーザ端末で受信して再生される当該映像データは、いずれも同一の映像データである。
図1に示す例において、当該配信者LVは、ライブストリーミングデータを提供する。当該配信者LVのユーザ端末20は、当該配信者LVの映像や音声を記録して当該ストリーミングデータを生成し、生成された当該データは当該ネットワークNWを介して当該サーバ10に送信される。同時に、当該ユーザ端末20は、当該配信者LVの記録された映像VDを当該ユーザ端末20のディスプレイに表示し、当該配信者LVが現在行っているライブストリーミングコンテンツを確認できるようにする。
当該プラットフォームに当該配信者LVのライブストリーミングを視聴することを要求した当該視聴者AU1、AU2のそれぞれのユーザ端末30a、30bは、当該ネットワークNWを介して当該ライブストリーミングに関連する映像データ(以下、「ライブストリーミングの映像データ」と呼ばれてもよい)を受信し、受信した当該映像データを再生して当該映像VD1、VD2をディスプレイに表示し、スピーカーから音声を出力する。当該ユーザ端末30a、30bでそれぞれ表示される映像VD1、VD2は、当該配信者LVの当該ユーザ端末20により撮像された映像VDと実質的に同じであり、当該ユーザ端末30a、30bで出力される音声は、当該配信者LVの当該ユーザ端末20で記録された音声と実質的に同じである。
当該配信者LVの当該ユーザ端末20での映像・音声の記録と、当該視聴者AU1、AU2の当該ユーザ端末30a、30bでの映像データの再生は、実質的に同時に行われる。当該視聴者AU1が、当該配信者LVにより提供される当該コンテンツに関するコメントを当該ユーザ端末30aに入力すると、当該サーバ10は当該コメントを配信者LVの当該ユーザ端末20にリアルタイムで表示するとともに、当該視聴者AU1とAU2の当該ユーザ端末30aと30bにも当該コメントをそれぞれ表示する。当該配信者LVが当該コメントを読み、当該コメントに対応するトークを展開すると、そのトークの映像と音声が、それぞれ当該視聴者AU1、AU2のユーザ端末30a、30bに表示される。このインタラクティブな動作は、当該配信者LVと当該視聴者AU1間で会話が成立していると認識される。これにより、当該ライブストリーミングシステム1では、一方的なコミュニケーションではなく、双方向のコミュニケーションを可能にするライブストリーミングを実現する。
図2は、本発明の一部の実施態様に基づく、図1のユーザ端末30の機能と構成を示すブロック図である。当該ユーザ端末20は、当該ユーザ端末30と同じまたは類似した機能と構成を有する。図2の各ブロックと以降のブロック図は、ハードウェアがコンピュータのCPUや機械装置などの要素によって実現されてもよく、ソフトウェアがコンピュータプログラムなどによって実現されてもよい。機能ブロックは、これらの要素間の連携動作により実現されてもよい。したがって、これらの機能ブロックは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによる多様な形態で実現され得ることが、当業者には理解されよう。
当該配信者LV及び当該視聴者AUは、当該ネットワークNWを介してダウンロードサイトからライブストリーミングアプリケーションプログラム(以下、ライブストリーミングアプリケーションという)をダウンロードし、当該ユーザ端末20、30にインストールしてもよい。あるいは、当該ライブストリーミングアプリケーションは、当該ユーザ端末20と30に予めインストールされていてもよい。当該ライブストリーミングアプリケーションが当該ユーザ端末20、30上で実行されると、当該ユーザ端末20、30は、当該ネットワークNWを介して当該サーバ10と通信し、各種機能を実装または実行する。以下、当該ライブストリーミングアプリケーションが実行されるユーザ端末20、30(CPUなどのプロセッサ)によって実装される機能を、当該ユーザ端末20、30の機能として説明する。これらの機能は、実際には、当該ユーザ端末20、30上で当該ライブストリーミングアプリケーションにより実現される。一部の実施態様において、これらの機能は、HTML(HyperText Markup Language)などのプログラミング言語で記述され、当該サーバ10から当該ネットワークNWを介して当該ユーザ端末20、30のウェブブラウザに送信され、当該ウェブブラウザにより実行されるコンピュータプログラムによって実現されてもよい。
当該ユーザ端末30は、配信ユニット100と視聴ユニット200を含む。当該配信ユニット100は、当該ユーザ(またはユーザ側)の映像と音声が記録された映像データを生成し、当該映像データを当該サーバ10に提供する。当該視聴ユニット200は、当該サーバ10から映像データを受信し、当該映像データを再生する。当該ユーザは、ライブストリーミングを行う際に、当該配信ユニット100を起動し、当該ユーザが映像を視聴する際に、当該視聴ユニット200を起動する。当該配信ユニット100が起動される当該ユーザ端末は、当該配信者の端末、すなわち、当該映像データを生成する当該ユーザ端末である。当該視聴ユニット200が起動される当該ユーザ端末は、当該視聴者の端末、即ち、当該映像データが再現され、再生される当該ユーザ端末である。
当該配信ユニット100は、撮像コントロールユニット102と、オーディオコントロールユニット104と、映像送信ユニット106と、配信者側UIコントロールユニット108を含む。当該撮像コントロールユニット102は、カメラ(図2に表示せず)に接続され、当該カメラで実行される撮像を制御する。当該撮像コントロールユニット102は、当該カメラからの画像データを取得する。当該オーディオコントロールユニット104は、マイク(図2に表示せず)に接続され、当該マイクからの音声入力を制御する。当該オーディオコントロールユニット104は、当該マイクから当該オーディオデータを取得する。当該映像送信ユニット106は、当該撮像コントロールユニット102により取得された当該画像データと、当該オーディオコントロールユニット104により取得された当該オーディオデータを含む映像データを、当該ネットワークNWを介して当該サーバ10に送信する。当該映像データは、当該映像送信ユニット106によりリアルタイムに送信される。すなわち、当該撮像コントロールユニット102と当該オーディオコントロールユニット104による当該映像データの生成と、生成された当該映像データの当該映像送信ユニット106による送信とは、実質的に同時に実行される。当該配信者側UIコントロールユニット108は、当該配信者のUI(ユーザインターフェイス)をコントロールする。当該配信者側UIコントロールユニット108は、ディスプレイ(図2に表示せず)に接続されてもよく、当該映像送信ユニット106により送信される当該映像データを再生することにより、当該ディスプレイに映像を表示する。当該配信者側UIコントロールユニット108は、操作オブジェクトや指示許諾オブジェクトを当該ディスプレイに表示し、当該オブジェクトをタップした当該配信者からの入力を受け付けてもよい。
当該視聴ユニット200は、視聴者側UIコントロールユニット202と、重ね合わせ情報生成ユニット204と、入力情報送信ユニット206を含む。当該視聴ユニット200は、当該ネットワークNWを介して当該サーバ10から、当該配信者、当該ユーザ端末30のユーザである視聴者、及び他の視聴者が参加する、ライブストリーミングに関連する映像データを受信する。当該視聴者側UIコントロールユニット202は、当該視聴者のUIを制御する。当該視聴者側UIコントロールユニット202は、ディスプレイとスピーカー(図2に表示せず)に接続され、受信した映像データを再生して、当該ディスプレイに映像を表示し、当該スピーカーから音声を出力する。当該映像が当該ディスプレイに出力され、当該音声が当該スピーカーから出力されている状態を「映像データが再生されている」状態と呼ぶことができる。当該視聴者側UIコントロールユニット202は、タッチパネル、キーボード、ディスプレイ等の入力手段(図2に表示せず)にも接続され、当該入力手段を介してユーザの入力を取得する。当該重ね合わせ情報生成ユニット204は、当該サーバ10からの映像データから生成された画像上に、所定のフレーム画像を重ねる。当該フレーム画像には、当該ユーザからの入力を受け付けるためのさまざまなユーザインターフェイスオブジェクト(以下、単に「オブジェクト」という)、当該視聴者により入力されたコメント、及び(または)当該サーバ10から取得した情報などが含まれる。当該入力情報送信ユニット206は、当該ネットワークNWを介して、当該視聴者側UIコントロールユニット202により取得された当該ユーザ入力を当該サーバ10に送信する。
図3は、本発明の一部の実施態様に基づく、図1の当該サーバ10の機能と構成を示すブロック図である。当該サーバ10は、配信情報提供ユニット302と、中継ユニット304と、贈り物処理ユニット306と、支払い処理ユニット308と、ストリームDB310と、ユーザDB312と、贈り物DB314と、取得ユニット320と、判定ユニット322と、レコメンドユニット324と、配信者魅力度スコアDB330と、視聴者探索スコアDB332と、ストリーム位置優先度DB334とを含む。
当該配信者側の当該ユーザ端末20から当該ネットワークNWを介してライブストリーミングの開始通知または要求を受信すると、当該配信情報提供ユニット302は、このライブストリーミングを識別するためのストリームIDと当該ライブストリーミングを行う配信者の配信者IDをストリームDB310に登録する。
当該配信情報提供ユニット302が、当該ネットワークNWを介して当該視聴者側の当該ユーザ端末30の当該視聴ユニット200からライブストリームに関する情報の提供要求を受信すると、当該配信情報提供ユニット302は、当該ストリームDB310から現在利用可能なライブストリームを取得または確認し、利用可能なライブストリームのリストを作成する。当該配信情報提供ユニット302は、作成したリストを当該ネットワークNW経由で要求元の当該ユーザ端末30に送信する。要求元の当該ユーザ端末30の当該視聴者側UIコントロールユニット202は、受信したリストに基づいてライブストリーム選択画面を生成し、当該ユーザ端末30のディスプレイ上に表示する。
当該ユーザ端末30の当該入力情報送信ユニット206が、当該ライブストリーム選択画面上で当該視聴者の選択結果を受信すると、当該入力情報送信ユニット206は、選択されたライブストリームのストリームIDを含む配信要求を生成し、当該ネットワークNWを介して当該サーバ10に当該要求を送信する。当該配信情報提供ユニット302は、要求元の当該ユーザ端末30に対して、受信した当該配信要求に含まれる当該ストリームIDで指定されるライブストリームの提供を開始する。当該配信情報提供ユニット302は、当該ストリームIDの(または対応する)視聴者IDに、要求元の当該ユーザ端末30の当該視聴者のユーザIDを含めるように当該ストリームDB310を更新する。
当該中継ユニット304は、当該配信情報提供ユニット302により開始された当該ライブストリーミングにおいて、配信者側の当該ユーザ端末20から視聴者側の当該ユーザ端末30に当該映像データを中継する。当該中継ユニット304は、当該ライブストリーミング中または当該映像データの再生中に、当該入力情報送信ユニット206から視聴者によるユーザ入力を表す信号を受信する。当該ユーザ入力を表す信号は、当該ユーザ端末30のディスプレイに表示されたオブジェクトを指定するオブジェクト指定信号であってもよい。当該オブジェクト指定信号は、当該視聴者の視聴者ID、当該視聴者が視聴しているライブストリームの配信者の配信者ID、及び当該オブジェクトを特定するオブジェクトIDを含んでもよい。当該オブジェクトが贈り物であるとき、当該オブジェクトIDは贈り物IDである。同様に、当該中継ユニット304は、当該ユーザ端末20の当該配信ユニット100から、当該映像データの再生中(またはライブストリーミング中)に配信者により行われたユーザ入力を表す信号を受信する。当該信号は、オブジェクト指定信号であってもよい。
また、当該ユーザ入力を表す信号は、視聴者が当該ユーザ端末30に入力したコメントと当該視聴者の視聴者IDを含むコメント入力信号であってもよい。当該コメント入力信号を受信すると、当該中継ユニット304は、当該コメントと信号に含まれる当該視聴者IDを、当該配信者の当該ユーザ端末20と他の視聴者の当該ユーザ端末30に送信する。これらユーザ端末20、30において、当該視聴者側UIコントロールユニット202と、当該重ね合わせ情報生成ユニット204は、同じく受信した当該視聴者IDと関連付けられたディスプレイ上に受信したコメントを表示する。
当該贈り物処理ユニット306は、当該オブジェクト指定信号に含まれる贈り物IDによって特定される贈り物のポイントに基づき、当該配信者のポイントを増加させ、当該ユーザDB312を更新する。具体的には、当該贈り物処理ユニット306は、当該贈り物DB314を参照して、受信した当該オブジェクト指定信号に含まれる当該贈り物IDに対して付与するポイントを特定する。その後、当該贈り物処理ユニット306は、当該ユーザDB312を更新し、当該オブジェクト指定信号に含まれる当該配信者IDの(または当該配信者IDに対応する)ポイントに、特定されたポイントを追加する。
当該支払い処理ユニット308は、当該オブジェクト指定信号の受信に応答して、視聴者からの贈り物の代金の支払いを処理する。具体的には、当該支払い処理ユニット308は、当該贈り物DB314を参照して、当該オブジェクト指定信号に含まれる当該贈り物IDにより特定される当該贈り物の価格ポイントを特定する。その後、当該支払い処理ユニット308は、当該ユーザDB312を更新し、当該オブジェクト指定信号に含まれる当該視聴者IDにより特定される当該視聴者のポイントから、特定された当該価格ポイントを差し引く。
図4は、図3のストリームDB310の例示的データ構造を示す表である。当該ストリームDB310は、現在行われているライブストリームに関する情報を保持する。当該ストリームDB310は、ストリームID、配信者ID、視聴者IDを、相互に関連付けて格納する。当該ストリームIDは、当該ライブストリーミングシステム1により提供されるライブストリーミングプラットフォームにおけるライブストリームを識別するためのIDである。当該配信者IDは、当該ライブストリームを提供する配信者を識別するためのユーザIDである。当該視聴者IDは、当該ライブストリームの視聴者を識別するためのユーザIDである。一部の実施態様による当該ライブストリーミングシステム1により提供されるライブストリーミングプラットフォームにおいて、ユーザがライブストリームを開始すると、当該ユーザは配信者となり、同じユーザが別のユーザによりブロードキャストされるライブストリームを視聴すると、当該ユーザは視聴者にもなる。したがって、配信者と視聴者の区別は固定されておらず、あるとき配信者IDとして登録されたユーザIDが、別のときに視聴者IDとして登録されることもあり得る。
図5は、図3のユーザDB312の例示的データ構造を示す表である。当該ユーザDB312は、ユーザに関する情報を保持する。当該ユーザDB312は、当該ユーザIDと当該ポイントを、相互に関連付けて格納する。当該ユーザIDは、ユーザを識別する。当該ポイントは、対応する当該ユーザが保持するポイントに相当する。当該ポイントは、当該ライブストリーミングプラットフォーム内で流通する電子的な価値である。一部の実施態様において、配信者がライブ配信中に視聴者から贈り物を受け取ると、当該配信者のポイントは当該贈り物に対応する価値だけ増加する。当該ポイントは、例えば、当該配信者が当該ライブストリーミングプラットフォームの管理者から受け取る報酬(金銭など)の量を決定するために使用される。一部の実施態様において、当該配信者が視聴者から贈り物を受け取る際に、当該ポイントに代えて、当該贈り物に対応する金額を付与してもよい。
図6は、図3の贈り物DB314の例示的データ構造を示す表である。当該贈り物DB314は、当該ライブストリーミング中に当該視聴者が利用できる贈り物についての情報を保持する。贈り物は、電子データである。贈り物は、ポイントまたは金銭で購入するか、無償で提供することができてもよい。贈り物は、視聴者が配信者に贈ることができる。配信者に贈り物を贈ることは、贈り物を使う、贈り物を送る、贈り物を投げるなどとも呼ばれる。贈り物の中には、購入と同時に使用できるものと、購入後、購入した視聴者が後から任意のタイミングで使用できるものとがある。視聴者が配信者に贈り物を贈ると、当該贈り物に対応する量のポイントが当該配信者に付与される。贈り物が使用されると、その使用によって当該贈り物に関連するエフェクトが発生してもよい。例えば、ライブストリーミング画面に当該贈り物に対応したエフェクト(視覚的効果や聴覚的効果など)が表示される。
当該贈り物DB314は、贈り物ID、付与ポイント、価格ポイントを、相互に関連付けて格納する。当該贈り物IDは、贈り物を識別するためのものである。当該付与ポイントは、配信者に贈り物が贈られたときに当該配信者に付与されるポイントの量である。当該価格ポイントは、贈り物の使用(購入)に対して支払われるポイントの量である。視聴者は、ライブストリームを視聴しているときに、所望の贈り物の当該価格ポイントを支払うことで、配信者に当該所望の贈り物を贈ることができる。当該価格ポイントの支払いは、適宜の電子決済手段により行うことができる。例えば、視聴者が管理者に当該価格ポイントを支払うことにより、支払いが行われてもよい。あるいは、銀行振り込みやクレジットカードによる支払いが利用されてもよい。当該管理者は、当該付与ポイントと当該価格ポイントとの関係を任意に設定することができる。例えば、付与ポイント=価格ポイントとして設定してもよい。あるいは、当該付与ポイントに1.2などの所定の係数を乗じたポイントを当該価格ポイントとして設定しても、当該付与ポイントに所定の手数料ポイントを加算したポイントを当該価格ポイントとして設定してもよい。
図7は、図3の配信者魅力度スコアDB330の例示的データ構造を示す表である。当該配信者魅力度スコアDB330は、配信者IDと、ストリームIDと、レコメンドされた視聴者数と、選択視聴者数と、ストリーム魅力度スコアと、配信者魅力度スコアを、互いに関連付けて格納する。
当該レコメンドされた視聴者数とは、対応するストリームがレコメンドされた(または表示された)視聴者の数を示す。例えば、ストリームS21は、100人の視聴者に対してレコメンドまたは表示されている。一部の実施態様において、当該視聴者は、当該対応する配信者のストリーム(または過去のストリーム)をこれまでに見たことがない新規視聴者であってもよい。
当該選択視聴者数とは、当該レコメンドされた視聴者数のうち、対応するストリームを選択した視聴者の数を示す。例えば、100人のレコメンドされた視聴者のうち60人の視聴者がストリームS21を選択した(またはクリックした、あるいはタップした)。
当該ストリーム魅力度スコアとは、「レコメンドされた視聴者数」に対する「選択視聴者数」の割合である。本実施態様において、当該配信者魅力度スコアは、配信者の当該ストリーム魅力度スコアの平均によって計算される。当該配信者魅力度スコアの計算方法は多様であってもよい。一部の実施態様において、当該配信者魅力度スコアは、ストリーム魅力度スコアの増加に伴い、増加する。一部の実施態様において、当該配信者魅力度スコアは、当該配信者により一定期間内に実施されたすべてのストリームに基づき計算されてもよい。一部の実施態様において、当該配信者魅力度スコアDB330内の値の計算は、当該サーバ10または当該判定ユニット324内の計算ユニットにより実行されてもよい。
より高い配信者魅力度スコアは、当該配信者(または当該配信者のストリーム、あるいは当該配信者のストリームのサムネイル)がより魅力的であり、当該配信者のストリームをレコメンドされた視聴者(または当該配信者に関して新規視聴者)のうち高い割合が当該配信者のストリームの視聴を選択したことを示す。
図8は、図3の視聴者探索スコアDB332の例示的データ構造を示す表である。当該視聴者探索スコアDB332は、視聴者ID、レコメンドされたストリーム数、選択されたストリーム数、視聴者探索スコアを、互いに関連付けて格納する。
当該レコメンドされたストリーム数は、当該視聴者に対して、例えばある期間内に、レコメンドされたストリーム数を示す。例えば、50件のストリームが視聴者V1に対してレコメンドされる。一部の実施態様において、当該ストリームは、「当該視聴者に対しての新規配信者」のストリームであってもよい。つまり、当該ストリームは、当該視聴者がこれまでに見たことがない配信者からのものである。
当該選択されたストリーム数は、レコメンドされたストリーム数のうち、当該視聴者によって選択されたストリームの数を示す。例えば、視聴者V1は、50件のレコメンドされたストリームのうち、40件を選択して視聴した。
当該視聴者探索スコアとは、「レコメンドされたストリーム数」に対する「選択されたストリーム数」の割合である。一部の実施態様において、当該視聴者探索スコアDB332内の値の計算は、当該サーバ10または当該判定ユニット324内の計算ユニットにより実行されてもよい。
より高い視聴者探索スコアは、当該視聴者がストリーム(または当該視聴者に対しての新規配信者からのストリーム)を探索する可能性または傾向がより高く、当該視聴者に対してレコメンド(または表示)されたストリームのうち高い割合が当該視聴者によって選択され、視聴されたことを示す。
当該取得ユニット320は、レコメンドされることに対する配信者からの要求(またはスポットライト要求)を取得するように構成される。一部の実施態様において、当該取得ユニット320は、当該サーバ10内外のデータベースからデータを取得し、当該データを当該配信者魅力度スコアDB330、当該視聴者探索スコアDB332、及び(または)当該ストリーム位置優先度DB334に格納するように構成される。当該データは、レコメンドされた視聴者数、選択視聴者数、レコメンドされたストリーム数、及び(または)選択されたストリーム数を含んでいてもよい。
当該判定ユニット322は、配信者がレコメンドされることを要求する資格があるか否かを判定するように構成される。一部の実施態様において、配信者は特定の要件を満たさなければレコメンドされることを要求することができない。例えば、レコメンドされることを要求するには、当該配信者が所定の期間内に所定の数のポイントまたは報酬を獲得する必要がある。当該判定ユニット322は、当該配信者の報酬を要求される報酬閾値と比較するように構成されてもよい。これは、レコメンドされることを要求する資格がある当該配信者のストリームの品質を確保するためである。
当該判定ユニット322は、配信者のパラメータが閾値より高いか低いかを判定するように構成される。例えば、当該判定ユニット322は、配信者の当該配信者魅力度スコアが、魅力度スコア閾値よりも高いか低いかを判定する。一部の実施態様において、配信者の当該配信者魅力度スコアが当該魅力度スコア閾値よりも高い場合、当該配信者は魅力度の高い配信者と呼ばれる。一部の実施態様において、配信者の当該配信者魅力度スコアが当該魅力度スコア閾値よりも低い場合、当該配信者は魅力度の低い配信者と呼ばれる。当該魅力度スコア閾値の設定は、実際の運用やさまざまな目的に応じて行われてもよい。
当該判定ユニット322は、視聴者が、当該視聴者にレコメンドされたストリームに関して、閾値よりも高いまたは低いパラメータを有することを判定するように構成される。例えば、当該判定ユニット322は、視聴者の当該視聴者探索スコアが、当該視聴者にレコメンドされたストリームに関して、探索スコア閾値よりも高いか低いかを判定する。一部の実施態様において、当該視聴者の当該視聴者探索スコアが、当該探索スコア閾値よりも高い場合、当該視聴者は積極的な探索者と呼ばれる。一部の実施態様において、当該視聴者の当該視聴者探索スコアが、当該探索スコア閾値よりも低い場合、当該視聴者は消極的な探索者と呼ばれる。当該探索スコア閾値の設定は、実際の運用やさまざまな目的に応じて行われてもよい。
当該レコメンドユニット324は、配信者のストリームを視聴者にレコメンドするように構成される。一部の実施態様において、当該レコメンドユニット324は、「当該配信者が魅力度の高い配信者か、魅力度の低い配信者か」に基づいて、および(または)「当該視聴者が積極的な探索者か、消極的な探索者か」に基づいて、配信者のストリームを視聴者にレコメンドするように構成される。一部の実施態様において、当該レコメンドユニット324は、魅力度の低い配信者のストリームを、(当該配信者が、例えば、魅力的でないサムネイルなどのために魅力度の低い配信者であっても)当該ストリームがより多くの視聴者に選択されるように、積極的な探索者である視聴者に対してレコメンドする。
一部の実施態様において、当該レコメンドユニット324は、魅力度の高い配信者のストリームを、消極的な探索者である視聴者に対してレコメンドする。当該配信者は魅力度が高いため(例えば、当該配信者のサムネイルが魅力的であるなど)、当該ストリームは消極的な探索者からも多く選択され得る。さらに、積極的な探索者の数が限られているとき、魅力度の低い配信者からのストリームを当該積極的な探索者にレコメンドして、当該ストリーミングプラットフォーム上のすべてのストリームの選択数を最適化することが望ましい。魅力度の低い配信者からのストリームが消極的な探索者にレコメンドされた場合、選択数は低くなる可能性がある。
一部の実施態様において、視聴者に対してストリームをレコメンドすることは、当該視聴者の当該ユーザ端末の画面上のレコメンデーションページ上に当該ストリームを表示することを指す。一部の実施態様において、当該配信情報提供ユニット302が、レコメンデーションプロセスに関与してもよい。
図9は、図3のストリーム位置優先度DB334の例示的データ構造を示す表である。当該ストリーム位置優先度DB334は、配信者IDと、ストリームIDと、レコメンドされた視聴者数と、選択視聴者数と、目標選択視聴者数と、達成度スコアと、位置優先度スコアを、互いに関連付けて格納する。
当該レコメンドされた視聴者数とは、対応するストリームがレコメンドされた(または表示された)視聴者の数を示す。例えば、ストリームS17は、200人の視聴者に対してレコメンドまたは表示されている。一部の実施態様において、当該視聴者は、当該対応する配信者のストリームをこれまでに見たことがない新規視聴者であってもよい。
当該選択視聴者数とは、当該レコメンドされた視聴者数のうち、対応するストリームを選択した視聴者の数を示す。例えば、200人のレコメンドされた視聴者のうち50人の視聴者がストリームS17を選択した(またはクリックした、あるいはタップした)。
当該目標選択視聴者数は、対応する配信者について到達する(または選択されて視聴される)目標視聴者数である。例えば、100は配信者D1のストリームを選択して視聴することが期待される目標選択視聴者数である。
当該達成度スコアは、選択視聴者数が当該目標選択視聴者数にどの程度接近しているかを示す。当該達成度スコアは、「目標選択視聴者数」に対する「選択視聴者数」の割合である。高い達成度スコアは、達成率が高いことを示す。
当該位置優先度スコアは、対応するストリームが視聴者にレコメンドされるときの表示優先度(または表示順)を示す。高いスコアは、レコメンドされた視聴者の当該ユーザ端末の画面上での表示優先度が高いことを示す。本実施態様において、当該位置優先度スコアは当該達成度スコアと相互関係がある。一部の実施態様において、当該達成度スコアが増加すると、当該位置優先度スコアは減少する。
一部の実施態様において、当該配信者の魅力度が低いとき、対応するレコメンドされる視聴者は積極的な探索者である。一部の実施態様において、当該配信者の魅力度が高いとき、対応するレコメンドされる視聴者は消極的な探索者である。
図10は、視聴者のユーザ端末上のレコメンデーションページ(またはスポットライトお勧めセクション)の例である。
本実施態様において、当該視聴者は積極的な探索者であるため、当該視聴者にレコメンドされるストリームは魅力度の低い配信者からのストリームである。当該表示順は、各ストリームの当該位置優先度スコアに基づいて決定される。例えば、ストリームLS1(スロット1に表示される)は、位置優先度スコアがストリームLS2(スロット2に表示される)よりも高く、ストリームLS2は位置優先度スコアがストリームLS3(スロット3に表示される)よりも高く、ストリームLS3は位置優先度スコアがストリームLS4(スロット4に表示される)よりも高く、ストリームLS4は位置優先度スコアがストリームLS5(スロット5に表示される)よりも高く、ストリームLS5は位置優先度スコアがストリームLS6(スロット6に表示される)よりも高い。
別の実施態様において、当該視聴者が消極的な探索者である場合、当該ストリームLS1、LS2、LS3、LS4、LS5、LS6は魅力度の高い配信者からのストリームである。当該表示順はやはり、各ストリームの当該位置優先度スコアに基づいて決定される。
図11に、本発明の一部の実施態様に基づく例示的なフローチャートを示す。
工程S1100では、当該判定ユニット322がスポットライト機能を要求する資格のある配信者を判定(または更新)する。スポットライト機能は、より多くの視聴者を獲得するために当該配信者のストリームをレコメンデーションページ上に配置する。当該ストリームは、当該スポットライト機能が当該配信者により要求されたときに配信されているライブストリームであってもよい。適格な配信者となるための基準は、多様な慣行に基づいて設定されてもよい。一部の実施態様において、適格な配信者となるために、配信者は特定のポイント数を取得する必要がある。一部の実施態様において、配信者が適格な配信者であるか否かに関するタグが当該ユーザDB312に格納される。
工程S1102では、魅力度の低い及び(または)魅力度の高い配信者が、当該配信者魅力度スコアDB330に基づき、例えば、判定ユニット322により、判定(または更新)される。判定結果は、例えば、当該配信者魅力度スコアDB330または当該ユーザDB312に格納されてもよい。
工程S1104では、積極的な探索者及び(または)消極的な探索者が、当該視聴者探索スコアDB332に基づき、例えば、判定ユニット322により、判定(または更新)される。判定結果は、例えば、当該視聴者探索スコアDB332または当該ユーザDB312に格納されてもよい。
工程S1106では、当該取得ユニット320が、適格な配信者D1からスポットライト要求を取得する。
工程S1108では、当該判定ユニット322が工程S1102の結果に基づき、当該配信者D1が魅力度の低い配信者であるか否かを判定する。「はい」の場合、フローは工程S1110に進む。「いいえ」の場合、フローは工程S1112に進む。
工程S1110では、当該ストリームが積極的な探索者にレコメンドされることが決定される。
工程S1112では、当該ストリームが消極的な探索者にレコメンドされることが決定される。
工程S1114では、当該 レコメンデーションページ上の当該ストリームの表示位置が、当該 ストリーム位置優先度DB334に基づき決定される。当該ストリームが当該レコメンデーションページ上で視聴者に対して表示される。
フローはその後工程S1100、工程S1102、工程S1104に戻る。当該適格な配信者、当該魅力度の低い配信者及び魅力度の高い配信者、当該積極的な探索者及び消極的な探索者の判定/更新は、定期的にまたはリアルタイムで実行されてもよい。
一部の実施態様において、新たな適格配信者からのストリームは、当該レコメンデーションページ上のスロット1やスロット2など、最高優先度で表示される。一部の実施態様において、新たな適格配信者からのストリームは、露出を増やすために、すべての対応する視聴者(すべての積極的な探索者またはすべての消極的な探索者)に対してレコメンドされる。一部の実施態様において、その他の(新しくない)適格配信者からのストリームは、スロット3またはその他それ以降のスロットに表示され、順序は当該ストリーム位置優先度DB334に基づいて決定されてもよい。
一部の実施態様において、当該配信者が魅力度の低い配信者であり、当該ストリームが積極的な探索者にレコメンドされる場合、当該ストリームをある積極的な探索者のユーザ端末の画面上に表示する位置は、当該ストリームを選択したその他積極的な探索者の数に基づいて決定される。同様に、当該配信者が魅力度の高い配信者であり、当該ストリームが消極的な探索者にレコメンドされる場合、当該ストリームをある消極的な探索者のユーザ端末の画面上に表示する位置は、当該ストリームを選択したその他消極的な探索者の数に基づいて決定される。より少ない視聴者によって選択されたストリームは、より高い優先度で表示される。より多くの視聴者によって選択されたストリームは、より低い優先度で表示される。これによりすべてのストリームに対する選択率を向上することができる。または、スポットライト機能ですべてのストリームが目標選択視聴者数を達成するように支援することができる。
一部の実施態様において、ストリームが当該ストリーム位置優先度DB334における当該目標選択視聴者数を達成する(つまり、当該達成度スコアが1に達する)と、当該ストリームは当該スポットライト機能で十分な視聴者に到達したため、当該スポットライトお勧めセクションから除外される。一部の実施態様において、当該目標選択視聴者数、当該スポットライト機能によって保証される保証視聴者数である。当該目標選択視聴者数が未達である限り、当該ストリームは、より多くの視聴者に到達するように、当該スポットライトセクション(または当該レコメンデーションページ)に表示される。
一部の実施態様において、当該レコメンドされた視聴者数及び(または)当該目標選択視聴者数は、当該配信者がより高いレベルを有する、または過去のストリームでより多くのポイントを獲得している場合、より大きく設定される。従って、すべてのレベルの配信者が、自身の露出をさらに高めるべくスポットライト要求を行うための基準を達成することに対して、モチベーションを持つことができる。
図12に、本発明の一部の実施態様に基づく表示位置調整の例を示す。R1は、タイミングt1における視聴者V1向けのレコメンデーションページである。R2は、タイミングt2における視聴者V1向けのレコメンデーションページである。
タイミングt1では、ストリームLS4がストリームLS6より高い優先度で視聴者V1に対して表示される。ストリームLS4はストリームLS6より高い達成度スコアを達成する。従って、それより後のタイミングt2では、ストリームLS6の露出を改善するために、ストリームLS4とストリームLS6が入れ替えられる。
別の実施態様において、R2は、タイミングt2における別の視聴者V2向けのレコメンデーションページであり、タイミングt2における視聴者V1向けのレコメンデーションページは、タイミングt1と同じであってもよい。例えば、ストリームLS1からLS6は、魅力度の低い配信者からのストリームであり、従って、タイミングt0(t1より前)における視聴者V1を含め、R1に示す順で、積極的な探索者に対してレコメンドされる。タイミングt1において、計算によりストリームLS4がストリームLS6よりも高い達成度スコアを達成したことが示される。従って、タイミングt2で別の積極的な探索者V2が(V2のユーザ端末上で)当該レコメンデーションページに入ったとき、視聴者V2に対して当該レコメンデーションページ内でストリームLS4とストリームLS6が入れ替えられ、ストリームLS6の露出が改善される。
図13を参照しながら、当該情報処理装置のハードウェア構成について説明する。図13は、本発明の一部の実施態様に基づく情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。図に示された情報処理装置900は、例えば、一部の実施態様における、当該サーバ10及び(または)当該ユーザ端末20、30を実現することができる。
当該情報処理装置900は、CPU901と、ROM(リードオンリーメモリ)903と、RAM(ランダムアクセスメモリ)905を含む。また、当該情報処理装置900は、ホストバス907、ブリッジ909、外部バス911、インターフェイス913、入力装置915、出力装置917、ストレージ装置919、ドライブ921、接続ポート925、通信装置929を含んでもよい。さらに、当該情報処理装置900は、カメラ(図示せず)などの撮像装置を含む。また、当該情報処理装置900は、当該CPU901に加えて、あるいは当該CPU901の代わりに、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)やASIC(特定用途向け集積回路)を含んでもよい。
当該CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、当該ROM903、当該RAM905、当該ストレージ装置919、または当該リムーバブル記録媒体923に格納された各種プログラムに従って、当該情報処理装置900のすべてまたは一部の動作を制御する。例えば、当該CPU901は、一部の実施態様における当該サーバ10及び当該ユーザ端末20、30に含まれる各機能ユニットの動作全般を制御する。当該ROM903は、当該CPU901が使用するプログラムや演算パラメータなどを格納する。当該RAM905は、当該CPU901の実行時に使用されるプログラムや、実行時に適宜変化するパラメータなどを格納する主記憶装置として機能する。当該CPU901、ROM903、RAM905は、ホストバス907によって相互接続され、当該ホストバス907は、CPUバスなどの内部バスであってもよい。さらに、当該ホストバス907は、ブリッジ909を介してPCI(ペリフェラルコンポーネントインターコネクト/インターフェイス)バスなどの外部バス911に接続される。
当該入力装置915は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ、レバーなどのユーザが操作する装置、あるいはマイクに代表される音センサ、加速度センサ、傾斜センサ、赤外線センサ、深度センサ、温度センサ、湿度センサなど物理量を電気信号に変換する装置であってもよい。当該入力装置915は、例えば、赤外線等の電波を利用したリモコン装置や、当該情報処理装置900の操作に対応した携帯電話等の外部接続装置927であってもよい。当該入力装置915は、当該ユーザが入力した情報または検出された物理量に基づいて入力信号を生成し、当該CPU901に出力する入力制御回路を含む。当該ユーザは、当該入力装置915を操作することにより、当該情報処理装置900に各種データを入力し、動作を指示する。
当該出力装置917は、取得した情報を視覚的または聴覚的に当該ユーザに通知することができる装置である。当該出力装置917は、例えば、LCD、PDP、OLED等のディスプレイ、スピーカーやヘッドフォン等の音声出力装置、プリンタなどであってもよい。当該出力装置917は、当該情報処理装置900による処理結果を、テキスト、画像などの映像、または音声などのオーディオとして出力する。
当該ストレージ装置919は、データストレージ用装置であり、当該情報処理装置900のストレージユニットの一例として構成される。当該ストレージ装置919は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)などの磁気記憶装置、半導体記憶装置、光記憶装置、または光磁気記憶装置である。このストレージ装置919は、当該CPU901が実行するプログラム、各種データ、外部から取得した各種データなどを格納する。
当該ドライブ921は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体923のリーダー/ライターであり、当該情報処理装置900に内蔵または外付けされる。当該ドライブ921は、装着されたリムーバブル記録媒体923に記録された情報を読み出し、当該RAM905にそれを出力する。さらに、当該ドライブ921は、装着された当該リムーバブル記録媒体923に記録を書き込む。
当該接続ポート925は、当該情報処理装置900に機器を直接接続するためのポートである。当該接続ポート925は、例えば、USB(ユニバーサルシリアルバス)ポート、IEEE1394ポート、またはSCSI(小型計算機システムインターフェイス)ポートなどであってもよい。さらに、当該接続ポート925は、RS-232Cポート、光オーディオ端子、HDMI(登録商標)(高精細度マルチメディアインターフェイス)ポートなどであってもよい。当該接続ポート925に当該外部接続装置927を接続することにより、当該情報処理装置900と当該外部接続装置927との間で様々なデータのやり取りを行うことができる。
当該通信装置929は、例えば、当該ネットワークNWに接続するための通信装置で形成された通信インターフェイスである。当該通信装置929は、例えば、有線または無線のローカルエリアネットワーク(LAN)、Bluetooth(商標)、または、無線USB(WUSB)用の通信カードであってもよい。さらに、当該通信装置929は、光通信用のルータ、ADSL(非対称デジタル加入者線)用のルータ、または、各種通信用のモデムなどであってもよい。当該通信装置929は、TCP/IPなどの所定のプロトコルを用いて、インターネット上や他の通信装置との間で信号等の送受信を行う。当該通信装置929に接続される当該通信ネットワークNWは、有線または無線で接続されるネットワークであり、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、電波通信、衛星通信などである。当該通信装置929は、通信装置としての機能を実現する。
当該撮像装置(図示せず)は、CCD(電荷結合デバイス)やCMOS(相補型金属酸化膜半導体)などの撮像素子と、当該撮像素子上の被写体像の結像を制御するためのレンズなど各種部材を用いて現実空間の画像を撮像し、撮像画像を生成する装置である。当該撮像装置は、静止画を撮像しても、動画を撮像してもよい。
以上、本実施態様に係る当該ライブストリーミングシステム1の構成及び動作について説明した。本実施態様は単なる一例であり、各構成要素や各処理の組み合わせについてさまざまな変更が可能であり、それらの変更も本発明の範囲内であることは当業者には理解されるところである。
本発明で説明した処理及び手順は、明示的に説明したものに加えて、ソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの任意の組み合わせにより実現することができる。例えば、本明細書で説明した処理および手順は、その処理および手順に対応するロジックを集積回路、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、非一時的なコンピュータ可読媒体、磁気ディスクなどの媒体に実装することにより実現することができる。さらに、本明細書に記載された処理および手順は、その処理および手順に対応するコンピュータプログラムとして実現することができ、各種のコンピュータにより実行することができる。
さらに、上記実施態様で説明したシステムまたは方法は、固体記憶装置、光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置などの非一時的なコンピュータ可読媒体に格納されたプログラムに統合されてもよい。あるいは、プログラムは、インターネットを介してサーバからダウンロードされ、プロセッサにより実行されるものとしてもよい。
以上、本発明の技術的内容及び特徴を説明したが、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の教示及び開示から逸脱することなく、なお多くの変形及び修正を行うことができる。したがって、本発明の範囲は、既に開示された実施態様に限定されず、本発明から逸脱しない別の変形や修正を含む、特許請求の範囲に含まれる範囲である。