JP7434820B2 - ステアリング装置用中間軸、及びステアリング装置 - Google Patents
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Description
このようなキャブチルト状態にする際、中間軸103は、雌軸106と雄軸107とが軸方向に相対移動して全長が延びることにより、ステアリング軸102とステアリングギヤユニット105との間隔が拡がることを許容する。このキャブチルト状態を実現するには、中間軸103の伸縮ストロークを大きく確保する必要がある。
(1) 軸方向両側の端部が開口した筒状に構成され、軸方向一方部の内周面に第1雌スプライン部を有し、軸方向他方部の内周面に第2雌スプライン部を有する雌軸と、
軸方向他方部の外周面に第1雄スプライン部を有する第1雄軸と、
軸方向一方部の外周面に第2雄スプライン部を有する第2雄軸と、
を備え、
前記雌軸の前記第1雌スプライン部に前記第1雄軸の前記第1雄スプライン部がスプライン係合し、
前記雌軸の前記第2雌スプライン部に前記第2雄軸の前記第2雄スプライン部が圧入状態でスプライン係合し、
前記雌軸に対する前記第1雄軸の摺動荷重は、前記雌軸に対する前記第2雄軸の摺動荷重より小さい、
ステアリング装置用中間軸。
(2) ステアリングギヤユニットと、
ステアリングホイールと、
前記ステアリングギヤユニットと前記ステアリングホイールとの間に設けられ、(1)に記載のステアリング装置用中間軸と、
を備えるステアリング装置。
図1は本実施形態に係るステアリング装置用中間軸の斜視図である。図2は本実施形態に係るステアリング装置用中間軸の軸方向に沿う断面図である。
雌軸10は、軸方向両側の端部が開口した筒状に形成されている。雌軸10は、雌軸本体11と、第1雌スプライン筒部13と、第2雌スプライン筒部15とを有する。第1雌スプライン筒部13は、雌軸本体11の一方部に設けられ、第2雌スプライン筒部15は、雌軸本体11の他方部に一体に設けられている。
第1雄軸30は、中実の棒状に形成され、軸方向一方部にヨーク3が溶接により固定される。第1雄軸30は、軸方向他方部の外周面に、第1雄スプライン部31を有する。この第1雄スプライン部31の表面は、合成樹脂製の第1コーティング層によって覆われている。
第2雄軸40は、中実の棒状に形成され、軸方向他方部にヨーク3bが溶接により固定される。第2雄軸40は、その外周面に第2雄スプライン部41を有する。第2雄スプライン部41は、合成樹脂製の第2コーティング層によって覆われている。
図6の(A)は、図2のI-I線断面であり、図6の(B)は、図2のII-II線断面であり、図6の(C)は、図2のIII-III線断面であり、図6の(D)は、図2のIV-IV線断面である。
図7は中間軸のチルトアップ状態を示す軸方向に沿う断面図である。図8は中間軸の最短のノミナル状態を示す軸方向に沿う断面図である。図9は中間軸のフルコラプス状態を示す軸方向に沿う断面図である。
まず、図2に示すように、キャビン108(図15参照)が定常位置にされたノミナル状態の中間軸1は、雌軸10の第1雌スプライン部17にスプライン係合された第1雄軸30の一部が、軸方向一方側(図2の左側)へ突出している。同様に、ノミナル状態において、雌軸10の第2雌スプライン部19に係合された第2雄軸40の一部が、軸方向他方側(図2の右側)へ突出している。このノミナル状態において、雌軸10の雌軸本体11内における第1雄軸30の軸方向他方部の端部と、第2雄軸40の軸方向一方部の端部との間には隙間が形成される。この隙間の軸方向長さLcは、雌軸10の第1雌スプライン部17からの第1雄スプライン部31の突出寸法Laと、雌軸10の第2雌スプライン部19からの第2雄スプライン部41の突出寸法Lbとの合計に等しいか、略等しい(Lc≒La+Lb)。
次に、チルト軸109を中心にキャビン108を前方に倒すように回動させると(図15参照)、図7に示すように、第1雄軸30が、雌軸10の第1雌スプライン筒部13から軸方向一方側へ引き出され、第1雌スプライン部17と第1雄スプライン部31とがスライドされる。これにより、中間軸1は、軸方向に延ばされて最長状態、又は最長状態に近いチルトアップ状態となる。
更に、チルトアップ状態からチルトダウンされると、前述した図2に示すように、中間軸1はノミナル状態に戻る。このとき、ステアリングホイール101の高さ調整や走行時に作用する外力によって中間軸1が縮められると、第1雄軸30が雌軸10の第1雌スプライン筒部13に更に押し込まれる。この状態が図8に示す最短のノミナル状態となる。
例えば、キャビン108(図15参照)に大きな外力が加わり、その外力によってドライバーがステアリングホイールに衝突して生じる、いわゆる二次衝突による衝撃力が中間軸1に付与された場合、第1雄軸30が雌軸10に突き当たるまで押し込まれ、雌軸10に対する第1雄軸30のスライドが規制される。そして、この第1雄軸30による変位吸収後は、第2雄軸40が雌軸10に押し込まれる。つまり、第2雌スプライン部19と第2雄スプライン部41とがスライドされる。このスライド動作に費やされるエネルギーによって、中間軸1に付与される衝撃力が吸収される。さらに、図9に示すように、雌軸10の雌軸本体11内において、第1雄軸30の軸方向他方部の端部と第2雄軸40の軸方向一方部の端部とが互いに突き当たり、フルコラプス状態となる。このフルコラプス状態では、中間軸1に付与される上記の二次衝突による圧縮力が第1雄軸30と第2雄軸40で受け止められる。
図10の(A),(B)は第2雄軸40に設けられた抜け止め47の構成を示す説明図であり、(A)は(B)に示すX-X線断面図で、(B)は雌軸10と第2雄軸40の軸方向断面図である。
図11の(A)及び(B)に示すように、雌軸10の第2雌スプライン筒部15に第2雄軸40を挿し込んで装着する際に、抜け止め47の突出片53は、第2雌スプライン部19の内周面に接触して弾性変形する。これにより、抜け止め47が第2雌スプライン筒部15の内径daと同じ径のDaに縮径された状態となって、第2雌スプライン筒部15に第2雄軸40が挿し込まれる。その後、抜け止め47が第2雌スプライン部19を抜け出て、雌軸本体11の段付部21を越えると、弾性変形されていた突出片53が弾性復帰し、抜け止め47が第2雌スプライン部19の内径daよりも大きな外径Dに拡径される(図10の(A)参照)。これにより、雌軸10から第2雄軸40を軸方向に引き抜く力が第2雄軸40に付与されても、抜け止め47の突出片53が段付部21の内周面に当接して、抜け止め47の第2雌スプライン部19への再挿入が阻止される。よって、抜け止め47は、第2雄軸40の雌軸10からの抜け止めとして機能する。
図13は中間軸に生じる振れ廻りを説明する模式図である。
(1) 軸方向両側の端部が開口した筒状に構成され、軸方向一方部の内周面に第1雌スプライン部を有し、軸方向他方部の内周面に第2雌スプライン部を有する雌軸と、
軸方向他方部の外周面に第1雄スプライン部を有する第1雄軸と、
軸方向一方部の外周面に第2雄スプライン部を有する第2雄軸と、
を備え、
前記雌軸の前記第1雌スプライン部に前記第1雄軸の前記第1雄スプライン部がスプライン係合し、
前記雌軸の前記第2雌スプライン部に前記第2雄軸の前記第2雄スプライン部が圧入状態でスプライン係合し、
前記雌軸に対する前記第1雄軸の摺動荷重は、前記雌軸に対する前記第2雄軸の摺動荷重より小さい、ステアリング装置用中間軸。
このステアリング装置用中間軸によれば、雌軸の一端側の内周面に形成された第1雌スプライン部と第1雄軸の外周面に形成された第1雄スプライン部とがスプライン係合し、雌軸の他端側の内周面に形成された第2雌スプライン部と第2雄軸の外周面に形成された第2雄スプライン部とがスプライン係合している。このように、この中間軸は、雌軸の両端における内周面と第1雄軸及び第2雄軸の外周面とが嵌合する構造であるため、製造する際のコストの嵩張りを抑えつつ、スプライン等の連結部の精度を高めることができる。
また、雌軸の第1雌スプライン部と第1雄スプライン部とのスライド箇所を一端寄りに配置させることができ、スライド箇所で生じる振れ廻りを抑えることができる。また、スライド箇所での曲げモーメントによる影響が抑えられるため、安定した摺動荷重が得られ、スティックスリップによる振動や異音に対しても優れた特性を持たせることができる。
このステアリング装置用中間軸によれば、雌軸に対する第1雄軸のスライド後に、雌軸に対して第2雄軸が摺動することで、中間軸にかかる衝撃を第2雄軸で良好に吸収させることができる。
前記第1雌スプライン部と前記第1雄スプライン部とは、前記第1コーティング層を介してスプライン係合しており、
前記第2雌スプライン部と前記第2雄スプライン部とは、前記第2コーティング層を介してスプライン係合している、(1)又は(2)に記載のステアリング装置用中間軸。
このステアリング装置用中間軸によれば、第1雄スプライン部及び第2雄スプライン部に第1コーティング層及び第2コーティング層を設けることにより、第1雄スプライン部及び第2雄スプライン部を保護することができ、しかも、雌軸の第1雌スプライン部及び第2雌スプライン部との摺動時における耐久性を高めることができる。
このステアリング装置用中間軸によれば、第1スプライン係合部及び第2スプライン係合部をグリースにより潤滑させることにより、これらの係合部を保護することができ、しかも、荷重が付与された際に円滑にスライドさせることができる。
このステアリング装置用中間軸によれば、中間軸に衝撃力が加わってフルコラプス状態となった際に、第1雄軸の軸方向他方部の端部と第2雄軸の軸方向一方部の端部とが突き当たる。これにより、中間軸に付与される衝撃力を第1雄軸と第2雄軸で良好に受け止めさせることができる。
前記第2雄軸は、軸方向一方部の先端に弾性変形が可能な抜け止めを有し、
前記抜け止めは、弾性変形により縮径した状態で前記第2雌スプライン部に挿入され、前記第2雌スプライン部を抜け出ると、前記段付部で前記第2雌スプライン部の内径よりも大径に弾性復帰して前記第2雌スプライン部への再挿入を阻止する、(1)~(5)のいずれか1つに記載のステアリング装置用中間軸。
このステアリング装置用中間軸によれば、雌軸に対する引き抜き力が第2雄軸に付与されても、抜け止めが第2雌スプライン部の端部を係止することとなる。したがって、第2雌スプライン部への再挿入が阻止され、雌軸に対して第2雄軸を良好に抜け止めさせることができる。
前記第2雄軸の前記先端に固定される基部と、
前記基部から径方向外側に延び、前記第2雌スプライン部への挿入方向の後方に向けて傾斜した複数の突出片と、
を備える、(6)に記載のステアリング装置用中間軸。
このステアリング装置用中間軸によれば、基部から径方向外側に延びて第2雌スプライン部への挿入方向後ろ側に向けて傾斜した複数の突出片が段付部を係止することにより、雌軸に対して第2雄軸を良好に抜け止めさせることができる。
このステアリング装置用中間軸によれば、第1雄軸と第2雄軸とをステアリング装置の継手に同位相で連結することができる。
このステアリング装置用中間軸によれば、第1雌スプライン部と第2雌スプライン部とが円周方向に関して異なる位相に配置された第1雄軸と第2雄軸をステアリング装置の継手に連結することにより、ステアリング装置への中間軸の配置自由度が高くなり、汎用性を高めることができる。
ステアリングホイールと、
前記ステアリングギヤユニットと前記ステアリングホイールとの間に設けられ、(1)~(9)のいずれか1つに記載のステアリング装置用中間軸と、
を備えるステアリング装置。
このステアリング装置によれば、コストの増大を抑えつつ、外力を受けた場合でも中間軸の曲がりによる振れ廻りが抑えられ、振動や異音の発生を抑制できる。
前記第2雄軸はステアリングホイール側に連結されている、(10)に記載のステアリング装置用中間軸。
このステアリング装置によれば、小さい荷重でスライドする第1雌スプライン部と第1雄スプライン部の係合箇所がステアリングギヤユニット側に設けられている。これにより、運転者が操作するステアリングホイールへの走行時の振動や衝撃の伝達を抑制することができ、ドライバビリティを向上させることができる。
前記第2雄軸はステアリングギヤユニット側に連結されている、(10)に記載のステアリング装置用中間軸。
このステアリング装置によれば、小さい荷重でスライドする第1雌スプライン部と第1雄スプライン部の係合箇所がステアリングホイール側に設けられている。これにより、チルト操作を行ってステアリングホイールの高さを調整する際の操作力を低減させることができ、運転者によるチルト操作を良好に行わせることができる。
3 ヨーク
10 雌軸
17 第1雌スプライン部
19 第2雌スプライン部
21 段付部
30 第1雄軸
31 第1雄スプライン部
35 第1スプライン係合部
40 第2雄軸
41 第2雄スプライン部
45 第2スプライン係合部(圧入スプライン係合部)
47 抜け止め
51 基部
53 突出片
101 ステアリングホイール
105 ステアリングギヤユニット
Claims (12)
- 軸方向両側の端部が開口した筒状に構成され、軸方向一方部の内周面に第1雌スプライン部を有し、軸方向他方部の内周面に第2雌スプライン部を有する雌軸と、
前記雌軸の軸方向の一方部に組み付けられ、外周面に第1雄スプライン部を有する第1雄軸と、
前記雌軸の軸方向の他方部に組み付けられ、外周面に第2雄スプライン部を有する第2雄軸と、
を備え、
前記雌軸の前記第1雌スプライン部に前記第1雄軸の前記第1雄スプライン部がスプライン係合し、
前記雌軸の前記第2雌スプライン部に前記第2雄軸の前記第2雄スプライン部が圧入状態でスプライン係合し、
前記雌軸に対する前記第1雄軸の摺動荷重は、前記雌軸に対する前記第2雄軸の摺動荷重より小さく、
衝突による衝撃力によって、前記第1雄軸が前記雌軸内に入り切った後、前記雌軸内で前記第2雄軸の端部が前記第1雄軸の端部に突き当たる、
ステアリング装置用中間軸。 - 軸方向両側の端部が開口した筒状に構成され、軸方向一方部の内周面に第1雌スプライン部を有し、軸方向他方部の内周面に第2雌スプライン部を有する雌軸と、
前記雌軸の軸方向の一方部に組み付けられ、外周面に第1雄スプライン部を有する第1雄軸と、
前記雌軸の軸方向の他方部に組み付けられ、外周面に第2雄スプライン部を有する第2雄軸と、
を備え、
前記雌軸の前記第1雌スプライン部に前記第1雄軸の前記第1雄スプライン部がスプライン係合し、
前記雌軸の前記第2雌スプライン部に前記第2雄軸の前記第2雄スプライン部が圧入状態でスプライン係合し、
前記雌軸に対する前記第1雄軸の摺動荷重は、前記雌軸に対する前記第2雄軸の摺動荷重より小さく、
前記雌軸内における前記第1雄軸の端部と前記第2雄軸の端部との間の軸方向長さは、前記第1雌スプライン部の軸方向一方部の端部からの前記第1雄スプライン部の突出寸法と、前記第2雌スプライン部の軸方向他方部の端部からの前記第2雄スプライン部の突出寸法との合計に常に等しい、
ステアリング装置用中間軸。 - 軸方向両側の端部が開口した筒状に構成され、軸方向一方部の内周面に第1雌スプライン部を有し、軸方向他方部の内周面に第2雌スプライン部を有する雌軸と、
前記雌軸の軸方向の一方部に組み付けられ、外周面に第1雄スプライン部を有する第1雄軸と、
前記雌軸の軸方向の他方部に組み付けられ、外周面に第2雄スプライン部を有する第2雄軸と、
を備え、
前記雌軸の前記第1雌スプライン部に前記第1雄軸の前記第1雄スプライン部がスプライン係合し、
前記雌軸の前記第2雌スプライン部に前記第2雄軸の前記第2雄スプライン部が圧入状態でスプライン係合し、
前記雌軸に対する前記第1雄軸の摺動荷重は、前記雌軸に対する前記第2雄軸の摺動荷重より小さく、
前記雌軸は、前記第1雌スプライン部と前記第2雌スプライン部との間における前記第2雌スプライン部寄りに、前記第2雌スプライン部の内径より大きく拡径する段付部を有し、
前記第2雄軸は、軸方向一方部の先端に弾性変形が可能な抜け止めを有し、
前記抜け止めは、弾性変形により縮径した状態で前記第2雌スプライン部に挿入され、前記第2雌スプライン部を抜け出ると、前記段付部で前記第2雌スプライン部の内径よりも大径に弾性復帰して前記第2雌スプライン部への再挿入を阻止する、
ステアリング装置用中間軸。 - 前記抜け止めは、
前記第2雄軸の前記先端に固定される基部と、
前記基部から径方向外側に延び、前記第2雌スプライン部への挿入方向の後方に向けて傾斜した複数の突出片と、
を備える、
請求項3に記載のステアリング装置用中間軸。 - 軸方向両側の端部が開口した筒状に構成され、軸方向一方部の内周面に第1雌スプライン部を有し、軸方向他方部の内周面に第2雌スプライン部を有する雌軸と、
前記雌軸の軸方向の一方部に組み付けられ、外周面に第1雄スプライン部を有する第1雄軸と、
前記雌軸の軸方向の他方部に組み付けられ、外周面に第2雄スプライン部を有する第2雄軸と、
を備え、
前記雌軸の前記第1雌スプライン部に前記第1雄軸の前記第1雄スプライン部がスプライン係合し、
前記雌軸の前記第2雌スプライン部に前記第2雄軸の前記第2雄スプライン部が圧入状態でスプライン係合し、
前記雌軸に対する前記第1雄軸の摺動荷重は、前記雌軸に対する前記第2雄軸の摺動荷重より小さく、
前記第1雌スプライン部と前記第2雌スプライン部とが、円周方向に関して同位相に配置されている、
ステアリング装置用中間軸。 - 軸方向両側の端部が開口した筒状に構成され、軸方向一方部の内周面に第1雌スプライン部を有し、軸方向他方部の内周面に第2雌スプライン部を有する雌軸と、
前記雌軸の軸方向の一方部に組み付けられ、外周面に第1雄スプライン部を有する第1雄軸と、
前記雌軸の軸方向の他方部に組み付けられ、外周面に第2雄スプライン部を有する第2雄軸と、
を備え、
前記雌軸の前記第1雌スプライン部に前記第1雄軸の前記第1雄スプライン部がスプライン係合し、
前記雌軸の前記第2雌スプライン部に前記第2雄軸の前記第2雄スプライン部が圧入状態でスプライン係合し、
前記雌軸に対する前記第1雄軸の摺動荷重は、前記雌軸に対する前記第2雄軸の摺動荷重より小さく、
前記第1雌スプライン部と前記第2雌スプライン部とが、円周方向に関して異なる位相で配置されている、
ステアリング装置用中間軸。 - 前記第2雄軸は、前記第1雄軸の摺動荷重の10倍以上の摺動荷重を有する衝撃吸収軸である、
請求項1~6のいずれか1項に記載のステアリング装置用中間軸。 - 前記第1雄スプライン部を覆う合成樹脂製の第1コーティング層と、前記第2雄スプライン部を覆う合成樹脂製の第2コーティング層と、をさらに備え、
前記第1雌スプライン部と前記第1雄スプライン部とは、前記第1コーティング層を介してスプライン係合しており、
前記第2雌スプライン部と前記第2雄スプライン部とは、前記第2コーティング層を介してスプライン係合している、
請求項1~7のいずれか1項に記載のステアリング装置用中間軸。 - 前記第1雌スプライン部と前記第1雄スプライン部との第1スプライン係合部と、前記第2雌スプライン部と前記第2雄スプライン部との第2スプライン係合部とのそれぞれが、グリースにより潤滑されている、
請求項1~8のいずれか1項に記載のステアリング装置用中間軸。 - ステアリングギヤユニットと、
ステアリングホイールと、
前記ステアリングギヤユニットと前記ステアリングホイールとの間に設けられ、請求項1~9のいずれか1項に記載のステアリング装置用中間軸と、
を備えるステアリング装置。 - 前記第1雄軸はステアリングギヤユニット側に連結され、
前記第2雄軸はステアリングホイール側に連結されている、
請求項10に記載のステアリング装置。 - 前記第1雄軸はステアリングホイール側に連結され、
前記第2雄軸はステアリングギヤユニット側に連結されている、
請求項10に記載のステアリング装置。
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