JP7432901B2 - 監視装置、管理システム、及び管理方法 - Google Patents

Description

本発明は、低速走行する電動車両に搭載される複数の蓄電パックを管理する、監視装置、管理システム、及び管理方法に関する。

近年、バッテリ駆動のゴルフカートが増えてきている。現在、組み込み型のバッテリを搭載しているカートが主流であるが、着脱自在な可搬式バッテリを使用しているカートの開発も進められている。また、レンタル用のバッテリを収容したバッテリ交換装置を使用したバッテリレンタルシステムも提案されている（例えば、特許文献１参照）。

特開平１１－１５０８０９号公報

一般に、二次電池の劣化は保存劣化とサイクル劣化の和で近似できる。このうち、保存劣化はＳＯＣ(State Of Charge)と温度に依存する。サイクル劣化は、使用するＳＯＣ範囲、温度、電流レートに依存する。二次電池の劣化の進行を遅らすことができれば、二次電池の交換回数を減らすことができ、資源を有効活用することができる。またゴルフ場経営にもメリットがある。

本開示はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、ユーザの利便性を確保しつつ、低速の電動車両に搭載される蓄電パックを効率的に運用する技術を提供することにある。

上記課題を解決するために、本開示のある態様の監視装置は、所定のエリア内で低速走行する電動車両に搭載される複数の蓄電パックを格納する格納装置と通信可能な監視装置であって、電動車両を使用するユーザの情報を含むパラメータ情報と、格納装置に格納されている複数の蓄電パックの状態情報を取得する取得部と、取得したパラメータ情報に基づき、電動車両のユーザの使用による消費電力量を予測する予測部と、予測された消費電力量と、取得された複数の蓄電パックの状態情報をもとに、電動車両に搭載すべき複数の蓄電パックの組み合わせを決定する決定部と、を備える。

なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本開示の表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。

本開示によれば、ユーザの利便性を確保しつつ、低速の電動車両に搭載される蓄電パックを効率的に運用することができる。

実施の形態に係る、電池パックの管理システムの全体構成を示す図である。 実施の形態に係る監視装置の構成例を示す図である。 図３（ａ）は、実施の形態に係る端末装置の構成例を示す図である。図３（ｂ）は、実施の形態に係る携帯端末装置の構成例を示す図である。 電動車両に搭載される電池パックの内部構成例を示す図である。 実施の形態に係る電動車両の概略構成を示す図である。 図５の無線端末装置の構成例を示す図である。 実施の形態に係る電池パック格納装置の構成を示す図である。 実施の形態に係る監視装置による、ユーザが乗車する電動車両に搭載すべき電池パックの決定処理の一例を示すフローチャートである。 図８のフローチャートの電池パックの組み合わせ決定処理の一例を示すサブルーチンを示す図である。 図１０（ａ）－（ｂ）は、電池パックの組み合わせを選択する際の選択条件の具体例を示す図である。

図１は、実施の形態に係る、電池パックの管理システム１００の全体構成を示す図である。実施の形態に係る管理システム１００は、ゴルフ場運営会社により管理されるシステムである。管理システム１００は、監視装置１、電池パック格納装置４、複数の電動車両３、端末装置５、携帯端末装置６を含み、ネットワーク２００を介して相互に接続可能である。ネットワーク２００は、インターネットや専用線などの通信路の総称であり、その通信媒体やプロトコルは問わない。通信媒体として例えば、有線ＬＡＮ、無線ＬＡＮ、携帯電話網（セルラー網）、光ファイバ網、ＣＡＴＶ網などを使用することができる。

ゴルフ場運営会社は、ラウンドするユーザに貸し出す複数のゴルフカートを保有する。ゴルフカートは、ゴルフ場内において、ラウンドするユーザの移動のために使用される車両である。本実施の形態では、ゴルフカートとして、最高速度が２０ｋｍ／ｈ程度の低速の電動車両３を使用する。電動車両３は、エンジンを搭載しない純粋な電気自動車（ＥＶ）であり、着脱可能な交換式の電池パックを電源として搭載する。

監視装置１は、管理システム１００全体を統括する装置であり、主に電動車両３に搭載される複数の電池パックの状態を監視する。監視装置１は、データセンタに設置されたクラウドサーバで構成される。なお、ゴルフ場運営会社の自社のサーバ又はＰＣで構成されてもよい。端末装置５は、ゴルフ場の事務所や受付に設置される端末装置であり、主に監視装置１にアクセスするために使用される。端末装置５は例えば、ＰＣ、タブレットなどで構成される。なお、監視装置１が自社のサーバ又はＰＣで構成される場合、監視装置１と端末装置５が１台のサーバ又はＰＣで構成されてもよい。

携帯端末装置６は、電池パックの保守メンテナンスを担当する担当者（以下、電池担当者という）が保持する端末装置である。携帯端末装置６は例えば、スマートフォン、フィーチャーフォン、タブレット、小型ノートＰＣなどで構成される。

電池パック格納装置４は、電動車両３に搭載すべき複数の電池パックを格納して、電池パックを充電する専用の装置である。電池パック格納装置４は例えば、クラブハウスなどに設置される。ユーザは、電池パック格納装置４から電池パックを取り出して、電池パックを持って電動車両３のところに赴く。ユーザは電動車両３に電池パックを取り付けて、電動車両３に乗車する。なお、電池パック格納装置４から電池パックを取り出して電動車両３に取り付ける作業は、ゴルフ場のサービスパーソンが行ってもよい。

ネットワーク２００には、インターネットを介して事前にラウンドを予約するユーザの端末装置（不図示）も接続される。またネットワーク２００には、天気予報情報サーバ４００などの各種の情報サーバも接続される。

図２は、実施の形態に係る監視装置１の構成例を示す図である。監視装置１は、処理部１１及び記録部１２を備える。処理部１１は、取得部１１１、予測部１１２、決定部１１３、通知部１１４、学習部１１５、及び判断部１１６を含む。処理部１１の機能はハードウェア資源とソフトウェア資源の協働、又はハードウェア資源のみにより実現できる。ハードウェア資源として、ＣＰＵ、ＧＰＵ（Graphics Processing Unit）、ＲＯＭ、ＲＡＭ、ＡＳＩＣ（Application Specific Integrated Circuit）、ＦＰＧＡ（Field Programmable Gate Array）、その他のＬＳＩを利用できる。ソフトウェア資源としてオペレーティングシステム、アプリケーション等のプログラムを利用できる。

記録部１２は、電池情報保持部１２１、ユーザ情報保持部１２２、予約情報保持部１２３、ゴルフ場内地図情報保持部１２４、及び電池・車両・ユーザ対応テーブル１２５を含む。記録部１２は、ＨＤＤ（Hard Disk Drive）、ＳＳＤ（Solid State Drive）等の不揮発性の記録媒体を含み、各種のプログラム及びデータを記録する。

図３（ａ）は、実施の形態に係る端末装置５の構成例を示す図である。端末装置５は、処理部５１、記録部５２、表示部５３及び操作部５４を備える。処理部５１の機能はハードウェア資源とソフトウェア資源の協働、又はハードウェア資源のみにより実現できる。ハードウェア資源として、ＣＰＵ、ＧＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ、ＡＳＩＣ、ＦＰＧＡ、その他のＬＳＩを利用できる。ソフトウェア資源としてオペレーティングシステム、アプリケーション等のプログラムを利用できる。記録部５２は、ＨＤＤ、ＳＳＤ等の不揮発性の記録媒体を含み、各種のプログラム及びデータを記録する。記録部５２は補助記録部として、光ディスク等の記録媒体が装着可能な構成であってもよい。

表示部５３は液晶ディスプレイ、有機ＥＬディスプレイ等のディスプレイを備え、処理部５１により生成された情報を表示する。操作部５４はキーボード、マウス、タッチパネル等のユーザインタフェースであり、端末装置５のユーザ（ゴルフ場の従業員）の操作を受け付ける。

図３（ｂ）は、実施の形態に係る携帯端末装置６の構成例を示す図である。携帯端末装置６は、処理部６１、記録部６２、表示部６３、操作部６４、アンテナ６５、及びＧＰＳ受信部６６を備える。処理部６１の機能はハードウェア資源とソフトウェア資源の協働、又はハードウェア資源のみにより実現できる。ハードウェア資源として、ＣＰＵ、ＧＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ、ＡＳＩＣ、ＦＰＧＡ、その他のＬＳＩを利用できる。ソフトウェア資源としてオペレーティングシステム、アプリケーション等のプログラムを利用できる。

携帯端末装置６の処理部６１は、アンテナ６５を介してネットワーク２００に無線接続するための信号処理を行う。例えば、携帯電話基地局と無線通信するための信号処理、又は無線ＬＡＮアクセスポイントと無線通信するための信号処理を行う。

記録部６２は、フラッシュメモリ等の不揮発性の記録媒体を含み、各種のプログラム及びデータを記録する。また記録部６２は補助記録部として、半導体メモリカード等の記録媒体が装着可能な構成であってもよい。

表示部６３は液晶ディスプレイ、有機ＥＬディスプレイ等のディスプレイを備え、処理部６１により生成された情報を表示する。操作部６４は、タッチパネル、マイク等のユーザインタフェースであり、携帯端末装置６のユーザ（電池担当者）の操作を受け付ける。

ＧＰＳ受信部６６は、携帯端末装置６の位置情報を検出し、検出した位置情報を処理部６１に出力する。ＧＰＳ受信部６６は具体的には、複数のＧＰＳ衛星から、それぞれの発信時刻を含む電波をそれぞれ受信し、受信した複数の電波にそれぞれ含まれる複数の発信時刻をもとに受信地点の緯度経度を算出する。

図４は、電動車両３に搭載される電池パック２の内部構成例を示す図である。電池パック２は、電池モジュール２１及び制御基板２２を含む。電池モジュール２１は、直列接続された複数のセルＥ１－Ｅｎを含む。なお電池モジュール２１は、複数の電池モジュールが直列／直並列接続されて構成されていてもよい。セルには、リチウムイオン電池セル、ニッケル水素電池セル、鉛電池セル等を用いることができる。以下、本明細書ではリチウムイオン電池セル（公称電圧：３．６－３．７Ｖ）を使用する例を想定する。セルＥ１－Ｅｎの直列数は、モータ３３の駆動電圧に応じて決定される。

複数のセルＥ１－Ｅｎと直列にシャント抵抗Ｒｓが接続される。シャント抵抗Ｒｓは電流検出素子として機能する。なおシャント抵抗Ｒｓの代わりにホール素子を用いてもよい。電池モジュール２１内に、複数のセルＥ１－Ｅｎの温度を検出するための温度センサＴ１（例えば、サーミスタ）が設置される。なお、温度センサＴ１は複数設置されてもよい。

制御基板２２には、電圧計測部２３、温度計測部２４、電流計測部２５及び制御部２６が設けられる。電圧計測部２３と、直列接続された複数のセルＥ１－Ｅｎの各ノードとの間は複数の電圧計測線で接続される。電圧計測部２３は、隣接する２本の電圧計測線間の電圧をそれぞれ計測することにより、各セルＥ１－Ｅｎの電圧を計測する。電圧計測部２３は、計測した各セルＥ１－Ｅｎの電圧を制御部２６に送信する。

電圧計測部２３は制御部２６に対して高圧であるため、電圧計測部２３と制御部２６間は絶縁された状態で、通信線で接続される。電圧計測部２３は、ＡＳＩＣまたは汎用のアナログフロントエンドＩＣで構成することができる。電圧計測部２３はマルチプレクサ及びＡ／Ｄ変換器を含む。マルチプレクサは、隣接する２本の電圧線間の電圧を上から順番にＡ／Ｄ変換器に出力する。Ａ／Ｄ変換器は、マルチプレクサから入力されるアナログ電圧をデジタル値に変換する。

温度計測部２４は分圧抵抗およびＡ／Ｄ変換器を含む。Ａ／Ｄ変換器は、温度センサＴ１と分圧抵抗により分圧されたアナログ電圧をデジタル値に変換して制御部２６に出力する。制御部２６は当該デジタル値をもとに複数のセルＥ１－Ｅｎの温度を推定する。

電流計測部２５は差動アンプ及びＡ／Ｄ変換器を含む。差動アンプはシャント抵抗Ｒｓの両端電圧を増幅してＡ／Ｄ変換器に出力する。Ａ／Ｄ変換器は、差動アンプから入力されるアナログ電圧をデジタル値に変換して制御部２６に出力する。制御部２６は当該デジタル値をもとに複数のセルＥ１－Ｅｎに流れる電流を推定する。

なお制御部２６内にＡ／Ｄ変換器が搭載されており、制御部２６にアナログ入力ポートが設置されている場合、温度計測部２４及び電流計測部２５はアナログ電圧を制御部２６に出力し、制御部２６内のＡ／Ｄ変換器でデジタル値に変換してもよい。

制御部２６はマイクロコンピュータ及び不揮発メモリ（例えば、ＥＥＰＲＯＭ（Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory）、フラッシュメモリ）により構成することができる。制御部２６は、電圧計測部２３、温度計測部２４及び電流計測部２５により計測された複数のセルＥ１－Ｅｎの電圧、温度、及び電流をもとに複数のセルＥ１－Ｅｎの状態を管理する。

制御部２６は、複数のセルＥ１－ＥｎのそれぞれのＳＯＣ及びＳＯＨ(State Of Health）を推定することができる。制御部２６は、ＯＣＶ（Open Circuit Voltage）法、又は電流積算法によりＳＯＣを推定することができる。

ＳＯＨは、初期の満充電容量に対する現在の満充電容量の比率で規定され、数値が低いほど（０％に近いほど）劣化が進行していることを示す。ＳＯＨは、完全充放電による容量計測により求めてもよいし、保存劣化とサイクル劣化を合算することにより求めてもよい。保存劣化はＳＯＣ、温度、及び保存劣化速度をもとに推定することができる。サイクル劣化は、使用するＳＯＣ範囲、温度、電流レート、及びサイクル劣化速度をもとに推定することができる。保存劣化速度およびサイクル劣化速度は、予め実験やシミュレーションにより導出することができる。ＳＯＣ、温度、ＳＯＣ範囲、及び電流レートは計測により求めることができる。

またＳＯＨは、セルの内部抵抗との相関関係をもとに推定することもできる。内部抵抗は、セルに所定の電流を所定時間流した際に発生する電圧降下を、当該電流値で割ることにより推定することができる。内部抵抗は温度が上がるほど低下する関係にあり、ＳＯＨが低下するほど増加する関係にある。

電池パック２は、外部端子として、電池モジュール２１の正極に接続された正極端子＋、電池モジュール２１の負極に接続された負極端子－、及び制御基板２２に接続された制御端子ＣＮＴを備える。

図５は、実施の形態に係る電動車両３の概略構成を示す図である。図５に示す電動車両３は、動力源としてのモータ３３を備える後輪駆動（２ＷＤ）のＥＶである。変速機３４は、モータ３３の回転を所定の変換比で後輪軸に伝達する。なお、前輪駆動でもよい。

電動車両３は、電池パック２を装着するための電池装着部３５を備える。電池装着部３５は、複数の装着スロット（図５では、４つ）を有する。各装着スロットは、正極端子、負極端子、制御端子を有し、電池パック２が装着されると、電池パック２の正極端子＋、負極端子－、制御端子ＣＮＴとそれぞれ通電する。複数の装着スロットの複数の正極端子と、複数の負極端子はそれぞれ配線で接続されている。したがって、複数の装着スロットに装着された複数の電池パック２（図５では、３つ）は、電気的に並列接続された関係になる。よって、電池装着部３５に装着される電池パック２の数が増えるほど、容量が増加する。

電池装着部３５の正極端子と負極端子は、インバータ３２の正極端子と負極端子と接続される。電池装着部３５に装着された各電池パック２の制御端子ＣＮＴは、信号線を介して車両制御部３１の制御端子と接続される。

インバータ３２は力行時、電池装着部３５に装着されている少なくとも１つの電池パック２から供給される直流電力を交流電力に変換してモータ３３に供給する。回生時、モータ３３から供給される交流電力を直流電力に変換して、電池装着部３５に装着されている少なくとも１つの電池パック２に供給する。モータ３３は三相交流モータであり、力行時、インバータ３２から供給される交流電力に応じて回転する。回生時、減速による回転エネルギーを交流電力に変換してインバータ３２に供給する。

車両制御部３１は電動車両３全体を制御する車両ＥＣＵ（Electronic Control Unit）である。車両制御部３１は、電池装着部３５に装着されている電池パック２から電池の状態情報を取得することができる。電池の状態情報には、セルＥ１－Ｅｎの電圧、温度、電流、ＳＯＣ、ＳＯＨの少なくとも１つが含まれる。また車両制御部３１は、電動車両３の速度や走行距離を取得することができる。

図６は、図５の無線端末装置３６の構成例を示す図である。無線端末装置３６は例えば、タブレットなどで構成される。無線端末装置３６は、処理部３６１、記録部３６２、表示部３６３、操作部３６４、アンテナ３６５、及びＧＰＳ受信部３６６を備える。処理部３６１の機能はハードウェア資源とソフトウェア資源の協働、又はハードウェア資源のみにより実現できる。記録部３６２は、各種のプログラム及びデータを記録する。

処理部３６１は車両制御部３１から、電池装着部３５に装着されている各電池パック２の状態情報、電動車両３の速度や走行距離などの車両情報を取得することができる。処理部３６１は、ＧＰＳ受信部３６６から電動車両３の位置情報を取得する。処理部３６１は、アンテナ３６５を介してネットワーク２００に無線接続するための信号処理を行う。処理部３６１は例えば、携帯電話網（３Ｇ／４Ｇ／５Ｇ）を利用して、ネットワーク２００に接続された監視装置１と通信する。処理部３６１は、取得した電池パック２の状態情報と電動車両３の位置情報を、リアルタイムに又は定期的に監視装置１に送信する。定期的に送信する場合、例えば電動車両３が停止するたびに情報を送信する。

表示部３６３はディスプレイを備え、ディスプレイに、ラウンド中のユーザへの各種情報を表示する。例えば、コース情報やカップ位置までの距離情報などを表示する。操作部３６４は、タッチパネル等のユーザインタフェースであり、乗車中のユーザの操作を受け付ける。

図７は、実施の形態に係る電池パック格納装置４の構成を示す図である。電池パック格納装置４は、制御装置４０、充電台４６及び充電器４７を備える。充電台４６は、複数の電池パック２を装着するための複数の装着スロットＰ１－Ｐ１６を有する。各装着スロットＰ１－Ｐ１６は、正極端子、負極端子、制御端子を有し、電池パック２が装着されると、電池パック２の正極端子＋、負極端子－、制御端子ＣＮＴとそれぞれ通電する。充電台４６に装着された各電池パック２の制御端子ＣＮＴは、信号線を介して制御装置４０の制御端子と接続される。

各装着スロットＰ１－Ｐ１６の正極端子と負極端子は、充電器４７の正極端子と負極端子にそれぞれ接続される。充電器４７は商用電力系統３００に接続され、充電台４６に装着された電池パック２を充電することができる。充電器４７は、商用電力系統３００から供給される交流電力を全波整流し、フィルタで平滑化することにより直流電力を生成する。

充電器４７の正極端子と負極端子と、各装着スロットＰ１－Ｐ１６の正極端子と負極端子との間には、図示しないスイッチがそれぞれ設けられる。制御装置４０は、当該スイッチのオン／オフを制御することにより、各装着スロットＰ１－Ｐ１６の通電／遮断を制御する。また、充電器４７の正極端子と負極端子と、各装着スロットＰ１－Ｐ１６の正極端子と負極端子との間には、図示しないＤＣ／ＤＣコンバータがそれぞれ設けられてよい。その場合、制御装置４０は、当該ＤＣ／ＤＣコンバータを制御することにより、各電池パック２の充電電圧または充電電流を制御することができる。例えば、定電流（ＣＣ）充電または定電圧（ＣＶ）充電を行うことができる。なお、当該ＤＣ／ＤＣコンバータは、電池パック２内に設けられていてもよい。なお、電池パック２内にＡＣ／ＤＣコンバータが搭載されている場合、充電器４７から交流電力で電池パック２を充電することも可能である。

制御装置４０は、処理部４１、記録部４２、表示部４３、操作部４４及び音声出力部４５を備える。処理部４１の機能はハードウェア資源とソフトウェア資源の協働、又はハードウェア資源のみにより実現できる。処理部４１は、充電台４６に装着されている電池パック２から電池の状態情報を取得することができる。電池の状態情報には、複数のセルＥ１－Ｅｎの電圧、温度、電流、ＳＯＣ、ＳＯＨの少なくとも１つが含まれる。処理部４１は、ネットワーク２００を介して監視装置１と通信することができる。記録部４２は、各種のプログラム及びデータを記録する。

表示部４３はディスプレイを備え、ディスプレイにユーザ（プレーヤ）へのガイダンスを表示する。また表示部４３は、充電台４６の各装着スロットＰ１－Ｐ１６の近傍に、それぞれランプＬ１－Ｌ１６を有する。処理部４１は、ユーザが使用すべき電池パック２が装着されている装着スロットのランプを点灯させる。ユーザは、ランプが点灯している装着スロットから電池パック２を取り出して電動車両３に装着させる。

音声出力部４５はスピーカを含み、ユーザへの音声ガイダンスを出力する。操作部４４は、タッチパネル等のユーザインタフェースであり、電池パック格納装置４を使用するユーザの操作を受け付ける。

以下、実施の形態に係る管理システム１００の動作を説明する。ゴルフの予約情報をユーザが自身の端末装置（不図示）から入力すると、監視装置１の取得部１１１は、ネットワーク２００を介して当該予約情報を取得して予約情報保持部１２３に蓄積する。予約情報には、ユーザの名前、ユーザＩＤ、人数、日付、予約番号、スタート時間、スタートコースが含まれる。初めてのユーザは、名前、住所、生年月日、電話番号、メールアドレス、平均スコア（自己申告）などの個人情報も入力する。監視装置１の取得部１１１は、初めてのユーザの場合、取得した個人情報とユーザＩＤをユーザ情報保持部１２２に蓄積する。

なお、ゴルフ場のオペレータが、電話やメールで予約情報を取得し、端末装置５の操作部５４から当該予約情報を入力し、監視装置１の取得部１１１が当該予約情報を取得する方法でもよい。

監視装置１の処理部１１は、ゴルフ場の営業時間の終了後、明日の予約情報をもとに、ゴルフ場が保有する全ての電池パック２の内、充電する電池パック２の数を決定する。充電する数は、明日の予約で必要となる電池パック２の数に、所定のマージンを加えた数である。当日客が多いゴルフ場では、当該マージンを多く設定する。また、電池パックに異常が発生した際の予備として、当該マージンを多く設定する。

電池パック２の劣化を抑えるために、できるだけ低い電流レートで、ゴルフ場の営業開始時間の直前に充電が完了するように充電を行うことが好ましい。監視装置１の処理部１１は、電池パック格納装置４の制御装置４０に、充電する電池パック２の数、充電レート、充電終了時刻を含む充電指令を送信する。制御装置４０は受信した充電指令をもとに、充電台４６に装着されている電池パック２の内、指示された数の電池パック２を充電する。

充電する電池パック２は、基本的に満充電容量まで充電するが、ハーフラウンドの予約が含まれる場合や、予約者に上級者が含まれる場合、満充電容量のＸ％（例えば、６０％、８０％など）まで充電した電池パック２を準備してもよい。

技量が低いユーザは電動車両３の走行ルートがジグザグになり、走行距離が長くなる傾向にある。一方、シングルプレーヤ等の技量が高いユーザは、電動車両３の走行ルートに無駄が少なく、走行距離が短くなる傾向にある。電動車両３の消費電力は走行距離に比例するため、技量が低いユーザが乗車する電動車両３ほど、必要な電池容量が多くなる。監視装置１の処理部１１は、ユーザの技量に応じて必要な電池容量を予測し、当該ユーザが乗車する電動車両３に搭載すべき電池パック２の組み合わせを決定する。以下、具体的に説明する。

図８は、実施の形態に係る監視装置１による、ユーザが乗車する電動車両３に搭載すべき電池パック２の決定処理の一例を示すフローチャートである。ユーザがゴルフ場の受付に到着すると受付担当者に予約番号を伝える。受付担当者は、端末装置５の操作部５４から予約番号を入力し、端末装置５の処理部５１は入力された予約番号を監視装置１に送信する。監視装置１の取得部１１１は、端末装置５から受信した予約番号をもとに、プレイするユーザのユーザＩＤを取得する（Ｓ１０）。

取得部１１１は、取得したユーザＩＤをもとにユーザ情報保持部１２２を参照し、当該ユーザのスコア情報が存在するか否か確認する（Ｓ１１）。存在する場合（Ｓ１１のＹ）、取得部１１１は、ユーザ情報保持部１２２から当該ユーザのスコア情報を取得する（Ｓ１２）。当該スコア情報は例えば、当該ゴルフ場で過去にプレイした際の平均スコアが用いられる。

スコア情報が存在しない場合（Ｓ１１のＮ）、取得部１１１は、端末装置５の操作部５４からオペレータにより入力された、当該ユーザの自己申告のスコア情報を取得する（Ｓ１３）。ユーザからスコア情報の自己申告がない場合は、スコア情報としてデフォルト値を使用する。デフォルト値として例えば、当該ゴルフ場の平均スコアを使用することができる。プレイするユーザが複数の場合、ユーザごとにスコア情報を取得する。

取得部１１１は、ゴルフ場内地図情報保持部１２４からコース情報を取得する（Ｓ１４）。コース情報には、ティーグラウンドから当日のカップ位置までの距離、カート道路の位置と距離、コース内の芝生の状態、コースの傾斜状態などが含まれる。

取得部１１１は、ゴルフ場がある地域の天候情報を、ネットワーク２００を介して天気予報情報サーバ４００から取得する（Ｓ１５）。天候情報には気温、湿度、風向き、風速などが含まれる。雨の場合は降水量も含まれる。

一般的に電動車両３の電費は搭載重量に依存する。したがって電動車両３に乗車するユーザの人数が多いほど電費が低下する。また電動車両３の電費は気温に依存する。低温なほど電費が低下する。また電動車両３の電費は路面状態にも依存する。具体的には、アスファルトより芝生の方が電費が低下する。フェアウェイ上よりラフ上の方が電費が低下する。路面が雨で濡れている場合は、乾いている場合より電費が低下する。また電動車両３の電費は路面の傾斜角にも依存する。傾斜角の大きい坂を登る場合ほど電費が低下する。また電動車両３の電費は風向きにも依存する。強い逆風の場合は電費が低下する。

予測部１１２は、重回帰分析により生成された消費電力予測モデル（消費電力予測器）に、パラメータとして人数、スコア情報、コース情報、天候情報の少なくとも１つを与えて、電動車両３の当該ユーザの使用による消費電力量を予測する（Ｓ１６）。

例えば、人数とスコア情報をパラメータとし、当該ゴルフ場を使用する全ユーザの電動車両３の平均走行距離を用いて予測モデルを生成してもよい。スコア情報は、ラウンドするユーザの人数が複数の場合、技量が最も低いユーザのスコア情報を使用する。

また、人数、スコア情報、当日のコース情報から導かれる最短移動距離、気温をパラメータとして予測モデルを生成してもよい。さらに傾斜、風速、降水量などのパラメータも予測モデルに含めてもよい。

次に、当該ユーザが乗車する電動車両３に搭載されるべき複数の電池パック２の組み合わせを決定する（Ｓ１７）。

図９は、図８のフローチャートの電池パック２の組み合わせ決定処理の一例を示すサブルーチンを示す図である。取得部１１１は、予測部１１２により予測された消費電力量を取得する（Ｓ１７１）。取得部１１１は、電池パック格納装置４に格納されている複数の電池パック２のＳＯＣとＳＯＨを取得する（Ｓ１７２）。なお上記の説明では、電池パック２内の制御部２６で各セルＥ１－ＥｎのＳＯＣとＳＯＨを算出し、電池パック２全体のＳＯＣとＳＯＨを算出する例を想定した。この点、電池パック２内の制御部２６でＳＯＣとＳＯＨを算出せずに、制御部２６が各セルＥ１－Ｅｎの電圧、温度、電流を外部に通知するだけの設計でもよい。その場合、電池パック格納装置４の制御装置４０または監視装置１で、各電池パック２のＳＯＣとＳＯＨを算出する。

決定部１１３は、各電池パック２のＳＯＣ、ＳＯＨ、初期容量をもとに各電池パック２の現在の充電容量［ｋＷｈ］を算出する。なお、電池パック２内の制御部２６から直接、電池パック２の現在の充電容量を取得する設計でもよい。

決定部１１３は、予測された消費電力量に所定のマージンを加えた電力量（以下、必要容量という）以上となる、電池パック２の組み合わせを全通り導出する（Ｓ１７３）。決定部１１３は、導出した全通りの組み合わせの中から、選択条件の優先順位が最も高い組み合わせを選択する（Ｓ１７４）。

図１０（ａ）－（ｂ）は、電池パック２の組み合わせを選択する際の選択条件の具体例を示す図である。図１０（ａ）－（ｂ）に示す例では、必要容量が１．６ｋＷｈの例を示している。電池パック２の初期容量は１ｋＷｈとする。

図１０（ａ）に示す例は、並列数が少ないほど優先順位が高くなる選択条件の例である。並列数が少ないほど電動車両３に搭載する電池パック２の数が減り、電動車両３の搭載重量を下げることができる。搭載重量が下がると電費削減に繋がる。また、ユーザが電池パック格納装置４から取り出して電動車両３に装着する電池パック２の数を減らすことができるため、ユーザの作業負担が軽減される。

図１０（ａ）において、組み合わせ候補Ａは、電池Ｎｏ．００１３の電池パックと、Ｎｏ．０００９の電池パックの組み合わせである。Ｎｏ．００１３の電池パックは現在の容量が０．８ｋＷｈでＳＯＨが９０％である。Ｎｏ．０００９の電池パックも現在の容量が０．８ｋＷｈでＳＯＨが９０％である。２つとも満充電容量より低い容量が充電されている。

組み合わせ候補Ｂは、Ｎｏ．０００７の電池パックと、Ｎｏ．００１１の電池パックと、Ｎｏ．００１６の電池パックの組み合わせである。Ｎｏ．０００７の電池パックは現在の容量が０．５３ｋＷｈでＳＯＨが６０％である。Ｎｏ．００１１の電池パックも現在の容量が０．５３ＷｈでＳＯＨが６０％である。Ｎｏ．００１６の電池パックも現在の容量が０．５３ＷｈでＳＯＨが６０％である。３つとも満充電容量より低い容量が充電されている。

組み合わせ候補Ａと組み合わせ候補Ｂを比較すると、組み合わせ候補Ａのほうが並列数が少ないため、組み合わせ候補Ａが選択される。

図１０（ｂ）に示す例は、劣化ばらつきが小さいほど優先順位が高くなる選択条件の例である。劣化ばらつき小さい電池パック２を並列接続する場合、電池パック２間における横流の発生を抑制することができる。

図１０（ｂ）において、組み合わせ候補Ａは、電池Ｎｏ．０００５の電池パックと、Ｎｏ．０００２の電池パックの組み合わせである。Ｎｏ．０００５の電池パックは現在の容量が０．８ｋＷｈでＳＯＨが８０％である。Ｎｏ．０００２の電池パックも現在の容量が０．８ｋＷｈでＳＯＨが８０％である。２つとも満充電容量まで充電されている。

組み合わせ候補Ｂは、Ｎｏ．０００４の電池パックと、Ｎｏ．０００８の電池パックの組み合わせである。Ｎｏ．０００４の電池パックは現在の容量が１．０ｋＷｈでＳＯＨが１００％である。Ｎｏ．０００８の電池パックは現在の容量が０．６ＷｈでＳＯＨが６０％である。２つとも満充電容量まで充電されている。

組み合わせ候補Ａと組み合わせ候補Ｂを比較すると、組み合わせ候補ＡのほうがＳＯＨのばらつきが少ないため、組み合わせ候補Ａが選択される。

図１０（ａ）－（ｂ）に具体例を示した選択条件以外にも種々の選択条件が考えられる。例えば、劣化が進行しているほど優先順位が高くなる選択条件を設定してもよい。その場合、複数の組み合わせ候補の内、ＳＯＨの合計が最も小さくなる組み合わせを選択する。この場合、電池パック２を早く使い切ることができ、電池パック２の会計上の償却を早くすることができる。また、電池パック２の交換時期をまとめたい場合、ゴルフ場に存在する電池パック２のＳＯＨの平均値または中央値に近づくように、電池パック２の組み合わせを選択する。

各ゴルフ場は、経営ポリシに従い選択条件を設定することができる。また、段階的な複数の選択条件（第１選択条件→第２選択条件→・・・）を設定することもできる。

図８に戻る。監視装置１の通知部１１４は、決定部１１３により決定された複数の電池パック２の組み合わせ情報を、ネットワーク２００を介して電池パック格納装置４の制御装置４０と端末装置５に通知する。電池パック２の組み合わせ情報には、組み合わせを構成する各電池パック２の識別情報が含まれる。以下、本実施の形態では、ゴルフ場に存在する各電池パック２にユニークな識別番号が振られているとする。またゴルフ場に存在する各電動車両３にもユニークな識別番号が振られているとする。

ゴルフ場の受付担当者は、当該ユーザが乗車する電動車両３に搭載されるべき複数の電池パック２の組み合わせが決定されたことを端末装置５で確認すると、当該ユーザに電動車両３のキーとスコアカードを渡す。

ユーザは、電池パック格納装置４の場所に赴き、電池パック格納装置４の充電台４６から、決定された組み合わせの複数の電池パック２を取り出す。例えば、決定された複数の電池パック２が格納されている装着スロットのランプだけ点灯していてもよい。図７に示した例では、電池Ｎｏ．０００９の電池パック２が装着されている第９装着スロットＰ９のランプＬ９と、電池Ｎｏ．００１３の電池パック２が装着されている第１３装着スロットＰ１３のランプＬ１３が点灯している。

例えばユーザが、受付担当者から渡されたキーを、電池パック格納装置４の図示しない読取部にかざすと、ユーザが取り出すべき電池パック２が装着されている装着スロットのランプが点灯する仕組みでもよい。ユーザが取り出すべき電池パック２が装着されている装着スロット以外の装着スロットから、電池パック２を物理的に取り出せなくなる仕組みが、充電台４６に施されていてもよい。

また電池パック格納装置４の表示部４３に、取り出すべき電池パック２の位置を示すガイダンス画像が表示されてもよい。また電池パック格納装置４の音声出力部４５から、取り出すべき電池パック２の番号を含む音声ガイダンスが出力されてもよい。ランプの点灯、表示部４３へのガイダンス画像の表示、及び音声出力部４５からの音声ガイダンスの出力は、併用されてもよいし、いずれか１つが実施されてもよい。

ユーザは、電池パック格納装置４の充電台４６から取り出した電池パック２を持って電動車両３の駐車位置に赴き、電池パック２を電動車両３に装着する。電動車両３の無線端末装置３６は、電池装着部３５に電池パック２が装着されると、装着された電池パック２の識別番号と自車の識別番号をネットワーク２００を介して監視装置１に通知する。

監視装置１の取得部１１１は、電動車両３の無線端末装置３６から電池パック２の識別番号と電動車両３の識別番号を受信すると、電池パック２の識別番号と電動車両３の識別番号と、電動車両３に乗車するユーザのユーザＩＤを関連付けて、電池・車両・ユーザ対応テーブル１２５に登録する。

ユーザは、電動車両３に乗車してコースに出発すると、電動車両３の無線端末装置３６は、電池パック２の状態情報と電動車両３の位置情報をリアルタイムに又は定期的に、ネットワーク２００を介して監視装置１に通知する。無線端末装置３６は電池パック２の状態情報として電池パック２のＳＯＣを通知する。無線端末装置３６はＳＯＣに加えて又はＳＯＣに代えて、各セルＥ１－Ｅｎの電圧、温度、電流を通知してもよい。なおＳＯＣの代わりに充電容量で通知してもよい。無線端末装置３６は、ＧＰＳ受信部３６６から取得した緯度経度情報を、電動車両３の位置情報として監視装置１に通知する。なお無線端末装置３６は、車両制御部３１から電動車両３の速度や走行距離などの車両情報を取得して、監視装置１への通知情報に含めてもよい。

また電池パック２内のいずれかのセルに過電圧、過小電圧、過電流、温度異常の少なくとも１つが発生した場合、無線端末装置３６は監視装置１への通知タイミングに関わらず、電池パック２の異常信号を監視装置１に緊急送信する。また電動車両３に異常（例えば、モータ３３の故障など）が発生した場合も、無線端末装置３６は監視装置１への通知タイミングに関わらず、電動車両３の異常信号を監視装置１に緊急送信する。

監視装置１の取得部１１１は、電動車両３の無線端末装置３６から電池パック２の状態情報と電動車両３の位置情報を取得する（Ｓ１８）。取得部１１１は、取得した電池パック２の状態情報をもとに、電池情報保持部１２１に保持される該当する電池パック２の電池情報を更新する。電池情報保持部１２１は、各電池パック２のＳＯＣとＳＯＨの現在値のみを管理してもよいし、各電池パック２の使用履歴を蓄積していってもよい。例えば、電池パック２の使用時の各セルＥ１－Ｅｎの電圧、温度、電流の推移を示す時系列データを蓄積してもよい。

監視装置１の判断部１１６は、電動車両３で使用中の電池パック２の状態情報と電動車両３の位置情報をもとに、電動車両３に容量不足が発生するか否か判断する。判断部１１６は、電動車両３の現在位置から予測される残りの移動距離と、電動車両３の電費と、電動車両３に搭載されている複数の電池パック２の容量の合計をもとに、ラウンドの途中で容量不足が発生するか否か判断する。容量不足が発生すると判断した場合、通知部１１４は、電池担当者が保持する携帯端末装置６に、容量不足が発生する電動車両３の識別番号と位置情報を含む電池交換指示を通知する。例えば、電子メールやＳＭＳ（Short Message Service）で通知する。電池担当者は、携帯端末装置６で当該指示を受信すると、予備の電池パック２を持って電動車両３のもとへ赴き、容量が不足する電池パック２と、持ってきた電池パック２を交換する。

監視装置１の通知部１１４は、電池パック２の異常を知らせる異常信号が受信されると、電池担当者が保持する携帯端末装置６に、電池異常が発生している電動車両３の識別番号と位置情報を含む電池交換指示を通知する。電池担当者は、携帯端末装置６で当該指示を受信すると、予備の電池パック２を持って電動車両３のもとへ赴き、異常が発生している電池パック２と、持ってきた正常な電池パック２を交換する。

ユーザは、ラウンドを終了すると電動車両３を駐車位置に止め、電池装着部３５から電池パック２を取り出す。監視装置１の取得部１１１は、電池パック２が取り出された電動車両３の無線端末装置３６から、取り出された電池パック２の識別番号と電動車両３の識別番号を受信すると、電池・車両・ユーザ対応テーブル１２５に保持される、該当する電池パック２と電動車両３とユーザＩＤの登録を解除する。

ユーザは、取り出した電池パック２を持って電池パック格納装置４の場所に赴き、空いている装着スロットに、電池パック２を装着する。なお使用済みの電池パック２の電池パック格納装置４への装着は、ゴルフ場の従業員が行ってもよい。

ユーザがゴルフ場の受付担当者にスコアカードを返すと、受付担当者は、端末装置５の操作部５４からユーザＩＤとスコア情報を入力し、端末装置５の処理部５１は入力されたユーザＩＤとスコア情報を監視装置１に送信する。監視装置１の取得部１１１は、端末装置５から受信したユーザＩＤとスコア情報をもとに、ユーザ情報保持部１２２内の当該ユーザのスコア情報を更新する（Ｓ１９）。その際、ユーザ情報保持部１２２に、当該ユーザの電動車両３の走行に関する履歴情報を蓄積してもよい。例えば、電動車両３の走行距離情報を蓄積する。走行距離情報は、電動車両３の車両制御部３１により計測された情報を取得してもよいし、監視装置１側で電動車両３の位置情報の推移をもとに推定してもよい。ラウンドしたユーザが複数の場合、最も技量が低いユーザの走行に関する履歴情報として蓄積する。

蓄積された走行距離情報は、ステップＳ１６において、予測部１１２が電動車両３の消費電力量を予測する際に使用することができる。例えば、予測部１１２は各ユーザのスコア情報を、各ユーザの過去の電動車両３の走行距離の平均値を用いて補正する。同スコアのユーザの平均走行距離を基準値として、対象のユーザの過去の平均走行距離が基準値より長い場合、１を超える係数を当該ユーザのスコア値に掛ける。反対に、対象のユーザの過去の平均走行距離が基準値より短い場合、１未満の係数を当該ユーザのスコア値に掛ける。係数の値は、基準値との乖離に応じて決定される。上述したように、技量が低いユーザは、走行距離が長くなる一方、技量が高いユーザは、走行距離が短くなる傾向にあるが、同じ技量のユーザであっても、走行距離には個人差が生じ得る。そこで、消費電力予測モデルにパラメータとして与えるスコア情報を、蓄積された走行距離情報で補正することにより、消費電力予測モデルの出力に、この個人差を反映させる。これによりユーザの使用による消費電力量の予測精度を向上させることができる。

監視装置１の学習部１１５は、ラウンドにより実際に消費された電動車両３の消費電力量を教師データとして、機械学習により消費電力予測モデルを更新する（Ｓ２０）。

以上説明したように本実施の形態によれば、電動車両３に搭載すべき複数の電池パック２の容量を、ユーザの人数および技量の少なくとも一方を加味して予測される電動車両３の消費電力量をもとに決定する。したがって、ユーザの利便性を確保しつつ、電動車両３に搭載される電池パック２の組み合わせを最適化でき、ゴルフ場全体として、電池パック２の劣化を抑制し、電池パック２の寿命を延ばすことができる。

技量が高く電動車両３の走行距離が短いと予測される場合、電動車両３に搭載する電池パック２の数を減らすことができ、電池パック２の効率的な運用が可能となる。また、特性が近い電池パック２の組み合わせを選択することにより、電池パック２間の横流の発生を抑制することができる。

また、事前の予約がある場合、必要以上の容量を充電しないことにより、電池パック２の保存劣化や充電にかかる電気代を抑制することができる。

以上、本開示を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。

上述の実施の形態では、電動車両３の無線端末装置３６から、電池パック２の状態情報、電動車両３の位置情報をリアルタイムに又は定期的に監視装置１に送信する例を説明した。この点、電池パック２の状態情報、電動車両３の位置情報を無線端末装置３６の記録部３６２に時系列データとして蓄積し、ラウンド終了後に、無線端末装置３６の処理部３６１が、記録部３６２に蓄積された時系列データをバッチ処理で、監視装置１に送信してもよい。

また上述の実施の形態では、監視装置１は電池パック格納装置４に充電指令を行い、電池パック格納装置４は受信した充電指令をもとに、電池パック２を、できるだけ低い電流レートで充電する例を説明した。この点、監視装置１は、電池パック２の劣化状態に応じた充電パターンを作成し、電池パック格納装置に充電指令を送信してもよい。この場合、監視装置１は、電池パック格納装置４から充電する電池パック２の識別情報を取得し、電池情報保持部１２１に保持されている該当する電池パック２のＳＯＨに応じた充電パターンを作成する。監視装置１は、作成した充電パターンをもとに、電池パック格納装置４に充電指令を送信する。電池パック格納装置４は、受信した充電指令をもとに、電池パック２の充電を行う。監視装置１は、充電中に又は充電終了後に、電池パック２の状態情報を取得し、電池情報保持部１２１に保持される該当する電池パック２の電池情報を更新してもよい。

また上述の実施の形態では、リチウムイオン電池セル、ニッケル水素電池セル、鉛電池セル等を含む電池モジュール２１を内蔵する電池パック２を使用する例を説明した。この点、電気二重層キャパシタセル、リチウムイオンキャパシタセル等を含むキャパシタモジュールを内蔵するキャパシタパックを使用してもよい。本明細書では、電池パックとキャパシタパックを総称して蓄電パックと呼ぶ。

また上述の実施の形態では、低速の電動車両３をゴルフカートとして使用する例を説明した。この点、電動車両３をショッピングモールやエンタテイメント施設などで使用されるランドカーに使用してもよい。この場合、ユーザの技量の代わりに、ユーザの過去の走行履歴情報（例えば、平均走行距離）をパラメータとして使用して、電動車両３の当該ユーザの使用による消費電力量を予測する。また、ユーザの性別や年齢などの属性情報を加味して、電動車両３の当該ユーザの使用による消費電力量を予測してもよい。

なお、実施の形態は、以下の項目によって特定されてもよい。

［項目１］
所定のエリア内で低速走行する電動車両（３）に搭載される複数の蓄電パック（２）を格納する格納装置（４）と通信可能な監視装置（１）であって、
前記電動車両（３）を使用するユーザの情報を含むパラメータ情報と、前記格納装置（４）に格納されている複数の蓄電パック（２）の状態情報を取得する取得部（１１１）と、
前記取得したパラメータ情報に基づき、前記電動車両（３）の前記ユーザの使用による消費電力量を予測する予測部（１１２）と、
前記予測された消費電力量と、前記取得された複数の蓄電パック（２）の状態情報をもとに、前記電動車両（３）に搭載すべき複数の蓄電パック（２）の組み合わせを決定する決定部（１１３）と、を備える、監視装置（１）。
これによれば、電動車両（３）を使用するユーザの情報を加味することにより、電動車両（３）に搭載すべき複数の蓄電パック（２）の最適な組み合わせを決定することができる。
［項目２］
前記電動車両（３）は、前記エリア内で所定の競技を行うユーザの移動のために使用され、
前記パラメータ情報には、前記ユーザの技量を示す情報、及び前記電動車両（３）に乗車するユーザの人数の少なくとも一方が含まれる、項目１に記載の監視装置（１）。
これによれば、電動車両（３）を使用するユーザの技量、及び人数の少なくとも一方を加味することにより、電動車両（３）に搭載すべき複数の蓄電パック（２）の最適な組み合わせを決定することができる。
［項目３］
前記パラメータ情報には、前記エリアの地理的情報と天候情報の少なくとも一方がさらに含まれる、項目２に記載の監視装置（１）。
これによれば、電動車両（３）の消費電力量を、より精緻に予測することができる。
［項目４］
前記予測部（１１２）は、前記電動車両（３）に複数のユーザが乗車する場合、前記競技の技量が最も低いユーザの技量を示す情報を使用して、前記電動車両（３）の消費電力量を予測する、項目２に記載の監視装置（１）。
これによれば、技量が最も低いユーザの予想走行距離を反映した、電動車両（３）の消費電力量を予測することができる。
［項目５］
前記予測部（１１２）は、前記電動車両（３）に乗車するユーザの技量を示す情報に加えて、前記ユーザの前記電動車両（３）の走行に関する履歴情報を使用して、前記電動車両（３）の消費電力量を予測する、項目２に記載の監視装置（１）。
これによれば、ユーザの技量に加えて、ユーザの電動車両（３）の走行に関する個人差を、予測に反映させることができる。
［項目６］
前記電動車両（３）には、複数の蓄電パック（２）が並列接続されて搭載され、
前記決定部（１１３）は、前記予測部（１１２）により予測された前記電動車両（３）の消費電力量にマージンを加えた電力量以上の容量となる複数の蓄電パック（２）の組み合わせの内、最も並列数が少なくなる蓄電パック（２）の組み合わせを決定する、項目１に記載の監視装置（１）。
これによれば、電動車両（３）に搭載される蓄電パック（２）の合計重量を減らすことができる。
［項目７］
前記電動車両（３）には、複数の蓄電パック（２）が並列接続されて搭載され、
前記決定部（１１３）は、前記予測部（１１２）により予測された前記電動車両（３）の消費電力量にマージンを加えた電力量以上の容量を満たす複数の蓄電パック（２）の組み合わせの内、最も劣化ばらつきが小さくなる蓄電パック（２）の組み合わせを決定する、項目１に記載の監視装置（１）。
これによれば、蓄電パック（２）間の横流を抑制することができる。
［項目８］
前記格納装置（４）に格納された複数の蓄電パック（２）の内、前記決定部（１１３）により決定された複数の蓄電パック（２）の組み合わせを示す情報を、前記格納装置（４）に通知する通知部（１１４）をさらに備える、項目１に記載の監視装置（１）。
これによれば、格納装置（４）がユーザに取り出すべき蓄電パック（２）をガイダンスすることができる。
［項目９］
前記取得部（１１１）により取得された、前記電動車両（３）に搭載された蓄電パック（２）の状態情報と当該電動車両（３）の位置情報をもとに、当該電動車両（３）に容量不足が発生するか否かを判断する判断部（１１６）と、
前記判断部（１１６）により前記電動車両（３）に容量不足が発生すると判断された場合、担当者が保持する携帯端末装置（６）に、前記電動車両（３）に容量不足が発生することを通知する通知部（１１４）をさらに備える、項目１に記載の監視装置（１）。
これによれば、担当者が電動車両（３）に赴いて蓄電パック（２）を交換することができ、電動車両（３）の使用中に容量不足で停止することを事前に防止することができる。
［項目１０］
前記電動車両（３）から前記蓄電パック（２）の異常信号が取得されると、担当者が保持する携帯端末装置（６）に、前記電動車両（３）に搭載された蓄電パック（２）に異常が発生していることを通知する通知部（１１４）をさらに備える、項目１に記載の監視装置（１）。
これによれば、担当者が電動車両（３）に赴いて蓄電パック（２）を交換することができ、異常が発生した蓄電パック（２）を回収できる。
［項目１１］
前記ユーザの情報と前記蓄電パック（２）の情報を蓄積する記録部（１２）と、
前記電動車両（３）の消費電力量を予測するための予測モデルを生成する学習部（１１５）と、をさらに備え、
前記学習部（１１５）は、前記予測部（１１２）により予測された前記電動車両（３）の消費電力量と、実際に消費された電力量との差に基づき、前記予測モデルを更新する、項目１に記載の監視装置（１）。
これによれば、電動車両（３）の消費電力量の予測精度を向上させることができる。
［項目１２］
複数の蓄電パック（２）を搭載して、所定のエリア内で低速走行する電動車両（３）と、
前記電動車両（３）に搭載される複数の蓄電パック（２）を格納する格納装置（４）と、
前記電動車両（３）と前記格納装置（４）と通信可能な監視装置（１）と、を備え、
前記監視装置（１）は、
前記電動車両（３）を使用するユーザの情報を含むパラメータ情報と、前記格納装置（４）に格納されている複数の蓄電パック（２）の状態情報を取得する取得部（１１１）と、
前記取得したパラメータ情報に基づき、前記電動車両（３）の前記ユーザの使用による消費電力量を予測する予測部（１１２）と、
前記予測された消費電力量と、前記取得された複数の蓄電パック（２）の状態情報をもとに、前記電動車両（３）に搭載される複数の蓄電パック（２）の組み合わせを決定する決定部（１１３）と、を有する、管理システム（１００）。
これによれば、電動車両（３）を使用するユーザの情報を加味することにより、電動車両（３）に搭載すべき複数の蓄電パック（２）の最適な組み合わせを決定することができる。
［項目１３］
前記電動車両（３）は、前記エリア内で所定の競技を行うユーザの移動のために使用され、
前記パラメータ情報には、前記ユーザの技量を示す情報、及び前記電動車両（３）に乗車するユーザの人数の少なくとも一方が含まれる、項目１２に記載の管理システム（１００）。
これによれば、電動車両（３）を使用するユーザの技量、及び人数の少なくとも一方を加味することにより、電動車両（３）に搭載すべき複数の蓄電パック（２）の最適な組み合わせを決定することができる。
［項目１４］
所定のエリア内で低速走行する電動車両（３）に搭載される複数の蓄電パック（２）を管理する管理方法であって、
前記電動車両（３）を使用するユーザの情報を含むパラメータ情報と、前記電動車両（３）に搭載される複数の蓄電パック（２）を格納するための格納装置（４）に格納されている複数の蓄電パック（２）の状態情報を取得するステップと、
前記取得したパラメータ情報に基づき、前記電動車両（３）の前記ユーザの使用による消費電力量を予測するステップと、
前記予測された消費電力量と、前記取得された複数の蓄電パック（２）の状態情報をもとに、前記電動車両（３）に搭載される複数の蓄電パック（２）の組み合わせを決定するステップと、を有する、管理方法。
これによれば、電動車両（３）を使用するユーザの情報を加味することにより、電動車両（３）に搭載すべき複数の蓄電パック（２）の最適な組み合わせを決定することができる。
［項目１５］
前記電動車両（３）は、前記エリア内で所定の競技を行うユーザの移動のために使用され、
前記パラメータ情報には、前記ユーザの技量を示す情報、及び前記電動車両（３）に乗車するユーザの人数の少なくとも一方が含まれる、項目１４に記載の管理方法。
これによれば、電動車両（３）を使用するユーザの技量、及び人数の少なくとも一方を加味することにより、電動車両（３）に搭載すべき複数の蓄電パック（２）の最適な組み合わせを決定することができる。

１００ 管理システム、 ２００ ネットワーク、 ３００ 商用電力系統、 ４００ 天気予報情報サーバ、 １ 監視装置、 １１ 処理部、 １２ 記録部、 １２１ 電池情報保持部、 １２２ ユーザ情報保持部、 １２３ 予約情報保持部、 １２４ ゴルフ場内地図情報保持部、 １２５ 電池・車両・ユーザ対応テーブル、 １１１ 取得部、 １１２ 予測部、 １１３ 決定部、 １１４ 通知部、 １１５ 学習部、 １１６ 判断部、 ２ 電池パック、 ２１ 電池モジュール、 Ｅ１－Ｅｎ セル、 ２２ 制御基板、 ２３ 電圧計測部、 ２４ 温度計測部、 ２５ 電流計測部、 ２６ 制御部、 Ｔ１ 温度センサ、 ３ 電動車両、 ３１ 車両制御部、 ３２ インバータ、 ３３ モータ、 ３４ 変速機、 ３５ 電池装着部、 ３６ 無線端末装置、 ３６１ 処理部、 ３６２ 記録部、 ３６３ 表示部、 ３６４ 操作部、 ３６５ アンテナ、 ３６６ ＧＰＳ受信部、 ４ 電池パック格納装置、 ４０ 制御装置、 ４１ 処理部、 ４２ 記録部、 ４３ 表示部、 ４４ 操作部、 ４５ 音声出力部、 ４６ 充電台、 ４７ 充電器、 ５ 端末装置、 ５１ 処理部、 ５２ 記録部、 ５３ 表示部、 ５４ 操作部、 ６ 携帯端末装置、 ６１ 処理部、 ６２ 記録部、 ６３ 表示部、 ６４ 操作部、 ６５ アンテナ、 ６６ ＧＰＳ受信部。

Claims (12)

1. 所定のエリア内で低速走行する電動車両に搭載される複数の蓄電パックを格納する格納装置と通信可能な監視装置であって、
   前記電動車両を使用するユーザの情報を含むパラメータ情報と、前記格納装置に格納されている複数の蓄電パックの状態情報を取得する取得部と、
   前記取得したパラメータ情報に基づき、前記電動車両の前記ユーザの使用による消費電力量を予測する予測部と、
   前記予測された消費電力量と、前記取得された複数の蓄電パックの状態情報をもとに、前記電動車両に搭載すべき複数の蓄電パックの組み合わせを決定する決定部と、を備え、
   前記電動車両は、前記エリア内で所定の競技を行うユーザの移動のために使用され、
   前記パラメータ情報には、前記ユーザの技量を示す情報、及び前記電動車両に乗車するユーザの人数の少なくとも一方が含まれる、監視装置。
2. 前記パラメータ情報には、前記エリアの地理的情報と天候情報の少なくとも一方がさらに含まれる、請求項１に記載の監視装置。
3. 前記予測部は、前記電動車両に複数のユーザが乗車する場合、前記競技の技量が最も低いユーザの技量を示す情報を使用して、前記電動車両の消費電力量を予測する、請求項１に記載の監視装置。
4. 前記予測部は、前記電動車両に乗車するユーザの技量を示す情報に加えて、前記ユーザの前記電動車両の走行に関する履歴情報を使用して、前記電動車両の消費電力量を予測する、請求項１に記載の監視装置。
5. 前記電動車両には、複数の蓄電パックが並列接続されて搭載され、
   前記決定部は、前記予測部により予測された前記電動車両の消費電力量にマージンを加えた電力量以上の容量となる複数の蓄電パックの組み合わせの内、最も並列数が少なくなる蓄電パックの組み合わせを決定する、請求項１に記載の監視装置。
6. 前記電動車両には、複数の蓄電パックが並列接続されて搭載され、
   前記決定部は、前記予測部により予測された前記電動車両の消費電力量にマージンを加えた電力量以上の容量を満たす複数の蓄電パックの組み合わせの内、最も劣化ばらつきが小さくなる蓄電パックの組み合わせを決定する、請求項１に記載の監視装置。
7. 前記格納装置に格納された複数の蓄電パックの内、前記決定部により決定された複数の蓄電パックの組み合わせを示す情報を、前記格納装置に通知する通知部をさらに備える、請求項１に記載の監視装置。
8. 前記取得部により取得された、前記電動車両に搭載された蓄電パックの状態情報と当該電動車両の位置情報をもとに、当該電動車両に容量不足が発生するか否かを判断する判断部と、
   前記判断部により前記電動車両に容量不足が発生すると判断された場合、担当者が保持する携帯端末装置に、前記電動車両に容量不足が発生することを通知する通知部をさらに備える、請求項１に記載の監視装置。
9. 前記電動車両から前記蓄電パックの異常信号が取得されると、担当者が保持する携帯端末装置に、前記電動車両に搭載された蓄電パックに異常が発生していることを通知する通知部をさらに備える、請求項１に記載の監視装置。
10. 前記ユーザの情報と前記蓄電パックの情報を蓄積する記録部と、
    前記電動車両の消費電力量を予測するための予測モデルを生成する学習部と、をさらに備え、
    前記学習部は、前記予測部により予測された前記電動車両の消費電力量と、実際に消費された電力量との差に基づき、前記予測モデルを更新する、請求項１に記載の監視装置。
11. 複数の蓄電パックを搭載して、所定のエリア内で低速走行する電動車両と、
    前記電動車両に搭載される複数の蓄電パックを格納する格納装置と、
    前記電動車両と前記格納装置と通信可能な監視装置と、を備え、
    前記監視装置は、
    前記電動車両を使用するユーザの情報を含むパラメータ情報と、前記格納装置に格納されている複数の蓄電パックの状態情報を取得する取得部と、
    前記取得したパラメータ情報に基づき、前記電動車両の前記ユーザの使用による消費電力量を予測する予測部と、
    前記予測された消費電力量と、前記取得された複数の蓄電パックの状態情報をもとに、前記電動車両に搭載される複数の蓄電パックの組み合わせを決定する決定部と、を有し、
    前記電動車両は、前記エリア内で所定の競技を行うユーザの移動のために使用され、
    前記パラメータ情報には、前記ユーザの技量を示す情報、及び前記電動車両に乗車するユーザの人数の少なくとも一方が含まれる、管理システム。
12. 所定のエリア内で低速走行する電動車両に搭載される複数の蓄電パックを管理する管理方法であって、
    前記電動車両を使用するユーザの情報を含むパラメータ情報と、前記電動車両に搭載される複数の蓄電パックを格納するための格納装置に格納されている複数の蓄電パックの状態情報を取得するステップと、
    前記取得したパラメータ情報に基づき、前記電動車両の前記ユーザの使用による消費電力量を予測するステップと、
    前記予測された消費電力量と、前記取得された複数の蓄電パックの状態情報をもとに、前記電動車両に搭載される複数の蓄電パックの組み合わせを決定するステップと、を有し、
    前記電動車両は、前記エリア内で所定の競技を行うユーザの移動のために使用され、
    前記パラメータ情報には、前記ユーザの技量を示す情報、及び前記電動車両に乗車するユーザの人数の少なくとも一方が含まれる、管理方法。

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