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JP7431069B2 - フォーマー容器充填用液状洗浄料 - Google Patents

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JP7431069B2 JP2020044214A JP2020044214A JP7431069B2 JP 7431069 B2 JP7431069 B2 JP 7431069B2 JP 2020044214 A JP2020044214 A JP 2020044214A JP 2020044214 A JP2020044214 A JP 2020044214A JP 7431069 B2 JP7431069 B2 JP 7431069B2
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Description

本発明は、ポンプフォーマーやスクイズフォーマー等のフォーマー容器に充填して泡状として使用するための液状洗浄料に関する。本発明のフォーマー容器充填用皮膚洗浄料は、皮膚刺激性が緩和であり、泡質(泡の量、泡の弾力性、泡の持続性)が良く、洗いあがりの感触に優れ、かつ、低温及び高温における安定性に優れた、フォーマー容器充填用液状洗浄料に関する。
皮膚洗浄料には、固形状、粉末状、液状、クリーム状、泡沫状等があるが、近年、ポンプを押すだけや、容器を手で絞る(スクイズ)だけで良質な泡が得られる簡便性から、泡沫状の洗浄料が、手洗い、洗顔、洗髪、洗身などの種々の用途に用いられている。液状洗浄料をフォーマー容器内部の多孔質膜を通過させることによって、洗浄料と空気とを混合して泡沫状としている。多孔質膜を通過させるがゆえに、低温環境下で皮膚洗浄料が析出、固化すると目詰まりを引き起こし、使用できなくなるという問題がある。とくに泡質(泡の量、泡の弾力性、泡の持続性)は、フォーマー型皮膚洗浄料特有の課題とも言うべき製品の良し悪しを決める要素となり得るため、泡質に優れており、かつ、低温環境下でも安定して目詰まりを起こさないフォーマー容器充填用皮膚洗浄料の開発が求められている。
洗浄料の主たる成分である界面活性剤として、洗浄力に優れて安全性が高く、皮膚刺激性が緩和であり敏感肌の使用者が安心して使用できるアシルアミノ酸系界面活性剤が注目されている。しかしながら、アシルアミノ酸系界面活性剤は、通常皮膚に用いる化粧料として好ましいとされるpH7未満の弱酸性領域では、それより高いpH領域と比べて水への溶解性が低下し、アシル基の組成によってはその水溶液が白濁或いは沈殿を生じて目詰まりの原因となってしまう問題があった。このため、アシルアミノ酸系界面活性剤を配合した液状洗浄料では、弱酸性下で好ましい粘度を有する透明性の高い製剤とすることが困難であった。実際に、特許文献1(特許第4868148号公報)には、特定の脂肪酸塩と、両性界面活性剤と、アシルアミノ酸系界面活性剤を含有することを特徴とする、フォーマー容器に充填されてなる液体洗浄剤製品の発明が記載されており、水酸化カリウムでpH10.6(実施例1~7)、10.0(実施例8~9)、pH9.0(実施例1~7)に調製されて、アシルアミノ酸系界面活性剤の溶解性を高めている。
特許文献2(特許第5490388号公報)には、アシルアミノ酸系界面活性剤に、両性界面活性剤を併用し、多価アルコールを30~50質量%高含有させることにより、低温時でも安定する洗浄料が得られることが記載されている。アシルアミノ酸系界面活性剤の溶解性を高める技術として優れていることは確かだが、多価アルコールを高配合してしまうと、泡に弾力性を付与するために用いる増粘剤の溶解性が低下してしまい、安定性に課題が残ってしまうため不十分であった。また、特許文献2の実施例1~6において、アシルアミノ酸系界面活性剤のカウンターイオンとして、トリエタノールアミン塩が用いられている。トリエタノールアミン塩は、アシルアミノ酸系界面活性剤の溶解性が高まり、泡立ちが良くなることが知られているが、発がん性物質であるニトロソアミンを生成する可能性があることや、感作性を引き起こす可能性があることから、皮膚感受性の高い使用者でも安心して使用できるようにするには、トリエタノールアミン塩の代替が望まれていた。一方、ナトリウム塩は、発がん性、感作性の懸念はなく、しっとりとした人気の高い使用感が得られるが、トリエタノールアミン塩やカリウム塩と比べてアシルアミノ酸系界面活性剤の溶解性が低下してしまい、低温環境下で析出し、目詰まりを起こしてしまうという課題があった。
本出願人はこれまでに、アシルアミノ酸系界面活性剤を配合した、主に皮膚の洗浄を目的とした洗浄料を提供するための研究・開発を行っており、特許文献3(特開2019-034915号公報)において、N-アシルグルタミン酸塩とアミンオキシド系両性界面活性剤と水を配合した組成物に、酸性物質を加えてpHを低下させることにより、増粘剤を配合せずに、組成物の粘度を高め、かつ透明性を有する液状洗浄組成物を得られるという技術を開示している。しかしながら、酸性物質を加えてpHを低下させる工程が必要である点や、アシルアミノ酸系界面活性剤のカウンターイオンとして、しっとりとした人気の高い使用感が得られるナトリウム塩を安定して配合するには、更に改善できる余地があった。
特許第4868148号公報 特許第5490388号公報 特開2019-034915号公報
本発明は、pH7以下であって、低温環境下でも安定してアシル酸性アミノ酸ナトリウム塩を配合することができ、泡質(泡の量、泡の弾力性、泡の持続性)と洗い上がりの感触に優れたフォーマー容器充填用液状皮膚洗浄料を提供することを課題とする。
本発明の課題を解決するための手段は以下のとおりである。
1.次の(A)~(C);
(A)アシル酸性アミノ酸ナトリウム塩
(B)アミンオキシド系両性界面活性剤
(C)ヒドロキシプロピルメチルセルロース
を含有する皮膚洗浄料において、pH7以下であり、多価アルコールの含有量が25質量%以下であることを特徴とするフォーマー容器充填用液状皮膚洗浄料。
2.成分(A)と(B)の質量比((A)/(B))が0.4以上1.5以下であることを特徴とする1.記載のフォーマー容器充填用液状皮膚洗浄料。
3.成分(C)の含有量が0.1質量%以上1.8質量%以下であることを特徴とする1.又は2.記載のフォーマー容器充填用液状皮膚洗浄料。
4.酸性物質を実質的に含有しないことを特徴とする1.~3.いずれかに記載のフォーマー容器充填用液状皮膚洗浄料。
本発明のフォーマー容器充填用液状皮膚洗浄料は、低温環境下でも析出や固化せず、泡質(泡の量、泡の弾力性、泡の持続性)に優れ、かつ、洗い上がりにしっとりとした自然な保湿感が得られる。
次の(A)~(C);
(A)アシル酸性アミノ酸ナトリウム塩
(B)アミンオキシド系両性界面活性剤
(C)ヒドロキシプロピルメチルセルロース
を含有する皮膚洗浄料において、pH7以下であり、多価アルコールの含有量が25質量%以下であることを特徴とするフォーマー容器充填用液状皮膚洗浄料。
本発明のフォーマー容器充填用液状洗浄料は、ポンプを押したりスクイズしたりするだけで、量、弾力性、持続性に優れた泡を得ることができ、洗い上がりにしっとりとした自然な保湿感が得られる。しっとりとした自然な保湿感とは、洗い上がり後に、水分や油分がなく潤いが少ないために肌が引っ張られる肌感触や、べたつきやぬるつきを感じない、自然な潤いを感じる肌感触であるともいえる。
((A)アシル酸性アミノ酸ナトリウム塩)
本発明に用いる(A)アシル酸性アミノ酸ナトリウム塩におけるアシル基としては、オクタノイル基、デカノイル基、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、オレオイル基、リノレオイル基、ヤシ油脂肪酸アシル基(ココイル基)などが挙げられる。本発明に用いる(A)アシル酸性アミノ酸ナトリウム塩におけるアミノ酸としては、グルタミン酸、アスパラギン酸であることが好ましい。
特に限定されるものではないが、好適には、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ココイルグルタミン酸ナトリウム、(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸ナトリウム、ラウロイルアスパラギン酸ナトリウムが挙げられる 。
((B)アミンオキシド系両性界面活性剤)
本発明に用いる(B)アミンオキシド系両性界面活性剤としては、化粧料用の両性界面活性剤として市販されているものを用いることができる。例えば、表示名称ラウラミドプロピルアミンオキシド(化合物名:ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド:商品名:「ソフタゾリンLAO-C」川研ファインケミカル株式会社製)、表示名称ミリスタミドプロピルアミンオキシド(化合物名:ミリスチン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド)、ラウラミドプロピルアミンオキシドとミリスタミドプロピルアミンオキシドの混合物(商品名:「AMMONYX LMDO」ステパン製)、表示名称コカミドプロピルアミンオキシド(化合物名:ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド:商品名:「AMMONYX CDO SPECIAL」ステパン製)表示名称ラウラミンオキシド(化合物名:ラウリルジメチルアミンオキシド:商品名:「ワンダミン OX-300」新日本理化株式会社製)が挙げられる。なかでも、ラウラミドプロピルアミンオキシド、ラウリルジメチルアミンオキシドが特に好ましい。
本発明のフォーマー容器充填用液状洗浄料において、(A)アシルアミノ酸ナトリウム塩と(B)アミンオキシド系両性界面活性剤との質量比((A)/(B))は、0.4以上1.5以下が好ましく、0.5以上1.2以下がより好ましい。((A)/(B))が0.4未満であると泡質が劣る場合があり、1.5を超えると泡質や洗い上がりの感触に優れるが、低温環境下における安定性に劣る場合がある。
((C)ヒドロキシプロピルメチルセルロース)
本発明において、(C)ヒドロキシプロピルメチルセルロースは洗浄料を増粘させる主成分であって、フォーマー容器充填用液状洗浄料に粘性を付与する観点から、(C)ヒドロキシプロピルメチルセルロースの配合量は、フォーマー容器充填用液状洗浄料全量に対し、0.1質量%以上1.8質量%以下が好ましく、0.3質量%以上1.6質量%以下がより好ましく、0.5質量%以上1.5質量%以下が特に好ましい。
ヒドロキシプロピルメチルセルロースの配合量によってフォーマー容器充填用液状洗浄料の粘性を調整できるためとくに限定されるものではないが、ヒドロキシプロピルメチルセルロースの2質量%水溶液の20℃における粘度としては、1mPa・s以上6000mPa・s以下が好ましく、1mPa・s以上4000mPa・s以下がより好ましく、1mPa・s以上m1000Pa・s以下が特に好ましい。1mPa・s未満であると洗浄料に十分な界面活性効果が得られず、十分な泡の量や弾力性、持続性が得られなくなる場合がある。一方、6000mPa・sを超えると洗浄料の粘度が高くなり過ぎるため泡を吐出し難くなる場合があり、フォーム容器内部のフィルター内の詰まりの原因になるなど、泡質が悪くなる場合がある。2質量%水溶液の20℃における粘度は、薬機法に記載の一般試験法粘度測定法に従い測定することができる。
本発明で用いる(C)ヒドロキシプロピルメチルセルロースは市販品を用いても良く、例えば、メトローズ60SH-50(信越化学工業株式会社製)、メトローズ60SH-4000(信越化学工業株式会社製)が例示できる。
(多価アルコール)
本発明に用いる多価アルコールは任意成分として用いることができ、グリコール類、グリセリン類、糖アルコールなどが挙げられる。より具体的には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3-ブチレングリコール、1,2-ブタンジオール、1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール、1,2-デカンジオールなどのグリコール類;グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリンなどのグリセリン類;キシリトール、トレハロース、マルチトール、マンニトール、ソルビトール、エリスリトール、アラビトール、リビトール、ガラクチトール、グルシトール、エリトリトールなどの糖アルコールなどが挙げられる。これらの多価アルコールは、一種又は二種以上が適宜選択され、配合される。既に化粧品原料として市販されているものを何ら限定なく使用できる。
多価アルコールは、任意成分ではあるが、配合する場合の配合量が28質量%を超えると液状洗浄料の安定性が悪くなる。そのため、多価アルコールの配合量は、フォーマー容器充填用液状洗浄料全量に対し、0質量%以上25質量%以下であることが好ましく、0質量%以上23質量%以下であることがさらに好ましい。
本発明のフォーマー容器充填用液状洗浄料は、pH7以下であって、酸性物質を実質的に含有しないことを特徴とする。酸性物質とは、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、乳酸、コハク酸、クエン酸等のpH調整剤を挙げることができる。実質的に含有しないとは、該酸性物質の影響で本発明のフォーマー容器充填用液状洗浄料のpHが7以下とならず、所望する発明の効果に影響を及ぼさないことを意味する。すなわち、本発明のフォーマー容器充填用液状洗浄料は、pHを低下させる工程を要しない。
(その他配合成分)
本発明のフォーマー容器充填用液状洗浄料には、前記の必須成分に加えて必要に応じて本発明の効果を損なわない範囲で通常使用されている任意の成分を使用することができる。例えば、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、防腐剤、糖類、水溶性高分子のような高分子、増粘剤、スクラブ剤、保湿剤、香料、pH調整剤、植物エキス、活性酸素消去剤、抗炎症剤、皮脂抑制剤等の薬効成分を含有させることができる。
界面活性剤として、アシルアミノ酸ナトリウム塩とアミンオキシド系両性界面活性剤以外に、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤を配合することができる。
アニオン界面活性剤としては、高級脂肪酸塩、ラウリン酸ナトリウム等の脂肪酸塩、ラウリル硫酸ナトリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩、POEラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、N-アシルサルコシン塩、N-アシルイセチオン酸塩、スルホコハク酸塩、N-アシルグルタミン酸塩、脂肪酸塩等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、カルボベタイン型界面活性剤、スルホベタイン型界面活性剤、アミドベタイン型界面活性剤、イミダゾリン型界面活性剤等が挙げられる。
カチオン界面活性剤として、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等が挙げられる 。
ノニオン界面活性剤として、例えば、ソルビタンモノオレエート等のソルビタン脂肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導体が挙げられる。
防腐剤として、例えば、メチルパラベン、エチルパラベン、フェノキシエタノール等を挙げることができる。
高分子、増粘剤として、例えば、アラビアゴム、トラガカントガム、ガラクタン、グアーガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード、デキストリン、デキストラン、プルラン、キサンタンガム、ベントナイト、カゼイン、ゼラチン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、カルボキシメチルデキストランナトリウム、アルギン酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子、等を挙げることができる。
保湿剤として、例えば、マルトース、ブドウ糖、果糖、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、シクロデキストリン等が挙げられる。
植物エキスとして、具体的には、カミツレエキス、パセリエキス、ワイン酵母エキス、グレープフルーツエキス、スイカズラエキス、コメエキス、ブドウエキス、ホップエキス、コメヌカエキス、アルテアエキス、ビワエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オウゴンエキス、ヨクイニンエキス、センブリエキス、メリロートエキス、バーチエキス、カンゾウエキス、シャクヤクエキス、サボンソウエキス、ヘチマエキス、トウガラシエキス、レモンエキス、ゲンチアナエキス、シソエキス、ヤナギランエキス、アロエエキス、ローズマリーエキス、セージエキス、タイムエキス、アマチャエキス、茶エキス、海藻エキス、キューカンバーエキス、チョウジエキス、ニンジンエキス、ホホバリーフエキス、マロニエエキス、ハマメリスエキス、クワエキス、ボタンエキス等の各種抽出物を挙げることができる。
薬効成分としては、従来、医薬品、医薬部外品、化粧品、衛生材料等で使用されていて、水中に溶解、または分散可能なものであれば特に限定されることなく使用することができる。具体的には、アシタバエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オオムギエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、カルカデエキス、キウイエキス、キナエキス、キューカンバーエキス、グアノシン、クマザサエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、スイカズラエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、ゼニアオイエキス、センブリエキス、タイソウエキス、タイムエキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、パセリエキス、蜂蜜、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユズエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、リンゴエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。
また、アミノ酸、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイ、トリメチルグリシン等の保湿剤;スフィンゴ脂質、セラミド、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質等の油性成分;ε-アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β-グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコルチゾン等の抗炎症剤;ビタミンA,B2,B6,D,E、パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン酸アミド等のビタミン類;トコフェロール、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン等の抗酸化剤;γ-オリザノール、ビタミンE誘導体等の血行促進剤;レチノール、レチノール誘導体等の創傷治癒剤;デオキシリボ核酸、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜等の生体高分子;アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、4-アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分;セファランチン、トウガラシチンキ、ヒノキチオール、ヨウ化ニンニクエキス、塩酸ピリドキシン、dl-α-トコフェロール、酢酸dl-α-トコフェロール、ニコチン酸、ニコチン酸誘導体、D-パントテニルアルコール、アセチルパントテニルエチルエーテル、ビオチン、アラントイン、イソプロピルメチルフェノール、エストラジオール、エチニルエステラジオール、塩化カルプロニウム、塩化ベンザルコニウム、塩酸ジフェンヒドラミン、タカナール、カンフル、サリチル酸、ノニル酸バニリルアミド、ノナン酸バニリルアミド、ピロクトンオラミン、ペンタデカン酸グリセリル、モノニトログアヤコール、レゾルシン、γ-アミノ酪酸、塩化ベンゼトニウム、塩酸メキシレチン、オーキシン、女性ホルモン、カンタリスチンキ、シクロスポリン、ヒドロコルチゾン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン等も挙げられる。
本発明のフォーマー容器充填用液状洗浄料は、ポンプフォーマーやスクイズフォーマー等のフォーマー容器に充填して泡沫状として、手洗い、洗顔、洗髪、洗身等の種々の用途に使用でき、人間用だけでなくペット用としても適用できる。
以下、本願発明者らが行った試験であって、該発明者らが、
次の(A)~(C);
(A)アシル酸性アミノ酸ナトリウム塩
(B)アミンオキシド系両性界面活性剤
(C)ヒドロキシプロピルメチルセルロース
を含有する皮膚洗浄料において、pH7以下であり、多価アルコールの含有量が25質量%以下であることを特徴とするフォーマー容器充填用液状皮膚洗浄料が、低温環境下でも析出や固化せず、泡質(泡の量、泡の弾力性、泡の持続性)に優れ、かつ、洗い上がりにしっとりとした自然な保湿感が得られるという知見を得た試験について説明する。本発明を実施例に基づいて詳細に説明するが、これに限定されるものではない。
実施例1~7、比較例1~10として、各成分を表1に示す質量比で配合し、液状洗浄料を調製した。使用した各成分は、以下の通りである。
N-ラウロイル-L-グルタミン酸ナトリウム
(アミノサーファクトALMS-P1、旭化成ファインケム株式会社製)
ラウラミドプロピルアミンオキシド
(ソフタゾリンLAO-C、川研ファインケミカル株式会社製)
ラウロアンホ酢酸Na
(ソフタゾリンLHL-SF、川研ファインケミカル株式会社製)
ラウリルベタイン (レボンLD-36、三洋化成工業株式会社製)
ラウラミドプロピルベタイン
(ソフタゾリンLPB-R、川研ファインケミカル株式会社製)
ラウラミドプロピルヒドロキシスルタイン
(ソフタゾリンLSB-R、川研ファインケミカル株式会社製)
ヒドロキシプロピルメチルセルロース
(メトローズ 60SH-50、信越化学工業株式会社製)
ステアロキシヒドロキシプロピルメチルセルロース
(サンジェロース60L、大同化成工業株式会社製)
ヒドロキシプロピルセルロース
(NISSO HPC M、日本曹達株式会社製)
キサンタンガム
(ケルトロールR、DSP五協フード&ケミカル株式会社製)
調製した液状洗浄料の泡量、泡の弾力性、泡の持続性、洗い上がりの感触の4項目について、以下の基準にて評価した。各評価結果を表1に示す。
以下の手順にて、液状洗浄料を調製し、ポンプフォーマー型容器へと充填し、各評価に用いた。
ビーカーに(A)成分、(B)成分、多価アルコールの一部及び精製水を秤量し、攪拌しながら80℃まで加温し、混合液を得た。混合液が80℃到達後、(C)成分を残りの多価アルコールに分散させ、混合液へと投入し、攪拌しながら30℃まで冷却し、調整後のバルクを吐出量0.8cc、3枚メッシュ型(#255‐#255-#200)のポンプフォーマー型容器へと充填した。
(泡量)
調製した液状洗浄料をポンプフォーマー容器に充填し、容器を3回プッシュして50mLビーカーに泡を出し、出た泡の合計嵩高さを測定し、以下の基準により泡量の評価をした。
◎:25mL以上
○:20mL以上25mL未満
△:20mL未満
×:きれいな泡沫状にならない
(泡の弾力性)
調製した液状洗浄料をポンプフォーマー容器に充填し、手のひらに3回プッシュし、訓練した専門パネラー5名が、以下の基準により泡の弾力性について官能評価をし、官能評価の平均点をもとに泡の弾力性を評価した。
(パネラーによる官能評価基準)
良い :5点
やや良い :4点
普通 :3点
やや悪い :2点
悪い :1点
(泡の弾力性の評価)
◎:平均点4以上
〇:平均点3以上4未満
△:平均点2以上3未満
×:平均点2未満
(泡の持続性)
調製した液状洗浄料をポンプフォーマー容器に充填し、手のひらに3回プッシュし、反対の手のひらで5回擦り合わせた後、泡沫の状態を目視にて観察し、訓練した専門パネラー5名が、以下の基準により泡の弾力性を評価した。
◎:擦り合わせる前より泡沫が細かくなる且つ泡量が増える
〇:擦り合わせる前の泡沫の大きさを維持
△:泡沫が大きくなる
×:泡ダレする
(洗い上がりの感触)
調製した液状洗浄料をポンプフォーマー容器に充填し、手のひらに3回プッシュし、洗顔後の肌の感触(しっとりとした自然な保湿感(洗い上がり後に、水分や油分がなく潤いが少ないために肌が引っ張られる肌感触や、べたつきやぬるつきを感じない、自然な潤いを感じる肌感触))を訓練した専門パネラー5名が、以下の基準により官能評価をし、官能評価の平均点をもとに洗い上がりの感触の評価をした。
(パネラーによる官能評価基準)
良い :5点
やや良い :4点
普通 :3点
やや悪い :2点
悪い :1点
(洗い上がりの感触の評価)
◎:平均点4以上
〇:平均点3以上4未満
△:平均点2以上3未満
×:平均点2未満
(安定性)
調製した液状洗浄料をそれぞれ30mLの透明スクリュー管瓶(マルエム社)に充填し、0℃、5℃、常温(25℃)、50℃に設定した恒温槽にそれぞれ静置した。所定の期間静置後のバルクの状態を目視にて安定性を判定した。なお、評価基準は以下の通りである。
〇:調整後10日以上析出もしくはゲル化しない
△:調整後2日後以上調整後10日未満析出もしくはゲル化しない
×:調整当日もしくは調整翌日(1日後)に析出もしくはゲル化した
(結果)
Figure 0007431069000001
(A)アシルアミノ酸性酸ナトリウム塩、(B)アミンオキシド系両性界面活性剤、(C)ヒドロキシプロピルメチルセルロースを配合した実施例1~7の液状洗浄料は、いずれも泡の量、泡の弾力性、泡の持続性、洗い上がりの感触に優れ、低温と高温いずれの環境下でも安定だった。
(A)アシル酸性アミノ酸ナトリウム塩と(B)アミンオキシド系両性界面活性剤の組み合わせについて検討した結果を比較例1~6に示す。
(B)アミンオキシド系両性界面活性剤を含有しない比較例1は、調整後静置して常温にするとすぐに析出した。(A)アシル酸性アミノ酸ナトリウム塩を含有しない比較例2は、泡質の評価と洗い上がりの感触すべてが悪かった。(B)アミンオキシド系両性界面活性剤以外の両性界面活性剤として、ラウロアンホ酢酸Na、ラウリルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルヒドロキシスルタインを配合した比較例3~6において、いずれも所望する泡の弾力性、持続性が得られなかった。また、ラウリルベタイン、ラウラミドプロピルベタインを配合した比較例4,5は、低温環境下(0℃及び/又は5℃)で(A)成分が析出沈殿してしまった。
増粘剤として用いるセルロース誘導体について検討した結果が比較例7~9である。(C)ヒドロキシプロピルメチルセルロースの代わりとして、(C)成分と比較的構造の近い、ステアロキシヒドロキシプロピルメチルセルロースを用いた比較例7では、泡の持続性が、ヒドロキシプロピルセルロースを用いた比較例8では、泡の弾力性が実施例に比べて劣り、化粧品として一般的に用いられる増粘剤として用いられるキサンタンガムを用いた比較例9では、泡の弾力性、持続性いずれの評価も劣っていた。
比較例10は、多価アルコールの配合量について検討した結果である。多価アルコールの配合量を28質量%とした比較例10は、高温環境下(50℃)において調製後翌日に(C)成分が析出を起こした。(C)成分は高温下で構造中のエーテル酸素に水和している水分子が離れてしまうため溶解性が下がる性質がある一方、多価アルコールは脱水作用があるため、多価アルコールを28質量%以上配合すると、高温下における(C)成分の溶解性がさらに低下し、析出が起こったと発明者は考察している。実施例6において、多価アルコールの配合量を0%としても、多価アルコールを配合する実施例1~5、7と比べて僅かに洗い上がりの感触の評価が低くなったのみで、泡の量、泡の弾力性、泡の持続性、低温と高温いずれの環境下でも安定であることが確認できた。実施例7において、多価アルコール3%配合すると、洗い上がりの感触についてさらに優れることを確認できた。
(処方例1)ポンプフォーマー型洗浄料
成分 配合量(質量%)
ココイルグルタミン酸Na 3.5
ココイルメチルタウリンNa 1.0
ラウラミドプロピルアミンオキシド 3.0
ココアンホ酢酸Na 3.0
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 1.0
ヒアルロン酸Na 0.01
DPG 6.0
グリセリン 15.0
植物エキス 0.1
水 残余
(処方例2)ポンプフォーマー型洗浄料
成分 配合量(質量%)
ラウロイルグルタミン酸Na 3.5
ココイルメチルタウリンNa 1.0
ラウラミドプロピルアミンオキシド 3.0
ラウラミドヒドロキシスルタイン 3.0
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 1.0
ヒアルロン酸Na 0.01
1,3-BG 6.0
グリセリン 15.0
水 残余
(処方例3)ポンプフォーマー型洗浄料
成分 配合量(質量%)
ラウロイルグルタミン酸Na 3.5
ラウリルジメチルアミンオキシド 3.0
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 1.0
1,3-BG 6.0
グリセリン 15.0
水 残余
(処方例3)ポンプフォーマー型洗浄料
成分 配合量(質量%)
(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)
グルタミン酸Na 3.5
ココイルグルタミン酸K 1.0
ラウラミドプロピルアミンオキシド 3.0
コカミドプロピルベタイン 3.0
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 1.0
ヒアルロン酸Na 0.01
1,3-BG 6.0
グリセリン 15.0
水 残余
(処方例4)ポンプフォーマー型洗浄料
成分 配合量(質量%)
ラウロイルアスパラギン酸Na 3.0
ラウラミドプロピルアミンオキシド 3.0
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 1.0
グリコシルトレハロース 1.0
1,3-BG 6.0
グリセリン 10.0
水 残余

Claims (3)

  1. 次の(A)~(C);
    (A)アシル酸性アミノ酸ナトリウム塩
    (B)アミンオキシド系両性界面活性剤
    (C)ヒドロキシプロピルメチルセルロース
    を含有する皮膚洗浄料において、pH7以下であり、多価アルコールの含有量が0質量%以上25質量%以下であることを特徴とするフォーマー容器充填用液状皮膚洗浄料。
  2. 成分(A)と(B)の質量比((A)/(B))が0.4以上1.5以下であることを特徴とする請求項1記載のフォーマー容器充填用液状皮膚洗浄料。
  3. 成分(C)の含有量が0.1質量%以上1.8質量%以下であることを特徴とする請求項1又は2記載のフォーマー容器充填用液状皮膚洗浄料。
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