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JP7499773B2 - 測距装置、測距方法 - Google Patents

測距装置、測距方法 Download PDF

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JP7499773B2 JP2021540634A JP2021540634A JP7499773B2 JP 7499773 B2 JP7499773 B2 JP 7499773B2 JP 2021540634 A JP2021540634 A JP 2021540634A JP 2021540634 A JP2021540634 A JP 2021540634A JP 7499773 B2 JP7499773 B2 JP 7499773B2
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Description

本技術は、測距装置及び測距方法に関する。
従来、屋内ではGPS(Global positioning system)衛星からの電波が届きにくいため、GPSを利用した測位又は測距が困難であるという問題がある。そのため、近年、Wi-FiやBluetooth(登録商標)などの無線信号を用いる測距技術が利用されている。
前記測距技術の利用により、例えば屋内ナビゲーションや、店舗における顧客の移動経路の解析などが実現できる。
特許文献1では、「キャリア位相検出に基づいて距離を算出する測距装置において、少なくとも一方が移動自在な第1装置及び第2装置により取得した位相情報に基づいて前記第1装置と第2装置との間の距離を算出する算出部を有し、前記第1装置は、第1基準信号源と、前記第1基準信号源の出力を用いて3つ以上の第1キャリア信号を送信すると共に3つ以上の第2キャリア信号を受信する第1送受信器とを具備し、前記第2装置は、前記第1基準信号源とは独立に動作する第2基準信号源と、前記第2の基準信号源の出力を用いて前記3つ以上の第2キャリア信号を送信すると共に前記3つ以上の第1キャリア信号を受信する第2送受信器とを具備し、前記算出部は、前記第1及び第2キャリア信号の受信によって得られる位相検出結果に基づいて前記距離の算出を行うと共に、算出した距離を、前記第2送受信器によって受信された前記第1キャリア信号同士の振幅比の情報に基づいて補正する測距装置」が開示されている。該特許文献1では、2装置間の距離を各装置間の通信によって求める通信型測距を採用して正確な距離の算出を可能にすることができる測距装置について説明されている。
特許文献2では、「基地局装置と無線通信端末装置とを備える無線測距システムであって、前記基地局装置は、クロックに基づいてパルスを発生し、発生したパルスを送信する送信手段と、送信された前記パルスを、前記無線通信端末装置を経由して受信する受信手段と、前記クロックを、前記パルス幅よりも狭い移送量を用いて移相した複数の移相クロックを生成する移相手段と、前記複数の移相クロックを用いて、受信したパルスを複数の移相においてデジタル信号に変換するAD変換手段と、デジタル信号に変換したパルスと、前記送信手段が送信したパルスとの相関演算を行い、相関値を同じ位相毎に加算して遅延プロファイルを形成する相関演算手段と、前記遅延プロファイルにおけるパルスのピークに基づいて、前記無線通信端末装置からの到来波を検出する検出手段と、前記パルスが前記送信手段から送信されてから、検出された前記到来波が前記受信手段に受信されるまでの経過時間と、事前キャリブレーションデータである、前記無線通信端末装置によって一定に定まる回路遅延時間及び前記基地局によって一定に定まる回路遅延時間と、を用いて、前記無線通信端末装置との距離を算出する距離算出手段と、を有し、前記無線通信端末装置は、前記基地局装置から送信されたパルスを受信する送受信手段と、受信した前記パルスを増幅する第1増幅手段と、前記第1増幅手段によって増幅され、所定の周期を有する受信パルスを包絡線検波する検波手段と、前記検波手段による検波結果を2値化するコンパレータと、前記2値化された検波結果に応じて始動及び終了するエッジマスクを用いて、前記2値化された検波結果をマスクするマスク手段と、前記マスクされた2値化された検波結果に応じて、パルスを生成するパルス生成手段と、生成された前記パルスの帯域を制限するバンドパスフィルタと、を有し、前記送受信手段は、前記帯域制限されたパルスを前記基地局装置に再放射し、前記検波手段は、前記所定の周期内において、前記基地局装置から送信されたパルスを検波した後に、前記無線通信端末装置のアンテナから再放射されたパルスを検波し、前記エッジマスクは、前記2値化された検波結果のうち、前記基地局装置から送信されたパルスの2値化された検波結果によって始動し、前記無線通信端末装置のアンテナから再放射されたパルスの2値化された検波結果によって終了する、無線測距システム」が開示されている。該特許文献2では、複数の基地局間のクロック同期、及び、基地局間の位置関係の入力を必要とすることなく、基地局と端末との距離を測定することができる無線測距システムについて説明されている。
特許文献3では、「半二重通信において、無線通信装置からのデータの送受信の遅延時間からの距離測定を行う無線通信システムにおいて、距離測定を行う前記無線通信装置を測定局、距離測定の相手の前記無線通信装置を被測定局とし、前記測定局において、シンボルの長さを示すシンボル切替点パルスで短時間変調信号を生成して送信する変調信号生成送信手段と、前記測定局と前記被測定局とにおいて、受信した前記短時間変調信号から前記シンボル切替点パルスを抽出する復調手段と、前記シンボル切替点パルスを用いてクロックの位相を前記測定局と同期及び保持させるクロック同期手段と、前記測定局において、時刻情報を含むユニークワードを送信する測定局ユニークワード送信手段と、前記測定局と前記被測定局とにおいて、受信した信号から前記ユニークワードを検出するユニークワード検出手段と、前記被測定局において、同期された前記クロックによる固定遅延の後に、前記ユニークワードを折り返し送信する被測定局ユニークワード送信手段と、前記測定局において、前記ユニークワードの送信から、前記被測定局から送信されたユニークワードの受信までの間、測定用のクロックのカウントを行い、カウント数から前記ユニークワードの前記固定遅延を減算し、前期測定局と前期被測定局との距離を算出する距離算出手段とを備えることを特徴とする無線通信システム」が開示されている。該特許文献3では、半二重の無線通信系において、被測定局でシンボル切替点パルスによるクロックの位相保持を行った上で、固定遅延を含めたユニークワードを折り返し送信することで、伝播遅延時間の測定による正確な測距を行う無線通信装置について説明されている。
特開2018-155725号公報 特開2010-002266号公報 特開2014-132263号公報
しかし、屋内ではマルチパスが生じやすいという問題がある。マルチパスとは、無線信号が反射又は屈折することによって複数の経路から無線信号を受信することをいう。マルチパスによって、例えばノイズが生じたり、無線信号同士が干渉したりすることがある。
特許文献1~3で開示されている技術は、測距性能の向上のために有用ではあるが、マルチパスの対策はなされていない。
そこで、本技術はマルチパスが生じても正確に距離を測定する測距装置及び測距方法を提供することを主目的とする。
本技術は、第1送受信部と、第2送受信部と、応答情報取得部と、フィルタ部と、距離算出部と、を備えており、前記第1送受信部が、周波数スイープを行いつつ第1パルス信号を前記第2送受信部へ送信し、前記第2送受信部が、前記第1送受信部から送信された前記第1パルス信号を受信し、前記応答情報取得部が、前記第1パルス信号の受信から得られる位相差に基づいて応答情報を取得し、前記フィルタ部が、初期に受信する前記第1パルス信号に係る前記応答情報である初期応答情報を前記応答情報から抽出し、前記距離算出部が、前記初期応答情報に基づいて群遅延を算出し、該群遅延と光速度との乗算により前記第1送受信部と前記第2送受信部との間の距離を算出する、測距装置を提供する。
前記第1送受信部が、前記第1パルス信号を前記第2送受信部へ送信し、前記第2送受信部が、前記第1送受信部から送信された前記第1パルス信号を受信し、前記第2パルス信号を前記第1送受信部へ送信し、前記第1送受信部が、前記第2送受信部から送信された前記第2パルス信号を受信し、前記応答情報取得部が、前記第1及び/又は第2パルス信号の受信から得られる位相差に基づいて応答情報を取得し、前記フィルタ部が、初期に受信する前記第1及び/又は第2パルス信号に係る前記応答情報である初期応答情報を前記応答情報から抽出し、前記距離算出部が、前記初期応答情報に基づいて群遅延を算出し、該群遅延と光速度との乗算により前記距離を算出してもよい。
前記第2送受信部が、送信時の第1パルス信号の位相と受信時の前記第1パルス信号の位相との差分を前記第1パルス信号に付加して第2パルス信号を生成してもよい。
前記第1及び第2パルス信号の周波数帯域幅が狭帯域であってもよい。
前記第1及び第2パルス信号の周波数帯域幅が160MHz以下であってもよい。
前記フィルタ部が、逆フーリエ変換部と、初期応答情報抽出部と、フーリエ変換部と、を有しており、前記逆フーリエ変換部が、前記応答情報を、周波数領域の情報から時間領域の情報に変換し、前記初期応答情報抽出部が、時間領域の情報に変換された前記応答情報から前記初期応答情報を抽出し、前記フーリエ変換部が、前記初期応答情報を、時間領域の情報から周波数領域の情報に変換してもよい。
前記初期応答情報が、最初に受信する前記第1及び/又は第2パルス信号に係る前記応答情報であってもよい。
前記距離算出部が、群遅延算出部と、周波数選定部と、乗算部と、を有しており、前記群遅延算出部が、前記初期応答情報に基づいて群遅延の傾きを算出し、前記周波数選定部が、前記群遅延の傾きに基づいて周波数を選定し、前記乗算部が、前記周波数における前記群遅延と前記光速度との乗算により前記距離を算出してもよい。
前記周波数選定部が、前記群遅延の傾きが最小となる周波数を選定してもよい。
さらに、本技術は、周波数スイープを行いつつパルス信号を送信することと、前記パルス信号を受信することと、前記パルス信号の位相差を取得することと、前記位相差に基づいて応答情報を取得することと、初期に受信する前記第1パルス信号に係る前記応答情報である初期応答情報を前記応答情報から抽出することと、前記初期応答情報に基づいて群遅延を算出することと、前記群遅延と光速度との乗算により距離を算出することと、を含む、測距方法を提供する。
本技術に係る測距装置の一実施形態の構成図である。 本技術に係る第1及び第2送受信部の動作を説明するための概略図である。 マルチパスによる測距性能への影響が少ない場合を説明するための図である。 マルチパスによる測距性能への影響が多い場合を説明するための図である。 アンテナの向きによる測距性能への影響を説明するための図である。 TOA方式における応答特性の一例である。 TOA方式における応答特性の一例である。 本技術に係る応答情報の一例である。 本技術に係るフィルタ部の一実施形態の構成図である。 本技術に係る応答情報の一例である。 本技術に係る初期応答情報の一例である。 本技術に係る距離算出部の一実施形態の構成図である。 本技術に係る群遅延の傾きの特性の一例である。 本技術に係る群遅延算出部による群遅延の算出結果の一例である。 本技術に係る群遅延算出部による群遅延の算出結果の一例である。 本技術に係る測距装置による測距結果の一例である。 本技術に係る測距方法のフローチャートの一例である。
以下、本技術を実施するための好適な形態について、添付した図面を参照しつつ説明する。なお、以下に説明する実施形態及び実施例は、本技術の代表的な実施形態及び実施例を示したものであり、本技術の範囲がこれらの実施形態及び実施例に限定されることはない。なお、本技術の説明は以下の順序で行う。
1.本技術の概要
2.本技術に係る第1の実施形態(測距装置)
3.本技術に係る第2の実施形態(測距方法)
<1.本技術の概要>
現在、様々な測距技術が研究されている。例えば、ユーザの動作量を測定する歩行者自立航法(PDR:Pedestrian Dead Reckoning)、地磁気などのデータと照合する測位方法、光の飛行時間から距離を測定するTOF(Time Of Flight)方式などがある。
しかし、歩行者自立航法は、加速度センサーやジャイロセンサーなどから取得した誤差が蓄積され、補正できないという問題がある。地磁気などのデータと照合する測位方法では、事前にマップを作成する必要があり、マップやレイアウトなどが変更になると照合データを再作成する必要があるという運用面での問題がある。TOF方式は、見通し線上を人が遮るシャドーイングにより測距性能が低下するという問題がある。
これらの問題を解決するため、無線信号を用いる測距技術が利用されている。無線信号を用いる測距方法は、事前にマップなどを作成する必要がないという特長がある。
現在、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)、LTE(Long Term Evolution)などの無線信号を用いて通信する機能が、スマートフォンなどの携帯端末に内蔵されている。そのため、無線信号を用いるのに適した環境であるといえる。
無線信号を用いる測距方法は、プログラムなどによって実現できる。当該プログラムは前記携帯端末に内蔵できる。
本技術に係る測距装置の一実施形態の構成図を図1に示す。図1に示されるとおり、本技術に係る測距装置1は、第1送受信部10と、第2送受信部20と、応答情報取得部30と、フィルタ部40と、距離算出部50と、を備えている。
第1送受信部10及び第2送受信部20がパルス信号を送受信する。送信されたパルス信号と受信されたパルス信号の位相差に基づいて、測距装置1は、第1送受信部10と第2送受信部20との間の距離を算出する。
第1及び第2送受信部10、20の動作を説明するための概略図を図2に示す。図2に示されるとおり、第1送受信部10と第2送受信部20は所定の距離だけ離れて配置されている。
第1送受信部10は、第1アンテナ11と、第1処理部12と、を備えている。第2送受信部20は、第2アンテナ21と、第2処理部22と、を備えている。
第1アンテナ11及び第2アンテナ21は、無線パルス信号を送受信する。第1処理部12及び第2処理部22は、前記無線パルス信号を処理する。
第1送受信部10は、第1アンテナ11及び第2アンテナ21を介して、周波数スイープを行いつつ第1パルス信号61を第2送受信部20へ送信する。測距装置1は、ある程度の適切なレンジ(測定範囲)で異なる複数の周波数を用いて測定(周波数スイープ)する。
第1パルス信号61は、所定の遅延時間を生じて第2送受信部20へ到達する。すなわち、第1パルス信号61は、前記遅延時間と送信角周波数を乗算した位相差を生じて第2送受信部20へ到達する。
第2送受信部20は、第1送受信部10から送信された第1パルス信号61を受信する。
第2処理部22は、第1パルス信号61に前記位相差を付加して第2パルス信号62を生成する。当該位相差は、送信時の第1パルス信号61の位相と受信時の前記第1パルス信号61の位相との差分である。
第2送受信部20は、第2アンテナ21及び第1アンテナ11を介して、周波数スイープを行いつつ第2パルス信号62を第1送受信部10へ送信する。
第1送受信部10は、第2送受信部20から送信された第2パルス信号62を受信する。
このようにして、測距装置1は無線パルス信号を疑似的に反射させている。
なお、当該一実施形態では、測距装置1は2つの送受信部10、20から構成されているが、3つ以上の送受信部から構成されていてもよいし、1つの送受信部から構成されていてもよい。
測距装置1が1つの送受信部から構成されているとき、1つの送受信部から送信される無線パルス信号を対象物が反射する。前記送受信部は、反射される無線パルス信号を受信する。
ただし、この場合、反射される無線パルス信号の強度が弱くなるため、前記無線パルス信号の検出が難しくなる。そのため、測距装置1は少なくとも2つの送受信部から構成されていることが望ましい。
ところで、測距装置1は主に屋内で利用されるが、前述したように、屋内ではマルチパスが生じやすいという問題がある。
ここで、マルチパスによる測距性能への影響について、図3及び4を参照しながら説明する。図3は、マルチパスによる測距性能への影響が少ない場合を説明するための図である。図4は、マルチパスによる測距性能への影響が多い場合を説明するための図である。
図3における左側の図は、無線パルス信号の送信機3及び受信機4が配置されている環境を示している。送信機3及び受信機4の周囲には、無線パルス信号を反射する物は配置されていない。そのため、マルチパスが発生する可能性が低い。
図3における右側の図は、送信機3及び受信機4による測距結果を示している。送信機3と受信機4との間の距離を変化させて、算出される距離を評価している。横軸は、送信機3と受信機4との間の距離を実測した値である。縦軸は、前記無線パルス信号の解析により前記距離を算出した値である。
直線5は、前記距離を実測した値であり、正解値である。直線5では、横軸の値と縦軸の値が同じになっている。
折れ線6は、前記無線パルス信号の解析により前記距離を算出した値である。折れ線6と直線5はほぼ重なり合っている。測距性能が高いことがわかる。
一方で、図4における左側の図では、送信機3及び受信機4の周囲には、無線パルス信号を反射する物は配置されている。そのため、マルチパスが発生する可能性が高い。
図4における右側の図では、折れ線6と直線5は乖離している。マルチパスの影響で測距性能が低下していることがわかる。
屋内では無線パルス信号を反射する物が配置されている可能性が高く、マルチパスが発生する可能性が高い。そのため、マルチパスの影響を削減して、測距性能を向上させることが望ましい。
ところで、同様にマルチパスの影響を受けやすいことで知られている、受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indication)を用いる測距方法がある。当該方法は、電波の強度と距離が相関関係にあるという電波の特性を利用する。当該方法は、例えば受信信号強度が大きければ距離が短く、受信信号強度が小さければ距離が長いと推定する。
受信信号強度を用いる方法では、送信機3及び受信機4が備えているアンテナの向きが、測距性能に影響を与えることが知られている。前記アンテナの向きによる測距性能への影響について、図5を参照しながら説明する。図5は、前記アンテナの向きによる測距性能への影響を説明するための図である。
図5における左側の図は、送信機3及び受信機4が備えているアンテナの向きを示している。左から順に、送信機3と受信機4が向かい合っている図、受信機4が右回りに90度回転した図、送信機3が右回りに90度回転した図が示されている。
図5における右側の図は、送信機3及び受信機4による測距結果を示している。
図5において、円の外側に付されている0~345[度]の値は、送信機3及び受信機4の右回りの回転角度を示している。円の中心から外側に向かって付されている-80~-50[dB]の値は、受信信号強度を示している。
折れ線6は、受信機4が右回りに回転するときの受信信号強度を示している。折れ線6は、送信機3が右回りに回転するときの受信信号強度を示している。受信機4及び送信機3の角度によって、受信信号強度が10~20[dB]異なっている。
この図5に示されるとおり、送信機3及び受信機4が備えているアンテナの向きが、測距性能に影響を与え、誤差を生じている。そのため、アンテナの向きによる影響を削減して、測距性能を向上させることが望ましい。
この問題を解決するため、現状、種々の測距方法が提案されている。その一例としてAOA(Angle of Arrival)方式、TOA(Time of Arrival)方式、位相差検出方式などがある。
AOA方式は、複数の指向性アンテナを用いて測位を行う方法である。例えば送信機からの無線信号を受信機が受信する際に、無線信号が到来する角度を測定することで、送信機の位置を推定する方式である。
AOA方式は、アンテナの放射特性の不均一性については改善できる。しかし、ロケーションによってアンテナの指向性を変える必要があるなど、AOA方式は設置コストがかかるという問題がある。また、AOA方式は、ロケーションが変化した場合に対応できないなどの問題もある。
TOA方式は、無線信号の伝搬時間に基づいて位置を推定する方式である。TOA方式は、無線信号の伝搬時間と無線信号の速度を乗算することで、距離を推定する方式である。
TOA方式は、例えば超広帯域無線通信(UWB:Ultra Wide Band)などのような周波数帯域幅が広帯域の無線信号を利用する場合、当該無線信号が高分解能でありマルチパスを容易に除去できるため有用である。
TOA方式における、周波数帯域幅が広帯域の無線信号に係る応答特性の一例を図6に示す。図6において、横軸は時間、縦軸は振幅である。
図6に示されるとおり、3つの時間帯において振幅が大きくなっている。3つの時間帯のそれぞれにおいて、無線信号が受信機に到達したことが示されている。最初に到達した時間帯(振幅が大きくなっている3つの時間帯のうち、図6において左側にある時間帯)における無線信号が、最も遅延時間が短く正しい無線信号であり、そのほかの時間帯(振幅が大きくなっている3つの時間帯のうち、図6において中央と右側にある時間帯)における無線信号はマルチパスによる無線信号であると推測される。よって、マルチパスによる無線信号の特性を除去することより、測距装置は精度良く距離を算出できる。
周波数帯域幅が広帯域の無線信号は高分解能であるためマルチパスを容易に除去できる。一方で、周波数帯域幅が狭帯域の無線信号は低分解能であるためマルチパスの除去が困難であるという問題がある。周波数帯域幅が狭帯域の無線信号の一例として、最大周波数が約80MHzのBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)や、最大周波数が約160MHzのLTE-Advancedなどがある。
TOA方式における、周波数帯域幅が狭帯域の無線信号に係る応答特性の一例を図7に示す。図7において、横軸は時間、縦軸は振幅である。
図7に示されるとおり、複数の信号が混ざり合った波形となっている。これは、無線信号が低分解能であるためである。そのため、マルチパスによる無線信号の特性の除去が難しい。
そこで、本技術は位相差検出方式を採用する。位相差検出方式は、送信信号と受信信号の位相差から距離を算出する方式である。
<2.本技術に係る第1の実施形態(測距装置)>
本技術に係る実施形態である測距装置について説明する。第1送受信部10が送信する第1パルス信号61の位相と、第2送受信部20が受信する第1パルス信号61の位相の差分(位相差)に基づいて、測距装置1は、第1送受信部10と第2送受信部20との間の距離を算出する。
測距方法について具体的に説明する。前記位相差を角周波数で微分すると群遅延が得られる。当該群遅延は、周波数における位相の微分特性を示す。当該群遅延は、角周波数に対する位相の傾きを示す。
前記群遅延と光速度(約3×108[m/s])を乗算すると、第1送受信部10と第2送受信部20との間の距離が得られる。
さらに、本技術はパルス信号の往復で生じる群遅延を利用してもよい。すなわち、第1パルス信号61の送受信により生じる群遅延と、第2パルス信号62の送受信により生じる群遅延の平均値を利用してもよい。当該平均値の利用により、測距結果の偏りが低減され、測距性能が向上する。
第1パルス信号61及び第2パルス信号62は、所定の速度で周波数が変化している。第1パルス信号61及び第2パルス信号62は、例えば低い周波数から高い周波数に所定の速度で変化している。
第1及び/又は第2パルス信号61、62の受信から得られる位相差に基づいて、応答情報取得部30は応答情報を取得する。応答情報とは、受信した第1及び/又は第2パルス信号61、62を解析した情報である。応答情報取得部30は、例えばプログラムなどを利用することによって実現できる。
前記応答情報の一例を図8に示す。図8において、横軸は周波数、縦軸は群遅延となっている。周波数を変化させることにより、測距装置1は周波数ごとに群遅延を解析している。
一般的に、ノイズなどが発生しなければ、周波数に関わらず群遅延は均一となる傾向にある。しかし、図8に示されるとおり、群遅延が不均一となっている。つまり、周波数によって群遅延が異なっている。このことにより、マルチパスの発生によってノイズが生じている可能性が高い。したがって、マルチパスを除去することが望ましい。
前述したように、周波数帯域幅が広帯域の無線信号は高分解能であるためマルチパスを容易に除去できる。一方で、周波数帯域幅が狭帯域の無線信号は低分解能であるためマルチパスの除去が困難であるという問題がある。
しかし、現在、周波数帯域幅が狭帯域の無線信号であるBLEやLTE-Advancedなどの通信規格を利用するICチップが多くの携帯端末に内蔵されている。したがって、周波数帯域幅が狭帯域の無線信号を用いて測位を行うことが望ましい。
本技術に係る測距装置1は、周波数帯域幅が狭帯域の無線信号を用いる。すなわち、第1及び第2パルス信号61、62の周波数帯域幅は狭帯域である。特には、第1及び第2パルス信号61、62の周波数帯域幅は160MHz以下である。
測距装置1はマルチパスを除去するフィルタ部40を備えている。
フィルタ部40は、前記応答情報から初期応答情報を抽出する。初期応答情報とは、第1送受信部10又は第2送受信部20が初期に受信する第1パルス信号61又は第2パルス信号62に係る応答情報である。さらには、初期応答情報は、最初に受信する第1パルス信号61又は第2パルス信号62に係る応答情報であってもよい。初期応答情報は、マルチパスではない可能性が高い。
フィルタ部40の一実施形態の構成図を図9に示す。図9に示されるとおり、フィルタ部40は、逆フーリエ変換部41と、初期応答情報抽出部42と、フーリエ変換部43と、を有している。フィルタ部40は、例えばプログラムなどを利用することによって実現できる。
逆フーリエ変換部41は、前記応答情報に対して逆フーリエ変換を行い、前記応答情報を、周波数領域の情報から時間領域の情報に変換する。
図8に示されている応答情報を、逆フーリエ変換部41が変換したものを図10に示す。図10において、横軸は時間、縦軸は振幅となっている。
実線の時間応答特性7は、周波数帯域幅が狭帯域のパルス信号に係る時間応答特性である。実線の時間応答特性7は、前記応答情報を逆フーリエ変換部41が変換したものである。
一方で、破線の時間応答特性8は、周波数帯域幅が広帯域のパルス信号に係る時間応答特性である。破線の時間応答特性8は、前記応答情報に含まれていない。破線の時間応答特性8は、以降の説明のために記載したものである。
初期応答情報抽出部42は、時間領域の情報に変換された前記応答情報から前記初期応答情報を抽出する。図10において、実線の時間応答特性7が前記応答情報である。時間帯Tの範囲内の前記応答情報が前記初期応答情報である。
破線の時間応答特性8に着目すると、3つの時間帯において振幅が大きくなっている。3つの時間帯のそれぞれにおいて、無線信号が受信機に到達したことが示されている。最初に到達した無線信号が最も遅延時間が短く正しい無線信号であり、そのほかの信号はマルチパスによる無線信号であると推測される。よって、マルチパスによる無線信号の特性を除去することより、測距装置1は精度良く距離を算出できる。
前記初期応答情報は、前記最初に到達した信号に対応する応答情報である。よって、前記初期応答情報の抽出により、測距装置1は精度良く距離を算出できる。前記抽出は、例えばゲーティング技術などを利用することによって実現できる。
時間帯Tの算出方法は特に限定されない。例えば、狭帯域の時間応答特性と広帯域の時間応答特性を対応づけたパターンがあらかじめ複数登録されていてもよい。初期応答情報抽出部42は、前記応答情報に含まれている狭帯域の時間応答特性と、前記パターンに含まれている狭帯域の時間応答特性の照合により、広帯域の時間応答特性を推測し、時間帯Tを算出してもよい。前記パターンは、コンピュータが内蔵するメモリなどの記憶装置に登録されることができる。
あるいは、初期応答情報抽出部42は、例えば時間帯Tを徐々に短くしていき、図8において群遅延が略均一となるときの時間帯Tを算出してもよい。
フーリエ変換部43は、前記初期応答情報に対してフーリエ変換を行い、前記初期応答情報を、時間領域の情報から周波数領域の情報に変換する。
図10に示されている初期応答情報を、フーリエ変換部43が変換したものを図11に示す。図11において、横軸は周波数、縦軸は群遅延となっている。
図11に示されるとおり、図8と比較すると、群遅延の変化量が略均一になっている。前述したように、一般的に、ノイズなどが発生しなければ、周波数に関わらず群遅延は均一となる傾向にある。よって、マルチパスなどによるノイズが除去できていることがわかる。
測距装置1が備えている距離算出部50は、前記初期応答情報に基づいて第1送受信部10と第2送受信部20との間の距離を算出する。
距離算出部50の一実施形態の構成図を図12に示す。図12に示されるとおり、距離算出部50は、群遅延算出部51と、周波数選定部52と、乗算部53と、を有している。距離算出部50は、例えばプログラムなどを利用することによって実現できる。
図11において、群遅延が略均一であるため、どの周波数を選定してもほぼ同じような群遅延になるように見える。よって、任意の群遅延と光速度の乗算により距離を算出してもよい。
しかし、精度の良い測距結果を得るためには、適切な周波数を選定し、当該周波数に係る群遅延に基づいて距離を算出する必要がある。そこで、適切な周波数を選定するために、群遅延算出部51が、前記初期応答情報に基づいて群遅延の傾きを算出する。
前記群遅延の傾きとは、群遅延の周波数微分値であり、微小の周波数区間における群遅延の変化量をいう。群遅延の傾きが小さい周波数はマルチパスの影響が小さく、群遅延の傾きが大きい周波数はマルチパスの影響が大きい。さらには、群遅延の傾きが最小となる周波数は、受信機に最初に到達した無線信号に係る周波数である。したがって、群遅延の傾きが最小となる周波数が選定されることが望ましい。
図11に示されている初期応答情報に基づいて、群遅延算出部51が群遅延を周波数で微分して群遅延の傾きを算出したものを図13に示す。図13において、横軸は周波数、縦軸は群遅延の傾きとなっている。
周波数選定部52は、前記群遅延の傾きに基づいて周波数を選定する。具体的に説明すると、周波数選定部52は、前記群遅延の傾きが最小となる周波数を選定する。図13に示されるとおり、周波数2.41[GHz]付近の点Pにおける群遅延の傾きが最小となっている。よって、周波数選定部52は、点Pにおける周波数Fを選定する。
群遅延算出部51は、周波数Fにおける群遅延の傾きを周波数で積分することにより群遅延を算出する。
複数の距離のそれぞれにおける、群遅延算出部51による群遅延の算出結果の一例を図14及び15に示す。
図14及び15に示されるとおり、群遅延が略均一になっている。前述したように、一般的に、ノイズなどが発生しなければ、周波数に関わらず群遅延は均一となる傾向にある。よって、マルチパスなどによるノイズが除去できていることがわかる。
乗算部53は、周波数Fにおける群遅延と光速度の乗算により前記距離を算出する。
測距装置1による測距結果の一例を図16に示す。図16において、横軸は、第1送受信部10と第2送受信部20との間の距離を実測した値である。縦軸は、測距装置1が前記距離を算出した値である。
直線5は、前記距離を実測した値であり、正解値である。直線5では、横軸の値と縦軸の値が同じになっている。
折れ線6は、測距装置1が前記距離を算出した値である。図4と比較すると、折れ線6と直線5はほぼ重なり合っている。そのため、測距性能が向上していることがわかる。
測距装置1は、PC、サーバ、ワークステーション、タブレット端末などのスタンドアロンのコンピュータを利用することによって実現される。あるいは、測距装置1は、ネットワークを介して協働する複数のコンピュータから成るコンピュータシステムを利用することによって実現される。
前記プログラムは、前記コンピュータが内蔵するメモリやハードディスクドライブ等の記憶装置に格納されることができる。前記コンピュータが内蔵するCPU等の情報処理部が、前記プログラムを動作させることができる。
前記プログラムは、前記コンピュータではない他のコンピュータ又は他のコンピュータシステムに格納されてもよい。この場合、前記コンピュータは、前記プログラムが有する機能を提供するクラウドサービスを利用することができる。このクラウドサービスとして、例えばSaaS(Software as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)、PaaS(Platform as a Service)等が挙げられる。
さらに前記プログラムは、記憶媒体に記憶されることができる。すなわち、前記プログラムは、CD-ROM、DVD、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ等の記憶媒体に、コンピュータが読み取り可能な形態で記憶されることができる。これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることができる。
<3.本技術に係る第2の実施形態(測距方法)>
本技術に係る実施形態である測距方法について説明する。本技術に係る測距方法のフローチャートの一例を図17に示す。図17に示されるとおり、本技術に係る測距方法は、周波数スイープを行いつつパルス信号を送信すること(S1)と、前記パルス信号を受信すること(S2)と、前記パルス信号の位相差を取得すること(S3)と、前記位相差に基づいて応答情報を取得すること(S4)と、初期に受信する前記第1パルス信号に係る前記応答情報である初期応答情報を前記応答情報から抽出すること(S5)と、前記初期応答情報に基づいて群遅延を算出すること(S6)と、前記群遅延と光速度との乗算により距離を算出すること(S7)と、を含む。
本技術に係る測距方法は、第1の実施形態において説明した技術を利用できる。よって、第1の実施形態において説明した技術については、再度の説明を割愛する。
まず、周波数スイープを行いつつパルス信号が送信される(S1)。
次に、前記パルス信号が受信される(S2)。
次に、前記パルス信号の位相差を取得すること(S3)では、送信時の前記パルス信号の位相と受信時の前記パルス信号の位相との差分である位相差が取得される。
次に、前記位相差に基づいて応答情報が取得される(S4)。応答情報とは、受信した前記パルス信号を解析した情報である。応答情報には群遅延情報が含まれている。群遅延とは、周波数における位相の微分特性を示す。当該群遅延は、角周波数に対する位相の傾きを示す。群遅延と光速度との乗算により距離が算出できる。
次に、前記応答情報から初期応答情報が抽出される(S5)。初期応答情報とは、初期に受信した前記パルス信号に係る応答情報である。初期応答情報は、マルチパスではない可能性が高い。
次に、前記初期応答情報に基づいて群遅延が算出される(S6)。より具体的に説明すると前記初期応答情報に基づいて群遅延の傾きが算出される。
群遅延の傾きとは、群遅延の周波数微分値であり、微小の周波数区間における群遅延の変化量をいう。群遅延の傾きが小さい周波数はマルチパスの影響が小さく、群遅延の傾きが大きい周波数はマルチパスの影響が大きい。さらには、群遅延の傾きが最小となる周波数は、受信機に最初に到達した無線信号に係る周波数である。したがって、群遅延の傾きが最小となる周波数が選定されることが望ましい。
そして、前記群遅延の傾きに基づいて周波数が選定される。前記周波数に基づいて群遅延が選定される。
最後に、前記周波数における群遅延と光速度の乗算により、距離が算出される(S7)。
初期に受信する前記第1パルス信号に係る前記応答情報である初期応答情報を前記応答情報から抽出すること(S5)や、前記初期応答情報に基づいて群遅延を算出すること(S6)などにおいてマルチパスの影響が低減されているため、測距性能が向上する。
本技術に係る測距方法は、PC、サーバ、ワークステーション、タブレット端末などのスタンドアロンのコンピュータを利用することによって実現される。あるいは、測距装置1は、ネットワークを介して協働する複数のコンピュータから成るコンピュータシステムを利用することによって実現される。
本技術に係る測距方法は、例えばプログラムなどを利用することによって実現できる。前記プログラムは、前記コンピュータが内蔵するメモリやハードディスクドライブ等の記憶装置に格納されることができる。前記コンピュータが内蔵するCPU等の情報処理部が、前記プログラムを動作させることができる。
前記プログラムは、前記コンピュータではない他のコンピュータ又は他のコンピュータシステムに格納されてもよい。この場合、前記コンピュータは、前記プログラムが有する機能を提供するクラウドサービスを利用することができる。このクラウドサービスとして、例えばSaaS(Software as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)、PaaS(Platform as a Service)等が挙げられる。
さらに前記プログラムは、記憶媒体に記憶されることができる。すなわち、前記プログラムは、CD-ROM、DVD、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ等の記憶媒体に、コンピュータが読み取り可能な形態で記憶されることができる。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることができる。
なお、本明細書中に記載した効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また他の効果があってもよい。
なお、本技術は、以下のような構成をとることもできる。
[1]第1送受信部と、
第2送受信部と、
応答情報取得部と、
フィルタ部と、
距離算出部と、を備えており、
前記第1送受信部が、周波数スイープを行いつつ第1パルス信号を前記第2送受信部へ送信し、
前記第2送受信部が、前記第1送受信部から送信された前記第1パルス信号を受信し、
前記応答情報取得部が、前記第1パルス信号の受信から得られる位相差に基づいて応答情報を取得し、
前記フィルタ部が、初期に受信する前記第1パルス信号に係る前記応答情報である初期応答情報を前記応答情報から抽出し、
前記距離算出部が、前記初期応答情報に基づいて群遅延を算出し、該群遅延と光速度との乗算により前記第1送受信部と前記第2送受信部との間の距離を算出する、
測距装置。
[2]前記第1送受信部が、前記第1パルス信号を前記第2送受信部へ送信し、
前記第2送受信部が、前記第1送受信部から送信された前記第1パルス信号を受信し、前記第2パルス信号を前記第1送受信部へ送信し、
前記第1送受信部が、前記第2送受信部から送信された前記第2パルス信号を受信し、
前記応答情報取得部が、前記第1及び/又は第2パルス信号の受信から得られる位相差に基づいて応答情報を取得し、
前記フィルタ部が、初期に受信する前記第1及び/又は第2パルス信号に係る前記応答情報である初期応答情報を前記応答情報から抽出し、
前記距離算出部が、前記初期応答情報に基づいて群遅延を算出し、該群遅延と光速度との乗算により前記距離を算出する、
[1]に記載の測距装置。
[3]前記第2送受信部が、送信時の第1パルス信号の位相と受信時の前記第1パルス信号の位相との差分を前記第1パルス信号に付加して第2パルス信号を生成する、
[2]に記載の測距装置。
[4]前記第1及び第2パルス信号の周波数帯域幅が狭帯域である、
[2]又は[3]に記載の測距装置。
[5]前記第1及び第2パルス信号の周波数帯域幅が160MHz以下である、
[2]~[4]のいずれか一つに記載の測距装置。
[6]前記フィルタ部が、逆フーリエ変換部と、初期応答情報抽出部と、フーリエ変換部と、を有しており、
前記逆フーリエ変換部が、前記応答情報を、周波数領域の情報から時間領域の情報に変換し、
前記初期応答情報抽出部が、時間領域の情報に変換された前記応答情報から前記初期応答情報を抽出し、
前記フーリエ変換部が、前記初期応答情報を、時間領域の情報から周波数領域の情報に変換する、
[1]~[5]のいずれか一つに記載の測距装置。
[7]前記初期応答情報が、最初に受信する前記第1及び/又は第2パルス信号に係る前記応答情報である、
[1]~[6]のいずれか一つに記載の測距装置。
[8]前記距離算出部が、群遅延算出部と、周波数選定部と、乗算部と、を有しており、
前記群遅延算出部が、前記初期応答情報に基づいて群遅延の傾きを算出し、
前記周波数選定部が、前記群遅延の傾きに基づいて周波数を選定し、
前記乗算部が、前記周波数における前記群遅延と前記光速度との乗算により前記距離を算出する、
[1]~[7]のいずれか一つに記載の測距装置。
[9]前記周波数選定部が、前記群遅延の傾きが最小となる周波数を選定する、
[8]に記載の測距装置。
[10]周波数スイープを行いつつパルス信号を送信することと、
前記パルス信号を受信することと、
前記パルス信号の位相差を取得することと、
前記位相差に基づいて応答情報を取得することと、
初期に受信する前記第1パルス信号に係る前記応答情報である初期応答情報を前記応答情報から抽出することと、
前記初期応答情報に基づいて群遅延を算出することと、
前記群遅延と光速度との乗算により距離を算出することと、を含む、
測距方法。
1 測距装置
10 第1送受信部
20 第2送受信部
30 応答情報取得部
40 フィルタ部
41 逆フーリエ変換部
42 初期応答情報抽出部
43 フーリエ変換部
50 距離算出部
51 群遅延算出部
52 周波数選定部
53 乗算部
61 第1パルス信号
62 第2パルス信号
S1 パルス信号の送信
S2 パルス信号の受信
S3 位相差の取得
S4 応答情報の取得
S5 初期応答情報の抽出
S6 群遅延の算出
S7 距離の算出

Claims (8)

  1. 第1送受信部と、
    第2送受信部と、
    応答情報取得部と、
    フィルタ部と、
    距離算出部と、を備えており、
    前記第1送受信部が、周波数スイープを行いつつ第1パルス信号を前記第2送受信部へ送信し、
    前記第2送受信部が、前記第1送受信部から送信された前記第1パルス信号を受信し、
    前記応答情報取得部が、前記第1パルス信号の受信から得られる位相差に基づいて応答情報を取得し、
    前記フィルタ部が、初期に受信する前記第1パルス信号に係る前記応答情報である初期応答情報を前記応答情報から抽出し、
    前記距離算出部が、前記初期応答情報に基づいて群遅延を算出し、該群遅延と光速度との乗算により前記第1送受信部と前記第2送受信部との間の距離を算出し、
    前記距離算出部が、群遅延算出部と、周波数選定部と、乗算部と、を有しており、
    前記群遅延算出部が、前記初期応答情報に基づいて群遅延の傾きを算出し、
    前記周波数選定部が、前記群遅延の傾きに基づいて周波数を選定し、
    前記乗算部が、前記周波数における前記群遅延と前記光速度との乗算により前記距離を算出する、
    測距装置。
  2. 前記第1送受信部が、前記第1パルス信号を前記第2送受信部へ送信し、
    前記第2送受信部が、前記第1送受信部から送信された前記第1パルス信号を受信し、送信時の第1パルス信号の位相と受信時の前記第1パルス信号の位相との差分を前記第1パルス信号に付加して第2パルス信号を生成し、前記第2パルス信号を前記第1送受信部へ送信し、
    前記第1送受信部が、前記第2送受信部から送信された前記第2パルス信号を受信し、
    前記応答情報取得部が、前記第1及び/又は第2パルス信号の受信から得られる位相差に基づいて応答情報を取得し、
    前記フィルタ部が、初期に受信する前記第1及び/又は第2パルス信号に係る前記応答情報である初期応答情報を前記応答情報から抽出し、
    前記距離算出部が、前記初期応答情報に基づいて群遅延を算出し、該群遅延と光速度との乗算により前記距離を算出する、
    請求項1に記載の測距装置。
  3. 前記第1及び第2パルス信号の周波数帯域幅が狭帯域である、
    請求項2に記載の測距装置。
  4. 前記第1及び第2パルス信号の周波数帯域幅が160MHz以下である、
    請求項2に記載の測距装置。
  5. 前記フィルタ部が、逆フーリエ変換部と、初期応答情報抽出部と、フーリエ変換部と、を有しており、
    前記逆フーリエ変換部が、前記応答情報を、周波数領域の情報から時間領域の情報に変換し、
    前記初期応答情報抽出部が、時間領域の情報に変換された前記応答情報から前記初期応答情報を抽出し、
    前記フーリエ変換部が、前記初期応答情報を、時間領域の情報から周波数領域の情報に変換する、
    請求項1に記載の測距装置。
  6. 前記初期応答情報が、最初に受信する前記第1及び/又は第2パルス信号に係る前記応答情報である、
    請求項2に記載の測距装置。
  7. 前記周波数選定部が、前記群遅延の傾きが最小となる周波数を選定する、
    請求項に記載の測距装置。
  8. 周波数スイープを行いつつパルス信号を送信することと、
    前記パルス信号を受信することと、
    前記パルス信号の位相差を取得することと、
    前記位相差に基づいて応答情報を取得することと、
    初期に受信する前記パルス信号に係る前記応答情報である初期応答情報を前記応答情報から抽出することと、
    前記初期応答情報に基づいて群遅延の傾きを算出することと、
    前記群遅延の傾きに基づいて周波数を選定することと、
    前記周波数における前記群遅延と光速度との乗算により距離を算出することと、を含む、
    測距方法。
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