JP7490028B2 - 推定装置、推定システム、推定方法、およびプログラム - Google Patents
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Description
(製品推定システム1のネットワーク構成)
図1は、実施形態に係る製品推定システム1のネットワーク構成を示す説明図である。製品推定システム1は、リサイクル工場に回収される使用済みの家電製品(以下「回収製品」という)の分別を支援する。図1に示すように、製品推定システム1は、製品推定装置100と、ハンディターミナル110とOCR(Optical Character Recognition)サーバ120とを備える。それぞれの装置は、ネットワーク140(例えば、TCP/IPによるネットワーク、モバイルネットワーク等)によって通信可能に接続されている。また、それぞれの装置は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、通信部などを備えたコンピュータ装置である。
製品推定装置100は、推定装置の一例である。製品推定装置100は、製品情報DB101を備え、回収製品の製品型番などを判定する。また、製品推定装置100は、製品型番の判定結果や、作業スタッフが行った回収作業の作業内容などを記憶する。リサイクル工場は、回収製品をリサイクルに用いるために、例えば、回収製品を粉砕機で粉砕し、各種金属やプラスチックに分類する。分類された物品は、製造メーカに運搬されて、リサイクルされる。回収製品は、例えば、冷媒を備える製品であり、本実施形態ではエアコン(室外機および室内機を含む)とする。なお、回収製品は、冷蔵庫、洗濯機など、冷媒を備える他の家電製品とすることも可能である。製品推定装置100は、リサイクル工場内に配置される。製品推定装置100は、例えば、パソコンであり、作業スタッフから種々の情報を受け付けることが可能である。なお、製品推定装置100は、リサイクル工場の内部または外部に配置されるサーバ装置であってもよい。
ハンディターミナル110は、端末装置の一例である。ハンディターミナル110は、データ収集を行う可搬型の端末装置(モバイル情報端末)である。ハンディターミナル110は、リサイクル工場の作業スタッフによって操作される。ハンディターミナル110は、カメラを備え、回収製品に付された製品ラベルを撮像する。ハンディターミナル110は、データの送受信機能を備え、カメラによって撮像された撮像データを製品推定装置100へ送信する。また、ハンディターミナル110は、製品推定装置100によって判定された製品型番の判定結果を受信し、受信した製品型番を表示する。
OCRサーバ120は、撮像データのテキスト部分を認識して、文字データに変換する装置である。OCRサーバ120は、AI(Artificial Intelligence:人工知能)により、文字認識に係る機能を随時学習する。OCRサーバ120は、製品推定装置100から撮像データを受信すると、撮像データを基に文字認識を行う。OCRサーバ120は、文字認識によって文字データを得ると、当該文字データを製品推定装置100へ送信する。
図2は、製品推定装置100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図2において、製品推定装置100は、CPU201と、メモリ202と、通信I/F(インターフェース)203と、入力デバイス204と、ディスプレイ205と、出力デバイス206とを備える。各部は、バス220によってそれぞれ接続される。
ディスプレイ205は、画像を表示する。ディスプレイ205は、タッチパネルディスプレイを含む。
出力デバイス206は、ディスプレイ205を除いた出力用のデバイスであり、例えば、プリンタやスピーカである。
図3は、ハンディターミナル110のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図3において、ハンディターミナル110は、それぞれ、CPU301と、メモリ302と、通信I/F303と、操作キー304と、タッチパネルディスプレイ305と、カメラ306とを備える。各部は、バス320によってそれぞれ接続される。
タッチパネルディスプレイ305は、各種画像を表示するとともに、オペレータから各種入力を受け付ける。
なお、ハンディターミナル110は、コードリーダ(スキャナ)を備えていてもよい。製品ラベルに、製品ラベルの記載内容を示すコード(例えばバーコード)が記載されている場合には、コードリーダで当該コードを読み取るようにしてもよい。
図4~図6を用いて、製品情報DB101が記憶する製品情報について説明する。製品情報は、製品型番の情報を含む。例えば、製品情報は、製品推定情報と、特殊品情報とを含む。製品情報DB101は、以下に説明する製品推定情報DB400と、リコール品DB500と、環境負荷品DB600とを含む。なお、以下の説明では、各データベースに重複する項目については、適宜説明を省略する。
まず、回収製品の推定に用いられる製品推定情報DB400について説明する。
図4は、製品推定情報DB400の一例を示す図である。図4に示すように、製品推定情報DB400は、「製品型番」と、「メーカ名」と、「冷媒番号」との各項目を含む。製品推定情報DB400に示す各項目は、それぞれ、回収製品の推定に用いられる製品文字列の一例である。
「冷媒番号」は、エアコンの冷媒の識別情報を示す。エアコンの冷媒は、例えば、室外機に設けられる。各項目に情報が入力されることにより、製品推定情報401(401a~401d)がレコードとして記憶される。
次に、リコール品DB500について説明する。回収製品にリコール品が含まれている場合、リサイクル工場は、製品を製造した製造メーカにリコール品を回収した旨を届け出る必要がある。このため、本実施形態では、リコール品DB500を記憶しておくことにより、リコール品を特定できるようにしている。
「製造番号」は、製造時に製品ごとに付される一続きの番号であり、製品ごとに割り当てられる固有の番号である。「製造番号」は、メーカ側で所有者を管理する目的や、製品の偽装を防止する目的で用いられる番号である。「製造番号」は、メーカによっては製品ラベルに付されていないことがある。リコール品DB500において、「製造番号」の項目における「-」は、製品ラベルに製造番号が付されていないことを示している。なお、製造番号は、「シリアル番号」や「シリアルナンバー」などと称される場合がある。
各項目に情報が入力されることにより、特殊品情報としてのリコール品情報501(501a、501b、501c)がレコードとして記憶される。
次に、環境負荷品DB600について説明する。回収製品に環境負荷物質が含まれている場合、製品を粉砕する前に、環境負荷物質を取り除く必要がある。このため、本実施形態では、環境負荷品DB600を記憶しておくことにより、環境負荷物質が含まれる製品を特定できるようにしている。
環境負荷物質とは、地球環境や人体に悪影響を及ぼす有害物質であり、エアコンの室内機に含まれる。「環境負荷物質フラグ」、例えば、「水銀ランプ」、「水銀リレー」、「PCB(Poly Chlorinated Biphenyl)部品」などの項目を含む。各項目は、フラグ設定される。具体的には、図示において、「環境負荷物質フラグ」のうち、「1」が対象の環境負荷物質を含むことを示し、「0」が対象の環境負荷物質を含まないことを示す。各項目に情報が入力されることにより、特殊品情報としての環境負荷情報601(601a、601b、601c)がレコードとして記憶される。
図7は、本実施形態に係る製品推定システム1機能的構成の一例を示すブロック図である。製品推定装置100は、抽出部701と、判定部702と、推定部703と、出力部704と、生成部705と、記憶部710とを備える。各機能部701~704は、製品推定装置100が備えるCPU201によって実現される。すなわち、CPU201が、メモリ202に記憶される製品推定プログラムを実行することにより、各機能部を実現する。また、記憶部710は、メモリ202(製品情報DB101)によって実現される。なお、記憶部710は、外部のサーバ装置など外部の装置に具備されていてもよい。
以下では、図7に示す製品推定システム1の各機能部について、製品推定システム1が行う一連の工程とともに説明する。
図8は、製品推定システム1が行う一連の工程の概要を示す図である。
図8において、まず、ハンディターミナル110の撮像部711は、作業スタッフの操作に応じてカメラ306を起動し、製品ラベル810を撮像させる。撮像部711は、カメラ306によって撮像された撮像データを送信部712に出力する。送信部712は、撮像部711から出力された撮像データを、製品推定装置100を介して、OCRサーバ120へ送信する。
OCRサーバ120は、製品推定装置100から撮像データを受信する。OCRサーバ120は、撮像データに基づいて文字認識を行う。当該文字認識によって、文字認識結果820が得られる。文字認識結果820は、製品ラベル810の撮像データから、文字が抽出されたデータである。OCRサーバ120は、文字認識結果820を製品推定装置100へ送信する。
製品推定装置100は、OCRサーバ120から文字認識結果820を受信する。製品推定装置100の抽出部701は、文字認識結果820の中から、複数の項目のそれぞれについて抽出文字列831(831a~831d)を抽出する。複数の項目は、製品型番、メーカ名、冷媒番号、および製造番号を含む。
抽出文字列831は、項目(製品型番、メーカ名等)ごとに抽出される。例えば、抽出部701は、文字認識結果820のうち、予め登録されている所定の桁数(製品型番の桁数)に合致する文字列を、製品型番を示す抽出文字列831aとして抽出する。なお、抽出文字列831aの抽出において、抽出部701は、先に、製品型番の項目を特定してもよい。具体的には、抽出部701は、文字認識結果820のうち、予め登録されている製品型番を示す文字(「型式」、「品番」、「モデルナンバー」など)に合致する文字列(図示では「品番821」)を製品型番の項目として特定してもよい。そして、抽出部701は、特定した製品型番の項目に後続する文字列を、製品型番を示す抽出文字列831aとして抽出してもよい。
メーカ名を示す抽出文字列831bの抽出において、抽出部701は、例えば、予め登録されている複数のメーカ名(A社、B社、…)に合致する文字列(図示ではA社)を、メーカ名を示す抽出文字列831bとして抽出する。なお、製品ラベル810の先頭にメーカ名が記載されることが大部分であることから、抽出部701は、文字認識結果820のうち、先頭に表示される文字列を、メーカ名を示す抽出文字列831bとして抽出してもよい。
冷媒番号を示す抽出文字列831cの抽出において、抽出部701は、文字認識結果820のうち、予め登録されている所定の桁数(冷媒番号の桁数)に合致する文字列を、冷媒番号を示す抽出文字列831cとして抽出する。なお、抽出文字列831cの抽出において、抽出部701は、先に、冷媒番号の項目を特定してもよい。具体的には、抽出部701は、文字認識結果820のうち、「冷媒」を含む文字列(図示では「冷媒量822」)を冷媒番号の項目として特定してもよい。そして、抽出部701は、特定した冷媒番号の項目に後続する文字列のうち、予め登録されている冷媒番号の桁数に合致する文字列を、冷媒番号を示す抽出文字列831cとして抽出してもよい。
抽出部701は、抽出文字列831を判定部702に出力する。判定部702は、複数の項目(メーカ名、製品型番など)のそれぞれについて、文字列一致判定を行う。文字列一致判定は、例えば、以下の3つの判定を含む。
・製品型番一致判定:製品型番が一致するか否か。
・メーカ名一致判定:メーカ名が一致するか否か。
・冷媒番号一致判定:冷媒番号が一致するか否か。
メーカ名一致判定は、記憶部710(図4の製品推定情報DB400)に記憶されるメーカ名のうち、抽出文字列831bに一致するメーカ名があるか否かの判定である。
冷媒番号一致判定は、記憶部710(図4の製品推定情報DB400)に記憶される冷媒番号のうち、抽出文字列831cに一致する冷媒番号があるか否かの判定である。
推定部703は、文字列一致判定における各項目の一致度合いに基づいて、製品ラベル810が示す回収製品を推定する。一致度合いとは、例えば、「全て一致(完全一致)」、「一部一致」、「該当なし」といった一致度合いである。「一部一致」は、例えば、型番が一致して、他の2つの文字列のうち少なくとも一方が一致しないことであり、後述する「候補あり」と「曖昧一致」とを含む。推定部703は、推定結果を出力部704に出力する。
ハンディターミナル110の受信部713は、出力部704から送信された推定結果を受信する。表示部714は、受信部713が受信した推定結果をタッチパネルディスプレイ305に表示させる。なお、タッチパネルディスプレイ305に表示される推定結果を含む各種情報の詳細については、図9および図10を用いて後述する。
ここで、OCRサーバ120によって文字認識された文字のうち、誤認識される文字が含まれることがある。誤認識される文字を以下に例示する。
・アルファベットの「x」と、記号の「×」。
・アルファベットの「O」と、数字の「0」。
・アルファベットの「I」と、数字の「1」。
上記の対応関係にある各文字は、予め登録されている。以下において、上記の対応関係にある文字のうち、いずれか一方の文字を「特定の文字」といい、他方の文字を「他の文字」という。
ここで、文字列一致判定における各項目の一致度合いが「一部一致」の場合について説明する。文字列一致判定において、複数の項目のうち一部の項目について一致しないと判定された場合、生成部705は、残余文字列を生成する。本実施形態において、一部の項目は、製品型番である。すなわち、ここでいう、文字列一致判定は、製品型番一致判定である。このため、生成部705は、製品型番一致判定において、製品型番について一致しないと判定された場合に、残余文字列を生成する。
判定部702は、残余文字列を含む製品文字列の有無を判定する。以下において、この判定を「候補判定」という。本実施形態において、候補判定は、製品型番について、残余文字列(例えば「AB1234」)を含む製品文字列(例えば、製品型番「AB1234H1」)が記憶部(製品推定情報DB400)に記憶されているか否かの判定である。候補判定において、残余文字列(例えば「AB1234」)を含む一または複数の製品文字列(例えば、製品型番「AB1234H1」)が記憶されていると判定された場合、出力部704は、当該一または複数の製品文字列を、製品ラベルが示す回収製品の候補として出力する。
出力部704は、以下の(1)~(4)に示すように、文字列一致判定および候補判定の判定結果に応じて異なる推定結果を出力する。
(1)文字列一致判定(製品型番一致判定、メーカ名一致判定、冷媒番号一致判定)において、全て一致すると判定された場合、「完全一致」の推定結果を出力する。
(2)文字列一致判定(製品型番一致判定、メーカ名一致判定、冷媒番号一致判定)において、製品型番一致判定が一致すると判定され、メーカ名一致判定および冷媒番号一致判定の少なくとも一方が一致しないと判定された場合、「曖昧一致」の推定結果を出力する。
(3)候補判定において、残余文字列を含む製品文字列があると判定された場合、出力部704は、残余文字列を含む製品文字列があることを示す「候補あり」の推定結果を出力する。また、出力部704は、複数の製品文字列がある場合、複数の製品文字列を回収製品の候補として出力する。
(4)文字列一致判定(少なくとも製品型番一致判定)において一致しないと判定され、さらに、候補判定においても残余文字列を含む製品文字列がないと判定された場合、「候補なし」の推定結果を出力する。
記憶部710(図5のリコール品DB500)は、回収製品がリコール品(特殊品)であることを示すリコール品文字列を記憶する。リコール品文字列は、特殊品文字列の一例であり、例えば、製品型番と、メーカ名と、製造番号とを含む。判定部702は、特殊品判定としてのリコール判定を行う。リコール判定は、抽出文字列831がリコール品文字列に該当するか否かの判定である。出力部704は、リコール判定の判定結果に基づいて、回収製品がリコール品である旨を示す情報を出力する。具体的には、出力部704は、抽出文字列831がリコール品文字列に該当する場合、回収製品がリコール品である旨を示す情報を出力する。
記憶部710(図6の環境負荷品DB600)は、回収製品が環境負荷物質を含む環境負荷品(特殊品)であることを示す環境負荷品文字列を記憶する。環境負荷品文字列は、特殊品文字列の一例であり、例えば、製品型番と、メーカ名とを含む。判定部702は、特殊品判定としての環境負荷判定を行う。環境負荷判定は、抽出文字列831が環境負荷品文字列に該当するか否かの判定である。出力部704は、環境負荷判定の判定結果に基づいて、回収製品が環境負荷品である旨を示す情報を出力する。具体的には、出力部704は、環境負荷判定において、抽出文字列831が環境負荷品文字列に該当する場合、回収製品が環境負荷品である旨を示す情報を出力する。
図9は、ハンディターミナル110に表示される回収製品の推定結果を示す図である。図9(A)は、タッチパネルディスプレイ305に表示される完全一致を示す推定結果画面910を示す。推定結果画面910は、判定型番欄911と、型番候補912と、推定結果913とを含む。推定結果画面910において、判定型番欄911は、製品型番の抽出文字列831aを示す。型番候補912は、文字列一致判定(製品型番一致判定、メーカ名一致判定、冷媒番号一致判定)において、全てにおいて一致の判定結果が得られた際の製品型番を示す。推定結果913は、「完全一致」を示している。
図10は、ハンディターミナル110に表示される特殊品の判定結果を示す図である。図10(A)は、特殊品に該当しないことを示す判定結果画面1010を示す。判定結果画面1010は、判定型番欄1011と、判定結果欄1012と、推定結果1013とを含む。判定型番欄1011は、製品型番の抽出文字列831aを示す。判定結果欄1012は、回収製品が特殊品に該当しないことを示す「OK」を示している。推定結果1013は、「該当なし」を示している。
図11は、製品推定装置100が行う製品推定処理の一例を示すフローチャートである。図11において、製品推定装置100は、ハンディターミナル110から製品ラベル810の撮像データを取得するまで待機する(ステップS1101:NO)。製品推定装置100は、撮像データを取得すると(ステップS1101:YES)、撮像データをOCRサーバ120へ送信する(ステップS1102)。
図12は、製品推定装置100が行う文字列一致判定処理の一例を示すフローチャートである。図12において、製品推定装置100は、抽出文字列831を用いて、製品型番一致判定を行う(ステップS1201)。製品型番一致判定において、製品型番が一致しない場合(ステップS1202:NO)、製品推定装置100は、置換文字列を生成する(ステップS1203)。そして、製品推定装置100は、置換文字列を用いて、製品型番一致判定を行う(ステップS1203)。
図13は、製品推定装置100が行う特殊品判定処理の一例を示すフローチャートである。図13において、製品推定装置100は、抽出文字列831がリコール品文字列に該当するか否かのリコール判定を行う(ステップS1301)。リコール判定において、抽出文字列831がリコール品文字列に該当する場合(ステップS1302:YES)、製品推定装置100は、対象の回収製品がリコール品に該当する旨をハンディターミナル110へ送信する(ステップS1303)。
なお、ステップS1302において、抽出文字列831がリコール品文字列に該当しない場合(ステップS1302:NO)、製品推定装置100は、置換文字列を生成し、置換文字列を用いて、リコール判定を行うようにしてもよい。この場合、製品推定装置100は、当該リコール判定において、置換文字列が環境負荷品文字列に該当する場合に、ステップS1303の処理に進むようにし、一方で、置換文字列がリコール品文字列に該当しない場合に、ステップS1304の処理に進むようにしてもよい。
本実施形態において、残余文字列の生成において、消去する文字数を、製品型番の下桁の2文字とした。これについて説明する。まず、上位の桁について補足すると、製品型番は、上位の桁数に、製造メーカを示すアルファベットが含まれる。このアルファベットにより、製造メーカを特定することができることから、上位の桁を消去することはしないようにしている。
以上説明したように、本実施形態に係る製品推定装置100は、製品ラベル810の撮像データに基づく抽出文字列831と、製品推定情報DB400(図4)に記憶される製品文字列との一致判定(文字列一致判定)を行い、当該判定における各項目の一致度合いに基づいて、回収製品を推定する。これにより、作業スタッフが製品ラベル810を撮像することによって、ハンディターミナル110に推定結果を表示させることができる。具体的には、「完全一致」または「曖昧一致」を表示させることができるため、推定結果の推定精度を作業スタッフに示唆することができる。このため、作業スタッフの作業負荷を軽減することができるとともに、「完全一致」の場合には経験の浅い作業スタッフでも回収製品の分別を適切に行うことができる。したがって、本実施形態によれば、簡単且つ迅速に精度よく回収製品を分別することができ、すなわち、回収製品を効率よく分別することができる。
Claims (9)
- 廃家電製品に付された製品ラベルを撮像した撮像データの文字認識結果に基づいて、前記廃家電製品の製品型番を示す項目と、前記廃家電製品の製造業者名を示す項目と、前記廃家電製品に含まれる冷媒の識別情報を示す項目と、を含む複数の項目のそれぞれについて文字列を抽出する抽出部と、
前記廃家電製品の推定に用いられる製品文字列を前記複数の項目ごとに記憶する記憶部を参照し、前記複数の項目のそれぞれについて、前記抽出部によって抽出された抽出文字列と前記製品文字列とが一致するか否かの一致判定を行う判定部と、
前記一致判定における各項目の一致度合いに基づいて、前記製品ラベルが示す前記廃家電製品を推定する推定部と、
前記推定部の推定結果を出力する出力部と、
を備え、
前記出力部は、
前記一致判定において、前記各項目について完全一致すると判定された場合、前記完全一致した前記製品文字列を、前記製品ラベルが示す前記廃家電製品の候補とする第1推定結果を出力し、
前記一致判定において、前記完全一致ではなく且つ前記複数の項目のうち前記製品型番が一致する一部一致と判定された場合、前記一部一致した前記製品文字列が示す前記廃家電製品を、前記製品ラベルが示す前記廃家電製品の候補とする第2推定結果を出力し、
前記判定部は、前記一致判定において、前記複数の項目のうち前記製品型番について一致しないと判定された場合、前記製品型番の前記抽出文字列に含まれる一部の文字を消去した残余文字列を含む前記製品文字列が前記記憶部に記憶されているか否かの候補判定を行い、
前記出力部は、前記候補判定によって得られた前記製品文字列を、前記製品ラベルが示す前記廃家電製品の候補とする第3推定結果を出力する推定装置。 - 前記残余文字列は、前記製品型番を示す前記抽出文字列に含まれる複数の文字のうち、下桁の所定文字数を消去した文字列である、
請求項1に記載の推定装置。 - 前記判定部は、前記抽出文字列に特定の文字が含まれる場合、前記特定の文字を、前記特定の文字に対応させて予め登録される所定の文字に置換した置換文字列と、前記製品文字列とが一致するか否かの前記一致判定を行う、
請求項1または2に記載の推定装置。 - 前記記憶部は、前記廃家電製品が特殊品であることを示す特殊品文字列を記憶し、
前記判定部は、前記抽出文字列が前記特殊品文字列に該当するか否かの特殊品判定を行い、
前記出力部は、前記特殊品判定の判定結果に基づいて、前記廃家電製品が前記特殊品である旨を示す情報を出力する、
請求項1または2に記載の推定装置。 - 前記特殊品文字列は、前記廃家電製品がリコール品であることを示すリコール品文字列を含み、
前記特殊品判定は、前記抽出文字列が前記リコール品文字列に該当するか否かのリコール判定を含み、
前記出力部は、前記リコール判定の判定結果に基づいて、前記廃家電製品が前記リコール品である旨を示す情報を出力する、
請求項4に記載の推定装置。 - 前記特殊品文字列は、前記廃家電製品が環境負荷物質を含む環境負荷品であることを示す環境負荷品文字列を含み、
前記特殊品判定は、前記抽出文字列が前記環境負荷品文字列に該当するか否かの環境負荷判定を含み、
前記出力部は、前記環境負荷判定の判定結果に基づいて、前記廃家電製品が前記環境負荷品である旨を示す情報を出力する、
請求項5に記載の推定装置。 - 端末装置と、推定装置とを含む推定システムであって、
前記端末装置は、
廃家電製品に付された製品ラベルを撮像した撮像データを生成する撮像部と、
前記撮像データを前記推定装置へ送信する送信部と、
を備え、
前記推定装置は、
前記送信部によって送信された前記撮像データの文字認識結果に基づいて、前記廃家電製品の製品型番を示す項目と、前記廃家電製品の製造業者名を示す項目と、前記廃家電製品に含まれる冷媒の識別情報を示す項目と、を含む複数の項目のそれぞれについて文字列を抽出する抽出部と、
前記廃家電製品の推定に用いられる製品文字列を前記複数の項目ごとに記憶する記憶部を参照し、前記複数の項目のそれぞれについて、前記抽出部によって抽出された抽出文字列と前記製品文字列とが一致するか否かの一致判定を行う判定部と、
前記一致判定における各項目の一致度合いに基づいて、前記製品ラベルが示す前記廃家電製品を推定する推定部と、
前記推定部の推定結果を前記端末装置へ出力する出力部と、
を備え、
前記出力部は、
前記一致判定において、前記各項目について完全一致すると判定された場合、前記完全一致した前記製品文字列を、前記製品ラベルが示す前記廃家電製品の候補とする第1推定結果を出力し、
前記一致判定において、前記完全一致ではなく且つ前記複数の項目のうち前記製品型番が一致する一部一致と判定された場合、前記一部一致した前記製品文字列が示す前記廃家電製品を、前記製品ラベルが示す前記廃家電製品の候補とする第2推定結果を出力し、
前記判定部は、前記一致判定において、前記複数の項目のうち前記製品型番について一致しないと判定された場合、前記製品型番の前記抽出文字列に含まれる一部の文字を消去した残余文字列を含む前記製品文字列が前記記憶部に記憶されているか否かの候補判定を行い、
前記出力部は、前記候補判定によって得られた前記製品文字列を、前記製品ラベルが示す前記廃家電製品の候補とする第3推定結果を出力し、
前記端末装置は、
前記出力部によって出力された前記推定結果を受信する受信部と、
前記推定結果を表示する表示部と、
を備える推定システム。 - 推定装置のコンピュータが、
廃家電製品に付された製品ラベルを撮像した撮像データの文字認識結果に基づいて、前記廃家電製品の製品型番を示す項目と、前記廃家電製品の製造業者名を示す項目と、前記廃家電製品に含まれる冷媒の識別情報を示す項目と、を含む複数の項目のそれぞれについて文字列を抽出する抽出ステップと、
前記廃家電製品の推定に用いられる製品文字列を前記複数の項目ごとに記憶する記憶部を参照し、前記複数の項目のそれぞれについて、前記抽出ステップにおいて抽出された抽出文字列と前記製品文字列とが一致するか否かの一致判定を行う判定ステップと、
前記一致判定における各項目の一致度合いに基づいて、前記製品ラベルが示す前記廃家電製品を推定する推定ステップと、
前記推定ステップにおける推定結果を出力する出力制御ステップと、
を含む処理を実行し、
前記出力制御ステップでは、
前記一致判定において、前記各項目について完全一致すると判定された場合、前記完全一致した前記製品文字列を、前記製品ラベルが示す前記廃家電製品の候補とする第1推定結果を出力し、
前記一致判定において、前記完全一致ではなく且つ前記複数の項目のうち前記製品型番が一致する一部一致と判定された場合、前記一部一致した前記製品文字列が示す前記廃家電製品を、前記製品ラベルが示す前記廃家電製品の候補とする第2推定結果を出力し、
前記判定ステップでは、前記一致判定において、前記複数の項目のうち前記製品型番について一致しないと判定された場合、前記製品型番の前記抽出文字列に含まれる一部の文字を消去した残余文字列を含む前記製品文字列が前記記憶部に記憶されているか否かの候補判定を行い、
前記出力制御ステップでは、前記候補判定によって得られた前記製品文字列を、前記製品ラベルが示す前記廃家電製品の候補とする第3推定結果を出力する推定方法。 - コンピュータを推定装置として機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
廃家電製品に付された製品ラベルを撮像した撮像データの文字認識結果に基づいて、前記廃家電製品の製品型番を示す項目と、前記廃家電製品の製造業者名を示す項目と、前記廃家電製品に含まれる冷媒の識別情報を示す項目と、を含む複数の項目のそれぞれについて文字列を抽出する抽出部、
前記廃家電製品の推定に用いられる製品文字列を前記複数の項目ごとに記憶する記憶部を参照し、前記複数の項目のそれぞれについて、前記抽出部によって抽出された抽出文字列と前記製品文字列とが一致するか否かの一致判定を行う判定部、
前記一致判定における各項目の一致度合いに基づいて、前記製品ラベルが示す前記廃家電製品を推定する推定部、
前記推定部の推定結果を出力する出力部、
として機能させ、
前記出力部は、
前記一致判定において、前記各項目について完全一致すると判定された場合、前記完全一致した前記製品文字列を、前記製品ラベルが示す前記廃家電製品の候補とする第1推定結果を出力し、
前記一致判定において、前記完全一致ではなく且つ前記複数の項目のうち前記製品型番が一致する一部一致と判定された場合、前記一部一致した前記製品文字列が示す前記廃家電製品を、前記製品ラベルが示す前記廃家電製品の候補とする第2推定結果を出力し、
前記判定部は、前記一致判定において、前記複数の項目のうち前記製品型番について一致しないと判定された場合、前記製品型番の前記抽出文字列に含まれる一部の文字を消去した残余文字列を含む前記製品文字列が前記記憶部に記憶されているか否かの候補判定を行い、
前記出力部は、前記候補判定によって得られた前記製品文字列を、前記製品ラベルが示す前記廃家電製品の候補とする第3推定結果を出力するプログラム。
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