JP7468294B2 - シュート機構 - Google Patents
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Description
シュート上の物品をセンサが所定時間以上継続して検出すると、シュートのコンベヤと分岐器とを停止させる技術が知られている(特許文献1を参照)。
そのような問題を解決するために、従来では、シュート内で片寄って積みあがった商品が満杯センサを遮ることがないように、荷物がある程度溜まった時点で作業者が商品をならしていた。したがって、従来は作業者の負担が大きかった。
シュートは、物品が投入され物品を払い出し方向に搬送する搬送面を有する。
分散機構は、搬送面の上側に設けられており、シュートに投入された物品を幅方向に分散させる。
分散機構は、搬送面にシュートの幅方向に延びて配置され、物品と当接することができる。
分散機構は、シュートの幅より短く、シュートの幅方向に対して傾斜しており、第1端と、第1端よりシュートの払い出し方向下流側に位置する第2端とを有している。
分散機構は、物品の重量によって少なくとも物品に当接する部分の幅方向に対する傾斜角度が変更される。
分散機構は、物品の重量によって幅方向に対する傾斜角度が変更されるので、重量に応じて様々な種類の物品を幅方向に分散させることができる。例えば、物品の重量が小さければ分散機構の傾斜角度の変化は小さく、そのため物品の幅方向移動量が大きくなる。また、物品の重量が大きければ分散機構の傾斜角度の変化は大きくなり、物品の幅方向移動量が小さくなる。このように物品の重量によって幅方向移動量が変化するので、重量が小さい物品の上に重量が大きい物品が積み重なりにくくなり、その結果、シュートに投入された重量が小さい物品の上に、重量が大きな物品が積み重なり、重量の小さい物品が損傷することを防止できる。
以上の結果、作業者の負担を増やすことなく、多くの商品をシュートに溜めることができる。
分散機構は、シュートにおいて、コンベヤ又はソータの搬送方向下流側に設置されていてもよい。
この装置では、シュートに投入された物品が、コンベヤ又はソータの下流側となる側面に積み上がることを防止できる。なぜなら、物品はシュートにおいてコンベヤ又はソータの搬送方向下流側に移動しやすいが、そこには分散機構が配置されて物品を幅方向に分散するので、物品がシュートの片側に溜まりにくくなるからである。
板状部材は、固定端としての第1端と、自由端としての第2端とを有していてもよい。
この装置では、分散機構の傾斜角度の変更は板状部材が適度に屈曲することによって行われるので、分散機構に回転部を設ける必要がない。
シュート機構は、物品の重量によって少なくとも物品に当接する部分の幅方向に対する傾斜角度が変更されるが、傾斜角度の変更の程度が分散機構とは異なる第2の分散機構をさらに備えていてもよい。
この装置では、シュートに投入される物品の重量に応じて、分散機構又は第2の分散機構を選択できる。
本発明に係るシュート機構では、重量の小さな物品の上に重量の大きな物品が積み重なり、重量の小さな物品が損傷することを防ぐことができる。
(1)仕分け装置
図1及び図2を用いて、仕分け装置1を説明する。図1及び図2は、第1実施形態の仕分け装置の部分平面図である。
仕分け装置1は、搬送ユニット3と、複数のシュート機構5(図1では1つのみを図示)とを有している。
搬送ユニット3は、物品Wを搬送経路7に沿って搬送し、且つ、搬送経路7に沿った搬送方向(矢印X)に対して直交する払い出し方向(矢印Y)に物品Wを払い出すためのユニットであり、いわゆるクロスベルトソータである。搬送ユニット3は、複数のトレイ9と、駆動ユニット(図示せず)とを有している。
複数のトレイ9は、搬送経路7に沿って互いに連結されている。複数のトレイ9の各々は、物品Wを載置するためのトレイとして機能するとともに、当該トレイ9に載置された物品Wを払い出し方向に搬送するためのベルトコンベヤとしても機能する。駆動ユニット(図示せず)は、複数のトレイ9を搬送経路7に沿って所定の方向に移動させる。
複数のシュート機構5は、トレイ9から払い出し方向に払い出された物品Wを搬出するための装置である。複数のシュート機構5は、搬送経路7の一側方において、搬送経路7に沿って並んで配置されている。
シュート機構5は、シュート11と、分散機構13とを有している。
シュート11は、平面視で矩形状あって、払い出し方向に長く延びており、払い出し方向に物品Wを搬送する。具体的には、シュート11は、ローラ部21を有している。ローラ部21は、物品Wが投入される搬送面を構成しており、幅方向に延設した複数のローラ(図示省略)が、払い出し方向に沿って配列されている。ローラ部21の搬送面はフラットである。ここで、シュート11の幅方向は、搬送ユニット3の搬送方向に平行な方向である。なお、ローラは、フリーローラであってもよいし、駆動ローラであってもよい。
シュート11は、第1壁部23a及び第2壁部23bを有している。第1壁部23aは、ローラ部21の幅方向における片側(具体的には、搬送ユニット3の搬送方向上流側、つまり図1及び図2の右側)に設けられている。第2壁部23bは、ローラ部21の幅方向における片側(具体的には、搬送ユニット3の搬送方向下流側、つまり図1及び図2の左側)に設けられている。第1壁部23a及び第2壁部23bは、シュート11上を流れる物品Wのガイドとして機能する。
シュート11は、払い出し方向において搬送ユニット3に近接する投入口25と、払い出し方向において搬送ユニット3から最も離れた払い出し方向下流側端27とを有している。
各シュート11には、満杯センサ43が設けられている。満杯センサ43は、物品Wが払い出し方向下流側端27から積みあがってそこまで到達するとシュート11が満杯になったことを検出するセンサである。満杯センサ43は、シュート11の払い出し方向上流側に設けられている。満杯センサ43は、投光素子と受光素子とを有する光電センサである。
分散機構13は、ローラ部21の上側に設けられており、シュート11に投入された物品Wを幅方向に分散させる。分散機構13は、ローラ部21の上側に設けられることで、シュート11に投入された物品Wと当接することができる。分散機構13は、ローラ部21にシュート11の幅方向に延びて配置されているが、満杯センサ43に対して払い出し方向下流側に配置されている。なお、変形例として、分散機構73は、満杯センサ43の払い出し方向上流側に配置されてもよい。
分散機構13は、第2壁部23bの近傍すなわち搬送ユニット3の搬送方向下流側に配置されている。
板状部材31は、物品Wが衝突するとたわむ程度の剛性を有している。また、板状部材31の全体(特に第2端31b)は、ローラ部21の搬送面に接触しない高さに配置されている。
板状部材31は、例えば、樹脂製であり、厚さが0.8~2.5mmであり、長さが200~400mmである。また、板状部材31の初期傾斜角度θは15~40度であり、20~30度であることが好ましい。物品Wは20g~10kgであり、特に20~200gの軽量品でもよい。
(4-1)基本動作
搬送ユニット3に供給される物品Wには、例えばバーコード(図示せず)が貼り付けられている。物品Wのバーコードは、当該物品Wを識別するための識別情報を有している。作業者が物品Wをトレイ9に載せる際に、例えばバーコードリーダ(図示せず)を用いて物品Wのバーコードを読み取ると、コントローラ(図示せず)が物品Wとトレイ9とを紐付ける。これにより、コントローラ(図示せず)は、予め上位コントローラで設定された物品Wの仕分け先となるシュート11を、トレイ9の仕分け先とする。
物品Wを載置したトレイ9は、シュート11に近付いたタイミングで、シュート11に対応するIRセンサ41からの駆動信号に基づいて、ベルトコンベヤとして駆動する。これにより、物品Wは、トレイ9により払い出し方向に搬送され、トレイ9からシュート11に払い出される。
物品Wは、シュート11に投入され、ローラ部21の上で板状部材31に接触する。これは、物品Wに作用する力は、搬送方向下流側を向く成分を含んでいるからである。そして、物品Wは、板状部材31によってシュート11の幅方向に分散される。
板状部材31は、物品Wの重量によって物品Wに当接する部分の搬送方向に対する傾斜角度が変更されるので、重量に応じて様々な種類の物品Wを幅方向に分散させることができる。例えば、図1に示すように、物品Wの重量が小さければ板状部材31の傾斜角度の変化は小さく、そのため物品Wの幅方向移動量が大きくなる。また、図2に示すように、物品Wの重量が大きければ分散機構13の傾斜角度の変化は大きくなり(具体的には板状部材31のたわみ量が大きくなり)、物品Wの幅方向移動量が小さくなる。この結果、シュート11の払い出し方向下流側端27における第1壁部23a側の物品非載置領域47が小さくなる。
以上の結果、多くの物品Wをシュート11に溜めることができる。つまり、従来に比べて物品Wが溜まって満杯センサ43に到達するまでの時間が長くなる。
第1板状部材は物品Wによってたわみ変形していたが、第1板状部材は姿勢を変化して物品を幅方向に分散できれば十分なので、第1板状部材はたわみ変形しなくてもよい。
図3及び図4を用いて、そのような実施例を第2実施形態として説明する。図3及び図4は、第2実施形態の仕分け装置の部分平面図である。なお、第2実施形態は基本構造及び基本動作が第1実施形態と同じであるので、以下は異なる点を説明する。
物品Wは、シュート11Aの搬送面に投入され、分散機構13Aに当接する。そして、物品Wは、分散機構13Aによってシュート11Aの幅方向に分散される。
第1実施形態及び第2実施形態では板状部材は平面視で直線形状であったが、他の形状であってもよい。
図5及び図6を用いて、そのような実施例を第3実施形態として説明する。図5及び図6は、第3実施形態の仕分け装置の部分平面図である。なお、第3実施形態は基本構造及び基本動作が第1実施形態と同じであるので、以下は異なる点を説明する。
物品Wは、シュート11Bの搬送面に投入され、分散機構13Bに当接する。そして、物品Wは、分散機構13Bによってシュート11Bの幅方向に分散される。
上記第1~第3実施形態は、下記の構成及び機能を共通に有している。
シュート機構(例えば、シュート機構5、シュート機構5A、シュート機構5B)は、シュートと、分散機構とを備えている。
シュート(例えば、シュート11、シュート11A、シュート11B)は、物品(例えば、物品W)が投入され物品を搬送する搬送面を有する。
分散機構(例えば、分散機構13、分散機構13A、分散機構13B)は、搬送面の上側に設けられており、シュート11に投入された物品を幅方向(例えば、矢印X)に分散させる。
分散機構は、搬送面にシュートの幅方向に延びて配置され、物品と当接することができる。
分散機構は、シュートの幅より短く、シュートの幅方向(例えば、矢印X)に対して傾斜しており、第1端(例えば、第1端31a、第1端31Aa)と、第1端よりシュートの払い出し方向下流側に位置する第2端(例えば、第2端31b)とを有している。
分散機構は、物品の重量によって少なくとも物品に当接する部分の幅方向に対する傾斜角度が変更される。
分散機構は、物品の重量によって幅方向に対する傾斜角度が変更されるので、重量に応じて様々な種類の物品を幅方向に分散させることができる。例えば、物品の重量が小さければ分散機構の傾斜角度の変化は小さく、そのため物品の幅方向移動量が大きくなる。また、物品の重量が大きければ分散機構の傾斜角度の変化は大きくなり、物品の幅方向移動量が小さくなる。 以上の結果、作業者の負担を増やすことなく、多くの商品をシュートに溜めることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
(1)板状部材の変形例
板状部材は、初期状態において、直線ではなく滑らかに曲がっていてもよい。ただし、反りは、払い出し方向下流側を向くことが好ましい。
板状部材は全体ではなく一部が弾性変形する構造でもよい。例えば、板状部材の固定端側の端部の所定部分の剛性が高く、そこから先の部分が弾性変形する構造でもよい。
第1実施形態ではシュートはローラコンベヤであったが、ベルトコンベヤでもよいし、他のコンベヤでもよい。
第1実施形態ではシュートは駆動機構を有していたが、駆動機構がないシュートでもよい。
第1実施形態ではシュートの搬送面はフラットであったが、払い出し方向に傾斜していてもよい。
第1実施形態では、搬送ユニットをクロスベルトソータで構成したが、これに限定されず、例えばチルトトレイソータでもよい。
また、搬送ユニットは、物品を搬送するコンベヤと、物品をシュート側に押し出すダイバータやプッシャとから構成されていてもよい。
搬送ユニットは、コンベヤと、浮き出し式分岐装置とから構成されていてもよい。
3 :搬送ユニット
5 :シュート機構
7 :搬送経路
9 :トレイ
11 :シュート
13 :分散機構
21 :ローラ部
23a :第1壁部
23b :第2壁部
25 :投入口
27 :払い出し方向下流側端
31 :板状部材
31a :第1端
31b :第2端
43 :満杯センサ
W :物品
Claims (4)
- 物品が投入され物品を払い出し方向に搬送する搬送面を有するシュートと、
前記搬送面の上側に設けられており、前記シュートに投入された物品を幅方向に分散させる分散機構と、
を備えており、
前記分散機構は、前記搬送面に前記シュートの幅方向に延びて配置され、前記物品と当接することができ、
前記分散機構は、前記シュートの幅より短く、前記シュートの幅方向に対して傾斜しており、第1端と、前記第1端より前記シュートの払い出し方向下流側に位置する第2端とを有しており、
前記分散機構は、前記物品の重量によって少なくとも前記物品に当接する部分の幅方向に対する傾斜角度が変更される、
シュート機構。 - 前記シュートには、コンベヤ又はソータから前記物品が投入され、
前記分散機構は、前記シュートにおいて、前記コンベヤ又は前記ソータの搬送方向下流側に設置されている、請求項1に記載のシュート機構。 - 前記分散機構は、前記物品の重量によって幅方向に対する傾斜角度が変わるように曲がる板状部材を有しており、
前記板状部材は、固定端としての前記第1端と、自由端としての前記第2端とを有している、請求項1に記載のシュート機構。 - 前記分散機構は前記シュートから取り外し可能であり、
前記物品の重量によって少なくとも前記物品に当接する部分の幅方向に対する傾斜角度が変更されるが、前記傾斜角度の変更の程度が前記分散機構とは異なる第2の分散機構をさらに備える、請求項1~3のいずれかに記載のシュート機構。
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JP2003170120A (ja) | 2001-12-10 | 2003-06-17 | Masatoshi Yamamoto | ビン、缶、ペットボトル等の空容器の中から、空ビンだけを取除く装置。 |
JP2016026866A (ja) | 2014-06-23 | 2016-02-18 | トーヨーカネツソリューションズ株式会社 | 振分装置 |
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