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JP7450562B2 - シートスライド装置 - Google Patents

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本明細書が開示する技術は、自動車のシートをスライドさせるシートスライド装置に関する。
シートをスライドさせるシートスライド装置は、車体に取り付け可能なロアレールと、シートの下部に取り付け可能なアッパレールを備えている。アッパレールはロアレールに対して摺動可能に係合している。
シートスライド装置は、ロアレールに対してアッパレールを固定するロック機構を備えている。一般的なロック機構は、ロアレールに設けられている複数の溝と、アッパレールに支持されているロックレバーで構成される(例えば特許文献1)。ロックレバーの先端には、ロアレールの複数の溝に係合する複数のロック歯が設けられている。ロックレバーはロック歯が溝に接近/離反する方向に回転するようにアッパレールに支持されている。ユーザがロックレバーを所定方向に押すとロック歯が溝から離れ、アッパレールのロックが解除され、アッパレールがロアレールに対して摺動可能となる。即ちシートがスライド可能となる。
自動車が強い衝撃を受けたときにロック歯が溝から外れないように、ロックレバーには複数のロック歯が設けられている。複数のロック歯は、ロックレバーの長手方向に沿って並んでいる。説明の便宜上、ロックレバーの回転軸に最も近いロック歯を近位歯と称し、回転軸から最も遠いロック歯を遠位歯と称する。遠位歯の移動距離は、近位歯の移動距離よりも長くなる。近位歯が溝から離れるまでロックレバーが回転すると、遠位歯は溝から大きく離れる。遠位歯の大きい移動距離を許容する空間を確保すると、ロック歯の移動方向のシートスライド装置のサイズが大きくなる。
特許文献1には、ロック歯の移動方向におけるシートスライド装置のサイズを低減する技術が開示されている。特許文献1のシートスライド装置は次の構造を備える。シートスライド装置は、主ラッチと追加ラッチを備える。主ラッチは、本明細書におけるロックレバーに対応し、ロアレールの溝に係合するロック歯を備える。追加ラッチはロアレールの溝に係合する追加ロック歯を備える。主ラッチは第1ピボットを中心に回転可能にアッパレールに取り付けられている。追加ラッチは第2ピボットで回転可能に主ラッチに取り付けられている。主ラッチの上に追加ラッチが位置しており、その上に制御部材(ロックを解除するための部材)が位置する。また、第1ピボット、追加ロック歯、ロック歯、第2ピボットはこの順で並ぶ。すなわち、第1ピボットがロックレバーの回転軸に対応し、追加ロック歯が近位歯に対応し、ロック歯が遠位歯に対応する。
制御部材は第1ピボットと第2ピボットの間で主ラッチと追加ラッチを同時に押し下げる。制御部材に押された追加ラッチは第2ピボットを中心に(例えば)左回転し、追加ロック歯が下がる。追加ラッチが主ラッチを押し下げ、第1ピボットを中心に主ラッチが右回転し、ロック歯も下がる。主ラッチと追加ラッチは互いに逆方向に回転し、ロック歯と追加ロック歯はほぼ同じ距離だけ下がる。ロック歯と追加ロック歯の移動距離の差が小さくなるので、すなわち近位歯と遠位歯の移動距離の差が小さくなる。遠位歯を不要に長く移動させることがなく、シートスライド装置のサイズを小さくすることができる。
特開2004-314961号公報
本明細書は、特許文献1に開示された構造よりも簡単な構造でシートスライド装置のサイズ(歯の移動方向におけるサイズ)を小さくする技術を提供する。
本明細書が開示するシートスライド装置は、ロアレール、アッパレール、ロックレバー、副歯支持板を備える。ロックレバーには、溝に係合するロック主歯を備えており、ロック主歯が溝に対して接近/離反する方向に回転可能にアッパレールに支持されている。副歯支持板は、溝に係合するロック副歯を備えており、弾性部材を介してロックレバーに連結されている。アッパレールとロアレールの一方は、ロック主歯とロック副歯を挟んで複数の溝と対向する底板を備える。ロックレバーの回転軸とロック副歯の間にロック主歯が位置している。別言すれば、ロックレバーの回転軸とは反対側でロック副歯がロック主歯と並んでいる。すなわち、ロック主歯が近位歯に相当し、ロック副歯が遠位歯に相当する。ロック主歯が溝から離れる方向にロックレバーが回転すると、ロック主歯よりも先にロック副歯が底板に接する。ロック副歯が底板に接した状態でロックレバーをさらに回転すると、弾性部材が撓んでロック主歯とロック副歯の双方が底板に接触しつつ、ロック主歯とロック副歯が共に溝から離間する。
ロックレバーが回転すると、遠位歯であるロック副歯が近位歯であるロック主歯よりも先に底板に接する。副歯支持板は弾性部材を介してロックレバーに連結されているため、ロックレバーはさらに回転することができ、ロック主歯とロック副歯は共に底板に接触する。ロック主歯と副歯が共に底板に接触することは、溝とロック主歯の間の距離と、溝とロック副歯の間の距離がほぼ等しくなることを意味する。すなわち、近位歯を溝から離すために遠位歯の移動距離が大きくなることがない。本明細書が開示する技術によれば、簡単な構造でシートスライド装置のサイズ(歯の移動方向におけるサイズ)を小さくすることができる。
副歯支持板は、ロックレバーの上に位置するように配置されているとよい。ロック主歯が溝に係合しているとき、ロック副歯を含む副歯支持板は、溝とロックレバーに挟まれる。副歯支持板は弾性部材を介してロックレバーに連結されているが、ロック主歯が溝に係合している間はロック副歯が溝から外れることがない。
本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
第1実施例のシートスライド装置の側面図である。 アッパレールとロアレールの斜視図である。 アッパレールの分解斜視図である。 シートスライド装置の側面図である(ロック状態)。 シートスライド装置の側面図である(ロック解除の途中)。 シートスライド装置の側面図である(ロック解除状態)。 ロック主歯とロック副歯の幅の違いを説明するための側面図である。
図面を参照して実施例のシートスライド装置2を説明する。図1に、自動車に取り付けられたシートスライド装置2の側面図を示す。シートスライド装置2は、ロアレール10とアッパレール20で構成される。アッパレール20は、ロアレール10に対して摺動可能に取り付けられている。ロアレール10は車両のフロアパネル99に固定される。アッパレール20は、シート90のシートクッション91の下部に取り付けられる。アッパレール20の前端から、ロックレバー30(後述)に連結された操作レバー38が延びている。ユーザが操作レバー38を持ち上げると、ロアレール10に対するアッパレール20のロックが解除され、アッパレール20がスライド可能になる。即ちシート90がスライド可能になる。図中の座標系のX方向がロアレール10とアッパレール20のレール長手方向に相当する。Y方向はレール短手方向に相当する。図中の座標系の+Z方向が上方を示す。説明の便宜上、+X方向を「前方」と称し、-X方向を「後方」と称する。座標系の各軸の意味は以下の図でも同じである。
図2にロアレール10とアッパレール20の斜視図を示す。図2では、ロアレール10、アッパレール20ともに、長手方向の一部の図示を省略している。
ロアレール10は、車体に取り付けられる底板11と、一対の外縦板12と、一対の上板13と、一対の内縦板14を備えている。一対の外縦板12は、レール短手方向(図中のY方向)で底板11の両端のそれぞれから上方に向かって延びている。一対の上板13は、夫々の外縦板12の上端からレール短手方向のレール内側に向かって延びている。一対の内縦板14は、夫々の上板13の内側端から下方へ延びている。一対の内縦板14は、互いに対向している。外縦板12と内縦板14は略平行である。ロアレール10の内縦板14には、レール長手方向(X方向)に並んでいる複数の溝15が設けられている。図2では、2個の溝にのみ符号15を付し、残りの溝には符号は省略した。溝15は、下方に向けて凹凸となるように配列されている。別言すれば、溝15は、下方が開いている。溝15は、一対の内縦板14のそれぞれに設けられている。また、図2では、簡略化のため溝15は矩形形状に描いてあるが、下から上へ向かって溝幅(レール長手方向の溝幅)が狭まるようにテーパ形状になっている。溝15の形状については後に図7を参照しつつ再度説明する。
アッパレール20は、シートに取り付けられる天板21と、一対の内縦板22と、一対の底板23と、一対の外縦板24を備えている。一対の内縦板22は、レール短手方向(図中のY方向)で天板21の両端のそれぞれから下方に向かって延びている。一対の底板23は、夫々の内縦板22の下端からレール短手方向のレール外側に向かって延びている。一対の外縦板24は、夫々の底板23の外側端から上方へ延びている。一対の外縦板24の外側にはローラが取り付けられているが、ローラの図示は省略した。
図2は、アッパレール20をロアレール10から分離した図である。アッパレール20の外縦板24とローラが、ロアレール10の外縦板12と内縦板14の間に位置するように、アッパレール20はロアレール10に取り付けられる。ローラはロアレール10の底板11に当接しつつ回転する。ローラが回転することで、アッパレール20はロアレール10に対して円滑にスライドする。
図3に、アッパレール20の分解斜視図を示す。図2とともに図3を参照しつつアッパレール20とロックレバー30の構造について説明する。アッパレール20の内縦板22には軸孔25と歯孔26が設けられている。アッパレール20の一対の内縦板22の間にロックレバー30が配置される。ロックレバー30にはバネ板40と副歯支持板41が付随する。図3では、実線のバネ板40と副歯支持板41をロックレバー30から離して描いてあり、ロックレバー30に組み付けた状態のバネ板40と副歯支持板41を仮想線で描いてある。
ロックレバー30は、細長い主板31と、主板31に設けられた軸32とロック主歯33を備える。ロックレバー30の軸32は、アッパレール20の一対の内縦板22の軸孔25に嵌合する。ロックレバー30は、その先端と後端が上下に揺動するように、アッパレール20に回転可能に支持される。ロックレバー30の後部にはロック主歯33が設けられている。ロック主歯33は、レール短手方向でロックレバー30の両側に設けられている。一対のロック主歯33は、レール短手方向でレール外側へ向けて突出している。
ロックレバー30の主板31の上に副歯支持板41が取り付けられる。副歯支持板41は、バネ板40を介して主板31に取り付けられる。バネ板40の先端がリベット49で主板31に固定され、バネ板40の後端には副歯支持板41が連結されている。バネ板40は、上下方向に撓むことができる。すなわち、副歯支持板41は、ロックレバー30の主板31に対して上下に揺動することが可能である。
副歯支持板41には複数のロック副歯42が設けられている。複数のロック副歯42は、ロック主歯33とレール長手方向で並ぶように配置される。ロック主歯33と複数のロック副歯42は、レール短手方向でレール外側へ向けて突出するように設けられている。図2に示したように、ロック主歯33とロック副歯42は、アッパレール20の内縦板22の歯孔26から外側(レール短手方向におけるレール外側)へ向けて突出する。ロック主歯33とロック副歯42がロアレール10の溝15に係合することで、アッパレール20はロアレール10に対して固定される(ロックされる)。なお、ロック副歯42も、レール短手方向(Y方向)でロックレバー30の両側に設けられている。
アッパレール20の天板21とロックレバー30の主板31の間には引張バネ27が取り付けられている。引張バネ27は、図2、図3では図示が省略されており、後に図4で図示する。
引張バネ27は、ロック主歯33とロック副歯42を上方へ引張る。引張バネ27により、ロック主歯33およびロック副歯42とロアレール10の溝15との係合が保持される。図2は、アッパレール20の前半分の図示を省略しており、図3はロックレバー30の前半分の図示を省略しているが、ロックレバー30の前端には先に述べた操作レバー38が取り付けられる。ユーザが操作レバー38を引き上げると、ロックレバー30の後部が下方へ揺動し、ロック主歯33とロック副歯42がロアレール10の溝15から外れ、ロックが解除される。すなわち、アッパレール20がロアレール10に対してスライド可能になる。
図4から図6を参照しつつ、ロック主歯33とロック副歯42の動きを説明する。図4の上側の図は、理解をし易くするために、アッパレール20の内縦板22と外縦板24、および、ロアレール10の外縦板12をカットした側面図である。ロアレール10の溝15(内縦板14)は仮想線で描いてある。さらに理解を助けるために、アッパレール20の天板21と底板23、および、ロック主歯33とロック副歯42にはハッチングを施してある。ロックレバー30の主板31の部分であって、副歯支持板41に隠れる部分は破線で描いてある。また、図4の左下には、B-B線に沿った断面が描かれている。図4の左下の断面図は、ロック主歯33を横断する平面でカットしたシートスライド装置2の断面を示している。図5、図6は、図4と同じ視点の図である。
ロック主歯33は、ロックレバー30の軸32とロック副歯42の間に位置する。別言すれば、複数のロック副歯42は、軸32から遠い側でロック主歯33と並んでいる。ロック主歯33は、ロック主歯33とロック副歯42の歯列の中で軸32に最も近い歯(近位歯)に相当する。説明の便宜上、ロック主歯33とロック副歯42の歯列の中で軸32から最も遠い歯を遠位ロック副歯42aと称する。
図4は、アッパレール20がロックした状態を示している。先に述べたように、ロックレバー30の主板31とアッパレール20の天板21は引張バネ27で連結されており、引張バネ27は、ロック主歯33とロック副歯42を上方へ付勢する。ロック主歯33と複数のロック副歯42は全て溝15に嵌合している。図4の左下の断面図を見ても、ロック主歯33がロアレール10の溝15に嵌合していることがわかる。引張バネ27は、ロック主歯33と複数のロック副歯42の溝15への嵌合を保持する。すなわち、引張バネ27により、アッパレール20のロック状態が保持される。ロックレバー30の主板31と副歯支持板41を連結するバネ板40は、主板31の上面に接している。
図5は、ユーザが操作レバー38を引き上げる途中の側面図とB-B断面図を示している。図4と同様に、アッパレール20の内縦板22と外縦板24、および、ロアレール10の外縦板12はカットしてある。ロアレール10の溝15(内縦板14)は仮想線で描いてある。アッパレール20の天板21と底板23、および、ロック主歯33とロック副歯42にはハッチングを施してある。
図5にて太矢印線F1が示すように、ユーザが操作レバー38を引き上げると、ロックレバー30の後端は下方に揺動する。図5は、矢印線P1が示すように、遠位ロック副歯42aがアッパレール20の底板23に接した状態を示している。図5の左下の図にて矢印線P2が示すように、ロック主歯33はまだ溝15から離れておらず、アッパレール20はロアレール10に対してロックされている。図5の状態でも、ロックレバー30の主板31と副歯支持板41を連結するバネ板40は、主板31の上面に接している。
ロック副歯42がロックレバー30に対して固定されている場合、ロックレバー30は図5の状態からは時計回り方向に回転することはできない。ロック主歯33が溝15から離れるようにするためには、アッパレール20の底板23をさらに下げなければならない。そうすると、アッパレール20の上下方向のサイズが大きくなってしまう。
実施例のシートスライド装置2では、ロック副歯42を備える副歯支持板41はバネ板40を介してロックレバー30に連結されている。それゆえ、図6の太矢印線F2が示すように、操作レバー38はさらに上方に引き上げることができ、ロックレバー30はさらに時計回り方向に回転する。図6の右下には、図6の上方の側面図におけるC-C断面の図を示してある。図6の右下の断面図は、遠位ロック副歯42aを横断する平面でカットしたシートスライド装置2の断面を示している。操作レバー38をさらに上方に引き上げると、バネ板40が撓み、主板31の後端は副歯支持板41から離れて下がる(C-C断面図参照)。遠位ロック副歯42aが底板23に接しつつ、ロック主歯33が底板23に接するまで下がり、ロック主歯33が溝15から離れる。別言すると、ロック主歯33が溝15から離れる方向にロックレバー30が回転すると、バネ板40が撓んでロック主歯33とロック副歯42の双方が、底板23に接触しつつ溝15から離間する。すなわち、アッパレール20のロックが解除される。図6の左下の図(B-B断面図)の矢印線P4も、ロック主歯33がロアレール10の溝15から離れている様子を示している。
シートスライド装置2は、副歯支持板41(ロック副歯42)がバネ板40(弾性部材)を介してロックレバー30に連結されており、ロック副歯42は、軸32から遠い側でロック主歯33と並んでいる。そのような構造により、ロックレバー30が回転すると、ロック副歯42が底板23に接するとともにロック主歯33も底板23に接することができる。すなわち、ロック主歯33(近位歯)とロック副歯42(遠位ロック副歯42a)は、ほぼ同じ距離だけ移動し、ロアレール10の溝15から離れる。実施例で説明した技術によれば、アッパレール20のZ方向(ロック主歯33の揺動方向)におけるサイズを、簡単な構造で従来のシートスライド装置よりも低減することができる。
ロック副歯42を支持する副歯支持板41は、ロックレバー30の主板31の上に位置する。別言すれば、副歯支持板41は、ロックレバー30の主板31と、アッパレール20の天板21の間に位置する。副歯支持板41はバネ板40を介してロックレバー30に連結されているが、ロック主歯33が溝15に係合している間は、バネ板40は撓むことができず、ロック副歯42が溝15から離れることがない。
図7に、シートスライド装置2の一部拡大側面図を示す。図7では、ロック主歯33とロック副歯42、および、ロアレール10の内縦板14(溝15)だけが描かれている。図7は、ロック主歯33とロック副歯42の幅(レール長手方向の幅)の違いを説明する側面図である。
ロック副歯42のレール長手方向の幅D2は、ロック主歯33のレール長手方向の幅D1よりも短い。また、溝15の幅は、下から上に向かって徐々に狭くなっている。それゆえ、図7に示すように、アッパレール20がロック状態にあるとき、ロック主歯33のレール長手方向の両端は溝15の側縁に接するが、ロック副歯42のレール長手方向の両端は溝15の側縁から離れている。
ロック主歯33だけでも、溝15に係合していればアッパレール20のロック状態を保持することができる。しかし、車両が衝突してアッパレール20(シート90)に強い衝撃が加わったとき、ロック主歯33のみではアッパレール20(シート90)がロアレール10(車体のフロアパネル99)から離脱してしまうおそれがある。複数のロック副歯42は、アッパレール20に強い衝撃が加わったときにアッパレール20がロアレール10から外れることを防止する。それゆえ、ロック副歯42の幅D2はロック主歯33の幅D1よりも短くてよい。
実施例で説明した技術に関する留意点を述べる。ロック主歯33とロック副歯42は、アッパレール20の底板23の代わりにロアレール10の底板11に当接可能であってもよい。
ロック主歯33は1個に限られず、複数個のロック主歯33がレール長手方向に並んでいてもよい。ただし、ロックレバー30に剛に固定されるロック主歯33は、レール長手方向に1個だけ配置されていることが望ましい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独で、あるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:シートスライド装置
10:ロアレール
11、23:底板
12、24:外縦板
13:上板
14、22:内縦板
15:溝
20:アッパレール
21:天板
25:軸孔
26:歯孔
27:引張バネ
30:ロックレバー
31:主板
32:軸
33:ロック主歯
38:操作レバー
40:バネ板
41:副歯支持板
42:ロック副歯
42a:遠位ロック副歯
49:リベット
90:シート
91:シートクッション
99:フロアパネル

Claims (2)

  1. 車体に取り付け可能であり、レール長手方向に沿って並んでいる複数の溝が設けられているロアレールと、
    シートに取り付け可能であり、前記ロアレールに対してスライド可能に係合しているアッパレールと、
    前記溝に係合するロック主歯を備えており、前記ロック主歯が前記溝に対して接近/離反する方向に回転可能に前記アッパレールに支持されているロックレバーと、
    前記溝に係合するロック副歯を備えており、弾性部材を介して前記ロックレバーに連結されている副歯支持板と、
    を備えており、
    前記アッパレールと前記ロアレールの一方は、前記ロック主歯と前記ロック副歯を挟んで複数の前記溝と対向する底板を備えており、
    前記ロックレバーの回転軸と前記ロック副歯との間に前記ロック主歯が位置しており、
    前記ロック主歯が前記溝から離れる方向に前記ロックレバーが回転すると、前記弾性部材が撓んで前記ロック主歯と前記ロック副歯の双方が、前記底板に接触しつつ前記溝から離間する、シートスライド装置。
  2. 前記副歯支持板は前記ロックレバーの上に位置する、請求項1に記載のシートスライド装置。
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