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JP7440314B2 - 消火用装置 - Google Patents

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JP7440314B2 JP2020050916A JP2020050916A JP7440314B2 JP 7440314 B2 JP7440314 B2 JP 7440314B2 JP 2020050916 A JP2020050916 A JP 2020050916A JP 2020050916 A JP2020050916 A JP 2020050916A JP 7440314 B2 JP7440314 B2 JP 7440314B2
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  • Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)

Description

本発明は、屋内や屋外、トンネル内等に設置されて、火災時に使用する消火の用に供する機器を収納した消火用装置に関する。
建物等の屋内には、非常用設備として屋内消火栓装置が設置される。屋内消火栓装置は、防護範囲が定められ、複数の屋内消火栓装置により防護範囲が屋内を覆うように配置される。建物等の周囲には、非常用設備として屋外消火栓装置が設置される。高速道路や自動車専用道路などのトンネル内には、非常用設備として消火栓装置が設置される。消火栓装置は、トンネルの壁面などに所定間隔毎、例えば50メートル間隔で配置される。各消火栓装置内には、先端にノズルを有した消火用ホースや、消火栓弁を含むバルブ類が収納され、消火栓扉を有する。消火栓扉を開くことにより、消火用ホースを引き出すとともに、バルブ類を操作できるようになっている。
また、消火栓装置には、消火器を納める消火器装置が一体的に設けられる。消火器装置の前面には消火器扉が設けられており、火災時には消火器扉を開くことで、中に収納されている消火器を取り出して、消火薬剤を放出できる。このような消火栓装置、消火器装置として、例えば特許文献1,2に挙げるものがある。
特開2011-36532号公報 特開2018-47078号公報
消火栓装置に納められた消火用ホースや、消火栓弁を含むバルブ類は消火栓扉によって外部から見えない状態となっている。意匠性を高めたり存在感を与えるために、消火栓扉を透明とした消火栓装置が考案されている。特許文献2の消火栓の消火栓扉背面には、消火栓の使用方法についての説明書きが表示されているが、消火栓扉を透明とすると説明書きを表示するスペースが確保できない。
また、消火器装置に納められた消火器は、消火器扉によって外部から見えない状態となっている。消火器の存在を消火器装置の外部から視認できるようにするため、特許文献1の消火器装置は、消火器扉に透明な覗き窓を設けている。消火器の視認性をより高くするには、覗き窓をより大きくすることが考えられる。一方、消火器扉には消火器の使用方法についての説明書きが表示されているが、覗き窓を大きくすると、説明書きを表示するスペースが確保できない。
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、外部から容易に視認できると共に、使用方法等の表示も可能な消火栓装置、及び消火器の存在を外部から容易に視認できると共に、使用方法等の表示も可能な消火器装置を含む消火用装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1の発明に係る消火用装置は、扉を備えた筐体内に消火の用に供する機器を収納した消火用装置において、
前記扉は、少なくとも一部に透光性を有する小孔が多数配列されていることにより内部を視認可能とする透過部を有し、
前記透過部には、前記扉の後面側に前記消火の用に供する機器の使用方法が表示されていることを特徴として構成されている。
請求項1に係る発明によれば、小孔を通して筐体内を視認できると共に、透過部の小孔以外の領域に表示を設けることができる。また、消火の用に供する機器の使用方法が扉の後面側に設けられるので、筐体内部と使用方法の表示が混ざって、使用方法を見辛くなることを防止できる。また、消火の用に供する機器の使用方法を、当該消火の用に供する機器を使用する際に見えやすい位置に配置できる。また、透過部の背面全面を使用方法に用いることができるため、大きなサイズの文字を表示することができ、緊急時に消火の用に供する機器を初めて使用する利用者に対し、操作方法をわかりやすく提示することができる。
また、請求項2の発明に係る消火用装置は、前記透過部は、透光性を有する透光板と、該透光板の一面に設けられ前記小孔が多数配列された小孔シートとを有することを特徴として構成されている。
請求項2に係る発明によれば、小孔を多数有する透過部を容易に形成できる。
さらに、請求項3の発明に係る消火用装置は、前記小孔シートは、前記扉の前面側は前記小孔以外の領域が暗色に彩色されていることを特徴として構成されている。
請求項3に係る発明によれば、扉の前面側から透過部を見た際に、筐体の内部を視認しやすくすることができる。
さらにまた、請求項4の発明に係る筐体は、扉を備え内部に機器を収納した筐体において、
前記扉は、少なくとも一部に透光性を有する小孔が多数配列されていることにより内部を視認可能とする透過部を有し、
前記透過部には、前記扉の後面側に前記機器に関する内容が表示されていることを特徴として構成されている。
本発明に係る消火器装置によれば、透過部を介して消火器の存在を外部から容易に視認できるようにしつつ、透過部に使用方法等の表示もすることができる。
第1の実施形態における消火器装置を有する消火栓装置の正面図である。 図1のA-B部分拡大図である。 透過部の分解斜視図である。 消火器扉を開いた消火器装置の拡大正面図である。 第2の実施形態の消火器装置を含む消火栓装置の正面図である。 透過部の分解断面図である。 透過部が透過の状態となった際の消火器装置を含む消火栓装置の正面図である。 六角形状の小孔を有する透過部の拡大正面図である。
消火用装置とは、屋内消火栓装置、屋外消火栓装置、トンネル消火栓装置等の消火栓装置と、消火栓装置に一体的に設置される消火器装置、及び消火栓装置とは独立して設置される消火器装置を含む概念である。消火の用に供する機器とは、消火栓装置に収納される、例えば先端にノズルを有した消火用ホース、消火栓弁を含むバルブ類等の機器及び消火器装置に収納される消火器等の機器を含む概念である。
本発明の実施形態について、図面に沿って詳細に説明する。ここで説明する実施形態では、消火用装置は消火器装置であり、消火の用に供する機器は消火器である。図1には、第1の実施形態における消火器装置20を有する消火栓装置10の正面図を示している。消火栓装置10は、消火器装置20を一体的に有しており、高速道路や自動車専用道路などのトンネル内に設置される。
消火栓装置10は、箱状の消火栓筐体30を有している。消火栓筐体30内には、先端にノズルを有した消火用ホース(図示しない)や、消火栓弁を含むバルブ類(図示しない)が収納される。
消火栓筐体30は、前面に扉開口部31を有している。扉開口部31の上部には保守扉34が、扉開口部31の下部には消火栓扉32が、それぞれ設けられる。消火栓扉32は、下辺を中心に下向きに開閉することができる。消火栓扉32は、開閉の際に使用されるハンドル33を有している。保守扉34はロック機構により閉止位置に閉じられており、点検時にはロックを解除して開くことができる。
消火器装置20は、箱状の筐体40を有している。筐体40内には、消火器49を収納される。筐体40は、前面に扉開口部41を有している。扉開口部41には消火器扉42を設けられる。消火器扉42は、正面から見て左辺を中心に開閉することができる。消火器扉42は、開閉の際に使用されるハンドル43を有している。
消火器装置20の消火器扉42の隣には、通報装置扉44が設けられる。通報装置扉44には、赤色表示灯45と発信機46及び応答ランプ47が設けられる。赤色表示灯45は、常時点灯しており、消火栓装置10の位置が遠方からも視認できるようにしている。発信機46は、火災発生時に操作されることで、発信信号が監視室の火災受信機に送信されて火災警報が発報される。これに伴い、応答信号が火災受信機から送られ、応答ランプ47が点灯する。
消火器扉42は、前面の上部に「消火器」の文字を表した消火器表示部42bを有している。消火器扉42は、消火器表示部42bの下部であって、ハンドル43の部分を除いた領域に、透過部50を有している。透過部50は、透光性を有する小孔54が多数配列されており、筐体40の内部を透過的に視認できる。このため、透過部50を介して筐体40内に収納された消火器49を外部から見ることができる。
図2には、図1のA-B部分拡大図を示している。図1において透過部50の小孔54は、実際より大きく描いているが、図2に示すように、小孔54はより小さい径を有し、千鳥格子状に配列されている。
図3には、透過部50の分解斜視図を示している。透過部50は、透光性を有する透光板51を有し、その一面である後面側に、小孔54が多数配列された小孔シート52が設けられる。透光板51は、ガラスや透明樹脂によって形成することができる。小孔シート52の透光板51と反対側の面には、保護シート55が設けられる。このため、透過部50は、消火器扉42の正面側から順に、透光板51、小孔シート52、保護シート55の順に配置される。透光板51と小孔シート52、小孔シート52と保護シート55は、それぞれ透明な接着層により表面が接合される。
小孔シート52は、光を透過しない非透過部53に、光を透過する小孔54が多数形成されている。非透過部53のうち透光板51側、すなわち消火器扉42の前面側の面は、黒色等の暗色に彩色される。これにより、透過部50を消火器扉42の前面側から見た際に、筐体40の内部を視認しやすくすることができる。また、非透過部53のうち透光板51と反対側、すなわち消火器扉42の後面側の面には、消火器49の使用方法を示す使用方法表示56が印刷される。
小孔シート52は樹脂製の透明なフィルムに非透過部53を印刷することで形成できる。また、小孔シート52は、光を透過しない暗色のフィルムに小孔54を穿孔して形成してもよい。
図4には、消火器扉42を開いた消火器装置20の拡大正面図を示している。消火器扉42は、ヒンジ42aにより筐体40に開閉可能に支持されている。消火器扉42を開くことで、筐体40内に収納された消火器49を取り出すことができる。
透過部50の後面側は、前述のように使用方法表示56を有している。透過部50は、筐体40内部を透過的に視認可能としつつ、非透過部53の領域を利用して使用方法表示56のような表示をすることもできる。透過部50は、消火器扉42のうち、消火器表示部42b以外のほぼ全域に渡って設けられるので、筐体40の内部の視認性を高くすることができると共に、透過部50に設けられた使用方法表示56により、消火器49の使用方法を大きく表示できる。このため、使用者が消火器49の使用方法に迷うことがないようにして、初期消火の成功率を高くすることができる。また、使用方法表示56は透過部50の後面側に設けられているので、消火器49を使用する際に見えやすい位置に配置できると共に、消火器扉42が閉じている際には見えないようにすることができるので、筐体40内部と使用方法の表示が混ざって、使用方法を見辛くなることを防止できる。
次に、第2の実施形態の消火器装置60について説明する。図5には、第2の実施形態の消火器装置60を含む消火栓装置の正面図を示している。第2の実施形態の消火器装置60は、第1の実施形態の消火器装置20に対して、透過部62の構成のみ異なっている。図5は通常時の状態を表しており、この状態で透過部62は、光を透過しない。このため、筐体40の内部を視認することはできない。
図6には、透過部62の分解断面図を示している。透過部62は、ガラス等の透光板70を有している。透光板70の後面側には、液晶層73の両面が透光フィルム層72で挟まれた切替部71が、粘着層74によって接着固定される。
液晶層72には電極(図示しない)が設けられ、電源に接続される。電源がオフの状態では、液晶層72は光を透過しない。このため、透過部62は非透過の状態となる。電源がオンの状態では、液晶層72は光を透過する。このため、透過部62は透過の状態となる。図5では電源がオフであるため、透過部62が非透過の状態である。
火災発生時や点検時には、電源がオンになり、透過部62は透過の状態となる。図7には、透過部62が透過の状態となった際の消火器装置60を含む消火栓装置の正面図を示している。この図のように、透過部62が透過の状態になることで、筐体40の内部を視認でき、筐体40に納められた消火器49を外部から見ることができるようになる。
このように、電源のオンオフで光の透過、非透過を切替えることのできる透過部62を用いることにより、必要な時に筐体40の内部を視認できるようにしつつ、通常時には消火器49が見えないようにして、意匠性を高くすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用はこれら実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用され得る。例えば、消火器扉42において透過部50を設ける領域は前述の実施形態には限られず、任意の領域に透過部50を設けることができる。ただし、透過部50はできるだけ大きい方が、消火器49の視認性を高くでき、また、使用方法表示56も大きく表示できる。
また、透過部50に設けられる小孔54の大きさ、形状、配置も前述の実施形態には限られず、例えば図8に示すように六角形状の小孔58をハニカム状に配列してもよい。このような構成とすることで、小孔の径を変更せずに開口部の比率を大きくすることが可能となり、内部の視認性を確保することができる。
また、透過部50に設ける表示は、使用方法表示56に限らず、それ以外の情報を表示してもよい。
また、消火器装置20は、消火栓装置10に一体化されていなくてもよく、単独で設置されてもよい。
また、本発明は、前述のように消火栓装置を含む消火用装置に適用することができる。消火栓装置に本発明を適用する場合には、消火栓扉32に透過部が設けられて、内部の消火用ホースや消火栓弁を含むバルブ類等の機器を外部から視認することができる。また、この場合に、消火栓扉32の透過部には、後面側に消火栓装置が有する消火の用に供する機器の使用方法が表示されてもよい。
10 消火栓装置
20 消火器装置
30 消火栓筐体
31 扉開口部
32 消火栓扉
33 ハンドル
34 保守扉
40 筐体
41 扉開口部
42 消火器扉
42a ヒンジ
42b 消火器表示部
43 ハンドル
44 通報装置扉
45 赤色表示灯
46 発信機
47 応答ランプ
49 消火器
50 透過部
51 透光板
52 小孔シート
53 非透過部
54 小孔
55 保護シート
56 使用方法表示
58 小孔
60 消火器装置
61 消火器扉
62 透過部
70 透光板
71 切替部
72 透光フィルム層
73 液晶層
74 粘着層

Claims (4)

  1. 扉を備えた筐体内に消火の用に供する機器を収納した消火用装置において、
    前記扉は、少なくとも一部に透光性を有する小孔が多数配列されていることにより内部を視認可能とする透過部を有し、
    前記透過部には、前記扉の後面側に前記消火の用に供する機器の使用方法が表示されていることを特徴とする消火用装置。
  2. 前記透過部は、透光性を有する透光板と、該透光板の一面に設けられ前記小孔が多数配列された小孔シートとを有することを特徴とする請求項1に記載の消火用装置。
  3. 前記小孔シートは、前記扉の前面側は前記小孔以外の領域が暗色に彩色されていることを特徴とする請求項2に記載の消火用装置。
  4. 扉を備え内部に機器を収納した筐体において、
    前記扉は、少なくとも一部に透光性を有する小孔が多数配列されていることにより内部を視認可能とする透過部を有し、
    前記透過部には、前記扉の後面側に前記機器に関する内容が表示されていることを特徴とする筐体。
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