JP7337452B2 - vehicle controller - Google Patents
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Description
本発明は、内燃機関と駆動輪との間に自動変速機を介設している車両を制御する制御装置に関する。 The present invention relates to a control device for controlling a vehicle in which an automatic transmission is interposed between an internal combustion engine and drive wheels.
動力源として車両に搭載された内燃機関と車両の駆動輪との間に介在する駆動系の変速機の一種として、ベルト式CVT(例えば、下記特許文献1を参照)が公知である。ベルト式CVTは、内燃機関側の駆動軸に支持させた駆動プーリと駆動輪側の従動軸に支持させた従動プーリとにベルトを巻き掛けてなり、両プーリとベルトとの摩擦により、駆動軸に入力されるエンジントルクを従動軸さらには車両の駆動輪に伝動するものである。 2. Description of the Related Art A belt-type CVT (see, for example, Patent Document 1 below) is known as a type of drive system transmission interposed between an internal combustion engine mounted on a vehicle as a power source and driving wheels of the vehicle. A belt-type CVT consists of a drive pulley supported by the drive shaft on the internal combustion engine side and a driven pulley supported by the driven shaft on the drive wheel side with a belt wound around them. The engine torque input to is transmitted to the driven shaft and further to the driving wheels of the vehicle.
車両が停車するとき等、内燃機関をアイドル運転する際には、実測のエンジン回転数と目標アイドル回転数との偏差を演算し、その偏差を縮小するようにスロットルバルブの開度を操作して、気筒に充填される吸気量及び噴射量を調整し、ひいては内燃機関の出力を増減させるフィードバック制御を実施する(例えば、下記特許文献2を参照)。
When idling the internal combustion engine, such as when the vehicle is stopped, the deviation between the actual engine speed and the target idle speed is calculated, and the opening of the throttle valve is operated to reduce the deviation. , adjusts the amount of intake air charged into the cylinder and the amount of injection, and implements feedback control to increase or decrease the output of the internal combustion engine (see, for example,
内燃機関の出力軸と車両の駆動輪との間に介在するクラッチを断接切換するとき、典型的には運転者がシフトレバー(または、セレクタレバー)を非走行レンジであるNレンジから走行レンジであるDレンジまたはRレンジに切り換える操作を行ったときや、運転者がDレンジまたはRレンジからNレンジに切り換える操作を行ったときには、内燃機関に対する機械的な負荷が大きく増減する。 When the clutch interposed between the output shaft of the internal combustion engine and the driving wheels of the vehicle is switched on and off, the driver typically shifts the shift lever (or selector lever) from the N range, which is the non-driving range, to the driving range. , or when the driver switches from the D or R range to the N range, the mechanical load on the internal combustion engine greatly increases or decreases.
エンジン回転数のフィードバック制御中は、実測の回転数と目標回転数との偏差に応じて内燃機関の出力を補正する。しかしながら、その補正の効果が大きすぎて、却ってエンジン回転数が目標回転数から逸脱し上下に振動するハンチングを生じることがある。即ち、切断状態であったクラッチを締結したときに、低落するエンジン回転数を補償するべく内燃機関の出力を増大させる結果、エンジン回転数が目標回転数を超越するオーバーシュートが起こり、そのオーバーシュートを鎮圧しようとして内燃機関の出力を低下させることで、今度はエンジン回転数が目標回転数を下回るアンダーシュートが起こる。締結されていたクラッチが切断される場合も同様に、エンジン回転数のアンダーシュート及びオーバーシュートの反復が起こり得る。 During feedback control of the engine speed, the output of the internal combustion engine is corrected according to the deviation between the actually measured speed and the target speed. However, the effect of the correction is so great that the engine speed deviates from the target speed, causing hunting, which is vibration in the vertical direction. That is, when the disengaged clutch is engaged, the output of the internal combustion engine is increased to compensate for the falling engine speed, resulting in an overshoot in which the engine speed exceeds the target speed. By reducing the output of the internal combustion engine in an attempt to suppress this, an undershoot occurs in which the engine speed falls below the target speed. Similarly, repeated undershoots and overshoots of the engine speed may occur when the engaged clutch is disengaged.
このようなエンジン回転数のハンチングは、内燃機関のフリクションロスを徹底的に軽減した近時の車両において顕著となる。 Such hunting of the engine speed becomes conspicuous in recent vehicles in which the friction loss of the internal combustion engine has been thoroughly reduced.
本発明は、エンジン回転数のフィードバック制御中に生じるハンチングを抑制ないし緩和することを所期の目的としている。 SUMMARY OF THE INVENTION An intended object of the present invention is to suppress or alleviate hunting that occurs during feedback control of the engine speed.
上述した課題を解決するべく、本発明では、実測の内燃機関の回転数と目標アイドル回転数との偏差を演算し実測の回転数を目標アイドル回転数に収束させるべくその偏差を縮小するようにスロットルバルブの開度及び燃料の噴射量を調整するフィードバック制御を実施している際、内燃機関の出力軸と車両の駆動輪との間に介在するクラッチを切断状態から接続状態に切り換えるとき、またはクラッチを接続状態から切断状態に切り換えるときに、トルクコンバータのタービンの回転数の単位時間あたりの変化量の絶対値が所定の閾値を超えたならば、一時的に内燃機関の回転数のフィードバック制御を中断し実測の回転数と目標アイドル回転数との偏差によらずスロットルバルブ開度及び燃料噴射量をその直前の量のままに維持する車両の制御装置を構成した。 In order to solve the above-described problems, the present invention calculates the deviation between the actually measured engine speed and the target idle engine speed, and reduces the deviation so that the actually measured engine speed converges to the target idle engine speed. During feedback control that adjusts the opening of the throttle valve and the amount of fuel injection , when switching the clutch interposed between the output shaft of the internal combustion engine and the drive wheels of the vehicle from the disengaged state to the engaged state, or When the clutch is switched from the engaged state to the disengaged state, if the absolute value of the amount of change in the rotational speed of the turbine of the torque converter per unit time exceeds a predetermined threshold value, feedback control of the rotational speed of the internal combustion engine is temporarily performed. is interrupted to maintain the throttle valve opening and the fuel injection amount at the immediately preceding values regardless of the difference between the measured revolution speed and the target idle revolution speed.
本発明によれば、車両に搭載された内燃機関の回転数のフィードバック制御中に生じるハンチングを抑制ないし緩和することができる。 According to the present invention, hunting that occurs during feedback control of the rotational speed of an internal combustion engine mounted on a vehicle can be suppressed or alleviated.
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に、本実施形態における車両用内燃機関100の概要を示す。内燃機関100は、車両の駆動系を介して車軸103及び駆動輪に走行のための駆動力を供給する。内燃機関100は、例えば火花点火式の4ストロークガソリンエンジンであり、複数の気筒1(図1には、そのうち一つを図示している)を具備する。各気筒1の吸気バルブよりも上流、各気筒1に連なる吸気ポートの近傍には、吸気ポートに向けて燃料を噴射するインジェクタ11を設けている。また、各気筒1の燃焼室の天井部に、点火プラグ12を取り付けてある。点火プラグ12は、点火コイルにて発生した誘導電圧の印加を受けて、中心電極と接地電極との間で火花放電を惹起するものである。点火コイルは、半導体スイッチング素子であるイグナイタとともに、コイルケースに一体的に内蔵される。
One embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 shows an outline of a vehicle
吸気を供給するための吸気通路3は、外部から空気を取り入れて各気筒1の吸気ポートへと導く。吸気通路3上には、エアクリーナ31、電子スロットルバルブ32、サージタンク33、吸気マニホルド34を、上流からこの順序に配置している。
An
排気を排出するための排気通路4は、気筒1内で燃料を燃焼させたことで生じる排気を各気筒1の排気ポートから外部へと導く。この排気通路4上には、排気マニホルド42及び排気浄化用の三元触媒41を配置している。
An
排気ガス再循環(Exhaust Gas Recirculation)装置2は、いわゆる高圧ループEGRを実現するものであり、排気通路4における触媒41の上流側と吸気通路3におけるスロットルバルブ32の下流側とを連通する外部EGR通路21と、EGR通路21上に設けたEGRクーラ22と、EGR通路21を開閉し当該EGR通路21を流れるEGRガスの流量を制御するEGRバルブ23とを要素とする。EGR通路21の入口は、排気通路4における排気マニホルド42またはその下流の所定箇所に接続している。EGR通路21の出口は、吸気通路3におけるスロットルバルブ32の下流の所定箇所、具体的にはサージタンク33に接続している。
The exhaust
図2に、本実施形態の車両が備える駆動系のトランスミッションを示す。このトランスミッションは、トルクコンバータ7及び自動変速機8、9を備えてなる。本実施形態では、自動変速機8、9の構成要素として、遊星歯車機構を含む前後進切換装置8、及びベルト式CVT(Continuously Variable Transmission)9を採用している。
FIG. 2 shows the transmission of the driving system provided in the vehicle of this embodiment. This transmission comprises a
内燃機関100が出力するエンジントルクは、内燃機関100の出力軸であるクランクシャフトからトルクコンバータ7の入力側のポンプインペラ71に入力され、出力側のタービンランナ72に伝達される。タービンランナ72の回転は、前後進切換装置8を介してCVT9の駆動軸94に伝わり、CVT9における変速を経て従動軸95を回転させる。従動軸95の回転は、出力ギア101に伝達される。出力ギア101は、デファレンシャル装置のリングギア102と噛合し、デファレンシャル装置を介して車軸(ドライブシャフト)103、及び車軸103に取り付けられた駆動輪を回転させる。
The engine torque output by the
トルクコンバータ7は、ロックアップ機構を備える。ロックアップ機構は、トルクコンバータ7の入力側と出力側とを相対回転不能に締結するロックアップクラッチ73と、ロックアップクラッチ73を断接切換駆動するための作動液圧(油圧)を制御するロックアップソレノイドバルブ(図示せず)とを要素とする。
The
CVT9を搭載した車両においては、車速がある程度以上に高いとき、ほぼ常時トルクコンバータ7をロックアップする。車速がそれ以下となれば、トルクコンバータ7のロックアップを解除する。ロックアップ時、トルクコンバータ7の出力側回転数の入力側回転数に対する比である速度比は1となる。翻って、非ロックアップ時には、トルクコンバータ7の速度比が、駆動状態に応じて1よりも小さくなったり大きくなったりする。
In a vehicle equipped with the CVT 9, the
前後進切換装置8は、そのサンギア81がタービンランナ72と連絡し、リングギア82が駆動軸94と連絡している。プラネタリギア831を支持するプラネタリキャリア83と変速機ケースとの間には、断接切換可能な液圧クラッチたるフォワードブレーキ84を介設している。また、プラネタリキャリア83とサンギア81(または、トルクコンバータ7の出力側)との間にも、断接切換可能な液圧クラッチたるリバースクラッチ85を介設している。
The forward/
走行レンジのうちのDレンジでは、フォワードブレーキ84を締結し、リバースクラッチ85を切断する。これにより、トルクコンバータ7の出力軸の回転が逆転されかつ減速されて駆動軸94に伝達され、前進走行となる。翻って、Rレンジでは、リバースクラッチ85を締結し、フォワードブレーキ84を切断する。これにより、サンギア81とプラネタリキャリア83とが一体的に回転し、トルクコンバータ7の出力軸と駆動軸94とが直結して後進走行となる。
In the D range of the driving ranges, the
非走行レンジのうちのNレンジでは、フォワードブレーキ84及びリバースクラッチ85をともに切断する。Pレンジでは、車軸103が動かないようにこれを機械的にロックする。
In the N range of the non-running ranges, both the
CVT9は、この分野では既知のもので、駆動軸94に相対回転不能に支持させた駆動プーリ91と、駆動軸94と平行に配された従動軸95に相対回転不能に支持させた従動プーリ92と、駆動プーリ91及び従動プーリ92に巻き掛けられたベルト93とを備える。
The CVT 9 is known in this field, and includes a
駆動プーリ91は、駆動軸94に固定した固定シーブ911と、ベルト93を挟むように固定シーブ911に対向させて配置した可動シーブ912とを有する。可動シーブ912は、駆動軸94上にローラスプラインを介してその軸方向に変位可能かつ相対回転不能に支持させてある。可動シーブ912の背後、固定シーブ911と反対側には、駆動軸94に固定したシリンダを設け、そのシリンダと可動シーブ912と間に液圧室913を形成している。
The
従動プーリ91は、従動軸95に固定した固定シーブ921と、ベルト93を挟むように固定シーブ921に対向させて配置した可動シーブ922とを有する。可動シーブ922は、従動軸95上にローラスプラインを介してその軸方向に変位可能かつ相対回転不能に支持させてある。可動シーブ922の背後、固定シーブ921と反対側には、従動軸95に固定したシリンダを設け、そのシリンダと可動シーブ922と間に液圧室923を形成している。
The driven
ベルト式CVT9では、駆動プーリ91及び従動プーリ92の各液圧室913、923に供給される作動液圧(油圧)が制御され、各プーリ91、92におけるベルト93を挟む溝の幅が変更されることにより、駆動プーリ91と従動プーリ92とのプーリ比、換言すればCVT9が具現する変速比が連続的に無段階で変更される。プーリ比が小さくされるときには、駆動プーリ91の液圧室913に供給される作動液圧が相対的に増大され、従動プーリ92の液圧室923に供給される作動液圧が相対的に低減される。これにより、駆動プーリ91の可動シーブ912が固定シーブ911側に移動し、固定シーブ911と可動シーブ912との間隔即ち溝幅が小さくなる。それに伴い、駆動プーリ91に対するベルト93の巻き掛け径が大きくなり、従動プーリ92の固定シーブ921と可動シーブ922との間隔即ち溝幅が大きくなる。結果、駆動プーリ91と従動プーリ92とのプーリ比が小さくなる。
In the belt-
逆に、プーリ比が大きくされるときには、駆動プーリ91の液圧室913に供給される液圧が相対的に低減され、従動プーリ92の液圧室923に供給される作動液圧が相対的に増大される。これにより、ベルト93に対する従動プーリ92の推力がベルト93に対する駆動プーリ91の推力よりも大きくなり、従動プーリ92の固定シーブ921と可動シーブ922との間隔が小さくなるとともに、固定シーブ911と可動シーブ912との間隔が大きくなる。結果、駆動プーリ91と従動プーリ92とのプーリ比が大きくなる。
Conversely, when the pulley ratio is increased, the hydraulic pressure supplied to the
CVT9の液圧サーボ913、923に供給する作動液を吐出する液圧ポンプ(または、オイルポンプ。図示せず)は、内燃機関100のクランクシャフトからエンジントルクの供与を受けて稼働する、既知の機械式(非電動式)のものである。一般的に、CVT9の作動液は、トルクコンバータ7に用いられる流体と共通である。
A hydraulic pump (or an oil pump, not shown) that discharges hydraulic fluid to be supplied to the
駆動プーリ91及び従動プーリ92の推力は、それらプーリ91、92とベルト93との間で滑りが生じない大きさであることを必要とする。このため、駆動軸94に入力されるエンジントルクの大きさに応じた推力が得られるよう、プーリ91、92の液圧室913、923に供給するべき液圧を増減させる。液圧室913、923に供給するべき液圧は、変速コントロールバルブ(図示せず)即ち流量制御弁であるソレノイドバルブの操作を通じて調節する。
The thrust of the
本実施形態の車両の制御装置たるECU(Electronic Control Unit)0は、プロセッサ、メモリ、入力インタフェース、出力インタフェース等を有したマイクロコンピュータシステムである。ECU0は、複数基のECUまたはコントローラが、CAN(Controller Area Network)等の電気通信回線を介して相互に通信可能に接続されてなるものであることがある。
An ECU (Electronic Control Unit) 0, which is a vehicle control device according to the present embodiment, is a microcomputer system having a processor, a memory, an input interface, an output interface, and the like. The
ECU0の入力インタフェースには、車両の実車速を検出する車速センサから出力される車速信号a、内燃機関100のクランクシャフトの回転角度及びエンジン回転数を検出するクランク角センサから出力されるクランク角信号b、アクセルペダルの踏込量またはスロットルバルブ32の開度をアクセル開度(いわば、要求されるエンジントルクまたはエンジン負荷率)として検出するセンサから出力されるアクセル開度信号c、吸気通路3のサージタンク33または吸気マニホルド34内の吸気温及び吸気圧を検出する温度・圧力センサから出力される吸気温・吸気圧信号d、内燃機関100の冷却水温を検出する水温センサから出力される冷却水温信号e、運転者が操作するシフトレバー(または、セレクタレバー)の位置を検出するシフトポジションスイッチから出力されるシフトポジション信号f、運転者がブレーキペダルを踏んでいることを検出するスイッチ、運転者によるブレーキペダルの踏込量を検出するセンサまたはマスタシリンダから吐出されるブレーキ液の圧力であるマスタシリンダ圧を検出するセンサから出力されるブレーキ踏量信号g、トルクコンバータ7のタービン72の回転数を検出する回転センサから出力されるタービン回転数信号h等が入力される。
The input interface of the
ECU0の出力インタフェースからは、点火プラグ12のイグナイタに対して点火信号i、インジェクタ11に対して燃料噴射信号j、スロットルバルブ32に対して開度操作信号k、EGRバルブ23に対して開度操作信号l、ロックアップクラッチ73の断接切換用のロックアップソレノイドバルブに対して開度操作信号t、フォワードブレーキ84またはリバースクラッチ85の断接切換用のソレノイドバルブに対して開度操作信号u、CVT9の液圧サーボ913、923を操作するための変速コントロールバルブに対して制御信号v等を出力する。
From the output interface of the
ECU0のプロセッサは、予めメモリに格納されているプログラムを解釈、実行し、運転パラメータを演算して、内燃機関100及び駆動系7、8、9を制御する。ECU0は、内燃機関100の運転制御に必要な各種情報a、b、c、d、e、f、g、hを入力インタフェースを介して取得し、気筒1に充填される吸気量(または、新気量)に見合った(理論空燃比またはその近傍に設定する目標空燃比を具現するのに必要な)要燃料噴射量、燃料噴射タイミング(一度の燃焼に対する燃料噴射の回数を含む)、燃料噴射圧、点火タイミング(一度の燃焼に対する点火の回数を含む)、要求EGR率(または、EGRガス量)、トルクコンバータ7のロックアップを行うか否か、前後進切換装置8の断接状態、CVT9の変速比等といった各種運転パラメータを決定する。ECU0は、運転パラメータに対応した各種制御信号i、j、k、l、t、u、vを出力インタフェースを介して印加する。
The processor of the
しかして、図3に示すように、本実施形態のECU0は、内燃機関100の回転数を目標回転数に収束させるフィードバック制御を実施している際(ステップS1)、内燃機関100のクランクシャフトと車軸103との間に介在するクラッチである前後進切換装置8を切断状態から接続状態に切り換えるとき、または前後進切換装置8を接続状態から切断状態に切り換えるときに(ステップS2)、トルクコンバータ7のタービン72の回転数の単位時間あたりの変化量の絶対値が所定の閾値を超えたならば(ステップS3)、一時的に内燃機関の回転数のフィードバック制御を中断する(ステップS4)。
Thus, as shown in FIG. 3, when the
ステップS1にいうフィードバック制御は、典型的には、運転者がアクセルペダルを踏んでおらず、またはブレーキペダルを踏んでおり、エンジン回転数を所定の目標アイドル回転数に収束させるフィードバック制御である。当該フィードバック制御中は、実測のエンジン回転数と目標アイドル回転数との偏差を演算し、その偏差を縮小するようにスロットルバルブ32の開度を操作して、気筒1に充填される吸気量及び噴射量を調整し、以て内燃機関100の出力を増減させる。なお、このときには、トルクコンバータ7をロックアップしていない。
The feedback control referred to in step S1 is typically feedback control in which the driver does not depress the accelerator pedal or depresses the brake pedal and the engine speed converges to a predetermined target idling speed. During the feedback control, the deviation between the measured engine speed and the target idle speed is calculated, and the opening of the
ステップS2にいう前後進切換装置8の切り換えは、典型的には、運転者がシフトレバーを操作してシフトポジションをDレンジまたはRレンジからNレンジに切り換えること、またはシフトポジションをNレンジからDレンジまたはRレンジに切り換えることである。既に述べた通り、走行レンジであるDレンジまたはRレンジでは、前後進切換装置8がトルクコンバータ7のタービン72側の出力軸とCVT9の駆動プーリ91側の入力軸との間を接続する。非走行レンジであるNレンジでは、前後進切換装置8がトルクコンバータ7のタービン72側の出力軸とCVT9の駆動プーリ91側の入力軸との間を切断する。
The switching of the forward/
但し、ステップS2にいう前後進切換装置8の切り換えは、運転者の操作によらず、ECU0が自動的に実行することがある。例えば、近時の車両では、燃費性能の向上を目論み、いわゆるニュートラル制御(ニュートラルアイドル制御)を実施する。ニュートラル制御とは、運転者がDレンジを選択したままブレーキペダルを踏んで車両を停車させたときに、前後進切換装置8においてトルクコンバータ7のタービン72側の出力軸とCVT9の駆動プーリ91側の入力軸との間を自動的に切断し、その後運転者がブレーキペダルから足を離したときに、前後進切換装置8においてそれら両者の間を自動的に接続する制御のことである。
However, the switching of the forward/
ステップS3にて、タービン72の回転数の単位時間あたりの変化量の絶対値が閾値を超えることは、動力源である内燃機関100に対する機械的な負荷が大きく増減することを意味する。これは、フィードバック制御しているエンジン回転数をハンチングさせる要因となる。エンジン回転数の低落はエンジンストールに繋がり、エンジン回転数の過剰な上昇は燃料消費量の増加に繋がるため、何れも好ましくない。
At step S3, the absolute value of the amount of change in the rotation speed of the
ステップS4にて、ECU0は、実測のエンジン回転数と目標回転数との偏差によらず、スロットルバルブ32の開度をその直前の開度のまま維持する。その帰結として、気筒1に充填される吸気量、及びインジェクタ11から噴射する燃料の量もまた、実測のエンジン回転数と目標回転数との偏差によらず、その直前の量のままに維持することになる。
In step S4, the
図4に、本実施形態のECU0が実施する制御の模様を例示している。仮に、ステップS2ないしS4を実行せず、前後進切換装置8の切り換えを行うときにもエンジン回転数のフィードバック制御を一時中断せず続行するとすると、図4中に一点鎖線で表しているように、エンジン回転数のハンチングが起こる可能性がある。だが、前後進切換装置8の切り換えを行うときにエンジン回転数のフィードバック制御を一時中断することとすれば、図4中に実線で表しているように、エンジン回転数のハンチングを小さく抑制することができる。
FIG. 4 exemplifies the pattern of control performed by the
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、エンジン回転数のフィードバック制御中、電子スロットルバルブ32の開度を操作することで、気筒1に充填される吸気量及び燃料噴射量を増減させ、内燃機関100の出力を調節するようにしていた。だが、内燃機関の吸気通路3に、スロットルバルブ32とともに吸気絞り弁としてアイドルスピードコントロールバルブが設置されているならば、スロットルバルブ32の開度を操作することに代えて、またはスロットルバルブ32の開度を操作することとともに、そのアイドルスピードコントロールバルブの開度を操作することにより、気筒1に充填される吸気量及び燃料噴射量を増減させ、内燃機関100の出力を調節することができる。周知の通り、アイドルスピードコントロールバルブは、吸気通路3におけるスロットルバルブ32の上流側と下流側とを連通するバイパスを開閉する流量制御弁である。この場合において、ステップS4では、実測のエンジン回転数と目標回転数との偏差によらず、アイドルスピードコントロールバルブの開度を、その直前の量のままに維持することになる。
The present invention is not limited to the embodiments detailed above. For example, in the above embodiment, the opening of the
また、車両に実装される自動変速機の態様は、ベルト式CVT9に限定されない。
Moreover, the form of the automatic transmission mounted on the vehicle is not limited to the belt-
その他、各部の具体的な構成や処理の手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。 In addition, the specific configuration of each part, the procedure of processing, and the like can be modified in various ways without departing from the scope of the present invention.
本発明は、車両に搭載される内燃機関及び駆動系の制御に適用することができる。 INDUSTRIAL APPLICABILITY The present invention can be applied to control of an internal combustion engine and drive system mounted on a vehicle.
0…制御装置(ECU)
100…内燃機関
1…気筒
11…インジェクタ
3…吸気通路
32…スロットルバルブ
7…トルクコンバータ
72…タービン
8…クラッチ(前後進切換装置)
84…フォワードブレーキ
9…無段変速機(ベルト式CVT)
b…クランク角信号
f…シフトポジション信号
j…インジェクタに対する制御信号
k…スロットルバルブに対する制御信号
u…前後進切換装置に対する制御信号
0... Control unit (ECU)
DESCRIPTION OF
84
b... crank angle signal f... shift position signal j... control signal for injector k... control signal for throttle valve u... control signal for forward/reverse switching device
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JP5306642B2 (en) | 2007-12-26 | 2013-10-02 | ヤマハモーターエレクトロニクス株式会社 | Power generation control device |
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