JP7322244B1 - 冗長性を備えた早期損傷把握システム、冗長性を備えた早期損傷把握方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
一実施の形態によれば、冗長性を備えた早期損傷把握システムにおいて、前記第2の早期損傷把握サーバは、前記早期損傷把握サーバによる前記通知の配信が行われない場合に、前記第2の通知を配信する。
一実施の形態によれば、冗長性を備えた早期損傷把握システムは、配信サーバをさらに有し、前記早期損傷把握サーバ及び前記第2の早期損傷把握サーバは、前記通知及び前記第2の通知を、前記端末装置に代えて前記配信サーバに送信し、前記配信サーバは、前記第2の通知を受信し、かつ前記通知を受信できないとき、前記第2の通知を前記端末装置に配信する。
一実施の形態によれば、冗長性を備えた早期損傷把握システムにおいて、前記早期損傷把握サーバは、前記構造物の地震応答解析モデルを予め保持しており、前記地震計の計測データを前記構造物の地震応答解析モデルに入力することにより前記構造物の挙動を推定し、前記挙動に基づいて前記損傷を推定する。
一実施の形態によれば、冗長性を備えた早期損傷把握システムにおいて、前記早期損傷把握サーバは、前記構造物に設けられた複数の前記観測点間の前期計測データの差分に基づいて前記構造物の挙動を推定し、前記挙動に基づいて前記損傷を推定する。
一実施の形態によれば、冗長性を備えた早期損傷把握システムにおいて、前記第2の早期損傷把握サーバは、前記構造物の地震応答解析モデル及び表層地盤の地震応答解析モデルを予め保持しており、前記第2の地震計の計測データを前記表層地盤の地震応答解析モデルに入力することにより前記表層地盤の挙動を推定し、前記表層地盤の挙動を前記構造物の地震応答解析モデルに入力することにより前記構造物の挙動を推定し、前記挙動に基づいて前記損傷を推定する。
一実施の形態によれば、冗長性を備えた早期損傷把握システムにおいて、前記第2の早期損傷把握サーバは、前記第2の地震計の計測データ及び前記表層地盤の地震応答解析モデルに基づいて求めた前記表層地盤の挙動と、前記地震計の計測データに基づいて求めた前記表層地盤の挙動と、の差分が小さくなるように前記表層地盤の地震応答解析モデルに含まれる物性値を変更する。
一実施の形態によれば、冗長性を備えた早期損傷把握システムにおいて、前記第2の早期損傷把握サーバは、前記第2の地震計の計測データ、前記表層地盤の地震応答解析モデル及び前記構造物の地震応答解析モデルに基づいて求めた前記構造物の挙動又は損傷と、前記地震計の計測データに基づいて求めた前構造物の挙動又は損傷と、の差分が小さくなるように前記構造物の地震応答解析モデルに含まれる物性値を変更する。
一実施の形態によれば、冗長性を備えた早期損傷把握システムは、構造物から離れた地表又は地中に設けられた観測点における地震動を計測する1以上の第2の地震計と、前記構造物に設けられた観測点における地震動に基づいて前記構造物の損傷を推定する早期損傷把握サーバによる通知の配信が行われない場合に、前記第2の地震計の計測データに基づいて前記構造物の損傷を推定し、推定結果を含む第2の通知を端末装置に配信する第2の早期損傷把握サーバと、を含む。
一実施の形態によれば、冗長性を備えた早期損傷把握システムは、構造物に設けられた観測点における地震動を計測する1以上の地震計と、前記構造物から離れた地表又は地中に設けられた観測点における地震動を計測する1以上の第2の地震計と、早期損傷把握サーバと、を含み、前記早期損傷把握サーバは、前記地震計の計測データに基づいて前記構造物の損傷を推定し、推定結果を含む通知を利用者の端末装置に配信し、前記第2の地震計の計測データに基づいて前記構造物の損傷を推定し、推定結果を含む第2の通知を前記端末装置に配信する。
一実施の形態によれば、冗長性を備えた早期損傷把握方法は、1以上の地震計が、構造物に設けられた観測点における地震動を計測する計測ステップと、早期損傷把握サーバが、前記地震計の計測データに基づいて前記構造物の損傷を推定し、推定結果を含む通知を利用者の端末装置に配信する配信ステップと、1以上の第2の地震計が、前記構造物から離れた地表又は地中に設けられた観測点における地震動を計測する第2の計測ステップと、第2の早期損傷把握サーバが、前記第2の地震計の計測データに基づいて前記構造物の損傷を推定し、推定結果を含む第2の通知を前記端末装置に配信する第2の配信ステップと、を含む。
一実施の形態によれば、冗長性を備えた早期損傷把握方法は、1以上の第2の地震計が、構造物から離れた地表又は地中に設けられた観測点における地震動を計測する第2の計測ステップと、前記構造物に設けられた観測点における地震動に基づいて前記構造物の損傷を推定する早期損傷把握サーバによる通知の配信が行われない場合に、第2の早期損傷把握サーバが、前記第2の地震計の計測データに基づいて前記構造物の損傷を推定し、推定結果を含む第2の通知を端末装置に配信する第2の配信ステップと、を含む。
一実施の形態によれば、冗長性を備えた早期損傷把握方法は、1以上の地震計が、構造物に設けられた観測点における地震動を計測する計測ステップと、1以上の第2の地震計が、前記構造物から離れた地表又は地中に設けられた観測点における地震動を計測する第2の計測ステップと、早期損傷把握サーバが、前記地震計の計測データに基づいて前記構造物の損傷を推定し、推定結果を含む通知を利用者の端末装置に配信する配信ステップと、前記第2の地震計の計測データに基づいて前記構造物の損傷を推定し、推定結果を含む第2の通知を前記端末装置に配信する第2の配信ステップと、を含む。
一実施の形態によれば、プログラムは、上記方法をコンピュータに実行させる。
図2は、本発明の実施の形態1にかかる早期損傷把握システム1の構成を示すブロック図である。
(1)シミュレーションを用いる方法
推定部1052は、構造物の地震応答解析モデルを予め記憶しているものとする。構造物の地震応答解析モデルとは、観測点に地震波を入力すると、構造物の挙動を推定するシミュレーションモデルである。
受信部1051は、構造物内外の観測点に設置された地震計101によって計測された地震波を受信する。
推定部1052は、構造物の地震応答解析モデルの観測点に、受信した地震波をそれぞれ入力する。地震応答解析モデルは、入力された地震波に基づいて構造物の挙動を推定する。これにより、地震波が直接計測されていない観測点における揺れの大きさも算出できる。例えば、建物であれば地震計101が設置されていないフロアを含め、各フロアの変形量がそれぞれ得られる。推定部1052は、建物の各フロアの変形量に基づいて建物の損傷度や建物侵入可否等を評価する。すなわち、変形量の関数として表現される指標である損傷度を算出し、変形量の関数として表現される他の指標である建物侵入可否の判定を行う。推定部1052によるこの評価結果を、以下、構造物の損傷に関する情報という。
出力部1053は、構造物の損傷に関する情報を外部に出力する。
受信部1051は、構造物内外の観測点に設置された地震計101によって計測された地震波を受信する。例えば、建物であれば各フロアに設置された地震計101からそれぞれ地震波を受信する。
推定部1052は、受信した地震波(加速度の時系列データ)を積分し、変位波形を算出する。そして、観測点間の変位波形の差から変形量を算出し、変形量に基づいて構造物の損傷度を評価する。例えば、建物上階の変位波形から建物下階の変位波形を差し引くことで各フロアの変形量を算出できる。推定部1052は、建物の各フロアの変形量に基づいて建物の損傷度や建物侵入可否等を評価する。
出力部1053は、構造物の損傷に関する情報を外部に出力する。
推定部2052は、構造物の地震応答解析モデルに加え、表層地盤の地震応答解析モデルを予め記憶しているものとする。表層地盤の地震応答解析モデルとは、観測点に地震波を入力すると、表層地盤すなわち構造物が載っている地盤の挙動を推定するシミュレーションモデルである。構造物の地震応答解析モデルは、表層地盤の地震応答解析モデルの出力を構造物の接地点に入力することで、構造物の挙動を推定することができる。
受信部2051は、地表又は地中の観測点に設置された地震計201によって計測された地震波を受信する。
推定部2052は、表層地盤の地震応答解析モデルの観測点、すなわち地震計201の設置地点に、地震計201から受信した地震波をそれぞれ入力する。表層地盤の地震応答解析モデルは、入力された地震波に基づいて表層地盤の挙動を推定する。これにより、地震波が直接計測されていない構造物の接地点における地震波も算出できる。推定部2052は、構造物の地震応答解析モデルにおける接地点に、表層地盤の地震応答解析モデルが出力する地震波を入力する。これにより、構造物の地震応答解析モデルは、入力された地震波に基づいて構造物の挙動を推定する。例えば、各フロアごとの変形量が得られる。推定部2052は、建物の各フロアの変形量に基づいて建物の損傷度や建物侵入可否等を評価する。
出力部2053は、推定部2052による評価結果を、構造物の損傷に関する情報として外部に出力する。
・出力部2053は、構造物ヘルスモニタリングシステム10の各構成要素(情報処理装置やネットワーク等)の死活監視又は性能監視を定期的に実施する。これらの構成要素のいずれかがダウンしている又は所定の性能を満たさなくなっていると判定した場合に、構造物の損傷に関する情報を出力する。
・出力部2053は、地震計201が地震波を検知してから一定時間以内に、構造物ヘルスモニタリングシステム10から出力される構造物の損傷に関する情報が、端末装置107に到達したか否かを確認する。例えば、出力部2053を、構造物ヘルスモニタリングシステム10による構造物の損傷に関する情報の出力先のひとつとして設定しておくことにより、確認を行うことができる。到達を確認できない場合、出力部2053が、端末装置107に構造物の損傷に関する情報を出力する。
S1-1:地震発生
地震が発生する。構造物ヘルスモニタリングシステム10、第2の構造物ヘルスモニタリングシステム20が並行して動作を開始する。
S1-21:構造物に設置された地震計101が計測データを出力
構造物に設置された地震計101が地震動を検知し、計測データを出力する。
収集サーバ103が計測データを収集し、早期損傷把握サーバ105に送信する。
早期損傷把握サーバ105が、計測データに基づいて構造物の損傷度の推定や立入可否の判定等を行う。これらの処理結果は構造物の損傷に関する情報として保持される。
早期損傷把握サーバ105が構造物の損傷に関する情報を利用者の端末装置107に配信する。
S1-31:構造物近傍の地盤に設置された地震計201が計測データを出力
構造物近傍の地盤に設置された地震計201が地震動を検知し、計測データを出力する。
収集サーバ203が計測データを収集し、早期損傷把握サーバ205に送信する。
早期損傷把握サーバ205が、計測データと、表層地盤の地震応答解析モデルおよび構造物の地震動応答解析モデルとに基づいてシミュレーションを行い、構造物の損傷度の推定や立入可否の判定等を行う。これらの処理結果は構造物の損傷に関する情報として保持される。
早期損傷把握サーバ205は、早期損傷把握サーバ105による構造物の損傷に関する情報配信が成功したか否かを判定する。成功している場合、処理を終了する。失敗している場合、ステップS1-35に遷移する。
早期損傷把握サーバ205が構造物の損傷に関する情報を利用者の端末装置107に配信する。
実施の形態1の早期損傷把握システム1では、構造物ヘルスモニタリングシステム10による構造物の損傷に関する情報と、第2の構造物ヘルスモニタリングシステム20による構造物の損傷に関する情報と、のいずれを利用者に提供するかを出力部2053が判断していた。実施の形態2では、早期損傷把握システム1内に配信システム30をさらに設け、配信システム30に上記判断と利用者への情報配信とを実行させる。
なお本実施の形態では、構造物ヘルスモニタリングシステム10は、早期損傷把握サーバ105と配信サーバ301(後述)とを通信可能に接続するネットワーク108をさらに有する。そして早期損傷把握サーバ105は、構造物の損傷に関する情報を配信サーバ301に対して出力する
なお本実施の形態では、第2の構造物ヘルスモニタリングシステム20は、早期損傷把握サーバ205と配信サーバ301(後述)とを通信可能に接続するネットワーク208をさらに有する。そして早期損傷把握サーバ205は、構造物の損傷に関する情報を配信サーバ301に対して出力する
・配信サーバ301は、早期損傷把握サーバ105から出力された構造物の損傷に関する情報を先に受信した場合は、当該情報を利用者の端末装置107に配信する。一方、早期損傷把握サーバ205から出力された構造物の損傷に関する情報を先に受信した場合は、早期損傷把握サーバ105からの情報を受信するまで所定時間待機する。
所定時間内に早期損傷把握サーバ105からの情報を受信できた場合は、当該情報を利用者の端末装置107に配信する。この場合、早期損傷把握サーバ205から出力された構造物の損傷に関する情報は配信しない。一方、所定時間を過ぎても早期損傷把握サーバ105からの情報を受信できない場合は、構造物ヘルスモニタリングシステム10に障害が発生したものとみなし、早期損傷把握サーバ205から出力された構造物の損傷に関する情報を利用者の端末装置107に配信する。
・配信サーバ301は、早期損傷把握サーバ105から出力された構造物の損傷に関する情報を先に受信した場合は、当該情報を利用者の端末装置107に配信する。一方、早期損傷把握サーバ205から出力された構造物の損傷に関する情報を先に受信した場合は、速報として当該情報を利用者の端末装置107に配信する。その後、早期損傷把握サーバ105から出力された構造物の損傷に関する情報を受信できた場合は、詳細情報として当該情報を利用者の端末装置107に配信する。
S2-1:地震発生
地震が発生する。構造物ヘルスモニタリングシステム10、第2の構造物ヘルスモニタリングシステム20が並行して動作を開始する。
S2-21:構造物に設置された地震計101が計測データを出力
構造物に設置された地震計101が地震動を検知し、計測データを出力する。
収集サーバ103が計測データを収集し、早期損傷把握サーバ105に送信する。
早期損傷把握サーバ105が、計測データに基づいて構造物の損傷度の推定や立入可否の判定等を行う。これらの処理結果は構造物の損傷に関する情報として保持される。
早期損傷把握サーバ105が構造物の損傷に関する情報を配信サーバ301に出力する。
S2-31:構造物近傍の地盤に設置された地震計201が計測データを出力
構造物近傍の地盤に設置された地震計201が地震動を検知し、計測データを出力する。
収集サーバ203が計測データを収集し、早期損傷把握サーバ205に送信する。
早期損傷把握サーバ205が、計測データと、表層地盤の地震応答解析モデルおよび構造物の地震動応答解析モデルとに基づいてシミュレーションを行い、構造物の損傷度の推定や立入可否の判定等を行う。これらの処理結果は構造物の損傷に関する情報として保持される。
早期損傷把握サーバ205が構造物の損傷に関する情報を配信サーバ301に出力する。
配信サーバ301は、早期損傷把握サーバ105又は早期損傷把握サーバ205から受信した情報のいずれを配信すべきかを判定し、利用者の端末装置107に対し配信する。
実施の形態3にかかる早期損傷把握システム1は、構造物ヘルスモニタリングシステム10による推定結果を利用して、第2の構造物ヘルスモニタリングシステム20のシミュレーション精度を向上させるための特別な構成を備える。
<地盤モデルのチューニング>
S3-G1:構造物ヘルスモニタリングシステム10から計測データを取得
第2の構造物ヘルスモニタリングシステム20の早期損傷把握サーバ205は、構造物ヘルスモニタリングシステム10の早期損傷把握サーバ105から、地震計101の計測データを取得する。
早期損傷把握サーバ205は、構造物近傍の地盤に設置された地震計201の計測データ及び表層地盤の地震応答解析モデルに基づいて構造物直下の地面の揺れのスペクトル(Spec201と呼ぶ)又は時刻歴波形(Wave201と呼ぶ)を求める。また、早期損傷把握サーバ205は、S3-G1で取得した地震計101の計測データに基づいて揺れのスペクトル(Spec101)又は時刻歴波形(Wave101と呼ぶ)を求める。
早期損傷把握サーバ205は、Spec201がSpec101に近づくように、又はWave201がWave101に近づくように、表層地盤の地震応答解析モデルに含まれる複数の物性値を変更する。変更後の物性値は、遺伝的アルゴリズム(Genetic Algorithms, GA)等の公知の最適化手法を用いることにより、自動的に計算することが可能である。すなわち、Spec201とSpec101との差分又はWave201とWave101との差分を目的関数、物性値を変数として、目的関数を最小化する変数を求める。
早期損傷把握サーバ205は、S3-G3で求めた変更後の物性値を、揺れの大きさごとに分けて保持しておく。すなわち、S3-G3でいう目的関数を最小化する物性値は、揺れの大きさごとに異なることがある。そのため、例えば揺れの大きさをm段階に区分し、各区分ごとに最適な物性値を保持しておくことで、揺れの大きさに応じた最適な物性値を用いた表層地盤の地震応答解析モデルを提供することができる。
<構造物モデルのチューニング>
S3-B1:構造物ヘルスモニタリングシステム10から計測データを取得
第2の構造物ヘルスモニタリングシステム20の早期損傷把握サーバ205は、構造物ヘルスモニタリングシステム10の早期損傷把握サーバ105から、地震計101の計測データを取得する。また、早期損傷把握サーバ105から、構造物の挙動(最大変形、固有周期、建物の非線形特性等)又は構造物の損傷に関する情報を取得する。
早期損傷把握サーバ205は、構造物近傍の地盤に設置された地震計201の計測データと、表層地盤の地震応答解析モデルと、に基づいて構造物直下の表層地盤の挙動を推定する。
また、早期損傷把握サーバ205は、推定された構造物直下の表層地盤の挙動と、構造物の地震応答解析モデルと、に基づいて構造物の挙動(最大変形、固有周期、建物の非線形特性等)又は構造物の損傷に関する情報を推定する。
早期損傷把握サーバ205は、S3-B1で取得した構造物の挙動(最大変形、固有周期、建物の非線形特性等)又は構造物の損傷に関する情報と、S3-B2で推定した構造物の挙動(最大変形、固有周期、建物の非線形特性等)又は構造物の損傷に関する情報と、の差分が最小となるように、構造物の地震応答解析モデルに含まれる複数の物性値(剛性、減衰等)を変更する。変更後の物性値は、部分空間法等の公知の最適化手法を用いることにより、自動的に計算することが可能である。
早期損傷把握サーバ205は、S3-B3で求めた変更後の物性値を、揺れの大きさごとに分けて保持しておく。すなわち、S3-B3でいう目的関数を最小化する物性値は、揺れの大きさごとに異なることがある。そのため、例えば揺れの大きさをp段階に区分し、各区分ごとに最適な物性値を保持しておくことで、揺れの大きさに応じた最適な物性値を用いた構造物の地震応答解析モデルを提供することができる。
10 構造物ヘルスモニタリングシステム
20 第2の構造物ヘルスモニタリングシステム
101 地震計、
102 ネットワーク
103 収集サーバ
104 ネットワーク
105 早期損傷把握サーバ
1051 受信部
1052 推定部
1053 出力部
106 ネットワーク
107 端末装置
108 ネットワーク
201 地震計
202 ネットワーク
203 収集サーバ
204 ネットワーク
205 早期損傷把握サーバ
2051 受信部
2052 推定部
2053 出力部
206 ネットワーク
208 ネットワーク
30 配信システム
301 配信サーバ
302 ネットワーク
Claims (14)
- 構造物に設けられた観測点における地震動を計測する1以上の地震計と、
前記地震計の計測データに基づいて前記構造物の損傷を推定し、推定結果を含む通知を利用者の端末装置に配信する早期損傷把握サーバと、
前記構造物から離れた地表又は地中に設けられた観測点における地震動を計測する1以上の第2の地震計と、
前記地震計のデータを使用せず、前記第2の地震計の計測データに基づいて前記構造物の損傷を推定し、推定結果を含む第2の通知を前記端末装置に配信する第2の早期損傷把握サーバと、を含み、
前記早期損傷把握サーバと前記第2の早期損傷把握サーバとは互いに依存せず、独立に動作する
冗長性を備えた早期損傷把握システム。 - 前記第2の早期損傷把握サーバは、前記早期損傷把握サーバによる前記通知の配信が行われない場合に、前記第2の通知を配信する
請求項1記載の冗長性を備えた早期損傷把握システム。 - 配信サーバをさらに有し、
前記早期損傷把握サーバ及び前記第2の早期損傷把握サーバは、前記通知及び前記第2の通知を、前記端末装置に代えて前記配信サーバに送信し、
前記配信サーバは、前記第2の通知を受信し、かつ前記通知を受信できないとき、前記第2の通知を前記端末装置に配信する
請求項1記載の冗長性を備えた早期損傷把握システム。 - 前記早期損傷把握サーバは、前記構造物の地震応答解析モデルを予め保持しており、前記地震計の計測データを前記構造物の地震応答解析モデルに入力することにより前記構造物の挙動を推定し、前記挙動に基づいて前記損傷を推定する
請求項1記載の冗長性を備えた早期損傷把握システム。 - 前記早期損傷把握サーバは、前記構造物に設けられた複数の前記観測点間の前記計測データの差分に基づいて前記構造物の挙動を推定し、前記挙動に基づいて前記損傷を推定する
請求項1記載の冗長性を備えた早期損傷把握システム。 - 前記第2の早期損傷把握サーバは、前記構造物の地震応答解析モデル及び表層地盤の地震応答解析モデルを予め保持しており、前記第2の地震計の計測データを前記表層地盤の地震応答解析モデルに入力することにより前記表層地盤の挙動を推定し、前記表層地盤の挙動を前記構造物の地震応答解析モデルに入力することにより前記構造物の挙動を推定し、前記挙動に基づいて前記損傷を推定する
請求項1記載の冗長性を備えた早期損傷把握システム。 - 前記第2の早期損傷把握サーバは、前記第2の地震計の計測データ及び前記表層地盤の地震応答解析モデルに基づいて求めた前記表層地盤の挙動と、前記地震計の計測データに基づいて求めた前記表層地盤の挙動と、の差分が小さくなるように前記表層地盤の地震応答解析モデルに含まれる物性値を変更する
請求項6記載の冗長性を備えた早期損傷把握システム。 - 前記第2の早期損傷把握サーバは、前記第2の地震計の計測データ、前記表層地盤の地震応答解析モデル及び前記構造物の地震応答解析モデルに基づいて求めた前記構造物の挙動又は損傷と、前記地震計の計測データに基づいて求めた前構造物の挙動又は損傷と、の差分が小さくなるように前記構造物の地震応答解析モデルに含まれる物性値を変更する
請求項6記載の冗長性を備えた早期損傷把握システム。 - 構造物から離れた地表又は地中に設けられた観測点における地震動を計測する1以上の第2の地震計と、
前記構造物に設けられた観測点における地震動に基づいて前記構造物の損傷を推定する早期損傷把握サーバによる通知の配信が行われない場合に、前記第2の地震計の計測データに基づいて前記構造物の損傷を推定し、推定結果を含む第2の通知を端末装置に配信する第2の早期損傷把握サーバと、を含む
冗長性を備えた早期損傷把握システム。 - 構造物に設けられた観測点における地震動を計測する1以上の地震計と、
前記構造物から離れた地表又は地中に設けられた観測点における地震動を計測する1以上の第2の地震計と、
早期損傷把握サーバと、を含み、
前記早期損傷把握サーバは、前記地震計の計測データに基づいて前記構造物の損傷を推定し、推定結果を含む通知を利用者の端末装置に配信し、
前記地震計のデータを使用せず、前記第2の地震計の計測データに基づいて前記構造物の損傷を推定し、推定結果を含む第2の通知を前記端末装置に配信する
冗長性を備えた早期損傷把握システム。 - 1以上の地震計が、構造物に設けられた観測点における地震動を計測する計測ステップと、
早期損傷把握サーバが、前記地震計の計測データに基づいて前記構造物の損傷を推定し、推定結果を含む通知を利用者の端末装置に配信する配信ステップと、
1以上の第2の地震計が、前記構造物から離れた地表又は地中に設けられた観測点における地震動を計測する第2の計測ステップと、
第2の早期損傷把握サーバが、前記地震計のデータを使用せず、前記第2の地震計の計測データに基づいて前記構造物の損傷を推定し、推定結果を含む第2の通知を前記端末装置に配信する第2の配信ステップと、を含み、
前記早期損傷把握サーバと前記第2の早期損傷把握サーバとは互いに依存せず、独立に動作する
冗長性を備えた早期損傷把握方法。 - 1以上の第2の地震計が、構造物から離れた地表又は地中に設けられた観測点における地震動を計測する第2の計測ステップと、
前記構造物に設けられた観測点における地震動に基づいて前記構造物の損傷を推定する早期損傷把握サーバによる通知の配信が行われない場合に、第2の早期損傷把握サーバが、前記第2の地震計の計測データに基づいて前記構造物の損傷を推定し、推定結果を含む第2の通知を端末装置に配信する第2の配信ステップと、を含む
冗長性を備えた早期損傷把握方法。 - 1以上の地震計が、構造物に設けられた観測点における地震動を計測する計測ステップと、
1以上の第2の地震計が、前記構造物から離れた地表又は地中に設けられた観測点における地震動を計測する第2の計測ステップと、
早期損傷把握サーバが、
前記地震計の計測データに基づいて前記構造物の損傷を推定し、推定結果を含む通知を利用者の端末装置に配信する配信ステップと、
前記地震計のデータを使用せず、前記第2の地震計の計測データに基づいて前記構造物の損傷を推定し、推定結果を含む第2の通知を前記端末装置に配信する第2の配信ステップと、を含む
冗長性を備えた早期損傷把握方法。 - 請求項11乃至13のいずれか1項記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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