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JP7317171B2 - プログラム、情報処理装置及び情報処理方法 - Google Patents

プログラム、情報処理装置及び情報処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、口腔内のメンテナンス状態を評価するためのプログラム、情報処理装置及び情報処理方法に関する。
従来、歯磨きの状態を評価する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
国際公開WO2021/107009号
歯牙及び歯周組織の状態を保つには、歯磨きだけではなく、デンタルフロス又は歯間ブラシによる清掃や、歯磨剤又は洗口剤による洗浄も有効である。従来の技術では、センサを用いて検出された歯磨きの状態を評価するため、歯磨き以外の口腔ケアが適切に行われているかどうかを評価できないという問題が生じていた。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、歯磨き以外の口腔ケアも含めた口腔ケアが適切に行われているかどうかを評価することができるプログラム、情報処理装置及び情報処理方法を提供することにある。
本発明のプログラムは、コンピュータを、歯磨き、歯間清掃、又は口腔内洗浄に対応する複数の項目のうち2つ以上の項目の実施有無の入力をユーザから受け付ける入力受付部と、前記2つ以上の項目の実施有無に関連付けて評価内容を記憶する記憶部を参照することにより、前記入力受付部が受け付けた前記2つ以上の項目の実施有無に対応する評価内容に基づいて評価結果を決定する評価部と、前記評価結果を出力する出力部として機能させる。
前記記憶部は、前記2つ以上の項目の実施有無の組み合わせのそれぞれに関連付けて評価内容を記憶し、前記評価部は、前記入力受付部が受け付けた前記2つ以上の項目の実施有無の組み合わせに対応する評価内容に基づいて評価結果を決定してもよい。
前記記憶部は、1日のうちの複数の時間帯に関連付けて前記評価内容を記憶しており、前記評価部は、前記ユーザから実施有無の入力を受け付けた時刻が属する時間帯に対応する前記評価内容に基づいて前記評価結果を決定してもよい。
前記評価部は、前記複数の時間帯に対応する複数の前記評価結果に基づいて、当該複数の時間帯が属する日の総合評価結果を決定してもよい。
前記記憶部は、就寝直前の食事よりも前の第1時間帯、及び就寝直前の食事以降の第2時間帯に関連付けて前記評価内容を記憶しており、前記評価部は、前記第1時間帯と前記第2時間帯とで前記2つ以上の項目の実施有無が同一である場合、前記第2時間帯に対応する前記評価結果に対して、前記第1時間帯に対応する前記評価結果よりも大きな重みを付けて前記総合評価結果を決定してもよい。
前記入力受付部は、食事をしたことを示す食事情報の入力をさらに受け付け、前記評価部は、前記入力受付部が前記食事情報の入力を受け付けた時点において前記コンピュータが計時している日時が夕食に関連付けられた所定の時間帯に属する場合に、前記食事情報の入力を受け付けた時点以降を前記第2時間帯に決定してもよい。
前記入力受付部は、食事をしたことを示す食事情報の入力をさらに受け付け、前記評価部は、前記入力受付部が前記食事情報の入力を受け付けた日時と、前記入力受付部が前記2つ以上の項目の実施有無の入力を受け付けた日時との関係に基づいて前記評価結果を決定してもよい。
前記入力受付部は、歯磨き時間の入力をさらに受け付け、前記評価部は、前記入力受付部が入力を受け付けた前記歯磨き時間に基づいて前記評価結果を決定してもよい。
前記入力受付部は、歯磨きを開始したことを示す歯磨き開始情報と歯磨きを終了したことを示す歯磨き終了情報の入力をさらに受け付け、前記評価部は、前記歯磨き開始情報及び前記歯磨き終了情報の入力を受け付けた時点において前記コンピュータが計時している日時に基づいて特定した歯磨き時間に基づいて前記評価結果を決定してもよい。
前記入力受付部は、前記歯間清掃に対応する項目として、デンタルフロスの使用又は歯間ブラシの使用の少なくともいずれかの項目の実施有無の入力を前記ユーザから受け付けてもよい。
前記入力受付部は、歯磨剤の使用の有無の入力を前記ユーザから受け付け、前記評価部は、歯磨剤が使用されている場合に、前記2つ以上の項目の実施有無に対応する前記評価内容が示す値に所定の値を加算することにより前記評価結果を決定してもよい。
本発明の情報処理装置は、歯磨き、歯間清掃、又は口腔内洗浄に対応する複数の項目のうち2つ以上の項目の実施有無の入力をユーザから受け付ける入力受付部と、前記2つ以上の項目の実施有無に関連付けて評価内容を記憶する記憶部を参照することにより、前記入力受付部が受け付けた前記2つ以上の項目の実施有無に対応する評価内容に基づいて評価結果を決定する評価部と、前記評価結果を出力する出力部と、を有する。
本発明の情報処理方法は、コンピュータが実行する、歯磨き、歯間清掃、又は口腔内洗浄に対応する複数の項目のうち2つ以上の項目の実施有無の入力をユーザから受け付けるステップと、前記2つ以上の項目の実施有無に関連付けて評価内容を記憶する記憶部を参照することにより、受け付けた前記2つ以上の項目の実施有無に対応する評価内容に基づいて評価結果を決定するステップと、前記評価結果を出力するステップと、を有する。
本発明によれば、歯磨き以外の口腔ケアも含めた口腔ケアが適切に行われているかどうかを評価することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態の口腔ケア支援システムの構成を示す図である。 口腔ケア支援端末の構成を示すブロック図である。 ユーザからの入力を受け付けるユーザインターフェースの一例である。 口腔ケアの実施状況の情報として口腔ケア支援端末に入力される情報の一例である。 口腔ケアの項目の実施有無と評価内容とが関連付けられたデータテーブルである。 ユーザが口腔ケアの実施状況を登録した際に口腔ケア支援端末に表示されるユーザインターフェースの一例である。 管理端末の構成を示すブロック図である。 ユーザのある1日の生活行動と口腔ケア支援端末への入力を示すテーブルである。 口腔ケア支援端末の動作シーケンスを説明するためのフローチャートである。 ユーザが行った検査結果を外部に送信するためのユーザインターフェースの一例である。
<第1の実施形態>
(口腔ケア支援システムS100の概要)
図1は、本発明の一実施形態の口腔ケア支援システムS100の構成を示す図である。口腔ケア支援システムS100は、口腔ケア支援端末1と、管理端末2とを備えている。ユーザは、例えば歯科診療を担う医療機関への通院と通院との間において、日々の口腔ケアの実施状況を口腔ケア支援端末1に記録する。
以下では、ユーザが、口腔ケアとして歯磨き、デンタルフロスを用いた歯間清掃(以下、フロスの実施ともいう)、歯間ブラシ用いた歯間清掃(以下、歯間ブラシの実施ともいう)、及び洗口剤による口腔内洗浄のうち1つ以上を実施する例について説明する。本明細書では、フロスの実施と歯間ブラシの実施とをまとめて「歯間清掃の実施」ともいう。
口腔ケア支援端末1は、ユーザが使用する端末であり、例えば口腔ケア支援アプリケーションソフトウェアがインストールされたスマートフォン又はタブレット端末などの情報処理装置である。管理端末2は、インターネット等のネットワーク10を介して口腔ケア支援端末1と接続された情報処理装置である。
ユーザは、口腔ケア支援端末1を操作し、歯磨き、歯間清掃及び口腔内洗浄の実施の状況を入力し、口腔ケア支援端末1はユーザからの当該入力を受け付ける。口腔ケア支援端末1は、ユーザから入力された情報に基づき、ユーザの口腔ケアの実施状況を評価する。特に、本実施形態の口腔ケア支援端末1は、歯磨き、歯間清掃及び口腔内洗浄のうち2つ以上の項目の実施有無の入力を受け付けた場合に、入力された当該2つ以上の項目に対応する評価結果を決定する。
口腔ケア支援端末1は、ユーザから例えば「歯磨き」及び「フロス」の実施の入力を受け付けた場合、複数の項目の組み合わせに関連付けて評価内容を記憶する記憶部を参照し、入力された2つ以上の項目の組み合わせに対応する評価内容に基づいて、評価結果を一例で「3点」と決定する。評価内容は例えば評価値であるが、評価内容は、数値ではなく「良好」、「普通」、「要改善」といったテキストであってもよい。口腔ケア支援端末1は、決定した評価結果を表示部14に表示させる。また、口腔ケア支援端末1は評価結果を管理端末2に送信する。
このような構成によれば、口腔ケア支援端末1は、ユーザ自身が入力した口腔ケアの実施状況に基づき評価を行うため、センサの検出結果のみに基づいて評価を行う構成に比べ、歯磨き以外の口腔ケアが行われているかをより適切に評価することができる。特に、口腔ケア支援端末1は、歯磨き、歯間清掃、及び口腔内洗浄のうち2つ以上の項目が入力された場合であっても、その2つ以上の項目に対応する評価結果を適切に決定できる。
(口腔ケア支援端末1の具体的な構成)
図2は、口腔ケア支援端末1の構成を示すブロック図である。口腔ケア支援端末1は、図2に示すように、通信部11、入力部12、撮像部13、表示部14、制御部15、及び記憶部16を有している。
通信部11は、インターネット等のネットワーク10を介して口腔ケア支援端末1と管理端末2を通信可能に接続するための通信インターフェースである。入力部12は、ユーザから種々の入力を受け付けるためのデバイスであり、例えばタッチパネルである。入力部12は、ユーザの声を受け付ける音声入力機能を有するデバイスであってもよい。撮像部13は、対象物を撮影して撮像画像データを生成する撮像デバイスである。表示部14は、各種情報が表示されるディスプレイある。
制御部15は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部15は、記憶部16が記憶する口腔ケア支援アプリケーションソフトウェアのプログラムを実行することにより、入力受付部151、評価部152、及び出力部153として機能する。
(入力受付部151について)
入力受付部151は、入力部12を介して入力されたユーザからの入力を受け付ける。入力受付部151は、ユーザの口腔ケアの実施状況として、歯磨き、歯間清掃、又は口腔内洗浄に対応する複数の項目のうち2つ以上の項目の実施有無の入力をユーザから受け付ける。入力受付部151は、歯間清掃に対応する項目として、フロスの使用又は歯間ブラシの使用の少なくともいずれかの項目の実施有無の入力をユーザから受け付ける。入力受付部151は、ユーザから歯磨き時間の入力をさらに受け付ける。
図3は、ユーザからの入力を受け付けるユーザインターフェース5Aの一例である。口腔ケア支援端末1は、例えばユーザインターフェース5Aを介して、ユーザから歯磨き、歯間清掃、及び口腔内洗浄の実施状況を受け付ける。ユーザインターフェース5Aは、実施状況入力アイコン51、登録アイコン52、及び時刻表示部53を含んでいる。
実施状況入力アイコン51は、歯磨き、歯間清掃、又は口腔内洗浄の実施有無の入力を受け付けるためのアイコンであり、具体的には、歯みがきアイコン51a、フロスアイコン51b、歯間ブラシアイコン51c、及び洗口剤アイコン51dを含んでいる。ユーザは、これらのアイコン51a~51dのうち1つ又は複数を選択する。登録アイコン52は、ユーザが選択した実施状況入力アイコン51の内容を口腔ケア支援端末1に登録するためのアイコンである。時刻表示部53は、現在の日付及び時刻の情報が表示される部分である。時刻表示部53には、例えば、コンピュータである口腔ケア支援端末1が計時している日付及び時刻の情報の情報が表示される。
図4は、口腔ケアの実施状況の情報として口腔ケア支援端末1に入力される情報の一例である。入力受付部151は、図4に示すように、「歯磨きの実施」の情報、「歯磨きの時間」の情報、及び「歯磨剤の使用の有無」の情報を受け付ける。「歯磨きの実施」の情報は、歯磨きをしたことを示す情報である。「歯磨きの時間」の情報は、歯磨きをした時間の長さを示す情報であり、例えば、「2分30秒」や「3分00秒」などである。「歯磨剤の使用の有無」の情報は、いわゆる歯磨き粉を使用して歯磨きを行ったか否かを示す情報である。
入力受付部151は、また、「フロスの実施」を示す情報、「歯間ブラシの実施」を示す情報、及び「洗口剤による口腔内洗浄の実施」を示す情報を受け付ける。入力受付部151は、上記の情報以外にも、例えばユーザの「食事情報」などを受け付けてもよい。食事情報の詳細については、第2の実施形態で説明する。
(評価部152について)
評価部152は、口腔ケア支援端末1が受け付けた情報に基づきユーザの口腔ケアの実施状況に対する評価結果を決定する。具体的には、評価部152は、ユーザの口腔ケアに関連する2つ以上の項目の実施有無に関連付けて評価内容を記憶する記憶部16を参照することにより、入力受付部151が受け付けた2つ以上の項目の実施有無に対応する評価内容に基づいて評価結果を決定する。
図5は、口腔ケアの項目の実施有無と評価内容とが関連付けられたデータテーブル20である。データテーブル20は、口腔ケア項目として「フロス」、「歯磨き」、「歯間ブラシ」、及び「洗口剤」の項目を含んでいる。データテーブル20は、また、点数加算項目として「歯磨き時間」及び「歯磨剤の使用」を含んでいる。
「歯磨き時間」及び「歯磨剤の使用」は、「歯磨き」に対応付けられた点数加算項目である。一例として、「歯磨き」が実施され、「歯磨き時間」が所定の時間(例えば3分)以上である場合に、口腔ケア項目に対応する評価値に1点が加算される。また、歯磨き時に歯磨き剤が使用された場合に、口腔ケア項目に対応する評価値に1点が加算される。
評価部152は、ユーザから実施有無の入力を受け付けた時刻が属する時間帯に対応する評価内容に基づいて評価結果を決定してもよい。そこで、データテーブル20は、1日のうちの複数の時間帯として、第1時間帯である「就寝前以外の時間帯」に対応する評価内容と、第2時間帯である「就寝前の時間帯」に対応する評価内容とを含んでいる。「就寝前の時間帯」とは、1日のうちでユーザが取った最後の食事(間食を含む)の終了後から、就寝までの間の時間のことをいう。ただし、第1の実施形態では、説明の都合上、1日のうち予め決められたある時間帯を「就寝前の時間帯」とし、残りの時間帯を「就寝前以外の時間帯」とする。ユーザが食事を取った時間に応じて動的に「就寝前の時間帯」が決定される例は、第2の実施形態で説明する。
データテーブル20では、口腔ケア項目のうちの1つの項目及び複数の項目の組み合わせと、複数の評価内容(例えば評価値)とが関連付けられている。また、点数加算項目と加算される評価内容(例えば評価値)とが関連付けられている。例えば、「歯磨き」のみが就寝前以外の時間帯に実施された場合、評価値は、「1点」である。「歯磨き」及び「フロス」が就寝前以外の時間帯に実施された場合、評価値は「3点」である。「歯磨き」、「フロス」、及び「歯間ブラシ」が就寝前以外の時間帯で実施された場合、評価値は「4点」である。
このように、データテーブル20は、口腔ケアの項目の実施有無の組み合わせのそれぞれに関連付けて評価内容を記憶しているため、2つ以上の項目を実施した場合の評価点が、必ずしも各単体の項目のみを実施した場合の評価点の単純な加算(合計値)とはなっていない。そして、口腔ケアの項目の実施有無の組み合わせに対応して評価値が決定されることから、ユーザによる口腔ケアの評価をより正確に行うことができる。
データテーブル20では、口腔ケアの項目の2つ以上の組み合わせに関し、就寝前以外の時間帯に比べて就寝前の時間帯の評価がより重みを付けて設定されている。例えば、「歯磨き」及び「フロス」が就寝前の時間帯で実施された場合、評価値は「6点」である。「歯磨き」、「フロス」、及び「歯間ブラシ」が就寝前の時間帯で実施された場合、評価値は「10点」である。
データテーブル20では、このように、第1時間帯である「就寝前以外の時間帯」と第2時間帯である「就寝前の時間帯」とでユーザの口腔ケアの項目の実施有無が同一である場合、第2時間帯に対応する評価結果に対して、第1時間帯に対応する評価結果よりも大きな重みが付けられている。評価部152が、このような重み付けがされたデータテーブル20を参照してユーザの口腔ケアの実施状況を評価することで、就寝前の時間帯における口腔ケアの実施に対してより高い評価が付与される。
このように、評価部152は、例えば、ユーザから実施有無の入力を受け付けた時刻が、予め設定された「就寝前以外の時間帯」に属するか、又は、「就寝前の時間帯」に属するかに基づいて、実施有無の入力内容が同じであっても異なる評価結果とする。評価部152は、ユーザから実施有無の入力を受け付けた時刻が「就寝前以外の時間帯」に属する場合、「就寝前以外の時間帯」に関連付けられた評価内容に基づいて評価結果を決定する。評価部152は、ユーザから実施有無の入力を受け付けた時刻が「就寝前の時間帯」に属する場合、「就寝前の時間帯」に関連付けられた評価内容に基づいて評価結果を決定する。
具体例として、例えば「就寝前以外の時間帯」が「5:00」~「19:00」の時間帯に設定され、ユーザが「17:00」に歯磨きと歯間ブラシを実施したことを入力したとする。この場合、評価部152は、評価結果を決定する対象となる行為が行われた時刻である評価の基準時を「就寝前以外の時間帯」と決定し、評価結果を「3点」とする。一方、ユーザが「20:00」に歯磨きと歯間ブラシを実施したことを入力したとする。この場合、評価部152は、評価の基準時を「就寝前の時間帯」と決定し、評価結果を「6点」とする。このように評価部152が構成されていることで、口腔ケアを実施する時間帯の違いによる効果の違いが考慮された評価結果が出力されるので、ユーザが、効果が高い時間帯に口腔ケアを実施するように動機づけられる。
なお、図5に示されている評価値はあくまで一例であって、本発明はこれらの具体的な数値に限定されるものではなく、データテーブル20の具体的な評価値は任意に設定可能である。また、例えば管理端末2を利用する操作者が、図5のデータテーブル20の評価値等の評価内容を変更できるようになっていてもよい。具体的には、管理端末2の制御部25が操作者からの入力に基づいて新たなデータテーブル20のデータを作成し、当該データを口腔ケア支援端末1に送信してもよい。口腔ケア支援端末1の制御部15は、データテーブル20から受信したデータを、新たなデータテーブル20のデータとして記憶部16に記憶させてもよい。
(出力部153について)
出力部153は、評価部152が決定した評価結果を出力する。出力部153は、例えば評価結果を表示部14に表示させる。出力部153は、また、評価結果を外部の管理端末2やその他の機器(不図示)に送信してもよい。
図6は、ユーザが口腔ケアの実施状況を入力した際に口腔ケア支援端末1に表示されるユーザインターフェース5Bの一例である。ユーザインターフェース5Bは、この例では、メッセージ表示部55、「歯みがき記録」アイコン56a、「食事記録」アイコン56b、及び「健康記録」アイコン56cを含んでいる。
メッセージ表示部55には、口腔ケア支援端末1からユーザへのメッセージ55aと、ユーザが登録した内容を示すメッセージ55bとが表示されている。メッセージ55aは、ユーザが入力した情報が記録されたことを示すメッセージである。メッセージ55bは、ユーザが入力した口腔ケアの実施状況の内容を視覚的に示すメッセージである。具体的には、ユーザが選択したアイコン(例えば、「歯みがき」と「フロス」のアイコン)が視覚的に理解できる態様でメッセージ55b内に表示されている。このようなメッセージ55bが表示されることで、ユーザは、自身が入力した項目を確認することができる。
「歯みがき記録」アイコン56aは、ユーザの過去の口腔ケアの実施状況や評価結果を表示部14に表示させるためのアイコンである。第1の実施形態では、ユーザの食事情報や健康情報を記録することの説明は省略するが、「食事記録」アイコン56bは、ユーザの過去の食事記録を表示部14に表示させるためのアイコンであり、「健康記録」アイコン56cは、ユーザの過去の健康記録を表示部14に表示させるためのアイコンである。
記憶部16は、各種のデータを記憶する記憶媒体であり、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及びハードディスク等を有する。記憶部16は、制御部15が実行する口腔ケア支援アプリケーションソフトウェアのコンピュータプログラムを記憶している。記憶部16は、図5のデータテーブル20を記憶している。記憶部16は、具体的には、1日のうちの複数の時間帯に関連付けてユーザの口腔ケアの実施項目に対応する評価内容を記憶している。記憶部16は、口腔ケアに関する2つ以上の項目の実施有無に関連付けて評価内容を記憶している。記憶部16は、また、就寝直前の食事よりも前の第1時間帯、及び就寝直前の食事以降の第2時間帯に関連付けて評価内容を記憶している。記憶部16は、評価部152が決定した評価結果等をユーザの識別情報に関連付けて記憶する。
図7は、管理端末2の構成を示すブロック図である。管理端末2は、入力部21、通信部22、表示部23、記憶部24、及び制御部25を有する。管理端末2は、例えばユーザが通院している歯科医院に配置され、歯科医師によって操作される。管理端末2は、1台に限定されず複数台が配置されてもよい。管理端末2は、歯科診療を担う他の医療機関に配置されてもよい。
入力部21は、管理端末の操作者からの種々の入力を受け付けるためのデバイスである。通信部22は、インターネット等のネットワーク10を介して口腔ケア支援端末1と通信するための通信インターフェースである。表示部23は、種々の情報を表示するためのディスプレイである。記憶部24は、各種のデータを記憶する記憶媒体であり、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及びハードディスク等を有する。
制御部25は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部25は、例えば、口腔ケア支援端末1からのユーザの口腔ケアの実施状況に関する情報及び口腔ケア支援端末1が決定した評価結果の情報の少なくともいずれかを受信する。制御部25は、例えば、受信した上記情報をユーザの識別情報に関連付けて記憶部24に記憶させる。制御部25は、また、記憶部24が記憶したユーザに関する上記情報を表示部23に表示させる。操作者である歯科医師は、管理端末2を用いて、ユーザの口腔ケアの実施状況や評価結果を確認することができる。
なお、本実施形態の口腔ケア支援システムS100は、管理端末2に接続される複数の口腔ケア支援端末1を有していてもよい。また、複数の管理端末2が設けられていてもよい。
(動作シーケンス)
本実施形態の口腔ケア支援端末1の動作シーケンスについて、以下、説明する。図8は、ユーザのある1日の生活行動と口腔ケア支援端末1への入力を示すテーブルである。図9は、口腔ケア支援端末1の動作シーケンスを説明するためのフローチャートである。
以下では、ユーザが、図8に示す所定の時刻に朝食、昼食及び夕食を取り、朝食後の「8:00」と夕食後の「22:00」に口腔ケア支援端末1に情報を入力することについて説明する。図5のデータテーブルにおいて、一例として、「就寝前以外の時間帯」は、「5:00」~「19:00」に設定され「就寝前の時間帯」は、「19:00」~「5:00」に設定されているものとする。点数が加算される「歯磨き時間」の閾値は「3分00秒」に設定されているものとする。
まず、ステップS1において、ユーザは朝食を取り、口腔ケアを実施した後、時刻「8:00」に口腔ケア支援端末1を操作して口腔ケアの実施状況の情報を入力する。ユーザは、具体的には、口腔ケアの実施状況の情報、歯磨き時間の情報、及び歯磨剤の使用の情報を口腔ケア支援端末1に対して入力する。
ユーザは、より具体的には、図3に示したユーザインターフェース5A上で「歯みがき」アイコン51aと「フロス」アイコン51bとを選択し、登録アイコン52を押して口腔ケアの実施状況の情報を入力する。ユーザは、また、不図示のユーザインターフェース上で、歯磨き時間の情報及び歯磨剤の使用の情報を入力する。歯磨き時間は、「2分30秒」であり、歯磨剤の使用は「有り」である。入力受付部151は、ユーザが入力した上記の情報を受け付ける。
次いで、ステップS2において、評価部152は、入力受付部151が情報を受け付けた時刻が「就寝前の時間帯」であるか否かを判定する。評価部152は、具体的には、情報を受信した時刻である「8:00」という情報と、「5:00」~「19:00」に設定された就寝前以外の時間帯の情報とに基づき、評価の基準時を「就寝前以外の時間帯」と判定する。
次いで、ステップS3-1において、評価部152は、ユーザの口腔ケアの実施状況に対する評価結果を決定する。評価部152は、図5のデータテーブルを参照し、「就寝前以外の時間帯」における、「歯磨き」及び「フロス」に関連付けられた「3点」に、「歯磨剤の使用」に関連付けられた「1点」を加え、評価結果を「4点」と決定する。歯磨き時間は「2分30秒」であり、閾値「3分00秒」未満であるため、評価部152は、歯磨き時間に関する点数は加算しない。評価部152は、決定した評価結果を、ユーザの識別情報に関連付けて記憶部16に記憶させる。
次いで、ステップS4において、出力部153は、評価部152が決定した評価結果を表示部14に表示させる。ユーザは、口腔ケア支援端末1の表示部14を見ることで、自身の口腔ケアの評価結果を確認することができる。出力部153は、また、評価結果を管理端末2に送信する。歯科医院の歯科医師は、管理端末2で当該ユーザの評価結果を確認することができる。
口腔ケア支援端末1は、ユーザが口腔ケアの実施状況の情報の入力する度に、ステップS1~S4の工程を繰り返す。続いて、夕食後の時間帯の口腔ケア支援端末1の動作シーケンスについて説明する。ユーザは、夕食を取り、口腔ケアを実施した後、時刻「22:00」に口腔ケア支援端末1を操作して口腔ケアの実施状況の情報を入力する。ユーザは、ステップS1において、夕食後の口腔ケアの実施状況の情報、歯磨き時間の情報、及び歯磨剤の使用に関する情報を入力する。歯磨き時間は、「3分00秒」であり、歯磨剤の使用は「有り」である。入力受付部151は、ユーザが入力した上記の情報を受け付ける。
ステップS2において、評価部152は、入力受付部151が情報を受信した時刻が「就寝前の時間帯」であるか否かを判定する。評価部152は、具体的には、情報を受信した時刻である「22:00」という情報と、「19:00」~「5:00」に設定された「就寝前の時間帯」の情報とに基づき、評価の基準時を「就寝前の時間帯」と判定する。
次いで、ステップS3-2において、評価部152は、ユーザの口腔ケアの実施状況に対する評価結果を決定する。評価部152は、図5のデータテーブルを参照し、「就寝前の時間帯」における、「歯磨き」、「フロス」及び「歯間ブラシ」に関連付けられた「10点」に、「歯磨剤の使用」に関連付けられた「1点」と、「歯磨き時間」に関連付けられた「1点」とを加え、評価結果を「12点」と決定する。
このように、評価部152は、歯磨剤が使用されている場合に、2つ以上の項目の実施有無に対応する評価内容が示す値に、「歯磨き剤の使用」に関連付けられた所定の値を加算することにより評価結果を決定する。また、評価部152は、2つ以上の項目の実施有無に対応する評価内容が示す値に、「歯磨き時間」に関連付けられた所定の値を加算することにより評価結果を決定する。
なお、評価部152は、入力受付部151が入力を受け付けた歯磨き時間に基づいて評価結果を決定してもよい。評価部152は、例えば、歯磨き時間が長ければ長いほど点数が大きくなるように評価結果を決定する。
評価部152は、記憶部16が記憶する前回のユーザの評価結果「4点」に今回の評価結果「12点」を加え、その日の総合評価結果を「16点」と決定し、ユーザの識別情報に関連付けて今回の評価結果と総合評価結果とを記憶部16に記憶させる。このように、評価部152は、複数の時間帯に対応する複数の評価内容に基づいて、当該複数の時間帯が属する日の総合評価結果を決定する。評価部152は、また、第1時間帯と第2時間帯とで2つ以上の項目の実施有無が同一である場合、第2時間帯に対応する評価結果に対して、第1時間帯に対応する評価結果よりも大きな重みを付けて総合評価結果を決定する。
次いで、ステップS4において、出力部153は、評価部152が決定した評価結果及び総合評価結果の少なくともいずれかを表示部14に表示させる。また、出力部153は、評価結果及び総合評価結果の少なくともいずれかを管理端末2に送信する。
上述した一連の工程により、口腔ケア支援端末1は、図8に示したユーザの1日の口腔ケアの実施状況を評価して記憶し、また、口腔ケア支援端末1や管理端末2に評価結果等を表示させることができる。
(作用効果)
以上に説明したように、本実施形態の口腔ケア支援端末1によれば、ユーザが口腔ケアの実施状況を口腔ケア支援端末1に入力し、口腔ケア支援端末1が歯磨き以外の口腔ケアの情報を含む複数の項目に基づいて評価結果を決定する。そのため、歯磨き以外の口腔ケアが適切に行われているかを適切に評価できる。特に、口腔ケア支援端末1は、歯磨き、歯間清掃、及び口腔内洗浄のうち2つ以上の項目が入力された場合であっても、図5のデータテーブルを参照し、その2つ以上の項目に対応する評価結果を適切に決定することができる。
本実施形態では、また、記憶部16が、図5に示すように口腔ケアの項目の評価内容を1日のうちの複数の時間帯に関連付けて記憶している。そして、評価部152は、ユーザから口腔ケアの実施有無の入力を受け付けた時刻が属する時間帯(例えば入力の時刻が「8:00」であれば、「就寝前以外の時間帯」)を決定し、その時間帯に対応する評価内容に基づいて評価結果を決定する。このような構成によれば、1日のうちの複数の時間帯ごとにユーザの口腔ケアの実施状況を適切に評価することができる。
本実施形態では、また、1日のうちユーザから複数回の入力があった場合に、評価部152は、複数の時間帯(例えば、時刻「8:00」と時刻「22:00」)に対応する複数の評価結果に基づいてその日の総合評価結果(例えば「16点」)を決定する。このような構成によれば、ユーザの1日の口腔ケアの実施状況を総合的に評価することができる。なお、口腔ケア支援端末1は、日付が変更された時点で総合評価結果をリセットし、1日ごとに総合評価結果を決定してもよい。あるいは、口腔ケア支援端末1は、数日間又は数週間以上の期間にわたって総合評価結果を累積してもよい。
本実施形態では、さらに、図5に示したように、就寝前以外の時間帯と就寝前の時間帯とで2つ以上の項目の実施有無が同一である場合(例えば、いずれの時間帯においても「フロス」と「歯磨き」が実施される場合)、就寝前の時間帯に対応する評価結果に対し、就寝前以外の時間帯の評価結果よりも大きな重みが付けられている。例えば、就寝前以外の時間帯の「フロス」と「歯磨き」の実施が「3点」であるのに対し、就寝前の時間帯の「フロス」と「歯磨き」の実施は「6点」である。このような重み付けにより、評価部152は、口腔ケアの実施がより効果的である就寝前の時間帯におけるユーザの口腔ケアの実施を適切に評価することができる。
<第2の実施形態>
以上、図面を参照しながら本発明の具体的な例について説明したが、本発明は次のような構成であってもよい。第1の実施形態の口腔ケア支援端末1は、ユーザが食事をしたことを示す食事情報の入力を受け付けるものではなかったが、口腔ケア支援端末1は食事情報の入力をさらに受け付けてもよい。
本実施形態の口腔ケア支援端末1では、入力受付部151(図2参照)がユーザから食事情報の入力をさらに受け付ける。入力受付部151は、表示部14に表示される任意のユーザインターフェースを介して食事情報を受け付けてもよい。
具体的には、入力受付部151は、ユーザが「朝食を取ったか」、「昼食を取ったか」、「夕食を取ったか」の情報を受け付ける。入力受付部151は、また、ユーザがどのような食事を取ったかの情報を受け付けてもよい。入力受付部151は、さらに、口腔ケア支援端末1の撮像部13が食事を撮影して生成した撮像画像データを解析することで食事内容を決定してもよい。
入力受付部151が受け付けた食事情報は様々な態様で利用可能である。例えば、評価部152は、入力受付部151が食事情報の入力を受け付けた時点において、口腔ケア支援端末1が計時している日時が夕食に関連付けられた所定の時間帯に属する場合に、食事情報の入力を受け付けた時点以降を第2時間帯に決定してもよい。具体例を以下に示す。
ユーザが例えば時刻「20:00」に食事情報を入力し、入力受付部151がそれを受け付けたとする。また、記憶部16が、夕食に関連付けられた所定の時間帯として、一例で「16:00」~「23:00」を記憶しているとする。この場合、評価部152は、ユーザからの入力を受け付けた時刻「20:00」が夕食に関連付けられた所定の時間帯「16:00」~「表示部23:00」に属するため、入力を受け付けた時点である「20:00」以降を第2時間帯である「就寝前の時間帯」と決定する。このような構成によれば、「就寝前の時間帯」がユーザの行動に応じて動的に決定されることとなり、ユーザの行動に対応した適切な評価を決定することが可能となる。
さらに別の処理として、評価部152は、入力受付部151が食事情報の入力を受け付けた日時と、前記入力受付部が前記2つ以上の項目の実施有無の入力を受け付けた日時との関係に基づいて評価結果を決定してもよい。口腔ケアにおいては、一般的に、食事後の適切な時間内に口腔ケアを実施した場合と、その時間の経過後に口腔ケアをした場合とでは口腔ケアの効果は異なる。したがって、評価部152は、食事情報を受け付けた日時(例えば、「20:00」)と、口腔ケアの実施状況の入力を受け付けた日時(例えば、「23:30」)との間の時間差(「3時間30分」)が、所定の閾値(例えば、「3時間」)以上の場合には相対的に低い評価結果を付与し、所定の閾値未満の場合には相対的に高い評価結果を付与してもよい。
<第3の実施形態>
上記実施形態では、ユーザ自身が、図5の「歯磨き時間」の情報を入力することを例示した。しかしながら、ユーザが入力した歯磨きを開始したことを示す歯磨き開始情報と歯磨きを終了したことを示す歯磨き終了情報に基づき、口腔ケア支援端末1が、歯磨き時間を決定してもよい。具体的には、入力受付部151が、ユーザから歯磨きを開始したことを示す歯磨き開始情報と歯磨きを終了したことを示す歯磨き終了情報を受け付け、評価部152がその情報に基づき歯磨き時間を決定する。
入力受付部151は、例えば、ユーザが歯磨きをしている最中に、口腔ケア支援端末1の表示部14に表示されたユーザインターフェースの所定のアイコンをユーザがタップすることにより入力された歯磨き開始情報と歯磨き終了情報を受け付けてもよい。
入力受付部151が受け付けた、歯磨き開始情報及び歯磨き終了情報は様々な態様で利用可能である。例えば、評価部152が、歯磨き開始情報及び歯磨き終了情報の入力を受け付けた時点において口腔ケア支援端末1が計時している日時に基づいて特定した歯磨き時間に基づいて、その歯磨きに対する評価結果を決定してもよい。具体例として、評価部152は、入力受付部151が決定した歯磨き時間(例えば、「2分30秒」)と、歯磨き時間の所定の閾値(例えば、「3分00秒」)とを比較してユーザが実施したその歯磨きに対する評価結果を決定してもよい。
<変形例1>
上述した実施形態ではユーザのスマートフォン等が口腔ケア支援端末1として機能することを説明した。しかしながら、口腔ケア支援端末1の入力受付部151、評価部152及び出力部153に相当する機能部の一部又は全部が管理端末2に構成されてもよい。
<変形例2>
口腔ケア支援端末1は、ユーザが入力した口腔ケアの実施状況の情報に基づき、所定の行動が実施されているか否かを判定し、所定の行動が実施されていない場合に、その旨をユーザ又は歯科医師に提示してもよい。例えば、評価部152が、ユーザが所定の口腔ケアを行っていない状態が一定期間以上続いた場合に、ユーザに対する警告が必要と判定する。具体例として、ユーザが「歯間ブラシ」と「フロス」のいずれも実施しない日が3日以上続いた場合、評価部152がユーザに対する警告が必要と判定してもよい。出力部153は、ユーザが「歯間ブラシ」と「フロス」のいずれも実施しない日が3日以上続いていることを、表示部14に表示させてもよいし、ユーザの識別情報とともに管理端末2に送信してもよい。
<変形例3>
入力受付部151は、ユーザからの健康に関する情報の入力を受け付けてもよい。「健康に関する情報」としては、ユーザの血圧の情報、ユーザの体重の情報、ユーザの体脂肪率の情報、及びユーザの運動実施状況の情報のうち少なくともいずれかであってもよい。出力部153は、入力受付部151が受け付けた上記の情報のうち2つ以上を組み合わせて、その情報を、ある1日又は所定の期間におけるユーザの健康に関する情報としてユーザに提示してもよい。出力部153は、具体的には、口腔ケア支援アプリケーションソフトウェアの一機能として、例えば図6の「健康記録」のアイコン56cが押された場合に上記情報を提示してもよい。
図10は、ユーザが行った検査結果を外部に送信するためのユーザインターフェース5Cの一例である。ユーザは、例えば自宅で歯周病の唾液検査を行い、その試験紙Tを口腔ケア支援端末1で撮影し、撮像画像57をユーザインターフェース5C経由で口腔ケア支援端末1から管理端末2に送信する。口腔ケア支援端末1が表示するユーザインターフェース5Cは、「陽性」を示すアイコン58a、「陰性」を示すアイコン58b、「わからない」ことを示すアイコン58cを含んでいる。
ユーザは、試験紙Tの反応結果と判定見本とを見比べて、アイコン58a~58cのいずれかを選び、「送信する」のアイコン58dを押す。これにより、口腔ケア支援端末1の出力部153は、撮像画像57と、ユーザが選んだアイコン58a~58cの情報とを管理端末2に送信する。このように、口腔ケア支援端末1は、ユーザが例えば自宅で検査キットを用いて行った検査の結果画像を外部に送信してもよい。管理端末2は、口腔ケア支援端末1から送信された上記情報を受信し、表示部23に表示させる。歯科医師は、管理端末2を操作して、口腔ケア支援端末1から送信された撮像画像57を確認することができる。
<変形例4>
上記実施形態では、評価部152は、ユーザの口腔ケアのスキルを考慮して評価結果を決定するものではなかったが、本発明の一形態の口腔ケア支援端末では、評価部152が、ユーザの口腔ケアのスキルをも考慮して評価結果を決定してもよい。評価部152がこのような動作を行うため、記憶部16が、例えば、ユーザの口腔ケアのスキルに関する指標のデータを記憶していてもよい。「口腔ケアのスキルに関する指標」としては、例えば、当該ユーザが口腔ケアが上手であれば相対的に高い評価値が設定され、あまり上手でなければ相対的に低い評価値が設定されたものであってもよい。
口腔ケア支援端末1の入力受付部151は、こうした評価値のデータを、ユーザからの入力を受け付けることによって取得してもよいし、又は、管理端末2を介して歯科医師が入力したデータを受信することによって取得してもよい。
評価部152は、上記実施形態で説明したパラメータに加え、記憶部16が記憶する口腔ケアのスキルに関する指標もパラメータの1つとして参照し、評価結果を決定する。評価部152は、具体的には、対象のユーザが口腔ケアのスキルに関する指標の評価値が高い場合には、デフォルトとして設定されている歯磨き時間の閾値(例えば3分)よりも短い場合(例えば2分30秒)であっても、図5に例示したように「1点」を点数加算するようにしてもよい。このような構成により、口腔ケア支援端末1はユーザのレベルに応じた評価結果をより適切に決定することが可能となる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
1 口腔ケア支援端末
2 管理端末
5A ユーザインターフェース
5B ユーザインターフェース
5C ユーザインターフェース
10 ネットワーク
11 通信部
12 入力部
13 撮像部
14 表示部
15 制御部
16 記憶部
20 データテーブル
21 入力部
22 通信部
23 表示部
24 記憶部
25 制御部
51 実施状況入力アイコン
52 登録アイコン
53 時刻表示部
55 メッセージ表示部
56a~56c アイコン
57 撮像画像
58a~58d アイコン
151 入力受付部
152 評価部
153 出力部
S100 口腔ケア支援システム

Claims (12)

  1. コンピュータを、
    歯磨き、歯間清掃、又は口腔内洗浄に対応する複数の項目のうち2つ以上の項目の実施有無の入力をユーザから受け付ける入力受付部と、
    前記2つ以上の項目の実施有無に関連付けて評価内容を記憶する記憶部を参照することにより、前記入力受付部が受け付けた前記2つ以上の項目の実施有無に対応する評価内容に基づいて評価結果を決定する評価部と、
    前記評価結果を出力する出力部と、
    として機能させるためのプログラムであって、
    前記記憶部は、前記2つ以上の項目の実施有無の組み合わせのそれぞれに関連付けて評価内容を記憶し、
    前記評価部は、前記入力受付部が受け付けた前記2つ以上の項目の実施有無の組み合わせに対応する評価値が設定された評価内容に基づいて評価結果を決定し、
    前記2つ以上の項目の実施有無の組み合わせに対応する前記評価値は、個々の前記項目の評価値を加算した合計値とは異なる、前記組み合わせに固有の値に設定されている、
    プログラム。
  2. 前記記憶部は、1日のうちの複数の時間帯に関連付けて前記評価内容を記憶しており、
    前記評価部は、前記ユーザから実施有無の入力を受け付けた時刻が属する時間帯に対応する前記評価内容に基づいて前記評価結果を決定する、
    請求項に記載のプログラム。
  3. 前記評価部は、前記複数の時間帯に対応する複数の前記評価結果に基づいて、当該複数の時間帯が属する日の総合評価結果を決定する、
    請求項に記載のプログラム。
  4. 前記記憶部は、就寝直前の食事よりも前の第1時間帯、及び就寝直前の食事以降の第2時間帯に関連付けて前記評価内容を記憶しており、
    前記評価部は、前記第1時間帯と前記第2時間帯とで前記2つ以上の項目の実施有無が同一である場合、前記第2時間帯に対応する前記評価結果に対して、前記第1時間帯に対応する前記評価結果よりも大きな重みを付けて前記総合評価結果を決定する、
    請求項に記載のプログラム。
  5. 前記入力受付部は、食事をしたことを示す食事情報の入力をさらに受け付け、
    前記評価部は、前記入力受付部が前記食事情報の入力を受け付けた時点において前記コンピュータが計時している日時が夕食に関連付けられた所定の時間帯に属する場合に、前記食事情報の入力を受け付けた時点以降を前記第2時間帯に決定する、
    請求項に記載のプログラム。
  6. 前記入力受付部は、食事をしたことを示す食事情報の入力をさらに受け付け、
    前記評価部は、前記入力受付部が前記食事情報の入力を受け付けた日時と、前記入力受付部が前記2つ以上の項目の実施有無の入力を受け付けた日時との関係に基づいて前記評価結果を決定する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載のプログラム。
  7. 前記入力受付部は、歯磨き時間の入力をさらに受け付け、
    前記評価部は、前記入力受付部が入力を受け付けた前記歯磨き時間に基づいて前記評価結果を決定する、
    請求項1から6のいずれか一項に記載のプログラム。
  8. 前記入力受付部は、歯磨きを開始したことを示す歯磨き開始情報と歯磨きを終了したことを示す歯磨き終了情報の入力をさらに受け付け、
    前記評価部は、前記歯磨き開始情報及び前記歯磨き終了情報の入力を受け付けた時点において前記コンピュータが計時している日時に基づいて特定した歯磨き時間に基づいて前記評価結果を決定する、
    請求項1から7のいずれか一項に記載のプログラム。
  9. 前記入力受付部は、前記歯間清掃に対応する項目として、デンタルフロスの使用又は歯間ブラシの使用の少なくともいずれかの項目の実施有無の入力を前記ユーザから受け付ける、
    請求項1から8のいずれか一項に記載のプログラム。
  10. 前記入力受付部は、歯磨剤の使用の有無の入力を前記ユーザから受け付け、
    前記評価部は、歯磨剤が使用されている場合に、前記2つ以上の項目の実施有無に対応する前記評価内容が示す値に所定の値を加算することにより前記評価結果を決定する、
    請求項1から9のいずれか一項に記載のプログラム。
  11. 歯磨き、歯間清掃、又は口腔内洗浄に対応する複数の項目のうち2つ以上の項目の実施有無の入力をユーザから受け付ける入力受付部と、
    前記2つ以上の項目の実施有無に関連付けて評価内容を記憶する記憶部を参照することにより、前記入力受付部が受け付けた前記2つ以上の項目の実施有無に対応する評価内容に基づいて評価結果を決定する評価部と、
    前記評価結果を出力する出力部と、
    を有する情報処理装置であって、
    前記記憶部は、前記2つ以上の項目の実施有無の組み合わせのそれぞれに関連付けて評価内容を記憶し、
    前記評価部は、前記入力受付部が受け付けた前記2つ以上の項目の実施有無の組み合わせに対応する評価値が設定された評価内容に基づいて評価結果を決定し、
    前記2つ以上の項目の実施有無の組み合わせに対応する前記評価値は、個々の前記項目の評価値を加算した合計値とは異なる、前記組み合わせに固有の値に設定されている、
    情報処理装置。
  12. コンピュータが実行する、
    歯磨き、歯間清掃、又は口腔内洗浄に対応する複数の項目のうち2つ以上の項目の実施有無の入力をユーザから受け付けるステップと、
    前記2つ以上の項目の実施有無に関連付けて評価内容を記憶する記憶部を参照することにより、受け付けた前記2つ以上の項目の実施有無に対応する評価内容に基づいて評価結果を決定するステップと、
    前記評価結果を出力するステップと、
    を有する情報処理方法であって、
    前記記憶部は、前記2つ以上の項目の実施有無の組み合わせのそれぞれに関連付けて評価内容を記憶し、
    前記評価結果を決定するステップでは、前記コンピュータが、前記実施有無の入力をユーザから受け付ける前記ステップにおいて受け付けられた前記2つ以上の項目の実施有無の組み合わせに対応する評価値が設定された評価内容に基づいて評価結果を決定し、
    前記2つ以上の項目の実施有無の組み合わせに対応する前記評価値は、個々の前記項目の評価値を加算した合計値とは異なる、前記組み合わせに固有の値に設定されている、
    情報処理方法。

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