JP7309652B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents
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Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、導風部が外側に露出し難く、且つ、エアクリーナーに効率良く導風可能な鞍乗り型車両を提供することを目的とする。
また、上述の構成において、前記導風部(80)は、前記インナーカバー(60)が前記センターフレーム(17)に対し離間した第3離間部(83)を備えても良い。
また、上述の構成において、前記インナーカバー(60)は、前記インナーカバー(60)を車幅方向に貫通する開口部(69)を備え、前記開口部(69)は前記壁部(72)よりも後方に配置されても良い。
また、上述の構成において、前記後端部(23b)は、前記シートフレーム(20)と前記サブフレーム(21)とを接続する接続部(20b)を含んでも良い。
また、上述の構成において、前記アウターカバー(61)は、前記インナーカバー(60)に支持されても良い。
また、上述の構成において、前記インナーカバー(60)と前記アウターカバー(61)との間に、車載物品(89)を支持する物品支持部(70)が設けられても良い。
この構成によれば、車両側面視で、インナーカバーが環状フレーム部に対し環状フレーム部の内側の空間の内側に離間した導風部が設けられるため、導風部から環状フレーム部の車幅方向内側のエアクリーナーに走行風を効率良く流すことができる。また、アウターカバーが導風部を車幅方向外側から覆うため、導風部が目立つことを抑制でき、外観性を向上できる。さらに、アウターカバーの周縁部が環状フレーム部に対し車幅方向外側に離間するため、アウターカバーの周縁部と環状フレーム部との間から走行風を導風部側に流すことができ、効率良く導風できる。
この構成によれば、シートフレームの周辺の走行風を第1離間部から導風でき、サブフレームの周辺の走行風を第2離間部から導風できる。
また、上述の構成において、導風部は、インナーカバーがセンターフレームに対し離間した第3離間部を備えても良い。
この構成によれば、センターフレームは、環状フレーム部の前部側に位置するフレームであるため、センターフレームの近くの第3離間部には、走行風が流れる。このため、前方からの走行風を第3離間部から効率良く導風できる。
この構成によれば、インナーカバーとアウターカバーとの間の空間に流れる走行風が後方側に流出することを抑制でき、導風部に効率良く走行風を流すことができる。
また、上述の構成において、インナーカバーは、インナーカバーを車幅方向に貫通する開口部を備え、開口部は壁部よりも後方に配置されても良い。
この構成によれば、壁部の後方に流れた走行風を開口部から車幅方向内側に導風できる。
この構成によれば、環状フレーム部の車幅方向内側に導風された走行風がインナーカバーと環状フレーム部の後端部との間の隙間から排出されることをフランジ部によって抑制でき、効率良くエアクリーナーに導風できる。
また、上述の構成において、後端部は、シートフレームとサブフレームとを接続する接続部を含んでも良い。
この構成によれば、インナーカバーと環状フレーム部との間の隙間を、シートフレームとサブフレームとの接続部を含む広い範囲に亘りフランジ部によって埋めることができ、効率良くエアクリーナーに導風できる。
この構成によれば、走行風を導風可能なカバーをコンパクトに設けることができる。
また、上述の構成において、アウターカバーは、インナーカバーに支持されても良い。
この構成によれば、アウターカバーを簡単な構造で支持できる。
この構成によれば、エアクリーナーの容量を膨出部によって大きく確保できるとともに、膨出部をインナーカバーの収容部によって保護できる。
また、上述の構成において、インナーカバーとアウターカバーとの間に、車載物品を支持する物品支持部が設けられても良い。
この構成によれば、インナーカバーとアウターカバーとの間の空間を利用して、車載物品を搭載できる。
自動二輪車1は、車体フレーム10にパワーユニットとしてのエンジン11が支持され、前輪2を操舵可能に支持するフロントフォーク12が車体フレーム10の前端に操舵可能に支持され、後輪3を支持するスイングアーム13が車体フレーム10の後部に設けられる車両である。
自動二輪車1は、乗員がシート14に跨るようにして着座する鞍乗り型車両である。シート14は、車体フレーム10の後部の上方に設けられる。
図1及び図2を参照し、車体フレーム10は、車体フレーム10の前端に設けられるヘッドパイプ15と、ヘッドパイプ15から後下方に延びるメインフレーム16と、メインフレーム16の後端部から下方に延びる左右一対のセンターフレーム17と、ヘッドパイプ15においてメインフレーム16の下方から後下方に延びるダウンフレーム18と、ダウンフレーム18の下端部から左右一対で後方に延びてセンターフレーム17の下端部に接続されるボトムフレーム19とを備える。
さらに、車体フレーム10は、メインフレーム16とダウンフレーム18の上部とを接続する前側ガセット22を備える。
サブフレーム21の後部は、シートフレーム本体20aの下方で接続部20bに接続される。すなわち、サブフレーム21は、接続部20bを介しシートフレーム20に接続される。
環状フレーム部23は、車両側面視で、センターフレーム17、シートフレーム20、及びサブフレーム21によって形成される枠状部である。
詳細には、環状フレーム部23は、センターフレーム17の上部、シートフレーム20の前部、接続部20bの前端部、及びサブフレーム21によって形成される。
車体フレーム10は、車両側面視で、環状フレーム部23によって囲まれる空間Sを環状フレーム部23の内側に備える。
後輪3は、スイングアーム13の後端部に設けられる車軸3aに支持される。
自動二輪車1は、スイングアーム13の後端部とシートフレーム20の後部との間に掛け渡されるリアサスペンション27を左右一対備える。
エンジン11は、内燃機関である。エンジン11は、車幅方向(左右方向)に水平に延びるクランク軸29を支持するクランクケース30と、クランクケース30の前部の上部から上方に延びるシリンダー部31とを備える。
シリンダー部31は、クランクケース30側から順に、筒内をピストン(不図示)が往復運動するシリンダー31a、シリンダーヘッド31b、及びヘッドカバー31cを備える。
排気管36の後端には、マフラー37が接続される。マフラー37は、後輪3に対し車幅方向の一側方(右側方)に配置され、車両側面視でスイングアーム13及び後輪3に車幅方向外側から重なる。
燃料タンク38内の蒸発燃料を吸着するキャニスター39は、燃料タンク38の下方且つ変速機ケース部30aの上方でシリンダー部31の後方に配置される。
シート14は、運転者(乗員)用の前側シート14aと、同乗者用の後側シート14bとを一体に備える。
自動二輪車1は、シート14の下方で車体を外側方から覆う左右一対のサイドカバー40L,40Rを備える。左右の一方側(右側)のサイドカバー40R(カバー)は、エアクリーナー34を外側方から覆う。
各センターフレーム17の下部の外側面には、センターフレーム17から後方に延びる左右一対のタンデムステップブラケット42が取り付けられる。後側シート14bの同乗者が足を置くタンデムステップ42aは、各タンデムステップブラケット42の後端部に取り付けられる。
フロントフェンダー49は、フロントフォーク12に支持される。リアフェンダー50は、車体フレーム10の後端部に支持される。
図3~図7を参照し、エアクリーナー34は、車幅方向(左右方向)において、左右のシートフレーム20の間に配置され、車幅の中央部に位置する。また、エアクリーナー34は、上下方向では、シートフレーム20とサブフレーム21との間に位置し、車両前後方向では、センターフレーム17とサブフレーム21との間に位置する。
すなわち、エアクリーナー34は、車両側面視では、環状フレーム部23の内側の空間Sに位置する。空間Sは、車両側面視で環状フレーム部23に囲まれる空間である。
エアフィルター53は、ケース51の車幅方向の外側面51aに設けられた開口部51bを塞ぎ、エアクリーナー34内を、エアフィルター53の上流側のダーティーサイド50Dと、エアフィルター53の下流側のクリーンサイド50Cとに区画する。エアフィルター53は、エアフィルター53の板厚方向が車幅方向に指向する向きで配置される。
蓋52は、図7の上面視で右側の環状フレーム部23に対し空間Sから車幅方向外側に膨出する膨出部である。図5を参照すると、蓋52は、シートフレーム20及びサブフレーム21に対し車幅方向外側に突出する。このように、ダーティーサイド50Dを区画する蓋52が車幅方向外側に膨出するため、ダーティーサイド50Dの容量を大きく確保できる。
蓋52の側壁部52aは、図5のように前方から見ると、側壁部52aの上下の中間部52cが最も車幅方向外側に突出するようにドーム状に膨出している。
コネクティングチューブ55は、ケース51内のクリーンサイド50Cから前方に延びてスロットルボディ35に接続される。
図8~図10を参照し、インナーカバー60は、車両側面視において空間S及びエアクリーナー34を車幅方向外側から覆う略矩形の板状のインナーカバー本体部63を備える。車両側面視で、インナーカバー本体部63の周縁部64は、環状フレーム部23の環状の内周部23aに沿うように設けられる。
インナーカバー本体部63の周縁部64は、センターフレーム17に沿う前縁部64aと、シートフレーム本体20aに沿う上縁部64bと、サブフレーム21の前部に沿う下縁部64cと、サブフレーム21の後部に沿う後縁部64dとを備える。
外側係止部65aは、センターフレーム17に車幅方向外側から当接する。内側係止部65bは、センターフレーム17に車幅方向外側から当接する。内側係止部65bは、前縁部64aの上部及び下部にそれぞれ設けられる。外側係止部65aは、上下の内側係止部65bの間に設けられる。
上部当接部66は、シートフレーム本体20aに車幅方向外側から当接する。下部当接部67は、サブフレーム21に車幅方向外側から当接する。上部当接部66及び下部当接部67は、インナーカバー本体部63の前部に設けられる。
インナーカバー60は、各開口部69の周縁部から車幅方向外側に延出する爪状の物品支持部70を備える。
インナーカバー60は、インナーカバー本体部63から車幅方向に突出する仕切り壁71を、開口部69の前方に備える。
図6及び図8を参照し、インナーカバー60は、インナーカバー本体部63の下部に車幅方向外側から挿通されて第1ステー74aに締結される第1締結具75aと、インナーカバー本体部63の後端部に車幅方向外側から挿通されて第2ステー74bに締結される第2締結具75bとによって、環状フレーム部23に固定される。
インナーカバー本体部63において第1締結具75aが挿通される固定部76は、インナーカバー本体部63の下縁部64cから下方に突出する。
第1締結具75aは、壁部72と後側壁部73との間に位置する。第2締結具75bは、後側壁部73の後方に位置する。
さらに、インナーカバー60は、上部当接部66、下部当接部67、及びフランジ部68が、環状フレーム部23の車幅方向の外側面に当接することで、車幅方向に位置決めされる。
また、インナーカバー60は、アウターカバー61が固定される第1係合部78を、インナーカバー本体部63の後部の上部に備える。第1係合部78は、車幅方向外側に突出する突起である。
さらに、インナーカバー60は、アウターカバー61が固定される第2係合部79を、フランジ部68に備える。第2係合部79は、フランジ部68を貫通する孔部である。
蓋52の側壁部52aは、収容部63aに収容される。
図9及び図10に示すように、第3離間部83の上端部83aでは、インナーカバー本体部63の前縁部64aは、環状フレーム部23に対し車幅方向外側にも離間している。すなわち、第3離間部83の上端部83aは、環状フレーム部23に対し車幅方向外側に拡がる。
第3離間部83の上端部83aでは、インナーカバー本体部63の周縁部64がシートフレーム本体20aに対し空間Sの内側へ下方に離間するため、上端部83aは第1離間部81の一部であるとも言える。
環状フレーム部23の後端部23bは、導風部80よりも後方に位置する。環状フレーム部23の後端部23bは、シートフレーム本体20aとサブフレーム21の後部とを接続する接続部20bを含む。
フランジ部68は、環状フレーム部23の後端部23bの車幅方向の外側面に当接し、インナーカバー60と後端部23bとの間の車幅方向の隙間を埋める。接続部20bが板状であるため、フランジ部68を接続部20bに密着させ易い。
アウターカバー周壁部86の車幅方向内側の端部は、車両側面視におけるアウターカバー61の周縁部61aを形成する。この周縁部61aは、車両側面視におけるアウターカバー61の外形を形成する。
また、アウターカバー61は、アウターカバー61の後部の内面に設けられる係合穴(不図示)に、インナーカバー60の第1係合部78が係合することで、インナーカバー60に固定される。
さらに、アウターカバー61は、アウターカバー61の後部の内面に設けられる突起部(不図示)が、インナーカバー60の第2係合部79に係合することで、インナーカバー60に固定される。
すなわち、アウターカバー61は、インナーカバー60に支持される。
アウターカバー61の周縁部61aは、車両側面視で、環状フレーム部23の車幅方向の外側面に車幅方向外側から重なる。すなわち、アウターカバー61の周縁部61aは、車両側面視で、センターフレーム17、シートフレーム本体20a、接続部20b、及びサブフレーム21に重なる。
導風部80は、車両側面視で、アウターカバー61の周縁部61aに対し、環状フレーム部23の内方側に位置する。すなわち、導風部80は、車両側面視で、アウターカバー61によって車幅方向外側から覆われて隠れる。アウターカバー61は、第3離間部83、第1離間部81、及び第2離間部82を車幅方向外側から覆う。
図4、図5、図11、及び図12を参照し、アウターカバー61の周縁部61aは、全周に亘り、環状フレーム部23の車幅方向の外側面に対し車幅方向外側に離間している。このため、アウターカバー61の周縁部61aと環状フレーム部23の車幅方向の外側面との間には、車幅方向に隙間88が形成される。隙間88は、周縁部61aの全周に亘って形成される。
物品支持部70に支持された車載物品89は、インナーカバー60とアウターカバー61との間の空間に収納され、サイドカバー40R内に収納されている。
自動二輪車1の前方から後方に流れる走行風W(図4)の一部は、アウターカバー61の周縁部61aと環状フレーム部23との間の隙間88からアウターカバー61の内側に流れる。隙間88は、環状フレーム部23の車幅方向の外側面よりも車幅方向外側に位置するため、走行風Wが隙間88に入り易い。
このように、車幅方向外側に開口する導風部80から走行風Wを環状フレーム部23の車幅方向内側に流すことができるため、エアクリーナー34に走行風を効率良く流すことができる。また、導風部80は、アウターカバー61によって隠れるため、導風部80が目立たず、自動二輪車1の外観性が良い。
壁部72の後方に流れた走行風Wの一部は、インナーカバー60の開口部69から車幅方向内側に流れる。
また、インナーカバー60の後端部と環状フレーム部23の後端部23bと間の車幅方向の隙間は、インナーカバー60のフランジ部68によって埋められる。これにより、インナーカバー60の車幅方向内側を流れる走行風Wが、インナーカバー60の後端部と環状フレーム部23の後端部23bとの隙間から後方に流れることを抑制できる。このため、エアクリーナー34に効率良く走行風Wを流すことができる。
この構成によれば、車両側面視で、インナーカバー60が環状フレーム部23に対し環状フレーム部23の内側の空間Sの内側に離間した導風部80が設けられるため、導風部80から環状フレーム部23の車幅方向内側のエアクリーナー34に走行風Wを効率良く流すことができる。また、アウターカバー61が導風部80を車幅方向外側から覆うため、導風部80が目立つことを抑制でき、外観性を向上できる。さらに、アウターカバー61の周縁部61aが環状フレーム部23に対し車幅方向外側に離間するため、アウターカバー61の周縁部61aと環状フレーム部23との間から走行風Wを導風部80側に流すことができ、効率良く導風できる。
この構成によれば、シートフレーム20の周辺の走行風Wを第1離間部81から導風でき、サブフレーム21の周辺の走行風Wを第2離間部82から導風できる。
また、導風部80は、インナーカバー60がセンターフレーム17に対し離間した第3離間部83を備える。
この構成によれば、センターフレーム17は、環状フレーム部23の前部側に位置するフレームであるため、センターフレーム17の近くの第3離間部83には、走行風Wが流れる。このため、前方からの走行風Wを第3離間部83から効率良く導風できる。
この構成によれば、インナーカバー60とアウターカバー61との間の空間に流れる走行風Wが後方側に流出することを抑制でき、導風部80に効率良く走行風Wを流すことができる。
また、インナーカバー60は、インナーカバー60を車幅方向に貫通する開口部69を備え、開口部69は壁部72よりも後方に配置される。
この構成によれば、壁部72の後方に流れた走行風Wを開口部69から車幅方向内側に導風できる。
この構成によれば、環状フレーム部23の車幅方向内側に導風された走行風Wがインナーカバー60と環状フレーム部23の後端部23bとの間の隙間から排出されることをフランジ部68によって抑制でき、効率良くエアクリーナー34に導風できる。
また、後端部23bは、シートフレーム20とサブフレーム21とを接続する接続部20bを含む。
この構成によれば、インナーカバー60と環状フレーム部23との間の隙間を、シートフレーム20とサブフレーム21との接続部20bを含む広い範囲に亘りフランジ部68によって埋めることができ、効率良くエアクリーナー34に導風できる。
この構成によれば、走行風Wを導風可能なサイドカバー40Rをコンパクトに設けることができる。
また、アウターカバー61は、インナーカバー60に支持される。
この構成によれば、アウターカバー61を簡単な構造で支持できる。
この構成によれば、エアクリーナー34の容量を膨出する蓋52によって大きく確保できるとともに、蓋52をインナーカバー60の収容部63aによって保護できる。
また、インナーカバー60とアウターカバー61との間に、車載物品89を支持する物品支持部70が設けられる。
この構成によれば、インナーカバー60とアウターカバー61との間の空間を利用して、車載物品89を搭載できる。
上記実施の形態では、導風部80は、第3離間部83、第1離間部81、及び第2離間部82を備えるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。導風部80は、第3離間部83、第1離間部81、及び第2離間部82の少なくともいずれかを備えていれば良い。
また、上記実施の形態では、鞍乗り型車両として自動二輪車1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備える3輪の車両及び4輪以上を備える鞍乗り型車両に適用可能である。
10 車体フレーム
11 エンジン
17 センターフレーム
20 シートフレーム
20b 接続部
21 サブフレーム
23 環状フレーム部
23b 後端部
23c 外周部
34 エアクリーナー
40R サイドカバー(カバー)
52 蓋(膨出部)
60 インナーカバー
61 アウターカバー
61a 周縁部
63a 収容部
68 フランジ部
69 開口部
70 物品支持部
72 壁部
80 導風部
81 第1離間部
82 第2離間部
83 第3離間部
89 車載物品
S 空間
Claims (11)
- エンジン(11)の後方で上下に延びる左右一対のセンターフレーム(17)、前記センターフレーム(17)から後方に延びる左右一対のシートフレーム(20)、及び前記シートフレーム(20)の下方で前記センターフレーム(17)と前記シートフレーム(20)とを接続するサブフレーム(21)を備える車体フレーム(10)と、前記車体フレーム(10)の内側に配置され、車両側面視で、前記センターフレーム(17)、前記シートフレーム(20)、及び前記サブフレーム(21)によって形成される環状フレーム部(23)の内側の空間(S)に位置するエアクリーナー(34)と、前記空間(S)及び前記エアクリーナー(34)を車幅方向外側から覆うカバー(40R)とを備える鞍乗り型車両において、
前記カバー(40R)は、前記空間(S)及び前記エアクリーナー(34)を車幅方向外側から覆うインナーカバー(60)と、前記インナーカバー(60)を車幅方向外側から覆うアウターカバー(61)とを備え、
車両側面視で、前記インナーカバー(60)が前記環状フレーム部(23)に対し前記空間(S)の内側に離間した導風部(80)が設けられ、
前記アウターカバー(61)は、車両側面視で外形が前記インナーカバー(60)よりも大きく、前記導風部(80)を車幅方向外側から覆い、
前記アウターカバー(61)の周縁部(61a)は、車両側面視で前記環状フレーム部(23)に重なるとともに、前記環状フレーム部(23)に対し車幅方向外側に離間して配置されることを特徴とする鞍乗り型車両。 - 前記導風部(80)は、前記インナーカバー(60)が前記シートフレーム(20)に対し離間した第1離間部(81)及び前記インナーカバー(60)が前記サブフレーム(21)に対し離間した第2離間部(82)の少なくともいずれかを備えることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両。
- 前記導風部(80)は、前記インナーカバー(60)が前記センターフレーム(17)に対し離間した第3離間部(83)を備えることを特徴とする請求項1または2記載の鞍乗り型車両。
- 車幅方向に延びて前記インナーカバー(60)と前記アウターカバー(61)との間の空間を塞ぐ壁部(72)が設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
- 前記インナーカバー(60)は、前記インナーカバー(60)を車幅方向に貫通する開口部(69)を備え、前記開口部(69)は前記壁部(72)よりも後方に配置されることを特徴とする請求項4記載の鞍乗り型車両。
- 前記環状フレーム部(23)の後端部(23b)は、前記導風部(80)よりも後方に位置し、
前記インナーカバー(60)は、前記インナーカバー(60)と前記後端部(23b)との間の車幅方向の隙間を埋めるフランジ部(68)を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の鞍乗り型車両。 - 前記後端部(23b)は、前記シートフレーム(20)と前記サブフレーム(21)とを接続する接続部(20b)を含むことを特徴とする請求項6記載の鞍乗り型車両。
- 前記アウターカバー(61)の前記周縁部(61a)は、車両側面視で、前記環状フレーム部(23)の外周部(23c)よりも内側に位置することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
- 前記アウターカバー(61)は、前記インナーカバー(60)に支持されることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
- 前記エアクリーナー(34)は、上面視で前記環状フレーム部(23)に対し車幅方向外側に膨出する膨出部(52)を備え、
前記インナーカバー(60)は、前記膨出部(52)を収容するドーム状の収容部(63a)を備えることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の鞍乗り型車両。 - 前記インナーカバー(60)と前記アウターカバー(61)との間に、車載物品(89)を支持する物品支持部(70)が設けられることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
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