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JP7305267B2 - 蓄熱槽および熱供給システム - Google Patents

蓄熱槽および熱供給システム Download PDF

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JP7305267B2
JP7305267B2 JP2019140951A JP2019140951A JP7305267B2 JP 7305267 B2 JP7305267 B2 JP 7305267B2 JP 2019140951 A JP2019140951 A JP 2019140951A JP 2019140951 A JP2019140951 A JP 2019140951A JP 7305267 B2 JP7305267 B2 JP 7305267B2
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Description

本発明は、熱供給システムに関する。
太陽熱、地熱、バイオマスのような再生可能エネルギーを用いた熱供給システムでは、これらのエネルギーを有効利用するために、蓄熱槽が用いられている(特許文献1)。これらのシステムでは、エネルギー需要の少ない時に、エネルギーを熱として蓄熱槽に蓄えておき、エネルギー需要のピーク時などに、この蓄熱槽に蓄えられたエネルギーを用いることで、エネルギー需要の変動に対応している。
特開2019-205668号公報
木質チップなどの木質バイオマス燃料を用いるボイラが熱源として用いられてきているが、火に曝されるとすぐに着火、燃焼する天然ガスや石油などの気体燃料、液体燃料と違い、木質バイオマス燃料は、火に曝されはじめてからから着火、燃焼するまでに時間がかかる。このため、木質バイオマス燃料を使用した場合、気体燃料、液体燃料を使用する場合に比べ、熱源の運転開始時に、熱源の出力を最大にするまでに時間がかかってしまう。また、木質バイオマス燃料を使用した場合、熱源の出力を急激に増加することができず、エネルギー需要の急激な増加に対応することが難しい。
また、着火するとすぐに燃焼してしまう天然ガスや石油などの気体燃料、液体燃料と違い、木質バイオマス燃料は、燃焼時間が長く、熱源への燃料の供給量を減らしたとしても、すぐには熱源からの熱供給量を減らすことができない。このため、木質バイオマス燃料を使用した場合、エネルギー需要の急激な減少に対応することが難しい。
また、燃料の供給を停止するとすぐに火が消える天然ガスや石油などの気体燃料、液体燃料と違い、木質バイオマス燃料は、燃焼時間が長いため、燃料の供給を停止したとしてもすぐには火が消えず、消火に時間がかかる。このため、木質バイオマス燃料を使用した場合、ボイラの運転を停止する際に、ボイラ内の木質バイオマス燃料が消火されるまでは、ボイラ内での熱媒の沸騰を防ぐために、熱媒の循環を止めることができず、熱供給システムを急停止することができない。例えば、温水炊き吸収冷凍機では、96度以上の温水で吸収液を加熱すると、炉の腐食が進んでしまう。このため、温水が96度以上になった場合には、熱の供給を止める必要があるが、木質バイオマス燃料を使用した場合、このような熱供給システムの急停止には対応できない。
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、木質バイオマス燃料を使用した際にも、適切な熱供給を可能にすることを目的としている。
本発明の一実施形態に係る蓄熱槽は、第1の循環路を通る熱媒を介して供給される熱を蓄えるための蓄熱槽であって、前記第1の循環路から前記熱媒を受けるための熱源側流入口と、前記熱媒を前記第1の循環路へ流出するための、開閉可能な上部の熱源側流出口および下部の熱源側流出口と、を有し、前記熱源側流入口は、上部の熱源側流出口の上方に配置されており、前記上部の熱源側流出口は、前記下部の熱源側流出口の上方に配置されている。
前記蓄熱槽は、負荷に熱を供給するための第2の循環路へ前記熱媒を流出するための負荷側流出口と、前記第2の循環路からの前記熱媒を受けるための、開閉可能な負荷側流入口と、前記上部の熱源側流出口、前記下部の熱源側流出口、および前記負荷側流入口の開閉を制御する制御部と、前記蓄熱槽内の上部の熱媒の温度を測定する温度センサと、をさらに有し、前記制御部は、前記上部の熱源側流出口、前記下部の熱源側流出口、および前記負荷側流入口を閉じた状態において、前記第1の循環路を通る熱媒を介した熱供給を開始するときに、前記上部の熱源側流出口を開き、その後、前記温度センサにより測定される温度が目標温度に達したときに、前記負荷側流入口を開くようにしても良い。
前記蓄熱槽は、負荷に熱を供給するための第2の循環路へ前記熱媒を流出するための負荷側流出口と、前記第2の循環路からの前記熱媒を受けるための負荷側流入口と、前記上部の熱源側流出口および前記下部の熱源側流出口の開閉を制御する制御部と、前記蓄熱槽内の上部の熱媒の温度を測定する温度センサと、をさらに有し、前記制御部は、前記下部の熱源側流出口が開き、前記上部の熱源側流出口が閉じた状態において、前記温度センサにより測定される温度の低下が所定の基準を満たしたときに、前記上部の熱源側流出口を開き、前記下部の熱源側流出口を閉じるようにしても良い。
前記蓄熱槽は、負荷に熱を供給するための第2の循環路へ前記熱媒を流出するための負荷側流出口と、前記第2の循環路からの前記熱媒を受けるための負荷側流入口と、前記上部の熱源側流出口および前記下部の熱源側流出口の開閉を制御する制御部と、前記蓄熱槽内の上部の熱媒の温度を測定する温度センサと、をさらに有し、前記制御部は、前記上部の熱源側流出口が開き、前記下部の熱源側流出口が閉じた状態において、前記温度センサにより測定される温度の上昇が所定の基準を満たしたときに、前記下部の熱源側流出口を開き、前記上部の熱源側流出口を閉じるようにしても良い。
前記蓄熱槽は、負荷に熱を供給するための第2の循環路へ前記熱媒を流出するための負荷側流出口と、前記第2の循環路からの前記熱媒を受けるための、開閉可能な負荷側流入口と、前記上部の熱源側流出口、前記下部の熱源側流出口、および前記負荷側流入口の開閉を制御する制御部と、をさらに有し、前記制御部は、前記上部の熱源側流出口および前記負荷側流入口が開き、前記下部の熱源側流出口が閉じた状態で、前記負荷への熱の供給を停止するときに、前記下部の熱源側流出口を開き、前記上部の熱源側流出口および前記負荷側流入口を閉じるようにしても良い。
本発明の一実施形態に係る熱供給システムは、前記第1の循環路を通る熱媒に熱を供給する熱源と、前記蓄熱槽と、を有する。前記熱源の燃料が、木質バイオマス燃料であるようにしても良い。
上記で説明した態様によれば、木質バイオマス燃料を使用した際にも、適切な熱供給をすることができる。
本発明の一実施形態に係る熱供給システム100を示す図である。 本発明の一実施形態に係る蓄熱槽120を示す図である。 第1の循環路CL1から流れ込む熱媒の流速を減速する減速手段の例を示す図である。 熱源110の運転を開始する際の制御の一例を示すフローチャート 蓄熱槽120内の熱媒の温度変化を説明する図である。 負荷200が急激に増加した際の制御の一例を示すフローチャートである。 負荷200が急激に減少した際の制御の一例を示すフローチャートである。 熱源110の運転を停止する際の制御の一例を示すフローチャートである。
<熱供給システム100>
図1は、本発明の一実施形態に係る熱供給システム100を示す図である。熱供給システム100は、熱源110と、蓄熱槽120と、制御部130と、を有する。
熱源110は、熱を発生する。熱源110は、例えば、木質チップなどの木質バイオマス燃料を燃料とするボイラである。熱源110は、図1に示すように、熱源110内を通る熱循環路CLHを循環する熱媒を加熱し、加熱された熱媒を介して、他の装置に熱を供給するものでも良いし、都度供給される水などを加熱して、蒸気や温水などを介して、他の装置に熱を供給するものでも良い。
熱循環路CLHには、熱循環路CLHでの熱媒の流量を制御する第1のポンプP1が設けられている。
蓄熱槽120は、第1の循環路CL1を通る熱媒を介して供給される熱を蓄える。図1では、第1の循環路CL1を通る熱媒は、熱交換器140を介して、熱源110が発生した熱の供給を受けているが、第1の循環路CL1が熱源110内を通るようにし、第1の循環路CL1を通る熱媒を熱源110が直接加熱するようにしても良い。
第1の循環路CL1には、第1の循環路CL1での熱媒の流量を制御する第2のポンプP2が設けられている。
蓄熱槽120は、図1、2に示すように、第1の循環路CL1から熱媒を受けるための熱源側流入口HIと、熱媒を第1の循環路CL1へ流出するための第1の熱源側流出口HO1、第2の熱源側流出口HO2、第3の熱源側流出口HO3、および第4の熱源側流出口HO4と、を有する。熱源側流入口HIは、第1の熱源側流出口HO1、第2の熱源側流出口HO2、第3の熱源側流出口HO3、および第4の熱源側流出口HO4の上方に配置される。
第1の熱源側流出口HO1、第2の熱源側流出口HO2、第3の熱源側流出口HO3、および第4の熱源側流出口HO4は、開閉が可能である。例えば、図2に示すように、第1の熱源側流出口HO1、第2の熱源側流出口HO2、第3の熱源側流出口HO3、および第4の熱源側流出口HO4の各々に、弁HV1~HV4を設け、この弁HV1~HV4により、第1の熱源側流出口HO1、第2の熱源側流出口HO2、第3の熱源側流出口HO3、および第4の熱源側流出口HO4の開閉を行うようにすると良い。
蓄熱槽120内の熱媒は、温度成層を形成する。つまり、蓄熱槽120内の熱媒には、上下に温度勾配ができ、最上部の熱媒の温度が一番高く、下の方の熱媒ほど、温度が低くなる。
蓄熱槽120内の熱媒の温度成層を保つために、熱源側流入口HIには、第1の循環路CL1から流れ込む熱媒の流れを減速する減速手段を設けるようにすると良い。減速手段は、例えば、図3(A)に示したような筒状の部材に複数の孔を設けたデフューザーであっても良いし、図3(B)に示したようなバッフルであっても良い。
第1の熱源側流出口HO1は、例えば、第1の熱源側流出口HO1が開いており、他の熱源側流出口HO2、HO3、HO4が閉じているときに、蓄熱槽120の上部25%の領域において熱媒が循環するような位置に配置される。第1の熱源側流出口HO1は、例えば、図2に示すように、蓄熱槽120の上部25%の領域の底面の近くに配置される。
第2の熱源側流出口HO2は、例えば、第2の熱源側流出口HO2が開いており、第3及び第4の熱源側流出口HO3、HO4が閉じているときに、蓄熱槽120の上部50%の領域において熱媒が循環するような位置に配置される。第2の熱源側流出口HO2は、例えば、図2に示すように、蓄熱槽120の上部50%の領域の底面の近くに配置される。
第3の熱源側流出口HO3は、例えば、第3の熱源側流出口HO3が開いており、第4の熱源側流出口HO4が閉じているときに、蓄熱槽120の上部75%の領域において熱媒が循環するような位置に配置される。第3の熱源側流出口HO3は、例えば、図2に示すように、蓄熱槽120の上部75%の領域の底面の近くに配置される。
第4の熱源側流出口HO4は、例えば、第4の熱源側流出口HO4が開いているときに、蓄熱槽120内のすべての熱媒が循環するような位置に配置される。第4の熱源側流出口HO3は、例えば、図2に示すように、蓄熱槽120の底面の近くに配置される。
蓄熱槽120に蓄えらえた熱は、第2の循環路CL2を介して、負荷200に供給される。第2の循環路CL2に供給された熱は、例えば、熱交換器などを介して水を加熱し、温水の形で負荷200に供給される。また、第2の循環路CL2に供給された熱は、例えば、吸収冷凍機などを介して水を冷却し、冷水の形で負荷200に供給される。
蓄熱槽120は、第2の循環路CL2からの熱媒を受けるための第1の負荷側流入口LI1、第2の負荷側流入口LI2、第3の負荷側流入口LI3、および第4の負荷側流入口LI4と、第2の循環路へ熱媒を流出するための負荷側流出口LOと、を有する。負荷側流出口LOは、第1の負荷側流入口LI1、第2の負荷側流入口LI2、第3の負荷側流入口LI3、および第4の負荷側流入口LI4の上方に配置される。
例えば、第1の負荷側流入口LI1は、蓄熱槽120の上部25%の領域の底面の近くに配置され、第2の負荷側流入口LI2は、蓄熱槽120の上部50%の領域の底面の近くに配置され、第3の負荷側流入口LI3は、蓄熱槽120の上部75%の領域の底面の近くに配置され、第4の負荷側流入口LI4は、蓄熱槽120の蓄熱槽120の底面の近くに配置される。
第1の負荷側流入口LI1、第2の負荷側流入口LI2、第3の負荷側流入口LI3、および第4の負荷側流入口LI4は、開閉が可能である。例えば、図2に示すように、第1の負荷側流入口LI1、第2の負荷側流入口LI2、第3の負荷側流入口LI3、および第4の負荷側流入口LI4の各々に、弁LV1~LV4を設け、この弁LV1~LV4により、第1の負荷側流入口LI1、第2の負荷側流入口LI2、第3の負荷側流入口LI3、および第4の負荷側流入口LI4の開閉を行うようにすると良い。
第2の循環路CL2には、第2の循環路CL2での熱媒の流量を制御する第3のポンプP3が設けられている。
蓄熱槽120内には、蓄熱槽120内の熱媒の温度を測定する第1の温度センサT1、第2の温度センサT2、第3の温度センサT3、および第4の温度センサT4が設けられている。第1の温度センサT1は、蓄熱槽120の最上部25%の領域における熱媒の温度を測定し、第2の温度センサT2は、蓄熱槽120の上部25~50%の領域における熱媒の温度を測定し、第3の温度センサT3は、蓄熱槽120の上部50~75%の領域における熱媒の温度を測定し、第4の温度センサT4は、蓄熱槽120の最下部25%の領域における熱媒の温度を測定する。
制御部130は、熱源110の運転の開始や停止、熱源110への燃料供給、ポンプP1~P3の運転、蓄熱槽120の第1の熱源側流出口HO1、第2の熱源側流出口HO2、第3の熱源側流出口HO3、第4の熱源側流出口HO4、第1の負荷側流入口LI1、第2の負荷側流入口LI2、第3の負荷側流入口LI3、および第4の負荷側流入口LI4の開閉などを制御する。
<運転開始時の制御>
図4は、熱源110の運転を開始する際の制御の一例を示すフローチャートである。熱源110の運転を開始する前、蓄熱槽120の第1の熱源側流出口HO1、第2の熱源側流出口HO2、第3の熱源側流出口HO3、および第4の熱源側流出口HO4は、すべて閉じられている。また、蓄熱槽120の第1の負荷側流入口LI1、第2の負荷側流入口LI2、第3の負荷側流入口LI3、および第4の負荷側流入口LI4も、すべて閉じられている。
制御部130は、熱源110の運転を開始し、第1の熱源側流出口HO1を開き、ポンプP1、P2の運転を開始する(ステップS301)。これにより、熱源110が発生した熱が蓄熱槽120に送られ、蓄熱槽120の上部25%の領域において熱媒の温度が上昇する。熱源110の運転開始時には、制御部130は、熱源110からの熱供給が最大になるように、ポンプP1の回転数や燃料供給量を制御する。例えば、制御部130は、熱循環路CLH内での熱媒の流量が最大流量になるようにポンプP1を制御する。
図5は、第1の温度センサT1により測定される温度、つまり、蓄熱槽120の上部25%における熱媒の温度の時間変化を説明する図である。図5において、縦軸は、第1の温度センサT1により測定される温度を示しており、横軸は、熱源110の運転開始からの時間を示している。
第1の温度センサT1に測定される温度が目標温度に達したとき(図5のt1)に(ステップS302、YES)、制御部130は、第1の負荷側流入口LI1を開き、ポンプP3の運転を開始する(ステップS303)。これにより、第2の循環路CL2を介して、負荷200に熱が供給され始める。
このように、本実施形態では、熱源110の運転開始時には、第1の熱源側流出口HO1だけを開き、蓄熱槽120の上部25%の領域だけで熱媒を循環させ、蓄熱槽120内の熱媒の温度を上昇させる。このため、本実施形態では、まず、蓄熱槽120の上部25%の領域においてのみ熱媒が温まる。結果、本実施形態では、蓄熱槽120内のすべての領域で熱媒を温めるよりも早く熱媒の温度を上昇させることが可能である。このため、本実施形態では、木質バイオマス燃料を使用した際にも、熱源110の運転開始後、素早く負荷200に熱を供給することが可能になる。
なお、上記の実施形態では、第1の熱源側流出口HO1は蓄熱槽120の上部25%の領域において熱媒が循環するような位置に配置されているが、第1の熱源側流出口HO1が配置される位置はこの位置に限られない。蓄熱槽120内の熱媒全体でなく、蓄熱槽120内の一部に領域だけで熱媒が循環することで、所望の時間で蓄熱槽内120内の熱媒が目標温度に達するような位置に、第1の熱源側流出口HO1は配置されていれば良い。
ステップS302の後、蓄熱槽120から負荷200に熱が供給されるため、図5に示すように、熱媒の温度(第1の温度センサT1により測定される温度)の上昇が止まり、減少し始める。そこで、制御部130は、ポンプP1の回転数や燃料供給を制御することで、第1の温度センサT1により測定される温度が目標温度になるように、熱源110が供給する熱の量を調整する(ステップS304)。
そして、第1の温度センサT1により測定される温度が一度目標温度より低くなり、再び目標温度を超えたとき(図5のt2)に(ステップS305、YES)、制御部130は、第2の熱源側流出口HO2を開き、第1の熱源側流出口HO1を閉じる(ステップS306)。
その後、第1の温度センサT1により測定される温度は下がる。そこで、制御部130は、ポンプP1の回転数や熱源110への燃料供給を制御、つまり、熱源110から供給される熱の量を制御することで、第1の温度センサT1により測定される温度を目標温度付近で安定させる(ステップS307)。
これにより、本実施形態では、蓄熱槽120の上部50%の領域の熱媒の温度を目標温度付近に安定させつつ、負荷200に熱を供給することが可能になる。
なお、上記の実施形態では、ステップS305において、第1の温度センサT1により測定される温度に基づいて、蓄熱槽120内の熱媒の温度が目標温度付近で安定するように、熱源110から供給される熱の量を制御しているが、第2の温度センサT2により測定される温度に基づいて、蓄熱槽120内の熱媒の温度が目標温度付近で安定するように、熱源110から供給される熱の量を制御するようにしても良い。また、ステップS304において、制御部130が、第2の熱源側流出口HO2、第1の熱源側流出口HO1の開閉制御に加え、第2の負荷側流入口LI2を開き、第1の負荷側流入口LI1を閉じる制御を行うようにしても良い。
また、ステップS306の後、制御部130は、第2の熱源側流出口HO2を開いたことにより下がった蓄熱槽120内の温度が再び目標温度に達したときに、第3の熱源側流出口HO3を開き、第2の熱源側流出口HO2を閉じる制御をし、その後に、蓄熱槽120内の熱媒の温度を目標温度付近で安定させるようにしても良い。このようにすることで、蓄熱槽120の上部75%の領域を使用して、熱を溜めることが可能になる。
<負荷増加時の制御>
図6は、負荷200が急激に増加した際の制御の一例を示すフローチャートである。負荷200に必要なエネルギー量が急減に増加すると、蓄熱槽120内の温度が急激に低下するため、蓄熱槽120から負荷200への熱供給量を急激に増加させる必要がある。しかしながら、木質バイオマス燃料は、火に曝されてはじめてからから着火、燃焼するまでに時間がかかるため、熱源110が木質バイオマス燃料を用いる熱源である場合には、熱源110の出力を急激に増加することができず、負荷200の急激な増加に対応することが難しい。
図6は、蓄熱槽120の上部50%の領域の熱媒の温度を目標温度付近に安定させつつ、負荷200に熱を供給しているとき、つまり、蓄熱槽120の第2の熱源側流出口HO2と第2の負荷側流入口LI2が開いており、蓄熱槽120の第1の熱源側流出口HO1、第3の熱源側流出口HO3、第4の熱源側流出口HO4、第1の負荷側流入口LI1、第3の負荷側流入口LI3、および第4の負荷側流入口LI4が閉じているときに、負荷が急激に増加した際の制御を示すフローチャートである。
制御部130は、ポンプP1の回転数や熱源110への燃料供給を制御することで、蓄熱槽120の上部50%の領域の熱媒の温度を目標温度に安定させている(ステップS501)。負荷200に必要なエネルギー量が急激に増加し、蓄熱槽120内の熱媒の温度が急激に低下したときに(ステップS502、YES)、制御部130は、第1の熱源側流出口HO1を開き、第2の熱源側流出口HO2を閉じる(ステップS503)。ステップS502において、制御部130は、蓄熱槽120内の熱媒の温度の低下が所定の基準を満たしたときに、蓄熱槽120内の熱媒の温度が急激に低下したと判断すると良い。このとき、制御部130は、蓄熱槽120内の熱媒の温度の低下の傾きの大きさ(絶対値)が所定の値より大きくなったときに、蓄熱槽120内の熱媒の温度の上昇が所定の基準を満たしたと判断しても良いし、蓄熱槽120内の熱媒の温度が所定の値より小さくなったときに、蓄熱槽120内の熱媒の温度の上昇が所定の基準を満たしたと判断しても良い。
これにより、熱媒110から熱を供給された熱媒は、蓄熱槽120の上部25%の領域だけで循環することになる。一方、負荷200により冷やされた熱媒は、蓄熱槽120の上部50%の領域で循環する。このため、本実施形態では、蓄熱槽120から負荷200への熱供給量が急激に増えたときに、熱源110から蓄熱槽120への熱供給量を急激に増加することができないとしても、蓄熱槽120内の上部25%における熱媒の温度の急激な温度の減少を抑えることが可能である。つまり、本実施形態では、木質バイオマス燃料を使用した際にも、負荷200の急激な増加に対応することが可能になる。
ステップS503の後、制御部130は、ポンプP1の回転数や熱源110への燃料供給を制御することで、負荷200の増加により下がった蓄熱槽120内の熱媒の温度(第1の温度センサT1により測定される温度)を上げ、蓄熱槽120内の温度が再び目標温度に達したときに(ステップS504、YES)、第2の熱源側流出口HO2を開き、第1の熱源側流出口HO1を閉じる(ステップS505)。その後、制御部130は、ポンプP1の回転数や熱源110への燃料供給を制御することで、蓄熱槽120内の熱媒の温度(第1の温度センサT1または第2の温度センサT2により測定される温度)を目標温度付近で安定させる(ステップS506)。
なお、上記のフローは、負荷200の急激な上昇の前に、第2の熱源側流出口H2を開き、蓄熱槽120の上部50%の領域において熱媒が循環していることを仮定しているが、負荷200の急激な増加の前に、第3の熱源側流出口HO3を開き、蓄熱槽120の上部75%の領域において熱媒が循環している場合もありうる。このときには、ステップS503で、第1の熱源側流出口HO1(または第2の熱源側流出口HO2)を開き、第3の熱源側流出口HO3を閉じるようにすると良い。このときも、上記と同様に、木質バイオマス燃料を使用した際にも、負荷200の急激な増加に対応することが可能になる。
また、ステップS505の後、制御部130は、第2の熱源側流出口HO2を開いたことにより下がった蓄熱槽120内の温度が再び目標温度に達したときに、第3の熱源側流出口HO3を開き、第2の熱源側流出口HO2を閉じる制御をし、その後に、蓄熱槽120内の熱媒の温度を目標温度付近で安定させるようにしても良い。このようにすることで、蓄熱槽120の上部75%の領域を使用して、熱を溜めることが可能になる。
また、上記のフローは、蓄熱槽120が熱源側に4つの熱源側流出口HO1~HO4を有している場合のフローであるが、蓄熱槽120は、少なくとも2つの熱源側流出口を有していれば、上記と同様の制御をすることが可能である。例えば、蓄熱槽120が、熱源側に、上部と下部に2つの流出口を有している場合は、ステップS501において、下部の流出口を開け、上部の流出口を閉じた状態で、制御部130が、蓄熱槽120内の熱媒の温度を目標温度に安定させるようにし、ステップS503で、制御部130が、上部の流出口を開き、下部の流出口を閉じるようにすると良い。
<負荷減少時の制御>
図7は、負荷200が急激に減少した際の制御の一例を示すフローチャートである。負荷200に必要なエネルギー量が急激に減少すると、蓄熱槽120内の熱媒の温度が急激に増加する。このようなときには、蓄熱槽120内の熱媒の温度の急激な上昇を抑えるために、熱源110から蓄熱槽120への熱供給量も急減に減少させる必要ある。しかしながら、木質バイオマス燃料は、燃焼時間が長いため、熱源110が、木質バイオマス燃料を用いる熱源である場合には、熱源120への燃料の供給量を減らしたとしても、熱源110から蓄熱槽120への熱供給量を急激に減らすことができない。
図7は、蓄熱槽120の上部50%の領域の熱媒の温度を目標温度付近に安定させつつ、負荷200に熱を供給しているとき、つまり、蓄熱槽120の第2の熱源側流出口HO2と第1の負荷側流入口LI1(または第2の負荷側流入口LI2)が開いており、蓄熱槽120の第1の熱源側流出口HO1、第3の熱源側流出口HO3、第4の熱源側流出口HO4、第2の負荷側流入口LI2(または第1の負荷側流入口LI1)、第3の負荷側流入口LI3、および第4の負荷側流入口LI4が閉じているときに、負荷が急激に減少した際の制御を示すフローチャートである。
制御部130は、ポンプP1の回転数や熱源110への燃料供給を制御することで、蓄熱槽120の上部50%の領域の熱媒の温度を目標温度に安定させている(ステップS601)。負荷200に必要なエネルギー量が急激に減少し、蓄熱槽120内の熱媒の温度が急激に上昇したときに(ステップS602、YES)、制御部130は、第3の熱源側流出口HO3を開き、第2の熱源側流出口HO2を閉じる(ステップS603)。ステップS602において、制御部130は、蓄熱槽120内の熱媒の温度の上昇が所定の基準を満たしたときに、蓄熱槽120内の熱媒の温度が急激に上昇したと判断すると良い。このとき、制御部130は、蓄熱槽120内の熱媒の温度の上昇の傾きの大きさが所定の値より大きくなったときに、蓄蓄熱槽120内の熱媒の温度の上昇が所定の基準を満たしたと判断しても良いし、蓄熱槽120内の熱媒の温度が所定の値より大きくなったときに、蓄熱槽120内の熱媒の温度の上昇が所定の基準を満たしたと判断しても良い。
これにより、蓄熱槽120の上部75%の領域において熱媒が循環することになる。第3の熱源側流出口HO3が開かれる前は、蓄熱槽120の上部50%の領域でだけ熱媒が循環していたため、蓄熱槽120の下部50%の熱媒は冷たいままである。よって、第3の熱源側流出口HO3を開くことで、下部の冷たい熱媒が上部の温かい熱媒が混ざることになり、蓄熱槽120内の熱媒の温度が低下する。このため、本実施形態では、熱源110から蓄熱槽120への熱供給量を急激に減らすことができないとしても、蓄熱槽120内の熱媒の温度の急激な上昇を防ぐことが可能である。また、本実施形態では、蓄熱槽120内の熱媒の温度が低下するため、蓄熱槽120から熱源110に送られる熱媒の温度が低下し、熱源110内において熱媒が沸騰することも防止することができる。つまり、本実施形態では、木質バイオマス燃料を使用した際にも、負荷200の急激な減少に対応することが可能になる。
ステップS603の後、制御部130は、ポンプP1の回転数や熱源110への燃料供給を制御することで、蓄熱槽120内の熱媒の温度(第1の温度センサT1、第2の温度センサT2、または第3の温度センサT3により測定される温度)を目標温度付近で安定させる(ステップS504)。
なお、上記のフローは、負荷200の急激な減少の前に、第2の熱源側流出口H2を開き、蓄熱槽120の上部50%の領域だけで熱媒が循環していることを仮定しているが、負荷200の急激な減少の前に、第3の熱源側流出口HO3を開き、蓄熱槽120の上部75%の領域だけで熱媒が循環している場合もありうる。このときには、ステップS603で、第4の熱源側流出口HO4を開き、第2の熱源側流出口HO3を閉じるようにすると良い。このときも、上記と同様に、木質バイオマス燃料を使用した際にも、負荷200の急激な減少に対応することが可能になる。
また、上記のフローは、蓄熱槽120が熱源側に4つの熱源側流出口HO1~HO4を有している場合のフローであるが、蓄熱槽120は、少なくとも2つの熱源側流出口を有していれば、上記と同様の制御をすることが可能である。例えば、蓄熱槽120が、熱源側に、上部と下部に2つの流出口を有している場合は、ステップS601において、上部の流出口を開け、下部の流出口を閉じた状態で、制御部130が、蓄熱槽120の上部の領域の熱媒の温度を目標温度に安定させるようにし、ステップS603で、制御部130が、下部の流出口を開き、上部の流出口を閉じるようにすると良い。
また、ステップS603において、制御部130が、第3の熱源側流出口HO3、第2の熱源側流出口HO2の開閉制御に加え、負荷側流出口の制御も行うようにしても良い。例えば、ステップS603において、制御部130が、第3の熱源側流出口HO3、第2の熱源側流出口HO2の開閉制御に加え、第3の負荷側流入口LI3を開き、第2の負荷側流入口LI2(または第1の負荷側流入口LI1)を閉じる制御を行うようにしても良い。
<運転停止時の制御>
図8は、熱源110の運転を停止する際の制御の一例を示すフローチャートである。負荷200への熱供給を止めた後、熱源110を停止せずに、蓄熱槽120に熱を供給し続けると、蓄熱槽120内の熱媒が上昇しすぎ、熱媒の沸騰温度を超えてしまうことになる。そこで、蓄熱槽120の内の熱媒の温度が高いときには、熱源110を停止し、熱源110から蓄熱槽120への熱の供給を止める必要が出てくる。しかしながら、木質バイオマス燃料は、消火に時間がかかるため、熱源110が、木質バイオマス燃料を用いる熱源である場合には、熱源110の運転を停止したとしても、熱源110内の熱媒が加熱され続けることになり、熱源110から蓄熱槽120への熱の供給を急に止めることができない。
そこで、本実施形態では、蓄熱槽120の上部75%の領域の熱媒の温度を目標温度に安定させている状態で(ステップS701)、負荷200への熱供給の停止が必要なとき(ステップS702、YES)、制御部130は、負荷側流入口を閉じ、蓄熱槽120から負荷200への熱供給を停止し、熱源110の運転を停止し、第4の熱源側流出口HO4を開き、第3の熱源側流出口HO3を閉じる(ステップS703)。その後、熱源110内の燃料が消火されたときに(例えば、熱源内110内の温度が所定の温度以下になったときに)(ステップS704、YES)、制御部130は、第4の熱源側流出口HO4を閉じ、ポンプP1、P2の運転を停止し、熱源110から蓄熱槽120への熱供給を停止する(ステップS705)。
このため、本実施形態では、熱源110の運転の停止時に、冷たいままである蓄熱槽120の下部25%の熱媒が、蓄熱槽120の上部75%の熱媒と混ざることになり、蓄熱槽120内の熱媒の温度が低下する。結果、本実施形態では、蓄熱槽120から負荷200への熱供給が停止し、熱源110の運転を停止した後に、熱源110内での熱媒の沸騰を防ぐために熱源110から蓄熱槽120に熱を供給し続けたとしても、蓄熱槽120内の熱媒が沸騰温度まで上昇することを防ぐことが可能になる。つまり、本実施形態では、木質バイオマス燃料を使用した際にも、熱源110の運転の停止時に、熱源110内の熱媒の沸騰を防ぐとともに、蓄熱槽120内での熱媒の沸騰も防ぐことが可能になる。
なお、上記のフローは、熱源110の運転の停止前、第3の熱源側流出口H3を開き、蓄熱槽120の上部75%の領域だけで熱媒が循環していることを仮定しているが、熱源110の運転の停止前に、第2の熱源側流出口HO2を開き、蓄熱槽120の上部50%の領域だけで熱媒が循環している場合もありうる。このときには、ステップS703で、第3の熱源側流出口HO3(または第4の熱源側流出口HO4)を開き、第2の熱源側流出口HO2を閉じるようにすると良い。このときも、上記と同様に、木質バイオマス燃料を使用した際にも、熱源110の停止時に、熱源110内の熱媒の沸騰を防ぐとともに、蓄熱槽120内での熱媒の沸騰も防ぐことが可能になる。
また、上記のフローは、蓄熱槽120が熱源側に4つの熱源側流出口HO1~HO4を有している場合のフローであるが、蓄熱槽120は、少なくとも2つの熱源側流出口を有していれば、上記と同様の制御をすることが可能である。例えば、蓄熱槽120が、熱源側に、上部と下部に2つの流出口を有している場合は、ステップS701において、上部の流出口を開け、下部の流出口を閉じた状態で、制御部130が、蓄熱槽120の上部の領域の熱媒の温度を目標温度に安定させるようにし、ステップS703で、制御部130が、下部の流出口を開き、上部の流出口を閉じるようにすると良い。
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に記載した本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更が可能である。
100 熱供給システム
110 熱源
120 蓄熱槽
130 制御部
HO1 第1の熱源側流出口
HO2 第2の熱源側流出口
HO3 第3の熱源側流出口
HO4 第4の熱源側流出口

Claims (6)

  1. 第1の循環路を通る熱媒を介して供給される熱を蓄えるために当該熱媒を貯める蓄熱槽であって、
    前記第1の循環路から前記熱媒を受けるための熱源側流入口と、
    前記熱媒を前記第1の循環路へ流出するための、開閉可能な上部の熱源側流出口および下部の熱源側流出口と、
    負荷に熱を供給するための第2の循環路へ前記熱媒を流出するための負荷側流出口と、
    前記第2の循環路からの前記熱媒を受けるための、開閉可能な負荷側流入口と、
    前記上部の熱源側流出口、前記下部の熱源側流出口、および前記負荷側流入口の開閉を制御する制御部と、
    前記蓄熱槽内の上部の熱媒の温度を測定する温度センサと、有し、
    前記熱源側流入口は、上部の熱源側流出口の上方に配置されており、
    前記上部の熱源側流出口は、前記下部の熱源側流出口の上方に配置されており、
    前記制御部は、前記上部の熱源側流出口、前記下部の熱源側流出口、および前記負荷側流入口を閉じた状態において、前記第1の循環路を通る熱媒を介した熱供給を開始するときに、前記上部の熱源側流出口を開き、その後、前記温度センサにより測定される温度が目標温度に達したときに、前記負荷側流入口を開く、蓄熱槽
  2. 第1の循環路を通る熱媒を介して供給される熱を蓄えるために当該熱媒を貯める蓄熱槽であって、
    前記第1の循環路から前記熱媒を受けるための熱源側流入口と、
    前記熱媒を前記第1の循環路へ流出するための、開閉可能な上部の熱源側流出口および下部の熱源側流出口と、
    負荷に熱を供給するための第2の循環路へ前記熱媒を流出するための負荷側流出口と、
    前記第2の循環路からの前記熱媒を受けるための負荷側流入口と、
    前記上部の熱源側流出口および前記下部の熱源側流出口の開閉を制御する制御部と、
    前記蓄熱槽内の上部の熱媒の温度を測定する温度センサと、有し、
    前記熱源側流入口は、上部の熱源側流出口の上方に配置されており、
    前記上部の熱源側流出口は、前記下部の熱源側流出口の上方に配置されており、
    前記制御部は、前記下部の熱源側流出口が開き、前記上部の熱源側流出口が閉じた状態において、前記温度センサにより測定される温度の低下が所定の基準を満たしたときに、前記上部の熱源側流出口を開き、前記下部の熱源側流出口を閉じる、蓄熱槽
  3. 第1の循環路を通る熱媒を介して供給される熱を蓄えるために当該熱媒を貯める蓄熱槽であって、
    前記第1の循環路から前記熱媒を受けるための熱源側流入口と、
    前記熱媒を前記第1の循環路へ流出するための、開閉可能な上部の熱源側流出口および下部の熱源側流出口と、
    負荷に熱を供給するための第2の循環路へ前記熱媒を流出するための負荷側流出口と、
    前記第2の循環路からの前記熱媒を受けるための負荷側流入口と、
    前記上部の熱源側流出口および前記下部の熱源側流出口の開閉を制御する制御部と、
    前記蓄熱槽内の上部の熱媒の温度を測定する温度センサと、有し、
    前記熱源側流入口は、上部の熱源側流出口の上方に配置されており、
    前記上部の熱源側流出口は、前記下部の熱源側流出口の上方に配置されており、
    前記制御部は、前記上部の熱源側流出口が開き、前記下部の熱源側流出口が閉じた状態において、前記温度センサにより測定される温度の上昇が所定の基準を満たしたときに、前記下部の熱源側流出口を開き、前記上部の熱源側流出口を閉じる、蓄熱槽
  4. 第1の循環路を通る熱媒を介して供給される熱を蓄えるために当該熱媒を貯める蓄熱槽であって、
    前記第1の循環路から前記熱媒を受けるための熱源側流入口と、
    前記熱媒を前記第1の循環路へ流出するための、開閉可能な上部の熱源側流出口および下部の熱源側流出口と、
    負荷に熱を供給するための第2の循環路へ前記熱媒を流出するための負荷側流出口と、
    前記第2の循環路からの前記熱媒を受けるための、開閉可能な負荷側流入口と、
    前記上部の熱源側流出口、前記下部の熱源側流出口、および前記負荷側流入口の開閉を制御する制御部と、有し、
    前記熱源側流入口は、上部の熱源側流出口の上方に配置されており、
    前記上部の熱源側流出口は、前記下部の熱源側流出口の上方に配置されており、
    前記制御部は、前記上部の熱源側流出口および前記負荷側流入口が開き、前記下部の熱源側流出口が閉じた状態で、前記負荷への熱の供給を停止するときに、前記下部の熱源側流出口を開き、前記上部の熱源側流出口および前記負荷側流入口を閉じる、蓄熱槽
  5. 前記第1の循環路を通る熱媒に熱を供給する熱源と、
    請求項1からのいずれか一項に記載の蓄熱槽と、を有する熱供給システム。
  6. 前記熱源の燃料が、木質バイオマス燃料である、請求項に記載の熱供給システム。
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