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JP7392977B2 - シート材の製造方法 - Google Patents

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JP7392977B2 JP2019213792A JP2019213792A JP7392977B2 JP 7392977 B2 JP7392977 B2 JP 7392977B2 JP 2019213792 A JP2019213792 A JP 2019213792A JP 2019213792 A JP2019213792 A JP 2019213792A JP 7392977 B2 JP7392977 B2 JP 7392977B2
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Description

本発明は、シート材の製造方法に関する。
麻、葛及び木綿等の植物を組織に含む織編物が様々な用途で広く用いられている。緯糸をい草の茎とし、経糸を麻糸又は綿糸として織られた織編物が畳表である。特許文献1には、絵柄図柄の印刷を容易にするために、畳表を表裏から圧縮して板状に圧縮する方法が開示されている。当該畳表の製造方法では、あらかじめ表面及び裏面に固着剤を塗布した畳表が圧縮プレス機にかけられる。
実開平5-89680号公報
特許文献1に開示された製造方法によれば、圧縮後の畳表の膨張が固着剤によってある程度は抑制されるが、天然い草の膨張作用は強いため十分ではない。しかも圧縮前に固着剤を畳表に塗布するため、圧縮プレス機に固着剤が付着し、固着剤が畳表の表面及び裏面に均一に付着しないおそれがある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、植物を組織に含む織編物を圧縮したシート材における圧縮後の復元を極力抑えることができるシート材の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係るシート材の製造方法は、
植物を組織に含む布状の織編物を加熱しながら表裏方向に圧縮する圧縮工程と、
圧縮された前記織編物に固定剤を塗布する塗布工程と、
を含む。
この場合、前記織編物は、
畳表である、
こととしてもよい。
また、前記圧縮工程では、前記織編物を60~110℃に加熱する、
こととしてもよい。
また、前記圧縮工程では、前記織編物に30~300kg/cmの圧力をかける、
こととしてもよい。
また、前記塗布工程では、
前記織編物に複数種の固定剤を積層させる、
こととしてもよい。
本発明によれば、植物を組織に含む織編物を圧縮したシート材における圧縮後の復元を極力抑えることができる。
本発明に係る実施の形態について説明する。なお、本発明は下記の実施の形態によって限定されるものではない。
(実施の形態)
本実施の形態に係るシート材の製造方法は、圧縮工程と、塗布工程とを含む。圧縮工程では、植物を組織に含む布状の織編物を加熱しながら表裏方向に圧縮する。植物は、織編物の組織となるものであれば特に限定されない。植物としては、い草、大麻、亜麻、葛、楮、木綿、バショウケナフ、ジュート麻、マニラ麻、サイザル麻、雁皮、三椏、バナナ、パイナップル、ココヤシ、トウモロコシ、サトウキビ、バガス、ヤシ、パピルス、葦、エスパルト、サバイグラス、麦、稲、竹、針葉樹、広葉樹及び綿花等が挙げられる。繊維(糸)として利用できる部分であれば植物の任意の部位、例えば、非木質部、茎部、根部、葉部及び木質部等が用いられる。好ましくは、植物はい草の茎である。
織編物は、繊維が組織を形成するものであって、例えば織物又は編物である。織物は経糸及び緯糸が交差して組織が形成されている。織物は、平織、綾織及び朱子織のいずれでもよい。編物はループによって組織が形成されている。織編物は表面及び裏面を有する布状であればよく、表面又は裏面からの平面視での織編物の形状は特に限定されない。織編物は単色に限らず複色であってもよいし、公知の加工技術で織編物の表面に図柄等を付与してもよい。好適には、織編物は畳表である。
圧縮工程では、織編物を60~110℃、70~100℃、好ましくは90~100℃に加熱する。圧縮工程では、加熱プレス機等を用いて、織編物を加熱すると同時に、織編物を表裏方向に圧縮する。圧力の大きさは、例えば織編物1cmあたり10~500kg、15~450kg、20~400kg、25~350kg、30~300kg又は35~200kgであってもよいし、20~80kg、30~60kg又は35~45kgであってもよい。圧力の大きさは、0.5~50MPa、1.5~45MPa、2~40MPa、2.5~35MPa、3~30MPa又は3.5~20MPaであってもよいし、2~8MPa、3~6MPa又は4~5MPaであってもよい。圧縮する時間は、織編物の厚み及び材質等に応じて、適宜調整される。織編物が畳表の場合、圧縮工程によって、織編物の表面の凹凸がなくなり、織編物の厚みは圧縮工程の前の厚みの約1/3となる。
塗布工程では、圧縮された織編物に固定剤を塗布する。固定剤は、織編物の表面又は裏面に塗布してもよいし、表面と裏面の両方に塗布してもよい。固定剤は、織編物を圧縮された状態で固めるものであれば特に限定されない。固定剤は、例えばウレタン、アクリル及びエステル等の樹脂を含むコーティング剤である。好適には、固定剤はウレタン樹脂塗料等の合成樹脂塗料又は油性塗料である。合成樹脂塗料には、例えばウレタン樹脂の他に、酢酸エチル、酢酸ブチル、油脂、ワックス及び脂肪性ホワイトスピリット等が含まれていてもよい。好ましくは、固定剤は液体である。固定剤の用量は、固定剤の種類又はシート材の用途に応じて適宜設定される。液体の固定剤を用いる場合、固定剤の用量は、織編物1cmあたり0.1~100mL、0.5~50mL又は1~10mLである。なお、固定剤を塗布する前に織編物を放熱させてもよいし、冷却してもよい。
固定剤として天然素材の固定剤を用いてもよい。天然素材の固定剤としては、例えば膠、カゼイン、澱粉、天然ゴム及び漆等が挙げられる。固定剤は、複数の天然素材を混合したものでもよい。例えば、膠と澱粉とを混合した固定剤が使用できる。織編物が畳表の場合、天然素材の固定剤を用いることで、い草が有する有害物質吸着機能等を、シート材が維持することができる。
塗布工程では、固定剤の他に、任意の表面処理剤を織編物に塗布してもよい。シート材の用途に応じて、織編物の表面をさらに加工処理してもよい。例えば、シート材が壁紙又は天井用壁等に用いられる場合は、撥水性付与剤、退色防止剤、防カビ剤及び光沢付与剤等を織編物に塗布してもよい。撥水性付与剤としては、高級脂肪酸塩類、高級脂肪酸アマイド類、ワックス類、シリコンオイル又はこれらの混合物等が挙げられる。退色防止剤は、光照射による退色並びにオゾン、活性酸素、NOx及びSOx等の各種の酸化性ガスによる退色を抑制するものあって、例えば、グリシン、アラニン及びグルタミン酸等のアミノ酸、サリチル酸並びにその塩等である。光沢付与剤としては、脂肪酸エチレングリコールエステル、脂肪酸ポリエチレングリコールエステル及び脂肪酸モノエタノールアミド等が挙げられる。
シート材が床に用いられる場合は、撥水性付与剤、強度増強剤及び耐摩耗性付与剤等を織編物に塗布してもよい。強度増強剤としては、例えば、ポリエチレンイミン、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン、尿素樹脂及びメラミン樹脂等が挙げられる。耐摩耗性付与剤としては、例えば、硬質の充填剤粉末、アルミナ及びフッ素樹脂粉末等が挙げられる。また、吸着剤を織編物に塗布することで、有害物質を吸着する機能をシート材に付与することもできる。吸着剤は、例えば、活性炭、合成ゼオライト及び多孔性粘土成分等である。なお、表面処理剤、例えば上記の撥水性付与剤、退色防止剤、防カビ剤、光沢付与剤、強度増強剤又は耐摩耗性付与剤は、固定剤としても使用され得る。
塗布工程では、織編物に複数種の固定剤を積層させてもよい。この場合、塗布工程は、第1の固定剤を織編物に塗布する第1の塗布工程と、第1の固定剤と異なる第2の固定剤を前記第1の固定剤の上に塗布する第2の塗布工程と、を含む。第1の塗布工程と第2の塗布工程との間に、第1の固定剤を乾燥させる乾燥工程があってもよい。固定剤は3種以上であってもよく、固定剤に順次上塗りされて、複数種の固定剤が積層される。複数種の固定剤を積層させる場合、織編物を下として最上層の固定剤は、強度が高く、耐摩耗性に優れる樹脂等が好ましい。最上層の固定剤は、例えば、撥水性付与剤、強度増強剤及び耐摩耗性付与剤等の少なくとも1つを含有する固定剤であってもよい。最上層を強度が高く、耐摩耗性に優れる固定剤の層とすることで、床への使用に適したシート材を製造することができる。
以上詳細に説明したように、本実施の形態に係るシート材の製造方法によれば、織編物を加熱しながら圧縮するため、植物を組織に含む布状の織編物を十分に圧縮することができる。また、圧縮後に固定剤を織編物に塗布するため、固定剤を効率よく均一に織編物の表面に拡げることができる。こうすることで、植物を組織に含む布状の織編物における圧縮後の復元を極力抑えることができる。
なお、本実施の形態に係るシート材の製造方法は、圧縮工程の前又は圧縮工程と塗布工程のとの間に、織編物に着色する着色工程をさらに含んでもよい。着色工程では、例えば着色料を織編物に接触させればよい。また、本実施の形態に係るシート材の製造方法は、圧縮工程の前、圧縮工程と塗布工程のとの間、又は塗布工程の後に、表面処理工程をさらに含んでもよい。表面処理工程では、光を反射するラメ又は着色料を織編物に塗布してもよいし、球体、多面体、粉体、綿状及び線状等の装飾材又は植物の一部、例えば植物の粉体等を表面に固定してもよい。塗布工程の後に表面処理工程を行った場合、表面処理工程に続いて、さらに上述の塗布工程を行って、織編物に固定剤を塗布してもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等な発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
本発明は、植物を組織に含む布状の織編物を加工したシート材の製造に好適である。

Claims (5)

  1. 植物を組織に含む布状の織編物を加熱しながら表裏方向に圧縮する圧縮工程と、
    圧縮された前記織編物に固定剤を塗布する塗布工程と、
    を含む、シート材の製造方法。
  2. 前記織編物は、
    畳表である、
    請求項1に記載のシート材の製造方法。
  3. 前記圧縮工程では、前記織編物を60~110℃に加熱する、
    請求項1又は2に記載のシート材の製造方法。
  4. 前記圧縮工程では、前記織編物に30~300kg/cmの圧力をかける、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のシート材の製造方法。
  5. 前記塗布工程では、
    前記織編物に複数種の固定剤を積層させる、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のシート材の製造方法。
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