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JP7390018B2 - 密封装置 - Google Patents

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JP7390018B2 JP2020072626A JP2020072626A JP7390018B2 JP 7390018 B2 JP7390018 B2 JP 7390018B2 JP 2020072626 A JP2020072626 A JP 2020072626A JP 2020072626 A JP2020072626 A JP 2020072626A JP 7390018 B2 JP7390018 B2 JP 7390018B2
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Description

本発明は、相対的に同軸回転する外側部材及び内側部材を備えた軸受部と、該軸受部に接続される等速ジョイントとを組み合わせてなる軸受ユニットにおいて、前記外側部材と前記内側部材との間を密封する第1シール部材と、前記軸受部と前記等速ジョイントの接続部分に設けられ該接続部分を密封する第2シール部材とが組み合わさって構成される密封装置に関する。
前記のような密封装置としては、例えば下記特許文献1や下記特許文献2に開示されているものが挙げられる。これらはいずれも、軸受部を構成する外側部材と内側部材との間を密封する第1シール部材と、軸受部と等速ジョイントの接続部分に設けられ該接続部分を密封する第2シール部材とが設けられている。
特開2009-293686号公報 特開2009-79675号公報
しかしながら特許文献1・図3、図4の例は、内輪と外方部材との間を密封するシール12(第1シール部材)と、等速ジョイントの周面に弾接するシール23,26(第2シール部材)とが完全に別々に分離して設けられているため、分離している箇所から泥水等が浸入するおそれがある。また第1シール部材と第2シール部材とが分離して設けられているため、第2シール部材の組付け位置の位置決めがし難く、第2シール部材は第2シール部材の円筒部を内輪へ嵌合するだけで固定されているので、固定状態を保持することに不安がある固定構造といえる。
また特許文献2・図4の例は、シール装置90(第1シール部材)のスリンガ91の円筒部と、シール部材280(第2シール部材)の芯金とが重なるように配され、内側部材の外周面に2重に嵌合されている。しかしながらこの場合、スリンガ及び芯金の外周面への組付け位置(圧入位置)を調整することが難しい上、嵌合部分が金属同士であるので、圧入時に表面に傷が発生しやすく泥水が軸受内部に侵入するおそれがある点が問題となる。また、シール部材280の圧入による内側部材への組み付け後、シール装置90を挿入するが、シール部材280が圧入後に傾いてしまうことがあり、シール装置90も傾いて挿入されるという問題があった。
本発明は、前記実情に鑑みなされたもので、密封性能の向上を図ることができるとともに、第2部材の軸方向の位置決め及び固定が容易にできる密封装置を提供することを目的としている。
本発明に係る密封装置は、相対的に同軸回転する外側部材及び内側部材を備えた軸受部と、該軸受部に接続される等速ジョイントとを組み合わせてなる軸受ユニットにおいて、前記外側部材と前記内側部材との間を密封する第1シール部材と、前記軸受部と前記等速ジョイントの接続部分に設けられ該接続部分を密封する第2シール部材とが組み合わさって構成される密封装置であって、前記第1シール部材は、前記内側部材に取付けられるスリンガと、前記外側部材に取付けられる芯金と、該芯金に固着されて前記スリンガに弾接する弾性体製のシールリップとを備え、前記スリンガは、前記内側部材に嵌合されるスリンガ円筒部と 、該スリンガ円筒部の軸方向外側の端部から前記内側部材の軸方向外側の端面に沿って径方向の一方に延びる連結部と、該連結部の端部から折り返されて前記径方向の他方に延出して形成されたスリンガ鍔部とを有し、前記第2シール部材は、第2芯金と、該第2芯金に固着され前記等速ジョイントの周面に弾接する弾性体製の第2シールリップとを備え、前記第2芯金は、前記連結部の内径側に設けられた芯金円筒部と、該芯金円筒部の軸方向内側の端部から延び、前記連結部と前記内側部材の端面との間に挟まれて固定される芯金鍔部と、前記芯金円筒部の軸方向外側の端部から内径側に屈曲する屈曲部とを有し、前記連結部と前記芯金鍔部との間には、弾性体製のシール部が介在することを特徴とする。
上記構成によれば、第1シール部材と第2シール部材とが嵌合する連結部と芯金鍔部との間にシール部が介在し、前記嵌合部分が金属同士の嵌合にならないため、密封性能の向上を図ることができる。また前記嵌合部分が金属同士の嵌合にならないため、圧入時に表面に傷が発生しにくくなり、密封性を向上させることができる。さらに第1シール部材と第2シール部材を圧入して突き当てて固定するため、軸方向の位置決めが容易となり、第1シール部材の圧入によって連結部と内側部材の端面との間に挟まれて第2シール部材の固定も容易にできる。
本発明の密封装置によれば、密封性能の向上を図ることができるとともに、第2部材の軸方向の位置決め及び固定が容易にできる。
本発明の一実施形態における密封装置が適用される軸受ユニットの一例を概略的に示す縦断面図である。 図1のX部の拡大図である。 (a)及び(b)は同実施形態の変形例の要部を示す部分拡大図である。 (a)及び(b)は同実施形態のさらに異なる変形例の要部を示す部分拡大図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
本実施形態における密封装置は、相対的に同軸回転する外側部材及び内側部材を備えた軸受部1と、軸受部1に接続される等速ジョイント7とを組み合わせてなる軸受ユニット100に装着されるものである。密封装置8は、外側部材2と内側部材5との間を密封する第1シール部材9と、軸受部1と等速ジョイント7の接続部分に設けられ該接続部分を密封する第2シール部材10とが組み合わさって構成されている。
第1シール部材9は、内側部材5に取付けられるスリンガ90と、外側部材2に取付けられる芯金91と、芯金91に固着されてスリンガ90に弾接する弾性体製のシールリップ92とを備え、第2シール部材10は、第2芯金101と、第2芯金101に固着され等速ジョイント7の外周面7aaに弾接する弾性体製の第2シールリップ102とを備えており、スリンガ90の連結部90bと第2芯金101の芯金鍔部101aとの間には、弾性体製のシール部93が介在することを特徴とする。
以下、詳述する。
まず、図1には、自動車の車輪(不図示)を軸回転可能に支持する軸受部1と、軸受部1に接続される等速ジョイント7とを組み合わせてなる軸受ユニット100を示す。軸受部1は、大略的に、外側部材としての外輪2と、ハブ輪3と、ハブ輪3の車体側に嵌合一体とされる内輪部材4と、外輪2とハブ輪3及び内輪部材4との間に介装される2列の転動体(ボール)6…とを含んで構成される。この例では、ハブ輪3及び内輪部材4が内側部材としての内輪5を構成する。外輪2は、自動車の車体(不図示)に固定される。また、ハブ輪3にはドライブシャフト70が同軸的にスプライン嵌合され、ドライブシャフト70は等速ジョイント7を介して不図示の駆動源(駆動伝達部)に連結される。ドライブシャフト70はナット71によって、ハブ輪3と一体化され、ハブ輪3のドライブシャフト70からの抜脱が防止されている。内輪5(ハブ輪3及び内輪部材4)は、外輪2に対して、軸L回りに回転可能とされ、外輪2と、内輪5とにより、相対的に回転する2部材が構成され、該2部材間に環状の軸受空間Sが形成される。軸受空間S内には、2列の転動体6…が、リテーナ6aに保持された状態で、外輪2の軌道輪2a、ハブ輪3及び内輪部材4の軌道輪3a,4aを転動可能に介装されている。ハブ輪3は、円筒形状のハブ輪本体30と、ハブ輪本体30より立上基部31を介して径方向外側に延出するよう形成されたハブフランジ32を有し、ハブフランジ32にボルト33及び不図示のナットによって車輪が取付固定される。以下において、軸L方向に沿って車輪に向く側(図1において左側を向く側)を車輪側、車体に向く側(同右側を向く側)を車体側と言う。
外輪2とハブ輪3との間、及び、外輪2と内輪部材4との間には、密封装置80,8が装着され、軸受空間Sの軸L方向に沿った両端部が密封される。本実施形態に係る密封装置は、これら密封装置80,8のうち、軸受部1に接続される等速ジョイント7が配された車体側の密封装置8として適用される。
図2に示すように密封装置8は、第1シール部材9と第2シール部材10とを備え、これらが組み合わさってひとつの密封装置として構成される。内輪部材4の軸L方向外側、具体的には内輪部材4の車体側の外周面4bの角部には、段差部40が形成されている。密封装置8は、外周面4b、段差部40、接続部7aに装着され、第1シール部材9は、外輪2と内輪部材4との間に装着され外輪2と内輪部材4との間を密封し、第2シール部材10は、等速ジョイント7と軸受部1の接続部分を密封するよう構成されている。図例の等速ジョイント7は、駆動源に連結されるハウジング本体部7bと、軸受部1との接続部7aとを備えている。
第1シール部材9は、内輪部材4に取付けられるスリンガ90と、外輪2に取付けられる芯金91と、芯金91に固着されてスリンガ90に弾接する弾性体製のシールリップ92とを備えている。スリンガ90は、内輪部材4の車体側の外周面4bに嵌合されるスリンガ円筒部90aと 、スリンガ円筒部90aの軸L方向外側の端部90aaから内側部材5の軸L方向外側の端面4cに沿って径方向の一方、すなわち内方に延びる連結部90bと、連結部90bの内径側の端部90baから折り返されて径方向の他方、すなわち外方に延出して形成されたスリンガ鍔部90cとを有する。芯金91は、外輪2の車体側の内周面2bに内嵌される円筒部91aと、円筒部91aの端部91aaから内径側に延びる内向鍔部91bとを有する。シールリップ92は、芯金91にインサート成型により一体とされたゴム等からなり、スリンガ90の車体側の面に配されたシールリップ基部92aと、スリンガ90に接触する3個のリップ92b,92c,92dとを備えている。最も軸受空間Sに近いリップ92dはラジアルリップであり、スリンガ90におけるスリンガ円筒部90aの外周面に弾性的に接触する。また、リップ92b,92cはアキシャルリップであり、スリンガにおけるスリンガ鍔部90cの軸受空間S側の側面に弾性的に接触する。図2におけるリップ92b,92c,92dの2点鎖線部は、これらリップ92b,92c,92dの弾性変形前の原形状を示している。スリンガ鍔部90cの外側面90caには、N極及びS極 が交互に着磁された磁性ゴムからなる環状の磁気エンコーダ94が設けられている。磁気エンコーダ94は、フェライト等の磁性粉末がゴム材により結合され形成され、スリンガ鍔部90cに加硫接着されている。磁気エンコーダ94は、磁気エンコーダ94に対向して配置される磁気センサ(不図示)とにより、自動車の車輪の回転検出等を行うよう構成されている。
第2シール部材10は、連結部90bと内輪部材4の端面4cとの間に挟まれて固定される第2芯金101と、第2芯金101に固着され等速ジョイント7の外周面7aaに弾接する弾性体製の第2シールリップ102とを備えている。第2芯金101は、連結部90bの内径側に設けられた芯金円筒部101bと、芯金円筒部101bの軸L方向内側の端部101baから延び、連結部90bと内輪部材4の端面4cとの間に挟まれて固定される芯金鍔部101aと、芯金円筒部101bの軸L方向外側の端部101bbから内径側に屈曲する屈曲部101cとを有する。第2シールリップ102は、屈曲部101cの内径側の端部101caに設けられ、リップ本体102aの先端部102bは、2点鎖線に示すように矩形状に形成され、等速ジョイント7の接続部7aの外周面7aaに、弾性的に接触するように設けられる。連結部90bと芯金鍔部101aとの間には、弾性体製のシール部93が介在する。図例のシール部93は、磁性ゴムからなり、磁気エンコーダ94の内径側の端部94aから延出し、連結部90bと芯金鍔部101aとの間に回り込んで固着されている。すなわち、図2に示すシール部93は、磁気エンコーダ94の一部で構成されているということができる。第2芯金101は、芯金円筒部101bが段差部40に嵌合され、芯金鍔部101aが内輪部材4の端面4cに突き当たる位置まで圧入される。具体的には、段差部40は、内輪部材4の車体側の外周面4bの角部に形成され、角部側の端面4cと段差面4dとで構成され、段差面4dに芯金円筒部101bが嵌合されている。
図示していないが、シール部93と芯金鍔部101aとの間には、弾性材を介在させてもよい。この場合、弾性材としては、芯金鍔部101aと連結部90bの隙間部分を埋めるシーラントや液状ゴムなどであってもよい。この場合、シール部93と芯金鍔部101aとの間の密封性のより一層の向上を図ることができる。
上記構成によれば、密封装置8は、第1シール部材9と第2シール部材10との分離した部材で構成されるが、第1シール部材9と第2シール部材10との嵌合部分となる連結部90bと芯金鍔部101aとの間にシール部93が介在するので、芯金鍔部101aと連結部90bの隙間を密封でき、ダストや泥水等の軸受空間Sへの浸入を防止し、密封性能の向上を図ることができる。またこのシール部93が介在することで、第1シール部材9と第2シール部材10の嵌合部分が金属同士の嵌合にならないため、圧入時に表面に傷が発生しにくくなり、密封性を向上させることができる。また上記構成によれば、シール部93が磁気エンコーダ94の一部でなり、磁気エンコーダ94が、スリンガ鍔部90cの内径側の端部90baまで回り込んで配されているため、着磁面が広くとれ、磁気センサー(不図示)の取り付け位置の自由度を向上させることができる。
また第2芯金101は、装着時に上述のように芯金円筒部101bが段差部40の段差面4dに嵌合され、芯金鍔部101aが端面4cに突き当たる位置まで圧入すれば、第2シール部材10を所望する位置に装着できる。このとき第2芯金101は、段差面4dに沿って圧入していけばよいため、圧入位置が決まりやすい。したがって、第2シール部材10を適切な位置に装着することができる。また図例のように芯金円筒部101bがスリンガ円筒部90aの倍ほどの寸法であり、傾きやすい構成であっても、芯金円筒部101b及び芯金鍔部101aが段差面4d及び端面4cのそれぞれに沿うように装着することができる。したがって、第2シール部材10が圧入後に傾いてしまうことを防止できる。さらに密封装置8は、まず第2シール部材10を段差面4dに圧入して装着した後、第1シール部材9を内輪部材4の外周面4bに圧入していく。すると、芯金鍔部101aと連結部90bとが重なった状態で且つシール部93が介在した状態で内輪部材4の端面4cへ向けて芯金鍔部101aに突き当たるまで第1シール部材9を圧入していけば、固定できるため、第1シール部材9の軸L方向の位置決めが容易である。また、第2シール部材10は第1シール部材9の圧入によって連結部90bと内輪部材4の端面4cとの間に芯金鍔部101aが挟まれる状態になるので、第2シール部材10の固定が安定し、しかも装着が容易にできる。
密封装置8は、ドライブシャフト70が軸L回りに回転すると、内輪5、スリンガ90及び第2シール部材10も軸L回りに回転する。この回転中、リップ(ラジアルリップ)92dはスリンガ円筒部90aの外周面に弾性的に相対摺接し、リップ92b,92cはスリンガ鍔部90cに弾性的に相対摺接する。したがって、外部から第1シール部材9を経て軸受空間S内に泥水等が浸入することを防止できる。また、軸受空間S内に充填されているグリース等の潤滑剤の外部漏出も防止される。さらにドライブシャフト70が軸L回りに回転すると、第2シールリップ102は内輪5の回転により、接続部7aの外周面7aaに弾性的に相対摺接する。したがって、内輪部材4の接続部7aに近接する端面4cと接続部7aとの隙間からダスト、泥水等が浸入することを防止できる。
図3(a)、(b)及び4(a)、(b)は、本実施形態の変形例を示す。上記図2の例と同様の箇所には、共通部分に同一の符号を付し、その説明は割愛する。
まず図3(a)に示す密封装置8のシール部93には、第2芯金101の芯金鍔部101aに弾接する突起部93aが設けられている。
突起部93aの形状は特に限定されないが、図例のように曲面のビード状としてもよいし、円錐形状等であってもよい。このように芯金鍔部101aの端面4c側とは反対側の車体側の面に弾接する突起部93aにより、第1シール部材9のスリンガ90と第2シール部材10の第2芯金101との嵌合部分の密封性能のより一層の向上を図ることができる。
また図3(a)に示す密封装置8は、第2シールリップ102の構成が図2の例とは異なる。ここに示す第2シールリップ102は、芯金円筒部101bの軸L方向外側の端部101bb及び屈曲部101cの等速ジョイント7側を被覆するように配されており、先端部102bは図2に示す例よりも肉厚に形成されている。先端部102bは、接続部7aの外周面7aaに弾性的に摺接するため、弾性変形しているが、弾性変形前の形状は、2点鎖線で示すように傾斜面を有した形状に形成されている。
このような構成によれば、第2シールリップ102を屈曲部101cに強固に固着することができる。
さらに図3(a)に示す密封装置8は、第2芯金101の芯金円筒部101bが段差部40の段差面4dに嵌合されていない点で図2の例とは異なる。ここに示すように芯金円筒部101bが段差面4dに嵌合されていなくても、芯金鍔部101aが端面4cに突き当たる位置まで圧入すれば、第2シール部材10を所望する位置に装着できる。このとき第2芯金101は、段差面4dに沿って圧入していけばよいため、圧入位置が決まりやすい。したがって、第2シール部材10を適切な位置に装着することができる。またこの場合でも、上述の第2シールリップ102によって、接続部7aと接続部7aに近接する端面4cとの間の隙間にダストや泥水等が浸入することを防止できる。
次に示す図3(b)に示す密封装置8は、芯金鍔部101aと内輪部材4の端面4cとの間には、弾性材95が介在されている点で、上述の例と異なる。弾性材95はゴム製の突起や芯金鍔部101aと内輪部材4の端面4cの隙間部分を埋めるシーラントや液状ゴムなどであってもよい。この場合、芯金鍔部101aと内輪部材4の端面4cとの間の密封性のより一層の向上を図ることができる。
また図3(b)に示す密封装置8は、第2シールリップ102の構成が上述の例と異なる。ここに示す第2シールリップ102は、屈曲部101cの内径側の端部101caの周面に亘って設けられ、リップ本体102aの先端部102bは図3(a)に示す例と同様に肉厚に形成されている。
このような構成によっても、第2シールリップ102を屈曲部101cに強固に固着することができる。
続いて図4(a)に示す密封装置8は、連結部90bと芯金鍔部101aとの間に配されたシール部93と、芯金鍔部101aと内輪部材4の端面4cとの間に配された弾性材95とが一体に形成されている例を示す。この場合、磁気エンコーダ94は、スリンガ鍔部90cの内径側の端部90baまで回り込んでいない。
このようにシール部93と弾性材95とを一体に形成し、第2芯金101の芯金鍔部101aのスリンガ90側の端部101aaを覆うようにしても、芯金鍔部101aと連結部90bの隙間、芯金鍔部101aと端面4cとの隙間を密封することができる。
図4(b)に示す密封装置8は、図2の例とは、芯金鍔部101aと内輪部材4の端面4cとの間に配された弾性材95が設けられている点で異なり、図3(b)、図4(a)とは、弾性材95の形状が異なる。この例では、第2芯金101の芯金鍔部101aのスリンガ90側の端部101aaが切り欠いた形状とされ、切欠き部分に弾性材95が介在している。また弾性材95の端面4cとの接触部分には、突条の突起95aが設けられている。このように弾性材95に突起95aを設けることで、芯金鍔部101aと端面4cとの隙間をより強固に密封することができる。
また図4(b)に示す密封装置8は、第2シールリップ102の構成が上述の例とは異なる。ここに示す第2シールリップ102は、屈曲部101cの寸法が他の例に比べて短く設定されているかわりに、第2シールリップ102が図4(a)に示すものより、長いリップとされている。このような構成の第2シールリップ102によっても、接続部7aと接続部7aに近接する端面4cとの間の隙間にダストや泥水等が浸入することを防止できる。
なお、上述の軸受ユニット100、軸受部1、等速ジョイント7、各種密封装置8の形状、構成は図例に限定されない。例えば第1シール部材9を構成するスリンガ90、芯金91、磁気エンコーダ94の形状、構成は図例に限定されない。例えばスリンガ90は、スリンガ鍔部90cの外径方向の端部から軸受空間S側に屈曲した内向き円筒部を備えていてもよいし、磁気エンコーダ94の厚み等も図例に限定されない。またシールリップ92の形成態様、接触態様は例示のものに限定されるものではない。またシール部93、突起部93a、弾性材95の構成も図例に限定されず、図4(a)や図4(b)の構成を図2、図3(a)、図3(b)に適用できることは言うまでもない。また図2の例だけでなく、図3(a)~図4(b)の例にもシール部93と芯金鍔部101aとの間に、シーラント等の弾性材を介在させてもよい。第2シール部材10の第2芯金101、第2シールリップ102の形状、構成も図例に限定されず、適宜長さ寸法やリップ本体102aの形状が異なるものと採用することができる。
1 軸受部
100 軸受ユニット
2 外輪(外側部材)
5 内輪(内側部材)
7 等速ジョイント
8 密封装置
9 第1シール部材
90 スリンガ
90a スリンガ円筒部
90b 連結部
90c スリンガ鍔部
91 芯金
92 シールリップ
93 シール部
94 磁気エンコーダ
95 弾性材
10 第2シール部材
101 第2芯金
101a 芯金鍔部
101b 芯金円筒部
101c 屈曲部
102 第2シールリップ
L 軸
S 軸受空間

Claims (6)

  1. 相対的に同軸回転する外側部材及び内側部材を備えた軸受部と、該軸受部に接続される等速ジョイントとを組み合わせてなる軸受ユニットにおいて、前記外側部材と前記内側部材との間を密封する第1シール部材と、前記軸受部と前記等速ジョイントの接続部分に設けられ該接続部分を密封する第2シール部材とが組み合わさって構成される密封装置であって、
    前記第1シール部材は、前記内側部材に取付けられるスリンガと、前記外側部材に取付けられる芯金と、該芯金に固着されて前記スリンガに弾接する弾性体製のシールリップとを備え、
    前記スリンガは、前記内側部材に嵌合されるスリンガ円筒部と 、該スリンガ円筒部の軸方向外側の端部から前記内側部材の軸方向外側の端面に沿って径方向の一方に延びる連結部と、該連結部の端部から折り返されて前記径方向の他方に延出して形成されたスリンガ鍔部とを有し、
    前記第2シール部材は、第2芯金と、該第2芯金に固着され前記等速ジョイントの周面に弾接する弾性体製の第2シールリップとを備え、
    前記第2芯金は、前記連結部の内径側に設けられた芯金円筒部と、該芯金円筒部の軸方向内側の端部から延び、前記連結部と前記内側部材の端面との間に挟まれて固定される芯金鍔部と、前記芯金円筒部の軸方向外側の端部から内径側に屈曲する屈曲部とを有し、
    前記連結部と前記芯金鍔部との間には、弾性体製のシール部が介在することを特徴とする密封装置。
  2. 請求項1において、
    前記スリンガ鍔部の外側面には、N極及びS極 が交互に着磁された磁性ゴムからなる環状の磁気エンコーダが設けられており、
    前記シール部は、前記磁気エンコーダの内径側の端部から延出し、前記連結部と前記芯金鍔部との間に回り込んで固着された磁性ゴムからなることを特徴とする密封装置。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    前記シール部には、前記芯金鍔部に弾接する突起部が設けられていることを特徴とする密封装置。
  4. 請求項1~請求項3のいずれか1項において、
    前記シール部と前記芯金鍔部との間には、弾性材が介在されていることを特徴とする密封装置。
  5. 請求項1~請求項4のいずれか1項において、
    前記芯金鍔部と前記内側部材の端面との間には、弾性材が介在されていることを特徴とする密封装置。
  6. 請求項1~請求項5のいずれか1項において、
    前記内側部材は、軸方向外側の外周面の角部に形成された段差部を有し、
    前記第2芯金は、前記芯金円筒部が前記段差部に嵌合され、前記芯金鍔部が前記内側部材の端面に突き当たる位置まで圧入されることを特徴とする密封装置。


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