JP7381824B2 - エンジン - Google Patents
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Description
本発明のエンジンによれば、泥水阻止部は、ファンプーリの形状を先端側に向けて先細りになるように傾斜をつけることで形成されたテーパ形状の部分であるので、ファンプーリの内側に溜まった泥水をファンプーリの回転により発生する遠心力により吹き飛ばすことができる。従って、泥水が、ファンプーリの内側に溜まって乾いて土として溜まる現象を防止することができる。
本発明のエンジンによれば、泥水阻止部は、ファンプーリの内側に配置されて、泥水の侵入を防止する壁部である。従って、泥水が、ファンプーリの内側に溜まって乾いて土として溜まる現象を防止することができる。
本発明のエンジンによれば、泥水阻止部は、ベルト溝の底部をファンプーリの半径方向内側に延長することで形成されている。従って、泥水が、ファンプーリの内側に溜まって乾いて土として溜まる現象を防止することができる。
本発明のエンジンによれば、羽根部分は、ファンプーリの回転方向とは逆方向である泥水を吐き出す方向に放射状に形成されている。従って、ファンプーリが回転すると、泥水を吐き出すことができ、泥水がファンプーリの内側に溜まって乾いて土として溜まる現象を防止することができる。
本発明のエンジンによれば、泥水阻止部は、ファンプーリの周囲面に形成されて、ファンプーリの内側の泥水をファンプーリの外部に排出するための排出用穴である。従って、ファンプーリが回転すると、泥水を吐き出すことができる。これにより、泥水がファンプーリの内側に溜まって乾いて土として溜まる現象を防止することができる。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施形態に係るエンジンを示す斜視図であり、図2は、図1に示すエンジンの正面図である。本明細書では、図面は、図示の簡単化のために、断面を示すハッチングの表示を省略している。図面において、X方向は、図1に示すエンジン1の前後方向である。Y方向は、エンジン1の左右方向である。Z方向は、エンジン1の上下方向である。X、Y、Z方向は、互いに直交している。
図1に示すように、エンジン1は、シリンダブロック2と、オイルパン3と、ヘッドカバー4と、ファン駆動プーリ5と、ダイナモアッセンブリ6と、冷却ファン7と、ファンプーリ10と、ウォータポンプ18と、ギヤケース19等を有している。ファン駆動プーリ5はクランク軸に連結され、ファンプーリ10は、ウォータポンプ18の軸部に連結されている。ファン駆動プーリ5と、ダイナモアッセンブリ6のプーリ6Pと、ファンプーリ10には、Vベルト9が掛かっており、ファン駆動プーリ5がR方向に連続回転駆動することにより、ダイナモアッセンブリ6のプーリ6Pとファンプーリ10は、連動して連続回転する。
次に、図4を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。
図4は、本発明の第2実施形態を示しており、ファンプーリ10は、ウォータポンプ18の軸部10Pに取り付けられている。ファンプーリ10はV型溝部40を有し、このV型溝部40は、図1に示すVベルト9が掛かる。V型溝部40の内側部分は、泥水阻止部50を有する。泥水阻止部50は、V型溝部40の内側部分の全周囲に渡って形成されている。泥水阻止部50の中央の底部41が、ファンプーリ10の軸部10Pを回転可能に保持する保持部10Rの外周面に近接する位置まで半径方向内側に延長して形成されている。泥水阻止部50の中央の底部41は、板材を突き合わせることで壁形状になるように形成されている。これにより、泥水阻止部50は、泥水がファンプーリ10の内側11に浸入するのを、確実に阻止できる。泥水阻止部50は、ファンプーリ10の内側11に泥水や土の侵入するのを阻止できるだけでなく、ファンプーリ10が回転してもウォータポンプ18のメカニカルシール58への泥水や土の侵入を防ぐ。
次に、図5を参照して、本発明の第3実施形態を説明する。
図5は、本発明の第3実施形態を示している。図5(A)は、ファンプーリ10の内底面11Bを示しており、図5(B)は、図5(A)に示すファンプーリ10のC-C線における断面図である。図5に示すように、ファンプーリ10の内底面11Bには、複数の泥水阻止部60を有している。これらの泥水阻止部60は、ファンプーリ10の回転中心軸CLを中心にして、円周方向に同じ間隔をおいて成形されている羽根部分である。各泥水阻止部60は、ファンプーリ10の回転方向であるQ方向とは逆向きの吐き出し方向の放射状の羽根である。ファンプーリ10がQ方向に回転すると、羽根形状の各泥水阻止部60が発生する風力により生じる泥水の吐きだし作用と、ファンプーリ10が発生する遠心力により、ファンプーリ10の内側11に侵入した泥水は、ファンプーリ10の外へ吐きだすことができる。これにより、泥水阻止部60は、ファンプーリ10の内側11に浸入した泥水が乾燥して土になって留まるのを、確実に阻止できる。泥水阻止部60は、ファンプーリ10の内側11に泥水の侵入するのを阻止できるだけでなく、ファンプーリ10が回転してもウォータポンプのメカニカルシールへの泥水の侵入を防ぐ。
次に、図6を参照して、本発明の第4実施形態を説明する。
図6は、本発明の第4実施形態を示している。図6に示すファンプーリ10は、その外周面10Mにおいて、複数の泥水阻止部70が形成されている。泥水阻止部70は、全周囲に渡って、同じ間隔をおいて形成されている例えばほぼ円形状の貫通した排出用の穴である。ファンプーリ10が回転すると、ファンプーリ10の内側11に入り込んだ泥水は、複数の泥水阻止部70を通じて、遠心力によりファンプーリ10の外側に吹き飛ばすことができる。これにより、泥水阻止部70は、ファンプーリ10の内側11に浸入した泥水が乾燥して土になって留まるのを、確実に阻止でき、ウォータポンプへの泥水の侵入を防ぐことができる。泥水阻止部60は、ファンプーリ10の内側11に泥水の侵入するのを阻止できるだけでなく、ウォータポンプのメカニカルシールへの泥水の侵入を防ぐ。
Claims (2)
- ウォータポンプに連結されるファンプーリと、
前記ファンプーリを駆動するファン駆動プーリと、
前記ファンプーリに設けられ、前記ファン駆動プーリの回転により巻き上げられて跳ね返った泥水が前記ファンプーリの内側に溜まるのを阻止する泥水阻止部と、
を備え、
前記ファンプーリは、前記ファンプーリと前記ファン駆動プーリとを連結するベルトが掛かる溝部を有し、
前記溝部の内側部分は、前記泥水阻止部を有しており、
前記泥水阻止部の中央の底部は、板材を突き合わせることで壁形状に形成されたことを特徴とするエンジン。 - 前記底部は、前記ファンプーリの軸部を回転可能に保持する保持部の外周面に近接する位置まで半径方向内側に延長して形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエンジン。
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- 2020-12-25 JP JP2020216809A patent/JP7381824B2/ja active Active
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