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JP7379431B2 - エンジンの通路部材及びその製造方法 - Google Patents

エンジンの通路部材及びその製造方法 Download PDF

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JP7379431B2 JP2021160162A JP2021160162A JP7379431B2 JP 7379431 B2 JP7379431 B2 JP 7379431B2 JP 2021160162 A JP2021160162 A JP 2021160162A JP 2021160162 A JP2021160162 A JP 2021160162A JP 7379431 B2 JP7379431 B2 JP 7379431B2
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Description

本発明は、エンジンの通路部材及びその製造方法に関する。
従来、エンジンの排気管を、管材から作製したり、半割体を最中合わせに接合して作製したりすることが提案されている。
例えば特許文献1は、半割体を最中合わせに接合してなる楕円形のシェル内に楕円形の排気ガス浄化装置を装着してなる触媒コンバータを開示する。この触媒コンバータでは、シェルの排気ガス導入口及び排気ガス導出口の開口縁に結合用フランジがそれぞれ固着されている。
実開昭62-185817号公報
上記特許文献1に記載の触媒コンバータでは、シェルの排気ガス導入口及び排気ガス導出口の開口縁に結合用フランジがそれぞれ固着されていて、触媒コンバータの接続口の形状及び寸法は固定である。よって、その触媒コンバータの取り付けの自由度は低く、例えば所定寸法の当該触媒コンバータが用いられる車両は限定的である。
本発明の目的は、触媒コンバータなどのエンジンの通路部材の取り付けの自由度を高めることを可能にする構成を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の第1態様は、
エンジンの通路部材であって、
第1の分割面を有する第1の出っ張り部を備える第1の分割体と、
第2の分割面を有する第2の出っ張り部を備える第2の分割体と
を備え、
前記第1の分割面に前記第2の分割面を当接させた状態で前記第1の出っ張り部と前記第2の出っ張り部とが接続されることにより通路部及び該通路部に連続する管接続用球状部が形成されている
ことを特徴とするエンジンの通路部材
を提供する。
上記構成を備える本発明の第1態様によれば、通路部材に、他の排気管などの管部材を取り付けることができる球状部が形成される。この球状部は種々の方向からの管部材の接続を可能にし、よってエンジンの通路部材の取り付けの自由度を高めることを可能にする。なお、第1の分割体及び第2の分割体は、種々の形状を有し得るので、通路部材の形状も柔軟に設計することが可能になる。
好ましくは、前記第1の分割体は、第1の通路凹部と、該第1の通路凹部につながる第1の接続凹部とを備え、前記第2の分割体は、第2の通路凹部と、該第2の通路凹部につながる第2の接続凹部とを備え、前記通路部は前記第1の通路凹部と前記第2の通路凹部とを備えて形成され、前記球状部は前記第1の接続凹部と前記第2の接続凹部とを備えて形成されている。この構成により、通路部材に、前述の通路部及び前述の球状部を容易に形成することができる。
好ましくは、前記第1の分割体における前記第1の通路凹部につながる第3の接続凹部と、前記第2の分割体における前記第2の通路凹部につながる第4の接続凹部とを備えて形成される管接続用の第2の球状体が、前記通路部に連続して更に備えられている。この構成により、通路部材の通路部の両脇に球状部を形成でき、よって通路部材の取り付けの自由度を更に高めることができる。
好ましくは、前記通路部に排気浄化用触媒が更に設けられている。この構成により、第1の分割体及び第2の分割体を触媒外筒として使い、通路部材を触媒コンバータとすることができる。
好ましくは、前記通路部に前記排気浄化用触媒を固定するための突起部が設けられている。この構成により、突起部で触媒を固定して、例えば位置決めすることができ、更に触媒が通路部材の内壁と干渉することを防ぎ、触媒の破損を防ぐこともできる。
好ましくは、前記球状部にガスセンサーが更に設けられている。通路部の上流側又は下流側の球状部では、球状部の内壁面との衝突によりガスの均一化が促される。よって、球状部にガスセンサー、例えば酸素センサーを設けることで、通路部材を流れるガスの測定精度を高めることができる。
なお、本発明は、前述のエンジンの通路部材を備えた車両にも存する。
また、本発明の第2態様は、
エンジンの通路部材の製造方法であって、
第1の分割面を有する第1の出っ張り部を備える金属製の第1の分割体と、第2の分割面を有する第2の出っ張り部を備える金属製の第2の分割体とを用意する工程と、
通路部及び該通路部に連続する管接続用球状部を形成するように、前記第1の分割面に前記第2の分割面を当接させた状態で前記第1の出っ張り部と前記第2の出っ張り部とを溶接する工程と
を含む
ことを特徴とする製造方法
を提供する。
上記構成の第2態様によれば、第1の分割体の第1の出っ張り部と第2の分割体の第2の出っ張り部とを溶接することでエンジンの通路部材を作製できる。これにより、通路部材に、他の排気管などの管部材を取り付けることができる球状部が形成される。この球状部は種々の方向からの管部材の接続を可能にし、よってエンジンの通路部材の取り付けの自由度を高めることを可能にする。なお、第1の分割体及び第2の分割体は、種々の形状を有し得るので、通路部材の形状も柔軟に設計することが可能になる。
好ましくは、前記球状部は、前記第1の分割体の第1の半球状部と前記第2の分割体の第2の半球状部とを備える。このとき、上記製造方法は、前記第1の半球状部及び前記第2の半球状部の少なくともいずれか一方を切断して管部材を接続する工程を更に含むとよい。この工程により、種々の方向から球状部に管部材を接続することができる。
好ましくは、前記溶接は、シーム溶接である。これにより、第1の分割面と第2の分割面との間の気密性を高めることができる。
本発明の第1態様及び第2態様の各々によれば、上記構成を備えるので、エンジンの通路部材の取り付けの自由度を高めることが可能になる。
本発明の第1実施形態に係るエンジンの通路部材の正面図である。 図1の通路部材の分割体の上面図である。 図2の分割体の正面図である。 図1の通路部材の作成途中の状態を示す図である。 図1の通路部材の球状部への管部材の接続を示す図である。 図5の通路部材の球状部への管部材の接続を別の角度から示す図である。 図1の通路部材の作製工程を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るエンジンの通路部材の展開体である。
以下、本発明に係る実施形態を添付図に基づいて説明する。同一の部品(又は構成)には同一の符号を付してあり、それらの名称及び機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
本発明の第1実施形態に係るエンジンの通路部材10について、図1から図7に基づいて説明する。通路部材10は、排気通路部材であり、より具体的には排気浄化装置つまり触媒コンバータである。なお、通路部材10を備えたエンジンつまり内燃機関は、車両ここでは自動二輪車に搭載されるが、これに限定されず、3輪又は4輪以上の車輪を備える車両、例えば自動車に搭載されてもよい。
図1にエンジンの通路部材10を示す。通路部材10は、第1の分割体12と、第2の分割体14とを備える。第2の分割体14は、第1の分割体12と同じ構成、つまり同じ形状及び同じ寸法を備えるので、まず第1の分割体12について図2及び図3に基づいて説明し、第2の分割体14の詳細な説明を省略する。なお、第1の分割体12も第2の分割体14も、換言すると半割体である。
図2に第1の分割体12の上面図を示し、図3に第1の分割体12の正面図を示す。第1の分割体12は、1枚の金属製の板材、ここでは鋼板をプレス加工することにより作製されている。しかし、第1の分割体12はプレス加工以外の方法で作製されてもよい。また、この板材の形状は略矩形であるが、矩形に限定されず、その他の形状を有してもよい。なお、第1の分割体12の材料は、鋼であることに限定されず、それ以外の金属材料、例えばAl合金であってもよい。
第1の分割体12は、2つの接続凹部12a、12b、及び、通路凹部12cを備える。2つの接続凹部12a、12b及び通路凹部12cは、第1の分割体12において板厚方向で同じ側に凹むように形成されている。そして、2つの接続凹部12a、12bは通路凹部12cを挟むように並ぶ。接続凹部12aは通路凹部12cに隣接して連続し、接続凹部12bは通路凹部12bに、接続凹部12aとは反対側において隣接して連続する。第1の分割体12は、図2に示すように軸線Axに沿って接続凹部12a、通路凹部12c、接続凹部12bがこの順序で連続することで、単一の凹部(以下、第1の凹部)12rを区画形成する。以下では、図示しないエンジン本体側に位置付けられることになる一方の接続凹部12aを上流側接続凹部と称し、他方の接続凹部12bを下流側接続凹部と称するが、これらは逆の関係を有することができる。なお、上流側接続凹部12a及び下流側接続凹部12bのいずれか一方が第1の接続凹部に相当し、その他方が第3の接続凹部に相当し、通路凹部12cが第1の通路凹部に相当する。
第1の分割体12は、分割面(以下、第1の分割面)12fを有する出っ張り部(以下、第1の出っ張り部)12dを備える。第1の出っ張り部12dは、ここでは、上流側接続凹部12a、通路凹部12c及び下流側接続凹部12bの周囲に、特にここではその全周に延在する。第1の分割面12fは平らな面であり、第1の凹部12rの周囲に環状に延在し、第1の凹部12rに連続する。
上流側接続凹部12a及び下流側接続凹部12bはそれぞれ略半球状である。第1の分割体12は1枚の鋼板をプレス加工することにより作製されているので、図2及び図3に示すように、上流側接続凹部12aの第1の分割体12の部分は略半球状の半球状部H11であり、下流側接続凹部12bの第1の分割体12の部分は略半球状の半球状部H12である。なお、ここでは、上流側接続凹部12a及び下流側接続凹部12bは同じ形状及び同じ寸法を有するが、異なる形状及び/又は異なる寸法を有してもよい。
通路凹部12cは略半円柱状の主通路部分12gを有し、上流側接続凹部12aに接続する上流側つなぎ部12h及び下流側接続凹部12bに接続する下流側つなぎ部12iを有する。上流側つなぎ部12h及び下流側つなぎ部12i無しに、通路凹部12cの主通路部分12gは上流側接続凹部12a及び下流側接続凹部12bのそれぞれに直接的に連続してもよい。なお、上流側つなぎ部12h及び下流側つなぎ部12iはそれぞれ通路凹部12cから離れるにつれて先細りになる形状を有する。
第2の分割体14は、2つの接続凹部14a、14b、及び、通路凹部14cを備える。そして、これら凹部14a、14b、14cは連続して第2の凹部14rを形成し、その周りに分割面(以下、第2の分割面)14fを有する出っ張り部(第2の出っ張り部)14dが延在する。また、上流側接続凹部14aの第2の分割体14の部分は略半球状の半球状部H21であり、下流側接続凹部14bの第2の分割体14の部分は略半球状の半球状部H22であり、ここではこれら半球状部H21、H22は同じ形状及び同じ寸法を備える。また、通路凹部14cは略半円柱状の主通路部分14gを有し、上流側接続凹部14aに連続する上流側つなぎ部14h及び下流側接続凹部14bに連続する下流側つなぎ部14iを有する。接続凹部14a、14b、主通路部分14g、上流側つなぎ部14h及び下流側つなぎ部14iを有する通路凹部14c、第2の出っ張り部14d、第2の分割面14f、第2の凹部14r、半球状部H21、H22は、第1の分割体12の接続凹部12a、12b、主通路部分12g、上流側つなぎ部12h及び下流側つなぎ部12iを有する通路凹部12c、第1の出っ張り部12d、第1の分割面12f、第1の凹部12r、半球状部H11、H12のそれぞれに相当し、対応するそれらは構成及び寸法の点で実質的に同じである。この対応関係を示すように、図2及び図3において、第2の分割体14における各部分に対応する第1の分割体12の部分に、第2の分割体14における対応する符号をかっこ書きで付す。これは、以下の説明においても同様である。なお、上流側接続凹部である接続凹部14a及び下流側接続凹部である接続凹部14bのいずれか一方が第2の接続凹部に相当し、その他方が第4の接続凹部に相当し、通路凹部14cが第2の通路凹部に相当する。
第1の分割体12の通路凹部12cには、突起部12j、12kが更に設けられている。突起部12j、12kは相互に離れ、それぞれ円弧状に延びる。突起部12j、12kは軸線Axに直交するように延在する。突起部12jは通路凹部12cにおける上流側接続凹部12a寄りの位置に設けられ、突起部12kは通路凹部12cにおける下流側接続凹部12b寄りの位置に設けられている。
第2の分割体14の通路凹部14cには、突起部14j、14kが設けられている。突起部14j、14kは突起部12j、12kのそれぞれに相当し、以下に説明するように第1の分割体12に第2の分割体14が接合されたときに対応する突起部12j、12kと環状の突起部を形成するように設けられている。
なお、突起部12j、12k、14j、14kは分割体12、14とは別体で作製され、それぞれ対応する分割体12、14に溶接等で接続される。しかし、これら突起部12j、12k、14j、14kも分割体12、14の一部として当初からその分割体12、14に一体的に形成されてもよい。例えば突起部12j、12k、14j、14kは分割体12、14のプレス時に形成されることができる。
通路部材10を形成するとき、分割体12、14は接続される。ここでは、分割体12、14は溶接により、特に抵抗溶接の一種であるシーム溶接により一体にされる。なお、分割体12、14は他の接続手段、特に接合手段により、具体的には他の溶接により一体化されてもよい。
分割体12、14を一体化するとき、図4に矢印で示すようにそれら分割体12、14は互いに近づくように動かされ、上記第1の分割体12の第1の分割面12fに第2の分割体14の第2の分割面14fを当接させた状態にされる。そして、第1の出っ張り部12dと第2の出っ張り部14dとが接続される、ここでは溶接される。
このとき、通路部材10は上記のように触媒コンバータであるので、触媒が担持された担持体を有する浄化部材16が、第1の分割体12の通路凹部12cと第2の分割体14の通路凹部14cとの間に挟まれ、それらの間の通路空間Smに配置される。このとき、浄化部材16は、通路凹部12cの突起部12j、12k及び通路凹部14cの突起部14j、14kにより直接的に挟まれ保持され、好ましくは第1の分割体12の通路凹部12c及び第2の分割体14の通路凹部14cから離される。
これにより、第1の分割体12と第2の分割体14との間に、浄化部材16が保持された通路部材10、つまり、触媒コンバータ10が作製される。
通路部材10では、第1の分割体12の上流側接続凹部12aと第2の分割体14の上流側接続凹部14aとにより、第1の接続空間である上流側接続空間Suが区画形成される。また、第1の分割体12の下流側接続凹部12bと第2の分割体14の下流側接続凹部14bとにより、第2の接続空間である下流側接続空間Sdが区画形成される。これら上流側接続空間Su及び下流側接続空間Sdのそれぞれは、通路凹部12cと通路凹部14cとにより区画形成された通路空間Smに連続する。浄化部材16が配置されて略円柱状である通路空間Smの上流側には略球状の上流側接続空間Suが連通し、その通路空間Smの下流側には略球状の下流側接続空間Sdが連通する。
半球状の上流側接続凹部12aと半球状の上流側接続凹部14aとから区画形成される上流側接続空間Suは略球状であり、それは半球状部H11、H21の結合により構成された球状部10a内に区画形成される。また、半球状の下流側接続凹部12bと半球状の下流側接続凹部14bとから区画形成される上流側接続空間Sdは略球状であり、それは半球状部H12、H22の結合により構成された球状部10b内に区画形成される。そして、通路凹部12cと通路凹部14cとから区画形成される通路空間Smは略円柱状であり、それは略円筒状の通路部10c内に区画形成される。つまり、図1に示すように、通路部材10は、球状部10a、通路部10c、球状部10bが順に連続して並ぶように構成され、その内部には連続した空間が区画形成される。なお、ここで、用語「球状部」の「球状」とは、その外壁面(又は内壁面)を延長して閉じた仮想物体を定めたとき、その仮想物体が略球状であることをいい、例えば長楕円体又は長球の形状を含み得、また、二十面体など多面体の形状及びそれに近い形状を含み得るものである。これは、「半球状」においても同様である。
さて、球状部10a、10bは、略球状であるので、そこへの他の管部材、例えば排気管の接続方向の自由度は高い。
例えば図5及び図6に示すように、上流側接続空間Suを区画形成する球状部10aにおいては、上流側接続凹部12aの一部を切断して、その切断部Cuに上流側の排気管、例えばエンジン本体の排気ポートにつながる排気管20を接続することができる。切断部Cuは、排気管20の寸法及び形状に応じた寸法及び形状を有する。切断部Cuへの排気管20の接続は、ここでは溶接により行われる。
また、図5及び図6に示すように、下流側接続空間Sdを区画形成する球状部10bにおいては、下流側接続凹部12bの一部と下流側接続凹部14bの一部とを切断して、その切断部Cdに下流側の排気管、例えばマフラー又はこのマフラーにつながる排気管22を接続することができる。切断部Cdは、排気管22の寸法及び形状に応じた寸法及び形状を有する。切断部Cdへの排気管22の接続は、ここでは溶接により行われる。
なお、図5及び図6に模式的に示すように、ここでは、球状部10aには酸素センサーS1が設けられ、球状部10bには酸素センサーS2が設けられる。これは、浄化部材16での排気ガスの浄化を検知するためである。なお、球状部10a、10bのいずれか一方のみ、例えば下流側の球状部10bのみに酸素センサーが設けられてもよい。また、酸素センサーに限定されず、球状部10a、10bの少なくともいずれか一方には種々のガスセンサーが設けられてもよい。
上記通路部材10の作製工程について、図7に基づいて更に説明する。
まず第1工程(ステップS701)では、上記第1の分割体12を用意することが行われる。第1の分割体12は、上記構成を備える。また、上記第2の分割体14を用意することが行われる。第2の分割体14は、上記構成を備える。
そして、第2工程(ステップS703)では、第1の分割面12fに第2の分割面14fを当接させた状態で、第1の分割体12の第1の出っ張り部12rと第2の分割体14の第2の出っ張り部14rとを溶接することが行われる。これにより、通路部10c及びこの通路部10cにそれぞれ連続する管接続用の球状部10a、10bが形成された通路部材10が作製される。なお、通路部材10の作製では、この第2工程において、第1の分割体12と第2の分割体14との間に前述の浄化部材16を配置することが行われる。
更に、第3工程(ステップS705)では、第2工程で作製された通路部材10に管部材、ここでは排気管を接続することが行われる。前述のように、球状部10aには排気管20が接続され、球状部10bには排気管22gが接続される。これにより、排気管20、22gが接続された通路部材10が作製される。
上記構成の通路部材10及びその製造方法によれば、以下の作用効果が奏される。
通路部材10は、第1の分割面12fを有する第1の出っ張り部12dを備える第1の分割体12と、第2の分割面14fを有する第2の出っ張り部14dを備える第2の分割体14とを接続することで形成される。そして、その接続に際しては、第1の分割面12fに第2の分割面14fを当接させた状態で第1の出っ張り部12dと第2の出っ張り部14dとが溶接により接続される。この結果、通路部材10は、形成された通路部10c及び管接続用の球状部10a、10bを備えることになる。この球状部10a、10bはそれぞれ種々の方向からの排気管20、22の接続を可能にする。よってエンジンの通路部材10の取り付けの自由度を高めることを可能にする。
また、第1の分割体12は、通路凹部12cにつながる接続凹部12a、12bを備え、第2の分割体14は、通路凹部14cにつながる接続凹部14a、14bを備える。そして、それらの分割体12、14を接続することで、通路凹部12c、14cを備えた通路部10cが形成され、接続凹部12a、14aを備えた球状体10aが形成され、接続凹部12b、14bを備えた球状体10bが形成される。このように、通路部材10に、通路部10c及び球状部10a、10bを容易に形成することができる。
また、通路部材10は、球状部10a、通路部10c、球状部10bを連続して備え、通路部10cの両脇に球状部10a、10bを備える。よって通路部材10の取り付けの自由度を好適に高めることができる。
また、通路部材10は、通路部10cに排気浄化用触媒である浄化部材16が設けられている。このように、第1の分割体12及び第2の分割体14を触媒外筒として使って、通路部材10を触媒コンバータとすることができる。
また、通路部10cに浄化部材16を固定するための突起部12j、12k、14j、14kが設けられている。この構成により、それら突起部で浄化部材16を固定して、位置決めすることができる。更に、これにより、浄化部材16が通路部材10の内壁と干渉することを防ぎ、浄化部材16の破損を防ぐこともできる。
球状部10a、10bに酸素センサーS1、S2が設けられている。球状部10a、10bでは、球状部10a、10bの内壁面との衝突によりガスの均一化を促すことができる。よって、球状部10a、10bに酸素センサーS1、S2を設けることで、通路部材10を流れるガスの測定精度を高めることができる。
この通路部材10を備えたエンジンは車両、特に自動二輪車に搭載される。自動二輪車は、例えばスペースの問題で、各種部材の搭載の配置等に種々の制約がある。通路部材10は、上記のように、第1の分割体12と第2の分割体14とを溶接することにより形成されるので、その形状等の設計の自由度を高めることができる。よって、通路部材10は、自動二輪車に特に適する。
また、通路部材10の作製では、球状部10a、10bの一部を切断して排気管20、22が接続される。このように排気管の接続箇所は球状部であるので、排気管への球状部つまり通路部材の接続方向の自由度を高めることができる。また、排気管20、22を接続する球状部10a、10bは略球状であるので、接続される排気管20、22の寸法に柔軟に対応することができる。この点からも、球状部10a、10bは通路部材10の取り付けの自由度を高めることに貢献することができる。
また、通路部材10の作製では、特に第1の出っ張り部12dと第2の出っ張り部14dとの接続はシーム溶接で行われる。これにより、第1の分割体12の第1の分割面12fと第2の分割体14の第2の分割面14fとの間の気密性を高めることができる。
次に、本発明の第2実施形態に係るエンジンの通路部材110を図8に基づいて説明する。なお、以下の第2実施形態に係るエンジンの通路部材110の説明では、通路部材110における、第1実施形態に係るエンジンの通路部材10との相違点のみ説明する。
通路部材110では、第1の分割体12と第2の分割体14とは一体的に構成されている。具体的には、第1の分割体12の第1の出っ張り部12dの一端縁と、第2の分割体14の第2の出っ張り部14dの一端縁とは接続部110aで連続する。
通路部材110を作製するとき、まず、図8に示す第1の分割体12と第2の分割体14とが一体になった展開体110bを用意することが行われる。この展開体110bは鋼板をプレス成型することで作製され、用意される。この展開体110bの用意は、図7の第1工程に相当する。
そして、図8に矢印で示すように接続部110aで展開体110bは折りたたまれる。これにより、第1の分割体12の第1の分割面12fが第2の分割体14の第2の分割面14fに当接するようになる。そして、第1の分割体12の第1の出っ張り部12dと、第2の分割体14の第2の出っ張り部14dとは溶接される(図7の第2工程)。そして、排気管が接続される(図7の第3工程)。このようにして、通路部材110を作製することができる。
このように、第2実施形態に係るエンジンの通路部材110では、第1の分割体12と第2の分割体14とが一体になった展開体110bが用いられる。展開体110bは1枚の金属製の板材のプレス加工で作製できるので、通路部材110の作製をより容易にすることができる。
なお、第2実施形態に係るエンジンの通路部材110は上記浄化部材16を備えない排気通路部材である。しかし、通路部材110は浄化部材16を備えてもよい。また、通路部材110は、上記突起部12j、12k、14j、14kを更に備えてもよい。なお、突起部は、上記形状及び数に限定されず、例えば複数の円柱状の突起部が離間配置される構成とされてもよい。
以上、本発明に係る実施形態及びその変形例について説明したが、本発明はそれらに限定されない。本願の特許請求の範囲によって定義される本発明の精神及び範囲から逸脱しない限り、種々の置換、変更が可能である。
上記通路部材10、110は、通路部の両脇に球状部を備えた。しかし、これに限定されず、本発明は、1つの通路部に連続する1つの球状部のみを備える通路部材など、1つの通路部と1つの球状部とを備える種々の通路部材を含むことができる。また、上記通路部材10、110では、第1の分割体12及び第2の分割体14は同じ構成を備えたが、異なる構成を備えてもよい。
また、上記通路部材10、110の作製方法では、2つの分割体12、14を接続した後、その球状部10a、10bに排気管を接続した。しかし、排気管といった管部材の接続は、2つの分割体12、14の接続の前であってもよい。つまり、図7の第2工程と、第3工程とは、順番が逆にされてもよい。このとき、球状部10a、10bとなる前の半球状部H11、H12、H21、H22に管部材が接続され得る。
なお、本発明に係る通路部材は、排気通路部材であることに限定されず、エンジンの吸気通路部材であってもよい。
10、110…通路部材、10a、10b…球状部、10c…通路部
12…第1の分割体、14…第2の分割体
12a、12b、14a、14b…接続凹部、12c、14c…通路凹部、12d、14d…出っ張り部
12f、14f…分割面、16…浄化部材、H11、H12、H21、H22…半球状部

Claims (9)

  1. エンジンの通路部材(10、110)であって、
    第1の分割面(12f)を有する第1の出っ張り部(12d)を備える第1の分割体(12)と、
    第2の分割面(14f)を有する第2の出っ張り部(14d)を備える第2の分割体(14)と
    を備え、
    前記第1の分割面(12f)に前記第2の分割面(14f)を当接させた状態で前記第1の出っ張り部(12d)と前記第2の出っ張り部(14d)とが接続されることにより通路部(10c)及び該通路部に連続する管接続用球状部(10a)が形成されていて、
    前記通路部(10c)に排気浄化用触媒(16)が設けられている
    ことを特徴とするエンジンの通路部材(10、110)。
  2. 前記第1の分割体(12)は、第1の通路凹部(12c)と、該第1の通路凹部につながる第1の接続凹部(12a)とを備え、
    前記第2の分割体(14)は、第2の通路凹部(14c)と、該第2の通路凹部につながる第2の接続凹部(14a)とを備え、
    前記通路部(10c)は前記第1の通路凹部(12c)と前記第2の通路凹部(14c)とを備えて形成され、
    前記球状部(10a)は前記第1の接続凹部(12a)と前記第2の接続凹部(14a)とを備えて形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの通路部材(10、110)。
  3. 前記第1の分割体(12)における前記第1の通路凹部(12c)につながる第3の接続凹部(12b)と、前記第2の分割体(14)における前記第2の通路凹部(14c)につながる第4の接続凹部(14b)とを備えて形成される管接続用の第2の球状(10b)が、前記通路部(10c)に連続して更に備えられている
    ことを特徴とする請求項2に記載のエンジンの通路部材(10、110)。
  4. 前記通路部(10c)に前記排気浄化用触媒(16)を固定するための突起部(12j、12k、14j、14k)が設けられている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のエンジンの通路部材(10、110)。
  5. 前記球状部にガスセンサー(S1、S2)が更に設けられている
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のエンジンの通路部材(10、110)。
  6. 請求項1からのいずれかのエンジンの通路部材(10、110)が備えられた
    ことを特徴とする車両。
  7. 請求項1に記載の前記エンジンの前記通路部材(10、110)の製造方法であって、
    前記第1の分割面(12f)を有する前記第1の出っ張り部(12d)を備える金属製の前記第1の分割体(12)と、前記第2の分割面(14f)を有する前記第2の出っ張り部(14d)を備える金属製の前記第2の分割体(14)とを用意する工程と、
    前記排気浄化用触媒(16)が設けられる前記通路部(10c)及び該通路部に連続する前記管接続用球状部(10a)を形成するように、前記第1の分割体(12)と前記第2の分割体(14)との間に前記排気浄化用触媒(16)を配置し、前記第1の分割面(12f)に前記第2の分割面(14f)を当接させた状態で前記第1の出っ張り部(12d)と前記第2の出っ張り部(14d)とを溶接する工程と
    を含む
    ことを特徴とする製造方法。
  8. 前記球状部(10a)は、前記第1の分割体(12)の第1の半球状部(H11)と前記第2の分割体(14)の第2の半球状部(H21)とを備え、
    前記第1の半球状部(H11)及び前記第2の半球状部(H21)の少なくともいずれか一方を切断して管部材(20、22)を接続する工程を更に含む
    ことを特徴とする請求項に記載の製造方法。
  9. 前記溶接は、シーム溶接である
    ことを特徴とする請求項又は請求項に記載の製造方法。
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