JP7376315B2 - コンクリート移送構造、コンクリート打設装置、及びコンクリート打設方法 - Google Patents
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Description
はじめに、第1実施形態に係るコンクリート打設装置について説明する。図1は、第1実施形態に係るコンクリート打設装置の構成を示す概略側面図である。図1に示すコンクリート打設装置1Aは、たとえば、建設現場においてコンクリート杭(いわゆる場所打ち杭)を構築するために用いられる。コンクリート杭の直径は、たとえば1.0m~数mである。コンクリート杭の長さは、たとえば10m~40mである。コンクリート杭は、地盤Gを掘削して形成された掘削孔H内に構築される。掘削孔Hの地盤表層部の孔壁Haには、口元管Kが設けられている。口元管Kの上端には、たとえばH形鋼等の横架材Sが架け渡されている。また、掘削孔H内には、孔壁Haに作用する地盤からの側方荷重に対し、孔壁Haを支持するための水W(いわゆる安定液)が収容されている。水Wは、たとえばベントナイト泥水である。水Wの水位は、たとえば地下水よりも高い水位に維持されている。なお、掘削孔H内には、鉄筋かご(不図示)等がさらに配置されていてもよい。
w :生コンクリートCの単位体積重量
X :距離(すなわち、ボール7より上部に供給される生コンクリートCの高さ)
φ :コンクリート移送管5(ここでは、トレミー管51)の内径
μ :ボール7の外袋体71とトレミー管51の内壁との摩擦係数
p :ボール7の外袋体71に気体72を充填する際の充填圧
d :トレミー管51内に配置された状態のボール7の外径
l :ボール7とトレミー管51の内壁との接触幅
第1実施形態に係るコンクリート移送構造3及びコンクリート打設方法においては、コンクリート移送管5の上流側から生コンクリートCが供給されたときに、ボール7が下流側に押し動かされる。ボール7は、コンクリート移送管5の内壁面の全周に接触してコンクリート移送管5内に保持されているので、生コンクリートCが、ボール7によって水Wと隔離された状態のままコンクリート移送管5内を通過する。これにより、コンクリート移送管5内において、生コンクリートCへの水Wの混入が抑制される。また、ボール7が、外袋体71と当該外袋体71の内部に充填された気体72とを有し、コンクリート移送管5の下流側の端部には外袋体71を破壊するための外袋体破壊部9が設けられている。例えば、外袋体破壊部9によって外袋体71が穿孔されるように破壊された場合には、穿孔箇所から排出された気体72が外部空間に放出されて、ボール7のうち外袋体71が偏平に潰されたシート状の残骸が生コンクリートC内に残存し得る。あるいは、外袋体破壊部9によって外袋体71が切り裂かれるように破壊された場合には、気体72を保持できなくなった外袋体71から分離した気体72が外部空間に放出されて、外袋体71の破片であるシート状の残骸が生コンクリートC内に残存し得る。このように、打設された生コンクリートC内には、ほぼ外袋体71だけの体積に相当する(ほぼ厚みを持たない)シート状の残骸のみが異物として残存し得るので、硬化したコンクリートの強度低下が抑制される。以上により、コンクリートによって構成される構造物の品質低下を抑制できる。
単位体積重量w :23.00kN/m3
トレミー管51の内径φ :0.20m
距離X :3.00m
摩擦係数μ :0.75
充填圧p :0.0300N/mm2~0.0325N/mm2
ボール7の外径d :200mm
接触幅l :50mm~100mm
次に、第2実施形態に係るコンクリート打設装置について説明する。図7は、第2実施形態に係るコンクリート打設装置の構成を示す概略側面図である。図7に示すコンクリート打設装置1Bは、コンクリート移送構造3に代えてコンクリート移送構造4を備える点でコンクリート打設装置1Aと相違し、その他の点においてコンクリート打設装置1Aと同様に構成されている。コンクリート移送構造4は、ボール7に代えてボール8を備える点でコンクリート移送構造3と相違している。また、コンクリート移送構造4は、外袋体破壊部9を備えていない。コンクリート移送構造4は、その他の点において、コンクリート移送構造3と同様に構成されていてよい。以下、主に相違点について説明する。
第2実施形態に係るコンクリート打設装置1Bのコンクリート移送構造4及びコンクリート打設方法においては、コンクリート移送管5の上流側から生コンクリートCが供給されたときに、ボール8が下流側に押し動かされる。ボール8は、コンクリート移送管5の内壁面の全周に接触してコンクリート移送管5内に保持されているので、生コンクリートCが、ボール8によって水Wと隔離された状態のままコンクリート移送管5内を通過する。これにより、コンクリート移送管5内において、生コンクリートCへの水Wの混入が抑制される。また、ボール8が、外袋体81と当該外袋体81の内部に充填された経時硬化性材料82とを有する。このため、コンクリート移送管5の下流側の端部から破壊されることなく排出されたボール8は、外袋体81の内部に充填された経時硬化性材料82が経時的に硬化することにより強度を発揮する。あるいは、仮に、外袋体81が穿孔され、あるいは切り裂かれて外袋体81と経時硬化性材料82とが分離された場合には、外袋体81は、潰される等によってシート状の残骸となる。また、経時硬化性材料82である生コンクリートCは、打設された生コンクリートCに同化し、打設された生コンクリートCとともに経時的に硬化することにより強度を発揮する。このように、打設された生コンクリートC内には、ほぼ外袋体81だけの体積に相当する(ほぼ体積を持たない)シート状の残骸と、強度を発揮する硬化後の経時硬化性材料82と、のみが異物として残存し得るので、硬化したコンクリートの強度低下が抑制される。以上により、コンクリートによって構成される構造物の品質低下を抑制できる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明されたが、本発明は、上記実施形態に限定されない。
Claims (6)
- 水中に打設される生コンクリートを通過させるコンクリート移送管と、
外袋体と、前記外袋体の内部に充填された充填物と、を有し、前記コンクリート移送管の内壁面の全周に接触して前記コンクリート移送管内に保持され、前記コンクリート移送管の上流側から前記生コンクリートが供給されたときに、前記コンクリート移送管の下流側に押し動かされる栓体と、
前記コンクリート移送管の下流側の端部に設けられ、前記コンクリート移送管の内側に向かって片持ちで延び、尖った先端側が前記コンクリート移送管の上流に向かって突出するように折り曲げられた丸鋼を有し、前記外袋体を破壊するとともに前記外袋体の残骸を引っ掛けるための外袋体破壊部と、を備え、
前記外袋体破壊部には、前記丸鋼の外周面から径方向に突出する返し部が形成されている、コンクリート移送構造。 - 前記充填物が気体である、
請求項1に記載のコンクリート移送構造。 - 前記充填物が経時硬化性材料である、
請求項1に記載のコンクリート移送構造。 - 請求項1~3のいずれか一項に記載のコンクリート移送構造と、
前記コンクリート移送管の上流側の端部に接続され、前記生コンクリートを前記コンクリート移送管に圧送するコンクリート圧送機構と、を備える、
コンクリート打設装置。 - 前記コンクリート移送管は、前記コンクリート移送管内の空気を抜くためのバルブを有し、
前記栓体が前記バルブよりも下流側の前記コンクリート移送管の内壁面の全周に接触して前記コンクリート移送管内に保持された状態にて、前記コンクリート移送管への前記生コンクリートの圧送が開始される、
請求項4に記載のコンクリート打設装置。 - 水中に打設される生コンクリートを通過させるためのコンクリート移送管を配置する第1工程と、
前記コンクリート移送管内に栓体を装填する第2工程と、
前記コンクリート移送管内に前記生コンクリートを供給する第3工程と、
前記コンクリート移送管を撤去する第4工程と、を備え、
前記栓体は、外袋体と、前記外袋体の内部に充填された充填物と、を有しており、
前記コンクリート移送管の下流側の端部には、前記コンクリート移送管の内側に向かって片持ちで延び、尖った先端側が前記コンクリート移送管の上流に向かって突出するように折り曲げられた丸鋼と前記丸鋼の外周面から径方向に突出する返し部とを有し、前記外袋体を破壊するとともに前記外袋体の残骸を引っ掛けるための外袋体破壊部が設けられており、
前記第3工程では、前記コンクリート移送管の内壁面の全周に接触して前記コンクリート移送管内に保持された前記栓体が、前記コンクリート移送管の上流側から供給された前記生コンクリートによって前記コンクリート移送管の下流側に押し動かされ、前記外袋体破壊部が前記外袋体を破壊するとともに前記外袋体の残骸を引っ掛け、
前記第4工程では、前記外袋体破壊部に引っ掛かった前記残骸が前記コンクリート移送管の撤去に伴って打設後の前記生コンクリートから排出される、コンクリート打設方法。
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