以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかるロッカー装置を有するシステムの概略構成図である。
図1に示したシステムは、ロッカー装置1と、ロッカー管理システム50と、会員管理システム60と、端末装置70と、を有している。また、ロッカー装置1と、ロッカー管理システム50と、で本発明の一実施形態にかかるロッカー予約システム100を構成する。
ロッカー装置1とロッカー管理システム50とは、例えば通信回線等で互いに通信可能となっている。また、ロッカー管理システム50と会員管理システム60とは、例えばインターネット等を介して互いに通信可能となっている。また、会員管理システム60と端末装置70とは、携帯電話回線網やインターネット等を介して互いに通信可能となっている。
ロッカー装置1は、図2に示したように、集中制御装置2と、ロッカー部3と、を備えている。集中制御装置2は、操作表示部21と、バーコードリーダ22と、ICカードリーダ/ライタ23と、プリンタ24と、紙幣処理部25と、硬貨処理部26と、スピーカ27と、制御部28と、通信インターフェース29と、を備えている。
操作表示部21は、例えば利用者に情報を表示する液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display(LCD))とタッチパネルから構成されている。バーコードリーダ22は、一次元または二次元バーコードを読み取る。
ICカードリーダ/ライタ23は、RFID(Radio Frequency Identification)技術により、非接触でICカードに対してデータの読み書きを行う。本実施形態では、ICカードリーダ/ライタ23は、主に利用者がロッカーボックス32の使用料の支払いに用いられる。
プリンタ24は、清算内容や使用したロッカーボックス32を特定する情報が記されたレシートを印字して発行する。紙幣処理部25は、不図示の紙幣投入部から投入された紙幣を処理し応じて不図示の返金口より返金を行う。硬貨処理部26は、不図示の硬貨投入部から投入された硬貨を処理し応じて不図示の返金口より返金を行う。スピーカ27は、例えば案内音声等を出力する。
制御部28は、操作表示部21、バーコードリーダ22、ICカードリーダ/ライタ23、プリンタ24、紙幣処理部25、硬貨処理部26、スピーカ27の各構成要素と通信可能に接続され、ロッカー装置1全体を制御する中央演算装置(CPU)等のプロセッサやメモリ等の記憶装置を含むユニットである。
また、制御部28は、ロッカーボックス32の利用状況を管理するためのデータベース等を有している。制御部28は、このデータベース等の管理情報を必要に応じて更新し、又はロッカー管理システム50に出力する。また、この管理情報はロッカー管理システム50からの指示に基づいて更新される場合がある。即ち、制御部28は、複数のロッカーボックス個々の利用状況の管理を行う管理部として機能する。なお、利用状況とは予約やロッカーの空き状況であり、将来の利用予測や予約状況を考慮して管理してもよい。
通信インターフェース29は、ロッカー管理システム50と通信するためのインターフェース(I/F)デバイスである。
ロッカー部3は、複数個のロッカーボックス32を備えている。また、ロッカー部3は、ブザー31が設けられている。ブザー31は、そのロッカー部3に属するロッカーボックス32が所定の状態において所定の操作が行われた場合に制御部28からの指示に基づいて警告音等を発する。なお、ブザー31は、ロッカー部3単位で設けるに限らずロッカーボックス32単位で設けてもよい。
ロッカーボックス32は、周知のように扉が開閉可能に設けられている。扉には、取手等が設けられている。また、ロッカーボックス32は、図2に示したようにロック部33を備えている。ロック部33は、扉を施錠及び解錠する機構であり、電気錠34と、扉開閉スイッチ35と、押ボタンスイッチ36と、を備えている。
電気錠34は、扉の開閉を規制する機構であって、扉開閉スイッチ35及び押ボタンスイッチ36の状態に基づいて、もしくは集中制御装置2(制御部28)からの指示に応じて、扉の施錠または解錠を行う。
扉開閉スイッチ35は、扉の開閉状態を判定するスイッチ(SW)であり、例えば、電気錠34に設けられたマイクロスイッチで構成することができる。扉開閉スイッチ35がON/OFFされると、そのON/OFFされたことを示す情報が制御部28へ出力される。
押ボタンスイッチ36は、扉を閉じた状態で仮施錠する場合に押下するボタン型スイッチ(SW)であり、押下されると、押下されたことを制御部28に通知する信号が出力される。
ロッカー管理システム50は、ロッカー装置1の予約状態や利用状態等を管理するシステムであり、例えば周知のサーバコンピュータで構成されて、ロッカー装置1を管理する管理会社等に設置される。ロッカー管理システム50は、通常複数のロッカー装置1と通信可能に接続され、それらのロッカー装置1を管理する。また、ロッカー管理システム50は、接続されたロッカー装置1の利用状況や予約状況等を管理するためのデータベース等を有し、ロッカー装置1からの情報に基づいて逐次更新される。即ち、ロッカー管理システム50は、ロッカーボックス32に対する予約の管理を行う予約管理装置として機能する。
会員管理システム60は、ロッカー装置1を利用する際に特定の機能を使用するための会員登録及び登録された会員の管理を行うシステムであり、例えば周知のサーバコンピュータで構成されて、所定の事業者の施設に設置される。なお、会員管理システム60とロッカー管理システム50とは、同じ施設に設置されてもよい。また、同じ装置(サーバ)に構築されていてもよい。
端末装置70は、会員管理システム60において運営されている会員サービスにアクセスする端末である。端末装置70は、後述する会員認証のため、スマートフォンや携帯電話等のカメラ機能を有する携帯端末であることが好ましい。
次に、上述した構成のシステムの動作について図3~図11を参照して説明する。図3は、会員認証動作を示したシーケンス図である。なお、図3~図11の説明において端末装置70は端末70、ロッカー装置1はロッカー1、ロッカー管理システム50はロッカー管理50、会員管理システム60は会員管理60と省略する。
まず、利用者がロッカー1の操作表示部21に表示された画面から預入ボタンを選択(操作)すると(ステップS201)、制御部28は、操作表示部21に会員認証画面を表示させる(ステップS202)。図12、図13に操作表示部21に表示される画面例を示す。図12は、ステップS201に際に表示される画面例である。図12の例では、画面は、預入ボタンa1と、取出ボタンa2と、取消ボタンa3と、を備えている。
預入ボタンa1は、荷物をロッカーボックス32に預け入れ等する際に操作するボタンである。なお、図12の例では、預け入れに加えてロッカーボックス32を介して他人に荷物を渡す、宅配業者等を通して荷物を送る場合にも操作する。取出ボタンa2は、荷物をロッカーボックス32から取り出す際に操作するボタンである。取消ボタンa3は、図12の画面の表示を消去等する際に操作するボタンである。
図13は、ステップS202の際に表示される会員認証画面例である。図13の例では、会員認証画面は、取消ボタンa3と、QRコード(登録商標)a4と、を備えている。取消ボタンa3は、図12の取消ボタンa3と同様の画面又は、図12の画面に戻る際に操作するボタンである。QRコード(登録商標)a4は、端末70に表示させる認証画面のURL(Uniform Resource Locator)、現在操作中のロッカー1のID、時間情報等が含まれており、後述するように端末70で読み取られることによって会員管理60により認証が行われるコードである。
端末70では、端末70が有するカメラ機能により図13に示したQRコード(登録商標)a4を読み取って、会員認証要求を端末70が有するアプリ等に設定されている会員IDとともに会員管理60へ送信する(ステップS101)。
会員管理60では、端末70から送信されたQRコード(登録商標)と会員IDを受信し、会員IDに紐付けられた管理コードである会員コードに基づいて認証コードを発行する(ステップS401)。そして、発行された認証コードを会員認証応答として端末70に通知する(ステップS402)。また、会員管理60は、認証結果として、ロッカーID、会員コード、認証コードをロッカー管理50に送信する(ステップS403)。
ロッカー管理50では、会員管理60から送信された認証結果(ロッカーID、会員コード、認証コード)を受信して、ロッカー1へ当該認証結果を送信する(ステップS301)。
ロッカー1では、制御部28が、ステップS202でQRコード(登録商標)a4に含ませたロッカーIDと、ロッカー管理50から送信され通信インターフェース29で受信された認証結果のロッカーIDと、を比較し、認証NGである場合はステップS202に戻って再度認証を行わせる(ステップS203:NG)。一方、認証がOKである場合は、制御部28は、認証コードを入力させるべく認証コード入力画面を操作表示部21に表示させ(ステップS204)、利用者に認証コードを入力させる(ステップS205)。
認証コード入力画面の例を図14に示す。図14の例では、認証コード入力画面は、取消ボタンa3と、コード入力ボタンa5と、コード入力欄a6と、確認ボタンa7と、を備えている。取消ボタンa3は、図12の取消ボタンa3と同様の画面又は、図12の画面に戻る際に操作するボタンである。コード入力ボタンa5は、0~9までの数字のボタンと訂正ボタンから構成され、会員管理60がステップS402で端末70に送信した認証コードを入力する。コード入力欄a6は、コード入力ボタンa5を操作して入力された認証コードが表示される。確認ボタンa7は、コード入力ボタンa5から入力が終了した際に操作して入力した認証コードを確定させる。
次に、ロッカー1では、制御部28が、ステップS205で入力された認証コードと、会員管理60がステップS401で発行した認証コードと、が一致するか否かを判断する(ステップS206)。判断した結果認証コードが一致した場合は会員認証が正しく完了し(ステップS207)、認証コードが不一致の場合はエラーとして例えば図15に示したような画面を操作表示部21に表示させる(ステップS208)。このようにして利用者の認証を行っている。即ち、制御部28は、利用者の認証を行う利用者認証部として機能する。
次に、会員利用予約動作について図4~図7を参照して説明する。会員利用予約動作とは、会員管理60に会員登録されている利用者がロッカーボックス32の予約をする際の動作である。
図4は、予約動作についてのシーケンス図である。まず、利用者は、例えば端末70にインストールされているアプリ等を起動して会員予約申込操作を行い、予約希望のロッカー1の選択及びサイズの選択、預入予定時刻等を入力する。そして、入力された予約希望ロッカーのID、サイズ、預入予定時刻、会員IDが会員管理60に送信される(ステップS102)。このステップS102で送信される情報が予約情報となる。
会員管理60では、端末70から送信された予約希望ロッカーのID、サイズ、預入予定時刻、会員IDを受信し、ロッカー管理50に対して予約要求をする(ステップS404)。予約要求には、ロッカーのID、サイズ、預入予定時刻、会員IDに対応する会員コードが含まれる。
ロッカー管理50は、会員管理60から予約要求を受け付けると当該予約要求を自身が管理するデータベース等に登録するとともに、受付完了を会員管理60へ送信する(ステップS302)。なお、この時点ではロッカーボックス32の確保は行われない。このような予約の受付のみでロッカーボックス32の確保を行わない状態を本実施形態では仮予約という。
そして、会員管理60は、端末70に対して予約受付通知を送信する(ステップS405)。
ロッカー管理50では、ステップS302で受け付けた予約要求に含まれる預入予定時刻に基づいて予約期限時刻を算出し、その予約期限時刻と現在時刻とを比較する(ステップS303)。現在時刻が予約期限時刻よりも1時間前の時刻以後であった場合は、ロッカー1にロッカーボックス32を確保させるべく予約要求としてロッカーID、会員コード、サイズ、預入予定時刻を送信する(ステップS304)。一方、現在時刻が予約期限時刻よりも1時間前の時刻より前であった場合はステップS302へ戻る。
予約期限時刻は、この時刻以後にロッカーボックスの確保を行う基準時刻であり、例えば預入予定時刻の1時間前などと設定する。予約期限時刻を預入予定時刻の1時間前と設定した場合、ステップS303で判断される時刻は預入予定時刻の2時間前となる。なお、ステップS303で判断される時刻(予約期限時刻-1時間)は、ロッカー1の設置場所や利用率等を考慮して適宜変更してもよい。また、予約期限時刻は、ステップS303で判断される時刻以後であって、預入予定時刻以前の時刻となるように適宜設定することができる。即ち、ロッカー管理50は、予約情報受付後、預入予定時刻より一定時間前にロッカー1に対してロッカーボックス32の確保を要求している。
ロッカー1では、制御部28は、ステップS304でロッカー管理50から送信されたサイズ(指定サイズ)について空いているロッカーボックス(空きBOX)があるか否か判断し(ステップS209)、空きBOXが有る場合は当該空きBOXを確保し、確保した空きBOXについて会員コードを関連付けて保持する。このとき確保されたロッカーボックス32は電気錠34が施錠され、或いは使用中ランプが点灯し、以降一般利用(予約無しの利用)は不可となり、ロッカー1の制御部28は、予約状況を管理するデータベース等を更新する(ステップS210)。そして、制御部28は、予約完了を通信インターフェース29を介してロッカー管理50に送信する(ステップS211)。予約完了には、予約完了したロッカーID、ロッカーボックス32の番号(No)及び、当該予約に対応する会員コードが含まれる。このようにしてロッカー1で予約が完了(本予約)する(ステップS212)。
ロッカー管理50では、ロッカー1から送信された予約完了を受信して予約確定(本予約)としデータベース等を更新する。また、受信した予約完了に含まれるロッカーID、ロッカーボックス32の番号、会員コードは会員管理60へ送信する(ステップS305)。
会員管理60では、ロッカー管理50からの予約完了を受けて予約完了通知を端末70に送信する(ステップS406)。この予約完了通知には、以後予約料金の課金が開始される旨の情報が含まれる。
また、ロッカー1では、制御部28は、ステップS209で空きBOXが無いと判断した場合は、預入予定時刻に基づいて現在時刻が予約期限時刻以前か否か判断し(ステップS213)、現在時刻が予約期限時刻以前の場合(ステップS213:YES)はステップS209に戻り再度空きBOXの有無の判断を行う。このステップS213により予約期限時刻になるまではステップS209を繰り返すことができる。したがって、予約期限時刻になるまでに空きBOXが発生した場合は自動的にロッカーボックス32が確保される。即ち、ロッカー1は、ロッカー管理50からロッカーボックス32の確保の要求を受けた際にロッカーボックス32の確保ができない場合は、予め定めた予約期限時刻までの間にロッカーボックス32を確保している。
一方、現在時刻が予約期限時刻より後の場合(ステップS213:NO)は予約期限までにロッカーボックス32の確保ができないことが検出されたので、制御部28は、予約失敗を通信インターフェース29を介してロッカー管理50に送信する(ステップS214)。予約失敗には、予約が失敗したロッカーID、ロッカーボックス32の番号及び当該予約に対応する会員コードが含まれる。即ち、ロッカー1は、予約期限時刻までにロッカーボックス32を確保できない場合は、予約が失敗した旨の情報を出力している。また、制御部28は、予約状況を管理するデータベース等を更新して予約失敗を反映させる(当該予約を削除する)。
ロッカー管理50では、ロッカー1から送信された予約失敗を受信してデータベース等を更新し、予約失敗に含まれるロッカーID、ロッカーボックス32の番号及び会員コードを会員管理60へ送信する(ステップS306)。
会員管理60では、ロッカー管理50から送信されたロッカーID、ロッカーボックス32の番号及び会員コードに基づいて、予約解放通知を端末70に送信する(ステップS407)。この予約解放通知には、予約が失敗した旨に加えて予約料金が課金されない旨の情報が含まれる。
ここで、図4で説明したフローチャートによる予約の具体例を図5を参照して説明する。まず、図5において、Aさんが12月1日15時に会員予約申込操作(ステップS102)をして予約受付通知(ステップS405)を受領したとする。Aさんの予約において預入期限時刻は12月2日18時が指定されたとする。そして、予約期限時刻は預入予定時刻の1時間前に設定されているとする。
この場合、ロッカー管理50は、12月2日16時になると、現在時刻が予約期限時刻-1時間(18時-1時間-1時間)以後となるので(ステップS303)、ロッカー1に対して予約要求を送信する。
予約要求を受信したロッカー1の制御部28は、予約要求で指定されているサイズの空きBOXがあるか否か判断し、空きが無い場合は予約期限時刻である17時まで空きBOXの発生の監視をする。予約期限時刻である17時までに空きBOXが発生すると当該空きBOXを予約用に確保し、本予約として予約完了をロッカー管理50へ送信する。なお、図5では17時から本予約としているが、これは例であり16時~17時の間で空きBOXが確保できた時点で本予約となる。つまり、Aさんには遅くとも17時までには予約完了通知(ステップS406)か予約解放通知(ステップS407)のいずれかが送信される。そして、18時にAさんが後述する預入動作により荷物を預け入れると利用中となる。このAさんのケースでは、少なくとも12月2日16時までは一般の利用が可能となる。
ここで、Bさんが同じロッカー1について12月1日18時に会員予約申込操作(ステップS102)をして予約受付通知(ステップS405)を受領したとする。Bさんの予約において預入期限時刻は12月2日17時30分を指定したとする。
この場合、ロッカー管理50は、12月2日15時30分になると、現在時刻が予約期限時刻-1時間(17時30分-1時間-1時間)以後となるので(ステップS303)、ロッカー1に対して予約要求を送信する。
予約要求を受信したロッカー1の制御部28は、予約要求で指定されているサイズの空きBOXがあるか否か判断し、空きが無い場合は予約期限時刻である16時30分まで空きBOXの発生の監視をする。予約期限時刻である16時30分までに空きBOXが発生すると当該空きBOXを予約用に確保し、本予約として予約完了をロッカー管理50へ送信する。そして、17時30分にBさんが後述する預入動作により荷物を預け入れると利用中となる。このBさんのケースでは、少なくとも12月2日15時30分までは一般の利用が可能となる。
図5の場合、Aさんの方が先に仮予約をしているが実際に利用を開始するのはBさんの方が早い。本実施形態のロッカー1の制御部28は、予約要求を受け付けた順に空きBOXの確保をするので、例えば16時に空きBOXが発生し、その空きBOXがAさんとBさんのいずれの希望にも合致する場合は、Bさんの仮予約が優先される。但し、仮予約の時刻を参照して仮予約順に空きBOXの確保をしてもよい。
また、図4に示したフローチャートは、図5に示したように預入予定時刻から数時間や数日以上前の時刻に仮予約をしなければならないものではない。例えば、預入予定時刻の30分前(予約期限時刻より後)に会員予約申込操作をして仮予約を行ってもよい。この場合、ロッカー管理50が実行するステップS303では、既に現在時刻が予約期限時刻よりも1時間前の時刻以後であるので、予約要求を直ちにロッカー1へ送信する。ロッカー1では、予約要求に含まれるサイズの空きBOXが有る場合は本予約が実行され、空きBOXが無い場合は、ステップS213で既に予約期限時刻を過ぎているので予約失敗をロッカー管理50に送信する。
また、例えば、預入予定時刻の1時間30分前(空きBOX監視期間)に会員予約申込操作をした場合、ステップS303では、既に現在時刻が予約期限時刻よりも1時間前の時刻以後であるので、予約要求を直ちにロッカー1へ送信する。ロッカー1では、予約要求に含まれるサイズの空きBOXが有る場合は直ちに本予約が実行され、空きBOXが無い場合は、予約期限時刻までは空きBOXの監視を継続する。この場合は預入期限時刻に関係なく仮予約と同時に本予約が実行される。このように、本実施形態は予約期限時刻以後や空きBOX監視期間に会員予約申込操作をしても矛盾なく動作することができる。
図6は、図4のシーケンス図により予約が完了した後に預入予定時刻までに預け入れが無い場合のシーケンス図である。まず、ロッカー1では、制御部28が、予約の際に入力された預入予定時刻までに預け入れが無いことを検出する(ステップS215)。そして、ステップS215で預入期限までに預け入れが無いことが検出されたので、制御部28は、予約解除を通信インターフェース29を介してロッカー管理50に送信する(ステップS216)。予約解除には、予約を解除するロッカーID、ロッカーボックス32の番号及び当該予約に対応する会員コードが含まれる。また、制御部28は、予約状況を管理するデータベース等を更新して予約解除を反映させる(当該予約を削除する)。
ロッカー管理50では、ロッカー1から送信された予約解除を受信してデータベース等を更新し、予約解除に含まれるロッカーID、ロッカーボックス32の番号及び会員コードを会員管理60へ送信する(ステップS307)。
会員管理60では、ロッカー管理50から送信されたロッカーID、ロッカーボックス32の番号及び会員コードに基づいて、予約解放通知を端末70に送信する(ステップS408)。この予約解放通知には、予約が解除(解放)された旨に加えて予約料金が課金される旨の情報が含まれる。
図7は、利用者が予約を取り消す場合のシーケンス図である。まず、利用者は、アプリ等を起動して会員予約取消操作を行う(ステップS103)。すると、端末70は、予約を取り消すロッカーID、ロッカーボックス32の番号及び、自身の会員IDを会員管理60へ送信する。
会員管理60は、端末70からの会員予約取消操作により、予約取消をロッカー管理50へ送信する(ステップS409)。予約取消には、予約を取り消すロッカーID、ロッカーボックス32の番号及び会員コードが含まれる。
ロッカー管理50では、会員管理60から送信された予約取消を受信してデータベース等を更新するとともに、予約を取り消すロッカーID、ロッカーボックス32の番号及び会員コードをロッカー1へ送信する(ステップS308)。
ロッカー1では、制御部28が、ロッカー管理50から送信されたロッカーID、ロッカーボックス32の番号及び会員コードに基づいて予約の取り消しをする(ステップS217)。具体的には、予約状況を管理するデータベース等を更新し、対象となるロッカーボックス32の予約状態を解除する。そして、制御部28は、予約解除を通信インターフェース29を介してロッカー管理50に送信する(ステップS218)。予約解除には、予約解除されたロッカーID、ロッカーボックス32の番号及び当該予約に対応する会員コードが含まれる。
ロッカー管理50では、受信したロッカーID、ロッカーボックス32の番号及び会員コードを会員管理60へ送信する(ステップS309)。
会員管理60では、ロッカー管理50から送信されたロッカーID、ロッカーボックス32の番号及び会員コードに基づいて、予約解放通知を端末70に送信する(ステップS410)。この予約解放通知には、予約が解除(解放)された旨に加えて予約料金が課金される旨の情報が含まれる。
図8~図10は、預入動作のシーケンス図である。まず、会員認証シーケンスを行う(ステップS1000)。このシーケンスは、図3に示したものと同様である。そして、会員認証が完了した(図3のステップS207)場合は、ロッカー1では、制御部28が、認証された会員についてロッカーボックス32の予約(予約BOX)があるか否かを予約状況を管理するデータベース等に基づいて判断する(ステップS219)。つまり、認証された会員の予約を確認(予約認証)する。
予約認証の結果、予約BOXがある場合(ステップS219:有り)は、制御部28は、予約BOX指定画面を操作表示部21に表示させ、利用者が予約したロッカーボックス32に荷物を収納して扉を閉め押ボタンスイッチ36を押すと、制御部28は電気錠34を仮施錠状態にする(ステップS220)。予約BOX指定画面の例を図16に示す。図16の例では、予約BOX指定画面は、取消ボタンa3と、予約位置表示部a8と、ボックス変更ボタンa9と、を備えている。取消ボタンa3は、図12の取消ボタンa3と同様の画面又は、図12の画面に戻る際に操作するボタンである。予約位置表示部a8は、例えばロッカー1の正面図を表示して予約BOXに該当するロッカーボックス32を強調表示(点滅、色を変える等)する。ボックス変更ボタンa9は、予約BOXと異なるロッカーボックス32の利用を希望する際に操作するボタンである。
ステップS220でロッカーボックス32の変更が無い場合(ボックス変更ボタンa9の操作が無い場合)は、制御部28は、預入完了を通信インターフェース29を介してロッカー管理50へ送信する(ステップS222)。この預入完了には、預入がされたロッカーID、ステップS1000で認証された会員コード、制御部28で生成された受取パスワードが含まれる。そして、この預入完了に含まれる情報をデータベース等の当該ロッカーボックス32の情報に紐付して更新することでロッカー1における預入動作が完了し、電気錠34が本施錠される(ステップS223)。なお、本施錠されたことを示すため各ロッカーボックス32にランプ等を設け、当該ランプ等を点灯させるようにしてもよい。
なお、上述したステップS220~S223の説明では、ステップS220又はステップS221で仮施錠とし、ステップS223で本施錠としていたが、ステップS220又はステップS221で本施錠としてもよい。後述するステップS227、S238も同様である。
ロッカー管理50では、ロッカー1から送信された預入完了を受信してデータベース等を更新する。そして、預入完了に含まれるロッカーID、会員コード、受取パスワードを会員管理60へ送信する(ステップS310)。
会員管理60では、ロッカー管理50から送信されたロッカーID、会員コード、受取パスワードを受信して、預入情報や受取パスワードを含む預入情報通知を端末70に送信する(ステップS411)。
一方、予約認証の結果、ステップS219で予約BOXが無い場合は、制御部28は、空きBOX選択画面を操作表示部21に表示させ、利用者が荷物を選択したロッカーボックス32に収納して扉を閉めて押ボタンスイッチ36を押すと、制御部28は電気錠34を仮施錠状態にする(ステップS221)。空きBOX選択画面の例を図17に示す。図17の例では、空きBOX選択画面は、取消ボタンa3と、選択可能ボックス表示部a10と、を備えている。取消ボタンa3は、図12の取消ボタンa3と同様の画面又は、図12の画面に戻る際に操作するボタンである。選択可能ボックス表示部a10は、例えばロッカー1の正面図を表示して現在使用可能であり選択可能なロッカーボックス32を強調表示(点滅、色を変える等)する。以降の動作は予約BOXが有る場合と同様である。
また、ステップS219では、ボックス変更ボタンa9が操作された場合はボックス変更ありとして、制御部28は、操作表示部21にボックス変更理由画面を表示させて利用者に変更理由を入力させる(ステップS224)。即ち、制御部28は、既に予約されている第1ロッカーボックス32とは異なる第2ロッカーボックス32への変更理由を取得している。
ボックス変更理由画面の例を図18に示す。図18の例では、ボックス変更理由画面は、取消ボタンa3と、自責変更ボタンa11と、他責変更ボタンa12と、を備えている。取消ボタンa3は、図12の取消ボタンa3と同様の画面又は、図12の画面に戻る際に操作するボタンである。自責変更ボタンa11は、例えば予約したロッカーボックス32のサイズが実際に収納したい荷物と合わない、或いは予約したロッカーボックス32の位置が荷物の出し入れがやりづらい等の利用者の都合により変更する際に操作するボタンである。他責変更ボタンa12は、例えば予約したロッカーボックス32が汚れている、忘れ物やゴミ等の残留物がある、あるいは故障している等のロッカー1側の問題により変更する際に操作するボタンである。つまり、このボックス変更理由画面の操作により他のロッカーボックスへの変更の理由が取得できる。即ち、操作表示部21が理由取得部として機能する。
ボックス変更理由画面で自責変更ボタンa11が操作された場合(ステップS225)は、現在操作中のロッカー1内で空いているロッカーボックス32(空きBOX)があるか否か判断する(ステップS226)。空きBOXが有る場合(ステップS226:有り)は、制御部28は、空きBOX選択画面を操作表示部21に表示させ、利用者が荷物を選択したロッカーボックス32に収納して扉を閉め押ボタンスイッチ36を押すと、制御部28は電気錠34を仮施錠状態にする(ステップS227)。そして、制御部28は、予約解除を通信インターフェース29を介してロッカー管理50へ送信する(ステップS228)。この予約解除には、予約されていたロッカーID、ロッカーボックス32の番号、ステップS1000で認証された会員コードが含まれる。また、制御部28は、予約状況を管理するデータベース等を更新して予約解除を反映させる(当該予約を削除する)。そして、ステップS222に戻り変更したロッカーボックス32による預入完了がロッカー管理50に送信される。
ロッカー管理50では、ロッカー1から送信された予約解除を受信してデータベース等を更新する。そして、予約解除に含まれるロッカーID、ロッカーボックス32の番号、会員コードを会員管理60へ送信する(ステップS311)。
ステップS226で空きBOXが無い場合は、ロッカー1の制御部28は、自身以外の近隣の他のロッカー1の空き状態を検索すべくロッカー管理50に問い合わせる(ステップS229)。この問い合わせには自身のロッカーIDを含ませる。
ロッカー管理50では、ロッカー1からの問い合わせに基づいて近隣のロッカー1の空き状態をデータベース等を参照して検索する(ステップS312)。近隣の範囲は、例えば同じ駅構内等の同じ施設内、或いは半径何m以内等適宜定めればよい。そして、検索結果を近隣空き検索結果として問い合わせのあったロッカー1へ送信する。また、現在地に最も近い空きがあるロッカー1を検索するようにしてもよい。つまり、近隣に限らず離れていてもよい。
ロッカー1では、制御部28がロッカー管理50から送信され通信インターフェース29が受信した近隣空き検索結果に基づいて近隣の空いているロッカーボックス32が有るか否かを判断する(ステップS230)。近隣に空いているロッカーボックス32が有る場合(ステップS230:有り)は、その空いているロッカーボックス32を有するロッカー1の利用を希望するか否かを利用者に問い合わせる(ステップS231)。利用者が空いているロッカーボックス32を有するロッカー1の利用を希望する場合(ステップS231:YES)は、当該近隣のロッカー1を案内する(ステップS233)。案内方法としては、例えば○○駅北口改札脇等、文字により設置場所を操作表示部21に表示するに限らず、操作表示部21に地図を表示して現在地から近隣ロッカー1までの経路を表示してもよい。
即ち、制御部28が管理している複数のロッカーボックス32の空きが無い場合は、制御部28が、他のロッカー装置1の空き情報である近隣空き検索結果を取得し、操作表示部21は、取得した近隣空き検索結果に基づいて他のロッカー装置1の利用を案内している。
一方、ステップS230で無し、又はステップS231でNOと判断された場合は、予約キャンセルの案内を操作表示部21に表示させ、利用者に確認させる(ステップS232)。
そして、制御部28は、予約解除を通信インターフェース29を介してロッカー管理50へ送信する(ステップS234)。この予約解除には、予約されていたロッカーID、ロッカーボックス32の番号(当初の予約ボックス)、ステップS1000で認証された会員コードが含まれる。また、この予約解除は利用者の都合によるものであるので予約料金は課金される。
ロッカー管理50では、ロッカー1から送信された予約解除を受信してデータベース等を更新する。そして、予約解除に含まれるロッカーID、ロッカーボックス32の番号、会員コード、予約料金課金有りであることを会員管理60へ送信する(ステップS313)。
また、ボックス変更理由画面で他責変更ボタンa12が操作された場合(ステップS235)は、現在操作中のロッカー1内で、予約したロッカーボックス32と同じサイズのロッカーボックス32が空いているか否か判断する(ステップS236)。同じサイズの空きBOXが有る場合(ステップS236:有り)は、制御部28は、予約したロッカーボックス32の変更を了解した旨の表示を操作表示部21に表示させる(ステップS237)。即ち、操作表示部21は、変更理由が第1ロッカーボックス32を予約している予約者の都合によらない場合に、制御部28が管理している複数のロッカーボックス32のうち、第1ロッカーボックス32と同じサイズのロッカーボックス32を予約者に提示する提示部として機能する。なお、同じサイズのロッカーボックス32を提示するに限らず同じ予約料金のロッカーボックス32を提示してもよい。
次に制御部28は、予約BOX指定画面を操作表示部21に表示させ、利用者が荷物を指定されたロッカーボックス32に収納して扉を閉めて押ボタンスイッチ36を押すと、制御部28は電気錠34を仮施錠状態にする(ステップS238)。この予約BOX指定画面は、例えば図16と同様の構成とすることができる。但し、強調表示されるのは、変更後のロッカーボックス32となる。
そして、制御部28は、異常のあるロッカーボックス32があり要点検である旨(BOX異常)を通信インターフェース29を介してロッカー管理50に送信するとともに、予約や利用ができないようにデータベース等を更新する(ステップS239)。このBOX異常には、異常のあるロッカーID、異常のあるロッカーボックス32の番号(当初の予約ボックス)及び、当該予約をした会員コードを含む。即ち、このBOX異常は、ロッカーボックス32の点検要求情報であり、通信インターフェース29は点検要求情報を外部に出力する点検要求出力部として機能する。
そして、制御部28は、予約解除を通信インターフェース29を介してロッカー管理50へ送信する(ステップS240)。この予約解除には、予約されていたロッカーID、ロッカーボックス32の番号(当初の予約ボックス)、ステップS239と同様の会員コードが含まれる。なお、この場合、ロッカー1側の問題によりロッカーボックス32を変更するが、予約したロッカー装置1内でロッカーボックスが確保できたので予約者の都合によらない変更であるが、予約は有効と見做して予約料金を課金する。そして、ステップS222に戻り変更したロッカーボックス32による預入完了がロッカー管理50に送信される。
ロッカー管理50では、ロッカー1から送信されたBOX異常を受信し、点検要求を電子メール等によりロッカー1の管理者等へ送信する(ステップS314)。また、ロッカー管理50では、BOX異常にかかるロッカーボックス32は、管理者等による点検後、異常解除までは予約対象外としてデータベース等を更新する。そして、ロッカー管理50では、ロッカー1から送信された予約解除を受信してデータベース等を更新する。そして、予約解除に含まれるロッカーID、ロッカーボックス32の番号、会員コード、予約料金課金有りであることを会員管理60へ送信する(ステップS315)。
また、ステップS236で同じサイズの空きBOXが無い場合は、ロッカー1の制御部28は、予約したサイズと異なる他サイズのロッカーボックスが空いているか否か判断する(ステップS241)。他サイズの空きBOXが有る場合(ステップS241:有り)は、制御部28は、当該他サイズの空きBOXを利用者に案内し、利用者に了解させる(ステップS242)。
次に制御部28は、予約BOX指定画面を操作表示部21に表示させ、利用者が荷物を指定されたロッカーボックス32に収納して扉を閉めて押ボタンスイッチ36を押すと、制御部28は電気錠34を仮施錠状態にする(ステップS243)。この予約BOX指定画面は、例えば図16と同様の構成とすることができる。但し、強調表示されるのは、変更後のロッカーボックス32となる。
そして、制御部28は、ステップS239と同様に、異常のあるロッカーボックス32があり要点検である旨(BOX異常)を通信インターフェース29を介してロッカー管理50に送信するとともに、予約や利用ができないようにデータベース等を更新する(ステップS244)。
そして、制御部28は、予約解除を通信インターフェース29を介してロッカー管理50へ送信する(ステップS245)。この予約解除には、予約されていたロッカーID、ロッカーボックス32の番号(当初の予約ボックス)、ステップS237と同様の会員コードが含まれる。なお、この場合、ロッカー1側の問題によりロッカーボックス32を変更するが、予約したロッカー装置1内でサイズは異なるもののロッカーボックスが確保できたので予約は有効と見做して予約料金を課金する。そして、ステップS222に戻り変更したロッカーボックス32による預入完了がロッカー管理50に送信される。
ロッカー管理50では、ロッカー1から送信されたBOX異常を受信し、点検要求を電子メール等によりロッカー1の管理者等へ送信する(ステップS316)。また、ロッカー管理50では、BOX異常にかかるロッカーボックス32は、管理者等による点検後、異常解除までは予約対象外としてデータベース等を更新する。そして、ロッカー管理50では、ロッカー1から送信された予約解除を受信してデータベース等を更新する。そして、予約解除に含まれるロッカーID、ロッカーボックス32の番号、会員コード、予約料金課金有りであることを会員管理60へ送信する(ステップS317)。このような他サイズのロッカーボックスを利用する場合、他の空きBOXが予約されたBOXより大きい場合は、利用料金が高くなり利用者は必要としないスペースの利用を強いられることになるため、この利用料金は予約されたBOXの利用料金と同額で利用できるよう設定することができる。
また、ステップS241で他サイズの空きBOXが無い場合は、ロッカー1の制御部28は、自身以外の近隣の他のロッカー1の空き状態を検索すべく通信インターフェース29を介してロッカー管理50に問い合わせる(ステップS246)。この問い合わせには自身のロッカーIDを含ませる。
ロッカー管理50では、ロッカー1からの問い合わせに基づいて近隣のロッカー1の空き状態をデータベース等を参照して検索する(ステップS318)。そして、検索結果を近隣空き検索結果として問い合わせのあったロッカー1へ送信する。
ロッカー1では、制御部28がロッカー管理50から送信された近隣空き検索結果に基づいて近隣の空いているロッカーボックス32が有るか否かを判断する(ステップS247)。近隣に空いているロッカーボックス32が有る場合(ステップS247:有り)は、その空いているロッカーボックス32を有するロッカー1の利用を希望するか否かを利用者に問い合わせる(ステップS248)。利用者が空いているロッカーボックス32を有するロッカー1の利用を希望する場合(ステップS248:YES)は、当該近隣のロッカー1を案内する(ステップS249)。なお、この空いているロッカーボックスの有無は、利用者が希望するサイズのみを対象として判断してもよいし、他サイズも対象として判断してもよい。
一方、ステップS247で無し、又はステップS248でNOと判断された場合は、予約キャンセルの案内を操作表示部21に表示させ、利用者に確認させる(ステップS249)。
そして、制御部28は、異常のあるロッカーボックス32があり要点検である旨(BOX異常)を通信インターフェース29を介してロッカー管理50に送信するとともに、予約や利用ができないようにデータベース等を更新する(ステップS251)。このBOX異常には、異常のあるロッカーID、異常のあるロッカーボックス32の番号(当初の予約ボックス)及び、当該予約をした会員コードを含む。そして、制御部28は、予約解除を通信インターフェース29を介してロッカー管理50へ送信する(ステップS252)。この予約解除には、予約されていたロッカーID、ロッカーボックス32の番号(当初の予約ボックス)、ステップS245と同様の会員コードが含まれる。なお、この場合、ロッカー1側の問題により、予約したロッカーボックスを使用できずに、かつ、予約したロッカー装置1内でロッカーボックスを確保できないため他のロッカー装置1のロッカーボックス32へ変更するので予約料金は課金されない。即ち、予約者の都合によらない場合は、予約料金の課金を行わない。
ロッカー管理50では、ロッカー1から送信されたBOX異常を受信し、点検要求を電子メール等によりロッカー1の管理者等へ送信する(ステップS319)。また、ロッカー管理50では、BOX異常にかかるロッカーボックス32は、管理者等による点検後、異常解除までは予約対象外としてデータベース等を更新する。そして、ロッカー管理50では、ロッカー1から送信された予約解除を受信してデータベース等を更新する。そして、予約解除に含まれるロッカーID、ロッカーボックス32の番号、会員コード、予約料金課金無しであることを会員管理60へ送信する(ステップS320)。
図8~図10のシーケンス図の説明により、制御部28は、ボックス変更理由画面で自責変更ボタンa11が操作されたか、他責変更ボタンa12が操作されたか、により予約料金の課金の有無を変更している。即ち、制御部28は、理由取得部が取得した理由に基づいて第1ロッカーボックス32に対する予約料金の課金を行う課金制御部として機能する。
なお、図8~図10では、ロッカーボックスの変更の理由が予約者の都合によらない場合、かつ、予約したロッカー装置1内で同じサイズのロッカーボックスの空きが無い場合に予約料金の課金を行わないようにしていたが、それに限らず、ロッカーボックスの変更の理由が予約者の都合によらない場合は予約料金の課金を行わないようにしてもよい。但し、ロッカーボックスの変更の理由が予約者の都合によらない場合は予約したロッカー装置1内で同じサイズのロッカーボックスの空きがある場合にまで予約料金の課金をしないようにすると、実質的に予約者に不都合があまり生じない場合にまで課金がされないこととなるので望ましくない。
また、変更後のロッカーボックス32が予約しているロッカーボックス32と同じサイズでない場合は予約料金の課金を行わないようにしてもよい。さらには、変更後のロッカーボックス32が予約しているロッカーボックス32と同じサイズでない等により予約料金が異なる場合は予約料金の差額の課金又は返金を行ってもよい。
図11は、予約して預け入れをした後に荷物の取り出し動作のシーケンス図である。まず、利用者がロッカー1の操作表示部21に表示された画面(図12を参照)から取出しボタンa2を選択(操作)すると(ステップS253)、制御部28は、操作表示部21に受取パスワード(PW)入力画面を表示させ、受取パスワード入力画面に入力された受取パスワードと、ステップS222で生成しデータベース等に紐付けられている受取パスワードと、と照合する(ステップS254)。
受取パスワード入力画面の例を図19に示す。図19の例では、受取パスワード入力画面は、取消ボタンa3と、パスワード入力ボタンa13と、パスワード入力欄a14と、確認ボタンa15と、を備えている。取消ボタンa3は、図12の取消ボタンa3と同様の画面又は、図12の画面に戻る際に操作するボタンである。パスワード入力ボタンa13は、0~9までの数字のボタンとA~Eまでのアルファベットのボタンと訂正ボタンから構成され、会員管理60がステップS411で端末70に送信した受取パスワードを入力する。パスワード入力欄a14は、パスワード入力ボタンa13を操作して入力された受取パスワードが表示される。確認ボタンa15は、パスワード入力ボタンa13から入力が終了した際に操作して入力したパスワードを確定させる。
ステップS253で照合の結果OKである場合は、制御部28は、料金取得要求を通信インターフェース29を介してロッカー管理50へ送信する。料金取得要求には、ロッカーIDと料金を請求する会員コードが含まれる(ステップS255)。
ロッカー管理50では、ロッカー1から料金取得要求を受信し、会員管理60へ送信する(ステップS321)。
会員管理60では、ロッカー管理50から料金取得要求を受信し、予約料金及び利用料金を算出して料金取得要求応答としてロッカー管理50へ送信する(ステップS412)。
ロッカー管理50では、会員管理60から料金取得要求応答を受信し、ロッカー1へ送信する(ステップS322)。
ロッカー1では、制御部28が、ロッカー管理50から送信され通信インターフェース29が受信した料金取得要求応答に基づいて料金が0円(課金無し)か否かを判断する(ステップS256)。ステップS253の結果料金が0円でない場合(NOの場合)は、制御部28は、利用者に支払い方法を選択させる(ステップS257)。本実施形態では、予約を伴う利用の場合の支払方法としてはICカードによる電子マネー又は予め登録してあるクレジットカード(登録済みクレカ)のいずれかとしている。
ステップS257で登録済みクレカが選択された場合は、制御部28は、決済要求を通信インターフェース29を介してロッカー管理50に送信する(ステップS258)。決済要求には、ロッカーIDと当該決済にかかる会員コードが含まれる。
ロッカー管理50では、ロッカー1から決済要求を受信し、会員管理60へ送信する(ステップS323)。
会員管理60では、ロッカー管理50から決済要求を受信し、例えば外部決済システム等に当該会員コードにかかる会員が登録しているクレジットカードによる決済の要求を行う。そして、会員管理60は、決済結果を外部決済システム等から受信すると、決済結果(OKまたはNG)を決済応答としてロッカー管理50へ送信する(ステップS413)。
ロッカー管理50では、会員管理60から決済応答を受信し、ロッカー1へ送信する(ステップS324)。
ロッカー1では、制御部28が、ロッカー管理50から送信され通信インターフェース29が受信した決済応答に基づいて判断する(ステップS259)。決済結果がOKである場合は該当するロッカーボックス32の電気錠34を解錠して扉を開ける(ステップS261)。そして、利用者が荷物を取り出すと、制御部28は、当該ロッカーID、ロッカーボックス32の番号、対象となる会員コード及び支払い形態(クレジットカード又は電子マネー)を通信インターフェース29を介してロッカー管理50へ送信する(ステップS262)。荷物の取出しは、センサ等で検出してもよいし、扉を開けた後に閉めたことを検出して取出しと判定してもよい。また、制御部28が、利用状況のデータベース等を更新して、当該ロッカーボックス32を利用可とする。
ロッカー管理50では、ロッカー1から送信されたロッカーID、ロッカーボックス32の番号、会員コード及び支払い形態を受信し、データベース等を更新して、当該ロッカーボックス32を利用可とする。そして、受信したロッカーID、ロッカーボックス32の番号、会員コード及び支払い形態を会員管理60に送信する(ステップS325)。
会員管理60では、ロッカー管理50からロッカーID、ロッカーボックス32の番号、会員コード及び支払い形態を受信し、決済要求未受信の場合は事後決済を実行する(ステップS414)。そして、会員管理60は、取り出し情報通知を端末70に送信する(ステップS415)。取り出し情報通知には、荷物の取り出しが行われた旨の情報である取り出し情報と決済された課金についての課金情報を含んでいる。
ステップS257で電子マネーが選択された場合又はステップS259で決済結果がNGであった場合は、制御部28は、利用者に対して電子マネーによる支払いを促し、ICカードリーダ/ライタ23から電子マネーによる支払いの後プリンタ24からレシートを発行させる(ステップS260)。その後、ステップS254に進み、以後はクレジットカードの場合と同様である。
また、ステップS256で料金が0円の場合(YESの場合)は、そのままステップS261に進み、以後はクレジットカードの場合と同様である。但し、支払い形態には課金無しを示す情報が含まれる。
本実施形態によれば、複数のロッカーボックス32を備えるロッカー装置1と、個々の予約の管理を行うロッカー管理システム50と、を有するロッカー予約システムにおいて、ロッカー管理システム50は、預入予定時刻を含む予約情報を仮予約として受け付け、予約情報受付後、預入予定時刻より2時間前にロッカー装置1に対してロッカーボックス32の確保を要求する予約要求を送信する。このようにすることにより、予約を受け付けた時点では仮予約とし、当該仮予約受付後、預入予定時刻より2時間前になった時点でロッカーボックス32の確保を行うので、仮予約からロッカーボックス32の確保までの間は一般の利用客が利用することができるため、一般利用客の利便性を確保することができるとともに収益性も確保することができる。
また、ロッカー装置1は、ロッカー管理システム50からロッカーボックス32の確保の要求を受けた際にロッカーボックス32の確保ができない場合は、予め定めた予約期限時刻までの間にロッカーボックスを確保している。このようにすることにより、ロッカーボックス32の確保の要求を受けた際に確保ができなくても、例えば1時間等の確保要求から予約期限時刻までの間にロッカーボックス32の確保の動作を繰り返し行うことができる。そのため、ロッカーボックス32の空きが発生した際に自動的に確保することが可能となり利便性が向上する。
また、予約期限時刻は、預入予定時刻よりも1時間前から預入時刻までの間の時刻に設定されていてもよい。このようにすることにより、予約期限時刻をロッカー装置の運用に合わせて柔軟に設定することができる。
また、ロッカー装置1は、ロッカーボックス32の空きが発生した場合は、ロッカーボックス32の確保の要求順にロッカーボックス32を確保している。このようにすることにより、空BOX監視期間の開始時刻を基準としてロッカーボックスの確保が行われる。そのため、予約順ではなく、ロッカーボックス32の利用が早い順にロッカーボックス32の確保をすることができる。
また、ロッカー装置1は、予約期限時刻までにロッカーボックス32を確保できない場合は、予約が失敗した旨の情報を出力している。このようにすることにより、予約者は、ロッカーボックス32が確保できず予約が失敗したことを預入予定時刻までに知ることができる。したがって、利用前に予約の失敗を知ることができるので、予約無しでの利用等他の方法による利用を検討することができる。
なお、上述した実施形態では、予約を変更する際は荷物を収納する前に行っている。しかしながら、例えば、利用者が予約したロッカー装置1へ出向いた際に、通常の預け入れ操作により会員認証を行う前に予約とは異なるロッカーボックス32に荷物を収納してしまう場合がある。この場合は、例えば、ステップS1000において会員認証が行われた時点で、制御部28は、仮施錠されたロッカーボックス32が予約しているロッカーボックス32か否か判断し、予約しているロッカーボックス32でない場合は、ロッカーボックス32の変更と見做して検出してもよい。そして、この変更は利用者の都合によるものであるので、ステップS222、ステップS223~ステップS226の順に実行するようにすればよい(ステップS224は省略又は「有り」とする)。このようにすることにより、利用者が、予約の変更操作等を伴わずに他のロッカーボックス32を仮施錠した場合は、ロッカー装置1が予約者の都合による変更とみなして課金することができる。
また、上記したような予約されているロッカーボックス32と異なるロッカーボックス32を仮施錠した場合には、予約認証時に図20に示すような画面を操作表示部21に行ってもよい。このような画面を表示をすることで、利用者は、予約のキャンセル操作をすることなく仮施錠したロッカーボックス32に予約が移されることが確認できる。
また、上述した実施形態では、ロッカー管理システム50がロッカー装置1に予約要求を送信するのは、現在時刻が予約期限時刻-1時間以後など預入予定時刻より一定時間前としていたが、それに限らない。例えば利用当日の午前5時等、毎日決まった時刻に予約要求を送信するようにしてもよい(1日1回に限らない)。図21に利用当日の午前5時に予約要求を送信する場合のフローチャートを示す。図21のフローチャートはステップS303’のみが図4と異なる。図21のステップS303’では、利用当日の午前5時の時点で会員管理システム60から受付済みの予約情報について予約要求をロッカー装置1へ送信する。ここで、利用当日の午前5時に送信する予約情報が複数ある場合は、会員管理システム60からの受け付け順等、優先順位を定めて、ロッカー装置1では、その優先順位に沿ってロッカーボックス32を確保してもよい。
また、上述した実施形態では、所謂コインロッカーで説明したが、本発明のロッカー装置には、小型の貸倉庫等の時間単位で荷物を預け入れることができる収納庫を含むものである。
また、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明のロッカー予約システムの構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。