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JP7352629B2 - 長尺部材の保持具 - Google Patents

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JP7352629B2
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Description

本発明は、例えば、配管、ホース、電線等の長尺部材を、車体フレームなどの被取付部材に固定するための長尺部材の保持具に関する。
自動車などの車両においては、配管、ホース、電線等の長尺部材を、車体フレームなどに固定する必要があり、長尺部材を保持するクランプを有する保持具を車体フレームに固定して、長尺部材を保持するようにしている。このような保持具は、長尺部材をしっかり保持すると共に、車両の振動によって異音を発生しないように防振性が求められている。
下記特許文献1には、上記のような長尺部材の保持具としてのクランプが開示されている。このクランプは、車体へ取り付けるための取付部を備えたクリップ本体と、このクリップ本体を収納する収納部を備えるとともに、パイプを保持する保持部を備えたクランプ本体とからなり、取付部の外周に、軟質材からなる防振部材を、取付部に一体的に設けた構成をなしている。
特開2003-214559
しかしながら、上記特許文献1のクランプでは、防振部材が、クリップ本体の外面と、クランプ本体の内面とに面接触しており、防振部材自体の厚さ方向の弾性によって防振効果をもたらす構造をなしているので、防振性能が十分に得られない可能性があった。
したがって、本発明の目的は、高い防振性能が得られるようにした長尺部材の保持具を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の長尺部材の保持具は、被取付部材に対する固定手段、及び前記固定手段を介して固定される支持壁を有する固定部材と、弾性材料からなり、前記支持壁を囲んで配置される枠状壁、及び前記枠状壁の外面から突出する突部を有する防振部材と、前記防振部材の外周に支持される枠状本体部、及び前記枠状本体部から延出され、長尺部材を保持する保持部を有する保持部材とを備え、前記防振部材の前記突部が、前記保持部材の前記枠状本体部の内面に当接して、前記枠状本体部が支持されていることを特徴とする。
本発明によれば、防振部材の枠状壁の外面から突出する突部が、保持部材の枠状本体部の内面に部分的に当接して保持部材が支持されるので、防振部材を撓みやすくすることができ、防振性能を高めることができる。
本発明に係る長尺部材の保持具の第1実施形態を示す分解斜視図である。 同保持具の組付けた状態の斜視図である。 同保持具の図2のIII-III矢示線に沿った断面図である。 同保持具の図3のIV-IV矢示線に沿った断面図である。 本発明に係る長尺部材の保持具の第2実施形態を示す分解斜視図である。 同保持具を組付けた状態の斜視図である。 同保持具の図6のVII-VII矢示線に沿った断面図である。 同保持具の固定部材を示す斜視図である。 同保持具の図6のIX-IX矢示線に沿った断面図である。 同保持具の図6のX-X矢示線に沿った断面図である。 本発明に係る長尺部材の保持具の第3実施形態を示す分解斜視図である。 同保持具を組付けた状態の斜視図である。 同保持具を構成する固定部材の、図11のD-D矢示線に沿った断面図である。 同保持具を構成する保持部材の、図11のE-E矢示線に沿った断面図である。 同保持具を構成する防振部材を示しており、(A)はその平面図、(B)は底面図である。 同保持具を構成する防振部材の、図11のF-F矢示線に沿った断面図である。 (A)は図12のG-G矢示線に沿った断面図、(B)は図12のH-H矢示線に沿った断面図である。 同保持具を被取付部材に固定した状態の断面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る長尺部材の保持具の実施形態について説明する。図1~4には、本発明に係る長尺部材の保持具の第1実施形態が示されている。
図1に示すように、この長尺部材の保持具100は、固定部材200と、固定部材200の外側を囲むように装着される防振部材300と、防振部材300の外側を囲むように装着される保持部材400とを備えている。
固定部材200は、枠状をなす支持壁201と、支持壁201の上縁部から対向する2方向に広がるフランジ部202とを有している。支持壁201は、対向する一対の側壁203、204と、上記一対の側壁203、204に直交して配置された、対向する一対の側壁205,206で構成されている。一対の側壁203,204には、その外側に縦方向に伸びるリブ207、208がそれぞれ形成されている。このうち、外側に位置する一対のリブ207は、断面がL字状をなしている。なお、側壁203,204に形成されるリブの形状は、縦方向に伸びるものに限定されず、例えば横方向に伸びるものであってもよい。また、フランジ部202には、それぞれの辺の中央部に切欠き部209が形成されている。
なお、上記の支持壁201の上縁部における「上」や、下記説明における「上方」とは、被取付部材500とは反対側に向く方向を意味する。これは、他の部材における「上」や「上方」も、同様の意味である。また、「上」を含む「上端」や「上端部」等も、被取付部材500とは反対側における端部や端面等を意味する。
一方、以下の説明における、「下」や「下方」とは、被取付部材500側に向く方向を意味しており、「下」を含む「下端」、「下端部」、「下縁部」等も、被取付部材500側の端部や端面等を意味する。
図3に示すように、対向する一対の側壁205,206の内面には、その下縁部から斜め上方に向けて弾性係合片210がそれぞれ形成され、それらの先端部には係合爪211が設けられている。この弾性係合片210及び係合爪211が、本発明による固定手段を構成している。また、弾性係合片210の斜め下方を向く面の途中には、リブ212が延出されている。そして、車体フレーム等からなる被取付部材500に立設されたスタッドボルト501を対向する弾性係合片210の間に挿入することにより、スタッドボルト501を介して、長尺部材の保持具100を被取付部材500に固定できるようになっている。
防振部材300は、枠状壁301と、その上縁部から外側に広がるフランジ部302とを有している。図1、4を併せて参照すると、枠状壁301は対向する一対の第1防振板部308と、該第1防振板部308に直交して配置された、対向する一対の第2防振板部309とで構成されている。第2防振板部309は第1防振板部308よりも厚く形成されており、第2防振板部309の中央部にはスリット状の空洞部310が形成され、それによって弾性効果を高めている。
枠状壁301の内側は、固定部材200の支持壁201を収容する収容部303をなしている。収容部303の一対の対向する内壁には溝304,305が形成されている。図4に示すように、固定部材200と防振部材300とは、例えばインサート成形により一体成形されており、固定部材200の側壁203,204の外側に形成されたリブ207,208は、防振部材300の溝304,305に入って埋設されるように接合されている。また、図3に示すように、固定部材200の弾性係合片210とリブ212との間にも防振部材300が入り込んで、弾性係合片210の基部側は防振部材300に接合されている。
フランジ部302は、それらの辺の中央部に、固定部材200のフランジ部202の切欠き部209に整合する切欠き部306が形成されている。そして、第1防振板部308、第2防振板部309の外面の、フランジ部302の切欠き部306の下方には、係合突部307(図1,3参照)がそれぞれ形成されている。また、第2防振板部309の外面には、上下方向に伸びる一対の第1突部313がそれぞれ形成されている。同様に、第2防振板部309の両側部には、上下方向に伸びる一対の第2突部312がそれぞれ形成されている。また、一対の第2防振板部309の下面には、所定幅で下方に突出する脚部311が形成されている。
保持部材400は、平面視で長方形をなす枠状本体部401を有する。枠状本体部401は、短辺方向に対向し長辺側に位置する一対の壁部407と、長辺方向に対向し短辺側に位置する一対の壁部408とで構成されている。壁部407、壁部408の上縁部には、平行な一対のスリット409を介して、内方に向けて突出する係合爪410がそれぞれ形成されている。
枠状本体部401の長辺側に位置する一対の壁部407からは、それぞれ保持部402a、402bが延出されている。各保持部402a、402bは、アーム403と、その下面から突出して対向する一対ずつの保持壁404と、それらの内面の下縁部から互いに近接するように斜め上方に延出された一対の弾性係合片405とを有し、対向する一対ずつの保持壁404の内側が後述するパイプPの保持空間406をなしている。この実施形態では、一方の保持部402aの下面には2つの保持空間406が形成され、他方の保持部402bの下面には1つの保持空間406が形成されている。図3に示すように、パイプPを保持空間406の下方から押し込むと、一対の弾性係合片405が屈曲してその間をパイプPが通過し、弾性係合片405が弾性復帰してパイプPを下方から支持するようになっている。
前述したように、固定部材200と防振部材300とは、一体成形されており、組付け時には1つの部品となっている。そして、一体成形された固定部材200と防振部材300とを、保持部材400の枠状本体部401内に挿入することにより、長尺部材の保持具100を組立てることができる。このとき、保持部材400の係合爪410が防振部材300の係合突部307に係合することにより、防振部材300が抜け止めされる。このとき、防振部材300の脚部311は、枠状本体部401の下方から突出する。
図4に示すように、この状態で、固定部材200の支持壁201外周を防振部材300の枠状壁301が囲み、防振部材300の枠状壁301の外周を保持部材400の枠状本体部401が囲った状態になっている。そして、防振部材300の第1突部312,第2突部313が枠状本体部401の内周に当接し、第1突部312,第2突部313以外の部分では、枠状壁301外周と枠状本体部401内周との間に隙間Cが設けられるようになっている。
次に、この長尺部材の保持具100の作用効果について説明する。なお、車両の車体フレーム等からなる被取付部材500には、本発明の軸部材としてのスタッドボルト501が立設されている。
図3に示すように、パイプPを保持部402a、402bの保持空間406にそれぞれ挿入し、弾性係合片405により係合保持させておく。その状態で、被取付部材500のスタッドボルト501を長尺部材の保持具100の下面側から弾性係合片210の間に挿入すると、対向する弾性係合片210が広がるように撓みつつスタッドボルト501が挿入され、弾性係合片210の係合爪211がスタッドボルト501の溝に係合して抜け止めがなされる。そして、保持部材400の枠状本体部401の下面から突出する防振部材300の脚部311を被取付部材500上に接地することにより、長尺部材の保持具100を被取付部材500に固定することができる。
この状態で、パイプPを保持する保持部材400は、防振部材300を介して、固定部材200により保持される。このとき、図4に示すように、枠状本体部401の内面に防振部材300の第1突部312、第2突部313が当接し、第1突部312,第2突部313以外の部分では、枠状壁301外周と枠状本体部401内周との間に隙間Cが設けられるようになっているので、防振部材300を撓みやすくでき、防振部材300による防振効果をより高めることができる。第1突部312は、保持部402a、保持部402bが設けられた対向する一対の壁部407内面に当接し、第2突部313は、それと直交して対向する一対の壁部408の内面に当接している。
このように、保持部402a、保持部402bが設けられた対向する一対の壁部407内面に当接する第1突部312を有することにより、長尺部材であるパイプPの軸方向に直交する方向に揺動する動きへの防振効果を高めることができる。
また、防振部材300の枠状壁301は、第1防振板部308と第1防振板部308よりも厚い第2防振板部309とを有しており、第2防振板部309に設けられた第2突部313が枠状本体部401の対向する一対の壁部408の内面に当接しているので、長尺部材であるパイプPの振動が肉厚の壁部408を介して固定手段である弾性係合片210、係合爪211に伝達されるので、防振効果を高めることができる。
更に、防振部材300の枠状壁301の第2防振板部309は、肉厚であると共に、スリット状の空洞部310を有しているので、防振部材300を撓みやすくでき、上記防振効果をより高めることができる。
次に、図5~10を参照して、本発明に係る長尺部材の保持具の第2実施形態を説明する。なお、第1実施形態と実質的に同一部分には同符号を付して、その説明を省略することにする。
図5,6に示すように、この長尺部材の保持具100aは、固定部材200aと、防振部材300aと、保持部材400aとが、それぞれ別部品で構成されており、固定部材200aと防振部材300aがインサート成形により一体に成形されていない点が、第1実施形態と相違している。
図8に示すように、固定部材200aは、対向する一対の側壁213と、この側壁213の下端部を連結する底壁214と、上記側壁213の上端部を連結する天壁216と、上記側壁213と直交する辺において底壁214と天壁216とを連結する一対の支柱215とを有している。側壁213、底壁214、支柱215等が、支持壁201を構成している。底壁214の下面にはスタッドボルト501の挿入孔218が形成されている。また、一対の側壁213の下端部は、やや縮径されて底壁214の周縁が突出した係合段部217をなしている。
対向する一対の側壁213の内面には、斜め上方に向けて延出された弾性係合片210が、それぞれの側壁213から同じ高さで一対ずつ、上下方向(スタッドボルト501の軸方向)に3組形成されている。各弾性係合片210はスタッドボルト501の溝に係合する係合爪211を有している。このように、スタッドボルト501の軸方向に沿って、複数の弾性係合片210を配設することは、固定部材200aを防振部材300aとは別部品とする、すなわち別体で成形することによって可能となる。
防振部材300aは、固定部材200aの支持壁201を囲む枠状壁301と、枠状壁301の上縁部から外方に広がるフランジ部302を有している。枠状壁301は、一対の第1防振板部308と、それと直交する一対の第2防振板部309とを有している。枠状壁301の一対の第1防振板部308の外面には、幅方向に所定間隔で並列した一対の突部314が形成されている。突部314は上下方向に伸びる突条をなしている。
また、枠状壁301の一対の第2防振板部309の外面には、幅方向に所定間隔で並列した一対の係合突部307がそれぞれ形成されている。この係合突部307は平面的に見て、フランジ部302の切欠き部306に対応する位置にある。
また、枠状壁301の4つの角部の下端部には、断面L字状をなして突出する脚部311aが設けられている。
更に、図7に示すように、外面に係合突部307が設けられた一対の第2防振板部309の内面には、固定部材200aの係合段部217に係合する係合爪部315が形成されている。上記係合段部217と係合爪部315が、固定部材200aと防振部材300aとの間の嵌合手段を構成している。
図5に示すように、保持部材400aは、枠状本体部401と、その側壁の一面から延出された保持部402とを有している。枠状本体部401は、一対の対向する壁部407と、それと直交する一対の壁部408とで構成されており、1つの壁部407から保持部402が延出されている。
図7を併せて参照すると、壁部408の内面には、幅方向に所定間隔で並列して2つずつ、防振部材300aの係合突部307に係合する係合爪410が形成されている。係合突部307と係合爪410とが、防振部材300aと保持部材400aとの間の嵌合手段を構成している。また、図10を併せて参照すると、壁部408の内面には、幅方向に所定間隔をおいて、上記係合爪410の更に外側に、リブ413が形成されている。このリブ413は防振部材300aの第2防振板部309の外面に当接する。
図5に示すように、保持部402は、アーム403と、このアーム403から立設された複数、この実施形態では4つの保持壁404と、各保持壁404間に形成された保持空間406を有している。この実施形態では、保持空間406が上方に開口しており、パイプPを上方から挿入可能とされている。保持壁404には、前記実施形態と同様に弾性係合片405が形成されている。また、各保持空間406のアーム403側には、アーム403の幅方向に、弾性支持片411(図9参照)と、支持座412(図5参照)とが形成されている。したがって、パイプPは、アーム403側を弾性支持片411と支持座412とで支持され、保持空間406の挿入口側を弾性係合片405で押圧されて、保持されるようになっている。
次に、この長尺部材の保持具100aの作用効果を説明する。
長尺部材の保持具100aの組立ての際には、まず、防振部材300aの枠状壁301の収容部303に、固定部材200aの支持壁201を挿入する。すると、図7に示すように、固定部材200aの係合段部217に防振部材300aの第2防振板部309内面に形成された係合爪部315が係合し、固定部材200aが防振部材300aに対して抜け止めされる。
次に、防振部材300aの枠状壁301を保持部材400aの枠状本体部401に挿入する。すると、防振部材300aの枠状壁301の係合突部307に、保持部材400aの係合爪410が係合し、防振部材300aが保持部材400aに対して抜け止めされる。防振部材300aの枠状壁301を保持部材400aの枠状本体部401に挿入する際、図10に示すように、防振部材300aの第2防振板部309の外面には、保持部材400aのリブ413が当接するが、図7に示すように、固定部材200aの支持壁201と防振部材300aの壁部408との間に隙間CRが設けられていて、防振部材300aの第2防振板部309の内面は、固定部材200aの支持壁201から離れているので、挿入抵抗を低減することができる。
こうして組立てた長尺部材の保持具100aを用いてパイプPを保持する際には、図9に示すように、固定部材200aの下面側から被取付部材500に立設されたスタッドボルト501を挿入し、軸方向に複数対、この実施形態では3対配列された対向する弾性係合片210の間に挿入する。すると、スタッドボルト501のネジ溝にそれぞれの弾性係合片210が係合し、固定部材200aが抜け止めされ、脚部311aを被取付部材500に接地することにより、長尺部材の保持具100aを被取付部材500に固定することができる。この実施形態では、この状態で上方からパイプPを各保持空間406に挿入して、パイプPを弾性係合片405、弾性支持片411等で保持させることができる。このとき、弾性係合片210が軸方向に複数対配置されているので、係合力を高めることができる。
この状態で、図10に示すように、保持部402が取付けられた壁部407とそれと対向する壁部407の内面には、防振部材300aの枠状壁301の突部314が当接する。また、壁部408の内面に形成されたリブ413が、枠状壁301の第2防振板部309の外面に当接する。そして、上記当接部以外では、枠状壁301と枠状本体部401との間に隙間Cが設けられている。その結果、防振部材300aを撓みやすくでき、防振部材300aの防振性が高められ、パイプPの振動を効果的に抑制することができる。
また、図9に示すように、保持部材400aの枠状本体部401の下面から、防振部材300aの断面L字状をなす脚部311aが突出して着地しているので、上下方向の振動吸収性が高められると共に、パイプPを安定して支持することができる。また、応力集中を防ぎ、耐久性を向上できる。
次に、図11~18を参照して、本発明に係る長尺部材の保持具の、第3実施形態を説明する。なお、上記第1実施形態及び第2実施形態と実質的に同一部分には同符号を付して、その説明を省略することにする。
図11に示すように、この実施形態の長尺部材の保持具100b(以下、単に「保持具100b」ともいう)は、固定部材200bと、防振部材300bと、保持部材400bとを有しており、それらは別部材となっている。また、この保持具100bは、第2実施形態の保持具100aと同様に、固定部材200bと防振部材300bがインサート成形により一体に成形されていない構成となっている。
更に、この保持具100bでは、図11の矢印Aに示すように、保持部材400bの枠状本体部401の、被取付部材500側の開口(以下、単に「枠状本体部401の下方開口」ともいう)から、防振部材300bの枠状壁301を挿入した後、図11の矢印Bに示すように、枠状本体部401の、被取付部材500とは反対側の開口(以下、単に「枠状本体部401の上方開口」ともいう)側から、防振部材300bの枠状壁301の、被取付部材500とは反対側の開口(以下、単に「枠状壁301の上方開口」ともいう)に、固定部材200bの支持壁201を挿入することで、固定部材200bと防振部材300bと保持部材400bとが組付けられるようになっている。
なお、枠状本体部401の下方開口からの、枠状壁301の挿入方向を、枠状壁301の挿入方向Aとし、枠状本体部401の上方開口からの、支持壁201の挿入方向を、支持壁201の挿入方向Bとする。
図11及び図12に示すように、この実施形態の固定部材200bは、第1実施形態の固定部材200aとほぼ同様の構造をなしている。また、この固定部材200bには、支持壁201の、被取付部材500とは反対側の端部側(以下、単に「支持壁201の上方端部」ともいう)に、第2フランジ部が設けられている。すなわち、固定部材200bの、一対の側壁213の上端部どうしを連結する天壁216が、上記「第2フランジ部」をなしている。また、この固定部材200bは、弾性係合片210bの形状が、第2実施形態の固定部材200aの弾性係合片210と異なっている。すなわち、図13に示すように、この弾性係合片210bは、側壁213の内面から湾曲しつつ斜め上方に向けて延出しており、その延出方向先端が屈曲して、スタッドボルト501の溝に係合する、係合爪211bをなしている。
なお、固定部材の各部分の形状や構造は、上記各実施形態で説明した態様に限定されるものではなく、少なくとも固定手段及び支持壁を有していればよい。また、固定部材を構成する各部分は、同一材料で一体形成されている。
一方、この実施形態の保持部材400bは、図11に示すように、枠状本体部401と保持部402とを有している。枠状本体部401は、互いに平行に対向配置された一対の壁部407,407と、これらに直交して配置された一対の壁部408,408とで構成されている。壁部407の幅方向(壁部407,407の配列方向に直交する方向)の長さと、壁部408の幅方向(壁部408,408の配列方向に直交する方向)の長さとは同一であり、枠状本体部401は、略正方形の枠状をなしている。
また、図14に示すように、各壁部408の内面であって、その幅方向の中央には、支持壁201の挿入方向Bに沿って互いに平行に延びる、一対のガイドリブ420,420がそれぞれ突設されている。これらの一対のガイドリブ420,420の延出方向途中どうしは、それらの間に配置された係合爪425を介して互いに連結されている。
なお、保持部材の各部分の形状や構造は、上記各実施形態で説明した態様に限定されるものではなく、少なくとも枠状本体部及び保持部を有していればよい。また、保持部材を構成する各部分は、同一材料で一体形成されている。
次に、防振部材300bについて説明する。
図11及び図15に示すように、この実施形態の防振部材300bは、固定部材200bの支持壁201を囲む枠状壁301を有している。この枠状壁301は、互いに平行に対向配置された一対の側壁320,320と、これらに直交して配置された一対の側壁322,322とを有している。
また、側壁320の幅方向(側壁320,320の配列方向に直交する方向)の長さは、側壁322の幅方向(側壁322,322の配列方向に直交する方向)の長さよりも長く形成されており、枠状壁301は略矩形枠状をなしている。
更に、側壁320の幅方向の長さは、枠状本体部401の一対の壁部407,407の内面間の距離よりも短く形成されている。また、側壁322の幅方向の長さは、枠状本体部401の一対の壁部408,408の内面間の距離よりも短く、かつ、各壁部408の内面に対向配置されたガイドリブ420,420間の距離よりも短く形成されている。
その結果、枠状壁301の一対の側壁320,320を、枠状本体部401の一対の壁部408,408の内側に位置するように、かつ、枠状壁301の一対の側壁322,322を、枠状本体部401の一対の壁部407,407の内側に位置するように、枠状壁301を位置決めしつつ、枠状本体部401の内側に挿入可能となっている。
また、図17に示すように、枠状壁301を枠状本体部401の内側に挿入された状態で、枠状本体部401の内面と、枠状壁301の外面との間に、隙間CLが形成されるようになっている。この実施形態では、枠状本体部401を構成する一対の壁部407,407及び一対の壁部408,40の内面全周と、枠状壁301を構成する一対の側壁320,320及び一対の側壁322,322の外面全周との間に、隙間CLが形成される。
更に、枠状壁301の一対の側壁320,320の内面間の距離は、固定部材200bの支持壁201の各側壁213よりも幅広で、かつ、一対の側壁322,322の内面間の距離は、支持壁201の一対の側壁213,213の外面どうしの距離よりも長く形成されている。その結果、支持壁201の一対の側壁213,213を、枠状壁301の一対の側壁322,322の内側となるように位置決めしつつ、枠状壁301の内側に支持壁201を挿入可能となっている。
また、この防振部材300bは、枠状壁301の、被取付部材500側の端部(以下、単に「枠状壁301の下端部」ともいう)外周から広がるように突出する第1フランジ部324と、この第1フランジ部324に設けられ、被取付部材500に当接する複数の脚部340とを有している。この実施形態の場合、各脚部340は、第1フランジ部324の、被取付部材500側の面(以下、単に「第1フランジ部324の下面」ともいう)から突出している。なお、第1フランジ部324は、枠状本体部401の、被取付部材500側の端部(以下、単に「枠状本体部401の下端部」ともいう)に当接可能となっている。
図11及び図15に示すように、第1フランジ部324は、枠状壁301の側壁322の外側縁部に沿って延設した第1側辺部325と、この第1側辺部325の延出方向両端から直交し、側壁320の外側縁部に沿って、係合突部328の手前まで延びる、第2側辺部326,326とからなり、枠状壁301の外側に広がる薄肉板状となっている。その結果、図15(A)に示すように、この第1フランジ部324は、防振部材300bを平面方向から見たとき(枠状壁301の軸方向上端側から見たとき)、略コ字状をなしている。この実施形態の防振部材300bは、上記のような略コ字状をなした一対の第1フランジ部324,324を有している。
そして、上記の第1フランジ部324を設けたことで、図11の矢印Aに示すように、枠状本体部401の下方開口から枠状壁301を挿入して、最大限押し込むと、図17に示すように、第1フランジ部324が、枠状本体部401の下端部に当接して、枠状本体部401に対する、枠状壁301のそれ以上の押し込みが規制されるようになっている。すなわち、第1フランジ部324は、枠状本体部401への枠状壁301の挿入ストッパとなっている。
また、枠状壁301の各側壁320の外面側であって、枠状壁301の、被取付部材500とは反対側の開口部(上方開口部)の周縁に、係合突部328がそれぞれ突設されている。この係合突部328は、図17(B)に示すように、第1フランジ部324が、枠状本体部401(ここでは一対の壁部407,407及び一対の壁部408,408)の下端部に当接した状態で、枠状本体部401の対応する係合爪425に係合するように形成されている。
したがって、図11の矢印Aに示すように、枠状本体部401の下方開口から枠状壁301を挿入して、第1フランジ部324が枠状本体部401の下端部に当接するまで押し込むと、図17(B)に示すように、各係合突部328が、保持部材400bの対応する係合爪425にそれぞれ係合して、枠状本体部401に枠状壁301が組付けられるようになっている。すなわち、この実施形態では、係合突部328と係合爪425とが、防振部材300bと保持部材400bとの間の嵌合手段を構成している。
更に、枠状壁301を構成する一対の側壁322,322の外面に、上下方向に伸びる、突条をなした一対の突部330,330がそれぞれ設けられている。各突部330は、その下端が第1フランジ部324の第1側辺部325に連結されており、上端が側壁322の上端に至るまで伸びている。そして、枠状本体部401に枠状壁301を挿入した状態で、複数の突部330が、枠状本体部401の一対の壁部407,407の内面に当接して、防振効果を高めるようになっている。
また、図17に示すように、枠状壁301の、被取付部材500とは反対側の端部301a(以下、単に「枠状壁301の上端部301a」ともいう、ここでは一対の側壁320,320及び一対の側壁322,322の上端部を意味する)は、第1フランジ部324が、枠状本体部401の下端部に当接した状態で、枠状本体部401の、被取付部材500とは反対側の端部401a(以下、単に「枠状本体部401の上端部401a」ともいう、ここでは一対の壁部407,407及び一対の壁部408,408の上端部を意味する)よりも突出して、固定部材200bの第2フランジ部(ここでは天壁216)に当接するように形成されている。
すなわち、図11の矢印Aに示すように、枠状本体部401の下方開口から枠状壁301を挿入して、第1フランジ部324が枠状本体部401の下端部に当接した状態で、枠状壁301の上端部301aが、枠状本体部401の上端部401aよりも突出して、第2フランジ部をなす天壁216に当接するようになっている。
更に図16に示すように、各側壁320の内面の、第1フランジ部324寄りの位置であって、幅方向の両端部には、一対の係合爪部350,350が突設されている。なお、各係合爪部350は、その一側部が側壁322の内面に連結している。また、各係合爪部350は、図17(A)に示すように、第1フランジ部324が、枠状本体部401の下端部に当接し、かつ、枠状壁301の上端部301aが、固定部材200bの第2フランジ部(天壁216)に当接した状態で、支持壁201の対応する係合段部217に係合するように形成されている。
したがって、図11の矢印Aに示すように、枠状本体部401の下方開口から枠状壁301を挿入して、第1フランジ部324を枠状本体部401の下端部に当接させた後、図11の矢印Bに示すように、枠状壁301の上方開口から支持壁201を挿入して、枠状壁301の上端部301aに、天壁216が当接するまで押し込むことで、図17(A)に示すように、支持壁201の各係合段部217に、防振部材300bの対応する係合爪部350がそれぞれ係合して、枠状壁301に支持壁201が組付けられるようになっている。すなわち、この実施形態では、係合段部217と係合爪部350とが、防振部材300bと固定部材200bとの間の嵌合手段を構成している。
次に、第1フランジ部324に設けられた脚部340について詳述する。図15(B)に示すように、この実施形態の脚部340は、一対の第1フランジ部324,324の、各第1側辺部325及び各第2側辺部326の境界部分(4箇所)にそれぞれ設けられた、L字状断面を有するものとなっている(なお、便宜上、断面図は省略する)。より具体的には、この脚部340は、第1フランジ部324の第1側辺部325の延出方向の端部に配置された第1脚部分341と、第1フランジ部324の第2側辺部326の基端部に配置され、前記第1脚部分341に対して直交する第2脚部分342とから構成されている。
また、脚部340は、その少なくとも一部が、枠状壁301にも設けられている。ここでは、脚部340の一部が、枠状壁301の厚さ方向(枠状壁301の、収容部303の内方に向かう方向)に重なるように設けられている。図15(B)は、防振部材300bを底面方向から見た底面図(枠状壁301の軸方向下端側から見たときの図)であり、枠状壁301を構成する側壁320,322の外周形状が二点鎖線で示されている。同図15(B)に示すように、防振部材300bを底面方向から見たときに、脚部340の第1脚部分341の内側部分が、側壁320に重なるように(側壁329の厚さ方向に重なるように)設けられている。なお、脚部340の第2脚部分342は、側壁322の厚さ方向に重なっていない。
更に、枠状壁301が枠状本体部401の内側に挿入された状態で、枠状本体部401の内面と、枠状壁301の外面との間に形成され隙間CLが形成されるようになっているが、脚部340は、その少なくとも一部が、上記隙間CLに対して、軸方向に重なるように設けられている。なお、「軸方向」とは、脚部の軸方向を意味している(スタッドボルト等の軸部材の軸方向に沿った方向であり、第1フランジ部324の、被取付部材500側の面から、脚部340が突出する方向を意味する)。図17(A)に示すように、脚部340を通過するように防振部材300bを切断した断面図の場合、枠状本体部401の一対の壁部408,408の内面と、枠状壁301の一対の側壁320,320の外面との間に、一定幅の隙間CLが上下方向に沿って形成されるようになっている。また、図18に示す断面では、枠状本体部401の一対の壁部407,407の内面と、枠状壁301の一対の側壁322,322の外面との間に、一定幅の隙間CLが上下方向に沿って形成されるようになっている。
そして、図17(A)に示すように、脚部340の一部である第2脚部分342が、壁部408の内面と側壁320の外面との間の、一定幅の隙間CLの下方部分を含む隙間全体に対して、軸方向に重なるように設けられている。また、図18に示すように、脚部340の一部である第1脚部分341が、壁部407の内面と側壁322の外面との間の、一定幅の隙間CLの下方部分を含む隙間全体に対して、軸方向に重なるように設けられている。
なお、以上説明した防振部材の各部分の形状や構造は、上記態様に限定されるものではなく、少なくとも枠状壁及び突部を有していればよい。また、防振部材を構成する各部分は、同一の弾性材料で一体形成されている。
次に、上記構成からなる長尺部材の保持具100bの作用効果を説明する。
この保持具100bの組立ては、次のようにしてなされる。まず、保持部材400bの枠状本体部401に、防振部材300bの枠状壁301を位置合わせする(すなわち、枠状本体部401の壁部408の内側に、枠状壁301の側壁320を配置し、枠状本体部401の壁部407の内側に、枠状壁301の側壁322を配置する)。その後、図11の矢印Aに示すように、枠状本体部401の下方開口から、枠状壁301を挿入して、第1フランジ部324が枠状本体部401の下端部に当接するまで押し込む。
この際、防振部材300bは、枠状壁301の、被取付部材500側の端部外周から広がるように突出する第1フランジ部324を有しているので、上記のように、保持部材400bの枠状本体部401に、防振部材300bの枠状壁301を挿入する際に、第1フランジ部324が枠状本体部401の下端部に当接することで、枠状本体部401に対して枠状壁301を押し込み過ぎることを防止することができる。
そして、防振部材300bの各係合突部328が、保持部材400bの対応する係合爪425にそれぞれ係合するので(図17(B)参照)、枠状本体部401に枠状壁301が組付けることができる。なお、この状態で、枠状壁301の上端部301aが、枠状本体部401の上端部401aよりも突出するようになっている。
次いで、防振部材300bの枠状壁301に、固定部材200bの支持壁201を位置合わせする(すなわち、枠状壁301の一対の側壁322,322の内側に、支持壁201の一対の側壁213,213を配置する)。その後、図11の矢印Bに示すように、枠状本体部401の上方開口側から、枠状壁301の上方開口に支持壁201を挿入して、枠状壁301の上端部301aに、天壁216が当接するまで支持壁201を押し込む。すると、支持壁201の各係合段部217に、防振部材300bの対応する係合爪部350がそれぞれ係合するので(図17(A)参照)、枠状壁301に支持壁201を組付けることができる。こうして、固定部材200bと防振部材300bと保持部材400bとが組付けられて、図12に示すような保持具100bを組立てることができる。
こうして組立てた保持具100bを用いてパイプPを保持する際には、被取付部材500から立設したスタッドボルト501を、固定部材200bの下面側から挿入して、被取付部材500に対して保持具100bを押し込んでいく。すると、スタッドボルト501の溝によって、固定部材200bの複数の弾性係合片210bの係合爪211bが押されて、固定部材200bの支持壁201が被取付部材500から離反する方向に押し上げられる。
この際、固定部材200bは、その係合段部217に、防振部材300bの係合爪部350が係合しているため(図17(A)参照)、固定部材200bの支持壁201が押し上げられると、それに追随して防振部材300bも、被取付部材500から離反する方向に押し上げられることになる。
すなわち、被取付部材500に設けられたスタッドボルトなどの軸部材に、固定部材200bに設けられた弾性係合片210bなどの固定手段を押し込むとき、固定部材200bを介して防振部材300bに押し上げ力が作用する。
この際、この保持具100bにおいては、枠状壁301の下端部外周から広がるように突出する第1フランジ部324が、保持部材400bの枠状本体部401の下端部に当接するので、枠状壁301のそれ以上押し上げが規制され(すなわち、第1フランジ部324は、枠状本体部401への枠状壁301の挿入ストッパとなる)、防振部材300bの枠状壁301が、保持部材400bの枠状本体部401内で、上方に位置ずれすることを防止することができる。
そして、被取付部材500に対して保持具100bが最大限押し込まれると、図18に示すように、複数の脚部340が被取付部材500に接地して、被取付部材500に保持具100bを固定することができる。
また、この保持具100bにおいては、第1フランジ部324に、被取付部材500に当接する、複数の脚部340が設けられている。そのため、保持部材400bの保持部402に保持されたパイプPから振動が作用した場合に、その振動の伝達経路K(図17(A)参照)を長く確保することができるため、防振部材300bによる防振性能を高めることができる。
更に、枠状壁301の外側に広がる第1フランジ部324に、複数の脚部340を設けたので、例えば、複数の脚部340を、枠状壁301の下端部から突出させた場合に比べて、複数の脚部340を広い間隔で配置することできる。その結果、被取付部材500に対して、複数の脚部340を介して接地した防振部材300bを安定性を高めることができる(防振部材300bを安定して支持させることができる)。
また、この実施形態においては、図15(B)に示すように、枠状壁301の第1フランジ部324に設けた脚部340は、その少なくとも一部が、枠状壁301にも設けられている。
そのため、第1フランジ部324の剛性を向上させることができ、被取付部材500に保持具100bを固定すべく、スタッドボルト501を、固定部材200bの下面側から挿入して、被取付部材500に対して保持具100bを押込んでいく際に、保持部材400bの枠状本体部401内に、枠状壁301に設けた第1フランジ部324を入り込みにくくすることができ、第1フランジ部324によるストッパ効果(第1フランジ部324が枠状本体部401の下端部に当接して、枠状本体部401への枠状壁301の挿入を規制する効果)を高めることができる。また、保持部材400bの枠状本体部401に、防振部材300bの枠状壁301を挿入する際に、第1フランジ部324が下方に向けて撓みづらくなり、枠状本体部401に対して枠状壁301を押し込み過ぎることを防止することができる。
更に、この実施形態においては、図17(A)や図18に示すように、枠状壁301が枠状本体部401の内側に挿入された状態で、枠状本体部401の内面と、枠状壁301の外面との間に形成され隙間CLが形成されるようになっており、また、脚部340は、その少なくとも一部が、上記隙間CLに対して、軸方向に重なるように設けられている。
上記のように、脚部340の少なくとも一部が、枠状本体部401の内面と枠状壁301の外面との隙間CLに対して、軸方向に重なるように設けられているので、第1フランジ部324のバネ定数を下げて、第1フランジ部324を撓みやすくすることができる。すなわち、隙間CLに対して、脚部340の一部が軸方向に重なるため、第1フランジ部324における、脚部340を設けた部分を、撓み変形させやすい(仮に隙間CLがないと、第1フランジ部324における、脚部340を設けた部分の、撓み変形の余地が少なくなり、第1フランジ部324が撓み変形しにくくなる)。その結果、被取付部材500から脚部340を介して第1フランジ部324に伝達される振動や、パイプP等の長尺部材から保持部402を介して第1フランジ部324に伝達される振動を、軽減しやすくなる。
また、この実施形態においては、固定部材200bには、支持壁201の上端部に第2フランジ部(ここでは天壁216)が設けられており、枠状壁301の上端部301aは、第1フランジ部324が、枠状本体部401の下端部に当接した状態で、枠状本体部401の上端部401aよりも突出して、第2フランジ部に当接するように形成されている。
そのため、図11の矢印Aに示すように、枠状本体部401の下方開口から、枠状壁301を挿入する際に、枠状壁301を挿入しやすくすることができると共に、枠状本体部401の上方開口側から、支持壁201を枠状壁301の上方開口に挿入する際に、第2フランジ部が、枠状本体部401の上端部401aに当接することを防止することができ、被取付部材500から脚部340を介して第1フランジ部324に伝達される振動や、パイプP等の長尺部材から保持部402を介して第1フランジ部324に伝達される振動が、必ず防振部材300bを介することとなり、高い防振性能を得ることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で、各種の変形実施形態が可能であり、そのような実施形態も本発明の範囲に含まれる。
100、100a、100b 長尺部材の保持具
200、200a、200b 固定部材
201 支持壁
210 弾性係合片
211 係合爪
300、300a、300b 防振部材
301 枠状壁
307 係合突部
308 第1防振板部
309 第2防振板部
310 空洞部
311 脚部
312 第1突部
313 第2突部
314 突部
315 係合爪部
324 第1フランジ部
340 脚部
400、400a、400b 保持部材
401 枠状本体部
402,402a、402b 保持部
404 保持壁
405 弾性係合片
406 保持空間
P パイプ
500 被取付部材
501 スタッドボルト

Claims (5)

  1. 被取付部材に対する固定手段、及び前記固定手段を介して固定される支持壁を有する固定部材と、
    弾性材料からなり、前記支持壁を囲んで配置される枠状壁、及び前記枠状壁の外面から突出する突部を有する防振部材と、
    前記防振部材の外周に支持される枠状本体部、及び前記枠状本体部から延出され、長尺部材を保持する保持部を有する保持部材とを備え、
    前記防振部材の前記突部が、前記保持部材の前記枠状本体部の内面に当接して、前記枠状本体部が支持されており、
    前記防振部材は、矩形状の枠状壁を有し、下縁部4隅から突出するL字状断面の脚部を有し、前記脚部が前記保持部材の下面から突出して前記被取付部材に当接するように構成されていることを特徴とする長尺部材の保持具。
  2. 被取付部材に対する固定手段、及び前記固定手段を介して固定される支持壁を有する固定部材と、
    弾性材料からなり、前記支持壁を囲んで配置される枠状壁、及び前記枠状壁の外面から突出する突部を有する防振部材と、
    前記防振部材の外周に支持される枠状本体部、及び前記枠状本体部から延出され、長尺部材を保持する保持部を有する保持部材とを備え、
    前記防振部材の前記突部が、前記保持部材の前記枠状本体部の内面に当接して、前記枠状本体部が支持されており、
    前記防振部材は、前記枠状壁の、前記被取付部材側の端部外周から広がるように突出する第1フランジ部と、該第1フランジ部に設けられ、前記被取付部材に当接する複数の脚部とを有していることを特徴とする長尺部材の保持具。
  3. 前記脚部は、その少なくとも一部が、前記枠状壁にも設けられている請求項記載の長尺部材の保持具。
  4. 前記枠状壁が前記枠状本体部の内側に挿入された状態で、前記枠状本体部の内面と、前記枠状壁の外面との間に、隙間が形成されるようになっており、
    前記脚部は、その少なくとも一部が、前記隙間に対して、軸方向に重なるように設けられている請求項又は記載の長尺部材の保持具。
  5. 前記固定部材には、前記支持壁の、前記被取付部材とは反対側の端部側に、第2フランジ部が設けられており、
    前記枠状壁の、前記被取付部材とは反対側の端部は、前記第1フランジ部が、前記枠状本体部の、前記被取付部材側の端部に当接した状態で、前記枠状本体部の、前記被取付部材とは反対側の端部よりも突出して、前記第2フランジ部に当接するように形成されている請求項2~4のいずれか1項に記載の長尺部材の保持具。
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