JP7352445B2 - 携帯用バンドソー - Google Patents

Description

本開示は、携帯用バンドソーに関する。

携帯用バンドソーに係る技術分野において、特許文献１に開示されているような帯鋸切断機及び特許文献２に開示されているような携帯型バンドソーが知られている。

特開２０１６－１４７３３９号公報 米国特許第７２８７４５４号明細書

携帯用バンドソーにおいて、操作性の向上のために、左右方向の重量バランスを均一に近付けることが要望される。

本開示は、左右方向の重量バランスを均一に近付けることができる携帯用バンドソーを提供することを目的とする。

本開示に従えば、バッテリが装着されるバッテリ装着部と、前記バッテリからの電力により駆動するモータと、前記モータが発生する動力により回転する無端状の帯鋸刃と、前記モータ及び前記帯鋸刃のそれぞれを支持する本体部と、前記本体部に接続され上下方向に延伸する支持部及び前記支持部に接続され前後方向に延伸する把持部を有するハンドルと、を備え、左右方向において、前記モータの中心は、前記ハンドルの中心よりも一方側に配置され、前記バッテリの中心は、前記ハンドルの中心よりも他方側に配置される、携帯用バンドソーが提供される。

本開示によれば、左右方向の重量バランスを均一に近付けることができる携帯用バンドソーが提供される。

図１は、実施形態に係る携帯用バンドソーを示す斜視図である。 図２は、実施形態に係る携帯用バンドソーをＭ方側から見た図である。 図３は、実施形態に係る携帯用バンドソーをＬ方側から見た図である。 図４は、実施形態に係る携帯用バンドソーを前方側から見た図である。 図５は、実施形態に係る携帯報ハンドソーをＳ方側から見た図である。 図６は、実施形態に係る携帯用バンドソーをＳ方側から見た図である。 図７は、実施形態に係る携帯用バンドソーをＬ方側から見た断面図である。 図８は、実施形態に係る携帯用バンドソーを上方側から見た図である。 図９は、実施形態に係る携帯用バンドソーを上方側から見た図である。

以下、本開示に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本開示は実施形態に限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。

［携帯用バンドソー］
図１は、実施形態に係る携帯用バンドソー１を示す斜視図である。

図１に示すように、携帯用バンドソー１は、バッテリ２６が装着されるバッテリ装着部２４と、バッテリ２６からの電力により駆動するモータ２０と、モータ２０が発生する動力により回転する無端状の帯鋸刃１２と、モータ２０及び帯鋸刃１２のそれぞれを支持する本体部１０と、本体部１０に接続されるハンドル２２とを備える。ハンドル２２は、本体部１０に接続される支持部６０と、支持部６０に接続される把持部６２とを有する。

また、携帯用バンドソー１は、切断対象を支持するストッパプレート機構１４と、物体に掛けられるフック１６と、帯鋸刃１２のテンションを調整するテンション調整機構１８とを備える。

実施形態においては、「左」、「右」、「前」、「後」、「上」、及び「下」の用語を用いて各部の位置関係について説明する。これらの用語は、携帯用バンドソー１の中心を基準とした相対位置又は方向を示す。

支持部６０は、上下方向に延伸する。把持部６２は、前後方向に延伸する。支持部６０の長手方向を上下方向とし、把持部６２の長手方向を前後方向とし、上下方向及び前後方向のそれぞれに直交する方向を左右方向とする。

上方側は、上下方向の一方側であり、下方側は、上下方向の他方側である。前方側は、前後方向の一方側であり、後方側は、前後方向の他方側である。左方側は、左右方向の一方側であり、右方側は、左右方向の他方側である。実施形態において、本体部１０から支持部６０が突出する方向が上方側である。ハンドル２２に対してバッテリ装着部２４が配置される方向が後方側である。ハンドル２２に対して帯鋸刃１２が配置される方向が左方側である。

また、モータ２０の回転軸ＭＸと平行な方向をＭＳ方向とし、ＭＳ方向及び前後方向のそれぞれに直交する方向をＫＬ方向とする。上下方向は、ＭＳ方向及びＫＬ方向のそれぞれに対して傾斜する。Ｍ方側は、ＭＳ方向の一方側であり、Ｓ方側は、ＭＳ方向の他方側である。Ｋ方側は、ＫＬ方向の一方側であり、Ｌ方側は、ＫＬ方向の他方側である。実施形態において、本体部１０からモータ２０が突出する方向がＭ方側である。ハンドル２２に対して帯鋸刃１２が配置される方向がＬ方側である。

図２は、実施形態に係る携帯用バンドソー１をＭ方側から見た図である。図３は、実施形態に係る携帯用バンドソー１をＬ方側から見た図である。図４は、実施形態に係る携帯用バンドソー１を前方側から見た図である。

図２、図３、及び図４に示すように、本体部１０は、前後方向に長い。本体部１０の外形は、長円状又は楕円状である。本体部１０は、フレーム３０と、カバー３２とを有する。フレーム３０は、カバー３２よりもＭ方側に配置される。フレーム３０は、アルミニウム又はマグネシウムのような軽金属により形成される。実施形態において、フレーム３０は、アルミダイキャスト製である。フレーム３０は、ＭＳ方向に直交する表面３０ｆを有する。

カバー３２は、フレーム３０を覆う。カバー３２は、フレーム３０よりもＳ方側に配置される。カバー３２は、ヒンジ部を介してフレーム３０に取り付けられる。カバー３２は、フレーム３０に対して開閉可能である。カバー３２は、ポリカーボネート又はナイロンのような合成樹脂製である。

フレーム３０とカバー３２との間に本体部１０の内部空間が形成される。帯鋸刃１２の少なくとも一部は、本体部１０の内部空間に配置される。フレーム３０は、帯鋸刃１２を回転可能に支持する。

フレーム３０は、モータ２０を支持する。モータ２０は、フレーム３０の表面３０ｆに配置される。ハンドル２２は、フレーム３０の表面３０ｆに接続される。フック１６及びテンション調整機構１８のそれぞれは、フレーム３０に配置される。

本体部１０は、凹部１０ｎを有する。凹部１０ｎは、前後方向において本体部１０の中央部に設けられる。凹部１０ｎは、ＫＬ方向において本体部１０のＬ方側の端部に設けられる。

帯鋸刃１２の少なくとも一部は、凹部１０ｎに配置される。帯鋸刃１２は、凹部１０ｎにおいて、本体部１０の外部空間に配置される。

携帯用バンドソー１の切断対象の少なくとも一部は、凹部１０ｎに配置される。帯鋸刃１２は、凹部１０ｎにおいて切断対象を切断する。凹部１０ｎに配置される帯鋸刃１２は、切断対象を切断することができる。以下の説明において、凹部１０ｎに配置される帯鋸刃１２の一部分を適宜、切断部１２ｃ、と称する。

帯鋸刃１２の切断部１２ｃは、切断対象を切断する。切断部１２ｃは、本体部１０の外部空間に配置される。

図５は、実施形態に係る携帯用バンドソー１をＳ方側から見た図である。図５は、フレーム３０からカバー３２を外した状態の携帯用バンドソー１を示す。図６は、実施形態に係る携帯用バンドソー１をＳ方側から見た図である。

図５に示すように、フレーム３０は、フレーム３０の外周部を規定する縦壁部３０ａと、切欠部３０ｎとを有する。

縦壁部３０ａは、直線部３０ｐと、第１湾曲部３０ｑと、第２湾曲部３０ｒと、第３湾曲部３０ｓと、第４湾曲部３０ｔとを有する。

直線部３０ｐは、縦壁部３０ａのＫ方側に配置される。直線部３０ｐは、前後方向に延伸する。

第１湾曲部３０ｑは、縦壁部３０ａの後方側に配置される。第１湾曲部３０ｑは、直線部３０ｐの後端部に接続される。第１湾曲部３０ｑは、後方側に突出するように湾曲する。

第２湾曲部３０ｒは、縦壁部３０ａの前方側に配置される。第２湾曲部３０ｒは、直線部３０ｐの前端部に接続される。第２湾曲部３０ｒは、前方側に突出するように湾曲する。

第３湾曲部３０ｓは、第１湾曲部３０ｑと切欠部３０ｎとを結ぶように配置される。第３湾曲部３０ｓは、第１湾曲部３０ｑのＬ方側の端部に接続される。第３湾曲部３０ｓは、Ｌ方側に突出するように湾曲する。

第４湾曲部３０ｔは、第２湾曲部３０ｒと切欠部３０ｎとを結ぶように配置される。第４湾曲部３０ｔは、第２湾曲部３０ｒのＬ方側の端部に接続される。第４湾曲部３０ｔは、Ｌ方側に突出するように湾曲する。

図６に示すように、カバー３２は、縦壁部３２ａと、切欠部３２ｎとを有する。カバー３２の縦壁部３２ａは、フレーム３０の縦壁部３０ａに対応する位置に配置される。カバー３２の切欠部３２ｎは、フレーム３０の切欠部３０ｎに対応する位置に配置される。

カバー３２を閉じた状態において、フレーム３０の縦壁部３０ａとカバー３２の縦壁部３２ａとは重なる。カバー３２を閉じた状態において、フレーム３０の切欠部３０ｎとカバー３２の切欠部３２ｎとは重なる。フレーム３０の切欠部３０ｎとカバー３２の切欠部３２ｎとにより、本体部１０の凹部１０ｎが形成される。

縦壁部３２ａは、直線部３２ｐと、第１湾曲部３２ｑと、第２湾曲部３２ｒと、第３湾曲部３２ｓと、第４湾曲部３２ｔとを有する。

カバー３２を閉じた状態において、カバー３２の直線部３２ｐとフレーム３０の直線部３０ｐとが重なる。カバー３２を閉じた状態において、カバー３２の第１湾曲部３２ｑとフレーム３０の第１湾曲部３０ｑとが重なる。カバー３２を閉じた状態において、カバー３２の第２湾曲部３２ｒとフレーム３０の第２湾曲部３０ｒとが重なる。カバー３２を閉じた状態において、カバー３２の第３湾曲部３２ｓとフレーム３０の第３湾曲部３０ｓとが重なる。カバー３２を閉じた状態において、カバー３２の第４湾曲部３２ｔとフレーム３０の第４湾曲部３０ｔとが重なる。

図６に示すように、フレーム３０は、ロック部３０ｄを有する。カバー３２は、ロック部３０ｄに固定されるロック部３２ｄを有する。ロック部３０ｄとロック部３２ｄとが固定されることにより、カバー３２を閉じた状態が維持される。

図５に示すように、フレーム３０は、第１鋸車４０及び第２鋸車４２のそれぞれを支持する。第１鋸車４０及び第２鋸車４２のそれぞれは、本体部１０の内部空間に配置される。第１鋸車４０及び第２鋸車４２のそれぞれは、帯鋸刃１２を支持する。第２鋸車４２は、第１鋸車４０の前方に配置される。

帯鋸刃１２は、無端状の鋸刃である。帯鋸刃１２は、金属製である。帯鋸刃１２は、第１鋸車４０及び第２鋸車４２のそれぞれに掛けられる。帯鋸刃１２は、テンション調整機構１８により前後方向に引っ張られた状態で、第１鋸車４０及び第２鋸車４２のそれぞれに掛けられる。

第１鋸車４０は、回転軸ＢＸを中心に回転する。第２鋸車４２は、回転軸ＣＸを中心に回転する。回転軸ＢＸ及び回転軸ＣＸのそれぞれは、モータ２０の回転軸ＭＸと平行である。第１鋸車４０の回転軸ＢＸは、モータ２０の回転軸ＭＸと一致する。

モータ２０は、第１鋸車４０を回転させる動力を発生する。モータ２０が駆動することにより、第１鋸車４０が回転する。第１鋸車４０及び第２鋸車４２のそれぞれに帯鋸刃１２が掛けられた状態で、第１鋸車４０が回転することにより、帯鋸刃１２が回転する。帯鋸刃１２が回転することにより、第２鋸車４２が回転する。第２鋸車４２は、第１鋸車４０に追従するように回転する。このように、モータ２０が駆動し、第１鋸車４０が回転することにより、帯鋸刃１２は、第１鋸車４０及び第２鋸車４２のそれぞれに支持された状態で回転する。

フレーム３０は、帯鋸刃１２をガイドするガイド部４４を有する。ガイド部４４は、切欠部３０ｎの前方側に配置される第１ガイド部４４ａと、切欠部３０ｎの後方側に配置される第２ガイド部４４ｂとを含む。第１ガイド部４４ａ及び第２ガイド部４４ｂのそれぞれは、帯鋸刃１２を挟む一対のローラを有する。ガイド部４４は、凹部１０ｎにおいて帯鋸刃１２を捩るようにガイドする。実施形態において、ガイド部４４は、帯鋸刃１２の切断部１２ｃの表面が上下方向と平行になるように、帯鋸刃１２をガイドする。

実施形態において、帯鋸刃１２は、凹部１０ｎにおいて切断部１２ｃが後方に移動するように回転する。

なお、図６に示すように、カバー３２は、第１鋸車４０の少なくとも一部が配置される開口部３２ｂと、第２鋸車４２の少なくとも一部が配置される開口部３２ｃとを有する。第１鋸車４０の少なくとも一部は、開口部３２ｂから露出する。第２鋸車４２の少なくとも一部は、開口部３２ｃから露出する。

図２及び図３に示すように、ストッパプレート機構１４は、フレーム３０に取り付けられる。ストッパプレート機構１４は、切断対象を支持する。ストッパプレート機構１４は、切断対象が帯鋸刃１２の回転によって移動することを規制する。ストッパプレート機構１４は、凹部１０ｎを移動する帯鋸刃１２の移動方向の下流側に配置される。実施形態において、ストッパプレート機構１４は、凹部１０ｎの後端部に配置される。

ストッパプレート機構１４は、プレート部材１４ａとボルト１４ｂとを有する。プレート部材１４ａに、ボルト１４ｂが挿入される長孔部１４ａ１が形成される。長孔部１４ａ１とボルト１４ｂとの位置が調整されることにより、プレート部材１４ａの位置が調整される。ボルト１４ｂは、本体部１０のフレーム３０に固定される。

フック１６は、物体に掛けられる。フック１６は、フレーム３０の表面３０ｆの前端部に配置される。フック１６は、フレーム３０に回動可能に支持される。

図７は、実施形態に係る携帯用バンドソー１をＬ方側から見た断面図である。図７に示すように、テンション調整機構１８は、本体部１０に設けられる。テンション調整機構１８は、帯鋸刃１２のテンションを調整する。テンション調整機構１８は、凹部１０ｎよりも前方に配置される。テンション調整機構１８は、レバー１８ａと、カム１８ｂと、ばね部材１８ｃと、移動部材１８ｄとを有する。レバー１８ａが回転することによりカム１８ｂが回転する。カム１８ｂが回転することによりばね部材１８ｃが圧縮される。ばね部材１８ｃは、移動部材１８ｄを前方に移動させる弾性力を発生する。移動部材１８ｄは、第２鋸車４２に連結される。第２鋸車４２は、ばね部材１８ｃから前方に移動する弾性力を受ける。

モータ２０は、バッテリ２６からの電力により駆動する電動モータである。図７に示すように、モータ２０は、減速部７０を介して本体部１０のフレーム３０に設けられる。モータ２０は、凹部１０ｎよりも後方側に配置される。

モータ２０は、ステータ５２と、ロータ５４とを備える。モータ２０は、ハウジング５０に収容される。モータ２０は、凹部１０ｎよりも後方側、且つ本体部１０の後端部１０ｅよりも前方側に配置される。モータ２０は、フレーム３０からＭ方向に突出するように設けられる。

ハウジング５０は、モータ２０を収納するモータハウジングとして機能する第１部分５０ａと、ステータ５２に接続される配線等を収納する第２部分５０ｂとを含む。図２に示すように、第１部分５０ａは、フレーム３０からＭ方側に突出するように設けられる。第２部分５０ｂは、第１部分５０ａから前方側に突出するように設けられる。第２部分５０ｂは、前方側に向かってＫ方側に傾斜する。

ステータ５２は、筒状である。ロータ５４は、ステータ５２の内側に配置される。図７に示すように、ロータ５４のＳ方側の先端部に設けられる連結部５４ａと第１鋸車４０とが連結される。ロータ５４が回転することにより、第１鋸車４０が回転する。

図８及び図９のそれぞれは、実施形態に係る携帯用バンドソー１を上方から見た図である。図８は、バッテリ装着部２４にバッテリ２６は装着されていない状態を示す。図９は、バッテリ装着部２４にバッテリ２６が装着された状態を示す。図８及び図９に示すように、ハンドル２２は、本体部１０のフレーム３０に支持される。ハンドル２２は、支持部６０と、把持部６２とを含む。

支持部６０は、凹部１０ｎよりも前方側に配置される支持部６０Ａと、凹部１０ｎよりも後方側に配置される支持部６０Ｂとを含む。

支持部６０は、上下方向に延伸する。支持部６０は、下端部６０ａと上端部６０ｂとを有する。支持部６０の下端部６０ａは、フレーム３０の表面に接続される。

把持部６２は、作業者により把持される。把持部６２は、前後方向に延伸する。把持部６２は、前端部６２ａと後端部６２ｂとを有する。把持部６２の前端部６２ａは、支持部６０Ａの上端部６０ｂに接続される。把持部６２の後端部６２ｂは、支持部６０Ｂの上端部６０ｂに接続される。

なお、把持部６２の後端部６２ｂには、帯鋸刃１２の回転速度を調整するための操作部６４が配置される。作業者により操作部６４が操作されることにより、帯鋸刃１２の回転速度が変化する。

［ハンドルとモータとバッテリとの位置関係］
把持部６２は、モータ２０よりも右方側に配置される。把持部６２は、帯鋸刃１２の切断部１２ｃよりも上方側且つ右方側に配置される。左右方向において、把持部６２の左端部の位置と凹部１０ｎの右端部の位置とは一致する。

前後方向において、把持部６２の寸法は、凹部１０ｎの寸法よりも大きい。把持部６２の前端部６２ａは、凹部１０ｎの前端部よりも前方に配置される。把持部６２の後端部６２ｂは、凹部１０ｎの後端部よりも後方に配置される。前後方向において、ハンドル２２の把持部６２の少なくとも一部と帯鋸刃１２の切断部１２ｃとは同じ位置に配置される。

把持部６２に前後方向に延伸する中心軸ＡＸが規定される。中心軸ＡＸは、左右方向における把持部６２の中心を通る。第１部分５０ａは、Ｍ方側の端面５０ｃを有する。モータ２０の回転軸ＭＸと端面５０ｃとの交点を中心点Ｐとする。中心点Ｐは、前後方向におけるモータ２０の中心とみなすことができる。把持部６２の中心軸ＡＸと帯鋸刃１２の切断部１２ｃとの左右方向の距離を距離Ｄ１とし、把持部６２の中心軸ＡＸと中心点Ｐとの左右方向の距離を距離Ｄ２としたとき、距離Ｄ２は、距離Ｄ１よりも長い。すなわち、モータ２０の少なくとも一部は、切断部１２ｃよりも左方側に突出する。

中心点Ｐを含み、上下方向及び左右方向のそれぞれに延在する平面を仮想平面Ｑとする。仮想平面Ｑは、前後方向におけるモータ２０の中心とみなすことができる。左右方向におけるモータ２０の中心Ｒは、仮想平面Ｑ上に規定される。なお、左右方向におけるモータ２０の中心Ｒは、仮想平面Ｑ上に規定されなくてもよい。

バッテリ装着部２４は、バッテリ２６の電源端子を接続される接続端子を有する。バッテリ２６がバッテリ装着部２４に装着されることにより、バッテリ２６から携帯用バンドソー１に電力が供給される。

図８に示すように、バッテリ装着部２４は、ハンドル２２の後部に配置される。実施形態において、バッテリ装着部２４は、把持部６２の後端部６２ｂに配置される。ハンドル２２とバッテリ装着部２４とは一体である。

バッテリ装着部２４の少なくとも一部は、把持部６２の後端部６２ｂから右方側に突出する。バッテリ装着部２４は、把持部６２の後方側に配置される部分２４ｓと、部分２４ｓから右方側に突出する部分２４ｔと、部分２４ｔから右方側に突出する突起部２４ｂとを含む。左右方向において、把持部６２の位置と部分２４ｓの位置とは一致する。左右方向において、部分２４ｔは、把持部６２より右方側に配置される。バッテリ装着部２４の少なくとも一部は、把持部６２よりも右方側に配置される。

バッテリ装着部２４に前後方向に延伸する中心軸ＡＸ１が規定される。中心軸ＡＸ１は、左右方向におけるバッテリ装着部２４の中心を通る。左右方向において、バッテリ装着部２４の中心軸ＡＸ１は、把持部６２の中心軸ＡＸよりも右方側に配置される。すなわち、左右方向において、バッテリ装着部２４の中心は、ハンドル２２の中心よりも右方側に配置される。

中心軸ＡＸと中心軸ＡＸ１との間の左右方向の距離を距離Ｄ３としたとき、距離Ｄ３は、距離Ｄ１及び距離Ｄ２よりも短い。また、バッテリ装着部２４の突起部２４ｂの右端面と把持部６２の中心軸ＡＸとの左右方向の距離を距離Ｄ４としたとき、距離Ｄ４は、距離Ｄ２より短い。すなわち、左右方向において、把持部６２からのバッテリ装着部２４の突出量は、把持部６２からのモータ２０の突出量よりも小さい。

バッテリ装着部２４の上側後端面２４ａａ及び下側後端面２４ａｂは、本体部１０（フレーム３０）の後端部１０ｅよりも前方に配置される。上側後端面２４ａａは、下側後端面２４ａｂよりも後方側に配置される。上側後端面２４ａａ及び下側後端面２４ａｂのそれぞれは、平面である。上側後端面２４ａａと下側後端面２４ａｂとは平行である。バッテリ装着部２４の少なくとも一部は、本体部１０の凹部１０ｎよりも右方側に配置される。バッテリ装着部２４は、後端部１０ｅよりも前方に配置される。

バッテリ装着部２４の上側後端面２４ａａは、中心点Ｐよりも前方側に配置される。上述のように、中心点Ｐは、モータ２０の回転軸ＭＸと端面５０ｃとの交点を示す。バッテリ装着部２４は、モータ２０の中心（仮想平面Ｑ）よりも前方側に配置される。

また、モータ２０の中心点Ｐは、ハンドル２２の把持部６２の中心軸ＡＸよりも左方側に配置される。左右方向において、モータ２０の中心Ｒは、ハンドル２２の把持部６２の中心よりも左方側に配置される。

図９に示すように、バッテリ２６は、バッテリ装着部２４に装着される。バッテリ２６は、バッテリ装着部２４に対向する上側前端面２６ａａ及び下側前端面２６ａｂと、上側前端面２６ａａとは反対方向を向く後端面２６ｂとを有する。上側前端面２６ａａは、下側前端面２６ａｂよりも前方側に配置される。上側前端面２６ａａ及び下側前端面２６ａｂのそれぞれは、平面である。上側前端面２６ａａと下側前端面２６ａｂとは平行である。上側前端面２６ａａの形状は、バッテリ装着部２４の上側後端面２４ａａの形状と一致する。下側前端面２６ａｂの形状は、バッテリ装着部２４の下側後端面２４ａｂの形状と一致する。バッテリ２６がバッテリ装着部２４に装着された状態で、後端面２６ｂは、本体部１０の後端部１０ｅよりも前方に配置される。すなわち、バッテリ２６は、本体部１０の後端部１０ｅよりも前方側に配置される。また、バッテリ２６の少なくとも一部は、本体部１０の凹部１０ｎよりも右方側に配置される。

バッテリ２６とモータ２０とは、左右方向に配置される。前後方向において、バッテリ２６の少なくとも一部とモータ２０とは同じ位置に配置される。実施形態において、バッテリ２６は、部分２６ｓと、部分２６ｓよりも後方側の部分２６ｔとを含む。部分２６ｓが、前後方向においてモータ２０と同じ位置に配置される。部分２６ｔは、モータ２０よりも後方側に配置される。

バッテリ２６に前後方向に延伸する中心軸ＡＸ２が規定される。中心軸ＡＸ２は、左右方向におけるバッテリ２６の中心を通る。左右方向において、バッテリ２６の中心軸ＡＸ２は、把持部６２の中心軸ＡＸよりも右方側に配置される。すなわち、左右方向において、バッテリ２６の中心は、ハンドル２２の中心よりも右方側に配置される。

左右方向において、バッテリ装着部２４の中心とバッテリ２６の中心とは一致する。バッテリ装着部２４の中心軸ＡＸ１は、バッテリ２６の中心軸ＡＸ２と一致する。左右方向において、バッテリ２６の中心は、ハンドル２２の把持部６２の中心よりも右方側に配置される。

図９に示すように、バッテリ２６の右端面２６ｃと把持部６２の中心軸ＡＸとの左右方向の距離を距離Ｄ５としたとき、距離Ｄ５は、距離Ｄ２よりも短い。すなわち、左右方向において、把持部６２からのバッテリ２６の突出量は、把持部６２からのモータ２０の突出量よりも小さい。

作業者は、ハンドル２２を把持しながら携帯用バンドソー１を用いる作業を実施する。携帯用バンドソー１の操作性を向上するために、左右方向の重量バランスを均一に近付けることが要望される。実施形態においては、モータ２０が、ハンドル２２に対して左方側に配置され、バッテリ２６がハンドル２２に対して右方側に配置される。これにより、ハンドル２２を支点とした左右の重量バランスを均一に近付けることができる。また、携帯用バンドソー１の操作性を向上するために、携帯用バンドソー１の全体の寸法を小さくすることも要望される。実施形態においては、前後方向において、ハンドル２２の少なくとも一部と帯鋸刃１２の切断部１２ｃとが同じ位置に配置される。また、前後方向において、バッテリ２６の少なくとも一部とモータ２０とが同じ位置に配置される。これにより、前後方向の携帯用バンドソー１の寸法を小さくしつつ、左右の重量バランスを均一に近付けることができる。

［効果］
以上説明したように、本実施形態によれば、左右方向において、モータ２０の中心Ｒは、ハンドル２２の中心（中心軸ＡＸ）よりも一方側（左方側）に配置され、バッテリ２６の中心（中心軸ＡＸ２）は、ハンドル２２の中心よりも他方側（右方側）に配置される。ハンドル２２の中心軸ＡＸを基準として、モータ２０の重心が左方側に配置され、バッテリ２６の重心が右方側に配置されるため、携帯用バンドソー１の左右の重量バランスを均一に近付けることができる。

前後方向において、ハンドル２２の少なくとも一部と帯鋸刃１２の切断部１２ｃとは同じ位置に配置される。前後方向において、バッテリ２６の少なくとも一部とモータ２０とは同じ位置に配置される。これにより、前後方向における携帯用バンドソー１の寸法を小さくすることができる。また、携帯用バンドソー１の左右の重量バランスを均一に近付けることができる。

バッテリ装着部２４は、ハンドル２２の後方側に配置される。実施形態において、バッテリ装着部２４は、ハンドル２２の後部に配置され、ハンドル２２と一体である。これにより、シンプルな構造で、携帯用バンドソー１の全体の寸法を小さくすることができる。

バッテリ装着部２４は、モータ２０の中心（仮想平面Ｑ）よりも前方側に配置される。これにより、バッテリ２６も前方側に配置されるため、携帯用バンドソー１の全体の寸法を小さくすることができる。

バッテリ２６は、本体部１０の後端部１０ｅよりも前方に配置される。バッテリ２６が本体部１０の後端部１０ｅよりも後方側に突出しないので、携帯用バンドソー１の全体の寸法を小さくすることができる。

［その他の実施形態］
上述の実施形態において、バッテリ２６の少なくとも一部が、本体部１０の後端部１０ｅよりも後方側に配置されてもよい。

上述の実施形態において、バッテリ装着部２４は、モータ２０の中心よりも後方側に配置されてもよい。

上述の実施形態において、バッテリ装着部２４は、ハンドル２２の前方側に配置されてもよい。バッテリ装着部２４は、ハンドル２２の左方側及び右方側の少なくとも一方側に配置されてもよい。

上述の実施形態において、モータ２０は、バッテリ装着部２４よりも前方側に配置されてもよい。

上述の実施形態において、前後方向において、ハンドル２２と切断部１２ｃとは異なる位置に配置されてもよい。前後方向において、バッテリ２６とモータ２０とは異なる位置に配置されてもよい。

１…携帯用バンドソー、１０…本体部、１０ｅ…後端部、１０ｎ…凹部、１２…帯鋸刃、１２ｃ…切断部、１４…ストッパプレート機構、１４ａ…プレート部材、１４ａ１…長孔部、１４ｂ…ボルト、１６…フック、１８…テンション調整機構、１８ａ…レバー、１８ｂ…カム、１８ｃ…ばね部材、１８ｄ…移動部材、２０…モータ、２２…ハンドル、２４…バッテリ装着部、２４ａａ…上側後端面、２４ａｂ…下側後端面、２４ｂ…突起部、２４ｓ…部分、２４ｔ…部分、２６…バッテリ、２６ａａ…上側前端面、２６ａｂ…下側前端面、２６ｂ…後端面、２６ｃ…右端面、２６ｓ…部分、２６ｔ…部分、３０…フレーム、３０ｄ…ロック部、３０ａ…縦壁部、３０ｆ…表面、３０ｎ…切欠部、３０ｐ…直線部、３０ｑ…第１湾曲部、３０ｒ…第２湾曲部、３０ｓ…第３湾曲部、３０ｔ…第４湾曲部、３２…カバー、３２ａ…縦壁部、３２ｂ…開口部、３２ｃ…開口部、３２ｄ…ロック部、３２ｎ…切欠部、３２ｐ…直線部、３２ｑ…第１湾曲部、３２ｒ…第２湾曲部、３２ｓ…第３湾曲部、３２ｔ…第４湾曲部、４０…第１鋸車、４２…第２鋸車、４４…ガイド部、４４ａ…第１ガイド部、４４ｂ…第２ガイド部、５０…ハウジング、５０ａ…第１部分、５０ｂ…第２部分、５０ｃ…端面、５２…ステータ、５４…ロータ、５４ａ…連結部、６０…支持部、６０Ａ…支持部、６０Ｂ…支持部、６０ａ…下端部、６０ｂ…上端部、６２…把持部、６２ａ…前端部、６２ｂ…後端部、６４…操作部、７０…減速部、ＡＸ…中心軸、ＡＸ１…中心軸、ＡＸ２…中心軸、ＢＸ…回転軸、ＣＸ…回転軸、ＭＸ…回転軸、Ｐ…中心点、Ｑ…仮想平面、Ｒ…中心。

Claims (4)

1. バッテリが装着されるバッテリ装着部と、
   前記バッテリからの電力により駆動するモータと、
   前記モータが発生する動力により回転する無端状の帯鋸刃と、
   前記モータ及び前記帯鋸刃のそれぞれを支持する本体部と、
   前記本体部に接続され上下方向に延伸する支持部及び前記支持部に接続され前後方向に延伸する把持部を有するハンドルと、を備え、
   左右方向において、前記モータの中心は、前記ハンドルの中心よりも一方側に配置され、前記バッテリの中心は、前記ハンドルの中心よりも他方側に配置され、
   前後方向において、前記ハンドルの少なくとも一部と前記帯鋸刃の切断部とは同じ位置に配置され、
   前後方向において、前記バッテリの少なくとも一部と前記モータとは同じ位置に配置される、
   携帯用バンドソー。
2. バッテリが装着されるバッテリ装着部と、
   前記バッテリからの電力により駆動するモータと、
   前記モータが発生する動力により回転する無端状の帯鋸刃と、
   前記モータ及び前記帯鋸刃のそれぞれを支持する本体部と、
   前記本体部に接続され上下方向に延伸する支持部及び前記支持部に接続され前後方向に延伸する把持部を有するハンドルと、を備え、
   左右方向において、前記モータの中心は、前記ハンドルの中心よりも一方側に配置され、前記バッテリの中心は、前記ハンドルの中心よりも他方側に配置され、
   前記バッテリ装着部は、前記ハンドルの後方側に配置される、
   携帯用バンドソー。
3. 前記バッテリ装着部は、前記モータの中心よりも前方側に配置される、
   請求項１又は請求項２に記載の携帯用バンドソー。
4. 前記バッテリは、前記本体部の後端部よりも前方側に配置される、
   請求項１から請求項３のいずれか一項に記載の携帯用バンドソー。

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