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JP7340945B2 - 防災表示装置 - Google Patents

防災表示装置 Download PDF

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JP7340945B2
JP7340945B2 JP2019065676A JP2019065676A JP7340945B2 JP 7340945 B2 JP7340945 B2 JP 7340945B2 JP 2019065676 A JP2019065676 A JP 2019065676A JP 2019065676 A JP2019065676 A JP 2019065676A JP 7340945 B2 JP7340945 B2 JP 7340945B2
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Description

本発明は、火災報知設備の情報をディスプレイに画面表示する防災表示装置に関する。
従来、受信機から引き出された信号回線に火災感知器を接続して火災を監視する火災報知設備にあっては、設備規模の大型化と複雑化に伴い防災センターには膨大な防災情報が集中することから、防災センターに防災表示装置が設置され、火災報知設備からの防災情報をディスプレイに画面表示し、防災情報に対し迅速且つ適切な対応を可能としている。
防災表示装置は、監視対象とする建物の平面図がディスプレイに表示されており、火災発生時には、火災発生階の平面図が自動的に表示されると共に、火災発生階の平面図の中で火災が発生した部屋等の区画に配置した火災感知器のシンボルが例えば赤点滅すると共に平面図の下側に火災発報の地区等を示すメッセージが表示され、更に、必要に応じて、メニュー選択により火災発生階や直上階の確認を、平面図を切替えて行うことができる。
また、従来の防災表示装置は、火災報知設備から受信した防災情報を履歴情報として記憶しており、履歴情報を見ることで火災の進行と火災感知器の動作状況等を把握し、火災の解析や火災原因の究明などに利用可能としている。
ところで、防災表示装置に記憶された履歴情報を見る場合には、火災発生日時、火災発生場所、注意レベル又は火災レベルから成る履歴情報をディスプレイの画面下側に一覧表示し、必要に応じて、履歴情報に対応した火災発生階の平面図を選択して表示し、履歴情報一覧の火災発生場所に対応した平面図の中の感知器シンボルを見ることで火災発生場所を特定し、火災進行と火災感知器の動作状況を把握する等して火災検証を行うようにしている。
特開平07-045386号公報 特開2017-211780号公報
しかしながら、このような従来の防災表示装置にあっては、記憶された履歴情報を見る場合に、感知器シンボルが配置された火災発生階の平面図を別操作により選択して表示することで、履歴情報の平面図上の火災発生場所との対応関係を把握するようにしていたため、履歴情報に基づく火災の進行と火災感知器の動作の関係等を把握する作業が煩雑であり、防災表示装置を用いた火災の検証に手間と時間がかかるといった問題がある。
本発明は、防災情報を記憶した履歴情報を見る場合に、履歴情報一覧と平面図の火災発生場所との対応関係を示すことで火災を検証して解析や火災原因の究明などを効率的に行うことを可能とする防災表示装置を提供することを目的とする。
(防災表示装置)
本発明は、火災報知設備の防災情報表示する防災表示装置であって
防災情報の受信時に、火災発生場所に火災感知器の発報シンボルを配置した警戒区域の平面図を表示する防災情報処理手段と、
防災情報を履歴情報として記憶し、履歴情報の表示時に、少なくとも火災発生日時と火災発生場所を含む履歴情報一覧と対応する警戒区域の平面図を表示し、履歴情報一覧の中の所定の履歴情報に対応した発報シンボルを平面図を表示する履歴情報処理手段と、
を備え、
履歴情報処理手段は、履歴情報一覧の中の選択操作された履歴情報と当該履歴情報に基づく発報シンボルとを結ぶ引出線を平面図に表示することを特徴とする。
(イベント送りの履歴再生)
履歴情報処理手段は、更に、イベント送り再生時に、履歴情報一覧の表示順に履歴情報に基づく発報シンボルを平面図に順次表示する履歴再生を行う。
(時間送り履歴再生)
履歴情報処理手段は、更に、時間送り再生時に、時間の経過に応じて履歴情報に基づく発報シンボルを平面図に順次表示する履歴再生を行う。
履歴再生時の引出線表示)
履歴情報処理手段は、履歴再生を行っているときに、履歴情報一覧履歴情報発報シンボルとを結ぶ引出線を平面図に順次表示する。
(履歴再生の操作)
履歴情報処理手段は、所定の対応操作により履歴再生の停止、早送り、又は戻しを行う。
(基本的な効果)
本発明は、火災報知設備の防災情報をディスプレイに表示する防災表示装置に於いて、防災情報の受信時に、災発生場所に火災感知器の発報シンボルを配置した警戒区域の平面図を表示する防災情報処理手段と、防災情報を履歴情報として記憶し、履歴情報の表示操作時に、少なくとも火災発生日時と火災発生場所を含む履歴情報一覧と対応する警戒区域の平面図を表示し、履歴情報一覧の中の所定の履歴情報に対応した発報シンボルを平面図を表示する履歴情報処理手段と、が設けられたため、防災情報を記憶した履歴情報を見るための操作を行うと、履歴情報一覧と対応する警戒区域の平面図が表示され、更に、履歴情報一覧の中の例えば先頭の履歴情報に対応した発報シンボルが平面図に表示され、履歴情報一覧の中の履歴情報と平面図の火災発生場所を示す発報シンボルの対応関係を一目で確認することができ、火災の効率的な検証作業を可能とする。
(イベント送りの履歴再生による効果)
また、履歴情報処理手段は、更に、イベント送り再生時に、履歴情報一覧の表示順に履歴情報に基づく発報シンボルを平面図に順次表示する履歴再生を行うようにしたため、警戒区域の平面図上で履歴情報一覧の順番に従って第1報、第2報というように発報シンボルが表示され、火災の進行や火災感知器の動作を容易に把握して火災の検証に活用可能とする。
(時間送りの履歴再生による効果)
また、履歴情報処理手段は、更に、時間送り再生時に、時間の経過に応じて履歴情報に基づく発報シンボルを平面図に順次表示する履歴再生を行うようにしたため、履歴情報の火災発生日時に従って、警戒区域の平面図上で履歴情報一覧の順番に従って第1報、第2報というように、実際の時間経過に従って発報シンボルが表示され、実際に起きた火災の時間的な進行や火災感知器の動作を容易に把握して火災の検証に活用可能とする。
(防災情報の選択表示による効果)
また、履歴情報処理手段は、一覧表示の中の選択操作され履歴情報と当該履歴情報に基づく発報シンボルとを結ぶ引出線を平面図に表示するようにしたため、履歴情報一覧の中の確認した履歴情報を例えばクリックする選択操作を行うと、選択した履歴情報に基づく発報シンボルと引出線が平面図に表示され、履歴情報一覧を任意に選択操作しながら発報シンボルによる火災の進行や火災感知器の動作を検証することができる。

(防災情報の選択表示による効果)
また、履歴情報処理手段は、履歴情報一覧の中の選択操作した履歴情報に基づく発報シンボルと引出線を平面図に表示するようにしたため、履歴情報一覧の中の選択操作した履歴情報と平面図の火災発生場所を示す発報シンボルの対応関係を引出線により一目で確認することができる。
(履歴再生の操作による効果)
また、履歴情報処理手段は、所定の対応操作により履歴再生の停止、早送り、又は戻しを行うようにしたため、イベント送り又は時間送りの履歴再生中に、必要に応じて停止、早送り、戻しといった再生操作を行うことで、履歴情報に基づく火災の検証作業を更に行い易くできる。
本発明による防災情報装置が設けられたR型の火災報知設備の概要を示した説明図 防災表示装置の機能構成を示した説明図 防災表示装置の通常監視画面を示した説明図 防災表示装置の火災監視画面を示した説明図 防災表示装置の履歴再生画面を示した説明図 図5に続く履歴再生画面を示した説明図 図6に続く履歴再生画面を示した説明図 図7に続く履歴再生画面を示した説明図
[実施形態の基本的な概念]
図1は本発明による防災情報装置が設けられたR型の火災報知設備の概要を示した説明図、図2は防災表示装置の機能構成を示した説明図、図3は防災表示装置の通常監視画面を示した説明図、図4は防災表示装置の火災監視画面を示した説明図、図5は防災表示装置の履歴再生画面を示した説明図である。
本発明による防災表示装置の実施形態の基本的な概念は、受信機10と火災感知器14を備えた火災報知設備の防災情報を表示する防災表示装置30であって、所定の区画毎に火災感知器14を示すシンボル62を配置した監視区域の平面図60を画面表示するディスプレイ36が設けられ、防災情報処理手段として機能する防災情報処理部42は、防災情報の受信時に、少なくとも火災発生日時と火災発生場所を含む防災情報一覧64を受信順に表示すると共に、火災発生場所に火災感知器14の発報シンボル62aを配置した警戒区域の平面図60を表示し、一方、履歴情報処理手段として機能する履歴情報処理部44は、防災情報一覧64を履歴情報として記憶し、履歴情報の表示操作時に、少なくとも火災発生日時と火災発生場所を含む履歴情報一覧70と対応する警戒区域の平面図60を表示し、履歴情報一覧70の中の所定の履歴情報、例えば履歴情報70-1に対応して平面図60に発報シンボル62a-1と履歴情報一覧70の中の対応する履歴情報70-1との間を結ぶ引出線72-1を表示するというものである。
このため履歴情報を見るための操作を行うと、履歴情報一覧70と対応する警戒区域の平面図60が表示され、更に、防災情報一覧70の中の例えば先頭の履歴情報70-1に対応した発報シンボル62a-1と引出線72-1が平面図60に表示され、履歴情報一覧70の中の履歴情報70-1と平面図60の火災発生場所を示す発報シンボル62a-1の対応関係を一目で確認することができ、火災の進行や火災感知器14の動作を把握することで火災の検証を効率的に行うことを可能とする。以下詳細に説明する。
[火災報知設備]
図1に示すように、監視対象とする建物や施設の防災センターには、本実施形態の防災表示装置30と火災報知設備の受信機10が設置され、受信機10から警戒区域に対し系統毎に分けて信号回線12-1~12-3が引き出されている。なお、以下の説明では、信号回線12-1~12-3を区別する必要がない場合は、信号回線12という場合がある。
受信機10はいわゆるR型(Record-type)であり、信号回線12-1,12-2には固有のアドレスが設定された伝送機能を有する複数のアナログ型の火災感知器14が接続され、また、固有のアドレスが設定された伝送機能を有する中継器16から引き出された感知器回線18にオンオフ型の火災感知器20及び発信機22が接続され、更に、固有のアドレスが設定された伝送機能を有するアドレッサブル発信機24が接続されている。
また、信号回線12-3には固有のアドレスが設定された伝送機能を有する中継器16を介して防排煙機器26が接続されている。
ここで、信号回線12-1~12-3に接続される火災感知器14、中継器16等の端末機器に設定される最大アドレス数は例えば255としており、信号回線12には最大255台の火災感知器14を含む端末機器が接続できる。
受信機10による火災監視制御は次のようになる。通常監視中にあっては、受信機10は、一定周期毎に、一括AD変換コマンドを含むブロードキャストの一括AD変換信号を送信しており、この一括AD変換信号を受信した火災感知器14は、煙濃度又は温度をセンサデータとして検出する。続いて、受信機10は、端末アドレスを順次指定したポーリングコマンドを含む呼出信号を送信している。
火災感知器14は自己アドレスに一致するアドレスを持つ呼出信号を受信すると、そのとき保持しているセンサデータを含む応答信号を送信する。また、火災感知器14は煙濃度又は温度が所定の注意レベルを超えると受信機10に対し火災割込み信号を送信する。
受信機10は火災割込み信号を受信すると、グループ検索コマンド信号を送信して火災を検出している火災感知器14を含むグループを特定し、続いて、グループ内検索コマンド信号を送信して火災を検出している火災感知器14のアドレスを特定してセンサのアナログデータを集中的に収集する。
また、受信機10は火災割込み信号を送信した火災感知器14のアドレスを特定した場合、火災第1報と判断し、注意警報を音と表示により出力して報知し、ディスプレイに注意警報の発生日時、感知器アドレスに基づき火災発生場所、及びイベント内容として注意レベルの火災発報を含む防災情報(火災注意情報)を表示させる。
受信機10は集中的に収集したアナログデータを、所定の注意レベルより高い所定の火災判定レベルと比較しており、アナログデータが火災判定レベルに達した場合に火災と判定し、火災代表灯を点灯し、スピーカから音響警報を出力し、ディスプレイに火災警報の発生日時、火災発生場所、及びイベント内容として火災レベルの火災発報を含む防災情報(火災発報情報)を表示し、更に、移報部により火災移報信号を外部に出力して所定の移報制御等を行わせる。
このように受信機10の火災監視制御で取得された防災情報は、例えばRS232等の伝送線15を介して接続さたれ防災表示装置30に伝送される。
[防災情報表示装置]
(防災表示装置の概要)
図2に示すように、防災表示装置30は、表示制御部32、伝送部34、タッチパネル38が設けられたディスプレイ36、及び記憶部40で構成され、表示制御部32はCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等で構成され、表示制御部32にはプログラムにより実行される機能として、防災情報処理部42と履歴情報処理部44が設けられる。
伝送部34は図1に示した火災報知設備の受信機10と伝送線15により接続され、受信機10の火災監視制御で得られた火災注意情報及び火災発報情報を含む防災情報を受信してディスプレイ36に表示すると共に、防災情報を履歴情報46として記憶部40に記憶する。また、ディスプレイ36の画面操作は、タッチパネル38によるタッチ操作や図示しないマウス操作により行うことができる。
防災情報処理部42は、防災情報の受信時に、少なくとも発生日時と発生場所を含む防災情報を受信順に一覧表示すると共に、発生場所に火災感知器14の発報シンボルを配置した警戒区域の平面図を表示する制御を行う。ここで、本実施形態の防災情報には、火災感知器14のアナログデータが注意レベルを超えた時の火災注意情報と、火災感知器14のアナログレベルが火災レベルを超えた時の火災発報情報とが含まれる。
履歴情報処理部44は、火災報知設備の受信機10から受信した防災情報を記憶部40に履歴情報46として記憶し、履歴情報46の表示操作時に、少なくとも発生日時と発生場所を含む履歴情報一覧と対応する警戒区域の平面図を表示し、履歴情報一覧の中の所定の履歴情報に対応して発報シンボルを平面図を表示すると共に発報シンボルと一覧表示の中の対応する履歴情報との間を結ぶ引出線を表示する制御を行う。履歴情報処理部44で処理する履歴情報46には、防災情報処理部42で処理している火災注意情報と火災発報情報が含まれる。
また、履歴情報処理部44は、所定のイベント送り再生操作時に、履歴情報一覧の表示順に履歴情報に基づく発報シンボルと引出線を平面図に順次表示する履歴再生制御を行う。また、履歴情報処理部44は、所定の時間送り再生操作時に、履歴情報一覧の発生日時の時間に従って履歴情報に基づく発報シンボルと引出線を平面図に順次表示する履歴再生制御を行う。この履歴再生制御において、履歴情報処理部44は、所定の対応操作により履歴再生の停止、早送り、又は戻しを行うことができる。
[通常監視画面]
図2に示した表示制御部32に設けられた防災情報処理部42は、通常監視状態で図3に示す通常監視画面48-1をディスプレイ36に表示している。通常監視画面48-1は、画面左上のメニュー欄50に、メニュー釦52,53,54,55が設けられ、それぞれ「平面図を見る」、「上下階を見る」、「履歴を見る」、「設定をする」の操作内容が表示されている。図3は「平面図を見る」のメニュー釦52を操作し、且つ画面右下の「2F」の操作釦56を操作した場合であり、これにより画面中央に監視対象とする建物2Fの平面図60が表示される。
画面表示された平面図60は、画面左下の縮小平面図58の中の斜線で示すエリア58aを拡大表示したものであり、エリア58aをマウス操作又はタッチ操作で移動すると、平面図60を操作方向にスクロールすることができる。
平面図60は建物2Fの監視区画に対応した部屋割りが表示されると共に、図1に示した火災感知器14の設置を示すシンボル62が表示されている。なお、本実施形態にあっては、説明を簡単にするため、火災感知器(煙感知器)14のシンボル62のみを表示しているが、実際には、煙感知器以外の熱感知器、炎感知器、光電式分離型感知器、発信機等のシンボルに加え、防排煙機器やスプリンクラー消火設備等の消火設備のシンボルも合わせて表示される。
[火災監視画面]
図4は受信機10で火災が判断された場合に表示される火災監視画面48-2であり、図2の防災表示装置30の防災情報処理部42により、画面上部のイベント枠65に「火災第1報」が表示され、画面下部の防災情報一覧64に火災感知器14のアナログデータが注意レベルを超えたことを示す火災注意情報として例えば「2019/02/20 14:02 2階46地区テナント201 (注意レベル)発報」が表示され、この火災注意情報に基づき2階の火災発生場所を含む平面図60が画面中央に表示される。
また、防災情報処理部42は、火災注意情報の中の発生場所を示す「2階46地区テナント201」に対応して平面図60の該当するシンボルを所定周期で黄点滅させて発報シンボル62aとして表示する。
なお、防災情報処理部42は、火災注意情報に続いて火災発報情報 を受信した場合には、防災情報一覧64に火災感知器14のアナログデータが火災レベルを超えたことを示す火災発報情報として例えば「2019/02/20 14:02 2階46地区テナント201 (火災レベル)発報」が表示され、この火災発報情報に基づき平面図60の中の発報シンボル62aを所定周期の赤点滅に切り替える。
[履歴情報の再生]
(履歴情報の再生開始)
図5の履歴再生画面48-3に示すように、メニュー欄50の中の「履歴を見る」のメニュー釦54を操作すると、その下に、履歴再生時間設定部66と履歴再生操作部68が表示される。
履歴再生時間設定部66は再生する履歴の開始日時及び又は終了日時を設定するものであり、「開始日時」、「終了日時」の選択釦が設けられ、例えば「開始日時」の選択釦を操作して時間設定部に例えば「2019/02/20 14:00」を設定し、この状態で「OK」釦を操作すると、画面下側に履歴情報一覧70として、履歴開始日時の履歴情報70-1が表示される。
履歴情報70-1は発生日時として例えば「2019/02/20 14:02」を含み、発生場所として例えば「2階46地区テナント201」を含み、更に発生イベントとして例えば「(注意レベル)発報」を含んでいる。
また、履歴情報処理部44は、履歴情報一覧70に表示した履歴情報70-1に対応して、平面図60の中の発生場所に発報シンボル62a-1を表示する。ここで、発報シンボル62a-1は火災注意情報に基づくことから、所定周期で黄点滅とする。
更に、履歴情報処理部44は、平面図60に発生場所として配置した発報シンボル62a-1と履歴情報一覧70の中の対応する履歴情報70-1との間を連結する引出線72-1を表示する。引出線72-1は透過線であり、引出線72-1を表示しても、その下の表示は透過して見ることができる。
このように平面図60の発報シンボル62a-1と履歴情報70-1の関係が引出線72-1により表示されることで、火災の進行や火災感知器の動作を容易に把握して火災の検証に活用できる。
履歴再生操作部68には、「戻し」釦、「再生1」釦、「再生2」釦、「停止」釦及び「早送」釦が設けられる。この内、「再生1」釦はイベント送りの履歴再生であり、履歴情報一覧70の表示順に履歴情報に基づく発報シンボルと引出線を平面図に順次表示する履歴再生を行う。また、「再生2」釦は、時間送りの履歴再生であり、時間の経過に応じて履歴情報一覧70の履歴情報に基づく発報シンボルと引出線を平面図に順次表示する履歴再生を行う。
なお、履歴再生時間設定部66及び履歴再生操作部68は一例であり、履歴情報の再生開始日時や再生終了日時を設定して再生操作するものであれば、適宜の形態とすることができる。
(履歴情報再生中)
図6は図5の履歴再生画面48-3で履歴再生の初期設定を行った後に、履歴再生操作部68の「再生1」釦を操作したときの履歴再生画面48-4であり、履歴情報一覧70には次の履歴情報70-2として「2019/02/20 14:03 2階46地区テナント201 (火災レベル)発報」が追加表示され、平面図60の発報シンボル62a-2を「(火災レベル)発報」に対応して所定周期の赤点滅とし、更に、履歴情報70-2と発報シンボル62a-2を結ぶ引出線72-2が表示される。
続いて、所定の時間後に、図7に示す履歴表示画面48-5、図8に示す履歴表示画面48-6に順次切り替わる。
図7の履歴再生画面48-5は、イベント枠65-2に「火災第2報」が表示され、履歴情報一覧70には次の履歴情報70-3として「2019/02/20 16:05 2階46地区テナント200 (注意レベル)発報」が表示され、平面図60には火災の拡大により発報シンボル62a-2に隣接した区画に発報シンボル62a-3が表示され、「(注意レベル)発報」に対応して発報シンボル62a-3は所定周期の黄点滅とし、更に、履歴情報70-3と発報シンボル62a-3を結ぶ引出線72-3が表示される。
図8の履歴再生画面48-6は、履歴情報一覧70には次の履歴情報70-4として「2019/02/20 16:08 2階46地区テナント200 (火災レベル)発報」が表示され、平面図60には火災の拡大により「(火災レベル)発報」に対応して所定周期で赤点滅する発報シンボル62a-4が表示され、更に、履歴情報70-4と発報シンボル62a-4を結ぶ引出線72-4が表示される。
以下同様に、記憶された履歴情報70-iに基づく平面図60に対する発報シンボル62a-iと引出線72-iの表示が順次行われ、火災の進行や火災感知器14の動作を把握することができる。
また、図5の履歴再生操作部68に設けた「再生2」釦を操作した場合には、履歴情報70-1の発生日時に基づく時間に従った平面図60に対する発報シンボル62a-iと引出線72-iの表示が順次行われる。
履歴情報において発報が復旧したイベントが生じた場合、発報シンボルは通常の非発報シンボルに変化する。
(履歴情報の個別選択表示)
また、図5に示した履歴再生画面48-3の履歴再生時間設定部66における「開始日時」と「終了日時」の選択操作により、履歴情報の再生期間を設定すると、その再生期間に対応した履歴情報が読み出されて履歴情報一覧70にスクロール可能に表示される。
このように表示された履歴情報一覧70について、その中の任意の履歴情報をマウス操作等により選択操作すると、選択した履歴情報に基づく発報シンボルと引出線が平面図60に表示され、履歴情報を個別に選択して再生することができる。
[本発明の変形例]
(履歴開始時のシンボル表示)
上記の実施形態は、履歴の再生操作時から発報シンボルについて表示を行うものであったが、通常シンボルについても表示するようにしても良い。履歴の再生操作時に、当該履歴再生開始時点以前の直近の全てのシンボルが発報していない状態の履歴を検索し、当該状態からの発報イベントに基づきシンボルを発報シンボルに変更させる処理を行ったうえで履歴の再生操作を行う。これにより、履歴時点の防災表示装置の表示を再現することが可能となると共に、火災時点で最初に発生したイベントの確認もれを防ぐことが可能となる。
(発報シンボル)
上記の実施形態は、火災検知器(煙感知器)の発報シンボルの表示制御を例にとるものであったが、熱感知器、炎感知器、光電式分離型感知器等の感知器シンボルを発報シンボルとして表示する場合にも、同様に適用することができる。
(P型受信機)
また、上記の実施形態は、R型の受信機からの信号回線を介してR型の火災感知器を接続した火災報知設備を例にとっているが、P型(Proprietary-type)の受信機から引き出した感知器回線にアドレスを設定すると共に伝送機能を備えたアドレッサブル火災感知器を接続した火災報知設備についても、同様に、受信機から防災情報を防災表示装置に伝送してディスプレイの平面図に発報シンボルを表示する場合にもそのまま適用できる。
(その他)
また、本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:受信機
12-1~12-3:信号回線
14,20:火災感知器
15:伝送線
16:中継器
18:感知器回線
22:発信機
24:アドレッサブル発信機
26:防排煙機器
30:防災表示装置
32:表示制御部
34:伝送部
36:ディスプレイ
38:タッチパネル
40:記憶部
42:防災情報処理部
44:履歴情報処理部
46:履歴情報
48-1:通常監視画面
48-2:火災監視画面
48-3~48-6:履歴再生画面
50:メニュー欄
58:縮小平面図
58a:エリア
60:平面図
62:シンボル
62a,62a-1~62a-4:発報シンボル
64:防災情報一覧
66:履歴再生時間設定部
68:履歴再生操作部
70:履歴情報一覧
70-1~70-4:履歴情報
72-1~72-4:引出線

Claims (5)

  1. 火災報知設備の火災情報表示する防災表示装置であって
    前記火災情報の受信時に、前記火災発生場所に火災感知器の発報シンボルを配置した警戒区域の平面図を表示する火災情報処理手段と、
    前記火災情報を履歴情報として記憶し、前記履歴情報の表示時に、少なくとも火災発生日時と火災発生場所を含む履歴情報一覧と対応する平面図を表示し、前記履歴情報一覧の中の所定の履歴情報に対応した発報シンボルを平面図に表示する履歴情報処理手段と、
    を備え、
    前記履歴情報処理手段は、前記履歴情報一覧の中の選択操作された前記履歴情報と当該履歴情報に基づく前記発報シンボルとを結ぶ引出線を前記平面図に表示することを特徴とする防災表示装置。
  2. 請求項1記載の防災表示装置に於いて、
    前記履歴情報処理手段は、更に、イベント送り再生時に、前記履歴情報一覧の表示順に前記履歴情報に基づく前記発報シンボルを前記平面図に順次表示する履歴再生を行うことを特徴とする防災表示装置。
  3. 請求項1記載の防災表示装置に於いて、
    前記履歴情報処理手段は、更に、時間送り再生時に、時間の経過に応じて前記履歴情報一覧の前記履歴情報に基づく前記発報シンボルを前記平面図に順次表示する履歴再生を行うことを特徴とする防災表示装置。
  4. 請求項2又は3記載の防災表示装置に於いて、
    前記履歴情報処理手段は、前記履歴再生を行っているときに、前記履歴情報一覧前記履歴情報前記発報シンボルとを結ぶ前記引出線を前記平面図に順次表示することを特徴とする防災表示装置。
  5. 請求項2乃至4の何れかに記載の防災表示装置に於いて、
    前記履歴情報処理手段は、所定の対応操作により前記履歴再生の停止、早送り、又は戻しを行うことを特徴とする防災表示装置。
JP2019065676A 2019-03-29 2019-03-29 防災表示装置 Active JP7340945B2 (ja)

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