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JP7238726B2 - ロータ及びロータの製造方法 - Google Patents

ロータ及びロータの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ロータ及びロータの製造方法に関するものである。
コイルを有するステータと、磁石を有するロータとを備える電動モータが知られている。特許文献1には、棒状磁石を回転軸に対して放射状に配置し、隣り合う棒状磁石の間に扇形磁石を補助的に配置し、複数の棒状磁石と複数の扇形磁石とで、周方向にハルバッハ配列が形成されているロータの構成が開示されている。また、特許文献1には、複数の棒状磁石と複数の扇形磁石との隙間が希土類の金属粉で焼き固められていることが開示されている。
特表2015-525051号公報
特許文献1に開示されたロータの構造では、複数の棒状磁石と複数の扇形磁石をそれぞれ所定の位置に固定するため、回転軸方向に垂直な断面における棒状磁石及び扇形磁石の径方向内側(回転軸側)に、希土類の金属粉で焼き固められた領域を確保する必要がある。しかしながら、ロータの構造を特許文献1に開示された構造のようにすると、電動モータの高出力を維持しつつ、小型化をするには限界がある。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、電動モータの高出力化を実現し、小型化されたロータを提供することを目的とする。
本発明の一実施態様に係るロータは、複数の主磁石及び複数の補助磁石を有するロータであって、前記補助磁石は、前記ロータの中心に配置される回転軸の外周に回転軸方向に沿って形成された複数の溝にそれぞれ嵌め合わされ、前記回転軸の外周から径方向の外側に突出し、前記ロータの周方向に沿う磁化方向を有し、隣り合う前記補助磁石同士は、互いに磁界方向が前記周方向の逆向きになり、前記主磁石は、隣り合う前記補助磁石の突出した部分に配置され、前記ロータの径方向に沿う磁化方向を有し、隣り合う前記主磁石同士は、互いに磁界方向が前記径方向の逆向きになり、前記主磁石と前記補助磁石とが、前記ロータの前記周方向にハルバッハ配列を形成するように、複数の前記主磁石と複数の前記補助磁石とが配置されている。
複数の主磁石と複数の補助磁石とは、周方向にハルバッハ配列を形成するように配置されている。複数の主磁石と複数の補助磁石とにより、周方向にハルバッハ配列を形成することで、主磁石からの磁束が回転軸の側にはみ出すことを抑制することができるので、電動モータの出力を向上させることができる。補助磁石は、回転軸の溝のそれぞれに嵌め合わされているので、ロータにおいて強固に配置されている。また、隣り合う補助磁石の突出した部分の間に主磁石を配置すると、主磁石は回転軸からの吸引力を受けるので、ロータにおいて主磁石も強固に配置される。よって、ロータにおいて、補助磁石と主磁石とを固定するための特別な領域を設ける必要がなくなるので、ロータの小型化が実現できる。
また、前記補助磁石における前記回転軸方向に垂直な断面の形状は、前記主磁石における前記回転軸方向に垂直な断面の形状に対し、前記回転軸の外周から前記径方向の外側により延びる部位の長さの、前記回転軸の外周に沿って延びる部位の長さに対する比が大きくなっている。ハルバッハ配列型のロータにおいて、周方向におけるハルバッハ配列の極数、すなわち、周方向に並ぶ磁石の数を減らすことはロータの小型化に有効である。ハルバッハ配列型のロータにおいて、補助磁石の形状を上述のようにすることで、主磁石の数を減らしても電動モータの高出力化を実現することができる。
また、前記補助磁石は、前記回転軸方向に垂直な断面が長方形であり、前記主磁石は、前記回転軸方向に垂直な断面が扇形であるようにしてもよい。このように、補助磁石及び主磁石をシンプルな形状とすることで、ハルバッハ配列型のロータをシンプルな構造で実現することができる。
また、前記回転軸の中心から前記主磁石の外周面までの距離と、前記回転軸の中心から前記補助磁石の径方向外側の端面までの距離を同じにするようにしてもよい。このようにすると、隣り合う補助磁石の突出した部分の間に主磁石を位置合わせすることが容易になる。さらに、このように構成されたロータを用いた電動モータは、安定した性能を実現することができる。
また、前記補助磁石における前記回転軸方向に垂直な断面の面積は、前記主磁石における前記回転軸方向に垂直な断面の面積よりも小さくなるようにしてもよい。このようにすることは、ロータの小型化において有効である。
また、前記補助磁石は前記周方向に等角度間隔で配置されているようにしてもよい。このように構成されたロータを用いた電動モータは、安定した性能を実現することができる。
本発明の一実施態様に係るロータの製造方法は、複数の主磁石及び複数の補助磁石を有するロータの製造方法であって、回転軸の外周に回転軸方向に沿って形成された複数の溝に、前記回転軸方向に垂直な断面が長方形の前記補助磁石を、前記回転軸の外周から径方向の外側に突出し、かつ、磁化方向が前記ロータの周方向に沿い、隣り合う前記補助磁石同士の磁界方向が互いに前記周方向の逆向きになるように取り付けするステップと、隣り合う前記補助磁石の突出した部分の間に、扇形の主磁石を、磁化方向が前記ロータの径方向に沿い、隣り合う前記主磁石同士の磁界方向が互いに前記径方向の逆向きになり、前記主磁石と前記補助磁石とが、前記ロータの前記周方向にハルバッハ配列を形成するように取り付けするステップと、を備える。
ロータの製造において、まず、補助磁石を回転軸に固定し、その後で、回転軸と主磁石との間の吸引力によって、主磁石を隣り合う補助磁石の突出した部分の間に配置するので、補助磁石及び主磁石の組付けが非常に容易になる。
本発明によれば、電動モータの高出力化を実現し、小型化されたロータを提供することができる。
本実施の形態に係るロータを有する電動モータの斜視図である。 本実施の形態に係るロータを有する電動モータの展開図である。 本実施の形態に係るロータにおける回転軸の形状を示す斜視図である。 本実施の形態に係るロータの詳細な構成について示す断面図である。 本実施の形態に係るロータの製造方法の流れの概略を示すフローチャートである。 図5のステップS1について具体的に説明するための図である。 図5のステップS2について具体的に説明するための図である。 本実施の形態に係るロータを備えた電動モータのシミュレーションモデルの模式図である。 比較例に係るロータを備えた電動モータのシミュレーションモデルの模式図である。 本実施の形態に係るロータを有する電動モータの図8に示す断面における磁束密度分布についてシミュレーションした結果を示す図である。 図10の領域Aを拡大した図である。 比較例に係るロータを有する電動モータの図9に示す断面における磁束密度分布についてシミュレーションした結果を示す図である。 図12の領域Bを拡大した図である。 本実施の形態に係るロータを備えた電動モータと、比較例に係るロータを備えた電動モータの、回転速度とトルクとの関係をシミュレーションした結果を示すグラフである。 図3に示す回転軸とは別の形状の回転軸を示す斜視図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、特許請求の範囲に係る発明を以下の実施形態に限定するものではない。また、実施形態で説明する構成の全てが課題を解決するための手段として必須であるとは限らない。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。なお、以下の図に示されている右手系xyz座標は、構成要素の位置関係を説明するための便宜的なもので、電動モータの回転軸方向をz軸方向としている。
まず、本実施の形態に係るロータを有する電動モータの構成について説明する。図1は、本実施の形態に係るロータを有する電動モータの斜視図である。図2は、本実施の形態に係るロータを有する電動モータの分解図である。図1に示すように、電動モータ100は、筐体としてのハウジング11及びカバー30で覆われている。図2に示すように、ハウジング11及びカバー30の内側には、ステータ10及びロータ20が配置されている。電動モータ100は、ロータ20を回転駆動させることで、回転軸26を介して駆動力を対象物に伝達するモータである。
ステータ10は、ステータコア12aとコイル12cを有する。ステータコア12aは、略円筒状の電磁鋼板が回転軸方向(Z軸方向)に積層され、内周側に突出するティース12bと、隣り合うティース12b間のスロット12dと、を含む。ティース12bは、ロータ20の径方向(以下、単に「径方向」という)に沿って延びる棒状部である。スロット12dには、それぞれコイル12cが配置されている。複数のコイル12cは、例えば、電動モータ100が3相モータとして動作するように、互いに結線されるとともに各電源(図示略)に接続される。
ロータ20は、ステータ10の内周側に配置される。ロータ20は、複数の補助磁石21と、複数の主磁石22と、を備える。補助磁石21及び主磁石22は、例えば、ネオジム、鉄及びボロンを主成分として含む希土類系永久磁石を用いることができる。ロータ20の構成の詳細については後述する。
ハウジング11は、円筒状体であり、その一端に開口する開口部11aを有し、他端に閉塞する底部11bを有する。底部11bは、回転軸孔11cと、回転軸孔11cに設けられる軸受部11dとを有する。カバー30は、回転軸孔30aが形成された板状体で、ハウジング11の開口部11aを塞ぐように配置される。
回転軸26は、ロータ20の中心に配置される。回転軸26の一端側は、ワッシャを介してカバー30と接触し、回転軸26の他端側は、ワッシャを介してハウジング11に設置された軸受部11dと接触する。ロータ20は、カバー30と軸受部11dとに挟まれることによって、回転軸方向における位置が安定する。
図3は、回転軸26の形状を示す斜視図である。図3に示すように、回転軸26は円柱状で、回転軸26の外周には、回転軸方向(Z軸方向)に沿う溝26aが複数形成されている。複数の溝26aは、回転軸26の中心線に対して等角度間隔で形成されている。図3に示す一例では、回転軸26において、溝26aが90°間隔で4つ形成されている。
次に、ロータ20の構成の詳細について説明する。
図4は、ロータ20の詳細な構成について示す断面図である。ここで、図4は、図2のIV-IV線に沿う断面図である。図4に示すように、補助磁石21は、回転軸26の外周に回転軸方向に沿って形成された複数の溝26aにそれぞれ嵌め合わされ、回転軸の外周から径方向外側に突出する。主磁石22は、隣り合う補助磁石21の突出した部分に配置されている。補助磁石21はロータ20の周方向(以下、単に「周方向」という)に等角度間隔で配置されている。図4に示す一例では、ロータ20において、4つの補助磁石21が90°間隔で配置され、4つの主磁石22が隣り合う補助磁石21の突出した部分の間にそれぞれ配置されている。ロータ20において補助磁石21が等間隔に配置されていると、当該ロータ20を用いた電動モータ100は、安定した性能を実現ことができる。
補助磁石21は、磁化方向が周方向で、隣り合う補助磁石21同士の磁化方向が互いに逆向きになるように配置されている。主磁石22は、磁化方向が径方向になっている。主磁石22は、径方向の内側(回転軸26の側)がN極で径方向の外側がS極の主磁石22aと、径方向の内側(回転軸26の側)がS極で径方向の外側がN極の主磁石22bと、からなり、周方向において主磁石22aと主磁石22bが交互に配置される。
複数の主磁石22と複数の補助磁石21とは、周方向にハルバッハ配列を形成するように配置されている。複数の主磁石22と複数の補助磁石21とにより、周方向にハルバッハ配列を形成することで、主磁石22からの磁束が回転軸26の側にはみ出すことを抑制することができるので、電動モータ100の出力を向上させることができる。
上述したように、補助磁石21は、回転軸26の溝26aのそれぞれに嵌め合わされているので、ロータ20において強固に配置されている。また、隣り合う補助磁石21の突出した部分の間に主磁石22を配置すると、主磁石22は回転軸26からの吸引力を受けるので、ロータ20において主磁石22も強固に配置される。よって、ロータ20において、補助磁石21と主磁石22とを固定するための特別な領域を設ける必要がなくなり、ロータ20の小型化が実現できる。
本願の発明者は、補助磁石21における、回転軸26の外周に沿って延びる部位の長さを短くしても、主磁石22からの磁束が回転軸26の側にはみ出すことを抑制することができることを見いだした。そこで、補助磁石21における回転軸方向に垂直な断面の形状は、主磁石22における回転軸方向に垂直な断面の形状に対し、回転軸26の外周から径方向の外側により延びる部位の長さの、回転軸26の外周に沿って延びる部位の長さに対する比を大きくしている。補助磁石21における回転軸方向に垂直な断面の形状において、上記比R1=L1/L2である。主磁石22における回転軸方向に垂直な断面の形状において、当該比R2=L3/L4である。つまり、ロータ20において、補助磁石21の上記比R1を主磁石22の上記比R2よりも大きくしている。
ハルバッハ配列型のロータにおいて、周方向におけるハルバッハ配列の極数、すなわち、周方向に並ぶ磁石の数を減らすことは電動モータ100の高速化に有効である。ハルバッハ配列型のロータ20において、補助磁石21の上記比R1を主磁石22の上記比R2よりも大きくすることで、主磁石22の数を4つ程度に減らしても電動モータ100の高出力化を実現することができる。
補助磁石21は、回転軸方向に垂直な断面が長方形であり、主磁石22は、回転軸方向に垂直な断面が扇形である。このように、補助磁石21及び主磁石22をシンプルな形状とすることで、ハルバッハ配列型のロータ20をシンプルな構造で実現することができる。
また、ロータ20を小型化する観点から、補助磁石21における回転軸方向に垂直な断面の面積は、主磁石22における回転軸方向に垂直な断面の面積よりも小さくするのが好ましい。上述したように、補助磁石21における、回転軸26の外周に沿って延びる部位の長さを短くしても、主磁石22からの磁束が回転軸26の側にはみ出すことを抑制することができる。よって、補助磁石21における回転軸方向に垂直な断面の面積を、主磁石22における回転軸方向に垂直な断面の面積よりも小さくしても、主磁石22からの磁束が回転軸26の側にはみ出すことを抑制することができる。
次に、ロータ20の製造方法について説明する。なお、以下の説明では図1及び図2についても適宜参照する。
図5は、ロータ20の製造方法の流れの概略を示すフローチャートである。図5に示すように、まず、回転軸26に補助磁石21を取り付けする(ステップS1)。続いて、隣り合う補助磁石21の突出した部分の間に主磁石22を配置する(ステップS2)。
図6は、図5のステップS1について具体的に説明するための図である。図6に示すように、回転軸26の溝26aに、補助磁石21を、回転軸26の外周から径方向外側に突出し、かつ、磁化方向が周方向に沿うように取り付けする。また、隣り合う補助磁石21同士は、磁化方向が互いに周方向の逆向きになるようにする。
図7は、図5のステップS2について具体的に説明するための図である。図7に示すように、隣り合う補助磁石21の突出した部分の間に主磁石22を配置する。上述したように、主磁石22は、径方向の内側(回転軸26の側)がN極で径方向の外側がS極の主磁石22aと、径方向の内側(回転軸26の側)がS極で径方向の外側がN極の主磁石22bと、からなる。周方向において、主磁石22aと主磁石22bが交互になるように、すなわち、隣り合う主磁石22同士は、磁化方向が互いに径方向の逆向きになるように配置する。また、主磁石22a及び主磁石22bと、補助磁石21とが、周方向にハルバッハ配列を形成するように、主磁石22a及び主磁石22bを配置する。主磁石22aと主磁石22bは、それぞれ、回転軸26との間の吸引力によって、隣り合う補助磁石21の突出した部分の間に容易に引き込まれていく。
磁石の配列がハルバッハ配列でない一般的なロータでは、ロータの製造において、まず着磁していない金属でロータを構成した後に着磁させる。一方、磁石の配列をハルバッハ配列にしたロータでは、ロータの製造において、ロータを構成した後に着磁させるということができないので、多数の磁石をハルバッハ配列になるように組み付けする必要がある。しかしながら、磁石間の反発や吸引のため、各磁石を所望の位置に配置するのが非常に難しいという問題がある。
これに対して、本実施の形態に係るロータ20では、まず、補助磁石21を回転軸26に固定し、その後で、回転軸26と主磁石22との間の吸引力によって、主磁石22を隣り合う補助磁石21の突出した部分の間に配置するので、補助磁石21及び主磁石22の組付けが非常に容易になる。
なお、隣り合う補助磁石21の突出した部分の間に主磁石22を位置合わせしやすくするため、回転軸26の中心から主磁石22の外周面までの距離と、回転軸26の中心から補助磁石21の径方向外側の端面までの距離と、は同じにするのが好ましい。また、このように構成されたロータ20を用いた電動モータ100は、安定した性能を実現することができる。
次に、本実施の形態(実施例)に係る電動モータと比較例に係る電動モータの磁束密度分布についてそれぞれシミュレーションした結果について説明する。
図8は、本実施の形態に係るロータを備えた電動モータのシミュレーションモデルの模式図である。図8には、電動モータ100における、回転軸方向に垂直な断面が示されている。図8に示すように、電動モータ100において、補助磁石21及び主磁石22の径方向外側の面と、ティース12bと、の隙間が一定となるように、ステータ10の内周側にロータ20が配置されている。
図9は、比較例に係るロータを備えた電動モータのシミュレーションモデルの模式図である。図9は、図8に対応しており、電動モータ500における、回転軸方向に垂直な断面が示されている。図9に示すように、電動モータ500は、回転軸526の外周側に主磁石522がリング状に連なって配置された構成のロータ520を備えている。つまり、比較例に係るロータ520は、補助磁石を有していない点で、本実施の形態に係るロータ20と異なる。なお、比較例に係るロータ520の主磁石522は、本実施の形態に係るロータ20の主磁石22と同様に、磁化方向が互いに逆向きの主磁石522aと主磁石522bとからなる。すなわち、主磁石522aは、径方向の内側(回転軸526の側)がN極で径方向の外側がS極、主磁石522bは径方向の内側(回転軸526の側)がS極で径方向の外側がN極である。
図10は、本実施の形態に係るロータ20を備えた電動モータ100の図8に示す断面における磁束密度分布についてシミュレーションした結果を示す図である。図11は、図10の領域Aを拡大した図である。図12は、比較例に係るロータ520を備えた電動モータ500の図9に示す断面における磁束密度分布についてシミュレーションした結果を示す図である。図13は、図12の領域Bを拡大した図である。
図12及び図13に示すように、電動モータ500では、主磁石522からの磁束が回転軸526の側に大きくはみ出してしまっている。一方、図10及び図11に示すように、電動モータ100では、電動モータ500と比べて、主磁石22からの磁束が回転軸26の側にはみ出すことが抑制されていることが分かる。つまり、電動モータ100では、電動モータ500と比べて、磁気損失を低減することができている。
図14は、本実施の形態に係るロータ20を備えた電動モータ100と、比較例に係るロータ520を備えた電動モータ500の、回転速度とトルクとの関係をシミュレーションした結果を示すグラフである。ここで、横軸は回転速度[rpm]、縦軸はトルク[N・m]である。電動モータ100(実施例)における回転速度とトルクの関係は実線で、電動モータ500(比較例)における回転速度とトルクの関係は破線で示されている。図14に示すように、電動モータ500では、回転速度10000rpm程度の高速回転をさせることができない。一方、図14に示すように、電動モータ100では、回転速度10000rpm程度の高速回転をさせても1N・m程度のトルクを生じさせることができている。よって、本実施の形態に係るロータ20を備えた電動モータ100は、高速回転させるモータにも適用することができる。
以上、本実施の形態に係るロータ20は、複数の主磁石22と複数の補助磁石21とは、周方向にハルバッハ配列を形成するように配置されている。複数の主磁石22と複数の補助磁石21とにより、周方向にハルバッハ配列を形成することで、主磁石22からの磁束が回転軸の側にはみ出すことを抑制することができるので、電動モータ100の出力を向上させることができる。補助磁石21は、回転軸26の溝26aのそれぞれに嵌め合わされているので、ロータ20において強固に配置されている。また、隣り合う補助磁石21の突出した部分の間に主磁石22を配置すると、主磁石22は回転軸からの吸引力を受けるので、ロータ20において主磁石22も強固に配置される。よって、ロータ20において、補助磁石21と主磁石22とを固定するための特別な領域を設ける必要がなくなるので、ロータ20の小型化が実現できる。
本発明は上述した実施形態に限られたものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、回転軸を、図3に示す回転軸26とは別の形状とすることも考えられる。図15は、図3に示す回転軸26とは別の形状の回転軸126を示す斜視図である。図15に示すように、回転軸126は円柱状で、回転軸126の外周には、回転軸126の一端(Z軸方向プラス側の端)から他端(Z軸方向マイナス側の端)にわたり回転軸方向(Z軸方向)に沿う溝126aが複数形成されている。回転軸126において、一端から他端まで回転軸方向に沿う溝126aが形成されていると、補助磁石21を回転軸126の一端からスライドさせて回転軸126に取り付けすることができるので、補助磁石21の位置決めをする必要がない。これにより、回転軸126に補助磁石21を容易に取り付けすることができる。
10 ステータ
11 ハウジング
11a 開口部
11b 底部
11c 回転軸孔
11d 軸受部
12a ステータコア
12b ティース
12c コイル
12d スロット
20 ロータ
21 補助磁石
22(22a、22b) 主磁石
26、126 回転軸
26a 溝
30 カバー
30a 回転軸孔
100 電動モータ

Claims (6)

  1. 複数の主磁石及び複数の補助磁石を有するロータであって、
    前記補助磁石は、前記ロータの中心に配置される回転軸の外周に回転軸方向に沿って形成された複数の溝にそれぞれ嵌め合わされ、前記回転軸の外周から径方向の外側に突出し、前記ロータの周方向に沿う磁化方向を有し、
    隣り合う前記補助磁石同士は、互いに磁界方向が前記周方向の逆向きになり、
    前記主磁石は、隣り合う前記補助磁石の突出した部分に配置され、前記ロータの径方向に沿う磁化方向を有し、
    隣り合う前記主磁石同士は、互いに磁界方向が前記径方向の逆向きになり、
    前記主磁石と前記補助磁石とが、前記ロータの前記周方向にハルバッハ配列を形成するように、複数の前記主磁石と複数の前記補助磁石とが配置され
    前記補助磁石における前記回転軸方向に垂直な断面の形状は、前記主磁石における前記回転軸方向に垂直な断面の形状に対し、前記回転軸の外周から前記径方向の外側により延びる部位の長さの、前記回転軸の外周に沿って延びる部位の長さに対する比が大きくなっている、ロータ。
  2. 前記補助磁石は、前記回転軸方向に垂直な断面が長方形であり、前記主磁石は、前記回転軸方向に垂直な断面が扇形である、請求項に記載のロータ。
  3. 前記回転軸の中心から前記主磁石の外周面までの距離と、前記回転軸の中心から前記補助磁石の径方向外側の端面までの距離を同じにする、請求項1又は2に記載のロータ。
  4. 前記補助磁石における前記回転軸方向に垂直な断面の面積は、前記主磁石における前記回転軸方向に垂直な断面の面積よりも小さい、請求項1からのいずれか一項に記載のロータ。
  5. 前記補助磁石は前記周方向に等角度間隔で配置されている、請求項1からのいずれか一項に記載のロータ。
  6. 複数の主磁石及び複数の補助磁石を有するロータの製造方法であって、
    回転軸の外周に回転軸方向に沿って形成された複数の溝に、前記補助磁石を、前記回転軸の外周から径方向の外側に突出し、かつ、磁化方向が前記ロータの周方向に沿い、隣り合う前記補助磁石同士の磁界方向が互いに前記周方向の逆向きになるように取り付けするステップと、
    隣り合う前記補助磁石の突出した部分の間に、主磁石を、磁化方向が前記ロータの径方向に沿い、隣り合う前記主磁石同士の磁界方向が互いに前記径方向の逆向きになり、前記主磁石と前記補助磁石とが、前記ロータの前記周方向にハルバッハ配列を形成するように取り付けするステップと、を備え
    前記補助磁石における前記回転軸方向に垂直な断面の形状は、前記主磁石における前記回転軸方向に垂直な断面の形状に対し、前記回転軸の外周から前記径方向の外側により延びる部位の長さの、前記回転軸の外周に沿って延びる部位の長さに対する比を大きくする、ロータの製造方法。
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