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JP7233354B2 - 表示ユニット製造方法および表示装置製造方法 - Google Patents

表示ユニット製造方法および表示装置製造方法 Download PDF

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JP7233354B2 JP2019204370A JP2019204370A JP7233354B2 JP 7233354 B2 JP7233354 B2 JP 7233354B2 JP 2019204370 A JP2019204370 A JP 2019204370A JP 2019204370 A JP2019204370 A JP 2019204370A JP 7233354 B2 JP7233354 B2 JP 7233354B2
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Description

本発明は、表示ユニット製造方法および表示装置製造方法に関する。
表示装置は、複数の表示ユニットをマトリクス状に並べて構成される。表示ユニットは複数の発光素子が設けられた回路基板を有し、各発光素子からの出射光を用いて画像表示面に画像を表示する。
回路基板は収容ケースに収容されている。収容ケースは一面が開口する箱状の表ケースと、表ケースの開口を覆う裏ケースを有する。裏ケースは光吸収性部材から構成され、平板状の裏壁を有する。表ケースは光透過性部材から構成され、裏壁に対向するとともに裏壁と平行に延びる平板状の透光壁と、透光壁の周縁部から裏ケースに向けて透光壁に垂直な方向に突出する表側壁を有する。
回路基板は、発光素子が設けられる実装面、実装面と回路基板の厚さ方向において反対側に位置する基板背面、および実装面と基板背面を繋ぐ基板側面を有し、表ケースの内部に、実装面が透光壁に対向するように配置される。表側壁は、基板側面に対向する面である表側壁内面、表側壁内面と表側壁の厚さ方向において反対側に位置する面である表側壁外面、裏ケースに対向して設けられ裏ケースに接合される第1接合面、および表側壁内面と第1接合面を繋ぐ角部を有する。裏ケースは、第1接合面が接合する面である第2接合面を有する。
特許文献1には、第2接合面の周縁部に、第2接合面に垂直に延びる位置決め部が設けられたケースに関する構成が開示されている。特許文献1の構成によれば、表側壁内面を位置決め部に当接させることで、第2接合面上における第1接合面の配置位置を決めることができる。
特開2008-87811号公報(段落[0023]、図1参照)
近年、第1接合面と第2接合面を接合する方法として、レーザ溶着が採用されつつある。レーザ溶着では、第1接合面と第2接合面とを当接させた後、第2接合面にレーザ光を照射して、第2接合面を一部溶融させる。このように、第2接合面が一部溶融した状態で、第1接合面を第2接合面に押し付けることで、第1接合面と第2接合面とを密着させる。
しかしながら、特許文献1に記載の構成において、第1接合面と第2接合面とをレーザ溶着にて接合しようとすると、表側壁の角部が位置決め部で覆われた状態で、第1接合面が第2接合面に押し付けられることとなるため、溶融した部材が、表側壁外面側に押し出され、表側壁外面に付着して硬化する。この場合、収容ケースの外形が変化してしまうおそれがある。このような問題は、特許文献1の構成を表示ユニットに適用した場合でも同様である。
本発明は上述のような課題を解決するためになされたもので、第2接合面上における第1接合面の配置位置を決める位置決め部を有する表示ユニットにおいて、第1接合面と第2接合面をレーザ溶着にて接合するにあたり、レーザ光によって溶融した部材の収容ケース外部への流出量を減少させることができる表示ユニット製造方法を得ることを目的とする。また、当該表示ユニットを備える表示装置製造方法を得ることを目的とする。
本発明にかかる表示ユニット製造方法は、平板状の裏壁を有し、光吸収性部材から構成される裏ケースと、裏壁に対向して配置されて裏壁と平行に延びる透光壁、および透光壁から裏ケースに向けて透光壁に垂直な方向に延びる表側壁を有し、光透過性部材から構成される表ケースと、発光素子が実装される実装面を有し、実装面が透光壁に対向するように表ケースの内部に収容される回路基板と、を備え、回路基板は、実装面と回路基板の厚さ方向において反対側に位置する基板背面、および実装面と基板背面を繋ぐ基板側面を有し、表側壁は、基板側面に対向する表側壁内面、裏ケースに対向する第1接合面、および表側壁内面と第1接合面を繋ぐ角部を有し、透光壁は、実装面に対向する透光内面を有し、透光内面には、複数の表ガイドが、透光内面を構成する辺のうち互いに隣接する2辺に沿って設けられ、表ガイドは、透光内面に垂直に延びる表ガイド面を有し、裏ケースは、表ガイドに対向するとともに透光内面に平行に延びる第2接合面を有し、第2接合面には、複数の表ガイドにそれぞれ対応する位置に裏ガイドが設けられ、裏ガイドは、第2接合面に垂直な方向に延びるとともに複数の表ガイド面にそれぞれ当接する裏ガイド面を有し、表ガイドおよび裏ガイドは、いずれも角部から離間して設けられる表示ユニット、を製造する表示ユニット製造方法であって、第2接合面と、第2接合面に当接させた状態の第1接合面とを、レーザ溶着にて接合するレーザ溶着工程と、レーザ溶着工程の前に、裏ガイド面に表ガイド面を当接させることにより、第2接合面上における第1接合面の位置を決める位置決め工程であって、第2接合面上における第1接合面の位置が決められたときに、表ガイドおよび裏ガイドと、角部との間に、レーザ溶着で溶融する部材が流入可能な空隙が形成される位置決め工程と、を含む
本発明の表示ユニット製造方法において、表示ユニットは、第2接合面上における第1接合面の配置位置を決める位置決め部として表ガイドおよび裏ガイドを有し、第2接合面に垂直に延びる裏ガイド面に表ガイド面が当接する。表ガイドは、第2接合面に平行に延びる透光内面の隣接する2辺に沿って設けられているため、各表ガイド面が裏ガイド面に当接することで、第2接合面上の互いに異なる2方向における第1接合面の配置位置を決めることができる。また、表ガイドおよび裏ガイドは、いずれも、表側壁の角部から離間して設けられているため、溶融した部材は、少なくとも一部が、表側壁の角部を通じて、収容ケースの内部に流入する。このため、従来よりも、溶融した部材の収容ケース外部への流出量を低減することができる。
本発明の実施の形態1にかかる表示装置の斜視図。 本発明の実施の形態1にかかる表示ユニットの正面図。 図2のA-A線断面図。 本実施の形態1にかかる表ケースを背面側から見た斜視図。 図5(a)は、本発明の実施の形態1にかかる表ケースの背面図、図5(b)は、本発明の実施の形態1にかかる裏ケースの正面図、図5(c)は、本実施の形態1にかかる回路基板の正面図、図5(d)は、本実施の形態1にかかる表示ユニットの製造過程において、表ケースに裏ケースを配置した状態を示す正面図。 本発明の実施の形態2にかかる表示ユニットの図3に相当する断面図。 図7(a)は、本実施の形態2にかかる表示ユニットの製造過程において、表ケースを裏ケースに配置した状態を示す図6の領域Bの部分拡大断面図、図7(b)は、本実施の形態2にかかる表示ユニットの図6の領域Bの部分拡大断面図。 本発明の実施の形態3にかかる表示ユニットの図3に相当する断面図。 他の実施の形態にかかる表示ユニットの図3に相当する断面図。 他の実施の形態にかかる表示ユニットの図3に相当する断面図。 他の実施の形態にかかる表示ユニットの図3に相当する断面図。
本発明を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。また説明の便宜上、各図中に示す部分のサイズ、形状の比例関係等が誇張されている場合がある。
(実施の形態1)
図1~図5を参照しながら、本発明の実施の形態1にかかる表示ユニット10および表示装置100について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1にかかる表示装置100の斜視図である。図1に示すように、本実施の形態1にかかる表示装置100は、画像を表示する複数の表示ユニット10をマトリクス状に並べて構成される。
表示装置100は、高速道路または一般道路に設置して注意喚起情報または各種の道路情報等を表示する。また、野外スタジアム等に設置することもできる。
各表示ユニット10は、各表示ユニット10の画像が表示される面である画像表示面11が、表示装置100の正面を向くように配置された状態で、支持フレーム200にネジ止め等により固定されている。
図2、図3および図4に示すように、表示ユニット10は、画像表示面11に平行に延びる回路基板21と、回路基板21を収容する収容ケース70を有する。収容ケース70は、一面が開口する箱状の表ケース30と、表ケース30の開口を覆う裏ケース40を有する。
表ケース30は光透過性を有する部材から製作される。例えば、ポリカーボネート樹脂またはアクリル樹脂等の透明樹脂を射出成型することで製作される。また、表ケース30は、画像表示面11を構成する平板状の透光壁31、および透光壁31の周縁部から裏ケース40に向けて、透光壁31に垂直な方向に突出する表側壁32を有する。
なお、表ケース30は、透光性を有する部材から製作されるものであればよいため、表ケース30を構成する部材は樹脂に限られるものではない。例えば、ガラス、またはセラミック等を適宜採用することができる。また、成型方法は射出成型に限られるものではなく、押出し成型またはブロー成型等の公知の成型方法の中から適宜選択することができる。
表ケース30の内部には回路基板21が収容されている。回路基板21は、絶縁性の樹脂、ガラスまたはセラミック等を材料として製作される。回路基板21は、発光素子23が設けられる実装面21a、実装面21aと回路基板21の厚さ方向において反対側に位置する基板背面21bおよび実装面21aと基板背面21bを繋ぐ基板側面21cを有し、実装面21aが透光壁31に対向するとともに、実装面21aが透光壁31に平行に延びるように配置されている。
発光素子23はLED素子から構成されている。発光素子23を構成するLED素子は、3in1型の表面実装型のLED素子としてもよいし、1in1型の表面実装型のLED素子としてもよい。または、実装面21aに直接チップを実装するCOB型のLED素子としてもよい。発光素子23は、任意の色彩および任意の強度の光を透光壁31に向けて出射する。
次に、表ケース30について詳述する。上述したように、表ケース30は、透光壁31と表側壁32を有する。透光壁31は、実装面21aに対向する透光内面31a、および透光内面31aと透光壁31の厚さ方向において反対側に位置する透光外面31bを有する。
透光外面31bには、集光レンズ37が複数設けられている。各集光レンズ37は、各発光素子23にそれぞれ対応する位置に設けられている。集光レンズ37は、発光素子23からの出射光を集光して外部に出射する。
表側壁32は、基板側面21cに対向する表側壁内面32a、表側壁内面32aと表側壁32の厚さ方向において反対側に位置する表側壁外面32d、裏ケース40に対向するとともに裏ケース40に接合される第1接合面32b、および表側壁内面32aと第1接合面32bを繋ぐ角部32cを有する。
表ケース30の内部には、表ガイド33が設けられている。表ガイド33は、透光内面31aと表側壁内面32aに接続するように構成されるとともに、第1表ガイド面33aを有する。第1表ガイド面33aは、表側壁内面32aから離間した位置に設けられ、透光内面31aに垂直に延びるように構成される。
透光壁31に垂直な方向を表示ユニット10の厚さ方向D1とすると、表ガイド33は、表ガイド33の厚さ方向D1における寸法L1が、表側壁32の厚さ方向D1における寸法L2よりも短い。また、上述したように、表ガイド33は、透光内面31aに接続している。このため、表ガイド33は、角部32cから離間して設けられることとなる。
また、図5(a)に示すように、表ガイド33は、表ケース30の内部に複数設けられている。各表ガイド33は、透光内面31aを構成する4つの辺である辺31La、辺31Lb、辺31Lcおよび辺31Ldのうち、互いに隣接する2つの辺31Lcおよび辺31Ldに沿って設けられている。
また、図5(c)に示すように、回路基板21には複数の収容部22が設けられている。各収容部22は、各表ガイド33に対応する位置に設けられている。回路基板21は、各表ガイド33が各収容部22を貫通するように配置される。
表示ユニット10では、正面から表示ユニット10を視認した際、画像表示面11に占める回路基板21の面積が大きい方が好ましい。回路基板21が収容部22を有さない場合は、表ガイド33が設けられることで、回路基板22を表側壁内面32aに当接させることができなくなるが、本実施の形態1によれば、表ガイド33が収容部22を貫通するように設けるため、回路基板21の少なくとも一部を表側壁内面32aに当接させることができる。このため、収容部22を設けない場合よりも、画像表示面11に占める回路基板21の大きさを大きくすることができる。
次に、裏ケース40について詳述する。裏ケース40は、例えば、ポリカーボネート樹脂またはアクリル樹脂等の樹脂を着色し、射出成型することで製作される。なお、裏ケース40を構成する部材は、光吸収性および熱可塑性を有する部材であれば特に限られるものではないが、樹脂または金属等が好ましい。特に、光吸収性の高い黒色の部材が好ましいため、樹脂または金属等に、カーボンブラック等の補助材料を添加して黒色とすることが好ましい。また、成型方法は射出成型に限られるものではなく、押出し成型またはブロー成型等の公知の成型方法の中から適宜選択することができる。
裏ケース40は、透光壁31に平行に延びる裏壁41を有する。裏壁41と透光壁31は、回路基板21を挟んで互いに対向するように設けられる。なお、本実施の形態1では、裏ケース40は、裏壁41から構成される平板状の部材とする。
裏壁41は、図3に示すように、透光内面31aに対向するとともに、透光内面31aに平行に延びる第2接合面41aを有する。上述したように、表ケース30の内部には表ガイド33が設けられているため、第2接合面41aは、表ガイド33にも対向することとなる。
第2接合面41aには、裏ガイド43が、表側壁32から離間した位置に設けられている。すなわち、裏ガイド43は、表側壁32を構成する角部32cから離間した位置に設けられている。また、第2接合面41aには、表側壁32の第1接合面32bが接合する。第2接合面41aにおいて、第1接合面32bが接合する領域は、接合部41bとして構成される。
図5(b)に示すように、裏ガイド43は、第1裏ガイド面43aと第2裏ガイド面43bを有する。第1裏ガイド面43aと第2裏ガイド面43bは、第2接合面41a上において、互いに直交する方向に延びるように構成されている。
また、図3に示すように、第1裏ガイド面43aは、第2接合面41aに垂直に延びるように構成されている。なお、図3に図示はしていないが、第2裏ガイド面43bも、第1裏ガイド面43aと同様に、第2接合面41aに垂直に延びるように構成されている。
次に、表ケース30と裏ケース40を接合する手順について、図5(d)を参照しながら説明する。表ケース30と裏ケース40を接合するにあたっては、まず、図5(d)に示すように、表ケース30と裏ケース40を、透光内面31aと第2接合面41aが互いに対向するように配置する。この際、表側壁32の第1接合面32bが、裏壁41の第2接合面41aに当接するように配置する。
次に、表ケース30を第2接合面41aに沿って動かし、裏ガイド43の第1裏ガイド面43aと、辺31Ldに沿って設けられた表ガイド33の第1表ガイド面33aとを当接させる。次に、裏ガイド43の第2裏ガイド面43bと、辺31Laに沿って設けられた表ガイド33の第1表ガイド面33aとを当接させる。これにより、第2接合面41a上の異なる2方向における表ケース30の配置位置が決められる。
次に、レーザ光を接合部41bに向けて表ケース30側から照射する。レーザ光は表側壁32を透過して接合部41bに入射し、接合部41bを加熱する。これにより、接合部41bが溶融する。
このように溶融した状態の接合部41bに対し、第1接合面32bを押し付けた後、接合部41bを冷却する。
上述した本実施の形態1によれば、以下に示す効果を奏することができる。
(1)表ガイド33および裏ガイド43が、いずれも、角部32cから離間した位置に設けられているため、レーザ光の照射によって溶融した接合部41bに対して第1接合面32bが押し付けられた際、溶融した樹脂の少なくとも一部は、角部32cを通過して収容ケース70の内部に流入する。このため、従来よりも、溶融した樹脂の収容ケース70の外部への流出量を低減することができる。
(2)本実施の形態1では、表示ユニット10は、第2接合面41a上における第1接合面32bの配置位置を決める位置決め部として、表ガイド33および裏ガイド43を有する。第2接合面41aに垂直に延びる裏ガイド面43a,43bには、表ガイド面33aが当接する。表ガイド33は、第2接合面41aに平行に延びる透光内面31aの隣接する2辺に沿って設けられているため、各表ガイド面33aが裏ガイド面43a,43bに当接することで、第2接合面41a上の互いに異なる2方向における第1接合面41aの配置位置を決めることができる。
(実施の形態2)
実施の形態2の表示ユニット10と表示装置100について、先の図1~図5の他、更に図6および図7を併せ参照して実施の形態1との相違点を中心に説明する。なお、特に断りの無い場合、同一符号は同一の構成を示すことによりその詳細な説明を適宜割愛する。
図6に示すように、本実施の形態2にかかる表ガイド33は、第1表ガイド面33a、第1表ガイド面33aと対向する第2表ガイド面33b、および第1表ガイド面33aと第2表ガイド面33bを繋ぐ第3表ガイド面33c(特許請求の範囲にて示す「ストッパ面」)を有する。第2表ガイド面33bは、第1表ガイド面33aに平行に延びるように構成されている。第3表ガイド面33cは、透光内面31aに平行に延びるように構成されている。
また、上記実施の形態1にて説明したように、表ガイド33は、透光内面31aを構成する4つの辺である辺31La、辺31Lb、辺31Lcおよび辺31Ldのうち、互いに隣接する2つの辺31Lcおよび辺31Ldに沿って設けられている。
本実施の形態2では、第1表ガイド面33aと第2表ガイド面33bの間に裏ガイド43を挿入することで、表ケース30に対する裏ケース40の配置位置を決めることができる。裏ガイド43は、第1表ガイド面33aと第2表ガイド面33bに挟まれた状態で、第1表ガイド面33aと第2表ガイド面33bの間に収容される。
上述した本実施の形態2によれば、上記実施の形態1にて説明した効果(1)および(2)に加え、以下に示す効果を奏することができる。
(3)本実施の形態2では、裏ガイド44が、第1表ガイド面33aと第2表ガイド面33bの間に挟まれるため、レーザ溶着による接合作業中に、裏ケース40が、第1表ガイド面33aおよび第2表ガイド面33bに垂直な方向にずれることを抑制することができる。
(4)レーザ溶着で表ケース30と裏ケース40を接合する場合は、まず、図7(a)に示すように、第1接合面32bが接合部41bに当接するように、表ケース30と裏ケース40を配置する。その後、接合部41bにレーザ光を照射して溶融させ、当該溶融した状態の接合部41bに、第1接合面32bを押し付ける。この際、接合部41bが溶融した状態にあるため、透光壁31と裏壁41が近接する方向に移動し、図7(b)に示すように、裏ガイド43が第3表ガイド面33cに当接する。このように、裏ガイド43が第3表ガイド面33cに当接することで、表示ユニット10の厚さ方向D1における表ケース30と裏ケース40の相対的な配置位置が決められる。このため、表示ユニット10の厚さ方向D1における表ケース30と裏ケース40の相対的な配置位置が、表示ユニット10ごとにばらつくことを抑制することができる。
(実施の形態3)
実施の形態4の表示ユニット10と表示装置100について、先の図1~図7の他、更に図8を併せ参照して実施の形態2との相違点を中心に説明する。なお、特に断りの無い場合、同一符号は同一の構成を示すことによりその詳細な説明を適宜割愛する。
図8に示すように、本実施の形態3にかかる裏ケース40は、裏壁41の周縁部から裏壁41に垂直な方向に延びる裏側壁42を有する。裏側壁42は、表側壁32の第1接合面32bに対向するとともに、第1接合面32bが接合する第2接合面42aを有する。また、図8に示すように、第2接合面42aは、表ガイド33に対向する位置に設けられている。
第2接合面42aにおいて、第1接合面32bが接合する領域は、接合部42bとして構成される。また、第2接合面42aには、裏壁41に垂直な方向に延びる裏ガイド43が設けられている。裏ガイド43は、表側壁32から離間した位置に設けられている。
上述した本実施の形態3によれば、上記実施の形態1および上記実施の形態2にて説明した効果(1)~(4)に加え、以下に示す効果を奏することができる。
(5)本実施の形態3では、実施の形態1および実施の形態2と比較して、基板背面21bと裏壁内面41aとの距離が大きくなるため、基板背面21bにコネクタ等の電子部品を配置する場合、このような電子部品も収容ケース70の内部に収容しやすくなる。このため、基板背面21bに電子部品を配置する場合であっても、別途、防水機構を設ける必要性が低くなるため、コストを低減することができる。
(その他の実施の形態)
・図9に示すように、表ガイド33は、第2表ガイド面33b、および第3表ガイド面33cを有するようにしてもよい。本変形例によれば、裏ガイド43と表側壁32の間に、表ガイド33が介在しないため、上記実施の形態1よりも、溶融した部材が流入する空間を大きくすることができる。
・上記変形例において、表ガイド33は、第3表ガイド面33cを有しない矩形形状に構成してもよい。
・図10に示すように、表ガイド33は、透光内面31aのみに接続するように構成してもよい。すなわち、表ガイド33は表側壁32から離間して設けてもよい。また、同図10に示すように、表ガイド33は、第1表ガイド面33aと第3表ガイド面33cを有するものとしてもよい。
・図11に示すように、裏ガイド43が溝部44を有するように構成し、当該溝部44に表ガイド33が挿入されるようにしてもよい。
・上記実施の形態2では、表ガイド33を、透光内面31aを構成する4つの辺である辺31La、辺31Lb、辺31Lcおよび辺31Ldのうち、互いに隣接する2つの辺31Lcおよび辺31Ldに沿って設けるようにしたが、本発明は、これに限られるものではなく、表ガイド33を、透光内面31aを構成する4つの辺31La、辺31Lb、辺31Lcおよび辺31Ldの全てに対応して設けてもよい。本変形例よれば、レーザ溶着にて表ケース30と裏ケース40を接合する際、透光壁31に対し、裏壁41が傾いた状態で接合されてしまうことを抑制することができる。
・上記実施の形態1、3および上記各変形例においても、表ガイド33を、透光内面31aを構成する4つの辺の全てに沿って設けてもよい。または、表ガイド33を、透光内面31aを構成する4つの辺のうちの3辺に沿って設けてもよい。この場合、裏ケース40には、表ケース30に設けられた全ての表ガイド33に対応するように、裏ガイド43を設けることが好ましい。
10 表示ユニット、11 画像表示面、210 支持フレーム、21 回路基板、21a 実装面、21b 基板背面、21c 基板側面、22 収容部、23 発光素子、30 表ケース、31 透光壁、31a 透光内面、31b 透光外面、32 表側壁、32a 表側壁内面、32b 第1接合面、32c 角部、32d 表側壁外面、33 表ガイド、33a 第1表ガイド面、33b 第2表ガイド面、33c 第3表ガイド面、37 集光レンズ、40 裏ケース、41 裏壁、41a 第2接合面、41b 接合部、42 裏側壁、42a 第2接合面、43 裏ガイド、43a 第1裏ガイド面、43b 第2裏ガイド面、44 溝部、70 収容ケース、100 表示装置、210 支持フレーム。

Claims (5)

  1. 平板状の裏壁を有し、光吸収性部材から構成される裏ケースと、
    前記裏壁に対向して配置されて前記裏壁と平行に延びる透光壁、および前記透光壁から前記裏ケースに向けて前記透光壁に垂直な方向に延びる表側壁を有し、光透過性部材から構成される表ケースと、
    発光素子が実装される実装面を有し、前記実装面が前記透光壁に対向するように前記表ケースの内部に収容される回路基板と、を備え、
    前記回路基板は、前記実装面と前記回路基板の厚さ方向において反対側に位置する基板背面、および前記実装面と前記基板背面を繋ぐ基板側面を有し、
    前記表側壁は、前記基板側面に対向する表側壁内面、前記裏ケースに対向する第1接合面、および前記表側壁内面と前記第1接合面を繋ぐ角部を有し、
    前記透光壁は、前記実装面に対向する透光内面を有し、
    前記透光内面には、複数の表ガイドが、前記透光内面を構成する辺のうち互いに隣接する2辺に沿って設けられ、
    前記表ガイドは、前記透光内面に垂直に延びる表ガイド面を有し、
    前記裏ケースは、前記表ガイドに対向するとともに前記透光内面に平行に延びる第2接合面を有し、
    前記第2接合面には、複数の前記表ガイドにそれぞれ対応する位置に裏ガイドが設けられ、
    前記裏ガイドは、前記第2接合面に垂直な方向に延びるとともに複数の前記表ガイド面にそれぞれ当接する裏ガイド面を有し、
    前記表ガイドおよび前記裏ガイドは、いずれも前記角部から離間して設けられる
    表示ユニット、を製造する表示ユニット製造方法であって、
    前記第2接合面と、前記第2接合面に当接させた状態の前記第1接合面とを、レーザ溶着にて接合するレーザ溶着工程と、
    前記レーザ溶着工程の前に、前記裏ガイド面に前記表ガイド面を当接させることにより、前記第2接合面上における前記第1接合面の位置を決める位置決め工程であって、前記第2接合面上における前記第1接合面の前記位置が決められたときに、前記表ガイドおよび前記裏ガイドと、前記角部との間に、前記レーザ溶着で溶融する部材が流入可能な空隙が形成される位置決め工程と、
    を含む、表示ユニット製造方法。
  2. 前記回路基板は、前記表ガイドが設けられる位置に対応して、前記表ガイドを収容する収容部が設けられる
    請求項1に記載の表示ユニット製造方法
  3. 前記表ガイドは、前記透光内面に平行に延びるストッパ面を有し、前記裏ガイドは、前記ストッパ面に当接する
    請求項1または2に記載の表示ユニット製造方法
  4. 前記裏ケースは、前記裏壁から前記表ケースに向けて前記裏壁に垂直な方向に延びる裏側壁を有し、
    前記裏側壁は、前記表ガイドに対向するとともに前記透光内面に平行に延びる第2接合面を有する
    請求項1~3のいずれか1項に記載の表示ユニット製造方法
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載の表示ユニット製造方法によって得られた前記表示ユニットを複数並べて、表示装置を構成する、表示装置製造方法
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