JP7229622B2 - heating cooker - Google Patents
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Description
本開示は、加熱調理器に関する。 The present disclosure relates to a heat cooker.
特許文献1には、加熱調理器が開示されている。この加熱調理器は、調理容器とこの調理容器に投入された調理物とを加熱できる加熱手段と、加熱手段による加熱運転を制御する制御手段と、調理容器温度を測定する調理容器温度測定手段と、を備える。
調理容器温度測定手段は、更に、調理容器温度が所定の第1の温度から所定の第2の温度に達するまでの経過時間を計測可能である。 The cooking vessel temperature measuring means can also measure the elapsed time for the cooking vessel temperature to reach a predetermined first temperature from a predetermined second temperature.
制御手段は、調理物を投入しない状態で加熱手段により調理容器を第1の温度から第2の温度に達するまで加熱した時に調理容器温度測定手段により計測される経過時間に基づいて、調理容器の熱容量である調理容器熱容量を判定する調理容器熱容量判定処理を実行するように構成されている。 The control means measures the temperature of the cooking vessel based on the elapsed time measured by the cooking vessel temperature measuring means when the cooking vessel is heated from the first temperature to the second temperature by the heating means with no food to be cooked. It is configured to execute a cooking container heat capacity determination process for determining the cooking container heat capacity, which is the heat capacity.
上述した加熱調理器では、調理容器温度が所定の第1の温度から所定の第2の温度に達するまでの間、加熱手段は一定の火力で調理容器及び調理物を加熱する。熱容量が小さい程、所定の第1の温度から所定の第2の温度に達するまでの間における温度勾配(調理容器温度の上昇速度)大きくなることを利用して、調理容器及び調理物の熱容量が判定される。 In the above-described heating cooker, the heating means heats the cooking vessel and the food to be cooked with a constant heating power until the temperature of the cooking vessel reaches the predetermined first temperature to the predetermined second temperature. The smaller the heat capacity, the larger the temperature gradient (rate of temperature rise in the cooking container) from the first predetermined temperature to the second predetermined temperature. be judged.
しかしながら、上述した加熱調理器にあっては、加熱開始から、調理容器温度が所定の第2の温度に達して調理容器及び調理物の熱容量が判定されるまでの間、加熱手段は一定の火力で調理容器及び調理物を加熱するものであった。このため、加熱開始から、調理容器温度が所定の第2の温度に達するまでの間、火力を変更する調理を行うことはできなかった。 However, in the above-described heating cooker, from the start of heating until the temperature of the cooking vessel reaches the predetermined second temperature and the heat capacity of the cooking vessel and the food to be cooked is determined, the heating means is kept at a constant heating power. was to heat the cooking vessel and the food to be cooked. For this reason, it was not possible to change the heating power during the period from the start of heating until the temperature of the cooking vessel reached the predetermined second temperature.
本開示は上記事由に鑑みてなされており、加熱対象物の熱容量情報を得るまでの間でも、加熱量を制御する調理モードを行うことができる加熱調理器を提供することを目的とする。 The present disclosure has been made in view of the above reasons, and an object thereof is to provide a heating cooker capable of performing a cooking mode for controlling the amount of heating even before obtaining heat capacity information of an object to be heated.
本開示の一態様に係る加熱調理器は、加熱部と、温度センサーと、制御部と、を備える。前記加熱部は、加熱対象物を加熱する。前記温度センサーは、前記加熱対象物の温度を検出する。前記制御部は、前記温度センサーにて検出した温度が目標温度となるように、前記加熱部の加熱量を制御する。前記制御部は、前記制御により一又は複数の調理モードを実行可能である。少なくとも一の前記調理モードにおいて、前記制御部は、第1工程と、第2工程と、を実行する。前記第1工程は、前記加熱部により前記加熱対象物を第1所定時間加熱させる工程である。前記第2工程は、前記第1工程の後、前記加熱部により前記加熱対象物を第2所定時間加熱させる工程である。前記制御部は、前記第1工程における前記加熱部の加熱熱量を基に、前記加熱対象物の熱容量情報を得る。 A heating cooker according to an aspect of the present disclosure includes a heating section, a temperature sensor, and a control section. The heating unit heats an object to be heated. The temperature sensor detects the temperature of the object to be heated. The control unit controls the heating amount of the heating unit so that the temperature detected by the temperature sensor becomes a target temperature. The controller can execute one or more cooking modes under the control. In at least one of the cooking modes, the controller executes a first step and a second step. The first step is a step of heating the object to be heated by the heating unit for a first predetermined time. The second step is a step of heating the object to be heated by the heating unit for a second predetermined time after the first step. The control unit obtains heat capacity information of the object to be heated based on the amount of heat to be heated by the heating unit in the first step.
本開示の一態様に係る加熱調理器は、加熱対象物の熱容量情報を得るまでの間でも、加熱量を制御する調理モードを行うことができる。 A heating cooker according to an aspect of the present disclosure can perform a cooking mode for controlling a heating amount even before obtaining heat capacity information of an object to be heated.
(1)概要
図1に示す第一実施形態の加熱調理器1は、グリル付きのガスこんろであって、詳しくはキッチンカウンター(図示せず)に形成された孔に上方より挿入されて設置されるドロップインこんろである。なお、本開示の技術は、グリルを備えたテーブルこんろ、又はこんろを備えないガスグリル等にも適用可能である。更に言えば、本開示の技術は、グリルを備えない加熱調理器にも適用可能であり、例えば、グリルを備えず、加熱部としてこんろバーナーを備えたガスこんろ、又は加熱対象物を電磁誘導加熱により加熱する加熱部を備えた電磁調理器等にも適用可能である。
(1) Overview The
以下、第一実施形態の加熱調理器1について、加熱調理器1の設置状態における方向を用いて説明する。具体的には、加熱調理器1から見て、設計上、利用者が位置する方向を前方と規定する。また、加熱調理器1を前方から見たときを基準にして、左右方向を規定する。
Hereinafter, the
第一実施形態の加熱調理器1は、加熱部26(図3参照)、温度センサー46(図3参照)及び制御部16(図6参照)を備えている。加熱部26は、加熱対象物を加熱する。温度センサー46は、加熱対象物の温度Tを検出する。制御部16は、温度センサー46にて検出した温度Tが目標温度となるように、加熱部26の加熱量を制御する。
The
制御部16は、前記制御により一又は複数の調理モードを実行可能である。少なくとも一の調理モードにおいて、制御部16は、第1工程と、第2工程とを実行する。第1工程では、制御部16は、加熱部26により加熱対象物を第1所定時間加熱させる。第2工程では、第1工程の後、加熱部26により加熱対象物を第2所定時間加熱させる。制御部16は、第1工程における加熱部26の加熱熱量を基に、加熱対象物の熱容量情報を得る。
The
第一実施形態の加熱調理器1にあっては、第1工程において、フィードバック制御による調理モードを実行しながら、加熱対象物の熱容量情報を得ることができ、より精度良く調理モードによる自動調理を行うことができる。
In the
(2)構成
以下、加熱調理器1について詳述する。図1に示すように、第一実施形態の加熱調理器1は、ケーシング10と、グリル装置2と、複数のこんろバーナー11と、制御部16(図6参照)と、天板12とを備えている。
(2) Configuration The
ケーシング10は、上方に開口した箱状に形成されている。ケーシング10の内部には、複数のこんろバーナー11が設置されている。天板12はケーシング10上に設置されている。天板12はケーシング10の上面を覆っている。複数のこんろバーナー11の各々は、天板12を貫通して上方に突出している。
The
加熱調理器1は、複数のこんろバーナー11にそれぞれ対応する複数のこんろ用操作部15を備えている。利用者は、各こんろ用操作部15を操作することで、対応するこんろバーナー11の点火と消火の切換え及び火力の変更を行うことができる。
The
グリル装置2は、加熱室20を有している。図2及び図3に示すように、第一実施形態の加熱室20は、前方に開口した箱状に形成されたグリル庫である。加熱室20は、ケーシング10と天板12とで囲まれた空間に配置されている。加熱室20は、底部200、左右の側壁部201、後壁部202及び天井部203を有している。加熱室20の内側には、底部200、左右の側壁部201、後壁部202及び天井部203で囲まれた加熱空間が形成されている。加熱空間には、肉又は魚等の調理対象物を含む加熱対象物が配置される。
The
図3に示すように、加熱室20の前端部には、開口部25が形成されている。加熱室20の内部空間は、開口部25を介してケーシング10(図1参照)の前方に開放される。加熱対象物は、開口部25を通して加熱室20に出し入れされる。
As shown in FIG. 3, an
第一実施形態のグリル装置2は、開口部25を開閉するグリル扉22(図1参照)と、グリル扉22を支持した支持機構21(図2)とを更に有している。支持機構21は、加熱室20に設置されており、グリル扉22を前後方向に移動可能に支持している。支持機構21は、例えば、一対のスライドレールで構成される。グリル扉22を前後方向に移動することで、加熱室20の開口部25はグリル扉22によって開閉される。
The
第一実施形態のグリル装置2は、図2及び図3に示す調理対象物受け5を更に有している。グリル装置2で加熱される調理対象物は、調理対象物受け5に載せられた状態で加熱室20内に配置される。すなわち、第一実施形態のグリル装置2で加熱される加熱対象物は、調理対象物とこれを受ける調理対象物受け5とで構成される。
The
調理対象物受け5は、金属製である。調理対象物受け5は、上方に開口した浅底の容器状に形成されている。調理対象物受け5は、上方から見て矩形状で水平方向に広がった板状の底板部50と、底板部50の周縁から上方に向けて突出した周壁部51とを有している。底板部50には、上下方向に貫通する孔が形成されていない。底板部50は、調理対象物が載せられる部分である。すなわち、第一実施形態では、底板部50によって、調理対象物が載せられる板状の載置部が構成されている。
The
なお、調理対象物受け5は、上方に開口した容器状の本体と、この本体の上開口部を塞ぐ蓋とで構成されてもよい。この場合、本体の底部によって載置部が構成される。また、調理対象物受け5は、平板状の皿等であってもよく、この場合、調理対象物受け5の全体が載置部となる。
Note that the
第一実施形態のグリル装置2は、調理対象物受け5を取り外し可能に支持する支持体6を更に有している。支持体6は、調理対象物受け5を下方から支持している。支持体6は、上方から見て枠状に形成されている。支持体6は、例えば、金属製の線材を変形させ、この線材の両端を溶接等でつなぐことによって形成される。
The
支持体6の前端部は、グリル扉22に着脱可能に連結されている。支持体6及び調理対象物受け5は、グリル扉22と連動する。グリル扉22が図1に示すように開口部25を閉じる閉じ位置に配置されたとき、支持体6及び調理対象物受け5は、加熱室20内に配置される。利用者は、グリル扉22を閉位置より前方に動かすことで、支持体6及び調理対象物受け5を、加熱室20の開口部25よりも前方に配置することができる。
A front end of the
図2及び図3に示すように、グリル装置2は、加熱部26を更に有している。第一実施形態の加熱部26は、加熱室20に配置された加熱対象物を加熱するためのグリルバーナーとして、複数のバーナー(後述する上バーナー260及び下バーナー261)を有している。なお、加熱部26は、バーナーを一つだけ有してもよい。
As shown in FIGS. 2 and 3 , the
第一実施形態の加熱部26は、複数のバーナーとして、上バーナー260及び下バーナー261を有している。上バーナー260及び下バーナー261の各々は、ブンゼンバーナーである。上バーナー260は、加熱室20の上部(詳しくは天井部203)に取り付けられている。上バーナー260は、加熱室20内に配置された調理対象物を上方から加熱する。この場合、調理対象物受け5に載せられた調理対象物は、上バーナー260からの輻射熱によって加熱される。
The
下バーナー261は、加熱室20の下部(詳しくは底部200)に設置されている。下バーナー261は、加熱室20内に配置された調理対象物受け5(詳しくは、底板部50)及び調理対象物を下方から加熱する。下バーナー261で生じた炎は、調理対象物受け5の底板部50に当たる。この場合、調理対象物受け5に載せられた調理対象物は、下バーナー261によって加熱された調理対象物受け5の熱が、調理対象物に伝達することで加熱される。
The
グリル装置2は、図4に示すガス供給路28を更に有している。ガス供給路28は、上バーナー260及び下バーナー261に都市ガス等の燃料ガスを供給する。第一実施形態のガス供給路28は、主流路280と、主流路280から分岐した一対の分岐路(後述する上バーナー用流路281及び下バーナー用流路282)とを有している。主流路280には、燃料ガスが供給される。一対の分岐路のうちの一方は、上バーナー260に通じる上バーナー用流路281であり、他方は下バーナー261に通じる下バーナー用流路282である。
The
加熱部26は、加熱部26の単位時間当たりの加熱量(火力)を変更する加熱量変更部27を有している。第一実施形態の加熱量変更部27は、開閉弁270、上バーナー用点火プラグ271、上バーナー用火力調節部272、下バーナー用点火プラグ273及び下バーナー用火力調節部274を有している。
The
主流路280には、開閉弁270が設けられている。開閉弁270は、例えば、電磁弁である。開閉弁270が開いた状態で、主流路280に供給された燃料ガスは、上バーナー260及び下バーナー261に供給される。
An on-off
上バーナー260には、上バーナー260を点火するための上バーナー用点火プラグ271が設置されている。下バーナー261には、下バーナー261を点火するための下バーナー用点火プラグ273が設置されている。開閉弁270が開いた状態で、上バーナー用点火プラグ271が作動することにより、上バーナー260は点火される。開閉弁270が開いた状態で、下バーナー用点火プラグ273が作動することにより、下バーナー261は点火される。開閉弁270が閉じることで、上バーナー260及び下バーナー261は、消火される。
The
第一実施形態の上バーナー用火力調節部272は、上バーナー用流路281に設けられた電磁弁272aである。ガス供給路28は、上バーナー用流路281における電磁弁272aの上流側と下流側とを接続するバイパス路34を有している。バイパス路34の一部は、上バーナー用流路281よりも流路断面積が小さい流路35である。
The upper burner thermal
上バーナー260の火力は、電磁弁272aが開閉されることにより、調節される。電磁弁272aが開いた状態では、主流路280から上バーナー用流路281に供給された燃料ガスは、電磁弁272aと流路35との両者を通過して上バーナー260に供給される。この場合、上バーナー260の火力は、「強」になる。一方、電磁弁272aが閉じた状態では、主流路280から上バーナー用流路281に供給された燃料ガスは、電磁弁272a及び流路35のうちの流路35のみを通過して上バーナー260に供給される。この場合、上バーナー260に供給される燃料ガスの流量は、電磁弁272aが開いた状態にあるときよりも少なくなり、上バーナー260の火力は、「弱」になる。
The heating power of the
第一実施形態の下バーナー用火力調節部274は、下バーナー用流路282に設けられた電磁弁274aである。ガス供給路28は、下バーナー用流路282における電磁弁274aの上流側と下流側とを接続するバイパス路44を有している。バイパス路44の一部は、下バーナー用流路282よりも流路断面積が小さい流路45である。
The lower burner thermal
下バーナー261の火力は、電磁弁274aが開閉されることにより、調節される。電磁弁274aが開いた状態では、主流路280から下バーナー用流路282に供給された燃料ガスは、電磁弁274aと流路45との両者を通過して下バーナー261に供給される。この場合、下バーナー261の火力は、「強」になる。一方、電磁弁274aが閉じた状態では、主流路280から下バーナー用流路282に供給された燃料ガスは、電磁弁274a及び流路45のうちの流路45のみを通過して下バーナー261に供給される。この場合、下バーナー261に供給される燃料ガスの流量は、電磁弁274aが開いた状態にあるときよりも少なくなり、下バーナー261の火力は、「弱」になる。
The heating power of the
上バーナー用火力調節部272及び下バーナー用火力調節部274の各々は、電磁弁272a,274aに限られない。例えば、上バーナー用火力調節部272は、上バーナー用流路281に設けられた流量制御弁であってもよい。また、下バーナー用火力調節部274は、下バーナー用流路282に設けられた流量制御弁であってもよい。また、上バーナー用火力調節部272及び下バーナー用火力調節部274の各々は、対応するバーナー260,261の火力を3段階以上調節可能であってもよい。
Each of the upper burner thermal
グリル装置2は、図2及び図3に示す温度センサー46を有している。温度センサー46は、加熱室20に配置された調理対象物受け5の底板部50の温度Tを検出する。温度センサー46は、下バーナー261の平面視における中央部に設置されている。温度センサー46は、加熱室20内に配置された調理対象物受け5の下方に位置する。
The
温度センサー46は、温度センサー46の上端部に位置する検出部47を有している。検出部47は、上下方向に移動可能である。検出部47には、例えば、ばね等の付勢部材により、上方に向かう力が加えられている。
The
加熱室20内に調理対象物受け5が配置されたとき、検出部47は、調理対象物受け5の底板部50の下面に接触する。これにより、加熱対象物(詳しくは、調理対象物受け5の底板部50)の温度Tが、温度センサー46によって検出可能になる。
When the
第一実施形態の加熱調理器1は、グリル装置2を操作するための操作部として、図1に示すグリル用操作部14を備えている。グリル用操作部14は、ケーシング10の前面に設けられたカンガルーポケット方式の操作部である。グリル用操作部14は、不使用時にはケーシング10内に配置され、使用時にはケーシング10から前方に突出した位置に配置される。
The
グリル用操作部14は、図5に示す操作パネル17を有している。操作パネル17は、グリル用操作部14の上面を構成している。操作パネル17は、グリル用操作部14がケーシング10から前方に突出した位置に配置されたときにのみ露出して、操作可能になる。操作パネル17は、操作部分170と、操作部分171とを有している。操作部分170は、利用者が調理モードの選択を行うために用いられる。すなわち、第一実施形態では、操作部分170が、複数の調理モードの中から任意の調理モードを選択するための調理モード選択部を構成している。操作部分171は、利用者が、選択した調理モードによるグリル装置2の自動調理の開始の指令を行うために用いられる。なお、グリル用操作部14は、例えば、ケーシング10の前面に固定的に設けられた操作パネル等であってもよい。
The
第一実施形態の操作部分170は、調理メニューを選択するための第1操作部170aと、選択された調理メニューにおける火加減を選択するための第2操作部170bとを有している。すなわち、第一実施形態の調理モードは、複数の調理メニューの中から選択された調理メニューと、調理メニュー毎に選択された火加減とを組み合わせたモードである。
The
第一実施形態の加熱調理器1は、図6に示す制御部16を更に備えている。制御部16は、例えば、マイクロコンピューターで構成される。制御部16は、加熱量変更部27に電気的に接続されている。すなわち、制御部16は、開閉弁270、上バーナー用点火プラグ271、上バーナー用火力調節部272(電磁弁272a)、下バーナー用点火プラグ273及び下バーナー用火力調節部274(電磁弁274a)に、電気的に接続されている。また、制御部16は、温度センサー46及びグリル用操作部14にも、電気的に接続されている。
The
利用者は、グリル装置2によって自動調理を行うとき、まず、加熱室20内に加熱対象物を配置する。次に利用者は、操作パネル17の第1操作部170aを操作して、調理メニューを選択し、この後、第2操作部170bを操作して選択された調理メニューにおける火加減を選択する。これにより、複数の調理モードの中から任意の調理モードが決定される。次に、利用者は、操作部分171を操作して自動調理の開始の指令をする。
A user first places an object to be heated in the
制御部16は、グリル用操作部14から自動調理の開始の指令を受けたとき、調理モード毎に設定された複数の制御条件の中から、選択された調理モードに対応する制御条件を決定し、この制御条件と、温度センサー46で検出した温度Tとに基づいて、加熱量変更部27を自動で制御する。このようにして、調理モードに応じた自動調理が実行される。
When the
利用者が選択可能な調理モードとしては、例えば、パン、魚又は鶏等の調理対象物の種類の違い、切り身又は姿焼き等の調理対象物の状態の違い及び焼き加減の違い等に応じて制御条件が決定された複数の調理モードがある。 Cooking modes that can be selected by the user include, for example, different types of cooking objects such as bread, fish, or chicken, different states of cooking objects such as fillet or whole grilling, and differences in degree of cooking. There are multiple cooking modes with determined control conditions.
自動調理では、加熱量変更部27が制御部16によって制御され、これにより、調理モード毎に設定された自動調理工程が実行される。
In automatic cooking, the heating
以下、図7に示すフローチャート及び図8に示す温度チャート8に基づいて、第一実施形態の自動調理について説明する。第一実施形態では、調理メニューが「魚:姿焼き」でかつ火加減が「中」の調理モードで自動調理を行う。また、調理対象物は、アジ一匹である。 Automatic cooking according to the first embodiment will be described below based on the flowchart shown in FIG. 7 and the temperature chart 8 shown in FIG. In the first embodiment, automatic cooking is performed in a cooking mode in which the cooking menu is "fish: Whole broil" and the heat level is "medium". The object to be cooked is one horse mackerel.
図7に示すように、制御部16は、調理メニュー「魚:姿焼き」の自動調理の開始の指令を受けると、まず、ステップS1において第1工程を開始する。制御部16は、ステップS1において、開閉弁270を開いた状態とし、かつ上バーナー用点火プラグ271及び下バーナー用点火プラグ273を作動させる。これにより、上バーナー260及び下バーナー261の各々は点火され、これら上バーナー260及び下バーナー261によって加熱対象物の加熱が開始される。
As shown in FIG. 7, when the
第1工程は、加熱開始から第1所定時間継続する。第1所定時間は、第一実施形態では600秒であるが、特に限定されない。加熱開始からの経過時間は、制御部16が一機能として有する計時機能又は制御部16とは別に設けられる計時手段等により計測され、制御部16に把握される。
The first step continues for a first predetermined time from the start of heating. Although the first predetermined time is 600 seconds in the first embodiment, it is not particularly limited. The elapsed time from the start of heating is measured by a timing function that the
次に、ステップS2において、制御部16は、温度センサー46にて検出した温度Tが目標温度となるように、加熱部26における単位時間当たりの加熱量を制御する。加熱部26は、単位時間当たりの加熱量を、第1加熱量と、第1加熱量と異なる第2加熱量のいずれかに切り替えることが可能である。第1加熱量は、上バーナー260の火力を「強」としかつ下バーナー261の火力を「強」としたときの加熱量である。第2加熱量は、上バーナー260の火力を「強」としかつ下バーナー261の火力を「弱」としたときの加熱量である。すなわち、第1工程においては、上バーナー260の火力は「強」に固定され、下バーナー261の火力が「強」及び「弱」のうちのいずれかに切り替えられる。
Next, in step S2, the
図8の一点鎖線で示すように、目標温度は、時間の関数である。第一実施形態では、加熱開始時である0秒時点の目標温度が15℃で、第1所定時間経過時である600秒時点の目標温度が200℃である。また、0秒時点から600秒時点までの間の目標温度は、実験あるいは経験等を基に、調理対象物に所望の加熱を行えるように目標温度が定められる。制御部16は、温度センサー46により検出される温度Tが目標温度となるように、フィードバック制御を行う。
The target temperature is a function of time, as shown by the dash-dotted line in FIG. In the first embodiment, the target temperature is 15° C. at 0 seconds when heating is started, and the target temperature is 200° C. at 600 seconds when the first predetermined time has elapsed. Also, the target temperature from the time point of 0 seconds to the time point of 600 seconds is determined based on experiments, experience, or the like so that the desired heating can be performed on the object to be cooked. The
また、ステップS2において、加熱部26が第1加熱量で加熱している時間(すなわち上バーナー260及び下バーナー261が火力「強」で加熱する時間)が、積算される。積算された時間は、制御部16が内部に有するかあるいは制御部16とは別に設けられるメモリ等の記憶手段(不図示)に記憶される。
Further, in step S2, the time during which the
次に、ステップS3において、加熱開始から第1所定時間(すなわち600秒)が経過したか否かが制御部16により判定される。加熱開始から第1所定時間が経過していなければ、ステップS2に戻り、加熱開始から第1所定時間が経過していれば、ステップS4に移行する。
Next, in step S3, the
次に、ステップS4において、制御部16は第1工程を終了する。第1工程が終了すると、制御部16は、加熱部26が第1加熱量で加熱している時間の積算を終了する。なお、第1工程が終了しても、制御部16は、加熱部26による加熱は終了させず、第1工程の終了時点での状態で加熱部26による加熱を継続させる。
Next, in step S4, the
また、ステップS4において、制御部16は、第1工程において第1加熱量で加熱した時間の第1工程全体の時間に対する比率(以下「本比率」という)を基に、熱容量情報を得る。この点について更に説明する。
In step S4, the
本比率が分かると、第1工程全体の時間が一定(すなわち600秒)であることから、第1工程において第1加熱量で加熱した時間(積算時間)が分かる。なお、第一実施形態では、第1加熱量で加熱した時間を積算して、本比率を求めることになるが、この場合、本比率を介さずに第1加熱量で加熱した積算時間が直接求まる。 When this ratio is known, the time (accumulated time) of heating with the first heating amount in the first step can be known, since the entire time of the first step is constant (that is, 600 seconds). In the first embodiment, the time heated with the first heating amount is integrated to obtain this ratio, but in this case, the integrated time heated with the first heating amount directly without going through this ratio sought.
第1加熱量で加熱した場合の単位時間当たりの加熱量(cal/sec)に、第1工程において第1加熱量で加熱した積算時間を乗ずると、第1工程において第1加熱量での加熱により加熱対象物に付与された加熱熱量(cal)が求まる。 When the heating amount per unit time (cal/sec) when heated with the first heating amount is multiplied by the accumulated time of heating with the first heating amount in the first step, the heating with the first heating amount in the first step The amount of heating heat (cal) given to the object to be heated is obtained by the following.
また、第1加熱量で加熱した積算時間が求まると、第1工程全体の時間から第1加熱量で加熱した積算時間を減ずれば、第1工程において第2加熱量で加熱した時間(積算時間)が求まる。第2加熱量で加熱した場合の単位時間当たりの加熱量に、第1工程において第2加熱量で加熱した積算時間を乗ずると、第1工程において第2加熱量での加熱により加熱対象物に付与された加熱熱量が求まる。 Further, when the integrated time heated with the first heating amount is obtained, if the integrated time heated with the first heating amount is subtracted from the time of the entire first step, the time heated with the second heating amount in the first step (integrated time) is obtained. When the heating amount per unit time when heated with the second heating amount is multiplied by the accumulated time heated with the second heating amount in the first step, the heating object is heated with the second heating amount in the first step. The applied heating heat amount is obtained.
第1工程において第1加熱量での加熱により加熱対象物に付与された加熱熱量に、第1工程において第2加熱量での加熱により加熱対象物に付与された加熱熱量を加えれば、第1工程において加熱対象物に付与された全体の加熱熱量が求まる。 If the amount of heat applied to the object to be heated by heating with the second heating amount in the first step is added to the amount of heating applied to the object to be heated by heating with the first amount of heating in the first step, the first The total amount of heating heat given to the object to be heated in the process can be obtained.
なお、第1工程において、温度センサー46に検出された実際の温度Tは、図8の実線で示すように、一点鎖線で示す目標温度とは一致しないが、フィードバック制御を行っているため目標温度から大きく乖離することはなく、一致していると仮定しても差し支えない。
In the first step, the actual temperature T detected by the
第1工程において、加熱対象物が加熱開始時の15℃から第1所定時間経過時の200℃に到達するのに要した加熱熱量から、加熱対象物の熱容量情報が得られる。ここで、加熱対象物の熱容量情報とは、加熱対象物の熱容量をはじめ、加熱対象物の熱容量から派生する各種情報を含むものとする。例えば、加熱対象物の熱容量は、調理対象物の熱容量と調理対象物受け5の熱容量の和であるため、加熱対象物の熱容量から既知である調理対象物受け5の熱容量を減ずれば、調理対象物の熱容量が求まる。この調理対象物の熱容量は、加熱対象物の熱容量情報の一つである。また、加熱調理器1の利用者は、調理対象物の熱容量(単位はK/J)の具体的な数値が分かっても、直感的に分かりにくく調理に役立てにくい。加熱調理器1の利用者にとっては、調理対象物の熱容量が、一般的な魚(第一実施形態ではアジ)の何匹分の熱容量であるかに換算された「魚○匹」といった情報の方が直感的に分かりやすく調理に役立てやすい。この「魚○匹」といった情報も、加熱対象物の熱容量情報の一つである。
In the first step, the heat capacity information of the object to be heated is obtained from the amount of heat required for the object to be heated to reach 200° C. after the first predetermined time has elapsed from 15° C. at the start of heating. Here, the heat capacity information of the object to be heated includes the heat capacity of the object to be heated and various information derived from the heat capacity of the object to be heated. For example, the heat capacity of the object to be heated is the sum of the heat capacity of the object to be cooked and the heat capacity of the
第一実施形態における加熱調理器1では、加熱室20及び調理対象物受け5の容量の関係上、「魚:姿焼き」の調理モードでは、一般的な魚1匹分の調理かあるいは一般的な魚2匹分の調理のいずれかが想定されている。調理対象物として一般的な魚1匹分が調理対象物受け5に載せられた状態で、調理メニューが「魚:姿焼き」でかつ火加減が「中」の調理モードで自動調理を行う場合、本比率が12.6%となることが実験あるいは経験等から分かっている。同様に、一般的な魚2匹分の場合、本比率が37.3%となることが実験あるいは経験等から分かっている。なお、この考察においては便宜上、「魚:姿焼き」の調理モードにおいて、本比率が12.6%未満となる場合及び37.3%を超える場合は除外する。
In the
本比率が12.6%を超えてかつ37.3%未満となる場合、適宜の閾値により、調理対象物が一般的な魚1匹分か2匹分かを判定する。例えば、12.6%と37.3%の中央値である24.95%未満である場合には、調理対象物が一般的な魚1匹であると判定し、24.95%以上である場合には、調理対象物が一般的な魚2匹分であると判定する。第一実施形態では、本比率が12.6%となり、調理対象物が一般的な魚1匹分であると判定される。以上のようにして、加熱対象物の熱容量情報が求められる。 If this ratio is greater than 12.6% and less than 37.3%, then an appropriate threshold will be used to determine whether the item to be cooked is for one or two typical fish. For example, if it is less than 24.95%, which is the median value of 12.6% and 37.3%, it is determined that the cooking object is one common fish, and is 24.95% or more. In this case, it is determined that the object to be cooked is two ordinary fish. In the first embodiment, this ratio is 12.6%, and it is determined that the cooking target is the size of one common fish. As described above, the heat capacity information of the object to be heated is obtained.
次に、ステップS5において、制御部16は第2工程を開始し、ステップS6に移行する。ステップS6において、第2工程において、制御部16は、ステップS4において得られた熱容量情報を基に加熱部26の加熱量を制御する。
Next, in step S5, the
具体的には、ステップS6において、制御部16は、温度センサー46にて検出した温度Tが目標温度となるように、加熱部26における単位時間当たりの加熱量を制御する。第2工程において、目標温度は設定されず、フィードバック制御は行われない。第2工程においては、上バーナー260の火力は「強」に固定され、下バーナー261の火力は「弱」に固定される。
Specifically, in step S6, the
次に、ステップS7において、加熱開始から第2所定時間(すなわち900秒)が経過したか否かが制御部16により判定される。加熱開始から第2所定時間が経過していなければ、ステップS6に戻り、加熱開始から第2所定時間が経過していれば、ステップS8に移行する。
Next, in step S7, the
第2所定時間は、加熱対象物の熱容量情報を基に定まる。すなわち、調理対象物が一般的な魚1匹分であると判定された場合、第2所定時間は900秒であるが、調理対象物が一般的な魚1匹分でないと判定された場合は900秒ではない(第二実施形態参照)。 The second predetermined time is determined based on heat capacity information of the object to be heated. That is, the second predetermined time is 900 seconds when the cooking object is determined to be the size of one common fish, but when the cooking object is determined to be not the size of one common fish, It is not 900 seconds (see second embodiment).
次に、ステップS8において、制御部16は、開閉弁270を閉じて上バーナー260及び下バーナー261を消火し、第2工程を終了する。その後、自動調理を終了する。
Next, in step S8, the
第一実施形態の加熱調理器1にあっては、第1工程において、フィードバック制御による調理モードを実行する。第1工程は、常温等の低温から加熱調理のための高温に昇温させる工程であるため、第1工程における目標温度は、加熱対象物の熱容量すなわち調理対象物が魚何匹分かには殆ど影響を受けない。このため、第1工程においては、フィードバック制御による調理モードを実行するものの、加熱対象物の熱容量情報を必要としない。そして、第1工程においてフィードバック制御による調理モードを実行しながら、第2工程で必要となる加熱対象物の熱容量情報を得ることができる。これにより、精度良く調理モードによる自動調理を行うことができる。
In the
次に、第二実施形態の加熱調理器1について、図9に基いて説明する。なお、第二実施形態の加熱調理器1は、第一実施形態の加熱調理器1と大部分において同じである。このため、第一実施形態と重複する説明については、説明を省略する。
Next, the
第二実施形態では、第一実施形態と同様に、調理メニューが「魚:姿焼き」でかつ火加減が「中」の調理モードで自動調理を行う。調理対象物は、第一実施形態ではアジ一匹であったのに対し、第二実施形態ではアジ二匹である。 In the second embodiment, as in the first embodiment, automatic cooking is performed in a cooking mode in which the cooking menu is "Fish: Grilled whole" and the heat level is "Medium". The object to be cooked is one horse mackerel in the first embodiment, whereas it is two horse mackerel in the second embodiment.
第二実施形態における制御方法のフローチャートは、第一実施形態と同様である(図7参照)。 A flow chart of the control method in the second embodiment is the same as in the first embodiment (see FIG. 7).
制御部16は、調理メニュー「魚:姿焼き」の自動調理の開始の指令を受けると、ステップS1において第1工程を開始する。ステップS4までは第一実施形態と同じであるため、説明を省略する。
When the
ステップS4において、本比率が37.3%となり、調理対象物が一般的な魚2匹分であると判定される。 In step S4, the ratio becomes 37.3%, and it is determined that the cooking object is two common fish.
次に、ステップS5において、制御部16は第2工程を開始し、ステップS6に移行する。
Next, in step S5, the
具体的には、調理対象物が一般的な魚2匹分である場合、第2工程における目標温度は、220℃である。第2工程においては、上バーナー260の火力は「強」に固定され、下バーナー261の火力が「強」及び「弱」のうちのいずれかに切り替えられて、温度Tが220℃を維持するようにフィードバック制御される。
Specifically, when the object to be cooked is two common fish, the target temperature in the second step is 220°C. In the second step, the heating power of the
次に、ステップS7において、加熱開始から第2所定時間が経過したか否かが制御部16により判定される。加熱開始から第2所定時間が経過していなければ、ステップS6に戻り、加熱開始から第2所定時間が経過していれば、ステップS8に移行する。
Next, in step S7, the
第2所定時間は、1200秒である。すなわち、第一実施形態のように調理対象物が魚1匹分であると判定された場合、第2所定時間は900秒であるが、第二実施形態のように調理対象物が魚2匹分であると判定された場合は1200秒である。 The second predetermined time is 1200 seconds. That is, when it is determined that the cooking target is one fish as in the first embodiment, the second predetermined time is 900 seconds, but the cooking target is two fish as in the second embodiment. If it is determined to be minutes, it is 1200 seconds.
次に、ステップS8において、制御部16は、開閉弁270を閉じて上バーナー260及び下バーナー261を消火し、第2工程を終了する。その後、自動調理を終了する。
Next, in step S8, the
第二実施形態の加熱調理器1にあっても、第一実施形態と同様に、第1工程においてフィードバック制御による調理モードを実行しながら、第2工程で必要となる加熱対象物の熱容量情報を得ることができる。これにより、精度良く調理モードによる自動調理を行うことができる。
Even in the
次に、第三実施形態の加熱調理器1について、図10に示すフローチャート及び図11に示す温度チャート8に基づいて説明する。なお、第三実施形態の加熱調理器1は、第一実施形態の加熱調理器1と大部分において同じである。このため、第一実施形態と重複する説明については、説明を省略する。
Next, the
第三実施形態では、調理メニューが「鶏もも焼き」でかつ火加減が「中」の調理モードで自動調理を行う。また、調理対象物は、鶏もも肉2枚である。 In the third embodiment, automatic cooking is performed in a cooking mode in which the cooking menu is "grilled chicken thigh" and the heat level is "medium". Also, the objects to be cooked are two chicken thighs.
図10に示すように、制御部16は、調理メニュー「鶏もも焼き」の自動調理の開始の指令を受けると、まず、ステップS11において第1工程を開始する。ステップS11において、これら上バーナー260及び下バーナー261によって加熱対象物の加熱が開始される。
As shown in FIG. 10, when the
第1工程は、加熱開始から第1所定時間継続する。第1所定時間は、第一実施形態では480秒であるが、特に限定されない。 The first step continues for a first predetermined time from the start of heating. Although the first predetermined time is 480 seconds in the first embodiment, it is not particularly limited.
次に、ステップS12において、制御部16は、フィードバック制御による制御を行う。第1工程においては、上バーナー260の火力は「強」に固定され、下バーナー261の火力が「強」及び「弱」のうちのいずれかに切り替えられる。
Next, in step S12, the
図11の一点鎖線で示すように、目標温度は、時間の関数である。第一実施形態では、加熱開始時である0秒時点の目標温度が15℃で、第1所定時間経過時である480秒時点の目標温度が150℃である。また、0秒時点から480秒時点までの間の目標温度は、実験あるいは経験等を基に、調理対象物に所望の加熱を行えるように目標温度が定められる。
The target temperature is a function of time, as shown by the dash-dotted line in FIG. In the first embodiment, the target temperature is 15° C. at 0 seconds when heating is started, and the target temperature is 150° C. at 480 seconds when the first predetermined time has elapsed. Also, the target temperature from the
また、ステップS12において、加熱部26が第1加熱量で加熱している時間(すなわち上バーナー260及び下バーナー261が火力「強」で加熱する時間)が、積算される。積算された時間は、制御部16が内部に有するかあるいは制御部16とは別に設けられるメモリ等の記憶手段(不図示)に記憶される。
Further, in step S12, the time during which the
次に、ステップS13において、加熱開始から第1所定時間(すなわち480秒)が経過したか否かが制御部16により判定される。加熱開始から第1所定時間が経過していなければ、ステップS12に戻り、加熱開始から第1所定時間が経過していれば、ステップS14に移行する。
Next, in step S13, the
次に、ステップS14において、制御部16は第1工程を終了する。第1工程が終了すると、制御部16は、加熱部26が第1加熱量で加熱している時間の積算を終了する。なお、第1工程が終了しても、制御部16は、加熱部26による加熱は終了させず、第1工程の終了時点での状態で加熱部26による加熱を継続させる。
Next, in step S14, the
また、ステップS14において、制御部16は、第1工程において第1加熱量で加熱した時間の第1工程全体の時間に対する本比率を基に、熱容量情報を得る。なお便宜上、「鶏もも焼き」の調理モードにおいて、本比率が14.8%未満となる場合及び32.2%を超える場合は除外して考える。
Further, in step S14, the
本比率が14.8%を超えてかつ32.2%未満となる場合、適宜の閾値により、調理対象物が一般的な鶏もも肉1枚分か2枚分かを判定する。例えば、14.8%と32.2%の中央値である23.5%未満である場合には、調理対象物が一般的な鶏もも肉1枚分であると判定し、23.5%以上である場合には、調理対象物が一般的な鶏もも肉2枚分であると判定する。第一実施形態では、本比率が32.2%となり、調理対象物が一般的な鶏もも肉2枚分であると判定される。 When this ratio exceeds 14.8% and is less than 32.2%, an appropriate threshold value is used to determine whether the cooking target is one or two general chicken thighs. For example, if it is less than 23.5%, which is the median value of 14.8% and 32.2%, it is determined that the cooking object is a common chicken thigh, and 23.5% or more , it is determined that the object to be cooked is two general chicken thighs. In the first embodiment, this ratio is 32.2%, and it is determined that the object to be cooked is two general chicken thighs.
次に、ステップS15において、制御部16は第2工程を開始し、ステップS16に移行する。第2工程において、制御部16は、ステップS14において得られた熱容量情報を基に加熱部26の加熱量を制御する。
Next, in step S15, the
具体的には、ステップS16において、制御部16は、温度センサー46にて検出した温度Tが目標温度となるように、加熱部26における単位時間当たりの加熱量を制御する。第2工程における目標温度は、150℃である。第2工程においては、上バーナー260の火力は「強」に固定され、下バーナー261の火力が「強」及び「弱」のうちのいずれかに切り替えられて、温度Tが150℃を維持するようにフィードバック制御される。
Specifically, in step S16, the
次に、ステップS17において、加熱開始から第2所定時間が経過したか否かが制御部16により判定される。加熱開始から第2所定時間が経過していなければ、ステップS16に戻り、加熱開始から第2所定時間が経過していれば、ステップS18に移行する。
Next, in step S17, the
第2所定時間は、加熱対象物の熱容量情報を基に定まる。すなわち、調理対象物が一般的な鶏もも肉2枚分であると判定された場合、第2所定時間は1200秒であるが、調理対象物が一般的な鶏もも肉2枚分であると判定されない場合は1200秒ではない(次の第四実施形態参照)。 The second predetermined time is determined based on heat capacity information of the object to be heated. That is, when the cooking object is determined to be two common chicken thighs, the second predetermined time is 1200 seconds, but the cooking object is not determined to be two common chicken thighs. is not 1200 seconds (see the fourth embodiment below).
次に、ステップS18において、制御部16は、開閉弁270を閉じて上バーナー260及び下バーナー261を消火し、第2工程を終了し、ステップS19に移行する。
Next, in step S18, the
ステップS19において、制御部16は第3工程を開始し、ステップS20に移行する。第3工程において、制御部16は、ステップS14において得られた熱容量情報を基に加熱部26の加熱量を制御する。
In step S19, the
具体的には、ステップS20において、制御部16は、温度センサー46にて検出した温度Tが目標温度となるように、加熱部26における単位時間当たりの加熱量を制御する。第3工程における目標温度は、170℃である。第3工程においては、上バーナー260の火力は「強」に固定され、下バーナー261の火力が「強」及び「弱」のうちのいずれかに切り替えられて、温度Tが170℃を維持するようにフィードバック制御される。
Specifically, in step S20, the
次に、ステップS21において、加熱開始から第3所定時間が経過したか否かが制御部16により判定される。加熱開始から第3所定時間が経過していなければ、ステップS20に戻り、加熱開始から第3所定時間が経過していれば、ステップS22に移行する。
Next, in step S21, the
第3所定時間は、加熱対象物の熱容量情報を基に定まる。すなわち、調理対象物が一般的な鶏もも肉2枚分であると判定された場合、第3所定時間は1440秒であるが、調理対象物が一般的な鶏もも肉2枚分であると判定されない場合は1440秒ではない(次の第四実施形態参照)。 The third predetermined time is determined based on heat capacity information of the object to be heated. That is, when the cooking object is determined to be two common chicken thighs, the third predetermined time is 1440 seconds, but the cooking object is not determined to be two common chicken thighs. is not 1440 seconds (see the fourth embodiment below).
次に、ステップS22において、制御部16は、開閉弁270を閉じて上バーナー260及び下バーナー261を消火し、第3工程を終了し、その後、自動調理を終了する。
Next, in step S22, the
第三実施形態の加熱調理器1にあっても、第一実施形態及び第二実施形態と同様に、第1工程においてフィードバック制御による調理モードを実行しながら、第2工程で必要となる加熱対象物の熱容量情報を得ることができる。これにより、精度良く調理モードによる自動調理を行うことができる。
Even in the
次に、第四実施形態の加熱調理器1について、図12に基いて説明する。なお、第四実施形態の加熱調理器1は、第三実施形態の加熱調理器1と大部分において同じである。このため、第三実施形態と重複する説明については、説明を省略する。
Next, the
第四実施形態では、第三実施形態と同様に、調理メニューが「鶏もも焼き」でかつ火加減が「中」の調理モードで自動調理を行う。調理対象物は、第三実施形態では鶏もも肉2枚であったのに対し、第四実施形態では鶏もも肉1枚である。 In the fourth embodiment, as in the third embodiment, automatic cooking is performed in a cooking mode in which the cooking menu is "grilled chicken thigh" and the heat level is "medium". The object to be cooked is two pieces of chicken thigh meat in the third embodiment, whereas it is one piece of chicken thigh meat in the fourth embodiment.
第四実施形態における制御方法のフローチャートは、第三実施形態と同様である(図10参照)。 A flowchart of the control method in the fourth embodiment is the same as in the third embodiment (see FIG. 10).
制御部16は、調理メニュー「鶏もも焼き」の自動調理の開始の指令を受けると、ステップS11において第1工程を開始する。ステップS14までは第三実施形態と同じであるため、説明を省略する。
When the
ステップS14において、本比率が14.8%となり、調理対象物が一般的な鶏もも肉1枚分であると判定される。 In step S14, the ratio becomes 14.8%, and it is determined that the object to be cooked is a general piece of chicken thigh.
次に、ステップS15において、制御部16は第2工程を開始し、ステップS16に移行する。
Next, in step S15, the
具体的には、調理対象物が一般的な鶏もも肉1枚分である場合、第2工程における目標温度は、150℃である。第2工程においては、上バーナー260の火力は「強」に固定され、下バーナー261の火力が「強」及び「弱」のうちのいずれかに切り替えられて、温度Tが150℃を維持するようにフィードバック制御される。
Specifically, when the object to be cooked is a general piece of chicken thigh, the target temperature in the second step is 150°C. In the second step, the heating power of the
次に、ステップS17において、加熱開始から第2所定時間が経過したか否かが制御部16により判定される。加熱開始から第2所定時間が経過していなければ、ステップS16に戻り、加熱開始から第2所定時間が経過していれば、ステップS18に移行する。
Next, in step S17, the
第2所定時間は、960秒である。すなわち、第三実施形態のように調理対象物が鶏もも肉2枚分であると判定された場合、第2所定時間は1200秒であるが、第四実施形態のように調理対象物が鶏もも肉1枚分であると判定された場合は960秒である。 The second predetermined time is 960 seconds. That is, when it is determined that the cooking object is two pieces of chicken thigh meat as in the third embodiment, the second predetermined time is 1200 seconds, but the cooking object is chicken thigh meat as in the fourth embodiment. If it is determined to be for one sheet, it is 960 seconds.
次に、ステップS18において、制御部16は、開閉弁270を閉じて上バーナー260及び下バーナー261を消火し、第2工程を終了し、ステップS19に移行する。
Next, in step S18, the
ステップS19において、制御部16は第3工程を開始し、ステップS20に移行する。ステップS20において、制御部16は、フィードバック制御を行い、ステップS21において、加熱開始から第3所定時間が経過したか否かが制御部16により判定される。第3所定時間は、調理対象物が一般的な鶏もも肉2枚分であると判定された場合、0秒となる。
In step S19, the
次に、ステップS22において、制御部16は、開閉弁270を閉じて上バーナー260及び下バーナー261を消火し、第3工程を終了し、第2工程を終了する。その後、自動調理を終了する。
Next, in step S22, the
第四実施形態の加熱調理器1にあっても、第三実施形態と同様に、第1工程においてフィードバック制御による調理モードを実行しながら、第2工程で必要となる加熱対象物の熱容量情報を得ることができる。これにより、精度良く調理モードによる自動調理を行うことができる。
Even in the
なお、上記実施形態では、第1工程において、加熱部26が第1加熱量で加熱している時間を積算し、この第1加熱量で加熱した積算時間の第1工程全体の時間に対する比率を基に、熱容量情報を得ていた。これに対し、第1工程において、加熱部26が第2加熱量で加熱している時間を積算し、この第2加熱量で加熱した積算時間の第1工程全体の時間に対する比率を基に、熱容量情報を得てもよい。更に、加熱部26は、単位時間当たりの加熱量を、第1加熱量、第1加熱量と異なる第2加熱量、・・・第1加熱量~第(n-1)加熱量のいずれとも異なる第n加熱量のいずれかに切り替え可能に構成され、第1加熱量~第n加熱量の時間の比率から、熱容量情報を得てもよい。
In the above-described embodiment, in the first step, the time during which the
制御部16は、調理メニューが「魚:姿焼き」及び「鶏もも焼き」のみならず、「トースト」、「ホイル焼き」、「魚:切り身」等の調理メニューにおいても、調理モードを実行可能である。
The
(3)態様
以上、述べた第一実施形態~第四実施形態およびその変形例から明らかなように、第1の態様の加熱調理器1は、加熱部26と、温度センサー46と、制御部16と、を備える。加熱部26は、加熱対象物を加熱する。温度センサー46は、加熱対象物の温度を検出する。制御部16は、温度センサー46にて検出した温度が目標温度となるように、加熱部26の加熱量を制御する。制御部16は、前記制御により一又は複数の調理モードを実行可能である。少なくとも一の調理モードにおいて、制御部16は、第1工程と、第2工程と、を実行する。第1工程は、加熱部26により加熱対象物を第1所定時間加熱させる工程である。第2工程は、第1工程の後、加熱部26により加熱対象物を第2所定時間加熱させる工程である。制御部16は、第1工程における加熱部26の加熱熱量を基に、加熱対象物の熱容量情報を得る。
(3) Aspect As is clear from the first to fourth embodiments and their modifications described above, the
第1の態様によれば、第1工程においてフィードバック制御による調理モードを実行しながら、加熱対象物の熱容量情報を得ることができるため、精度良く調理モードによる自動調理を行うことができる。 According to the first aspect, the heat capacity information of the object to be heated can be obtained while executing the cooking mode by feedback control in the first step, so that automatic cooking in the cooking mode can be performed with high accuracy.
第2の態様では、第1の態様との組み合わせにより実現され得る。第2の態様では、加熱部26は、単位時間当たりの加熱量を、第1加熱量と第1加熱量と異なる第2加熱量のいずれかに切り替え可能である。制御部16は、第1工程において第1加熱量又は第2加熱量で加熱した時間の第1工程全体の時間に対する比率を基に、熱容量情報を得る。
The second aspect can be realized by a combination with the first aspect. In the second aspect, the
第2の態様によれば、効率よく加熱対象物の熱容量情報を得ることができる。 According to the second aspect, the heat capacity information of the object to be heated can be efficiently obtained.
第3の態様では、第1の態様との組み合わせにより実現され得る。第3の態様では、制御部16は、第1工程における加熱部26の単位時間当たりの加熱量を積分し、熱容量情報を得る。
The third aspect can be realized by a combination with the first aspect. In the third mode, the
第3の態様によれば、精度よく加熱対象物の熱容量情報を得ることができる。 According to the third aspect, the heat capacity information of the object to be heated can be obtained with high accuracy.
第4の態様では、第1~第3のいずれかの態様との組み合わせにより実現され得る。第4の態様では、制御部16は、第2工程において、熱容量情報を基に加熱部26の加熱量を制御する。
The fourth aspect can be realized by combining with any one of the first to third aspects. In the fourth aspect, the
第4の態様によれば、より一層精度良く調理モードによる自動調理を行うことができる。 According to the fourth aspect, automatic cooking in the cooking mode can be performed with even higher accuracy.
1 加熱調理器
16 制御部
26 加熱部
46 温度センサー
1
Claims (2)
前記加熱対象物の温度を検出する温度センサーと、
前記温度センサーにて検出した温度が目標温度となるように、前記加熱部の加熱量を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記制御により一又は複数の調理モードを実行可能であり、
少なくとも一の前記調理モードにおいて、前記制御部は、前記加熱部により前記加熱対象物を第1所定時間加熱させる第1工程と、
前記第1工程の後、前記加熱部により前記加熱対象物を第2所定時間加熱させる第2工程と、を実行し、
前記加熱部は、単位時間当たりの加熱量を、第1加熱量と前記第1加熱量と異なる第2加熱量のいずれかに切り替え可能であり、
前記制御部は、前記第1工程において前記第1加熱量又は前記第2加熱量で加熱した時間の前記第1工程全体の時間に対する比率を基に、前記加熱対象物の熱容量情報を得る
加熱調理器。 a heating unit for heating an object to be heated;
a temperature sensor that detects the temperature of the object to be heated;
a control unit that controls the heating amount of the heating unit so that the temperature detected by the temperature sensor becomes the target temperature;
The control unit can execute one or more cooking modes by the control,
In at least one of the cooking modes, the control unit causes the heating unit to heat the object to be heated for a first predetermined time;
After the first step, performing a second step of heating the object to be heated by the heating unit for a second predetermined time,
The heating unit can switch the heating amount per unit time between a first heating amount and a second heating amount different from the first heating amount,
The control unit obtains heat capacity information of the object to be heated based on the ratio of the time of heating with the first heating amount or the second heating amount in the first step to the time of the entire first step. heating cooker.
請求項1に記載の加熱調理器。 The heating cooker according to claim 1, wherein in the second step, the control section controls the heating amount of the heating section based on the heat capacity information .
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