JP7222860B2 - Variable displacement oil pump and method for manufacturing oil pump - Google Patents
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Description
本発明は、可変容量形オイルポンプおよびオイルポンプの製造方法に関する。 The present invention relates to a variable displacement oil pump and a method for manufacturing the oil pump.
可変容量形オイルポンプとして、例えば以下の特許文献1に記載された可変容量形オイルポンプが知られている。
As a variable displacement oil pump, for example, a variable displacement oil pump disclosed in
特許文献1に示すような可変容量形オイルポンプは、開口を有する収容部が内部に設けられたハウジングと、収容部の開口を封止するカバー部材と、収容部に収容されるカムリングと、カムリング内周に収容されるポンプ機構とを有している。
A variable displacement oil pump as disclosed in
また、可変容量形オイルポンプは、カムリングを移動させることにより、吐出されるオイルの流量が変化するようになっている。 Also, the variable displacement oil pump changes the flow rate of discharged oil by moving the cam ring.
更に、カムリングを収容するハウジングの内周と、カムリングの外周との間には、制御室が設けられており、この制御室には、ポンプから吐出される吐出圧力とは異なる圧力のからオイルが導かれるようになっている。 Further, a control chamber is provided between the inner periphery of the housing that accommodates the cam ring and the outer periphery of the cam ring, and the control chamber contains oil at a pressure different from the discharge pressure discharged from the pump. It is meant to be guided.
このため、メインオイルギャラリの圧力に応じて、カムリングは移動し、ポンプ機構から吐出されるオイルの流量が変更されるようになっている。 Therefore, the cam ring moves according to the pressure in the main oil gallery, and the flow rate of the oil discharged from the pump mechanism is changed.
例えば、レイアウト上の理由により、ポンプ機構から吐出されるオイルを、カムリング外周側に配置された制御室よりも更に外周側に供給しなければならない場合がある。この場合には、カバー部材に、制御室を封止するシール部と、このシール部を横切って、ポンプ機構から吐出されたオイルをカムリングの外周側に導く吐出通路とを設ける必要がある。 For example, due to layout reasons, there are cases where the oil discharged from the pump mechanism must be supplied to the outer peripheral side of the control chamber arranged on the outer peripheral side of the cam ring. In this case, it is necessary to provide the cover member with a seal portion that seals the control chamber, and a discharge passage that traverses the seal portion and guides the oil discharged from the pump mechanism to the outer peripheral side of the cam ring.
しかしながら、シール部を横切るような通路を設けるには、成形後に崩壊させて取り除くことが可能な中子を用いて成形する必要があり、高価なものとなってしまうといった課題があった。 However, in order to provide a passage that traverses the seal portion, it is necessary to mold using a core that can be collapsed and removed after molding, resulting in a problem of high cost.
本発明は、このような実情に鑑みて案出されたもので、成形後に崩壊させて取り除くような中子を用いることなく、制御室を横切る通路を設けることが可能な可変容量形オイルポンプおよびオイルポンプの製造方法を提供することを目的としている。 SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been devised in view of such circumstances, and a variable displacement oil pump and a The object is to provide a method for manufacturing an oil pump.
本発明では、その一態様として、カバー部材におけるシール部が配置される開口部の内周位置の少なくとも一部に形成された加締め部にて、開口部に固定され、シール部との間に、ポンプ構成体の吐出部から吐出されたオイルが流れる吐出通路が形成される封止部材が設けられている。 In the present invention, as one aspect thereof, the cover member is fixed to the opening by a crimping portion formed in at least a part of the inner peripheral position of the opening where the seal portion is arranged, and is between the seal portion and the cover member. A sealing member is provided in which a discharge passage through which oil discharged from the discharge portion of the pump structure flows is formed.
本発明によれば、成形後に崩壊させて取り除くような中子を用いることなく、制御室を横切る通路を設けることができる。 The present invention provides a passageway across the control chamber without the use of a core that collapses and is removed after molding.
以下、オイルポンプとしての本発明の可変容量形オイルポンプの実施形態を図面に基づき説明する。 An embodiment of a variable displacement oil pump according to the present invention as an oil pump will be described below with reference to the drawings.
図1は、カバー部材8を取り外した状態の本実施形態の可変容量形オイルポンプの正面図である。図2は、カバー部材8を取り付けた状態の本実施形態の可変容量形オイルポンプの正面図である。図3は、チェーンケース10の内側を示すチェーンケース10の背面図である。
FIG. 1 is a front view of the variable displacement oil pump of this embodiment with the
可変容量形オイルポンプは、内燃機関の摺動部の潤滑やバルブタイミング制御装置を駆動するためのオイル(潤滑油)を供給するものである。可変容量形オイルポンプは、ハウジング本体1と、ロータ2と、9つのベーン3と、制御部材としてのカムリング(調整リング)4と、付勢部材、例えば第1コイルばね5と、一対のリング部材6と、第1、第2シール手段7A,7Bと、カバー部材8と、電磁弁9と、を備えている。
A variable displacement oil pump supplies oil (lubricating oil) for lubricating sliding parts of an internal combustion engine and for driving a valve timing control device. The variable displacement oil pump comprises a
ハウジング本体1は、金属材料、例えばアルミニウム合金材料によって、図示せぬタイミングチェーンを収容するチェーンケース10と一体に形成されている。ハウジング本体1は、一端側が開口し、かつ内部が概ね円柱状に窪んだポンプ収容部11を有するように有底円筒状に形成されている。ハウジング本体1は、ポンプ収容部11の底面11aの中央位置に、クランクシャフト12を回転可能に支持する第1軸受孔11bを有している。ハウジング本体1には、ポンプ収容部11の開口の外周側に、カバー部材8を取り付ける面となる環状に連続した平坦な取付面1aが形成されている。この取付面1aには、固定部材、例えばボルト13がねじ留めされる8つのねじ穴1bがそれぞれ形成されている。また、上記カバー部材8には、ハウジング本体1の8つのねじ穴1bに対応した位置に、ボルト13が貫通する図示せぬ8つの固定部材貫通孔が形成されている。これら固定部材貫通孔を介して8つのねじ穴1bにボルト13をねじ留めすることで、カバー部材8がハウジング本体1に固定される。このように固定されたハウジング本体1およびカバー部材8は、ロータ2等を収容するハウジングを構成する。さらに、カバー部材8には、ハウジング本体1の第1軸受孔11bに対応した位置に、クランクシャフト12を回転可能に支持する第2軸受孔8aが形成されている。
The
ロータ2は、円筒状をなしており、ポンプ収容部11内においてカムリング4の内側に回転可能に収容される。ロータ2の中心部は、クランクシャフト12に結合される。ロータ2には、該ロータ2の内部中心側から径方向外側へ放射状に延びる9つのスリット2aが開口形成されている。さらに、ロータ2の両側面には、クランクシャフト12を中心に円形に窪んだ円形凹部2bが開口形成されている。この円形凹部2bには、リング部材6が摺動可能に配置される。また、各スリット2aの内側基端部には、吐出ポート20に吐出された吐出油を導入する背圧室2cがそれぞれ形成されている。背圧室2cは、円形凹部2bに開口している。後述する第2制御室25からのオイルが、吐出ポート20および円形凹部2bを介して背圧室2cに流入する。従って、ロータ2のスリット2a内に出没可能に収容された各ベーン3が、ロータ2の回転に伴う遠心力と背圧室2cの油圧とによって外方へ押し出される。
The
ベーン3は、金属により薄い板状に形成されており、ロータ2のスリット2aに出没可能に収容される。ベーン3がスリット2a内に収容された状態では、ベーン3とスリット2aとの間に多少の隙間が形成される。ベーン3は、先端面がカムリング4の内周面に摺動可能に接触するとともに、基端部の内端面がリング部材6の外周面に摺動可能に接触する。これにより、機関回転数が低く、上記遠心力や背圧室2cの油圧が小さいときでも、ベーン3がカムリング4の内周面に摺動可能に接触して各ポンプ室22が液密に画定されるようになっている。
The
カムリング4は、焼結金属によって概ね円筒状に一体に形成されている。カムリング4の外周部の所定位置には、後述する支持溝1cと協働してピボットピン18を支持する概ね円弧溝形状のピボット部4aが、クランクシャフト12の軸方向に沿って切り欠かれている。カムリング4は、ハウジング本体1のポンプ収容部11内に、ピボットピン18を中心に揺動可能となるように支持されている。また、ピボット部4aに対しカムリング4の中心を挟んで反対側の位置では、所定のセット荷重W1が付与された付勢部材である第1コイルばね5に連係するアーム部4bが、カムリング4の外周面からカムリング4の径方向に突出してばね収容室23内に延びている。アーム部4bの第1コイルばね5と対向する一側部が第1コイルばね5の先端部に常時当接することによって、アーム部4bと第1コイルばね5とが連係する。
The
第1コイルばね5は、ピボットピン18と対向する位置に設けられたばね収容室23内に収容されている。ばね収容室23内では、所定のセット荷重W1により圧縮された第1コイルばね5が、ばね収容室23の一端壁とアーム部4bの一側部とに弾性的に当接している。なお、ばね収容室23の他端壁は、カムリング4の偏心方向の移動範囲を規制するストッパ面23aを有しており、このストッパ面23aに、アーム部4bの他側部が当接することにより、カムリング4の偏心方向における最大移動が規制されるようになっている。
The
このように設けられた第1コイルばね5は、セット荷重W1に基づく弾性力をもって、アーム部4bを介してカムリング4を、その偏心量が増大する方向(図1中の反時計回りの方向)へ常時付勢する。これにより、カムリング4は、ポンプの非作動時には第1コイルばね5のばね力によってアーム部4bの他側部がばね収容室23のストッパ面23aに押し付けられた状態となり、ロータ2の回転中心に対するカムリング4の偏心量が最大となる位置に保持される。
The
リング部材6は、ロータ2の外径よりも小さな外径を有しており、ロータ2に設けられた円形凹部2b内に摺動可能に配置される。
The
第1、第2シール手段7A,7Bは、カムリング4に装着され、該カムリング4とハウジング本体1との間を仕切る。
The first and second sealing means 7A, 7B are attached to the
第1シール手段7Aは、低摩擦特性を有するフッ素系樹脂材により軸方向に沿って細長い板状に形成された第1シール部材14と、ゴムにより軸方向に沿って細長い円柱状に形成された第1弾性部材15と、を備えている。第1弾性部材15は、弾性力によって後述の第1シール接触面11cに対し第1シール部材14を押し付ける。これにより、後述する第1制御室24の液密性が常時確保される。
The first sealing means 7A is composed of a first sealing
同様に、第2シール手段7Bは、低摩擦特性を有するフッ素系樹脂材により軸方向に沿って細長い板状に形成された第2シール部材16と、ゴムにより軸方向に沿って細長い円柱状に形成された第2弾性部材17と、を備えている。第2弾性部材17は、弾性力によって後述の第2シール接触面11dに対し第2シール部材16を押し付ける。これにより、後述する第2制御室25の液密性が常時確保される。
Similarly, the second sealing means 7B is composed of a
また、ポンプ収容部11の内周壁の所定位置には、円柱状のピボットピン18を介してカムリング4を揺動可能に支持する円弧状の支持溝1cが形成されている。
An
ここで、以下の説明の便宜上、第1軸受孔11bの中心O1と、支持溝1cの中心(ピボットピン18の中心O2)とを通る直線を「カムリング基準線M」と定義する。
Here, for convenience of the following description, a straight line passing through the center O1 of the
ポンプ収容部11の内周壁には、カムリング基準線Mよりも上側の領域において、第1シール部材14が摺動可能に接触する第1シール接触面11cが形成されている。第1シール接触面11cは、図1に示すように、ピボットピン18の中心O2から所定の半径R1によって構成された面となっている。半径R1は、カムリング4の偏心揺動範囲において第1シール部材14が常時摺動可能に接触することができる周方向長さに設定されている。
A first
同様に、ポンプ収容部11の内周壁には、カムリング基準線Mよりも下側の領域において、第2シール部材16が摺動可能に接触する第2シール接触面11dが形成されている。第2シール接触面11dは、図1に示すように、ピボットピン18の中心O2から半径R1よりも大きい所定の半径R2によって構成された面となっている。半径R2は、カムリング4の偏心揺動範囲において第2シール部材16が常時摺動可能に接触することができる周方向長さに設定されている。
Similarly, on the inner peripheral wall of the
また、カムリング4の外周部には、図1に示すように、第1、第2シール接触面11c,11dと対向する位置に、第1、第2シール面を有する横断面概ね矩形状をなす第1、第2シール保持部4c,4dがそれぞれ突出している。ここで、第1、第2シール面は、それぞれピボットピン18の中心O2からこれに対応する各シール接触面11c,11dを構成する半径R1,R2よりも僅かに小さい所定の半径によって構成されている。各シール面と各シール接触面11c,11dとの間には、それぞれ微小なクリアランスが形成されている。また、各シール保持部4c,4dの各シール面に、断面U字状の第1、第2シール保持溝4e,4fが、カムリング4の軸方向に沿ってそれぞれ形成されている。第1、第2シール保持溝4e,4f内に、カムリング4の偏心揺動時に第1、第2シール接触面11c,11dに接触する第1、第2シール手段7A,7Bがそれぞれ保持されている。
As shown in FIG. 1, the outer periphery of the
また、ポンプ収容部11の底面11aには、第1軸受孔11bの外周域に、円弧凹状の吸入部である吸入ポート19と、同じく円弧凹状の吐出部である吐出ポート20とが、第1軸受孔11bを挟んで対向するように切り欠かれている。吸入ポート19は、底面11aにおいて、支持溝1cと反対側に位置しており、一方、吐出ポート20は、支持溝1c側に位置している。吸入ポート19は、後述するポンプ構成体21のポンプ作用に伴って後述するポンプ室22の内部容積が増大する領域(吸入領域)に開口している。吸入ポート19は、カバー部材8の側面に設けられた吸入口8bと連通している。これにより、図示せぬ内燃機関のオイルパンに貯留されたオイルが、ポンプ構成体21のポンプ作用に伴って発生する負圧に基づき吸入口8bおよび吸入ポート19を介して吸入領域の後述する各ポンプ室22に吸入される。
In addition, on the
ポンプ構成体21は、カムリング4の内側に配置されたロータ2、ベーン3およびリング部材6によって構成される。このポンプ構成体21は、回転駆動されることによって吸入ポート19から吸入されたオイルを吐出ポート20から吐出すると共に、カムリング4が移動すると吐出ポート20から吐出されるオイルの流量が変化するようになっている。
The
吐出ポート20は、ポンプ構成体21のポンプ作用に伴ってポンプ室22の内部容積が減少する領域(吐出領域)に開口している。吐出ポート20は、カバー部材8に設けられた後述の吐出通路37を介して、カバー部材8の外周部に位置する後述の吐出通路開口部29cと連通している。これにより、上記ポンプ作用に基づいて加圧され吐出ポート20へと吐出されたオイルが、吐出通路37、吐出通路開口部29cおよびメインオイルギャラリを通して図示せぬ内燃機関の各摺動部やバルブタイミング装置等へと供給される。
The
第1制御室24は、メインオイルギャラリと連通する後述のフィードバック通路開口部28cと、電磁弁9とに接続されている。第1制御室24は、ポンプ収容部11の内周とカムリング4の外周の間に設けられている。第1制御室24は、内部に供給された油圧(制御圧)によって第1コイルばね5のばね力に抗して偏心量が減少する方向へカムリング4を押圧するようになっている。つまり、第1制御室24は、吐出ポート20から吐出されたオイルが導かれることによって、ポンプ室22の容積変化を減少させる方向への力をカムリング4に付与するようになっている。
The
第2制御室25は、電磁弁9に接続されている。第2制御室25は、ポンプ収容部11の内周とカムリング4の外周の間に、第1制御室24と対向するように設けられている。第2制御室25は、内部に供給された油圧によって第1コイルばね5のばね力をアシストして偏心量が増加する方向へカムリング4を押圧するようになっている。つまり、第2制御室25は、吐出ポート20から吐出されたオイルが導かれることによって、ポンプ室22の容積変化を増大させる方向への力をカムリング4に付与するようになっている。
The
カバー部材8は、金属材料、例えばアルミニウム合金材料によってアルミダイカストで形成されている。カバー部材8は、その外周部、より詳細には、クランクシャフト12を軸受する第2軸受孔8aの径方向外側であり、かつ電磁弁9を保持する弁保持部26に隣接した位置に、メインオイルギャラリと連通する油路との接続に供する油路接続部27を有している。この油路接続部27は、カバー部材8の外側に露出した面である外側面8cからクランクシャフト12の軸方向に沿って突出する有底円筒状の第1~第3円筒部28~30を有している。油路接続部27は、工具、例えばフライスによって、比較的近い位置に設けられた第1~第3円筒部28~30の先端部を同一平面に加工することで形成された加工面8dを有している。この加工面8dは、クランクシャフト12の軸方向と直行する平坦な面であり、メインオイルギャラリと連通する油路を有する図示せぬブロックとの合わせ面となる。
The
第1円筒部28は、加工面8dに対して外側面8c側に窪んだ円形の第1凹部28aを有している。この第1凹部28aの底面28bには、該底面28bに開口し、制御圧としての内燃機関のメインオイルギャラリからの油圧を第1制御室24および電磁弁9へ導く円形のフィードバック通路開口部28cが開口形成されている。フィードバック通路開口部28cは、後述する吐出通路開口部29cおよび封止部材配置開口部35よりも上側、つまり弁保持部26から遠い側に位置している。フィードバック通路開口部28cの内周面には、図示せぬブロックに設けられた油路との接続に供する金属製の第1接続管31が圧入固定されている。
The first
第2円筒部29は、第1円筒部28よりもチェーンケース10の一方の側壁10aに近い位置に設けられており、第1中間部32を介して第1円筒部28の外周に接続されている。第2円筒部29は、加工面8dに対して外側面8c側に窪んだ円形の第2凹部29aを有している。この第2凹部29aの底面29bには、該底面29bに開口し、吐出ポート20と、カムリング4に貫通形成された連通孔40と、後述する吐出通路37とを介して吐出されるオイルをメインオイルギャラリへ導く円形の吐出通路開口部29cが開口形成されている。吐出通路開口部29cの中心O3は、図2に示すように加工面8dと直行する方向から見たときに、円形のフィードバック通路開口部28cの中心O4よりも第2軸受孔8aの中心O5(ポンプ構成体21の回転軸線)から遠い位置にある。吐出通路開口部29cの内周面には、図示せぬブロックに設けられた油路との接続に供する金属製の第2接続管33が圧入固定されている。
The second
第3円筒部30は、第1円筒部28と弁保持部26との間に位置している。第3円筒部30には、加工面8dに開口し、かつ金属製の封止部材34が配置される円形の封止部材配置開口部35が開口形成されている。封止部材配置開口部35は、後述のシール部44と封止部材配置開口部35の開口方向に重なり合う位置に開口している。封止部材配置開口部35の中心O6は、図2に示すように加工面8dと直行する方向から見たときに、フィードバック通路開口部28cの中心O4および吐出通路開口部29cの中心O3よりも第2軸受孔8aの中心O5から近い位置にある。カバー部材8における後述のシール部44が配置される封止部材配置開口部35の内周位置には、該封止部材配置開口部35の周方向等間隔位置に設けられた4つの加締め部36a~36dにおいて、金属製の封止部材34が加締められている。この封止部材34は、シール部44との間に、ポンプ構成体21の吐出部から吐出されたオイルが流れる後述の吐出通路37の一部の領域を形成する。3つの加締め部36a,36c,36dは、封止部材配置開口部35の周壁30aのうち該周壁30aから径方向外側へ膨出した補強部70によって補強された部位に設けられている。補強部70は、周壁30aのうち第1円筒部28付近から弁保持部26までの円弧状に連続した領域から径方向外側へ膨出して外側面8cと一体化している。補強部70によって補強された周壁30aの部位は、比較的高い剛性を有し、封止部材34の加締めの際に荷重がかかったときに変形が生じ難い部位となっている。また、1つの加締め部36bは、後述の第3中間部(補強部)39によって補強された部位に設けられている。第3中間部39によって補強された周壁30aの部位も、比較的高い剛性を有し、封止部材34の加締めの際に荷重がかかったときに変形が生じ難い部位となっている。
The third
なお、従来において、封止部材配置開口部35の内周面には、該封止部材開口部35の周方向等間隔位置に設けられた4つの加締め部36a’~36d’において、金属製の封止部材34が加締められていた。しかし、従来は、封止部材配置開口部35の周方向における通路部42の中央部に加締め部36b’が設けられているため、加締め部36b’の真下が空洞であると共に、肉の詰まった補強部70および第3中間部(補強部)39から遠いため、加締め部36b’の付近にクラックが生じる恐れがあった。同様に、封止部材配置開口部35の周方向における吐出ポート20の中央部に加締め部36d’が設けられていたため、加締め部36d’の真下が空洞であると共に、補強部70から遠いため、加締め部36d’の付近にクラックが生じる恐れがあった。そこで、本実施例では、上述したように、加締め部36aを、吐出ポート20と肉の詰まった補強部70の境界部上に設け、加締め部36bを、封止部材配置開口部35の周方向における通路部42の中央部(従来の加締め部36b’)よりも時計回転方向側に設け、加締め部36cを、通路部42と肉の詰まった第3中間部(補強部)39との境界部上に設ける、または、封止部材配置開口部35の周方向における通路部42の中央部(従来の加締め部36b’)よりも反時計周方向側に設け、加締め部36dを、封止部材配置開口部35の周方向における吐出ポート20の中央部(従来の加締め部36d’)よりも時計回り方向側に設けた。
Conventionally, on the inner peripheral surface of the sealing member arrangement opening 35, four crimping
さらに、第3円筒部30は、第2中間部38を介して第1円筒部28の外周に接続されていると共に、第3中間部39を介して第2円筒部29の外周に接続されている。第3中間部39は、加工面8dに対して窪む凹溝部39aを有している。
Furthermore, the third
また、図2に示すように、吐出通路開口部29c、フィードバック通路開口部28cおよび封止部材配置開口部35は、加工面8dと直行する方向から見たときに、吐出通路開口部29cの中心O3とフィードバック通路開口部28cの中心O4と封止部材配置開口部35の中心O6とを結んだ仮想線が三角形となるように設けられている。
Further, as shown in FIG. 2, the
吐出通路開口部29cと図2に破線で示す吐出ポート20とは、吐出通路37と、カムリング4の連通孔40とを介して連通している。
The
吐出通路37は、第2円筒部29から第3中間部39を介して第3円筒部30へ延びる一連の通路として構成されている。つまり、吐出通路37は、第2円筒部29の内部空間41と、第2円筒部29の周壁29d、第3中間部39および第3円筒部30の周壁30aに跨って形成された通路部42(図2に破線で示す)と、第3円筒部30の内部空間(封止部材34によって閉じられた空間)43と、によって一連の通路として構成されている。吐出通路37は、図2に示すように加工面8dと直行する方向から見たときに、カムリング4の外周に沿って第3円筒部30を横切るように延びる第1制御室24(図2に破線で示す)と交差している。より詳細には、吐出通路37は、カバー部材8と一体に形成された後述のシール部44を介して第1制御室24と隔てられ、クランクシャフト12の軸方向において第1制御室24よりも封止部材34側に配置されることで、第1制御室24と交差している。
The
図4は、封止部材34を外した状態の封止部材配置開口部35近傍を示す正面図である。図5は、図2の線A-Aに沿って切断した断面斜視図である。
FIG. 4 is a front view showing the vicinity of the sealing member placement opening 35 with the sealing
図4および図5に示すように、カバー部材8の合わせ面8eがハウジング本体1の本体合わせ面1dに当接した状態で、カバー部材8がボルト13によってハウジング本体1に固定されている。そして、互いに対向するカバー部材8とハウジング本体1との間において、吐出通路37が、第2円筒部29の内部空間41と、通路部42と、第3円筒部30の内部空間43とによって一連の通路として構成されている。
As shown in FIGS. 4 and 5, the
第2円筒部29の内部空間41は、吐出通路開口部29cと連通しており、該吐出通路開口部29cから、第2円筒部29の吐出通路開口部29cとは反対側の軸方向端部に形成された底部8fまで、クランクシャフト12の軸方向に沿って連続している。内部空間41および吐出通路開口部29cは、底部8fを残すように後述する第1の鋳型56の第1開口部形成部60を鋳抜くことにより形成されている。
The
第3円筒部30の内部空間43は、封止部材配置開口部35の内周面に加締められた封止部材34から、第3円筒部30の封止部材34とは反対側の軸方向端部に形成された概ね長方形の板状をなすシール部44まで、クランクシャフト12の軸方向に沿って連続している。また、内部空間43は、第3円筒部30の内周面に設けられた拡張部30cによって吐出ポート20側へ拡張され、カムリング4の連通孔40を介して吐出ポート20と連通している。内部空間43および封止部材配置開口部35は、シール部44を残すように、後述する第1の鋳型56および第2の鋳型57を鋳抜くことにより形成されている。
The
シール部44は、ポンプ収容部11内の第1制御室24である第1圧力部と、該第1圧力部と異なる圧力を有し、シール部44と封止部材34との間の第2圧力部とを封止するものであり、図5に示すように封止部材配置開口部35に加締めされた封止部材34と対向する位置に設けられている。シール部44は、図4に示すように、第3円筒部30の内周面の一部の領域である第1領域30dと、該第1領域30dと対向する第2領域30eとを接続する概ね長方形の板状をなしている。シール部44の長手方向両端と第1、第2領域30d,30eとは隅R部45a,45bを介して接続されている。シール部44の幅は、第1制御室24の幅よりも広く設定されている。シール部44が吐出通路37と第1制御室24との間を封止した状態では、図5に示すように、シール部44のハウジング本体1と対向する対向面44aは、カムリング4の一側面4gとハウジング本体1の本体合わせ面1dとの双方に当接している。
The
封止部材34は、全体として蓋状に形成されており、円形の板状をなす底壁部34aと、この底壁部34aの外周縁から垂直に立ち上がる円環状の周囲壁部34bと、を有している。封止部材34は、底壁部34aがシール部44側に位置する姿勢で封止部材配置開口部35に配置したうえで、封止部材配置開口部35の内周面の周方向等間隔位置に設けられた4箇所の加締め部36a~36d(図2、図4参照)で加締められる。つまり、封止部材34は、上記姿勢で封止部材配置開口部35に配置したうえで、シール部44が配置される封止部材配置開口部35の内周位置の1箇所の加締め部36と、シール部44が配置されない封止部材配置開口部35の内周位置におけるシール部44の縁部側にほぼ隣り合った3箇所の加締め部36b,36c,36dとで加締められる。具体的には、封止部材開口部35の開口方向から見て、封止部材34は、封止部材開口部35の内周面の周方向において、シール部44の隅R部45aとオーバーラップする加締め部36aと、シール部44とオーバーラップしないが、シール部44の隅R部45aとほぼ隣り合う位置(隅R部45aの縁部側に寄った位置)に設けられた加締め部36bと、シール部44とオーバーラップしないが、シール部44の隅R部45bとほぼ隣り合う位置(隅R部45bの両縁部側に寄った位置)に設けられた加締め部36c、36dによって、封止開口部35に固定されている。
The sealing
通路部42は、第3中間部39および該第3中間部39と一体に形成された第2、第3円筒部29,30の周壁29d,30aと、ハウジング本体1との間に設けられており、第2円筒部29の内部空間41と第3円筒部30の内部空間43とを連通している。通路部42は、後述する第2の鋳型57を鋳抜くことにより形成されている。
The
上記のように構成された吐出通路37は、吐出ポート20および連通孔40を介して通流したオイルを吐出通路開口部29cへ導く。そして、吐出通路開口部29cへ導かれたオイルは、図示せぬブロックに設けられた油路を通じてメインオイルギャラリへ吐出される。
The
図6(a)は、電磁弁9が通電状態のときの可変容量形オイルポンプの内部状態を示す平面図、図6(b)は、電磁弁9が非通電状態のときの可変容量形オイルポンプの内部状態を示す平面図である。図7は、可変容量形オイルポンプ内のオイルの流れを示す可変容量形オイルポンプの平面図である。
FIG. 6(a) is a plan view showing the internal state of the variable displacement oil pump when the
図7に矢印Bで示すように、吐出通路開口部29cから吐出された油圧は、メインオイルギャラリ(M/G)へ供給される。さらに、メインオイルギャラリへ供給された油圧は、図7に矢印Cで示すようにフィードバック通路開口部28cへ供給される。フィードバック通路開口部28cへ供給された油圧は、図7に破線の矢印Dで示すように第1制御室24に導かれるとともに、図7に破線の矢印Eで示すように電磁弁9に導かれる。
As indicated by arrow B in FIG. 7, the hydraulic pressure discharged from the
電磁弁9は、後述するスプール弁50の移動方向における軸方向位置に応じてオイルの給排に供する弁部47と、通電によってスプール弁50の軸方向位置を制御するソレノイド部48と、を備えている。
The
弁部47は、概ね円筒状をなすバルブボディ49と、該バルブボディ49内に摺動可能に配置されたスプール弁50と、バルブボディ49の内周部に固定されたストッパ51と、このストッパ51に当接するリテーナ52と、該リテーナ52とスプール弁50との間に所定のセット荷重W2が付与された状態で配置された第2コイルばね53と、を備えている。
The
ソレノイド部48は、図示せぬハーネスの一端部に接続されるコネクタ54を有している。ソレノイド部48は、コネクタ54を介して図示せぬコイルに通電したときに発生する電磁力によって図示せぬ可動鉄心が図示せぬ固定鉄心に吸着されることに伴い、可動鉄心と一体に移動可能なロッド55が、第2コイルばね53の付勢力に抗してスプール弁50をリテーナ52側に押圧するようになっている。
The
第1制御室24には、図7に破線の矢印Cで示すように、油圧が、メインオイルギャラリからフィードバック通路開口部28cを介して供給される。これにより、第1制御室24に面するカムリング4の外周面によって構成された第1受圧面4hが、フィードバック通路開口部28cから導入される油圧を受けて、第1コイルばね5の付勢力に抗してカムリング4の偏心量を減少させる方向(図6(a)、図6(b)、図7中の時計方向)へ揺動力(移動力)を付与する。
Hydraulic pressure is supplied to the
一方、第2制御室25も、フィードバック通路開口部28cを介して油圧が供給される電磁弁9のオン、オフ作動により変更されるスプール弁50の軸方向位置に応じて適宜導入される(図7のFの破線の矢印)。これにより、第2制御室25に面するカムリング4の外周面によって構成される第2受圧面4iが、電磁弁9を介して導入される油圧を受けて、カムリング4の偏心量を増大させる方向(図6(a)、図6(b)、図7中の反時計方向)へ揺動力(移動力)を付与する。
On the other hand, the
かかる可変容量形オイルポンプにおいて、図6(a)に示すように、電磁弁9のコイルの通電時には、メインオイルギャラリからの油圧が第1制御室24に導かれ、一方、第2制御室25からの油圧が電磁弁9を介して外部に排出される。
In such a variable displacement oil pump, as shown in FIG. 6(a), when the coil of the
また、図6(b)に示すように、電磁弁9のコイルの通電時には、メインオイルギャラリからの油圧が、第1制御室24に導かれるとともに、電磁弁9を介して第2制御室25に導かれる。
Further, as shown in FIG. 6B, when the coil of the
図8は、可変容量形オイルポンプの油路接続部27の製造に用いられる第1の鋳型56および第2の鋳型57の断面図である。
FIG. 8 is a cross-sectional view of a
第1の鋳型56は、後述する金属材料注湯工程および鋳抜き工程において、カバー部材8のうちハウジング本体1との合わせ面8eとは反対の外側面8c側に設けられるものである。第1の鋳型56は、合わせ面8e側に設けられる第2の鋳型57と協働して油路接続部27を形成する。第1の鋳型56は、比較的長く連続する第1平板部58と、該第1平板部58と一体に形成され、かつ第1平板部58から垂直に突出する第1突出部59、第1開口部形成部60、第2開口部形成部61および第2突出部62と、を有している。
The
第1突出部59は、第1平板部58の一端部58aから第2の鋳型57側へ突出しており、第2の鋳型57と付き合わされた状態で第2の鋳型57の後述する第3突出部66の第3突出部先端面66aと当接する第1突出部先端面59aを有している。
The first protruding
第1開口部形成部60は、後述する鋳抜き工程において第1の鋳型56を鋳抜くことで、第2円筒部29の第2凹部29a、吐出通路開口部29cおよび内部空間41を形成する部位である。第1開口部形成部60は、概ね円柱状をなしており、第1突出部59から第1平板部58の他端部58b側へ離間した位置で第1平板部58から第2の鋳型57側へ突出している。図8に示すように、第1開口部形成部60の突出長さは、第1突出部59の突出長さよりも長くなっている。第1開口部形成部60の外周面は、後述する鋳抜き工程での鋳抜きを容易にするために、抜き勾配を有している。このため、第1開口部形成部60の外径は、付け根部60aから先端面60bへ向かうにつれて徐々に小さくなるように設定されている。先端面60bは、第2の鋳型57と付き合わされた状態で後述の通路部形成部67の段差部67bの対向端面67cと当接する。また、付け根部60aの周囲には、第2円筒部29の第2凹部29aを形成する凹部形成部60cが段差状に設けられている。
The first
第2開口部形成部61は、後述する鋳抜き工程において第1の鋳型56を鋳抜くことで、第3円筒部30の封止部材配置開口部35および内部空間43を形成する部位である。第2開口部形成部61は、概ね円柱状をなしており、第1開口部形成部60から第1平板部58の他端部58b側へ離間した位置で第1平板部58から第2の鋳型57側へ突出している。図8に示すように、第1平板部58に沿った第1開口部形成部60と第2開口部形成部61との間の距離D1は、第1平板部58に沿った第1突出部59と第1開口部形成部60との間の距離D2よりも長くなっている。さらに、第2開口部形成部61の突出長さは、第1開口部形成部60の突出長さよりも僅かに長くなっている。第2開口部形成部61は、第1平板部58と一体に形成された大径部61aと、この大径部61aと一体に形成され、大径部61aよりも外径が小さい小径部61bと、を有している。大径部61aは、第2の鋳型57と付き合わされた状態で後述の通路部形成部67の平坦面67gと当接する第1当接面61cと、第2の鋳型57と付き合わされた状態で後述の拡張部形成部68の先端面68aと当接する第2当接面61dと、を有している。小径部61bは、その軸心が大径部61aの軸心よりも第1平板部58の一端部58a側にずれた位置に設けられている。小径部61bは、第2の鋳型57と付き合わされた状態で後述の通路部形成部67の段状部67dの第2対向端面67eと当接する先端面61eを有している。小径部61bの外周面は、後述する鋳抜き工程での鋳抜きを容易にするために、抜き勾配を有している。このため、小径部61bの外径は、大径部61aとの境界部61fから先端面61eへ向かうにつれて徐々に小さくなるように設定されている。
The second
また、第1開口部形成部60と第2開口部形成部61との間において、第1平板部58の第2の鋳型57側の平面63には、第3中間部39の凹溝部39aを形成する凹溝部形成部64が一体に設けられている。
Further, between the first
第2突出部62は、第1平板部58の他端部58bから第2の鋳型57側へ突出しており、第2の鋳型57と付き合わされた状態で後述の第2平板部65の対向面65cと当接する第2突出部先端面62aを有している。図8に示すように、第2突出部62の突出長さは、第1突出部59、第1開口部形成部60および第2開口部形成部61の突出長さよりも長くなっている。さらに、図8に示すように、第1平板部58に沿った第2突出部62と第2開口部形成部61との間の距離D3は、第1平板部58に沿った第1開口部形成部60と第2開口部形成部61との間の距離D1よりも短くなっている。
The second protruding
第2の鋳型57は、第1の鋳型56の第1平板部58に対応した長さを有する第2平板部65と、該第2平板部65と一体に形成され、かつ第2平板部65から垂直に突出する第3突出部66、通路部形成部67および拡張部形成部68と、を備えている。
The
第3突出部66は、第2平板部65の一端部65aから第1の鋳型56側へ突出しており、第1の鋳型56と付き合わされた状態で第1の鋳型56の第1突出部59の第1突出部先端面59aと当接する第3突出部先端面66aを有している。
The third projecting
通路部形成部67は、後述する鋳抜き工程において第2の鋳型57を鋳抜くことで、第2円筒部29、第3中間部39および第3円筒部30に跨る通路部42を形成する部位である。通路部形成部67は、概ね直方体状に形成されており、第3突出部66から第2平板部65の他端部65b側へ離間した位置で第2平板部65から第1の鋳型56側へ突出している。図8に示すように、通路部形成部67の突出長さは、第3突出部66の突出長さよりも長くなっている。通路部形成部67は、第1の鋳型56の凹溝部形成部64と対向する先端面67aを有している。通路部形成部67の第3突出部66と対向する位置には、通路部形成部67と第2平板部65との間を段差状に接続する段差部67bが形成されている。この段差部67bは、第1の鋳型56と付き合わされた状態で第1の鋳型56の第1開口部形成部60の先端面60bと当接する第1対向端面67cを有している。さらに、通路部形成部67の拡張部形成部68と対向する位置には、通路部形成部67と第2平板部65とを段差状に接続する段状部67dが形成されている。段状部67dは、第1の鋳型56と付き合わされた状態で第1の鋳型56の第2開口部形成部61の先端面61eと当接する第2対向端面67eを有している。また、通路部形成部67の先端面67aの拡張部形成部68側の縁部には、窪み部67fが設けられている。この窪み部67fは、第1の鋳型56と付き合わされた状態で第1の鋳型56の第2開口部形成部61の第1当接面61cと当接する平坦面67gを有している。
The passage
また、通路部形成部67の外周部は、後述する鋳抜き工程での鋳抜きを容易にするために、抜き勾配を有している。つまり、通路部形成部67の外周部は、第3突出部66と対向する第1傾斜面67hと拡張部形成部68と対向する第2傾斜面67iとの間の長さ(第2平板部65に沿った長さ)が第2平板部65から先端面67aに向かうにつれて徐々に小さくなるように先細り形状に形成されている。
In addition, the outer peripheral portion of the passage
拡張部形成部68は、第3円筒部30の拡張部30cと、第3円筒部30の内部空間43の一部とを形成する部位である。拡張部形成部68は、通路部形成部67から第2平板部65の他端部65b側へ離間した位置で第2平板部65から第1の鋳型56側へ突出している。拡張部形成部68は、通路部形成部67の平坦面67gと同一平面に形成された先端面68aを有している。拡張部形成部68は、該拡張部形成部68と第2平板部65の対向面65cとを段差状に接続する段部68bを有している。
The extended
また、拡張部形成部68と、第2平板部65と、段状部67dとの間には、第2対向端面67eに対して矩形に窪む溝部69が形成されている。この溝部69は、後述する金属材料注湯工程において流し込まれた金属材料によって、小径部61bの先端面61eとの間でシール部44を形成するようになっている。
A
図9は、可変容量形オイルポンプの製造方法の複数の工程のうち金属材料注湯工程を示す工程図である。図10は、可変容量形オイルポンプの製造方法の複数の工程のうち鋳抜き工程を示す工程図である。図11は、可変容量形オイルポンプの製造方法の複数の工程のうちハウジング本体1へのカバー部材8の組付工程を示す工程図である。
FIG. 9 is a process diagram showing a metal material pouring process among a plurality of processes of a method of manufacturing a variable displacement oil pump. FIG. 10 is a process diagram showing a casting process among a plurality of processes of a method of manufacturing a variable displacement oil pump. 11A and 11B are process diagrams showing a process of assembling the
まず、アルミダイカストでカバー部材8を形成するのに先立って、上述した第1の鋳型56および第2の鋳型57を準備する。このとき、カバー部材8のうちハウジング本体1との合わせ面8eとは反対の外側面8c側に第1の鋳型56を配置するとともに、合わせ面8e側に第2の鋳型57を配置する。このとき、第1の鋳型56の第1突出部59、第1開口部形成部60、第2開口部形成部61(第1突起)および第2突出部62が下向きとなる姿勢で第1の鋳型56を配置するとともに、第2の鋳型57の第3突出部66、通路部形成部67(第2突起)および拡張部形成部68(第2突起)が上向きとなる姿勢で第2の鋳型57を配置する。
First, prior to forming the
そして、図9に示すように、第1の鋳型56と第2の鋳型57とを互いに突き合わせる。第1の鋳型56と第2の鋳型57とが突き合わされた状態では、第1突出部59の第1突出部先端面59aおよび第3突出部66の第3突出部先端面66a同士、第1開口部形成部60の先端面60bおよび段差部67bの第1対向端面67c同士、並びに大径部61aの第1当接面61cおよび通路部形成部67の平坦面67g同士が当接している。さらに、この状態では、小径部61bの先端面61eおよび段状部67dの第2対向端面67e同士、大径部61aの第2当接面61dおよび拡張部形成部68の先端面68a同士、並びに第2突出部62の第2突出部先端面62aおよび第2平板部65の対向面65c同士が当接している。
Then, as shown in FIG. 9, the
次に、金属材料注湯工程において、第1の鋳型56と第2の鋳型57との間の図示せぬ隙間を通じて、第1の鋳型56と第2の鋳型57との間に形成されたキャビティ内に、流動性を有するアルミニウム合金材料を注湯する。この注湯後に所定の時間が経過すると、第1の鋳型56と第2の鋳型57との間でアルミニウム合金材料が硬化する。
Next, in the metal material pouring step, a cavity formed between the
アルミニウム合金材料の硬化後には、鋳抜き工程において、図10に示すように、油路接続部27から第1の鋳型56を上方に鋳抜くとともに、油路接続部27から第2の鋳型57を下方へ鋳抜く。鋳抜き工程後には、吐出通路開口部29cおよび内部空間41が第1開口部形成部60によって形成され、第2凹部29aが凹部形成部60cによって形成される。また、鋳抜き工程後には、封止部材配置開口部35が第2開口部形成部61の大径部61aによって形成され、内部空間43が第2開口部形成部61の小径部61bおよび拡張部形成部68によって形成され、さらに、シール部44が第2開口部形成部61の先端面61eおよび第2の鋳型57の溝部69によって形成される。また、鋳抜き工程後には、内部空間41,43同士を連通する通路部42が通路部形成部67によって形成され、第3円筒部30の拡張部30cおよび内部空間43の一部が拡張部形成部68によって形成される。
After hardening the aluminum alloy material, as shown in FIG. Cast downward. After the casting process, the
鋳抜き工程後に、該工程により生じたバリ等の除去のため、吐出通路開口部29cおよび封止部材配置開口部35の内周面を図示せぬ工具、例えばドリルにより仕上げ加工する。
After the casting process, the inner peripheral surfaces of the
さらに、吐出通路開口部29cおよび封止部材配置開口部35の内周面に加えて、通路部42の内壁面等を仕上げ加工する。
Furthermore, in addition to the inner peripheral surfaces of the
次に、工具、例えばフライスを用いて、メインオイルギャラリと連通する油路を有する図示せぬブロックとの合わせ面となる加工面8dを、油路接続部27に形成する。
Next, using a tool such as a milling cutter, a
次に、ハウジング本体1へのカバー部材8の組付工程において、図示せぬボルトによってハウジング本体1にカバー部材8を組み付ける。カバー部材8の組付後には、図11に示すように、加工面8dと直行する方向から見て互いに直行する吐出通路37と第1制御室24とがシール部44によってシールされている。さらに、カバー部材8の組付後には、図11に示すように、吐出ポート20がカムリング4の連通孔40を介して拡張部30cおよび内部空間43と連通している。
Next, in the step of assembling the
そして、吐出通路開口部29cの内周面に第2接続管33を圧入するとともに、封止部材配置開口部35の内周面に4つの加締め部36a~36d(図2参照)で封止部材34を加締める。なお、第2接続管33の圧入や封止部材34の加締めは、ハウジング本体1へのカバー部材8の組付前に行われても良い。
Then, the second connecting
上記のように、本実施形態では、カバー部材8におけるシール部44が配置される封止部材配置開口部35の内周位置に形成された加締め部36a~36dで、封止部材34が封止部材配置開口部35に固定されている。そして、封止部材34とシール部44との間に、ポンプ構成体21の吐出部から吐出されたオイルが流れる吐出通路37が形成されている。このため、アルミダイカストによるカバー部材8の成形後に崩壊させて取り除くことが可能な中子を用いることなく、加締め部36a~36dで封止部材34を加締めるだけで、第1制御室24を横切る吐出通路37を容易に形成することができる。従って、吐出通路37を有したカバー部材8を安価に製造することができる。
As described above, in the present embodiment, the sealing
また、本実施形態では、第1円筒部28の先端部、第2円筒部29の先端部および第3円筒部30の先端部が、油路接続部27上の比較的近い位置に設けられており、フライスによって同一平面に加工された加工面8dを有している。この加工面8dは、メインオイルギャラリと連通する油路を有するブロックとの合わせ面となる。このように第1~第3円筒部28~30の先端部をフライスによって加工面8dに加工することで、第1~第3円筒部28~30が互いに遠い位置にある場合や、同一平面上に加工面を形成できない場合と比べて、一回の加工で加工面8dを容易に形成することができる。従って、カバー部材8の生産性を向上させることができる。
Further, in the present embodiment, the tip of the first
さらに、本実施形態では、封止部材34は、封止部材配置開口部35の内周面に加締められている。このため、ボルト等の固定部材を用いて封止部材34を封止部材配置開口部35の内周面に固定する場合と比べて、ボルト穴の形成等の余計な加工工程を省き、容易に封止部材34を固定することができる。さらに、加締めによる固定は、別途ボルト等を設ける必要がないので、可変容量形オイルポンプの製造コストを削減することができる。
Furthermore, in this embodiment, the sealing
また、本実施形態では、封止部材34は、封止部材配置開口部35の周壁30aのうちカバー部材8と一体化した補強部70によって補強された部位(加締め部36a,36c,36d)、および第3中間部39によって補強された部位(加締め部36b)に加締められている。これらの部位は、比較的剛性が高く、封止部材34の加締めの際に生じる荷重により変形し難い部位となっている。従って、周壁30aが変形して封止部材34と周壁30aとの間に隙間が生じ、この隙間から、メインオイルギャラリと連通する油路へオイルが漏れることを抑制することができる。
In addition, in the present embodiment, the sealing
さらに、本実施形態では、吐出通路37は、第1の鋳型56および第2の鋳型57を鋳抜くことにより形成されている。このため、第1、第2の鋳型56,57を鋳抜いた時点で既に吐出通路37が形成されているので、アルミダイカストの後にドリル加工により吐出通路を形成する場合と比べて容易に吐出通路37を形成することができる。また、ドリル加工による吐出通路37の加工工程を省略し、可変容量形オイルポンプの製造時間を短縮することもできる。
Furthermore, in this embodiment, the
以上説明した実施例に基づく可変容量形オイルポンプとしては、例えば以下に述べる態様のものが考えられる。 As a variable displacement oil pump based on the embodiment described above, for example, the following modes are conceivable.
可変容量形オイルポンプは、その一態様として、開口を有するポンプ収容部が内部に設けられたハウジングと、前記ポンプ収容部内に移動可能に設けられた調整リングと、前記調整リング内周に設けられたポンプ構成体であって、回転駆動されることによって吸入部から吸入されたオイルを吐出部から吐出すると共に、前記調整リングが移動すると前記吐出部から吐出されるオイルの流量が変化するポンプ構成体と、前記ポンプ収容部の内周と前記調整リングの外周の間に設けられ、制御圧が導かれる制御室と、前記制御室を封止するシール部と、前記シール部と開口方向に重なり合う位置に開口する開口部を有し、前記ハウジングに取り付けられることにより、前記ポンプ収容部の開口を封止するカバー部材と、前記カバー部材における前記シール部が配置される前記開口部の内周位置の少なくとも一部に形成された加締め部にて、前記開口部に固定され、前記シール部との間に、前記ポンプ構成体の吐出部から吐出されたオイルが流れる吐出通路が形成される封止部材と、を備える。 As one aspect of the variable displacement oil pump, the variable displacement oil pump includes a housing provided therein with a pump accommodating portion having an opening, an adjusting ring movably provided in the pump accommodating portion, and an inner periphery of the adjusting ring The pump structure discharges the oil sucked from the suction part by being rotationally driven from the discharge part, and the flow rate of the oil discharged from the discharge part changes when the adjustment ring moves. a body, a control chamber provided between the inner periphery of the pump accommodating portion and the outer periphery of the adjustment ring to which a control pressure is introduced, a seal portion for sealing the control chamber, and the seal portion and the seal portion are overlapped in an opening direction. a cover member that has an opening that opens at a position and that is attached to the housing to seal the opening of the pump accommodating portion; It is fixed to the opening by a crimped portion formed in at least a part of the sealing portion, and a discharge passage is formed between the seal portion and the discharge passage through which the oil discharged from the discharge portion of the pump structure flows. and a stopping member.
前記可変容量形オイルポンプの好ましい態様において、前記封止部材を前記開口部に固定するための加締め部は、前記シール部が配置されない前記開口部の内周位置における前記シール部の縁部側に寄った別の位置にも形成されている。 In a preferred aspect of the variable displacement oil pump, the crimping portion for fixing the sealing member to the opening is provided on the edge side of the seal portion at the inner peripheral position of the opening where the seal portion is not arranged. It is also formed at another position closer to the
別の好ましい態様では、前記可変容量形オイルポンプの態様のいずれかにおいて、前記加締め部は、前記シール部が配置される前記開口部の内周位置の1箇所と、前記シール部が配置されない前記開口部の内周位置における前記シール部の縁部側にほぼ隣り合った3箇所に形成されている。 In another preferred aspect, in any one of the aspects of the variable displacement oil pump, the crimping portion is provided at one location on the inner circumference of the opening where the seal portion is arranged and at one location on the inner circumference of the opening where the seal portion is not arranged. They are formed at three substantially adjacent locations on the edge side of the seal portion at the inner peripheral position of the opening portion.
別の好ましい態様では、可変容量形オイルポンプの態様のいずれかにおいて、前記ハウジングの外周部は、前記制御圧としての内燃機関のメインオイルギャラリの圧力を前記制御室に導くために前記メインオイルギャラリに連通するフィードバック通路開口部を有する第1円筒部と、前記ポンプ構成体から吐出されるオイルを外部に導く吐出通路開口部を有する第2円筒部と、前記封止部材が固定される前記開口部が設けられた第3円筒部と、を有し、前記第1円筒部の先端部、前記第2円筒部の先端部および前記第3円筒部の先端部は、同一平面となっている。 In another preferred aspect, in any one of the aspects of the variable displacement oil pump, the outer peripheral portion of the housing is arranged in the main oil gallery for introducing the pressure of the main oil gallery of the internal combustion engine as the control pressure to the control chamber. a first cylindrical portion having a feedback passage opening that communicates with the pump structure; a second cylindrical portion having a discharge passage opening that guides oil discharged from the pump structure to the outside; and the opening to which the sealing member is fixed. and a third cylindrical portion provided with a portion, and the distal end portion of the first cylindrical portion, the distal end portion of the second cylindrical portion, and the distal end portion of the third cylindrical portion are flush with each other.
以上説明した実施例に基づくオイルポンプの製造方法としては、例えば以下に述べる態様のものが考えられる。 As a method of manufacturing the oil pump based on the embodiment described above, for example, the following modes are conceivable.
開口を有するポンプ収容部が内部に設けられ、前記ポンプ収容部には、吸入されたオイルを外部に吐出するポンプ構成体が収容されたハウジングと、前記ポンプ収容部内の第1圧力部を封止するシール部と、前記シール部と開口方向に重なり合う位置に開口する開口部を有し、前記ハウジングに取り付けられることにより、前記ポンプ収容部の開口を封止するカバー部材と、前記カバー部材の前記開口部に固定され、前記シール部との間に、前記第1圧力部と異なる圧力の第2圧力部が形成される封止部材と、を備えたオイルポンプの製造方法であって、前記カバー部材は、前記開口部から前記シール部までの空間を形成するための第1突起を備えた第1の鋳型と、前記第1突起が突出する方向と反対側から前記第1の鋳型と組み合わされて、前記第1突起と共に前記第2圧力部を形成するための第2突起を備えた第2の鋳型を組み合わせ、間に形成されたキャビティ内に金属材料を注湯する工程と、前記第1の鋳型と前記第2の鋳型から取り除かれ、前記開口部に前記封止部材を固定する工程とによって形成され、前記ハウジングの前記ポンプ収容部内に前記ポンプ構成体を収容し、前記カバー部材を前記ハウジングに固定することによって、前記シール部が前記ポンプ構成体の前記第1圧力部を封止し、前記シール部と前記封止部材との間に前記第2圧力部が導かれるようになる。 A pump accommodating portion having an opening is provided inside, and the pump accommodating portion seals a housing that accommodates a pump structure that discharges the sucked oil to the outside, and a first pressure portion in the pump accommodating portion. a cover member having an opening opening at a position overlapping the seal portion in the opening direction, the cover member sealing the opening of the pump accommodating portion by being attached to the housing; a sealing member fixed to the opening and forming a second pressure portion having a pressure different from that of the first pressure portion between the seal portion and the seal portion; The member is combined with a first mold having a first projection for forming a space from the opening to the seal portion, and the first mold from the side opposite to the direction in which the first projection protrudes. combining a second mold provided with a second projection for forming the second pressure portion together with the first projection, and pouring a metal material into the cavity formed therebetween; and a step of removing the sealing member from the second mold and securing the sealing member in the opening to receive the pump assembly within the pump receiving portion of the housing and to replace the cover member with the By fixing to the housing, the seal portion seals the first pressure portion of the pump arrangement and the second pressure portion is introduced between the seal portion and the sealing member.
前記オイルポンプの製造方法の好ましい態様において、前記封止部材は、前記カバー部材の前記開口部における周方向の複数箇所を加締めることによって固定される。 In a preferred aspect of the method for manufacturing the oil pump, the sealing member is fixed by crimping a plurality of locations in the opening of the cover member in the circumferential direction.
別の好ましい態様では、前記オイルポンプの製造方法の態様のいずれかにおいて、前記封止部材は、少なくとも、前記開口部の開口方向から見て、前記シール部と重なり合う位置にて少なくとも加締められる。 In another preferred aspect, in any of the aspects of the oil pump manufacturing method, the sealing member is crimped at least at a position overlapping the seal portion when viewed from the opening direction of the opening.
別の好ましい態様では、前記オイルポンプの製造方法の態様のいずれかにおいて、前記封止部材は、前記開口部の開口方向から見て、前記シール部と重なり合う位置に加え、前記シール部とほぼ隣り合う別の位置でも加締められる。 In another preferred aspect, in any one of the aspects of the method for manufacturing an oil pump, the sealing member is positioned substantially adjacent to the seal portion in addition to the position overlapping the seal portion when viewed from the opening direction of the opening. It can also be crimped in another position where it fits.
別の好ましい態様では、前記オイルポンプの製造方法の態様のいずれかにおいて、前記ハウジングの外周部は、前記制御圧としての内燃機関のメインオイルギャラリの圧力を前記制御室に導くために前記メインオイルギャラリに連通するフィードバック通路開口部を有する第1円筒部と、前記ポンプ構成体から吐出されるオイルを外部に導く吐出通路開口部を有する第2円筒部と、前記封止部材が固定される前記開口部が設けられた第3円筒部と、を有し、前記第1円筒部の先端部、前記第2円筒部の先端部および前記第3円筒部の先端部を同時に平面状に加工する。 In another preferred aspect, in any one of the aspects of the oil pump manufacturing method, the outer peripheral portion of the housing includes the main oil for introducing the pressure of the main oil gallery of the internal combustion engine as the control pressure to the control chamber. A first cylindrical portion having a feedback passage opening communicating with the gallery, a second cylindrical portion having a discharge passage opening for leading the oil discharged from the pump structure to the outside, and the sealing member being fixed to the and a third cylindrical portion provided with an opening, and the distal end portion of the first cylindrical portion, the distal end portion of the second cylindrical portion, and the distal end portion of the third cylindrical portion are simultaneously processed into a flat shape.
1・・・ハウジング本体、4・・・カムリング、8・・・カバー部材、8d・・・加工面、10・・・チェーンケース、11・・・ポンプ収容部、20・・・吐出ポート、24・・・第1制御室、25・・・第2制御室、27・・・油路接続部、28・・・第1円筒部、28c・・・フィードバック通路開口部、29・・・第2円筒部、29c・・・吐出通路開口部、30・・・第3円筒部、34・・・封止部材、35・・・封止部材配置開口部、37・・・吐出通路、42・・・通路部、44・・・シール部、36a~36d・・・加締め部、56・・・第1の鋳型、57・・・第2の鋳型、60・・・第1開口部形成部、61・・・第2開口部形成部、67・・・通路部形成部
REFERENCE SIGNS
Claims (9)
前記ポンプ収容部内に移動可能に設けられた調整リングと、
前記調整リング内周に設けられたポンプ構成体であって、回転駆動されることによって吸入部から吸入されたオイルを吐出部から吐出すると共に、前記調整リングが移動すると前記吐出部から吐出されるオイルの流量が変化するポンプ構成体と、
前記ポンプ収容部の内周と前記調整リングの外周の間に設けられ、制御圧が導かれる制御室と、
前記制御室を封止するシール部と、前記シール部と開口方向に重なり合う位置に開口する開口部を有し、前記ハウジングに取り付けられることにより、前記ポンプ収容部の開口を封止するカバー部材と、
前記カバー部材における前記シール部が配置される前記開口部の内周位置の少なくとも一部に形成された加締め部にて、前記開口部に固定され、前記シール部との間に、前記ポンプ構成体の吐出部から吐出されたオイルが流れる吐出通路が形成される封止部材と、
を備えた可変容量形オイルポンプ。 a housing having therein a pump accommodating portion having an opening;
an adjustment ring movably provided within the pump housing;
A pump structure provided on the inner periphery of the adjustment ring, which is driven to rotate and discharges oil sucked from the suction part from the discharge part, and when the adjustment ring moves, the oil is discharged from the discharge part. a pump arrangement that varies the flow rate of oil;
a control chamber provided between the inner periphery of the pump accommodating portion and the outer periphery of the adjustment ring and into which a control pressure is introduced;
a seal portion that seals the control chamber; and a cover member that has an opening that opens at a position overlapping the seal portion in an opening direction, and that is attached to the housing to seal the opening of the pump accommodating portion. ,
The pump structure is fixed to the opening by a crimping portion formed at least partially on the inner peripheral position of the opening where the seal portion of the cover member is arranged, and the pump structure is formed between the cover member and the seal portion. a sealing member formed with a discharge passage through which the oil discharged from the discharge part of the body flows;
Variable displacement oil pump with
前記封止部材を前記開口部に固定するための加締め部は、前記シール部が配置されない前記開口部の内周位置における前記シール部の縁部側に寄った別の位置にも形成されていることを特徴とする可変容量形オイルポンプ。 In the variable displacement oil pump according to claim 1,
A crimping portion for fixing the sealing member to the opening is also formed at another position closer to the edge of the seal portion in the inner peripheral position of the opening where the seal portion is not arranged. A variable displacement oil pump characterized by:
前記加締め部は、前記シール部が配置される前記開口部の内周位置の1箇所と、前記シール部が配置されない前記開口部の内周位置における前記シール部の縁部側にほぼ隣り合った3箇所に形成されていることを特徴とする可変容量形オイルポンプ。 In the variable displacement oil pump according to claim 2,
The caulking portion is substantially adjacent to one inner peripheral position of the opening where the seal portion is arranged and an edge portion side of the seal portion at an inner peripheral position of the opening where the seal portion is not arranged. A variable displacement oil pump characterized by being formed at three locations.
前記ハウジングの外周部は、前記制御圧としての内燃機関のメインオイルギャラリの圧力を前記制御室に導くために前記メインオイルギャラリに連通するフィードバック通路開口部を有する第1円筒部と、前記ポンプ構成体から吐出されるオイルを外部に導く吐出通路開口部を有する第2円筒部と、前記封止部材が固定される前記開口部が設けられた第3円筒部と、を有し、
前記第1円筒部の先端部、前記第2円筒部の先端部および前記第3円筒部の先端部は、同一平面となっていることを特徴とする可変容量形オイルポンプ。 In the variable displacement oil pump according to claim 1,
The outer peripheral portion of the housing includes a first cylindrical portion having a feedback passage opening communicating with the main oil gallery for introducing the pressure of the main oil gallery of the internal combustion engine as the control pressure to the control chamber; a second cylindrical portion having a discharge passage opening that guides oil discharged from the body to the outside; and a third cylindrical portion provided with the opening to which the sealing member is fixed,
A variable displacement oil pump, wherein the tip of the first cylindrical portion, the tip of the second cylindrical portion, and the tip of the third cylindrical portion are flush with each other.
前記ポンプ収容部内の第1圧力部を封止するシール部と、前記シール部と開口方向に重なり合う位置に開口する開口部を有し、前記ハウジングに取り付けられることにより、前記ポンプ収容部の開口を封止するカバー部材と、
前記カバー部材の前記開口部に固定され、前記シール部との間に、前記第1圧力部と異なる圧力の第2圧力部が形成される封止部材と、
を備えたオイルポンプの製造方法であって、
前記カバー部材は、前記開口部から前記シール部までの空間を形成するための第1突起を備えた第1の鋳型と、前記第1突起が突出する方向と反対側から前記第1の鋳型と組み合わされて、前記第1突起と共に前記第2圧力部を形成するための第2突起を備えた第2の鋳型を組み合わせ、間に形成されたキャビティ内に金属材料を注湯する工程と、前記第1の鋳型と前記第2の鋳型から取り除かれ、前記開口部に前記封止部材を固定する工程とによって形成され、
前記ハウジングの前記ポンプ収容部内に前記ポンプ構成体を収容し、前記カバー部材を前記ハウジングに固定することによって、前記シール部が前記ポンプ構成体の前記第1圧力部を封止し、前記シール部と前記封止部材との間に前記第2圧力部が導かれるようになることを特徴とするオイルポンプの製造方法。 a housing in which a pump containing portion having an opening is provided inside, and in which a pump structure for discharging the sucked oil to the outside is contained in the pump containing portion;
It has a seal portion that seals the first pressure portion in the pump accommodating portion, and an opening portion that opens at a position overlapping the seal portion in the opening direction. a cover member for sealing;
a sealing member fixed to the opening of the cover member and forming a second pressure portion having a pressure different from that of the first pressure portion between the sealing portion and the sealing portion;
A method for manufacturing an oil pump comprising
The cover member includes a first mold having a first projection for forming a space from the opening to the seal portion, and the first mold from the side opposite to the direction in which the first projection protrudes. assembling a second mold with second projections for combining to form the second pressure portion with the first projections, and pouring a metallic material into the cavities formed therebetween; removing the sealing member from the first mold and the second mold and securing the sealing member in the opening;
By accommodating the pump assembly in the pump accommodating portion of the housing and fixing the cover member to the housing, the seal portion seals the first pressure portion of the pump assembly and the seal portion and the sealing member, wherein the second pressure portion is guided between the sealing member.
前記封止部材は、前記カバー部材の前記開口部における周方向の複数箇所を加締めることによって固定されることを特徴とするオイルポンプの製造方法。 In the method for manufacturing an oil pump according to claim 5,
The method of manufacturing an oil pump, wherein the sealing member is fixed by crimping a plurality of locations in the opening of the cover member in the circumferential direction.
前記封止部材は、少なくとも、前記開口部の開口方向から見て、前記シール部と重なり合う位置にて少なくとも加締められることを特徴とするオイルポンプの製造方法。 In the method for manufacturing an oil pump according to claim 6,
A method of manufacturing an oil pump, wherein the sealing member is crimped at least at a position overlapping with the sealing portion when viewed from the opening direction of the opening.
前記封止部材は、前記開口部の開口方向から見て、前記シール部と重なり合う位置に加え、前記シール部とほぼ隣り合う別の位置でも加締められることを特徴とするオイルポンプの製造方法。 In the method for manufacturing an oil pump according to claim 7,
A method of manufacturing an oil pump, wherein the sealing member is crimped not only at a position overlapping the seal portion but also at another position substantially adjacent to the seal portion when viewed from the opening direction of the opening.
前記オイルポンプは、前記ポンプ収容部内に移動可能に設けられて、前記ポンプ構成体を収容した調整リングを有し、
前記ポンプ収容部の内周と前記調整リングの外周の間に設けられ、前記調整リングを移動させる制御圧が導かれる制御室が形成され、
前記ハウジングの外周部は、前記制御圧としての内燃機関のメインオイルギャラリの圧力を前記制御室に導くために前記メインオイルギャラリに連通するフィードバック通路開口部を有する第1円筒部と、前記ポンプ構成体から吐出されるオイルを外部に導く吐出通路開口部を有する第2円筒部と、前記封止部材が固定される前記開口部が設けられた第3円筒部と、を有し、
前記第1円筒部の先端部、前記第2円筒部の先端部および前記第3円筒部の先端部を同時に平面状に加工することを特徴とするオイルポンプの製造方法。
In the method for manufacturing an oil pump according to claim 5,
The oil pump has an adjustment ring that is movably provided in the pump accommodating portion and accommodates the pump assembly,
A control chamber is formed between the inner periphery of the pump accommodating portion and the outer periphery of the adjustment ring and into which a control pressure for moving the adjustment ring is introduced,
The outer peripheral portion of the housing includes a first cylindrical portion having a feedback passage opening communicating with the main oil gallery for introducing the pressure of the main oil gallery of the internal combustion engine as the control pressure to the control chamber; a second cylindrical portion having a discharge passage opening that guides oil discharged from the body to the outside; and a third cylindrical portion provided with the opening to which the sealing member is fixed,
A method of manufacturing an oil pump, wherein the tip of the first cylindrical portion, the tip of the second cylindrical portion, and the tip of the third cylindrical portion are processed into a flat shape at the same time.
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