図1は、本発明が適用できる無線通信システムを例示する。これは、E-UTRAN(Evolved-UMTS Terrestrial Radio Access Network)、又はLTE(Long Term Evolution)/LTE-Aシステムとも呼ばれる。
E-UTRANは、端末(User Equipment、UE)10に制御平面(control plane)とユーザ平面(user plane)を提供する基地局(Base Station、BS)20を含む。端末10は、固定されてもよいし、移動性を有してもよく、MS(Mobile station)、UT(User Terminal)、SS(Subscriber Station)、MT(mobile terminal)、無線機器(Wireless Device)等、他の用語で呼ばれることもある。基地局20は、端末10と通信する固定局(fixed station)を意味し、eNB(evolved-NodeB)、BTS(Base Transceiver System)、アクセスポイント(Access Point)等、他の用語で呼ばれることもある。
基地局20は、X2インターフェースを介して互いに連結されることができる。基地局20は、S1インターフェースを介してEPC(Evolved Packet Core)30、より詳しくは、S1-MMEを介してMME(Mobility Management Entity)と連結され、S1-Uを介してS-GW(Serving Gateway)と連結される。
EPC30は、MME、S-GW及びP-GW(Packet Data Network-Gateway)で構成される。MMEは、端末の接続情報や端末の能力に対する情報を有しており、このような情報は、端末の移動性管理に主に使われる。S-GWは、E-UTRANを終端点として有するゲートウェイであり、P-GWは、PDNを終端点として有するゲートウェイである。
端末とネットワークとの間の無線インターフェースプロトコル(Radio Interface Protocol)の階層は、通信システムで広く知られた開放型システム間相互接続(Open System Interconnection;OSI)基準モデルの下位3個階層に基づいてL1(第1の階層)、L2(第2の階層)、L3(第3の階層)に区分されることができ、そのうち、第1の階層に属する物理階層は、物理チャネル(Physical Channel)を利用した情報転送サービス(Information Transfer Service)を提供し、第3の階層に位置するRRC(Radio Resource Control)階層は、端末とネットワークとの間に無線リソースを制御する役割を遂行する。そのために、RRC階層は、端末と基地局との間のRRCメッセージを交換する。
図2は、ユーザ平面(user plane)に対する無線プロトコル構造(radio protocol architecture)を示すブロック図である。図3は、制御平面(control plane)に対する無線プロトコル構造を示すブロック図である。ユーザ平面は、ユーザデータ送信のためのプロトコルスタック(protocol stack)であり、制御平面は、制御信号送信のためのプロトコルスタックである。
図2及び図3を参照すると、物理階層(PHY(physical) layer)は、物理チャネル(physical channel)を利用して上位階層に情報転送サービス(information transfer service)を提供する。物理階層は、上位階層であるMAC(Medium Access Control)階層とはトランスポートチャネル(transport channel)を介して連結されている。トランスポートチャネルを介してMAC階層と物理階層との間にデータが移動する。トランスポートチャネルは、無線インターフェースを介して、データが、どのように、どのような特徴にトランスポートされるかによって分類される。
互いに異なる物理階層間、即ち、送信機と受信機の物理階層間は、物理チャネルを介してデータが移動する。前記物理チャネルは、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式に変調されることができ、時間と周波数を無線リソースとして活用する。
MAC階層の機能は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング、及び論理チャネルに属するMAC SDU(service data unit)のトランスポートチャネル上に物理チャネルで提供されるトランスポートブロック(transport block)への多重化/逆多重化を含む。MAC階層は、論理チャネルを介してRLC(Radio Link Control)階層にサービスを提供する。
RLC階層の機能は、RLC SDUの連結(concatenation)、分割(segmentation)及び再結合(reassembly)を含む。無線ベアラ(Radio Bearer;RB)が要求する多様なQoS(Quality of Service)を保障するために、RLC階層は、透明モード(Transparent Mode、TM)、非確認モード(Unacknowledged Mode、UM)及び確認モード(Acknowledged Mode、AM)の三つの動作モードを提供する。AM RLCは、ARQ(automatic repeat request)を介してエラー訂正を提供する。
RRC(Radio Resource Control)階層は、制御平面でのみ定義される。RRC階層は、無線ベアラの設定(configuration)、再設定(re-configuration)及び解除(release)と関連して論理チャネル、トランスポートチャネル及び物理チャネルの制御を担当する。RBは、端末とネットワークとの間のデータ伝達のために、第1の階層(PHY階層)及び第2の階層(MAC階層、RLC階層、PDCP階層)により提供される論理的経路を意味する。
ユーザ平面でのPDCP(Packet Data Convergence Protocol)階層の機能は、ユーザデータの伝達、ヘッダ圧縮(header compression)及び暗号化(ciphering)を含む。制御平面でのPDCP(Packet Data Convergence Protocol)階層の機能は、制御平面データの伝達及び暗号化/完全性保護(integrity protection)を含む。
RBが設定されるとは、特定サービスを提供するために、無線プロトコル階層及びチャネルの特性を規定し、それぞれの具体的なパラメータ及び動作方法を設定する過程を意味する。また、RBは、SRB(Signaling RB)とDRB(Data RB)の二つに分けられる。SRBは、制御平面でRRCメッセージを送信する通路として使われ、DRBは、ユーザ平面でユーザデータを送信する通路として使われる。
端末のRRC階層とE-UTRANのRRC階層との間にRRC接続(RRC Connection)が確立される場合、端末は、RRC接続(RRC connected)状態になり、そうでない場合、RRCアイドル(RRC idle)状態になる。
ネットワークから端末にデータを送信するダウンリンクトランスポートチャネルには、システム情報を送信するBCH(Broadcast Channel)と、ユーザトラフィックや制御メッセージを送信するダウンリンクSCH(Shared Channel)がある。ダウンリンクマルチキャストまたはブロードキャストサービスのトラフィックまたは制御メッセージの場合、ダウンリンクSCHを介して送信されることもでき、または別途のダウンリンクMCH(Multicast Channel)を介して送信されることもできる。一方、端末からネットワークにデータを送信するアップリンクトランスポートチャネルとしては、初期制御メッセージを送信するRACH(Random Access Channel)と、ユーザトラフィックや制御メッセージを送信するアップリンクSCH(Shared Channel)がある。
トランスポートチャネル上位にあり、トランスポートチャネルにマッピングされる論理チャネル(Logical Channel)には、BCCH(Broadcast Control Channel)、PCCH(Paging Control Channel)、CCCH(Common Control Channel)、MCCH(Multicast Control Channel)、MTCH(Multicast Traffic Channel)などがある。
物理チャネル(Physical Channel)は、時間領域で複数個のOFDMシンボルと周波数領域で複数個の副搬送波(Sub-carrier)とで構成される。一つのサブフレーム(Sub-frame)は、時間領域で複数のOFDMシンボル(Symbol)で構成される。リソースブロックは、リソース割当単位であり、複数のOFDMシンボルと複数の副搬送波(sub-carrier)とで構成される。また、各サブフレームは、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、即ち、L1/L2制御チャネルのために、該当サブフレームの特定OFDMシンボル(例えば、1番目のOFDMシンボル)の特定副搬送波を利用することができる。TTI(Transmission Time Interval)は、サブフレーム送信の単位時間である。
以下、新しい無線アクセス技術(new radio access technology;new RAT)について説明する。
より多くの通信機器がより大きな通信容量を要求することになり、これに伴って既存の無線アクセス技術(radio access technology;RAT)に比べて向上したモバイルブロードバンド(mobile broadband)通信に対する必要性が台頭している。また、多数の機器及びモノを連結し、いつどこでも多様なサービスを提供するmassive MTC(massive Machine Type Communications)もやはり、次世代の通信で考慮されるべき主要なイシューの一つである。のみならず、信頼度(reliability)及び遅延(latency)に敏感なサービス又は端末を考慮した通信システムのデザインが議論されている。このように拡張されたモバイルブロードバンドコミュニケーション(enhanced mobile broadband communication)、massive MTC、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)等を考慮した次世代の無線アクセス技術の導入が議論されており、本発明では、便宜上、該当技術(technology)をnew RATまたはNRと呼ぶ。
図4は、NRが適用される次世代の無線アクセスネットワーク(New Generation Radio Access Network:NG-RAN)のシステム構造を例示する。
図4を参照すると、NG-RANは、端末にユーザー平面及び制御平面プロトコル終端(termination)を提供するgNB及び/又はeNBを含むことができる。図4では、gNBのみを含む場合を例示する。gNB及びeNBは、相互間にXnインターフェースで連結されている。gNB及びeNBは、5世代コアネットワーク(5G Core Network:5GC)とNGインターフェースを介して連結されている。より具体的に、AMF(access and mobility management function)とはNG-Cインターフェースを介して連結され、UPF(user plane function)とはNG-Uインターフェースを介して連結される。
図5は、NG-RANと5GC間の機能的分割を例示する。
図5を参照すると、gNBはインターセル間の無線資源管理(Inter Cell RRM)、無線ベアラー管理(RB control)、連結移動性制御(Connection Mobility Control)、無線許容制御(Radio Admission Control)、測定設定及び提供(Measurement configuration & Provision)、動的資源割り当て(dynamic resource allocation)等の機能を提供することができる。AMFは、NAS保安、アイドル状態の移動性処理等の機能を提供することができる。UPFは、移動性アンカリング(Mobility Anchoring)、PDU処理等の機能を提供することができる。SMF(Session Management Function)は、端末IPアドレスの割り当て、PDUセッション制御等の機能を提供することができる。
図6は、NRで適用できるフレーム構造を例示する。
図6を参照すると、フレームは10ms(millisecond)で構成されることができ、1msで構成されたサブフレーム10個を含むことができる。
サブフレーム内には副搬送波間隔(subcarrier spacing)に応じて、一つ又は複数のスロット(slot)が含まれることができる。
次の表1は、副搬送波間隔の設定(subcarrier spacing configuration)μを例示する。
次の表2は、副搬送波間隔の設定(subcarrier spacing configuration)μに応じて、フレーム内スロットの数(Nframe,μslot)、サブフレーム内スロットの数(Nsubframe,μslot)、スロット内シンボルの数(Nslot
symb)等を例示する。
図6では、μ=0、1、2について例示している。
PDCCH(physical downlink control channel)は、次の表3のように、一つ又はそれ以上のCCE(control channel element)で構成できる。
即ち、PDCCHは、1、2、4、8又は16個のCCEで構成される資源を介して送信されることができる。ここで、CCEは、6個のREG(resource element group)で構成され、一つのREGは、周波数領域で一つの資源ブロック、時間領域で一つのOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)シンボルで構成される。
一方、NRでは、制御資源集合(control resource set:CORESET)という新しい単位を導入することができる。端末は、コアセットからPDCCHを受信することができる。
図7は、コアセットを例示する。
図7を参照すると、コアセットは周波数領域でNCORESET
RB個の資源ブロックで構成され、時間領域でNCORESET
symb∈{1、2、3}個のシンボルで構成されることができる。NCORESET
RB、NCORESET
symbは、上位層の信号を介して基地局によって提供されることができる。図7に示すように、コアセット内には複数のCCE(又はREG)を含むことができる。
端末は、コアセット内において、1、2、4、8又は16個のCCEを単位でPDCCHの検出を試みることができる。PDCCHの検出を試みることができる一つ又は複数個のCCEをPDCCHの候補といえる。
端末は、複数のコアセットの設定を受けることができる。
図8は、従来の制御領域と、NRでのコアセットとの差異点を示す図である。
図8を参照すると、従来の無線通信システム(例えば、LTE/LTE-A)での制御領域800は、基地局が使用するシステム帯域全体にわたって構成された。狭い帯域のみを支援する一部端末(例えば、eMTC/NB-IoT端末)を除いた全ての端末は、基地局が送信する制御情報をちゃんと受信/デコーディングするためには、前記基地局のシステム帯域全体の無線信号を受信すべきであった。
これに対して、NRでは、前述したコアセットを導入した。コアセット801、802、803は、端末が受信すべき制御情報のための無線資源であるといえ、周波数領域でシステム帯域全体の代わりに、一部のみを使用することができる。また、時間領域でスロット内のシンボルのうち一部のみを使用することができる。基地局は、各端末にコアセットを割り当てることができ、割り当てたコアセットを介して制御情報を送信することができる。例えば、図8において、第1コアセット801は端末1に割り当て、第2コアセット802は第2端末に割り当て、第3コアセット803は端末3に割り当てることができる。NRにおける端末は、システム帯域全体を必ずしも受信しなくても、基地局の制御情報を受信することができる。
コアセットには、端末特定的制御情報を送信するための端末特定的コアセットと全ての端末に共通の制御情報を送信するための共通のコアセットがあり得る。
一方、NRでは、応用(Application)分野によっては高い信頼性(high reliability)を要求することができ、このような状況でダウンリンク制御チャネル(例えば、physical downlink control channel:PDCCH)を介して送信されるDCI(downlink control information)に対する目標BLER(block error rate)は、従来技術より著しく低くなることがある。このように高い信頼性を要求する要件(requirement)を満たすための方法の一例として、DCIに含まれる内容(contents)量を減らしたり、そして/またはDCI送信時に使用するリソースの量を増加させたりすることができる。このとき、リソースは、時間領域でのリソース、周波数領域でのリソース、コード領域でのリソース、空間領域でのリソースのうち少なくとも一つを含むことができる。
NRでは下記の技術/特徴が適用されることができる。
<セルフコンテインドサブフレーム構造(Self-contained subframe structure)>
図9は、新しい無線アクセス技術に対するフレーム構造の一例を示す。
NRではレイテンシー(latency)を最小化するための目的として、図9のように、一つのTTI内に、制御チャネルとデータチャネルが時分割多重化(Time Division Multiplexing:TDM)される構造がフレーム構造(frame structure)の一つとして考慮されることができる。
図9において、斜線領域はダウンリンク制御(downlink control)領域を示し、黒色部分はアップリンク制御(uplink control)領域を示す。表示のない領域は、ダウンリンクデータ(downlink data;DL data)の送信のために使用されてもよく、アップリンクデータ(uplink data;UL data)の送信のために使用されてもよい。このような構造の特徴は、一つのサブフレーム(subframe)内でダウンリンク(DL)の送信とアップリンク(uplink;UL)の送信が順次に行われ、サブフレーム(subframe)内でDLデータを送り、UL ACK/NACK(Acknowledgement/Not-acknowledgement)も受けることができる。結果として、データ伝送のエラーの発生時にデータの再伝送までかかる時間を減らすことになり、このため、最終データ伝達のレイテンシー(latency)を最小化することができる。
このようなデータ及び制御領域がTDMされたサブフレーム構造(data and control TDMed subframe structure)で基地局と端末が送信モードから受信モードへの切り替え過程又は受信モードから送信モードへの切り替え過程のためのタイプギャップ(time gap)が必要である。このため、自己完結型サブフレーム構造においてDLからULへ切り替えられる時点の一部OFDMシンボルが保護区間(guard period:GP)に設定できる。
<アナログビームフォーミング#1(Analog beamforming#1)>
ミリ波(Millimeter Wave:mmW)では波長が短くなり、同じ面積に多数個のアンテナエレメント(element)の設置が可能になる。即ち、30GHz帯域における波長は1cmであって、5 by 5cmのパネル(panel)に0.5波長(lambda)の間隔で二次元(dimension)配列の形態で計100個のアンテナエレメント(element)の設置が可能である。従って、mmWでは多数個のアンテナエレメント(element)を使用し、ビームフォーミング(beamforming:BF)の利得を高めてカバレッジを増加させたり、スループット(throughput)を高めようとする。
この場合、アンテナエレメント(element)別に送信パワー及び位相調節が可能なように、トランシーバーユニット(Transceiver Unit:TXRU)を有すると、周波数資源別に独立のビームフォーミング(beamforming)が可能である。しかし、100個余りのアンテナエレメント(element)に全てTXRUを設置するには、価格面において実効性が低いという問題を有することになる。従って、一つのTXRUに多数個のアンテナエレメント(element)をマッピング(mapping)し、アナログ位相シフタ(analog phase shifter)でビーム(beam)の方向を調節する方式が考慮されている。このようなアナログビームフォーミング(analog beamforming)方式は、全帯域において一つのビーム(beam)方向のみを作ることができ、周波数選択的ビームフォーミング(beamforming)を行うことができないというデメリットを有する。
デジタルビームフォーミング(Digita BF)とアナログビームフォーミング(analog BF)の中間形態で、Q個のアンテナエレメント(element)より少ない個数であるB個のTXRUを有するハイブリッドビームフォーミング(hybrid BF)を考慮することができる。この場合、B個のTXRUとQ個のアンテナエレメント(element)の連結方式によって差はあるが、同時に転送することができるビームの方向は、B個以下に制限されることになる。
<アナログビームフォーミング#2(Analog beamforming#2)>
NRシステムでは多数のアンテナが使用される場合、デジタルビームフォーミングとアナログビームフォーミングとを結合したハイブリッドビームフォーミング技法が台頭している。このとき、アナログビームフォーミング(又はRFビームフォーミング)は、RF端でプリコーディング(Precoding)(又はコンバイニング(Combining))を行い、このため、RFチェーンの数とD/A(又はA/D)コンバータの数を減らしながらも、デジタルビームフォーミングに近接する性能を出すことができるというメリットがある。便宜上、前記ハイブリッドビームフォーミングの構造は、N個のTXRUとM個の物理的アンテナで表現され得る。そうすると、送信端で送信するL個のデータ層(data layer)に対するデジタルビームフォーミングは、N by Lの行列で表現され得、以降変換されたN個のデジタル信号(digital signal)はTXRUを経てアナログ信号(analog signal)に変換された後、M by Nの行列で表現されるアナログビームフォーミングが適用される。
図10は、前記TXRU及び物理的アンテナの観点から、ハイブリッドビームフォーミング(hybrid beamforming)構造を抽象的に図式化している。
図10において、デジタルビーム(digital beam)の個数はL個であり、アナログビーム(analog beam)の個数はN個である。さらに、NRシステムでは、基地局がアナログビームフォーミングをシンボル単位に変更できるように設計し、特定地域に位置した端末に、より効率的なビームフォーミングを支援する方向を考慮している。さらに、図7において、特定のN個のTXRUとM個のRFアンテナを一つのアンテナパネル(panel)で定義するとき、前記NRシステムでは互いに独立のハイブリッドビームフォーミングが適用可能な複数のアンテナパネルを導入する案まで考慮されている。
前記のように基地局が複数のアナログビームを活用する場合、端末別に信号の受信に有利なアナログビームが異なり得るので、少なくとも同期化信号(synchronization signal)、システム情報(system information)、ページング(paging)等に対しては、特定のサブフレームで基地局が適用する複数のアナログビームをシンボル別に変えて、全ての端末が受信機会を有することができるようにするビームスイーピング(beam sweeping)動作が考慮されている。
図11は、ダウンリンク(downlink:DL)送信過程において同期化信号(synchronization signal)とシステム情報(system information)に対して前記ビームスイーピング(beam sweeping)動作を図式化している。
図11において、NRシステムのシステム情報がブロードキャスティング(Broadcasting)方式で送信される物理的資源(又は物理チャネル)をxPBCH(physical broadcast channel)と名付けた。このとき、一つのシンボル内で互いに異なるアンテナパネルに属するアナログビームは同時に送信されてもよく、アナログビーム別のチャネルを測定するために図11に示すように(特定のアンテナパネルに対応する)単一アナログビームが適用されて送信される参照信号(reference signal:RS)であるビーム参照信号(Beam RS:BRS)を導入する案が議論されている。前記BRSは、複数のアンテナポートに対して定義され得、BRSの各アンテナポートは、単一アナログビームに対応し得る。このとき、BRSとは異なり、同期化信号(Synchronization signal)又はxPBCHは、任意の端末がよく受信できるようにアナログビームグループ(analog beam group)内の全てのアナログビームが適用されて送信されることができる。
NRでは、時間領域で同期化信号ブロック(synchronization signal block;SSB、同期化信号及び物理放送チャネル(physical broadcast channel:PBCH))は、同期化信号ブロック内で0から3までの昇順に番号が付けられた4個のOFDMシンボルで構成されることができ、プライマリ同期化信号(primary synchronization signal:PSS)、セカンダリ同期化信号(secondary synchronization signal:SSS)、及び復調参照信号(demodulation reference signal:DMRS)と関連したPBCHがシンボルにマッピングできる。ここで、同期化信号ブロックは、SS/PBCHブロックとも表現することができる。
NRでは、多数の同期化信号ブロックがそれぞれ異なる時点に送信されることができ、初期アクセス(initial access:IA)、サービングセルの測定(serving cell measurement)等を行うためにSSBが使用できるので、別の信号と送信時点及び資源がオーバーラップ(overlap)される場合、SSBが優先的に送信されることが好ましい。このため、ネットワークはSSBの送信時点及び資源情報をブロードキャスト(broadcast)するか、端末-特定RRCシグナリング(UE-specific RRC signaling)を介して指示できる。
これから、本発明について説明する。以下、上位層の信号は、RRC(radio resource control)メッセージ、MACメッセージ又はシステム情報を意味することができる。
NRではビーム(beam)ベースの送受信動作が行われることができる。現在のサービングビーム(serving beam)の受信性能が低下する場合、ビーム誤謬復旧(beam failure recovery:BFR)という過程を通じて、新しいビームを見つける過程を行うことができる。
BFRは、ネットワークと端末間のリンク(link)に対する誤謬/失敗(failure)を宣言する過程ではないので、BFR過程を行っても、現在のサービングセルとの連結は維持されていると仮定することもできる。BFR過程では、ネットワークによって設定された互いに異なるビーム(ビームはCSI-RSのポート又はSSB(synchronization signal block)インデックス等で表現できる)に対する測定を行い、該当端末に最も良い(best)ビームを選択することができる。端末は測定結果がよいビームに対して、該当ビームと連係されたRACH過程を行う方式でBFR過程を行うことができる。
本発明では、制御チャネル処理(control channel processing)の観点から、BFRを行う際に必要な制御資源集合(CORESET:コアセット)及び検索空間集合(search space set)の設定、BD/CEの複雑度(complexity)処理(handling)のための候補マッピング(candidate mapping)方法を提案する。本発明において、送信設定指示(Transmission Configuration Indication:以下TCI)の状態は、制御チャネルのコアセット別に設定されることができ、端末の受信(Rx)ビームを決定するためのパラメータとして使用されることができる。
サービングセルの各DL BWPに対して、端末は3個以下のコアセットの設定を受けることができる。また、各コアセットに対して、端末は次の情報を提供をされることができる。
1)コアセットインデックスp(0から11のうち一つ、一つのサービングセルのBWPで各コアセットのインデックスは唯一に(unique)決められることができる)、
2)PDCCH DM-RSスクランブリングシーケンスの初期化値、
3)コアセットの時間領域での区間(シンボル単位で与えられる)、
4)資源ブロック集合、
5)CCE-to-REGマッピングパラメータ、
6)(「TCI-状態(TCI-State)」という上位層のパラメータによって提供されたアンテナポート準共同位置の集合から)それぞれのコアセットでPDCCH受信のためのDM-RSアンテナポートの準共同位置(quasi co-location:QCL)の情報を示すアンテナポートの準共同位置(quasi co-location)、
7)コアセットでPDCCHによって送信された特定のDCIフォーマットに対する送信設定指示(transmission configuration indication:TCI)フィールドの存否指示など。
ここで、「TCI-State」パラメータは、1個または2個の下向きリンク参照信号を、対応するQCLタイプ(QCLタイプA、B、C、Dがある、表4参照)に連関させる。
各「TCI-State」は、1つ又は2つのダウンリンク参照信号とPDSCH/PDCCHのDM-RSポート間の準共同位置の関係を設定するためのパラメータを含むことができる。
一方、インデックスが0であるコアセットの場合、端末は前記コアセットのPDCCH受信のためのDM-RSアンテナポートが、i)前記コアセットに対するMAC CEの活性化命令によって指示されたTCI状態により設定された一つ以上のダウンリンク参照信号と準共同位置(quasi co-located)にあると仮定するか、又はii)非競合(non-contention)ベースのランダムアクセス手続をトリガリングするPDCCH命令により開示されない最も最近のランダムアクセス手続の間に端末が識別したSS/PBCHブロックと準共同位置にあると仮定できる(もし、前記最も最近のランダムアクセス手続後に、前記コアセットに対するTCI状態を指示するMAC CEの活性化命令を受信しなかった場合)。
インデックスが0ではないコアセットの場合、もし端末がコアセットに対して単一のTCI状態を提供されるか、又は端末がコアセットに対して提供されたTCI状態のうち一つに対してMAC CEの活性化命令を受信すると、 端末は前記コアセットでのPDCCH受信に関するDM-RSアンテナポートは、前記TCI状態により設定された一つ以上のダウンリンク参照信号と準共同位置にあると仮定できる。インデックス0を有するコアセットの場合、端末は前記コアセットに対するMAC CEの活性化命令によって指示されたTCI状態でのCSI-RSのQCL-TypeDがSS/PBCHブロックによって提供されることを期待することができる。
もし、端末がTCI状態のうち一つに対するMAC CEの活性化命令を受信すると、端末は前記活性化命令を提供するPDSCHに対するHARQ-ACK情報を送信するスロットの3msec後に前記活性化命令を適用することができる。活性化BWPは、活性化命令が適用されるときのスロットでの活性化BWPで定義されることができる。
一つのサービングセルで端末に設定された各DL BWPで、端末は10個以下の検索空間集合(search space set)を提供をされることができる。各検索空間集合に対して端末は次の情報のうち少なくとも一つを提供されることができる。
1)検索空間集合のインデックスs(0≦s<40)、2)コアセットPと検索空間集合s間の関連(association)、3)PDCCHのモニタリング周期及びPDCCHモニタリングオフセット(スロット単位)、4)スロット内でのPDCCHのモニタリングのパターン(例えば、PDCCHのモニタリングのためのスロット内で、コアセットの一番目のシンボルを指示)、5)検索空間集合sが存在するスロットの数、6)CCE集成レベル別のPDCCHの候補の数、7)検索空間集合sがCSSであるか、USSであるかを指示する情報、8)端末がモニタリングすべきDCIフォーマット(format)等。
[BFRのためのコアセット及び検索空間集合]
BFR過程で、コアセット及び検索空間は、端末が最もよい(best)ビームと選定したビームに連係された資源でRACH(random access channel)過程を行うとき、RAR(random access response)メッセージ等、ネットワークから必要な信号を受信するための用途として使用されることができる。さらに変更されたビーム情報を反映した新しいコアセット及び検索空間を設定される前まで、端末はBFRコアセットを介してULグラント(grant)、DL割り当て(assignment)等を受信することができる。
<BWPと「BFRコアセット及び検索空間集合」との関係>
NRでは各BWP(bandwidth part)別に最大3個のコアセット、10個の検索空間集合が設定できる。このとき、それぞれのコアセットは互いに異なるコアセット特性(例えば、CCE-to-REGのマッピング (with/withoutインターリービング(interleaving))、REGのバンドルサイズ(bundle size)(例:2、3、6REGs)、WB(wideband)/NB(narrow band)参照信号等)を有するようにし、それぞれの検索空間集合は互いに異なるモニタリング機会(monitoring occasion、以下モニタリング時点とも表現できる)、集成レベル(aggregation level:AL)、候補(candidate)の数等を有するようにし、スケジューリング柔軟性(scheduling flexibility)を増加させることができる。端末は対応する検索空間集合によってPDCCHのモニタリングが設定された各活性化されたサービングセルの活性化されたDL BWP上の一つ以上のコアセットでPDCCHの候補の集合をモニタリングする。ここで、モニタリングとは、DCIフォーマットによってPDCCHの候補のそれぞれをデコーディングすることを意味する。
BFRコアセットの場合、(前記で言及したPDCCH送受信のスケジューリング柔軟性と関係なく)ビーム受信の性能低下により、新しいビームを見つけるための過程に必要であるので、BWP別の最大のコアセットの数に該当する制限(即ち、BWP当たり3個のコアセットという制限)は、BFRコアセットに適用しないことが好ましい。言い換えると、端末はBWP別にBFRコアセットを除いた3個のコアセット、BFR検索空間集合を除いた10個の検索空間集合の設定を受けることができる。BFRコアセットが一般のコアセットを再使用する場合、前記一般のコアセットがBFRではない用途に設定された場合には、BWP別に最大のコアセットの数に含むことができる。これは、検索空間集合にも同じように適用されることができる。
BFRコアセットはBWP別に設定されるか、初期(initial)のBWPに設定する方式を考慮することができる。BWP別にBFRコアセットが設定される場合、BWP別に該当設定に従い、そうでない場合、初期のBWPのBFRコアセットをモニタリングすることができる。
さらに下記の方法以外に既存に設定されたコアセット及び/又は検索空間集合をBFRに連係されたコアセット及び/又は検索空間集合として再使用できる。この場合、コアセットの設定及び/又は検索空間集合の設定の一部パラメータは、新しく設定できる。例えば、コアセットの設定のうち、TCI状態(state)のようなパラメータの場合、既存の設定と関係なく、BFRコアセットでは、端末の測定結果、ベスト(best)ビーム又はBFR過程で端末が行ったRACH過程によってTCI及び/又はQCL等が定義されると仮定できる。
<BFRコアセットがBWP別に設定される場合>
1)端末が現在のネットワークとの送受信を維持するBWP(即ち、活性化BWP)にはBFRコアセットが常時設定できる。これは、BWPの設定内にBFRコアセットに対する情報を含ませる方法等を通じて具現できる。また、BFRコアセットのモニタリング機会はBFRによるPRACHの送信時点によって決定されることができる。例えば、BFRコアセットのモニタリング機会は、PRACH送信スロットインデックス+4以降、ランダムアクセス応答 モニタリングウィンドウ(RAR monitoring window)内の毎スロットに与えられる。
2)BFR過程が行われても、サービングセルとの連結は維持されていると見なす/認識することが好ましい。従って、端末はBFRコアセットに対するモニタリングだけでなく、以前に設定されたコアセット及び検索空間集合の設定によってDCIのモニタリングを行うことができる。例えば、BFRコアセットではC-RNTIにスクランブリング(scrambling)されたPDCCHのみをモニタリングするように定義されることができる。この場合、SFI(slot format indicator or slot format index)、SI(system information)、ページング(paging)等の固有のRNTIが付与された情報は、端末に伝達できない場合が発生し得るため、既存のコアセットに対するモニタリングを維持することが好ましい。このとき、端末がモニタリングを行う実際の候補設定方法は後述する。
<BFRコアセットが初期のBWPに設定される場合>
1)初期のBWPには基本的にPBCHによって設定されたコアセット(コアセット#0)とRACH過程のために設定されたコアセット(コアセット#1)が設定でき、コアセット#1が設定されない場合、コアセット#0をコアセット#1の用途として再使用できる。
2)既存のDCIのモニタリングが行われる場合、端末はBFRと既存のDCIをモニタリングするために、同じスロットで互いに異なるBWPに対するモニタリングを行わなければならない。この場合、下記の方法(オプション)が考慮できる。
オプション1)BFRコアセットに対するモニタリングは、特殊なケース(special case)と見なして、活性化BWPと初期のBWPとが一致しない場合にも、BFRに対するDCIのモニタリングと既存に設定されたDCIに対するモニタリングを全て行うことができる。
オプション2)BFRに対するDCIのモニタリングを行うBWPと既存の活性化BWPとが異なる場合、既存の活性化BWPに対するDCIのモニタリングは行わないことがある。これは、BFRに対するDCIのモニタリングを行うBWPが既存の活性化BWPと同じである場合にのみ、既存のDCIのモニタリングを行う方式を含むことができる。
3)BFRコアセットが初期のBWPに設定される場合、次の方式(オプション)を用いて、BFRコアセットを指示することができる。
オプション1)コアセット#0又はコアセット#1の再使用
予め定義をするか、又はネットワークが上位層の信号等を介してBFRコアセットが既存に定義されたコアセットを再使用するように設定できる。
コアセット#0をBFRコアセットとして再使用し、BFR過程がCSI-RSポートに基づいて行われる場合、ネットワークはBFR過程に使用される各CSI-RSポートとコアセット#0に連係されたSSBインデックスとの関係をシグナリングできる。例えば、BFR過程に使用したCSI-RSポートとSSBインデックスとの間のマッピング関係を上位層の信号等を介して指示することができる。
オプション2)BFRのための新しいコアセット
ネットワークは各端末に初期のBWP内に存在するBFRコアセットに対する設定を指示/提供することができ、指示/提供方法は、ブロードキャスト信号又は端末特定的信号(UE-dedicated signal)を使用することができる。
BFRコアセット/SSの場合、設定が選択的(optional)であり得る。従って、BFRコアセット/SSが該当活性化BWP内に設定されない場合、又はBFR CFRA(contention free random access)資源が設定されない場合、端末は次の動作を行うことができる。
1)CBRA(contention based random access)資源に従ってビーム復旧(recovery)を行うことができる。該当CBRA資源に連係されたRARコアセット/SSをBFR-コアセットと仮定し、ここで、ビームの複数に対する応答受信を期待することができる。
2)CBRA資源に連係されたRARコアセット/SSを介してビームの複数に対する応答受信を期待することができる。
3)初期のDL/UL BWPに帰り、CFRA/CBRA/RARコアセット/SS資源を用いることができる。或いは、このオプションは該当活性化DL/UL BWP内にBFRコアセット/SS又はCFRA資源がない場合にのみ適用することもできる。
[BFR過程でのブラインドデコーディング及びチャネル推定の複雑度]
NRでは多数のコアセット及び検索空間集合に対するモニタリングを同じスロットに設定できる。従って、端末の複雑度(complexity)を考慮し、一つのスロット内で行うことができるブラインドデコーディング(blind decoding:BD)の回数とチャネル推定(channel estimation)の回数の最大値を定義し、該当最大(max)値を超えるスロットでは、一部の検索空間集合/モニタリングの候補に対するモニタリングを行わないことがある。BFRコアセットに対するモニタリングを円滑に行うために、BFRコアセットに対するモニタリングを行うスロットでは、下記のようにモニタリングすべき候補を設定することができる(現在一般的なスロットでは共通検索空間(common search space:CSS)に対するBD及びチャネル推定が優先的に行われ、CSSによる制限の超過はないと仮定する。以降、端末特定的検索空間(UE-specific search space:USS)に対して、検索空間集合レベル(level)の候補の選択(又はマッピング)が行われ、多数のUSSに対してより低い検索空間インデックスがより高い優先順位(higher priority)を有すると仮定できる)。
<BFR検索空間集合の優先順位>
1)BFR検索空間集合に対するモニタリングを最優先順位と指定できる。i)BFR過程では、サービングビームの設定等が優先的に行われなければならないので、BFRに関する検索空間集合に属した候補のモニタリングを必ず行わなければならない。ii)従って、BFRに関する検索空間集合(例えば、BFR過程で端末が送信したPRACHに対する応答及び以降の仮定)は、該当BFR検索空間集合のタイプ(例えば、CSS/USS)に関係なく、最も高い優先順位(priority)を設定し、該当検索空間集合に属した候補による制限の超過はないと仮定できる。
2)BFR検索空間集合に対するモニタリングは、スロット当たりのBD及びCCEの制限と別に行われることができる。BFR関連のDCIは、必ずしも受信したスロットでデコーディングを完了すべきではない。従って、既存に設定されたDCIのモニタリングはスロット別BD及びCCEの制限を考慮して行い続けて、SFR検索空間集合に対するモニタリングを独立に行うことができる。このとき、BFR検索空間集合によって設定されたBD及びCCEの数は制限を超えないと仮定できる。
<共通検索空間(CSSs)に対する仮定>
前述したように、一般的なスロット(即ち、BFR過程を行わないスロット)では設定された共通検索空間が最大のBD及びCCEの数を超えないことを仮定することができる。
しかし、BFRコアセットをモニタリングする場合、BFRのモニタリングのためのBD/CCEの数が加えられるため、既存の共通検索空間によるBD/CCEまで考慮する場合、BD/CCEの制限を超える場合が発生し得る。従って、BFR検索空間集合をモニタリングするスロットでは、次のように仮定できる。下記のオプションは、単独で又は組み合わせを通じて具現されることができる。下記のオプションは、共通検索空間にのみ適用し、既存の設定によるUSSは、BFR過程中にモニタリングしないこともある。或いは、下記のオプションにより共通検索空間中にモニタリングを行う候補を選定し、以降にもBD/CCEに対する余裕がある場合、USSに対してPDCCHを検索空間集合にマッピングすることを行うこともある。
オプション1)BFRスロットでも既存に設定された共通検索空間はBD及びCCEの制限を超えないと仮定できる。これは、ネットワークがBFRスロットでBFRに関する候補に対するBD及びチャネル推定を行っても、少なくとも既存に設定された共通検索空間に対するBD及びCCEの数は制限を超えないように設定することを意味することもできる。
オプション2)BFR検索空間集合によるBD及びCCEの数により、既存に設定された共通検索空間でのBD及びCCEの数が制限を超える場合、共通検索空間に対して検索空間集合レベルのドロップ(drop)を適用することができる。このとき、検索空間集合間の優先順位は、検索空間のインデックス(例えば、低い(高い)検索空間のインデックスが高い優先順位を有すると仮定)、DCIフォーマット(例えば、DCIフォーマット別に優先順位が定義される)等によって決定されることができる。
例えば、一つのスロット内で定義されたBDの制限、CCEの制限を順にXslot、Yslotと定義し、BFR検索空間集合に設定されたBD、CCEの数をXBFR、YBFRというとき、該当スロットに設定された共通検索空間に許容されたBD、CCEの数は順にXCSS(=Xslot-XBFR)、YCSS(=Yslot-YBFR)といえる。このとき、該当スロットに設定された共通検索空間のうち、最も優先順位が高い共通検索空間集合のBD及びCCEの数がXCSS、YCSSより小さい場合、該当共通検索空間に対するブラインドデコーディングは行うことができる。以降、XCSS、YCSS値は更新(update)され、該当過程を次の優先順位を有する共通検索空間に対して二つの制限のうち一つでも超える場合まで繰り返すことができる。制限を超える共通検索空間に対するBDは行わなくてもよい。
候補レベルの候補ドロップもオプション2)に含まれることができる。
オプション3)特定のスロットでBFR検索空間集合と一つ又は多数の共通検索空間集合に対するモニタリングの設定を受け、BFR検索空間集合によってBD及び/又はCCEの数と共通検索空間集合によるBD及び/又はCCEの数が該当制限を超えた場合、共通検索空間に対するモニタリングを行わないことがある。
オプション4)BFRコアセット/SSのためのモニタリングは、端末能力にさらに含まれることもできる。即ち、BFRコアセット/SSは、構成されただけ端末がさらにチャネル推定/BDを既存の能力よりも行うことができると仮定し、チャネル推定/BDの制限に考慮しなくてもよい。これは、BFRコアセット及び検索空間集合に対する能力は別に定義されることを意味するか、BFR関連のBD/チャネル推定は一般的なDCIに対するBD/チャネル推定と独立に常時行われると仮定することを意味する。BD及びチャネル推定に対する制限は、BFRコアセット/検索空間集合を除いた残りのコアセット/検索空間集合に適用されることを意味することができる。
オプション5)BFRコアセットに対するモニタリングを行うスロットでは、既存のコアセット/検索空間集合の候補のうち、特定のRNTIに該当する候補のみモニタリングするように事前に定義されるか、上位層の信号等を介して指示されることができる。例えば、BFRコアセットに対するモニタリングを行うスロットでは、既存に設定されたコアセット/検索空間集合のうち、SFIに関するPDCCHの候補のみをモニタリングするようにすることができる。さらに、この場合、既存のコアセットに対するモニタリングの際に、BD/CCEの制限を超えると、既存のコアセットに対するモニタリングを行わないことがある。
オプション6)BFRコアセットをモニタリングすべきスロットでは、BFRコアセットを除いた他のコアセットに対するモニタリングを行わないように事前に定義するか、上位層の信号を介して指示できる。
[受信ビームの優先順位]
前述したように、NRでは端末複雑度の側面で、BD、CCEの数等に対する制限を定義し、特定のスロットで該当制限を超える場合、モニタリングの候補のうち一部に対するモニタリングをスキップ(skip)する方式を使用することができる。このような方式は、端末が特定の時間資源(time resource)に使用する受信ビームに対しても適用されることができる。
NRでは多数のコアセットに対するモニタリングを同じスロットで行うことができ、このとき、各コアセットは時間/周波数領域でオーバーラップする(overlap、重なる)ことができる。また、各コアセットは、互いに異なるQCL(Quasi Co Location)仮定が適用(即ち、コアセット別にPDCCHのためのTCI状態を異なって設定)できる。これは、同じシンボルで互いに異なる受信ビームに受信すべきコアセットが多数含まれるということを意味し、RFパネルが一つである端末(即ち、特定の時間資源で1つの受信ビームのみを受信することができる端末)は、多数の受信ビームのうち一つを選択すべきであるということを意味することができる。特定の受信ビームを使用して信号を受信するということは、端末具現の立場で特定の信号を受信するために、特定の空間フィルタ(spatial filter)を適用するという意味であり得る。前述したQCL仮定、TCI等は、前記空間フィルタの適用に関する情報であると見ることができる。
本発明では、多数の受信ビームのうち一つの受信ビームを設定する方法を提案する。これは、多数のTCI状態が同一の時間領域資源に設定される場合、該当TCI状態に対する優先順位を設定し、最も高い優先順位のTCI状態を該当時間領域資源に適用するものと解釈されることもある。また、これは、時間領域でオーバーラップされる多数のコアセットに対する優先順位を設定するものと解釈されることもある。
下記の方法によって端末が適用する受信ビームが決定される場合(又はTCI状態が決定される場合)、ネットワークは該当受信ビームに連係されたコアセットでの送信を優先的に行うか、不適切な受信ビームが使用されるコアセットの場合、コーディング率(coding rate)又は電力増強(power boosting)等を通じて、受信性能を補償することができる。
図12は、本発明の一実施例に係る端末のPDCCHのモニタリング方法を示す。
図12に示すように、端末は、複数のコアセットでPDCCHモニタリング時点(occasion)が重なる(overlap)か否かを識別する(S100)。
端末は、前記PDCCHモニタリング時点が重なる場合、前記複数のコアセットのうち、少なくとも1つのコアセットを選択する(S200)。
端末は、前記選択された少なくとも1つのコアセットのみでPDCCHモニタリングを行う(S300)。
これから、前記複数のコアセットのうち少なくとも一つのコアセットを選択する具体的なオプション(方法)を説明する。以下で、便宜上各オプションを別に説明するが、下記のオプションは、単独で又は組み合わせて使用することもある。
オプション1)測定ベースの優先順位
端末は、測定及びレポートの結果に基づき、該当時間資源での受信ビームを設定することができる。例えば、時間領域の一つのシンボルに3個のコアセットが周波数領域にあり得る。即ち、3個のコアセットが時間領域で重なることができる。この場合、各コアセットのQCL仮定が異なる場合、各コアセットに連係された測定結果のうち、最もよい(best)測定結果に基づき、該当シンボルでの受信ビームを設定することができる。一例として、各コアセットで測定されたRSRP(又は各コアセットのTCI状態に設定されている信号のRSRP)のうち、最も高い値を有するコアセットに連係された受信ビーム(又はTCI状態)を該当シンボルに適用することができる。オプション1で、受信ビームは端末が現在測定した値に基づいて決定されてもよく、最も最近レポートした測定結果に基づいて決定されてもよい。端末は、基地局に各コアセットで測定した値をレポートすることによって、前記端末が選択する受信ビームを基地局(ネットワーク)も分かるようにすることができる。
オプション2)コアセット/検索空間集合のインデックスベースの優先順位
コアセットのインデックス又は検索空間集合のインデックスに優先順位(priority)を付与し、該当資源に適用する受信ビームを決定することができる。例えば、端末はコアセットのインデックスが最も低い(又は最も高い)コアセット、若しくは最も低い検索空間集合のインデックスに連係されたコアセットのTCI状態に基づいて受信ビームを設定することができる。
オプション3)メッセージベースの優先順位
端末は、各コアセットでモニタリングすべきメッセージの優先順位(例えば、DCIフォーマット、RNTI、BFR等)に基づいて受信ビームを設定することができる。例えば、SFI、pre-emption等に関するDCIをモニタリングするコアセットの受信ビームがフォールバックではないDCI(non-fallback DCI)をモニタリングするコアセットの受信ビームに比べて高い優先順位を有することができる。
また別の例として、RACH/SI更新/ページング等端末の通信を維持するために必要な情報に対するモニタリングを行うコアセットの受信ビームをより高い優先順位に設定できる。
また別の例として、CSS/USSのような検索空間集合のタイプも優先順位を決定する要素として考慮されることができる。具体的に、CSSがUSSに比べて高い優先順位を有することができる。
ビーム誤謬復旧(又はビーム管理)等に関係したコアセットの場合、モニタリングを行うべきスロット内のコアセットの優先順位に関係なく、常時最も高い優先順位を付与することができる。
図13は、オプション2、3によるとき、複数のコアセットのうち、特定コアセットを選択する具体的な例を示す。
図13に示すように、CSSを含む最も低いインデックスのセルから最も低いインデックスのCSS集合に対応するコアセットを選択し(S201)、前記選択されたコアセット及び前記選択されたコアセットと同一の受信ビームを使用するコアセット(例えば、QCL特性(e.g.、QCL-typeD)が同じコアセットといえる)でPDCCHモニタリングを行う(S202)。
図13の各ステップについてより具体的に説明する。
例えば、もし、端末がi)単一セルの動作が設定されているか、又は同じ周波数帯域で搬送波集成による動作が設定されており(If a UE is configured for single cell operation or for operation with carrier aggregation in a same frequency band)、ii)一つ以上のセルの活性化BWP(s)に対する互いに異なるQCL特性(例えば、QCL-typeD特性)を有する複数のコアセットで重なるPDCCHのモニタリング機会でPDCCHの候補をモニタリングする場合(if the UE monitors PDCCH candidates in overlapping PDCCH monitoring occasions in multiple CORESETs that have same or different QCL-TypeD properties on active DL BWP(s) of one or more cells)、端末は最も低いインデックスを有するCSS集合に対応する一つ以上のセルから最も低いインデックスを有するセルの活性化DL BWP上のコアセット(the CORESET corresponding to the CSS set with the lowest index in the cell with the lowest index containing CSS)(もし、前記複数のコアセットのうち、前記コアセットとQCL特性(QCL-TypeD特性)が同一である他のコアセットがあれば、前記他のコアセットも含む(in any other CORESET from the multiple CORESETs having same QCL-TypeD properties as the CORESET))でのみPDCCHをモニタリングすることができる。
重なった(overlap)PDCCHのモニタリング機会で少なくとも一つのPDCCHの候補を有する全てのUSS集合に対して、最も低いUSS集合のインデックスが決定できる。
即ち、互いに異なるコアセットに関連した複数の検索空間(集合、以下同一)をモニタリングする端末は、単一セルの動作又は周波数帯域内の搬送波集成の動作を行うことができる。この場合、もし、前記検索空間(集合)のモニタリング機会(monitoring occasion)が時間領域で重なり(overlapped)、前記検索空間が互いに異なるQCL-typeD特性(properties)を有する互いに異なるコアセットに関連すれば、端末はCSSを含む最も低いサービングセルのインデックスを有するサービングセルの活性化DL BWPで最も低いインデックスを有するCSS(集合)に対応する(含む)コアセットでPDCCHをモニタリングする。このとき、前記与えられたコアセットのQCL-typeD特性と同一のQCL-typeD特性を有する他のコアセットもモニタリングできる。例えば、二つ以上のコアセットがそれぞれCSS(集合)を含むならば、端末は最も低いサービングセルのインデックスを有するサービングセルの活性化DL BWPでのモニタリング機会で最も低いインデックス(又はID)を有する検索空間を含むコアセットを選択することができる。このとき、前記コアセットと同一のQCL-typeD特性を有するコアセットに関連した重なった検索空間もモニタリングできる。
もし、コアセットのうち、何もCSSを含まなければ、端末は最も低いサービングセルのインデックスを有するサービングセルの活性化DL BWPでのモニタリング機会で、最も低いインデックス(又はID)を有するUSSを含むコアセットを選択することができる。このとき、前記コアセットと同一のQCL-typeD特性を有するコアセットに関連した重なった検索空間もモニタリングできる。このような目的のために、CSI-RSがSSBに由来したとき、前記SSBに対するQCL TypeD及びCSI-RS(又はTRS)に対するQCL TypeDは、互いに異なるQCL TypeDと見なされることができる。
一方、選択されない検索空間は(重なる部分のみをモニタリングしないパンクチャリングではなく)全体がドロップするものと見なすことができる。
PDCCHのモニタリングのための非オーバーラップのCCE及びPDCCHの候補の割り当ては、一つ以上のセルの活性化DL BWP上の多数のコアセットと関連した全ての検索空間集合によって決定されることができる。活性化TCI状態の数は、前記複数のコアセットから決定されることができる。
端末は、前記端末に対するDCIを含む(検出された)PDCCHによってPDSCHをデコーディングすることができ、そのデコーディングのために「PDSCH-config」という上位層のパラメータ内にM個までのTCI-状態の設定(TCI-State configuration)を含むリストの設定を受けることができる。また、M値は、端末能力(例えば、BWP別に活性化されることができるTCIの最大の数)に従属的であり得る。
ここで、各TCI-状態は、(1つまたは2つの)参照信号とPDSCHのDM-RSポート間の準共同位置(quasi co-location:QCL)の関係を設定するためのパラメータを含むことができる。準共同位置の関係は、第1ダウンリンク参照信号(DL RS)に対する上位層のパラメータqcl-Type1、(設定されれば)第2ダウンリンク参照信号(DL RS)に対する上位層のパラメータqcl-Type2により設定されることができる。2個のダウンリンク参照に対して、QCL typesは同一でなくてもよい。各ダウンリンク参照信号に対応する準共同位置のタイプは、上位層のパラメータであるqcl-Type(QCL-Infoに含む)によって与えられ、QCL-TypeA、QCL-TypeB、QCL-TypeC、QCL-TypeDの何れかであってもよい。
端末は8個までのTCI状態をDCIフィールド「送信設定指示(Transmission Configuration Indication)」のコードポイントにマッピングするのに使用される活性化命令(activation command)を受信することができる。前記活性化命令を運ぶPDSCHに対応するHARQ-ACKがスロットnで送信されれば、前記DCIフィールド「送信設定指示」のコードポイントとTCI状態間のマッピングは、一定時間の経過後から(例えば、スロット(n+3Nsubframe,μslot+1)で)適用されることができる。TCI状態の初期の上位層の設定を受信した後、及び前記活性化命令の受信以前に、端末はサービングセルのPDSCHのDM-RSポートが「QCL-TypeA」に対する初期接続手続で決定されたSS/PBCHブロックと準共同位置にあると仮定できる。適用可能な場合、「QCL-TypeD」に対してもそうである。
図14は、前述したオプション2、3によるとき、PDCCHモニタリング方法を例示する。
図14に示すように、端末に2個のサービングセル、すなわち、サービングセルインデックス#Nである第1のセル、サービングセルインデックス#N+1である第2のセルが設定され得る。そして、第1のセルの活性化DL BWPには、第1のコアセット111、第2のコアセット112が設定され、第2のセルの活性化DL BWPには、第3のコアセット113が設定されたと仮定しよう。第1のコアセット111、第2のコアセット112には、互いに異なるCSSが連関(association)することができ、第3のコアセット113には、USSが連関することができる。TCI状態/設定は、各コアセット別に指示/提供されることができる。
そして、第1のコアセット111、第2のコアセット112は、互いに同じTCI状態(すなわち、同じQCL特性(例えば、QCL-TypeD))を有するコアセットがであり、第3のコアセット113とは異なるTCI状態を有すると仮定しよう。
このような場合、オプション3で説明したように、CSSがUSSより優先順位が高いので、端末は、CSSを含む第1のセルの第1のコアセット111及び第2のコアセット112を選択する。その後、オプション2で説明したように、インデックスが低いCSSを含むコアセット、例えば、第1のコアセット111を選択し、ここで、PDCCHモニタリングをすることができる。このとき、例外的に、第1のコアセット111及び第2のコアセット112は、互いにQCL特性(QCL-TypeD)が同じであるから、第2のコアセット112でもPDCCHモニタリングをすることができる。
オプション4)モニタリング機会の時間順による優先順位
端末はスロット内で各コアセットの検索空間集合のモニタリング順によって、 先にくる検索空間集合のビームに連係された受信ビームを適用することができる。即ち、コアセットの開始シンボルのインデックスによって各コアセットの優先順位が決定できる。同じコアセットが多数の検索空間集合に連係され、同じ開始シンボルを有する場合、検索空間集合のインデックス等の優先順位に基づいて受信ビームを決定することができる。
即ち、モニタリングを行うべき検索空間集合のうち、連係されたコアセットの開始シンボルのインデックスが低いほど(又は高いほど)高い優先順位を有することができる。
オプション5)コアセットに連係された検索空間集合の数によって、コアセットの優先順位を決定することができる。
前述したように、NRではBWP別に3個のコアセットと10個の検索空間集合が設定でき、これは、一つのコアセットに多数の検索空間集合が連係できるということを意味する。オプション5は、特定のスロットで多数のコアセットに連係された多数の検索空間集合をモニタリングしなければならず、各コアセットのTCI状態が異なる場合、連係された検索空間集合の数が多くのコアセットの優先順位を高く付与する方法を意味する。このとき、連係された検索空間集合の数は、該当スロットでモニタリングを行う検索空間集合に限定されることもある。
オプション6)TCI状態に基づいて、コアセットの優先順位を決定することができる。
即ち、各コアセットに設定されたTCI状態によって優先順位が決定されることもある。一例として、RRC信号によって設定されるTCI状態のうち、より低い(又はより高い)インデックスのTCI状態がより高い優先順位に設定できる。或いは、チャネルの状況に対して、最も最新の情報を適用するために、時間上で最も最近設定されたTCI状態が最も高い優先順位に設定されることもある。基地局は予め決められた複数のTCI状態(例えば、64個)のうち一部のTCI状態(例えば、8個)をRRCメッセージを通じて知らせ、前記一部のTCI状態のうち一つを、MAC CEを介して知らせることができる。或いは、基地局は予め決められた複数のTCI状態のうち何れかをRRCメッセージを通じて直接知らせることもある。
また別の方式で、各コアセットのTCI状態を決定する方式によって優先順位が決定されることもあり、これは早くチャネルの変化に対応できるTCI状態に優先順位をおく方式であるといえる。例えば、特定のコアセットに対してRRC信号によって多数のTCI状態が指示され、MAC CEシグナリングによって実際に適用するTCI状態が選択されるコアセットがRRCシグナリングだけでTCI状態が設定されるコアセットに比べて、より高い優先順位を有することもできる。
さらに、前記で提案したように、優先順位の規則が決定される場合、優先順位の低いコアセットは、オーバーラップ(重なり)が発生するスロットでモニタリングを行わない等、モニタリングの機会が減るか、又は性能低下の発生する頻度が増加し得る。従って、本発明では、さらに優先順位の規則が周期的に又は非周期的に変更されることを提案する。これは、事前定義により、又はネットワークの指示により行われることができる。例えば、スロット(サブフレーム、フレーム)のインデックス等が優先順位の規則を変更する基準に用いられることができる。一例として、前記のオプション2)が適用される場合、スロットのインデックスが奇数である場合、低いインデックスの検索空間集合に連係されたコアセットに高い優先順位を設定し、スロットのインデックスが偶数である場合、高いインデックスの検索空間集合に連係されたコアセットに高い優先順位を設定することができる。そうすると、優先順位により特定のコアセット又は特定の検索空間集合に対するモニタリング機会が減少することを防止し得るというメリットがある。
前記では特定の時間資源で互いに異なるTCI状態を有するコアセットが重複して設定される場合、どんなTCI状態に基づいて受信ビームを設定するかについて提案した。本発明では、さらに一つのコアセット内に、他のコアセットと重複する時間資源と該当コアセットのみ存在する時間資源とがいずれも存在する場合、各領域に対する受信ビームの設定方法を提案する。
図15は、互いに異なるTCI状態が設定された互いに異なる2個のコアセットが、時間領域で部分的に重なる場合を例示する。
図15から分かるように、各コアセットに対するモニタリングを行うとき、端末が適用すべき受信ビームが互いに異なり、2個のコアセットが重なる場合、前記で提案した優先順位の規則によって端末が適用すべき受信ビーム(或いは端末が仮定すべきTCI状態)が決定できる。
例えば、図15でコアセット#2の優先順位が高ければ、端末は重複した領域で受信ビーム#1を適用することができる。しかし、この場合、コアセット#3のシンボル#2で、どんな受信ビームを使用して受信するかが決定されなければならない。このため、本発明では下記のオプションを提案し、下記オプションは、単独で又は組み合わせを通じて具現できる。特定のコアセットの受信ビームを設定するというのは、該当コアセットのTCI状態に適合な受信ビームを設定するということを意味することができる。
さらに、下記のオプションは、各スロット別コアセットの集合別に行われることができる。例えば、各集合は時間領域で部分的に又は完全に重なったコアセットで構成されることができ、一つのスロット内に存在する全てのコアセットが一つの集合を構成することもできる。
オプション1)各時間資源別に優先順位によって受信ビームを設定。
各時間資源(例えば、OFDMシンボル)で最も優先順位が高いコアセットのTCI状態に基づいて、該当時間資源での受信ビームを設定することができる。この場合、同一のコアセット内で互いに異なる受信ビームにより、隣接シンボル間の同一のプリコーディング(precoding)を仮定することができない場合が発生し得、該当コアセットでは時間領域REGバンドリング(bundling)が適用されないと仮定できる。或いは、同一の受信ビームを使用する時間資源内でのみ時間領域のバンドリングが適用されると仮定できる。
オプション2)重複したコアセットのうち、最も高い優先順位を有するコアセットに対する受信ビームを、重複領域を含む多数のコアセットに適用する方法である。
オプション2は、同一の時間資源を含むコアセットに対して、該当コアセットのうち最も高い優先順位を有するコアセットのTCI状態に基づいて、重複するコアセット全体に対する受信ビームを設定することができる。これは、時間領域で(例えば、シンボルレベル)重複しないコアセットは、各コアセットのTCI状態に基づいて受信ビームを設定するということを意味することができる。
オプション3)一つのスロットで互いに異なるTCI状態を有するコアセットが多数存在する場合、前記で提案した優先順位の規則によって最も高い優先順位と決定されたコアセットのTCI状態を該当スロット全体に適用できる。これは、互いに異なるTCI状態が設定された互いに異なるコアセットを同一のスロットでモニタリングする場合、優先順位の低いコアセットは、該当スロットに限って受信ビームを変更(即ち、設定と異なるTCI状態を仮定)できるということを意味することができる。
オプション4)端末は互いに異なるTCI状態が設定されたコアセットが、時間領域で部分的に又は完全にオーバーラップ(重なり)される場合、最も高い優先順位を有するコアセットに属した検索空間集合の候補に対してのみモニタリングを行うように仮定できる。また、これは、時間領域でオーバーラップされないコアセットに対するモニタリングが設定によって行うことを含んでもよい。或いは、該当スロットのうち、互いに異なる受信ビームを仮定すべきコアセットがオーバーラップする場合、該当スロット全体で最も優先順位が高いコアセットに対するモニタリングのみを行うものと解釈されることもできる。
オプション4は、BFRコアセット/検索空間集合をモニタリングしなければならず、該当BFRコアセットでのTCI状態が既存のコアセット(即ち、BFR以前にモニタリングを行うように設定されたコアセット/検索空間集合)と異なる場合、該当スロットではBFRコアセットに対するモニタリングのみを行う場合を含むことができる。また、これは、既存のコアセットとBFRコアセットとが同じスロットでモニタリングされ、既存のコアセットのうち、BFRコアセットと同じ受信ビームを使用するコアセットが存在する場合、該当コアセットに対しては、モニタリングを行う場合も含むこともある。
例えば、図12~図14において説明したオプション2、3によれば、端末は、最も低いサービングセルインデックスを有するサービングセルの活性化DL BWPにおけるモニタリング機会で最も低いインデックス(または、ID)を有する検索空間を含む第1のコアセットを選択できる。このとき、前記第1のコアセットと同じQCL-typeD特性を有する他のコアセットに連関した重なった検索空間等もモニタリングできるが、これは、つまり、第1のコアセットと同一の受信ビームを使用するコアセットが存在する場合、そのコアセットでもPDCCHモニタリングを行うという意味でありうる。すなわち、前記オプション4は、図12~図14において説明したオプション2、3に結合されて使用されることもできる。
<TCI-状態のPDCCHがないコアセットに対するQCL仮定>
各コアセットに対して、「ControlResourceSet」と呼ばれる情報要素(information element:IE)が提供できる。また、コアセットとDL RS/SSB間のQCL関係を提供するために、前記IE内に「tci-StatesPDCCH」と呼ばれるパラメータが設定できる。
しかし、前記「tci-StatesPDCCH」は選択的(optional)なパラメータであるので、複数のコアセットのうち一部のコアセットには、前記パラメータが設定されないこともある。このようなコアセットをTCIのないコアセットと称することができ、TCIのないコアセットでPDCCHを受信するための受信ビームを決定するために、デフォールトのQCL仮定が必要である。
端末はTCIのないコアセットに対して、最も最近のRACH過程が適用されたコアセットからのQCLを前記デフォールトのQCLと仮定できる。
BFR-コアセット(ビーム誤謬復旧過程のための)に対して、端末はビーム誤謬復旧要請で端末によって識別された候補ビームのDL RSと前記専用コアセットが空間的にQCLされていると仮定できる。
PDCCHの側面で、BFR-コアセットに対して、ビーム誤謬回復を通じた黙示的な空間QCL更新(コアセットの設定に関係なく)及び/又はビーム管理過程が仮定されるということを意味することができる。
BFR-コアセット以外にも、どんなコアセットがTCI状態と関連していないかを明確にすべき必要がある。例えば、コアセット#0(PBCHにより)、コアセット#1(RMSIにより)は、TCI状態と関連していなくてもよい。一般に、USS動作のための他のコアセットの場合、TCI状態が設定されることが好ましい。
RACH過程が競合なし(contention-free)を含むことができるかに対しても明確にすることが必要である。競合なしは、SSBなしでCSI-RSに基づくことができ、CSI-RSと関連したQCLは、コアセット#0及び/又はコアセット#1に対して安定的ではないことがある。従って、少なくともコアセット#0及び/又はコアセット#1に対しては、最近の競合ベースRACH過程に基づいて、QCL情報を変更することがさらに安全である。
即ち、「tci-StatesPDCCH」設定されないコアセットは、最も最近行ったRACH過程から導出したQCL仮定を適用することができる。
以下では、より具体的にQCL仮定を導出する方法をさらに提案する。下記で競合ベースRACHは、SSBに基づいて(測定結果に起因した)最もよいSSBに連係された資源でのRACH過程を行うということを意味することができる。競合なしのRACH過程は、基地局(gNB)のシグナリングによってCSI-RSポート(又はSSB)等に連係された資源でRACH過程を行う場合を意味することができる。
競合なしのRACH過程は、ネットワークの設定に基づくため、測定と関係なくシグナリングされるか、ネットワークが端末の測定レポートに基づいてシグナリングすることもできる。また、CSI-RSポートの場合、SSBとの連係をシグナリングしてもよく、しなくてもよい。即ち、競合なしのRACH過程は、SSBとの連係性及び測定結果の反映等を確信できない場合が発生し得る。これは、SSBと連係されて、コアセット及び検索空間集合が設定できるコアセット#0、#1等の動作で性能を低下させる要因として作用できる。例えば、端末は誤った送信ビームに対する仮定に基づいて受信ビームを設定する場合が発生し得る。
1.端末は、RACH過程のタイプ(即ち、競合ベース/競合なしのRACH過程)と関係なく、最も最近行ったRACH過程から導出したQCL仮定(assumption)をTCIのないコアセット(TCI-lessコアセット)に適用できる。
2.端末は、TCI-lessコアセットのQCL仮定は最も最近行った競合ベースのRACH過程で導出した結果のみを適用できる。例えば、実際に最も最近行ったRACH過程が競合なしの方式である場合、該当結果を無視し、最も最近行った競合ベースのRACH過程から導出したQCL仮定を該当コアセットに適用するということを意味することができる。
3.コアセット別に互いに異なるRACH過程のQCL仮定を使用することもできる。例えば、コアセット#0(及び/又は#1)は、最も最近行った競合ベースのRACH過程から導出したQCL仮定を適用し、残りのコアセットは、競合可否と関係なく、最も最近行ったRACH過程からQCL仮定を導出することができる。
また別の例として、CSSが設定されたコアセットは、最も最近行った競合ベースのRACH過程から導出したQCL仮定を適用し、USSが設定されたコアセットは競合可否と関係なく、最も最近行ったRACH過程からQCL仮定を導出することができる。このとき、CSSとUSSがいずれも設定されたコアセットの最も最近行った競合ベースのRACH過程から導出したQCL仮定を適用することもできる。
4.前記で提案した方式で、競合なしのRACH過程と言えども、連係されたSSBが指示されるか、黙示的に連係されたSSBが分かる場合、該当競合なしのRACH過程から導出したQCL仮定をTCI-lessコアセットに適用することもできる。
さらに、本発明では、TCI-lessコアセットに対して、どんなRACH過程のタイプからQCL仮定を導出するかをネットワークが上位層の信号等を通じて端末に知らせることもできる。このとき、競合なしのRACH過程で与えられるCSI-RSポートに連係されたSSB情報を端末に知らせる方法も含まれることができる。
<時間領域で重なるコアセット間のQCL仮定(QCL assumption between overlapped CORESETs in time domain)>
各コアセットは、自身のQCL仮定を有することができる。また、互いに異なるコアセットは、時間領域及び/又は周波数領域で重なることができる。これは、互いに異なるQCL仮定を有するコアセットが、同じシンボルで重なり得るということを意味することができる。
端末は、各コアセットのTCI状態を考慮し、各コアセットをモニタリングするための受信ビームを決定する。従って、互いに異なるQCL仮定を有するコアセットが時間領域の資源(例:OFDMシンボル)で重なる場合、端末は複数の受信ビームを支援するか、又は特定の選択規則によって、一つの受信ビーム(又はTCI状態)を選択すべきである。現在までは、複数の受信ビームを使用する端末を考慮していない。従って、次のオプションを考慮することができる。
オプション1)低い優先順位のコアセットのモニタリングをスキップ。
コアセットの選択規則は、他の(空間)QCLを有するコアセットが時間資源に重なる際に適用されることができる。また、端末は選択されないコアセットに含まれたモニタリングの候補はスキップできる。各コアセットの優先順位は、例えば、コアセットID、コアセットと関連した検索空間集合の数、関連した検索空間タイプ等によって決定できる。検索空間タイプには共通検索空間(CSS)と端末特定的検索空間(USS)があり得る。PDCCHに対するモニタリング時点(monitoring occasion)は、コアセットと前記コアセットに関連した検索空間集合との組み合わせで設定されることができる。例えば、第1コアセットにはCSSが関連し、第2コアセットにはUSSが関連し、前記第1、2コアセットが時間領域で重なる場合、端末は第1コアセットのみをモニタリングできる。これについて、図13~14において詳細に説明したことがある。
オプション2)重なったコアセットに対する代表的(representive)空間QCL
オプション2は、オプション1のような優先順位の規則を使用して重なったコアセットを並び、優先順位の低いコアセットを削除する代わりに、優先順位の低いコアセットでQCL状態を変更することができる。即ち、重なったコアセットで同一の空間QCLを仮定し、オプション1で言及されたコアセットの優先順位を使用し、代表的なQCLを選択することができる。言い換えると、重なったコアセットに対するQCL仮定は、最も優先順位の高いコアセットのQCLに従うことができる。このオプションは、さらに多くのPDCCHの送受信機会を提供することができるが、優先順位の低いコアセットのPDCCH性能は、送信ビームと受信ビームとの不一致により減少することもある。
オプション3)互いに異なる空間QCLを有するコアセットの重なりを許容しない方法。
ネットワークが互いに異なる空間QCLを有する重なったコアセットをスケジューリングしないと端末は仮定できる。しかし、スケジューリングを介して重なりを常時避けることができるかは確実ではない。
<一つのスロットで同じコアセットの同じ検索空間に対するモニタリング機会が複数回設定されるケース2における候補マッピング>
ケース2のスロット別チャネル推定のためのCCEの数は、ケース1と同一であってもよい。ケース1は、一つのスロットで一回のモニタリング機会のみ設定されることができる場合である。即ち、ケース1、2いずれもにおいて、副搬送波間隔(subcarrier spacing:SCS){15kHz、30kHz、60kHz、120kHz}に対して、順にスロット別チャネル推定のためのCCEの数は、{56、56、48、32}であってもよい。
端末にはケース1又はケース2が設定できる。端末にはケース1及びケース2に対する検索空間集合をモニタリングするように設定されることができる。例えば、eMBBとURLLC間で共有される資源(スロットベースのスケジューリング)を通じて共通情報が送信できる。また、サービス-特定的なデータは、eMBBのためのスロットベースのスケジューリングによって送信され、URLLCのための非スロットベースのスケジューリングによって送信されることができる。この場合、URLLC端末は、2つのタイプ(即ち、ケース1及びケース2)を受信することができる。
提案1:端末はケース1の検索空間集合及びケース2の検索空間集合をいずれもモニタリングするように設定されることができ、前記検索空間集合は、一つのスロット内でモニタリングされることができる。
提案2:コアセット/SS設定に関係なく、副搬送波間隔{15kHz、30kHz、60kHz、120kHz}に対して、要素の搬送波別、端末別、スロット別のチャネル推定のためのCCEの最大の数は、順に{56、56、48、32}であってもよい。これは、BDの制限にも同じように適用されることができる。
<ケース2における候補マッピング>
SS集合の設定で設定されたBD/CCEの数がケース1とケース2との間でほぼ同一であれば、一般にケース2の必要なBD/CCEの数は、ケース1のそれよりもはるかに大きい。ケース2の検索空間集合に対するCCEの数のカウンティングの観点から、各モニタリング機会に必要なCCEの数に一つのスロット内モニタリング機会の数を掛けなければならない。これを通じて必要なCCE/BDがモニタリング機会の数に比例して増加する。従って、ケースに対して、検索空間集合レベルのチャネル推定/BD処理を共に使用する場合、特に、モニタリング機会が多いとき、ケース2の全体モニタリング機会が減少し得る。これは、例えば、URLLCの支援に影響を与え得る。このような影響を緩和するために、モニタリング機会に基づく候補選択をさらに考慮できる。(例:一部のモニタリング機会がドロップし得る)
提案1:スロット内での検索空間集合-レベルのPDCCHのマッピングは、ケース2に対するBD/CEの複雑度処理にも用いられることができる。
<BFRコアセット/検索空間集合>
BFRコアセット及び関連した検索空間集合がビーム誤謬復旧手続のために構成されることができる。前記BFRコアセット/検索空間集合は、ビーム誤謬復旧手続によって活性化され、端末はビーム誤謬復旧手続(例:PRACH送信)以前及び新しいコアセット/検索空間集合の設定又はTCIの更新後にはBFRコアセットでPDCCHの候補のモニタリングを期待しなくてもよい。
一方、BFRコアセットのモニタリングウィンドウで既存のコアセット(即ち、BFR手続以前にモニタリングするように構成されたコアセット)でのPDCCHのモニタリングが行われるか否かは確実ではない。BFRコアセットでは、共通情報(例えば、SFI、システム情報、ページング等)をモニタリングできないため、BFRコアセットのモニタリングウィンドウでも、端末が既存のコアセットのPDCCHの候補をモニタリングできることが好ましい。
提案2:端末はBFR過程の間にBFR-コアセットではない他の活性のコアセットでモニタリングし続ける。
コアセットのTCI状態は、明示的設定を通じてのみアップデートされることを期待することができる。従って、BFR過程の間に、端末は古にTCI状態を有するコアセットをモニタリングすることができる。BFR-コアセット及び他のコアセットが潜在的に他のQCL/TCI情報と共に同一の時間資源でモニタリングされる際に(よって、潜在的に他の受信ビームを誘導する際に)、処理方法が必要である。簡単な解決策は、BFRコアセットが時間領域で古いコアセットと重なると、端末が前記古いコアセットのモニタリングをスキップすることである。即ち、他のコアセットとBFR-コアセットとが衝突するとき、BFR-コアセットを優先とすることである。
また別の問題は、端末のチャネル推定/BDの制限下でBFR-検索空間に対するCCE/BDをカウント(含む)すべきか否かである。本発明では、モニタリングの際に、BFR-検索空間のCCE/BDをカウント(含む)することを提案する。
CSSはUSSに比べて、PDCCHのマッピングで優先順位が高く、CSSのBD/CCEの数は、各制限を超えないと仮定した。しかし、BFRコアセットをモニタリングするように構成されたスロットでは、BFRコアセットのBD/CCEの数をPDCCHのマッピング規則と見なすべきである。BFRコアセット/検索空間集合は、PDCCHのマッピング規則で最も高い優先順位を有し、既存のPDCCHのマッピング規則は他の検索空間集合に適用されることができる。そうすると、CSSとBFR-検索空間のCCEの和が端末の限界を超えないように保証されない限り、BFR-検索空間がモニタリングされる際にCSSを削除すべきこともある。多すぎる設定の柔軟性を招かないため、BFR-検索空間をモニタリングする際に検索空間集合のインデックスに基づいてCSSをドロップすることができる。
提案3:BFRコアセットが時間領域で他のコアセットと重なると、少なくともBFR-コアセットと他のコアセットとの間のQCL情報が異なる場合、端末は前記他のコアセットでPDCCHの候補をモニタリングする必要がない。
提案4:BFRコアセット/検索空間集合は、モニタリングされる際にPDCCHの候補のマッピング規則に対して(検索空間類型に関係なく)最も高い優先順位を有することができる。他のコアセットと関連したCSSは、BFR検索空間がモニタリングされる際に検索空間集合のインデックスによってドロップされることができる。
図16は、本発明を行う送信装置1810及び受信装置1820の構成要素を示すブロック図である。ここで、前記送信装置及び受信装置は、それぞれ基地局又は端末であり得る。
送信装置1810及び受信装置1820は、情報及び/又はデータ、信号、メッセージ等を運ぶ無線信号を送信又は受信することができる送受信機1812、1822と、無線通信システム内の通信に関する各種情報を格納するメモリ1813、1823、前記送受信機1812、1822、及びメモリ1813、1823等の構成要素と連結され、前記構成要素を制御して該当装置が前述した本発明の実施例のうち少なくとも一つを行うようにメモリ1813、1823及び/又は送受信機1812、1822を制御するように構成された(configured)プロセッサ1811、1821をそれぞれ含むことができる。ここで、送受信機はトランシーバーとも呼ばれ得る。
メモリ1813、1823は、プロセッサ1811、1821の処理及び制御のためのプログラムを格納することができ、入/出力される情報を仮格納することができる。メモリ1813、1823はバッファーとして活用されることができる。
プロセッサ1811、1821は、通常、送信装置又は受信装置内の各種モジュールの全般的な動作を制御する。特に、プロセッサ1811、1821は、本発明を行うための各種制御機能を行うことができる。プロセッサ1811、 1821は、コントローラ(controller)、マイクロコントローラ(microcontroller)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、マイクロコンピュータ(microcomputer)等とも呼ばれ得る。プロセッサ1811、1821は、ハードウェア(hardware)又はファームウェア(firmware)、ソフトウェア、又はこれらの結合によって具現されることができる。ハードウェアを用いて本発明を具現する場合には、本発明を行うように構成されたASICs(application specific integrated circuits)又はDSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)等がプロセッサ1811、1821に備えられることができる。一方、ファームウェアやソフトウェアを用いて本発明を具現する場合には、本発明の機能又は動作を行うモジュール、手続又は関数等を含むようにファームウェアやソフトウェアが構成されることができ、本発明を行えるように構成されたファームウェア又はソフトウェアは、プロセッサ1811、1821内に備えられるか、メモリ1813、1823に格納されてプロセッサ1811、1821によって駆動されることができる。
送信装置1810のプロセッサ1811は、外部へ送信する信号及び/又はデータに対して、所定の符号化(coding)及び変調(modulation)を行った後、送受信機1812へ送信することができる。例えば、プロセッサ1811は、送信しようとするデータ列を逆多重化及びチャネル符号化、スクランブリング、変調過程などを経てコードワードを生成することができる。コードワードは、MAC層が提供するデータブロックである送信ブロックと等価の情報を含むことができる。一つの転送ブロック(transport block、TB)は、一つのコードワードで符号化できる。各コードワードは、一つ以上のレイヤーを介して受信装置に送信されることができる。周波数アップコンバート(frequency up-convert)のために送受信機1812はオシレーター(oscillator)を含むことができる。送受信機1812は一つ又は複数の送信アンテナを含むことができる。
受信装置1820の信号処理過程は、送信装置1810の信号処理過程の逆で構成されることができる。プロセッサ1821の制御下で、受信装置1820の送受信機1822は送信装置1810によって送信された無線信号を受信することができる。前記送受信機1822は、一つ又は複数個の受信アンテナを含むことができる。前記送受信機1822は、受信アンテナを介して受信された信号のそれぞれを周波数ダウンコンバートして(frequency down-convert)基底帯域信号に復元できる。送受信機1822は、周波数ダウンコンバートのためにオシレーターを含むことができる。前記プロセッサ1821は、受信アンテナを介して受信された無線信号に対する複号(decoding)及び復調(demodulation)を行い、送信装置1810が元々送信しようとしたデータを復元できる。
送受信機1812、1822は、一つ又は複数個のアンテナを備えることができる。アンテナは、プロセッサ1811、1821の制御下で、本発明の一実施例に係って、送受信機1812、1822により処理された信号を外部へ送信するか、外部から無線信号を受信して送受信機1812、1822へ伝達する機能を行うことができる。アンテナはアンテナポートとも称し得る。各アンテナは、一つの物理アンテナに該当するか、一つよりも多い物理アンテナ要素(element)の組み合わせによって構成される(configured)ことができる。各アンテナから送信された信号は、受信装置1820によってこれ以上分解できない。該当アンテナに対応して送信された参照信号(reference signal、RS)は受信装置1820の観点から見たアンテナを定義し、チャネルが一つの物理アンテナからの単一(single)無線チャネルなのか、又は前記アンテナを含む複数の物理アンテナ要素(element)からの合成(composite)チャネルなのかに関係なく、前記受信装置1820にとって前記アンテナに対するチャネル推定を可能にすることができる。即ち、アンテナは、前記アンテナ上のシンボルを伝達するチャネルが、前記同じアンテナ上の他のシンボルが伝達される前記チャネルから導出されることができるように定義できる。複数のアンテナを利用してデータを送受信する多重入出力(Multi-Input Multi-Output、MIMO)機能を支援するトランシーバーの場合には、2本以上のアンテナと連結されることができる。
図17は、送信装置1810内の信号処理モジュール構造の一例を示す。ここで、信号処理は、図16のプロセッサ1811、1821のような基地局/端末のプロセッサで行われることができる。
図17を参照すると、端末又は基地局内の送信装置1810は、スクランブラー301、モジュレーター302、レイヤーマッパー303、アンテナポートマッパー304、資源ブロックマッパー305、信号生成器306を含むことができる。
送信装置1810は、一つ以上のコードワード(codeword)を送信することができる。各コードワード内符号化されたビット(coded bits)は、それぞれスクランブラー301によってスクランブリングされ、物理チャネル上で送信される。コードワードはデータ列とも称され得、MAC層が提供するデータブロックである転送ブロックと等価であり得る。
スクランブルされたビットは、モジュレータ302により複素変調シンボル(Complex-valued modulation symbols)に変調される。モジュレータ302は、前記スクランブルされたビットを変調方式によって変調して信号コンステレーション(signal constellation)上の位置を表現する複素変調シンボルに配置できる。変調方式(modulation scheme)には制限がなく、m-PSK(m-Phase Shift Keying)またはm-QAM(m-Quadrature Amplitude Modulation)などが前記符号化されたデータの変調に利用されることができる。モジュレータは、モジュレーションマッパ(modulation mapper)とも呼ばれる。
前記複素変調シンボルは、レイヤマッパ303により一つ以上の送信レイヤにマッピングされることができる。各レイヤ上の複素変調シンボルは、アンテナポート上での送信のためにアンテナポートマッパ304によりマッピングされることができる。
リソースブロックマッパ305は、各アンテナポートに対する複素変調シンボルを送信のために割り当てられた仮想リソースブロック(Virtual Resource Block)内の適切なリソース要素にマッピングすることができる。リソースブロックマッパは、前記仮想リソースブロックを適切なマッピング技法(mapping scheme)によって物理リソースブロック(Physical Resource Block)にマッピングすることができる。前記リソースブロックマッパ305は、前記各アンテナポートに対する複素変調シンボルを適切な副搬送波に割り当て、ユーザによって多重化できる。
信号生成器306は、前記各アンテナポートに対する複素変調シンボル、即ち、アンテナ特定シンボルを特定変調方式、例えば、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式に変調し、複素時間ドメイン(complex-valued time domain)OFDMシンボル信号を生成することができる。信号生成器は、アンテナ特定シンボルに対してIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)を実行することができ、IFFTが実行された時間ドメインシンボルにはCP(Cyclic Prefix)が挿入されることができる。OFDMシンボルは、デジタル-アナログ(digital-to-analog)変換、周波数アップ変換などを経て各送信アンテナを介して受信装置に送信される。信号生成器は、IFFTモジュール及びCP挿入機、DAC(Digital-to-Analog Converter)、周波数アップ変換器(frequency up-converter)などを含むことができる。
図18は、送信装置1810内の信号処理モジュール構造の別の例を示す。ここで、信号処理は、図16のプロセッサ1811、1821等端末/基地局のプロセッサで行われることができる。
図18を参照すると、端末又は基地局内の送信装置1810は、スクランブラー401、モジュレーター402、レイヤーマッパー403、プリコーダ404、資源ブロックマッパー405、信号生成器406を含むことができる。
送信装置1810は、一つのコードワードに対して、コードワード内符号化されたビット(coded bits)をスクランブラー401によってスクランブリングした後、物理チャネルを介して送信できる。
スクランブルされたビットは、モジュレータ402により複素変調シンボルに変調される。前記モジュレータは、前記スクランブルされたビットを既決定された変調方式によって変調して信号コンステレーション(signal constellation)上の位置を表現する複素変調シンボルに配置できる。変調方式(modulation scheme)には制限がなく、pi/2-BPSK(pi/2-Binary Phase Shift Keying)、m-PSK(m-Phase Shift Keying)またはm-QAM(m-Quadrature Amplitude Modulation)などが前記符号化されたデータの変調に利用されることができる。
前記複素変調シンボルは、前記レイヤマッパ403により一つ以上の送信レイヤにマッピングされることができる。
各レイヤ上の複素変調シンボルは、アンテナポート上での送信のためにプリコーダ404によりプリコーディングされることができる。ここで、プリコーダは、複素変調シンボルに対するトランスフォームプリコーディング(transform precoding)を実行した以後にプリコーディングを実行することもできる。または、プリコーダは、トランスフォームプリコーディングを実行せずにプリコーディングを実行することもできる。プリコーダ404は、前記複素変調シンボルを多重送信アンテナによるMIMO方式に処理してアンテナ特定シンボルを出力し、前記アンテナ特定シンボルを該当リソースブロックマッパ405に分配できる。プリコーダ404の出力zは、レイヤマッパ403の出力yとN×Mのプリコーディング行列Wをかけて得ることができる。ここで、Nはアンテナポートの個数であり、Mはレイヤの個数である。
リソースブロックマッパ405は、各アンテナポートに対する復調変調シンボルを送信のために割り当てられた仮想リソースブロック内にある適切なリソース要素にマッピングする。
リソースブロックマッパ405は、複素変調シンボルを適切な副搬送波に割り当て、ユーザによって多重化できる。
信号生成器406は、複素変調シンボルを特定変調方式、例えば、OFDM方式に変調して複素時間ドメイン(complex-valued time domain)OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボル信号を生成することができる。信号生成器406は、アンテナ特定シンボルに対してIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)を実行することができ、IFFTが実行された時間ドメインシンボルにはCP(Cyclic Prefix)が挿入されることができる。OFDMシンボルは、デジタル-アナログ(digital-to-analog)変換、周波数アップ変換などを経て、各送信アンテナを介して受信装置に送信される。信号生成器406は、IFFTモジュール及びCP挿入機、DAC(Digital-to-Analog Converter)、周波数アップ変換器(frequency up-converter)などを含むことができる。
受信装置1820の信号処理過程は、送信機の信号処理過程の逆で構成されることができる。具体的に、受信装置1820のプロセッサ1821は、外部で送受信機1822のアンテナポートを介して受信された無線信号に対する複号(decoding)及び復調(demodulation)を行う。前記受信装置1820は、複数個の多重受信アンテナを含むことができ、受信アンテナを介して受信された信号のそれぞれは、基底帯域信号に復元された後、多重化及びMIMO復調化を経て、送信装置1810が元々送信しようとしたデータ列に復元される。受信装置1820は、受信された信号を基底帯域信号に復元するための信号復元器、受信処理された信号を結合して多重化する多重化器、多重化された信号列を該当コードワードに復調するチャネル復調器を含むことができる。前記信号復元器及び多重化器、チャネル復調器は、これらの機能を行う統合された一つのモジュール又はそれぞれの独立したモジュールで構成されることができる。より具体的に、前記信号復元器は、アナログ信号をデジタル信号へ変換するADC(analog-to-digital converter)、前記デジタル信号からCPを除去するCP除去器、CPが除去された信号にFFT(fast Fourier transform)を適用して周波数ドメインシンボルを出力するFFTモジュール、前記周波数ドメインシンボルをアンテナの特定シンボルに復元する資源要素デマッパー(resource element demapper)/等化器(equalizer)を含むことができる。前記アンテナの特定シンボルは、多重化器によって送信レイヤーに復元され、前記送信レイヤーはチャネル復調器によって送信装置が送信しようとしたコードワードに復元される。
図19は、本発明の具現例に係る無線通信装置の一例を示す。
図19を参照すると、無線通信装置、例えば、端末は、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor;DSP)またはマイクロプロセッサなどのプロセッサ2310、トランシーバ2335、電力管理モジュール2305、アンテナ2340、バッテリ2355、ディスプレイ2315、キーパッド2320、GPS(Global Positioning System)チップ2360、センサー2365、メモリ2330、SIM(Subscriber Identification Module)カード2325、スピーカ2345、マイクロホン2350のうち少なくとも一つを含むことができる。前記アンテナ及びプロセッサは、複数個である。
プロセッサ2310は、本明細書で説明した機能、手順、方法を具現することができる。図19のプロセッサ2310は、図16のプロセッサ1811、1821である。
メモリ2330は、プロセッサ2310と連結され、プロセッサの動作と関連した情報を格納する。メモリは、プロセッサの内部または外部に位置し、有線連結または無線連結のような多様な技術を介してプロセッサと連結されることができる。図19のメモリ2330は、図16のメモリ1813、1823である。
ユーザは、キーパッド2320のボタンを押さえ、またはマイクロホン2350を利用したりして声を活性化させる等、多様な技術を利用して電話番号のような多様な種類の情報を入力することができる。プロセッサ2310は、ユーザの情報を受信してプロセシングし、入力された電話番号に電話を掛ける等、適切な機能を遂行することができる。一部シナリオでは、データが適切な機能を遂行するためにSIMカード2325またはメモリ2330から検索されることができる。一部シナリオでは、プロセッサ2310は、ユーザの便宜のためにディスプレイ2315に多様な種類の情報とデータを表示することができる。
トランシーバ2335は、プロセッサ2310と連結され、RF(Radio Frequency)信号のような無線信号を送信及び/または受信する。プロセッサは、通信を開始し、または音声通信データなど、多様な種類の情報またはデータを含む無線信号を送信するためにトランシーバを制御することができる。トランシーバは、無線信号の送信及び受信のために送信機及び受信機を含む。アンテナ2340は、無線信号の送信及び受信を容易にすることができる。一部具現例として、トランシーバは、無線信号を受信すると、プロセッサによる処理のために信号を基底帯域周波数でフォワーディングして変換できる。処理された信号は、スピーカ2345を介して出力されるように可聴または読み取り可能な情報に変換される等、多様な技術により処理されることができる。図19のトランシーバは、図16のトランシーバ1812、1813である。
図19に示していないが、カメラ、USB(Universal Serial Bus)ポートなど、多様な構成要素が端末に追加的に含まれることができる。例えば、カメラは、プロセッサ2310と連結されることができる。
図19は、端末に対する一つの具現例に過ぎず、具現例は、これに制限されるものではない。端末は、図19の全ての要素を必須的に含むべきものではない。即ち、一部構成要素、例えば、キーパッド2320、GPS(Global Positioning System)チップ2360、センサー2365、SIMカード2325などは、必須な要素でない場合もあり、この場合、端末に含まれないこともある。
図20は、端末側面のプロセッサを例示する。
プロセッサ2000は、モニタリング時点の判断及び資源選択モジュール2010、及びPDCCHのモニタリングモジュール2020を含むことができる。プロセッサ2000は、図16乃至図19でのプロセッサに該当し得る。
モニタリング時点の判断及び資源選択モジュール2010は、複数の制御資源集合(CORESET)でPDCCHのモニタリング時点(occasion)が重なる(overlap)か否かを識別し、前記PDCCHのモニタリング時点が重なる場合、前記複数の制御資源集合のうち少なくとも一つの制御資源集合を選択することができる。
PDCCHのモニタリングモジュール2020は、前記複数の制御資源集合のうち、前記選択された少なくとも一つの制御資源集合でのみPDCCHをモニタリングすることができる。
図21は、基地局側面のプロセッサを例示する。
プロセッサ3000は、資源割当モジュール3010、及び情報送信モジュール3020を含むことができる。プロセッサ3000は、図16乃至図19でのプロセッサに該当し得る。
資源割当モジュール3010は、端末に複数の制御資源集合(CORESET)を割り当てることができる。情報送信モジュール3020は、前記複数の制御資源集合(CORESET)のうち、特定の制御資源集合でのみPDCCHを送信することができる。
図22は、本発明の技術的特徴が適用され得る5G使用シナリオの例を示す。
図22に示された5G使用シナリオは、単に例示的なものであり、本発明の技術的特徴は、図22に示されていない他の5G使用シナリオにも適用されることができる。
図22に示すように、5Gの3つの主な要求事項領域は、(1)改善されたモバイル広帯域(eMBB;enhanced mobile broadband)領域、(2)多量のマシンタイプ通信(mMTC;massive machine type communication)領域、及び(3)超-信頼及び低遅延通信(URLLC;ultra-reliable and low latency communications)領域を含む。一部使用例は、最適化のために複数の領域を要求でき、他の使用例は、単に1つの核心性能指標(KPI;key performance indicator)にのみフォーカシングすることができる。5Gは、このような様々な使用例を柔軟かつ信頼できる方法で支援するものである。
eMBBは、データ速度、遅延、ユーザ密度、モバイル広帯域接続の容量、及びカバレッジの全般的な向上に重点を置く。eMBBは、10Gbps程度の処理量を目標とする。eMBBは、基本的なモバイルインターネット接続をずっと乗り超えるようにし、豊富な両方向作業、クラウドまたは拡張現実でメディア及びエンターテイメントアプリケーションをカバーする。データは、5Gの核心動力のうち1つであり、5G時代において初めて専用音声サービスを見ることができない場合がある。5Gにおいて、音声は、単純に通信システムにより提供されるデータ連結を使用して応用プログラムとして処理されることと期待される。増加されたトラフィック量の主な原因は、コンテンツサイズの増加及び高いデータ送信率を要求するアプリケーション数の増加である。ストリーミングサービス(オーディオ及びビデオ)、対話形ビデオ、及びモバイルインターネット連結は、より多くの装置がインターネットに連結されるほど、より広く使用されるであろう。このような多くのアプリケーションは、ユーザにリアルタイム情報及び報知をプッシュするために、常に点いている連結性を必要とする。クラウドストレージ及びアプリケーションは、モバイル通信プラットホームで急速に増加しており、これは、業務及びエンターテイメントの両方に適用されることができる。クラウドストレージは、上向きリンクデータ送信率の成長を牽引する特別な使用例である。5Gは、さらにクラウド上の遠隔業務にも使用され、触覚インターフェースが使用されるとき、優れたユーザ経験を維持するようにはるかに低い端-対-端(end-to-end)遅延を要求する。エンターテイメントにおいて、例えば、クラウドゲーム及びビデオストリーミングは、モバイル広帯域能力に対する要求を増加させるさらに他の核心要素である。エンターテイメントは、汽車、車、及び飛行機のような高い移動性環境を含んで、どんな所でもスマートフォン及びタブレットにおいて必須である。さらに他の使用例は、エンターテイメントのための拡張現実及び情報検索である。ここで、拡張現実は、極めて低い遅延と瞬間的なデータ量を必要とする。
mMTCは、バッテリにより駆動される多量の低費用装置間の通信を可能なようにするために設計され、スマート計量、物流、現場、及び身体センサのようなアプリケーションを支援するためのものである。mMTCは、10年くらいのバッテリ及び/又は1km2当たり、百万個程度の装置を目標とする。mMTCは、全ての分野でエンベデッドセンサを円滑に連結できるようにし、最も多く予想される5Gの使用例のうち1つである。潜在的に、2020年までIoT装置等は、204億個に達することと予測される。産業IoTは、5Gがスマート都市、資産追跡(asset tracking)、スマートユーティリティ、農業、及び保安インフラを可能なようにする主な役割を実行する領域のうち1つである。
URLLCは、装置及び機械が極めて信頼性があり、極めて低い遅延及び高い可用性にて通信できるようにすることで、車両通信、産業制御、工場自動化、遠隔手術、スマートグリッド、及び公共安全アプリケーションに理想的である。URLLCは、1ms程度の遅延を目標とする。URLLCは、主なインフラの遠隔制御及び自律走行車両のような超信頼/遅延が少ないリンクを介して産業を変化させる新しいサービスを含む。信頼性と遅延の水準は、スマートグリッド制御、産業自動化、ロボット工学、ドローン制御、及び調整に必須である。
次に、図22の三角形内に含まれた複数の使用例についてより具体的に説明する。
5Gは、秒当たり数百メガビットで秒当たりギガビットで評価されるストリームを提供する手段であって、FTTH(fiber-to-the-home)及びケーブル基盤広帯域(または、DOCSIS)を補完できる。このような速い速度は、仮想現実(VR;virtual reality)と拡張現実(AR;augmented reality)だけでなく、4K以上(6K、8K、及びそれ以上)の解像度でTVを伝達するのに要求されることができる。VR及びARアプリケーションは、ほとんど没入型(immersive)スポーツ競技を含む。特定アプリケーションは、特別なネットワーク設定が要求され得る。例えば、VRゲームの場合、ゲーム会社が遅延を最小化するために、コアサーバをネットワークオペレータのエッジネットワークサーバと統合しなければならない。
自動車(Automotive)は、車両に対する移動通信のための多くの使用例とともに、5Gにおいて重要な新しい動力になるであろうと予想される。例えば、乗客のためのエンターテイメントは、高い容量と高いモバイル広帯域とを同時に要求する。その理由は、未来のユーザは、それらの位置及び速度と関係なく、高品質の連結を引続き期待するためである。自動車分野の他の使用例は、拡張現実ダッシュボードである。運転手は、拡張現実ダッシュボードを介して前面窓を通じて見ているとともに、闇の中で物体を識別できる。拡張現実ダッシュボードは、物体の距離と動きに対して運転手に知らせる情報を重ねてディスプレイする。未来に、無線モジュールは、車両間の通信、車両と支援するインフラ構造との間で情報交換及び自動車と他の連結された装置(例えば、歩行者により伴われる装置)との間で情報交換を可能なようにする。安全システムは、運転手がより安全な運転をすることができるように行動の代替コースを案内して、事故の危険を低めることができるようにする。次のステップは、遠隔操縦車両または自律走行車両になるであろう。これは、互いに異なる自律走行車両間及び/又は自動車とインフラとの間で極めて信頼性があり、極めて速い通信を要求する。未来に、自律走行車両が全ての運転活動を行い、運転手には、車両自体が識別できない交通異常にのみ集中させるであろう。自律走行車両の技術的要求事項は、トラフィック安全を人が達成できない程度の水準まで増加するように、超低遅延と超高速信頼性を要求する。
スマート社会として言及されるスマート都市とスマートホームは、高密度無線センサネットワークでエンベデッドされるであろう。知能型センサの分散ネットワークは、都市または家の費用及びエネルギーの効率的な維持に対する条件を識別するであろう。類似した設定が各家庭のために行なわれることができる。温度センサ、窓及び暖房コントローラ、盗難警報器、及び家電製品は全て無線で連結される。このようなセンサのうち、多くのもの等が典型的に低いデータ送信速度、低電力、及び低費用を要求する。しかし、例えば、リアルタイムHDビデオは、監視のために特定タイプの装置で要求されることができる。
熱またはガスを含むエネルギーの消費及び分配は高度に分散化されており、分散センサネットワークの自動化された制御が要求される。スマートグリッドは、情報を収集し、これにより行動するようにデジタル情報及び通信技術を使用してこのようなセンサを相互連結する。この情報は、供給業者と消費者の行動を含むことができるので、スマートグリッドが効率性、信頼性、経済性、生産の持続可能性、及び自動化された方式で電気のような燃料の分配を改善できるようにすることができる。スマートグリッドは、遅延の少ない他のセンサネットワークと見ることもできる。
健康部門は、移動通信の恵みを享受することができる多くのアプリケーションを保有している。通信システムは、遠く離れた所で臨床診療を提供する遠隔診療を支援できる。これは、距離に対する障壁を減らすのに役に立ち、距離が遠い農村で持続的に利用できない医療サービスへの接近を改善させることができる。これは、さらに重要な診療及び応急状況で生命を助けるために使用される。移動通信基盤の無線センサネットワークは、心拍数及び血圧のようなパラメータに対する遠隔モニタリング及びセンサを提供できる。
無線及びモバイル通信は、産業応用分野で次第に重要になっている。配線は、設置及び維持費用が高い。したがって、ケーブルを再構成できる無線リンクへの交替可能性は、多くの産業分野で魅力的な機会である。しかし、これを達成することは、無線連結がケーブルと類似した遅延、信頼性、及び容量で動作することと、その管理が単純化されることを要求する。低い遅延と極めて低いエラー確率は、5Gに連結される必要がある新しい要求事項である。
物流及び貨物追跡は、位置基盤情報システムを使用して、どこでもインベントリ(inventory)及びパッケージの追跡を可能なようにする移動通信に対する重要な使用例である。物流及び貨物追跡の使用例は、典型的に低いデータ速度を要求するが、広い範囲と信頼性のある位置情報が必要である。
図23は、本発明の一実施形態に係る無線通信装置を示す。
図23に示すように、無線通信システムは、第1の装置9010と第2の装置9020とを備えることができる。
前記第1の装置9010は、基地局、ネットワークノード、送信端末、受信端末、無線装置、無線通信装置、車両、自律走行機能を搭載した車両、コネクテッドカー(Connected Car)、ドローン(Unmanned Aerial Vehicle、UAV)、AI(Artificial Intelligence)モジュール、ロボット、AR(Augmented Reality)装置、VR(Virtual Reality)装置、MR(Mixed Reality)装置、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、IoT装置、医療装置、フィンテック装置(または、金融装置)、保安装置、気候/環境装置、5Gサービスと関連した装置、またはその他、4次産業革命分野と関連した装置でありうる。
前記第2の装置9020は、基地局、ネットワークノード、送信端末、受信端末、無線装置、無線通信装置、車両、自律走行機能を搭載した車両、コネクテッドカー(Connected Car)、ドローン(Unmanned Aerial Vehicle、UAV)、AI(Artificial Intelligence)モジュール、ロボット、AR(Augmented Reality)装置、VR(Virtual Reality)装置、MR(Mixed Reality)装置、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、IoT装置、医療装置、フィンテック装置(または、金融装置)、保安装置、気候/環境装置、5Gサービスと関連した装置、またはその他、4次産業革命分野と関連した装置でありうる。
例えば、端末は、携帯電話、スマートフォン(smart phone)、ノートブックコンピュータ(laptop computer)、デジタル放送用端末機、PDA(personal digital assistants)、PMP(portable multimedia player)、ナビゲーション、スレートPC(slate PC)、タブレットPC(tablet PC)、ウルトラブック(ultrabook)、ウェアラブルデバイス(wearable device、例えば、ウォッチ型端末機(smartwatch)、グラス型端末機(smart glass)、HMD(head mounted display))などを備えることができる。例えば、HMDは、頭に着用する形態のディスプレイ装置でありうる。例えば、HMDは、VR、AR、またはMRを実現するために使用されることができる。
例えば、ドローンは、人が乗らずに無線コントロール信号により飛行する飛行体でありうる。例えば、VR装置は、仮想世界のオブジェクトまたは背景などを実現する装置を含むことができる。例えば、AR装置は、現実世界のオブジェクトまたは背景などに仮想世界のオブジェクトまたは背景を連結して実現する装置を含むことができる。例えば、MR装置は、現実世界のオブジェクトまたは背景などに仮想世界のオブジェクトまたは背景を融合して実現する装置を含むことができる。例えば、ホログラム装置は、ホログラフィという2個のレーザ光が会って発生する光の干渉現象を活用して、立体情報を記録及び再生して360度立体映像を実現する装置を含むことができる。例えば、公共安全装置は、映像中継装置またはユーザの人体に着用可能な映像装置などを含むことができる。例えば、MTC装置及びIoT装置は、人の直接的な介入やまたは操作が必要でない装置でありうる。例えば、MTC装置及びIoT装置は、スマートメートル、ベンディングマシン、温度計、スマート電球、ドアラック、または各種センサなどを含むことができる。例えば、医療装置は、疾病を診断、治療、軽減、処置、または予防する目的として使用される装置でありうる。例えば、医療装置は、傷害または障害を診断、治療、軽減、または補正する目的として使用される装置でありうる。例えば、医療装置は、構造または機能を検査、代替、または変形する目的として使用される装置でありうる。例えば、医療装置は、妊娠を調節する目的として使用される装置でありうる。例えば、医療装置は、診療用装置、手術用装置、(体外)診断用装置、補聴器、または施術用装置などを含むことができる。例えば、保安装置は、発生する恐れがある危険を防止し、安全を維持するために設置した装置でありうる。例えば、保安装置は、カメラ、CCTV、録画器(recorder)、またはブラックボックスなどでありうる。例えば、フィンテック装置は、モバイル決済など、金融サービスを提供できる装置でありうる。例えば、フィンテック装置は、決済装置またはPOS(Point of Sales)などを含むことができる。例えば、気候/環境装置は、気候/環境をモニタリングまたは予測する装置を含むことができる。
前記第1の装置9010は、プロセッサ9011のような少なくとも1つ以上のプロセッサと、メモリ9012のような少なくとも1つ以上のメモリと、送受信機9013のような少なくとも1つ以上の送受信機を備えることができる。前記プロセッサ9011は、前述した機能、手順、及び/又は方法を行うことができる。前記プロセッサ9011は、1つ以上のプロトコルを行うことができる。例えば、前記プロセッサ9011は、無線インターフェースプロトコルの1つ以上の階層を行うことができる。前記メモリ9012は、前記プロセッサ9011と連結され、様々な形態の情報及び/又は命令を格納することができる。前記送受信機9013は、前記プロセッサ9011と連結され、無線シグナルを送受信するように制御されることができる。
前記第2の装置9020は、プロセッサ9021のような少なくとも1つのプロセッサと、メモリ9022のような少なくとも1つ以上のメモリ装置と、送受信機9023のような少なくとも1つの送受信機を備えることができる。前記プロセッサ9021は、前述した機能、手順、及び/又は方法を行うことができる。前記プロセッサ9021は、1つ以上のプロトコルを実現できる。例えば、前記プロセッサ9021は、無線インターフェースプロトコルの1つ以上の階層を実現できる。前記メモリ9022は、前記プロセッサ9021と連結され、様々な形態の情報及び/又は命令を格納することができる。前記送受信機9023は、前記プロセッサ9021と連結され、無線シグナルを送受信するように制御されることができる。
前記メモリ9012及び/又は前記メモリ9022は、前記プロセッサ9011及び/又は前記プロセッサ9021の内部または外部でそれぞれ連結されることができ、有線または無線連結のように様々な技術を介して他のプロセッサに連結されることもできる。
前記第1の装置9010及び/又は前記第2の装置9020は、1つ以上のアンテナを有することができる。例えば、アンテナ9014及び/又はアンテナ9024は、無線信号を送受信するように構成されることができる。