JP7215138B2 - フィードブロック、多層押出成形品の製造方法、及び多層押出成形品の製造装置 - Google Patents
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Description
一方、フィードブロック方式では、マルチマニホールド方式と比較して構造が単純である。そのため、樹脂の種類をマルチマニホールド方式と比較して簡便に変更することができる。
特許文献2記載のフィードブロックには、ヒータが設けられているが、かかるヒータは、合流部付近を全幅に亘って加熱するものであり、幅方向における複数箇所を独立して加熱するものではないため、多層押出成形品の幅方向における厚みのバラツキを低減するためにヒータの温度調整をすることが容易ではない。
すなわち、本発明は、以下を提供する。
前記複数の流路を規定する複数の流路部と、
前記複数の流路部の下流端において前記複数の流路部と連結し、前記流路を合流させ一つの合流流路を構成する合流部と、
前記流路部の近傍に配置される複数のヒータと
を含み、
前記複数の流路部のそれぞれは、その下流において、上流よりも前記流路の幅が広い、前記合流部と接続される拡幅部を含み、
前記拡幅部の一以上のそれぞれにおいては、その幅方向に並ぶ複数の加熱箇所が規定され、
前記複数のヒータは、前記複数の加熱箇所のそれぞれに配置される、フィードブロック。
[2] 前記流路部として、第1外側流路部と、内側流路部と、第2外側流路部とを含み、
前記第1外側流路部は、その前記拡幅部として第1外側拡幅部を含み、
前記内側流路部は、その前記拡幅部として内側拡幅部を含み、
前記第2外側流路部は、その前記拡幅部として第2外側拡幅部を含み、
前記第1外側拡幅部及び前記第2外側拡幅部は、前記内側拡幅部よりも外側に配置され、
前記複数のヒータとして、前記第1外側拡幅部を加熱する複数の第1ヒータと、前記第2外側拡幅部を加熱する複数の第2ヒータとを含み、
前記複数の第1ヒータは、前記第1外側拡幅部の前記複数の加熱箇所のそれぞれに配置され、
前記複数の第2ヒータは、前記第2外側拡幅部の前記複数の加熱箇所のそれぞれに配置されている、
[1]記載のフィードブロック。
[3] 外側に配置された前記拡幅部のそれぞれにおいて、前記複数の加熱箇所が3つ以上規定されている、
[1]又は[2]に記載のフィードブロック。
[4] 多層押出成形品の製造方法であって、
溶融樹脂材料を、複数の押出機から[1]~[3]のいずれか1項に記載のフィードブロックの、前記複数の流路部へ供給する工程(A)、
前記溶融樹脂材料を前記フィードブロックに通し、複数の層を有する平坦な流出物とする工程(B)、
前記流出物を単層型Tダイに供給し、前記単層型Tダイから押し出す工程(C)を含み、
前記工程(B)は、
前記拡幅部の幅方向に並ぶ前記複数の加熱箇所を、前記複数のヒータにより独立して加熱する工程(B1)を含む、多層押出成形品の製造方法。
[5] 製造された多層押出成形品の、少なくとも一つの層の厚みを、前記多層押出成形品の幅方向に並ぶ複数箇所において計測する工程(D)と、
前記工程(D)で計測された少なくとも一つの層の厚みに基づき、前記工程(B1)における前記拡幅部の幅方向に並ぶ前記複数の加熱箇所の加熱条件を調整する工程(E)とを更に含む、
[4]に記載の多層押出成形品の製造方法。
[6] 3層押出成形品の製造方法であって、
前記工程(A)では、前記溶融樹脂材料を、前記複数の押出機から請求項2に記載のフィードブロックの、前記第1外側流路部と、前記内側流路部と、前記第2外側流路部とへ供給し、
前記工程(B)では、前記第1外側拡幅部及び前記第2外側拡幅部における、幅方向に並ぶ前記複数の加熱箇所を独立して加熱する、
[4]又は[5]に記載の多層押出成形品の製造方法。
[7] 前記第1外側流路部を流れる第1溶融樹脂材料の前記第1外側流路部の下流端における流速V1と、前記第2外側流路部を流れる第2溶融樹脂材料の前記第2外側流路部の下流端における流速V2とが、4cm/s以下である、[6]に記載の多層押出成形品の製造方法。
[8] 前記流速V1と前記流速V2との平均流速Vave(cm/s)、及び、前記内側流路部を流れる第3溶融樹脂材料の前記内側流路部の下流端における流速Vin(cm/s)が、下記式(1)を満たす、[6]又は[7]に記載の多層押出成形品の製造方法。
0.3<Vave/Vin<6.5 (1)
[9] [1]~[3]のいずれか1項に記載のフィードブロックと、
前記フィードブロックの下流端に接続される単層型Tダイと、
前記単層型Tダイから押し出される多層押出成形品の少なくとも一つの層の厚みを、前記多層押出成形品の幅方向に並ぶ複数箇所において計測する計測部と、
前記計測部が計測した、前記少なくとも一つの層の厚みに基づいて、前記フィードブロックの前記複数のヒータの温度を制御する温度制御部とを含む、多層押出成形品の製造装置。
本発明の一実施形態に係るフィードブロックは、溶融樹脂材料の複数の流路を合流させ、溶融樹脂材料を、複数の層を有する平坦な流出物として流出させるものである。
フィードブロックに供給される樹脂材料の種類は、特に限定されない。樹脂材料の例としては、メタクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、脂環式構造を有する重合体を含む樹脂、セルロース系樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエチレンテレフタレート、及びこれらの組み合わせなどが挙げられる。これらの中でも、脂環式構造を有する重合体を含む樹脂が好ましい。脂環式構造を有する重合体を含む樹脂は、通常流動性が良好なので、膜厚のバラツキの小さい厚み精度の良好なフィルムを製造できる。また、脂環式構造を有する重合体を含む樹脂は、通常吸湿性が極めて低いので、寸法安定性に優れたフィルムを製造できる。
以下に本発明の一実施形態に係るフィードブロックを、図1~図3を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るフィードブロックを概略的に示す、斜め方向からの透視図である。
図2は、本発明の一実施形態に係るフィードブロックを概略的に示す、縦断面図である。図2は、図1における方向D1に垂直な面で、フィードブロックを切断した際の断面図を示している。
図3は、本発明の一実施形態に係るフィードブロックを概略的に示す、側面透視図である。
また別の実施形態では、ヒータは、内側拡幅部122の幅方向に並ぶ複数の加熱箇所に配置されていてもよい。
また別の実施形態では、第1外側拡幅部112a、第2外側拡幅部112b、及び内側拡幅部122から選ばれる一以上の拡幅部に対して、それぞれ3つ以上、4つ以上、5つ以上、6つ以上、7つ以上、8つ以上、9つ以上、又は10つ以上の加熱箇所が規定されていてもよい。
また別の実施形態では、拡幅部の幅方向に並ぶ複数の加熱箇所は、互いに等間隔に規定されていなくてもよく、例えば、拡幅部の幅方向における中心線に対して対称に規定されていてもよい。
本発明の一実施形態に係る多層押出成形品の製造装置は、フィードブロックと、フィードブロックの下流端に接続される単層型Tダイと、単層型Tダイから押し出される多層押出成形品の少なくとも一つの層の厚みを、前記多層押出成形品の幅方向に並ぶ複数箇所において計測する計測部と、計測部が計測した、少なくとも一つの層の厚みに基づいて、フィードブロックの前記複数のヒータの温度を制御する温度制御部とを含む。
第1の供給系1100から供給される溶融樹脂材料Aは、フィードブロック100に接続された配管1001を流れ、フィードブロック100の配管101に供給される。
第2の供給系1200から供給される溶融樹脂材料Bは、フィードブロック100に接続された配管1002を流れ、フィードブロック100の管状部121に供給される。
本実施形態の多層押出成形品の製造方法は、前記一実施形態に係るフィードブロック100を用いて行われる。
本実施形態の製造方法は、下記工程(A)、工程(B)、及び工程(C)を含み、任意に、更に工程(D)及び工程(E)を含む。
工程(A)では、溶融樹脂材料を、複数の押出機からフィードブロック100の複数の流路部へ供給する。より詳細には、溶融樹脂材料Aを、押出機からフィードブロック100の第1外側流路部110a及び第2外側流路部110bへ供給し、溶融樹脂材料Bを、押出機からフィードブロック100の内側流路部120へ供給する。
工程(B)は、工程(A)の後に行われる。工程(B)では、溶融樹脂材料を、フィードブロック100に通し、複数の層を有する平坦な流出物とする。より詳細には、溶融樹脂材料A及び溶融樹脂材料Bをフィードブロック100に通し、樹脂材料Aからなる層、樹脂材料Bからなる層、及び樹脂材料Aからなる層をこの順で有する平坦な流出物とする。
流速V1及びV2は、フィードブロック100に供給される溶融樹脂材料Aの流量を調整することによって調整できる。
工程(C)は、工程(B)の後に行われる。工程(C)では、フィードブロック100から流出した流出物を、単層型Tダイに供給し、単層型Tダイから押し出す。単層型Tダイとしては、前記製造装置1000が備える単層型Tダイ1300と同様のものを用いうる。
工程(D)では、製造された多層押出成形品の少なくとも一つの層の厚みを、多層押出成形品の幅方向に並ぶ複数箇所において計測する。より詳細には、製造された多層押出フィルムの、樹脂材料Aからなる層(第1外側流路部110aに対応する第1スキン層及び第2外側流路部110bに対応する第2スキン層)の厚みを、多層押出フィルムの幅方向に並ぶ複数箇所において計測する。計測手段は特に限定されない。厚みは、分光膜厚計などの装置によりインラインで自動に測定してもよく、多層押出フィルムを切断し、断面を光学顕微鏡などで観察することなどにより測定してもよい。
工程(E)は、工程(D)の後に行われる。工程(E)では、工程(D)で計測された少なくとも一つの層の厚みに基づき、工程(B1)における拡幅部の幅方向に並ぶ前記複数の加熱箇所の加熱条件を調整する。より詳細には、工程(D)で計測された、樹脂材料Aからなる層(第1外側流路部110aに対応する第1スキン層及び第2外側流路部110bに対応する第2スキン層)の厚みに基づき、工程(B1)における、第1外側拡幅部112aの幅方向に並ぶ複数の加熱箇所h1及び第2外側拡幅部112bの幅方向に並ぶ複数の加熱箇所h2の加熱条件を調整する。加熱箇所h1の加熱条件は、ヒータ140aの温度を制御することにより調整できる。加熱箇所h2の加熱条件は、ヒータ140bの温度を制御することにより調整できる。
本実施形態の製造方法は、前記工程(A)~(D)以外に、任意の工程を備えていてもよい。任意の工程の例としては、多層押出フィルム(多層押出成形品)を、延伸(例、一軸延伸、二軸延伸、斜め延伸)する工程、及び多層押出フィルムを裁断する工程が挙げられる。
本発明のフィードブロックを用いて製造された多層押出成形品は、幅方向の厚みのバラツキが低減されているので、例えば、偏光板保護フィルム、位相差フィルム、輝度向上フィルム、透明導電フィルムなどの光学フィルムの素材として好適に使用できる。
(樹脂材料Aの準備)
樹脂材料Aとして、熱可塑性樹脂である、環状オレフィン重合体を含むシクロオレフィン樹脂(日本ゼオン社製「ゼオノア」、ガラス転移温度123℃)のペレットを用意した。
添加剤として、紫外線吸収剤(ADEKA社製「LA-31RG」)を用意した。前記のシクロオレフィン樹脂90重量部及び紫外線吸収剤10部を二軸押出機にて溶融混練し、押出したストランドをペレタイザーで成形して、熱可塑性樹脂である、ペレット状の樹脂材料Bを得た。
多層押出フィルムとしての多層光学フィルムを、フィードブロック100を備える、図4に示す製造装置1000を用いて製造した。
第1の供給系1100により、溶融樹脂材料Aをフィードブロック100の第1外側流路部110a及び第2外側流路部110bに供給した。また第2の供給系1200により、溶融樹脂材料Bをフィードブロック100の内側流路部120に供給した。
ここで、溶融樹脂材料A及び溶融樹脂材料Bのフィードブロック100への供給量は、流速V1、流速V2、及び流速Vinが、表1に示す値となるように調整した。
また、第1外側流路部110aの近傍に配置された5つのヒータ140a及び第2外側流路部110bの近傍に配置された5つのヒータ140bの温度を、表1に示すとおりに調製した。ここで、5つのヒータ140aに対して、図1において手前にある順にa1からa5までの番号を付し、ヒータa1~a5としている。また、5つのヒータ140bに対して、図1において手前にある順にb1からb5までの番号を付し、ヒータb1~b5としている。
特許第6094282号公報記載の合流装置のように、ベイン部材を備えるが、ヒータを流路部近傍に備えていないフィードブロックC1を準備した。フィードブロック100の代わりにフィードブロックC1を用いた以外は製造装置1000と同じ構成の製造装置を用いて、樹脂材料A及び樹脂材料Bから光学フィルムを製造した。製造に際しては、第1スキン層及び第2スキン層の幅方向における膜厚のバラツキがなるべく小さくなるように、フィードブロックC1のベイン部材を調整した。また、溶融樹脂材料Aが流れる2つの流路部の下流端における流速の平均Vaveと、溶融樹脂材料Bが流れる流路部の下流端における流速Vinを、表1に示すように調整した。
製造した光学フィルムについて、実施例同様にして膜厚バラツキ度(%)を求めた。結果を表1に示す。
ヒータ140a及びヒータ140bを備えていない以外は、フィードブロック100と同様の構成を有するフィードブロックC2を準備した。フィードブロック100の代わりにフィードブロックC2を用いた以外は製造装置1000と同じ構成の製造装置を用いて、樹脂材料A及び樹脂材料Bから光学フィルムを製造した。製造に際しては、溶融樹脂材料Aが流れる2つの流路部の下流端における流速の平均Vaveと、溶融樹脂材料Bが流れる流路部の下流端における流速Vinを、表1に示すように調整した。
製造した光学フィルムについて、実施例同様にして膜厚バラツキ度(%)を求めた。結果を表1に示す。
下記表において、各記号は下記の意味を表す。
V1:第1外側流路部の下流端における溶融樹脂材料Aの流速
V2:第2外側流路部の下流端における溶融樹脂材料Aの流速
Vave:流速V1と流速V2との平均流速
Vin:内側流路部の下流端における溶融樹脂材料Bの流速
101 :配管
102 :分岐部
110a :第1外側流路部
110b :第2外側流路部
111a :管状部
111b :管状部
112a :第1外側拡幅部
112b :第2外側拡幅部
113a :下流端
113b :下流端
120 :内側流路部
121 :管状部
122 :内側拡幅部
123 :下流端
130 :合流部
131 :開口部
140a :ヒータ(第1ヒータ)
140b :ヒータ(第2ヒータ)
141a :配線
141b :配線
1000 :製造装置
1100 :第1の供給系
1200 :第2の供給系
1300 :単層型Tダイ
1500 :計測部
1501 :配線
1600 :温度制御部
h1 :加熱箇所
h2 :加熱箇所
Claims (8)
- 溶融樹脂材料の複数の流路を合流させ、前記溶融樹脂材料を、複数の層を有する平坦な流出物として流出させるフィードブロックであって、
前記複数の流路を規定する複数の流路部と、
前記複数の流路部の下流端において前記複数の流路部と連結し、前記流路を合流させ一つの合流流路を構成する合流部と、
前記流路部の近傍に配置される複数のヒータと
を含み、
前記複数の流路部のそれぞれは、その下流において、上流よりも前記流路の幅が広い、前記合流部と接続される拡幅部を含み、
前記流路部として、第1外側流路部と、内側流路部と、第2外側流路部とを含み、
前記第1外側流路部は、その前記拡幅部として第1外側拡幅部を含み、
前記内側流路部は、その前記拡幅部として内側拡幅部を含み、
前記第2外側流路部は、その前記拡幅部として第2外側拡幅部を含み、
前記第1外側拡幅部及び前記第2外側拡幅部は、前記内側拡幅部よりも外側に配置され、
前記第1外側拡幅部の下流端に、前記第1外側拡幅部の幅方向に並ぶ複数の加熱箇所が規定され、
前記第2外側拡幅部の下流端に、前記第2外側拡幅部の幅方向に並ぶ複数の加熱箇所が規定され、
前記複数のヒータとして、前記第1外側拡幅部を加熱する複数の第1ヒータと、前記第2外側拡幅部を加熱する複数の第2ヒータとを含み、
前記複数の第1ヒータは、前記第1外側拡幅部の前記複数の加熱箇所のそれぞれに配置され、
前記複数の第2ヒータは、前記第2外側拡幅部の前記複数の加熱箇所のそれぞれに配置されている、
フィードブロック。 - 前記第1外側拡幅部及び前記第2外側拡幅部のそれぞれにおいて、前記複数の加熱箇所が3つ以上規定されている、
請求項1に記載のフィードブロック。 - 多層押出成形品の製造方法であって、
溶融樹脂材料を、複数の押出機から請求項1又は2に記載のフィードブロックの、前記複数の流路部へ供給する工程(A)、
前記溶融樹脂材料を前記フィードブロックに通し、複数の層を有する平坦な流出物とする工程(B)、
前記流出物を単層型Tダイに供給し、前記単層型Tダイから押し出す工程(C)を含み、
前記工程(B)は、
前記拡幅部の幅方向に並ぶ前記複数の加熱箇所を、前記複数のヒータにより独立して加熱する工程(B1)を含む、多層押出成形品の製造方法。 - 製造された多層押出成形品の、少なくとも一つの層の厚みを、前記多層押出成形品の幅方向に並ぶ複数箇所において計測する工程(D)と、
前記工程(D)で計測された少なくとも一つの層の厚みに基づき、前記工程(B1)における前記拡幅部の幅方向に並ぶ前記複数の加熱箇所の加熱条件を調整する工程(E)とを更に含む、
請求項3に記載の多層押出成形品の製造方法。 - 3層押出成形品の製造方法であって、
前記工程(A)では、前記溶融樹脂材料を、前記複数の押出機から請求項1又は2に記載のフィードブロックの、前記第1外側流路部と、前記内側流路部と、前記第2外側流路部とへ供給し、
前記工程(B)では、前記第1外側拡幅部及び前記第2外側拡幅部における、幅方向に並ぶ前記複数の加熱箇所を独立して加熱する、
請求項3又は4に記載の多層押出成形品の製造方法。 - 前記第1外側流路部を流れる第1溶融樹脂材料の前記第1外側流路部の下流端における流速V1と、前記第2外側流路部を流れる第2溶融樹脂材料の前記第2外側流路部の下流端における流速V2とが、4cm/s以下である、請求項5に記載の多層押出成形品の製造方法。
- 前記第1外側流路部を流れる第1溶融樹脂材料の前記第1外側流路部の下流端における流速V1と前記第2外側流路部を流れる第2溶融樹脂材料の前記第2外側流路部の下流端における流速V2との平均流速Vave(cm/s)、及び、前記内側流路部を流れる第3溶融樹脂材料の前記内側流路部の下流端における流速Vin(cm/s)が、下記式(1)を満たす、請求項5又は6に記載の多層押出成形品の製造方法。
0.3<Vave/Vin<6.5 (1) - 請求項1又は2に記載のフィードブロックと、
前記フィードブロックの下流端に接続される単層型Tダイと、
前記単層型Tダイから押し出される多層押出成形品の少なくとも一つの層の厚みを、前記多層押出成形品の幅方向に並ぶ複数箇所において計測する計測部と、
前記計測部が計測した、前記少なくとも一つの層の厚みに基づいて、前記フィードブロックの前記複数のヒータの温度を制御する温度制御部とを含む、多層押出成形品の製造装置。
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